JPH11206189A - ステッピングモータの定電流制御方式 - Google Patents

ステッピングモータの定電流制御方式

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JPH11206189A
JPH11206189A JP438398A JP438398A JPH11206189A JP H11206189 A JPH11206189 A JP H11206189A JP 438398 A JP438398 A JP 438398A JP 438398 A JP438398 A JP 438398A JP H11206189 A JPH11206189 A JP H11206189A
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JP438398A
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Tatsuo Fukazawa
辰夫 深沢
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Oriental Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アームチョッピング方式による定電流制御に
おいて相電流のバランスを安定にすることができ、スイ
ッチング素子のON時間(ON幅)が短くなることに起
因して電流を制御できないという不具合をなくすことが
できるようにしたステッピングモータの定電流制御方式
を提供する。 【解決手段】 バイポーラペンタゴンドライブにより4
相励磁でチョッピング駆動する場合の定電流制御方式に
おいて、バイポーラ駆動用の上下一対のスイッチング素
子群S1 〜S10のうち上段の2つのスイッチング素子が
ON状態となりかつ下段の1つのスイッチング素子がO
N状態となるときは下段の1つのスイッチング素子をチ
ョッピングし、下段の2つのスイッチング素子がON状
態となりかつ上段の1つのスイッチング素子がON状態
となるときは上段の1つのスイッチング素子をチョッピ
ングして定電流制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラペンタ
ゴンドライブによりステッピングモータをアームチョッ
ピング駆動する場合の定電流制御方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10はステッピングモータの駆動回路
として従来より用いられているバイポーラペンタゴンド
ライブ回路1を示すものであって、同図において、2は
A,B,C,D及びE相の巻線3a,3b,3c,3d
及び3eをペンタゴン結線して成るペンタゴン結線回
路、4は上段(電源側)及び下段(接地側)の各一対の
スイッチング素子S1 〜S10にて構成されたアームA〜
Eを並列接続して成るバイポーラドライブ回路である。
上述のスイッチング素子S1 〜S10としてはパワーMO
SFETが用いられており、各アームA〜Eの上段及び
下段間の接続点P1〜P5 に巻線3a,3b,3c,3
d及び3eが図10に示す如く接続されている。そし
て、スイッチング素子S1 〜S10から成る並列回路(バ
イポーラドライブ回路4)には、駆動電圧+Vが供給さ
れるようになっている。
【0003】ところで、立ち上がりの改善を目的とした
ステッピングモータの運転法として、チョッピングドラ
イブ方式が従来より採用されている。このチョッピング
ドライブ方式は、巻線電流にみあった電圧を電流検出用
抵抗で取り出し、その電圧を基準電圧と比較してその電
流値に応じたパルス幅でステッピングモータ駆動回路の
スイッチング素子(スイッチングトランジスタ等)をO
N−OFF制御することにより、平均電流を一定に保つ
ようにして定電流制御を行なうようにした方式である。
この方式によれば、コンパクトで高速特性に優れ、効率
の良い駆動回路を得ることができる。
【0004】従来のアームチョッピング方式の場合、ア
ームA〜Eをチョッピングして定電流制御を行なうので
あるが、具体的には図11に示すように各アームA〜E
の上段のスイッチング素子S1 ,S3 ,S5 ,S7 及び
9 だけをチョッピングして定電流制御を行なうように
している。ペンタゴン結線における4相励磁の場合に
は、ON状態となる上段の2つのスイッチング素子をチ
ョッピングして定電流制御するシーケンスが採用されて
いる。なお、図11において斜線αで示す期間が、チョ
ッピングによる定電流制御を行なう期間である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のステッピングモータの定電流制御方式にあっ
ては、次のような問題点がある。まず、2つのスイッチ
ング素子を同時にON状態又はOFF状態に切り替えて
も、各素子の特性のバラツキに起因するスイッチング速
度の違いにより、巻線電流(ステッピングモータ巻線に
流れる相電流)のバランスが崩れてしまうという問題点
がある。すなわち、2つのスイッチング素子を同時にチ
ョッピングするようにしても、各スイッチング素子のO
N/OFF時間(素子特性)のバラツキにより、相電流
のバランスが崩れてしまうという問題点がある。
【0006】また、電源をダイレクトにチョッピングす
る定電流制御では、電流を流す時間が非常に短くなるた
め、チョッピングにおけるPWM(パルス幅変調)のO
Nデューティ(電流が流れる期間の比率)が非常に小さ
くなり、スイッチング素子のON/OFF切り替え動作
がPWMの入力電圧に追従し得なくなることがある。従
って、上アームか下アームでPWM制御すると、スイッ
チング素子の特性上の関係からPWMのON幅の最小値
に限界があるため、電流を絞った状態での定電流制御を
行なうことができない。このため、電源電圧が高く、ス
テッピングモータの巻線抵抗が小さい場合には、巻線に
流れる電流を制御することができないという問題点があ
る。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、アームチョッピング方
式による定電流制御において相電流のバランスを安定に
することができ、スイッチング素子のON時間(ON
幅)が短くなることに起因して電流を制御できないとい
う不具合をなくすことができるようにしたステッピング
モータの定電流制御方式を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、バイポーラペンタゴンドライブによ
り4相励磁でアームチョッピング駆動する場合の定電流
制御方式において、バイポーラ駆動用の上下一対のスイ
ッチング素子群のうち上段の2つのスイッチング素子が
ON状態となりかつ下段の1つのスイッチング素子がO
N状態となるときは前記下段の1つのスイッチング素子
をチョッピングし、下段の2つのスイッチング素子がO
N状態となりかつ上段の1つのスイッチング素子がON
状態となるときは前記上段の1つのスイッチング素子を
チョッピングして定電流制御するようにしている。ま
た、本発明では、前記スイッチング素子を駆動するプリ
ドライバがチャージポンプ方式のものである場合、定電
流制御を行っていない期間に前記下段のスイッチング素
子の全てをON状態にすることにより前記プリドライバ
のリフレッシュを行ない、前記プリドライバのリフレッ
シュ期間の直前及び直後に上段のスイッチング素子と下
段のスイッチング素子のデッドタイムを確保するために
前記下段及び上段のスイッチング素子の全てをOFF状
態にする期間を挿入するようにしている。また、本発明
では、バイポーラペンタゴンドライブによりチョッピン
グ駆動する場合の定電流制御方式において、バイポーラ
駆動用の上下一対のスイッチング素子群のうち下段のス
イッチング素子がOFF状態からON状態に切り替わる
時点と上段のスイッチング素子がON状態からOFF状
態に切り替わる時点との間の期間であって、かつ、前記
下段及び上段のスイッチング素子が共にON状態となっ
ている期間に、定電流制御を行なうようにしている。ま
た、本発明では、定電流制御を行っていない期間に、電
流が上段のスイッチング素子と下段のスイッチング素子
とをループして流れるようにしている。また、本発明で
は、前記スイッチング素子を駆動するプリドライバがチ
ャージポンプ方式のものである場合、定電流制御を行っ
ていない期間に前記下段のスイッチング素子の全てをO
N状態にすることにより、前記プリドライバのリフレッ
シュを行なうようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図9を参照して説明する。
【0010】図1は本発明の第1実施形態に係るステッ
ピングモータの定電流制御方式を施行するための励磁シ
ーケンス(1素子アームチョッピングシーケンス)を示
すものである。なお、この第1実施形態の定電流制御方
式は、図10に示すバイポーラペンタゴンドライブ回路
1によりステッピングモータを4相励磁でアームチョッ
ピング駆動する場合の定電流制御方式である。
【0011】バイポーラペンタゴンドライブにより4相
励磁でアームチョッピング駆動する場合、各励磁シーケ
ンスにおいて、必ず、バイポーラドライブ回路4のスイ
ッチング素子群S1 〜S10のうちでON状態に切り替え
られるのは上段側(電源側)が2つで下段側(接地側)
が1つ、或いは、上段側が1つで下段側が2つ、の構成
となる。そこで、本実施形態においては、上段及び下段
のうちON状態に切り替えられるスイッチング素子が1
つとなる方を選択し、前者の場合には下段のスイッチン
グ素子(下アーム)を、後者の場合には上段のスイッチ
ング素子(上アーム)をチョッピングして定電流制御を
行なうようにしている。すなわち、ペンタゴン結線にお
ける4相励磁の場合には、必ず、上段又は下段の何れか
一方においてON状態に切り替えられるスイッチング素
子が1つとなるため、その1つのスイッチング素子だけ
をチョッピングすることにより定電流制御を行なうよう
にしている。図1において、斜線αで示す期間が1つの
スイッチング素子をチョッピングしている期間であり、
いわゆる1素子アームチョッピング励磁シーケンスにて
ステッピングモータが回転駆動されるようになってい
る。
【0012】本実施形態の定電流制御方式は、従来のよ
うに2つのスイッチング素子をチョッピングするのでは
なく、上段又は下段においてON状態に切り替えられる
1つのスイッチング素子のみをチョッピングするように
している。換言すれば、定電流制御を行なうアームを上
アーム(電源側のアーム)又は下アーム(接地側のアー
ム)に限定せず、上アーム及び下アームのうちON状態
になる1つの上下いずれかのアームをチョッピングする
ようにしている。図2はこのようなアームチョッピング
を概略的に例示しており、この場合の方式は、電流が巻
線に流れ込んで分流するポイントP1 においてチョッピ
ングすると共に、巻線を流れた電流が合流するポイント
2 においてチョッピングする方式である。かくして、
本実施形態の定電流制御方式によれば、1つのアームの
みをチョッピングするようにしているので、相電流のバ
ランスが安定することとなり、その結果、ステッピング
モータの静止角度精度を向上させることができる。
【0013】また、図3はスイッチング素子S1 〜S10
を駆動するプリドライバがチャージポンプ方式のもので
ある場合に前記1つのスイッチング素子をチョッピング
して定電流制御を行なうためのシーケンスを示すもので
あって、プリドライバのリフレッシュシーケンスを組み
込んだタイミングチャートである。なお、図3のシーケ
ンスは、例えばステップ0の初期段階においてアームA
の上アーム(スイッチング素子S1 )を介してアームC
及びDの下アーム(スイッチング素子S6 及びS8 )に
電流が流れる場合のものである。また、図4はこのシー
ケンスを採用した場合にペンタゴン結線部における電流
の流れを示す説明図、図5はチャージポンプ方式のプリ
ドライバ5に関連する回路を示す回路図である。なお、
図4において、丸枠で囲まれているパワーMOSFET
(スイッチング素子)はON状態、丸枠で囲まれていな
いパワーMOSFETはOFF状態のものであり、OF
F状態のパワーMOSFETに太線及び矢印で示す如く
電流が流れる場合はそのパワーMOSFETに付設され
たダイオードを通して流れる。
【0014】図3に示すように、アームAの上アーム
(スイッチング素子S1 )はチョッピング周期Tの初期
期間においてON状態となされ、アームC及びDの下
アーム(スイッチング素子S6 及びS8 )はチョッピン
グ周期T中に前記初期期間の経過後の互いに時間を隔
てた2つの期間及びにおいてのみOFF状態となさ
れ、その他の期間,,及びにおいてはON状態
となされる。また、アームB,C,D及びEの上アーム
(スイッチング素子S3 ,S5 ,S7 及びS9 )はチョ
ッピング周期T中の全期間においてOFF状態となさ
れ、アームA,B及びEの下アーム(スイッチング素子
2 ,S4及びS10)は、前記期間及びの間の期間
においてのみON状態となされる。かくして、このよ
うなシーケンスで駆動した場合、各期間〜において
は図4において符号〜に対応して示すようなモード
で電流が流れる。
【0015】一方、本実施形態では、各アームA〜Eの
上下段の一対のスイッチング素子は、それぞれに対応し
て配設されるチャージポンプ方式のプリドライバにて駆
動されるように構成されている。図5に示すように、チ
ャージポンプ方式のプリドライバ5は、上下2段に直列
接続された2つのスイッチング素子S,S’の接続点P
を基準接地電位とし、上段用及び下段用の端子から上段
及び下段のスイッチング素子S,S’にスイッチング電
圧を供給する構成としたものであり、上段側のスイッチ
ング素子Sに関連してダイオードD及びコンデンサCが
配設されている。しかして、下アームのスイッチング素
子S’がON状態になると、図5において矢印Mで示す
経路に電流が流れてコンデンサCに所定電圧(例えば1
5V)がチャージされ、これを電源にして上アームのス
イッチング素子Sのスイッチングが行なわれて図5にお
いて矢印Nで示す経路に電流が流されるようになってい
る。なお、この場合、コンデンサCの容量がなくなる
と、上アームのスイッチング素子Sのスイッチングを行
なうことができなくなるので、定期的に下アームのスイ
ッチング素子S’をON状態にスイッチングしてコンデ
ンサCに容量を蓄えるようなプリドライバ5のリフレッ
シュ操作を行なう必要がある。
【0016】本実施形態においては、上述の如きプリド
ライバ5のリフレッシュは、電流制御を行っていないタ
イミング(期間以外の期間)において、下段のスイッ
チング素子S2 ,S4 ,S6 ,S8 及びS10(下アー
ム)の全てを期間においてON状態に切り替えること
によって行われる。また、プリドライバ5のリフレッシ
ュ期間(期間)の直前及び直後に、上段のスイッチン
グ素子S1 ,S3 ,S5,S7 及びS9 (上アーム)と
下段のスイッチング素子S2 ,S4 ,S6 ,S8及びS
10(下アーム)のデッドタイムを確保するために、期間
及びにおいて全てのスイッチング素子S1 〜S10
OFF状態に切り替えられる。
【0017】このように構成した場合には、バイポーラ
ペンタゴンドライブ回路1の作動中にチャージポンプ方
式のプリドライバ5のリフレッシュを同時に行なうこと
ができる。さらに、全てのスイッチング素子S1 〜S10
をOFF状態にしたときに、モータコイル電流(巻線電
流)が電源を回わることとなるため、モータコイル電流
を下げることができ、従ってステッピングモータの停止
時や低速回転時等において巻線電流を絞るときに効果を
得ることができる。
【0018】また、図6は本発明の第2実施形態に係る
ステッピングモータの定電流制御方式を施行するための
励磁シーケンス(チョッピングシーケンス)を示すもの
であり、図7はこの励磁シーケンスを用いた場合のバイ
ポーラペンタゴンドライブ回路1における電流の流れを
示すものである。なお、図6のシーケンスは、例えばス
テップ0の初期段階においてアームAの上アーム(スイ
ッチング素子S1 )を介してアームC及びDの下アーム
(スイッチング素子S6 及びS8 )に電流が流れる場合
のものである。
【0019】図6に示す如く、スイッチング素子S
6 (アームCの下アーム),S8 (アームDの下アー
ム)は、チョッピング周期TでON状態に切り替えられ
る。スイッチング素子S1 (アームAの上アーム)が電
流制御のためにOFF状態に切り替えられたら、その時
点t1 からチョッピング周期Tの終期t3 までの期間の
中間時点t2 で再びON状態に切り替えられる。これに
合わせて、期間〜において図6に示す状態をつく
る。かくして、バイポーラ駆動用の上下一対のスイッチ
ング素子群のうち下段のスイッチング素子S6 ,S8
OFF状態からON状態に切り替わる時点と上段のスイ
ッチング素子S1 がON状態からOFF状態に切り替わ
る時点との間の期間であって、かつ、前記下段及び上段
のスイッチング素子S6 ,S8 及びS1 が共にON状態
となっている期間が、前記期間となされ、この期間
中に定電流制御が行なわれる。すなわち、図6において
で示す期間において定電流制御が行われ、図6におい
て及びで示す期間では何れも電流がループしている
状態となって巻線電流が安定化される。これにより、前
記の期間の幅を狭くしても、アームAの上段のスイッ
チング素子S1 並びにアームC,Dの下段のスイッチン
グ素子S6 ,S8 のON幅を長くとることが可能であ
る。このため、ON幅が極端に短くなることにより電流
の制御が行えなくなるようなことを回避することができ
る。
【0020】また、スイッチング素子S1 〜S10を駆動
するプリドライバがチャージポンプ方式のものである場
合に、プリドライバのリフレッシュを行なう必要がある
が、そのリフレッシュを行なう期間は図6においてで
示す期間に相当する。
【0021】図8は、ステップ0の初期段階においてス
イッチング素子S1 を介してスイッチング素子S6 及び
8 に電流が流れる際に、図6のの期間幅を決定する
第1例である。この場合には、ステップ0の初期段階の
チョピング周期T中において電流を監視し、チョッピン
グ周期Tごとに前記の期間をつくる。具体的には、ま
ずチョッピング周期T中に上段のスイッチング素子S1
をOFF状態に切り替える(図8の(I)参照)(ただ
し、これは、供給電流が設定電流に達しない場合であ
る)。これに伴い電流供給がなされなくなり、電流の供
給がが設定電流値以下の時点t4 で遮断される。この
後、スイッチング素子S1 が再びON状態に切り替えら
れると共に、この時点t4 からチョッピンク周期Tの終
期t5 までの期間中にスイッチング素子S6 及びS8
OFF状態に切り替えられる。そして、上述のチョッピ
ンク周期Tの終期t5 においてスイッチング素子S6
びS8が再びON状態に切り替えられるのに伴い(図8
の(II)参照)、電流供給が再開されて供給電流値が
増大される。そして、供給電流値が設定電流値に達した
時点で、スイッチング素子S1 が再びOFF状態に切り
替えられ、これにより電流の供給が設定電流値で停止さ
れる(図8の(III),(IV)参照)。これ以後、
このような操作が繰り返し行われ、これによりチョッピ
ング周期Tの初期期間(前記期間)に設定電流値の電
流が巻線に供給される。
【0022】図9は、ステップ0の初期段階においてス
イッチング素子S1 を介してスイッチング素子S6 及び
8 に電流が流れる際に、図6のの期間幅を決定する
第2例である。この場合には、励磁切り替わりの最初の
段階においては前記第1例による制御が行なわれ、途中
から以下の制御に切り替えられる。すなわち、第2例に
おいては、供給電流が設定電流に達したら、前回の期間
幅決定時に所定の電流設定値を越えていなければ、アー
ムAの上段のスイッチング素子S1 をOFF状態にする
時間が一定量長く設定され(図9の(V)参照)、前回
の期間幅決定時に所定の電流設定値を越えていれば、ア
ームAの上段のスイッチング素子S1 をOFF状態にす
る時間が一定量短く設定される(図9の(VI)参
照)。それ以後は、このような制御が繰り返し行われ
る。なお、この制御は、電流の検出正精度はあまり必要
なく、制御系は簡単に構成することが可能である。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、バイポーラ
ペンタゴンドライブにより4相励磁でチョッピング駆動
する場合の定電流制御方式において、バイポーラ駆動用
の上下一対のスイッチング素子群のうち上段の2つのス
イッチング素子がON状態となりかつ下段の1つのスイ
ッチング素子がON状態となるときは前記下段の1つの
スイッチング素子をチョッピングし、下段の2つのスイ
ッチング素子がON状態となりかつ上段の1つのスイッ
チング素子がON状態となるときは前記上段の1つのス
イッチング素子をチョッピングして定電流制御するよう
にしたものであるから、次のような作用効果を得ること
ができる。すなわち、本発明では、定電流制御を行なう
スイッチング素子(バイポーラペンタゴンドライブ回路
におけるアーム)を上段又は下段(電源側又は接地側)
のスイッチング素子に限定せず、上段のスイッチング素
子及び下段のスイッチング素子のうちの何れか1つにな
っている上下段の何れかのスイッチング素子をチョッピ
ングすることにより定電流制御を行なうようにしている
ので、従来のように2つのスイッチング素子を同時にチ
ョッピングすることなく1つのスイッチング素子のみを
チョッピングすれば良く、従って2つのスイッチング素
子を同時にチョッピングすることに伴う電流のバラツキ
を生じることがなく、相電流のバランスの安定化を図る
ことができ、静止角精度の向上を図ることができる。
【0024】また、請求項2に記載の本発明は、前記ス
イッチング素子を駆動するプリドライバがチャージポン
プ方式のものである場合、定電流制御を行っていない期
間に前記下段のスイッチング素子の全てをON状態にす
ることにより前記プリドライバのリフレッシュを行な
い、前記プリドライバのリフレッシュ期間の直前及び直
後に上段のスイッチング素子と下段のスイッチング素子
のデッドタイムを確保するために前記下段及び上段のス
イッチング素子の全てをOFF状態にする期間を挿入す
るようにしたものであるから、スイッチング素子を駆動
するプリドライバがチャージポンプ方式のものである場
合にはこのプリドライバのリフレッシュをステッピング
モータの駆動と同時に行なうことができると共に、定電
流制御シーケンスにデッドタイムを挿入したことにより
上下段のスイッチング素子の短絡防止を図ることができ
る。さらに、スイッチング素子の全てをOFF状態にし
たときには、巻線電流は電源を回ることこととなるので
その電流値を下げることができ、従ってステッピングモ
ータの停止時や低速駆動時に巻線電流を絞ることができ
る。
【0025】また、請求項3に記載の本発明は、バイポ
ーラペンタゴンドライブによりチョッピング駆動する場
合の定電流制御方式において、バイポーラ駆動用の上下
一対のスイッチング素子群のうち下段のスイッチング素
子がOFF状態からON状態に切り替わる時点と上段の
スイッチング素子がON状態からOFF状態に切り替わ
る時点との間の期間であって、かつ、前記下段及び上段
のスイッチング素子が共にON状態となっている期間
に、定電流制御を行なうようにしたものであるから、上
段及び下段のスイッチング素子のそれぞれのON幅(O
N状態となる期間)を絞らなくても下段及び上段のスイ
ッチング素子のONの重なり合いで定電流制御すること
ができて各スイッチング素子の作動遅れを無視すること
ができ、従って電流を絞った制御が可能となる。このた
め、スイッチング素子のON時間(ON幅)の限界によ
り電流が制御できないような不具合の発生を回避するこ
とができる。
【0026】また、請求項4に記載の本発明は、定電流
制御を行っていない期間に、電流が上段のスイッチング
素子と下段のスイッチング素子とをループして流れるよ
うにしたものであるから、電流が上段のスイッチング素
子と下段のスイッチング素子でループすることにより巻
線電流の安定化を図ることができる。
【0027】また、請求項5に記載の本発明は、前記ス
イッチング素子を駆動するプリドライバがチャージポン
プ方式のものである場合、定電流制御を行っていない期
間に前記下段のスイッチング素子の全てをON状態にす
ることにより、前記プリドライバのリフレッシュを行な
うようにしたものであるから、プリドライバがチャージ
ポンプ方式のプリドライバをステッピングモータの駆動
と同時にその駆動に併せてリフレッシュすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るステッピングモー
タの定電流制御方式を施行するための励磁シーケンス
(1素子アームチョッピングシーケンス)を示すタイム
チャートである。
【図2】1素子アームチョッピングの方式を概略的に説
明するための説明図である。
【図3】1つのスイッチング素子をチョッピングして定
電流制御を行なうためのシーケンスを示すタイムチャー
トである。
【図4】図1の励磁シーケンスを施行した場合の電流の
流れを示す説明図である。
【図5】チャージポンプ式のプリドライバによるスイッ
チング素子駆動回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るステッピングモー
タの定電流制御方式を施行するための励磁シーケンスを
示すタイムチャートである。
【図7】図5の励磁シーケンスを施行した場合の電流の
流れを示す説明図である。
【図8】チョッピング周期中における定電流制御期間の
期間幅を決定するための第1例のスイッチング素子切り
替えシーケンスを示すタイムチャートである。
【図9】チョッピング周期中における定電流制御期間の
期間幅を決定するための第2例のスイッチング素子切り
替えシーケンスを示すタイムチャートである。
【図10】バイポーラペンタゴンドライブ回路を示す回
路図である。
【図11】従来より行われている2素子アームチョッピ
ングシーケンスを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 バイポーラペンタゴンドライブ回路 2 ペンタゴン結線回路 3a〜3e 巻線 4 バイポーラドライブ回路 S1 〜S10 スイッチング素子 T チョッピング周期

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラペンタゴンドライブにより4
    相励磁でチョッピング駆動する場合の定電流制御方式に
    おいて、バイポーラ駆動用の上下一対のスイッチング素
    子群のうち上段の2つのスイッチング素子がON状態と
    なりかつ下段の1つのスイッチング素子がON状態とな
    るときは前記下段の1つのスイッチング素子をチョッピ
    ングし、下段の2つのスイッチング素子がON状態とな
    りかつ上段の1つのスイッチング素子がON状態となる
    ときは前記上段の1つのスイッチング素子をチョッピン
    グして定電流制御するようにしたことを特徴とするステ
    ッピングモータの定電流制御方式。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子を駆動するプリド
    ライバがチャージポンプ方式のものである場合、定電流
    制御を行っていない期間に前記下段のスイッチング素子
    の全てをON状態にすることにより前記プリドライバの
    リフレッシュを行ない、前記プリドライバのリフレッシ
    ュ期間の直前及び直後に上段のスイッチング素子と下段
    のスイッチング素子のデッドタイムを確保するために前
    記下段及び上段のスイッチング素子の全てをOFF状態
    にする期間を挿入するようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のステッピングモータの定電流制御方式。
  3. 【請求項3】 バイポーラペンタゴンドライブによりチ
    ョッピング駆動する場合の定電流制御方式において、バ
    イポーラ駆動用の上下一対のスイッチング素子群のうち
    下段のスイッチング素子がOFF状態からON状態に切
    り替わる時点と上段のスイッチング素子がON状態から
    OFF状態に切り替わる時点との間の期間であって、か
    つ、前記下段及び上段のスイッチング素子が共にON状
    態となっている期間に、定電流制御を行なうようにした
    ことを特徴とするステッピングモータの定電流制御方
    式。
  4. 【請求項4】 定電流制御を行っていない期間に、電流
    が上段のスイッチング素子と下段のスイッチング素子と
    をループして流れるようにしたことを特徴とする請求項
    3に記載のステッピングモータの定電流制御方式。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子を駆動するプリド
    ライバがチャージポンプ方式のものである場合、定電流
    制御を行っていない期間に前記下段のスイッチング素子
    の全てをON状態にすることにより、前記プリドライバ
    のリフレッシュを行なうようにしたことを特徴とする請
    求項3又は4に記載のステッピングモータの定電流制御
    方式。
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