JPH11206927A - ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法

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JPH11206927A
JPH11206927A JP10012977A JP1297798A JPH11206927A JP H11206927 A JPH11206927 A JP H11206927A JP 10012977 A JP10012977 A JP 10012977A JP 1297798 A JP1297798 A JP 1297798A JP H11206927 A JPH11206927 A JP H11206927A
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JP
Japan
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alloy
golf club
club head
amorphous phase
plate material
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JP10012977A
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English (en)
Inventor
Akihisa Inoue
明久 井上
Tou Chiyou
涛 張
Yoshihito Kawamura
能人 河村
Katsumi Yamano
克己 山野
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CASCO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強度に優れ、しかもボールの飛距離を伸ばすこ
とができるゴルフクラブヘッドおよびその製造方法を提
供する。 【解決手段】ゴルフクラブヘッドの少なくともヘッドの
一部を、過冷却液体域を有し、アモルファス相を生成す
る組成の合金を素材として製造された板材を用いて温間
プレスによって成形加工する。成形加工は、合金のガラ
ス遷移温度(Tg)−100K以上であり、結晶化開始
温度(Tx)−30K以下の温度範囲であって、かつ、
10/s以下の歪み速度で行う。成形加工品は、少なく
とも50%がアモルファス相の金属組織からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強度に優れ、しか
もボールの飛距離を伸ばすことができるゴルフクラブヘ
ッドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフクラブヘッドの少なくとも
フェースの一部を、チタン合金を素材として形成するこ
とが好まれている。これは、一般にはチタン合金の低比
重、高強度という特性が、ヘッド用素材に適していると
考えられていることによる。しかし、低比重、高強度と
いう特性もさることながら、特にチタン合金のヤング率
の低さが有利であることが認められている。
【0003】ゴルフクラブヘッドのフェースは、ボール
の打撃時に変形するが、このときに永久変形することな
く、元の状態に復元することが可能であれば、フェース
の変形量が大きいほど、ボールの飛距離を伸ばすことが
期待できる。フェースが大きく変形するような素材とし
ては、ヤング率の低い材料が理想的であると考えられ
る。特開平9−187534号公報にフェースが金属性
ガラスで形成されているゴルフクラブヘッドが提案され
ている。金属性ガラスは、チタン合金よりもさらに強度
が高く、かつ、従来の金属よりも弾性限界が高いことか
ら、この公報によるゴルフクラブヘッドは、チタン合金
を素材としたヘッドよりも、ボールを遠くに飛ばすこと
が期待できるものとして注目される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公報に
は、金属性ガラスで形成されてなるフェースの製造に際
して、金属性ガラス生成用合金を溶融、注型、固化、即
ち、鋳造する方法を用いることが示唆されているが、鋳
造法を用いた場合、内部に空隙ができるなどの欠陥が起
こりやすい。このため、非常に肉厚の薄い部分、例え
ば、ウッドクラブヘッドの一部であるクラウン部などを
製造しようとすると、強度的に弱くなる部位が生じるこ
とがある。
【0005】本発明は、強度に優れ、しかもボールの飛
距離を伸ばすことができるゴルフクラブヘッドおよびそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフクラブヘ
ッドは、少なくともヘッドの一部が、過冷却液体域を有
し、アモルファス相を生成する組成の合金を素材として
製造された板材から温間プレスによって成形加工されて
なり、少なくとも50%がアモルファス相の金属組織で
あることを特徴とする。
【0007】また、本発明のゴルフクラブヘッドの製造
方法は、過冷却液体域を有し、アモルファス相を生成す
る組成の合金を素材として板材を製造し、該板材を前記
合金のガラス遷移温度(Tg)−100K以上であり、
結晶化開始温度(Tx)−30K以下の温度範囲であっ
て、かつ、10/s以下の歪み速度で温間プレスによっ
て成形加工することで少なくともヘッドの一部を製造す
ることを特徴とする。
【0008】本発明において、ゴルフクラブヘッドは、
少なくともヘッドの一部が、過冷却液体域を有し、アモ
ルファス相を生成する組成の合金を素材としている。過
冷却液体域は、合金の結晶化開始温度(Tx)とガラス
遷移温度(Tg)との温度差ΔTx(=Tx−Tg)で
表され、この過冷却液体域をもったアモルファス相を生
成する組成の合金は、加熱溶解した後、比較的低速度で
冷却してもアモルファス相を生成することができる。合
金の結晶化開始温度(Tx)とガラス遷移温度(Tg)
とは、示差走査熱量計(DSC)を用いて0.67K/
sの昇温速度で測定される。過冷却液体域をもったアモ
ルファス相を生成する組成の合金としては、Pd−Ni
−Cu−P、Zr−Al−Ni−Cu、Zr−Al−N
i−Cu−Pd、La−Al−Ni、La−Al−Ni
−Cu、Mg−Y−Cu、Zr−Ti−Ni−Cu−B
e、Pr−Fe−Al、Nd−Fe−Ga系等の合金が
例示される。これらの中、過冷却液体域の温度幅が大き
いものほど、過冷却液体域で出現する高い粘性流動(超
塑性)を利用して容易に加工することが可能となる。
【0009】本発明では、(Zr55Cu30Al10
5 100-X X 、(但し、MはV、Nb、Ta、C
r、Mo、W、Gaからなる群から選択される少なくと
も1つであり、Xは0〜5の範囲である。) Zr55Cu30Al10Ni5 、Zr55Cu30Al10Ni3
Co2 、Zr55Cu30Al10Co3 、Fe2 、Zr55
30Al10Ni4 Pd1 、Zr55Cu30Al10Ni4
1 、Zr55Cu15Ni10Al15Ti5 、Zr53Cu19
Ni13Al10Ti5 、Zr55Cu22Al10Ti3 Ni
10-XX 、(但し、MはV、Nb、Ta、Cr、Mo、
Gaからなる群から選択される少なくとも1つであり、
Xは0〜5の範囲である。) Zr60Cu22Al10Au8 、Zr60Cu20Al10
10、Zr60Cu25Al10Pt5 、Zr65Cu15Al10
Ni10、Zr65Cu12.5Al7.5 Ni10Ag5 、(数字
は原子%)等を好ましく使用することができる。
【0010】過冷却液体域を有し、アモルファス相を生
成する組成の合金を素材とし、ゴルフクラブヘッドの少
なくともヘッドの一部を成形するには、板材を製造した
後、この板材を温間プレスによって成形加工する方法を
採用する。板材の製造は、特定の方法による必要はな
く、溶湯鍛造法、アトマイズ押し出し法、双ロール法等
により製造することができる。
【0011】例えば、溶湯鍛造する場合には、真空中ま
たは不活性ガス雰囲気中において、上下一対の金型内で
合金の溶湯を加圧して拡げ、アモルファス相を得るのに
適度な速度で冷却して凝固させるようにすればよい。合
金の溶湯を得るには、例えば、合金を下型上で加熱して
溶融することができるが、合金の下型に接触していると
ころは、常に冷却されていることから、ほとんど結晶質
相のみとなり易く脆くなるので、下型に接触していない
合金の溶湯を拡げて凝固させた部分を利用することが好
ましい。
【0012】本発明のゴルフクラブヘッドは、過冷却液
体域を有し、アモルファス相を生成する組成の合金を素
材とした部分が、結晶質相を含まないアモルファス単相
となっている必要はないが、少なくとも50%がアモル
ファス相でなければ、強度的に優れたものとならない。
【0013】板材を製造した後、この板材を温間プレス
によって所定の形状に成形加工し、ゴルフクラブヘッド
の少なくともヘッドの一部が成形される。例えば、大気
中において、過冷却液体域を有するアモルファス相に発
現する超塑性的な変形を利用して加工することが可能で
あり、酸化による特性低下がなく、比較的低温度で製造
することができる。さらに、ウッドクラブヘッドのクラ
ウン部などの複雑な曲面形状のものを極めて容易に得る
ことができる。
【0014】本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法
は、少なくともヘッドの一部を、過冷却液体域を有し、
アモルファス相を生成する組成の合金を素材とした板材
を用いて、この板材を所定の温度範囲で温間プレスによ
って成形加工するものであるが、温間プレスの温度範囲
は、素材の合金のガラス遷移温度(Tg)−100K〜
結晶化開始温度(Tx)−30Kである。ガラス遷移温
度(Tg)−100Kより低い温度では、成形加工する
のに大きな荷重を要し、しかも、素材合金の破壊が起こ
り、一方、結晶化開始温度(Tx)−30Kより高い温
度では、成形加工時の発熱により結晶化開始温度を超え
てしまい、金属組織が結晶質相となるためである。
【0015】そして、温間プレスによって板材を成形す
る際、歪み速度は、10/s以下とする。これより高速
度では、大きな荷重を要し、素材合金の破壊が起こるた
めである。また、歪み速度は、成形加工中一定とするよ
りも連続的に増加させることが好ましく、これにより、
変形が始まるまでの応力を小さくすることが可能とな
る。さらに、成形加工後の変形戻り(スプリングバッ
ク)を考慮して、プレス用金型として製品の必要形状よ
り少なくとも1%大きく変形させる金型を使用すること
が好ましく、また、プレス用金型を型閉め状態で5〜1
00秒間の範囲で保持することが好ましい。保持する時
間が5秒間より短い場合は正確な形状を得ることが難し
く、一方、保持する時間が100秒間より長い場合はア
モルファス相の金属組織を得ることができないおそれが
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】下記の組成である合金を素材とし
て溶湯鍛造により製造した板材を加熱し、プレス用金型
で成形加工し、ウッドクラブヘッドのフェース部を得
た。フェース部以外のヘッドの本体部は、ステンレス鋼
から精密鋳造したものを用い、フェース部とヘッド本体
部とを固着して実施例1〜3のゴルフクラブヘッドを作
製した。 使用合金 組成:Zr55Cu30Al10Ni5 結晶化開始温度(Tx):755K ガラス遷移温度(Tg):670K 過冷却液体域(ΔTx):85K (実施例1)サイズが130mm×160mm×2.8
mmの板材を溶湯鍛造により得た。板材を710Kまで
加熱した後、1回の成形で4個のフェースが得られるプ
レス用金型を用い、大気中において予め加熱した金型に
板材を挿入して、500MPaの成形開始時応力および
5×10-1/s以下の歪み速度で成形加工した。型閉め
後、30秒間保持した。 (実施例2)実施例1と同一条件で作製した板材を金型
に挿入し、380MPaの成形開始時応力で、また、歪
み速度を3×10-1/sから8×10-1/sまで連続的
に増加させて、成形加工した。型閉め後、30秒間保持
した。 (実施例3)製品の必要形状よりも5%大きく変形する
プレス用金型を使用し、型閉め後の保持時間を10秒間
とした以外は、実施例1と同じ条件で成形加工した。
【0017】上記の実施例1〜3では、比較的低温度、
低圧力の温間プレスによる加工により、フェース部を容
易に製造することができた。また、実施例2では、歪み
速度を連続的に増加させることにより、実施例1および
実施例3よりもさらに小さい応力で加工することができ
た。また、実施例1〜3において、1回の成形で得られ
たそれぞれ4個のフェース部は、ほぼ均一な形状であっ
た。
【0018】実施例1のフェース部の物性を表1に示
す。なお、比較例として、本実施例で使用した合金材料
を用いて一般的な鋳造法により鋳造した加工材の物性を
合わせて示した。実施例1のフェース部は、いずれも、
比較例と比べて高強度であることがわかる。
【0019】
【表1】
【0020】また、実施例1〜3の各ゴルフクラブヘッ
ドをシャフトに組み付けて作製したウッドクラブを試打
した。その結果、従来のチタン合金製ヘッドのウッドク
ラブよりも平均して飛距離が伸び、最大で約10%飛距
離が伸びた。
【0021】
【発明の効果】本発明のゴルフクラブヘッドによれば、
少なくともヘッドの一部が強度に優れ、しかもボールの
飛距離を伸ばすことができる。また、本発明の製造方法
によれば、ゴルフクラブヘッドを容易に製造することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 能人 宮城県仙台市青葉区米ヶ袋2丁目4−29 ベルシティ米ヶ袋205号 (72)発明者 山野 克己 香川県大川郡志度町大字志度5412番地 キ ャスコ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともヘッドの一部が、過冷却液体域
    を有し、アモルファス相を生成する組成の合金を素材と
    して製造された板材から温間プレスによって成形加工さ
    れてなり、少なくとも50%がアモルファス相の金属組
    織であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】過冷却液体域を有し、アモルファス相を生
    成する組成の合金を素材として板材を製造し、該板材を
    前記合金のガラス遷移温度(Tg)−100K以上であ
    り、結晶化開始温度(Tx)−30K以下の温度範囲で
    あって、かつ、10/s以下の歪み速度で温間プレスに
    よって成形加工することで少なくともヘッドの一部を製
    造することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の製造方法において、前記歪
    み速度を連続的に増加させることを特徴とするゴルフク
    ラブヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の製造方法におい
    て、必要形状より少なくとも1%大きく変形されるプレ
    ス用金型を使用することを特徴とするゴルフクラブヘッ
    ドの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002192297A (ja) * 2000-12-21 2002-07-10 Maruman Golf Corp ゴルフクラブヘッドとその成形方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002192297A (ja) * 2000-12-21 2002-07-10 Maruman Golf Corp ゴルフクラブヘッドとその成形方法

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