JPH1120718A - 電気式パワーステアリング制御装置及びそのモータ電流制御方法 - Google Patents
電気式パワーステアリング制御装置及びそのモータ電流制御方法Info
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- JPH1120718A JPH1120718A JP18758897A JP18758897A JPH1120718A JP H1120718 A JPH1120718 A JP H1120718A JP 18758897 A JP18758897 A JP 18758897A JP 18758897 A JP18758897 A JP 18758897A JP H1120718 A JPH1120718 A JP H1120718A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スイッチング素子の推定温度の精度を向上す
ることによりヒートシンク及びスイッチング素子の小型
化を図ることができる電気式パワーステアリング制御装
置及びそのモータ電流制御方法を提供する。 【解決手段】 ハンドル1の操舵トルクを検出してステ
アリングモータ5の出力トルクを制御する指示電流を演
算し、この指示電流となるようにスイッチング素子16
によって印加電圧をパルス幅変調してモータ制御する電
気式パワーステアリングのモータ電流制御方法におい
て、前記ステアリングモータ5の電流と前記スイッチン
グ素子16の周辺温度とに基づいてスイッチング素子1
6のジャンクション温度を推定し、このジャンクション
温度が所定値以下となるようにモータ最大電流を制限す
ると共に、電源を遮断した場合にもジャンクション温度
を継続して推定し、電流投入時にはこの推定したジャン
クション温度を初期値としてジャンクション温度を推定
してモータ最大電流を制限する。
ることによりヒートシンク及びスイッチング素子の小型
化を図ることができる電気式パワーステアリング制御装
置及びそのモータ電流制御方法を提供する。 【解決手段】 ハンドル1の操舵トルクを検出してステ
アリングモータ5の出力トルクを制御する指示電流を演
算し、この指示電流となるようにスイッチング素子16
によって印加電圧をパルス幅変調してモータ制御する電
気式パワーステアリングのモータ電流制御方法におい
て、前記ステアリングモータ5の電流と前記スイッチン
グ素子16の周辺温度とに基づいてスイッチング素子1
6のジャンクション温度を推定し、このジャンクション
温度が所定値以下となるようにモータ最大電流を制限す
ると共に、電源を遮断した場合にもジャンクション温度
を継続して推定し、電流投入時にはこの推定したジャン
クション温度を初期値としてジャンクション温度を推定
してモータ最大電流を制限する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵を行なうステ
アリングモータの出力トルクを電流により制御するスイ
ッチング素子を熱破壊から保護する電気式パワーステア
リング制御装置及びそのモータ電流制御方法に関する。
アリングモータの出力トルクを電流により制御するスイ
ッチング素子を熱破壊から保護する電気式パワーステア
リング制御装置及びそのモータ電流制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両のパワーステアリング装置
は、小型化あるいは軽量化が図れる等の利点によって、
電動式のものが使用されるようになってきている。この
ような電動式パワーステアリング装置には、ステアリン
グモータが設けられており、このステアリングモータは
電流の制御により出力トルクが制御されてタイヤを操舵
するようになっている。この電流の制御は、通常、制御
装置のパワー回路に設けられた半導体からなるスイッチ
ング素子が、印加電圧をスイッチングしパルス幅変調す
ることによって行なわれる場合が多い。このスイッチン
グにより、スイッチング素子は大きな発熱を生じること
になるが、この半導体のスイッチング素子は、熱に対し
て弱いという特性を有している。このため、制御装置に
はヒートシンクという放熱用の部材が設けられ、スイッ
チング素子はこのヒートシンク上に実装されている。し
かしながら、スイッチング素子の発熱量がヒートシンク
の放熱量よりも大きくなり、スイッチング素子の温度が
上昇して使用上の許容温度を越えると、このスイッチン
グ素子は熱破壊される。
は、小型化あるいは軽量化が図れる等の利点によって、
電動式のものが使用されるようになってきている。この
ような電動式パワーステアリング装置には、ステアリン
グモータが設けられており、このステアリングモータは
電流の制御により出力トルクが制御されてタイヤを操舵
するようになっている。この電流の制御は、通常、制御
装置のパワー回路に設けられた半導体からなるスイッチ
ング素子が、印加電圧をスイッチングしパルス幅変調す
ることによって行なわれる場合が多い。このスイッチン
グにより、スイッチング素子は大きな発熱を生じること
になるが、この半導体のスイッチング素子は、熱に対し
て弱いという特性を有している。このため、制御装置に
はヒートシンクという放熱用の部材が設けられ、スイッ
チング素子はこのヒートシンク上に実装されている。し
かしながら、スイッチング素子の発熱量がヒートシンク
の放熱量よりも大きくなり、スイッチング素子の温度が
上昇して使用上の許容温度を越えると、このスイッチン
グ素子は熱破壊される。
【0003】そこで、例えば特開平06−144279
号公報には、この熱破壊を防止するための電動式パワー
ステアリング装置の技術が開示されている。この開示さ
れた技術によると、図7に示すように、モータ温度が上
昇して温度センサにより異常下限値が検出されると、制
御装置はスイッチング素子に流れる操舵アシストモータ
の電流指令値を最大出力の70%に低下させる。そし
て、このモータ温度が下降して復帰上限値に達すると、
この制御装置はこの電流指令値を再び最大出力値に戻
す。この動作の繰り返しが3回目となった場合に、電流
指令値を最大出力の40%に低下させてT1時間維持
し、このT1時間が経過すると、一旦低下させた電流指
令値を最大出力の80%まで上昇させてT2時間維持す
る。そして、このT2時間が経過すると、この電流指令
値を初期の最大出力値まで戻すようにしている。このよ
うに、従来技術においては、操舵アシストモータのモー
タ温度に基づいてスイッチング素子の温度を推定してお
り、このスイッチング素子の温度が所定温度以下となる
ように、モータ温度の異常発生の回数の検出により操舵
アシストモータの電流指令値を制御している。このよう
にしてスイッチング素子の発熱による温度上昇を抑制す
ることによって、このスイッチング素子を熱破壊から保
護するとしている。
号公報には、この熱破壊を防止するための電動式パワー
ステアリング装置の技術が開示されている。この開示さ
れた技術によると、図7に示すように、モータ温度が上
昇して温度センサにより異常下限値が検出されると、制
御装置はスイッチング素子に流れる操舵アシストモータ
の電流指令値を最大出力の70%に低下させる。そし
て、このモータ温度が下降して復帰上限値に達すると、
この制御装置はこの電流指令値を再び最大出力値に戻
す。この動作の繰り返しが3回目となった場合に、電流
指令値を最大出力の40%に低下させてT1時間維持
し、このT1時間が経過すると、一旦低下させた電流指
令値を最大出力の80%まで上昇させてT2時間維持す
る。そして、このT2時間が経過すると、この電流指令
値を初期の最大出力値まで戻すようにしている。このよ
うに、従来技術においては、操舵アシストモータのモー
タ温度に基づいてスイッチング素子の温度を推定してお
り、このスイッチング素子の温度が所定温度以下となる
ように、モータ温度の異常発生の回数の検出により操舵
アシストモータの電流指令値を制御している。このよう
にしてスイッチング素子の発熱による温度上昇を抑制す
ることによって、このスイッチング素子を熱破壊から保
護するとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術においては、検出したモータ温度に基づい
てスイッチング素子の温度を推定し異常温度か否かを判
断しているが、それぞれ車体の異なる位置に装着されて
いるスイッチング素子及びモータの作動環境は、例えば
周囲の温度や通風の状態等が大きく異なっている。この
ために、モータ温度よりスイッチング素子の温度を推定
する場合、このスイッチング素子の温度は大きな推定誤
差を含んだものとなる。したがって、スイッチング素子
の熱を放熱するヒートシンクやこのスイッチング素子の
設計に当たっては、この温度の推定誤差分を考慮して安
全余裕を見込むことになるので、大きなサイズのヒート
シンクやスイッチング素子を用いらざるをえない。この
結果、制御装置は、大きくなるので割高になったり、車
体への装着箇所の制約を受け易くなったりするという問
題がある。
うな従来技術においては、検出したモータ温度に基づい
てスイッチング素子の温度を推定し異常温度か否かを判
断しているが、それぞれ車体の異なる位置に装着されて
いるスイッチング素子及びモータの作動環境は、例えば
周囲の温度や通風の状態等が大きく異なっている。この
ために、モータ温度よりスイッチング素子の温度を推定
する場合、このスイッチング素子の温度は大きな推定誤
差を含んだものとなる。したがって、スイッチング素子
の熱を放熱するヒートシンクやこのスイッチング素子の
設計に当たっては、この温度の推定誤差分を考慮して安
全余裕を見込むことになるので、大きなサイズのヒート
シンクやスイッチング素子を用いらざるをえない。この
結果、制御装置は、大きくなるので割高になったり、車
体への装着箇所の制約を受け易くなったりするという問
題がある。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、スイッチング素子の推定温度の精度を向
上することによりヒートシンク及びスイッチング素子の
小型化を図ることができる電気式パワーステアリング制
御装置及びそのモータ電流制御方法を提供することを目
的としている。
たものであり、スイッチング素子の推定温度の精度を向
上することによりヒートシンク及びスイッチング素子の
小型化を図ることができる電気式パワーステアリング制
御装置及びそのモータ電流制御方法を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両操
舵時にハンドル(1) の操舵トルクを検出するトルク検出
センサ4と、制御された電流により所定のトルクを出力
してタイヤ11を操舵するステアリングモータ5と、前
記トルク検出センサ4により検出された操舵トルクに基
づいて、このステアリングモータ5の指示電流を演算す
るモータ指示電流演算手段26と、このモータ指示電流
演算手段26により演算された指示電流を電流指令とし
て受け、この電流指令に基づいてステアリングモータ5
への印加電圧をパルス幅変調してスイッチングするスイ
ッチング素子16によりステアリングモータ5を制御す
るモータ駆動制御手段28と、このステアリングモータ
5の電流を検出するモータ電流検出手段21とを備えた
電気式パワーステアリング制御装置において、前記スイ
ッチング素子16が装着されたヒートシンク15と、こ
のヒートシンク15に、かつ、前記スイッチング素子1
6の近傍に設けられ、周辺温度を検出する周囲温度検出
センサ22と、この周囲温度検出センサ22により検出
された周辺温度と前記モータ電流検出手段21により検
出されたステアリングモータ5の電流とに基づいて、ス
イッチング素子16のジャンクション温度を演算するジ
ャンクション温度演算手段23と、このジャンクション
温度演算手段23により演算されたジャンクション温度
に基づいて、ステアリングモータ5の最大電流を設定す
るモータ最大電流設定手段25と、このモータ最大電流
設定手段25により設定された最大電流と前記モータ指
示電流演算手段26により演算された指示電流とを比較
して、小さい方の電流値を電流指令として前記モータ駆
動制御手段28に出力するモータ電流比較設定手段27
とを備えた電気式パワーステアリング制御装置の構成と
している。
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両操
舵時にハンドル(1) の操舵トルクを検出するトルク検出
センサ4と、制御された電流により所定のトルクを出力
してタイヤ11を操舵するステアリングモータ5と、前
記トルク検出センサ4により検出された操舵トルクに基
づいて、このステアリングモータ5の指示電流を演算す
るモータ指示電流演算手段26と、このモータ指示電流
演算手段26により演算された指示電流を電流指令とし
て受け、この電流指令に基づいてステアリングモータ5
への印加電圧をパルス幅変調してスイッチングするスイ
ッチング素子16によりステアリングモータ5を制御す
るモータ駆動制御手段28と、このステアリングモータ
5の電流を検出するモータ電流検出手段21とを備えた
電気式パワーステアリング制御装置において、前記スイ
ッチング素子16が装着されたヒートシンク15と、こ
のヒートシンク15に、かつ、前記スイッチング素子1
6の近傍に設けられ、周辺温度を検出する周囲温度検出
センサ22と、この周囲温度検出センサ22により検出
された周辺温度と前記モータ電流検出手段21により検
出されたステアリングモータ5の電流とに基づいて、ス
イッチング素子16のジャンクション温度を演算するジ
ャンクション温度演算手段23と、このジャンクション
温度演算手段23により演算されたジャンクション温度
に基づいて、ステアリングモータ5の最大電流を設定す
るモータ最大電流設定手段25と、このモータ最大電流
設定手段25により設定された最大電流と前記モータ指
示電流演算手段26により演算された指示電流とを比較
して、小さい方の電流値を電流指令として前記モータ駆
動制御手段28に出力するモータ電流比較設定手段27
とを備えた電気式パワーステアリング制御装置の構成と
している。
【0007】請求項1に記載の発明によると、スイッチ
ング素子16のジャンクション温度は、ジャンクション
温度演算手段23により、ジャンクション17の発熱量
とヒートシンク15の放熱量、及びヒートシンク15の
周辺温度とから推定することができる。すなわち、モー
タ電流検出手段21により検出されたステアリングモー
タ5の電流値と、予め求められているスイッチング素子
16のオン抵抗値とに基づいて、ジャンクション17の
発熱量を求めることができる。一方、所定周期の時間毎
に演算しているジャンクション温度の前回に演算した温
度と、周囲温度検出センサ22により検出されたヒート
シンク15の周辺温度との温度差、及び予め求められて
いるヒートシンクの熱抵抗に基づいて、ジャンクション
17の放熱量を求めることができる。このようにして求
めたジャンクション17の発熱量と放熱量との差を時間
積分して積分値を求め、この積分値と前記ジャンクショ
ン17の固有値として求められている熱容量とにより、
ジャンクション17の上昇温度又は下降温度を求めるこ
とができる。そして、この上昇温度又は下降温度と、前
記積分値を求めた時の周辺温度とにより、ジャンクショ
ン17の温度を推定することができる。そして、モータ
最大電流設定手段25は、この推定温度が所定の上限値
に達すると、この推定温度に基づいて最大電流を所定の
初期値より低下させて所定の制限電流値となるように設
定し、また、この推定温度が所定の下限値に達すると、
最大電流を所定の初期値になるように再設定する。ま
た、モータ指示電流演算手段26は、トルク検出センサ
4により検出された操舵トルクに基づいて、ステアリン
グモータ5を制御する指示電流値を演算する。そして、
モータ電流比較設定手段27は、この演算した指示電流
値と、前記モータ最大電流設定手段25により設定され
ている最大電流値を比較し、小さい方の電流値でステア
リングモータ3を制御するようにモータ駆動制御手段2
8に出力指令する。したがって、従来はジャンクション
温度の推定誤差分を安全余裕として見込んで放熱量を計
算し、この放熱量を満足する大きいヒートシンク15を
選択したり、ジャンクション温度の許容値が大きめのス
イッチング素子16を選択していたが、本発明ではジャ
ンクション17の発熱とヒートシンク15の放熱とに基
づいてジャンクション温度を推定しているので、この推
定温度の誤差を小さくすることができる。したがって、
従来はジャンクション温度の推定誤差分を安全余裕とし
て見込んで放熱量を計算し、この放熱量を満足する大き
いヒートシンク15を選択したり、ジャンクション温度
の許容値が大きめのスイッチング素子16を選択してい
たが、本発明ではジャンクション17の発熱とヒートシ
ンク15の放熱とに基づいてジャンクション温度を推定
しているのでこの推定温度の誤差を小さくすることがで
き、安全余裕として見込んでいる放熱量を小さくするこ
とができる。よって、ヒートシンク15及びスイッチン
グ素子16を小型化することが可能となる。この結果、
制御装置20を安価に、そして小型に製作することがで
きるので、車両への装着時の制約を受けにくいという利
点が得られる。
ング素子16のジャンクション温度は、ジャンクション
温度演算手段23により、ジャンクション17の発熱量
とヒートシンク15の放熱量、及びヒートシンク15の
周辺温度とから推定することができる。すなわち、モー
タ電流検出手段21により検出されたステアリングモー
タ5の電流値と、予め求められているスイッチング素子
16のオン抵抗値とに基づいて、ジャンクション17の
発熱量を求めることができる。一方、所定周期の時間毎
に演算しているジャンクション温度の前回に演算した温
度と、周囲温度検出センサ22により検出されたヒート
シンク15の周辺温度との温度差、及び予め求められて
いるヒートシンクの熱抵抗に基づいて、ジャンクション
17の放熱量を求めることができる。このようにして求
めたジャンクション17の発熱量と放熱量との差を時間
積分して積分値を求め、この積分値と前記ジャンクショ
ン17の固有値として求められている熱容量とにより、
ジャンクション17の上昇温度又は下降温度を求めるこ
とができる。そして、この上昇温度又は下降温度と、前
記積分値を求めた時の周辺温度とにより、ジャンクショ
ン17の温度を推定することができる。そして、モータ
最大電流設定手段25は、この推定温度が所定の上限値
に達すると、この推定温度に基づいて最大電流を所定の
初期値より低下させて所定の制限電流値となるように設
定し、また、この推定温度が所定の下限値に達すると、
最大電流を所定の初期値になるように再設定する。ま
た、モータ指示電流演算手段26は、トルク検出センサ
4により検出された操舵トルクに基づいて、ステアリン
グモータ5を制御する指示電流値を演算する。そして、
モータ電流比較設定手段27は、この演算した指示電流
値と、前記モータ最大電流設定手段25により設定され
ている最大電流値を比較し、小さい方の電流値でステア
リングモータ3を制御するようにモータ駆動制御手段2
8に出力指令する。したがって、従来はジャンクション
温度の推定誤差分を安全余裕として見込んで放熱量を計
算し、この放熱量を満足する大きいヒートシンク15を
選択したり、ジャンクション温度の許容値が大きめのス
イッチング素子16を選択していたが、本発明ではジャ
ンクション17の発熱とヒートシンク15の放熱とに基
づいてジャンクション温度を推定しているので、この推
定温度の誤差を小さくすることができる。したがって、
従来はジャンクション温度の推定誤差分を安全余裕とし
て見込んで放熱量を計算し、この放熱量を満足する大き
いヒートシンク15を選択したり、ジャンクション温度
の許容値が大きめのスイッチング素子16を選択してい
たが、本発明ではジャンクション17の発熱とヒートシ
ンク15の放熱とに基づいてジャンクション温度を推定
しているのでこの推定温度の誤差を小さくすることがで
き、安全余裕として見込んでいる放熱量を小さくするこ
とができる。よって、ヒートシンク15及びスイッチン
グ素子16を小型化することが可能となる。この結果、
制御装置20を安価に、そして小型に製作することがで
きるので、車両への装着時の制約を受けにくいという利
点が得られる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の電気式パワーステアリング制御装置において、前
記ジャンクション温度演算手段23により演算されたジ
ャンクション温度を記憶するジャンクション温度記憶手
段24を付設すると共に、前記ジャンクション温度演算
手段23は制御装置の電源遮断後もジャンクション温度
を演算し、このジャンクション温度とヒートシンク15
の周辺温度との差が所定値以下になる迄、あるいは、電
源を遮断して所定の時間が経過する迄、このジャンクシ
ョン温度をジャンクション温度記憶手段24に記憶する
電気式パワーステアリング制御装置の構成としている。
記載の電気式パワーステアリング制御装置において、前
記ジャンクション温度演算手段23により演算されたジ
ャンクション温度を記憶するジャンクション温度記憶手
段24を付設すると共に、前記ジャンクション温度演算
手段23は制御装置の電源遮断後もジャンクション温度
を演算し、このジャンクション温度とヒートシンク15
の周辺温度との差が所定値以下になる迄、あるいは、電
源を遮断して所定の時間が経過する迄、このジャンクシ
ョン温度をジャンクション温度記憶手段24に記憶する
電気式パワーステアリング制御装置の構成としている。
【0009】請求項2に記載の発明によると、ジャンク
ション温度記憶手段24は、制御装置の電源遮断後もジ
ャンクション温度演算手段23により演算されているジ
ャンクション温度を、ジャンクション温度とヒートシン
ク17の周辺温度との差が所定値以下になる迄、あるい
は電源を遮断して所定の時間が経過する迄記憶する。よ
って、請求項1に記載の発明による効果に加えて、電源
遮断直後のジャンクション温度が高い時に再度電源を投
入した場合において、この記憶されているジャンクショ
ン温度を初期値としてジャンクション温度の推定を行な
うので、ジャンクション温度を高い精度で推定すること
ができる。
ション温度記憶手段24は、制御装置の電源遮断後もジ
ャンクション温度演算手段23により演算されているジ
ャンクション温度を、ジャンクション温度とヒートシン
ク17の周辺温度との差が所定値以下になる迄、あるい
は電源を遮断して所定の時間が経過する迄記憶する。よ
って、請求項1に記載の発明による効果に加えて、電源
遮断直後のジャンクション温度が高い時に再度電源を投
入した場合において、この記憶されているジャンクショ
ン温度を初期値としてジャンクション温度の推定を行な
うので、ジャンクション温度を高い精度で推定すること
ができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、ハンドル
1の操舵トルクを検出してステアリングモータ5の出力
トルクを制御する指示電流を演算し、この指示電流とな
るようにスイッチング素子16によって印加電圧をパル
ス幅変調してステアリングモータ5を制御する電気式パ
ワーステアリングのモータ電流制御方法において、前記
ステアリングモータ5の電流と前記スイッチング素子1
6の周辺温度とに基づいてスイッチング素子16のジャ
ンクション温度を推定し、このジャンクション温度が所
定値以下となるようにステアリングモータ5の最大電流
を制限すると共に、電源を遮断した場合にもジャンクシ
ョン温度を継続して推定し、電流投入時にはこの推定し
たジャンクション温度を初期値としてジャンクション温
度を推定してステアリングモータ5の最大電流を制限す
る電気式パワーステアリングのモータ電流制御方法とし
ている。
1の操舵トルクを検出してステアリングモータ5の出力
トルクを制御する指示電流を演算し、この指示電流とな
るようにスイッチング素子16によって印加電圧をパル
ス幅変調してステアリングモータ5を制御する電気式パ
ワーステアリングのモータ電流制御方法において、前記
ステアリングモータ5の電流と前記スイッチング素子1
6の周辺温度とに基づいてスイッチング素子16のジャ
ンクション温度を推定し、このジャンクション温度が所
定値以下となるようにステアリングモータ5の最大電流
を制限すると共に、電源を遮断した場合にもジャンクシ
ョン温度を継続して推定し、電流投入時にはこの推定し
たジャンクション温度を初期値としてジャンクション温
度を推定してステアリングモータ5の最大電流を制限す
る電気式パワーステアリングのモータ電流制御方法とし
ている。
【0011】請求項3に記載の発明によると、操舵トル
クから求めたステアリングモータ5の指示電流と、ジャ
ンクション温度が所定値以下となるようなステアリング
モータ5の最大電流とを比較し、小さい方の電流値をス
テアリングモータ5の指示電流とするのでスイッチング
素子16を熱破壊から保護することができると共に、ジ
ャンクション温度は、発熱の要因となるステアリングモ
ータ5の制御電流と放熱の要因となるスイッヒートシン
ク15の周辺温度とにより求められるので推定精度が良
くなる。また、電源遮断後もジャンクション温度を推定
し、周辺温度との差が所定値以下になる迄、あるいは、
所定時間が経過する迄記憶する。よって、電源遮断直後
に再投入した場合でも、この記憶されているジャンクシ
ョン温度を初期値としてジャンクション温度を推定する
ので、高い精度で推定することができる。したがって、
従来はジャンクション温度の推定誤差分を安全余裕とし
て見込んで放熱量を計算し、この放熱量を満足する大き
いヒートシンク15を選択したり、ジャンクション温度
の許容値が大きめのスイッチング素子16を選択してい
たが、本発明ではジャンクション17の発熱とヒートシ
ンク15の放熱とに基づいてジャンクション温度を推定
しているのでこの推定温度の誤差を小さくすることがで
き、安全余裕として見込んでいる放熱量を小さくするこ
とができる。よって、ヒートシンク15及びスイッチン
グ素子16を小型化することが可能となる。この結果、
制御装置20を安価に、そして小型に製作することがで
きるので、車両への装着時の制約を受けにくいという利
点が得られる。
クから求めたステアリングモータ5の指示電流と、ジャ
ンクション温度が所定値以下となるようなステアリング
モータ5の最大電流とを比較し、小さい方の電流値をス
テアリングモータ5の指示電流とするのでスイッチング
素子16を熱破壊から保護することができると共に、ジ
ャンクション温度は、発熱の要因となるステアリングモ
ータ5の制御電流と放熱の要因となるスイッヒートシン
ク15の周辺温度とにより求められるので推定精度が良
くなる。また、電源遮断後もジャンクション温度を推定
し、周辺温度との差が所定値以下になる迄、あるいは、
所定時間が経過する迄記憶する。よって、電源遮断直後
に再投入した場合でも、この記憶されているジャンクシ
ョン温度を初期値としてジャンクション温度を推定する
ので、高い精度で推定することができる。したがって、
従来はジャンクション温度の推定誤差分を安全余裕とし
て見込んで放熱量を計算し、この放熱量を満足する大き
いヒートシンク15を選択したり、ジャンクション温度
の許容値が大きめのスイッチング素子16を選択してい
たが、本発明ではジャンクション17の発熱とヒートシ
ンク15の放熱とに基づいてジャンクション温度を推定
しているのでこの推定温度の誤差を小さくすることがで
き、安全余裕として見込んでいる放熱量を小さくするこ
とができる。よって、ヒートシンク15及びスイッチン
グ素子16を小型化することが可能となる。この結果、
制御装置20を安価に、そして小型に製作することがで
きるので、車両への装着時の制約を受けにくいという利
点が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳述する。図1は、本発明に係わる電気式パワース
テアリング制御装置を装着したステアリング装置を模式
的に示している。ハンドル1は、車体(図示せず)に回
転自在に装着されており、このハンドル1の中心部は、
操舵入力軸3の上端部に連結されている。そして、この
操舵入力軸3の下端部は、トルク検出センサ4を介して
旋回トルク出力軸7の上端部に略同軸線上に連結されて
いる。また、この旋回トルク出力軸7の下端部にはギヤ
ボックス8が取付けられており、このギヤボックス8は
操舵部材9と連結されている。このギヤボックス8はピ
ニオンとラックなどからなり、前記旋回トルク出力軸7
に連結されたピニオンの回転は、ラックを介して操舵部
材9に車両の左右方向の略水平面内に所定のストローク
を与える。この操舵部材9には、タイヤ11が走行方向
に回転自在に装着されており、このタイヤ11は、走行
面内に所定の角度範囲で揺動可能となっている。そし
て、タイヤ11は、操舵部材9の動きに追従して操舵さ
れるようになっている。
して詳述する。図1は、本発明に係わる電気式パワース
テアリング制御装置を装着したステアリング装置を模式
的に示している。ハンドル1は、車体(図示せず)に回
転自在に装着されており、このハンドル1の中心部は、
操舵入力軸3の上端部に連結されている。そして、この
操舵入力軸3の下端部は、トルク検出センサ4を介して
旋回トルク出力軸7の上端部に略同軸線上に連結されて
いる。また、この旋回トルク出力軸7の下端部にはギヤ
ボックス8が取付けられており、このギヤボックス8は
操舵部材9と連結されている。このギヤボックス8はピ
ニオンとラックなどからなり、前記旋回トルク出力軸7
に連結されたピニオンの回転は、ラックを介して操舵部
材9に車両の左右方向の略水平面内に所定のストローク
を与える。この操舵部材9には、タイヤ11が走行方向
に回転自在に装着されており、このタイヤ11は、走行
面内に所定の角度範囲で揺動可能となっている。そし
て、タイヤ11は、操舵部材9の動きに追従して操舵さ
れるようになっている。
【0013】一方、前記旋回トルク出力軸7の両端部間
の所定の位置に、複数のギヤの組合わせにより回転を減
速するギヤ列6が設置されている。このギヤ列6の出力
側の最終ギヤは中心部を貫通している旋回トルク出力軸
7と固定されており、また、このギヤ列6の入力側の入
力ギヤはステアリングモータ5の出力軸に固定されてい
る。そして、ギヤ列6はこのステアリングモータ5の出
力トルクを旋回トルク出力軸7に伝達する。また、前記
トルク検出センサ4及びステアリングモータ5には、電
気信号が授受できるように制御装置20が接続されてい
る。この制御装置20は、コンピュータ等のCPUや、
電流を制御するいわゆるパワー回路などにより構成され
ている。そして、この制御装置20には、ステアリング
モータ5を駆動する電気エネルギーを蓄積しているバッ
テリ12が接続されている。
の所定の位置に、複数のギヤの組合わせにより回転を減
速するギヤ列6が設置されている。このギヤ列6の出力
側の最終ギヤは中心部を貫通している旋回トルク出力軸
7と固定されており、また、このギヤ列6の入力側の入
力ギヤはステアリングモータ5の出力軸に固定されてい
る。そして、ギヤ列6はこのステアリングモータ5の出
力トルクを旋回トルク出力軸7に伝達する。また、前記
トルク検出センサ4及びステアリングモータ5には、電
気信号が授受できるように制御装置20が接続されてい
る。この制御装置20は、コンピュータ等のCPUや、
電流を制御するいわゆるパワー回路などにより構成され
ている。そして、この制御装置20には、ステアリング
モータ5を駆動する電気エネルギーを蓄積しているバッ
テリ12が接続されている。
【0014】このようなステアリング装置において、操
舵時にハンドル1を回すと、このハンドル1の回転は操
舵入力軸3に伝達される。この操舵入力軸3が回転する
と、トルク検出センサ4にそれぞれ挿入されている操舵
入力軸3と旋回トルク出力軸7との間に、ハンドル1の
回転角度に応じたねじれが生じる。トルク検出センサ4
は、このねじれの大きさを電気信号に変換して制御装置
20に伝達する。制御装置20は、この電気信号に基づ
いて、操舵入力軸3と旋回トルク出力軸7との間のねじ
れが零となるように、ステアリングモータ5の出力トル
クを電流によって制御する。そして、ステアリングモー
タ5は、ギヤ列6に出力トルクを伝達して旋回トルク出
力軸7を回転させ、この旋回トルク出力軸7の回転はギ
ヤボックス8及び操舵部材9を介してタイヤ11に伝達
されてタイヤ11を旋回させる。このとき、制御装置2
0は、トルク検出センサ4によりフィードバックされた
ねじれに基づいて、ステアリングモータ5の電流を制御
することによって出力トルクを制御する。これにより、
ハンドル1は、回転角度に応じて所定の操舵力で操作で
きるようになっている。
舵時にハンドル1を回すと、このハンドル1の回転は操
舵入力軸3に伝達される。この操舵入力軸3が回転する
と、トルク検出センサ4にそれぞれ挿入されている操舵
入力軸3と旋回トルク出力軸7との間に、ハンドル1の
回転角度に応じたねじれが生じる。トルク検出センサ4
は、このねじれの大きさを電気信号に変換して制御装置
20に伝達する。制御装置20は、この電気信号に基づ
いて、操舵入力軸3と旋回トルク出力軸7との間のねじ
れが零となるように、ステアリングモータ5の出力トル
クを電流によって制御する。そして、ステアリングモー
タ5は、ギヤ列6に出力トルクを伝達して旋回トルク出
力軸7を回転させ、この旋回トルク出力軸7の回転はギ
ヤボックス8及び操舵部材9を介してタイヤ11に伝達
されてタイヤ11を旋回させる。このとき、制御装置2
0は、トルク検出センサ4によりフィードバックされた
ねじれに基づいて、ステアリングモータ5の電流を制御
することによって出力トルクを制御する。これにより、
ハンドル1は、回転角度に応じて所定の操舵力で操作で
きるようになっている。
【0015】つぎに、図2は本発明に係わる制御装置2
0のハードウェア構成のブロック図を示している。制御
装置20は、大別すると、ステアリングモータ5を制御
する制御値を入力、演算、記憶あるいは出力したりする
CPU部20aと、この制御値に基づいてステアリング
モータ5の電流を制御するモータ駆動制御部20bとに
よって構成されている。モータ駆動制御部20bは、ヒ
ートシンク15と、このヒートシンク15の上に装着さ
れたスイッチング素子16及び周囲温度検出センサ22
とにより構成されている。このヒートシンク15は、ア
ルミ材等のように熱伝導性がよく、かつ、フィンを有し
て放熱性に優れるように形成されている。このヒートシ
ンク15に装着されているスイッチング素子16はパワ
ートランジスタ等の半導体からなり、内部にジャンクシ
ョン17を有している。また、このスイッチング素子1
6は複数用いられて、例えば4つのスイッチング素子1
6からなるH型ブリッジ回路を形成している。そして、
ヒートシンク15に装着されている周囲温度検出センサ
22は、スイッチング素子16から所定距離の位置に設
けられ、ヒートシンク15の周辺の温度を周辺温度とし
て検出するようになっている。
0のハードウェア構成のブロック図を示している。制御
装置20は、大別すると、ステアリングモータ5を制御
する制御値を入力、演算、記憶あるいは出力したりする
CPU部20aと、この制御値に基づいてステアリング
モータ5の電流を制御するモータ駆動制御部20bとに
よって構成されている。モータ駆動制御部20bは、ヒ
ートシンク15と、このヒートシンク15の上に装着さ
れたスイッチング素子16及び周囲温度検出センサ22
とにより構成されている。このヒートシンク15は、ア
ルミ材等のように熱伝導性がよく、かつ、フィンを有し
て放熱性に優れるように形成されている。このヒートシ
ンク15に装着されているスイッチング素子16はパワ
ートランジスタ等の半導体からなり、内部にジャンクシ
ョン17を有している。また、このスイッチング素子1
6は複数用いられて、例えば4つのスイッチング素子1
6からなるH型ブリッジ回路を形成している。そして、
ヒートシンク15に装着されている周囲温度検出センサ
22は、スイッチング素子16から所定距離の位置に設
けられ、ヒートシンク15の周辺の温度を周辺温度とし
て検出するようになっている。
【0016】一方、CPU部20aは、汎用のコンピュ
ータ等から構成されている。このCPU部20aは、ス
テアリングモータ5の出力トルクを制御する電流値を演
算して、この電流値となるようにステアリングモータ5
への印加電圧をパルス幅変調により制御する指令を前記
スイッチング素子16に出力する。スイッチング素子1
6は、この指令に基づいてステアリングモータ5に印加
される電圧をスイッチングして、所定の電流値となるよ
うに制御している。このスイッチングの繰り返しによ
り、スイッチング素子16のジャンクション17が発熱
して温度が上昇するので、この温度上昇を防止するよう
に発生した熱を前記ヒートシンク15を介して放熱する
ようになっている。本発明に係わる制御装置20は、ジ
ャンクション17の温度をジャンクション温度として推
定し、この温度が所定値に達するとスイッチング素子1
6に流れる最大電流値を低下させ、ジャンクション温度
が所定値以下となるようにするものである。
ータ等から構成されている。このCPU部20aは、ス
テアリングモータ5の出力トルクを制御する電流値を演
算して、この電流値となるようにステアリングモータ5
への印加電圧をパルス幅変調により制御する指令を前記
スイッチング素子16に出力する。スイッチング素子1
6は、この指令に基づいてステアリングモータ5に印加
される電圧をスイッチングして、所定の電流値となるよ
うに制御している。このスイッチングの繰り返しによ
り、スイッチング素子16のジャンクション17が発熱
して温度が上昇するので、この温度上昇を防止するよう
に発生した熱を前記ヒートシンク15を介して放熱する
ようになっている。本発明に係わる制御装置20は、ジ
ャンクション17の温度をジャンクション温度として推
定し、この温度が所定値に達するとスイッチング素子1
6に流れる最大電流値を低下させ、ジャンクション温度
が所定値以下となるようにするものである。
【0017】図3は、本発明に係わる図2の制御装置2
0の詳細を示す機能ブロック図を示している。モータ電
流検出手段21は、ステアリングモータ5を制御してい
るモータ電流値を検出する。また、周囲温度検出センサ
22は、このモータ電流を制御しているヒートシンク1
5の周囲の周辺温度を検出する。そして、ジャンクショ
ン温度演算手段23は、前記モータ電流値とこの周辺温
度に基づいて、スイッチング素子16のジャンクション
温度を推定する。このジャンクション温度は、ジャンク
ション17の発熱量とヒートシンク15の放熱量、及び
ヒートシンク15の周辺温度とから推定することができ
る。
0の詳細を示す機能ブロック図を示している。モータ電
流検出手段21は、ステアリングモータ5を制御してい
るモータ電流値を検出する。また、周囲温度検出センサ
22は、このモータ電流を制御しているヒートシンク1
5の周囲の周辺温度を検出する。そして、ジャンクショ
ン温度演算手段23は、前記モータ電流値とこの周辺温
度に基づいて、スイッチング素子16のジャンクション
温度を推定する。このジャンクション温度は、ジャンク
ション17の発熱量とヒートシンク15の放熱量、及び
ヒートシンク15の周辺温度とから推定することができ
る。
【0018】すなわち、例えば数式「Tj=(1/
K3 )∫j j-1 (K2 I2 R−(1/K1 )(Tj-1 −
Ts))dt+Ts」により求めることができる。ここ
で、Tjはジャンクション温度、K3 はジャンクション
17の熱容量、K2 は電力の熱換算係数、Iはスイッチ
ング素子16の制御電流(=ステアリングモータ5の電
流)、Rはスイッチング素子16のオン抵抗、K1 はヒ
ートシンク15の熱抵抗、Tj-1 は前回の演算で求めた
ジャンクション温度、及びTsはヒートシンク15の周
辺温度を表している。なお、境界条件として、t=0の
ときTj-1 =Tsとなる。この数式によると、モータ電
流検出手段21により検出されたステアリングモータ5
の電流Iと、予め求められているスイッチング素子16
のオン抵抗Rとに基づいて、スイッチング素子16のジ
ャンクション17の発熱量Q1(=K2 I2 R)を求め
ることができる。一方、所定周期の時間毎に演算してい
るジャンクション温度の前回に演算したジャンクション
温度Tj-1 と周囲温度検出センサ22により検出された
ヒートシンク15の周辺温度Tsとの温度差(Tj-1 −
Ts)、及び予め求められているヒートシンクの熱抵抗
K1 に基づいて、ジャンクション17の放熱量Q2(=
(1/K1 )(Tj-1 −Ts))を求めることができ
る。
K3 )∫j j-1 (K2 I2 R−(1/K1 )(Tj-1 −
Ts))dt+Ts」により求めることができる。ここ
で、Tjはジャンクション温度、K3 はジャンクション
17の熱容量、K2 は電力の熱換算係数、Iはスイッチ
ング素子16の制御電流(=ステアリングモータ5の電
流)、Rはスイッチング素子16のオン抵抗、K1 はヒ
ートシンク15の熱抵抗、Tj-1 は前回の演算で求めた
ジャンクション温度、及びTsはヒートシンク15の周
辺温度を表している。なお、境界条件として、t=0の
ときTj-1 =Tsとなる。この数式によると、モータ電
流検出手段21により検出されたステアリングモータ5
の電流Iと、予め求められているスイッチング素子16
のオン抵抗Rとに基づいて、スイッチング素子16のジ
ャンクション17の発熱量Q1(=K2 I2 R)を求め
ることができる。一方、所定周期の時間毎に演算してい
るジャンクション温度の前回に演算したジャンクション
温度Tj-1 と周囲温度検出センサ22により検出された
ヒートシンク15の周辺温度Tsとの温度差(Tj-1 −
Ts)、及び予め求められているヒートシンクの熱抵抗
K1 に基づいて、ジャンクション17の放熱量Q2(=
(1/K1 )(Tj-1 −Ts))を求めることができ
る。
【0019】このようにして求めたジャンクション17
の発熱量と放熱量との差(Q1−Q2)(=(K2 I2
R−(1/K1 )(Tj-1 −Ts)))を微小な所定の
時間t=(j−1)〜jで積分して積分値を求め、この
積分値とジャンクション17の熱容量K3 に基づいて、
所定時間内でのジャンクション17の上昇温度又は下降
温度ΔTjは、数式「ΔTj=(1/K3 )∫
j j-1 (K2 I2 R−(1/K1 )(Tj-1 −Ts))
dt」により求めることができる。そして、この上昇温
度又は下降温度ΔTjに、前記積分値が求められた時の
周辺温度Tsを加算して、ジャンクション温度Tj(=
ΔTj+Ts)を推定することができる。なお、ジャン
クション17の発熱は、電流が流れない時には生じない
ので、スイッチング素子16が通電している時間で積分
して求めることになる。また、操舵時に演算を開始する
ときのジャンクション温度の初期値は、ヒートシンク1
5の周辺温度と略等しいと見なすことができる。そし
て、操舵開始後、ジャンクション温度は微小な所定周期
の時間毎に演算される。
の発熱量と放熱量との差(Q1−Q2)(=(K2 I2
R−(1/K1 )(Tj-1 −Ts)))を微小な所定の
時間t=(j−1)〜jで積分して積分値を求め、この
積分値とジャンクション17の熱容量K3 に基づいて、
所定時間内でのジャンクション17の上昇温度又は下降
温度ΔTjは、数式「ΔTj=(1/K3 )∫
j j-1 (K2 I2 R−(1/K1 )(Tj-1 −Ts))
dt」により求めることができる。そして、この上昇温
度又は下降温度ΔTjに、前記積分値が求められた時の
周辺温度Tsを加算して、ジャンクション温度Tj(=
ΔTj+Ts)を推定することができる。なお、ジャン
クション17の発熱は、電流が流れない時には生じない
ので、スイッチング素子16が通電している時間で積分
して求めることになる。また、操舵時に演算を開始する
ときのジャンクション温度の初期値は、ヒートシンク1
5の周辺温度と略等しいと見なすことができる。そし
て、操舵開始後、ジャンクション温度は微小な所定周期
の時間毎に演算される。
【0020】一方、ジャンクション温度記憶手段24
は、前記ジャンクション温度演算手段23により演算さ
れたジャンクション温度を常に記憶している。そして、
ジャンクション温度記憶手段24は、制御装置20の電
源が遮断されてジャンクション温度と周辺温度との差が
所定値以下になる迄、あるいは所定時間が経過する迄ジ
ャンクション温度を記憶するようになっている。そし
て、制御装置20の電源が再投入されると、ジャンクシ
ョン温度演算手段23は、このジャンクション温度記憶
手段24が記憶しているジャンクション温度を初期値と
して、ジャンクション温度を演算する。モータ最大電流
設定手段25は、ステアリングモータ5を制御する最大
電流として、所定の初期値を有している。そして、この
モータ最大電流設定手段25は、ジャンクション温度演
算手段23により演算されたジャンクション温度が所定
の上限値に達すると、この推定温度の大きさや温度勾配
に基づいて、ステアリングモータ5の最大電流を所定の
制限電流値まで低下するように設定する。このジャンク
ション温度の上限値は、電流制御のための設定値であ
り、ジャンクション17が耐えることのできる上限の許
容温度よりも所定値だけ低くなっている。
は、前記ジャンクション温度演算手段23により演算さ
れたジャンクション温度を常に記憶している。そして、
ジャンクション温度記憶手段24は、制御装置20の電
源が遮断されてジャンクション温度と周辺温度との差が
所定値以下になる迄、あるいは所定時間が経過する迄ジ
ャンクション温度を記憶するようになっている。そし
て、制御装置20の電源が再投入されると、ジャンクシ
ョン温度演算手段23は、このジャンクション温度記憶
手段24が記憶しているジャンクション温度を初期値と
して、ジャンクション温度を演算する。モータ最大電流
設定手段25は、ステアリングモータ5を制御する最大
電流として、所定の初期値を有している。そして、この
モータ最大電流設定手段25は、ジャンクション温度演
算手段23により演算されたジャンクション温度が所定
の上限値に達すると、この推定温度の大きさや温度勾配
に基づいて、ステアリングモータ5の最大電流を所定の
制限電流値まで低下するように設定する。このジャンク
ション温度の上限値は、電流制御のための設定値であ
り、ジャンクション17が耐えることのできる上限の許
容温度よりも所定値だけ低くなっている。
【0021】前記制限電流値を設定する方法としては、
例えば、ジャンクション温度が前記上限値より所定の割
合だけ上昇すると、最大電流をその割合だけ初期値より
も低下させ、更に所定の割合だけ上昇すると、更に最大
電流をその割合だけ初期値よりも低下させるようにす
る。そして、これを繰返して温度上昇を終えた時に設定
されている制限電流値を最大電流として固定し、以後の
ステアリングモータ5を制御する。また、ジャンクショ
ン温度が上限値に達すると、最大電流を初期値よりも一
度に所定割合だけ低下させて制限電流値としてもよい。
さらに、ジャンクション温度が上限値に達すると、最大
電流を初期値よりも所定割合だけ低下させて所定時間維
持し、その後も同様にして段階的に最大電流を低下させ
るように制限電流値を設定してもよい。これらの他に、
前述のジャンクション温度を演算する時の数式を用い、
放熱量が発熱量よりも所定の量だけ大きくなるような電
流値を求めて、この電流値を最大電流とする制限電流値
を設定してもよい。なお、このような制限電流値の設定
アルゴリズムは、本発明において限定するものではな
い。そして、この推定温度が所定の電流を制御するため
に設定した下限値に達すると、この制限電流値を取消し
て、最大電流を所定の初期値に再設定する。この設定さ
れた最大電流値は、モータ電流比較設定手段27へ出力
される。
例えば、ジャンクション温度が前記上限値より所定の割
合だけ上昇すると、最大電流をその割合だけ初期値より
も低下させ、更に所定の割合だけ上昇すると、更に最大
電流をその割合だけ初期値よりも低下させるようにす
る。そして、これを繰返して温度上昇を終えた時に設定
されている制限電流値を最大電流として固定し、以後の
ステアリングモータ5を制御する。また、ジャンクショ
ン温度が上限値に達すると、最大電流を初期値よりも一
度に所定割合だけ低下させて制限電流値としてもよい。
さらに、ジャンクション温度が上限値に達すると、最大
電流を初期値よりも所定割合だけ低下させて所定時間維
持し、その後も同様にして段階的に最大電流を低下させ
るように制限電流値を設定してもよい。これらの他に、
前述のジャンクション温度を演算する時の数式を用い、
放熱量が発熱量よりも所定の量だけ大きくなるような電
流値を求めて、この電流値を最大電流とする制限電流値
を設定してもよい。なお、このような制限電流値の設定
アルゴリズムは、本発明において限定するものではな
い。そして、この推定温度が所定の電流を制御するため
に設定した下限値に達すると、この制限電流値を取消し
て、最大電流を所定の初期値に再設定する。この設定さ
れた最大電流値は、モータ電流比較設定手段27へ出力
される。
【0022】また、モータ指示電流演算手段26は、前
記トルク検出センサ4により検出されたトルク値に基づ
いて、ステアリングモータ5が所定のトルクを出力する
ように、ステアリングモータ5を制御する指示電流値を
演算する。そして、演算された指示電流値は、モータ電
流比較設定手段27へ出力される。つぎに、モータ電流
比較設定手段27は、この指示電流値と、前記モータ最
大電流設定手段25により設定された最大電流値とを比
較し、小さい方の電流値を電流指令としてモータ駆動制
御手段28に出力する。この電流指令によって、ステア
リングモータ5は、この設定された最大電流値以下とな
るように制御される。 そして、このモータ駆動制御手
段28は、この電流指令に基づいてステアリングモータ
5を制御する。
記トルク検出センサ4により検出されたトルク値に基づ
いて、ステアリングモータ5が所定のトルクを出力する
ように、ステアリングモータ5を制御する指示電流値を
演算する。そして、演算された指示電流値は、モータ電
流比較設定手段27へ出力される。つぎに、モータ電流
比較設定手段27は、この指示電流値と、前記モータ最
大電流設定手段25により設定された最大電流値とを比
較し、小さい方の電流値を電流指令としてモータ駆動制
御手段28に出力する。この電流指令によって、ステア
リングモータ5は、この設定された最大電流値以下とな
るように制御される。 そして、このモータ駆動制御手
段28は、この電流指令に基づいてステアリングモータ
5を制御する。
【0023】次に、制御装置20の制御動作について、
図4及び図5のフローチャートを参照しながら説明す
る。図4は、通常の連続して操舵している場合のフロー
チャートを示している。まずステップS1において、モ
ータ指示電流演算手段26は、トルク検出センサ4によ
り検出されたハンドル1の操舵トルクに基づいて、ステ
アリングモータ5の出力トルクを制御している指示電流
値を演算する。そしてステップS2において、モータ電
流比較設定手段27は、この指示電流値とモータ最大電
流設定手段25により設定されている最大電流値とを比
較して、この指示電流値が最大電流値以下であればステ
ップS3を実行し、指示電流値が最大電流値より大きけ
ればステップS4を実行する。ステップS3では、モー
タ電流比較設定手段27は、前記指示電流値をモータ駆
動制御手段28に出力してステアリングモータ5を制御
する。また、ステップS4では、モータ電流比較設定手
段27は、モータ最大電流設定手段25により設定され
ている最大電流値をモータ駆動制御手段28に出力して
ステアリングモータ5を制御する。このステップS3の
次にはステップS5が実行される。
図4及び図5のフローチャートを参照しながら説明す
る。図4は、通常の連続して操舵している場合のフロー
チャートを示している。まずステップS1において、モ
ータ指示電流演算手段26は、トルク検出センサ4によ
り検出されたハンドル1の操舵トルクに基づいて、ステ
アリングモータ5の出力トルクを制御している指示電流
値を演算する。そしてステップS2において、モータ電
流比較設定手段27は、この指示電流値とモータ最大電
流設定手段25により設定されている最大電流値とを比
較して、この指示電流値が最大電流値以下であればステ
ップS3を実行し、指示電流値が最大電流値より大きけ
ればステップS4を実行する。ステップS3では、モー
タ電流比較設定手段27は、前記指示電流値をモータ駆
動制御手段28に出力してステアリングモータ5を制御
する。また、ステップS4では、モータ電流比較設定手
段27は、モータ最大電流設定手段25により設定され
ている最大電流値をモータ駆動制御手段28に出力して
ステアリングモータ5を制御する。このステップS3の
次にはステップS5が実行される。
【0024】ステップS5においては、モータ電流検出
手段21は、ステアリングモータ5を駆動している電流
値を検出し、また、周囲温度検出センサ22はヒートシ
ンク15の周辺温度を検出する。ステップS6において
は、ジャンクション温度演算手段23は、検出された前
記電流値及び周辺温度に基づいて、ジャンクション17
のジャンクション温度を演算する。このジャンクション
温度は、前述したように、モータ駆動電流による発熱
量、及び演算された直近のジャンクション温度と周辺温
度との差による放熱量により上昇温度又は下降温度を求
め、この上昇温度又は下降温度にこの時に用いた周辺温
度を加算して求められる。そして、ジャンクション温度
は、所定周期の時間毎に演算されるようになっている。
なお、演算開始時のジャンクション温度の初期値は、発
熱が生じていないのでヒートシンク15の周辺温度と等
しいとしている。
手段21は、ステアリングモータ5を駆動している電流
値を検出し、また、周囲温度検出センサ22はヒートシ
ンク15の周辺温度を検出する。ステップS6において
は、ジャンクション温度演算手段23は、検出された前
記電流値及び周辺温度に基づいて、ジャンクション17
のジャンクション温度を演算する。このジャンクション
温度は、前述したように、モータ駆動電流による発熱
量、及び演算された直近のジャンクション温度と周辺温
度との差による放熱量により上昇温度又は下降温度を求
め、この上昇温度又は下降温度にこの時に用いた周辺温
度を加算して求められる。そして、ジャンクション温度
は、所定周期の時間毎に演算されるようになっている。
なお、演算開始時のジャンクション温度の初期値は、発
熱が生じていないのでヒートシンク15の周辺温度と等
しいとしている。
【0025】そしてステップS7で、モータ最大電流設
定手段25は、前記ジャンクション温度が所定の上限温
度に達したかどうかを判断し、達したならば次のステッ
プS8を実行し、達していないならばステップS9を実
行する。ステップS8では、モータ最大電流設定手段2
5は、ジャンクション温度に基づいて、最大電流を初期
の最大電流値から所定の制限電流値に低下させるように
設定する。なお、この制限電流値の設定は、前述したよ
うな方法により行なわれる。このステップS8の次に
は、この設定された制限電流値に基づいて、ステップS
1から処理が実行される。
定手段25は、前記ジャンクション温度が所定の上限温
度に達したかどうかを判断し、達したならば次のステッ
プS8を実行し、達していないならばステップS9を実
行する。ステップS8では、モータ最大電流設定手段2
5は、ジャンクション温度に基づいて、最大電流を初期
の最大電流値から所定の制限電流値に低下させるように
設定する。なお、この制限電流値の設定は、前述したよ
うな方法により行なわれる。このステップS8の次に
は、この設定された制限電流値に基づいて、ステップS
1から処理が実行される。
【0026】また、ステップS9では、モータ電流比較
設定手段27により制御電流値で制御されているか否か
が判断され、制御されていればステップS10が実行さ
れ、そうでなければ処理はステップS1に戻る。ステッ
プS10においては、モータ駆動制御手段28は前記制
御電流値でステアリングモータ5を駆動するので、ジャ
ンクション温度は下がって下限温度に達する。そして、
ステップS11で、モータ最大電流設定手段25は、前
記制御電流値を取消し、最大電流を所定の初期値に再設
定する。以上の処理を終えると再びステップS1以降を
実行する。
設定手段27により制御電流値で制御されているか否か
が判断され、制御されていればステップS10が実行さ
れ、そうでなければ処理はステップS1に戻る。ステッ
プS10においては、モータ駆動制御手段28は前記制
御電流値でステアリングモータ5を駆動するので、ジャ
ンクション温度は下がって下限温度に達する。そして、
ステップS11で、モータ最大電流設定手段25は、前
記制御電流値を取消し、最大電流を所定の初期値に再設
定する。以上の処理を終えると再びステップS1以降を
実行する。
【0027】つぎに、図5は、制御装置20の電源を一
旦遮断した後、再度操舵を開始した場合のフローチャー
トを示している。まずステップS21で、制御装置20
の電源が遮断される。つぎのステップS22において
は、ジャンクション温度演算手段23は、制御装置20
の電源が遮断される以前と同様にして、ジャンクション
温度の演算を継続して行ない、つぎに、ステップS23
において、ジャンクション温度記憶手段24は、演算さ
れたジャンクション温度を常時記憶している。このと
き、ジャンクション温度を演算して記憶するタイミング
は、所定のサイクルタイムあるいは温度間隔などとする
が、特に限定するものではない。そして、ステップS2
4において、ジャンクション温度演算手段23は、電源
が投入されたか否かを判断し、投入されたならば次のス
テップS25を実行し、そうでなければステップS26
を実行する。ステップS25では、ジャンクション温度
演算手段23は、ステップS23でジャンクション温度
記憶手段24に記憶されているジャンクション温度を初
期値データとして読込み、そして、これ以降は前記図4
に示したフローチャートに基づいてステップS6から処
理を実行する。
旦遮断した後、再度操舵を開始した場合のフローチャー
トを示している。まずステップS21で、制御装置20
の電源が遮断される。つぎのステップS22において
は、ジャンクション温度演算手段23は、制御装置20
の電源が遮断される以前と同様にして、ジャンクション
温度の演算を継続して行ない、つぎに、ステップS23
において、ジャンクション温度記憶手段24は、演算さ
れたジャンクション温度を常時記憶している。このと
き、ジャンクション温度を演算して記憶するタイミング
は、所定のサイクルタイムあるいは温度間隔などとする
が、特に限定するものではない。そして、ステップS2
4において、ジャンクション温度演算手段23は、電源
が投入されたか否かを判断し、投入されたならば次のス
テップS25を実行し、そうでなければステップS26
を実行する。ステップS25では、ジャンクション温度
演算手段23は、ステップS23でジャンクション温度
記憶手段24に記憶されているジャンクション温度を初
期値データとして読込み、そして、これ以降は前記図4
に示したフローチャートに基づいてステップS6から処
理を実行する。
【0028】また、ステップS26では、ジャンクショ
ン温度演算手段23は、ジャンクション温度と周辺温度
との差を演算し、次のステップS27で、この差が所定
値より大きければステップS22に戻り、所定値以下で
あればステップS28を実行する。ステップS28で
は、ジャンクション温度演算手段23は、ジャンクショ
ン温度の演算を終了すると共に、ジャンクション温度記
憶手段24に記憶されているジャンクション温度データ
を消去して処理を終了する。このようにして、ジャンク
ション温度は周囲温度と略等しくなったときに演算が終
了され、再び電源が投入されると、前記図4に示した処
理フローの最初のステップS1以降が実行される。前記
ステップS26では、ジャンクション温度と周辺温度と
の差が所定値以内であれば、ジャンクション温度の演算
を終了しているが、電源遮断から所定の時間経過後に終
了するようにしてもよい。
ン温度演算手段23は、ジャンクション温度と周辺温度
との差を演算し、次のステップS27で、この差が所定
値より大きければステップS22に戻り、所定値以下で
あればステップS28を実行する。ステップS28で
は、ジャンクション温度演算手段23は、ジャンクショ
ン温度の演算を終了すると共に、ジャンクション温度記
憶手段24に記憶されているジャンクション温度データ
を消去して処理を終了する。このようにして、ジャンク
ション温度は周囲温度と略等しくなったときに演算が終
了され、再び電源が投入されると、前記図4に示した処
理フローの最初のステップS1以降が実行される。前記
ステップS26では、ジャンクション温度と周辺温度と
の差が所定値以内であれば、ジャンクション温度の演算
を終了しているが、電源遮断から所定の時間経過後に終
了するようにしてもよい。
【0029】図6のグラフは、以上に示したような制御
装置20により制御されるステアリングモータ5の最大
電流設定の時間推移の一例を示している。このグラフ
は、縦軸に周辺温度Ts、モータ電流C、ジャンクショ
ン温度Tj及び最大電流の設定値Csの4つの特性を表
示しており、横軸には、縦軸のそれぞれの特性に共通な
操舵時の経過した時間tを表している。この周辺温度T
sは、ヒートシンク15の放熱効果により変化は小さい
が、モータ電流Cによる発熱の影響により、モータ電流
Cの通電時に上昇している。また、モータ電流Cは、操
舵トルクに基づいて所定の電流値を発生させるように、
制御されている。そして、前記モータ電流Cと周辺温度
Tsとによって演算されるジャンクション温度Tjは、
通電時にモータ電流Cによる発熱によって、時間tの経
過と共に上昇している。
装置20により制御されるステアリングモータ5の最大
電流設定の時間推移の一例を示している。このグラフ
は、縦軸に周辺温度Ts、モータ電流C、ジャンクショ
ン温度Tj及び最大電流の設定値Csの4つの特性を表
示しており、横軸には、縦軸のそれぞれの特性に共通な
操舵時の経過した時間tを表している。この周辺温度T
sは、ヒートシンク15の放熱効果により変化は小さい
が、モータ電流Cによる発熱の影響により、モータ電流
Cの通電時に上昇している。また、モータ電流Cは、操
舵トルクに基づいて所定の電流値を発生させるように、
制御されている。そして、前記モータ電流Cと周辺温度
Tsとによって演算されるジャンクション温度Tjは、
通電時にモータ電流Cによる発熱によって、時間tの経
過と共に上昇している。
【0030】このような作動環境の下で、制御装置20
は、最大電流の設定値Csをつぎのように制御してい
る。すなわち、操舵時の時間tの経過と共にジャンクシ
ョン温度Tjが上昇し、上限温度Tuに達すると、最大
電流の設定値Csは、前述したような方法により、最大
電流の設定値Csの初期値Cmより小さい値になるよう
な制限電流値Cfに設定される。この制限電流値Cfの
設定は前述したような方法により行ない、例えば、この
グラフに示した制限電流値Cfは、最大電流の低下を開
始させるジャンクション17の上限温度Tuから次第に
緩やかな勾配になるような時間の関数としている。この
制限電流値Cfより大きな指示電流値が演算されたと
き、この制限電流値Cfを出力してステアリングモータ
3を制御し、ジャンクション温度Tjは時間の経過と共
に下降するようになる。そして、ジャンクション温度T
jが下限温度Tdに達すると、最大電流の設定値Csは
前記制限電流値Cfが取消され、初期値Cmに再設定さ
れる。このようにして、上限温度Tuと下限温度Tdと
の間で最大電流の設定値Csの制御が繰返され、ジャン
クション温度Tjは許容される所定の上限温度以下に維
持される。
は、最大電流の設定値Csをつぎのように制御してい
る。すなわち、操舵時の時間tの経過と共にジャンクシ
ョン温度Tjが上昇し、上限温度Tuに達すると、最大
電流の設定値Csは、前述したような方法により、最大
電流の設定値Csの初期値Cmより小さい値になるよう
な制限電流値Cfに設定される。この制限電流値Cfの
設定は前述したような方法により行ない、例えば、この
グラフに示した制限電流値Cfは、最大電流の低下を開
始させるジャンクション17の上限温度Tuから次第に
緩やかな勾配になるような時間の関数としている。この
制限電流値Cfより大きな指示電流値が演算されたと
き、この制限電流値Cfを出力してステアリングモータ
3を制御し、ジャンクション温度Tjは時間の経過と共
に下降するようになる。そして、ジャンクション温度T
jが下限温度Tdに達すると、最大電流の設定値Csは
前記制限電流値Cfが取消され、初期値Cmに再設定さ
れる。このようにして、上限温度Tuと下限温度Tdと
の間で最大電流の設定値Csの制御が繰返され、ジャン
クション温度Tjは許容される所定の上限温度以下に維
持される。
【0031】以上のようにして、スイッチング素子16
を熱破壊から保護するために、ジャンクション温度を精
度良く推定することができる。したがって、従来は温度
の推定誤差分を安全余裕として見込んで放熱量を計算
し、この放熱量を満足する大きいヒートシンク15を選
択したり、ジャンクション温度の許容値が大きめのスイ
ッチング素子16を選択していたが、本発明ではジャン
クションの発熱とヒートシンク15の放熱とに基づいて
ジャンクション温度を推定しているのでこの推定温度の
誤差を小さくすることができ、安全余裕として見込んで
いる放熱量を小さくすることができる。よって、ヒート
シンク15及びスイッチング素子16を小型化すること
が可能となる。この結果、制御装置20を安価に、そし
て小型に製作することができるので、車両への装着時の
制約を受けにくいという利点が得られる。
を熱破壊から保護するために、ジャンクション温度を精
度良く推定することができる。したがって、従来は温度
の推定誤差分を安全余裕として見込んで放熱量を計算
し、この放熱量を満足する大きいヒートシンク15を選
択したり、ジャンクション温度の許容値が大きめのスイ
ッチング素子16を選択していたが、本発明ではジャン
クションの発熱とヒートシンク15の放熱とに基づいて
ジャンクション温度を推定しているのでこの推定温度の
誤差を小さくすることができ、安全余裕として見込んで
いる放熱量を小さくすることができる。よって、ヒート
シンク15及びスイッチング素子16を小型化すること
が可能となる。この結果、制御装置20を安価に、そし
て小型に製作することができるので、車両への装着時の
制約を受けにくいという利点が得られる。
【図1】本発明のステアリング装置の模式図である。
【図2】本発明の制御装置のハードウェア構成のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】本発明の制御装置の機能ブロック図である。
【図4】本発明の制御装置の制御動作についてのフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】本発明の制御装置の他の制御動作についてのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】本発明の制御装置の制御動作を示すグラフであ
る。
る。
【図7】従来技術の制御装置の電流指令値を示す図であ
る。
る。
1…ハンドル、3…操舵入力軸、4…トルク検出セン
サ、5…ステアリングモータ、6…ギヤ列、7…旋回ト
ルク出力軸、8…ギヤボックス、9…操舵部材、11…
タイヤ、12…バッテリ、15…ヒートシンク、16…
スイッチング素子、17…ジャンクション、20…制御
装置、20a…CPU部、20b…モータ駆動制御部、
21…モータ電流検出手段、22…周囲温度検出セン
サ、23…ジャンクション温度演算手段、24…ジャン
クション温度記憶手段、25…モータ最大電流設定手
段、26…モータ指示電流演算手段、27…モータ電流
比較設定手段、28…モータ駆動制御手段。
サ、5…ステアリングモータ、6…ギヤ列、7…旋回ト
ルク出力軸、8…ギヤボックス、9…操舵部材、11…
タイヤ、12…バッテリ、15…ヒートシンク、16…
スイッチング素子、17…ジャンクション、20…制御
装置、20a…CPU部、20b…モータ駆動制御部、
21…モータ電流検出手段、22…周囲温度検出セン
サ、23…ジャンクション温度演算手段、24…ジャン
クション温度記憶手段、25…モータ最大電流設定手
段、26…モータ指示電流演算手段、27…モータ電流
比較設定手段、28…モータ駆動制御手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 車両操舵時にハンドル(1) の操舵トルク
を検出するトルク検出センサ(4) と、制御された電流に
より所定のトルクを出力してタイヤ(11)を操舵するステ
アリングモータ(5) と、前記トルク検出センサ(4) によ
り検出された操舵トルクに基づいて、このステアリング
モータ(5) の指示電流を演算するモータ指示電流演算手
段(26)と、このモータ指示電流演算手段(26)により演算
された指示電流を電流指令として受け、この電流指令に
基づいてステアリングモータ(5) への印加電圧をパルス
幅変調してスイッチングするスイッチング素子(16)によ
りステアリングモータ(5) を制御するモータ駆動制御手
段(28)と、このステアリングモータ(5) の電流を検出す
るモータ電流検出手段(21)とを備えた電気式パワーステ
アリング制御装置において、 前記スイッチング素子(16)が装着されたヒートシンク(1
5)と、 このヒートシンク(15)に、かつ、前記スイッチング素子
(16)の近傍に設けられ、周辺温度を検出する周囲温度検
出センサ(22)と、 この周囲温度検出センサ(22)により検出された周辺温度
と前記モータ電流検出手段(21)により検出されたステア
リングモータ(5) の電流とに基づいて、スイッチング素
子(16)のジャンクション温度を演算するジャンクション
温度演算手段(23)と、 このジャンクション温度演算手段(23)により演算された
ジャンクション温度に基づいて、ステアリングモータ
(5) の最大電流を設定するモータ最大電流設定手段(25)
と、 このモータ最大電流設定手段(25)により設定された最大
電流と前記モータ指示電流演算手段(26)により演算され
た指示電流とを比較して、小さい方の電流値を電流指令
として前記モータ駆動制御手段(28)に出力するモータ電
流比較設定手段(27)とを備えたことを特徴とする電気式
パワーステアリング制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電気式パワーステアリン
グ制御装置において、前記ジャンクション温度演算手段
(23)により演算されたジャンクション温度を記憶するジ
ャンクション温度記憶手段(24)を付設すると共に、前記
ジャンクション温度演算手段(23)は制御装置の電源遮断
後もジャンクション温度を演算し、このジャンクション
温度とヒートシンク15の周辺温度との差が所定値以下
になる迄、あるいは、電源を遮断して所定の時間が経過
する迄、このジャンクション温度をジャンクション温度
記憶手段(24)に記憶することを特徴とする電気式パワー
ステアリング制御装置。 - 【請求項3】 ハンドル(1) の操舵トルクを検出してス
テアリングモータ(5) の出力トルクを制御する指示電流
を演算し、この指示電流となるようにスイッチング素子
(16)によって印加電圧をパルス幅変調してステアリング
モータ(5) を制御する電気式パワーステアリングのモー
タ電流制御方法において、 前記ステアリングモータ(5) の電流と前記スイッチング
素子(16)の周辺温度とに基づいてスイッチング素子(16)
のジャンクション温度を推定し、このジャンクション温
度が所定値以下となるようにステアリングモータ(5) の
最大電流を制限すると共に、電源を遮断した場合にもジ
ャンクション温度を継続して推定し、電流投入時にはこ
の推定したジャンクション温度を初期値としてジャンク
ション温度を推定してステアリングモータ(5) の最大電
流を制限することを特徴とする電気式パワーステアリン
グのモータ電流制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18758897A JPH1120718A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 電気式パワーステアリング制御装置及びそのモータ電流制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18758897A JPH1120718A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 電気式パワーステアリング制御装置及びそのモータ電流制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1120718A true JPH1120718A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16208744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18758897A Pending JPH1120718A (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 電気式パワーステアリング制御装置及びそのモータ電流制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1120718A (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000344118A (ja) * | 1999-06-03 | 2000-12-12 | Toyota Motor Corp | 電動パワーステアリング装置 |
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| JP2001171541A (ja) * | 1999-12-17 | 2001-06-26 | Keihin Corp | 電動パワーステアリング装置の電動モータ電流制御方法 |
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| JP2002370660A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-24 | Koyo Seiko Co Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
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-
1997
- 1997-06-27 JP JP18758897A patent/JPH1120718A/ja active Pending
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