JPH11207844A - 装飾性シートおよびその製造方法 - Google Patents

装飾性シートおよびその製造方法

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JPH11207844A
JPH11207844A JP10018765A JP1876598A JPH11207844A JP H11207844 A JPH11207844 A JP H11207844A JP 10018765 A JP10018765 A JP 10018765A JP 1876598 A JP1876598 A JP 1876598A JP H11207844 A JPH11207844 A JP H11207844A
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JP
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layer
resin
metal layer
pattern
gloss
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JP10018765A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Takeda
康之 武田
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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    • C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40—High-molecular-weight compounds
    • C08G18/42—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
    • C08G18/46—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain having heteroatoms other than oxygen
    • C08G18/4692—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain having heteroatoms other than oxygen containing silicon
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対的にグロスが低い曇化金属部分と、相対
的にグロスの高い金属光沢部分とからなり、コントラス
トの高いパターンを有し、比較的簡略化された工程での
連続生産が容易である、装飾性シートを提供する。 【解決手段】 第1樹脂を含み連続表面を有する第1層
と、第1樹脂とは異なる熱膨張率の第2樹脂を含み第1
層の表面上に形成された不連続第2層とを有する光透過
性複合樹脂層、複合樹脂層上に積層され、第1層に接す
る部分と第2層に接する部分とを含む金属層及び金属層
上に積層された接着層を含み、高熱膨張率の樹脂層と接
する金属層部分が、他方の樹脂層と接する金属層部分よ
り粗い凹凸を有し、それら部分が視認可能パターンを形
成している装飾性シートにおいて、より粗い凹凸の部分
が曇化部分であり、他方の樹脂層と接する部分が光沢部
分である装飾性シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属層に形成され
たパターンが、所望の装飾性模様として観察される装飾
性シートの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、パターンが形成された金属層
を含んでなる装飾性シート等のシートを形成する技術は
良く知られている。たとえば、特開平8−337097
号公報には、耐熱性のアンカーコート層を形成し、水溶
性樹脂を用いてその上にパターン層を印刷し、その上に
金属蒸着層を形成し、その後水洗することで、水溶性樹
脂(パターン層)が離脱し、結果として金属蒸着層がパ
ターン化できることが開示されている。この方法で形成
されるパターンは、金属光沢部分と、非金属性部分とか
らなる。しかしながら、金属光沢部分と非金属性部分と
の組み合わせは、視覚的にミスマッチした印象を与え、
使用者に好まれない場合がある。更に、この方法は、水
洗工程に比較的時間を要し、製造工程の簡略化が困難で
ある。また、連続した均一な金属層を形成した後、エッ
チングによりパターンを形成することも可能である。た
とえば、ベースフィルム上に金属層を形成した後、パタ
ーン状にマスキングを行い、その後酸等でエッチングを
行った後、マスキングを除去して所望のパターンを形成
することができる。しかしながら、この場合は、パター
ン化してマスキングする技術(たとえば、感光性樹脂を
使用したフォトリソグラフィー)が必須であり、工程数
も多く、製造工程の簡略化が困難である。
【0003】一方、特開平6−322629号公報に
は、互いに粗さの異なる2つの金属部分からなるパター
ンを有する装飾性シートが開示されている。このシート
は、フィルム基材の上面に、第1金属層、樹脂層、およ
び第2金属層がこの順に積層され、その樹脂層は、異な
る熱収縮性を有した第1樹脂部と第2樹脂部とが任意の
模様状に配置された熱収縮樹脂層からなるシート前駆体
から形成される。すなわち、シート前駆体に熱処理を施
すことにより、相対的に大きな熱収縮性の樹脂部と接し
た第2金属層の部分が、相対的に小さな熱収縮性の樹脂
部と接した別の部分よりも大きく収縮し、微細な凹凸縞
を有する回折格子を含む模様が形成される。その後、透
明な表面保護層を、模様が形成された第2金属層の上に
積層し、装飾性シートを完成させる。上記模様は、回折
格子の存在に由来する虹彩模様として観察される。
【0004】更に、同様の方法により形成される虹彩模
様を有するシートが、特開昭62−231753号公報
に開示されている。この公報に記載の方法も、熱収縮性
が相対的に異なる2種の樹脂を用い、それぞれを任意の
模様状に配置した熱収縮性の樹脂層を採用し、その樹脂
層の上に積層された金属層に、熱処理(熱収縮処理)に
より回折格子縞を形成する。なお、これらの公報に開示
の「熱収縮性の相対的に高い樹脂」は、実質的に熱硬化
可能な樹脂であって、その硬化反応に伴う収縮を利用し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の熱処理法を採用
して形成される装飾性シートは、比較的簡略化された工
程で、連続生産が容易である利点を有する。また、上記
の様な回折格子は、可視光線の波長相当の、比較的微細
な粗さを有し、互いに平行な複数の縞からなる。したが
って、美しい虹彩模様を形成できる。しかしながら、こ
の様な虹彩模様の部分と金属光沢部分とからなるパター
ンでは、コントラストを高くし、観察者にそのパターン
をはっきり視認させることは困難である。そこで、本発
明の目的は、相対的にグロスが低い曇化金属部分と、相
対的にグロスの高い金属光沢部分とからなり、コントラ
ストの高いパターンを有し、比較的簡略化された工程で
の連続生産が容易である、装飾性シートを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、(1)(i)第1樹脂を含んでなり、連
続した表面を有する第1層と、(ii)その第1樹脂と
は異なる熱膨張率を有する第2樹脂を含んでなり、上記
第1層の表面上に不連続に形成された第2層とを備えて
なる、光透過性の複合樹脂層、(2)その複合樹脂層の
表面に積層され、上記第1層に接する部分と、上記第2
層に接する部分とを含んでなる金属層、及び(3)上記
金属層の表面に積層された連続層からなる接着層を含ん
でなり、熱膨張率の相対的に高い方の樹脂を含む層と接
する上記金属層の部分が、他方の樹脂を含む層と接する
上記金属層の部分に比べて、相対的に大きな粗さの凹凸
を有し、それらの部分が視認可能なパターンを形成して
いる、装飾性シートにおいて、相対的に大きな粗さの凹
凸を有する上記金属層の部分が相対的にグロスの低い曇
化部分であり、前記他方の樹脂を含む層と接する上記金
属層の部分が相対的にグロスの高い光沢部分であること
を特徴とする、装飾性シートを提供する。
【0007】本発明の装飾性シートでは、相対的にグロ
ス(光沢度)が低く、白っぽく見える曇化した金属部分
(曇化部分)と、相対的にグロスの高い金属部分(光沢
部分)とを有するので、コントラストの高いパターンが
形成でき、観察者にそのパターンをはっきり視認させる
ことができる。また、前述の金属光沢部分と非金属性部
分との組み合わせと異なり、曇化部分も金属的な風合い
を有するので、2つの部分がミスマッチした印象を与え
ることなく、使用者にも好まれやすい。
【0008】ここで、「曇化部分」とは、従来のシート
の回折格子が形成された部分と異なり、光沢部分とのグ
ロスの差が明確に視認できる部分であり、通常、グロス
が1,000未満であり、かつ、光沢部分のグロスとの
差が50以上である。グロスが1,000以上である
と、グロスが高くなりすぎ、パターンのコントラストが
低下するおそれがある。また、光沢部分のグロスとの差
が50未満である場合も同様に、コントラストが低下す
る。一方、グロスが小さすぎる場合、金属的な風合いを
損なうおそれがある。したがって、曇化部分のグロス
は、好適には50〜900の範囲である。また、コント
ラストをいっそう高めるためには、両部分間のグロスの
差は、好適には100以上、特に好適には200〜1,
000の範囲である。
【0009】上記の様な曇化部分のグロスの制御は、表
面粗さを制御して行う。たとえば、上記の様にグロスを
制御するには、曇化部分の表面粗さ(Ra)を、0.1
〜20μmの範囲にするのが好適である。曇化部分の表
面粗さの制御は、たとえば、熱膨張率の相対的に高い方
の樹脂(高膨張樹脂)を含む層の厚さや、熱処理条件を
制御して行うことができる。また、後述する様に、金属
層が熱膨張性の樹脂と接着剤とで挟まれた状態で熱処理
を施すことも、表面粗さの制御には効果的である。
【0010】光沢部分のグロスは特に限定されないが、
通常400〜2,000、好適には500〜1,800
の範囲である。なお、本明細書における「グロス」は、
グロスメーター(例えば、日本電色工業(株)製グロスメ
ーター「(品番)VGS−SENSOR」)で測定した
45°グロスを意味する。
【0011】一方、曇化部分の凹凸の周期は、水平面内
でランダムな方向に沿って現れる様にするのが好適であ
る。この様なランダムな凹凸は、回折格子の様な縞状の
凹凸(互いに隣接する複数の凸条が一定方向に沿って略
平行に配置された形)に比べて、パターンのコントラス
トを容易に高め、かつ見え方の異方性を無くすことがで
きる。
【0012】本発明の装飾性シートは、それを建物の
壁、柱、天井等の被着体に貼り付けるために接着層を備
えるのが好適である。この場合、たとえば、次の様な方
法で装飾性シートを製造できる。すなわち、(a)熱処
理前の複合樹脂層と、その表面に積層されたパターンが
形成される前の金属層と、その金属層の表面に積層され
た接着層とを含んでなる、シート前駆体を形成した後、
(b) そのシート前駆体に所定の温度で熱処理を施
し、前記パターンを形成する、ことを特徴とする方法で
ある。
【0013】通常、接着層の接着剤または粘着剤は、熱
膨張率が比較的大きい樹脂からなる。したがって、上記
の方法によれば、金属層が熱膨張性の樹脂で挟まれた状
態で熱処理を施すため、曇化部分の表面粗さを所定の範
囲、特に粗さの比較的大きな範囲に制御することが容易
である。また、この方法によれば、曇化部分の凹凸の周
期を、水平面内でランダムな方向に沿って現れる様にす
ることも容易である。また、この方法は、水洗やエッチ
ングのための工程を含む必要がなく、比較的簡略化され
た工程での連続生産が容易である。
【0014】
【実施の形態】<装飾性シート>本発明の装飾性シート
は、たとえば、次のA〜Cの層の順に積層した構造を有
する。 A:光透過性の複合樹脂層と、 B:その複合樹脂層の表面に積層された金属層と、 C:その金属層の表面に積層された接着層。 前述の様に、複合樹脂層は、第1樹脂を含んでなり、連
続した表面を有する第1層と、上記第1樹脂とは異なる
熱膨張率を有する第2樹脂を含んでなり、上記第1層の
表面上に不連続に形成された第2層とを含んでなる。第
2層は、たとえば、グラビア印刷、スクリーン印刷等の
印刷法により、パターン状に形成される。
【0015】上記金属層は、上記第1層に接する第1部
分と、上記第2層に接する第2部分とを含んでなり、熱
処理を施された後、熱膨張率の相対的に高い方の樹脂を
含む層と接する上記金属層の部分が、相対的に大きな粗
さを有し、相対的にグロスの低い曇化部分を形成する。
また、他方の、すなわち、熱膨張率の相対的に低い樹脂
を含む層と接する金属層の部分が、相対的にグロスの高
い光沢部分である。たとえば、連続層である第1層の熱
膨張率が第2層のそれより高い場合、熱処理を施された
後、金属層の第1部分が曇化部分になり、第2部分が光
沢部分になる。また、不連続層である第2層の熱膨張率
が第1層のそれより高い場合、熱処理を施された後、金
属層の第2部分が曇化部分になり、第1部分が光沢部分
になる。
【0016】複合樹脂層の光透過率は、通常70%以
上、好適には80%以上、特に好適には85%以上であ
る。なお、本明細書における「光透過率」は、日本分光
(株)製の紫外/可視分光光度計「U best V−
560」を使用し、550nmの光を用いて測定された
光線透過率を意味する。
【0017】複合樹脂層は、上記第1層および第2層に
加えて別の層を含んでも良い。たとえば、第1層の裏面
(第2層が積層されていない側)に、光透過性の被覆フ
ィルムを積層しても良い。
【0018】本発明の装飾性シートは、通常、金属層の
パターンが複合樹脂層を透過して観察される様に、接着
層を介して被着体に貼り付けられる。したがって、複合
樹脂層の汚損防止等の目的で、被覆フィルムを配置する
のが好適である。この様な被覆フィルムとしては、柔軟
性と透明性を持つフィルムが好適であり、たとえば、ポ
リウレタン樹脂,アクリル樹脂,ポリ塩化ビニル樹脂を
含んでなるフィルムが使用できる。被覆フィルムは、光
透過性を有する着色フィルムでも良い。被覆フィルムの
光透過率は、通常60%以上、好適には70%以上、特
に好適には80%以上である。また、好ましい厚さは、
20〜100μmの範囲である。また、被覆フィルムと
第1層との間にプライマー層を設けることもできる。プ
ライマー層も被覆フィルムと同等の透明性を有するのが
好ましい。第1層と被覆フィルムとは密着されているの
が好適である。たとえば、どちらかの層の樹脂の接着性
を利用したり、光透過性の接着剤を介して密着させる。
【0019】<複合樹脂層>複合樹脂層は、(i)第1
樹脂を含んでなり、連続した表面を有する第1層と、
(ii)その第1樹脂とは異なる熱膨張率を有する第2
樹脂を含んでなり、上記第1層の表面上に、不連続に形
成された第2層とを含んでなる。第2樹脂の熱膨張率
は、第1樹脂のそれより高くても低くても良い。熱膨張
率の相対的に高い方の樹脂(高膨張樹脂)は、70〜1
20℃の範囲で加熱した場合、その樹脂と密着する金属
層にクラック、熱膨張後の収縮等が生じ、曇化するよう
な、光透過性の樹脂である。通常、その熱膨張率は10
-4/℃以上である。たとえば、未架橋の、または低密度
で架橋した、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン等
の樹脂が使用できる。
【0020】これらの樹脂を低密度で架橋する場合、上
記の様な特性を有する様に架橋度を制御する必要があ
る。たとえば、架橋剤の量を、樹脂100重量部に対し
て50重量部未満にする。なお、架橋された樹脂を用い
る場合、パターン形成のための熱処理の前に、架橋が実
質的に完了されているのが好適である。そうでない場合
には、熱処理中に架橋反応が生じると熱膨張が阻害さ
れ、曇化が困難になるおそれがあるからである。
【0021】熱膨張率の相対的に低い方の樹脂(低膨張
樹脂)は、70〜120℃の範囲で加熱しても、その樹
脂と密着する金属層が曇化しないような、光透過性の樹
脂である。その熱膨張率は通常10-4/℃未満、好適に
は10-5/℃以下である。たとえば、ポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂や、高密度
で架橋した、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル等
の樹脂が使用できる。
【0022】上記樹脂を高密度で架橋する場合、上記の
様な特性を有する様に架橋度を制御する必要がある。た
とえば、架橋剤の量を、樹脂100重量部に対して50
〜300重量部の範囲にする。なお、架橋された樹脂を
用いる場合、パターン形成のための熱処理の前に、架橋
が実質的に完了されているのが好適である。そうでない
場合には、熱処理後に収縮が生じ、金属層の光沢を維持
できないおそれがあるからである。なお、第1および第
2樹脂の両方ともに、金属層に対して密着性の高い樹脂
を選定するのが好適である。
【0023】複合樹脂層の好適な1形態は、低膨張樹脂
がフッ素系樹脂であり、高膨張樹脂が未架橋の樹脂であ
る場合である。また、別の好適な形態では、低膨張樹脂
がイソシアネート化合物またはイソシアヌレート化合物
で架橋された樹脂であり、高膨張樹脂が未架橋の樹脂で
ある場合である。この場合、イソシアネート化合物また
はイソシアヌレート化合物の含有量は、樹脂100重量
部に対して50〜200重量部の範囲である。
【0024】さらに別の好適な形態では、シロキサン結
合を分子内に含み、架橋されたポリエステルまたはポリ
ウレタンを、低膨張樹脂として用いる。ここでシロキサ
ン結合とは、−Si−O−単位を意味し、この単位が1
〜1000の範囲で繰り返して含まれるのが好ましい。
シロキサン結合が少なくとも1つあれば前記樹脂の熱膨
張率が効果的に低くなる。しかしながら、繰り返し単位
が1000を越えると、架橋剤との反応性が低下し、熱
膨張率が効果的に低くできないおそれがある。
【0025】シロキサン結合を分子内に含むポリエステ
ルは、分子内にシロキサン結合を有するポリオールと、
ジカルボン酸等の多塩基酸との重合反応で調製すること
ができる。また、ポリウレタンは、上記ポリオールを含
むヒドロキシ含有成分と、イソシアネート基含有成分と
の反応で調製できる。ここで、「ポリオール」とは、分
子内に2以上のヒドロキシ基を有する化合物であり、ジ
オール、トリオール等の多官能化合物を含む。
【0026】シロキサン結合を分子内に含むポリオール
は、たとえば、特開平5−97868号公報に記載され
た、分子内にシロキサン結合を有し、末端に2つまたは
3つのヒドロキシ基を有するポリオールが好ましい。又
水分の存在下に容易に加水分解するケイ素原子に結合し
たアルコキシ基を2つ以上有するポリシロキサンも用い
うる。この様なポリオールは、分子内にシロキサン結合
を有するので、生成するポリエステルおよびポリウレタ
ンは、耐熱性、耐酸化性等が良好であり、金属層への接
着性が良好である。
【0027】上記ポリオールは、その他の官能基、例え
ばエステル、エーテル、カルボキシル、フェニル、メチ
ル、エチル、アクリル、アミノ基等を含んでいても良
い。特に、特開平4−41493号公報に記載のベンゼ
ン環を有するポリオール、例えば1,3−ビス(p−ヒ
ドロキシベンジル)−1,1,3,3−テトラメチルジ
シロキサン及びその誘導体は、特に耐熱性が良好であ
る。
【0028】ポリウレタンの調製に用いるに適したイソ
シアネートとしては、芳香族、芳香脂肪族、脂肪族、及
び脂環式のイソシアネート類、例えば、ジフェニルメタ
ン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、トリレン
ジイソシアネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ナフチレン
ジイソシアネート(NDI)、及びこれらの末端ブロッ
クタイプを例示することができる。これらのイソシアネ
ートの三量体は耐熱性が優れており、特にイソホロンジ
イソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシ
アネート(HDI)等の三量体は耐熱性が優れている
上、黄変しないポリウレタンを形成できるので好適であ
る。なお、これらのイソシアネート三量体は、架橋剤と
しても使用できる。上述のポリオールとイソシアネート
化合物とを反応させ、シロキサン結合を分子内に含むポ
リウレタン樹脂を調製する。
【0029】第1層の厚さは、通常0.1〜10μm、
好適には0.5〜8μm、特に好適には0.6〜7μm
の範囲である。厚みが薄すぎると、パターンのコントラ
ストが低下するおそれがあり、反対に厚すぎると、被覆
フィルムの厚みにもよるがシート全体の柔軟性を阻害
し、貼付け等の作業が困難になるおそれがある。なお、
第1層が被覆フィルムを兼ねる場合、その厚みの上限は
110μmである。一方、第2層の厚さも、同様の理由
から、通常0.1〜10μm、好適には0.5〜8μ
m、特に好適には0.6〜7μmの範囲である。
【0030】<金属層>金属層は、たとえば、アルミニ
ウム,スズ,クロム等の金属を蒸着して形成した薄膜で
ある。金属層の厚みは、50〜5,000ナの範囲が好
ましい。50ナ未満であると、機械的強度が不足し、熱
処理後、光沢部分にクラック等が生じ、グロスが低下す
るおそれがあり、反対に5,000ナを超えると、パタ
ーンのコントラストを高くできないおそれがある。
【0031】<接着層>接着層は、接着剤または粘着剤
を含有する層であり、シート前駆体を熱処理する段階で
は、少なくとも熱可塑性の層である。曇化部分のグロス
を効果的に低下させるには、粘着剤が好ましい。粘着剤
としては、アクリル系,シリコーン系,ウレタン系,ゴ
ム系等の粘着剤が好適である。粘着剤は、本発明の効果
を損なわない限り、架橋されたものでも、未架橋のもの
でも良い。また、粘着付与剤や粘着性の弾性微小球を含
有させることもできる。接着層の厚みは、通常2〜30
0μm、好適には5〜100μmの範囲である。
【0032】接着層は、たとえば、粘着剤を含有する塗
料を、剥離紙(ポリマーライナーも含む)の上に塗布
し、固化して形成した積層体を、シート前駆体の金属層
に積層して形成する。また、塗料を直接シート前駆体の
金属層の上に塗布し、固化しても良い。
【0033】<装飾性シートの製造方法>装飾性シート
は、たとえば、次の様にして製造する。まず、第1層の
表面に第2層を所望のパターンを有する様に積層し、複
合樹脂層を形成する。この時、第1層としては、第1樹
脂を含んでなる層を単独で、または、第1樹脂を含んで
なる層を被覆フィルム、工程基材等の支持体の上に積層
した積層体として用いることができる。支持体が工程基
材の場合、通常、熱処理(曇化処理)前に、シート前駆
体から除去する。しかしながら、工程基材を除去する前
に熱処理する場合と、除去後に行う場合とで、曇化部分
が異なる外観になる場合があるので、所望によりいずれ
か一方を選択すればよい。あるいは、工程基材を除去す
る前に比較的低温で熱処理し、曇化を完了させない中間
体を作製し、工程基材を除去した後、比較的高温で熱処
理し、曇化を完了させ、装飾性シートを完成させても良
い。
【0034】第1層は、たとえば、第1樹脂を含んでな
る塗料を、塗布し、固化して形成する。固化手段には、
乾燥、硬化、冷却(塗料が溶融液の場合)等が使用でき
る。塗布手段は、ロールコーター、ナイフコーター、バ
ーコーター、ダイコーター等を用いた塗布や、スクリー
ン印刷、グラビア印刷等の印刷手段である。第2層も、
第1層と同様にして、第2樹脂を含んでなる塗料を、塗
布し、固化して形成する。
【0035】本発明の効果を損なわない限り、第1層ま
たは/および第2層を形成するための塗料に、各種添加
剤を添加することができる。添加剤としては、可塑剤、
粘着付与樹脂、粘度調製剤、消泡剤、レベリング剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、顔料等が例示できる。
【0036】次に、熱処理前の複合樹脂層の表面に、金
属層を連続層として形成する。金属層は、蒸着、スパッ
タ等の薄膜形成手段を用いて形成する。最後に、金属層
の表面に、接着層を積層して、複合樹脂−金属層−接着
層の三層を含むシート前駆体を形成する。
【0037】次に、曇化部分と光沢部分とからなるパタ
ーンを、次の様にして金属層に形成する。上記シート前
駆体に、所定の温度で熱処理を施し、高膨張樹脂を含む
層と接する金属層の部分に、他方の樹脂(低膨張樹脂)
を含む層と接する部分に比べて相対的に大きな粗さの凹
凸を形成し、曇化する。これにより、それらの部分から
なる視認可能なパターンを形成することができる。高膨
張樹脂を含む層と接する金属層の部分が、加熱により曇
化する機構は明らかではないが、次の様に考えられる。
高膨張樹脂を含む層は、加熱中に比較的大きく膨張す
る。この時、その層と接した金属層の部分は、塑性延伸
または破断する。熱処理後、高膨張樹脂を含む層は、ほ
とんどもとの寸法まで縮むが、金属層の変形は塑性的で
あるので、金属層は縮むことができず、しわやクラック
からなる凹凸が発生する。この様にして形成された凹凸
は比較的大きく、金属層に入射した光を散乱するので曇
化すると考えられる。
【0038】シート前駆体の熱処理温度は、高膨張樹脂
が金属層の曇化を可能にする温度であれば、特に限定さ
れないが、通常70〜120℃、好適には80〜110
℃の範囲である。また、熱処理は、通常1〜2分間で十
分である。もちろん、本発明の効果を損なわない限り、
2分以上加熱することもできる。加熱は、通常、オーブ
ン等加熱装置内で熱風をシート前駆体に吹き付けて行
う。また、電子線、遠赤外線等の放射線を照射して加熱
することもできる。
【0039】
【実施例】実施例1 本例では、第1層として、DX−14Sフィルム(50
μm厚の積層フィルム;電気化学工業(株)社製)を用
いた。DX−14Sは、PMMA(ポリメチルメタクリ
レート)に富んだ層(PMMA層)と、PVdF(ポリ
弗化ビニリデン)に富んだ層(PVdF層)とを含んで
なる積層フィルムであり、そのPVdF層を第1層とし
て用いた。従って、PMMA層は被覆フィルムとして使
用した。
【0040】第1層と第2層との積層に先立ち、まず、
PMMA層の表面に、工程基材(厚さ50μmのPET
フィルム)をラミネートし、PVdF層を、第2層が積
層されるべき表面側とした。次に、上記第1層のPVd
F層の表面に、第2樹脂としてのポリメチルメタクリレ
ート(品番:Elvacite 2021、デュポン社製)の24%
トルエン溶液を、グラビア印刷機にて木目状にパターン
印刷し、120℃で1分間乾燥し、厚さ1μmの第2層
を形成し、複合樹脂層を形成した。さらに、上記第1層
および第2層の両方に接する様に、厚み500オングス
トロームのアルミニウム層を真空蒸着にて形成した。最
後に、剥離紙の上に、アクリル系の粘着剤を30μ厚で
コーティングし、乾燥して形成した接着層を上記アルミ
ニウム層の上に積層した後、工程基材を除去し、シート
前駆体を得た。
【0041】続いて、上記シート前駆体を、100℃の
オーブンでで2分間加熱したところ、第2層(未架橋の
ポリメチルメタクリレートをパターン印刷した層)と接
する金属層の部分のみが曇化し、第1層(PVdF層)
と接する金属層の部分は金属光沢を維持したままの装飾
性シートを得た。この装飾性シートを、DX−14Sフ
ィルムのPMMA層の方から観察すると、曇化部分と光
沢部分とからなるパターンがはっきり視認できた。光沢
部分のグロスは1,500であり、曇化部分のグロスは
260〜360の範囲であった。また、曇化部分の凹凸
の様子を顕微鏡(2,500倍)で観察したところ、凹
凸の周期が水平面内でランダムな方向に沿って現れてい
ることが確認できた。
【0042】実施例2 まず、工程基材(PET)の上に、ゼネカ(株)製の水
系ウレタン樹脂「(品番)R−960」をコーティング
し、120℃で5分間乾燥し、50μ厚の第1層を形成
した。次に、日立化成工業(株)製のアクリルポリオー
ル「(品番)D1002」と、住友バイエルジャパン
(株)製のイソホロンジイソシアネート三量体「(品
番)Z4370」とを、重量比で1.5:1で混合した
ものを、上記第1層の上にグラビアにてパターン印刷
し、160℃で3分間乾燥し、厚さ1μmの第2層を形
成し、複合樹脂層を形成した。さらに、アルミニウム層
および接着層を、実施例1と同様にして形成した後、工
程基材を除去し、本例のシート前駆体を得た。
【0043】続いて、上記シート前駆体を、90℃のオ
ーブンでで2分間加熱したところ、第1層と接する金属
層の部分のみが曇化し、第2層(印刷部分)と接する金
属層の部分は金属光沢を維持したままの装飾性シートを
得た。本例の装飾性シートを第1層の裏面(第2層が積
層されていない面)側から観察すると、曇化部分と光沢
部分とからなるパターンがはっきり視認できた。光沢部
分のグロスは1,300であり、曇化部分のグロスは1
80〜190の範囲であった。また、実施例1と同様の
顕微鏡観察により、曇化部分の凹凸の周期が、水平面内
でランダムな方向に沿って現れていることが確認でき
た。
【0044】実施例3 第2樹脂(ポリメチルメタクリレート)の溶液濃度を1
5%に変えた以外は実施例1と同様にして、本例の装飾
性シートを作製した。本例の装飾性シートを被覆フィル
ム(PMMA層)を通して観察すると、曇化部分と光沢
部分とからなるパターンがはっきり視認できた。光沢部
分のグロスは1,500であり、曇化部分のグロスは3
20〜400の範囲であった。また、実施例1と同様の
顕微鏡観察により、曇化部分の凹凸の周期が、水平面内
でランダムな方向に沿って現れていることが確認でき
た。
【0045】実施例4 まず、工程基材(PET)の剥離面に積層された塩化ビ
ニル樹脂からなる被覆フィルム(厚さ50μm)の上
に、バイロン24SS(東洋紡(株)製の線状飽和ポリ
エステル)と、コロネートHX(日本ポリウレタン
(株)製のポリイソシアネート系架橋剤)とを100:
3(重量比)で含有する第1塗布液をコーティングし、
160℃で3分間乾燥し、厚さ5μmの第1層を形成し
た。次いで、第1層の上に、シリコン変性ポリエステル
(バイエル合成シリコン(株)製の「バイシロンレジン
(商標) UD−460」)と、イソホロンジイソシア
ネート(住友バイエルジャパン(株)製の「(品番)Z
4370」)とを重量比で100:75で含有する第2
塗布液(固形分20%)を、グラビ印刷機にてパターン
印刷し、180℃で3分乾燥し、厚さ1μmの第2層を
形成し、複合樹脂層を形成した。さらに、アルミニウム
層および接着層を、実施例1と同様にして形成した後、
工程基材を除去し、本例のシート前駆体を得た。
【0046】続いて、上記シート前駆体を、90℃のオ
ーブンでで2分間加熱したところ、第1層と接する金属
層の部分のみが曇化し、第2層(印刷部分)と接する金
属層の部分は金属光沢を維持したままの装飾性シートを
得た。本例の装飾性シートを第1層の裏面(第2層が積
層されていない面)側から観察すると、曇化部分と光沢
部分とからなるパターンがはっきり視認できた。なお、
光沢部分のグロスは1,300であり、曇化部分のグロ
スは180〜190の範囲であった。また、実施例1と
同様の顕微鏡観察により、曇化部分の凹凸の周期が、水
平面内でランダムな方向に沿って現れていることが確認
できた。
【0047】実施例5 第1層の樹脂と第2層の樹脂とを入れ替え、第1層と被
覆フィルムとの間に、プライマー層を配置した以外は、
実施例4と同様にして本例の装飾性シートを作製した。
すなわち、被覆フィルムの上に設けたプライマー層上
に、上記第2塗布液をコーティングし、乾燥し、第1層
を形成した後、上記第1塗布液を用い、パターン印刷
し、乾燥し、第2層を形成した。上記プライマー層は、
上記第2塗布液を用い、コーティングし、乾燥して形成
した。なお、プライマー層、第1層、および第2層の厚
さは、それぞれ、5μm、2μm、および1μmであっ
た。本例では、熱処理後、第1層と接する金属層の部分
は金属光沢を維持したままであり、第2層(印刷部分)
と接する金属層の部分のみが曇化した。本例の装飾性シ
ートを第1層の裏面(第2層が積層されていない面)側
から観察すると、曇化部分と光沢部分とからなるパター
ンがはっきり視認できた。光沢部分のグロスは1,30
0であり、曇化部分のグロスは550〜700の範囲で
あった。また、実施例1と同様の顕微鏡観察により、曇
化部分の凹凸の周期が、水平面内でランダムな方向に沿
って現れていることが確認できた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)(i)第1樹脂を含んでなり、連
    続した表面を有する第1層と、(ii)その第1樹脂と
    は異なる熱膨張率を有する第2樹脂を含んでなり、上記
    第1層の表面上に不連続に形成された第2層とを備えて
    なる、光透過性の複合樹脂層、 (2)その複合樹脂層の表面に積層され、上記第1層に
    接する部分と、上記第2層に接する部分とを含んでなる
    金属層、及び (3)上記金属層の表面に積層された連続層からなる接
    着層を含んでなり、熱膨張率の相対的に高い方の樹脂を
    含む層と接する上記金属層の部分が、他方の樹脂を含む
    層と接する上記金属層の部分に比べて、相対的に大きな
    粗さの凹凸を有し、それらの部分が視認可能なパターン
    を形成している、装飾性シートにおいて、相対的に大き
    な粗さの凹凸を有する上記金属層の部分が相対的にグロ
    スの低い曇化部分であり、前記他方の樹脂を含む層と接
    する上記金属層の部分が相対的にグロスの高い光沢部分
    であることを特徴とする、装飾性シート。
  2. 【請求項2】 前記曇化部分の凹凸の周期は、水平面内
    でランダムな方向に沿って現れる請求項1に記載の装飾
    性シート。
  3. 【請求項3】 請求項1の装飾性シートの製造方法であ
    って、 (a)熱処理前の前記複合樹脂層と、その表面に積層さ
    れた前記パターンが形成される前の金属層と、その金属
    層の表面に積層された前記接着層とを含んでなる、シー
    ト前駆体を形成した後、 (b)そのシート前駆体を所定の温度で熱処理し、前記
    パターン有する前記金属層を形成する、ことを特徴とす
    る方法。
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