JPH11207850A - 樹脂シート、金属はく張積層板及び多層プリント配線板 - Google Patents

樹脂シート、金属はく張積層板及び多層プリント配線板

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JPH11207850A
JPH11207850A JP1757098A JP1757098A JPH11207850A JP H11207850 A JPH11207850 A JP H11207850A JP 1757098 A JP1757098 A JP 1757098A JP 1757098 A JP1757098 A JP 1757098A JP H11207850 A JPH11207850 A JP H11207850A
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JP
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fiber
resin
fibers
weight
resin sheet
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JP1757098A
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English (en)
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Hiroshi Sakai
広志 酒井
Akira Murai
曜 村井
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザーによる加工が容易であり、積層板の
積層材料及び多層プリント配線板の接着材料として使用
され、織布基材を含まない樹脂シートを提供。 【解決手段】 硬化性バインダー樹脂により不織布状に
形成された有機繊維を必須成分とする繊維の間に、常温
で固体で未硬化の熱硬化性樹脂粒子が分散されてなる樹
脂シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂シート、金属
はく張積層板及び多層プリント配線板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器において、回路素子を搭載した
ボードの基板としては、プリント配線板が用いられてい
る。このプリント配線板は、熱硬化性樹脂ワニスを繊維
基材に含浸乾燥して得られるプリプレグの所要枚数に金
属はくを重ね加熱加圧して金属はく張積層板とし、この
金属はく張積層板の金属はく面をエッチング等の加工を
施して回路パターンを形成して得られる。金属はくとし
ては通常銅はくが用いられ、パソコンや産業用電子機器
においては、信頼性が良好であることから、繊維基材と
してガラス織布を用いたガラス織布基材プリプレグが用
いられていた。また、配線密度を高くするため、1枚の
基板に3層以上の回路パターンを有する多層プリント配
線板が用いられているが、この多層プリント配線板は、
通常、回路形成済みの両面プリント配線板を内層構成材
とし、銅はくを外層構成材とし、これらの構成材をシー
ト状の接着材料を用いて積層一体化して製造される。こ
のシート状の接着材料としても、ガラス織布を基材とす
るプリプレグが用いられていた。このように、多層プリ
ント配線板、両面又は片面プリント配線板いずれも絶縁
基材層にはガラス繊維が含まれていた。
【0003】携帯用通信機器の普及が進みかつ小型化さ
れてきている。このような小型電子機器に使用されるプ
リント配線板は、薄型である必要があり、薄型の金属は
く張積層板ないし多層プリント配線板が要求されるよう
になってきている。ガラス織布を基材とするプリプレグ
を用いると薄型化には限度があるため、硬化性バインダ
ー樹脂により不織布状に形成された無機繊維の間に、常
温で固体で未硬化の熱硬化性樹脂粒子を分散してなる不
織布状の樹脂シートをプリプレグに代えて用いることが
提案されている(特開平8−109278号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】配線板技術の向上と軽
量化指向により、多層プリント配線板の高多層化、高密
度化が進んでいる。高密度化するために、多層プリント
配線板の配線回路の細線化が進み、それに伴いIVH
(Interstitial Via Hole)やS
VH(Surface Via Hole)等の層間接
続用の穴も細径化が進んでいる。その結果、ドリルによ
る穴あけでは対応できなくなり、レーザーによる穴あけ
法が使用されるようになってきた。ところが、前記の樹
脂シートをプリプレグに代えて用いた金属はく張積層板
又は多層プリント配線板は、絶縁基材層に高融点の無機
繊維が含まれているため、レーザーによる穴あけ法で
は、穴あけが困難であった。
【0005】請求項1に記載の発明は、レーザーによる
穴あけが容易な絶縁基材層を形成できる樹脂シートを提
供することを目的とする。請求項1に記載の樹脂シート
は、熱硬化性樹脂粒子と繊維とを水に分散させたスラリ
ーを用いてシート状に抄造することにより製造される。
このとき、繊維に熱硬化性樹脂粒子が担持されて樹脂シ
ートとなる。ところが、熱硬化性樹脂粒子は繊維の間隙
をくぐりぬけやすく、樹脂シート中に定着されにくい。
そこで、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発
明の目的に加えて、樹脂シートを製造するときに熱硬化
性樹脂粒子の定着が良好な樹脂シートを提供することを
目的とする。また、請求項3に記載の発明は、レーザー
による穴あけが容易な絶縁基材層を有する金属はく張積
層板を提供することを目的とする。さらに、請求項4に
記載の発明は、レーザーによる穴あけが容易な絶縁基材
層を有する多層プリント配線板を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、硬化性バインダー樹脂により不織布状に形成された
有機繊維を必須成分とする繊維の間に、常温で固体で未
硬化の熱硬化性樹脂粒子が分散されてなる樹脂シートで
ある。
【0007】本発明の樹脂シートは、後述するように、
有機繊維を必須成分とする繊維及び熱硬化性樹脂粒子を
スラリーとし抄造して製造される。繊維として有機繊維
のみを用いると熱硬化性樹脂粒子の定着が悪くなること
がある。このようなときには、レーザーによる穴あけ性
を損なわない範囲でガラス繊維を併用するのが好まし
い。すなわち、請求項2に記載の発明は、有機繊維に加
えて、繊維径10μm以下のガラス繊維を全繊維100
重量部に対して5〜70重量部含有してなる請求項1に
記載の樹脂シートである。ここで、繊維径とは平均繊維
径を意味する。
【0008】繊維径10μm以下の微細なガラス繊維が
熱硬化性樹脂粒子の担持体となり、熱硬化性樹脂粒子の
定着量を増大させることができる。ガラス繊維の繊維径
が大きくなるとレーザー加工性が悪くなる傾向にあるた
め、繊維径が10μm以下、より好ましくは6μm以下
さらに好ましくは3μm以下のものが適している。繊維
径が10μm以下であれば、繊維径の異なるガラス繊維
を併用してもよい。繊維径10μm以下のガラス繊維の
配合量が全繊維100重量部に対して5重量部未満では
熱硬化性樹脂粒子の定着の効果が小さすぎる傾向にあ
り、また、70重量部を超えるとレーザー加工性が悪く
なる傾向にある。このことから、繊維径10μm以下の
ガラス繊維の配合量は、全繊維100重量部に対して2
0〜60重量部であるのがより好ましい。
【0009】本発明になる樹脂シートは、従来公知のプ
リプレグと同様に積層板の材料として、また、多層プリ
ント配線板の接着材料として使用される。すなわち請求
項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の樹脂シー
トの硬化物により絶縁基材層を構成してなる金属はく張
積層板である。また、請求項4に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の樹脂シートを構成材の接着材料として
積層一体化してなる多層プリント配線板である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂シートは、有機繊維
を必須成分とする繊維及び熱硬化性樹脂粒子を含むスラ
リーを抄造し、抄造して得られたシートに硬化性バイン
ダ樹脂を塗布し、次いで加熱乾燥して硬化性バインダ樹
脂をBステージ又はCステージまで硬化させることによ
り製造される。
【0011】ここで用いられる有機繊維としては、
(a)ポリアミド系繊維、(b)ポリ塩化ビニル繊維、
塩化ビニル−エチレン共重合体繊維等のポリ塩化ビニル
系繊維、(c)ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニ
リデン−エチレン共重合体繊維等のポリ塩化ビニリデン
系繊維、(d)ポリアクリロニトリル系繊維、(e)ポ
リエステル系繊維、(f)ポリウレタン系繊維、(g)
ポリシアン化ビニリデン系繊維、(h)ポリフルオロエ
チレン系繊維、(i)フェノール−ホルムアルデヒド共
重合体繊維等のフェノール系繊維、(j)ポリ(p−ベ
ンズアミド)繊維、ポリ(p−フェニレンテレフタルア
ミド)繊維、ポリ(2−クロロ−p−フェニレンテレフ
タルアミド)繊維、ポリ(p−フェニレン−2,6−ナ
フタリンジカルボン酸アミド)繊維、ポリ(2,6−ジ
クロロ−p−フェニレン−2,6−ナフタリンジカルボ
ン酸アミド)繊維、ポリ(p,p’−フェニレンベンズ
アミド)繊維、ポリ(1,5−ナフチレンテレフタルア
ミド)繊維、規則性芳香族共重合体アミド繊維(例え
ば、p,p’−ジアミノベンズアニリド−テレフタルア
ミド共重合体繊維)、ランダム芳香族共重合体アミド繊
維(例えば、p−ベンズアミド−p−フェニレンテレフ
タルアミド共重合体繊維)、ポリメタフェニレンイソフ
タラミド繊維、メタフェニレンイソフタラミド−メタフ
ェニレンテレフタラミド共重合体繊維、メタフェニレン
イソフタラミド−パラフェニレンテレフタラミド共重合
体繊維、ポリオキサベンゾールアミド繊維、ポリベンゾ
オキサジアゾールアミド繊維、ポリベンゾオキサゾール
アミド繊維、パラフェニレン−3,4’−オキシジフェ
ニレンテレフタルアミド共重合体繊維等の全芳香族ポリ
アミド系繊維(アラミド繊維ともいわれる)、(k)ポ
リベンゾイミダゾール繊維、ポリチアゾール繊維、ポリ
フェニレントリアゾール繊維等のポリチアゾール系繊
維、(l)ポリビスベンゾイミダドアゾベンゾフェナン
スロリン繊維、(m)ポリパラフェニレンサルファイド
繊維、ポリパラフェニレンオキサイド繊維、ポリ(p−
フェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維等が挙げられ
る。これら有機繊維は単独で使用してもよく、何種類か
を併用してもよい。また、これらの有機繊維は、シート
状に抄造可能であればよく、長繊維、短繊維いずれも使
用できる。また、有機繊維の繊維径としては、1〜30
μmのものが分散性、樹脂シートの形成性、レーザー加
工性及び回路凹凸の埋込性の観点から好適である。
【0012】繊維径6μm以下のガラス繊維は、マイク
ロファイバーとして知られ、市販品を使用することがで
きる。
【0013】本発明で使用する常温で固体で未硬化の熱
硬化性樹脂粒子(以下単に熱硬化性樹脂粒子という)と
しては、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、シアネー
ト系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系
樹脂、フラン系樹脂、アニリン系樹脂、ウレタン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、シリコ
ーン系樹脂の粒子が挙げられる。これらは単独で用いて
も併用してもよい。これらは、粒子状に合成され、又
は、粉砕により粒子化されたものいずれでも使用でき、
それぞれ必要な硬化剤とともに使用される。熱硬化性樹
脂粒子の粒径は、分散性及び樹脂シートの形成性の観点
から、0.01〜300μmであるのが好ましく、0.
1〜100μmであるのがより好ましい。粒径が0.0
1μm未満であると、樹脂シートへの定着が困難となる
傾向にあり、また、300μmを超えると樹脂シート表
面が平滑にならない傾向にある。
【0014】有機繊維を必須成分とする繊維と、熱硬化
性樹脂粒子との配合割合は、有機繊維を必須成分とする
繊維50〜10重量%、熱硬化性樹脂粒子50〜90重
量%の範囲が好ましく、有機繊維を必須成分とする繊維
30〜10重量%、熱硬化性樹脂粒子70〜90重量%
の範囲がより好ましい。有機繊維を必須成分とする繊維
が50重量%を超え、熱硬化性樹脂粒子が50重量%未
満であると、樹脂シートを硬化させて絶縁基材層を形成
するときにボイドやかすれを生じやすく、また、回路凹
凸の埋込性が悪くなる傾向にあり、有機繊維を必須成分
とする繊維が10重量%未満で、熱硬化性樹脂粒子が9
0重量%を超えると強度が小さくなる傾向にある。
【0015】熱硬化性樹脂粒子のほか、必要に応じて、
難燃剤、熱可塑性樹脂、硬化促進剤、着色材、紫外線不
透過剤、酸化防止剤、還元剤、充填剤などをスラリーに
加えて抄造することもできる。これらは、熱硬化性樹脂
粒子と同様の粒径を有する粒子としてスラリーに加えら
れる。また、これらを多量に添加すると、硬化物の強度
を小さくする傾向にあるので、この点を考慮してかつ添
加する目的に応じて添加量の範囲を定める必要がある。
【0016】有機繊維を必須成分とする繊維及び熱硬化
性樹脂粒子並びに硬化剤等を含むスラリーをシート状に
抄造し、抄造して得られたシートに硬化性バインダー樹
脂を含浸法やスプレー法等の手段により塗布し、加熱乾
燥して樹脂シートを製造する。 抄造の条件を適宜設定
することにより、例えば、10〜400μmの範囲の樹
脂シートを得ることができる。得られた樹脂シートは、
例えば巻取り機で巻取られ、次の工程に供される。硬化
性バインダー樹脂としては、熱硬化性樹脂粒子が完全硬
化に至らない温度(通常100〜180℃の範囲で適宜
選択される)でBステージ又はCステージに硬化可能な
樹脂であるのが好ましい。このような硬化性バインダー
樹脂としては、例えば、熱硬化性アクリルエマルショ
ン、フェノール樹脂エマルション、水溶性シリコーン樹
脂エマルション等が挙げられる。
【0017】硬化性バインダー樹脂は、樹脂シートの強
度及び取り扱い性の観点から、乾燥状態で熱硬化性樹脂
粒子と繊維の合計100重量部に対して、1〜20重量
部の範囲となるように塗布されるのが好ましく、5〜1
0重量部の範囲となるように塗布されるのがより好まし
い。硬化性バインダー樹脂が1重量部未満であると樹脂
シートの強度が脆弱となる傾向にあり、20重量部を超
えると、樹脂シート硬化後の耐熱性が悪くなる傾向にあ
る。
【0018】本発明の樹脂シートは、公知のプリプレグ
と同様の用途に使用される。例えば、樹脂シートを所定
枚数重ね合わせ、その片側または両側に金属はくを配
し、加熱加圧して金属はく張積層板を製造する。また、
多層プリント配線板の内層構成材と外層用金属はくとの
間に樹脂シートを配し、加熱加圧して多層プリント配線
板を製造する。金属はくとしては、主に銅はくやアルミ
はくが用いられるが、これに制限されるものではなく、
他の金属はくを用いることもできる。金属はくの厚さに
ついても特に制限はなく、通常積層板用に用いられいて
いる5〜200μmのものを使用できる。金属はく張積
層板又は多層プリント配線板を製造するときの条件、す
なわち、加熱温度、及び、加圧の圧力については、樹脂
シートに用いられる熱硬化性樹脂粒子により異なり、熱
硬化性樹脂粒子の種類に応じた適宜の条件を選定する必
要がある。
【0019】
【実施例】実施例1 繊維径15μm、繊維長5mmのポリイミド繊維を、繊
維の濃度が0.4重量%となるように水に分散した。ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ株
式会社製、エピコートE5048(商品名)を使用)1
00重量部、フェノールノボラック樹脂(大日本インキ
化学工業株式会社製、フェノライトTD−2131(商
品名)を使用)15重量部、2−フェニルイミダゾール
0.15重量部を混合して粉砕し、粒径が10〜90μ
mの粉末とし、前記ポリイミド繊維を分散した水に加え
て混合して分散させスラリーを調製した。このスラリー
を、米坪が80g/m2になるようにしてシートを抄造
した。抄造されたシートは、ポリイミド繊維と熱硬化性
樹脂粒子を含む樹脂成分(以下熱硬化性樹脂粒子分とす
る)の比率は、重量比で、ポリイミド繊維2、熱硬化性
樹脂分7であった。
【0020】このシートに、熱硬化性アクリル樹脂エマ
ルション(帝国化学産業株式会社製、HTR−600L
B(商品名)を使用した)100重量部、メラミン樹脂
(日立化成工業株式会社製、メランX66(商品名)を
使用した)10重量部及びp−トルエンスルホン酸0.
3重量部の割合で配合してなる硬化性バインダー樹脂
を、乾燥後の重量で7重量%となるようにスプレー法で
塗布し、120℃で40秒間加熱乾燥して樹脂シートを
作製した。樹脂シートの厚さは、173μmであった。
【0021】得られた樹脂シート2枚を重ね、その両側
に厚さ18μmの銅はくを重ね、温度170℃、圧力3
MPaで90分間加熱加圧して、絶縁基材層の厚さ10
0μmの両面銅張積層板を得た。表面の銅はくを直径
0.2mmの穴形状にエッチングにより除去し、銅はく
をマスクとして、炭酸ガスレーザー穴あけ機(日立精工
株式会社製、NLC−1B21(商品名)を使用)によ
り、パルス幅20μsにてレーザー穴あけ加工を実施し
たところ、3ショットにて貫通し、直径0.2mmの穴
をあけることができた。また、厚さ0.6mmで銅はく
の厚さが18μmのガラス布基材エポキシ樹脂両面銅張
積層板(日立化成工業株式会社製、MCL−E−67
(商品名)を使用)に導体パターンを形成して得られた
内層構成材の両側に、前記で得られた樹脂シートを1枚
ずつ重ね、さらにその外側に厚さ18μmの銅はくを配
し、温度170℃、圧力3MPaで90分間加熱加圧し
て4層プリント配線板を得た。内層構成材の導体パター
ンと表面構成材の銅はくとの間の絶縁基材層の厚さは、
47μmであった。表面の銅はくを直径0.2mmの穴
形状にエッチングにより除去し、銅はくをマスクとし
て、前記と同じレーザー穴あけ機により、パルス幅10
μsにてレーザー穴あけ加工を実施したところ、2ショ
ットにて内層構成材の導体パターン上の絶縁基材層を貫
通し、直径0.2mmの穴をあけることができた。
【0022】実施例2 ポリイミド繊維を、繊維径20μm、繊維長6mmのポ
リパラフェニレンサルファイド(PPS)繊維に変更
し、米坪が90g/m2になるようにしてシートを抄造
するようにしたほかは実施例1と同様にしてシートを抄
造した。抄造されたシートは、PPS繊維と熱硬化性樹
脂分の比率が、重量比で、PPS繊維2、熱硬化性樹脂
分7であった。
【0023】このシートに、実施例1と同じ硬化性バイ
ンダー樹脂を、乾燥後の重量で8重量%となるようにス
プレー法で塗布し、120℃で43秒間加熱乾燥して樹
脂シートを作製した。樹脂シートの厚さは、186μm
であった。
【0024】以下実施例1と同様にして絶縁基材層の厚
さ140μmの両面銅張積層板を得た。この両面銅張積
層板について、実施例1と同じレーザー穴あけ機により
パルス幅30μsにて穴あけを実施したところ、3ショ
ットにて貫通し、直径0.2mmの穴をあけることがで
きた。また、実施例1と同様にして、4層プリント配線
板を作製したところ、内層構成材の導体パターンと表面
構成材である銅はくとの間の絶縁基材層の厚さは、65
μmであった。表面の銅はくをエッチングにより除去
し、実施例1と同じレーザー穴あけ機によりパルス幅2
0μsにてレーザー穴あけ加工を実施したところ、2シ
ョットにて内層構成材の導体パターン上の絶縁基材層を
貫通し、直径0.15mmの穴をあけることができた。
【0025】実施例3 繊維径12μm、繊維長3mmのアラミド繊維と繊維径
1.8μm、繊維長6mmの細径Eガラス繊維とを等重
量ずつ混合し、混合繊維の濃度が0.4重量%になるよ
うに水に分散した。ビスフェノールAノボラック型エポ
キシ樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製、エピクロ
ンN−865(商品名)を使用)100重量部、変性フ
ェノールノボラック樹脂(大日本インキ化学工業株式会
社製、フェノライトVH−4170(商品名)を使用)
45重量部、テトラブロモビスフェノールA30重量部
及びウンデシルイミダゾール0.3重量部を混合して粉
砕し、粒径10〜60μmの粉末とし、前記混合繊維を
分散した水に加えて混合して分散させスラリーを調製し
た。このスラリーを、米坪が70g/m2になるように
してシートを抄造した。抄造されたシートは、混合繊維
と熱硬化性樹脂分の比率は、重量比で、混合繊維3、熱
硬化性樹脂分7であった。
【0026】このシートに、実施例1と同じ硬化性バイ
ンダー樹脂を、乾燥後の重量で8重量%となるようにス
プレー法で塗布し、120℃で30秒間加熱乾燥して樹
脂シートを作製した。樹脂シートの厚さは、168μm
であった。
【0027】以下実施例1と同様にして絶縁基材層の厚
さ85μmの両面銅張積層板を得た。この両面銅張積層
板について、実施例1と同じレーザー穴あけ機によりパ
ルス幅20μsにて穴あけを実施したところ、4ショッ
トにて貫通し、直径0.2mmの穴をあけることができ
た。また、実施例1と同様にして、4層プリント配線板
を作製したところ、内層構成材の導体パターンと表面構
成材である銅はくとの間の絶縁基材層の厚さは、39μ
mであった。表面の銅はくをエッチングにより除去し、
実施例1と同じレーザー穴あけ機によりパルス幅20μ
sにてレーザー穴あけ加工を実施したところ、2ショッ
トにて内層構成材の導体パターン上の絶縁基材層を貫通
し、直径0.10mmの穴をあけることができた。
【0028】実施例4 混合繊維を繊維径20μm、繊維長10mmの4フッ化
エチレン繊維と繊維径6μm、繊維長6mmの細径Eガ
ラス繊維とを等重量ずつ混合した混合繊維に変更し、米
坪が97g/m2になるようにしてシートを抄造するよ
うにしたほかは実施例3と同様にしてシートを抄造し
た。抄造されたシートは、混合繊維と熱硬化性樹脂分の
比率が、重量比で、混合繊維2、熱硬化性樹脂分7であ
った。
【0029】このシートに、実施例1と同じ硬化性バイ
ンダー樹脂を、乾燥後の重量で6重量%となるようにス
プレー法で塗布し、120℃で40秒間加熱乾燥して樹
脂シートを作製した。樹脂シートの厚さは、200μm
であった。
【0030】以下実施例1と同様にして絶縁基材層の厚
さ180μmの両面銅張積層板を得た。この両面銅張積
層板について、実施例1と同じレーザー穴あけ機により
パルス幅30μsにて穴あけを実施したところ、8ショ
ットにて貫通し、直径0.2mmの穴をあけることがで
きた。また、実施例1と同様にして、4層プリント配線
板を作製したところ、内層構成材の導体パターンと表面
構成材である銅はくとの間の絶縁基材層の厚さは、82
μmであった。表面の銅はくをエッチングにより除去
し、実施例1と同じレーザー穴あけ機によりパルス幅3
0μsにてレーザー穴あけ加工を実施したところ、3シ
ョットにて内層構成材の導体パターン上の絶縁基材層を
貫通し、直径0.10mmの穴をあけることができた。
【0031】比較例1 ポリイミド繊維を、繊維径1.8μm、繊維長6mmの
細径Eガラス繊維と繊維径9μm、繊維長10mmのE
ガラス繊維のガラス混合繊維(重量比でポリイミド繊維
25、ガラス繊維75)に変更し、米坪が75g/m2
になるようにしてシートを抄造するようにしたほかは実
施例1と同様にしてシートを抄造した。抄造されたシー
トは、混合繊維と熱硬化性樹脂粒子分の比率が、重量比
で、ガラス混合繊維3、熱硬化性樹脂粒子分7であっ
た。
【0032】このシートに、実施例1と同じ硬化性バイ
ンダー樹脂を、乾燥後の重量で5重量%となるようにス
プレー法で塗布し、120℃で40秒間加熱乾燥して樹
脂シートを作製した。樹脂シートの厚さは、220μm
であった。
【0033】以下実施例1と同様にして絶縁基材層の厚
さ85μmの両面銅張積層板を得た。この両面銅張積層
板について、実施例1と同じレーザー穴あけ機によりパ
ルス幅20μsにて穴あけを実施したが、6ショットで
穴あけできず、穴壁面にガラスが溶融して形成されたガ
ラス玉が見られた。また、実施例1と同様にして、4層
プリント配線板を作製したところ、内層構成材の導体パ
ターンと表面構成材である銅はくとの間の絶縁基材層の
厚さは、42μmであった。表面の銅はくを直径0.2
mmの穴形状にエッチングにより除去し、実施例1と同
じレーザー穴あけ機により銅はくをマスクとしてパルス
幅20μsにてレーザー穴あけ加工を実施したが、5シ
ョットで穴あけできず、穴壁面にガラスが溶融して形成
されたガラス玉が見られた。
【0034】比較例2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
株式会社製、エピコートE5048(商品名)を使用)
100重量部、フェノールノボラック樹脂(大日本イン
キ化学工業株式会社製、フェノライトTD−2131
(商品名)を使用)15重量部、2−フェニルイミダゾ
ール0.15重量部を、メチルエチルケトンとエチレン
グリコールモノメチルエーテルの混合溶剤(重量比で1
0:1)に溶解して樹脂固形分60重量%のワニスを調
製した。このワニスを厚さ50μmのガラスクロス(M
IL品番1080タイプ)に含浸し、170℃の乾燥器
中で3分間乾燥して樹脂分64重量%のプリプレグを得
た。得られたプリプレグの厚さを測定したところ82μ
mであった。
【0035】得られたプリプレグ2枚を重ね、その両側
に厚さ18μmの銅はくを重ね、温度170℃、圧力3
MPaで90分間加熱加圧して、絶縁基材層の厚さ12
5μmの両面銅張積層板を得た。表面の銅はくを直径
0.2mmの穴形状にエッチングにより除去し、実施例
1と同じレーザー穴あけ機により銅はくをマスクとして
パルス幅50μsにてレーザー穴あけ加工を実施した
が、7ショットで穴あけできなかった。また、得られた
プリプレグを樹脂シートに代えて用いたほかは、実施例
1と同様にして4層プリント配線板を作製したところ、
内層構成材の導体パターンと表面構成材である銅はくと
の間の絶縁基材層の厚さは、68μmであった。表面の
銅はくをエッチングにより除去し、実施例1と同じレー
ザー穴あけ機によりパルス幅50μsにてレーザー穴あ
け加工を実施したが、5ショットでも穴あけできなかっ
た。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明になる樹脂シート
は、レーザーによる穴あけが容易な絶縁基材層を形成で
きる樹脂シートである。また、請求項2に記載の発明に
なる樹脂シートは、これに加えて、樹脂シートを製造す
るときに熱硬化性樹脂粒子の定着が良好な樹脂シートで
ある。また、請求項3に記載の発明になる金属はく張積
層板及び請求項4に記載の発明になる多層プリント配線
板は、ともに、レーザーによる穴あけが容易である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性バインダー樹脂により不織布状に
    形成された有機繊維を必須成分とする繊維の間に、常温
    で固体で未硬化の熱硬化性樹脂粒子が分散されてなる樹
    脂シート。
  2. 【請求項2】 有機繊維に加えて、繊維径10μm以下
    のガラス繊維を全繊維100重量部に対して5〜70重
    量部含有してなる請求項1に記載の樹脂シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の樹脂シートの硬
    化物により絶縁基材層を構成してなる金属はく張積層
    板。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の樹脂シートを構
    成材の接着材料として積層一体化してなる多層プリント
    配線板。
JP1757098A 1998-01-29 1998-01-29 樹脂シート、金属はく張積層板及び多層プリント配線板 Pending JPH11207850A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001274523A (ja) * 2000-03-23 2001-10-05 Risho Kogyo Co Ltd プリント配線板用プリプレグ
JP2002353633A (ja) * 2001-05-25 2002-12-06 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 多層プリント配線板の製造法及び多層プリント配線板
JP2008085106A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Kyocera Corp プリント配線板

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