JPH11207975A - プリンタヘッドおよびプリンタヘッドにおける部材の接合方法 - Google Patents

プリンタヘッドおよびプリンタヘッドにおける部材の接合方法

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JPH11207975A
JPH11207975A JP1721298A JP1721298A JPH11207975A JP H11207975 A JPH11207975 A JP H11207975A JP 1721298 A JP1721298 A JP 1721298A JP 1721298 A JP1721298 A JP 1721298A JP H11207975 A JPH11207975 A JP H11207975A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタヘッドを構成するヘッド部材の表面
が粗い状態でも、ヘッド部材とノズル部材等を寸法精度
よく強固に接合でき、かつ、高温環境下においてもその
接合力を維持できるようにする。 【解決手段】 ヘッドプレート20の接合面上にニッケ
ルメッキによるメッキ薄膜51を形成し、メッキ薄膜5
1上に金メッキにより接合薄膜を形成する。そして、金
からなる接合薄膜とシリコン材からなるノズル部材を加
熱圧着して接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインクジェ
ットプリンタ等に用いられるプリンタヘッドおよびプリ
ンタヘッドを構成する各部材の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、インクジェットプリンタに用い
られるインクジェットプリンタヘッドは、複数のインク
室とインクを貯留しておくインク溜とを有するヘッドプ
レートと、正あるいは負に帯電される複数の電極を備え
た電気−機械変換素子としてPZTからなる圧電体と、
ヘッドプレートのインク室に連通したノズル孔を有する
ノズルプレートとを備えている。そして、印字記録を行
うときには、圧電体に電界を加えて圧電体を変位させ、
インク室内のインクに圧力波を生じさせてインク滴をイ
ンク室に連通するノズル孔から吐出させる。このような
インクジェットプリンタヘッドでは、印字品質の点か
ら、その吐出特性は均一であることが重要である。
【0003】上記インクジェットプリンタヘッドの構成
についてさらに説明を加えると、前記圧電体は板状に形
成されており、インク室は、ヘッドプレートの表面に複
数のインク溝を形成した後、このヘッドプレートの表面
に板状の圧電体を接合し、この圧電体によってインク溝
を施蓋することにより形成される。圧電体とヘッドプレ
ートとの接合には、低コストで簡便な方法として樹脂製
接着剤を用いた接合方法が好適に用いられる。さらに、
ヘッドプレートとノズルプレートの接合にも、樹脂製接
着剤を用いた接合方法が用いられる。この方法による接
合は、接着剤の流動性により被着面の粗さに影響されに
くいという利点がある。従って、ヘッドプレートや圧電
体等、インクジェットプリンタを構成する部材の表面が
粗い状態であっても、例えばエポキシ系接着剤を用いれ
ば、各部材を互いに接合することができる。即ち、エポ
キシ系接着剤を部材の表面に塗布し、各部材を所定の位
置に互いに仮止めした後、100〜200℃程度で約1
時間の加熱を行い、接着剤を硬化させる。これにより、
各部材を接合することができ、インクジェットプリンタ
ヘッドを製造することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェットプリンタヘッドを構成する各部材の接合に樹脂
製接着剤を用いているため、微細部分への接合を行うと
きに、接着剤層の厚さや量を正確に管理する必要があ
り、接着剤層の厚さや量の管理が難しいという問題があ
る。
【0005】仮に、接着剤の量が不足すると寸法精度に
負の狂いが生じたり接着不良を生じ、逆に接着剤の量が
過剰であれば寸法精度に正の狂いが生じたり接着剤のは
み出しが生じる。例えば、接着剤の量が不足すると、接
着不良により、本来隔壁により分離独立しているはずの
ヘッドプレートのインク室間で、圧電体により生じたイ
ンクの圧力波のクロストークが生じ、不要な部位の印
字、即ち、印字不良を起こす場合がある。一方、接着剤
の量が過剰であれば、接着剤のはみ出しにより、インク
流路の変形が生じ、流路抵抗の増大による不均一な印字
を招くばかりか、特にノズルプレート部においては、イ
ンクの吐出方向の変化やノズル孔の詰まりによる不具合
を起こす場合がある。
【0006】また、100℃前後の高温でインクを用い
る場合には、接着剤の種類によって接着剤が変質を起こ
す場合がある。例えば、ヘッドプレートと圧電体の接合
部において、接着剤の変質が起こると、接着剤の機械的
特性が変化し、電界印加時の圧電体の変位特性が変化す
る。そして、最悪の場合には、接着剤層の部分的な破損
によるノズルの詰まりが発生し、印字不良やインクジェ
ットプリンタヘッドの歩留まり低下の原因となるという
問題がある。
【0007】本発明は、上述した問題に鑑みなされたも
のであり、構成部材の被着面が粗い場合でも、各構成部
材が互いに寸法精度よく接合されており、寸法誤差や動
作不良等を防止することができるプリンタヘッドおよび
プリンタヘッドにおける部材の接合方法を提供すること
を目的としている。
【0008】また、本発明は、高温環境下において各構
成部材の接合力を維持することができ、高温環境下にお
ける使用によって動作不良が生じるのを防止できるプリ
ンタヘッドおよびプリンタヘッドにおける部材の接合方
法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明によるプリンタヘッドは、インクを
貯留するためのインク溝が形成されたヘッドプレート
と、ヘッドプレートに接合され、ヘッドプレートに形成
されたインク溝を施蓋してヘッドプレート内にインク室
を画成するカバープレートとを有するヘッド部材と、シ
リコン材により形成され、ヘッド部材の外側面にメッキ
層を介して接合され、インク室に貯留されたインクを外
部に吐出するためのノズル孔を有するノズル部材とを備
えている。
【0010】ここで、ヘッド部材を構成しているヘッド
プレートおよびカバープレートは、例えば、アルミナ、
PZT等のセラミック材やエポキシ系、アクリル系等の
樹脂、またはガラスなどのように、表面の状態が粗い材
料によって形成されている。従って、シリコン材により
形成されたノズル部材との接合面(被着面)となるヘッ
ド部材の外側面は粗い状態である。
【0011】このような粗い状態の外側面のうち、少な
くともノズル部材と接合する部分には、メッキ層が形成
されており、このメッキ層上にノズル部材が接合されて
いる。メッキ層の厚さは高精度に設定することができる
ため、ヘッド部材とノズル部材はメッキ層を介して寸法
精度よく接合されている。これにより、プリンタヘッド
全体の寸法精度も非常に高く、ノズル孔から吐出される
インクの吐出特性を向上させることができる。また、ヘ
ッド部材とノズル部材を寸法精度よく接合することがで
きるため、プリンタヘッドの小型化を図ることができ
る。さらに、ヘッド部材とノズル部材がメッキ層を介し
て接合されているため、接合不良を防止でき、接合不良
による動作不良を防止することができる。
【0012】また、ヘッド部材とノズル部材がメッキ層
を介して接合されているため、例えば100℃以上の高
温環境下においてプリンタヘッドを使用しても、ヘッド
部材とノズル部材の接合状態は安定しており、強固な接
合力が維持され、変形を防止できる。これにより、ノズ
ル孔から吐出されるインクの吐出特性を高精度に維持す
ることができる。
【0013】請求項2の発明によるプリンタヘッドにお
いて、メッキ層は、ヘッド部材の外側面上にメッキによ
り形成されたメッキ薄膜と、メッキ薄膜上に形成された
金からなる接合薄膜とを備えており、さらに、接合薄膜
とノズル部材は、加熱圧着により互いに接合されてい
る。
【0014】ヘッド部材の外側面上に形成されたメッキ
薄膜は、ヘッド部材の粗い外側面を平滑にする。これに
より、メッキ薄膜上に形成された接合薄膜の表面も平滑
となる。さらに、接合薄膜は金により形成されている。
金とシリコンは、加熱圧着時の相互拡散によりに互いに
強固に結合する性質を有する。従って、シリコンからな
るノズル部材は、平滑な接合薄膜上に強固に接合されて
いる。
【0015】請求項3の発明によるプリンタヘッドは、
メッキ薄膜をニッケルメッキにより形成したものであ
る。
【0016】ニッケルメッキによれば、メッキ薄膜を所
定の膜厚となるように容易にかつ低コストで形成するこ
とができる。また、メッキ薄膜を無電解ニッケルメッキ
により形成してもよく、また、電解ニッケルメッキによ
り形成してもよい。また、無電解ニッケルメッキと電解
ニッケルメッキとを併用してもよい。例えば、ヘッド部
材の外側面が絶縁性である場合には、ヘッド部材の外側
面との境界付近におけるメッキ薄膜のみを無電解ニッケ
ルメッキにより形成し、無電解ニッケルメッキにより形
成されたメッキ薄膜上にさらに電解ニッケルメッキによ
りメッキ薄膜を積層してもよい。
【0017】さらに、メッキ薄膜をニッケルメッキによ
り形成したため、メッキ薄膜上に金を容易に析出するこ
とができる。従って、金によって形成される接合薄膜を
容易に形成することができる。
【0018】請求項4の発明によるプリンタヘッドは、
接合薄膜を、無電解金メッキにより形成したものであ
る。
【0019】無電解金メッキによれば、接合薄膜を形成
する部分を無電解金メッキ液に浸漬させるだけで、金に
からなる接合薄膜を容易に形成することができる。特
に、メッキ層を無電解ニッケルメッキにより形成した場
合には、メッキ層と接合薄膜との双方を無電解メッキだ
けで形成することができる。従って、メッキ層と接合薄
膜とを形成する設備として、無電解メッキを行う設備を
設けるだけでよいため、製造設備を簡単化することがで
きる。
【0020】請求項5の発明によるプリンタヘッドは、
インクを貯留するためのインク溝が形成されたヘッドプ
レートと、ヘッドプレートの接合面にメッキ層を介して
接合され、ヘッドプレートに形成されたインク溝を施蓋
してヘッドプレート内にインク室を画成するカバープレ
ートとを有するヘッド部材と、ヘッド部材の外側面に接
合され、インク室に貯留されたインクを外部に吐出する
ためのノズル孔を有するノズル部材とを備えている。
【0021】ここで、ヘッド部材を構成しているヘッド
プレートおよびカバープレートは、例えば、アルミナ、
PZT等のセラミック材やエポキシ系、アクリル系等の
樹脂、またはガラスなどのように、表面の状態が粗い材
料によって形成されている。従って、ヘッドプレートと
カバープレートとを互いに接合するとき、両者のそれぞ
れの接合面(被着面)はいずれも粗い状態である。
【0022】このようにそれぞれ粗い接合面を有するヘ
ッドプレートとカバープレートは、メッキ層を介して接
合されている。即ち、ヘッドプレートの粗い接合面と直
接接しているのはメッキ層であり、カバープレートの粗
い接合面と直接接しているのも同じメッキ層である。従
って、カバープレートとヘッドプレートの各接合面の粗
さはメッキ層によって吸収されるため、両者は、メッキ
層を介して密着した状態で接合される。
【0023】さらに、メッキ層の厚さは高精度に設定す
ることができるため、ヘッドプレートとカバープレート
とは寸法精度よく接合されている。これにより、プリン
タヘッド全体の寸法精度も非常に高くなるため、インク
室の容積等を高精度に設定することができ、インクの吐
出特性を向上させることができる。また、ヘッドプレー
トとカバープレートを寸法精度よく接合できるため、プ
リンタヘッドの小型化を図ることができる。さらに、ヘ
ッドプレートとカバープレートとがメッキ層を介して接
合されているため、接合不良を防止でき、接合不良によ
る動作不良を防止することができる。
【0024】また、ヘッドプレートとカバープレートが
メッキ層を介して接合されているため、例えば100℃
以上の高温環境下においてプリンタヘッドを使用して
も、ヘッドプレートとカバープレートの接合状態は安定
しており、強固な接合力が維持され、変形を防止でき
る。これにより、ノズル孔から吐出されるインクの吐出
特性を高精度に維持することができる。
【0025】請求項6の発明によるプリンタヘッドにお
いて、メッキ層は、ヘッドプレートの接合面上にメッキ
により形成された第1メッキ薄膜と、第1メッキ薄膜上
に形成された金からなる第1接合薄膜と、カバープレー
トの接合面上にメッキにより形成された第2メッキ薄膜
と、第2メッキ薄膜上に形成されたスズからなる第2接
合薄膜とを備え、第1接合薄膜と第2接合薄膜は加熱圧
着により互いに接合されている。
【0026】ヘッドプレートの接合面上に形成された第
1メッキ薄膜は、ヘッドプレートの粗い接合面を平滑に
する。これにより、第1メッキ薄膜上に形成された第1
接合薄膜の表面も平滑となる。一方、カバープレートの
接合面上に形成された第2メッキ薄膜は、カバープレー
トの粗い接合面を平滑にする。これにより、第2メッキ
薄膜上に形成された第2接合薄膜の表面も平滑となる。
従って、第1接合薄膜と第2接合薄膜は互いに平滑面を
もって密着している。
【0027】さらに、第1接合薄膜は金により形成さ
れ、第2結合薄膜はスズにより形成されている。金とス
ズは、加熱圧着時の相互拡散によりに互いに強固に結合
する性質を有する。従って、第1接合薄膜と第2接合薄
膜は強固に接合されている。
【0028】以上より、ヘッドプレートとカバープレー
トは、第1メッキ薄膜、第1接合薄膜、第2接合薄膜お
よび第2メッキ薄膜を介して強固に接合されている。
【0029】請求項7の発明によるプリンタヘッドは、
第2接合薄膜を電解スズメッキにより形成したものであ
る。
【0030】電解スズメッキによれば、第2接合薄膜を
容易に形成することができる。
【0031】請求項8の発明によるプリンタヘッドにお
いて、メッキ層は、ヘッドプレートの接合面上にメッキ
により形成された第1メッキ薄膜と、第1メッキ薄膜上
に形成された金からなる第1接合薄膜と、カバープレー
トの接合面上にメッキにより形成された第2メッキ薄膜
と、第2メッキ薄膜上に形成されたシリコンからなる第
2接合薄膜とを備え、第1接合薄膜と第2接合薄膜は加
熱圧着により互いに接合されている。
【0032】第1メッキ薄膜および第2メッキ薄膜は、
ヘッドプレートおよびカバープレートのそれぞれの粗い
接合面を平滑にする。これにより、第1接合薄膜の表面
および第2接合薄膜の表面もそれぞれ平滑となる。従っ
て、第1接合薄膜と第2接合薄膜は互いに平滑面をもっ
て密着している。
【0033】さらに、第1接合薄膜は金により形成さ
れ、第2結合薄膜はシリコンにより形成されている。金
とシリコンは、加熱圧着時の相互拡散によりに互いに強
固に結合する性質を有する。従って、第1接合薄膜と第
2接合薄膜は強固に接合されている。
【0034】以上より、ヘッドプレートとカバープレー
トは、第1メッキ薄膜、第1接合薄膜、第2接合薄膜お
よび第2メッキ薄膜を介して強固に接合されている。
【0035】請求項9の発明によるプリンタヘッドは、
第1メッキ薄膜および第2メッキ薄膜を、ニッケルメッ
キにより形成したものである。
【0036】ニッケルメッキによれば、メッキ薄膜を所
定も膜厚となるように容易にかつ低コストで形成するこ
とができる。また、メッキ薄膜を無電解ニッケルメッキ
により形成してもよく、また、電解ニッケルメッキによ
り形成してもよい。さらに、無電解ニッケルメッキと電
解ニッケルメッキとを併用してもよい。
【0037】また、メッキ薄膜をニッケルメッキにより
形成したため、メッキ薄膜上に金を容易に析出すること
ができる。従って、金によって形成される接合薄膜を容
易に形成することができる。
【0038】請求項10の発明によるプリンタヘッド
は、第1接合薄膜を、無電解金メッキにより形成したこ
とにある。
【0039】無電解金メッキによれば、第1接合薄膜を
形成する部分を無電解金メッキ液に浸漬させるだけで、
金にからなる第1接合薄膜を容易に形成することができ
る。
【0040】請求項11の発明によるプリンタヘッド
は、インクを貯留するためのインク溝が形成されたヘッ
ドプレートと、ヘッドプレートの接合面に第1メッキ層
を介して接合され、ヘッドプレートに形成されたインク
溝を施蓋してヘッドプレート内にインク室を画成するカ
バープレートとを有するヘッド部材と、シリコン材によ
り形成され、ヘッド部材の外側面に第2メッキ層を介し
て接合され、インク室に貯留されたインクを外部に吐出
するためのノズル孔を有するノズル部材とを備えてい
る。
【0041】ここで、ヘッド部材を構成しているヘッド
プレートおよびカバープレートは、例えば、アルミナ、
PZT等のセラミック材やエポキシ系、アクリル系等の
樹脂、またはガラスなどのように、表面の状態が粗い材
料によって形成されている。従って、ヘッドプレートと
カバープレートとを互いに接合するとき、両者のそれぞ
れの接合面(被着面)はいずれも粗い状態である。ま
た、シリコン材により形成されたノズル部材との接合面
(被着面)となるヘッド部材の外側面も粗い状態であ
る。
【0042】このようなヘッドプレートとカバープレー
トの各接合面が粗い状態でも、両者は第1メッキ層を介
して強固に接合されている。また、ヘッド部材の外側面
が粗い状態でも、ノズル部材は、ヘッド部材の外側面と
第2メッキ層を介して強固に接合されている。
【0043】また、第1メッキ層および第2メッキ層の
各厚さは高精度に設定することができるため、ヘッドプ
レートとカバープレート、および、ヘッド部材とノズル
部材は、それぞれ寸法精度よく接合されている。これに
より、ノズル孔から吐出されるインクの吐出特性を向上
させることができると共に、プリンタヘッドの小型化を
図ることができる。さらに、例えば100℃以上の高温
環境下においても、各接合力を維持することができ、ノ
ズル孔から吐出されるインクの吐出特性を高精度に保つ
ことができる。
【0044】請求項12の発明によるプリンタヘッド
は、カバープレートを、圧電素子により形成したもので
ある。
【0045】これにより、印字記録を行うときには、圧
電素子に電界を加えて圧電素子を変位させる。これによ
り、インク室内のインクに圧力波を生じさせることがで
き、インク滴をインク室に連通するノズル孔から吐出さ
せることができる。
【0046】請求項13の発明は、インクを貯留するた
めのインク溝が形成されたヘッドプレートと、ヘッドプ
レートに接合され、ヘッドプレートに形成されたインク
溝を施蓋してヘッドプレート内にインク室を画成するカ
バープレートとを有するヘッド部材と、シリコン材によ
り形成され、ヘッド部材の外側面に接合され、インク室
に貯留されたインクを外部に吐出するためのノズル孔を
有するノズル部材とを備えたプリンタヘッドにおけるヘ
ッド部材とノズル部材の接合方法であって、ヘッド部材
の外側面にメッキによりメッキ薄膜を形成するメッキ薄
膜形成工程と、メッキ薄膜形成工程により形成されたメ
ッキ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化するための加
工を施す平滑加工工程と、平滑加工工程により平滑化さ
れたメッキ薄膜の表面に金からなる接合薄膜を形成する
接合薄膜形成工程と、接合薄膜形成工程により形成され
た接合薄膜の表面と、ノズル部材の接合面とを互いに加
熱圧着することにより、ヘッド部材とノズル部材とを接
合する接合工程とを備えている。
【0047】即ち、メッキ薄膜形成工程においてヘッド
部材の外側面にメッキ薄膜を形成し、平滑加工工程にお
いてメッキ薄膜の表面を平滑化し、接合薄膜形成工程に
おいてメッキ薄膜の平滑な表面に接合薄膜を形成する。
これにより、接合薄膜の表面は平滑になる。そして、接
合工程のおいて、接合薄膜の表面とノズル部材の接合面
とを重ね合わせる。このとき、接合薄膜の表面は平滑で
あり、ノズル部材はシリコンにより形成されているた
め、接合薄膜の表面とノズル部材の接合面は互いに密着
する。さらに、加熱圧着することにより、接合薄膜を形
成している金とシリコンが相互拡散し、両者は強固に接
合される。これにより、ヘッド部材とノズル部材は強固
に接合される。
【0048】また、メッキ薄膜および接合薄膜の厚さ
は、容易に寸法精度よく設定することができるため、ヘ
ッド部材とノズル部材をメッキ薄膜および接合薄膜を介
して寸法精度よく接合することができる。さらに、高温
環境下において、ヘッド部材とノズル部材の接合力を維
持することができる。
【0049】請求項14の発明は、インクを貯留するた
めのインク溝が形成されたヘッドプレートと、ヘッドプ
レートの接合面に接合され、ヘッドプレートに形成され
たインク溝を施蓋してヘッドプレート内にインク室を画
成するカバープレートとを有するヘッド部材と、ヘッド
部材の外側面に接合され、インク室に貯留されたインク
を外部に吐出するためのノズル孔を有するノズル部材と
を備えたプリンタヘッドにおけるヘッドプレートとカバ
ープレートの接合方法であって、ヘッドプレートの接合
面にメッキにより第1メッキ薄膜を形成する第1メッキ
薄膜形成工程と、第1メッキ薄膜形成工程により形成さ
れた第1メッキ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化す
るための加工を施す第1平滑加工工程と、第1平滑加工
工程により平滑化された第1メッキ薄膜の表面に金から
なる第1接合薄膜を形成する第1接合薄膜形成工程と、
カバープレートの接合面にメッキにより第2メッキ薄膜
を形成する第2メッキ薄膜形成工程と、第2メッキ薄膜
形成工程により形成された第2メッキ薄膜の表面に対
し、当該表面を平滑化するための加工を施す第2平滑加
工工程と、第2平滑加工工程により平滑化された第2メ
ッキ薄膜の表面にスズからなる第2接合薄膜を形成する
第2接合薄膜形成工程と、第1接合薄膜形成工程により
形成された第1接合薄膜の表面と、第2接合薄膜形成工
程により形成された第2接合薄膜の表面とを互いに加熱
圧着することにより、前記ヘッドプレートとカバープレ
ートとを接合する接合工程とを備えている。
【0050】即ち、第1メッキ薄膜形成工程においてヘ
ッドプレートの接合面に第1メッキ薄膜を形成し、第1
平滑加工工程において第1メッキ薄膜の表面を平滑化
し、第1接合薄膜形成工程において第1メッキ薄膜の平
滑な表面に第1接合薄膜を形成する。これにより、第1
接合薄膜の表面は平滑になる。一方、第2メッキ薄膜形
成工程においてカバープレートの接合面に第2メッキ薄
膜を形成し、第2平滑加工工程において第2メッキ薄膜
の表面を平滑化し、第2接合薄膜形成工程において第2
メッキ薄膜の平滑な表面に第2接合薄膜を形成する。こ
れにより、第2接合薄膜の表面は平滑になる。そして、
接合工程のおいて、第1接合薄膜の表面と第2接合薄膜
の表面とを重ね合わせる。このとき、各接合薄膜の表面
はいずれも平滑であるため、各接合薄膜は互いに密着す
る。さらに、加熱圧着することにより、第1接合薄膜を
形成している金と第2接合薄膜を形成しているスズが相
互拡散し、両者は強固に接合される。これにより、ヘッ
ドプレートとカバープレートは強固に接合される。
【0051】また、各メッキ薄膜および各接合薄膜の厚
さは、容易に寸法精度よく設定することができるため、
ヘッドプレートとカバープレートを各メッキ薄膜および
各接合薄膜を介して寸法精度よく接合することができ
る。さらに、高温環境下において、ヘッドプレートとカ
バープレートの接合力を維持することができる。
【0052】なお、第1メッキ薄膜形成工程から第1接
合薄膜形成工程までの一連の工程と、第2メッキ薄膜形
成工程から第2接合薄膜形成工程までの一連の工程の順
序は、特に限定されない。例えば、第1メッキ薄膜形成
工程から第1接合薄膜形成工程までの一連の工程を行っ
た後に、第2メッキ薄膜形成工程から第2接合薄膜形成
工程までの一連の工程を行ってもよい。また、第2メッ
キ薄膜形成工程から第2接合薄膜形成工程までの一連の
工程を行った後、第1メッキ薄膜形成工程から第1接合
薄膜形成工程までの一連の工程を行ってもよい。さら
に、第1メッキ薄膜形成工程から第1接合薄膜形成工程
までの一連の工程と、第2メッキ薄膜形成工程から第2
接合薄膜形成工程までの一連の工程を並列して行っても
よい。即ち、接合工程を行う前に、ヘッドプレートに第
1メッキ薄膜と第1接合薄膜を形成し、カバープレート
に第2メッキ薄膜と第2接合薄膜とを形成すればよい。
【0053】請求項15の発明は、インクを貯留するた
めのインク溝が形成されたヘッドプレートと、ヘッドプ
レートの接合面に接合され、ヘッドプレートに形成され
たインク溝を施蓋してヘッドプレート内にインク室を画
成するカバープレートとを有するヘッド部材と、ヘッド
部材の外側面に接合され、インク室に貯留されたインク
を外部に吐出するためのノズル孔を有するノズル部材と
を備えたプリンタヘッドにおけるヘッドプレートとカバ
ープレートの接合方法であって、ヘッドプレートの接合
面にメッキにより第1メッキ薄膜を形成する第1メッキ
薄膜形成工程と、第1メッキ薄膜形成工程により形成さ
れた第1メッキ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化す
るための加工を施す第1平滑加工工程と、第1平滑加工
工程により平滑化された第1メッキ薄膜の表面に金から
なる第1接合薄膜を形成する第1接合薄膜形成工程と、
カバープレートの接合面にメッキにより第2メッキ薄膜
を形成する第2メッキ薄膜形成工程と、第2メッキ薄膜
形成工程により形成された第2メッキ薄膜の表面に対
し、当該表面を平滑化するための加工を施す第2平滑加
工工程と、第2平滑加工工程により平滑化された第2メ
ッキ薄膜の表面にシリコンからなる第2接合薄膜を形成
する第2接合薄膜形成工程と、第1接合薄膜形成工程に
より形成された第1接合薄膜の表面と、第2接合薄膜形
成工程により形成された第2接合薄膜の表面とを互いに
加熱圧着することにより、前記ヘッドプレートとカバー
プレートとを接合する接合工程とを備えている。
【0054】即ち、上述した請求項14の発明と同様
に、第1メッキ薄膜形成工程から第1接合薄膜形成工程
までの一連の工程において、ヘッドプレートの接合面に
第1メッキ薄膜と第1接合薄膜を形成し、第2メッキ薄
膜形成工程から第2接合薄膜形成工程までの一連の工程
において、カバープレートの接合面に第2メッキ薄膜と
第2接合薄膜を形成する。ここで、請求項15の発明で
は、第1接合薄膜を金によって形成し、第2接合薄膜を
シリコンによって形成する。そして、接合工程におい
て、第1接合薄膜の表面と第2接合薄膜の表面とを互い
に加熱圧着する。加熱圧着により、金とシリコンは相互
拡散して、互いに強固に結合する。これにより、ヘッド
プレートとカバープレートとを寸法精度よく強固に接合
することができると共に、高温環境下において、ヘッド
プレートとカバープレートの強固な接合力を維持するこ
とができる。
【0055】なお、第1メッキ薄膜形成工程から第1接
合薄膜形成工程までの一連の工程と、第2メッキ薄膜形
成工程から第2接合薄膜形成工程までの一連の工程の順
序は、特に限定されない。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0057】まず、本発明によるプリンタヘッドの第1
の実施の形態として、インクジェットプリンタヘッドを
例に挙げ、図1ないし図19に従って説明する。
【0058】図1に示すインクジェットプリンタヘッド
1は、インクジェットプリンタに搭載されるものであ
る。ここで、インクジェットプリンタのうち、特に印字
記録手段である駆動部周辺について簡単に説明する。こ
の部分は、主に、印字記録用の用紙を搬送する回転可能
なプラテンと、このプラテンにギヤ機構を介して回転力
を与えるモーターと、さらにこのプラテンに対向して設
置されるインクジェットプリンタヘッドにより構成され
る。インクジェットプリンタヘッドは、インク供給装置
と共にキャリッジ上に設置されている。このキャリッジ
は、前記プラテンの軸線と平行に設置された2本のガイ
ドロッドに沿って移動可能に支持されている。また、キ
ャリッジ壁部には、一対のプーリ間に掛け渡されたタイ
ミングベルトが固定され、一方のプーリに接続された別
のモーターの回転運動を伝達できるように構成されてい
る。このような構成により、モーターの回転力を受けて
プラテンが回転して印字記録用の用紙を所定の方向に決
まった速度で送ると共に、これに同期して、別のモータ
ーの回転力をタイミングベルトを介して受けたキャリッ
ジがガイドロッドに沿って移動する。この時、キャリッ
ジに設置されたインクジェットプリンタヘッドが、図示
しない制御手段が出力する記録情報信号に基づいてイン
クを吐出するので、プラテンにより搬送された印字記録
用の用紙上に所定の画像等が形成されることになる。
【0059】次に、本実施形態によるインクジェットプ
リンタヘッド1について説明する。図1はインクジェッ
トプリンタヘッド1の分解斜視図である。図1に示すよ
うに、インクジェットプリンタヘッド1は、ヘッドプレ
ート20およびカバープレート30を接合することによ
り形成されるヘッド部材10と、ヘッドプレート20の
外側面21に接合されるノズル部材40とを備えてい
る。
【0060】ヘッドプレート20は、例えば、アルミ
ナ、PZT等のセラミック材やエポキシ系、アクリル系
等の樹脂、またはガラスなどによって形成されている。
また、ヘッドプレート20の上面は、カバープレート3
0と接合される接合面21Bとなり、接合面21B上に
は、インク溜22およびインク室23を形成するための
インク溝が形成されている。カバープレート30をヘッ
ドプレート20の接合面21Bに接合してヘッドプレー
ト20を上側から施蓋することにより、図2に示すよう
に、ヘッドプレート20の内部にインク溜22および複
数のインク室23が形成される。さらに、ヘッドプレー
ト20の下面側には、各インク室23に対応するように
複数の貫通孔24が形成されている。また、図3に示す
ように、各インク室23は、隔壁25によってそれぞれ
独立した室となるように分離されている。
【0061】カバープレート30は、図1に示すよう
に、外側面31を有し、板状に形成されている。さら
に、カバープレート30は、図2および図3に示すよう
に、第1圧電体32、共通電極33、第2圧電体34お
よび複数の個別電極35とから構成されている。第1圧
電体32、共通電極33および第2圧電体34はそれぞ
れシート状に形成されており、カバープレート30はこ
れらを積層することにより形成されている。第1圧電体
32および第2圧電体34は、それぞれPZT(ジルコ
ンチタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)等の圧電材料
により形成されている。各個別電極35は、ヘッドプレ
ート20に形成された各インク室23に対応するように
それぞれ配置されており、インク室23の細長い形状に
対応して帯状に形成されている。
【0062】ノズル部材40は、シリコン材により形成
され、ノズル部材40の接合面41には、ノズル室42
およびノズル孔43を形成するための凹溝が形成されて
いる。ノズル部材40をヘッドプレート20の下面に位
置する接合面21Aと接合することにより、ノズル部材
40の内部に、複数のノズル室42および複数のノズル
孔43が形成される。各ノズル室42および各ノズル孔
43は、ヘッドプレート20内に形成されたインク室2
3にそれぞれ対応している。各インク室23と各ノズル
室42は、図2に示すように、貫通孔24を介してそれ
ぞれ接続されている。これにより、インクジェットプリ
ンタヘッド1内には、インク溜22、インク室23、貫
通孔24、ノズル室42およびノズル孔43からなる一
連のインク流路が形成される。
【0063】ここで、インクジェットプリンタヘッド1
の動作について説明する。印字記録を行うときには、前
記インク供給装置からヘッドプレート20に形成された
各インク室23にインクを供給する。そして、図示しな
い制御手段から出力される情報信号に基づいて、カバー
プレート30の共通電極33および個別電極35との間
に電圧を印加すると、第1圧電体32および第2圧電体
34が、インク室23内に突出するようにユニモルフモ
ードの変形をする。この変形により、インク室23内に
貯留されたインクに圧力波が生じる。圧力波は、ヘッド
プレート20に形成された貫通孔24を介してノズル部
材40のノズル室42に伝えられる。これにより、イン
クがノズル孔43から吐出する。この場合、インクの吐
出は、インクジェットプリンタヘッド1のガイドロッド
上での移動速度や方向、あるいはプラテンによる印字記
録用の用紙の搬送速度と同期して行われるので、この用
紙上に制御手段の出力する情報信号に基づいた画像等が
形成されることになる。なお、前記ユニモルフモードと
は、面の一方に弾性体が固定された圧電体の分極方向と
同じ向き、あるいは逆の向きに電圧が印加されると、圧
電体が分極方向と直角方向に伸縮し、前記弾性体がこの
伸縮を拘束しようとするために生じる撓み変形のモード
であり、本実施の形態においては、前記圧電体は第2圧
電体34に相当し、前記弾性体は第1圧電体32に相当
する。また、第2圧電体34は、図2の紙面内の上から
下の方向、すなわち個別電極35から共通電極33の方
向に分極して設置されている。
【0064】次に、本実施形態によるヘッドプレート2
0とノズル部材40の接合構造について説明する。図4
は、本実施形態によるインクジェットプリンタヘッド1
において、図2中の二点鎖線によって囲まれた部分を拡
大して示した断面図である。図4に示すように、ヘッド
プレート20とノズル部材40はメッキ層50を介して
互いに接合されており、メッキ層50は、ヘッド部材1
0の外側面の一部であるヘッドプレート20の接合面2
1A上にニッケルメッキにより形成されたメッキ薄膜5
1と、メッキ薄膜51上に形成された金かなる接合薄膜
52とから構成されている。
【0065】上述したように、ヘッドプレート20は、
例えば、アルミナ、PZT等のセラミック材やエポキシ
系、アクリル系等の樹脂、またはガラスなどのように、
表面の状態が粗い材料によって形成されているため、ヘ
ッドプレート20の接合面21A(外側面21)は、粗
い状態である。しかしながら、このような粗い状態の接
合面21A上にメッキ薄膜51を形成し、メッキ薄膜5
1の表面を鏡面化することにより、接合面21Aは平滑
な面となっている。さらに、メッキ薄膜51の表面が平
滑であるため、メッキ薄膜51上に形成された接合薄膜
52の表面も平滑である。一方、ノズル部材40はシリ
コン材により形成され、ノズル部材40の接合面41は
平滑に加工してある。さらに、接合薄膜52は金で形成
されており、ノズル部材40はシリコン材で形成されて
いる。金とシリコンは、加熱圧着によって相互拡散し、
互いに強固に結合する性質を有する。これにより、接合
薄膜52の表面とノズル部材40の接合面41は密着し
た状態で強固に接合されている。
【0066】また、メッキ薄膜51および接合薄膜52
の膜厚は高精度に設定されている。具体的には、メッキ
薄膜51の膜厚は約0.1〜3μmの範囲内における所
定の値、例えば1μmであり、接合薄膜52の膜厚は約
0.1〜3μmの範囲内における所定の値、例えば1μ
mである。なお、メッキ薄膜51および接合薄膜52の
各膜厚をさらに薄くまたはさらに厚く調整することがで
きる。
【0067】次に、本実施形態によるヘッド部材10を
構成しているヘッドプレート20とカバープレート30
との接合構造について説明する。図5は、図3中の二点
鎖線で囲んだ部分を拡大して示した断面図である。図5
に示すように、ヘッドプレート20とカバープレート3
0はメッキ層60を介して互いに接合されており、メッ
キ層60は、ヘッドプレート20の接合面21B上にニ
ッケルメッキにより形成されたメッキ薄膜61と、メッ
キ薄膜61上に形成された金からなる接合薄膜62と、
カバープレート30の接合面31A上にニッケルメッキ
により形成されたメッキ薄膜63と、メッキ薄膜63上
に形成されたスズからなる接合薄膜64とから構成され
ている。
【0068】上述したように、ヘッドプレート20は、
表面の状態が粗い材料によって形成されているため、ヘ
ッドプレート20の接合面21Bは、粗い状態である。
しかしながら、このような粗い状態の接合面21B上に
メッキ薄膜61を形成し、メッキ薄膜61の表面を鏡面
化することにより、接合面21Bは平滑な面となってい
る。さらに、メッキ薄膜61の表面が平滑面であるた
め、メッキ薄膜61上に形成された接合薄膜62の表面
も平滑である。一方、カバープレート30の接合面31
AはPZTからなる圧電体32の表面に相当するため、
この接合面31Aは、ヘッドプレート20の接合面21
Aとほぼ同様に粗い状態である。しかしながら、接合面
31A上にメッキ薄膜63を形成し、メッキ薄膜63の
表面を鏡面化することにより、接合面31Aは平滑な面
となっている。さらに、メッキ薄膜63の表面が平滑で
あるため、メッキ薄膜63上に形成された接合薄膜64
の表面も平滑である。さらに、接合薄膜62は金で形成
されており、接合薄膜64はスズで形成されている。金
とスズは、加熱圧着によって相互拡散し、互いに強固に
結合する性質を有する。これにより、接合薄膜62と接
合薄膜64は密着した状態で強固に接合されている。
【0069】また、メッキ薄膜61,63および接合薄
膜62,64の膜厚は高精度に設定されている。具体的
には、メッキ薄膜61,63の膜厚は約0.1〜3μm
の範囲内における所定の値、例えば1μmであり、接合
薄膜62,64の膜厚は約0.1〜3μmの範囲内にお
ける所定の値、例えば1μmである。なお、メッキ薄膜
61,63および接合薄膜62,64の各膜厚をさらに
薄くまたはさらに厚く調整することができる。
【0070】次に、本実施形態によるインクジェットプ
リンタ1の製造方法について説明する。
【0071】まず、カバープレート30の製造方法につ
いて説明すると、弾性体として働くシート状の第1圧電
体32の表面全体に共通電極33をスクリーン印刷法に
より形成し、これに圧電体として働く第2圧電体34を
積層した後、真空プレスして焼成する。スクリーン印刷
法で形成される共通電極11は、スパッタ法や蒸着法等
のドライプロセスにより形成してもよい。続いて、これ
ら第1圧電体32および第2圧電体34を所定の方向
(ここでは、図2の紙面内の上から下の方向)に分極さ
せる。さらに、ヘッドプレート20のインク室23に対
応する位置に帯状の個別電極35をスパッタ法や蒸着法
等のドライプロセスを用いて形成する。なお、分極処理
は、個別電極35の形成後に行ってもよい。この場合に
は、個別電極35と共通電極33を使って分極処理が可
能で、特別な分極装置が不要なため、効率的で低コスト
の製造ができる。
【0072】次に、ヘッドプレート20の製造方法につ
いて説明すると、ヘッドプレート20は、未焼成のPZ
T系圧電体シートを数枚重ねた状態で真空プレスした後
に焼成して形成する。インク室23等を形成するための
インク溝は、ショットブラス加工により形成する。この
場合、ヘッドプレート20の上面側にインク室23等の
形状にパターニングされたレジストマスクを形成し、ア
ルミナや炭化珪素等のセラミック粉体を高速で照射する
ショットブラストにより所望のインク溝を形成すること
ができる。なお、マスク材のレジスト膜は、ショットブ
ラスト加工後に剥離除去する。
【0073】また、ノズル部材40の製造方法について
説明すると、ノズル部材40は板状のシリコン材の表面
をほぼ鏡面となるように研磨することにより形成され
る。ノズル室42等を形成するための凹溝は、ヘッドプ
レート20にインク溝を形成する場合と同様に、ノズル
室42等の形状にパターニングされたレジストマスクを
シリコン板に形成し、フッ酸やフッ酸と硝酸の混合液等
の酸類、あるいは水酸化セシウム、水酸化カリウム、エ
チレンジアミン等を主成分とするアルカリ類を用いた化
学エッチングを施すことにより形成する。この場合、ド
ライプロセスであるイオンエッチングを用いて溝加工を
行ってもよい。
【0074】次に、ヘッドプレート20とカバープレー
ト30との接合方法について図6ないし図14に従って
説明する。
【0075】まず、第1エッチング工程により、図6に
示すように、PZT系セラミック材等により形成された
ヘッドプレート20のうち、少なくとも、ノズル部材4
0と接合される接合面21Aおよびカバープレート30
と接合される接合面21Bにエッチングを施して、表面
を粗化する。エッチング液には、フッ酸、ホウフッ酸、
硝酸、塩酸、硫酸、リン酸、過塩素酸等の酸類が好適に
用いられる。これらを複数種類混合したエッチング液を
用いてもよい。また、エッチング処理は、ヘッドプレー
ト20にインク室23等を形成するためのインク溝を形
成する前に行ってもよく、ヘッドプレート20に前記イ
ンク溝を形成する後に行ってもよい。
【0076】次に、第1メッキ薄膜形成工程では、図7
に示すように、エッチング粗化されたヘッドプレート2
0の接合面21Bに、無電解ニッケルメッキによってメ
ッキ薄膜61を形成する。無電解ニッケルメッキによっ
てメッキ薄膜61を形成するためには、まずエッチング
されたヘッドプレート20の接合面21Bに対し、セン
シタイジングと呼ばれる処理を行う。センシタイジング
処理はSn2+を含む塩酸系溶液に浸漬する処理である。
さらに、水洗後、アクチベーティングと呼ばれる処理を
行う。アクチベーティング処理は、Pd2+を含む塩酸系
溶液に浸漬する処理である。これにより、メッキ困難な
面に対するメッキ処理を容易にし、水洗後、無電解ニッ
ケルメッキを行う。無電解ニッケルメッキは、通常はニ
ッケル・リン系メッキ液を使用するが、必要に応じてニ
ッケル・ホウ素系メッキ液を用いてもよい。メッキは約
90℃で数分〜1時間程度行う。例えば膜厚約10μm
を必要とする場合、メッキ時間は40〜50分程度であ
る。このメッキ薄膜51は、後述するように研磨加工の
加工しろとなるため、膜厚としては少なくとも3μm、
好ましくは10μm程度は必要である。
【0077】本実施形態では、上述したようにメッキ薄
膜61を、無電解ニッケルメッキのみにより形成した
が、無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキとを併
用してメッキ薄膜61を形成することも可能である。こ
の場合、エッチングされたヘッドプレート20をセンシ
タイジング処理及びアクチベーティング処理し、無電解
ニッケルメッキを行うまでは同じである。しかし、無電
解ニッケルメッキのメッキ時間は数分で、膜厚は0.1
〜1μm程度である。この無電解ニッケルメッキ皮膜の
形成により、ヘッドプレート20のメッキ面は導体化さ
れたため、通電用のメッキリードをヘッドプレート20
に取り付けた後に電解ニッケルメッキを行うことができ
る。電解ニッケルメッキ浴には、一般にはメッキ応力の
低いスルファミン酸ニッケル浴が用いられるが、安価な
ワット浴を用いてもよい。電流密度0.1〜10A/d
2で数分〜1時間程度のメッキを行う。電解メッキに
より形成されたニッケルメッキ層は、一般に無電解メッ
キのみで形成されたニッケルメッキ層と比較してメッキ
応力が低いため、ヘッドプレート20の接合面21Bと
の密着性が良好となるという利点がある。さらに、電解
メッキでは電流密度の設定を変えるだけで短時間に所定
の膜厚のメッキ薄膜61を形成することが可能である。
【0078】次に、第1平滑加工工程では、図8に示す
ように、ヘッドプレート20の接合面21B上に形成さ
れたメッキ薄膜61の表面を、研磨加工して鏡面化す
る。
【0079】次に、第1接合薄膜形成工程では、図9に
示すように、鏡面化されたメッキ薄膜61上に金メッキ
により接合薄膜62を形成する。接合薄膜62を形成す
るのに用いられる金メッキは、電解金メッキでも無電解
金メッキでもどちらでも使用することができる。特に、
メッキ薄膜61がニッケルメッキで構成されている場合
には、無電解金メッキを使用すると極めて容易に接合薄
膜62を形成することができる。接合薄膜62の膜厚は
例えば1μm程度である。下地のメッキ薄膜61が鏡面
加工されているため、接合薄膜62も鏡面に形成され
る。
【0080】次に、第2エッチング工程では、図10に
示すように、カバープレート30のうち、少なくとも、
ヘッドプレート20と接合される接合面31Aにエッチ
ングを施して、表面を粗化する。エッチング液について
は、上述した第1エッチング工程と同様である。
【0081】次に、第2メッキ薄膜形成工程では、図1
1に示すように、上述した第2エッチング工程によりエ
ッチングされたカバープレート30の接合面31Aに対
し、センシタイジング処理およびアクチベーティング処
理を行う。その後、カバープレート30の接合面31A
に、無電解ニッケルメッキによってメッキ薄膜63を形
成する。メッキ液、メッキ時間等について上述した第1
メッキ薄膜形成工程とほぼ同様である。メッキ薄膜61
は、後述するように研磨加工の加工しろとなるため、膜
厚としては少なくとも3μm、好ましくは10μm程度
は必要である。なお、上述したメッキ薄膜51と同様
に、メッキ薄膜61を、無電解ニッケルメッキと電解ニ
ッケルメッキとを併用して形成することも可能である。
【0082】次に、第2平滑加工工程では、図12に示
すように、カバープレート30の接合面31A上に形成
されたメッキ薄膜61の表面を、研磨加工して鏡面化す
る。
【0083】次に、第2接合薄膜形成工程では、図13
に示すように、鏡面化されたメッキ薄膜63上に、スズ
からなる接合薄膜64を形成する。接合薄膜64は、電
解スズメッキにより形成する。この場合、電解スズメッ
キ浴には、硫酸塩浴、ホウフッ化物浴、スズ酸塩浴また
は有機カルボン酸塩浴等を用いる。電解スズメッキ浴と
して硫酸塩浴を用いる場合には、室温で、電流密度0.
5〜5A/dm2の電流をメッキ薄膜63に通電させる
ことにより電解を行う。数分〜十数分の電解を行うこと
により、膜厚が数μm〜十数μm程度の接合薄膜64を
形成することができる。また、下地のメッキ薄膜63が
鏡面加工されているため、接合薄膜64の表面も鏡面に
形成される。
【0084】ところで、本実施形態では、接合薄膜64
をスズにより形成したが、接合薄膜64をシリコンによ
って形成してもよい。この場合、シリコンからなる接合
薄膜64を、スパッタリング法、プラズマCVD法また
は電子ビーム法により形成することができる。さらに具
体的に説明すると、シリコンからなる接合薄膜64を直
流マグネトロン方式のスパッタリング法を用いて形成す
る場合には、作業圧力(希ガスの圧力)を10-2〜10
-1Paに設定する。この場合、接合薄膜64の製膜速度
は0.15〜1.2μm/分程度である。一般に、マグネ
トロン方式のスパッタリング法は、製膜速度が速く、不
要な温度上昇を抑えることができるという利点がある。
従って、シリコンからなる接合薄膜64の形成にマグネ
トロン方式のスパッタリング法を用いることにより、接
合薄膜64を短時間で形成でき、また、カバープレート
30の温度が上昇するのを防止できる。
【0085】次に、第1接合工程では、図14に示すよ
うに、メッキ薄膜61および接合薄膜62が形成された
ヘッドプレート20と、メッキ薄膜63および接合薄膜
64が形成されたカバープレート30とを位置合わせし
つつ配置し、ヘッドプレート20側の接合薄膜62の表
面と、カバープレート30側の接合薄膜64の表面とを
互いに当接させ、加熱圧着する。スズ・金2元系合金の
共晶温度は約280℃であるため、加熱圧着の温度を、
その付近の温度200℃〜400℃に設定する。これに
より、スズおよび金が相互に拡散し、両者は強固に密着
接合される。
【0086】なお、接合薄膜64をシリコン材で形成し
た場合には、シリコン・金二元系合金の共晶温度は約3
63℃であるため、400〜600℃で加熱圧着する。
これにより、接合薄膜64中のシリコンと接合薄膜62
中の金とが相互拡散して、各々が強固に密着し結合され
る。
【0087】以上より、ヘッドプレート20とカバープ
レート30はメッキ層60を介して寸法精度よく強固に
接合され、ヘッド部材10が完成する。
【0088】次に、ヘッド部材10(ヘッドプレート2
0)とノズル部材40の接合方法について図15ないし
図19に従って説明する。
【0089】まず、第3メッキ薄膜形成工程では、図1
5に示すように、上述した第1エッチング工程によりエ
ッチングされたヘッドプレート20の接合面21Aに対
し、センシタイジング処理およびアクチベーティング処
理を行う。そして、ヘッドプレート20の接合面21A
に、無電解ニッケルメッキによって、図16に示すよう
なメッキ薄膜51を形成する。メッキ液およびメッキ時
間については上述した第1メッキ薄膜形成工程と同様で
ある。このメッキ薄膜51は、後述するように研磨加工
の加工しろとなるため、膜厚としては少なくとも3μ
m、好ましくは10μm程度は必要である。なお、上述
したメッキ薄膜61とほぼ同様に、メッキ薄膜51を、
無電解ニッケルメッキと電解ニッケルメッキとを併用し
て形成することも可能である。
【0090】次に、第3平滑加工工程では、図17に示
すように、ヘッドプレート20の接合面21A上に形成
されたメッキ薄膜51の表面を、研磨加工して鏡面化す
る。
【0091】次に、第3接合薄膜形成工程では、図18
に示すように、鏡面化されたメッキ薄膜51上に金メッ
キにより接合薄膜52を形成する。接合薄膜52を形成
するのに用いられる金メッキは、電解金メッキでも無電
解金メッキでもどちらでも使用することができる。特
に、メッキ薄膜51がニッケルメッキで構成されている
場合には、無電解金メッキを使用すると極めて容易に接
合薄膜52を形成することができる。接合薄膜52の膜
厚は例えば1μm程度である。下地のメッキ薄膜51が
鏡面加工されているため、接合薄膜52も鏡面に形成さ
れる。
【0092】次に、第2接合工程では、図19に示すよ
うに、メッキ薄膜51および接合薄膜52が積層された
ヘッドプレート20の接合面21A上に、シリコン材か
らなるノズル部材40を配置し、400〜600℃で加
熱圧着する。これにより、ノズル部材40のシリコンと
接合薄膜52中の金とが相互拡散して、各々が強固に密
着し結合される。シリコン・金二元系合金の共晶温度は
約363℃であるため、その温度付近に加熱することに
よって、各々の元素が相互に拡散し、共晶層を形成し密
着するものである。
【0093】このようにして、ヘッド部材10(ベース
プレート20)とノズル部材40は、メッキ層50を介
して寸法精度よく強固に接合され、インクジェットプリ
ンタヘッド1における接合作業は完了する。
【0094】ところで、上述の無電解ニッケルメッキに
よりメッキ薄膜51を形成する、第3メッキ薄膜形成工
程(図16)において、メッキ薄膜51を形成する領域
をノズル部材40が実際に接合される領域Aに制限して
いる。即ち、ヘッドプレート20のエッチングによる粗
化が終わった段階で、ノズル部材40が実際に接合され
る領域に対応したレジストマスクをヘッドプレート20
の下面上に形成し、上述した第3メッキ薄膜形成工程を
行う。この場合、レジストマスクの剥離除去は、図18
の接合薄膜形成工程の前までに行えばよく、エッチング
されたヘッドプレート20のセンシタイジング処理及び
アクチベーティング処理が終了したときでもよく、ある
いは無電解ニッケルメッキが終了したときでもよい。こ
のように、メッキ薄膜51の被着範囲を制限すれば、続
いて積層される接合薄膜の形成も自ずとこの領域に制限
され、不要な部位への金メッキが起こらないですむ。な
お、メッキ薄膜51を形成する領域をノズル部材40が
実際に接合される領域Aに制限せず、ヘッドプレート2
0の下面全体としてもよい。これにより、メッキ薄膜5
1および接合薄膜52がヘッドプレート20の下面全体
に形成されるが、レジストマスクの形成が不要となり、
作業が簡略化される。
【0095】かくして、ヘッドプレート20とカバープ
レート30とをメッキ層60と介して接合したから、ヘ
ッドプレート20およびカバープレート30の各接合面
が粗い状態でも、ヘッドプレート20とカバープレート
30とを強固に接合することができる。また、ヘッドプ
レート20とノズル部材40をメッキ層50を介して接
合したから、ヘッドプレート20の接合面が粗い状態で
あり、接合の相手がシリコンからなるノズル部材40で
あっても、ヘッドプレート20とノズル部材40を強固
に接合することができる。
【0096】さらに、上述したように、メッキ層50,
60の膜厚は、寸法精度よく設定することができる。こ
れにより、ヘッドプレート20とカバープレート30の
接合、およびヘッドプレート20とノズル部材40の接
合をそれぞれ寸法精度よく行うことができる。従って、
インクジェットプリンタヘッド1を全体的に高精度に製
造することができ、インクジェットプリンタヘッド1の
インクの吐出特性を向上させることができる。また、接
合不良を防止でき、インクジェットプリンタヘッド1の
動作不良を防止できる。
【0097】例えば、ヘッドプレート20とカバープレ
ート30をメッキ層60で接合することにより、各イン
ク室23を隔壁25により確実に分離でき、各インク室
23を確実に独立させることができる。これにより、イ
ンク吐出時にインクの圧力波にクロストークが生じる等
の動作不良を防止できる。また、ノズル部材40の接触
不良によって、貫通孔24やノズル孔43等において、
インク流路に変形が生じ、流路抵抗の増大による不均一
な印字、インクの吐出方向の変化、ノズル孔43の詰ま
り等による動作不良を防止することができる。
【0098】また、メッキ層50,60により、ヘッド
プレート20、カバープレート30およびノズル部材4
0の接合を寸法精度よく行うことができるため、ヘッド
プレート20、カバープレート30およびノズル部材4
0の各サイズを大幅に減少させても、ヘッドプレート2
0、カバープレート30およびノズル部材40の接合を
正確に行うことができる。従って、インクジェットプリ
ンタヘッド1のサイズを減少させることができ、超小型
のインクジェットプリンタヘッド1を実現することがで
きる。
【0099】さらに、メッキ層50,60は、接着剤と
比較して高温環境下における耐久性に優れている。従っ
て、例えば100℃以上の高温環境下においてインクジ
ェットプリンタヘッド1を使用しても、ヘッドプレート
20,カバープレート30およびノズル部材40の接合
状態は安定しており、強固な接合力が維持され、変形を
防止できる。これにより、ノズル孔43から吐出される
インクの吐出特性等を高精度に維持することができる。
【0100】次に、本発明によるプリンタヘッドの第2
の実施形態としてインクジェットプリンタヘッドを例に
挙げ、図20ないし図22に従って説明する。本実施形
態の特徴は、ヘッドプレート上にカバープレートを接合
し、さらにそのカバープレートの上にノズル部材を接合
したことにある。
【0101】図20において、本実施形態によるインク
ジェットプリンタヘッド2は、ヘッドプレート80と、
ヘッドプレート80上に接合されたカバープレート90
とからなるヘッド部材70と、カバープレート90上に
接合されたノズル部材100とを備えている。
【0102】本実施形態におけるヘッドプレート80
は、上述した第1の実施形態によるヘッドプレート20
とほぼ同様に、例えば、アルミナ、PZT等のセラミッ
ク材やエポキシ系、アクリル系等の樹脂、またはガラス
などによって形成されている。従って、ヘッドプレート
80の外側面81の表面は粗い状態であり、カバープレ
ート90と接合されるヘッドプレート80の接合面81
Bも同様に粗い状態である。また、ヘッドプレート80
にカバープレート90を接合することにより、ヘッドプ
レート80内には、前述した第1の実施形態によるヘッ
ドプレート20と同様に、複数のインク溝82および複
数のインク室83が形成され、各インク室83は隔壁8
5により分離される。
【0103】カバープレート90は、図21に示すよう
に、第1圧電体92、共通電極93、第2圧電体94お
よび複数の個別電極95(1個のみ図示)とを積層する
ことにより形成されている。このようにカバープレート
90の構成は、前述した第1の実施形態によるカバープ
レート30とほぼ同様であるものの、本実施形態のカバ
ープレート90には、ヘッドプレート80に形成された
各インク室83にそれぞれ連通する貫通孔96が形成さ
れている。そして、カバープレート90の上面91の一
部は、ノズル部材100と接合される接合面91Aとな
っている。カバープレート90の上面側に位置する接合
面91Aは、PZTからなる第2圧電体94の表面に相
当するため、粗い状態である。また、カバープレート9
0の下面側に位置する接合面91Bは、PZTからなる
第1圧電体92の表面に相当するため、粗い状態であ
る。
【0104】ノズル部材100は、シリコン材により形
成され、上述した第1実施形態によるノズル部材40と
同様に、その接合面101には、複数のノズル室102
および複数のノズル孔103が形成されている。そし
て、各ノズル室102と各インク室83は貫通孔96を
介してそれぞれ接続されている。これにより、インクジ
ェットプリンタヘッド2内には、インク溝82、インク
室83、貫通孔96、ノズル室102およびノズル孔1
03からなる一連のインク流路が形成される。
【0105】ここで、本実施形態によるヘッドプレート
80とカバープレート90は、上述した第1の実施形態
によるヘッドプレート20とカバープレート30と同様
に接合されている。即ち、図22に示すように、本実施
形態によるヘッドプレート80とカバープレート90
は、メッキ層120を介して接合されており、メッキ層
120は、ヘッドプレート80の接合面81B上に無電
解ニッケルメッキにより形成された第1メッキ薄膜12
1と、第1メッキ薄膜121上に無電解金メッキによる
形成された第1接合薄膜122と、カバープレート90
の下面に位置する接合面91B上に無電解ニッケルメッ
キにより形成された第2メッキ薄膜123と、第2メッ
キ薄膜123上に電解スズメッキにより形成された第2
接合薄膜124とから構成されている。そして、第1接
合薄膜122と第2接合薄膜124は加熱圧着により互
いに接合されている。これにより、ヘッドプレート80
とカバープレート90はメッキ層120を介して寸法精
度よく強固に接合されている。なお、第2接合層124
をスズにより形成するのではなく、第1の実施形態で述
べたように、シリコン材により形成してもよい。
【0106】また、本実施形態によるカバープレート9
0とノズル部材100は、上述した第1の実施形態によ
るヘッドプレート20とノズル部材100とほぼ同様に
接合されている。即ち、本実施形態によるカバープレー
ト90とノズル部材100はメッキ層110を介して接
合されており、メッキ層110は、カバープレート90
の接合面91A上に無電解ニッケルメッキにより形成さ
れたメッキ薄膜111と、メッキ薄膜111上に無電解
金メッキ二より形成された接合薄膜112とから構成さ
れている。そして、接合薄膜112とノズル部材100
の接合面101は、加熱圧着により互いに接合されてい
る。これにより、カバープレート90とノズル部材10
0はメッキ層110により寸法精度よく強固に接合され
ている。
【0107】また、本実施形態によるヘッドプレート8
0、カバープレート90およびノズル部材100の製造
方法(接合方法)および本実施形態によるインクジェッ
トプリンタヘッド2の動作は、上述した第1の実施形態
によるものとほぼ同様である。
【0108】このように構成される本実施形態によるイ
ンクジェットプリンタヘッド2によっても、前述した第
1に実施形態によるインクジェットプリンタヘッド1と
同様の効果を奏する。
【0109】なお、本発明は、上述した各実施の形態に
限定されるものではない。例えば、前記各実施形態で
は、メッキ薄膜51,61および63(111,121
および123)を形成するために無電解または電解ニッ
ケルメッキを用いたが、ニッケルメッキに限らず、例え
ば銅メッキ、クロムめっき等を用いてもよい。
【0110】また、前記各実施の形態では、エッチング
されたベースプレート20(80)およびカバープレー
ト30(90)に無電解ニッケルメッキを行う際の前処
理として、センシタイジング処理とアクチベーティング
処理を行ったが、Pd2+・Sn2+コロイド含有塩酸系溶
液を使用するキャタリスト法を用いることもできる。さ
らに、エッチングされたヘッドプレート20(80)お
よびカバープレート30(90)上にニッケルやクロム
等を真空蒸着法またはスパッタ法等のドライプロセスで
導体化し、その上にメッキ層51,61および63(1
11,121および123)を形成する方法も適用可能
である。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したとおり、請求項1の発明の
プリンタヘッドによれば、インクを貯留するためのイン
ク溝が形成されたヘッドプレートと、ヘッドプレートに
接合され、ヘッドプレートに形成されたインク溝を施蓋
してヘッドプレート内にインク室を画成するカバープレ
ートとを有するヘッド部材と、シリコン材により形成さ
れ、ヘッド部材の外側面にメッキ層を介して接合され、
インク室に貯留されたインクを外部に吐出するためのノ
ズル孔を有するノズル部材とを備える構成としたから、
ヘッド部材とノズル部材を寸法精度よく接合することが
できる。これにより、プリンタヘッド全体の寸法精度を
向上させることができ、ノズル孔から吐出されるインク
の吐出特性を向上させることができる。また、ヘッド部
材とノズル部材を寸法精度よく接合することができるた
め、プリンタヘッドの小型化を図ることができる。さら
に、ヘッド部材とノズル部材がメッキ層を介して接合さ
れているため、接合不良を防止でき、接合不良による動
作不良を防止することができる。
【0112】また、ヘッド部材とノズル部材がメッキ層
を介して接合されているため、例えば100℃以上の高
温環境下においてプリンタヘッドを使用しても、ヘッド
部材とノズル部材の強固な接合力を維持することがで
き、高温によるプリンタヘッドの変形を防止できる。こ
れにより、ノズル孔から吐出されるインクの吐出特性を
高精度に維持することができる。
【0113】請求項2の発明のプリンタヘッドによれ
ば、メッキ層において、ヘッド部材の外側面上にメッキ
により形成されたメッキ薄膜と、メッキ薄膜上に形成さ
れた金かなる接合薄膜とを備え、接合薄膜とノズル部材
を加熱圧着により互いに接合する構成としたから、メッ
キ薄膜によりヘッド部材の粗い外側面を平滑にすること
によって接合薄膜の表面を平滑にできる。これにより、
接合薄膜の表面とノズル部材の接合面とを密着されるこ
とができる。そして、金とシリコンの結合によりヘッド
部材とノズル部材を寸法精度よく、強固に接合すること
ができる。
【0114】請求項3の発明のプリンタヘッドによれ
ば、メッキ薄膜をニッケルメッキにより形成したから、
メッキ薄膜を所定も膜厚となるように容易にかつ低コス
トで形成することができると共に、メッキ薄膜上に形成
する金からなる接合薄膜の形成を容易化することができ
る。従って、プリンタヘッドの製造コストを減少させる
ことができる。
【0115】請求項4の発明のプリンタヘッドによれ
ば、接合薄膜を無電解金メッキにより形成したから、接
合薄膜を容易に形成することができ、プリンタヘッドの
製造に必要な設備の簡略化を図ることができる。
【0116】請求項5の発明のプリンタヘッドによれ
ば、インクを貯留するためのインク溝が形成されたヘッ
ドプレートと、ヘッドプレートの接合面にメッキ層を介
して接合され、ヘッドプレートに形成されたインク溝を
施蓋してヘッドプレート内にインク室を画成するカバー
プレートとを有するヘッド部材と、ヘッド部材の外側面
に接合され、インク室に貯留されたインクを外部に吐出
するためのノズル孔を有するノズル部材とを備える構成
としたから、ヘッドプレートとカバープレートを寸法精
度よく接合することができる。これにより、プリンタヘ
ッド全体の寸法精度を向上させることができ、インクの
吐出特性を向上させることができる。また、ヘッドプレ
ートとカバープレートを寸法精度よく接合できるため、
プリンタヘッドの小型化を図ることができる。さらに、
ヘッドプレートとカバープレートとがメッキ層を介して
接合されているため、接合不良を防止でき、接合不良に
よる動作不良を防止することができる。
【0117】また、ヘッドプレートとカバープレートを
メッキ層を介して接合されているため、例えば100℃
以上の高温環境下においもヘッドプレートとカバープレ
ートの接合力を維持することができ、高温によるプリン
タヘッドの変形を防止できる。これにより、ノズル孔か
ら吐出されるインクの吐出特性を高精度に維持すること
ができる。
【0118】請求項6の発明のプリンタヘッドによれ
ば、メッキ層において、ヘッドプレートの接合面上にメ
ッキにより形成された第1メッキ薄膜と、第1メッキ薄
膜上に形成された金からなる第1接合薄膜と、カバープ
レートの接合面上にメッキにより形成された第2メッキ
薄膜と、第2メッキ薄膜上に形成されたスズからなる第
2接合薄膜とを備え、第1接合薄膜と第2接合薄膜は加
熱圧着により互いに接合する構成としたから、第1メッ
キ薄膜によりヘッドプレートの粗い接合面を平滑にする
ことができ、第1メッキ薄膜上に形成される第1接合薄膜
の表面を平滑にすることができる。同様に、第2メッキ
薄膜によりカバープレートの粗い接合面を平滑にするこ
とができ、第2メッキ薄膜上に形成される第2接合薄膜の
表面を平滑にすることができる。これにより、第1接合
薄膜と第2接合薄膜とを密着させることができる。そし
て、金とスズの結合により第1接合薄膜と第2接合薄膜を
強固に接合することができる。この結果、ヘッドプレー
トとカバープレートを寸法精度よく、強固に接合するこ
とができる。
【0119】請求項7の発明のプリンタヘッドによれ
ば、第2接合薄膜を電解スズメッキにより形成したか
ら、第2接合薄膜を容易に形成することができる。
【0120】請求項8の発明のプリンタヘッドによれ
ば、メッキ層において、ヘッドプレートの接合面上にメ
ッキにより形成された第1メッキ薄膜と、第1メッキ薄
膜上に形成された金からなる第1接合薄膜と、カバープ
レートの接合面上にメッキにより形成された第2メッキ
薄膜と、第2メッキ薄膜上に形成されたシリコンからな
る第2接合薄膜とを備え、第1接合薄膜と第2接合薄膜
は加熱圧着により互いに接合する構成としたから、第1
メッキ薄膜によりヘッドプレートの粗い接合面を平滑に
することができ、第1メッキ薄膜上に形成される第1接合
薄膜の表面を平滑にすることができる。同様に、第2メ
ッキ薄膜によりカバープレートの粗い接合面を平滑にす
ることができ、第2メッキ薄膜上に形成される第2接合薄
膜の表面を平滑にすることができる。これにより、第1
接合薄膜と第2接合薄膜とを密着させることができる。
そして、金とシリコンの結合により第1接合薄膜と第2接
合薄膜を強固に接合することができる。この結果、ヘッ
ドプレートとカバープレートを寸法精度よく、強固に接
合することができる。
【0121】請求項9の発明のプリンタヘッドによれ
ば、第1メッキ薄膜および第2メッキ薄膜をニッケルメ
ッキにより形成したから、メッキ薄膜を所定も膜厚とな
るように容易にかつ低コストで形成することができ、プ
リンタヘッドの製造コストを減少させることができる。
【0122】請求項10の発明のプリンタヘッドによれ
ば、第1接合薄膜を無電解金メッキにより形成したか
ら、第1接合薄膜を容易に形成することができ、プリン
タヘッドの製造コストを下げることができる。
【0123】請求項11の発明のプリンタヘッドによれ
ば、インクを貯留するためのインク溝が形成されたヘッ
ドプレートと、ヘッドプレートの接合面に第1メッキ層
を介して接合され、ヘッドプレートに形成されたインク
溝を施蓋してヘッドプレート内にインク室を画成するカ
バープレートとを有するヘッド部材と、シリコン材によ
り形成され、ヘッド部材の外側面に第2メッキ層を介し
て接合され、インク室に貯留されたインクを外部に吐出
するためのノズル孔を有するノズル部材とを備える構成
としたから、ヘッドプレートとカバープレート、およ
び、ヘッド部材とノズル部材を、それぞれ寸法精度よく
接合することができる。これにより、ノズル孔から吐出
されるインクの吐出特性を向上させることができると共
に、プリンタヘッドの小型化を図ることができる。さら
に、例えば100℃以上の高温環境下においても、各接
合力を維持することができ、ノズル孔から吐出されるイ
ンクの吐出特性を高精度に保つことができる。
【0124】請求項12の発明のプリンタヘッドによれ
ば、カバープレートを、圧電素子により形成したから、
インク吐出の駆動源を微細に形成することができ、イン
クの吐出特性の優れた超小型のプリンタヘッドを容易に
実現することができる。
【0125】請求項13の発明によるプリンタヘッドの
ヘッド部材とノズル部材の接合方法によれば、ヘッド部
材の外側面にメッキによりメッキ薄膜を形成するメッキ
薄膜形成工程と、メッキ薄膜形成工程により形成された
メッキ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化するための
加工を施す平滑加工工程と、平滑加工工程により平滑化
されたメッキ薄膜の表面に金からなる接合薄膜を形成す
る接合薄膜形成工程と、接合薄膜形成工程により形成さ
れた接合薄膜の表面と、ノズル部材の接合面とを互いに
加熱圧着することにより、ヘッド部材とノズル部材とを
接合する接合工程とを備える構成としたから、ヘッド部
材の外側面が粗い状態であっても、ヘッド部材とノズル
部材を寸法精度よく強固に接合することができ、かつ、
かかる接合を容易に行うことができる。従って、動作不
良のない信頼性の高いプリンタヘッドを低コストで製造
することができると共に、プリンタヘッドの小型化を図
ることができる。また、高温環境下の使用においても、
変形や動作不良が生じないプリンタヘッドを製造するこ
とができる。
【0126】請求項14の発明によるプリンタヘッドの
ヘッドプレートとカバープレートの接合方法によれば、
ヘッドプレートの接合面にメッキにより第1メッキ薄膜
を形成する第1メッキ薄膜形成工程と、第1メッキ薄膜
形成工程により形成された第1メッキ薄膜の表面に対
し、当該表面を平滑化するための加工を施す第1平滑加
工工程と、第1平滑加工工程により平滑化された第1メ
ッキ薄膜の表面に金からなる第1接合薄膜を形成する第
1接合薄膜形成工程と、カバープレートの接合面にメッ
キにより第2メッキ薄膜を形成する第2メッキ薄膜形成
工程と、第2メッキ薄膜形成工程により形成された第2
メッキ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化するための
加工を施す第2平滑加工工程と、第2平滑加工工程によ
り平滑化された第2メッキ薄膜の表面にスズからなる第
2接合薄膜を形成する第2接合薄膜形成工程と、第1接
合薄膜形成工程により形成された第1接合薄膜の表面
と、第2接合薄膜形成工程により形成された第2接合薄
膜の表面とを互いに加熱圧着することにより、前記ヘッ
ドプレートとカバープレートとを接合する接合工程とを
備える構成としたから、ヘッドプレートの接合面および
カバープレートの接合面がそれぞれ粗い状態であって
も、ヘッドプレートとカバープレートを寸法精度よく強
固に接合することができ、かつ、かかる接合を容易に行
うことができる。従って、動作不良のない信頼性の高い
プリンタヘッドを低コストで製造することができると共
に、プリンタヘッドの小型化を図ることができる。ま
た、高温環境下の使用においても、変形や動作不良が生
じないプリンタヘッドを製造することができる。
【0127】請求項15の発明によるプリンタヘッドの
ヘッドプレートとカバープレートの接合方法によれば、
ヘッドプレートの接合面にメッキにより第1メッキ薄膜
を形成する第1メッキ薄膜形成工程と、第1メッキ薄膜
形成工程により形成された第1メッキ薄膜の表面に対
し、当該表面を平滑化するための加工を施す第1平滑加
工工程と、第1平滑加工工程により平滑化された第1メ
ッキ薄膜の表面に金からなる第1接合薄膜を形成する第
1接合薄膜形成工程と、カバープレートの接合面にメッ
キにより第2メッキ薄膜を形成する第2メッキ薄膜形成
工程と、第2メッキ薄膜形成工程により形成された第2
メッキ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化するための
加工を施す第2平滑加工工程と、第2平滑加工工程によ
り平滑化された第2メッキ薄膜の表面にシリコンからな
る第2接合薄膜を形成する第2接合薄膜形成工程と、第
1接合薄膜形成工程により形成された第1接合薄膜の表
面と、第2接合薄膜形成工程により形成された第2接合
薄膜の表面とを互いに加熱圧着することにより、前記ヘ
ッドプレートとカバープレートとを接合する接合工程と
を備える構成としたから、ヘッドプレートの接合面およ
びカバープレートの接合面がそれぞれ粗い状態であって
も、ヘッドプレートとカバープレートを寸法精度よく強
固に接合することができ、かつ、かかる接合を容易に行
うことができる。従って、動作不良のない信頼性の高い
プリンタヘッドを低コストで製造することができると共
に、プリンタヘッドの小型化を図ることができる。ま
た、高温環境下の使用においても、変形や動作不良が生
じないプリンタヘッドを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるインクジェット
プリンタヘッドを示す分解斜視図である。
【図2】図1中のインクジェットプリンタヘッドを矢示
II−II方向にみた状態を示す断面図である。
【図3】図2中のインクジェットプリンタヘッドを矢示
III−III方向にみた状態を示す断面図である。
【図4】図2中のインクジェットプリンタヘッドにおい
て二点鎖線で囲んだ部分を拡大して示す断面図である。
【図5】図3中のインクジェットプリンタヘッドにおい
て二点鎖線で囲んだ部分を拡大して示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレート
とカバープレートの接合過程においてヘッドプレートの
一部を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレート
とカバープレートの接合過程においてヘッドプレートの
接合面上にメッキ薄膜を形成した状態を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレート
とカバープレートの接合過程においてメッキ薄膜の表面
を鏡面化した状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレート
とカバープレートの接合過程においてメッキ薄膜上に接
合薄膜を形成した状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレー
トとカバープレートの接合過程におけるカバープレート
の一部を示す断面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレー
トとカバープレートの接合過程においてカバープレート
の接合面上にメッキ薄膜を形成した状態を示す断面図で
ある。
【図12】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレー
トとカバープレートの接合過程においてメッキ薄膜の表
面を鏡面化した状態を示す断面図である。
【図13】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレー
トとカバープレートの接合過程においてメッキ薄膜上に
接合薄膜を形成した状態を示す断面図である。
【図14】本発明の第1の実施形態においてヘッドプレ
ートとカバープレートとを接合する状態を示す断面図で
ある。
【図15】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレー
トとノズル部材の接合過程におけるヘッドプレートの一
部を示す断面図である。
【図16】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレー
トとノズル部材の接合過程においてヘッドプレートの接
合面上にメッキ薄膜を形成した状態を示す断面図であ
る。
【図17】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレー
トとノズル部材の接合過程においてメッキ薄膜の表面を
鏡面化した状態を示す断面図である。
【図18】本発明の第1の実施形態によるヘッドプレー
トとノズル部材の接合過程においてメッキ薄膜上に接合
薄膜を形成した状態を示す断面図である。
【図19】本発明の第1の実施形態においてヘッドプレ
ートとノズル部材とを接合する状態を示す断面図であ
る。
【図20】本発明の第2の実施形態によるインクジェッ
トプリンタヘッドを示す分解斜視図である。
【図21】図20中のインクジェットプリンタヘッドを
矢示XXI−XXI方向にみた状態を示す断面図である。
【図22】図21中のインクジェットプリンタヘッドに
おいて二点鎖線で囲んだ部分を拡大してい示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1,2 インクジェットプリンタヘッド(プリンタヘッ
ド) 10,70 ヘッド部材 20,80 ヘッドプレート 21,31,81,91 外側面 21A,21B,31A,41,81A,91A,91
B,101 接合面 23,83 インク室 30,90 カバープレート 32,34,92,94 圧電体(圧電素子) 40,100 ノズル部材 43,103 ノズル孔 50,60,110,120 メッキ層 51,61,63,111,121,123 メッキ薄
膜 52,62,64,112,122,124 接合薄膜

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯留するためのインク溝が形成
    されたヘッドプレートと、前記ヘッドプレートに接合さ
    れ、前記ヘッドプレートに形成されたインク溝を施蓋し
    て前記ヘッドプレート内にインク室を画成するカバープ
    レートとを有するヘッド部材と、 シリコン材により形成され、前記ヘッド部材の外側面に
    メッキ層を介して接合され、前記インク室に貯留された
    インクを外部に吐出するためのノズル孔を有するノズル
    部材とを備えたプリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 前記メッキ層は、 前記ヘッド部材の外側面上にメッキにより形成されたメ
    ッキ薄膜と、 前記メッキ薄膜上に形成された金からなる接合薄膜とを
    備え、 前記接合薄膜と前記ノズル部材は、加熱圧着により互い
    に接合されている請求項1に記載のプリンタヘッド。
  3. 【請求項3】 前記メッキ薄膜は、ニッケルメッキによ
    り形成されてなる請求項2に記載のプリンタヘッド。
  4. 【請求項4】 前記接合薄膜は、無電解金メッキにより
    形成されてなる請求項2または3に記載のプリンタヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 インクを貯留するためのインク溝が形成
    されたヘッドプレートと、前記ヘッドプレートの接合面
    にメッキ層を介して接合され、前記ヘッドプレートに形
    成されたインク溝を施蓋して前記ヘッドプレート内にイ
    ンク室を画成するカバープレートとを有するヘッド部材
    と、 前記ヘッド部材の外側面に接合され、前記インク室に貯
    留されたインクを外部に吐出するためのノズル孔を有す
    るノズル部材とを備えたプリンタヘッド。
  6. 【請求項6】 前記メッキ層は、 前記ヘッドプレートの接合面上にメッキにより形成され
    た第1メッキ薄膜と、 前記第1メッキ薄膜上に形成された金からなる第1接合
    薄膜と、 前記カバープレートの接合面上にメッキにより形成され
    た第2メッキ薄膜と、 前記第2メッキ薄膜上に形成されたスズからなる第2接
    合薄膜とを備え、 前記第1接合薄膜と第2接合薄膜は加熱圧着により互い
    に接合されている請求項5に記載のプリンタヘッド。
  7. 【請求項7】 前記第2接合薄膜は、電解スズメッキに
    より形成されてなる請求項6に記載のプリンタヘッド。
  8. 【請求項8】 前記メッキ層は、 前記ヘッドプレートの接合面上にメッキにより形成され
    た第1メッキ薄膜と、 前記第1メッキ薄膜上に形成された金からなる第1接合
    薄膜と、 前記カバープレートの接合面上にメッキにより形成され
    た第2メッキ薄膜と、 前記第2メッキ薄膜上に形成されたシリコンからなる第
    2接合薄膜とを備え、 前記第1接合薄膜と第2接合薄膜は加熱圧着により互い
    に接合されている請求項5に記載のプリンタヘッド。
  9. 【請求項9】 前記第1メッキ薄膜および第2メッキ薄
    膜は、ニッケルメッキにより形成されてなる請求項6な
    いし8のいずれかに記載のプリンタヘッド。
  10. 【請求項10】 前記第1接合薄膜は、無電解金メッキ
    により形成されてなる請求項6ないし9のいずれかに記
    載のプリンタヘッド。
  11. 【請求項11】 インクを貯留するためのインク溝が形
    成されたヘッドプレートと、前記ヘッドプレートの接合
    面に第1メッキ層を介して接合され、前記ヘッドプレー
    トに形成されたインク溝を施蓋して前記ヘッドプレート
    内にインク室を画成するカバープレートとを有するヘッ
    ド部材と、 シリコン材により形成され、前記ヘッド部材の外側面に
    第2メッキ層を介して接合され、前記インク室に貯留さ
    れたインクを外部に吐出するためのノズル孔を有するノ
    ズル部材とを備えたプリンタヘッド。
  12. 【請求項12】 前記カバープレートは、圧電素子によ
    り形成されてなる請求項1ないし11のいずれかに記載
    のプリンタヘッド。
  13. 【請求項13】 インクを貯留するためのインク溝が形
    成されたヘッドプレートと、前記ヘッドプレートに接合
    され、前記ヘッドプレートに形成されたインク溝を施蓋
    して前記ヘッドプレート内にインク室を画成するカバー
    プレートとを有するヘッド部材と、 シリコン材により形成され、前記ヘッド部材の外側面に
    接合され、前記インク室に貯留されたインクを外部に吐
    出するためのノズル孔を有するノズル部材とを備えたプ
    リンタヘッドにおけるヘッド部材とノズル部材の接合方
    法であって、 前記ヘッド部材の外側面にメッキによりメッキ薄膜を形
    成するメッキ薄膜形成工程と、 前記メッキ薄膜形成工程により形成されたメッキ薄膜の
    表面に対し、当該表面を平滑化するための加工を施す平
    滑加工工程と、 前記平滑加工工程により平滑化されたメッキ薄膜の表面
    に金からなる接合薄膜を形成する接合薄膜形成工程と、 前記接合薄膜形成工程により形成された接合薄膜の表面
    と、前記ノズル部材の接合面とを互いに加熱圧着するこ
    とにより、前記ヘッド部材とノズル部材とを接合する接
    合工程とを備えてなるプリンタヘッドにおけるヘッド部
    材とノズル部材の接合方法。
  14. 【請求項14】 インクを貯留するためのインク溝が形
    成されたヘッドプレートと、前記ヘッドプレートの接合
    面に接合され、前記ヘッドプレートに形成されたインク
    溝を施蓋して前記ヘッドプレート内にインク室を画成す
    るカバープレートとを有するヘッド部材と、 前記ヘッド部材の外側面に接合され、前記インク室に貯
    留されたインクを外部に吐出するためのノズル孔を有す
    るノズル部材とを備えたプリンタヘッドにおけるヘッド
    プレートとカバープレートの接合方法であって、 前記ヘッドプレートの接合面にメッキにより第1メッキ
    薄膜を形成する第1メッキ薄膜形成工程と、 前記第1メッキ薄膜形成工程により形成された第1メッ
    キ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化するための加工
    を施す第1平滑加工工程と、 前記第1平滑加工工程により平滑化された第1メッキ薄
    膜の表面に金からなる第1接合薄膜を形成する第1接合
    薄膜形成工程と、 前記カバープレートの接合面にメッキにより第2メッキ
    薄膜を形成する第2メッキ薄膜形成工程と、 前記第2メッキ薄膜形成工程により形成された第2メッ
    キ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化するための加工
    を施す第2平滑加工工程と、 前記第2平滑加工工程により平滑化された第2メッキ薄
    膜の表面にスズからなる第2接合薄膜を形成する第2接
    合薄膜形成工程と、 前記第1接合薄膜形成工程により形成された第1接合薄
    膜の表面と、前記第2接合薄膜形成工程により形成され
    た第2接合薄膜の表面とを互いに加熱圧着することによ
    り、前記ヘッドプレートとカバープレートとを接合する
    接合工程とを備えてなるプリンタヘッドにおけるヘッド
    プレートとカバープレートの接合方法。
  15. 【請求項15】 インクを貯留するためのインク溝が形
    成されたヘッドプレートと、前記ヘッドプレートの接合
    面に接合され、前記ヘッドプレートに形成されたインク
    溝を施蓋して前記ヘッドプレート内にインク室を画成す
    るカバープレートとを有するヘッド部材と、 前記ヘッド部材の外側面に接合され、前記インク室に貯
    留されたインクを外部に吐出するためのノズル孔を有す
    るノズル部材とを備えたプリンタヘッドにおけるヘッド
    プレートとカバープレートの接合方法であって、 前記ヘッドプレートの接合面にメッキにより第1メッキ
    薄膜を形成する第1メッキ薄膜形成工程と、 前記第1メッキ薄膜形成工程により形成された第1メッ
    キ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化するための加工
    を施す第1平滑加工工程と、 前記第1平滑加工工程により平滑化された第1メッキ薄
    膜の表面に金からなる第1接合層を形成する第1接合薄
    膜形成工程と、 前記カバープレートの接合面にメッキにより第2メッキ
    薄膜を形成する第2メッキ薄膜形成工程と、 前記第2メッキ薄膜形成工程により形成された第2メッ
    キ薄膜の表面に対し、当該表面を平滑化するための加工
    を施す第2平滑加工工程と、 前記第2平滑加工工程により平滑化された第2メッキ薄
    膜の表面にシリコンからなる第2接合薄膜を形成する第
    2接合薄膜形成工程と、 前記第1接合薄膜形成工程により形成された第1接合薄
    膜の表面と、前記第2接合薄膜形成工程により形成され
    た第2接合薄膜の表面とを互いに加熱圧着することによ
    り、前記ヘッドプレートとカバープレートとを接合する
    接合工程とを備えてなるプリンタヘッドにおけるヘッド
    プレートとカバープレートの接合方法。
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