JPH11208194A - 転写用印刷物 - Google Patents

転写用印刷物

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JPH11208194A
JPH11208194A JP2786898A JP2786898A JPH11208194A JP H11208194 A JPH11208194 A JP H11208194A JP 2786898 A JP2786898 A JP 2786898A JP 2786898 A JP2786898 A JP 2786898A JP H11208194 A JPH11208194 A JP H11208194A
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JP
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photochromic
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JP2786898A
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Noboru Nishimura
昇 西村
Akitomo Kawai
昭智 川井
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FUTABA KAKO KK
TOYO SCREEN INSATSU KK
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FUTABA KAKO KK
TOYO SCREEN INSATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線の強弱に合わせて色を変化させるこ
とができ、かつコストを下げることができる転写用印刷
物を提供する。 【解決手段】 フォトクロミック材料と蛍光物質とを配
合したインキでフォトクロミックインキ層5を形成する
ことにより、転写用印刷物1は、明るい場所で色の変化
が可能になり、かつ光量の少ない場所でも紫外線を照射
すれば色の変化が可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写用印刷物に関
し、さらに詳しくは、例えば紫外線の強弱に合わせて色
が変化する転写用印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の転写用印刷物としては、本件発明
者が提案した特許第1984864号や特開平7−52
521号が知られている。この特許第1984864号
の転写用印刷物は、貼付ける場所や貼付ける素材などに
限定されないで、所望の場所や素材に容易に確実に貼り
付けることができるものである。
【0003】また、特開平7−52521号の転写用印
刷物は、転写用印刷物に類々の香料を含ませて、転写用
印刷物から所望の香りを出すものである。これらの転写
用印刷物を用意することにより、転写用印刷物の用途を
広げることが可能になった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば紫外
線の強弱に合わせて色が変わる転写用印刷物があれば、
太陽光線が当たったときの転写用印刷物の色と、紫外線
ランプの光線が当たったときの転写用印刷物の色とを変
えることができるので、転写用印刷物の用途がさらに広
がる。そして、この転写用印刷物を低価格で提供できれ
ば利用者にとっても便利である。
【0005】そこで、この発明は、例えば紫外線の強弱
に合わせて色が変化する転写用印刷物を提供して、上述
の要望に対応しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】例えば、温度や光の変化
で色が変わるものとして、感温染料や液晶が知られてい
る。ここで感温染料とは、可逆性があり温度の変化によ
って「色が消えた状態(色消)」〜「色がついた状態
(色有)」を繰り返すものをいう。ところで、このよう
な感温染料は、低温から高温まで温度変化に合わせて色
が徐々に変化するものではないので、本件発明者が望む
転写用印刷物には適さないものであった。
【0007】一方、液晶も感温染料と同様に設定温度範
囲が限られるが、低温から高温まで温度変化に合わせて
色が徐々に変化するので、この点では転写用印刷物に適
用できる。しかも、液晶はベース部分に暗色を必要とす
るので、転写用印刷物に利用するにはデザイン的に問題
があった。
【0008】上記問題を解消するものとして、本件発明
者はフォトクロミック材料に注目した。このフォトクロ
ミック材料は、詳しくはスピロピラン系、スピロオキサ
ジン系化合物であり、例えば太陽光線や紫外線ランプか
ら投光された紫外線の強弱に合わせて色の状態が「有色
状態」〜「無職状態」の変化を繰り返す。また、フォト
クロミック材料はベース部分に暗色を必要としない特徴
がある。
【0009】このフォトクロミック材料をインキ化する
方法としては、例えば以下に示す3つの方法が挙げられ
る。 a:マイクロカプセルの中に基材を封入する方法。 b:溶剤に溶かして油性インキを混合する方法。 c:プラスチック、ポリマーを溶解して混合する方法。
【0010】このインキ化したフォトクロミック材料を
利用した製品としては、例えば以下に示すようなものが
知られている。 a:紫外線の濃度を計るための、紫外線チェッカー b:色が変化するマニュキュア液 c:色が変化するサングラス d:色が変化するアクセサリーTシャツや玩具類
【0011】しかし、フォトクロミック材料は耐光性が
弱く、原液のまま使用すると約90時間で色が褪色し、
機能が失われてしまう。この機能は、マイクロカプセル
化しても500時間が限界である。また、フォトクロミ
ック材料は高価であり、通常の印刷インキの数倍から数
十倍になる。さらに、明るい場所では色の変化が認識で
きるが、可視光量の少ない場所では、強力な紫外線が照
射されても色の認識ができない。
【0012】そこで、本件発明者は、これらの問題を解
決する方法として、フォトクロミック材料を紫外線に反
応する他の蛍光物質と併用させることを考えついた。紫
外線に反応する他の蛍光物質としては、以下のようなも
のが知られている。 a:無機蛍光体(蓄光も含む) b:各種蛍光顔料、染料 c:蛍光増白剤 d:集光染料
【0013】ところで、フォトクロミック材料は隠蔽力
がないので、本件発明者は、フォトクロミック材料に混
入させる他の有色基材として、通常は無色で隠蔽力がな
い材料を使用することにした。そして、このような材料
として、以下の3種類の材料を抽出した。 a:無機蛍光体;通常は無色半透明で紫外線ランプを照
射すると、黄色、オレンジ色、赤色、紫色、青色などの
光を発行する。無機蛍光体の構造式の一例としては、下
記のものが示される。 赤色 Y22 S:Eu 緑色 BaMgAl1626:Eu 青色 Sr5 (PO43 Cl:Eu 上記を励起体とし、紫外線を励起源とする相互間の干渉
によって、発色⇔無色を繰り返し、他の物質の影響は受
けない。またフォトクロミック材料も紫外線との相互間
の干渉によってのみ発色⇔無色を繰り返し、他の物質の
影響は受けないが、無機蛍光体、蛍光顔料等にバインダ
ー等を混入すると、フォトクロミック材料が化学変化を
起こして、その機能が変化することがある。 b:各種蛍光顔料、染料;有色で製品化されているた
め、そのなかで唯一無色に近い白色(白色蛍光顔料)が
好ましい。白色は紫外線ランプを照射すると青紫色の光
を発光する。 c:蛍光増白剤;白色蛍光顔料に似ているがより無色に
近く、布、紙などに混入して増白剤として使用されるこ
とが多い。例えば、この蛍光増白剤を塗布したTシャツ
が、夜間に紫外線ランプの光に当たって青白く光るの
は、増白剤の作用によるものである。
【0014】前記3種類の材料中で、手軽に入手でき、
また価格も比較的安価なものとして、混入する材料は
「白色蛍光顔料」が好適である。本件発明者は、白色蛍
光顔料をフォトクロミック材料に混入する実験を何度も
繰り返して、フォトクロミック材料(青色、紫色、赤
色、黄色)の各々の色変化を可能にし、さらには紫外線
ランプの照射時には白色蛍光顔料の発光も可能にするこ
とができるものとして、配合比を以下の如くにしたもの
を開発した。 a:青色フォトクロミック材料…100部 白色蛍光顔料… 9部 b:紫色フォトクロミック材料…100部 白色蛍光顔料… 9部 c:赤色フォトクロミック材料…100部 白色蛍光顔料… 11部 d:黄色フォトクロミック材料…100部 白色蛍光顔料… 5部 フォトクロミック材料の色により、混合比に差があるの
は、フォトクロミック材料の隠蔽力に差があるからであ
る。
【0015】具体的には、請求項1は、ベースフィルム
の片面にオーバコート層を形成し、このオーバコート層
の上面にフォトクロミック材料と蛍光物質とを配合した
インキでフォトクロミックインキ層を形成し、このフォ
トクロミックインキ層の上面に粘着層を形成したことを
特徴としている。
【0016】上記した本発明に係る転写用印刷物は、フ
ォトクロミック材料と蛍光物質とを配合したインキでフ
ォトクロミックインキ層を形成することにより、明るい
場所での色の変化が可能になり、かつ光量の少ない場所
でも紫外線を照射すれば色の変化が可能になった。この
結果、紫外線の強弱に合わせて転写用印刷物の色を変化
させることができる。さらに、蛍光物質を配合すること
により、全体のコストを下げることが可能となる。
【0017】請求項2は、前記フォトクロミックインキ
層は、厚さを30〜40ミクロンに設定したことを特徴
としている。フォトクロミックインキ層の厚さを30〜
40ミクロンとしたので、発色、発光において効果的な
反応を得ることができる。
【0018】請求項3は、前記フォトクロミックインキ
層のインキは、フォトクロミック材料と蛍光物質との配
合比を100部:(5〜11)部としたことを特徴とす
る。この配合比によれば、フォトクロミック材料の色変
化を可能状態に保ちながら、さらに紫外線ランプの照射
時には白色蛍光顔料の発光も可能となる。
【0019】請求項4は、前記蛍光物質は白色蛍光顔料
であることを特徴としている。白色蛍光顔料は、比較的
手軽に入手し易く、かつ価格も安価なので、全体のコス
トを下げることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る転写用印刷物
の第1実施の形態の平面図、図2は図1のA−A線断面
図、図3は本発明に係る転写用印刷物の第1実施の形態
を転写した状態を示す断面図、図4は本発明に係る転写
用印刷物の第2実施の形態の断面図、図5は本発明に係
る転写用印刷物の第2実施の形態を転写した状態を示す
断面図である。
【0021】第1実施の形態を図1〜図3に基づいて説
明する。本発明に係る転写用印刷物1の例は、あじさい
の図柄を表した転写用印刷物であって、ベースフィルム
2(厚さ50〜200ミクロン)の上面に透明オーバコ
ート層3を5〜8ミクロンの厚さにスクリーン印刷し、
透明オーバコート層3の上面に第1油性インキ層4a
(あじさいの花の部分の線画)を縁取り線で5〜10ミ
クロンの厚さに印刷し、透明オーバコート層3の上面に
第2油性インキ層4b(あじさいの葉の部分)を5〜1
0ミクロンの厚さにベタ印刷し、第1油性インキ層4a
の線画で仕切ったあじさいの花の部分の内部に、フォト
クロミックインキ層(青色、紫色、赤色、黄色のなかの
1色)5を30〜40ミクロンの厚さにスクリーン印刷
し、このフォトクロミックインキ層5及び第2油性イン
キ層4b(あじさいの葉の部分)の上面に白色の水性イ
ンキ層6を5〜10ミクロンの厚さにスクリーン印刷
し、水性インキ層6の上面に粘着層7を5〜15ミクロ
ンの厚さにスクリーン印刷し、粘着層7の上面に離型紙
を貼り付けて構成する。
【0022】ベースフィルム2は、例えばポリエステ
ル、ポリプロピレンの素材で形成したもので、透明オー
バコート層3は、被着体の熱膨張に合わせて伸縮可能な
素材で形成したものである。なお、オーバコート層3は
半透明であってもよい。フォトクロミックインキ層5
は、「課題を解決するための手段」の欄で説明したフォ
トクロミック材料と白色蛍光顔料との配合比で配合した
フォトクロミックインキを使用した。
【0023】実施例 転写用印刷物1の実施例を説明する。ポリプロピレン製
で150ミクロン厚さのベースフィルム2を用意し、こ
のベースフィルム2の上面にポリエステル270メッシ
ュのスクリーン印刷板を使用して、あじさいのパターン
より0.5mm太らせた対溶剤性の刷版を用いて、透明
オーバコート層3(剥離剤3部、硬化剤2部)をスクリ
ーン印刷した。
【0024】指触乾燥後、ポリエステル270メッシュ
の対溶剤性の刷版を作成し、1.5mm幅のあじさいの
花の図柄をパターン全面に縁取り線で印刷した。乾燥
後、同じ刷版であじさいの葉の部分を、緑色でベタ印刷
した。指触乾燥後、ポリエステル120メッシュの対水
性刷版を作成し、線画の花の部分にフォトクロミックイ
ンキ層5により、青色、紫色、赤色、黄色の4色に変化
するよう、それぞれ個別のあじさいの花にフォトクロミ
ックインキ層を印刷した。
【0025】このフォトクロミックインキ層5の厚さ
は、30〜40ミクロンである。この厚さを30ミクロ
ンより薄くすると、発色、発光において効果的な反応が
でないからである。フォトクロミックインキ層5は、乾
燥しにくいため、乾燥温度40℃で約30分の乾燥時間
が必要であり、この乾燥時間を考慮すると、フォトクロ
ミックインキ層5を40ミクロンより厚くすることは好
ましくない。
【0026】つぎに、ポリエステル250メッシュの対
水性刷版を作成し、あじさいのパターンの内部全面に白
色の水性インキ層6を印刷した。指触乾燥後、ポリエス
テル120メッシュの対溶剤性の刷版を作成し、スクリ
ーン印刷用の溶剤性の粘着層7を、あじさいのパターン
の外部一杯まで全面に印刷した。最後に、粘着層7の上
面に離型紙8を貼り付けて仕上げた。なお、あじさいの
パターンは12面付きで印刷を行い、1パターンの大き
さは40mm角である。
【0027】一方、転写用印刷物1の4種(青色、紫
色、赤色、黄色)とは別に、フォトクロミック材料単体
のみのインク層で、実験用の転写用印刷物を4種(青
色、紫色、赤色、黄色)同時に作成した。そして、転写
用印刷物1の4種(青色、紫色、赤色、黄色)と、フォ
トクロミック材料単体のみのインクの転写用印刷物の4
種(青色、紫色、赤色、黄色)とを、蛍光増白剤の混入
されていない上質紙9(図3参照)に転写した。そのと
きの比較結果を、表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】転写した印刷物8種に、太陽光線に当てた
ところ、8種とも十分な濃度に変色した。特に、転写用
印刷物1は4種(青色、紫色、赤色、黄色)とも鮮やか
な色に変色した。つぎに、これら8種の転写用印刷物
を、肉眼では図柄が認識できない程度に薄暗い室内に置
いて、手持ち用の2ワット程度の紫外線ランプを転写用
印刷物から1m程度離れた位置に配置し、転写用印刷物
に照射した。この結果、転写用印刷物1の4種(青色、
紫色、赤色、黄色)は、あじさいの花の部分が明るく浮
び上がって見えたが、その他の4種(青色、紫色、赤
色、黄色)は花の部分が浮かび上がって見えなかった。
【0030】さらに、紫外線ランプを転写用印刷物から
50cm程度まで近付けると、転写用印刷物1の4種
(青色、紫色、赤色、黄色)のあじさいの花の部分が鮮
やかに見えた。
【0031】このときの、転写用印刷物1の4種(青
色、紫色、赤色、黄色)の色調は、 青色フォトクロミックインキ層は「鮮やかなブルー」 紫色フォトクロミックインキ層は「鮮やかな紫」 赤色フォトクロミックインキ層は「鮮やかな赤紫」 黄色フォトクロミックインキ層は「鮮やかな白っぽいブ
ルー」であった。
【0032】以上の実験結果から、青色、紫色、赤色の
ような隠蔽性の強いもの程、本来の色が発色として残
り、黄色のように隠蔽性の弱い色は、白色蛍光顔料の発
色に負けることが判明した。
【0033】つぎに、第2実施の形態を図4〜図5に示
す。なお、第1実施の形態と同一部材については、同一
符号を付して説明を省略する。本発明に係る転写用印刷
物10は、第1実施の形態と同様にあじさいの転写用印
刷物であって、ベースフィルムとして転写紙11を使用
し、フォトクロミックインキ層5の上面に、白色の水性
インキ層6を印刷しないで、粘着層7を5〜15ミクロ
ンの厚さにスクリーン印刷したものである。転写紙11
は、例えば陶器転写に使用するもので、上面に水溶性の
りを塗布したものである。透明オーバコート層3から転
写紙11を剥がし易くするためである。
【0034】実施例 転写用印刷物10の実施例を説明する。例えば陶器転写
用の転写紙11を使用し、この転写紙11の上面にポリ
エステル270メッシュのスクリーン印刷板を使用して
あじさいのパターンより0.5mm太らせた対溶剤性の
刷版を用いて透明オーバコート層3(剥離剤3部、硬化
剤2部)をスクリーン印刷した。
【0035】指触乾燥後、ポリエステル270メッシュ
の対溶剤性の刷版を作成し、1.5mm幅の線画(第1
油性インキ層4a)をあじさいの花の部分に縁取り線で
印刷した。乾燥後、同じ刷版にてあじさいの葉の部分を
緑色(第2油性インキ層4b)でベタ印刷した。指触乾
燥後、ポリエステル120メッシュの対水性刷版を作成
し、線画の花の部分にフォトクロミックインキ層5を用
いて、4種のあじさいの花の部分にそれぞれ個別に青
色、紫色、赤色、黄色の4色を印刷した。フォトクロミ
ックインキ層4の厚さは、第1実施の形態と同じ理由で
30〜40ミクロンとした。
【0036】つぎに、ポリエステル120メッシュの対
溶剤性の刷版を作成し、スクリーン印刷用の溶剤性の粘
着層7を、あじさいのパターンの線画の外部一杯まで全
面に印刷した。粘着層5の上面に透明フイルムの離型紙
12を貼り付けて仕上げた。離型紙12に透明フイルム
を使用することにより、転写紙11側から判別できない
あじさいの絵柄を、判別可能にするためである。なお転
写用印刷物1のように、線画パターン内部全面に白色の
水性インキを用いて印刷を施さないのは、あじさいの絵
柄を判別できなくなるからである。
【0037】転写用印刷物10の4種(青色、紫色、赤
色、黄色)から離型紙12を剥がして、腕の皮膚13
(図5参照)に貼り付け、転写紙11の上部を水にぬら
し約20秒後に転写紙11を剥がすことにより4種の転
写用印刷物10を個別に腕に転写した。つぎに、透明オ
ーバコート層3の表面に残った転写紙11の水溶性のり
を洗い流した。これらを皮膚13が伸び切るまで引張っ
たが、4種ともひび割れは全く生じなかった。
【0038】つぎに、これらを太陽光線に当てたとこ
ろ、皮膚13の肌色に負けて変色の認識は困難であっ
た。白色の水性インキ層6を印刷しなかったので、フォ
トクロインキ層の下地が白色でなく、このため肌色が浮
き出すからである。
【0039】つぎに、これら4種の転写用印刷物を、絵
柄が明確に見えない程度に薄暗い室内に置いて、手持ち
用の2ワット程度の紫外線ランプを転写用印刷物から1
m程度離れた位置に配置し、転写用印刷物に照射した。
この結果、転写用印刷物1の4種(青色、紫色、赤色、
黄色)のあじさいの花の部分が浮び上がって見えた。
【0040】さらに、紫外線ランプを転写用印刷物から
50cm程度まで近付けると、転写用印刷物1の4種
(青色、紫色、赤色、黄色)のあじさいの花の部分が明
るく見えた。しかしフォトクロインキ層の下地に白色の
水性インキ層6を印刷していないので、フォトクロイン
キ層5の変色は肌色に負けてはっきり判別することがで
きなかった。
【0041】ついで、紫外線ランプを転写用印刷物から
10cm程度まで近付けると、転写用印刷物1の4種
(青色、紫色、赤色、黄色)のあじさいの花の部分が各
々の色を判別できる程度に変色した。上記の結果を、表
2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】実施例1、2の実験結果から、例えば太陽
光のような自然光のなかでは、フォトクロミック材料本
来の変色が見られ、さらに自然光のない夜間において
も、例えばコンサートホール、ダンスホール、クラブ、
展示会場、喫茶店、ショーウインドのように紫外線ラン
プを使用している場所であればダイナミックな変色と反
射光を得ることができることが判明した。
【0044】この実施例によって、高価なフォトクロミ
ック材料を昼夜を問わずに利用することができ、そのと
きの製造コストは相対的に下げることができた。
【0045】また、本件発明者が提案した特許第198
4865号の技術によれば、多色印刷部分はオフセット
印刷などを施し、オーバコート層、フォトクロミックイ
ンキ層、白色層、粘着層のみをスクリーン印刷で施せば
多色印刷に必要な費用はスクリーン印刷の約1/5程度
に削減することも可能である。
【0046】
【発明の効果】よって本発明の請求項1は、フォトクロ
ミック材料と蛍光物質とを配合したインキでフォトクロ
ミックインキ層を形成することにより、明るい場所で色
の変化が可能になり、かつ光量の少ない場所でも紫外線
を照射すれば色の変化が可能になった。この結果、紫外
線の強弱に合わせて色を変化させることができる。さら
に、蛍光物質を配合することによりコストを下げること
ができる。
【0047】請求項2は、フォトクロミックインキ層の
厚さを30〜40ミクロンとしたので、発色、発光にお
いて効果的な反応を得ることができる。
【0048】請求項3は、フォトクロミック材料と蛍光
物質との配合比によれば、フォトクロミック材料の色変
化を可能に保ちながら、さらに紫外線ランプの照射時に
は白色蛍光顔料の発光も可能になった。
【0049】請求項4は、蛍光物質を白色蛍光顔料にし
たので、白色蛍光顔料を比較的手軽に入手でき、かつ白
色蛍光顔料の価格も比較的安価なので、転写用印刷物の
コストを下げることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写用印刷物の第1実施の形態の
平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係る転写用印刷物の第1実施の形態を
転写した状態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る転写用印刷物の第2実施の形態の
断面図である。
【図5】本発明に係る転写用印刷物の第2実施の形態を
転写した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1、10…転写用印刷物 2…ベースフィルム 3…オーバコート層 4a…第1油性インキ層 4b…第2油性インキ層 5…フォトクロミックインキ層 6…水性インキ層 7…粘着層 8、12…離型紙 11…転写紙 13…皮膚

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの片面にオーバコート層
    を形成し、このオーバコート層の上面にフォトクロミッ
    ク材料と蛍光物質とを配合したインキでフォトクロミッ
    クインキ層を形成し、このフォトクロミックインキ層の
    上面に粘着層を形成したことを特徴とする転写用印刷
    物。
  2. 【請求項2】 前記フォトクロミックインキ層は、厚さ
    を30〜40ミクロンに設定したことを特徴とする請求
    項1記載の転写用印刷物。
  3. 【請求項3】 前記フォトクロミックインキ層のインキ
    は、フォトクロミック材料と蛍光物質との配合比を10
    0部:(5〜11)部としたことを特徴とする請求項1
    記載の転写用印刷物。
  4. 【請求項4】 前記蛍光物質は白色蛍光顔料であること
    を特徴とした請求項1記載の転写用印刷物。
JP2786898A 1998-01-27 1998-01-27 転写用印刷物 Withdrawn JPH11208194A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008311665A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Leonhard Kurz Stiftung & Co Kg 光起電力シリコンウェファ上に導体路を形成する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008311665A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Leonhard Kurz Stiftung & Co Kg 光起電力シリコンウェファ上に導体路を形成する方法

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