JPH11208633A - 自立性耐圧プラスチック容器及びその製造方法 - Google Patents

自立性耐圧プラスチック容器及びその製造方法

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JPH11208633A
JPH11208633A JP1130498A JP1130498A JPH11208633A JP H11208633 A JPH11208633 A JP H11208633A JP 1130498 A JP1130498 A JP 1130498A JP 1130498 A JP1130498 A JP 1130498A JP H11208633 A JPH11208633 A JP H11208633A
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JP
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container
pressure
self
outer diameter
plastic container
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JP1130498A
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Naoki Ueda
直毅 上田
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Kureha Corp
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Kureha Corp
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00—Rigid or semi-rigid containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material or by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • B65D1/0215—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered

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  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ簡単に製造でき、商品価値の低下を
十分に防止できる自立性耐圧プラスチック容器及びその
製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、球帯状の胴部1と、胴部1の
下端接地部2に連続して形成された凹状の底部3と、胴
部1の上端に連続して形成された口部4とを備える自立
性耐圧プラスチック容器10であって、下記式: P=(D2×108)/(t×E) [式中、Dは胴部1の最小外径(m)を表し、tは胴部
1の最小肉厚(m)を表し、Eは胴部1を構成する熱可
塑性樹脂の曲げこわさ(Pa)を表す]で定義されるP
が0.002〜2.0(m/Pa)であることを特徴と
する。この発明によれば、口部4が密閉された状態にお
いて、容器10の外部からの加圧や容器10内部の減圧
による容器10の変形が十分に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自立性耐圧プラス
チック容器及びその製造方法に関し、より詳細には、レ
トルト食品等を収容するのに用いる自立性耐圧プラスチ
ック容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自立性プラスチック容器は、透明性、耐
衝撃性、軽量性などに優れていることから食品分野など
において幅広く種々の用途に用いられ、容器の構成材料
として、耐熱性に優れた材料を用いることによって、食
品等の殺菌を加熱によって行うホットフィルやボイル、
レトルトなどの用途にも用いられる。このような食品等
の殺菌用途に容器が用いられる場合、容器内に食品等を
充填して密封し殺菌等のための加熱を行うと、容器内に
食品等を充填した商品が店頭などに陳列される際に、冷
却により容器内部の圧力が減少して内側への湾曲変形が
起こり、その結果、商品の価値が著しく低下することが
ある。従って、商品価値の低下を防止するためには、自
立性プラスチック容器の外観において変形が見られない
ことが要求される。
【0003】従来からある自立性プラスチック容器とし
ては、例えば実公昭63−44339号公報に開示され
るものがある。このプラスチック容器は、細長い円筒状
のプラスチックボトルであり、ボトル下部の全周に沿っ
て複数の縦凹溝が形成されたものである。また、実公昭
59−29847号公報には、上部から下部にわたって
複数の横凹溝が形成されたプラスチックボトルが開示さ
れている。なお、レトルト殺菌などを行う際には、食品
等を充填した容器は高温加圧下で殺菌釜などに収容さ
れ、加圧により変形する場合があるので、この変形を防
止すべく定差圧式レトルト殺菌装置を用いて容器の内部
と外部との圧力差を一定にする場合もある。
【0004】他方、意匠登録第760896号公報に
は、回転楕円体の一部で構成される胴部と、その胴部の
下端接地部に設けられた凹状の底部と、胴部の上端に設
けられた口部とからなる包装用容器が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た実公昭63−44339号公報や実公昭59−298
47号公報記載のプラスチックボトルにあっては、複数
の縦凹溝や横凹溝を形成する必要があるため、金型の形
状が複雑となり、金型の作製に手間がかかる。また、プ
ラスチック容器内に充填した食品等のレトルト殺菌に定
差圧式レトルト殺菌装置を用いることとした場合、加熱
によって増加する容器内の圧力と、容器外の圧力との差
を一定にすべくプログラムを組み込んだ制御装置などを
用いるため、余分な設備投資を必要とし、工程の管理も
複雑となる。また、意匠登録第760896号公報の容
器にあっては、レトルト殺菌処理時の加圧変形やその後
の減圧変形を十分に防止できず、商品価値が低下するお
それがある。
【0006】そこで、本発明は、上記事情に鑑み、安価
かつ簡単に製造でき、商品価値の低下を十分に防止でき
る自立性耐圧プラスチック容器及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、自立性プラ
スチック容器について鋭意検討した結果、自立性プラス
チック容器の胴部が球帯状であり、かつ胴部の最小外径
D(m)、胴部の最小肉厚t(m)、胴部を構成する熱
可塑性樹脂の曲げこわさE(Pa)によって表されるパ
ラメータPが所定の範囲内にあるときに、上記の問題点
を解消できることを見い出した。
【0008】すなわち、本発明は、球帯状の胴部と、胴
部の下端接地部に連続して形成された凹状の底部と、胴
部の上端に連続して形成された口部とを備える自立性耐
圧プラスチック容器であって、 下記式: P=(D2×108)/(t×E) [式中、Dは胴部の最小外径(m)を表し、tは胴部の
最小肉厚(m)を表し、Eは胴部を構成する熱可塑性樹
脂の曲げこわさ(Pa)を表す]で定義されるPが0.
002〜2.0(m/Pa)であることを特徴とする。
ここで、「球帯状」とは、胴部の最小外径Dに対する胴
部の最大外径dの比d/Dが1〜1.1となる形状をい
う。
【0009】この発明によれば、胴部が球帯状となって
おりPが上記範囲内にあるので、口部が密閉された状態
において、容器の外部からの加圧や容器内部の減圧によ
る容器の変形が十分に防止される。このため、容器内外
の圧力差を一定にする必要がなく、圧力差を一定にする
ためのプログラムを組み込んだ制御装置等を用いる必要
がない。また、胴部が球帯状となっているので、金型の
形状が、複数の縦凹溝や横凹溝を形成する場合に比べて
単純となり、金型の作製が容易となる。但し、Pが0.
002(m/Pa)未満では、容器が成形できず、Pが
2.0(m/Pa)を越えると、胴部が球帯状であって
も、容器に容器外部からの加圧や容器内部の減圧による
変形が生じる。
【0010】また、本発明の自立性耐圧プラスチック容
器の製造方法は、熱可塑性樹脂を溶融し、前駆体形成用
金型から溶融した中空状の容器前駆体を押出成形し、球
帯状の胴部と、胴部の下端接地部に連続して形成された
凹状の底部と、胴部の上端に連続して形成された口部と
を備え、かつ、下記式: P=(D2×108)/(t×E) [式中、Dは胴部の最小外径(m)を表し、tは胴部の
最小肉厚(m)を表し、Eは熱可塑性樹脂の曲げこわさ
(Pa)を表す]で定義されるPが0.002〜2.0
(m/Pa)となる自立性耐圧プラスチック容器を、容
器前駆体からブロー成形により製造することを特徴とす
る。
【0011】この発明によれば、パラメータPが0.0
02(m/Pa)未満では、容器前駆体を押し出すとき
に、容器前駆体の内側同士がくっついて容器が成形でき
なくなるかまたは過大なブロー圧力を要するために成形
できなくなり、Pが2.0(m/Pa)を越えると、作
製された容器において、容器外部からの加圧や容器内部
の減圧による変形が十分に防止できない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の自立性
耐圧プラスチック容器及びその製造方法について説明す
る。なお、全図中、同一又は相当する構成要素には同一
符号を付すこととする。
【0013】図1は、本発明の自立性耐圧プラスチック
容器(以下、「容器」という)の一実施形態を示す一部
切欠き断面図である。図1に示される容器10は、胴部
1と、この胴部1の下端接地部2に連続して形成された
凹状の底部3と、胴部1の上端に連続して形成された円
筒状の口部4とを備えている。胴部1は球帯状となって
おり、胴部1はその最小外径がD(m)、最大外径がd
(m)となっている。ここで、「球帯状」とは、胴部1
の最小外径D(m)に対する最大外径d(m)の比d/
Dが1〜1.1となるものをいう。この比は1であるこ
とが好ましい。これは、容器10の外部からの加圧や容
器10の内部の減圧による変形が最も起こりにくいから
である。胴部1の最小外径Dは、好ましくは0.02〜
0.15mであり、より好ましくは0.04〜0.12
mである。これは、容器10は片手で扱うことが多く、
Dが0.02m未満では、手のひらで動き回るために扱
い難くなる傾向があり、Dが0.15mを越えると、両
手で支えても扱い難くなる傾向があるからである。
【0014】また、胴部1の下端接地部2は、外径B
(m)の円環状となっている。Bに対する胴部1の最小
外径Dの比D/Bは、1.2〜3.5であることが好ま
しい。これは、この比が1.2未満では、容器10の内
容積が小さくなるので好ましくない傾向があり、比が
3.5を越えると、容器10が台の上などに置かれると
きに不安定となり、倒れる傾向があるからである。
【0015】更に、胴部1は、肉厚に分布を有し、最小
肉厚がt(m)となっている。最小肉厚tは、好ましく
は1×10-4〜5×10-3mである。これはtが1×1
0-4m未満では、不整変形を生じ易くなる傾向があり、
5×10-3mを越えると、容器10が重くなり且つその
内容積も小さくなるので実用的でなくなる傾向があるか
らである。なお、最小肉厚tは、押出成形における容器
10の中空状の容器前駆体の肉厚を調整することで適宜
決められる。
【0016】また、凹状の底部3は、例えば接地部2に
沿って設けられる帯状の環状テーパ部5と、環状テーパ
部5の上周縁部5aに一体に設けられる円板状の平坦部
6とで構成され、平坦部6は、球帯状の胴部1の中心C
よりも下方に配置されている。また、口部4の外面に
は、口部4を密閉するためのキャップと係合する突起部
7が螺旋状に設けられている。
【0017】このような胴部1、底部3および口部4で
構成される容器10は、例えば酸素ガスバリヤー性を有
する芯層10bと、その両面にそれぞれ隣接される表層
としての内層10aおよび外層10aとの積層体からな
っている。内層10a、外層10aおよび芯層10bは
熱可塑性樹脂からなり、内層10aおよび外層10aを
構成する熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレンや
ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル樹脂などが挙げら
れ、芯層10bを構成する熱可塑性樹脂としては、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニリデン
などが挙げられる。ここで、積層体の曲げこわさE(P
a)は、好ましくは1×106〜1×1010(Pa)で
あり、より好ましくは1×107〜1×109(Pa)で
ある。これは、積層体の曲げこわさEが1×106(P
a)未満では、容器10の不整変形を抑えるために胴部
1の最小肉厚tを厚くせざるを得なくなり、1個の容器
10の重量(目付け)が大きくなり、手で持ったときの
取扱いが難しくなる傾向があり、Eが1×1010(P
a)を越えると、一度生じた不整変形が元に戻り難く商
品価値を低くする傾向があるからである。
【0018】このような構造の容器10においては、胴
部1についての上記のパラメータD、t、Eを用いて下
記式: P=(D2×108)/(t×E) [式中、Dは胴部1の最小外径(m)を表し、tは胴部
1の最小肉厚(m)を表し、Eは胴部1を構成する積層
体の曲げこわさ(Pa)を表す]で定義されるパラメー
タPが0.002〜2.0(m/Pa)となっている。
Pは、好ましくは0.05〜2.0(m/Pa)であ
る。Pが0.002(m/Pa)未満では、容器10が
成形できず、Pが2.0(m/Pa)を越えると、容器
10の外部からの加圧や内部の減圧による容器10の変
形が十分に防止できない。
【0019】なお、容器10は、レトルト殺菌加熱を要
する内容物を収容するのに用いられることが有用であ
る。これは、レトルト殺菌加熱時の圧力および温度の範
囲内において容器10の変形を確実に防止でき、また、
容器10が殺菌釜から取り出されて冷却された後も、容
器10内部の減圧による容器10の変形を確実に防止で
きるからである。ここで、レトルト殺菌加熱には、
(1)容器10の内部が陽圧となるときにこの陽圧と釣
り合うように容器10の外から圧力をかける方式と、
(2)容器10の外から圧力をかけない方式とがあり、
レトルト殺菌加熱は、通常は(1)の方式で行われる。
この(1)の方式には、静水圧式レトルト殺菌加熱(ハ
イドロスタティックレトルト)、水封式レトルト殺菌加
熱、蒸気・熱水・熱水シャワーによる定圧・等圧のレト
ルト殺菌加熱がある。レトルト殺菌加熱時の圧力は、ゲ
ージ圧で通常0.5〜5kgf/cm2であり、温度
は、通常105〜140℃である。
【0020】このような容器10によれば、口部4が密
閉された状態で、容器10の外部からの加圧や容器10
内部の減圧による容器10の変形が十分に防止される。
特に、容器10は、内部にレトルト食品等を充填し口部
4をアルミシールなどにより密閉した状態で、殺菌釜な
どに収容してレトルト殺菌加熱を行う場合、殺菌釜内部
の圧力による容器10の変形は確実に防止され、また、
容器10が殺菌釜から取り出されて冷却された後も、容
器10内部の減圧による容器10の変形が確実に防止さ
れる。このため、レトルト殺菌加熱において、容器10
の内外の圧力差を一定にする必要がなく、圧力差を一定
にするためのプログラムを組み込んだ制御装置等を用い
る必要がない。従って、レトルト殺菌加熱において余分
な設備投資をすることがない。また、容器10の変形が
確実に防止されるため、レトルト食品等を充填した容器
10が店頭に陳列される場合などにその商品価値の低下
が防止される。
【0021】また、胴部1が球帯状であるため、容器1
0を成形する金型の形状が、縦凹溝や横凹溝を形成した
プラスチックボトルを成形するための金型と比較して単
純となり、金型の作製が容易になるとともに、容器10
の作製にかかるコストの低下も図られる。
【0022】次に、前述した容器10の作製方法につい
て図2を参照して説明する。図2は、容器10を製造す
る一連の工程を示す概略図である。まず、図2(a)に
示すように、内層10aおよび外層10aと、芯層10
bとをそれぞれ構成する2種の熱可塑性樹脂をホッパな
どを通して押出成形機11に投入し、押出成形機11の
先端に設けられたサーキュラダイ12から、溶融した中
空状パリソン(容器前駆体)16を一定速度で押し出
す。このとき、一対の金型13,14は、相互に離隔し
て対向配置しておく。ここで、一対の金型13,14
は、これらの接合時に、これらの金型13,14によっ
て容器10の外形と相補的な形状のキャビティ15を形
成する(図2(b)参照)。このキャビティ15につい
ては、胴部1の最小外径に対応する部分の直径がD
(m)であり、円環状の接地部2に対応する部分の直径
がB(m)である。
【0023】そして、パリソン16が所定長さに達した
ならば、押出成形機11の作動を停止する。次いで、下
記式: P=(D2×108)/(t×E) で定義されるPが0.002〜2.0(m/Pa)とな
るように、作製すべき容器10の胴部1の最小肉厚tの
値を設定し、この最小肉厚tに応じてパリソン16の肉
厚を適宜調整する。ここで、パリソン16の肉厚の調整
は、例えばパリソン16の押出量を増加させたり、パリ
ソン16の下端部16aを引っ張ったりすることで行わ
れる。なお、Pを0.002〜2.0(m/Pa)とし
たのは、Pが0.002(m/Pa)未満では、パリソ
ン16の肉厚が大きくなって内径が小さくなるので、パ
リソン16を押し出すときにパリソン16の内側同士が
くっついて容器10が成形できなくなるかまたは過大な
ブロー圧力を要するために成形できなくなり、Pが2.
0(m/Pa)を越えると、作製される容器10の変形
を十分に防止できないからである。
【0024】次に、図2(b)に示すように、パリソン
16の下端部16aを一対の金型13,14によって挟
み込み、図2(c)に示すように、パリソン16の内部
にブローピン17を挿入し、このブローピン17から圧
縮空気を供給することによりブロー成形を行う。これに
よりパリソン16が金型13,14の内壁まで拡張され
る。そして、所定時間放置した後、金型13,14同士
を離し、拡張されたパリソン16を切り離すと、容器1
0が得られる。
【0025】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものでない。例えば、図3に示すように、容器1
0は、内層10aまたは外層10aのみの単層で構成さ
れてもよい。
【0026】また、本発明は、レトルト殺菌加熱を要す
る食品等を充填する容器として用いられているが、他の
種々の用途にも用いられる。例えば、充填と同時に殺菌
等を行うべく食品等に熱水を加えるホットフィル方式を
利用する食品等の収容容器としても用いることができ
る。この場合、熱水の冷却に伴う凝結水の生成により容
器10の内部の圧力が減少しても、容器10が変形する
ことがない。
【0027】次に、本発明の内容を実施例により具体的
に説明する。
【0028】
【実施例】(実施例1)容器10は、以下のようにして
作製した。すなわち、まず、表層としての内層及び外層
を構成する熱可塑性樹脂として、密度0.90g/cm
3のポリプロピレン、芯層10bを構成する熱可塑性樹
脂として、酸素ガスバリヤー性樹脂のクラレ(株)製の
商品名EVAL#EP−E105(密度1.14g/c
m3)を用意した。そして、これらの熱可塑性樹脂をそ
れぞれホッパを通して押出成形機11に投入してこれら
を溶融させた後、サーキュラダイ12から外径1.8×
10-2m、肉厚2×10-3mの溶融した円筒状のパリソ
ン16を下方に押し出した。次いで、パリソン16の下
端部16aを引っ張ることでその肉厚が更に薄くなるよ
うにした。その後、パリソン16の下端部16aを一対
の金型13,14で挟んだ後、パリソン16内にブロー
ピン17を挿入し、ブローピン17から圧縮空気を供給
しブロー成形を行った。
【0029】このようにして、表1に示すパラメータを
有する容器10を得た。なお、胴部1の最小肉厚tは、
胴部1の上端から下端までの間の3箇所について切り出
し、その切り出した各個所をそれぞれ16等分し、等分
された各片の肉厚を実際に測定することにより求めた。
また、積層体の曲げこわさEは、JIS:K7106に
基づいて測定した。
【0030】
【表1】
【0031】この容器10の内部に約7分目の水を充填
し、口部4をアルミシールで密閉した状態で、水蒸気と
熱水による定圧レトルト殺菌加熱装置(日阪製作所製F
lavor Ace RCS 60/10型、蒸気圧力2
kg/cm2)を用いて、容器10を120℃で20分
間レトルト殺菌加熱を行い、そのときの容器10の変形
を調べた。この結果、容器10には不整変形が見られな
かった。また、上記の定圧レトルト殺菌加熱装置から容
器10を取り出した後3時間経過しても減圧による容器
10の変形が見られなかった。ここで、変形の有無は、
目視により凹み又はつぶれが生じたか否かで判定した。
【0032】(実施例2)胴部1の曲げこわさE、最小
肉厚t、最小外径D、接地部2の外径Bおよびパラメー
タPを表1に示す値になるようにした以外は、実施例1
と同様にして容器10を作製した。この容器10につい
て、実施例1と同様の条件での変形を調べたところ、容
器10には不整変形が見られず、また、定圧レトルト殺
菌加熱装置から取り出された後3時間経過後も減圧変形
が見られなかった。
【0033】(実施例3)胴部1の曲げこわさE、最小
肉厚t、最小外径D、接地部2の外径Bおよびパラメー
タPを表1に示す値になるようにした以外は、実施例1
と同様にして容器10を作製した。この容器10につい
て、実施例1と同様の条件での変形を調べたところ、容
器10には不整変形が見られず、また、定圧レトルト殺
菌加熱装置から取り出された後3時間経過後も減圧変形
が見られなかった。
【0034】(比較例1)胴部1を長軸長さ60mm、
短軸長さ50mmの長軸回り回転楕円体の一部で構成し
胴部1の長軸方向の上端と下端にそれぞれ口部4と底部
3を設け、かつ胴部1の曲げこわさE、最小肉厚t、最
小外径D、接地部2の外径BおよびパラメータPを表1
に示す値になるようにした以外は、実施例1と同様にし
て容器10を作製した。この容器10について、実施例
1と同様の条件での変形を調べたところ、容器10は、
内側に凹形に不整変形し、また、定圧レトルト殺菌加熱
装置から取り出したところ減圧変形が見られた。
【0035】(比較例2)胴部1の曲げこわさE、最小
肉厚t、最小外径D、接地部2の外径Bおよびパラメー
タPを表1に示す値になるようにした以外は、実施例1
と同様にして容器10を作製した。この容器10につい
て、実施例1と同様の条件での変形を調べたところ、容
器10には不整変形が見られ、また、定圧レトルト殺菌
加熱装置から取り出したところ減圧変形が見られた。
【0036】(比較例3)胴部1の曲げこわさE、最小
肉厚t、最小外径D、接地部2の外径Bおよびパラメー
タPを表1に示す値となるようにした以外は、実施例1
と同様にして容器10を作製しようとしたが、容器10
の成形ができなかった。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の自立性耐圧
プラスチック容器及びその製造方法によれば、胴部が球
帯状となっておりかつ胴部についてのパラメータD,
t,Eで表されるパラメータPが所定の範囲内にあるた
め、口部が密閉された状態で容器の外部からの加圧や容
器内部の減圧による容器の変形が十分に防止され、店頭
などに陳列される際における商品価値の低下が防止され
る。また、金型の形状が、複数の縦凹溝や横凹溝が形成
されたプラスチックボトル用の金型に比べて単純となる
ので、安価かつ簡単に容器を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自立性耐圧プラスチック容器の一実施
形態を示す一部切欠き断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の自立性耐圧プラス
チック容器の製造方法の一連の工程を示す概略図であ
る。
【図3】図1の自立性耐圧プラスチック容器の変形例を
示す一部切欠き断面図である。
【符号の説明】
1…胴部、2…接地部、3…底部、4…口部、10…容
器、D…胴部の最小外径、B…接地部の外径、t…胴部
の最小肉厚。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球帯状の胴部と、前記胴部の下端接地部
    に連続して形成された凹状の底部と、前記胴部の上端に
    連続して形成された口部とを備える自立性耐圧プラスチ
    ック容器であって、 下記式: P=(D2×108)/(t×E) [式中、Dは前記胴部の最小外径(m)を表し、tは前
    記胴部の最小肉厚(m)を表し、Eは前記胴部を構成す
    る熱可塑性樹脂の曲げこわさ(Pa)を表す]で定義さ
    れるPが0.002〜2.0(m/Pa)であることを
    特徴とする自立性耐圧プラスチック容器。
  2. 【請求項2】 前記胴部の最小外径D(m)に対する前
    記胴部の最大外径d(m)の比d/Dが1であることを
    特徴とする請求項1に記載の自立性耐圧プラスチック容
    器。
  3. 【請求項3】 前記下端接地部が円環状となっており、
    かつ前記下端接地部の外径B(m)に対する前記胴部の
    最小外径D(m)の比D/Bが1.2〜3.5であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の自立性耐圧プラ
    スチック容器。
  4. 【請求項4】 レトルト殺菌を要する内容物を収容する
    のに用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か一項に記載の自立性耐圧プラスチック容器。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂を溶融し、前駆体形成用金
    型から溶融した中空状の容器前駆体を押出成形し、 球帯状の胴部と、前記胴部の下端接地部に連続して形成
    された凹状の底部と、前記胴部の上端に連続して形成さ
    れた口部とを備え、かつ、下記式: P=(D2×108)/(t×E) [式中、Dは前記胴部の最小外径(m)を表し、tは前
    記胴部の最小肉厚(m)を表し、Eは前記熱可塑性樹脂
    の曲げこわさ(Pa)を表す]で定義されるPが0.0
    02〜2.0(m/Pa)となる自立性耐圧プラスチッ
    ク容器を、前記容器前駆体からブロー成形により製造す
    ることを特徴とする自立性耐圧プラスチック容器の製造
    方法。
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