JPH11209065A - クレーンの吊り荷の振れを制御する方法及び装置 - Google Patents

クレーンの吊り荷の振れを制御する方法及び装置

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JPH11209065A
JPH11209065A JP942798A JP942798A JPH11209065A JP H11209065 A JPH11209065 A JP H11209065A JP 942798 A JP942798 A JP 942798A JP 942798 A JP942798 A JP 942798A JP H11209065 A JPH11209065 A JP H11209065A
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JP
Japan
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boom
speed
moving speed
rope
suspended load
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JP942798A
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English (en)
Inventor
Yukichi Sekiguchi
祐吉 関口
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Sanwa Seiki Ltd
Original Assignee
Sanwa Seiki Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーム1の上端部から垂らしたロープ3によ
り吊り下げた吊り荷4が、ブーム1の速度変化により振
れる事を防止する。又、外乱により振れた場合にはこの
振れを収束させる。 【解決手段】 ブーム1の移動速度を変化させる場合に
は、一度目標速度にしてから、所定時間だけ元の速度に
戻す事により、振れの発生を防止する。発生した振れを
収束させる場合には、発生した振れの大きさに応じて、
所定時間だけ上記ブーム1の移動速度を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るクレーンの吊
り荷の振れを制御する方法及び装置は、例えばトラック
に付設した車載クレーンにより荷物を吊り上げて、この
クレーンを構成するブームを旋回させる事により水平移
動させる際に、この荷物がブームの上端部に設けたプー
リを中心として、このプーリに掛け渡したワイヤーロー
プ(以下、ロープと言う。)の下端部で振れるのを抑え
る為に利用する。
【0002】
【従来の技術】例えばトラックの荷台に設けた車載クレ
ーンの場合には、旋回自在な支柱の上端部に設けた第一
の横軸に伸縮自在なブームの下端部を起伏自在に支持
し、このブームの上端部に設けた第二の横軸にプーリ
を、回転自在に支持している。このプーリには荷物を吊
り上げる為のロープの中間部を掛け渡し、このロープの
下端部に、上記荷物を係止する為のフックを設けてい
る。又、上記支柱若しくはこの支柱を固定した旋回台に
支持したドラムにより、上記ロープを巻き取り・送り出
し自在としている。
【0003】上述の様なクレーンにより荷物を水平移動
させる際には、この荷物を上記フックに係止すると共
に、上記ドラムにより上記ロープを適当長さだけ巻き取
って上記荷物を吊り上げた状態で上記支柱を旋回させ、
上記プーリを水平移動させる。この様に支柱を旋回させ
つつ上記ロープに吊り下げた荷物を水平移動させる際に
は、しばしばこの荷物が上記プーリへの係止部を中心に
振れる場合がある。即ち、ロープにより吊り下げた荷物
は慣性によりそのままの運動状態を維持する傾向にある
ので、この荷物を水平移動させるべく、上記プーリを水
平移動させる速度を変化させると、このプーリと荷物と
の間に存在するロープが傾斜方向に変位し、この荷物が
上記プーリを中心に振り子状に振れる。この様な原因で
この荷物が振れると、この荷物を所定位置に移動させる
作業が難しくなる。この為従来は、クレーンを操作する
作業者が、上記ブームの旋回動作を制御する事により、
上述の様に荷物が振れる事を防止したり、振れた場合に
はこの振れを抑える様にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来は、作業
者の勘に頼って、荷物が振れるのを防止したり、発生し
た振れを収める様にしていた為、作業に熟練を要するだ
けでなく、荷役作業の効率を向上させる事が難しかっ
た。本発明のクレーンの吊り荷の振れを制御する方法及
び装置は、この様な事情に鑑みて、特に熟練を要する事
なく、吊り荷が振れるのを防止できるクレーンを実現す
べく発明したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のクレーンの吊り
荷の振れを制御する方法及び装置のうち、第1の発明
は、クレーンを構成するブームの上端部から垂らしたロ
ープの下端部に吊り下げた吊り荷が、上記ブームの上端
部の水平方向に亙る移動に伴って振れる事を抑える方法
であって、上記ロープの長さLから上記吊り荷が振れる
周期の1/6の時間TP を求め、振れを抑える為の制御
を開始する以前の瞬間に於ける上記ブームの上端部の水
平方向に亙る移動速度をV1 とし、この瞬間の後に上記
吊り荷を水平方向に移動させようとする速度の目標値で
ある目標速度をV2 とし、上記移動速度V1 と目標速度
2 とが異なる場合に、時間TP の間だけ、上記ブーム
の上端部の移動速度を上記目標速度V2 とし、続く時間
P の間だけ、上記ブームの上端部の移動速度を上記移
動速度V1 とした後、上記ブームの上端部の移動速度を
上記目標速度V2 とする制御方法である。
【0006】又、第2の発明は、クレーンを構成するブ
ームの上端部から垂らしたロープの下端部に吊り下げた
吊り荷が、上記ブームの上端部の水平方向に亙る移動時
に振れた場合にこの振れを抑える方法であって、上記ロ
ープの長さLから上記吊り荷が振れる周期の1/6の時
間TP を求め、振れを抑える為の制御を行なう前後の上
記ブームの上端部の水平方向に亙る移動速度をV1
し、上記吊り荷の振れ速度の最大値Vmax を求め、上記
吊り荷の振れ速度が最大値Vmax に達した瞬間から時間
P 経過した後、続く時間TP の間だけ、上記ブームの
上端部の移動速度をV1 +Vmax とした後、上記ブーム
の上端部の移動速度を上記移動速度V1 に戻す様に制御
する制御方法である。
【0007】又、第3の発明は、クレーンを構成するブ
ームの上端部から垂らしたロープの下端部に吊り下げた
吊り荷が、上記ブームの上端部の水平方向に亙る移動に
伴って振れた場合にこの振れを抑える装置であって、上
記ブームの上端部を所望の移動速度で水平移動させる為
の駆動手段と、この駆動手段に上記ブームの上端部を水
平移動させる速度指令を送る制御手段と、上記ロープの
長さLを検出する為のロープ長センサと、このロープ長
センサが検出する上記ロープの長さLから上記吊り荷が
振れる周期の1/6の時間TP を求める演算手段とを備
え、振れを抑える為の制御を開始する以前の瞬間に於け
る上記ブームの上端部の水平方向に亙る移動速度をV1
とし、その瞬間の後に上記吊り荷を水平方向に移動させ
ようとする速度の目標値である目標速度をV2 とする
と、上記移動速度V1 と目標速度V2 とが異なる場合
に、時間TP の間だけ、上記ブームの上端部の移動速度
を上記目標速度V2 とする信号を上記駆動手段に送り、
続く時間TP の間だけ、上記ブームの上端部の移動速度
を上記移動速度V1 とする信号を上記駆動手段に送った
後、上記ブームの上端部の移動速度を上記目標速度V2
とする指令信号を上記駆動手段に送る機能を有する装置
である。
【0008】更に、第4の発明は、クレーンを構成する
ブームの上端部から垂らしたロープの下端部に吊り下げ
た吊り荷が、上記ブームの上端部の水平方向に亙る移動
に伴って振れた場合にこの振れを抑える装置であって、
上記ブームの上端部を所望の移動速度で水平移動させる
為の駆動手段と、この駆動手段に上記ブームの上端部を
水平移動させる速度指令を送る制御手段と、上記ロープ
の長さLを検出する為のロープ長センサと、このロープ
長センサが検出する上記ロープの長さLから上記吊り荷
が振れる周期の1/6の時間TP を求める演算手段と、
鉛直方向に対する上記ロープの角度θを検出する為の角
度検出手段と、この角度検出手段及び上記ロープ長検出
手段の検出値に基づいて上記吊り荷の振れの最高速度V
max を算出する速度算出手段とを備え、上記制御手段
は、振れを抑える為の制御を行なう前後の上記ブームの
上端部の水平方向に亙る移動速度をV1 とした場合に、
上記吊り荷の振れ速度が最大値Vmax に達した瞬間から
時間TP 経過した後、続く時間TP の間だけ、上記ブー
ムの上端部の移動速度をV1 +Vmax とした後、上記ブ
ームの上端部の移動速度を上記移動速度V1 に戻す指令
信号を上記駆動手段に送る機能を有する装置である。
尚、何れの発明の場合も、ブームの上端部の移動速度の
変更は、極く短時間で、ほぼ瞬間的に行なわれる。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明のクレーンの吊り荷
の振れを抑える方法及び装置のうち、第1の発明及び第
3の発明によれば、ブームを起動・停止させたり、或は
ブームの移動速度を変化させる場合に、このブームの上
端部から垂らしたロープにより吊り下げた吊り荷が振れ
る事を防止できる。又、第2の発明及び第4の発明によ
れば、ブームの上端部から垂らしたロープにより吊り下
げた吊り荷が、ブーム移動中に突風等の外乱により振れ
た場合に、この振れを減衰乃至は解消する事ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の対象となるクレ
ーンの基本構成を示しており、図2は、クレーンの操作
部を示す、図1の左端部に相当する斜視図であり、図3
は、クレーンで荷物を吊り上げている状態を略示したも
のである。尚、総てが本発明の要旨と言う訳ではない
が、本発明を説明する為の前提として、以下ではクレー
ン(車載クレーン)の構造及びその操作方法に就いても
多少詳しく説明する。旋回自在な旋回台8の上面には、
支柱10の下端部を結合固定している。この支柱10の
上端部に設けた第一の横軸11には、伸縮自在なブーム
1の下端部を起伏自在に支持している。即ち、このブー
ム1は、それぞれが筒状に形成された外側部材12と内
側部材13とをテレスコープ状に組み合わせて成る。そ
して、このうちの外側部材12の内側に設けた内側部材
13を、ブーム伸縮用シリンダ17(図1〜3には省
略。後述する図4参照。)により上記外側部材12の上
端部から出入り自在とする事によって、上記ブーム1を
伸縮自在としている。又、上記外側部材12の下端部を
上記第一の横軸11に枢支すると共に、この外側部材1
2の下端寄り部に伸縮自在なブーム起伏用シリンダ21
の上端部を結合する事により、上記ブーム1を起伏自在
(上記第一の横軸11を中心に揺動自在)としている。
【0011】上記内側部材13の上端部(上記ブーム1
の上端部)に設けた第二の横軸9にはプーリ2を、回転
自在に支持している。そして、このプーリ2に荷物を吊
り上げる為のロープ3の中間部を掛け渡し、このロープ
3の先端部(図1、3の下端部)に、荷物(吊り荷)4
を係止する為のフック14を設けている。又、上記ブー
ム1の内側に挿通した上記ロープ3の基端部は、上記支
柱10の内部に設けたドラム15に巻付けており、この
ドラム15を回転させる事によって、上記ロープ3を巻
き取り・送り出し自在としている。尚、上記ドラム15
は、作業者が入力器7(図2に示した例では有線式であ
るが、無線式であっても良い。)を操作する事により回
転させる。即ち、上記入力器7に入力した指令は、制御
器6を介して後述する駆動装置5を構成するコントロー
ルバルブ5aに送られ、このコントロールバルブ5aを
駆動させる。そして、このコントロールバルブ5aの駆
動に基づいてウインチ用油圧モータ19(図1〜3には
省略。後述する図4参照。)を駆動させる事により、上
記ドラム15を回転させる。上記プーリ2よりも下方に
垂れ下がっている部分に関連する長さである、上記ロー
プ3の長さLは、上記ドラム15によるこのロープ3の
巻き取り・送り出しにより調節自在である。
【0012】尚、上記コントロールバルブ5aは、電磁
弁、油圧切換弁、及び後述するフィードバック信号を送
るセンサにより構成している。このコントロールバルブ
5aは、上述の様に作業者が入力器7を操作する事によ
り、上記電磁弁が上記油圧切換弁を切り換えてウインチ
用油圧モータ19を駆動し、上記ドラム15を回転させ
る他、上記制御器6からの指令に基づいて、ブーム伸縮
用シリンダ17(図1〜3には省略。図4参照。)を伸
縮させる事により上記ブーム1を伸縮させたり、或は、
ブーム起伏用シリンダ21(図3には省略。図1、2、
4参照。)を伸縮させる事により上記ブーム1を起伏さ
せたり、或は、ブーム旋回用油圧モータ23(図1、3
には省略。図2、4参照。)を駆動する事により前記旋
回台8及び上記支柱10を旋回させる様に構成してい
る。この点に就いては、更に図4に示す制御回路を用い
て後述する。尚、上記旋回台8の後部位置(図2の奥部
位置)には、クレーンを手動操作する為の各種レバー
を、車両の幅方向(図2の左右方向)に関して左右に1
対ずつ設けている。クレーンを操作する際には、これら
各レバーにより上記コントロールバルブ5aの油圧切換
弁を手動で切り換える。尚、図2で上から順に、ブーム
伸縮用レバー36、36、ウインチ用レバー37、3
7、ブーム起伏用レバー38、38、ブーム旋回用レバ
ー39、39となっている。
【0013】前記荷物4を水平移動させる際には、上記
コントロールバルブ5a、ブーム旋回用油圧モータ23
等により構成された、駆動手段である駆動装置5によっ
て上記旋回台8及び支柱10を旋回させる事により、上
記ブーム1の上端部に支持したプーリ2を水平移動させ
る。上記駆動装置5は、制御器6から送り込まれる駆動
信号に基づいて上記旋回台8及び支柱10を、所定方向
に所定速度で所定量だけ旋回させる。本発明の場合に
は、上記制御器6から上記駆動装置5に送る駆動信号を
工夫する事により、上記荷物4が振れる事を防止すると
共に、この荷物4が振れた場合に、この振れを減衰若し
くは解消させる様にしている。
【0014】図4は、上記駆動装置5によるクレーンの
駆動方向及び駆動速度を制御する為の制御回路を示して
いる。制御器6から、駆動装置5を構成する(更には、
この駆動装置5のコントロールバルブ5aを構成する)
ブーム伸縮用バルブ16及びウインチ用バルブ18及び
ブーム起伏用バルブ20及びブーム旋回用バルブ22へ
は、それぞれ上記駆動方向及び駆動速度を指示する指令
信号S1 〜S4 を送る。そして、この指令信号S1 〜S
4 に基づいて上記各バルブ16、18、20、22の開
度を調節する事により、やはり上記駆動装置5を構成す
るブーム伸縮用シリンダ17及びウインチ用油圧モータ
19及びブーム起伏用シリンダ21及びブーム旋回用油
圧モータ23のそれぞれを駆動自在としている。一方、
上記各バルブ16、18、20、22に組み込まれたセ
ンサから上記制御器6へは、それぞれ実行されている駆
動方向及び駆動速度を表すフィードバック信号S5 〜S
8を送る。尚、上記各バルブ16、18、20、22へ
は、前述した手動操作用の各レバー36、37、38、
39(図2参照)から直接指令を送る事もできる。
【0015】上記制御器6へは、入力器7により作業者
が、所望とする上記ブーム1の伸縮、前記フック14の
昇降、上記ブーム1の起伏、上記ブーム1の左右の旋回
等に関する駆動方向及び駆動速度を入力自在としてい
る。又、上記制御器6には、ロープ長センサ24から前
記ロープ3の長さLを表す信号S9 を、ブーム長センサ
25から上記ブーム1の長さである、前記第一の横軸1
1から第二の横軸9までの長さl1 を表す信号S10を、
ロープ角度センサ26から鉛直方向に対する上記ロープ
3の旋回方向の角度θを表す信号S11を、ブーム角度セ
ンサ27から水平方向に対する上記ブーム1の起伏方向
の角度αを表す信号S12を、ブーム旋回センサ28から
上記ブーム1の旋回速度を表す信号S13を、それぞれ入
力している。
【0016】又、図1に示す様に、上記ロープ長センサ
24は、上記ブーム1の上端部に、上記ブーム長センサ
25は、上記ブーム1の下端寄り部に、上記ロープ角度
センサ26は、前記プーリ2よりも下方に垂れ下がって
いる上記ロープ3の上端部に、上記ブーム角度センサ2
7は、上記ブーム1の中間部に、上記ブーム旋回センサ
28は、前記旋回台8の側方に、それぞれ設けている。
このうちのロープ長センサ24は、図5に示す様に、上
記ブーム1を構成する内側部材13の外側で、上記プー
リ2と同心に配置したエンコーダ29を含んで構成して
いる。このエンコーダ29は、片面側(図5の右面側)
に突出する中心軸30を、上記プーリ2の中心軸である
第二の横軸9に連結している。図示の例では、上記プー
リ2は、上記第二の横軸9の中間部に固設すると共に、
この第二の横軸9の両端部を上記内側部材13の上端部
両側壁に回転自在に支持している。従って、上記エンコ
ーダ29は、上記プーリ2と同期して回転する。
【0017】前記ドラム15が回転する事により上記プ
ーリ2に掛け渡されたロープ3が送られる際には、この
プーリ2と共に上記エンコーダ29が回転する。この
際、このエンコーダ29に内蔵された図示しないセンサ
が、このエンコーダ29の回転量を検出する事に基づい
て、上記プーリ2に掛け渡されたロープ3の送り量を検
出する。そして、このロープ3の送り量に基づいて上述
したロープ3の長さLを検出し、このロープ3の長さL
を前記信号S9 として制御器6に送る。この指令信号S
9 に基づいて、この制御器6に組み込んだ演算手段は、
上記フック14に吊り下げられた吊り荷4が振れる周期
の1/6の時間TP [={2π√(L/g)}/6]を
求める。尚、上記ロープ3の長さLに比較して上記吊り
荷4の高さが大きく(高く)、この長さLに対して上記
フックの下端から吊り荷4の重心までの距離が無視でき
ない場合には、作業者が、上記入力器7から上記長さL
に補正を加える(フック14の下端から吊り荷4の重心
までの距離を足す)。
【0018】又、角度検出手段である上記ロープ角度セ
ンサ26は、図6に示す様に構成している。即ち、上端
部を上記第二の横軸9に枢支した第一の腕片32の下端
部に枢軸33を、上記第二の横軸9の配設方向に対し直
角方向に設けている。この枢軸33は、上記第一の腕片
32の下端部に形成した円孔内に回転自在に設けてい
る。そして、この枢軸33の一端部(図6の左端部)
に、鉛直方向に対する上記ロープ3の角度θ(大きさ及
び変位の方向)を検出自在な傾斜計31を、同じく他端
部(図6の右端部)に第二の腕片34の上端部を、それ
ぞれ結合固定している。上記第二の腕片34の下端部に
は1対のアイドラプーリ35、35を、上記プーリ2よ
りも下方に垂れ下がっている上記ロープ3の上端部を挟
持する状態で、回転自在に支持している。
【0019】上記ロープ3が上記ブーム1の旋回方向
{図6(a)の表裏方向、同じく(b)の左右方向}に
揺動する際には、上記傾斜計31が上記第二の腕片34
と共に揺動(回動)する。これにより、上記傾斜計31
が鉛直方向に対する上記ロープ3の角度θを検出し、こ
のロープ3の角度θを前記信号S11として制御器6に送
る。尚、図7は、上述の様なロープ角度センサの構造の
別例として、第一の腕片32aを水平方向に固定した構
造のものを示している。この様な構造の場合には、第二
の腕片34の上端部と傾斜計31とを上記第一の腕片3
2aの先端部(図7の右端部)に、これら第二の腕片3
4の上端部と傾斜計31とが互いに同期して揺動(回
動)する様に支持する。その他の構成及び作用は、上述
の図6に示した構造の場合と同様である。
【0020】上述の様な角度センサ9が検出した、上記
ロープ3の角度θを表す指令信号S4 に基づいて、上記
制御器6に組み込んだ速度検出手段(図示せず)は、上
記吊り荷4のブーム1の旋回方向に亙る振れの最高速度
max (上記ロープ角度センサ26が検出する角度θが
0度の場合に於ける速度)を、計算式Vmax =ωLから
算出する。但し、ω=dθ/dtとする。尚、この様
に、上記ロープ3の角度を検出する為のロープ角度セン
サ26と、上記吊り荷4の振れの最高速度Vmaxを算出
する為の速度算出手段とは、第2の発明及び第4の発明
の様に、既に発生した上記吊り荷4の振れを減衰若しく
は解消する場合に必要である。第1の発明及び第3の発
明の様に、ブーム1を起動・停止したり、移動速度を変
化させる際に振れが発生するのを防止する為には不要で
ある。
【0021】尚、前記ブーム長センサ25は、図8に示
す様に構成している。ブーム1を構成する外側部材12
(図1参照)の内側に設けた枢軸40には、揺動部材4
1の基端部{図8(a)の右上端部、(b)の上端部}
を枢支している。この揺動部材41の先端部{図8
(a)の左下端部、(b)の下端部}には、互いの中心
軸同士を結合したエンコーダ29aとローラ42とを回
転自在に支持すると共に、このうちのローラ42の外周
面を上記外側部材12の内側に挿通したロープ3に当接
させている。又、上記揺動部材41の中間部には圧縮ば
ね43(或は引っ張りばね)を付設して、この揺動部材
41に、上記ローラ42の外周面を上記ロープ3に押し
付ける方向の弾力を付与している。前記ドラム15が回
転する事により上記ロープ3が送られる際には、上記ロ
ーラ42と共に上記エンコーダ29aが回転する。この
際、このエンコーダ29aに内蔵された図示しないセン
サが、このエンコーダ29の回転量を検出する事に基づ
いて、上記ロープ3の送り量を検出する。
【0022】上記ブーム1の長さl1 は、次の様に求め
られる。先ず、ブーム1を最も縮め(ブーム1を構成す
る内側部材13を、同じく外側部材12の内側に完全に
収め)、且つ、ロープ3をドラム15に最も巻き上げた
状態(プーリ2よりも下方に垂れ下がっているロープ3
の長さLを0にした状態)を初期状態とする。そして、
この初期状態から、上記ブーム1を伸ばす(上記外側部
材12の上端部から上記内側部材13を突出させる)と
共に上記ロープ3を上記ドラム15から送り出した場合
に、上記ブーム長センサ25が検出する上記ロープ3の
送り量をs25、同じく前記ロープ長センサ24が検出す
る上記ロープ3の送り量をs24とする。この場合、上記
外側部材12の上端部から突出した内側部材12の長
さ、即ち、上記外側部材12の上端部から上記内側部材
13の上端部に設けた第二の横軸9までの長さl13は、
関係式l13=s25−s24により求まる。又、上記外側部
材12の長さである、前記第一の横軸11からこの外側
部材12の上端部までの長さl12は、予め分っている。
従って、上記ブーム1の長さl1 は、この外側部材12
の長さl12と上記外側部材12の上端部から突出した内
側部材12の長さl13との合計として求められる。この
様にして求められるブーム1の長さl1 は、前記信号S
11として制御器6に送る。更に、制御器6の演算手段
は、上記の様にして求められたブーム1の長さl1 (信
号S10)、旋回台の旋回速度(信号S13)、ブーム起伏
方向の角度α(信号S12)を基に、下記の様にブーム1
の上端部の旋回方向に亙る移動速度V1 を、V1 =S10
・S13・cos S12として計算している。
【0023】図3〜4に於いて、上記制御器6は、前記
ロープ3の長さLに基づいて前述の時間TP を求める
他、以下の及びの両方の機能を有する。このうちの
の機能は、第1の発明及び第3の発明を実施する為に
必要であり、の機能は、第2の発明及び第4の発明を
実施する為に必要である。 振れを抑える為の制御を開始する以前の瞬間(直
前)に於ける前記ブーム1の上端部の旋回方向に亙る移
動速度V1 と、上記瞬間の後に前記吊り荷4を旋回方向
に移動させようとする速度の目標値である目標速度V2
とが異なる場合に、上記時間TP の間だけ、上記ブーム
1の上端部の移動速度を上記目標速度V2 とする信号を
前記駆動装置5に送り、続く時間TP の間だけ、上記ブ
ーム1の上端部の移動速度を上記移動速度V1 とする信
号を上記駆動装置5に送った後、上記ブーム1の上端部
の移動速度を上記目標速度V2 とする指令信号を上記駆
動装置5に送る。 振れを抑える為の制御を行なう前後の上記ブーム1
の上端部の旋回方向に亙る移動速度をV1 とした場合
に、上記吊り荷4の振れ速度が最大値Vmax に達した瞬
間から時間TP 経過した後、続く時間TP の間だけ、上
記ブーム1の移動速度をV1 +Vmax とした後、上記ブ
ーム1の上端部の移動速度を上記移動速度V1 に戻す指
令信号を上記駆動手段に送る。
【0024】そこで、先ず、第1の発明及び第3の発明
の様に、ブーム1を起動・停止したり、移動速度を変化
させる際に振れが発生するのを防止する際の作用(上記
の機能)に就いて、図9〜12を参照しつつ説明す
る。先ず、図9に示したフローチャートのステップ1で
ロープ長センサ24が検出した、上記ロープ3の長さL
を算出する。次いでステップ2で、上記吊り荷4が振れ
る周期の1/6の時間TP を求める。次いで、ステップ
3で、振れを抑える為の制御を開始する以前の瞬間(直
前)に於ける上記ブーム1の上端部の旋回方向に亙る移
動速度をV1 とする。このV1 は、前記フィードバック
信号S10、S12、S13(図4参照)から前述の様にして
求められるもので、例えばクレーンを起動する際には、
このV1 は0である。次いで、ステップ4では、上記瞬
間の後に上記吊り荷4を水平方向に移動させようとする
速度の目標値である目標速度をV2 に設定する。このV
2 は、作業者が前記入力器7に入力した値であり、例え
ば、クレーンを停止する際には、このV2 は0である。
これら両速度V1 、V2を決定し、制御器5の判定回路
中に取り込んだならば、続くステップ5で、上記両速度
1 、V2 を比較する。そして、これら両速度V1 、V
2 が等しい、即ち、ブーム1の移動速度がそのまま変化
しない場合には、上記ステップ1に戻る。これに対し
て、上記移動速度V1 と目標速度V2 とが異なる場合に
は、次のステップ6〜8に移って、上記ブーム1の移動
速度の変化に拘らず、上記吊り荷4が振れない様にす
る。
【0025】先ず、ステップ6では、前述の様にロープ
3の長さLに基づいて求めた時間TP の間だけ、上記ブ
ーム1の上端部の移動速度を上記目標速度V2 とする。
次いで、ステップ7では、続く時間TP の間だけ、上記
ブーム1の上端部の移動速度を上記移動速度V1 とす
る。更に、ステップ8では、上記ブーム1の上端部の移
動速度を上記目標速度V2 とする。これらステップ6〜
8に示した制御を順次行なう結果、上記ブーム1の上端
部の旋回方向に亙る移動速度と上記吊り荷4の旋回方向
に亙る移動速度とが一致し、この吊り荷4が振れる事が
なくなる。
【0026】この様に、ブーム1の上端部の移動速度を
変える場合に吊り荷4の振れが発生するのを防止する状
態に関して、クレーンを起動する場合と停止する場合と
に就いて、図10〜12により説明する。先ず、図10
は、クレーンを起動する場合に於ける、吊り荷4の速度
C (実線a)とブーム1の上端部の速度VB (破線
b)と荷振れ量(鉛直方向に対するロープ3の旋回方向
の変位量)θ(鎖線c)との関係を示している。上記ス
テップ6では、上記ブーム1の上端部が、上記目標速度
2 で旋回方向の移動を開始する。この際、目標速度V
2 への速度変換(上昇)は、ほぼ瞬間的に行なわせる。
即ち、前記ブーム旋回用油圧モータ23により駆動する
ブーム1の移動速度は直ちに上昇し、実質的に無視でき
る程度の短時間で、上記目標速度V2 に達する。これに
対して上記吊り荷4は、慣性によりそのままの位置に留
まろうとする為、上記ブーム1の上端部の速度VB がV
2 に達しても(VB =V2 になっても)、直ちには水平
移動を開始せず、鉛直方向に対するロープ3の旋回方向
の変位量θが大きくなってから、このロープ3に引かれ
る様にして水平移動を開始する。従って、上記ステップ
6の段階では、上記吊り荷4の速度VC は、上記ブーム
1の上端部の速度VB よりも小さくなる(VC<V
B )。
【0027】この為、本発明の場合には、続くステップ
7で、続く時間TP の間だけ、上記ブーム1の上端部の
移動速度を、起動開始前の移動速度V1 に対応する、速
度0の状態(停止状態)とする。この間に上記吊り荷4
は、上記ロープ3の振れに基づいて上記ブーム1の上端
部を移動方向前方に追いつく。そして、ステップ7の開
始後、即ちこのブーム1の再停止後TP 経過した後に、
上記吊り荷4が上記ブーム1の直下に位置すると共に、
この吊り荷4の移動速度が、上記目標速度V2に達す
る。
【0028】そこで、続くステップ8では、上記ブーム
1を再起動させて、このブーム1の上端部の移動速度を
上記目標速度V2 とする。上述した通り、ブーム1の移
動速度はほぼ瞬間的に上昇し、実質的に無視できる程度
の短時間で、上記目標速度V2 に達する為、このステッ
プ8を経た状態では、上記ブーム1の上端部の旋回方向
に亙る移動速度と上記吊り荷4の旋回方向に亙る移動速
度とが一致し、この吊り荷4が振れる事がなくなる。言
い換えれば、この吊り荷4が上記ブーム1の上端部の直
下に位置し(鉛直方向に対するロープ3の旋回方向の変
位量θが0になり)、これら吊り荷4とブーム1の上端
部とが同一方向に同一速度で移動する様になる。尚、上
記時間TP を吊り荷4が振れる周期の1/6としたの
は、本発明者が行なった実験の結果より最適値としたも
のである。
【0029】次に、図11は、クレーンを停止する場合
に於ける、吊り荷4の速度VC ´(実線a´)とブーム
1の上端部の速度VB ´(破線b´)と荷振れ量(鉛直
方向に対するロープ3の旋回方向の変位量)θ´(鎖線
c´)との関係を示している。作業者が入力器7から上
記ブーム1の旋回速度として0(停止)を入力すると、
前記ステップ6では、上記ブーム1の上端部の速度VB
´が、前記目標速度V2 である停止状態(速度0)とな
る。前記ブーム旋回用油圧モータ23への作動油の給排
を停止すれば、ブーム1の移動速度は直ちに下降し、移
動状態から停止状態にまで、実質的に無視できる程度の
短時間で達する。これに対して上記吊り荷4は、慣性に
よりそのまま水平移動し続けようとする為、上記ブーム
1が停止しても(VB ´=V 2=0になっても)、直ち
には停止せず、鉛直方向に対するロープ3の旋回方向の
変位量θ´の絶対値が大きくなってから、このロープ3
に引かれる様にして減速を開始する。従って、上記ステ
ップ6の段階では、上記吊り荷4の速度VC ´は、上記
ブーム1の上端部の速度VB ´よりも大きくなる(VC
´>V B´)。そして、上記吊り荷4がブーム1の上端
部よりも移動方向前方に移動する。
【0030】この為、本発明の場合には、続くステップ
7で、続く時間TP の間だけ、上記ブーム1の上端部の
移動速度を、停止前の移動速度V1 とする。そして、ス
テップ7の開始後、即ちこのブーム1の再起動後TP
過した後に、上記吊り荷4が上記ブーム1の直下に位置
すると共に、この吊り荷4の移動速度が、上記目標速度
2 、即ち停止状態となる。
【0031】そこで、続くステップ8では、上記ブーム
1を再停止させる。上述した通り、ブーム1の移動速度
は直ちに下降し、実質的に無視できる程度の短時間で停
止する為、このステップ8を経た状態では、上記ブーム
1及び吊り荷4が停止すると同時にこの吊り荷4が上記
ブーム1の上端部の直下に位置する。そこで、この状態
から前記ドラム15により上記ロープ3の巻き取り・送
り出しを行なえば、上記吊り荷4を所望位置に吊り上げ
若しくは降ろす事ができる。
【0032】次に、図12は、V1 なる速度で水平移動
させていた吊り荷4の移動速度を、一度V2 に上昇させ
てから停止させる状態を示している。この図12の
(A)は上記吊り荷4の目標速度を、(B)は吊り荷4
に振れを発生させる事なく、この吊り荷4の移動速度を
目標速度にする為の、ブーム1の上端部の移動速度を、
(C)の実線は上記吊り荷4の実際の移動速度を、同じ
く破線はこの吊り荷4の振れ角(鉛直方向に対するロー
プ3の旋回方向の変位量θ)を、それぞれ表している。
この図12から明らかな通り、第1の発明及び第3の発
明によれば、吊り荷4の移動速度を途中で変更する場合
でも(図12に示す様に上昇する場合に限らず、下降さ
せる場合も)上記吊り荷4が振れる事を防止できる。
尚、上記制御に於いては、移動速度V1 の代わりにフィ
ードバック信号S8 を、目標速度V2 の代わりに指令信
号S4 を、それぞれ使用してもよい。即ち、時間Tp
ロープ3の長さLのみで決まってしまうので、旋回操作
が行なわれた事や操作量や旋回方向が分かれば上記制御
は行なえる。この場合は、ブーム角度センサ25、ブー
ム長センサ27、ブーム旋回センサ28は省略する事が
できる。
【0033】次に、第2の発明及び第4の発明の様に、
突風等の外乱により既に発生した上記吊り荷4の振れを
減衰若しくは解消する際の作用(前記の機能)に就い
て、図13〜16を参照しつつ説明する。先ず、図14
は、吊り荷4の振れを抑える場合に於ける、吊り荷4の
速度VC″(実線a″)とブーム1の上端部の速度V
B ″(破線b″)と荷振れ量(鉛直方向に対するロープ
3の旋回方向の変位量)θ″(鎖線c″)との関係を示
している。
【0034】図13に示したフローチャートのステップ
1では、上記ブーム1の上端部が定速移動中であるか否
かを判定する。上記吊り荷4の振れを減衰若しくは解消
する作業は、上記ブーム1の上端部が速度V1 で定速移
動中の場合に限り行なうので、定速移動中の場合に限
り、次のステップ2に移る。このステップ1の状態で
は、図14の左部から明らかな通り、ブーム1の上端部
は速度V1 で定速移動しているにも拘らず、上記吊り荷
4は振れている。
【0035】上記ステップ2では、制御器6のタイマー
を初期化すると共に、前記ロープ角度センサ26からの
信号S11に基づき、上記吊り荷4の振れ速度VD を算出
する。尚、この振れ速度VD は、上記角度センサ9の検
出値に基づく角速度ω(=dθ/dt)と、前記ロープ
長センサ24からの信号に基づいて求まるロープ3の長
さLとの積(ω・L)で求められる。尚、上記吊り荷4
が振れる周期の1/6の時間TP は、上記ロープ長セン
サ24からの信号S9 に基づいて予め求めておく。尚、
上記タイマーは、次述するステップ3で、振れの1周期
中での振れ速度が最大(+方向或は−方向)となるタイ
ミングを求める為に設けている。
【0036】続くステップ3では、上記振れ速度VD
最大値Vmax になる(VD =Vmaxになる)か否かを判
定する。実際上、この振れ速度VD が最大値Vmax にな
るのは、上記ロープ角度センサ26の検出値が0になる
(ロープ3が鉛直方向に位置する)瞬間である。尚、本
明細書に於いて上記振れ速度VD に関しては、振れ方向
とブーム1の上端部の移動方向とが同じである場合に+
(正)とし、異なる場合に−(負)とする。
【0037】そこで、図示の例では、上記振れ速度VD
が最大値Vmax に達した瞬間から時間TP 経過した後
(ステップ4)、次のステップ5で、時間TP の間だ
け、上記ブーム1の上端部の移動速度をV1 +Vmax
する。このステップ5でこのブーム1の上端部の移動速
度を上記吊り荷4の振れ速度との関係で変化させる事に
より、上記ブーム1の上端部の移動速度をV1 +Vmax
とした後、時間TP 経過後に、上記吊り荷4が上記ブー
ム1の直下に位置すると共に、この吊り荷4の移動速度
が、上記ステップ1の状態でのブーム1の上端部の速度
1 に一致する。そこで、次のステップ5で上記ブーム
1の上端部の移動速度を、上記移動速度V1に戻せば、
上記ブーム1の上端部の旋回方向に亙る移動速度と上記
吊り荷4の旋回方向に亙る移動速度とが一致し、この吊
り荷4が振れる事がなくなる。言い換えれば、この吊り
荷4が上記ブーム1の上端部の直下に位置し(鉛直方向
に対するロープ3の旋回方向の変位量θが0になり)、
これら吊り荷4とブーム1の上端部とが同一方向に同一
速度で移動する様になる。
【0038】尚、上述の様にブーム1の上端部の移動速
度をV1 +Vmax とするのは、必ずしも正確に上記振れ
速度VD が最大値Vmax に達した瞬間から時間TP 経過
した後でなくても良い。移動速度をV1 +Vmax とする
タイミングが遅れても、振れを減衰させる事ができるの
で、図13の制御を繰り返す事により(その分、振れを
解消できるまでの時間が遅れるが、)振れを減衰乃至は
解消する事は行なえる。又、上記振れ速度VD の最大値
max が+である場合と−である場合とで、上記吊り荷
4の振れを減衰乃至は解消するまでの間の、ブーム1及
び吊り荷4の挙動は異なったものとなる。図15は上記
振れ速度VD の最大値Vmax が+である場合の挙動を、
図16は同じく−である場合の挙動を、それぞれ示して
いる。これら図15、16で、(A)は吊り荷4を移動
させるべき目標速度VA を、(B)は上記振れを解消す
る為に変化させるブーム1の上端部の移動速度VB を、
(C)は上記吊り荷4の移動速度VC を、(D)はこの
吊り荷の振れ速度VD (実線a)及び振れ角θ(破線
b)を、それぞれ表している。上記振れ速度VD の最大
値Vmax が+である場合と−である場合との何れの場合
でも、上記ブーム1の上端部の移動速度VB を適切に制
御する事により、発生した振れを減衰乃至は解消でき
る。
【0039】図17は、ブーム1を起動させてから停止
させるまでの間に於ける、ロープ3及び吊り荷4の挙動
を、本発明の場合と従来の場合とを比較して示してい
る。(A)の(a)(b)が本発明による場合を、
(B)の(a)(b)が従来による場合を、それぞれ示
している。(A)及び(B)の(b)に示した実線aは
吊り荷4の速度VC を、破線bはとブーム1の上端部の
速度VB を、鎖線cは荷振れ量θを、それぞれ示してい
る。この図11から明らかな通り、本発明によれば、ク
レーンによる吊り荷4の移動作業中に、この吊り荷4が
振れる事を有効に防止できる。尚、上述の様に荷振れの
発生を防止したり、或は発生した荷振れを減衰若しくは
解消する作用を自動的に行なわせるべく、前記入力器7
に、荷振れ防止モードや荷振れ解消モードを選択する為
のモード設定器を付設する事もできる。
【0040】
【発明の効果】本発明のクレーンの吊り荷の振れを抑え
る方法及び装置は、以上に述べた通り構成され作用する
ので、クレーンにより荷物の移動作業を、安全にしかも
能率良く行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となるクレーンの側面図。
【図2】クレーンの操作部を示す、図1の左端部に相当
する斜視図。
【図3】本発明の対象となるクレーンを示す略図。
【図4】ブームの移動を制御する部分のブロック図。
【図5】ロープ長センサを示す、図1のA−A断面に相
当する図。
【図6】ロープ角度センサを示しており、(A)は側面
図、(B)は(A)の右側から見た図。
【図7】ロープ角度センサの構造の別例を示す、図6と
同様の図。
【図8】ブーム長センサを示しており、(A)は側面
図、(B)は一部を切断して示す(A)のa方向から見
た図。
【図9】荷振れの発生を防止する際の作用を示すフロー
チャート。
【図10】ブームの起動時に荷振れの発生を防止する際
に於けるブーム及び吊り荷の挙動を示す線図。
【図11】ブームの停止時に荷振れの発生を防止する際
に於けるブーム及び吊り荷の挙動を示す線図。
【図12】ブームの移動速度を速めてから停止させる過
程で荷振れの発生を防止する際に於けるブーム及び吊り
荷の挙動を示す線図。
【図13】発生した荷振れを抑える際の作用を示すフロ
ーチャート。
【図14】発生した荷振れを抑える際に於けるブーム及
び吊り荷の挙動を示す線図。
【図15】発生した荷振れを抑える場合で、吊り荷の振
れ方向とブームの移動方向が同じである場合に於けるブ
ーム及び吊り荷の挙動を示す線図。
【図16】発生した荷振れを抑える場合で、吊り荷の振
れ方向とブームの移動方向が逆である場合に於けるブー
ム及び吊り荷の挙動を示す線図。
【図17】吊り荷を水平移動させるべく、停止状態にあ
るブームを起動させてから停止させるまでの間に於ける
ロープ及び吊り荷の挙動を、ブーム及び吊り荷の挙動と
共に示す略図及び線図。
【符号の説明】
1 ブーム 2 プーリ 3 ロープ 4 荷物(吊り荷) 5 駆動装置 6 制御器 7 入力器 8 旋回台 9 第二の横軸 10 支柱 11 第一の横軸 12 外側部材 13 内側部材 14 フック 15 ドラム 16 ブーム伸縮用バルブ 17 ブーム伸縮用シリンダ 18 ウインチ用バルブ 19 ウインチ用油圧モータ 20 ブーム起伏用バルブ 21 ブーム起伏用シリンダ 22 ブーム旋回用バルブ 23 ブーム旋回用油圧モータ 24 ロープ長センサ 25 ブーム長センサ 26 ロープ角度センサ 27 ブーム角度センサ 28 ブーム旋回センサ 29、29a エンコーダ 30 中心軸 31 傾斜計 32、32a 第一の腕片 33 枢軸 34 第二の腕片 35 アイドラプーリ 36 ブーム伸縮用レバー 37 ウインチ用レバー 38 ブーム起伏用レバー 39 ブーム旋回用レバー 40 枢軸 41 揺動部材 42 ローラ 43 圧縮ばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンを構成するブームの上端部から
    垂らしたロープの下端部に吊り下げた吊り荷が、上記ブ
    ームの上端部の水平方向に亙る移動に伴って振れる事を
    抑える方法であって、上記ロープの長さLから上記吊り
    荷が振れる周期の1/6の時間TP を求め、振れを抑え
    る為の制御を開始する以前の瞬間に於ける上記ブームの
    上端部の水平方向に亙る移動速度をV1 とし、この瞬間
    の後に上記吊り荷を水平方向に移動させようとする速度
    の目標値である目標速度をV2とし、上記移動速度V1
    と目標速度V2 とが異なる場合に、時間TP の間だけ、
    上記ブームの上端部の移動速度を上記目標速度V2
    し、続く時間TP の間だけ、上記ブームの上端部の移動
    速度を上記移動速度V1 とした後、上記ブームの上端部
    の移動速度を上記目標速度V2 とする事を特徴とする、
    クレーンの吊り荷の振れを制御する方法。
  2. 【請求項2】 クレーンを構成するブームの上端部から
    垂らしたロープの下端部に吊り下げた吊り荷が、上記ブ
    ームの上端部の水平方向に亙る移動時に振れた場合にこ
    の振れを抑える方法であって、上記ロープの長さLから
    上記吊り荷が振れる周期の1/6の時間TP を求め、振
    れを抑える為の制御を行なう前後の上記ブームの上端部
    の水平方向に亙る移動速度をV1 とし、上記吊り荷の振
    れ速度の最大値Vmax を求め、上記吊り荷の振れ速度が
    最大値Vmax に達した瞬間から時間TP 経過した後、続
    く時間TP の間だけ、上記ブームの上端部の移動速度を
    1 +Vmax とした後、上記ブームの上端部の移動速度
    を上記移動速度V1 に戻す事を特徴とする、クレーンの
    吊り荷の振れを制御する方法。
  3. 【請求項3】 クレーンを構成するブームの上端部から
    垂らしたロープの下端部に吊り下げた吊り荷が、上記ブ
    ームの上端部の水平方向に亙る移動に伴って振れる事を
    抑える装置であって、上記ブームの上端部を所望の移動
    速度で水平移動させる為の駆動手段と、この駆動手段に
    上記ブームの上端部を水平移動させる速度指令を送る制
    御手段と、上記ロープの長さLを検出する為のロープ長
    センサと、このロープ長センサが検出する上記ロープの
    長さLから上記吊り荷が振れる周期の1/6の時間TP
    を求める演算手段とを備え、上記制御手段は、振れを抑
    える為の制御を開始する以前の瞬間に於ける上記ブーム
    の上端部の水平方向に亙る移動速度をV1 とし、その瞬
    間の後に上記吊り荷を水平方向に移動させようとする速
    度の目標値である目標速度をV2 とすると、上記移動速
    度V1 と目標速度V2 とが異なる場合に、時間TP の間
    だけ、上記ブームの上端部の移動速度を上記目標速度V
    2 とする信号を上記駆動手段に送り、続く時間TP の間
    だけ、上記ブームの上端部の移動速度を上記移動速度V
    1 とする信号を上記駆動手段に送った後、上記ブームの
    上端部の移動速度を上記目標速度V2 とする指令信号を
    上記駆動手段に送る機能を有する事を特徴とする、クレ
    ーンの吊り荷の振れを制御する装置。
  4. 【請求項4】 クレーンを構成するブームの上端部から
    垂らしたロープの下端部に吊り下げた吊り荷が、上記ブ
    ームの上端部の水平方向に亙る移動に伴って振れた場合
    にこの振れを抑える装置であって、上記ブームの上端部
    を所望の移動速度で水平移動させる為の駆動手段と、こ
    の駆動手段に上記ブームの上端部を水平移動させる速度
    指令を送る制御手段と、上記ロープの長さLを検出する
    為のロープ長センサと、このロープ長センサが検出する
    上記ロープの長さLから上記吊り荷が振れる周期の1/
    6の時間TP を求める演算手段と、鉛直方向に対する上
    記ロープの角度θを検出する為の角度検出手段と、この
    角度検出手段及び上記ロープ長検出手段の検出値に基づ
    いて上記吊り荷の振れ速度の最大値Vmax を算出する速
    度算出手段とを備え、上記制御手段は、振れを抑える為
    の制御を行なう前後の上記ブームの上端部の水平方向に
    亙る移動速度をV1 とした場合に、上記吊り荷の振れ速
    度が最大値Vmax に達した瞬間から時間TP 経過した
    後、続く時間TP の間だけ、上記ブームの上端部の移動
    速度をV1 +Vmax とした後、上記ブームの上端部の移
    動速度を上記移動速度V1 に戻す指令信号を上記駆動手
    段に送る機能を有する事を特徴とする、クレーンの吊り
    荷の振れを制御する装置。
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