JPH11209081A - 電動巻上機 - Google Patents

電動巻上機

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JPH11209081A
JPH11209081A JP10010998A JP1099898A JPH11209081A JP H11209081 A JPH11209081 A JP H11209081A JP 10010998 A JP10010998 A JP 10010998A JP 1099898 A JP1099898 A JP 1099898A JP H11209081 A JPH11209081 A JP H11209081A
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JP
Japan
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motor
temperature
alarm
electric hoist
signal
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Application number
JP10010998A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Furuya
哲夫 古谷
Gichu Ota
義注 太田
Masaaki Sato
正秋 佐藤
Takahisa Mukoda
貴久 向田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータの過熱を防止し、かつ過熱を予告する警
報を発生して、利用者に対応を促し、作業中に突然、モ
ータが停止する不都合を解消する。 【解決手段】操作器8,モータ1,減速機構5,ブレー
キ機構4、これらを制御する制御手段20,モータの温
度検出手段40,警報手段17より構成され、制御手段
20は、温度検出手段40によりモータ1の温度を監視
し、安全限界の温度に接近すると、警報手段17により
予告警報を発生し、該温度に達するとモータ1を停止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動力により吊り
荷の巻上げ,巻下げを行う電動巻上機に関する。
【0002】
【従来の技術】モータの過負荷防止機能を具えた電動巻
上機の例として、特開平5−229785 号に記載の、巻上機
の電動機過負荷検出装置があげられる。これは、モータ
の電圧検出手段、及びモータの温度検出器により、当該
電圧、温度において定格負荷の巻上げを行った場合にお
けるモータの回転数を算出し、モータの回転数検出手段
により検出した、モータの実際回転数と比較して、実際
回転数が算出した回転数を下回る場合は過負荷と判定
し、過負荷の検出を示す信号を出力するものである。
【0003】また一般的な電動巻上機は、過荷重や、ス
イッチのオン,オフの小刻みな繰り返し等により、モー
タの温度が一定値に達すると、モータの電流を遮断して
モータの過熱を防止する温度プロテクタを具えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例によれば、
モータの回転数を基準値と比較して過荷重を検出し、該
基準値はモータ温度を考慮に入れて算出しているので、
モータ温度の変動に影響されずに、過荷重の判定ができ
る。そして過荷重の場合にはモータを停止し、過荷重に
よるモータの過熱や、巻上げ機の損傷を防止できる。し
かしスイッチのオン,オフを小刻みに繰り返すインチン
グ動作を長時間継続することによる、モータの過熱を防
止する点については考慮されていなかった。
【0005】スイッチのオン,オフを0.3 秒程度の周
期で小刻みに繰り返すことにより、徐々に巻上げ,巻下
げを行うインチング動作は電動巻上げ機において頻繁に
行われるが、スイッチオンの度に、モータの起動時にお
ける大電流が流れるため、モータの温度が上昇し、長時
間継続されればモータの過熱に至る。
【0006】また前記温度プロテクタによるモータの過
熱防止法においては、温度プロテクタが予告なく突然作
動し、作動後、復帰に時間を要する不都合については考
慮されていなかった。作業中に温度プロテクタが作動す
ると、吊り荷が如何なる状態であっても突然モータが停
止し、モータの熱容量のため、モータが冷却して温度プ
ロテクタが復帰するまでの間、利用者は作業を中断せざ
るを得ず、吊り荷が宙吊り状態であっても、一旦下に降
ろす等の処置ができない。
【0007】本発明の目的は、モータの過熱を防止し、
かつ過熱に至る前に利用者に予告警報を発生して対応を
促し、突然のモータ停止による作業中断等の不都合を生
じさせない電動巻上機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電動巻上げ
機は、利用者が上昇,下降,停止の操作を行う操作器
と、モータ、及び該モータの回転を減速する減速機構、
及び該減速機構の回転を停止させるブレーキ機構、該操
作器からの操作情報に基づき、該モータ及び該ブレーキ
機構の制御を行う制御手段、及び該モータの温度を検出
して、該制御手段に出力する温度検出手段からなる電動
巻上機本体と、該減速機構により巻上げ,巻下げられる
索条、及び該索条の下端に取付けられ、吊り荷を掛ける
吊り具により構成される。そして該制御手段が出力する
信号により、光または音による警報を発生する警報手段
を、該本体内または該操作器内に具える。
【0009】前記インチング動作を長時間継続すると、
モータに大電流が頻繁に流れるため、モータの温度が上
昇する。前記制御手段は前記温度検出手段により、モー
タの温度を検出し、該温度がモータ1の許容温度の上限
から一定値以内に接近した時点で、前記警報手段によ
り、過熱予告の警報を発生する。利用者が該警報を認知
して、インチング動作を控える等の対応を行えば、モー
タ温度がさらに上昇して前記上限温度に達し、温度プロ
テクタが作動してモータが停止し、利用者が予告なく作
業を中断させられることがない。モータ温度が前記上限
温度に達した場合には、前記制御手段はモータへの電流
を遮断し、モータ温度が一定値まで下降するまでの間、
該制御部はモータを停止し、前記操作器による操作を受
付けないので、利用者が前記警報を無視してインチング
動作を継続しても、モータの過熱に至ることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電動巻上げ機
の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は、本発明による電動巻上機の一実施
例の外観図である。モータ1は巻上げ,巻下げを行う回
転力を発生する回転機であり、該回転力は減速機構5に
伝達される。制御装置2は操作器8からの信号を読込
み、これに基づいてモータ1及びブレーキ機構4の駆動
電力を発生する。温度センサ40は、モータ1の筐体に
取付けられ、モータ1の温度を電気信号で出力する。ブ
レーキ機構4は、制御装置2による通電制御により、減
速機構5の回転を機械的に停止するものであり、通電時
のみ解除、非通電時には停止の状態となる。
【0012】具体的には、例えばコイルとバネを組み合
わせたブレーキ機構であり、非通電時にはバネの力で回
転部を押さえ、通電時にはコイルへの通電で生じる電磁
力によりバネを引いて押さえを解除する。従って該通電
制御をモータ1と共通に行えば、モータ1の回転,停止
に同期して、解除,停止の状態になる。
【0013】減速機構5はモータ1の回転数を減少させ
てトルクを増大する歯車等の機構である。これは、チェ
ーン15の巻上げ,巻下げを行う。操作器コード6は、
操作器8を支持するとともに、操作器8からの信号を制
御装置2に伝送する。電源コード7は、電動巻上機への
電力を供給する電線である。操作器8は、利用者が巻上
げ,巻下げの操作を行うものであり、該操作は、操作ボ
タン9の押下げにより行う。
【0014】操作ボタン9は、上げボタン9a及び下げ
ボタン9bの両者からなり、制御装置2は、該操作ボタ
ンが押下げられている間のみ、巻上げまたは巻下げの動
作を行い、押下げられていない間は該動作を停止する。
上吊り具13は、電動巻上機全体を天井,梁等から吊る
すための引掛け具である。
【0015】下吊り具14はチェーン15の端に取付け
られ、吊り荷を掛ける引掛け具である。チェーン15
は、減速機構5の回転により巻上げまたは巻下げられる
金属鎖等である。チェーン収納箱16は、巻上げ時にチ
ェーン15の吊り荷と反対側の端が垂れ下がらぬよう、
チェーン15を収納する箱である。警報手段17は、巻
上げの上限や巻下げの下限,過荷重等を表現する表示手
段または発音手段であり、電動巻上機本体の下部に配置
される。本例では表示灯17a,17b,17c,17
d及びブザ17eからなる。
【0016】図2(a)の上部は、警報手段17の具体
例である。これは上限表示灯17a,下限表示灯17
b,過熱予告灯17c,過熱表示灯17d、及びブザ1
7eからなる。
【0017】図2(b)の下部は、警報の種類と、各々
の警報手段17による表現の例である。巻上げ中に上限
に達すると、上限表示灯17aが点灯する。同時にブザ
17eが0.3 秒間鳴る。この状態で利用者が上げボタン
9aを押しても、モータ1を巻上げ方向に回転させる通
電が行われず、これ以上の巻上げ動作は行われない。利
用者が下げボタン9bを押して巻下げ動作を開始する
と、上限表示灯17aは消灯する。同様に巻下げ中に下
限に達すると、下限表示灯17bが点灯し、同時にブザ
17eが0.3 秒間鳴る。
【0018】この状態では、これ以上の巻下げ動作は行
われない。巻上げ動作を開始すると、上限表示灯17a
は消灯する。巻上げ中に定格荷重を上回る過荷重が検出
されると、上限表示灯17aおよび下限表示灯17bの
両者が点灯し、ブザ17eが1秒間鳴る。この状態で
は、これ以上の巻上げ動作は行われない。巻下げ動作を
開始すると、両表示灯は消灯する。
【0019】モータ1の温度が許容範囲の上限Θ1より
多少(例えば20℃)下の一定温度Θ2に達すると、過
熱予告灯17cが点灯し、ブザ17eが小刻みに3回鳴
る。この時点では、モータ1への通電は中止されない。
【0020】過熱予告灯17cの点灯は、モータ1の温
度がΘ2以上であり、かつ下記の過熱表示灯17dが点
灯する場合以外において継続される。モータ1の温度が
許容範囲の上限Θ1に達すると、過熱表示灯17dが点
灯し、ブザ17eが小刻みに5回鳴る。
【0021】該点灯は、モータ1の温度がΘ1>Θ3>
Θ2なる一定温度Θ3に下降するまで継続される。この
間は、操作ボタン9a,9bによる操作は受付けられな
い。なお上限,下限,過荷重およびモータ温度の検出方
法、および検出時における制御装置2の動作について
は、後に説明する。
【0022】図3は、図1の電動巻上機の構成を示すブ
ロック図である。
【0023】以下、制御装置2の構成について説明す
る。制御部20は、予め内部に記録されたプログラムに
従って、操作器8等からの信号を読込み、モータ1等を
制御する制御信号を出力する回路であり、市販の1チッ
プマイコン等である。これは、A/D(アナログ−ディ
ジタル)変換器24を内蔵する。
【0024】スイッチ素子21は、制御部20からの制
御信号により、電流を導通,遮断する素子の集合であ
る。制御部20はスイッチ素子21により、モータ1お
よびブレーキ機構4への通電制御を行う。電流検出器2
2は、モータ1の電流に応じた低電圧信号を発生する変
流器であり、電流トランス等である。該信号は制御部2
0内のA/D(アナログ−ディジタル)変換器24に読
込まれる。
【0025】逆相検出回路25は、電源端子の誤接続を
検出し、誤接続の有無を示す信号を出力する。制御部2
0は該信号を読込み、電源端子の誤接続の場合にはモー
タ1への通電を中止して、モータ1の逆回転を防止す
る。また制御部20は、警報手段17より警報を発生す
るための信号を出力する。
【0026】増幅器26は該信号を、表示灯17a等を
点灯させたり、ブザ17eを鳴らすのに十分な電力に増
幅する。温度センサ40はモータ1の筐体に取付けら
れ、温度により抵抗値等の電気特性が変化するサーミス
タ等の感温素子であり、インタフェース回路41は温度
センサ40の電気特性に応じた電気信号を出力し、該電
気信号は前記A/D変換器24に読込まれる。
【0027】リミットスイッチ10は、チェーン15が
巻上げの上限に達すると開放される構造のスイッチ、お
よび巻下げの下限に達すると開放される構造のスイッチ
の両者からなる。上限の場合には、モータ1を巻上げ方
向に回転させる回路を遮断し、下限の場合には、モータ
1を巻下げ方向に回転させる回路を遮断する。リミット
スイッチ10の開閉の情報は、制御部20に読込まれ
る。
【0028】図4は、巻上げ起動時における、モータ1
の電流の変化の一例である。モータ1の電流は、起動の
瞬間において最大であり、モータ1の回転数の増加とと
もに減少し、起動後1秒から数秒で、ほとんど変動しな
い定常電流となる。該定常電流は、吊り荷の荷重に応じ
た値となる。
【0029】図5は、巻上げ時における荷重と、前記定
常電流との関係の一例である。定常電流は荷重とともに
増大する。従って定常電流より、定格荷重を超える過荷
重を検出することができる。つまり図5において、定格
荷重に対応する定常電流を電流のしきい値とし、定常電
流が該しきい値を超えれば過荷重とする。ただし図4に
示すように、モータ1の起動直後は該しきい値より大き
な電流が流れるので、巻上げ起動後2秒位の一定時間が
経過した後に、モータ電流による過荷重の検出を開始す
る。
【0030】以下、制御部20の基本的な動作につい
て、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】制御部20は、上げボタン9aまたは下げ
ボタン9bの押下げを待機する。上げボタン9aが押さ
れている場合は(s−1)、巻上げの上限に達していな
ければ(s−2)、制御部20はスイッチ素子21に制
御信号を出力し、モータ1には、巻上げ方向に回転する
電流が通電される。同時にブレーキ機構4にも通電さ
れ、ブレーキが解除される(s−3)。
【0032】制御部20はモータ1の電流を監視し、該
電流が一定しきい値を超えれば、過荷重と判定する。た
だしモータ1の起動直後には大電流が流れるので、起動
直後の一定時間は該電流の監視を行わない(s−4)。
モータ1の定常電流が該しきい値を超えた場合は(s−
5)、制御部20は過荷重と判定し、モータ1への通電
を遮断する。これによりブレーキ機構4への通電も遮断
され、ブレーキが作動して、モータ1が停止する(s−
8)。
【0033】そして制御部20は図6に示す、過荷重の
警報を発生する(s−9)。この場合利用者が上げボタ
ン9aを離せば(s−18)、操作部20は操作ボタン
9の押下げの待機に戻る(s−1)。巻上げ中に上限に
達してリミットスイッチ10が開放されると(s−
6)、これによりモータ1への通電が遮断され、ブレー
キ機構4が作動して、モータ1が停止する(s−1
0)。
【0034】制御部20は図6に示す、上限の警報を発
生する(s−11)。利用者が上げボタン9aを離せば
(s−18)、操作部20は操作ボタン9の押下げの待
機に戻る(s−1)。上げボタンを押した時点で既に上
限に達していれば(s−2)、制御部2はモータ1を回
転させずに(s−10)、上限の警報を発生し(s−1
1)、上げボタン9aが離されれば(s−18)、操作
ボタン9の押下げの待機に戻る(s−1)。
【0035】下げボタン9bが押された場合は(s−
1)、巻下げの下限に達していなければ(s−12)、
モータ1を巻下げ方向に回転させる(s−13)。巻下
げ中に下限に達してリミットスイッチ10が開放される
と(s−14)、モータ1が停止する(s−16)。
【0036】制御部20は図6に示す、下限の警報を発
生する(s−17)。利用者が下げボタン9bを離せば
(s−18)、操作部20は操作ボタン9の押下げの待
機に戻る(s−1)。下げボタン9bを押した時点で既
に下限に達していれば(s−12)、制御部2はモータ
1を回転させずに(s−16)、下限の警報を発生し
(s−17)、下げボタン9bが離されれば(s−1
8)、操作ボタン9の押下げの待機に戻る(s−1)。
【0037】以下、モータ1の温度を検出して、過熱の
警報を発生する方法について説明する。
【0038】図7は、インチング動作により定格荷重の
巻上げを行った場合の、モータ電流の一例である。イン
チング動作とは、利用者が巻上げボタン9aまたは巻下
げボタン9bを、0.2秒から0.3秒程度の短い周期で
押したり離したりを繰り返し、モータ1に断続的に通電
させて、徐々に巻上げまたは巻下げを行う動作である。
【0039】巻上げボタン9aを押した時点は、モータ
1が回転を開始する瞬間であり、大電流が流れる。モー
タ1の電流は回転数の上昇とともに減少するが、あまり
減少しないうちに巻上げボタン9aが離され、該電流は
遮断される。該電流の遮断によりブレーキ機構4が作動
し、モータ1は停止する。再び巻上げボタン9aが押さ
れると、モータ1には回転開始時の大電流が流れる。結
果的に、インチング動作中はモータ1の回転開始時の大
電流が断続して流れることになり、この期間の平均電流
I1は大きな値となる。
【0040】巻上げボタン9aを押し続けた場合の電流
を、図の右部に示す。モータ1の電流は、回転数の上昇
と共に減少し、定常電流I0に落ち着く。前記インチン
グ動作中の平均電流I1は、定格荷重の巻上げ時におけ
る定常電流I0より大きい。従ってインチング動作を長
時間連続して行うと、前記定常電流I0を上回る平均電
流が長時間連続するため、モータ1の温度が上昇して、
過熱に至る恐れがある。
【0041】図8は、巻上げ運転中におけるモータ1の
温度の変化の一例、及び制御部20がモータ1の温度を
検出して行う、警報発生,モータ1の停止等の動作を示
す図である。
【0042】運転開始前は、モータ1の温度は気温Θ4
と同じである。利用者が運転を開始してモータ1に電流
が流れると、モータ1の温度は次第に上昇する。利用者
がインチング動作を長時間継続する等により、モータ1
の温度が安全上の許容範囲の上限(以下これを許容上限
温度と称することがある。)Θ1未満で、かつこれに近
い一定温度Θ2(以下これを予告温度と称することがあ
る。)に達すると、制御部20は図2に示す、過熱予告
警報を発生する。
【0043】例えばΘ1=180℃とすると、Θ2=1
60℃である。モータ1の温度がさらに上昇して前記温
度Θ1に達すると、制御部20はモータ1を停止し、操
作ボタン9による操作の受付けを中止する。そして過熱
予告警報を解除し、図2に示す過熱警報に切換える。モ
ータ1への通電が中止されると、モータ1の温度は徐々
に下降する。モータ1の温度がΘ1>Θ3>Θ2なる一
定温度Θ3(以下これを解除温度と称することがあ
る。)まで下降すると、制御部20は操作の受付けを再
開し、過熱警報を解除して過熱予告警報に切換える。Θ
3は例えば170℃である。
【0044】モータ1の温度がΘ1を少しでも下回った
時点で過熱警報を解除すると、過熱警報の発生時間が短
く、利用者に認知されない恐れがある。また過熱警報が
解除された直後に、利用者が運転を再開すると、モータ
1の温度がすぐにΘ1に達して、再びモータ1が停止し
て過熱警報が発生するという事態が生じ、利用者が混乱
する恐れがある。
【0045】このため、モータ1の温度がΘ1からある
程度の余裕のあるΘ3に下降するまで、過熱警報の発生
を継続する。利用者が運転を休止する等により、モータ
1の温度が予告温度Θ2まで下降すると、制御部20は
過熱予告警報を解除する。
【0046】図9は、モータ1の温度を検出して警報を
発生する場合における、制御部20の動作を示すフロー
チャートである。
【0047】電動巻上機の電源が投入されると、制御部
20は、過熱警報発生中を示す過熱フラグ、及び過熱予
告警報発生中を示す過熱予告フラグをリセットする(t
−1)。そしてモータ1の温度Θを、例えば10秒程度
の一定周期で読込む(t−2)。
【0048】制御部20は図6の基本的動作を行いなが
ら、(t−2)以下の動作を、該一定周期での割込み処
理として行う。温度Θが予告温度Θ2未満であれば(t
−3)、制御部20は過熱予告警報を解除して、予告フ
ラグをリセットする。警報の解除は、具体的には過熱予
告灯17cを消灯する。過熱予告警報が発生されていな
い状態で、解除の動作を行っても、発生されていない状
態が継続するだけである(t−4)。そして制御部20
は割込み処理を終了する。
【0049】モータ1の温度Θが許容上限温度Θ1以上
であれば(t−3)、制御部20はモータ1への通電を
遮断してこれを停止し、操作ボタン9による操作の受付
けを中止する(t−5)。そして過熱予告警報を解除し
て過熱予告フラグをリセットし(t−6)、過熱表示灯
17dによる過熱警報を発生する(t−7)。既に過熱
警報を発生中であり、過熱フラグがセットされていれば
(t−8)、制御部20は割込み処理を終了する。Θが
上昇してΘ1に達した直後であり、過熱フラグがセット
されていなければ(t−8)、制御部20は過熱フラグ
をセットし(t−9)、ブザ17eによる過熱警報を発
生して割込み処理を終了する(t−10)。
【0050】これは、既に過熱警報を発生中の場合は、
過熱表示灯17dの点灯を継続させ、新たに温度Θ1に
達した場合は、該表示灯を点灯すると共に、ブザ17e
を鳴らして利用者に注意を促すためである。
【0051】モータ1の温度Θが許容上限温度Θ1未満
かつ予告温度Θ2の場合は(t−3)、過熱フラグがセッ
トされていなければ(t−11)、制御部20は過熱予
告灯17cによる過熱予告警報を発生する(t−1
2)。既に過熱予告警報を発生中であり、過熱予告フラ
グがセットされていれば(t−13)、制御部20は割
込み処理を終了する。Θが上昇してΘ2に達した直後で
あり、過熱予告フラグがセットされていなければ(t−
13)、制御部20は過熱予告フラグをセットし(t−
14)、ブザ17eによる過熱予告警報を発生して割込
み処理を終了する(t−15)。
【0052】Θが一旦Θ1に達した後に下降中で、過熱
警報を発生中であり、過熱フラグがセットされている場
合は(t−11)、Θが解除温度Θ3以上であれば(t
−16)、制御部20は過熱表示灯17dによる過熱警
報を発生し、割込み処理を終了する(t−17)。
【0053】Θが下降して解除温度Θ3未満になった場
合は(t−16)、制御部20は過熱警報を解除し、過
熱フラグをリセットし(t−18)、過熱予告灯17c
及びブザ17eにより過熱予告警報を発生し、過熱予告
フラグをセットする(t−19)。そして操作ボタン9
による操作の受付けを再開して、割込み処理を終了す
る。
【0054】以下、警報手段17を操作器8に設ける例
について説明する。図10は、警報手段17を操作器8
に設けた電動巻上機の外観図である。前記図1と同一の
構成要素は、同一符号で示す。17aから17dまでの
各表示灯、及びブザ17eは、操作器8の表面に設けら
れる。各表示灯を点灯させたり、ブザ17eを鳴らす信
号は、操作器コード6により伝送される。
【0055】図11は、図10の電動巻上機の構成を示
すブロック図である。前記図3と同一の構成要素は、同
一符号で示す。制御部20が警報を発生する場合は、制
御部20が出力した信号が増幅器26で増幅され、操作
器コード6を通って操作器8に至り、各表示灯を点灯さ
せたり、ブザ17eを鳴らす。
【0056】以下、双方向の無線型操作器に警報手段を
設けた例について説明する。これは無線型遠隔操作器と
巻上機本体との間で、双方向の無線信号を送受信する。
本例においては、操作情報を赤外線により、無線型遠隔
操作器から巻上機本体に送信し、警報発生に関する情報
を赤外線により、巻上機本体から無線型遠隔操作器に送
信する。
【0057】図12は、本例の電動巻上機の外観図であ
る。前記図1と同一の構成要素は、同一符号で示す。第
1の受光器3は巻上機本体の下部に設けられ、特定の波
長範囲の赤外線を受光して電気信号に変換する。これは
赤外線がチェーン収納箱16等に遮られる影響を防止す
るため、相互に隔離して複数個設ける。無線型遠隔操作
器30は、利用者がボタンの押下げにより電動巻上機の
操作を行い、該操作の情報を赤外線により、巻上機本体
に送信するものであり、操作ボタン31を有し、これら
は上げボタン31a及び下げボタン31bからなる。
【0058】第1の発光器32及び第2の発光器18は
特定波長の赤外線を発生するものであり、赤外線発光ダ
イオード等である。第1の発光器32は無線型遠隔操作
器30に設けられ、第2の発光器18は、巻上機本体の
下部に設けられる。第1の受光器3及び第2の受光器3
3は、前記赤外線を受光して電気信号を発生するもので
あり、第1の受光器3は、電動巻上機本体の下部に設け
られ、第2の受光器33は無線型遠隔操作器30の外部
に、発光器32に近接して設けられる。
【0059】警報手段34は無線型遠隔操作器30の表
面に設けられ、前記警報手段17と同様に、上限表示灯
34a,下限表示灯34b、及びブザ34cからなる。
巻上機本体には、警報手段17は設けない。
【0060】図13(a),(b)は、図12の電動巻上
機の構成を示すブロック図である。前記図3と同一の構
成要素は、同一符号で示す。第1の復調器11は巻上機
本体内に設けられ、第1の受光器3が赤外線を受光する
ことにより発生する電気信号をディジタル信号に変換す
るものであり、該ディジタル信号は制御部20に読込ま
れる。第1の変調器35は無線型遠隔操作器30内に設
けられ、操作ボタン31の押下げ状態を検出し、これを
表現する電気信号を発生し、該電気信号により、第1の
発光器32を発光させるものである。
【0061】第2の変調器19は巻上機本体内に設けら
れ、制御部20が出力するディジタル信号を、第2の発
光器18を発光させる電気信号に変換するものである。
第2の復調器36は、無線型遠隔操作器30内に設けら
れ、第2の受光器33が赤外線を受光することにより発
生する電気信号をディジタル信号に変換するものであ
り、該ディジタル信号は増幅器37により増幅され、各
表示灯34a及び34bを点灯させ、ブザ34cを鳴ら
す。
【0062】制御部20が前記の各警報を発生する動作
を行う際に出力するディジタル信号は、第2の変調器1
9により、これに応じた電気信号に変調され、第2の発
光器18は該電気信号により、赤外線を発生する。無線
型遠隔操作器30においては、第2の受光器33が該赤
外線を受光すると、これにより電気信号を発生し、該電
気信号は第2の復調器36によりディジタル信号に復調
され、増幅器37により増幅されて、各表示灯34a,
34bを点灯させたり、ブザ34cを鳴らしたりする。
以上により、利用者は発生される警報を、手元の無線型
遠隔操作器30において認知できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
動巻上機のモータの温度を検出して、該温度が許容範囲
の上限から一定以内に接近した場合に、表示や音による
警報手段により過熱予告の警報を発生するので、利用者
はモータの過熱の恐れを事前に予告されて、インチング
動作のようなモータの発熱の原因となる運転を控える等
の対応をとることができ、作業中に予告なく突然、温度
プロテクタが作動してモータが停止し、温度プロテクタ
が復帰するまでの時間,作業を中断されることがない。
そしてモータの温度が許容範囲の上限に達した場合に
は、自動的にモータを停止し、該温度が一定値に下降す
るまでの間は、利用者の操作を受付けないので、利用者
が前記過熱予告の警報を無視して運転を継続した場合で
も、該温度が前記上限を超えて過熱に至ることがない。
【0064】さらに前記警報手段を利用者がボタン操作
を行う操作器に設ければ、利用者が巻上機本体に注目し
なくても、前記警報を手元でより確実に認知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電動巻上機の一実施例の外観図で
ある。
【図2】(a)及び(b)は警報手段及び発生する警報
の一例を示す構成図及び警報の種類を示す図である。
【図3】本発明による電動巻上機の一実施例のブロック
図である。
【図4】巻上げ時のモータ電流の一例を示す特性図であ
る。
【図5】巻上げ荷重とモータの定常電流との関係の一例
を示す特性図である。
【図6】巻上げ,巻下げ時における制御部20の動作を
示すフローチャートである。
【図7】インチング時におけるモータ電流の一例を示す
特性図である。
【図8】モータ温度の変化の一例を示す特性図である。
【図9】警報発生を行う場合の制御部20の動作を示す
フローチャートである。
【図10】警報手段を操作器に設けた実施例の外観図で
ある。
【図11】警報手段を操作器に設けた実施例のブロック
図である。
【図12】双方向の無線型操作器に警報手段を設けた実
施例の外観図である。
【図13】双方向の無線型操作器に警報手段を設けた実
施例のブロック図である。
【符号の説明】
1…モータ、2…制御装置、3,33…受光器、4…ブ
レーキ機構、5…減速機構、6…操作器コード、7…電
源コード、8…操作器、9,31…操作ボタン、10…
リミットスイッチ、11,36…復調器、13…上吊り
具、14…下吊り具、15…チェーン、16…チェーン
収納箱、17,34…警報手段、18,32…発光器、
19,35…変調器、20…制御部、21…スイッチ素
子、22…電流検出器、24…A/D変換器、25…逆
相検出回路、26,37…増幅器、30…無線型遠隔操
作器、40…温度センサ、41…インタフェース回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正秋 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 向田 貴久 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータと、該モータの回転を減速する減速
    機構と、該減速機構の回転を停止させるブレーキ機構
    と、該モータ、及び該ブレーキ機構を制御する制御手段
    と、該モータの温度を検出して、該制御部に伝送する温
    度検出手段と、該制御手段からの出力信号により、光,
    音等で警報を発生する警報手段とを具える電動巻上機本
    体と、該減速機構により巻上げ,巻下げされる索条と、
    該索条の下端に取付けられ、吊り荷を掛ける下吊り具
    と、電動巻上機本体上部に取付けられ、該本体を吊るす
    上吊り具と、利用者がボタンの押下げ等により、巻上
    げ,巻下げ等の操作を行う操作器と、該操作器からの操
    作情報を、該制御手段に伝送する伝送手段とを具える電
    動巻上機において、該制御手段は、該モータの温度が第
    1の一定温度以上の場合に、過熱を示す警報を該警報手
    段により発生すると共に該モータを停止し、該モータの
    温度が、該第1の一定温度未満かつ、該第1の一定温度
    より低い第2の一定温度以上の場合に、過熱を予告する
    警報を、該警報手段により発生することを特徴とする電
    動巻上機。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、前記警報手段を、
    前記操作器に具えることを特徴とする電動巻上機。
  3. 【請求項3】請求項1記載において、前記制御手段は、
    前記モータの温度が前記第1の一定温度に達した後に、
    該温度が、前記第1の一定温度より低く前記第2の一定
    温度より高い第3の一定温度未満に下降するまでの間
    は、前記過熱を示す警報を発生すると共に、該モータを
    停止することを特徴とする電動巻上機。
  4. 【請求項4】請求項2記載において、前記操作器は操作
    情報を無線送信する無線型操作器であり、該操作器は、
    操作情報を無線信号で送信する第1の送信手段を具え、
    電動巻上機本体は、該無線信号を受信して、前記制御手
    段に伝送する第1の受信手段を具えると共に、電動巻上
    機本体は、該制御手段が出力する信号を無線信号に変換
    して送信する第2の送信手段を具え、該操作器は、該無
    線信号を受信して信号を出力する第2の受信手段と、該
    信号により警報を発生する警報手段を具え、該制御手段
    は、該第2の送信手段から無線信号を送信し、該第2の
    受信手段は該無線信号を受信して、該警報手段により警
    報を発生することを特徴とする電動巻上機。
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