JPH11209547A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH11209547A
JPH11209547A JP1675198A JP1675198A JPH11209547A JP H11209547 A JPH11209547 A JP H11209547A JP 1675198 A JP1675198 A JP 1675198A JP 1675198 A JP1675198 A JP 1675198A JP H11209547 A JPH11209547 A JP H11209547A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
resin composition
weight
molding
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JP1675198A
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Jusaburo Fukui
寿三郎 福井
Masao Kondo
政男 近藤
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical MKV Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線膨張率が小さく、耐熱収縮性に優れた塩化
ビニル系樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 平均重合度800〜3500の塩化ビニ
ル系樹脂、該樹脂100重量部当たり可塑剤10〜50
重量部及びタルク20〜100重量部を含有する塩化ビ
ニル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、線膨張率が小さ
く、耐熱収縮性に優れた、自動車外装モール又はモール
芯材の成形に適した塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のサイドモールは、金属を
軟質塩化ビニル系樹脂組成物で被覆した成形品が多かっ
たが、最近ではコストダウンを目的にして、インサート
材の金属を硬さ(JIS-A)90以上の塩化ビニル樹脂組成
物に代替することが多くなりつつある。しかし、一般的
な塩化ビニル樹脂組成物は、耐熱収縮性が大きいために
製品寸法が安定せず、又線膨張率が大きいために気温の
昇降により、モールの寸法が変化し、モールを車両に取
る付けている粘着テープの接着力が低下する等の欠点が
あった。
【0003】成形収縮を改良する目的で、比較的低平均
重合度の塩化ビニル系樹脂にタルクを配合した塩化ビニ
ル系樹脂組成物を用いて成形したサイドモールが、例え
ば、特許第2627661号に開示されているが、該発
明に使用されている平均重合度450〜700の塩化ビ
ニル系樹脂では、塩化ビニル系樹脂製造が、高温重合と
なり、重合速度が速いため、可塑剤吸収の遅い粒子、即
ちポロシティーの低い粒子が混ざることとなって、成形
時にフィッシュアイ状のブツが出て、特に押出成形では
外観不良となり、実用に供し難いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、比較的
高平均重合度の塩化ビニル系樹脂にタルクを配合した塩
化ビニル系樹脂組成物が低線膨張率になり、且つフィッ
シュアイ状のブツが出ないことを見出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明の目的は、線膨張率が
小さく、耐熱収縮性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明の要旨
とするところは、平均重合度800〜3500の塩化ビ
ニル系樹脂、該樹脂100重量部当たり可塑剤10〜5
0重量部及びタルク20〜100重量部を含有する塩化
ビニル系樹脂組成物、及び該組成物を成形した自動車用
モール類に在する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物
の必須成分である塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル、ま
たは塩化ビニルとこれに共重合可能なコモノマーとの混
合物を懸濁重合法、塊状重合法、微細懸濁重合法または
乳化重合法等、通常の方法によって製造されたもので、
平均重合度が800〜3500の範囲、好ましくは80
0〜1500の範囲にあるもののすべてが用いられる。
平均重合度が800よりも小さければ、フィッシュアイ
状のブツが出やすく、又、3500を超えると加工性及
び成形性が劣ってくる。
【0007】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物に含有さ
れる可塑剤は、塩化ビニル系樹脂に通常使用するものな
ら特に限定されるものではなく、例えば、ジブチルフタ
レート(DBP)、ジヘキシルフタレート、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート(DOP)、ジ−n−オクチル
フタレート、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジ
イソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、又
は炭素原子数11〜13程度の高級アルコールのフタル
酸エステル等のフタル酸エステル系可塑剤;
【0008】ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジ−
n−オクチルアジペート、ジ−n−デシルアジペート、
ジイソデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアゼ
レート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシル
セバケート等の脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤;トリ
−2−エチルヘキシルトリメリテート(TOTM)、ト
リ−n−オクチルトリメリテート、トリデシルトリメリ
テート、トリイソデシルトリメリテート、ジ−n−オク
チル−n−デシルトリメリレート等のトリメリット酸エ
ステル系可塑剤;
【0009】テトラ−2−エチルヘキシルピロメリテー
ト、テトライソデシルピロメリテート等のピロメリット
酸エステル系可塑剤、トリブチルホスフェート、トリク
レジルホスフェート(TCP)、トリフェニルホスフェ
ート、トリキシリルホスフェート、トリオクチルホスフ
ェート、オクチルジフェニルホスフェート、クレジルジ
フェニルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェー
ト、トリクロロエチルホスフェート、トリス(2−クロ
ロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ジクロロ
プロピル)ホスフェート等のリン酸エステル系可塑剤;
【0010】2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカ
ルボン酸テトラへプチルエステル等のビフェニルテトラ
カルボン酸テトラアルキルエステル系可塑剤;ポリエス
テル系高分子可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシ化ア
マニ油、液状のエポキシ樹脂等のエポキシ系可塑剤;塩
素化パラフィン;五塩化ステアリン酸アルキルエステル
等の塩素化脂肪酸エステルが挙げられ、これら一種又は
二種以上を混合して使用する。これら可塑剤の内でも、
塩化ビニル系樹脂組成物の耐熱老化性を考慮すると、ト
リメリット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸エステ
ル系可塑剤、ポリエステル系高分子可塑剤、エポキシ系
可塑剤等を使用するのが好ましい。
【0011】可塑剤の使用量は、塩化ビニル系樹脂組成
物を構成する塩化ビニル系樹脂の平均重合度、タルク等
の他の添加剤の量によって、あるいは目的とする硬度に
よって適宜選択されるが、塩化ビニル系樹脂100重量
部に対し、10〜50重量部の範囲、好ましくは10〜
40重量部の範囲が適当である。可塑剤が多すぎると線
膨張率が劣る傾向があり、それを補うためにタルクを増
量すると引張物性等の性能が低下する。
【0012】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物に含有さ
れるタルクは、粒度分布1〜50μm市販のものをその
まま使用することができる。タルクの化学組成は、珪酸
マグネシウムを主成分とする板状の結晶である。板状結
晶構造が、塩化ビニル系樹脂組成物の線膨張率を小さく
している。タルクの添加量は、塩化ビニル系樹脂100
重量部に対し、20〜100重量部、好ましくは30〜
100重量部の範囲であるのが望ましい。添加量が20
重量部未満では、線膨張率改良の効果が不十分であり、
一方、100重量部を超えて添加すると、成形加工の面
で外観不良等の不具合が生じ易くなる。
【0013】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、上
述の必須成分のほかに、組成物の諸物性を損なわない範
囲で必要に応じて、充填剤、安定剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、発泡剤、衝撃
改良剤等の各種添加剤や上述以外の熱可塑性樹脂、ゴム
等を適宜配合することができる。
【0014】充填剤としては、カーボンブラック、炭酸
カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、ハイドロタルサイト、クレー、シリカ、
ホワイトカーボン等が挙げられる。充填剤は、成形性、
物性を損なわない範囲で添加することが、経済性の点か
らも好ましい。
【0015】熱可塑性樹脂及びゴムとしては、例えば、
アクリル系樹脂、メチルメタクリレート−ブタジエン−
スチレンゴム、アクリルゴム、ブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレンゴム、イソプレンゴム、クロロ
プレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−酢
酸ビニル、熱可塑性ポリウレタン、ナイロン等が挙げら
れる。特に、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物にアクリ
ル系樹脂を添加することにより、押出成形性を改善する
ことができる。
【0016】アクリル系樹脂とは、アクリル酸またはそ
の誘導体を重合して得られるものをいい、アクリル酸、
アクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸エステル等の重合体、又は共重合体が
挙げられる。特に本発明で使用する組成物では、メタク
リル酸メチルとアクリル酸アルキルとの共重合体であっ
て、前者が60重量%以上、好ましくは70〜90重量
%、及び後者が40重量%以下、好ましくは30〜10
重量%の範囲のものを使用するのが望ましい。アクリル
樹脂の添加量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
て30重量部までの範囲、好ましくは1〜20重量部の
範囲が適当である。
【0017】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化
ビニル系樹脂、可塑剤及びタルクを、並びに必要に応じ
て上述の各種添加剤を一緒に、所定の混合機に投入し、
塩化ビニル系樹脂が劣化しない温度範囲、例えば80〜
230℃の温度に加熱しながら均一に混合又は混練する
ことによって調製される。
【0018】上述の配合成分を混合するのに用いる装置
は、実質的に均一に混合できるなら如何なる装置でもよ
く、例えば、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、
プラネタリーミキサー等の混合機が挙げられ、また、混
合物を混練するには、例えば、単軸押出機、二軸押出
機、ロール、バンバリーミキサー、ニーダー、加圧ニー
ダー、インテンシブミキサー等の加熱しながら剪断力下
に混練出来る装置が使用される。混練方法として、多段
の添加口のある押出機にて前段で樹脂成分及び各種添加
剤を投入し、後段で可塑剤を注入する方法を採用するこ
ともできる。
【0019】このようにして得られた塩化ビニル系樹脂
組成物は、低線膨張率の必要なサイドモール等の自動車
用外装モール、自動車等のモールの芯材の成形に好適に
用いられる。自動車外装モールは、押出成形法によって
に成形するのが良い。モール用芯材は、他の塩化ビニル
樹脂組成物とともに共押出成形することにより、連続的
に、且つ耐候性、光沢性、調色性等に優れた表層を有す
るモールの成形が可能となり、外観、性能ともに優れた
モールを得ることができる。
【0020】
【実施例】次に本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を実施
例にて詳述するが、本発明はその要旨を逸脱しない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。尚、塩化
ビニル系樹脂組成物の線膨張率及び成形外観の評価は、
次の通り行い表−1及び表−2に記した。 <線膨張率>下記する塩化ビニル系樹脂組成物から2m
m厚さのプレスシートを成形し、該シートから2×2×
20mmの角柱形試料を切り出し試験片とした。試験
は、熱機械分析装置(理学電機(株)製)を用いて圧縮
荷重法で測定した。
【0021】<成形外観>下記する塩化ビニル系樹脂組
成物からペレットを作成し、該ペレットを押出成形し、
ブツの多寡を評価した。 押出条件; 40mm押出機、L/D=20、スクリュー圧縮比=
1:3.6 40メッシュスクリーン 2枚使用、スクリュー回転数
40RPM 金型 幅20mm、厚さ1mm 設定温度(℃): C1 140、C2 150、C3 16
0、金型 170
【0022】実施例1〜4、 比較例1〜3 平均重合度1100の塩化ビニル樹脂100重量部に、
エポキシ化大豆油3重量部、ホスファイト系キレーター
1重量部、Ba/Zn系複合安定剤2重量部、ステアリ
ン酸0.3重量部及びアクリル系樹脂1重量部並びに表
−1に示す量(重量部)のジイソノニルフタレート(D
INP)、タルク(平均粒子径5μ)及び炭酸カルシウ
ム(CaCO3 )を添加し、20l容量の高速撹拌ミキ
サーを用いて撹拌混合した。該混合物をバンバリーミキ
サーを用いて樹脂温度165℃になるまで混練後、表面
温度165℃、9インチミルロールに移してシート化
し、このシートを180℃×5分間プレスし、2mm厚さ
のプレスシートを作成した。該シートを線膨張率評価に
供した。また、シートの残りを約3mm角に切断し、ペ
レットを製造した。該ペレットを押出成形に供し、成形
外観を評価した。評価結果を表−1に記した。
【0023】
【表1】
【0024】実施例5〜7、 比較例4 表−2に示した平均重合度の塩化ビニル樹脂100重量
部に、DINP50重量部及びタルク(平均粒径5μ
m)30重量部、並びにエポキシ化大豆油3重量部、ホ
スファイト系キレーター1重量部、Ba/Zn系複合安
定剤2重量部、ステアリン酸0.3重量部及びアクリル
系樹脂1重量部を添加し、実施例1と同様にしてシート
及びペレットを製造し、試験に供した。試験結果を表−
2に記した。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、線
膨張率が小さいため、外気温が変化しても寸法変化が少
なく、例えば、自動車用外装モールに成形して用いても
粘着テープとの接着性は低下しない。また、該組成物か
ら成形した成形品は、フィッシュアイ状のブツによる不
具合もなく、平滑で良好な表面の外観が得られる。さら
に、該組成物をモール用芯材として用いても積層した他
の樹脂との間に剥離等の現象も生じない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均重合度800〜3500の塩化ビニ
    ル系樹脂、該樹脂100重量部当たり可塑剤10〜50
    重量部及びタルク20〜100重量部を含有する塩化ビ
    ニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 自動車外装モール成形用の請求項1に記
    載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 自動車モール芯材成形用の請求項1に記
    載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の塩化ビニル系樹脂組成物
    を押出成形してなる自動車外装用モール。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の塩化ビニル系樹脂組成物
    を押出成形してなる自動車用モール芯材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003238751A (ja) * 2002-02-14 2003-08-27 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 自動車用モールディング
JP2008075037A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Denki Kagaku Kogyo Kk 樹脂組成物、樹脂組成物を用いた成形体、シール材、コンパウンド、及び成形体の製造方法。
JP2008150588A (ja) * 2006-11-20 2008-07-03 Denki Kagaku Kogyo Kk 樹脂組成物及び成形体
JP2009215446A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Kaneka Corp 軟質塩化ビニル系樹脂組成物及び成形品の製造方法
JP2016147952A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 リケンテクノス株式会社 塩化ビニル系樹脂組成物

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Effective date: 20040316