JPH11210054A - 水洗便器 - Google Patents

水洗便器

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JPH11210054A
JPH11210054A JP1261598A JP1261598A JPH11210054A JP H11210054 A JPH11210054 A JP H11210054A JP 1261598 A JP1261598 A JP 1261598A JP 1261598 A JP1261598 A JP 1261598A JP H11210054 A JPH11210054 A JP H11210054A
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toilet
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Yasushi Sato
靖史 佐藤
Masato Suzuki
眞人 鈴木
Masashi Yamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚水の可動トラップ終端での横方向等への流
れ出しによる不都合や、汚物排出中での汚物やトイレッ
トペーパーのかき上げという懸念のない、自動排出機構
式の水洗便器を提供する。 【解決手段】 便器本体のボウル(4)から延びた排水
路(5)に配設されるとともに外部排水管に連通するケ
ース体(6)内に収容された可動トラップ(3)の回転
軸(2)が、制御部(9)に電気的に接続されて動作制
御されるモータに連結され、モータの動作による回転軸
(2)の回転にともなって可動トラップ(3)の自由端
とした終端(30)が上下方向に回転および反転可能と
されている自動排出機構式の水洗便器であって、可動ト
ラップ(3)の終端(30)が上向き位置にある初期通
水時には、この終端(30)は、回転方向のケース体
(6)内壁面側に傾いた位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、自動排出
機構式の水洗便器に関するものである。さらに詳しく
は、この出願の発明は、汚物の排出搬送に適した終端構
成の可動トラップを備えた自動排出機構式の水洗便器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等のトイレに設置される
水洗便器には、様々な構成と構造を有する各種のものが
提供されているが、最近になって、全く新しい構成とし
ての水洗便器が、たとえば図5及び図6に例示される自
動排出機構を備えた水洗便器としてこの出願の出願人よ
り提案されてもいる(特願平8−67573号、特開平
9−256447号)。
【0003】この新しい自動排出機構式の水洗便器で
は、モータ(1)が接続された回転軸(2)に支持さ
れ、自由端とした終端(30)が上下方向に回転及び反
転自在とされた可動トラップ(3)が、ボウル(4)か
ら延びる排水路(5)に配設されているとともに、この
可動トラップ(3)は、外部排水管に連通する、シュー
トと呼ばれるケース体(6)内に収容されている。この
ような可動トラップ(3)には、たとえば蛇腹ホース等
の屈曲自在な部材を使用することができる。
【0004】また、この水洗便器では、リム(7)等に
洗浄水を供給する給水路に電磁弁(8)が配設されても
いる。モータ(1)及び電磁弁(8)は、制御部(9)
に電気的に接続されており、動作制御可能となってい
る。たとえば以上の構成を有する水洗便器では、通常
は、可動トラップ(3)の自由端が上方を向いて配置さ
れ、ボウル(4)の内部にこの自由端までの高さ(給水
ライン)に水が溜められ、封水される。
【0005】用便後に排出動作がスイッチ等を介して入
力されると、電磁弁(8)が開動作し、ここを通じてボ
ウル(4)内に洗浄水が供給される。その後、モータ
(1)が動作し、回転軸(2)が回転して可動トラップ
(3)の自由端を下方に回転させる。この可動トラップ
(3)の自由端の回転にともなってボウル(4)内の汚
物が洗浄水とともに外部排水管に向かって流出し、便器
外に排出される。
【0006】汚物が完全に排出された後には、モータ
(1)により回転軸(2)が逆回転し、可動トラップ
(3)を反転させて初期状態に戻し、再び、ボウル
(4)の内部に給水ラインまで貯水して封水する。そし
て、電磁弁(8)が閉動作する。このような自動排出機
構式の水洗便器は、従来の水洗便器のように、汚物排出
時に汚物の排出に直接関与せず、サイフォン作用を起こ
すためのみに使用される洗浄水を必要としないため、節
水型であり、また、静音型の水洗便器として注目される
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この節
水化及び静音化に優れた水洗便器ではあっても、機構式
の水洗便器であるが故に、実用化するにあたってはさら
にその性能を向上すべき幾つかの細かな技術的な課題が
あった。その一つが、可動トラップ(3)の自由端とし
ての終端(30)がこれまでのものでは図7(A)にも
示したように、初期通水時においては終端(30)の開
口中心が回転軸(2)に対して上向きの略垂直位置にあ
るように、つまり開口が略水平となるように配置され、
また汚物やトイレットペーパーが排出される時には、図
7(C)のように、終端(30)の開口中心が、下向き
の略垂直位置にあるように、つまり開口が略水平となる
ように配置されていたことと、可動トラップ(3)の終
端(30)がフランジ形状になっていたことに起因する
課題であった。それと言うのも、これまでの可動トラッ
プ(3)の構造においては、図7(A)(B)(C)に
も示したように、用便後にスイッチを入力することでモ
ータが動作して回転軸(2)が回転するとともに可動ト
ラップ(3)の終端(30)が下方に向って回転し、ボ
ウル(4)内の汚物が洗浄水とともに外部排水管に向っ
て流出し、便器外に排出されることになるが、図7
(A)の初期通水時に可動トラップ(3)の終端(3
0)が上向きの略垂直位置にあることによって、つまり
終端(30)の開口が略水平となるように位置されてい
ることによって、汚水が、終端(30)の回転方向の前
方(a)だけでなく、横方向(b)、さらには後方にも
流れ出してしまい、また図7(B)の状態の排水中にお
いてもフランジの横方向に流れ出してしまい、洗浄水の
全てを汚物やトイレットペーパーの搬送排出に利用でき
ず、これらの可動トラップ(3)内やケース体(6)内
からの搬出排出が難しくなりかねないことや、可動トラ
ップ(3)の外周部に汚物やトイレットペーパーが付着
されてその除去を難しいものとすることが懸念されるか
らであった。そしてさらには、従来の場合には、図7
(C)の汚物の排出状態では、可動トラップ(3)が反
転して戻る際に、終端(30)が、下向きの略垂直位置
にあって、その開口が水平になるように配置されている
と、終端(30)のフランジにより汚物やトイレットペ
ーパーをかき上げてしまい、終端(30)のフランジ外
周部やケース体(6)の内壁等に付着させてその排出を
難しくしてしまうことが懸念されるからであった。
【0008】そこでこの出願の発明は、以上のとおりの
さらに改善すべき点についての新しい技術的手段を提供
するものであり、汚水の可動トラップ終端での横方向等
への流れ出しによる不都合や、汚物排出中での汚物やト
イレットペーパーのかき上げという懸念のない、新しい
自動排出機構式の水洗便器を提供することを課題として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願は、上記の課題
を解決するために、第1の発明として、便器本体のボウ
ルから延びた排水路に配設されるとともに外部排水管に
連通するケース体内に収容された可動トラップの回転軸
が、制御部に電気的に接続されて動作制御されるモータ
に連結され、モータの動作による回転軸の回転にともな
って可動トラップの自由端とした終端が上下方向に回転
および反転可能とされている自動排出機構式の水洗便器
であって、可動トラップの終端が上向き位置にある初期
通水時には、この終端は、回転方向のケース体内壁面側
に傾いた位置に配置されることを特徴とする自動排出機
構式の水洗便器を提供する。
【0010】また、この出願は、第2の発明として、上
記水洗便器において、可動トラップの終端が下向き位置
にある汚物排出時には、この終端は、最大下げ位置が、
ケース体の外部排水管連結部よりも反転方向のケース体
内壁面側に傾いた位置に配置されることを特徴とする自
動排出機構式の水洗便器も提供する。そして、この出願
の発明は、第3の発明として、便器本体のボウルから延
びた排水路に配設されるとともに外部排水管に連通する
ケース体内に収容された可動トラップの回転軸が、制御
部に電気的に接続されて動作制御されるモータに連結さ
れ、モータの動作による回転軸の回転にともなって可動
トラップの自由端とした終端が上下方向に回転および反
転可能とされている自動排出機構式の水洗便器であっ
て、断面円筒状の可動トラップの自由端としての終端
は、フランジ部を持つことなく、しかも前記の回転およ
び反転の方向に沿った上下部よりも中央部において膨出
した円弧状とされていることを特徴とする自動排出機構
式の水洗便器を提供する。
【0011】また、この出願は、第4の発明として、便
器本体のボウルから延びた排水路に配設されるとともに
外部排水管に連通するケース体内に収容された可動トラ
ップの回転軸が、制御部に電気的に接続されて動作制御
されるモータに連結され、モータの動作による回転軸の
回転にともなって可動トラップの自由端とした終端が上
下方向に回転および反転可能とされている自動排出機構
式の水洗便器であって、断面円筒状の可動トラップの自
由端としての終端は、可動トラップの回転および反転方
向の上下部において左右から中央部に湾曲に切欠かれた
形状とされていることを特徴とする自動排出機構式の水
洗便器を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、上記のとおり
の特徴を持つものであるが、以下に実施例を示し、さら
に詳しくこの発明の実施の形態について説明する。
【0013】
【実施例】添付した図面の図1は、この発明の自動排出
機構式の水洗便器とその可動トラップ(3)の終端(3
0)を拡大して例示した図である。たとえばこの図1に
例示した水洗便器の場合にも、図5および図6と同様の
動作構造を有しており、便器本体のボウル(4)から延
びた排水路(5)に配設されるとともに外部排水管に連
通するケース体(6)内に収容された可動トラップ
(3)の回転軸(2)が、制御部に電気的に接続されて
動作制御されるモータに連結され、モータの動作による
回転軸(2)の回転にともなって可動トラップ(3)の
自由端とした終端(30)が上下方向に回転および反転
可能とされている自動排出機構式の水洗便器を構成して
いる。そして、その動作、すなわち、用便後の汚水、汚
物の搬出排出は、図6と同様のプロセスとなる。
【0014】ただ、この発明では、図5〜7の従来の水
洗便器とは異って、図1に例示したように、可動トラッ
プ(3)の終端(30)が上向きの位置にある初期通水
時には、この終端(30)が、回転方向のケース体
(6)の内壁面側に傾いた位置になるようにしている。
この点は、この出願の第1の発明の本質的な特徴であ
る。このように傾けることにより、終端(30)の開口
は傾斜して、回転方向の下方の縁部より前方に優先的に
汚水が流れ出すようにすることができる。図7(A)の
従来のように、横方向(b)や後方(c)への汚水の流
れ出しは抑制されることになる。前方(a)への流出が
優先する。
【0015】そして、図1の例においては、このような
前方への流れは、その断面が円筒状の可動トラップ、す
なわち蛇腹構造等により屈曲自在としたホース等からな
る可動トラップの自由端としての終端(30)が従来の
ように外周に突出するフランジ部を持つことがなく、し
かも、回転および反転の方向に沿った上下部よりも中央
部において膨出した円弧状とされていることによってよ
り効果的になる。つまり、可動トラップ(3)の終端
(30)には、図1に拡大しても例示したように、フラ
ンジ部がないだけでなく、前記円弧状の湾曲面が形成さ
れているものとすると、汚水は、可動トラップ(3)の
回転方向の下方縁部より流れ出し、その横方向への流れ
出しや、後方への流れ出しは効果的に防止されることに
なる。これは、この出願の第3の発明の特徴である。
【0016】この場合の円弧状の終端(30)は、たと
えば蛇腹構造により屈曲柔軟性を付与したトラップホー
ス(31)の先端に、比較的硬質の樹脂製、あるいは金
属製等の終端部材(32)を取付けて密着させたものと
して構成することができ、この硬質な終端部材(32)
には、回転軸(2)の回転を伝えるアーム部材(21)
の端部を取付け固定することができる。そしてこの発明
では、以上の終端部材(32)を用いたとしても、図1
にも例示したように、トラップホース(31)の外径
(D1 )と、この終端部材(32)の外径(D2 )とは
寸法誤差や許容範囲を含めてほぼ等しくなるようにし、
従来のように外周に突出するフランジを持つ構造とは本
質的に異なるものとする。
【0017】図1の例における終端部材(32)等に形
成される可動トラップ(3)の終端(30)は、前記の
とおりの円弧状とされているため、この円弧状の湾曲面
(33)は、可動トラップ(3)が収容されているケー
ス体(6)の内壁面に沿った形状を持っていると言って
もよい。この円弧状の湾曲面(33)は、可動トラップ
(3)の自由端としての終端(30)に形成されている
ことから、たとえば図2に終端部材(32)を用いた場
合として例示したように、極めて特徴のある形状となっ
ている。
【0018】図1の例の可動トラップ(3)をその回転
および反転の上下動に対して横方向から見た場合には、
終端(30)は、図1と同様の図2(A)のように、円
弧状の湾曲面(33)を持っている。つまり、その端部
の上下部よりも中央部(α)が膨出した形状を有してい
る。一方、終端(30)を、上から見た場合には、図2
(B)のように、中央部(β)において湾曲に切欠かれ
た形状となっている。つまり湾曲切欠面(34)が形成
されているのである。
【0019】このことを、図2(C)の正面図としてみ
ると、図2(A)の中央部(α)は、円筒状の可動トラ
ップ(3)の端部(30)の左右の縁部に相当し、図2
(B)の中央部(β)は上下の縁部に相当することがわ
かる。以上のとおりの特徴のある可動トラップ(3)の
端部(30)の形状については、回転軸(2)を中心と
する円弧状の湾曲面(33)とすることが、円筒状の端
部(30)においてはおのずと湾曲切欠き面(34)が
形成されていることを意味している。湾曲面(33)の
曲率をどの程度のものとするかは、便器の容量、つまり
搬送排出容量かその速度、ケース体(6)の内壁面の形
状や湾曲面(33)との距離等を考慮して定めればよ
い。湾曲面(33)は、たとえば、回転軸(2)を軸中
心とする円弧状となるように形成してもよい。そして湾
曲切欠面(34)については、その切欠の大きさは、可
動トラップ(3)の端部(30)の径の大きさと、前記
湾曲面(33)の曲率によりおのずと定まるが、この定
める大きさに限定されずに、この出願の第4の発明とし
て、切欠の曲率の大きさをより小さく、またはより大き
く加工してもよいことは言うまでもない。
【0020】以上のような終端(30)の形状により、
たとえば図2からも明らかなように、左右縁部の中央部
(α)は膨出し、上下縁部の中央部(β)は切欠かれた
状態となることから、この終端(30)では、可動トラ
ップ(3)からの汚水は膨出されている左右の中央部
(α)の存在によって流出がせき止められ、優先的に、
中央部(β)が切欠かれた上下の縁部のうちの下方の縁
部より流れ出ることがわかる。このことは、水洗便器の
可動トラップ(3)の動きを示した図3によっても明ら
かである。
【0021】すなわち、図3は、通常の状態で初期通水
時(A)と、汚水排出時(B)、汚水および汚物排出時
(C)を例示したものであるが、まず、図3(A)の通
常の初期通水時には、従来の図6(A)に示したフラン
ジを持つ可動トラップ(3)の場合のように汚水が横方
向(b)に流れ出ることはない。このことは、前記のよ
うに、可動トラップ(3)の終端(30)において、膨
出されている左右縁部の中央部(α)によって汚水の横
方向への流出がせき止められることになる。
【0022】ただ、この初期通水時には、中央部(β)
において切欠かれた終端(30)の上方の縁部からは、
下方の縁部と同様に、すなわち従来の図7(A)におけ
る前方(a)への流出とともに後方(c)にも流出する
ことが考えられる。しかしながら、図7(A)における
後方(c)への流出を完全に防止するためには、終端
(30)の上方の縁部の切欠き深さを、下方の縁部より
も小さくするか、あるいは、上下縁部の切欠き深さが同
等であっても、図1並びに図3(A)に例示したよう
に、初期通水時の可動トラップ(3)は、その終端(3
0)が、ケース体(6)内壁面側に傾いた位置に配置さ
れるようにすることで、上方の縁部からの後方への流出
を防ぎ、優先的に、下方の縁部からの、ケース体(6)
の内壁に向っての前方(a)に汚水が流れ出るようにす
ることができる。傾きを設けることは、すでに前記した
とおりの第1の発明の特徴としてある。
【0023】また、場合によっては、可動トラップ
(3)の終端(30)では、前記の下方の縁部にのみ湾
曲切欠きを設け、ここからのみ、前方(a)に汚水が流
れ出るようにしてもよい。これは、この出願の第4の発
明の形態としてある。なお、終端(30)における上下
縁部での湾曲切欠きについては、湾曲でなく、鋭角また
は鈍角での切欠きとすることも考えられる。しかしなが
ら、汚物やトイレットペーパーの排出の観点からは、な
めらかな曲面としての湾曲切欠きとするのが適当であ
る。
【0024】以上のように、たとえば図3(A)のよう
に可動トラップ(3)の終端(30)を前方へ傾けてお
くことや湾曲面(33)の形成等の手段により、この発
明の水洗便器では初期通水時において、従来のように終
端(30)から横方向へ汚水が流れ出ることを防止する
だけでなく、後方へ汚水が流れ出ることも防止すること
ができる。
【0025】そして、この発明の水洗便器では、図3
(B)にも例示したように、汚水が可動トラップ(3)
の終端(30)の横方向に流れ出ることを、前記のとお
りの左右縁部の膨出した中央部(α)の存在によって防
止し、しかも、外周に突出するフランジのない終端(3
0)の前記湾曲面(33)をケース体(6)の内壁面に
沿うものとして両者の間の距離を調整し、流れ出た汚水
が横方向に流れるスペースを小さくすることができる。
このため、溜め水や洗浄水のほとんどを汚物、トイレッ
トペーパーの搬出、排出に使用することができることに
なる。
【0026】つまり、図3(A)(B)によっても明ら
かなように、この発明の水洗便器では、溜め水、洗浄水
の有効利用によって汚物やトイレットペーパーの搬出、
排出を効果的なものとし、しかも可動トラップ(3)の
外周部やケース体(6)内壁等への汚物やトイレットペ
ーパーの付着による不都合も生じないことになる。しか
もまた、この発明の水洗便器では、図3(C)からも明
らかなように、汚物やトイレットペーパーの排出から可
動トラップ(3)を反転させて図3(A)の位置に戻す
際に、可動トラップ(3)の終端(30)には従来のよ
うにフランジが設けられておらず、しかも湾曲面(3
3)や湾曲切欠き面(34)を設けているため、汚物や
トイレットペーパーをかき上げるという問題は全く生じ
ない。そして、図3(C)にも例示されているように、
可動トラップ(3)の終端(30)が下向き位置にある
汚物排出時に、その最大下げ位置が、ケース(6)の外
部排水管連結部よりも反転方向のケース体(6)内壁面
側に傾いた位置に配置されるようにすることで、汚物や
トイレットペーパーのかき上げが抑えられることにもな
る。つまり、この傾きにより、終端(30)が汚水に浸
漬されることを少くすることができ、結果として汚物や
トイレットペーパーのかき上が防止されることになる。
【0027】このようなことは、この出願の第2の発明
の形態として考慮されることになるが、前記のとおり、
可動トラップ(3)の終端(30)にフランジを設ける
ことなしに、しかも湾曲面(33)を形成するとのこの
出願の第3の発明の形態と組合わせることにより、より
効果的となる。なお、たとえば以上の例のように、この
出願の発明の水洗便器が構成されるが、可動トラップ
(3)とこれが収容されるケース体(6)が、できるだ
け容積が小さくてコンパクトなものとされ、しかも製造
コスト面でも有利であることが好ましいことは言うまで
もない。
【0028】この観点から付言するとすれば、ケース体
(6)については、その成形について、樹脂等による成
形のための割りを適切に定めることが望まれる。ケース
体(6)の量産のためには次の点が考慮されねばならな
い。 (I)型形状・・・抜き方向が多数になる、抜けない形
状では困る (II)コンパクト形状・・・便器内に収まるようなるべ
くコンパクトにする必要がある (III)封臭性・・・軸に割目をつけると摺動の際、臭気
が漏れてしまう可能性がでてくる (IV)流動性・・・汚水がシュート内で詰まらないよう
流れやすい形状にする必要がある (IV)を前提に考える必要があるが、(I)の点を考え
れば、たとえば図4において、ケース体(6)の最大出
張り位置に相当するラインAより下のラインで割ること
はできない。抜くことが難しくなるからである。一方、
(III)の点を考慮すれば、抜くことは容易であるものの
ラインBで割ることはできない。そこで、(II)の点を
加味すると、ラインAにおいて割ることが最適であると
結論づけられる。このようにラインAで割れば、最もコ
ンパクトな形状として、材料、製造コストを抑えてケー
ス体(6)を製造することができることになる。
【0029】たとえば以上のケース体(6)のように、
この発明の水洗便器の構造や細部の部材製造については
さらに様々な態様が可能であることは言うまでもない。
そして、いずれの態様においても、この出願の発明によ
り、実施例としても説明したとおりの優れた性能の自動
排出機構式の水洗便器が提供されることになる。
【0030】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によれば、第1の発明と第3並びに第4の発明によ
り、可動トラップ終端でのその開口から横方向や、さら
には後方への汚水の流れ出しが防止され、溜め水、洗浄
水のほとんどが汚物やトイレットペーパーの搬出、排出
に有効に利用されるとともに、可動トラップ外周部等へ
のそれらの付着も防止されることになる。
【0031】また、第2の発明と第3の発明により、汚
物排出からの可動トラップの反転時に汚物やトイレット
ペーパーをかき上げるという問題も生じないことにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施例を示した水洗便器の縦断面図と可
動トラップの終端部材の一部断面を示した側面図であ
る。
【図2】図1における可動トラップ終端部材の一部断面
側面図と、一部断面平面図並びに正面図である。
【図3】図1の水洗便器の可動トラップ動作を示した縦
断面図である。
【図4】ケース体の割りを例示した断面図である。
【図5】従来の水洗便器の縦断面図である。
【図6】図5とは反対側から見た縦断面図である。
【図7】従来の水洗便器の可動トラップの動作を示した
縦断面図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 回転軸 3 可動トラップ 4 ボイル 5 排水路 6 ケース体 7 リム 8 電磁弁 9 制御部 30 終端 31 トラップホース 32 終端部材 33 湾曲面 34 湾曲切欠き面 a 前方 b 横方向 c 後方 α、β 中央部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体のボウルから延びた排水路に配
    設されるとともに外部排水管に連通するケース体内に収
    容された可動トラップの回転軸が、制御部に電気的に接
    続されて動作制御されるモータに連結され、モータの動
    作による回転軸の回転にともなって可動トラップの自由
    端とした終端が上下方向に回転および反転可能とされて
    いる自動排出機構式の水洗便器であって、可動トラップ
    の終端が上向き位置にある初期通水時には、この終端
    は、回転方向のケース体内壁面側に傾いた位置に配置さ
    れることを特徴とする自動排出機構式の水洗便器。
  2. 【請求項2】 請求項1の水洗便器において、可動トラ
    ップの終端が下向き位置にある汚物排出時には、この終
    端は、最大下げ位置が、ケース体の外部排水管連結部よ
    りも反転方向のケース体内壁面側に傾いた位置に配置さ
    れることを特徴とする自動排出機構式の水洗便器。
  3. 【請求項3】 便器本体のボウルから延びた排水路に配
    設されるとともに外部排水管に連通するケース体内に収
    容された可動トラップの回転軸が、制御部に電気的に接
    続されて動作制御されるモータに連結され、モータの動
    作による回転軸の回転にともなって可動トラップの自由
    端とした終端が上下方向に回転および反転可能とされて
    いる自動排出機構式の水洗便器であって、断面円筒状の
    可動トラップの自由端としての終端は、フランジ部を持
    つことなく、しかも前記の回転および反転の方向に沿っ
    た上下部よりも中央部において膨出した円弧状とされて
    いることを特徴とする自動排出機構式の水洗便器。
  4. 【請求項4】 便器本体のボウルから延びた排水路に配
    設されるとともに外部排水管に連通するケース体内に収
    容された可動トラップの回転軸が、制御部に電気的に接
    続されて動作制御されるモータに連結され、モータの動
    作による回転軸の回転にともなって可動トラップの自由
    端とした終端が上下方向に回転および反転可能とされて
    いる自動排出機構式の水洗便器であって、断面円筒状の
    可動トラップの自由端としての終端は、可動トラップの
    回転および反転方向に沿った下方の縁部において左右か
    ら中央部に湾曲に切欠かれた形状とされていることを特
    徴とする自動排出機構式の水洗便器。
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