JPH1121019A - 粗糸搬送システム - Google Patents

粗糸搬送システム

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JPH1121019A
JPH1121019A JP17566097A JP17566097A JPH1121019A JP H1121019 A JPH1121019 A JP H1121019A JP 17566097 A JP17566097 A JP 17566097A JP 17566097 A JP17566097 A JP 17566097A JP H1121019 A JPH1121019 A JP H1121019A
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JP
Japan
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roving
rail
bobbin
suspended
machine
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Application number
JP17566097A
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English (en)
Inventor
Toshiki Hasegawa
敏紀 長谷川
Masuo Hayakawa
万寿男 早川
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗糸ボビンを吊下した搬送体の粗紡機用レー
ルへの搬入及び粗紡機用レールからの搬出を小さな力で
可能とする。 【解決手段】 第1の粗紡機用レール4aが粗紡機1の
前側上方にその長手方向に沿って平行に設けられてい
る。第2の粗紡機用レール4bは第1の粗紡機用レール
4aと同一平面内でその長手方向と直交する方向に移動
可能に設けられている。第2の粗紡機用レール4bはエ
アシリンダ21のピストンロッド21aに連結され、エアシ
リンダ21の作動によって管替位置と待避位置とに移動配
置される。管替装置22はボビンレール16上の満ボビンF
と搬送体7に吊下された空ボビンEとを交換する。管替
装置22はボビンレール16上に千鳥状に配列された2列の
満ボビンFの列間隔を満ボビンの外径より小さな値に狭
めた状態で搬送体7に吊下する。第2の粗紡機用レール
4bが待避位置に配置された状態で搬送体7が搬出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は上部支持式のフライ
ヤを2列に千鳥状に装備した粗紡機が配設された粗紡工
程と、粗糸ボビンの交換に使用する予備粗糸巻レールを
装備した精紡機が配設された精紡工程との間に架設され
たレールに沿って走行可能に装備された搬送体に粗糸ボ
ビンを吊下し、該搬送体を使用して粗紡・精紡工程間で
粗糸搬送を行う粗糸搬送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、粗紡機では生産性の向上を図るた
めに、高速化及びラージパッケージ化の傾向が著しい。
従って、満ボビンをボビンレールから取出す玉揚作業
と、空ボビンをボビンホイールに挿入する作業は、作業
者にとってかなりの重労働(特に玉揚作業)となるばか
りでなく、作業に要する時間が長くなって粗紡機の稼動
効率を低下させることになる。このため玉揚作業及びそ
の後の空ボビン供給をも含めた管替作業の自動化につい
て種々の提案がなされている。また、粗紡・精紡工程間
の粗糸ボビンの搬送についても、台車にボビンを載せて
搬送する代わりに、天井に架設されたレールに沿って移
動(走行)する搬送体に粗紡機で玉揚げされた満ボビン
や精紡機で粗糸が使用された後の空ボビンを吊下して搬
送する粗糸搬送システムも実施されている。
【0003】図14に示すように、粗紡機ではボビンレ
ール50上にフライヤ(図示せず)に対応してボビンホ
イール51が千鳥状に前後2列に配置されている。そし
て、ボビンホイール51のピッチP及び前後各列の距離
Lは隣接するフライヤ同士が干渉しない値に設定されて
いる。そして、前記ピッチPは精紡機の予備粗糸巻レー
ルに吊下される粗糸ボビンのピッチPs より大きく、ピ
ッチPs の2倍より小さい。
【0004】粗紡機の管替方法として、粗紡機の前側上
方に機台長手方向に沿って延設された粗紡機用レール5
2に搬送体53を配備し、搬送体53に吊下された空ボ
ビンとボビンホイール51上の満ボビンFとを交換する
方法が提案されている(例えば、特開昭61−1024
29号公報)。この管替方法では、精紡機の予備粗糸巻
レールに吊下される粗糸ボビンのピッチPs と同じピッ
チで多数のリンク54が連結された構成の搬送体53が
使用され、搬送体53が粗紡機用レール52に搬入され
た状態では搬送体53に吊下された粗糸ボビンが2列に
千鳥状に配列されるようにリンク54がジグザグ状に配
置される。そして、各列の粗糸ボビンがボビンホイール
51のピッチPと同じピッチとなるように粗紡機用レー
ル52が構成されている。
【0005】また、特開昭61−174432号公報に
は、粗紡機の前側上方に機台長手方向に沿って延設され
た粗紡機用レールに、粗糸ボビンを精紡機の予備粗糸巻
レールでのピッチPs に等しい1列状態で吊下した搬送
体を配備した状態で管替え作業を行う管替装置が提案さ
れている。この管替装置では、千鳥状に2列に配列され
たボビンホイール上の満ボビンを1列になるように取り
出すとともに、その間隔を予備粗糸巻レールでのピッチ
Ps に等しくなるように変更して、搬送体に吊下するよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭61−1024
29号公報に記載の管替方法では、搬送体53を粗紡機
用レール51に各リンク54がジグザグ状となるように
搬入し、搬出時にはジグザグ状のものを直線状となるよ
うに引き出す必要がある。ところが、搬送体53をその
先端側から順次ジグザグ状となるように粗紡機用レール
51内に押し込む場合には、搬送体53の後端から搬送
体53に作用する力が、粗糸ボビンが吊下されている各
支持部に効率良く作用せず、直線状態で搬送体を搬入す
る場合に比較して必要な力が10倍以上となる。また、
引き出すときも同様に直線状の搬送体を引き出す場合に
比較して10倍以上の力が必要になる。その結果、動力
消費量が大きくなるとともに、作業者が手作業で搬送体
の搬入、又は搬出を行うことはできない。また、予備粗
糸巻レールでのピッチPs で多数のリンク54が連結さ
れた構成の搬送体53ではローラ(ベアリング)を多数
必要としてコストアップになるという問題もある。
【0007】また、粗糸搬送を完全に自動化するには設
備費が大きくなるため、一部を作業者が行う簡易搬送の
要求があるが、前記の構成の搬送体53を使用した場合
は、一部を作業者が行う簡易搬送に組み合わせることが
できない。
【0008】前記の問題を解決する手段として、粗紡機
用レールを2列に平行に設け、各列にボビンホイールの
ピッチPに等しいピッチで粗糸ボビンを吊下する搬送体
を搬入して、粗紡機のボビンホイールの配列状態のまま
玉揚げを行う方法が考えられる。しかし、その場合は管
替装置の幅、即ち管替作業時の移動方向と直交する方向
の長さが大きくなり、管替装置の移動のための通路を広
く確保する必要が生じ結果的に粗紡機の設置に必要な床
面積が大きくなるという問題がある。
【0009】一方、特開昭61−174432号公報に
記載の管替装置では、搬送体は粗紡機用レールに一直線
上に搬入される。従って、搬入及び搬出時に必要な動力
消費が少なく、作業者による搬入も可能になる。しか
し、管替装置は千鳥状で2列に配置されていた満ボビン
を精紡機の予備粗糸巻レールでのピッチPs に等しい間
隔で搬送体に1列で吊下するため、管替装置が玉揚げを
必要とする満ボビンと対応する位置に移動しただけで
は、搬送体上の粗糸ボビンは管替に不適当な状態とな
る。そのため、管替装置の移動に対応して搬送体の位置
を変更する必要があり、管替装置の移動に対応して粗紡
機用レールに沿って移動するとともに搬送体の位置決め
を行う移送装置を設ける必要があり、搬送体の位置決め
のための構成が複雑になるという問題がある。また、粗
紡機用レールの長さが粗紡機の長さよりかなり長くなる
という問題もある。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は粗糸ボビンを吊下した搬送体を
小さな力で粗紡機用レールに搬入及び粗紡機用レールか
ら搬出可能とし、粗糸ボビンを千鳥状配置の状態で管替
作業を行う従来の移動型の管替装置を使用して管替を行
う粗糸搬送システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、上部支持式のフライヤを
2列に千鳥状に装備した粗紡機が配設された粗紡工程
と、粗糸ボビンの交換に使用する予備粗糸巻レールを装
備した精紡機が配設された精紡工程との間に架設された
主搬送レール、該主搬送レールから分岐された粗紡機用
レール、予備粗糸巻レール等の分岐レールに沿って走行
可能に装備された搬送体に粗糸ボビンを吊下し、該搬送
体を使用して粗紡・精紡工程間で粗糸搬送を行うととも
に、粗紡機のボビンレール上の満ボビンと、前記粗紡機
用レール上に搬入された搬送体に吊下された空ボビンと
の交換作業を、前記粗紡機の長手方向に沿って間欠的に
移動するとともに、千鳥状に配列された2列の満ボビン
の列間隔を満ボビンの外径より小さな値に狭めた状態で
前記搬送体に吊下する管替装置で行う粗糸搬送システム
において、各粗紡機の前側上方に設けられた前記粗紡機
用レールとして、粗紡機のボビンホイールのピッチで粗
糸ボビンを直線状に1列で吊下した搬送体を支持する第
1の粗紡機用レール及び第2の粗紡機用レールを粗紡機
の長手方向に沿って平行に設け、前記第1及び第2の粗
紡機用レールを一水平面上で両レールにそれぞれ支持さ
れた搬送体に吊下される満ボビン又は空ボビンの中心距
離が満ボビンの外径より小さな値となる管替位置と、各
粗紡機用レール上の搬送体に満ボビンが吊下された状態
で一方の搬送体が粗紡機用レール上を走行するときに搬
送体に吊下された満ボビンが他方の搬送体に吊下された
満ボビンと干渉しない待避位置とに配置可能に構成し
た。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記第1の粗
紡機用レールは粗紡機の前方の所定位置に固定された状
態で配置され、前記第2の粗紡機用レールは第1の粗紡
機用レールと同一平面上においてその長手方向と直交す
る方向に移動可能に設けられ、駆動手段の作動により前
記管替位置と前記待避位置とに移動配置される。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記駆動手段は第2の粗紡機用レー
ルに対して直交する方向に延びるように固定された複数
のラックと、各ラックと噛合するとともに共通の支持軸
に一体回転可能に支持されたピニオンとを備え、第2の
粗紡機用レールに対してその長手方向の複数箇所におい
て同時に第2の粗紡機用レールを幅方向へ移動させる力
を作用させるように構成されている。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記第1の粗紡機用レールは粗紡機
の前方の所定位置に固定された状態で配置され、前記第
2の粗紡機用レールは昇降可能に設けられ昇降手段の作
動により前記管替位置と前記待避位置とに移動配置され
る。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記第1及び第2の粗紡機用レール
は管替位置に配置された状態において、その中心距離が
空ボビンの外径より大きくなるように設定されている。
【0016】請求項1に記載の発明では、上部支持式の
フライヤを2列に千鳥状に装備した粗紡機が配設された
粗紡工程と、粗糸ボビンの交換に使用する予備粗糸巻レ
ールを装備した精紡機が配設された精紡工程との間に架
設された主搬送レール、該主搬送レールから分岐された
粗紡機用レール、予備粗糸巻レール等の分岐レールに沿
って走行可能に装備された搬送体を使用して、粗紡・精
紡工程間で粗糸搬送が行われる。各粗紡機の前側上方に
設けられた2列の粗紡機用レールには、粗紡機のボビン
ホイールのピッチで粗糸ボビン(空ボビン)を直線状に
1列で吊下した搬送体が搬入され、空ボビンが前記ボビ
ンホイールと対応する千鳥状に配置される。そして、第
1及び第2の粗紡機用レールが管替位置に配置された状
態で、管替装置が粗紡機の長手方向に沿って間欠的に移
動して、粗紡機のボビンレール上の2列の満ボビンが、
その列間隔が狭められた状態で粗紡機用レール上の2列
の搬送体にそれぞれボビンホイールのピッチと等しいピ
ッチで吊下される。次に両粗紡機用レールが待避位置に
配置される。この状態では一方の粗紡機用レール上の搬
送体が走行しても、該搬送体に吊下された満ボビンは他
方の粗紡機用レール上の搬送体に吊下された満ボビンと
干渉しない。
【0017】請求項2に記載の発明では、前記第1の粗
紡機用レールは粗紡機の前方の所定位置に固定され、管
替位置と待避位置とが同じとなる。前記第2の粗紡機用
レールは第1の粗紡機用レールと同一平面上において、
駆動手段の作動によりその長手方向と直交する方向に移
動され、前記管替位置と前記待避位置とに配置される。
【0018】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、第2の粗紡機用レールはその長手方
向と直交する方向に延びる複数のラックと一体に移動す
る。各ラックと噛合するピニオンは共通の支持軸に一体
回転可能に支持されているため、第2の粗紡機用レール
は第1の粗紡機用レールとの平行を保った状態で駆動手
段により移動される。
【0019】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、第1の粗紡機用レールは粗紡機の前
方の所定位置に固定され、管替位置と待避位置とが同じ
となる。第2の粗紡機用レールは昇降手段の作動により
前記管替位置と前記待避位置とに移動配置される。
【0020】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記第1及び第2の粗紡機用レール
は管替位置に配置された状態において、空ボビンを吊下
した搬送体の搬入を行っても空ボビン同士の干渉が回避
される。従って、管替位置で空ボビンを吊下した搬送体
の搬入を行い、搬入後、直ちに管替作業を行うことが可
能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を精紡工程でランダ
ム粗糸替え、即ち作業者が精紡機のクリールに吊下され
た粗糸ボビンの消費状態を見回り、空に近づいた粗糸ボ
ビンを予備粗糸巻レールに吊下された予備粗糸巻(満ボ
ビン)と交換する場合に具体化した第1の実施の形態を
図1〜図7に従って説明する。
【0022】図4に示すように、複数の粗紡機1が並設
された粗紡工程と、複数の精紡機2が並設された精紡工
程との間に主搬送レール3が設けられている。粗紡機1
の前側上方には粗紡機用レール4a,4bが、精紡機2
の左右両側には予備粗糸巻レール5がそれぞれ主搬送レ
ール3から分岐した分岐レールとして配設されている。
また、精紡工程と粗紡工程との間には残粗糸処理用レー
ル6が主搬送レール3から分岐した分岐レールとして配
設されている。満ボビン、精紡機2で使用された後の残
粗糸ボビン、あるいは残粗糸が処理された後の空ボビン
等の粗糸ボビンを吊下可能な搬送体7が、主搬送レール
3、粗紡機用レール4a,4b、予備粗糸巻レール5及
び残粗糸処理用レール6上を走行可能に設けられてい
る。残粗糸処理用レール6の中間部には公知の構成の残
粗糸処理装置8が配設されている。予備粗糸巻レール5
は複数台の精紡機2の予備粗糸巻レール5が連続すると
ともに閉ループを為す状態に設けられている。
【0023】図5に示すように、搬送体7を構成する複
数のリンク部材9は、走行ローラ10を介して前記各レ
ール3〜6に対して吊下状態で装備されるとともに、連
結部材11を介して屈曲可能に連結されている。連結部
材11はリンク部材9間の隙間に突出する凸部11aを
有する形状に形成され、搬送体7はその全長に亘ってリ
ンク部材9の幅と同じ幅になるように形成されている。
搬送体7は粗紡機1に千鳥状に配置された2列のボビン
ホイール12(図1に図示)の1列分の粗糸ボビンを吊
下可能な長さに形成されている。各リンク部材9にはボ
ビンハンガ13が所定間隔毎に吊下されている。ボビン
ハンガ13の間隔は前記ボビンホイール12の各列のピ
ッチPに等しい値に設定されている。
【0024】搬送体7は各搬送レール3〜6上に設けら
れた移送装置14と係合して、リンク部材9あるいは連
結部材11を介して推進力を得ることにより各レール3
〜6上を走行可能となっている。移送装置14には公知
の構成(例えば、特開平8−157144号公報)のも
のが使用されている。移送装置14は、一対のプーリ間
に巻き掛けられたベルトと、ベルトと対向して所定間隔
をおいて配置されたローラとを備えている。そして、リ
ンク部材9を両側面においてベルト及びローラが挟む状
態でベルトが走行駆動されることにより、搬送体7を移
送するようになっている。移送装置14は少なくとも1
台の移送装置14が搬送体7と係合可能な間隔で配設さ
れている。各レール4〜6の主搬送レール3との分岐部
には走行路切換装置(図示せず)が配設されている。
【0025】そして、搬送体7と係合状態にある移送装
置14が駆動されることにより、粗紡機1で玉揚げされ
た満ボビンFを吊下した搬送体7が予備粗糸巻レール5
へ搬送され、精紡機2で使用された残粗糸ボビンを吊下
した搬送体7が残粗糸処理用レール6へ搬送される。ま
た、残粗糸処理用レール6と対応する位置に設けられた
残粗糸処理装置8により残粗糸が処理された空ボビンE
を吊下した搬送体7が、移送装置14により粗紡機用レ
ール4a,4bへ搬送されるようになっている。
【0026】図1に示すように上部支持式のフライヤ1
5を装備した粗紡機1のボビンレール16上にはボビン
ホイール12が前後2列に千鳥状に配設されている。粗
紡機1の前側(図1の左側)上方には第1の粗紡機用レ
ール4a及び第2の粗紡機用レール4bが粗紡機1の長
手方向に沿って平行に架設されている。各粗紡機用レー
ル4a,4bは搬送体7を直線状態で支持するように形
成されている。
【0027】第1の粗紡機用レール4aは粗紡機1の上
方の所定位置に固定された状態で配置されている。第2
の粗紡機用レール4bは第1の粗紡機用レール4aと同
一平面上においてその長手方向と直交する方向に移動可
能に設けられている。粗紡機1の上方には複数本の梁1
7(1本のみ図示)が粗紡機1の長手方向と直交する状
態で設けられている。図2及び図3に示すように、第1
の粗紡機用レール4aは梁17に支持プレート18a及
びブラケット18bを介して固定されている。支持プレ
ート18aにはガイド部材19が梁17に沿って延びる
ように固定されている。第2の粗紡機用レール4bはガ
イド部材19に沿って移動可能に支持された移動体20
の下面に固定されている。移動体20はガイド部材19
に係合する係合部20aと、その下面に固定されるとと
もに第2の粗紡機用レール4bが固定された支持部20
bとから構成されている。梁17には駆動手段を構成す
るエアシリンダ21がブラケット18cを介して梁17
に沿って延びるように固定され、そのピストンロッド2
1aが支持部20bに連結されている。エアシリンダ2
1は複数箇所に設けられ、全てのエアシリンダ21が図
示しない制御装置からの指令信号に基づいて同時に駆動
されるようになっている。なお、図3は図2の支持プレ
ート18aより下側を見た概略平面図である。
【0028】第2の粗紡機用レール4bはエアシリンダ
21の作動により管替位置(図1及び図2等に示す位
置)と、当該位置から水平移動した待避位置とに移動配
置されるようになっている。この実施の形態では第2の
粗紡機用レール4bは、エアシリンダ21のピストンロ
ッド21aが突出位置に配置されたときに管替位置に配
置され、ピストンロッド21aが没入位置に配置された
ときに待避位置に配置されるようになっている。第2の
粗紡機用レール4bが管替位置に配置された状態では、
第1及び第2の粗紡機用レール4a,4bは一水平面上
でその中心距離L1が空ボビンEの外径より大きくかつ
満ボビンFの外径より小さな値となる。この実施の形態
では、両粗紡機用レール4a,4bにそれぞれ支持され
た搬送体7に吊下される満ボビンF又は空ボビンEの中
心距離と、両粗紡機用レール4a,4bの中心距離L1
とが等しくなるように構成されている。第2の粗紡機用
レール4bが待避位置に配置された状態では、両粗紡機
用レール4a,4bの間隔は搬送体7に満ボビンFが吊
下された状態で一方の搬送体7が粗紡機用レール上を走
行しても、搬送体7に吊下された満ボビンFが他方の搬
送体7に吊下された満ボビンFと干渉しない大きさとな
る。
【0029】ボビンレール16上の満ボビンFと粗紡機
用レール4a,4b上に搬入された搬送体7に吊下され
た空ボビンEとの交換作業は管替装置22により行われ
る。図1に示すように、管替装置22には粗紡機1と平
行に敷設されたレール23に沿って間欠的に移動すると
ともに、千鳥状に配列された2列の満ボビンFの列間隔
を満ボビンFの外径より小さな値に狭めた状態で搬送体
7に吊下する公知の構成(例えば、特開昭61−102
429号公報、特開昭61ー119730号公報等)の
管替装置が使用されている。
【0030】管替装置22には、空ボビンリフタ及び満
ボビンリフタとからなるボビン昇降装置と、管替機構2
4とが装備されている。空ボビンリフタは粗紡機用レー
ル4a,4b上に待機する搬送体7から空ボビンEを受
取って下方位置に降ろす作用をなし、満ボビンリフタは
満ボビンFを搬送体7の空ボビンEが取り外された位置
に装着する作用をなす。管替機構24はボビンレール1
6上から満ボビンFを取り出して前記満ボビンリフタの
満ボビン移送用の昇降部材25上に載置するとともに、
空ボビンリフタの空ボビン移送用昇降部材26上から空
ボビンEを取り出してボビンレール16上に載置する作
用をなす。空ボビンリフタの昇降機構、満ボビンリフタ
の昇降機構及び管替機構24は特開昭61ー11973
0号公報に開示された装置と同様な構成であり、説明を
省略する。なお、管替機構24はボビンレール16上か
ら前列及び後列の満ボビンFを同時に複数本(例えば3
本)ずつ取り出し可能に複数本の管替腕27を装備して
いる。
【0031】昇降部材25には管替腕27と同数のペッ
グ28がボビンレール16上のボビンホイール12と同
ピッチで千鳥状に2列に配設されている。即ち、各列の
ペッグ28はピッチPとなっている。また、各列の間隔
はボビンレール16上のボビンホイール12の列間隔と
異なり、管替位置に配置された両粗紡機用レール4a,
4bの間隔と同じに設定されている。また、空ボビン移
送用昇降部材26上にも同数のペッグ29がペッグ28
と同様な配置間隔で配設されている。
【0032】次に前記のように構成された粗糸搬送シス
テムの作用を説明する。粗紡機1が満管停止となる前
に、空ボビンEが吊下された搬送体7が粗紡機用レール
4a,4bに搬入される。搬送体7の搬入も第2の粗紡
機用レール4bが待避位置に配置された状態で行われ
る。搬送体7の搬入後、エアシリンダ21が突出作動さ
れて第2の粗紡機用レール4bが管替位置に配置され
る。そして、第2の粗紡機用レール4bは搬送体7の搬
出時まで管替位置に保持される。
【0033】粗紡機1が満管停止されて管替作業が必要
になると、管替装置22がレール23に沿って移動して
所定の管替位置で停止する。粗紡機1の満管停止に続い
てボビンレール12が玉揚げ位置まで降下されて、満ボ
ビンFからフライヤ15に連なる粗糸の切断が行われ
る。その後、管替装置22による管替作業が順次行われ
る。管替作業時には、先ず空ボビン移送用昇降部材26
が上昇されて搬送体7のボビンハンガ13に吊下されて
いる空ボビンEを取り外すとともに、下降途中で待機す
る。
【0034】空ボビン移送用昇降部材26が管替機構2
4より上方へ移動した後、管替機構24の作動によりボ
ビンレール16上の満ボビンFがボビンホイール12か
ら引抜かれて昇降部材25のペッグ28と対応する位置
に配置される。その状態で昇降部材25が上昇移動され
て満ボビンFの底部がペッグ28に嵌挿されるととも
に、管替機構24が待機位置に移動する。そして、昇降
部材25はぺッグ28に装着された満ボビンFを、上方
に待機する搬送体7の空ボビンEが取り外されたボビン
ハンガ13に吊下するために上昇される。昇降部材25
が空ボビン移送用昇降部材26より上方まで上昇した
後、空ボビン移送用昇降部材26は下降を再開して図1
に示す待機位置に復帰する。次にボビンハンガ13に満
ボビンFを吊下した上昇部材25が下降されて待機位置
に復帰し、1回の管替サイクルが完了する。以下、同様
に管替装置22は間欠的に移動して順次管替作業を繰り
返す。
【0035】管替作業が完了した状態では、図6(a)
及び図7(a)に示すように、第1の粗紡機用レール4
a上の搬送体7に吊下された満ボビンFと、第2の粗紡
機用レール4b上の搬送体7に吊下された満ボビンFと
が、粗紡機用レール4a,4bの長手方向から見た場合
に一部が重なった状態となる。この状態で一方の搬送体
7が移動すると、当該搬送体7に吊下された満ボビンF
と、他方の搬送体7に吊下された満ボビンFとが干渉す
る。
【0036】前記満ボビン同士の干渉を避けるため、管
替作業が完了した後、エアシリンダ21が作動されてピ
ストンロッド21aが引き込まれ、第2の粗紡機用レー
ル4bが待避位置に配置される。第2の粗紡機用レール
4bが待避位置に配置されると、図6(b)及び図7
(b)に示すように、両粗紡機用レール4a,4bの中
心間隔は満ボビンFの外径より大きくなる。その結果、
一方の搬送体7を粗紡機用レール4aの長手方向に移動
させても、満ボビンF同士の干渉が回避される。この状
態で搬送体7が搬出され、予備粗糸巻を必要とする精紡
機2と対応する予備粗糸巻レール5へ搬入される。
【0037】精紡機2ではランダム粗糸替えが行われる
ため、予備粗糸巻レール5へ搬入された搬送体7は主搬
送レール3上を走行する速度より遅い速度で、予備粗糸
巻レール5上を常に移動する。そして、作業者は精紡機
2を見回って、空に近づいた粗糸ボビンを見つけると、
搬送体7に吊下された満ボビンFと交換する粗糸替え作
業を行う。
【0038】吊下された満ボビンFが使用済みの残粗糸
ボビンあるいは空ボビンEに全て交換されると、作業者
は精紡機2に設けられた搬出要求スイッチ(図示せず)
を押す。制御装置(図示せず)は搬出要求信号に基づい
て、搬送体7を予備粗糸巻レール5から搬出するととも
に残粗糸処理用レール6に搬入するように所定の移送装
置14を駆動制御する。そして、残粗糸ボビンを吊下し
た搬送体7が残粗糸処理用レール6に搬入され、残粗糸
処理装置8で残粗糸の処理が行われる。その後、空ボビ
ンEを吊下した搬送体7が再び粗紡機用レール4a,4
bに搬入される。
【0039】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 2列の粗紡機用レール4a,4bを設け、各粗
紡機用レール4a,4bに対して、それぞれ粗糸ボビン
を吊下した搬送体7を直線状で搬入、搬出するため、粗
紡機用レール4a,4bへの搬送体7の搬入及び粗紡機
用レール4a,4bからの搬出を小さな力で行うことが
可能になる。従って、搬入又は搬出作業を作業者が行う
ことが可能となり、一部のみ自動化した簡易搬送システ
ムに対応できる。
【0040】(ロ) 精紡機2でランダム粗糸替えを行
うため、ボビンホイール12のピッチPで搬送体7に吊
下された満ボビンFのピッチを変更する必要がなく、構
成が簡単になる。
【0041】(ハ) 全自動の搬送システムで使用され
ていた、予備粗糸巻レールでの粗糸ボビンピッチで多数
のリンクが連結され、ジグザグ状態で粗紡機用レールに
搬入された搬送体に対して管替作業を行う従来の管替装
置をそのまま適用できるため、新たな管替装置を開発す
る必要がないと共に、管替機のフロアスペース増加を要
しない。
【0042】(ニ) 搬送体7を構成する走行ローラ1
0の数を、ジグザグ状態で粗紡機用レールに搬入される
従来の搬送体に比較して少なくでき、保全作業が簡単に
なるとともに、製造コストを安くできる。
【0043】(ホ) 両粗紡機用レール4a,4bの間
隔を変更する構成として、第2の粗紡機用レール4bの
みを移動させる構成としたので、両粗紡機用レール4
a,4bを移動させる構成に比較して構造が簡単にな
る。
【0044】(ヘ) 第2の粗紡機用レール4bを水平
移動により管替位置と待避位置とに移動させる構成とし
たので、上下方向に移動させて干渉を回避する構成に比
較して、第2の粗紡機用レール4bの移動量が少なくな
り、配設位置の自由度が大きくなる。また、天井が比較
的低くても設置可能となる。
【0045】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図8〜図10に従って説明する。この実施の形態で
はランダム粗糸替えではなく、粗糸替えを1列分の予備
粗糸巻の端から順に行う場合に具体化した点と、第2の
粗紡機用レール4bの駆動手段としてエアシリンダを使
用しない点とが前記実施の形態と異なっている。前記実
施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0046】ランダム粗糸替えではないため、予備粗糸
巻レール5に搬入される粗糸ボビンのピッチは粗紡機1
のボビンホイール12のピッチPと異なる所定ピッチに
変更する必要がある。この実施の形態では粗紡機用レー
ル4a,4bへの空ボビンEの搬入及び粗紡機用レール
4a,4bからの満ボビンFの搬出に使用される搬送体
7と異なる搬送体30(図9に図示)が予備粗糸巻レー
ル5への満ボビンFの搬入及び予備粗糸巻レール5から
の残粗糸ボビンの搬出に使用される。搬送体30はボビ
ンハンガ13のピッチが予備粗糸巻レール5での満ボビ
ンF(予備粗糸巻)の所定の配列ピッチに設定されてい
る。
【0047】図8に示すように、主搬送レールは1本で
はなく、粗紡機群の周囲に沿ってループ状に設けられた
第1の主搬送レール3aと、精紡機群の一端側に沿って
延びるとともに一部が第1の主搬送レール3aに沿って
延びるように設けられた第2の主搬送レール3bとから
構成されている。各粗紡機用レール4a,4bはその両
端が主搬送レール3aからの分岐部に接続されている。
各予備粗糸巻レール5は第2の主搬送レール3bから分
岐されるとともに、各精紡機2と平行に延びるように各
精紡機2毎に一対ずつ独立して設けられている。また、
第2の主搬送レール3bにはストックレール6aが分岐
された状態で接続されている。ストックレール6aは残
粗糸処理が行われた後の空ボビンEを吊下した搬送体3
0や、満ボビンFを吊下した搬送体30が一時待機する
ためのものである。
【0048】第1の主搬送レール3aと第2の主搬送レ
ール3bとが近接して平行に延びるるとともに搬送体
7,30が互いに逆方向に走行する位置には、公知のボ
ビン交換装置31が両レール3a,3bに跨るように配
設されている。ボビン交換装置31は例えば特開平8−
157144号公報に開示された装置と同様に構成され
ている。ボビン交換装置31は第1の主搬送レール3a
上を移動する搬送体7に吊下された満ボビンFをボビン
ハンガ13から2本同時に取り外すとともに、そのピッ
チを変更した後、空ボビンEが取り外された搬送体30
のボビンハンガ13に吊下する。また、ボビン交換装置
31は第2の主搬送レール3b上を移動する搬送体30
に吊下された空ボビンEをボビンハンガ13から2本同
時に取り外すとともに、そのピッチを変更した後、満ボ
ビンFが取り外された搬送体7のボビンハンガ13に吊
下する。
【0049】図10に示すように、支持部20bの上面
にはラック32がガイド部材19に沿って摺動可能に支
持された状態で一体移動可能に固定されている。梁17
には支持軸としての回転軸33がラック32の上方にお
いて粗紡機用レール4bと平行に延びる状態で、軸受
(図示せず)を介して回動可能に支持されている。回転
軸33には各ラックと噛合するピニオン34が一体回転
可能に固定されている。支持プレート18aにはピニオ
ン34と対応する位置に孔(図示せず)が形成されてい
る。回転軸33はモータ35の出力軸に対して歯車列
(いずれも図示せず)を介して連結され、モータ35の
駆動により正逆回転駆動される。
【0050】この実施の形態では、粗紡機1で玉揚げさ
れた満ボビンFは搬送体7に吊下されて第1の主搬送レ
ール3a上をボビン交換装置31と対応する位置まで搬
送される。そして、ボビン交換装置31で搬送体7上の
満ボビンFが第2の主搬送レール3b上の搬送体30に
吊下された空ボビンEと交換される。そして、搬送体7
は空ボビンEを吊下して空ボビンEの搬入が必要な粗紡
機用レール4a,4bに搬入される。一方、満ボビンF
が吊下された搬送体30は予備粗糸巻を必要とする予備
粗糸巻レール5に搬入される。
【0051】第2の粗紡機用レール4bは図10に実線
で示す管替位置に配置された状態から、モータ35の逆
転駆動により鎖線で示す待避位置に配置され、鎖線で示
す待避位置に配置された状態から、モータ35の正転駆
動により実線で示す管替位置に配置される。
【0052】この実施の形態では前記第1の実施の形態
の(イ)、(ハ)〜(ヘ)の効果の他に、次の効果を有
する。 (ト) 搬送体7にボビンホイール12のピッチPで満
ボビンFを吊下しても、ボビン交換装置31を使用する
ことにより、予備粗糸巻の所定ピッチで満ボビンFを吊
下した搬送体30を予備粗糸巻レール5に搬入すること
ができる。従って、ランダム粗糸替えでない通常の粗糸
替えを行う精紡機2に適用できる。
【0053】(チ) 第2の粗紡機用レール4bをラッ
ク32とピニオン34を介して駆動するため、エアシリ
ンダ21を使用した第1の実施の形態に比較して、各移
動体20が常に同期した状態で移動される。従って、移
動の際に第2の粗紡機用レール4bがこじれて円滑に移
動できなくなることを防止できる。
【0054】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば次のように具体化してもよい。 ○ 第2の粗紡機用レール4bを管替位置と待避位置と
に移動させるのを、駆動装置を使用せずに手動、即ち作
業者の力で行う構成とする。例えば、図11に示すよう
に、ブラケット18b上及び支持部20b上に係止片3
6を突設し、両係止片36間に支持部20b即ち移動体
20を第1の粗紡機用レール4a側に付勢する付勢手段
としてのコイルばね(引っ張りばね)37を設ける。ま
た、支持部20bにひも、ロープ、チェーン等の索38
の一端を連結し、索38の中間部をローラ39等のガイ
ド部材に巻き掛けるとともに他端側に形成された係止部
40を、所定位置に設けられた第1の掛止部41a及び
第2の掛止部41bのいずれかに掛止する構成とする。
掛止部41a,41bは第2の粗紡機用レール4bの管
替位置から待避位置までの移動距離と同じ間隔をおいて
上下方向に並んだ状態で突設されている。
【0055】この実施の形態では第2の粗紡機用レール
4bはコイルばね37により常に第1の粗紡機用レール
4a側に付勢されており、係止部40が上側の第1の掛
止部41aに掛止された状態では実線で示す管替位置に
保持される。また、係止部40が下側の第2の掛止部4
1bに掛止された状態では鎖線で示す待避位置に保持さ
れる。
【0056】第2の粗紡機用レール4bを管替位置から
待避位置に移動させる場合、作業者は索38を引っ張っ
て第2の粗紡機用レール4bをコイルばね37の付勢力
に抗して移動させる。そして、係止部40を第1の掛止
部41aから離脱させるとともに、第2の掛止部41b
に掛止させた後、索38に対する引っ張り力を解除す
る。係止部40が第2の掛止部41bに掛止されること
により、第2の粗紡機用レール4bは所定の待避位置に
保持される。第2の粗紡機用レール4bを待避位置から
管替位置に移動させる場合、作業者は係止部40を第2
の掛止部41bから離脱させ、コイルばね37の付勢力
に従って第2の粗紡機用レール4bとともに索38が移
動するのを許容する状態とし、係止部40を第1の掛止
部41aに掛止させる。係止部40が第1の掛止部41
aに掛止されることにより、第2の粗紡機用レール4b
は所定の管替位置に保持される。
【0057】従って、この実施の形態では駆動装置を使
用する場合より構成が簡単になり、製造コストも安くな
る。なお、付勢手段として第2の粗紡機用レール4bを
第1の粗紡機用レール4a側に引っ張る構成に代えて、
第2の粗紡機用レール4bを第1の粗紡機用レール4a
側に押圧付勢する構成のものを使用してもよい。例え
ば、梁17上に固定する係止片36の位置を、移動体2
0に固定した係止片36に対して第1の粗紡機用レール
4aと反対側にするとともに、両係止片36間に圧縮ば
ねを配置する。この場合も同様な効果が得られる。
【0058】○ 第2の粗紡機用レール4bを水平移動
させて搬送体7の搬出時に満ボビンが干渉するのを回避
する構成に代えて、第2の粗紡機用レール4bを上下方
向に移動させる構成としてもよい。例えば、図12に示
すように、第2の粗紡機用レール4bを複数のベルト4
2で吊下するとともに、ベルト42の巻き上げ、繰り出
しにより第2の粗紡機用レール4bを昇降させる構成と
する。回転軸43が第2の粗紡機用レール4bに沿って
延びるように図示しない軸受を介して梁17に支持さ
れ、回転軸43に複数のプーリ44が一体回転可能に固
定されている。各ベルト42はその一端がプーリ44に
固着され、他端が第2の粗紡機用レール4bに固着され
ている。回転軸43は歯車列(図示せず)を介してモー
タ45により駆動されるようになっている。ベルト4
2、回転軸43、プーリ44及びモータ45により昇降
手段が構成されている。
【0059】そして、モータ45の正転駆動時にプーリ
44がベルト42を繰り出す方向に回転されて、第2の
粗紡機用レール4bが図12に実線で示す管替位置から
鎖線で示す待避位置に移動される。また、モータ45の
逆転駆動時にプーリ44がベルト42を巻き取る方向に
回転されて、第2の粗紡機用レール4bが図12に鎖線
で示す待避位置から実線で示す管替位置に移動される。
【0060】この実施の形態では空ボビンEが吊下され
た搬送体7の第2の粗紡機用レール4bへの搬入と、満
ボビンFが吊下された搬送体7の第2の粗紡機用レール
4bへの搬出のいずれも、第2の粗紡機用レール4bが
管替位置に配置された状態で行われる。第2の粗紡機用
レール4bが管替位置に配置された状態でも、両粗紡機
用レール4a,4bの間隔は、空ボビンEが吊下された
搬送体7が相対移動しても空ボビンE同士が干渉しない
大きさとなっている。従って、第2の粗紡機用レール4
bが管替位置に配置された状態で搬送体7による空ボビ
ンEの搬入が行われても支障はない。一方、満ボビンF
の搬出時には、第2の粗紡機用レール4bが待避位置に
配置される。この状態で先ず第1の粗紡機用レール4a
上の搬送体7が搬出される。次に第2の粗紡機用レール
4bが管替位置に移動された後、第2の粗紡機用レール
4b上の搬送体7が搬出される。このとき第1の粗紡機
用レール4a上には搬送体7が存在しないため、第2の
粗紡機用レール4bが管替位置に配置された状態で満ボ
ビンFの搬出が行われても支障はない。
【0061】○ 第2の粗紡機用レール4bを昇降可能
に構成した前記実施の形態において、第2の粗紡機用レ
ール4bに移送装置14を設けずに、主搬送レール3上
に配設された移送装置14で第2の粗紡機用レール4b
の途中まで搬送体7を搬入する。そして、残りの距離は
作業者が搬送体7を移動させるようにしてもよい。作業
者が搬送体7を移動させる方法としては、例えば搬送体
7の一部と係合可能な係合部を有する棒を搬送体7に係
合させて移動させる方法がある。
【0062】○ 第2の粗紡機用レール4bを昇降させ
る昇降手段として、シリンダを使用する。例えば、複数
のエアシリンダを上下方向に延びる状態で所定位置に固
定し、各エアシリンダのピストンロッドに第2の粗紡機
用レール4bを連結する。
【0063】○ 第2の粗紡機用レール4bの待避位置
を管替位置より上方としてもよい。 ○ 図13に示すように、各粗紡機用レール4a,4b
をそれぞれ昇降手段としてのエアシリンダ46,47で
駆動する構成とする。第1の粗紡機用レール4aはエア
シリンダ46のピストンロッド46aの突出状態におい
て図13に示す管替位置に配置され、ピストンロッド4
6aの没入状態において管替位置より上方の待避位置に
配置される。第2の粗紡機用レール4bはエアシリンダ
47のピストンロッド47aの没入状態において図13
に示す管替位置に配置され、ピストンロッド47aの突
出状態において管替位置より下方の待避位置に配置され
る。各エアシリンダ46,47のピストンロッド46
a,47aのストロークは満ボビンFの長さの1/2よ
り若干長く設定されている。従って、各粗紡機用レール
4a,4bの昇降距離は一方の粗紡機用レール(例え
ば、第2の粗紡機用レール4b)のみを昇降する構成に
比較して小さくなる。この構成では少なくとも一方の粗
紡機用レールからの搬送体7の搬出は、両粗紡機用レー
ル4a,4bが待避位置に配置された状態で行う必要が
ある。従って、当該粗紡機用レールは待避位置に配置さ
れた状態で主搬送レール3,3aと接続可能となってい
る。この実施の形態では、エアシリンダ46,47とし
てストロークの小さなシリンダを使用することができ
る。また、昇降手段の設置に必要な上下方向のスペース
が小さくてよい。
【0064】○ 図12の実施形態において、両粗紡機
用レール4a,4bを上下方向に移動可能な構成として
もよい。例えば、プーリ44に巻き掛けられたベルト4
2の第1端部に第1の粗紡機用レール4aを、第2端部
に第2の粗紡機用レール4bを連結する。そして、プー
リ44を前記と同様にしてモータ45で駆動する。この
実施の形態では両粗紡機用レール4a,4bが同時に管
替位置と待避位置との間を移動するため、両粗紡機用レ
ール4a,4bは待避位置に配置された状態で主搬送レ
ール3,3aと接続可能となっている。
【0065】○ 第1の実施の形態において、第2の粗
紡機用レール4bを移動させる駆動手段をエアシリンダ
21だけで構成する代わりに、第2の実施の形態で使用
したラック32及びピニオン34も合わせて使用する構
成とする。即ち、各移動体20にラック32を固定する
とともに、共通の回転軸33にラックと噛合するピニオ
ン34を一体回転可能に固定する。回転軸33を積極駆
動する駆動源(モータ)は設けない。この構成では、エ
アシリンダ21の作動により移動体20を介して第2の
粗紡機用レール4bが移動される際、全てのラック32
が同期して移動される。従って、複数のエアシリンダ2
1に供給される圧縮空気の圧力が多少変動しても、粗紡
機用レール4bがこじれた状態にならずに円滑に平行移
動される。その結果、粗紡機用レール4bが長い場合で
も、少ない数のエアシリンダ21で粗紡機用レール4b
を円滑に移動させることができる。
【0066】○ 第1の実施の形態においては搬送体7
の搬入は第2の粗紡機用レール4bが待避位置に配置さ
れた状態において行われるため、第2の粗紡機用レール
4bが管替位置に配置された状態における両粗紡機用レ
ール4a,4bの間隔は、空ボビンEの外径より小さく
てもよい。
【0067】○ 第1の実施の形態において、第2の粗
紡機用レール4bが待避位置に配置された状態と、管替
位置に配置された状態との両位置において、第2の粗紡
機用レール4bと主搬送レール3とを接続可能な構成と
する。そして、空ボビンEの吊下された搬送体7の搬入
は、第2の粗紡機用レール4bが管替位置に配置された
状態で行うようにする。この場合、第2の粗紡機用レー
ル4bが待避位置に配置された状態で満ボビンFの搬出
を行った後、第2の粗紡機用レール4bを管替位置に配
置して待機する。従って、空ボビンEを吊下した搬送体
7の搬入が完了すると、直ちに管替作業が可能となる。
その結果、粗紡機1の停台時間が短くなり、粗紡機1の
稼動率が向上する。
【0068】○ 両粗紡機用レール4a,4bを水平又
は鉛直方向以外の方向に、移動可能に構成するととも
に、両者を管替位置と待避位置とに移動させる構成とし
てもよい。
【0069】○ エアシリンダ21,46,47に代え
て油圧シリンダを使用してもよい。また、電動シリンダ
を使用してもよい。 ○ 搬送体7,30を各レール3〜6,3a,3b,6
aに設けられた移送装置14で移動させる構成に代え
て、レール3,3a,3bに沿って走行する搬機で搬送
体7,30を牽引あるいは押して移動させる構成として
もよい。
【0070】○ 第1の実施の形態において、主搬送レ
ール3上の搬送と、粗紡機用レール4a,4b、予備粗
糸巻レール5及び残粗糸処理用レール6での搬入・搬出
を搬機で行い、予備粗糸巻レール5上での巡回走行を移
送装置14で行わせる構成としてもよい。
【0071】前記実施の形態から把握できる請求項記載
以外の技術思想(発明)について、以下にその効果とと
もに記載する。 (1) 請求項4に記載の発明において、両粗紡機用レ
ールはそれぞれ粗紡機の前方の所定位置に上下方向に延
びる状態で配置されたシリンダのピストンロッドに連結
された状態で支持され、第1の粗紡機用レールはシリン
ダの没入作動状態において管替位置に配置されるととも
に突出作動状態において待避位置に配置され、第2の粗
紡機用レールはシリンダの突出作動状態において管替位
置に配置されるとともに没入作動状態において待避位置
に配置され、少なくとも一方の粗紡機用レールは待避位
置において主搬送レールと接続可能に構成されている粗
糸搬送システム。この場合、一方の粗紡機用レールのみ
を昇降する構成に比較してストロークの小さなシリンダ
を使用することができる。また、昇降手段の設置に必要
なスペースが小さくてよい。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、粗糸ボビンを吊下した搬送体を
小さな力で粗紡機用レールに搬入及び粗紡機用レールか
ら搬出することができるとともに、粗糸ボビンを千鳥状
配置の状態で管替作業を行う従来の移動型の管替装置を
使用して管替作業を行うことができる。
【0073】請求項2に記載の発明では、第2の粗紡機
用レールを上下方向に移動させて干渉を回避する構成に
比較して、第2の粗紡機用レールの移動量が少なくな
り、配設位置の自由度が大きくなる。また、天井が比較
的低くても設置可能となる。
【0074】請求項3に記載の発明では、第2の粗紡機
用レールをラックとピニオンを介して駆動するため、移
動の際に第2の粗紡機用レールがこじれることなく円滑
に移動させることができる。
【0075】請求項5に記載の発明では、第1及び第2
の粗紡機用レールが管替位置に配置された状態におい
て、空ボビンを吊下した搬送体の搬入を行うことがで
き、搬送体による空ボビンの搬入後、直ちに管替装置に
よる管替作業を開始できる。従って、粗紡機の停台時間
が短くなり、粗紡機の稼動率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の粗紡機用レールと管替装
置の概略側面図。
【図2】 粗紡機用レールの駆動手段の概略側面図。
【図3】 図2の支持プレートより下側を見た平面図。
【図4】 搬送システムの概略平面図。
【図5】 搬送体の部分側面図。
【図6】 (a)は粗紡機用レールが管替位置に配置さ
れた状態の模式平面図、(b)は同じく待避位置に配置
された状態の模式平面図。
【図7】 (a)は粗紡機用レールが管替位置に配置さ
れた状態の模式側面図、(b)は待避位置に配置された
状態の模式側面図。
【図8】 第2の実施の形態の搬送システムの概略平面
図。
【図9】 同じく精紡機側の主搬送レールを走行する搬
送体の部分側面図。
【図10】 粗紡機用レールの駆動手段の概略側面図。
【図11】 別の実施の形態の粗紡機用レールの駆動手
段の概略側面図。
【図12】 別の実施の形態の粗紡機用レールの駆動手
段の概略側面図。
【図13】 別の実施の形態の粗紡機用レールの駆動手
段の概略側面図。
【図14】 従来の粗紡機用レールとボビンホイールの
模式平面図。
【符号の説明】
1…粗紡機、2…精紡機、3,3a,3b…主搬送レー
ル、4a…分岐レールとしての第1の粗紡機用レール、
4b…同じく第2の粗紡機用レール、5…同じく予備粗
糸巻レール、7,30…搬送体、21…駆動手段として
のエアシリンダ、22…管替装置、32…駆動手段を構
成するラック、33…同じく支持軸としての回転軸、3
4…同じくピニオン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部支持式のフライヤを2列に千鳥状に
    装備した粗紡機が配設された粗紡工程と、粗糸ボビンの
    交換に使用する予備粗糸巻レールを装備した精紡機が配
    設された精紡工程との間に架設された主搬送レール、該
    主搬送レールから分岐された粗紡機用レール、予備粗糸
    巻レール等の分岐レールに沿って走行可能に装備された
    搬送体に粗糸ボビンを吊下し、該搬送体を使用して粗紡
    ・精紡工程間で粗糸搬送を行うとともに、粗紡機のボビ
    ンレール上の満ボビンと、前記粗紡機用レール上に搬入
    された搬送体に吊下された空ボビンとの交換作業を、前
    記粗紡機の長手方向に沿って間欠的に移動するととも
    に、千鳥状に配列された2列の満ボビンの列間隔を満ボ
    ビンの外径より小さな値に狭めた状態で前記搬送体に吊
    下する管替装置で行う粗糸搬送システムにおいて、 各粗紡機の前側上方に設けられた前記粗紡機用レールと
    して、粗紡機のボビンホイールのピッチで粗糸ボビンを
    直線状に1列で吊下した搬送体を支持する第1の粗紡機
    用レール及び第2の粗紡機用レールを粗紡機の長手方向
    に沿って平行に設け、前記第1及び第2の粗紡機用レー
    ルを一水平面上で両レールにそれぞれ支持された搬送体
    に吊下される満ボビン又は空ボビンの中心距離が満ボビ
    ンの外径より小さな値となる管替位置と、各粗紡機用レ
    ール上の搬送体に満ボビンが吊下された状態で一方の搬
    送体が粗紡機用レール上を走行するときに搬送体に吊下
    された満ボビンが他方の搬送体に吊下された満ボビンと
    干渉しない待避位置とに配置可能に構成した粗糸搬送シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記第1の粗紡機用レールは粗紡機の前
    方の所定位置に固定された状態で配置され、前記第2の
    粗紡機用レールは第1の粗紡機用レールと同一平面上に
    おいてその長手方向と直交する方向に移動可能に設けら
    れ、駆動手段の作動により前記管替位置と前記待避位置
    とに移動配置される請求項1に記載の粗糸搬送システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は第2の粗紡機用レールに
    対して直交する方向に延びるように固定された複数のラ
    ックと、各ラックと噛合するとともに共通の支持軸に一
    体回転可能に支持されたピニオンとを備え、第2の粗紡
    機用レールに対してその長手方向の複数箇所において同
    時に第2の粗紡機用レールを幅方向へ移動させる力を作
    用させるように構成されている請求項2に記載の粗糸搬
    送システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の粗紡機用レールは粗紡機の前
    方の所定位置に固定された状態で配置され、前記第2の
    粗紡機用レールは昇降可能に設けられ昇降手段の作動に
    より前記管替位置と前記待避位置とに移動配置される請
    求項1に記載の粗糸搬送システム。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の粗紡機用レールは管
    替位置に配置された状態において、その中心距離が空ボ
    ビンの外径より大きくなるように設定されている請求項
    1に記載の粗糸搬送システム。
JP17566097A 1997-07-01 1997-07-01 粗糸搬送システム Pending JPH1121019A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107142573A (zh) * 2017-06-22 2017-09-08 江苏中晖纺织机械有限公司 一种普通电脑粗纱机自动落纱装置及其自动落纱方法

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