JPH11210638A - 空気調和装置の圧縮機制御システム - Google Patents

空気調和装置の圧縮機制御システム

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JPH11210638A
JPH11210638A JP10031984A JP3198498A JPH11210638A JP H11210638 A JPH11210638 A JP H11210638A JP 10031984 A JP10031984 A JP 10031984A JP 3198498 A JP3198498 A JP 3198498A JP H11210638 A JPH11210638 A JP H11210638A
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power supply
power
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一良 諏訪
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栄二 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電時における圧縮機の逆転現象を確実にで
きるようにすること。 【解決手段】 圧縮機16の運転を制御する制御装置1
3と、圧縮機へ電源を供給する電源部31と、電源部か
らの電源を変換処理して制御装置へ給電する電源変換装
置32とを有し、制御装置が、リセット信号βの入力に
よりリセットして圧縮機を停止させる空気調和装置10
の圧縮機制御システム30において、電源部の電源状態
を監視し、電源部の電源遮断時に制御装置へリセット信
号を出力する電源監視装置33を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の圧
縮機制御システムに係り、特にロータリ型圧縮機の運転
制御を改善した空気調和装置の圧縮機制御システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に知られている空気調和装置で
は、その多くが冷媒の凝縮と蒸発による冷凍サイクルで
冷房及び暖房を行い、冷媒を高温高圧化すると共に、冷
媒に循環力を与えるために冷媒が圧縮される。この冷媒
の圧縮にはロータリ型やスクロール型の圧縮機が多く用
いられ、また、その電動機には誘導電動機や直流電動機
が多く用いられる。このような圧縮機のうちには、単相
電源で駆動する単相誘導電動機を内蔵した図3に示すロ
ータリ型の圧縮機1がある。
【0003】ここで、誘導電動機は、一般に、交流電源
を用いて複数個のコイルに位相の異なる電圧を印加する
ことで回転磁界を形成し、これにより回転子を駆動する
ものであるが、単相誘導電動機は、電源の相が単一なの
で、電源電圧を主巻線に、コンデンサを直列に挿入して
位相を進ませた電圧を補助巻線にそれぞれ印加すること
で、回転磁界を形成するコンデンサラン形が多く用いら
れる。このときの回転磁界は、三相交流電源による三相
誘導電動機よりも不完全であり、発生する回転力も不均
一である。
【0004】この圧縮機1の単相誘導電動機には、図3
に示すように、電源部2から約200Vの交流電源が供
給される。また、この圧縮機1は、制御装置3からの運
転信号によりその運転(起動、停止)が制御される。こ
の制御装置3は圧縮機1のみならず、空気調和装置の他
の機器の制御も司る。
【0005】この制御装置3には、変圧器5、整流・平
滑回路6及び定電圧回路7からなる電源変換装置4によ
り、電源部2からの電源が安定化されて供給される。停
電により電源部2の電源が遮断された時には、電源変換
装置4の定電圧回路7から制御装置3へリセット信号が
出力されて制御装置3がリセットし、この制御装置3か
ら圧縮機1へ出力されている運転信号が消滅する。
【0006】しかし、電源変換装置4の整流・平滑回路
6に電解コンデンサが使用されているので、停電発生か
ら数百msecの間は定電圧回路7から制御装置3へ電
圧が供給され続け、したがって、定電圧回路7から制御
装置3へリセット信号が出力されず、制御装置3は作動
を継続して、圧縮機1へ運転信号を出力し続ける。
【0007】一方、圧縮機1には、停電発生と同時に電
源部2からの電源が遮断され、図4に示すように、圧縮
機1のローラ8Aは、慣性力により正規の方向Aへ回転
し続けて、やがて停止する。この圧縮機1は、冷媒の圧
縮過程で停電が発生すると、図4の2点鎖線に示す圧縮
過程にあるローラ8Aが、圧縮された冷媒によって、正
規の方向と反対方向(逆方向)Bの反力をうける。尚、
図4中の符号8Bはシリンダであり、符号8Cはベーン
であり、符号8D、8Eは、シリンダ8Bに設けられた
それぞれ吸込口、吐出口である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】長時間(数百msec
以上)の停電において、停電発生時に圧縮機1が冷媒の
圧縮過程にあった時には、圧縮機1への電源の遮断によ
り、圧縮された冷媒からの反力が圧縮機1を逆転させ始
める。しかし、この長時間の停電中に、定電圧回路7か
ら制御装置3への電源の供給が遮断されて、定電圧回路
7から制御装置3へリセット信号が出力され、制御装置
3がリセットして、この制御装置3から圧縮機1への運
転信号が消滅するので、圧縮機1の逆転は停止する。
【0009】一方、短時間(数十(約40)msec以
上から数百msec以下)の停電において、停電発生時
に圧縮機1が冷媒の圧縮過程にあったときには、圧縮さ
れた冷媒からの反力が圧縮機1を逆転させはじめ、しか
も、この停電中には定電圧回路7から制御装置3へ給電
がなされて、定電圧回路7から制御装置3へリセット信
号が出力されず、制御装置3が圧縮機1へ運転信号を出
力し続ける。従って、この短時間の停電後電源が復帰し
た時に、圧縮機1の単相誘導電動機は回転磁界が不完全
で、正規の方向への回転力が弱いので、圧縮機1は逆転
を継続してしまう。
【0010】圧縮機1の逆転は、圧縮機1内の圧力の上
昇や発熱を伴い、それによって、圧縮機1内の潤滑油が
劣化して、圧縮機1が故障する恐れがある。
【0011】ところで、圧縮機1には、通常、出口の圧
力や運転電流を監視して圧縮機1の故障を防止する装置
があるが、逆転状態では出口の圧力や運転電流が通常と
あまり変化しないので、上述の監視装置では逆転現象を
検知できない。また、圧縮機1の電動機の巻線に、温度
上昇を検知するサーモスタット等が設けられていても、
このサーモスタットが作動する温度まで巻線温度が上昇
するのに時間がかかり、圧縮機1の逆転により、この場
合も圧縮機1が故障に至る恐れがある。
【0012】また、上述のように、電源変換装置4の定
電圧回路7から制御装置3へリセット信号を出力する場
合には、電源部2の電源発生によっては、制御装置3が
リセットするまでの時間にばらつきが生じたり、特に、
電源部2の電源電圧が低下した場合に、定電圧回路7が
制御装置3へ誤ってリセット信号を出力してしまう場合
がある。
【0013】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、停電時における圧縮機の逆転現象を
確実に防止できる空気調和装置の圧縮機制御システムを
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
圧縮機の運転を制御する制御装置と、上記圧縮機へ電源
を供給する電源部と、上記電源部からの電源を変換処理
して制御装置へ供給する電源変換装置とを有し、上記制
御装置が、リセット信号の入力によりリセットして上記
圧縮機を停止させる空気調和装置の圧縮機制御システム
において、上記電源部の電源状態を監視し、上記電源部
の電源遮断時に、上記制御装置へ上記リセット信号を出
力する電源監視装置を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明において、上記電源監視装置は、電源部の電源遮断
から一定時間経過後に、制御装置へリセット信号を出力
することを特徴とするものである。
【0016】請求項1に記載の発明には、次の作用があ
る。
【0017】電源監視装置が電源部の電源遮断時に制御
装置へリセット信号を出力し、制御装置がこのリセット
信号によりリセットされて圧縮機を停止させることか
ら、圧縮機の電動機が単相誘導電動機である場合、電源
遮断時に圧縮機が冷媒を圧縮する圧縮過程にあり、電源
遮断によって圧縮機が、圧縮された冷媒の反力により逆
転しようとしても、電源変換装置から電源が供給され続
けている制御装置をリセットして圧縮機を停止させるの
で、圧縮機の逆転現象を確実に防止できる。
【0018】また、電源監視装置が電源部の電源状態を
監視し、電源遮断時に制御装置へリセット信号を出力す
ることから、電源部の電源電圧が瞬時に低下した時には
制御装置へリセット信号が出力されることがない。従っ
て、電源電圧の瞬時低下時に、制御装置がリセットして
圧縮機が停止することがないので、圧縮機の誤動作を回
避でき、空気調和装置の運転の信頼性を確保できる。
【0019】請求項2に記載の発明には、次の作用があ
る。
【0020】電源監視装置が電源部の電源遮断から一定
時間経過後に制御装置へリセット信号を出力することか
ら、上記一定時間を、圧縮機が冷媒を圧縮する圧縮過程
で電源遮断が発生した場合に、圧縮された冷媒からの反
力によっても圧縮機が逆転を開始しない時間に設定すれ
ば、電源遮断から一定時間経過しても電源遮断状態が続
く短時間の停電時には、圧縮機が逆転を開始している
が、制御装置がリセットされて圧縮機が停止されるの
で、圧縮機の逆転現象を確実に防止できる。
【0021】一方、電源遮断から一定時間経過前に電源
遮断状態が終了する極短時間の停電時には、電源監視装
置から制御装置へリセット信号が出力されず、この間、
圧縮機が逆転を開始していないので、この極短時間の停
電終了後も圧縮機を継続して正規の方向へ回転させるこ
とができ、空気調和装置の運転性能の低下をまねくこと
がない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1に示すように、空気調和装置10は、
室外機11、室内機12及び制御装置13を有してな
り、室外機11の室外冷媒配管14と室内機12の室内
冷媒配管15とが、連結配管24、25を介して連結さ
れている。
【0024】室外機11は室外に設置され、室外冷媒配
管14に圧縮機16が配設され、この圧縮機16の吸込
側にアキュムレータ17が、吐出側に四方弁18が室外
冷媒配管14を介してそれぞれ接続され、この四方弁1
8に室外熱交換器19が室外冷媒配管14を介して接続
されて構成される。室外熱交換器19には、この室外熱
交換器19へ向かって送風する室外ファン20が隣接し
て配置されている。
【0025】一方、室内機12は室内に設置され、室内
冷媒配管15に室内熱交換器21が配設されると共に、
室内冷媒配管15において室内熱交換器21近傍に電動
膨張弁22が配設されて構成される。上記室内熱交換器
21には、この室内熱交換器21へ送風する室内ファン
23が隣接して配置されている。
【0026】また、上記制御装置13は、室外機11及
び室内機12の運転を制御し、具体的には、室外機11
における圧縮機16、四方弁18及び室外ファン20の
並びに室内機12における電動膨張弁22、及び室内フ
ァン23をそれぞれ制御する。
【0027】制御装置13により四方弁18が切り換え
られることにより、空気調和装置10が冷房運転又は暖
房運転に設定される。つまり、制御装置13が四方弁1
8を冷房側に切り換えたときには、冷媒が実線矢印の如
く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、室内熱交換器2
1が蒸発器になって冷房運転状態となり、室内機12の
室内熱交換器21が室内を冷房する。また、制御装置1
3が四方弁18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が
破線矢印の如く流れ、室内熱交換器21が凝縮器に、室
外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態となり、
室内機12の室内熱交換器21が室内を暖房する。
【0028】また、制御装置13は、室内機12の空調
負荷に応じて、室内機12における電動膨張弁22の開
度を強制し、室内機12における室内ファン23のファ
ン駆動系を制御する。
【0029】制御装置13による圧縮機16の運転制御
は、図2に示す圧縮機制御システム30により実施さ
れ、この圧縮機制御システム30は前記制御装置13の
ほか、電源部31、電源変換装置32及び電源監視装置
33を有して構成される。
【0030】ここで、圧縮機16は、冷媒回路内で凝縮
と圧縮を繰り返す冷媒に循環力を与えると共に、冷媒を
高温高圧化するものであり、本実施の形態ではロータリ
型の圧縮機が採用されている。ロータリ型又はスクロー
ル型の圧縮機16は、従来技術に述べたように、圧縮過
程において圧縮機16へ供給される電源が遮断される
と、圧縮された冷媒から正規の回転方向と反対方向(逆
方向)の反力を受ける。
【0031】また、圧縮機16の電動機は、従来技術と
同様に単相誘導電動機が使用されている。この単相誘導
電動機は、三相誘導電動機に比べ回転磁界が不完全で、
回転力が不均一ではあるが、簡単な構造で低コストであ
る利点を有する。
【0032】さて、上記電源部31は、空気調和装置1
0へ作動電源を供給するものであり、圧縮機16、室外
ファン20、四方弁18及び室内ファン23などへ電源
を直接供給し、上記電源変換装置32を介して制御装置
13及び電動膨張弁22へ、変換された電源を供給す
る。電源部31が供給する電源電圧は、日本国内では交
流200V±10%であるが、自家発電の場合や海外に
おいては、上記範囲とは限らないことがある。
【0033】上記電源変換装置32は、電源部31の電
源を直流に変換し、電圧を安定化処理して、制御装置1
3及び電動膨張弁22などの直流電源で駆動される部品
へ、その変換処理された電源を供給するものである。こ
の電源変換装置32は、変圧器34、整流・平滑回路3
5及び定電圧回路36を有して構成されるが、これらと
同様の機能を果たすスイッチング電源であってもよい。
【0034】変圧器34は、電源部31の約200V交
流電源を、例えば24Vの低電圧電源に変換する。ま
た、整流・平滑回路35は、変圧器34からの低電圧交
流電源をブリッジダイオード等で全波整流した後、電解
コンデンサで平滑して、12Vの直流電源とする。ま
た、定電圧回路36は、整流・平滑回路35からの直流
電源を電源レギュレータ等によって安定化した後、例え
ば5Vの低電圧直流電源とする。
【0035】前記制御装置13は、図1に示すように、
前述のごとく圧縮機16、四方弁18、室外ファン2
0、電動膨張弁22及び室内ファン23を制御して、空
気調和装置10の全体を制御するものであり、特に圧縮
機16に対しては、図2に示す運転信号αを図示しない
リレー等へ出力し、このリレー等を作動させて圧縮機1
6を起動又は停止させ、圧縮機16の運転(起動、停
止)を制御する。
【0036】この制御装置13はマイクロコンピュータ
を備えてなり、電源の投入時にはマイクロコンピュータ
が不安定となることが多いので、電源投入後所定時間の
間は制御装置13のマイクロコンピュータがリセットさ
れる必要がある。この制御装置13のマイクロコンピュ
ータのリセットは、リセットポート(不図示)にリセッ
ト信号β(ハイレベル電圧又はローレベル電圧)を入力
させることにより実施される。制御装置13が上述のよ
うにリセットされた時には、圧縮機16への運転信号α
が消滅して圧縮機16が停止され、その他、四方弁1
8、室外ファン20、電動膨張弁22及び室内ファン2
3も同様に作動が停止される。
【0037】前記電源監視装置33は、電源部31の電
源状態を監視し、電源部31の電源遮断時(つまり、停
電発生時)に制御装置13へリセット信号βを出力する
ものであり、パルス生成回路37及びパルス監視回路3
8を有して構成される。
【0038】パルス生成回路37は、電源部31の電源
周波数に同期したパルスを発生させる回路であり、例え
ば、フォトカプラを使用して、電源部31の電源周波数
の1/2の周期のパルスを発生させる。停電時には、電
源部31の電源が遮断されて、パルス生成回路37から
のパルスの信号が途絶える。
【0039】パルス監視回路38は、パルス生成回路3
7から発生するパルスを監視することによって、電源部
31の電源状態を監視する。また、このパルス監視回路
38はタイマを内蔵し、停電が発生してパルス生成回路
37からパルスが発生しなくなってから一定時間経過後
(停電発生から数十(約40)msec経過後)に制御
装置13へリセット信号βを出力する。
【0040】停電発生後の一定時間は、圧縮機16が冷
媒を圧縮する過程で停電が発生した場合に、圧縮された
冷媒が、慣性力の作用で正規方向に回転する圧縮機16
のローラ(図4の符号8A参照)へ反対方向(逆方向)
の反力を作用させ、この反力によっても圧縮機16のロ
ーラが逆転を開始しない時間に設定される。この一定時
間経過後には、圧縮機16のローラは上記反力によって
逆転を開始する。
【0041】さらに、パルス監視回路38は、電源部3
1の電源が復帰して、電源部31からパルスが発生し始
めてから所定時間経過するまでは、制御装置13へリセ
ット信号βを出力させ続け、制御装置13のコンピュー
タの内部が安定化した段階で(所定時間経過後に)、上
記リセット信号βを解消させて制御装置13を作動させ
る。
【0042】次に、停電時における圧縮機制御システム
30の運転制御を、長時間の停電(数百msec以上の
停電)、短時間の停電(数十(約40)msec〜数百
msecの停電)、極短時間の停電(数十(約40)m
sec以下の停電)の各場合に区分して説明する。
【0043】(1)長時間停電(数百msec以上の停
電) 圧縮機16は、停電発生と同時に電源部31からの電源
の供給が遮断され、冷媒圧縮過程で停電が発生した場合
には、圧縮された冷媒から正規回転方向とは逆方向の反
力を受けて逆転する。また、この長時間の停電中には、
電源監視装置33のパルス監視回路38が、停電発生か
ら一定時間経過後(数十(約40)msec経過後)
に、制御装置13へリセット信号βを出力して、制御装
置13がリセットされており、このリセットにより、制
御装置13から圧縮機16へ出力される運転信号αが消
滅している。従って、制御装置13から圧縮機16へ運
転信号αが出力されていないので、圧縮機16の逆転は
継続せず、やがて停止する。
【0044】尚、この長時間の停電中には、停電発生か
ら数百msec経過後に、電源変換装置32における定
電圧回路36から制御装置13へ供給される電源が遮断
される。
【0045】(2)短時間の停電(数十(約40)ms
ec〜数百msecの停電) 圧縮機16は、上述の長時間停電の場合と同様に、停電
発生と同時に電源部31からの電源の供給が遮断され、
冷媒圧縮過程で停電が発生した場合には、圧縮された冷
媒から正規回転方向とは逆方向の反力を受け、逆転を開
始してしまう。また、この短時間の停電中には、電源変
換装置32における定電圧回路36から制御装置13へ
電源が供給され続ける。しかし、電源監視装置33のパ
ルス監視回路38が、停電発生から一定時間経過後(数
十(約40)msec経過後)に、制御装置13へリセ
ット信号βを出力して、制御装置13をリセットさせ、
このリセットにより、制御装置13から圧縮機16へ出
力されていた運転信号αが消滅するので、この場合も、
圧縮機16の逆転は継続せず停止する。
【0046】(3)極短時間の停電(数十(約40)m
sec以下の停電) この場合も、圧縮機16は、停電発生と同時に電源部3
1からの電源の供給が遮断され、冷媒圧縮過程で停電が
発生した場合には、圧縮された冷媒から正規回転方向と
は逆方向の反力を受けるが、未だ逆転を開始する前であ
り、慣性力によって正規方向に回転している。この極短
時間の停電中には、電源変換装置32における定電圧回
路36から制御装置13へ電源が供給されており、しか
も、電源監視装置33のパルス監視回路38から制御装
置13へリセット信号βが出力されていないので、制御
装置13は作動状態にある。従って、この状態で電源部
31の電源が復帰した時には、圧縮機16は、停電前と
同様な正規方向への回転力を増し、空気調和装置10は
停電前の運転(冷房運転又は暖房運転)を継続する。
【0047】以上のように構成されたことから、この空
気調和装置10の圧縮機制御システム30は次の効果
〜を奏する。
【0048】電源監視装置33が電源部31の長時間
又は短時間停電時に制御装置13へリセット信号βを出
力し、この制御装置13がリセット信号βによりリセッ
トされて圧縮機16を停止させることから、圧縮機16
の電動機が単相誘導電動機である場合、長時間又は短時
間の停電発生時に圧縮機16が冷媒を圧縮する圧縮過程
にあり、この圧縮された冷媒の反力により圧縮機16が
逆転しようとしても、電源変換装置32の定電圧回路3
6から電源が供給され続けている制御装置13(短時間
停電の場合)を強制的にリセットして圧縮機16を停止
させるので、圧縮機16の逆転現象を確実に防止でき
る。
【0049】電源監視装置33が電源部31の電源状
態を、パルス生成回路37にて発生したパルスによって
監視し、電源遮断時(長時間又は短時間停電時)に制御
装置13へリセット信号βを出力することから、電源部
31の電源電圧が瞬時に低下した時には制御装置13へ
リセット信号βが出力されることがない。従って、電源
電圧の瞬時低下時に、制御装置13がリセットして圧縮
機16が停止することがないので、圧縮機16の誤操作
を回避でき、空気調和装置10の運転の信頼性を確保で
きる。
【0050】電源監視装置33が電源部31の電源遮
断(停電発生)から一定時間経過後に制御装置13へリ
セット信号βを出力し、上記一定時間を、圧縮機16が
冷媒を圧縮する圧縮過程で停電が発生した場合に、圧縮
された冷媒からの反力によっても圧縮機16が逆転を開
始しない時間に設定したことから、停電発生から一定時
間経過しても電源遮断状態が続く短時間の停電時には、
圧縮機16が逆転を開始しているが、制御装置13がリ
セットされて圧縮機16へ運転信号αが出力されていな
いので、圧縮機16の逆転現象を確実に防止できる。
【0051】一方、停電発生から一定時間経過前に電源
遮断状態が終了する極短時間の停電時には、電源監視装
置33のパルス監視回路38から制御装置13へリセッ
ト信号βが出力されず、この間、圧縮機16が逆転を開
始していないので、この極短時間の停電終了後も圧縮機
16を継続して正規方向へ回転させることができ、空気
調和装置10の運転性能の低下を招くことがない。
【0052】以上、一実施の形態に基づいて本発明を説
明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0053】例えば、上記実施例では、電源監視装置3
3のパルス生成回路37が電源部31の電源に基づいて
パルスを生成させるものを述べたが、電源変換装置32
の変圧器34の電源に基づいてパルスを生成させてもよ
い。また、電源監視装置33は、電源部31又は変圧器
34の電源をパルスに変換することなく、例えば、電源
電圧の変化を直接監視してもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る空気調和装置の圧縮機制御
システムによれば、電源監視装置が電源部の電源状態を
監視し、電源部の電源遮断時に、圧縮機の運転を制御す
る制御装置へリセット信号を出力し、制御装置がこのリ
セット信号によりリセットして圧縮機を停止させること
から、圧縮機の圧縮過程で停電が発生しても、停電発生
時における圧縮機の逆転現象を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の圧縮機を含む空気調和装置の冷媒回路を
示す回路図である。
【図2】本発明に係る空気調和装置の圧縮機制御システ
ムの一実施の形態を示すブロック図である。
【図3】従来の空気調和装置の圧縮機制御システムを示
すブロック図である。
【図4】圧縮機のシリンダ部を示す平断面図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 13 制御装置 16 圧縮機 30 圧縮機制御システム 31 電源部 32 電源変換装置 33 電源監視装置 37 パルス生成回路 38 パルス監視回路 α 運転信号 β リセット信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機の運転を制御する制御装置と、上
    記圧縮機へ電源を供給する電源部と、上記電源部からの
    電源を変換処理して制御装置へ供給する電源変換装置と
    を有し、 上記制御装置が、リセット信号の入力によりリセットし
    て上記圧縮機を停止させる空気調和装置の圧縮機制御シ
    ステムにおいて、 上記電源部の電源状態を監視し、上記電源部の電源遮断
    時に、上記制御装置へ上記リセット信号を出力する電源
    監視装置を備えたことを特徴とする空気調和装置の圧縮
    機制御システム。
  2. 【請求項2】 上記電源監視装置は、電源部の電源遮断
    から一定時間経過後に、制御装置へリセット信号を出力
    することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の
    圧縮機制御システム。
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