JPH11211247A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH11211247A
JPH11211247A JP10266659A JP26665998A JPH11211247A JP H11211247 A JPH11211247 A JP H11211247A JP 10266659 A JP10266659 A JP 10266659A JP 26665998 A JP26665998 A JP 26665998A JP H11211247 A JPH11211247 A JP H11211247A
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indoor heat
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秀明 本橋
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朗 永守
Toru Kubo
徹 久保
Hiroyuki Arakawa
裕幸 荒川
Takashi Ota
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    • F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凝縮器への送風量の低下時に高圧側圧力が上昇
するのを防止して圧縮機等の異常停止を少なくでき冷凍
サイクルの信頼性を向上させる。 【解決手段】回転数制御自在の圧縮機、主,補助室内熱
交換器、電動膨張弁、蒸発器を順次連通させて冷媒を循
環させる冷凍サイクルと、主,補助室内熱交換器に送風
する回転数制御自在の室内ファンと、を有する。室内フ
ァンの単位時間当りの回転数を低下させるときは、その
前に、圧縮機の単位時間当りの回転数を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は少なくともR32
(ジフルオロメタン)を含む混合冷媒等の高圧冷媒を使
用する空気調和機に係り、特に、凝縮器への送風量を低
下させる場合の制御方法を改良した空気調和機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機は、圧縮機、室外熱
交換器、減圧器、室内熱交換器を順次連通させて冷媒を
循環させる冷凍サイクルを有し、冷暖房自在に構成され
ている。すなわち、冷媒の循環方向を制御して室外熱交
換器を蒸発器とし、室内熱交換器を凝縮器としてそれぞ
れ機能させることにより、暖房運転することができる一
方、室外熱交換器を凝縮器とし、室内熱交換器を蒸発器
としてそれぞれ機能させることにより冷房運転すること
ができる。
【0003】そして、この種の従来の空気調和機では、
暖房運転時に凝縮器として機能する室内熱交換器の凝縮
温度が高い状態のときに、リモコン等から室内ファンの
送風量を低下させる回転数減少指令があった場合には、
その室内ファンの送風量を単に減少させるに過ぎず、圧
縮機の運転周波数を低下させなかったり、あるいは、室
内ファンの送風量の減少と、圧縮機の運転周波数への低
下とを同時に行なっているに過ぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の空気調和機に、冷媒として、少なくともR3
2(ジフルオロメタン)を含む混合冷媒等の高圧冷媒を
使用する場合には、暖房運転時に凝縮器として機能する
室内熱交換器の凝縮温度が高い状態のときに、リモコン
等から例えば「強風」モードから「弱風」モード等のよ
うに室内ファンの送風量を減少させる室内ファン回転数
減少指令があったために、その回転数減少指令に応じて
室内ファンの送風量のみを直ちに減少させると、その室
内ファンの送風により冷却されて減圧されている凝縮器
である室内熱交換器の減圧が直ちに停止されるので、室
内熱交換器は高圧状態に保持されてしまう。また、室内
ファンの送風量を減少させる際に、圧縮機の回転数、つ
まり運転周波数を低下させない場合は、冷凍サイクルの
高圧側圧力が過上昇して暖房運転時に凝縮器として機能
する室内熱交換器の圧力が一気に過上昇し、圧縮機のブ
レークダウンや冷凍サイクル部品の故障等が発生する虞
があり、空気調和機の信頼性の低下を招くという課題が
ある。
【0005】また、室内ファンの種々の送風量に対応し
て運転されるべき圧縮機の運転周波数をそれぞれ予め設
定している場合に、低下させる所要の送風量を選択する
ことにより、送風量と圧縮機の運転周波数の低下とを同
時に行なうときでも、圧縮機の運転周波数の低下効果が
発生するまでには過渡的に高圧側圧力の過上昇があっ
た。
【0006】これらの課題は、室内熱交換器を凝縮器と
して機能させる暖房運転の場合に発生すると共に、室外
熱交換器を凝縮器として機能させる冷房運転時にも発生
する。
【0007】そこで、本発明はこのような事情を考慮し
てなされたもので、その目的は、冷,暖房運転時、凝縮
器として機能する室外,内熱交換器への送風量の減少時
に高圧側圧力が過上昇するのを防止して圧縮機等の異常
停止やレリース制御を少なくでき、冷凍サイクルの信頼
性の向上を図ることができる空気調和機を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る空気調和機は、回転数制御自在の圧縮機,凝縮器,減
圧器,蒸発器を順次連通させて冷媒を循環させる冷凍サ
イクルと、上記凝縮器に送風する回転数制御自在の凝縮
器送風機と、を有する空気調和機において、上記凝縮器
送風機の単位時間当りの回転数を低減させるときは、そ
の前に、上記圧縮機の単位時間当りの回転数を低下させ
る制御手段を設けている。
【0009】この発明によれば、制御手段により、凝縮
器送風機の単位時間当りの回転数(以下単に回転数とい
う)を低下させるときは、その前に、圧縮機の回転数を
低下させることにより、圧縮機の冷媒吐出圧力を事前に
低減させておくので、冷凍サイクルの高圧側圧力の過上
昇を防止することができる。
【0010】このために、凝縮器の圧力の過上昇や圧縮
機の異常停止や高圧レリース制御となることが少なくな
り、冷凍サイクルの信頼性を向上させることができる。
【0011】請求項2記載の発明に係る空気調和機は、
制御手段は、圧縮機の運転周波数を、低下させようとす
る凝縮器送風機の送風量をに対応して予め設定された運
転周波数に低下させた後に、またはこの設定運転周波数
と最高運転周波数との中間の周波数以下に低下させた後
に、上記凝縮器送風機の送風量を低減させるように構成
されている。
【0012】この発明によれば、請求項1記載の発明に
おいて、凝縮器送風機の各送風量毎に運転されるべき圧
縮機の運転周波数が予めそれぞれ設定されている場合に
は、制御手段によりその圧縮機の運転周波数を、低下さ
せようとする送風量に対応して予め設定されている運転
周波数に低下させた後に、制御手段は、その設定運転周
波数に対応する凝縮器送風機の送風量に低下させる。
【0013】または、制御手段は圧縮機の運転周波数
を、上記設定運転周波数と、最高運転周波数との中間の
周波数以下に低下させた後に、当該風量を、低減させよ
うとする送風量に低下させる。
【0014】この発明によっても、請求項1の発明と同
様に、圧縮機の運転周波数、すなわち回転数を低下させ
た後に、凝縮器送風機の回転数を低下させることにより
風量を低下させるので、冷凍サイクルの高圧側圧力の過
上昇を防止して凝縮器の圧力の過上昇や圧縮機の異常停
止や高圧レリース制御となることが少なくなり冷凍サイ
クルの信頼性の向上を図ることができる。
【0015】請求項3記載の発明に係る空気調和機は、
凝縮器が暖房運転時の室内熱交換器となっている。
【0016】この発明によれば、請求項1または2記載
の制御手段を用いることにより、暖房時に室内熱交換器
の圧力の過上昇が少なく温度変動の少ない暖房運転が可
能である。
【0017】請求項4記載の発明に係る空気調和機は、
冷媒が50℃での飽和圧力が2500KPa以上の高圧
冷媒であることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、冷媒が、50℃での飽
和圧力が2500KPa以上の高圧冷媒であるので、冷
凍サイクルの高圧側圧力が過上昇する虞があるが、請求
項1または2記載の制御手段を用いることで、前記過上
昇を未然に防止することができる。
【0019】請求項5記載の発明に係る空気調和機は、
冷媒が少なくともR32(ジフルオロメタン)を含む混
合冷媒としている。
【0020】この発明によれば、高圧冷媒が、少なくと
もR32を含む混合冷媒であるので、この混合冷媒を使
用する空気調和機によっても、請求項1と同様の作用効
果を奏することができる。
【0021】請求項6記載の発明に係る空気調和機は、
暖房能力が6.0KW以上としている。
【0022】この発明によれば、暖房能力が6.0KW
以上の高出力の空気調和機における高圧側圧力の過上昇
を効果的に防止することができる。
【0023】請求項7記載の発明に係る空気調和機は、
回転数制御自在の圧縮機,室外熱交換器,減圧器,室内
熱交換器を順次連通させて冷媒を循環させる冷凍サイク
ルと、上記室内熱交換器に送風する回転数制御自在の室
内ファンと、を有する空気調和機において、暖房運転時
に上記室内熱交換器の温度を検出する室内熱交温度セン
サと、上記室内ファンの単位時間当りの回転数を減少さ
せるときには、その回転数を減少させる速度を、上記室
内熱交温度センサからの検出値の方が所定値よりも高い
ときには、低いときよりも遅くする制御手段と、を設け
たことを特徴とする。
【0024】この発明によれば、暖房運転時に凝縮器と
して機能する室内熱交換器の温度を検出する室内熱交温
度センサによる検出温度が所定値よりも高いときは、室
内熱交換器が高圧状態にある。したがって、このときに
は、リモコン等からの室内ファンの単位時間当りの回転
数(以下、単に回転数という)を減少させる指令に従っ
て、直ちに室内ファンの回転数を減少させずに、その回
転数減少速度を制御手段により遅らせる。これにより、
室内ファンからの送風により、凝縮器である室内熱交換
器を冷却して減圧させる作用が直ちに停止せずに、その
遅延時間分長くなるので、室内熱交換器の圧力の過上昇
を防止することができる。このために、圧縮機の高圧側
(吐出側)の圧力の過渡的な上昇を防止することがで
き、冷凍サイクルの耐圧信頼性を向上させることができ
る。
【0025】請求項8記載の発明に係る空気調和機は、
室内熱交温度センサにより検出され、制御手段に与えら
れる検出値を、この室内熱交温度センサによる温度検出
動作の遅れを補償する補正値により補正する補正手段を
具備していることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、室内熱交温度センサに
より検出される検出値を、その室内熱交温度センサの検
出動作の遅れを補償する補正値により補正してから制御
手段に与えるので、この制御手段により制御される圧縮
機と室内ファンの回転数制御の遅れを補償することがで
き、その制御精度の向上を図ることができる。
【0027】請求項9記載の発明に係る空気調和機は、
回転数制御自在の圧縮機,室外熱交換器,減圧器,室内
熱交換器を順次連通させて冷媒を循環させる冷凍サイク
ルと、上記室外熱交換器に送風する回転数制御自在の室
外ファンと、を有する空気調和機において、冷房運転時
に上記室外熱交換器の温度を検出する室外熱交温度セン
サと、上記室外ファンの単位時間当りの回転数を減少さ
せるときには、その回転数を減少させる速度を、上記室
外熱交温度センサからの検出値の方が所定値よりも高い
ときには、低いときよりも遅くする制御手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0028】この発明によれば、冷房運転時に凝縮器と
して機能する室外熱交換器の温度を検出する室外熱交温
度センサによる検出温度が所定値よりも高いときは、室
外熱交換器が高圧状態にある。したがって、このときに
は、室外ファンの回転数を減少させる指令に従って、直
ちに室外ファンの回転数を減少させずに、その回転数減
少速度を制御手段により遅らせる。これにより、室外フ
ァンからの送風により、凝縮器である室外熱交換器を冷
却して減圧させる作用が直ちに停止せずに、その遅延時
間分長くなるので、室外熱交換器の圧力の過上昇を防止
することができる。このために、圧縮機の高圧側(吐出
側)の圧力の過渡的な上昇を防止することができ、冷凍
サイクルの耐圧信頼性を向上させることができる。
【0029】請求項10記載の発明に係る空気調和機
は、室外熱交温度センサにより検出され、制御手段に与
えられる検出値を、この室外熱交温度センサによる温度
検出動作の遅れを補償する補正値により補正する補正手
段を具備していることを特徴とする請求項9記載の空気
調和機である。
【0030】この発明によれば、室外熱交温度センサに
より検出される検出値を、その室外熱交温度センサの検
出動作の遅れを補償する補正値により補正してから制御
手段に与えるので、この制御手段により制御される圧縮
機と室外ファンの回転数制御の遅れを補償することがで
き、その制御精度の向上を図ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明の実施形態を説明する。なお、これらの図中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付している。
【0032】図3は本発明の第1の実施形態に係る空気
調和機1の冷凍サイクル図である。この空気調和機1は
圧縮機2、四方弁3、室内ファン4を具備した主室内熱
交換器5および補助室内熱交換器6、減圧器である電動
膨張弁7、室外ファン8を具備した室外熱交換器9を冷
媒配管10によりこの順に順次連通させて高圧冷媒を可
逆的に循環させる冷凍サイクルを構成している。
【0033】高圧冷媒としては50℃での飽和圧力が2
500MPa(キロパスカル)以上となる冷媒を用いる
ものであり、少なくともR32(ジフルオロメタン)を
含む混合冷媒、例えばこのR32とR125(ペンタフ
ルオロエタン)とを約50重量%ずつ混合した冷媒を使
用する。なお、図3中、9aは室外熱交換器9の温度を
検出する室外熱交温度センサ、11は室内ユニット、1
2は室外ユニットである。
【0034】この冷凍サイクルは四方弁3の切換操作に
より冷媒を図中実線矢印方向に循環させることにより冷
房運転され、図中破線矢印方向に循環させることにより
暖房運転される。この暖房運転時には主,補助室内熱交
換器5,6が凝縮器として機能するので、室内ファン4
は凝縮器送風機として機能する。室内ファン4は室内フ
ァンモータ4Mにより駆動される。
【0035】図4は、この室内ユニット11の側断面図
である。この室内ユニット11は前面に室内空気を吸い
込む吸込口13を有し、上面にも室内空気の吸込口14
を有し、さらに前面下部に空調用空気(冷房空気、除湿
空気、暖房空気など)の吹出口15を有する。
【0036】室内ユニット11内には、上記吸込口1
3,14と吹出口15とを連通させる通風路16が形成
される。この通風路16において、吸込口13,14の
内側に防塵用(および消臭用)のエアーフィルタ17が
設けられ、そのエアーフィルタ17の内側(下流側)に
主室内熱交換器5および補助室内熱交換器6が配設され
る。これら両熱交換器5,6の内側には横流型の室内フ
ァン4が配設される。
【0037】主室内熱交換器5は第1熱交換器5aと第
2熱交換器5bの二つに分けられ、両熱交換器5a,5
bが室内ファン4を囲むように逆V字状に配置される。
第1熱交換器5aは前面の吸込口13に対向し、第2熱
交換器5bは上面の吸込口14に対向する。そして、第
2熱交換器5bと上面吸込口14との間、すなわち室内
空気の吸込流路において第2熱交換器5bより上方の風
上側となる位置に、補助室内熱交換器6が配置される。
【0038】第1,第2熱交換器5a,5bと室内ファ
ン4との間の空間には、電気ヒータ18および水除け部
材19が設けられる。電気ヒータ18は、第1,第2熱
交換器5a,5bを通風した空気を必要に応じて加熱す
るためのものである。水除け部材19は、第1,第2熱
交換器5a,5bからドレンが垂れ落ちても、それが電
気ヒータ18に直接降りかかるのを防ぐためのものであ
る。
【0039】第1熱交換器5aの下方にドレン受け部2
0が形成される。第2熱交換器5bおよび補助室内熱交
換器6の下方にも、ドレン受け部21が形成される。
【0040】第1熱交換器5aの放熱フィンと第2熱交
換器5bの放熱フィンとは互いに接触しているが、第2
熱交換器5bの放熱フィンと補助室内熱交換器6の放熱
フィンとの間には隙間が確保されて両放熱フィンが非接
触つまり熱的に分離された状態にある。
【0041】室内ファン4が回転すると、室内空気が前
面吸込口13および上面吸込口14をそれぞれ通して室
内ユニット11内に吸い込まれる。吸込口13からの吸
込空気は、エアーフィルタ17を通り、さらに第1熱交
換器5aを通って室内ファン4側に流れる前面吸込口1
3からの吸込空気は、エアーフィルタ17を通風して浄
化された後、まず補助室内熱交換器6を通り、次に第2
熱交換器5bを通って室内ファン4側に流れる。
【0042】通風路16において、室内ファン4の下流
側の吹出口15を臨む位置に、左右風向変更板22が設
けられる。この左右風向変更板22は、吹出風の方向を
室内ユニット11の左右方向において設定するためのも
ので、モータ駆動式である。
【0043】左右風向変更板22よりも下流側には、複
数、例えば一対の上下風向変更板23,23が上下に並
べて設けられる。この上下風向変更板23,23は、互
いに連動して単一のモータによって駆動され、運転時は
時計回りに回動して吹出口15を開放し、吹出風の方向
を室内ユニット11の上下方向において設定すると共
に、運転停止時は反時計回りに回動して吹出口15を閉
成し、埃塵が室内ユニット11内に入り込むのを防ぐ働
きをする。
【0044】そして、補助室内熱交換器6の出口側の熱
交換パイプに補助室内熱交換器温度センサ24が取り付
けられ、第1熱交換器5aの中間部の熱交換パイプに主
室内熱交換器温度センサ25が取り付けられる。さら
に、前面吸込口13から主室内熱交換器5にかけての室
内空気の吸込流路に、室内温度センサ26(図5参照)
が設けられる。
【0045】図5は上記冷凍サイクルと制御系とを示す
模式図である。図5に示すように、商用交流電源27に
は、インバータ回路28、第1,第2の速度制御回路2
9,30および制御手段である制御部31が接続され
る。さらに、この制御部31にはインバータ回路28、
第1,第2の速度制御回路29,30、風向変更板用モ
ータ22M,23M、補助,主室内熱交温度センサ2
4,25、室内温度センサ26、電気ヒータ18、四方
弁3、電動膨張弁7、室外熱交温度センサ9aおよび受
光部32が電気的に接続される。
【0046】インバータ回路28は、交流電源電圧を直
流に整流し、さらに、この直流を制御部31の指令に応
じた周波数F(および電圧)の交流に変換し、運転周波
数として出力する。この出力は、圧縮機2の駆動モータ
(圧縮機モータ)に駆動電力として与えられ、圧縮機2
の回転数が制御される。
【0047】受光部32は、リモートコントロール式の
操作器(以下、リモコンと略称する)33から送出され
る赤外線光を受光し、この赤外線光に重畳されている制
御信号を制御部31に与えるものである。
【0048】制御部31は、リモコン33等により設定
され制御指令に従って空気調和機の全般に亘る制御を行
なうものであり、冷房サイクルまたは除湿サイクルまた
は暖房サイクルを形成し、冷房運転、除湿運転あるいは
暖房運転のいずれかを選択的に実行し、また、風向変更
板用モータ22M,23M等を制御して左右,上下風向
変更板22,23等の向きを操作し、吹出口15から吹
き出される空気が前面吸込口13に流入するショートサ
ーキット気流34(図4参照)を形成したり、また、シ
ョートサーキット気流34の形成時に室内ファン4を低
速度運転するように制御したりする。
【0049】そして、第2の速度制御回路30は、室外
ファンモータ8Mに対する電源電圧の供給制御(例えば
通電位相制御)により、室外ファンモータ8Mの回転速
度(室外ファン8の送風量)を制御部31の指令に応じ
た速度に設定する。第1の速度制御回路29は、室内フ
ァンモータ4Mに対する電源電圧の供給制御(例えば通
電位相制御)により、室内ファンモータ4Mの速度(室
内ファン4の送風量)を制御部31の指令に応じた速度
に設定する。
【0050】制御部31は、例えばマイクロプロセッサ
ー等よりなり、室内ファン制御手段31aを具備してい
る。この室内ファン制御手段31aは暖房運転時に凝縮
器として作用する主,補助室内熱交換器5,6の送風機
である室内ファン4の単位時間当りの回転数を低下させ
る場合には、その前に、圧縮機2の回転数を低下させる
ように制御するものである。
【0051】図1はこの室内ファン制御手段31aの処
理プログラムのフローチャートであり、図中S1〜S4
はフローチャートの各ステップを示す。
【0052】まず、ステップS1で室内ファン制御手段
31aはリモコン33等から室内ファン4の送風量ダウ
ン(低下)の操作指令信号を受信すると、その送風量を
低下させる制御を実行する前に、ステップS2で、イン
バータ回路28を介して圧縮機2の運転周波数を低下さ
せる制御を開始する。
【0053】次にステップS3で、この圧縮機2の運転
周波数が目標の運転周波数まで低下したか否か繰り返し
判断する。すなわち、室内ファン制御手段31aは室内
ファン4の種々の回転数に対応する各風量タップと、そ
の風量のときに運転されるべき圧縮機2の種々の運転周
波数とを予め対応させておき、圧縮機2の運転周波数
が、操作指令信号に適合する風量タップに対応する圧縮
機2の目標運転周波数まで低下したか否か判断する。
【0054】このステップS3で、Yesの場合、つま
り圧縮機2の運転周波数が目標運転周波数に低下したと
きは、その後ステップS4で、送風量ダウンの操作指令
信号に適合した風量タップを選択して室内ファン4の送
風量を低下させる。
【0055】この風量制御によれば、圧縮機2の運転周
波数、つまり回転数を低下させて圧縮機2の冷媒吐出圧
を低下させてから、室内ファン4の回転数、つまり送風
量を低下させるので、その送風量低下により、暖房運転
時に凝縮器として作用する主,補助室内熱交換器5,6
等の高圧側圧力が過上昇するのを防止することができ
る。
【0056】このために、高圧側圧力の過上昇による
主,補助室内熱交換器5,6の圧力の過上昇や圧縮機2
の異常停止や高圧レリース制御となるのを少なくするこ
とができ、冷凍サイクルの信頼性を向上させることがで
きる。また、冷凍サイクルの耐圧性を従来以上に高める
必要がないので、コスト低減を図ることができる。
【0057】また、上述した空気調和機は暖房能力が
6.0KW以上の高出力のものであり、高圧化し易いの
で、このよな高出力の空気調和機では特に効果的に圧力
の過上昇を防止できる。
【0058】図2はこのように構成された空気調和機1
の室内ファン4の風量と、圧縮機2の運転周波数と、冷
凍サイクルの高圧側圧力との相対関係を従来例のものと
対比して示すタイミングチャートである。
【0059】この図2中、Aは室内ファン4の送風量を
低下させても圧縮機2の運転周波数を低下させない第1
の従来例を示し、Bはその風量ダウンと運転周波数のダ
ウンとを同時に実行する第2の従来例を示す。また、C
は上記本発明の第1の実施形態の場合を示し、Dは本発
明の第2の実施形態の場合を示す。この第2の実施形態
は、圧縮機2の運転周波数を、低下させようとする送風
量に対応して設定されている圧縮機2の運転周波数と、
予め設定されている圧縮機2の最高運転周波数との中間
点以下に低下させた後に、室内ファン4の送風量を低下
させる実施形態である。
【0060】そして、図2に示すように、第1の従来例
Aは時刻T1で室内ファン4の送風量を低下させても圧
縮機2の運転周波数、つまり回転数を低下させないの
で、冷凍サイクルの高圧側圧力は殆ど低下せず過上昇す
る。
【0061】また、第2の従来例Bは時刻T1で室内フ
ァン4の送風量の低下と、圧縮機2の運転周波数の低下
とが同時に行われるので、圧縮機2の運転周波数の低下
効果が出るまでの間に高圧側圧力の過上昇が過渡的に発
生する。
【0062】しかし、本発明の第1の実施形態Cによれ
ば、時刻T1で圧縮機2の運転周波数を低下させてから
時刻T3で室内ファン4の送風量を低下させるので、時
刻T1を若干経過した頃から直ちに高圧側圧力を低下さ
せ、過上昇を防止することができる。
【0063】また、本発明の第2の実施形態Dによって
も圧縮機2の運転周波数、つまり回転数を低下させてか
ら室内ファン4の送風量を低下させるので、第1の実施
形態Cのように顕著ではないが、送風量を低下させた時
刻T2の周辺から高圧側圧力が低下し、過上昇を防止す
ることができる。このために、高圧側圧力の過上昇によ
る主,補助室内熱交換器5,6の圧力の過上昇や圧縮機
保護のための異常停止や高圧レリース制御となることを
少なくでき、冷凍サイクルの信頼性を向上させることが
できる。
【0064】さらに、高圧冷媒を使用する場合でも冷凍
サイクルの耐圧性を高める必要がないので、コストアッ
プの抑制を図ることができる。
【0065】図6は本発明の第2の実施形態に係る室内
ファンの制御手段31bの制御プログラムのフローチャ
ートであり、図中S11〜S16は、このフローチャー
トの各ステップを示す。
【0066】この室内ファン制御手段31bは、上記室
内ファン制御手段31aに置換され、あるいはこれに追
加されるものであり、暖房運転時に凝縮器として機能す
る主,補助室内熱交換器5,6に送風する室内ファン4
の単位時間当りの回転数(以下、単に回転数という)を
減少させるときは、この室内ファン4の回転数を減少さ
せる速度を、主,補助室内熱交温度センサ25,24に
より検出された検出値の方が所定値よりも高いときに
は、その所定値よりも低い場合よりも遅くするように構
成することにより、冷凍サイクルの高圧側圧力の過上昇
を防止する点に特徴がある。
【0067】すなわち、図6に示すように、室内ファン
制御手段31bは、制御プログラムをスタートさせる
と、まず最初のステップS11で暖房運転を開始させ
る。次のステップS12で、この暖房運転時に凝縮器と
して機能する主,補助室内熱交換器5,6の凝縮温度T
cを主,補助室内熱交温度センサ25,24から読み込
む。なお、凝縮器の温度Tcとしては、主,補助室内熱
交換器5,6の一方の温度、またはこれら両者、あるい
は、これら両者の温度の平均値でもよい。
【0068】この後、ステップS13で、室内ファン4
の回転数を減少させる操作指令信号を受信しているか否
か判断する。室内ファン4の回転数を減少させる場合と
しては、例えばリモコンから「強風」モードから「弱
風」モードに変更させるような室内送風量を減少させる
操作指令信号を受信したとき、または室内制御器により
室内ファン4の回転数を自動的に減少させる場合があ
る。
【0069】そして、このステップS13で、Noのと
きはS12へ戻って凝縮温度Tcを引き続き検出し、Y
esのときはS14へそれぞれ進む。S14では、主,
補助室内熱交温度センサ25,24により検出された
主,補助室内熱交換器5,6の検出温度Tcが所定の設
定温度(所定値)Ts以上であるか否か判断し、Noの
とき、つまり、この検出温度Tcがその設定温度Tsよ
りも低いとき(Tc<Ts)には、主,補助室内熱交換
器5,6の圧力が比較的高圧状態にはないと判断して、
S15で室内ファン4の回転数を減少させる速度を、比
較的速い速度、例えば−10rpm/0.2secに第
1の速度制御回路29を介して制御する。すなわち、室
内ファン4の回転数を0.2秒毎に10rpmずつ減少
させる。
【0070】一方、S14でYesのとき、つまり、
主,補助室内熱交換器5,6の検出温度Tcが所定の設
定温度Ts以上であるとき(Tc>Ts)には、主,補
助室内熱交換器5,6の圧力が高圧状態にあると判断し
て、S16で室内ファン4の回転数を減少させる速度
を、上記ステップS15の減少速度よりも例えば5倍程
度遅い減少速度の−10rpm/1secに第1の速度
制御回路29を介して制御する。すなわち、室内ファン
4の回転数を、1秒毎に10rpmずつ減少させる。
【0071】したがって、暖房運転時に凝縮器として機
能する主,補助室内熱交換器5,6の検出温度Tcが所
定値Tsよりも高いときは、これら主,補助室内熱交換
器5,6の圧力が高圧状態にあると判断して、室内ファ
ン4の回転数を減少させる速度を遅くすることにより、
室内ファン4からの送風により冷却されて減圧される
主,補助室内熱交換器5,6の減圧時間を長くすること
ができる。このために、冷凍サイクルの高圧側(吐出
側)圧力の過渡的な過上昇を防止ないし低減できる。
【0072】図7はこの室内ファン制御手段13bによ
り回転数を減少させた直後における高圧側である吐出圧
力(MPa)の変動を曲線Aで示している。この曲線A
は曲線Bで示す従来例に比して圧縮機の高圧側(吐出
側)の圧力の過渡的な上昇を有効に防止することがで
き、冷凍サイクルの耐圧信頼性を向上させることができ
る点を示している。なお、曲線Bで示す従来例は、凝縮
器として機能する主,補助室内熱交換器5,6の温度の
如何に拘らず、室内ファン4の回転数減少指令があった
ときには、直ちに室内ファン4の回転数を減少させる制
御であり、高圧側圧力が過渡的に過上昇している状態が
図7により示されている。
【0073】図8は本発明の第3の実施形態に係る空気
調和機の室内ファン制御手段31cの制御プログラムの
フローチャートであり、図中S21〜S38はこのフロ
ーチャートの各ステップを示す。
【0074】この室内ファン制御手段31cは、上記室
内ファン制御手段31aに置換され、あるいは室内ファ
ン制御手段31a,31bに追加されるものであり、
主,補助室内熱交温度センサ25,24の検出値Tc
に、これら温度センサ25,24による温度検出動作の
遅れを補償する補正値a(例えば3℃)を加えて補正す
る補正手段を具備している点に特徴がある。
【0075】すなわち、図8に示すように、室内ファン
制御手段31cは、制御プログラムをスタートさせる
と、まず、最初のステップS21で暖房運転を開始す
る。次のステップS22では、主,補助室内熱交温度セ
ンサ25,24により検出された主,補助室内熱交換器
5,6の検出温度Tcを、主,補助室内熱交温度センサ
25,24から読み込む。
【0076】この後、ステップS23で、リモコン等か
ら室内ファン4の回転数減少指令があるか否か判断し、
Noのときは、ステップS24で室内ファン4の回転数
を減少させる制御を実行せず、Yesのときは、ステッ
プS25で上記主,補助室内熱交温度センサ25,24
の検出温度Tcに、その検出動作の遅れを補償する補正
値a、例えば3℃を加える。次のステップS26では、
タイマにより所定時間のカウントを開始してから、ステ
ップS27で、上記補正値aを加えた検出値Tcaを所
定の設定温度(所定値)Tsと比較し、この検出値Tc
aの方が設定温度Tsよりも高いとき、すなわち、Tc
a>Tsが成立するとき(Yes)はステップS28へ
進み、Tca>Tsが不成立(No)のときは、ステッ
プS29へ進む。
【0077】ステップS29では、主,補助室内熱交換
器25,24の圧力が高圧状態にはないと判断して、室
内ファン4の回転数を減少させる速度を、比較的速い速
度、例えば−10rpm/0.2secに設定する。一
方、補正検出値Tcaが設定値Tsよりも高いときは、
ステップS28では、主,補助室内熱交換器5,6の圧
力が高圧状態にあると判断して、室内ファン4の回転数
を減少させる速度を、補正検出値Tcaが設定値Tsよ
りも低いときの減少速度よりも遅い速度、例えば−10
rpm/1secに設定し、ステップS29の室内ファ
ン4の減少速度よりも例えば1/5程度の遅い減少速度
に設定し、次のステップS30で、これら設定速度によ
り室内ファン4の回転数を減少させる制御を実行する。
【0078】これにより、主,補助室内熱交換器5,6
の検出値Tcに補正値aを加えた値が所定値を超える高
圧状態にあるときは、室内ファン4の回転数を直ちに減
少させずに、徐々に減少させるので、この室内ファン4
の送風により冷却され減圧される主,補助室内熱交換器
5,6の減圧時間を延長させることができる。このため
に、これら主,補助室内熱交換器5,6の高圧側圧力、
ひいては冷凍サイクルの高圧側(吐出側)圧力が過渡的
に過上昇になるのを防止ないし低減することができる。
【0079】そして、次のステップS31で、タイマが
所定時間のカウントを終了するか否か判断し、終了して
いないときはステップS32へ進む。ここでは、例えば
リモコン等から室内ファン4の回転数減少指令があるか
否か判断し、Yesのときは再びステップS27へ戻
り、以下繰り返す一方、NoのときはS24へ戻って室
内ファン4の回転数減少制御を停止させる。
【0080】一方、ステップS31でタイマが終了した
ときは、S33において、上記ステップS27の補正値
Tcaから補正値aをクリアして検出値Tcに戻す。つ
まり、タイマが所定時間を計時する間に、主,補助室内
熱交温度センサ25,24により検出された初期検出値
Tcには、これらセンサ25,24の検出動作遅れがあ
り得るので、この検出値Tcに補正値aを加えて設定温
度よりも高くなる条件を拡大させ、室内ファン4の回転
数減少速度を遅らせる条件を拡大させている。
【0081】そして、ステップS33で補正検出値Tc
aを元の検出値に戻した後、再びステップS34でリモ
コン等から室内ファン4の回転数減少指令が継続してい
るか否か判断し、Noのときは、再びステップS22の
検出値Tcの検出(読み込み)へ戻り、以下繰り返す。
一方、ステップS34でYesのときは元の検出値Tc
を設定温度Tsと比較し、Noのとき、すなわちTc>
Tsが不成立のときはS36で室内ファン4の回転数減
少速度を例えば−10rpm/0.2secの比較的速
い速度に設定する一方、Yesのとき、すなわちTc>
Tsが成立するときは、Noのときよりも室内ファン4
の回転数減少速度が遅い、例えば−10rpm/1se
cに設定し、次のステップS38で、その室内ファン4
の回転数減少制御を実行し、以後、ステップS22へ戻
って以下のステップを繰り返す。
【0082】したがって、この実施形態では、主,補助
室内熱交温度センサ25,24の検出値Tcに、そのセ
ンサ25,24の温度検出動作の遅れを補償する補正値
aにより補償するので、これら主,補助室内熱交温度セ
ンサ25,24の温度検出精度と制御の迅速性とを共に
向上させることができる。
【0083】そして、本発明の第4の実施形態は、上記
制御手段31に、第2の速度制御回路30を介して冷房
運転時に室外ファン8の回転数を制御する室外ファン制
御手段31xを設けて、冷凍サイクルの高圧側圧力の過
渡的に過上昇の防止を図った点に特徴がある。
【0084】すなわち、暖房運転時には、主,補助室内
熱交換器5,6が凝縮器として作用するが、冷房運転時
には、室外熱交換器9が凝縮器として作用するので、冷
房運転時に、室外熱交換器9に送風して外気との熱交換
を促進させる室外ファン8の回転数を、上記第2または
第3の実施形態とほぼ同様の理由と手順とにより制御す
ることにより、冷房運転時においても冷凍サイクルの高
圧側圧力の過上昇の防止を図っている。
【0085】つまり、室外ファン制御手段31xによる
制御プログラムは、図6に基づく上記室内ファン制御手
段31bによる上記制御プログラム中、暖房運転、室内
ファン4、主,補助室内熱交換器5,6、主,補助室内
熱交温度センサ25,24および第1の速度制御回路2
9を、それぞれ冷房運転、室外ファン8、室外熱交換器
9、室外熱交温度センサ9aおよび第2の速度制御回路
30に読み替えることにより構成されている。
【0086】すなわち、図6に示すように、室外ファン
制御手段31xは、制御プログラムをスタートさせる
と、まず最初のステップS11で冷房運転を開始させ
る。次のステップS12で、この冷房運転時に凝縮器と
して機能する室外熱交換器9の検出温度(凝縮温度)T
cを室外熱交温度センサ9aから読み込む。
【0087】この後、ステップS13で、室外ファン8
の回転数を減少させる操作指令信号を受信しているか否
か判断する。室外ファン8の回転数を減少させる場合と
しては、例えば室外制御器により室外ファン8の回転数
を自動的に減少させる場合がある。
【0088】そして、このステップS13で、Noのと
きはS12へ戻って、凝縮温度Tを引き続き検出し、Y
esのときはS14へそれぞれ進む。S14では、室外
熱交温度センサ9aにより検出された室外熱交換器9の
検出温度Tcが所定の設定温度(所定値)Ts以上であ
るか否か判断し、Noのとき、つまり、この検出温度T
cがその設定温度Tsよりも低いとき(Tc<Ts)に
は、室外熱交換器9の圧力が比較的高圧状態にはないと
判断して、S15で室外ファン8の回転数を減少させる
速度を、比較的速い速度、例えば−10rpm/0.2
secに第2の速度制御回路30を介して制御する。す
なわち、室外ファン4の回転数を0.2秒毎に10rp
mずつ減少させる。
【0089】一方、S14でYesのとき、つまり、室
外熱交換器9の検出温度Tcが所定温度Ts以上である
とき(Tc>Ts)には、室外熱交換器9の圧力が高圧
状態にあると判断して、S16で室外ファン8の回転数
を減少させて速度を、室外熱交換器9の検出温度Tcが
所定値Tsよりも低い場合(Tc<Ts)の回転数(−
10rpm/0.2sec)よりも例えば5倍程度遅い
回転数減少速度、例えば−10rpm/1secに第2
の速度制御回路30を介して制御する。
【0090】すなわち、冷房運転時に凝縮器として機能
する室外熱交換器9の温度が所定値Tsよりも高いとき
は、この室外熱交換器9の圧力が高圧状態にあるので、
室外ファン8の回転数を減少させる速度を遅くすること
により、室外ファン8からの送風により冷却されて減圧
される室外熱交換器9の減圧時間を長くすることがで
き、その結果、冷凍サイクルの高圧側圧力が過渡的に過
上昇するのを防止ないし低減できる。
【0091】したがって、上記室外ファン制御手段31
xと室内ファン制御手段31bとを、制御部31に設け
ることにより、冷,暖房両運転時における冷凍サイクル
の高圧側圧力の過上昇を防止ないし低減することができ
る。
【0092】さらに、上記第3の実施形態に係る室内フ
ァン制御手段31cに対応する室外ファン制御手段31
yを制御手段31に設けてもよい。すなわち、室外ファ
ン制御手段31yは、冷房運転時に、室外ファン8の回
転数を減少させる際には、室外熱交温度センサ9aによ
り検出される室外熱交換器9の検出値Tcを、その室外
熱交温度センサ9aの温度検出動作の遅れを補償する補
正値aにより補正し、この補正検出値Tcaが所定の設
定値Tsよりも高いときに、その設定値Tsよりも低い
ときの減少速度(例えば−10rpm/0.2sec)
よりも遅い減少速度(例えば−10rpm/1sec)
により室外ファン8の回転数を減少させるように制御す
るものである。これによれば、冷,暖房両運転時におけ
る室外熱交温度センサ9aによる室外熱交換器9の温度
検出精度の向上を図ることができる。
【0093】したがって、冷,暖房運転時に凝縮器とし
て作用する室外熱交換器9および主,補助室内熱交換器
5,6の高圧側圧力の過上昇を防止ないし低減すること
ができ、ひいては冷凍サイクルの高圧側圧力の過上昇を
防止ないし低減することができる。上記冷凍サイクルの
高圧側圧力の過上昇防止制御の精度も向上させることが
できる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
は、制御手段により、凝縮器送風機の単位時間当りの回
転数(以下単に回転数という)を低下させるときは、そ
の前に、圧縮機の回転数を低下させることにより、圧縮
機の冷媒吐出圧力を事前に低下させておくので、冷凍サ
イクルの高圧側圧力の過渡的な過上昇を防止することが
でき、冷凍サイクルの信頼性を向上させることができ
る。
【0095】また、請求項7に係る発明では、凝縮器送
風機の回転数を減少させる場合、直ちに減少させずに、
その際の凝縮器の温度が所定値よりも高いときは、その
所定値よりも低いときよりも遅い回転数減少速度で徐々
に減少させるので、冷凍サイクルの高圧側圧力の過渡的
な過上昇を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気調和機の室
内ファン制御手段の処理プログラムのフローチャート。
【図2】本発明の第1,第2の実施形態の作用効果を従
来例と比較して示すタイミングチャート。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る空気調和機の冷
凍サイクル図。
【図4】図3で示す室内ユニットの一例の側断面図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る空気調和機の冷
凍サイクルと制御系を示す模式図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る空気調和機の室
内ファン制御手段の制御プログラムのフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る空気調和機の室
内ファンの送風量減少直後における冷凍サイクルの吐出
圧力(高圧側圧力)の変動を従来例と比較して示すグラ
フ。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る空気調和機の室
内ファン制御手段の制御プログラムのフローチャート。
【符号の説明】
2 圧縮機 4 室内ファン 5 主室内熱交換器 6 補助室内熱交換器 7 電動膨張弁(減圧器) 8 室外ファン 9 室外熱交換器 9a 室外熱交温度センサ 31a,31b,31c 室内ファン制御手段 31x,31y 室外ファン制御手段
フロントページの続き (72)発明者 久保 徹 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 荒川 裕幸 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 太田 貴士 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転数制御自在の圧縮機,凝縮器,減圧
    器,蒸発器を順次連通させて冷媒を循環させる冷凍サイ
    クルと、上記凝縮器に送風する回転数制御自在の凝縮器
    送風機と、を有する空気調和機において、上記凝縮器送
    風機の単位時間当りの回転数を低下させるときは、その
    前に、上記圧縮機の単位時間当りの回転数を低下させる
    制御手段を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、圧縮機の運転周波数を、低
    下させようとする凝縮器送風機の送風量に対応して予め
    設定された運転周波数に低下させた後に、またはこの設
    定運転周波数と最高運転周波数との中間の周波数以下に
    低下させた後に、上記凝縮器送風機の送風量を低下させ
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の空気調和機。
  3. 【請求項3】 凝縮器が暖房運転時の室内熱交換器であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 冷媒が50℃での飽和圧力が2500K
    Pa以上の高圧冷媒であることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 高圧冷媒が少なくともR32(ジフルオ
    ロメタン)を含む混合冷媒であることを特徴とする請求
    項4に記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】 暖房能力が6.0KW以上であることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の空
    気調和機。
  7. 【請求項7】 回転数制御自在の圧縮機,室外熱交換
    器,減圧器,室内熱交換器を順次連通させて冷媒を循環
    させる冷凍サイクルと、上記室内熱交換器に送風する回
    転数制御自在の室内ファンと、を有する空気調和機にお
    いて、暖房運転時に上記室内熱交換器の温度を検出する
    室内熱交温度センサと、上記室内ファンの単位時間当り
    の回転数を減少させるときには、その回転数を減少させ
    る速度を、上記室内熱交温度センサからの検出値の方が
    所定値よりも高いときには、低いときよりも遅くする制
    御手段と、を設けたことを特徴とする空気調和機。
  8. 【請求項8】 室内熱交温度センサにより検出され、制
    御手段に与えられる検出値を、この室内熱交温度センサ
    による温度検出動作の遅れを補償する補正値により補正
    する補正手段を具備していることを特徴とする請求項7
    記載の空気調和機。
  9. 【請求項9】 回転数制御自在の圧縮機,室外熱交換
    器,減圧器,室内熱交換器を順次連通させて冷媒を循環
    させる冷凍サイクルと、上記室外熱交換器に送風する回
    転数制御自在の室外ファンと、を有する空気調和機にお
    いて、冷房運転時に上記室外熱交換器の温度を検出する
    室外熱交温度センサと、上記室外ファンの単位時間当り
    の回転数を減少させるときには、その回転数を減少させ
    る速度を、上記室外熱交温度センサからの検出値の方が
    所定値よりも高いときには、低いときよりも遅くする制
    御手段と、を設けたことを特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】 室外熱交温度センサにより検出され、
    制御手段に与えられる検出値を、この室外熱交温度セン
    サによる温度検出動作の遅れを補償する補正値により補
    正する補正手段を具備していることを特徴とする請求項
    9記載の空気調和機。
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