JPH11211353A - ラジアントチューブを熱源とする加熱炉 - Google Patents
ラジアントチューブを熱源とする加熱炉Info
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Abstract
にも均一加熱が実現可能なラジアントチューブの配列関
係を求める。 【解決手段】 蓄熱体を通して排ガスの排気と燃焼用空
気の供給とを交互に行う蓄熱型バーナをラジアントチュ
ーブの両端にそれぞれ備え、その一対のバーナを交互に
燃焼させる蓄熱バーナシステムを装備したラジアントチ
ューブを加熱源とし、かつ隣り合うラジアントチューブ
間におけるチューブの有効表面積率ψと(チューブのピ
ッチ/チューブの直径)1/4との比が最大値近傍の値で
あると共に2本のラジアントチューブからの直接放射に
よって与えられるチューブ直下にある被加熱物の熱流束
とチューブの中間にある被加熱物の熱流束の比ξが1近
傍の値であることを同時に満足する範囲にあるチューブ
ピッチLpを有するようにしている。
Description
ブの両端に一対の蓄熱型バーナを備え、これを交互に燃
焼させてチューブを加熱して熱源とする加熱炉に関す
る。更に詳述すると、本発明はラジアントチューブの炉
内での配置の改善に関する。
材料の粉末冶金に用いられる焼結炉における熱源として
は、圧粉体の加熱は水素ガスや窒素、水素、炭酸ガスな
どの混合気を封入した還元性の雰囲気の中で行われるこ
と、1100〜1200℃の炉温を必要としかつ精密な
温度制御が要求されること、などから一般には電気加熱
が採用されている。
内で長炎燃焼を起こす1基のラジアントチューブバーナ
が熱源として採用されることもある。
熱は、エネルギーコストが高いという問題を有してい
る。また、ラジアントチューブバーナを熱源とする場合
には、コスト的には安くなるが、以下のような技術上の
問題点があり、精密な温度制御が要求される焼結炉への
適用を困難にしている。即ち、ラジアントチューブの一
端から他端の排気口に向けてチューブ内を一方向に燃焼
が進行するので、図3に示すように焚き口部付近のチュ
ーブ表面温度が最も高くなり、燃焼量を増やし過ぎる
と、焚き口付近が過熱により焼損する。そのため、炉の
温度が1100〜1200℃という高温で操業する焼結
炉では、チューブの焚き口付近が過熱のため焼損する。
近のチューブ温度をチューブ材料の使用限界温度以下に
することが必要となるために、燃焼量を減らさなければ
ならない。このため、チューブ表面積当たりの伝熱量が
制限され、所定の炉温を維持するにはチューブの本数を
増やしてチューブ表面積を確保しなければならない。ま
た、場合によっては所定の炉温を維持することが困難と
なることも生じる。
口に向かうにつれて低下し、伝熱量がチューブの長さ方
向に減少する。そして、チューブの長さ方向に大きい温
度勾配を持つことになり、チューブの寿命を短くする。
また、均一でかつ精密な温度制御を必要とする材料への
均一加熱を行うことができない。
の対数平均温度差に比例するから、排気温度を下げて省
エネルギーを図ろうとすると膨大な伝熱面積(チューブ
表面積)を必要とする。そこで、レキュペレータを設備
して、排気熱を回収して燃焼空気を予熱することも考え
られるが、この場合でも、焚き口付近のチューブ温度は
制限温度以下にしなければならず、伝熱量を増すことは
できない。更に、レキュペレータをチューブ排気口・他
端側へ備えて排ガスと燃焼用空気との熱交換を行うこと
によって熱回収を図っても、多少の省エネルギーは達成
されるものの、用いられるレキュペレータの温度効率は
60%以下の低率のため、その効果は低い。
は、焼結炉などの加熱炉の熱源として利用することは困
難であった。
ーブ間方向にも均一加熱が実現可能なラジアントチュー
ブを熱源とする加熱炉を提供することを目的とする。
め、請求項1記載の発明は、蓄熱体を通して排ガスの排
気と燃焼用空気の供給とを交互に行う蓄熱型バーナをラ
ジアントチューブの両端にそれぞれ備え、その一対のバ
ーナを交互に燃焼させる蓄熱バーナシステムを装備した
ラジアントチューブを加熱源とし、かつ隣り合うラジア
ントチューブ間におけるチューブの有効表面積率と(チ
ューブのピッチ/チューブの直径)1/4との比が最大値
近傍の値であると共に2本のラジアントチューブからの
直接放射によって与えられるチューブ直下にある被加熱
物の熱流束とチューブの中間にある被加熱物の熱流束の
比が1近傍の値であることを同時に満足する範囲にある
チューブピッチを有するようにしている。
備された蓄熱型バーナの高周期交互燃焼によって、チュ
ーブ内の燃焼ガスの流れが一定周期で反転するので、チ
ューブ温度が全域で平均化し、被加熱材料への管軸方向
への均一加熱を実現できる。他方、隣り合う2本のチュ
ーブ間では、ラジアントチューブの有効表面積率と(チ
ューブのピッチ/チューブの直径)1/4 の逆数の双方が
最大値近傍であるため、ラジアントチューブの表面が有
効に利用されると共にチューブの表面温度が低下しチュ
ーブの表面熱負荷が同じであればチューブの焼損防止上
有利である。しかも、チューブ直下の被加熱物への熱流
束とチューブの中間にある被加熱物への熱流束の比は1
近傍であり、2本のチューブ間の被加熱物への熱流束分
布は平均化し均熱性が高いといえる。したがって、上述
の比の範囲を満足するチューブピッチとチューブ直径と
を選択すれば、チューブの表面を有効に活用してチュー
ブの温度を下げ、かつ、被加熱物の均一な加熱を可能と
する。
ジアントチューブ間におけるチューブの有効表面積率と
(チューブのピッチ/チューブの直径)1/4の比が最大
値の90%以上を示す範囲にあって、かつ、2本のラジ
アントチューブからの直接放射によって与えられるチュ
ーブ直下にある被加熱物の熱流束とチューブの中間にあ
る被加熱物の熱流束の比が0.9〜1.1の範囲にある
ことを同時に満足する範囲にあるチューブピッチを有す
るようにしている。この場合、実用上問題とならない程
度の均一加熱性が実現できる。
結炉であり直管型ラジアントチューブを加熱源とするよ
うにしている。この場合、還元性の雰囲気を形成してそ
の中で1100〜1200℃の炉温でかつ精密な温度制
御が可能となり、粉末冶金の焼結に好適な加熱条件を形
成しかつ維持できる。
実施の一形態に基づいて詳細に説明する。
とする加熱炉の一実施形態として焼結炉を示す。この焼
結炉は鉄系磁性材料の粉末冶金に用いられて好適なもの
であり、その熱源として蓄熱型ラジアントチューブバー
ナシステム2を採用している。尚、本実施形態の焼結炉
は、熱源として蓄熱型ラジアントチューブバーナシステ
ム2を採用し、ラジアントチューブ3の配列を特定の関
係に設定したことを除いて従来の焼結炉と特に構成上の
差異はないので、その詳細な説明は省く。図中の符号1
1は予熱部、12は高熱部、13は冷却部、14は入り
口扉、15は中間扉、16は熱電対、17は不活性ガス
等を供給するガス入り口、18はメッシュコンベア、1
9は水冷ジャケット、20は出口扉である。
2は、炉体1の側壁を貫通して被加熱物の搬送方向と直
交する水平方向に炉内を横切るように配置された直管形
ラジアントチューブ3と、その両端の炉外に設置された
部分に接続されて交互に燃焼する一対のラジアントチュ
ーブバーナ(以下単にバーナと呼ぶ)4a,4b及びこ
れら一対のバーナ4a,4bを交互に燃焼させるために
燃焼用空気と燃料を選択的に供給する燃焼用空気供給系
5と排気系6並びに燃料供給系7から構成されている。
バーナ4a,4bは、特にガン構造などには限定される
ものではないが、ハニカムセラミックスなどから成る蓄
熱体8を内装しあるいは外部に直に接続し、排ガスと燃
焼用空気とを四方弁9を介して交互に蓄熱体8に通過さ
せることによって得られる高温(排ガス温度に近い温
度)の燃焼用空気を用いてラジアントチューブ3内の密
閉空間で燃焼させるものである。ここで、作動させるバ
ーナの交換の周期は燃焼の有無に拘わらず一定時間とさ
れている。例えば、20〜30秒程度の短時間で周期的
に燃焼するバーナが切り替えられる。
ーナ4a,4bの燃焼は、蓄熱体8を通過して高温例え
ば800℃以上に予熱された二次空気を使用してチュー
ブ3の両端で短時間に交互に行われる。そして、例えば
一方のバーナ4aの燃焼で発生した燃焼ガスは、ラジア
ントチューブ3を加熱しながら他端側のバーナ4bの蓄
熱体8を経てから排気系6へ誘引され、所定の排気処理
が施された後大気に排出される。このため、排ガスの熱
は、蓄熱体8で回収される。そして、蓄熱体8に回収さ
れた熱は、他方のバーナ4bを燃焼させる際の燃焼用空
気の予熱に使用され、再びチューブ3内に戻される。こ
れによって図3に示すようなチューブ表面温度分布を形
成し、チューブ長手方向に均一加熱する。
が一定でかつ直線的に流路が貫通しているハニカム形状
のセラミックス例えばアルミナやコージライト、ムライ
ト等の使用が好ましいが、これに特に限定されるもので
はなく、細管を束ねたものやボール状あるいはナゲット
状のものでも使用可能である。最も、ハニカム形状のセ
ラミックスは熱容量が大きく耐久性が高い割に比較的圧
力損失が低く、排気と給気とが交互に淀みなく行われる
ので好ましい。また、セラミック以外の材質、例えば耐
熱鋼等の金属あるいはセラミックスと金属の複合体例え
ばポーラスな骨格を有するセラミックスの気孔中に溶融
した金属を自発浸透させ、その金属の一部を酸化あるい
は窒化させてセラミックス化し、気孔を完全に埋め尽く
したAl 2 O3 −Al複合体、SiC−Al2 O3 −A
l複合体などを用いて製作しても良い。
常耐熱鋳鋼などの金属が使用されるがこれに特に限定さ
れるものではなく、SiC等のセラミックス製チューブ
を使用することもある。セラミックス製チューブの場
合、酸化しないばかりか軽量で含有熱も小さい(比重が
小さく薄肉にできるから)という利点がある。また、ラ
ジアントチューブ3としては、直管(I形)、U形、W
形などが挙げられるが、殊に、炉温が1100℃以上の
高温で操業する高温部12に用いるものとしては、直管
型ラジアントチューブが望ましい。高温部12では、チ
ューブ3の表面熱負荷(ラジアントチューブの表面積当
たりの伝熱量)を増やして炉温を高め被加熱物Wに多く
の熱を与えるようにする。ラジアントチューブ3から被
加熱物Wへの伝熱量は、ラジアントチューブ3の断面熱
負荷(チューブ3の断面積当たりの入熱量:入熱量=燃
焼熱量+燃焼空気顕熱)に依存する。即ち、被加熱物に
多くの伝熱量を与えようとするには、燃焼量を増して断
面熱負荷を大きくし、少なくてよければ、燃焼量を減ら
して断面熱負荷を小さくする。そして、断面熱負荷の大
きいものほどバーナ焚き口付近の過熱により焼損しやす
い。したがって、焼損防止の観点から、断面熱負荷には
自ずと制限を設けることになる。一方で、被加熱物への
伝熱量は、ラジアントチューブの表面熱負荷にも依存す
る。表面熱負荷は断面熱負荷とチューブ直径に比例し、
チューブ長さに反比例する関係にあるから、チューブ長
さが短いものほど断面熱負荷当たりの表面熱負荷が大き
くなり、チューブ焼損の恐れのなく一本当たりの伝熱量
を増やすことができる。
は、U型の約半分、W型の約1/4に相当するから、同
一の直径では、断面熱負荷当たりU型の約2倍、W型の
約4倍の表面熱負荷を与えることができ、チューブ焼損
の恐れなく炉温を上げて、大きな熱を被加熱物に与える
ことができる。また、U型ラジアントチューブやW型ラ
ジアントチューブでは、直管をUベントで接合して形成
されているため、ベント部で管内の燃焼ガスが反転する
ためベント部の温度が直管部より高くなり、温度の均一
性が損なわれ、精密な均一加熱を困難にする場合もあ
る。
ントチューブ3としては直管型ラジアントチューブが望
ましい。
ントの存在がないためチューブ間のピッチを自由に設定
でき、被加熱物Wに対する最適熱流束分布を与えるため
の最適ピッチを選ぶことができる。U型やW型ラジアン
トチューブでは、ベント部の曲率半径の制限のためチュ
ーブ3,3間のピッチLpがチューブ直径Dの約1.5
〜1.7倍の一定範囲に限定されており、被加熱物Wが
必要とする熱流束(被加熱物の表面積当たりの伝熱量)
分布を与えるための最適ピッチを選ぶことができない場
合も起こり得る問題を有している。これに対し、直管型
ラジアントチューブは、このようなベント部を持たない
から、チューブ間のピッチを自由に設定できる。
チューブバーナシステム2は、必要に応じてその数や配
置方向等が選定されるが、ラジアントチューブ3のチュ
ーブ間ピッチLpとチューブ径Dとの間には一定の関係
が要求される。即ち、隣り合う前記ラジアントチューブ
間におけるチューブの有効表面積率と(チューブのピッ
チ/チューブの直径)1/4との比が最大値近傍であると
共に2本のラジアントチューブからの直接放射によって
与えられるチューブ直下にある被加熱物の熱流束とチュ
ーブの中間にある被加熱物の熱流束の比が1近傍である
ことを同時に満足する範囲にあるチューブピッチを有す
ることが、軸方向の均一加熱と幅方向の均一加熱の双方
を同時に満足する上で必要である。この配管条件に従う
とき、被加熱物Wに対する均一加熱が実現できる。以下
に管軸方向並びにチューブ間方向での加熱について説明
する。 (1)チューブ管軸方向の加熱 蓄熱型バーナをラジアントチューブの両端に装備し20
〜30秒程度の短い切換時間で交互に燃焼と排気とを切
換ることによって、チューブ内の燃焼ガスの流れが短時
間の一定周期で反転するので、チューブ温度が図3に示
すように局所的なピークを作らずに概ねチューブ長さ方
向全域で平均化し、チューブ3よりワークWへの伝熱量
はチューブ長さ方向に均一で被加熱材料への精密な均一
加熱を実現できる。しかも、チューブ3の局部過熱も回
避されるから、チューブの焼損の恐れなくチューブ全域
の温度を高くして、チューブ一本当たりの伝熱量を増や
すことも可能である。また、局所的高温域が発生しない
ので低NOx化を実現できる。加えて、蓄熱型熱交換で
は90%以上の温度効率が容易に得られ、チューブ出口
の排気温度に近い高温の空気が得られるから燃焼ガスと
ワーク間で均一で、かつ、高い温度落差が得られ、高い
省エネルギーが達成される。即ち、電気加熱に匹敵する
熱効率を得ることができる。したがって、電気の発電効
率を35%としたときの、60%以上の原燃料節約を果
たすことになり、地球温暖化防止に一役買うばかりか、
約80%以上のエネルギーコストを低減することにな
る。また、チューブの制限温度で均一加熱したとき、従
来型と同一表面積では伝熱量を約2倍にできるし、従来
型と同じ伝熱量とする場合には表面積を約半分にでき
る。従来型と同一表面積、同一伝熱量ではチューブのピ
ーク温度が下がるため耐熱性に劣る安価な低級材が使用
できる。尚、本明細書において使用する温度効率とは、
排気と空気の熱交換において排気の入口温度に対して、
空気の得られる温度の割合を示すもので次の数式1で与
えられる。
は、ラジアントチューブのピッチを小さくして密に配列
するほど良く、ピッチを大きくしてラジアントチューブ
を離すにつれてチューブ間の中間点の熱伝達が遅れ、ワ
ークの均一熱伝達が阻害されると考えられていた。そこ
で、可能な限り密にチューブを配置することを前提に主
として経済性の観点からのみチューブのピッチが決めら
れて来た。しかし、実際にはワークのチューブとチュー
ブとの間での均一加熱が難しく、さらにチューブのピッ
チを経済上の要請を無視して小さくしても伝熱の均一性
が保たれないことを見いだした。
研究検討した結果、ラジアントチューブの配列ピッチL
pとチューブ直径Dとの間には相関関係を有することを
知見した。即ち、チューブからワークへの伝熱を仔細に
検討した結果、従来言われてきたように単にチューブの
ピッチを小さくするほど伝熱の均一性が保たれるもので
はなく、チューブ直径Dとチューブ間ピッチLpとの関
係がある範囲で加熱の均一性が最も保たれる領域が存在
し、それよりもピッチとチューブ直径との関係が小さく
ても、また逆に大きくても伝熱の均一性が阻害されるこ
とを見いだした。
加熱物Wへの伝熱は、主に直接被加熱物Wに達する直接
放射熱と炉壁に反射して与えられる反射熱(一部は炉壁
から放散熱として大気に放散するが大半は炉壁に反射し
て被加熱物に反射熱として与えられる)で構成される。
3間において、チューブ3から直接被加熱物Wに向かう
放射熱のうち、隣り合うチューブ3の死角となる部分
は、チューブ3,3間に作用し、直接被加熱物Wには届
かないから、被加熱物Wに有効に熱を与えるのは、チュ
ーブ中心角のα1 =π−2・Sin-1{0.5/(Lp
/D)}に相当する部分が代表すると考えて良い(図4
参照)。
与えられる反射熱のうち、被加熱物Wに有効に熱を与え
るのは、当該チューブ3の死角と隣り合うチューブ3の
死角との間を通過する放射熱が代表すると考えると、被
加熱物Wに有効に熱を与えるのは、チューブ中心角の α2=π-2・[Sin-1{0.25/(Lr/D)}+tan-1{2(Lr/D)/(Lp/
D)}+sin-1[0.5/{(Lp/D)2+4(Lr/D)2}0.5]] >0 但し、Lr :チューブ中心から炉壁表面への距離に相当
する部分が反射熱を代表する(図5参照)。
は、ラジアントチューブ3の有効表面積率(有効表面積
/チューブの全表面積)ψはψ=(α1+α2)/(2
π)で与えられ、この値の大きいものほどラジアントチ
ューブの表面が有効に利用されることになり、チューブ
の表面熱負荷が同じならチューブの温度が低下し有利で
ある。但し、チューブの長さは同じであるから省略して
いる。 (b) 一方、被加熱物Wに対し等しい熱流束が与えら
れている場合には、被加熱物Wの受熱表面積に対するラ
ジアントチューブ3の表面積が小さいものほど、より大
きなチューブの表面熱負荷を必要とするから、チューブ
の温度が上がりチューブ焼損の恐れを生じる。
熱物Wの受熱面積の比は、Lp /(πD)で与えられる
から、チューブ温度Tは次の数式2で示される。
チューブ温度が低くなり、チューブ焼損に対して有利で
ある。 (c)したがって、上述の(a),(b)の双方の条
件、即ち有効表面積率が大きく、かつ(Lp /D)1/4
が小さいもの(換言すれば逆数が大きいということ)ほ
ど良いということを同時に満たすことが必要である。そ
こで、これらの2条件を掛け合わせた数値の最大値が最
適条件となる。
D)1/4 の最大値付近を示す(Lp /D)が有効表面積
を増し、かつ、チューブ温度を低くするためのラジアン
トチューブのピッチと直径の比(Lp /D)の適性範囲
を示すことになる。ここで、ψ/(Lp /D)1/4 の値
は、最大値に限られず、その90%程度以上が本発明者
の経験からいって実用上問題ない値として採用可能であ
る。
ーブ3,3間の被加熱物Wへの熱流束分布は、チューブ
3直下の被加熱物Wへの熱流束とチューブ3,3の中間
にある被加熱物Wへの熱流束の比を以て、その比が1に
近いものほど平均化し均熱性が高いといえる。
よって、被加熱物Wに満遍なく与えられると考えれば、
被加熱物Wに与えられる熱流束の大きさは、チューブ3
よりの直接放射熱による熱流束を比較することで、熱流
束分布を評価できる。
チューブ直下とチューブの中間にある被加熱物Wへのチ
ューブ3よりの直接放射によって与えられる熱流束の比
ξは次の数式3で与えられる(図6参照)。
熱性を有するものと言えるが、実際には被加熱物Wにお
ける熱伝導などで1に近似する値例えば0.9〜1.1
の範囲を与えるチューブピッチと直径の比(Lp /D)
の範囲でも均熱性の適性ピッチと見ることができる(図
8参照)。
ψ/(Lp /D)1/4 の適性範囲と(B)によって与え
られるξの適性範囲を同時に満足する(Lp /D)が、
チューブの表面を有効に活用してチューブの温度を下
げ、かつ、被加熱物の均一な加熱を可能とするラジアン
トチューブの最適ピッチの範囲を示すことになる(図9
参照)。 (実施例1)ラジアントチューブ直径Dに対してチュー
ブ中心から炉壁(天井)までの距離Lrと被加熱物Wま
での距離Lwとの比がLr/D=1.5,Lw/D=3
のケースでは、図9に示すような関係となった。ここ
で、チューブ径Dは、一般には加熱諸条件から必要とさ
れるチューブの表面熱負荷量が定まると、チューブ1本
当たりの燃焼量が定まることから、チューブ直径が求ま
る。そこで、このチューブ直径Dに対し4.3倍のピッ
チでチューブを配管することが、均一加熱を得る上で最
も好ましい。また、実用上好適な範囲と考えられるψ/
(Lp /D)1/4の最大値の90%以上を示す範囲にあ
って、かつ、ξが0.9〜1.1の範囲にあることを同
時に満足する場合における適正ピッチ範囲は、チューブ
直径Dの2.1〜5.3程度であった。
の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施形態では主に焼結炉の例を挙げて説
明したが、これに特に限定されず、ラジアントチューブ
バーナを熱源とする加熱炉全般に適用可能であることは
言うまでもない。
1記載の発明によると、ラジアントチューブの両端に装
備された蓄熱型バーナの高周期交互燃焼によって、チュ
ーブ内の燃焼ガスの流れが一定周期で反転するので、チ
ューブ温度が全域で平均化し、被加熱材料への管軸方向
への均一加熱を実現できる。他方、隣り合う2本のチュ
ーブ間では、ラジアントチューブの有効表面積率と(L
p /D)1/4 の逆数の双方が最大値近傍であるため、ラ
ジアントチューブの表面が有効に利用されると共にチュ
ーブの表面温度が低下しチューブの表面熱負荷が同じで
あればチューブの焼損防止上有利である。しかも、チュ
ーブ直下の被加熱物への熱流束とチューブの中間にある
被加熱物への熱流束の比は1近傍であり、2本のチュー
ブ間の被加熱物への熱流束分布は平均化し均熱性が高い
といえる。したがって、上述の比の範囲を満足するチュ
ーブピッチとチューブ直径とを選択すれば、チューブの
表面を有効に活用してチューブの温度を下げ、かつ、被
加熱物の均一な加熱を可能とする。ラジアントチューブ
の両端に装備される蓄熱型バーナの交互燃焼によって、
チューブ内の燃焼ガスの流れが一定周期で反転するの
で、チューブ温度が管軸方向で均一化し、被加熱材料へ
の精密な均一加熱を実現できる。また、チューブ間の加
熱も、均一性が保たれる。
手方向のみならずそれと直交するチューブピッチ方向に
も温度差が少なくなるようにできる。
ジアントチューブ間におけるチューブの有効表面積率と
(チューブのピッチ/チューブの直径)1/4の比が最大
値の90%以上を示す範囲にあって、かつ、2本のラジ
アントチューブからの直接放射によって与えられるチュ
ーブ直下にある被加熱物の熱流束とチューブの中間にあ
る被加熱物の熱流束の比が0.9〜1.1の範囲にある
ことを同時に満足する範囲にあるチューブピッチを有す
るようにしている。この場合、実用上問題とならない程
度の均一加熱性が実現できる。
結炉であり直管型ラジアントチューブを加熱源とするよ
うにしている。この場合、還元性の雰囲気を形成してそ
の中で1100〜1200℃の炉温でかつ精密な温度制
御が可能となる。
略構成図である。
ジアントチューブバーナシステムの一実施形態を示す概
略構成図である。
ムと通常のラジアントチューブバーナシステムとの管表
面温度の分布状態を比較するグラフである。
示す説明図である。
す説明図である。
示す説明図である。
グラフである。
示すグラフである。
中間にある被加熱物の熱流束の比
Claims (3)
- 【請求項1】 蓄熱体を通して排ガスの排気と燃焼用空
気の供給とを交互に行う蓄熱型バーナをラジアントチュ
ーブの両端にそれぞれ備え、その一対のバーナを交互に
燃焼させる蓄熱バーナシステムを装備したラジアントチ
ューブを加熱源とし、かつ隣り合う前記ラジアントチュ
ーブ間におけるチューブの有効表面積率と(チューブの
ピッチ/チューブの直径)1/4との比が最大値近傍であ
ると共に2本のラジアントチューブからの直接放射によ
って与えられるチューブ直下にある被加熱物の熱流束と
チューブの中間にある被加熱物の熱流束の比が1近傍で
あることを同時に満足する範囲にあるチューブピッチを
有することを特徴とするラジアントチューブを熱源とす
る加熱炉。 - 【請求項2】 隣り合うラジアントチューブ間における
チューブの有効表面積率と(チューブのピッチ/チュー
ブの直径)1/4の比が最大値の90%以上を示す範囲に
あって、かつ、2本のラジアントチューブからの直接放
射によって与えられるチューブ直下にある被加熱物の熱
流束とチューブの中間にある被加熱物の熱流束の比が
0.9〜1.1の範囲にあることを同時に満足する範囲
にあるチューブピッチを有することを特徴とする請求項
1記載のラジアントチューブを熱源とする加熱炉。 - 【請求項3】 前記加熱炉は焼結炉であり直管型ラジア
ントチューブを加熱源とすることを特徴とする請求項1
または2記載のラジアントチューブを熱源とする加熱
炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01916998A JP3505076B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ラジアントチューブを熱源とする加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01916998A JP3505076B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ラジアントチューブを熱源とする加熱炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11211353A true JPH11211353A (ja) | 1999-08-06 |
| JP3505076B2 JP3505076B2 (ja) | 2004-03-08 |
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ID=11991869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01916998A Expired - Lifetime JP3505076B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ラジアントチューブを熱源とする加熱炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3505076B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010111933A (ja) * | 2008-11-10 | 2010-05-20 | Taiyo Nippon Sanso Corp | 球状金属粒子の製造方法および装置 |
| CN109443011A (zh) * | 2018-12-17 | 2019-03-08 | 上海颐柏科技股份有限公司 | 一种用于热处理炉的电热辐射装置 |
| CN109871052A (zh) * | 2019-04-03 | 2019-06-11 | 上海颐柏科技股份有限公司 | 一种电热辐射管温度控制装置及其控制方法 |
| CN112752361A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-05-04 | 刘元生 | 一种平行式蓄热辐射加热管、单元和装置 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP01916998A patent/JP3505076B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010111933A (ja) * | 2008-11-10 | 2010-05-20 | Taiyo Nippon Sanso Corp | 球状金属粒子の製造方法および装置 |
| CN109443011A (zh) * | 2018-12-17 | 2019-03-08 | 上海颐柏科技股份有限公司 | 一种用于热处理炉的电热辐射装置 |
| CN109871052A (zh) * | 2019-04-03 | 2019-06-11 | 上海颐柏科技股份有限公司 | 一种电热辐射管温度控制装置及其控制方法 |
| CN112752361A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-05-04 | 刘元生 | 一种平行式蓄热辐射加热管、单元和装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3505076B2 (ja) | 2004-03-08 |
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