JPH1121375A - 充填材の製造方法 - Google Patents
充填材の製造方法Info
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- JPH1121375A JPH1121375A JP17543097A JP17543097A JPH1121375A JP H1121375 A JPH1121375 A JP H1121375A JP 17543097 A JP17543097 A JP 17543097A JP 17543097 A JP17543097 A JP 17543097A JP H1121375 A JPH1121375 A JP H1121375A
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- alkaline aqueous
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 モールド材の処理方法では、破砕処理が主に
行われているが、破砕処理には大きなエネルギーを要
し、騒音も大きく、粉砕後の再利用が十分にできないな
どの問題点があった。 【解決手段】 アルカリ性水溶液によって少なくとも一
部が犯される樹脂を含んだモールド材を、アルカリ性水
溶液に浸漬してモールド材内部にアルカリ性水溶液を浸
透させた後、樹脂類を燃焼除去させて発生した燃焼残渣
を粉砕し、十分に水洗して、残った炭酸カルシウム、酸
化アルミニウム、ガラス繊維などをモールド材の充填剤
とする充填材の製造方法である。
行われているが、破砕処理には大きなエネルギーを要
し、騒音も大きく、粉砕後の再利用が十分にできないな
どの問題点があった。 【解決手段】 アルカリ性水溶液によって少なくとも一
部が犯される樹脂を含んだモールド材を、アルカリ性水
溶液に浸漬してモールド材内部にアルカリ性水溶液を浸
透させた後、樹脂類を燃焼除去させて発生した燃焼残渣
を粉砕し、十分に水洗して、残った炭酸カルシウム、酸
化アルミニウム、ガラス繊維などをモールド材の充填剤
とする充填材の製造方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータや電子部品の
パッケージのモールド成形時に発生するモールド材の残
渣の処理方法に関するもので、さらに詳しくは、少なく
ともバインダ材と充填剤とを含むモールド材を廃棄せず
に他のモールド材の充填剤として少なくとも一部を使用
する充填材の製造方法に関するものである。
パッケージのモールド成形時に発生するモールド材の残
渣の処理方法に関するもので、さらに詳しくは、少なく
ともバインダ材と充填剤とを含むモールド材を廃棄せず
に他のモールド材の充填剤として少なくとも一部を使用
する充填材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モールド材を用いた成形では、一
般的に製品の型までモールド材を流す通路が形成され、
製品と共にこの部分が不要な部材(ゲートランナー)と
して生産される。この部材は、製品に使用するモールド
材の少なくとも10%程度以上あり、現在では産業廃棄
物として殆どが処理されている。モールド材を用いた製
品は、例えばモールドモータ、モールドトランス、半導
体素子のパッケージなどがある。特に半導体素子のパッ
ケージでは製品に使用する10倍もの量のゲートランナ
ーを製造することもある。
般的に製品の型までモールド材を流す通路が形成され、
製品と共にこの部分が不要な部材(ゲートランナー)と
して生産される。この部材は、製品に使用するモールド
材の少なくとも10%程度以上あり、現在では産業廃棄
物として殆どが処理されている。モールド材を用いた製
品は、例えばモールドモータ、モールドトランス、半導
体素子のパッケージなどがある。特に半導体素子のパッ
ケージでは製品に使用する10倍もの量のゲートランナ
ーを製造することもある。
【0003】このように最終的に不要となるモールド材
のリサイクル方法としては、粉砕して、充填剤の10〜
20%程度までバージン材料に添加する方法が検討さ
れ、処理装置としてはハンマーミル等の粉砕機や、振動
フルイ機などの分級機などが用いられている。
のリサイクル方法としては、粉砕して、充填剤の10〜
20%程度までバージン材料に添加する方法が検討さ
れ、処理装置としてはハンマーミル等の粉砕機や、振動
フルイ機などの分級機などが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この部材を機械的に破
砕する場合、破砕時の音がうるさい。また、樹脂を含ん
だ充填剤として再利用するので、多く混入すると機械的
強度も低下してしまうので、充填剤に多く混入すること
ができない。また、バインダ材として熱硬化性樹脂を使
用している場合には、機械的強度も高いので破砕自体も
困難となるという課題があった。
砕する場合、破砕時の音がうるさい。また、樹脂を含ん
だ充填剤として再利用するので、多く混入すると機械的
強度も低下してしまうので、充填剤に多く混入すること
ができない。また、バインダ材として熱硬化性樹脂を使
用している場合には、機械的強度も高いので破砕自体も
困難となるという課題があった。
【0005】そこで、このような従来法の欠点を考え、
不要となったモールド材を用いた充填材の製造方法を提
供することが本発明の目的である。
不要となったモールド材を用いた充填材の製造方法を提
供することが本発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】このモールド材の残渣の
処理方法の課題を解決するために、本発明は、少なくと
もバインダ材と充填剤とを含むモールド材を、所定時間
燃焼させ、発生する燃焼残渣の少なくとも一部を、他の
モールド材の充填剤とする充填剤の製造方法である。
処理方法の課題を解決するために、本発明は、少なくと
もバインダ材と充填剤とを含むモールド材を、所定時間
燃焼させ、発生する燃焼残渣の少なくとも一部を、他の
モールド材の充填剤とする充填剤の製造方法である。
【0007】また、同じくこの課題を解決するために、
本発明は、少なくともアルカリ性水溶液に少なくとも一
部が犯される樹脂を含むバインダ材と充填剤とを含むモ
ールド材を、アルカリ性水溶液に所定時間浸漬した後、
所定時間燃焼させ、発生する燃焼残渣を、アルカリ物を
洗浄剤で除去して得られた残留物の少なくとも一部を、
他のモールド材の充填剤とする充填材の製造方法であ
る。そして、前記洗浄剤に溶出したアルカリ物をアルカ
リ性水溶液の一部として使用する充填材の製造方法であ
る。
本発明は、少なくともアルカリ性水溶液に少なくとも一
部が犯される樹脂を含むバインダ材と充填剤とを含むモ
ールド材を、アルカリ性水溶液に所定時間浸漬した後、
所定時間燃焼させ、発生する燃焼残渣を、アルカリ物を
洗浄剤で除去して得られた残留物の少なくとも一部を、
他のモールド材の充填剤とする充填材の製造方法であ
る。そして、前記洗浄剤に溶出したアルカリ物をアルカ
リ性水溶液の一部として使用する充填材の製造方法であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に供されるモールド材は、
少なくとも充填剤とバインダ材を含んでいればよい。バ
インダ材は、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチ
ックのいずれでもよい。熱可塑性プラスチックは、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
エステル樹脂などであり、熱硬化性プラスチックとして
は、例えば不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂などである。
少なくとも充填剤とバインダ材を含んでいればよい。バ
インダ材は、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチ
ックのいずれでもよい。熱可塑性プラスチックは、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ
エステル樹脂などであり、熱硬化性プラスチックとして
は、例えば不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂などである。
【0009】モールドモータやモールドトランス等のモ
ールド材は、充填剤として、フィラー以外に、補強材、
硬化剤、難燃剤、架橋材、着色剤、増粘剤、離型剤等を
混入して使用することが多い。
ールド材は、充填剤として、フィラー以外に、補強材、
硬化剤、難燃剤、架橋材、着色剤、増粘剤、離型剤等を
混入して使用することが多い。
【0010】フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウ
ム、珪酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、カオリン、水酸化アルミニウム、
タルク、マイカ、けいそう土、ガラス球等が挙げられ
る。
ム、珪酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、カオリン、水酸化アルミニウム、
タルク、マイカ、けいそう土、ガラス球等が挙げられ
る。
【0011】なお、水酸化アルミニウムは、難燃効果を
上げるために難燃剤として使用されることも多いが、4
00℃以上で燃焼されると酸化アルミニウムとなり、再
び水酸化アルミニウムのように難燃効果のある充填剤と
して使用することはできない。そこで、水酸化アルミニ
ウム以外の充填剤と共に使用されることが推奨される。
但し、例えば炭酸カルシウムが他の充填剤として混入さ
れている場合、そのモールド材の流動性など考え、水酸
化アルミニウムと炭酸カルシウムの平均粒子径がほぼ同
じになるように調整することが好ましい。
上げるために難燃剤として使用されることも多いが、4
00℃以上で燃焼されると酸化アルミニウムとなり、再
び水酸化アルミニウムのように難燃効果のある充填剤と
して使用することはできない。そこで、水酸化アルミニ
ウム以外の充填剤と共に使用されることが推奨される。
但し、例えば炭酸カルシウムが他の充填剤として混入さ
れている場合、そのモールド材の流動性など考え、水酸
化アルミニウムと炭酸カルシウムの平均粒子径がほぼ同
じになるように調整することが好ましい。
【0012】補強材としては、主にガラス繊維が使用さ
れるが、それ以外にもポリアクリロニトリル系あるいは
レーヨン系もしくはピッチ系の炭素繊維、炭化珪素系繊
維、セラミックファイバー、ビニロン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、アラミド繊維等の有機繊維なども使
用できる。なお、燃焼後の残渣の分級により、補強材と
して再利用する場合は、燃焼温度に耐えるだけの繊維を
使用することが好ましく、セラミックファイバー、炭化
珪素系繊維などを使用することが好ましい。
れるが、それ以外にもポリアクリロニトリル系あるいは
レーヨン系もしくはピッチ系の炭素繊維、炭化珪素系繊
維、セラミックファイバー、ビニロン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、アラミド繊維等の有機繊維なども使
用できる。なお、燃焼後の残渣の分級により、補強材と
して再利用する場合は、燃焼温度に耐えるだけの繊維を
使用することが好ましく、セラミックファイバー、炭化
珪素系繊維などを使用することが好ましい。
【0013】熱硬化性プラスチックを用いた場合に必要
な硬化剤としては、例えば、t-ブチルパーオクエート、
過酸化ベンゾイル、t-ブチルパーベンゾエート、2,2,ビ
ス(t-ブチルパーオキシ)ブタン、3,3,5,トリメチル
(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサン等が挙げられ
る。更に架橋材としては、例えば、スチレン、メタクリ
ル酸メチル、酢酸ビニル、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、アクリル酸メチル、アクリル酸−2,ヒドロキ
シエチル、メタクリル酸−2,ヒドロキシエチル等があ
る。
な硬化剤としては、例えば、t-ブチルパーオクエート、
過酸化ベンゾイル、t-ブチルパーベンゾエート、2,2,ビ
ス(t-ブチルパーオキシ)ブタン、3,3,5,トリメチル
(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサン等が挙げられ
る。更に架橋材としては、例えば、スチレン、メタクリ
ル酸メチル、酢酸ビニル、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、アクリル酸メチル、アクリル酸−2,ヒドロキ
シエチル、メタクリル酸−2,ヒドロキシエチル等があ
る。
【0014】着色剤としては、一般的な染料や顔料を用
いることができ、例えば、酸化鉄、酸化チタン、カドミ
ウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロー、ク
ロムバーミリオン、群青等の無機顔料やアゾ化合物、シ
アニンブルー、塩素化シアニンブルー、シアニングリー
ン等の有機顔料、インジゴレッド、オイルレッド等の染
料やカーボンブラック等が挙げられる。ただし、燃焼時
を考慮して、塩化水素や酸化鉛などの毒性ガスを排出す
ることなく、炭酸ガスのみを排出するカーボンブラック
などや、加熱により殆ど不変な酸化鉄や酸化チタンなど
の粒状着色剤が好ましい。
いることができ、例えば、酸化鉄、酸化チタン、カドミ
ウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロー、ク
ロムバーミリオン、群青等の無機顔料やアゾ化合物、シ
アニンブルー、塩素化シアニンブルー、シアニングリー
ン等の有機顔料、インジゴレッド、オイルレッド等の染
料やカーボンブラック等が挙げられる。ただし、燃焼時
を考慮して、塩化水素や酸化鉛などの毒性ガスを排出す
ることなく、炭酸ガスのみを排出するカーボンブラック
などや、加熱により殆ど不変な酸化鉄や酸化チタンなど
の粒状着色剤が好ましい。
【0015】増粘剤としては、例えば、酸化マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、多価イソ
シアナート化合物等が挙げられる。離型剤としては、例
えば、フッ素系界面活性剤、ステアリン酸亜鉛等が挙げ
られる。なお、水酸化物は燃焼により殆ど酸化物に、ス
テアリン酸亜鉛も酸化亜鉛となり、これらが炭酸カルシ
ウムや、酸化アルミニウムなどの他の充填剤の燃焼残渣
と一緒に含まれるが、残渣からこれらを分離しなくて
も、例えばモールド材を構成する炭酸カルシウムと一部
置き換えて充填剤として再利用できる。
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、多価イソ
シアナート化合物等が挙げられる。離型剤としては、例
えば、フッ素系界面活性剤、ステアリン酸亜鉛等が挙げ
られる。なお、水酸化物は燃焼により殆ど酸化物に、ス
テアリン酸亜鉛も酸化亜鉛となり、これらが炭酸カルシ
ウムや、酸化アルミニウムなどの他の充填剤の燃焼残渣
と一緒に含まれるが、残渣からこれらを分離しなくて
も、例えばモールド材を構成する炭酸カルシウムと一部
置き換えて充填剤として再利用できる。
【0016】本発明に供されるモールド材は、例えばモ
ールドモータ、モールドトランス、樹脂封止電子部品や
半導体素子などに使用される。
ールドモータ、モールドトランス、樹脂封止電子部品や
半導体素子などに使用される。
【0017】燃焼処理は、バインダ材などの有機物が酸
化除去されれば良く、充填剤を溶融固化するほどの温度
に上げる必要はない。逆に、残渣の無機物、殆どが酸化
物になっているものを充填剤として再利用するために、
燃焼以前に混入していた充填剤が溶融固化しない温度以
下で燃焼することが好ましい。従って、燃焼処理温度は
例えば400℃〜800℃が好ましい。特に、モールド
材の補強材としてガラス繊維を用いている場合は、50
0℃以上で大きな機械的強度低下を示すので、500℃
未満で処理することが好ましい。このように処理するこ
とで、燃焼残渣からガラス繊維を選別し、補強材の一部
として再利用することもできる。
化除去されれば良く、充填剤を溶融固化するほどの温度
に上げる必要はない。逆に、残渣の無機物、殆どが酸化
物になっているものを充填剤として再利用するために、
燃焼以前に混入していた充填剤が溶融固化しない温度以
下で燃焼することが好ましい。従って、燃焼処理温度は
例えば400℃〜800℃が好ましい。特に、モールド
材の補強材としてガラス繊維を用いている場合は、50
0℃以上で大きな機械的強度低下を示すので、500℃
未満で処理することが好ましい。このように処理するこ
とで、燃焼残渣からガラス繊維を選別し、補強材の一部
として再利用することもできる。
【0018】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。 (実施の形態1)モールド材を、ポリブチレンテレフタ
レート(三菱レイヨン(株)製、商品名:タフペット、
以後『PBT』と略す)を100重量部と、平均粒子径
がφ20μmの重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム
(株)製)を200重量部の混合体のみで構成した。ま
ず均一な混合体を得るために280℃に加熱した加圧ニ
ーダにPBTと炭酸カルシウムを混入して15分程度混
練して作成した。
る。 (実施の形態1)モールド材を、ポリブチレンテレフタ
レート(三菱レイヨン(株)製、商品名:タフペット、
以後『PBT』と略す)を100重量部と、平均粒子径
がφ20μmの重質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム
(株)製)を200重量部の混合体のみで構成した。ま
ず均一な混合体を得るために280℃に加熱した加圧ニ
ーダにPBTと炭酸カルシウムを混入して15分程度混
練して作成した。
【0019】このモールド材を250℃で加圧成形(2
00kg/cm2 )して板状のサンプル(100×10
×10mm)を作成し、このサンプルを燃焼させた。燃
焼は電気炉で行い、燃焼温度と時間は700℃で2時間
である。燃焼後はサンプル形状を一応保った物が得られ
たが、卓上のミルで簡単に粒子状に粉砕でき、残渣の殆
ど全てが炭酸カルシウムとして再生され、別のモールド
材に炭酸カルシウムとして再利用することに全く問題が
なかった。
00kg/cm2 )して板状のサンプル(100×10
×10mm)を作成し、このサンプルを燃焼させた。燃
焼は電気炉で行い、燃焼温度と時間は700℃で2時間
である。燃焼後はサンプル形状を一応保った物が得られ
たが、卓上のミルで簡単に粒子状に粉砕でき、残渣の殆
ど全てが炭酸カルシウムとして再生され、別のモールド
材に炭酸カルシウムとして再利用することに全く問題が
なかった。
【0020】(実施の形態2)モールド材を、PBT
(三菱レイヨン(株)製、商品名:タフペット)を10
0重量部と、平均粒子径がφ20μmの重質炭酸カルシ
ウム(丸尾カルシウム(株))を180重量部と、長さ
20mmのガラス繊維を20重量部の混合体で構成し
た。まず均一な混合体を得るために280℃に加熱した
加圧ニーダにPBTと炭酸カルシウムを混入して15分
程度混練したのちにガラス繊維を混入した。
(三菱レイヨン(株)製、商品名:タフペット)を10
0重量部と、平均粒子径がφ20μmの重質炭酸カルシ
ウム(丸尾カルシウム(株))を180重量部と、長さ
20mmのガラス繊維を20重量部の混合体で構成し
た。まず均一な混合体を得るために280℃に加熱した
加圧ニーダにPBTと炭酸カルシウムを混入して15分
程度混練したのちにガラス繊維を混入した。
【0021】(実施の形態1)と同様の形状のサンプル
を試作して燃焼させたのちに、残渣として炭酸カルシウ
ムとガラス繊維の混合体を得た。更に卓上のミルで粉砕
し、ガラス繊維が粉砕されたものも含めて全て炭酸カル
シウムとして、モールド材に再利用した。この方法の再
利用材料を用いたモールド材は機械的強度も問題なかっ
た。この場合、ガラス繊維は常にバージン材料を用い
た。
を試作して燃焼させたのちに、残渣として炭酸カルシウ
ムとガラス繊維の混合体を得た。更に卓上のミルで粉砕
し、ガラス繊維が粉砕されたものも含めて全て炭酸カル
シウムとして、モールド材に再利用した。この方法の再
利用材料を用いたモールド材は機械的強度も問題なかっ
た。この場合、ガラス繊維は常にバージン材料を用い
た。
【0022】(実施の形態3)不飽和ポリエステル樹脂
(日本触媒(株)、エポラック)65重量部、低収縮剤
(日本触媒(株)、AT100、スチレン溶液)35重量部に
対して、平均粒径φ50μmの炭酸カルシウム180重
量部、長さ30mmのガラス繊維20重量部、硬化剤と
してブチルパーオキシベンゾエート(日本油脂(株))
1重量部を添加混練し、150℃硬化させて、φ20×
高さ20mmの円柱状のモールド材によるサンプルを作
成した。電気炉にて500℃で2時間燃焼させた。(実
施の形態2)と同様に、粉砕後に全てモールド材の構造
材の炭酸カルシウムとして再利用することができた。
(日本触媒(株)、エポラック)65重量部、低収縮剤
(日本触媒(株)、AT100、スチレン溶液)35重量部に
対して、平均粒径φ50μmの炭酸カルシウム180重
量部、長さ30mmのガラス繊維20重量部、硬化剤と
してブチルパーオキシベンゾエート(日本油脂(株))
1重量部を添加混練し、150℃硬化させて、φ20×
高さ20mmの円柱状のモールド材によるサンプルを作
成した。電気炉にて500℃で2時間燃焼させた。(実
施の形態2)と同様に、粉砕後に全てモールド材の構造
材の炭酸カルシウムとして再利用することができた。
【0023】(実施の形態4)不飽和ポリエステル樹脂
(日本触媒(株)、エポラック)65重量部、低収縮剤
(日本触媒(株)、AT100、スチレン溶液)35重量部に
対して、平均粒径φ30μmの炭酸カルシウム50重量
部、平均粒径20μmの水酸化アルミニウム130重量
部、20mm長さのガラス繊維20重量部、硬化剤とし
てブチルパーオキシベンゾエート(日本油脂(株))1
重量部を添加混練し、150℃硬化させて、φ20×高
さ20mmの円柱状のモールド材によるサンプルを作成
した。(実施の形態3)と同様に、電気炉にて500℃
で2時間燃焼させた。この場合、残渣として、炭酸カル
シウムとガラス繊維以外に、水酸化アルミニウムが酸化
アルミニウムとなってしまうが、粉砕後に全てモールド
材の構造材の炭酸カルシウムとして再利用して十分な機
械的強度を保持することができた。
(日本触媒(株)、エポラック)65重量部、低収縮剤
(日本触媒(株)、AT100、スチレン溶液)35重量部に
対して、平均粒径φ30μmの炭酸カルシウム50重量
部、平均粒径20μmの水酸化アルミニウム130重量
部、20mm長さのガラス繊維20重量部、硬化剤とし
てブチルパーオキシベンゾエート(日本油脂(株))1
重量部を添加混練し、150℃硬化させて、φ20×高
さ20mmの円柱状のモールド材によるサンプルを作成
した。(実施の形態3)と同様に、電気炉にて500℃
で2時間燃焼させた。この場合、残渣として、炭酸カル
シウムとガラス繊維以外に、水酸化アルミニウムが酸化
アルミニウムとなってしまうが、粉砕後に全てモールド
材の構造材の炭酸カルシウムとして再利用して十分な機
械的強度を保持することができた。
【0024】(実施の形態5)不飽和ポリエステル樹脂
(日本触媒(株)、エポラック)65重量部、低収縮剤
(日本触媒(株)、AT100、スチレン溶液)35重量部に
対して、平均粒径φ50μmの炭酸カルシウム50重量
部、平均粒径φ20μmの水酸化アルミニウム110重
量部、ステアリン酸亜鉛20重量部、20mm長さのガ
ラス繊維20重量部、硬化剤としてブチルパーオキシベ
ンゾエート(日本油脂(株))1重量部を添加混練し、
150℃で硬化させて、φ20×高さ20mmの円柱状
のモールド材によるサンプルを作成した。(実施の形態
3)と同様に、電気炉で500℃2時間燃焼させた。こ
の場合、残渣として、炭酸カルシウムとガラス繊維以外
に、水酸化アルミニウムが酸化アルミニウムに、ステア
リン酸亜鉛が酸化亜鉛となってしまうが、粉砕後に全て
モールド材の構造材の炭酸カルシウムとして再利用して
も、機械的強度も問題なく十分に使用できた。
(日本触媒(株)、エポラック)65重量部、低収縮剤
(日本触媒(株)、AT100、スチレン溶液)35重量部に
対して、平均粒径φ50μmの炭酸カルシウム50重量
部、平均粒径φ20μmの水酸化アルミニウム110重
量部、ステアリン酸亜鉛20重量部、20mm長さのガ
ラス繊維20重量部、硬化剤としてブチルパーオキシベ
ンゾエート(日本油脂(株))1重量部を添加混練し、
150℃で硬化させて、φ20×高さ20mmの円柱状
のモールド材によるサンプルを作成した。(実施の形態
3)と同様に、電気炉で500℃2時間燃焼させた。こ
の場合、残渣として、炭酸カルシウムとガラス繊維以外
に、水酸化アルミニウムが酸化アルミニウムに、ステア
リン酸亜鉛が酸化亜鉛となってしまうが、粉砕後に全て
モールド材の構造材の炭酸カルシウムとして再利用して
も、機械的強度も問題なく十分に使用できた。
【0025】また、本発明の他の実施例であるアルカリ
性水溶液によって少なくとも一部が犯される樹脂は、エ
ステル結合、エーテル結合、アミド結合などを含んだ樹
脂が好ましく、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ
る。なかでも、不飽和ポリエステル樹脂は、最も、アル
カリに犯されやすく、特に脂肪族系ポリエステル樹脂を
添加することで、その分解性を促進できるため、最適で
ある。
性水溶液によって少なくとも一部が犯される樹脂は、エ
ステル結合、エーテル結合、アミド結合などを含んだ樹
脂が好ましく、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられ
る。なかでも、不飽和ポリエステル樹脂は、最も、アル
カリに犯されやすく、特に脂肪族系ポリエステル樹脂を
添加することで、その分解性を促進できるため、最適で
ある。
【0026】本発明に供される脂肪族系ポリエステル樹
脂は、アルカリ性水溶液によって容易に分解される樹脂
であればよく、カルボキシル基と水酸基を縮重合させた
ポリマー、環状エステル化合物を開環重合させたポリマ
ー等で、例えば、ポリカプロラクトン、ポリプロピオラ
クトン、ポリカプロラクトンジオール、ポリヒドロキシ
酪酸、ε−カプロラクトンとアジピン酸とヘキサメチレ
ンジオールの共重合体、ポリシクロヘキシレンジメチル
アジペート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンサ
クシネート、ポリ乳酸、ポリヒドロキシバレリン酸、ポ
リヒドロキシ酪酸ーヒドロキシバレリン酸共重合体など
が挙げられる。これらの脂肪族系ポリエステル樹脂は、
モノマーや不飽和ポリエステル樹脂に溶解させた状態で
添加することが好ましいが、溶解し難い脂肪族系ポリエ
ステル樹脂の場合は分散させた状態で添加してもかまわ
ない。
脂は、アルカリ性水溶液によって容易に分解される樹脂
であればよく、カルボキシル基と水酸基を縮重合させた
ポリマー、環状エステル化合物を開環重合させたポリマ
ー等で、例えば、ポリカプロラクトン、ポリプロピオラ
クトン、ポリカプロラクトンジオール、ポリヒドロキシ
酪酸、ε−カプロラクトンとアジピン酸とヘキサメチレ
ンジオールの共重合体、ポリシクロヘキシレンジメチル
アジペート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンサ
クシネート、ポリ乳酸、ポリヒドロキシバレリン酸、ポ
リヒドロキシ酪酸ーヒドロキシバレリン酸共重合体など
が挙げられる。これらの脂肪族系ポリエステル樹脂は、
モノマーや不飽和ポリエステル樹脂に溶解させた状態で
添加することが好ましいが、溶解し難い脂肪族系ポリエ
ステル樹脂の場合は分散させた状態で添加してもかまわ
ない。
【0027】本発明の処理方法に用いられるアルカリ性
水溶液は、アルカリ性アルカリ金属化合物或いはアルカ
リ性アルカリ土類金属化合物を含んでいる水溶液であ
る。アルカリ性アルカリ金属化合物或いはアルカリ性ア
ルカリ土類金属化合物としては、例えば、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、ナトリウムエ
トキシド、カリウムブトキシド等が挙げられる。これら
のアルカリ性アルカリ金属化合物或いはアルカリ性アル
カリ土類金属化合物の溶液の濃度は、大きいほど、水酸
イオンが増えてエステル結合等を攻撃して加水分解を促
進するが、ナトリウムイオンやカリウムイオン等も多く
なるため溶液の粘度も高くなり、プラスチック成形体中
への液の浸透性は低下する。そのため、十分な加水分解
反応等が起き、かつ液の浸透性も低下させないような濃
度が好ましい。そこで、アルカリ性アルカリ金属化合物
或いはアルカリ性アルカリ土類金属化合物の溶液濃度は
10N以下が好ましく、特に2〜7Nがより好ましい。
水溶液は、アルカリ性アルカリ金属化合物或いはアルカ
リ性アルカリ土類金属化合物を含んでいる水溶液であ
る。アルカリ性アルカリ金属化合物或いはアルカリ性ア
ルカリ土類金属化合物としては、例えば、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、ナトリウムエ
トキシド、カリウムブトキシド等が挙げられる。これら
のアルカリ性アルカリ金属化合物或いはアルカリ性アル
カリ土類金属化合物の溶液の濃度は、大きいほど、水酸
イオンが増えてエステル結合等を攻撃して加水分解を促
進するが、ナトリウムイオンやカリウムイオン等も多く
なるため溶液の粘度も高くなり、プラスチック成形体中
への液の浸透性は低下する。そのため、十分な加水分解
反応等が起き、かつ液の浸透性も低下させないような濃
度が好ましい。そこで、アルカリ性アルカリ金属化合物
或いはアルカリ性アルカリ土類金属化合物の溶液濃度は
10N以下が好ましく、特に2〜7Nがより好ましい。
【0028】なお、これらのアルカリ性アルカリ金属化
合物或いはアルカリ性アルカリ土類金属化合物は単成分
のみならず、複数含まれていてもかまわない。
合物或いはアルカリ性アルカリ土類金属化合物は単成分
のみならず、複数含まれていてもかまわない。
【0029】また、溶液のプラスチック成形体に対する
浸透性を改善するために、例えば、メチルアルコールや
エチルアルコールなどのアルコール類、アセトン、テト
ラヒドロフラン、エチレングリコール、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコール、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアミン等を添加してもよい。
浸透性を改善するために、例えば、メチルアルコールや
エチルアルコールなどのアルコール類、アセトン、テト
ラヒドロフラン、エチレングリコール、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコール、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアミン等を添加してもよい。
【0030】また、処理温度は高温の方がより大きな浸
透速度が得られるため水の沸点以下(常圧では100℃
以下)の範囲内で加温した方が好ましいが、アルコール
類が含まれている場合はそれらの沸点以下が好ましい。
透速度が得られるため水の沸点以下(常圧では100℃
以下)の範囲内で加温した方が好ましいが、アルコール
類が含まれている場合はそれらの沸点以下が好ましい。
【0031】アルカリ性水溶液浸漬後に更に水に浸漬し
て、水による膨潤させ、モールド材の軟化を促進しても
勿論良い。このとき、できるだけ高い温度の方がよく、
加熱容器に水と共に入れて100℃以上に加熱すること
もできる。
て、水による膨潤させ、モールド材の軟化を促進しても
勿論良い。このとき、できるだけ高い温度の方がよく、
加熱容器に水と共に入れて100℃以上に加熱すること
もできる。
【0032】本発明の処理方法では、アルカリ性水溶液
をモールド材に浸透させると、モールド材の硬度が大き
く低下しているため、容易にモールドモータやモールド
トランスなどの成形体からモールド材を剥離できる。つ
まり、前述したようにモールド材を用いて成形した時に
作られる不要なゲートランナーの再生のみならず、一度
成形体となった物でもモールド材として単離できるので
充填剤として再生することが容易となる。
をモールド材に浸透させると、モールド材の硬度が大き
く低下しているため、容易にモールドモータやモールド
トランスなどの成形体からモールド材を剥離できる。つ
まり、前述したようにモールド材を用いて成形した時に
作られる不要なゲートランナーの再生のみならず、一度
成形体となった物でもモールド材として単離できるので
充填剤として再生することが容易となる。
【0033】また、脂肪族系ポリエステル樹脂は、アル
カリ性水溶液で、容易に分解されるため、それらの樹脂
を添加した不飽和ポリエステル樹脂を含むプラスチック
成形体へのアルカリ性水溶液の浸透性は向上し、また不
飽和ポリエステル樹脂自体の加水分解も促進されるた
め、さらにアルカリ性水溶液の浸透性は向上する。ま
た、水溶液での処理温度を上げることで、アルカリ性水
溶液や水の浸透を早くでき、より短時間で処理すること
が可能となる。
カリ性水溶液で、容易に分解されるため、それらの樹脂
を添加した不飽和ポリエステル樹脂を含むプラスチック
成形体へのアルカリ性水溶液の浸透性は向上し、また不
飽和ポリエステル樹脂自体の加水分解も促進されるた
め、さらにアルカリ性水溶液の浸透性は向上する。ま
た、水溶液での処理温度を上げることで、アルカリ性水
溶液や水の浸透を早くでき、より短時間で処理すること
が可能となる。
【0034】以下具体的実施例を挙げて、本発明をより
詳細に説明する。 (実施例1)本実施例では、樹脂として不飽和ポリエス
テル樹脂(エポラック(日本触媒(株)))、エポキシ
樹脂(EOCN(日本化薬(株)))、フェノール樹脂
(スタンドライト(日立化成工業(株)))の3種類を
用いて、各樹脂100重量部に対して、平均粒子径φ5
0μmの炭酸カルシウム200重量部、20mm長さの
ガラス繊維20重量部添加して、混練、硬化させて、φ
20×高さ20mmの円柱状のモールド材によるサンプ
ルを成形した。
詳細に説明する。 (実施例1)本実施例では、樹脂として不飽和ポリエス
テル樹脂(エポラック(日本触媒(株)))、エポキシ
樹脂(EOCN(日本化薬(株)))、フェノール樹脂
(スタンドライト(日立化成工業(株)))の3種類を
用いて、各樹脂100重量部に対して、平均粒子径φ5
0μmの炭酸カルシウム200重量部、20mm長さの
ガラス繊維20重量部添加して、混練、硬化させて、φ
20×高さ20mmの円柱状のモールド材によるサンプ
ルを成形した。
【0035】これら3種類の円柱状のサンプルを5Nの
水酸化ナトリウム水溶液に80℃で150時間浸漬した
後、25℃の水に移して100時間浸漬処理した。各時
点でのプラスチック成形体の硬度をゴム硬度計(KOR
I SEIKI MFG.CO.,LTD)で測定した。
その結果を(表1)に示す。
水酸化ナトリウム水溶液に80℃で150時間浸漬した
後、25℃の水に移して100時間浸漬処理した。各時
点でのプラスチック成形体の硬度をゴム硬度計(KOR
I SEIKI MFG.CO.,LTD)で測定した。
その結果を(表1)に示す。
【0036】
【表1】
【0037】この結果より、アルカリ処理後ではどのサ
ンプルも硬度は97度以上で殆ど処理前と変化しなかっ
たが、さらに水処理を行った後では61〜69度と大き
く低下した。この程度の硬度になると、鉄ブラシで擦る
と削れる程度まで、成形体は軟化している。なお、硬度
低下の大きさはエポキシ樹脂やフェノール樹脂に比べて
不飽和ポリエステル樹脂の方が大きかった。
ンプルも硬度は97度以上で殆ど処理前と変化しなかっ
たが、さらに水処理を行った後では61〜69度と大き
く低下した。この程度の硬度になると、鉄ブラシで擦る
と削れる程度まで、成形体は軟化している。なお、硬度
低下の大きさはエポキシ樹脂やフェノール樹脂に比べて
不飽和ポリエステル樹脂の方が大きかった。
【0038】更に、アルカリ処理後、更に水処理した後
のどちらのサンプルについても、殆ど濡れたままの状態
で、これらの各試料を電気炉にて600℃で2時間燃焼
させたところ、樹脂分が殆どガス化して、炭酸カルシウ
ムとガラス繊維、更にアルカリ物としてナトリウム塩や
酸化ナトリウムが残っていた。これらは卓上のミルで簡
単に粉砕でき、水浴槽で十分に水洗してナトリウムを除
去した後で、沈殿している炭酸カルシウムとガラス繊維
を取り出し、モールド材の充填剤として再利用できた。
このガラス繊維は、炭酸カルシウム分として混合再使用
した。但し、水処理した方が燃焼後の残渣にアルカリ物
が少なく、水洗も容易であり、推奨される。
のどちらのサンプルについても、殆ど濡れたままの状態
で、これらの各試料を電気炉にて600℃で2時間燃焼
させたところ、樹脂分が殆どガス化して、炭酸カルシウ
ムとガラス繊維、更にアルカリ物としてナトリウム塩や
酸化ナトリウムが残っていた。これらは卓上のミルで簡
単に粉砕でき、水浴槽で十分に水洗してナトリウムを除
去した後で、沈殿している炭酸カルシウムとガラス繊維
を取り出し、モールド材の充填剤として再利用できた。
このガラス繊維は、炭酸カルシウム分として混合再使用
した。但し、水処理した方が燃焼後の残渣にアルカリ物
が少なく、水洗も容易であり、推奨される。
【0039】なお、この水洗によりナトリウムが回収さ
れ、水洗後の水を蒸留して水酸化ナトリウムとして回収
したり、ナトリウムを含んだ水洗後の水に更に水酸化ナ
トリウムを添加してアルカリ性水溶液として再利用する
こともできた。
れ、水洗後の水を蒸留して水酸化ナトリウムとして回収
したり、ナトリウムを含んだ水洗後の水に更に水酸化ナ
トリウムを添加してアルカリ性水溶液として再利用する
こともできた。
【0040】また、ナトリウムの洗浄にメタノール、エ
タノールのアルコール類を用い、洗浄後にアルコール類
を揮発させ、ナトリウム化合物の回収を容易にすること
もできる。
タノールのアルコール類を用い、洗浄後にアルコール類
を揮発させ、ナトリウム化合物の回収を容易にすること
もできる。
【0041】本実施例における水処理効果は、アルカリ
浸漬処理によって、アルカリ性水溶液がサンプルに浸透
するが、そのまま処理を続けてもサンプルは固いままで
ある。しかし、アルカリ性水溶液が成形体中に浸透した
状態で、水に浸漬すると、水が成形体中に浸入して成形
体の膨潤、軟化、クラックの発生などを促進させ、硬度
を大きく低下させることができる。これによって、小さ
な力で容易に硬化後のモールド材でも減容化、剥離除去
が容易となる点が特徴である。
浸漬処理によって、アルカリ性水溶液がサンプルに浸透
するが、そのまま処理を続けてもサンプルは固いままで
ある。しかし、アルカリ性水溶液が成形体中に浸透した
状態で、水に浸漬すると、水が成形体中に浸入して成形
体の膨潤、軟化、クラックの発生などを促進させ、硬度
を大きく低下させることができる。これによって、小さ
な力で容易に硬化後のモールド材でも減容化、剥離除去
が容易となる点が特徴である。
【0042】(実施例2)樹脂として不飽和ポリエステ
ル樹脂(エポラック(日本触媒(株)))を用いて、ス
チレンをエポラック中の不飽和二塩基酸に対してモル比
で3倍添加した。このエポラックとスチレンの混合液1
00重量部に対して、硬化剤としてパーブチルZ(日本
油脂(株))を1重量部、低収縮剤としてポリスチレン
を12重量部添加した。この混合液100重量部に対し
て充填剤として平均粒子径φ20μmの水酸化アルミニ
ウムを350重量部、ガラスチョップドストランドを3
0重量部添加して混練し、120℃、1時間硬化させ
て、φ20×高さ20mmの円柱状のサンプルNo.1を得
た。
ル樹脂(エポラック(日本触媒(株)))を用いて、ス
チレンをエポラック中の不飽和二塩基酸に対してモル比
で3倍添加した。このエポラックとスチレンの混合液1
00重量部に対して、硬化剤としてパーブチルZ(日本
油脂(株))を1重量部、低収縮剤としてポリスチレン
を12重量部添加した。この混合液100重量部に対し
て充填剤として平均粒子径φ20μmの水酸化アルミニ
ウムを350重量部、ガラスチョップドストランドを3
0重量部添加して混練し、120℃、1時間硬化させ
て、φ20×高さ20mmの円柱状のサンプルNo.1を得
た。
【0043】また、低収縮剤であるポリスチレンを脂肪
族系ポリエステル樹脂で、かつ低収縮効果を有している
ポリカプロラクトンに置き換えて、他の成分は上記と同
様な組成でサンプルNo.2(φ20×高さ20mm)も成
形した。
族系ポリエステル樹脂で、かつ低収縮効果を有している
ポリカプロラクトンに置き換えて、他の成分は上記と同
様な組成でサンプルNo.2(φ20×高さ20mm)も成
形した。
【0044】これら2種類の円柱状の成形体を5Nの水
酸化ナトリウム水溶液に80℃で170時間浸漬した
後、25℃の水に移して90時間浸漬処理した。各時点
でのサンプルの硬度を(実施例2)と同様にゴム硬度計
で測定し、その結果を(表2)に示す。
酸化ナトリウム水溶液に80℃で170時間浸漬した
後、25℃の水に移して90時間浸漬処理した。各時点
でのサンプルの硬度を(実施例2)と同様にゴム硬度計
で測定し、その結果を(表2)に示す。
【0045】
【表2】
【0046】アルカリ処理後ではどちらも硬度は90度
以上でまだ固い状態であったが、さらに水処理を行った
後では35〜56度と大きく低下した。特に硬度が40
未満となると、鉄ブラシで擦り取ることはもちろんのこ
と、ポリプロピレンからなる歯ブラシで擦っても削れる
程度までモールド材は軟化している。このとき歯ブラシ
で擦り取れるので内部の銅コイルを傷付けることはな
い。硬度低下の大きさは脂肪族系ポリエステル樹脂を添
加していないサンプルNo.1に比べて、添加したサンプル
No.2の方が大きかった。
以上でまだ固い状態であったが、さらに水処理を行った
後では35〜56度と大きく低下した。特に硬度が40
未満となると、鉄ブラシで擦り取ることはもちろんのこ
と、ポリプロピレンからなる歯ブラシで擦っても削れる
程度までモールド材は軟化している。このとき歯ブラシ
で擦り取れるので内部の銅コイルを傷付けることはな
い。硬度低下の大きさは脂肪族系ポリエステル樹脂を添
加していないサンプルNo.1に比べて、添加したサンプル
No.2の方が大きかった。
【0047】更に、アルカリ処理後、更に水処理した後
のどちらのサンプルについても、殆ど濡れたままの状態
で、これらの各試料を電気炉にて700℃で1.5時間
燃焼させたところ、樹脂分が殆どガス化して、酸化アル
ミニウムとガラス繊維、更にアルカリ物としてナトリウ
ム塩や酸化ナトリウムが残っていた。そこで、卓上のミ
ルにて簡単に粉砕し、水浴槽で十分に水洗してナトリウ
ムを除去した後で、沈殿している酸化アルミニウムとガ
ラス繊維を取り出すことができた。本実施形態では、充
填剤として水酸化アルミニウムだけを使用しているので
同一のモールド材の充填剤として再利用できないが、炭
酸カルシウムなどの水酸化アルミニウム以外の充填剤を
含んだモールド材での充填剤として再利用した。このと
き、ガラス繊維は、炭酸カルシウム分として混合して再
使用した。前述の実施形態と同様に、水処理した方が燃
焼後の残渣にアルカリ物が少なく、水洗も容易であり、
推奨される。
のどちらのサンプルについても、殆ど濡れたままの状態
で、これらの各試料を電気炉にて700℃で1.5時間
燃焼させたところ、樹脂分が殆どガス化して、酸化アル
ミニウムとガラス繊維、更にアルカリ物としてナトリウ
ム塩や酸化ナトリウムが残っていた。そこで、卓上のミ
ルにて簡単に粉砕し、水浴槽で十分に水洗してナトリウ
ムを除去した後で、沈殿している酸化アルミニウムとガ
ラス繊維を取り出すことができた。本実施形態では、充
填剤として水酸化アルミニウムだけを使用しているので
同一のモールド材の充填剤として再利用できないが、炭
酸カルシウムなどの水酸化アルミニウム以外の充填剤を
含んだモールド材での充填剤として再利用した。このと
き、ガラス繊維は、炭酸カルシウム分として混合して再
使用した。前述の実施形態と同様に、水処理した方が燃
焼後の残渣にアルカリ物が少なく、水洗も容易であり、
推奨される。
【0048】なお、以上の実施の形態ではアルカリ性水
溶液及び水にモールド材によるサンプルを浸漬処理して
いる間、静置していたが、この方法に限定されるもので
はなく、例えば、攪拌したり、液中でブラシによる減容
化、剥離除去等を行ってもよい。さらに超音波や圧力を
かけるなどして液の浸透性や成形体の崩壊性を促進させ
ても勿論かまわない。
溶液及び水にモールド材によるサンプルを浸漬処理して
いる間、静置していたが、この方法に限定されるもので
はなく、例えば、攪拌したり、液中でブラシによる減容
化、剥離除去等を行ってもよい。さらに超音波や圧力を
かけるなどして液の浸透性や成形体の崩壊性を促進させ
ても勿論かまわない。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明は、少なくとも充填
剤とバインダ材を含むモールド材を所定時間燃焼して得
られた燃焼残渣の少なくとも一部を他のモールド材の充
填剤として使用することが可能であり、また、バインダ
材がアルカリ性水溶液によって少なくとも一部が犯され
る樹脂を含む場合でも、モールド材をアルカリ性水溶液
に浸漬した後に、更に所定時間燃焼して得られた燃焼残
渣に含まれるアルカリ物を洗浄剤で除去した後、充填剤
として使用可能であり、新たな充填材の製造方法を提供
するとともにゴミの排出を大きく低減できる。
剤とバインダ材を含むモールド材を所定時間燃焼して得
られた燃焼残渣の少なくとも一部を他のモールド材の充
填剤として使用することが可能であり、また、バインダ
材がアルカリ性水溶液によって少なくとも一部が犯され
る樹脂を含む場合でも、モールド材をアルカリ性水溶液
に浸漬した後に、更に所定時間燃焼して得られた燃焼残
渣に含まれるアルカリ物を洗浄剤で除去した後、充填剤
として使用可能であり、新たな充填材の製造方法を提供
するとともにゴミの排出を大きく低減できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくともバインダ材と充填剤とを含む
モールド材を、所定時間燃焼させ、発生する燃焼残渣の
少なくとも一部を、他のモールド材の充填剤とする充填
剤の製造方法。 - 【請求項2】 少なくともアルカリ性水溶液に少なくと
も一部が犯される樹脂を含むバインダ材と充填剤とを含
むモールド材を、前記アルカリ性水溶液に所定時間浸漬
した後、所定時間燃焼させ、発生する燃焼残渣を、アル
カリ物を洗浄剤で除去して得られた残留物の少なくとも
一部を、他のモールド材の充填剤とする充填材の製造方
法。 - 【請求項3】 前記洗浄剤に溶出したアルカリ物をアル
カリ性水溶液の一部として使用する請求項2記載の充填
材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17543097A JPH1121375A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 充填材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17543097A JPH1121375A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 充填材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1121375A true JPH1121375A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=15995975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17543097A Pending JPH1121375A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 充填材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1121375A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024055139A (ja) * | 2022-10-06 | 2024-04-18 | 株式会社ミライ化成 | 再生補強繊維の製造方法 |
| JP2024084011A (ja) * | 2022-12-12 | 2024-06-24 | 増岡窯業原料株式会社 | 廃炭素繊維強化プラスチックの再生方法 |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP17543097A patent/JPH1121375A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024055139A (ja) * | 2022-10-06 | 2024-04-18 | 株式会社ミライ化成 | 再生補強繊維の製造方法 |
| JP2024084011A (ja) * | 2022-12-12 | 2024-06-24 | 増岡窯業原料株式会社 | 廃炭素繊維強化プラスチックの再生方法 |
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