JPH11214699A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

半導体装置およびその作製方法

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JPH11214699A
JPH11214699A JP10026591A JP2659198A JPH11214699A JP H11214699 A JPH11214699 A JP H11214699A JP 10026591 A JP10026591 A JP 10026591A JP 2659198 A JP2659198 A JP 2659198A JP H11214699 A JPH11214699 A JP H11214699A
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JP
Japan
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insulating film
gate insulating
gate
film
gate wiring
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JP10026591A
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English (en)
Inventor
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Hideaki Kuwabara
秀明 桑原
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な界面(ゲート絶縁膜と半導体層との)
を備え、高いTFT特性を有する半導体装置およびその
作製方法を提供する。 【解決手段】 ゲート絶縁膜成膜時に生じるピンホール
を陽極酸化物で塞ぎ、さらに第2のゲート絶縁膜を成膜
することにより、陽極酸化物からの金属元素が半導体
層、特にチャネル領域へ混入することを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本明細書で開示する発明は、
絶縁表面を有する基板上に形成された半導体薄膜および
それを半導体層とする半導体装置の作製方法に関する。
特に、半導体薄膜として珪素(シリコン)を主成分とす
る非晶質半導体薄膜を結晶化した薄膜を利用する。
【0002】また、薄膜トランジスタの如き半導体装置
で構成された半導体回路および電気光学装置並びにそれ
らを搭載した電子機器の構成に関する。
【0003】なお、本明細書中では上記薄膜トランジス
タ、半導体回路、電気光学装置および電子機器を全て
「半導体装置」の範疇に含めて扱う。即ち、半導体特性
を利用して機能しうる装置全てを半導体装置と呼ぶ。従
って、上記特許請求の範囲に記載された半導体装置は、
薄膜トランジスタ等の単体素子だけでなく、それを集積
化した半導体回路や電気光学装置およびそれらを部品と
して搭載した電子機器をも包含する。
【0004】
【従来の技術】近年、絶縁表面を有する基板上に形成さ
れた半導体薄膜(厚さ数十〜数百nm程度)を用いて薄膜
トランジスタ(TFT)を構成する技術が注目されてい
る。薄膜トランジスタは特に画像表示装置(例えば液晶
表示装置)のスイッチング素子としての開発が急がれて
いる。
【0005】例えば、液晶表示装置においてはマトリク
ス状に配列された画素領域を個々に制御する画素マトリ
クス回路、画素マトリクス回路を制御する駆動回路、さ
らに外部からのデータ信号を処理するロジック回路(演
算回路、メモリ回路、クロックジェネレータなど)等の
あらゆる電気回路にTFTを応用する試みがなされてい
る。
【0006】現状においては、半導体層として非晶質珪
素膜(アモルファスシリコン膜)を用いたTFTが実用
化されているが、駆動回路やロジック回路などの様に、
さらなる高速動作性能を求められる電気回路には、結晶
性珪素膜(ポリシリコン膜等)を利用したTFTが必要
とされている。
【0007】従来のTFTのゲート絶縁膜は、絶縁表面
を有する基板上または絶縁表面を有する下地膜上に形成
されたゲート配線を覆って、スパッタ法やCVD法やP
CVD法で成膜している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のゲート絶縁膜
は、成膜方法がCVD法等に限られるため、段差被覆性
が非常に悪く、電気的短絡が生じる。また、ゲート絶縁
膜成膜時にダスト等の塵が発生しやすく、その塵が基板
上に付着し、そのまま成膜されると、後にその塵が剥が
れた際に穴が形成され、電気的短絡が生じる原因とな
る。また、従来のゲート絶縁膜は、下層との応力の違い
により微小なひび割れが形成されて、電気的短絡を生じ
ていた。本明細書では、これらの穴およびひび割れ等の
膜の欠陥をピンホールと呼んでいる。
【0009】また、これらのピンホールを塞ぐために、
ピンホール下のゲート配線パターン上に陽極酸化物を形
成することが試みられている。
【0010】しかしながら、従来の構成は、陽極酸化物
でこれらの欠陥を塞ぎ、その上に半導体層を積層する構
成であったため、陽極酸化物内の金属元素の影響によ
り、TFT特性が低下していた。また、陽極酸化物の膜
質は悪く、ゲート絶縁膜に影響を与え、半導体層との界
面の不良に関与していた。
【0011】本発明は、前記問題点を解消して、電気的
短絡が少なく、且つ、半導体層との良好な界面を有する
ゲート絶縁膜を備え、高いTFT特性を有する半導体装
置およびその作製方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本明細書で開示する本発
明の第1の構成は、絶縁表面上にゲート配線と、前記ゲ
ート配線の全部もしくは一部を覆う第1のゲート絶縁膜
と、前記第1のゲート絶縁膜全部もしくは一部を覆う第
2のゲート絶縁膜とを有し、前記ゲート配線上の前記第
1のゲート絶縁膜に存在するピンホールは、陽極酸化物
で塞がれていることを特徴とする半導体装置である。
【0013】更に、本発明の第2の構成は、絶縁表面上
にゲート配線と、前記ゲート配線の全部もしくは一部を
覆う第1のゲート絶縁膜と、前記ゲート配線上の前記第
1のゲート絶縁膜に存在している陽極酸化物で塞がれた
ピンホールと、前記第1のゲート絶縁膜全部もしくは一
部を覆う第2のゲート絶縁膜とを有し、ゲート配線から
遠い前記第2のゲート絶縁膜は、前記陽極酸化物を構成
する金属元素を含有しており、第2のゲート絶縁膜の膜
中における金属元素の濃度は、前記ゲート配線上の第1
のゲート絶縁膜との界面において最大値をとり、且つ、
薄膜トランジスタの半導体層との界面に近づくほど減少
していることを特徴とする半導体装置である。
【0014】更に、本発明の第3の構成は、絶縁表面上
にゲート配線と、前記ゲート配線の全部もしくは一部を
覆う第1のゲート絶縁膜と、前記ゲート配線上の前記第
1のゲート絶縁膜に存在している陽極酸化物で塞がれた
ピンホールと、前記第1のゲート絶縁膜全部もしくは一
部を覆う第2のゲート絶縁膜とを有し、ゲート配線から
遠い前記第2のゲート絶縁膜の膜厚は、ゲート配線から
近い前記第1のゲート絶縁膜の膜厚よりも厚いことを特
徴とする半導体装置である。
【0015】また、上記各構成において、前記ゲート配
線は、アルミニウム、タンタル、チタンから選ばれた一
種類または複数種類の元素を主成分とする陽極酸化可能
な膜から形成されていることを特徴としている。
【0016】また、上記第1乃至3の構成おいて、前記
ゲート配線は積層構造であり、前記ゲート配線におい
て、薄膜トランジスタの半導体層に最も近い層が、アル
ミニウム、タンタル、チタンから選ばれた一種類または
複数種類の元素を主成分とする陽極酸化可能な膜から形
成されていることを特徴としている。
【0017】また、上記各構成に記載の半導体装置にお
いて、前記第2のゲート絶縁膜は、窒化珪素膜であっ
て、前記第2のゲート絶縁膜上に形成された非晶質珪素
膜は、薄膜トランジスタの半導体層を構成していること
を特徴としている。
【0018】また、上記各構成に記載の半導体装置にお
いて、前記第2のゲート絶縁膜は、酸化珪素膜または酸
化窒化珪素膜であって、前記第2のゲート絶縁膜上に形
成された結晶性珪素膜は、薄膜トランジスタの半導体層
を構成していることを特徴としている。
【0019】更に、本発明の第4の構成は、絶縁表面上
に陽極酸化可能な材料によりゲート配線を形成する第1
の工程と、前記ゲート配線の全部または一部を覆って、
第1のゲート絶縁膜を形成する第2の工程と、前記第1
のゲート絶縁膜に存在するピンホールを塞ぐ陽極酸化物
を形成する第3の工程と、前記第1のゲート絶縁膜を覆
って、第2のゲート絶縁膜を形成する第4の工程とを有
することを特徴とする半導体装置の作製方法である。
【0020】上記第4の構成に記載の半導体装置の作製
方法において、前記ゲート配線は、アルミニウム、タン
タル、チタンから選ばれた一種類または複数種類の元素
を主成分とする陽極酸化可能な膜から形成されることを
特徴としている。
【0021】また、上記第4の構成に記載の半導体装置
の作製方法において、前記ゲート配線は積層構造であ
り、前記ゲート配線において、薄膜トランジスタの半導
体層に最も近い層が、アルミニウム、タンタル、チタン
から選ばれた一種類または複数種類の元素を主成分とす
る陽極酸化可能な膜から形成されていることを特徴とし
ている。
【0022】上記本発明の構成に対応する実施例を以下
に示し、詳細な説明を行うこととする。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、この実
施例に限定されないことは勿論である。 〔実施例1〕本発明の半導体装置の構成の一例を図1を
用いて説明する。本発明のスイッチング素子の構造とし
ては、マスクが少なく量産性に富んでいるボトムゲート
型の薄膜トランジスタ(代表的には逆スタガ型TFT)
を用いた例を示す。
【0024】本発明におけるゲート配線101として
は、陽極酸化可能な材料であれば、公知の如何なる材料
を用いて構成してよい。このゲート配線101の材料と
しては、アルミニウム、タンタル、チタン、珪素等が好
ましい。本発明では、これらの材料を単独で使用した単
層構造のゲート配線とする構成としてもよいし、これら
を2層以上重ねた多層構造のゲート配線とする構成とし
てもよい。本実施例では、膜厚300nmのタンタルの
単層構造のゲート配線とした。
【0025】また、ゲート配線101を覆って形成され
た第1のゲート絶縁膜102は、公知の如何なる方法を
用いて形成してよい。また、この第1のゲート絶縁膜1
02の材料としては、酸化珪素膜(SiOx )、窒化珪
素膜(Six Ny )、酸化窒化珪素膜(SiOx Ny )
のいずれか若しくはそれらの積層膜を用いて構成してよ
い。膜厚範囲としては、10nm〜150nm(好まし
くは50nm〜100nm)とする。本実施例において
は、25nmの膜厚を有する窒化珪素膜とした。
【0026】第1のゲート絶縁膜102の形成後、ゲー
ト配線101に電解溶液中で電流を印加することによっ
て、第1のゲート絶縁膜102に生じたピンホール10
4〔穴やひび割れ(クラック)等の欠陥〕により露出し
たゲート配線表面を酸化して、ピンホールを塞ぐ陽極酸
化物105が形成されている。この陽極酸化物105が
設けられたことによって、ピンホール104により低下
した第1のゲート絶縁膜102の絶縁性を修繕してい
る。また、ピンホールを通じてゲート配線101から半
導体層への不純物混入を抑止している。
【0027】本実施例においては、陽極酸化処理により
酸化物を得ているが、特に限定されない。ピンホールを
塞ぐことができるのであれば、熱処理等により酸化膜を
得る構成としてもよい。
【0028】第1のゲート絶縁膜102上に、第2のゲ
ート絶縁膜103が積層されている。第2のゲート絶縁
膜103は、第1のゲート絶縁膜102及び陽極酸化物
105に接して設けられている。
【0029】陽極酸化物から半導体層へ不純物元素が混
入すると、TFT特性に悪影響を与える。従って、陽極
酸化物を半導体層(特にチャネル領域106)から遠ざ
けることがこの第2のゲート絶縁膜を形成する目的の1
つである。よって、第2のゲート絶縁膜は、第1のゲー
ト絶縁膜の膜厚より厚くすることが望ましい。第2のゲ
ート絶縁膜103の膜厚範囲としては、50nm〜35
0nm(好ましくは100〜300nm)とする。
【0030】ここで、この第2のゲート絶縁膜中には陽
極酸化物105からの不純物元素が微量に混入してい
る。
【0031】また、この第2のゲート絶縁膜の材料は、
後に形成する半導体層の種類に関係する。例えば、半導
体層をポリシリコンで構成する場合、半導体層と接する
第2のゲート絶縁膜103の材料に窒化珪素膜を用いる
と、熱による応力が極端に異なるため剥がれやすく、あ
まり好ましくない。また、半導体層に混入する窒素元素
はTFT特性の低下を引き起こす。従って、半導体層と
接する第2のゲート絶縁膜103の材料には、酸化珪素
膜(SiOx )、酸化窒化珪素膜(SiOx Ny )のい
ずれかを用いることが好ましい。本実施例においては、
本実施例では、125nmの膜厚を有する酸化窒化珪素
膜を形成した。
【0032】また、薄膜トランジスタの半導体層をアモ
ルファスシリコンで構成する場合、半導体層と接する第
2のゲート絶縁膜103の材料に酸化珪素膜を用いる
と、成膜時に界面で酸化物が形成されてしまうので、窒
化珪素膜(Six Ny )を用いることが好ましい。
【0033】本発明の半導体装置において、第2のゲー
ト絶縁膜103の膜中における不純物元素の濃度は、ゲ
ート配線101上の第1のゲート絶縁膜102との界面
において最大値をとり、且つ、薄膜トランジスタの半導
体層との界面に近づくほど減少していくことを特徴とし
ている。
【0034】また、本発明の半導体装置において、薄膜
トランジスタの半導体層は、公知の結晶化工程によりポ
リシリコンを得て、さらに公知のドーピング工程によ
り、チャネル領域106、低不純物領域107、ソース
領域108、ドレイン領域109を得ている。
【0035】また、層間絶縁膜110が設けられ、ソー
ス領域108と接続されたソース電極111と、ドレイ
ン領域109と接続されたドレイン電極112が設けら
れている。
【0036】本発明は、図1に示したTFT構成にのみ
適用されるものではなく、公知の様々なボトム型TFT
構成にも適用することが可能である。
【0037】〔実施例2〕本実施例においては、第1の
ゲート絶縁膜102上に第2のゲート絶縁膜103と半
導体層113を得る工程を図2を用いて示す。
【0038】まず、ガラス基板100(コーニング17
37)を用意する。基板表面が十分な平坦性と絶縁性を
有している基板であれば、基板の種類は特に限定されな
い。本実施例では下地膜を形成しない構成としたが、下
地膜として絶縁性珪素膜を形成する場合は、酸化珪素膜
(SiOx )、窒化珪素膜(Six Ny )、酸化窒化珪
素膜(SiOx Ny )のいずれか若しくはそれらの積層
膜を用いるとよい。
【0039】次に、基板100(または下地膜)上にス
パッタ法を用いて、金属膜を形成し、パターニングを施
すことによって、ゲート配線101となる金属配線を得
る。本実施例におけるゲート配線材料としては、陽極酸
化可能な材料であれば、公知の如何なる材料を用いて構
成してよい。このゲート配線材料としては、アルミニウ
ム、タンタル、チタン、珪素等が好ましい。また、ゲー
ト配線の膜厚は、50〜500nmの範囲であれば、特
に限定されない。本実施例では、タンタルを使用した3
00nmの厚さの単層構造のゲート配線101を形成し
た。
【0040】その後、ゲート配線を覆って第1のゲート
絶縁膜102を形成する。この第1のゲート絶縁膜10
2は、公知の如何なる方法(CVD法等)を用いて形成
してよい。また、この第1のゲート絶縁膜の材料として
は、酸化珪素膜(SiOx )、窒化珪素膜(Six Ny
)、酸化窒化珪素膜(SiOx Ny )のいずれか若し
くはそれらの積層膜を用いて構成してよい。膜厚範囲と
しては、10nm〜150nm(好ましくは50nm〜
100nm)とする。本実施例ではCVD法を用いて窒
化珪素膜からなる厚さ25nmの第1のゲート絶縁膜1
02を形成した。〔図2(A)〕
【0041】この第1のゲート絶縁膜は、図2(A)で
示すように、様々な理由から生じる穴およびひび割れ、
即ちピンホール104と呼ばれる膜の欠陥を有してい
る。
【0042】次に、第1のゲート絶縁膜102の形成
後、ゲート配線101に電解溶液中で電流を印加するこ
とによって、第1のゲート絶縁膜102に生じたピンホ
ール104〔穴やひび割れ(クラック)等の欠陥〕によ
り露出したゲート配線表面を酸化して、ピンホールを塞
ぐ陽極酸化物105を形成する。〔図2(B)〕
【0043】この陽極酸化物105としては、多孔質な
ものや、無孔質なものや、それらを組み合わせたものを
用いることが可能である。多孔質な陽極酸化物を用いる
場合は、さらに絶縁性を高めるためにいわゆる封孔処理
を行うことが好ましい。多孔質の陽極酸化物は、3〜2
0%のクエン酸もしくはシュウ酸、燐酸、クロム酸、硫
酸等の水溶液中において陽極酸化を行うことによって得
られる。一方、無孔質の陽極酸化物は、3〜10%の酒
石酸、硼酸、硝酸等のエチレングリコール溶液等の有機
溶媒を用いて陽極酸化を行うことによって得られる。
【0044】この陽極酸化処理としては、公知の如何な
る方法を用いて陽極酸化物105を形成してもよいが本
実施例では、緻密(無孔質)で抵抗率が高い陽極酸化物
を形成した。まず、5%の酒石酸が含まれ、アンモニア
によってpH=6.9〜7.1に調整されたエチレング
リコール溶液中に基板100と負電極として白金電極を
設置した。そして、ゲート配線101に正の電圧、負電
極に負の電圧を印加した。その電位差は、1〜10V/
分で上昇させた。本実施例では、最高電圧は120Vま
で上昇させた。この結果、ピンホール104により露出
したゲート配線表面が陽極酸化されて塞がれた。
【0045】また、この陽極酸化物は、印加電圧により
膜厚を調整することができるため、図2(B)で示した
ように、陽極酸化物と第1のゲート絶縁膜の表面を一致
させ、可能な限り平坦な膜とすることが好ましい。こう
することによって、ゲート絶縁膜とチャネル領域との界
面特性のよいTFTを得ることができる。また、金属配
線に接していないピンホール104はそのまま残存した
が、TFT特性には、特に影響を与えるものではない。
【0046】こうして得られた陽極酸化物105は、ピ
ンホール104により低下した第1のゲート絶縁膜10
2の絶縁性を修繕している。
【0047】次に、陽極酸化工程後、基板洗浄を行い、
第1のゲート絶縁膜102上に第2のゲート絶縁膜10
3と半導体層113を連続成膜する。
【0048】この第2のゲート絶縁膜の材料は、後に形
成する半導体層の種類に関係する。薄膜トランジスタの
半導体層を非晶質珪素膜(アモルファスシリコン)で構
成する場合、半導体層と接する第2のゲート絶縁膜10
3の材料には、窒化珪素膜(Six Ny )を用いること
が好ましい。
【0049】また、半導体層を結晶性珪素膜(ポリシリ
コン)で構成する場合、半導体層と接する第2のゲート
絶縁膜103の材料には、酸化珪素膜(SiOx )、酸
化窒化珪素膜(SiOx Ny )のいずれかを用いること
が好ましい。
【0050】この第2のゲート絶縁膜103の膜厚範囲
としては、50nm〜350nm(好ましくは100〜
300nm)、また、半導体層113の膜厚範囲として
は、10nm〜100nm(好ましくは、30〜60n
m)とする。本実施例では、CVD法を用いて膜厚12
5nmの第2のゲート絶縁膜〔酸化窒化珪素膜(SiO
x Ny )〕103と、膜厚55nmの半導体層(非晶質
珪素膜)113を連続形成した。〔図2(C)〕
【0051】この第2のゲート絶縁膜を形成する目的の
1つは、陽極酸化物から半導体層113(特にチャネル
領域となる箇所)への不純物の混入を防ぐことである。
また、2層構造とすることでさらに絶縁性を高め、ショ
ートによる素子破壊を防ぐことも目的の1つである。加
えて、第1のゲート絶縁膜の成膜工程及び陽極酸化工程
により生じる表面の凹凸を緩和し、良好な界面(第2の
ゲート絶縁膜103と半導体層113との)を得ること
も目的の1つである。従って、第1のゲート絶縁膜より
厚さを大きくすることが望ましい。
【0052】形成された第2のゲート絶縁膜103は、
第1のゲート絶縁膜102及び陽極酸化物105に接し
て形成される。従って、膜中に陽極酸化物105からの
不純物元素が微量に混入する。この時の第2のゲート絶
縁膜103の膜中における不純物元素の濃度は、ゲート
配線101上の第1のゲート絶縁膜102との界面にお
いて最大値をとり、且つ、薄膜トランジスタの半導体層
との界面に近づくほど減少している。
【0053】なお、膜中の不純物濃度の管理を徹底的に
行うことが重要である。本実施例の場合、半導体層11
3中にはTFT特性を低下させる不純物である(陽極酸
化物からの)金属元素、C(炭素)、N(窒素)、O
(酸素)の濃度は可能な限り低くすることが好ましいこ
とは言うまでもない。最終的な半導体膜中に存在する、
金属元素の濃度は、少なくとも1×1018atoms/
cm3 未満、C(炭素)、N(窒素)の濃度は、少なく
とも5×1018atoms/cm3 未満、O(酸素)の
濃度は少なくとも1.5×1019atoms/cm3
満の平均濃度とすることが好ましい。さらに好ましく
は、各不純物の濃度をSIMS分析における検出下限以
下とすることである。
【0054】また、半導体層113中の水素濃度も非常
に重要なパラメータであり、水素含有量を低く抑えた方
が結晶性の良い膜が得られる様である。そのため、半導
体層113の成膜は減圧熱CVD法であることが好まし
い。なお、成膜条件を最適化することでプラズマCVD
法を用いることも可能である。この後、450℃、1時
間程度の水素出しを行うことが好ましい。
【0055】〔実施例3〕本実施例3においては、実施
例2で得られた半導体層113を用いて図1に示す薄膜
トランジスタを得る工程を図3を用いて示す。図3
(A)は、図2(C)に対応している。また、図3
(E)は、図1に対応している。ただし、図3では、簡
略化のためピンホール及びピンホールを塞ぐ陽極酸化物
は省略した。
【0056】本実施例においては、実施例2で得られた
ゲート配線101、第1のゲート絶縁膜102、第2の
ゲート絶縁膜103、半導体層113を用いる。〔図3
(A)〕
【0057】まず、半導体層113(非晶質珪素膜)を
公知の技術を用いて、結晶化処理を行う。本実施例で
は、レーザー光の照射により、結晶化させる。
【0058】次に、正珪酸四エチル(TEOSとも呼
ぶ)と酸素と水素を用いて得られた酸化珪素膜をパター
ニングし、ドーピングマスク114を形成した後、公知
の手段(プラズマドーピングやイオンドーピング法等)
により、N型またはP型の導電性を付与する不純物を高
濃度に結晶性珪素膜へ添加し、高濃度不純物領域を形成
する。本実施例では、加速電圧10kVで、5×1014
原子/cm2 のドーズ量のドーピングを行っている。
〔図3(B)〕
【0059】次に、レジストを形成・パターニングし、
低濃度領域を形成するためのレジストマスク115を形
成した後、公知の手段により、N型またはP型の導電性
を付与する不純物を低濃度に結晶性珪素膜へ添加する。
本実施例では、加速電圧90kVで、3×1013原子/
cm2 のドーズ量のドーピングを行っている。この後、
エネルギー密度165mJ/cm2 のレーザー光の照射
を行い、導電性を付与する不純物の活性化を行った。こ
うして、低濃度不純物領域107、チャネル領域106
を得た。〔図3(C)〕
【0060】その後、半導体層にパターニングを施すこ
とによって、ソース領域108、ドレイン領域109を
得た。〔図3(D)〕この結果、ソース領域からチャネ
ル領域へ向かう方向において、低濃度不純物領域におけ
る導電性を付与する不純物元素の濃度分布が順次低くな
るような構造が得られる。また、ドレイン側の低濃度不
純物領域がLDD(ライトドープドレイン)領域と称さ
れている。本実施例においては、ドーピングマスク11
4を除去した場合の例を示したが、除去せずにドーピン
グマスク114をチャネル保護膜として、良好な界面を
有するチャネル領域としてもよい。
【0061】そして、公知の手段で、層間絶縁膜110
を堆積した。そして、これにコンタクトホールを開孔
し、金属配線を形成して、ソース電極111、ドレイン
電極112を得た。
【0062】さらにこれらの上に保護膜(パッシベーシ
ョン膜)として、厚さ10〜50nmの窒化珪素膜をプ
ラズマCVD法によって堆積し、これに、出力端子の配
線に通じるコンタクトホールを開孔し、配線を形成する
構成としてもよい。
【0063】このようにして、絶縁性を有する基板上に
ボトムゲート型の薄膜トランジスタを作製した。
【0064】〔実施例4〕本実施例4においては、実施
例2で得られた半導体層113を用いて薄膜トランジス
タを得る工程を図4を用いて示す。実施例3と異なる点
は、低濃度不純物領域を作製する工程である。なお、説
明には図4を用いるが必要に応じて前述の符号を用いて
説明する。また、図4(A)は、図2(C)に対応して
いる。ただし、図4では、簡略化のためピンホール及び
ピンホールを塞ぐ陽極酸化物は省略した。
【0065】本実施例においては、実施例2で得られた
ゲート配線101、第1のゲート絶縁膜102、第2の
ゲート絶縁膜103、半導体層113を用いる。〔図4
(A)〕
【0066】まず、半導体層113(非晶質珪素膜)を
公知の技術(熱結晶化処理、レーザー光照射による結晶
化処理、触媒元素を用いる熱結晶化処理等)を用いて、
結晶化処理を行う。本実施例では、触媒元素を用いた加
熱処理により、結晶化させる。
【0067】次に、公知の方法により第1のマスクパタ
ーン201を形成した後、イオンドーピング法等の手段
により、N型またはP型の導電性を付与する不純物を低
濃度に結晶性珪素膜へ添加し、低濃度不純物領域を形成
する。〔図4(B)〕
【0068】その後、ゲート配線をマスクとして基板の
裏面から露光することによって、半導体層上に第2のマ
スクパターン202を形成し、マスクパターンをマスク
としてドーピングを行い、その後、不純物活性化のため
のレーザー光の照射を基板の裏面から行う。〔図4
(C)〕
【0069】その後、半導体層にパターニングを施すこ
とによって、ソース領域208、ドレイン領域209を
得た。〔図4(D)〕この結果、ソース領域からチャネ
ル領域へ向かう方向において、低濃度不純物領域におけ
る導電性を付与する不純物元素の濃度分布が順次低くな
るような構造が得られる。また、ドレイン側の低濃度不
純物領域がLDD(ライトドープドレイン)領域と称さ
れている。本実施例においては、ドーピングマスク20
1を除去した場合の例を示したが、除去せずにドーピン
グマスク201をチャネル保護膜として、良好な界面を
有するチャネル領域としてもよい。
【0070】そして、公知の手段で、層間絶縁膜210
を堆積した。そして、これにコンタクトホールを開孔
し、金属配線を形成して、ソース電極211、ドレイン
電極212を得た。〔図4(E)〕さらにこれらの上に
保護膜(パッシベーション膜)を設ける構成としてもよ
い。
【0071】このようにして、絶縁性を有する基板上に
ボトムゲート型の薄膜トランジスタを作製した。
【0072】〔実施例5〕本実施例5においては、実施
例2で得られた半導体層113を用いて薄膜トランジス
タを得る工程を図5を用いて示す。なお、説明には図5
を用いるが必要に応じて前述の符号を用いて説明する。
図5(A)は、図2(C)に対応している。ただし、図
5では、簡略化のためピンホール及びピンホールを塞ぐ
陽極酸化物は省略した。
【0073】本実施例においては、実施例2で得られた
ゲート配線101、第1のゲート絶縁膜102、第2の
ゲート絶縁膜103、半導体層113を用いる。〔図5
(A)〕
【0074】まず、半導体層113(非晶質珪素膜)を
パターニングし、シリコンアイランド501を形成す
る。〔図5(B)〕本実施例では、非晶質珪素膜を薄膜
トランジスタの活性層として用いた例を示したが、公知
の方法(熱結晶化処理、レーザー光照射による結晶化処
理、触媒元素を用いる熱結晶化処理等)を用いて電界効
果移動度(モビリティ)の高い結晶性を有する珪素膜を
用いる構成としてもよい。
【0075】次に、シリコンアイランド501を覆っ
て、酸化珪素膜(好ましくは膜厚100〜300nm、
本実施例では、膜厚150nmとした)を成膜した後、
パターニングを行い、チャネル形成領域を保護するエッ
チングストッパー502を形成した。〔図5(C)〕
【0076】エッチングストッパー形成後に、ソース・
ドレイン領域となる第1の導電性膜503としてAl、
ドープドポリシリコン、Cr、Ta、等を積層し、その
上に、ソース電極505及びドレイン電極506となる
第2の導電性膜504としてAl、Ti、Cr、Ta等
を連続積層した。本実施例では第1の導電性膜307と
して、アモルファスシリコンにドーピングが行われたド
ープドポリシリコンを用いた。このドーピングは、Pを
イオン注入によって5×1014cm-2のドーズ量になる
ように、ソース・ドレイン領域を形成した。注入はイオ
ン注入に限らず、プラズマドープによってPHX を注入
してもよい。また、第2の導電性膜504としてTiと
Alの積層膜を用いた。〔図5(D)〕
【0077】この後に、フォトリソグラフィー工程によ
ってレジストをパターニングして、これらの導電性膜を
所望の形にエッチングしてソース・ドレイン領域及びド
レイン電極506、ソース電極505を作製した。
【0078】その後、保護膜507(層間絶縁膜)を形
成し、ゲート電極の取り出し配線電極とソース・ドレイ
ンの取り出し配線電極を形成して、(Nチャネル型)ボ
トムゲート型ポリシリコン薄膜トランジスタが完成し
た。また、この保護膜507は窒化珪素膜、酸化珪素
膜、有機性樹脂膜、またはそれらの積層膜で構成しても
よい。〔図5(E)〕
【0079】〔実施例6〕本実施例6においては、実施
例2で得られた半導体層113を用いて薄膜トランジス
タを得る工程を図6を用いて示す。なお、説明には図6
を用いるが必要に応じて前述の符号を用いて説明する。
図6(A)は、図2(C)に対応している。ただし、図
6では、簡略化のためピンホール及びピンホールを塞ぐ
陽極酸化物は省略した。
【0080】本実施例においては、実施例2で得られた
ゲート配線101、第1のゲート絶縁膜102、第2の
ゲート絶縁膜103、半導体層113を用いる。〔図6
(A)〕本実施例では、非晶質珪素膜を薄膜トランジス
タの活性層として用いた例を示したが、公知の方法(熱
結晶化処理、レーザー光照射による結晶化処理、触媒元
素を用いる熱結晶化処理等)を用いて電界効果移動度
(モビリティ)の高い結晶性を有する珪素膜を用いる構
成としてもよい。
【0081】次に、半導体層113上に、成膜またはド
ーピングにより高濃度のリンを含むn+ 層(第1導電性
膜)を積層する。このn+ 層の厚さは30〜100nm
(代表的には30〜50nm)の範囲で決定する。この
場合、n+ 層は後にソース・ドレイン電極の一部として
機能する。本実施例では、厚さ30nmのn+ 層を形成
した。こうして得られた結晶性珪素膜及びn+ 層のパタ
ーニングを行い、シリコンアイランド601を形成す
る。〔図6(B)〕
【0082】ここで、図面上には図示されないが、露出
したゲート絶縁膜の一部をエッチングし、ゲート電極と
次に形成する電極との電気的接続をとるためのコンタク
トホールを開口する。
【0083】次に、導電性を有する金属膜を成膜し、パ
ターニングによりソース電極605、ドレイン電極60
6を形成する。〔図6(C)〕本実施例ではTi(50
nm)/Al(200〜300nm)/Ti(50n
m)の三層構造からなる積層膜を用いる。また、上述の
ように、ゲート電極と電気的に接続するための配線も同
時に形成されている。
【0084】ここで、ゲート配線101の真上の領域、
即ちソース電極605とドレイン電極606とで挟まれ
た領域(以下、チャネルエッチ領域と呼ぶ)が、後のチ
ャネル形成領域とオフセット領域の長さを決定する。
【0085】次に、ソース電極605およびドレイン電
極606をマスクとしてドライエッチングを行い、自己
整合的にアイランドをエッチングする。この時、本実施
例では最終的に10〜100nm(代表的には10〜7
5nm、好ましくは15〜45nm)の半導体層のみ残
す。本実施例では、30nm厚の半導体層を残した。
〔図6(D)〕
【0086】こうして、アイランド601のエッチング
(チャネルエッチ工程)が終了したら保護膜607とし
て酸化珪素膜または窒化珪素膜または有機性樹脂膜を形
成して、TFTを完成させた。〔図6(E)〕また、こ
の保護膜607は積層膜で構成してもよい。
【0087】この状態において、チャネルエッチされた
アイランド601のうち、ゲート電極の真上に位置する
領域はチャネル形成領域となる。また、ゲート電極の端
部よりも外側に位置する領域はゲート電極からの電界が
及ばずオフセット領域となる。
【0088】〔実施例7〕本実施例では上記実施例2〜
6を用いて得られた半導体装置を利用して反射型液晶パ
ネルを作製する工程例について説明する。
【0089】図7に示すのはアクティブマトリクス型液
晶パネルの断面図であり、ドライバー回路やロジック回
路を構成する領域にはCMOS回路を、画素マトリクス
回路を構成する領域には画素TFTを示している。
【0090】CMOS回路は、選択的なドーピングを行
うことで、Nチャネル型のTFTとPチャネル型のTF
Tとを作製し、相補的に組み合わせて作製する。CMO
S回路では、Nチャネル型TFTにN型ポリシリコンゲ
ートを用い、Pチャネル型TFTにP型ポリシリコンゲ
ートを用いたデュアル型CMOS回路としてもよい。C
MOS回路を構成する個々のTFTの構成及び作製方法
は、上記各実施例で説明したので省略する。
【0091】また、画素TFTはドライバー回路等を構
成するTFTにさらに工夫を加える必要がある。図7に
おいて701は窒化珪素膜であり、CMOS回路のパッ
シベーション膜を兼ねると同時に、補助容量を構成する
絶縁体として機能する。
【0092】窒化珪素膜701上にはチタン膜702が
形成され、チタン膜702とドレイン電極703との間
で補助容量が形成される。この時、絶縁体は比誘電率の
高い窒化珪素膜であるので、容量を大きくすることがで
きる。また、反射型では開口率を考慮する必要がないの
で、図7の様な構造としても問題がない。
【0093】次に、704は有機性樹脂膜でなる層間絶
縁膜であり、本実施例ではポリイミドを用いている。こ
の層間絶縁膜704は膜厚を2μm程度と厚くして十分
な平坦性を確保しておくことが好ましい。こうすること
で、優れた平坦性を持つ画素電極705を形成すること
ができる。
【0094】画素電極705はアルミニウムまたはアル
ミニウムを主成分とする材料で構成する。なるべく反射
率の高い材料を用いる方が良い。また、優れた平坦性を
確保しておくことで画素電極表面での乱反射損失を低減
することができる。
【0095】画素電極705の上には配向膜706を形
成する。配向膜706はラビングによって配向力を持た
せる。以上がTFT側基板(アクティブマトリクス基
板)の構成に関する説明である。
【0096】一方、対向基板側は、透過性基板707上
に透明導電膜708、配向膜709を形成して構成され
る。これ以外にも必要に応じてブラックマスクやカラー
フィルターを設けることもできる。
【0097】そして、スペーサ散布、シール材印刷を行
った後、液晶層710を封入して図7に示す様な構造の
反射型液晶パネルが完成する。液晶層710は液晶の動
作モード(ECBモード、ゲストホストモード等)によ
って自由に選定することができる。
【0098】また、図7に示した様な反射型液晶パネル
を構成するアクティブマトリクス基板の外観を図8に簡
略化して示す。図8において、801は絶縁性を有する
基板(ガラス基板または石英基板等)、802は画素マ
トリクス回路、803はソースドライバー回路、804
はゲイトドライバー回路、805はロジック回路であ
る。
【0099】ロジック回路805は広義的にはTFTで
構成される論理回路全てを含むが、ここでは従来から画
素マトリクス回路、ドライバー回路と呼ばれている回路
と区別するため、それ以外の信号処理回路(メモリ、D
/Aコンバータ、クロックジェネレータ等)を指す。
【0100】また、こうして形成された液晶パネルには
外部端子としてFPC(Flexible Print Circuit)端子
が取り付けられる。一般的に液晶モジュールと呼ばれる
のはFPCを取り付けた状態の液晶パネルである。
【0101】〔実施例8〕本実施例では実施例2で得ら
れた2層構造を有するゲート絶縁膜を用いて、実施例3
乃至6で作製したTFTを利用して透過型液晶パネルを
作製する工程例について説明する。
【0102】ただし、基本的な構造は実施例7に示した
反射型液晶パネルと同じであるので、構成の異なる点を
特に説明する。
【0103】図9に示す透過型液晶パネルを構成するア
クティブマトリクス基板の場合、ブラックマスク901
の構成が反射型液晶パネルと大きく異なる。即ち、透過
型では開口率を稼ぐ必要があるのでTFT部および配線
部以外は極力ブラックマスク901が重ならない様な構
成とすることが重要である。
【0104】そのため、本実施例ではTFT部の上にド
レイン電極902が重なる様に形成しておき、その上で
ブラックマスク901との間に補助容量を形成する。こ
の様に、広い面積を占めやすい補助容量をTFTの上に
形成することで開口率を広くすることが可能である。
【0105】また、903は画素電極となる透明導電膜
である。透明導電膜903としてはITOが最も多用さ
れるが、他の材料(酸化スズ系など)を用いても良い。
【0106】〔実施例9〕本実施例は、ゲート配線とし
て導電性を有する珪素膜を用いた、いわゆるシリコンゲ
ートTFTに適用した場合の例である。また、ゲート電
極は、2層構造を有している。本実施例では、ピンホー
ルを塞ぐためのゲート電極として、陽極酸化可能な金属
サリサイド膜を用いた例である。基本的な構成は実施例
7で作製したTFTとほぼ同様であるので、相違点のみ
に着目して説明する。
【0107】図10において、11はPチャネル型TF
Tのゲート電極の下層部、12はPチャネル型TFTの
ゲート電極の上層部、13は画素TFTのゲート電極の
下層部、14は画素TFTのゲート電極の上層部であ
る。ゲート電極の下層部11、13は、リンまたは砒素
を添加したN型ポリシリコン膜、或いはボロンまたはイ
ンジウムを添加したP型ポリシリコンを用いる。ゲート
電極の上層部12、14は、陽極酸化可能な金属元素を
含む珪素膜である。
【0108】例えば、シリコンゲート電極を形成して、
チタン、タングステン等の金属膜を成膜し、加熱処理を
行って金属シリサイドを形成し、第1のゲート絶縁膜を
成膜して、陽極酸化処理する構成としてもよい。
【0109】または、シリコン膜と金属膜(チタン、タ
ングステン等)とを積層及びパターニングして、2層ゲ
ート電極を作製した後、第1のゲート絶縁膜を成膜し
て、陽極酸化処理を行う構成としてもよい。この場合、
金属シリサイドはその後の加熱処理(半導体層の結晶化
等)により同時に形成される。
【0110】このようにゲート電極を用いる利点として
は、耐熱性が高いこと、珪素膜であるので扱いが容易で
あることなどが挙げられる。
【0111】本実施例においては、2層構造のゲート配
線の例を示したが、本発明においては、ゲート配線を2
層以上の積層構造としても、薄膜トランジスタの半導体
層に最も近いゲート配線層が、アルミニウム、タンタ
ル、チタンから選ばれた一種類または複数種類の元素を
主成分とする陽極酸化可能な膜から形成されていれば、
特に限定されない。
【0112】〔実施例10〕本発明で得られるTFTは
極めて信頼性が高く、優れたスイッチング特性および高
速動作特性を有している。そのため、これまでMOSF
ETで構成されてきたLSIなどの集積化回路をTFT
で構成することが可能となる。
【0113】さらには、薄膜を用いるTFTの利点を生
かして三次元構造の半導体装置(半導体回路)を構成す
ることも可能となる。
【0114】本願発明のTFTを用いて三次元構造の半
導体回路を構成することで、非常に機能性に富んだ半導
体回路を構成することが可能である。なお、本明細書中
において、半導体回路とは半導体特性を利用して電気信
号の制御、変換を行う電気回路という意味で用いてい
る。
【0115】また、本願発明のTFTを用いてLCDド
ライバ回路や携帯機器用の高周波回路(MMIC:マイ
クロウェイブ・モジュール・IC)などを構成すること
もできる。即ち、本願発明のTFTを用いることで従来
のICチップやLSIチップをTFTで作製することが
可能である。
【0116】〔実施例11〕本願発明は液晶表示装置以
外にも、アクティブマトリクス型のEL(エレクトロル
ミネッセンス)表示装置やEC(エレクトロクロミク
ス)表示装置等の他の電気光学装置を作製することも可
能である。また、イメージセンサやCCDを作製するこ
とも可能である。
【0117】なお、電気光学装置とは電気信号を光学的
信号に変換する装置またはその逆を行う装置という意味
で用いている。
【0118】〔実施例12〕本実施例では、本発明を利
用した電気光学装置を利用する電子機器(応用製品)の
一例を図11に示す。なお、電子機器とは半導体回路お
よび/または電気光学装置を搭載した製品のことを意味
している。
【0119】本願発明を適用しうる電子機器としてはビ
デオカメラ、電子スチルカメラ、プロジェクター、ヘッ
ドマウントディスプレイ、カーナビゲーション、パーソ
ナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュー
タ、携帯電話、PHS(パーソナルハンディフォンシス
テム)等)などが挙げられる。
【0120】図11(A)は携帯電話であり、本体20
01、音声出力部2002、音声入力部2003、表示
装置2004、操作スイッチ2005、アンテナ200
6で構成される。本願発明は音声出力部2002、音声
出力部2003、表示装置2004等に適用することが
できる。
【0121】図11(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06で構成される。本願発明は表示装置2102、音声
入力部2103、受像部2106等に適用することがで
きる。
【0122】図11(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示装置2205で構成される。本願発明はカメラ部22
02、受像部2203、表示装置2205等に適用でき
る。
【0123】図11(D)はヘッドマウントディスプレ
イであり、本体2301、表示装置2302、バンド部
2303で構成される。本発明は表示装置2302に適
用することができる。
【0124】図11(E)はリア型プロジェクターであ
り、本体2401、光源2402、表示装置2403、
偏光ビームスプリッタ2404、リフレクター240
5、2406、スクリーン2407で構成される。本発
明は表示装置2403に適用することができる。
【0125】図11(F)はフロント型プロジェクター
であり、本体2501、光源2502、表示装置250
3、光学系2504、スクリーン2505で構成され
る。本発明は表示装置2503に適用することができ
る。
【0126】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、電気光学装置や半導体回路を必要とする製
品であれば全てに適用できる。
【0127】
【発明の効果】上記各実施例で示したように、本発明の
構成とすることにより、ピンホールを塞ぐ陽極酸化物か
ら半導体層(特にチャネル領域となる箇所)への不純物
の混入を抑制することができた。また、ゲート絶縁膜を
2層構造とすることでさらに絶縁性を高め、ゲート配線
と他の配線間とのショートによる素子破壊を防止するこ
とができた。
【0128】また、本発明の構成とすることにより、ゲ
ート配線に対するコンタクトホールの形成も容易であっ
た。
【0129】加えて、第1のゲート絶縁膜の成膜工程に
より生じる表面の凹部(ピンホール等)及び陽極酸化工
程により生じる表面の凹凸部(陽極酸化物)を第2のゲ
ート絶縁膜を設けることにより表面を平坦化できる。そ
のため、平坦、且つ、良好な界面(ゲート絶縁膜と半導
体層、特にチャネル領域との)を得ることができ、ゲイ
ト絶縁膜と活性層との界面準位を低くすることができ
た。
【0130】特にボトムゲート構造においては、ゲート
電極上のチャネル領域とゲート絶縁膜との界面準位がT
FT特性を左右するため、本発明は極めて有用である。
【0131】このように、本発明によれば、より信頼性
が高く、優れた性能を備えた半導体装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1におけるTFT構造図
【図2】 実施例2における作製工程図
【図3】 実施例3における作製工程図
【図4】 実施例4における作製工程図
【図5】 実施例5における作製工程図
【図6】 実施例6における作製工程図
【図7】 実施例7におけるアクティブマトリクス基
板の断面を示す図
【図8】 実施例7におけるアクティブマトリクス基
板の外観を示す図
【図9】 実施例8におけるアクティブマトリクス基
板の断面を示す図
【図10】 実施例9におけるアクティブマトリクス
基板の断面を示す図
【図11】 実施例12の電子機器の一例を示す図
【符号の説明】
100 基板 101 ゲート配線 102 第1のゲート絶縁膜 103 第2のゲート絶縁膜 104 ピンホール 105 ピンホールを塞ぐ陽極酸化物 106 チャネル領域 107 低濃度不純物領域 108 ソース領域 109 ドレイン領域 110 層間絶縁膜 111 ソース電極 112 ドレイン電極 113 半導体層 114 マスク 115 レジストマスク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁表面上にゲート配線と、前記ゲート配
    線の全部もしくは一部を覆う第1のゲート絶縁膜と、前
    記第1のゲート絶縁膜全部もしくは一部を覆う第2のゲ
    ート絶縁膜とを有し、前記ゲート配線上の前記第1のゲ
    ート絶縁膜に存在するピンホールは、陽極酸化物で塞が
    れていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】絶縁表面上にゲート配線と、前記ゲート配
    線の全部もしくは一部を覆う第1のゲート絶縁膜と、前
    記ゲート配線上の前記第1のゲート絶縁膜に存在してい
    る陽極酸化物で塞がれたピンホールと、前記第1のゲー
    ト絶縁膜全部もしくは一部を覆う第2のゲート絶縁膜と
    を有し、ゲート配線から遠い前記第2のゲート絶縁膜
    は、前記陽極酸化物を構成する金属元素を含有してお
    り、 第2のゲート絶縁膜の膜中における金属元素の濃度は、
    前記ゲート配線上の第1のゲート絶縁膜との界面におい
    て最大値をとり、且つ、薄膜トランジスタの半導体層と
    の界面に近づくほど減少していることを特徴とする半導
    体装置。
  3. 【請求項3】絶縁表面上にゲート配線と、前記ゲート配
    線の全部もしくは一部を覆う第1のゲート絶縁膜と、前
    記ゲート配線上の前記第1のゲート絶縁膜に存在してい
    る陽極酸化物で塞がれたピンホールと、前記第1のゲー
    ト絶縁膜全部もしくは一部を覆う第2のゲート絶縁膜と
    を有し、ゲート配線から遠い前記第2のゲート絶縁膜の
    膜厚は、ゲート配線から近い前記第1のゲート絶縁膜の
    膜厚よりも厚いことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3において、前記ゲート配線
    は、アルミニウム、タンタル、チタンから選ばれた一種
    類または複数種類の元素を主成分とする陽極酸化可能な
    膜から形成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3において、前記ゲート配線
    は積層構造であり、前記ゲート配線において、薄膜トラ
    ンジスタの半導体層に最も近い層が、アルミニウム、タ
    ンタル、チタンから選ばれた一種類または複数種類の元
    素を主成分とする陽極酸化可能な膜から形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5に記載の半導体装置におい
    て、前記第2のゲート絶縁膜は、窒化珪素膜であって、
    前記第2のゲート絶縁膜上に形成された非晶質珪素膜
    は、薄膜トランジスタの半導体層を構成していることを
    特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5に記載の半導体装置におい
    て、前記第2のゲート絶縁膜は、酸化珪素膜または酸化
    窒化珪素膜であって、前記第2のゲート絶縁膜上に形成
    された結晶性珪素膜は、薄膜トランジスタの半導体層を
    構成していることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】絶縁表面上に陽極酸化可能な材料によりゲ
    ート配線を形成する第1の工程と、前記ゲート配線の全
    部または一部を覆って、第1のゲート絶縁膜を形成する
    第2の工程と、前記第1のゲート絶縁膜に存在するピン
    ホールを塞ぐ陽極酸化物を形成する第3の工程と、前記
    第1のゲート絶縁膜を覆って、第2のゲート絶縁膜を形
    成する第4の工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の作製方法。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の半導体装置の作製方法に
    おいて、前記ゲート配線は、アルミニウム、タンタル、
    チタンから選ばれた一種類または複数種類の元素を主成
    分とする陽極酸化可能な膜から形成されることを特徴と
    する半導体装置の作製方法。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の半導体装置の作製方法
    において、前記ゲート配線は積層構造であり、前記ゲー
    ト配線において、薄膜トランジスタの半導体層に最も近
    い層が、アルミニウム、タンタル、チタンから選ばれた
    一種類または複数種類の元素を主成分とする陽極酸化可
    能な膜から形成されていることを特徴とする半導体装置
    の作製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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