JPH11214856A - ハードケース - Google Patents

ハードケース

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JPH11214856A
JPH11214856A JP10021593A JP2159398A JPH11214856A JP H11214856 A JPH11214856 A JP H11214856A JP 10021593 A JP10021593 A JP 10021593A JP 2159398 A JP2159398 A JP 2159398A JP H11214856 A JPH11214856 A JP H11214856A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 樹脂中にインサート成形された金属
板の厚さ≦0.2mm、比重≦3.0g/cmで、金属
板の高強度を示す耐力が式(1)で表されるハードケー
ス。0.2%耐力×厚さ≧20N/mm・・(1)、
金属板がアルミニウム合金である。 その材質がJI
S規格による表示方法に従う特定のもの。予め絶縁さ
れた金属板の使用。 非水型電解質電池を内蔵したバ
ッテリーパック。 【効果】 金属板が軽量・薄肉であるにもかかわらず、
0.2%耐力で表される強度が高く、「そり」のないハ
ードケースを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC、リチウム電
池等の電気・電子部品を封入するためのハードケースの
改良に関する。詳細には、本発明は、樹脂中にインサー
ト成形された金属板として軽量・薄肉であるにもかかわ
らず、0.2%耐力で表される強度が高く且つ「そり」
のない、IC、リチウム電池等の電気・電子部品を封入
するためのハードケースの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】IC、リチウム電池等の電気・電子部品
を封入するための薄いカード型ハードケースは、通常ポ
リカーボネート、ABS樹脂等のエンジニアリングプラ
スチック樹脂を使用し、内側にステンレススチール板、
アルミニウム板等の金属板を配した構造のものをインサ
ート成形して、コネクタ端子等の端部を配設した半割り
ケースを製造し、この半割りケース内にIC等の半導体
素子や電池等の電気・電子部品を封入し、最後に別の半
割りケースと共に上下に接着・嵌合することにより製造
される。
【0003】その際に金属板は樹脂中に同時インサート
射出成形により1工程で製造される。金属板をインサー
ト成形する場合、ステンレススチール板では重量が重す
ぎると言う欠点がある。図6は従来法によるハードケー
スの問題点を説明する模式図であり、 (イ)はインサート
成形直後の半割りケースを示し、 (ロ)はその場合に半割
りケースに「そり」が生じることを示し、 (ハ)はその半
割りケースの断面を示す。図6において、1はアルミニ
ウム板、2はポリカーボネート、ABS樹脂等のエンジ
ニアリングプラスチック樹脂(以下単に樹脂と称す
る)、5は「そり」である。また、アルミニウム板1を
使うことにより軽量化を図らうとすると、図6に示され
るように、成形直後に(図6−(イ) )、ケースの「そ
り」5が発生して(図6− (ロ))満足なハードケースを
得ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、図6に示されるように、アルミニウム板1の強度が
弱いため、インサート成形した樹脂2は、熱収縮歪応力
に耐えられず、「そり」5が発生する。その理由は、成
形後に樹脂2は収縮しようとするが、図6− (ハ)に示す
ようにアルミニウム板1が配された上面は収縮できな
い。結局、下部の樹脂2のみ収縮するため「そり」5が
発生するのである。本発明の目的は、樹脂中にインサー
ト成形された金属板が軽量・薄肉であるにもかかわら
ず、0.2%耐力で表される高強度を有し、且つ「そ
り」のないIC、電池等の電気・電子部品を封入するた
めのハードケースに関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題につ
いて種々検討した結果、樹脂中にインサート成形された
金属板が0.2%耐力と厚さとの関係が一定の式で表さ
れる場合に限って、金属板が軽量・薄肉であるにもかか
わらず、0.2%耐力で表される強度が高く且つ「そ
り」のないハードケースを提供できることを見出し、本
発明を完成するに至った。更に、金属板として、特定の
アルミニウム合金、特に特定の材質を有するアルミニウ
ム板を選択・使用することによって、上記課題を達成で
きることも見出した。また、樹脂中にインサート成形さ
れた金属板として、予め絶縁された金属板を使用しても
同様に課題を達成できることを見出した。
【0006】即ち、本発明は: 金属板の厚さが0.2mm以下で比重が3.0g/
cm3 以下の金属板を樹脂中にインサート成形したハー
ドケースであって、金属板の0.2%耐力と金属板の厚
さとを示す関係が下記式(1)で表される、ハードケース
を提供する。また、 金属板がアルミニウム又はアルミニウム−マンガン
系合金である点にも特徴を有する。また、 金属板がアルミニウム合金であって、その材質がJ
IS規格による表示方法に従う以下(2)のものである点
に特徴を有する。また、 3003−H16、3003−H18、 3203−H16、3203−H18、 3004−HXY、3104−HXY ・・・(2) (但しX=1、2、3であり、Y=2、4、6、8であ
る。) 予め絶縁された金属板をインサート成形した点に特
徴を有する。また、 〜のいずれかに記載のハードケースに非水型電
解質電池を内蔵した、バッテリーパックを提供する。
【0007】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
する。図1 (イ)は、本発明のハードケース完成品の外観
を示す斜視図であり、 (ロ)は金属板が樹脂中にインサー
ト成形して得られた半割りケースの形状を示す模式図で
ある。図2は、本発明のハードケースの製造工程を示す
模式図であり、(イ) はアルミニウム板の打ち抜きによ
り、任意形状の端部を備えた金属板の製造工程を示し、
(ロ)は金属板の端部を曲げ加工する工程を示し、 (ハ)は
金属板を樹脂中にインサート成形して半割りケースを製
造する工程とその半割りケースの断面を示し、 (ニ)は得
られた半割りケース2つを上下に接着したハードケース
完成品を示す。
【0008】図1〜2において、1はアルミニウム板等
の軽量金属板、2はポリカーボネート、ABS樹脂等の
エンジニアリングプラスチック樹脂(樹脂と称する)、
3はハードケースにIC等の半導体素子や電池等を封入
した場合に必要なコネクタ端子等の端部、4は端部の曲
げ部(半割りケースの側面に曲げ部4が見えている)、
6は2つの半割りケースを上下に超音波溶着等により接
着した接合面、7は上ケース、8は下ケース、9はハー
ドケース完成品、10は半割りケース、11は金属板接
着面である。
【0009】
【作用】(i) 本発明では、ハードケースを構成する金属
板の厚さが0.25mm以下、好ましくは0.2mm以
下で、比重が3.0g/cm3 以下、好ましくはg/c
3 以下と非常に薄肉且つ軽量であって、金属板の0.
2%耐力と金属板の厚さdとの関係が下記式(1)で表さ
れる高い耐力で表される高強度を有する金属板を使用す
る必要がある(クレーム1)。
【0010】その場合、金属板の厚さdが0.25mm
を超えるとたとえ比重が3.0g/cm3 以下であって
も、例えば0.5mm厚のPBT樹脂を用いた場合より
も重量が大きくなってしまうため好ましくない。金属板
の厚さdの下限は式(1)を満足する耐力を金属板が有す
る範囲内で任意に決められる。その条件を満たすと、ハ
ードケースは、インサート成形時に「そり」の問題が発
生せず、軽量、薄肉で且つ高強度を実現できる。
【0011】(ii) 本発明のハードケースを構成する金
属板の材質はアルミニウム合金であって、その材質がJ
IS規格による表示方法に従う以下(2)のものであるこ
とが望ましい(クレーム3)。 3003−H16、3003−H18、 3203−H16、3203−H18、 3004−HXY、3104−HXY ・・・(2) (但しX=1、2、3であり、Y=2、4、6、8であ
る。) 従って、金属板を構成するアルミニウム合金としては、
アルミニウム又はアルミニウム−マンガン系等との合金
が挙げられる(請求項2)。それによってハードケース
は、インサート成形時に「そり」の問題が発生せず、軽
量、薄肉で且つ高強度を実現できる。
【0012】(iii) 本発明の場合、インサート成形に
使用する樹脂等で予め絶縁された金属板を使用すること
によって(クレーム4)、従来法における後に貼り合わ
せ等の絶縁加工を施す手間を要しない。 (iv) この型のハードケースを利用して、リチウム電池
等の非水型電解質電池を内蔵したバッテリーパックを提
供できる(クレーム5)。これにより、バッテリーパッ
クの軽量化・薄肉化によりパックとしての重量エネルギ
ー密度、体積エネルギー密度の向上できる。
【0013】
【実施例】本発明を実施例及び比較例により具体的に説
明するが、これらは本発明の範囲を制限するものでな
い。 <「そり」dの測定>「そり」dは、図7に示される測
定処方を用い、被検ハードケース13の片端を試験台1
2に密着して載せ、超音波の適用により「そり」を生
じ、もう片方の端部が台12から浮いた高さ(d)を測
定する。「そり」の寸法dが超音波溶着が可能である1
mm以下であれば問題なし(○)とした。 <ハードケースの製造>
【0014】図3は実施例に用いたアルミニウム板材料
を打ち抜いで端部3を設けたアルミニウム板の形状を示
す模式図である。図4は実施例における半割れハードケ
ースの製造工程を示す模式図であり、(イ) は打ち抜いた
アルミニウム板を示し、 (ロ)はアルミニウム板を樹脂中
にインサート成形した半割れハードケースを示し、その
側面にアルミニウム板端部の曲げ部4が観察される、
(ハ)はインサート成形された半割れハードケース完成品
を示す。図5は、図4 (ハ)に示した半割れケース上下2
枚を接合したハードケース完成品の形状を示す模式図で
ある。即ち、図3に示されるアルミニウム板材料を切り
抜き加工した後、図4に示される製造工程に付して半割
れハードケースを製造する。
【0015】その際に、ガラス繊維フィラー30重量%
ブレンドしたPBT樹脂を常法に従ってインサート射出
成形し、図4に示す形状のインサート成形部品(半割れ
ケース)2枚を得た。この時点で部品の「そり」dを測
定した。図3〜5において、1はアルミニウム板、2は
樹脂、3は端子等の端部、4は端部の曲げ部、6は2つ
の半割りケースを上下に接着した接合面、9はハードケ
ース完成品、10は半割りケースである。
【0016】(i) ICカードのケース: (実施例1〜5)この場合には「そり」は問題にならな
いケースであり、重量、厚さ共に樹脂のみを用いた場合
(比較例6)より低減できる。更に、この上下2枚の半
割れインサート成形部品を重ね合わせて超音波溶着によ
り接着して、図5に示すハードケース9を完成し、この
重量、厚さを測定した。
【0017】(比較例1、2)厚さ×耐力<20となっ
た場合を示し、「そり」が大きくなってしっまた。 (比較例3)アルミニウム板の厚さを0.3mmとした
ものである。比較例6の樹脂タイプよりも重量が重くな
った。 (比較例4)アルミニウム板の厚さを0.08mmとし
たものである。厚さ×耐力=20であったが、「そり」
が大きくなってしまう。
【0018】(比較例5)ステンレス板を用いたもので
あり、重量が比較例6より重くなった。 (比較例6)金属板を使用せずに、ガラス繊維フィラー
30重量%ブレンドしたPBT樹脂のみでハードケース
を作成した。その場合の樹脂の厚さは強度面を満足でき
る最少の厚さである0.5mmとし、且つ内部の寸法が
36×66×3mmとなるように設計している。
【0019】それらの結果を以下表1にまとめた。
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】(注) 1)成形後の「そり」は片方のみであり、d>1mmの
場合は×、d≦1mmの場合は○とした。 2)2つの半割れインサート成形品を超音波溶着により
接着させたハードケース成形品の状態での測定値。 3)比較例6のケースは樹脂のみを使用した。 (実施例6)実施例2において、アルミニウム板に予め
6mm厚のPBT樹脂フィルムをウレタン系接着剤1μ
m厚を介在させて貼り合わせたものを使用した。この方
法によれば、連続で絶縁貼りしたものを打ち抜くので、
後に絶縁部を貼る手間が不要である。
【0022】(ii)電池パックのケース: (実施例7)実施例6において、35×65×2.9m
m寸法で、重量が16gで、容量500mA’、電圧
3.6Vの電池セルを封入して電池パックを作成した。
比較例7と比べてパックとしてのエネルギー密度が向上
している。 (比較例7)比較例6において、実施例7の電池セルを
封入した。
【0023】実施例7、比較例7の結果を以下の表3に
比較した。
【表3】
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明では、樹脂中にイン
サート成形された金属板が0.2%耐力と厚さとの関係
が一定の式で表される場合に限って、金属板が軽量・薄
肉であるにもかかわらず、0.2%耐力で表される強度
が高く且つ「そり」のない、ハードケースを提供でき
る。更に、金属板として特定のアルミニウム合金、特に
特定の材質を有するアルミニウム板が有効であることも
分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は、本発明のハードケース完成品の外観を
示す斜視図であり、 (ロ)は金属板が樹脂中にインサート
成形して得られた半割りケースの形状を示す模式図であ
る。
【図2】本発明のハードケースの製造工程を示す模式図
であり、(イ) はアルミニウム板の打ち抜きにより、任意
形状の端部を備えた金属板の製造工程を示し、 (ロ)は金
属板の端部を曲げ加工する工程を示し、 (ハ)は金属板を
樹脂中にインサート成形して半割りケースを製造する工
程とその半割りケースの断面を示し、 (ニ)は得られた半
割りケース2つを上下に接着したハードケース完成品を
示す。
【図3】実施例に用いたアルミニウム板材料を打ち抜い
で端部3を設けたアルミニウム板の形状を示す模式図で
ある。
【図4】実施例における半割れハードケースの製造工程
を示す模式図であり、(イ) は打ち抜いたアルミニウム板
を示し、 (ロ)はアルミニウム板を樹脂中にインサート成
形した半割れハードケースを示し、 (ハ)はインサート成
形された半割れハードケース完成品を示す。
【図5】図4 (ハ)に示した半割れケース2枚を接合した
ハードケース完成品の形状を示す模式図である。
【図6】従来法によるハードケースの問題点を説明する
模式図であり、 (イ)は インサート成形直後の半割りケ
ースを示し、 (ロ)はその場合に半割りケースに「そり」
が生じることを示し、 (ハ)はその半割りケースの断面を
示す。
【図7】ハードケースの「そり」を測定する処方を説明
する模式図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム板等の金属板 2 樹脂 3 端子等の端部 4 端部の曲げ部 5 そり 6 半割りケースの接合面 7 上ケース 8 下ケース 9 ハードケース完成品 10 半割りケース 11 金属板の接着面 12 試験台 13 被検ハードケース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の厚さが0.25mm以下で比重
    が3.0g/cm3以下の金属板を樹脂中にインサート
    成形したハードケースであって、金属板の0.2%耐力
    と金属板の厚さとを示す関係が下記式(1)で表されるこ
    とを特徴とする、ハードケース。
  2. 【請求項2】 金属板がアルミニウム又はアルミニウム
    −マンガン系合金であることを特徴とする、請求項1記
    載のハードケース。
  3. 【請求項3】 金属板がアルミニウム合金であって、そ
    の材質がJIS規格による表示方法に従う以下(2)のも
    のであることを特徴とする、請求項2記載のハードケー
    ス。 3003−H16、3003−H18、 3203−H16、3203−H18、 3004−HXY、3104−HXY ・・・(2) (但しX=1、2、3であり、Y=2、4、6、8であ
    る。)
  4. 【請求項4】 予め絶縁された金属板をインサート成形
    したことを特徴とする、請求項1又は2記載のハードケ
    ース。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のハード
    ケースに非水型電解質電池を内蔵したことを特徴とす
    る、バッテリーパック。
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