JPH11214972A - 半導体回路装置及びレシーバ回路 - Google Patents

半導体回路装置及びレシーバ回路

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JPH11214972A
JPH11214972A JP10012744A JP1274498A JPH11214972A JP H11214972 A JPH11214972 A JP H11214972A JP 10012744 A JP10012744 A JP 10012744A JP 1274498 A JP1274498 A JP 1274498A JP H11214972 A JPH11214972 A JP H11214972A
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JP
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signal
power supply
circuit
delay
supply potential
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JP10012744A
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Chikayoshi Morishima
哉圭 森嶋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体回路装置のレシーバ回路の高速化及び
低消費電力化を図る。 【解決手段】 遅延回路7は、伝達信号線1が伝達する
伝達信号V1を第1遅延時間dt1だけ遅延させて第1
遅延信号V9を生成し、更に同信号V9を第2遅延時間
dt2だけ遅延させて第2遅延信号V10を生成する。
第2カレントミラー型差動増幅器11は、伝達信号V1
と第2遅延信号V10とを入力信号とし、その接地端子
は第1遅延信号線9に接続される。他方、第1カレント
ミラー型差動増幅回路14は、同じく上記信号V1,V
10を入力信号とし、その電源端子は上記信号線9に接
続されている。入力信号V1の立上がり時に応じて、先
ず上記回路14が動作して出力信号V6が”L”から”
H”へ変化し、その後、同信号V6は変化しない。その
後、入力信号V1の立下がり時に応じて、先ず上記回路
11が動作して、同信号V6は”L”に変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシーバ回路を備
える半導体回路装置に関するものであり、特にかかる回
路の高速化と低消費電力化とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体回路装置の基本的な構成
を、図4に示す。
【0003】図4において、伝達信号を生成する駆動回
路3Pは、インバータ回路4Pより成る。駆動回路3P
の入力端子には、前段の回路の出力信号を伝達する信号
線が接続されており、駆動回路3Pの出力端子は、伝達
信号を伝達する伝達信号線1Pの一端に接続されてい
る。又、伝達信号線1Pの他端は、レシーバ回路5Pの
入力端子に接続されている。
【0004】レシーバ回路5Pは、インバータ回路10
0より成り、その出力端子は、該回路5Pの出力信号を
次段の回路へ伝達するための出力信号線6に接続されて
いる。
【0005】また、図4において、伝達信号線1Pの電
位と接地電位との間には、同信号線1Pに付加された配
線寄生容量等の容量が存在するが、これらの容量は概念
的に一つの容量2Pとして図示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、図4に示す従来
の半導体回路装置の動作について、以下に考察する。
【0007】近年の半導体回路装置の高集積化に伴い、
半導体回路装置内の回路数は飛躍的に増加しており、同
時に、これらの各回路を接続するための信号線の長さも
増加している。このように、(i)信号線に多くの回路
が接続されている場合や、(ii)信号線が非常に長い
場合には、各回路が備えるゲート容量や拡散容量、信号
線の電位と接地電位との間に生じる寄生容量等により、
図4における容量2Pの値が非常に大きくなってしま
う。このような場合、図4において、容量2Pの値の増
大によって、レシーバ回路5Pに入力する伝達信号が接
地電位から電源電位に変化する際の立上がり時間、又
は、伝達信号が電源電位から接地電位に変化する際の立
下がり時間は非常に長くなってしまう。
【0008】ところが、従来のレシーバ回路5Pのイン
バータ回路100を構成するP型MOSトランジスタと
N型MOSトランジスタとは、通常、同程度の駆動力で
設計されているため、伝達信号の電位が少なくとも電源
電位の半分の電位まで変化した段階で、ようやくインバ
ータ回路100の出力信号は出力されることになる。従
って、容量2Pの値の増大化に伴い、インバータ回路1
00に入力される伝達信号の立上がり時間及び立下がり
時間がますます長くなってしまうことに起因して、レシ
ーバ回路5Pの出力信号の遅延時間はますます大きくな
ってしまうという問題点が生じる。
【0009】上記問題点を解決するためには、立上がり
時間又は立下がり時間の増大を抑制すれば良いのである
が、現在の半導体回路装置の構成上、根本的な対策は講
じ難いと考えられる。
【0010】一方、このような問題点の解決策の一つと
して、図4における駆動回路3Pの駆動力を大きくす
る、すなわち、インバータ回路4Pのトランジスタサイ
ズを大きくすることが考えられる。これによれば、伝達
信号の遅延時間を小さくすることはできるのであるが、
駆動回路3Pの消費電力が大きくなってしまうという新
たな問題点が発生してしまう。
【0011】他方、特開平9−161484号公報にお
いては、レシーバ回路の高速化という上記問題点を解決
するための先行技術が提案されている。当該先行技術で
は、伝達信号の立上がり時に機能する立上がり専用のカ
レントミラー型差動増幅回路と、伝達信号の立下がり時
に機能する立下がり専用のカレントミラー型差動増幅回
路とを別個に設けて両回路の出力を選択的に出力してい
る。
【0012】しかしながら、当該先行技術において提案
される上記立上がり専用及び立下がり専用の差動増幅回
路は、共に、伝達信号と基準電圧信号とを、その入力信
号としており、基準電圧信号は一定レベルに設定されて
いる。ここで、例えば、伝達信号の立上がり時に対して
高速動作を実現するために、基準電圧信号のレベルを設
定すれば、立下がり時における高速動作は達成されない
構成になってしまう。逆に、入力信号の立下がり時の動
作の高速化を図った場合には、立上がり時における高速
動作を妨げるものである。従って、同文献では、伝達信
号の立上がり時及び立下がり時のいずれの場合において
も十分な動作速度を得るために、基準電圧信号の値を、
高電位電源と低電位電源の中間の電圧値に設定してい
る。つまり、当該先行技術は、図4のレシーバ回路5P
と実質的に同様の動作を行うこととなり、上記問題点の
有効な解決策とはなり得ないものと言わざるを得ない。
【0013】更に、当該先行技術に提案される回路で
は、伝達信号の立上がり後及び立下がり後の定常状態に
おいても、基準信号を入力とするMOSトランジスタと
当該MOSトランジスタに接続されるカレントミラーを
構成するMOSトランジスタと定電流源を成すMOSト
ランジスタとから成るパスにDC電流が流れてしまうた
め、低消費電力化という要請に適応できないという問題
点もある。
【0014】更に、上記問題点の他の解決策の一つとし
て、特開昭63−246925号公報に提案される先行
技術がある。当該先行技術は、CMOSインバータにお
いて、伝達信号の立上がり時と立下がり時とでそれぞれ
入力しきい値を設定することにより、立上がり遅延時
間、立下がり遅延時間を共に小さくでき、該インバータ
回路の高速化を実現しようとするものである。
【0015】しかしながら、当該先行技術におけるイン
バータ回路の動作を詳しく考察してみると、例えば、伝
達信号が「L」レベルから「H」レベルへ遷移する途中
において、該回路の入力しきい値電圧を越えた付近のレ
ベルでは、伝達信号がそのゲート電極に接続され、その
ソース電極が高電位側の電源に接続されたPMOSトラ
ンジスタはON状態にあるので、接地電位との間に貫通
電流が流れてしまう。そのため、かかる貫通電流が出力
信号の「L」レベルへの遷移を妨げており、当該先行技
術に係る回路は、従来のインバータ回路と比較して十分
な高速化が図られるとは言い難いと考える。
【0016】本発明は、上述の問題点を克服するために
なされたものであり、伝達信号の信号変化に対する出力
信号の遅延時間をできる限り小さくして、より一層の高
速動作を可能としうる半導体回路装置及びレシーバ回路
を提供することを、その第1目的とする。
【0017】更に、本発明は、上記第1の目的の実現と
同時に、従来の半導体回路装置及びレシーバ回路と比較
して、低消費電力化を実現できる半導体回路装置及びレ
シーバ回路を提供することを、その第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明に係る半導体回路装置は、第1信号を生成する駆動回
路と、前記第1信号を伝達する第1信号線と、前記第1
信号線に接続され、前記第1信号を所定の時間だけ遅延
させて、第2信号として出力する遅延回路と、前記第2
信号を伝達する第2信号線と、前記第1及び第2信号線
をその入力信号線とする差動増幅回路とを備え、前記所
定の時間は、前記第1信号が低電源電位から所定の第1
しきい値電圧だけ高電位に変化するまでに要する時間よ
りも長く、前記第1しきい値電圧は、前記低電源電位と
高電源電位との中間電位よりも小さく、前記第1及び第
2信号が共に前記低電源電位のときには、前記差動増幅
回路は前記低電源電位の出力信号を出力し、前記第1信
号が前記低電源電位から前記所定の第1しきい値電圧だ
け前記高電位に到達するときに応じて、前記差動増幅回
路は前記出力信号のレベルを前記低電源電位から前記高
電源電位へと変更し、前記第1及び第2信号が共に前記
高電源電位にあるときには、前記差動増幅回路は前記高
電源電位の前記出力信号を出力し続けることを特徴とす
る。
【0019】(2)請求項2記載の発明に係る半導体回
路装置は、請求項1記載の半導体回路装置であって、前
記所定の時間は、前記第1信号が前記高電源電位より所
定の第2しきい値電圧だけ変化するのに要する時間より
も長く、前記第2しきい値電圧は、前記中間電位よりも
小さく、前記第1信号が前記高電源電位より前記所定の
第2しきい値電圧だけ下降したときに応じて、前記差動
増幅回路は前記出力信号のレベルを前記高電源電位から
前記低電源電位へと変更することを特徴とする。
【0020】(3)請求項3記載の発明に係る半導体回
路装置は、請求項1又は請求項2記載の半導体回路装置
であって、前記第2信号のレベル変化は前記第1信号の
レベル変化の完了と同時又はそれよりも以降に完了する
ことを特徴とする。
【0021】(4)請求項4記載の発明に係る半導体回
路装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体回路
装置であって、前記第1及び第2信号が共に前記高電源
電位、又は前記低電源電位にあるときには、前記差動増
幅回路にはDC電流が流れないことを特徴とする。
【0022】(5)請求項5記載の発明に係る半導体回
路装置は、請求項4記載の半導体回路装置であって、前
記遅延回路は、前記第1信号を第1遅延時間だけ遅延す
る第1遅延回路と、前記第1遅延回路が出力する第1遅
延信号を、更に第2遅延時間だけ遅延して第2遅延信号
として出力する第2遅延回路とを備え、前記所定の時間
とは、前記第1遅延時間と前記第2遅延時間との和より
成り、前記差動増幅回路は、前記第1信号と前記第2遅
延信号とをその入力とし、前記低電源電位を有する低電
位電源に接続された低電位側端子と、前記第1遅延信号
を入力する高電位側端子とを有する第1カレントミラー
型差動増幅回路と、前記第1信号と前記第2遅延信号と
をその入力とし、前記高電源電位を有する高電位電源に
接続された高電位側端子と、前記第1遅延信号を入力す
る低電位側端子とを有する第2カレントミラー型差動増
幅回路とを備え、前記差動増幅回路は、前記第1カレン
トミラー型差動増幅回路の出力信号のレベル変化に応じ
て前記低電源電位から前記高電源電位へと立ち上がる前
記出力信号を出力し、前記差動増幅回路は、前記第2カ
レントミラー型差動増幅回路の出力信号のレベル変化に
応じて前記高電源電位から前記低電源電位へと立ち下が
る前記出力信号を出力することを特徴とする。
【0023】(6)請求項6記載の発明に係る半導体回
路装置は、請求項5記載の半導体回路装置であって、前
記遅延回路は、複数のインバータ回路の直列回路として
構成されることを特徴とする。
【0024】(7)請求項7記載の発明に係るレシーバ
回路は、配線によって伝達される伝達信号と、前記伝達
信号の遅延信号とを、その入力信号とする差動増幅回路
を備えることを特徴とする。
【0025】(8)請求項8記載の発明に係るレシーバ
回路は、請求項7記載のレシーバ回路であって、前記遅
延信号は、前記伝達信号に対して第1遅延時間だけ遅延
した第1遅延信号と、前記伝達信号に対して前記第1遅
延時間よりも大きな第2遅延時間だけ遅延した第2遅延
信号とを備え、前記差動増幅回路は、前記伝達信号と前
記第2遅延信号とをその入力とし、低電位電源に接続さ
れた低電位側端子と、前記第1遅延信号を入力する高電
位側端子とを有する第1カレントミラー型差動増幅回路
と、前記伝達信号と前記第2遅延信号とをその入力と
し、高電位電源に接続された高電位側端子と、前記第1
遅延信号を入力する低電位側端子とを有する第2カレン
トミラー型差動増幅回路とを備え、前記差動増幅回路
は、前記第1カレントミラー型差動増幅回路の出力信号
のレベル変化に応じて前記低電源電位から前記高電源電
位へと立ち上がる前記出力信号を出力し、前記差動増幅
回路は、前記第2カレントミラー型差動増幅回路の出力
信号のレベル変化に応じて前記高電源電位から前記低電
源電位へと立ち下がる前記出力信号を出力することを特
徴とする。
【0026】(9)請求項9記載の発明に係るレシーバ
回路は、第1信号を遅延させた第2信号を生成する遅延
回路と、前記第1信号と前記第2信号とをその入力信号
とする差動増幅回路とを備え、前記第1及び第2信号が
共に低電源電位のときには、前記差動増幅回路は前記低
電源電位の出力信号を出力し、前記第1及び第2信号が
共に高電源電位のときには、前記差動増幅回路は前記高
電源電位の出力信号を出力し、前記第1信号が前記第2
信号よりも高電位のときには、前記差動増幅回路は前記
高電源電位の出力信号を出力し、前記第1信号が前記第
2信号よりも低電位のときには、前記差動増幅回路は前
記低電源電位の出力信号を出力することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る半導体回路
装置の構成を示すブロック図である。本装置は、大別し
て、駆動回路系とレシーバ回路5とより成る。これらの
内で、前者は、伝達信号(ないしは第1信号)V1を生
成し、出力する駆動回路3と、伝達信号V1を伝達して
当該伝達信号V1をレシーバ回路5に入力する伝達信号
線(ないしは第1信号線)1とより構成される。そし
て、駆動回路3はインバータ回路より構成されており、
伝達信号線1は寄生容量等の容量2を有する1本の配線
であり、これらの点は図4の場合と異ならない。
【0028】一方、本装置の中核たるレシーバ回路5
は、受信した伝達信号V1をそのまま後述の差動増幅回
路20へ伝達し、入力する伝達信号線1と、伝達信号V
1を所定の時間だけ遅延して、遅延後の遅延信号V10
等を差動増幅回路20に入力する経路と、伝達信号V1
と上記遅延信号V10等とをその入力とする差動増幅回
路20と、差動増幅回路20の出力信号V6を外部へ出
力する出力信号線6とより構成される。これらの要素の
内で、前述の遅延経路は、図1に示すように、遅延回路
7と第1及び第2遅延信号線9,10とより成り、遅延
回路7は、先ず伝達信号V1を第1遅延時間だけ遅延し
て、それにより得られた第1遅延信号V9を第1遅延信
号線9上に出力すると共に、更に、遅延回路7は、伝達
信号V1を第2遅延時間だけ遅延して、これにより得ら
れた第2遅延信号V10を第2遅延信号線10上に出力
する。この場合、第2遅延時間(>第1遅延時間)が
「所定の時間」となる。又は、遅延回路7は、第1遅延
信号V9に対して更に第2遅延時間だけ遅延した上で、
それにより得られた信号を第2遅延信号V10として出
力しても良い。このときには、(第1遅延時間)と(第
2遅延時間)との和が「所定の時間」となる。
【0029】差動増幅回路20は、伝達信号V1と第2
遅延信号V10とを受信して、次の機能を奏する。即
ち、(a)伝達信号V1と第2遅延信号V10とが共に
低電源電位のときには、差動増幅回路20は低電源電位
の出力信号を出力し、(b)伝達信号V1が低電源電位
から、後述する所定の第1しきい値電圧(<(中間電
位))だけ高電位に到達するときに応じて、差動増幅回
路20は直ちに出力信号のレベルを低電源電位から高電
源電位へと変更する。更に、(c)伝達信号V1及び第
2遅延信号V10が共に前記高電源電位にあるときに
は、差動増幅回路20は高電源電位の出力信号を出力し
続けるという機能を有する。加えて、(d)伝達信号V
1が高電源電位より、後述する所定の第2しきい値電圧
(<(中間電位))だけ下降したときに応じて、差動増
幅回路20は直ちに出力信号のレベルを高電源電位から
低電源電位へと変更するという機能を有する。
【0030】更に、差動増幅回路20は、第1遅延信号
線9をその高電位側(電源電位側)端子とする(第1)
カレントミラー型差動増幅回路と、逆に上記第1遅延信
号線9をその低電位側(接地側)端子とする(第2)カ
レントミラー型差動増幅回路とから構成されても良い。
【0031】このように、差動増幅回路20を構成すれ
ば、両カレントミラー型差動増幅回路のそれぞれにおい
て、比較される一方の入力信号V10は他方の入力信号
V1よりも遅延した状態にあり、入力信号V1が”L”
レベル(低電源電位)から”H”レベル(高電源電位)
に変化する時には、入力信号V10は依然として”L”
レベルにある。逆に、入力信号V1が立ち下がるときに
は、入力信号V10は依然として”H”レベルにある。
従って、入力信号V1の立上がり及び立下がりのタイミ
ングに応じて、入力信号V1が”H”レベルと”L”レ
ベルの中間電位に達する前に、直ちに出力信号V6がレ
ベル変化を起こすことになり、又、入力信号V1が”
H”レベル又は”L”レベルにある時には、差動増幅回
路20内にDC電流の流れるパスが生じないので、DC
電流が全く流れなくなり、差動増幅回路20の内部で低
消費電力化を図ることも可能となる。
【0032】以下、図1のレシーバ回路5の具体的な構
成を実施の形態1として説明する。
【0033】(実施の形態1)図2は、この実施の形態
1に係るレシーバ回路の構成図である。なお、図2にお
いて、図1と同一の要素には、同一の符号を付してい
る。
【0034】図2において、各参照符号は次のものを示
す。即ち、1は伝達信号V1を伝達する伝達信号線、2
は伝達信号線1に付加された、接地電位との間の配線寄
生容量等の容量、3は伝達信号V1を生成し、出力する
駆動回路、4は駆動回路3を構成するインバータ回路、
5は伝達信号V1を受けるレシーバ回路、6はレシーバ
回路5の出力信号V6を出力する出力信号線である。更
に、7は伝達信号V1を入力信号とする遅延回路、8
A,8Bは遅延回路7を構成する第1及び第2インバー
タ回路、9は第1インバータ回路8Aから出力される、
第1遅延信号であるソース信号V9を伝達する第1遅延
信号線、10は第2インバータ回路8Bから出力される
第2遅延信号(ないしは第2信号)V10を伝達する第
2遅延信号線(ないしは第2信号線)である。更に、1
1は伝達信号V1と第2遅延信号V10(以下、単に
「遅延信号V10」とも称す)をその入力信号とし、そ
の接地端子がソース信号線9に接続された第2カレント
ミラー型差動増幅回路(以下、単に「第2差動増幅回
路」とも称す)、12L,12Rはそれぞれ伝達信号線
1、第2遅延信号線10がそのゲートに接続された第
1,第2P型MOSトランジスタ、22L,22Rはそ
れぞれ第1,第2P型MOSトランジスタ12L,12
Rと接続される第3,第4N型MOSトランジスタ、2
1は、そのゲートが低電源電位たる接地端に接続され、
且つ、そのソースが高電源電位Vddを有する高電位電
源に接続された、定電流源を成す第5P型MOSトラン
ジスタ、13は第2差動増幅回路11の第2出力信号V
13を出力する出力信号線である。更に、14は、伝達
信号V1と第2遅延信号V10をその入力信号とし、そ
の電源端子がソース信号線9に接続された第1カレント
ミラー型差動増幅回路(以下、単に「第1差動増幅回
路」とも称す)、15L,15Rはそれぞれ伝達信号線
1、第2遅延信号線10がそのゲートに接続された第
1,第2N型MOSトランジスタ、25L,25Rはそ
れぞれ第1,第2N型MOSトランジスタ15L,15
Rと接続される第3,第4P型MOSトランジスタ、2
4は、そのゲートに高電源電位Vddを有する高電位電
源が接続され、そのソースに低電源電位(接地)端が接
続されて、定電流源を成す第5N型MOSトランジス
タ、16は第1差動増幅回路14の第1出力信号V16
を出力する出力信号線である。更に、17は遅延信号V
10(これを「第3出力信号」とも称す)、第2出力信
号V13、第1出力信号V16をその入力信号とし、出
力信号V6を出力するOR−NAND複合ゲート回路
(論理回路)である。
【0035】次に、本実施の形態1に係るレシーバ回路
5の動作を、図2及び図3を用いて説明する。なお、図
3(a)〜図3(f)は、当該レシーバ回路5内の各信
号の動作波形図である。
【0036】(i)まず、図3に示す時刻t0(初期状
態)において、伝達信号V1は”L”レベルにあるもの
とする。この時、図3(b)及び図3(c)に示すよう
に、ソース信号V9は”H”レベル、遅延信号V10
は”L”レベルにあり、第1,第2P型MOSトランジ
スタ12L,12Rはオン状態にある。しかし、ソース
信号V9が”H”レベルにあるので、2つの入力信号V
1,V10が共に”L”レベルにあっても、第2差動増
幅回路11は作動せず、従って、第2差動増幅回路11
の第2出力信号V13は”H”レベルの状態にある。一
方、第1差動増幅回路14の入力信号である伝達信号V
1及び遅延信号V10は共に”L”レベルにあるため、
当該回路14の第1,第2N型MOSトランジスタ15
L,15Rは共にOFF状態にあり、更にソース信号V
9は”H”レベルにあるので、第1差動増幅回路14の
第1出力信号V16は”H”レベルの状態にある。従っ
て、レシーバ回路5の出力信号V6は、図3(f)に示
すように、”L”レベルの状態に保持されている。即
ち、入力信号V1とその遅延信号V10とが共に”L”
レベルにあるときは、出力信号V6は”L”レベルの状
態にある。加えて、この時、レシーバ回路5内には、D
C電流が流れるパスが形成されないので、DC電流が流
れることは全くない。
【0037】(ii)次に、上記初期状態にある伝達信
号V1が”L”レベルから”H”レベルに変化する場合
を考える。
【0038】図3(a)に示すように、伝達信号V1の
レベルが上昇して行き、時刻t1において、伝達信号V
1が第1差動増幅回路14の第1,第2N型MOSトラ
ンジスタ15L,15Rのしきい値電圧(第1しきい値
電圧)Vtnまで到達すると、第1N型MOSトランジ
スタ15LがON状態になる。しかし、遅延信号V10
は依然として”L”レベルにあるので(図3(c))、
第2N型MOSトランジスタ15Rは依然としてOFF
状態にある。これにより、第1差動増幅回路14のみが
動作して(この時、第2差動増幅回路11は依然として
非動作状態にある)、図3(e)に示すように、該回路
14の出力信号V16が”L”レベルに変化する。この
レベル変化に応じて、複合ゲート回路17の出力信号、
即ち、レシーバ回路5の出力信号V6が、”L”レベル
から”H”レベルに変化する。なお、第1しきい値電圧
Vtnは、レシーバ回路5の高電位電源のレベルVdd
の半分(Vdd/2)未満に設定されている。
【0039】このように、伝達信号V1の立上がり時に
は、第1,第2差動増幅回路14,11中、第1差動増
幅回路14のみが出力信号V6の立上がり用に用いられ
ており、しかも、第1差動増幅回路14は、伝達信号V
1の立上がり開始後、伝達信号V1がVdd/2の電位
に達するよりも十分に前に動作を開始して、出力信号V
6を”H”レベルに立ち上げるのに寄与する。
【0040】(iii)伝達信号V1のレベルがさらに
上昇して、中間電位Vdd/2に達すると、その後、第
1インバータ回路8Aはその動作を開始し、ソース信号
V9は”H”レベルから”L”レベルに向けての立下が
りを開始する。その立下がり開始後、図3(a)及び図
3(b)に示すように、遅延時間Δt1だけ更に遅れ
た、時刻t2において、ソース信号V9のレベルが電源
電位Vddの半分にあたる中間電位にまで下降する。し
かし、この時点では、遅延信号V10は依然として”
L”レベルにある。このように、ソース信号V9のレベ
ルが”L”レベルに向けて変化することにより、第1差
動増幅回路14は動作しなくなるが、第1N型MOSト
ランジスタ15LはON状態にあるので、当該回路14
の第1出力信号V16は”L”レベルのままに保持され
ている。
【0041】一方、ソース信号V9のレベルが”L”レ
ベルに向けて変化することにより、第2差動増幅回路1
1は動作状態になる。この時、伝達信号V1は、”L”
レベルにある遅延信号V10よりも高電位であるので、
当該回路11の第2出力信号V13は、図3(d)に示
すように、時刻t2において、”H”レベルから”L”
レベルへ変化する。また、この時、レシーバ回路5の出
力信号V6は”H”レベルのまま変化しない。
【0042】以上のように、第1インバータ回路8A
は、伝達信号V1の立上がり開始時刻より第1遅延時間
dt1だけ経過した時刻t2において、中間電位にある
ソース信号V9を出力する。
【0043】更に、時刻t2以後において、第2インバ
ータ回路8Bがその動作を開始し、遅延信号V10の立
上がり動作が開始し、その立上がり開始より遅延時間Δ
t2だけ遅れた時刻t3において、遅延信号V10は上
記中間電位に達する。即ち、第2インバータ回路8B
は、伝達信号V1の立上がり開始時刻から、第1遅延時
間dt1と第2遅延時間dt2の和で与えられる所定の
(遅延)時間だけ経過した時刻t3において、中間電位
にある遅延信号V10を出力する。この時、レシーバ回
路5の出力信号V6は”H”レベルのままであり、同信
号V6のレベルは変化しない。
【0044】その後、伝達信号V1及び遅延信号V10
は更に上昇を続け、時刻t4において伝達信号V1及び
遅延信号V10は高電源電位Vddに到達する。この
際、遅延信号V10が”H”レベルに到達するときの時
刻が、伝達信号V1が”H”レベルに到達するときの時
刻t4よりも早い場合には、第2差動増幅回路11は逆
方向に差動入力されて、当該回路11の第2出力信号V
13が”H”レベルになってしまうので、かかる事態を
避けるべく、遅延信号V10の”H”レベルへの変化が
完了する時刻は、伝達信号V1の”H”レベルへの変化
の完了の時刻t4と同時又はそれ以降となるように、所
定の(遅延)時間(dt1+dt2)は設定されてい
る。かかる設定は、遅延時間Δt2を遅延回路7により
調整することで実現される。具体的に言えば、図2にお
いては、遅延回路7は第1,第2インバータ回路8A,
8Bにより構成されているが、さらに多くのインバータ
を直列に接続することにより遅延時間を増加したり、又
は、抵抗、容量等を用いることにより遅延時間を増加す
ることができる。
【0045】以上の通り、レシーバ回路5の第1,第2
差動増幅回路14,11及び複合ゲート回路17から成
る差動増幅回路は、伝達信号V1が遅延信号V10より
も高電位の時に、電源電位Vddの出力信号V6を出力
する。
【0046】(iv)図3(a)に示すように、時刻t
5において伝達信号V1が”H”レベルに維持されてい
る間は、レシーバ回路5の出力信号V6は”H”レベル
のままである。即ち、伝達信号V1と遅延信号V10が
共に”H”レベルにあるときは、第1,第2差動増幅回
路14,11、複合ゲート回路17から成る差動増幅回
路は、”H”レベルの出力信号V6を出力し続ける。か
かる定常状態においては、第1,第2差動増幅回路1
4,11は動作しておらず、レシーバ回路5の内部には
DC電流は全く流れない。
【0047】(v)次に、伝達信号V1が”H”レベル
から”L”レベルに立ち下がる場合を考える。
【0048】今、伝達信号V1が、時刻t5以降のある
時点より立下がり始め、時刻t6において、電源電圧V
ddよりP型MOSトランジスタ12L,12Rのしき
い値電圧(第2しきい値電圧)Vtpだけ低い電圧まで
下降すると、第1P型MOSトランジスタ12LがON
状態になり(このとき、遅延信号V10は”H”レベル
にあるので、第2P型MOSトランジスタ12RはOF
F状態である)、第2差動増幅回路11のみが動作し、
図3(d)に示すように、当該回路11の第2出力信号
V13が時刻t6以降、”H”レベルに立ち上がるの
で、そのレベル変化に応じて、レシーバ回路5の出力信
号V6は、”H”レベルから”L”レベルに変化する。
この時、ソース信号V9は依然として”L”レベルにあ
り、第1差動増幅回路14は非動作状態にある。
【0049】このように、伝達信号V1の立下がり時に
は、第1,第2差動増幅回路14,11中、第2差動増
幅回路11のみが実質的に出力信号V6の立下がり用に
用いられており、出力信号V13、従って、出力信号V
6は、伝達信号V1が電源電位Vddよりもわずかに低
いレベル(Vdd−Vtp)に到達した時に応じて、立
ち下がる。
【0050】(vi)次に、伝達信号V1がさらに下降
し続けて、伝達信号V1が中間電位Vdd/2に達する
と、その後、第1インバータ回路8Aは動作を開始し、
これにより、ソース信号V9の立上がりが開始する。こ
のソース信号V9のレベル変化に応じて、第2差動増幅
回路11は非動作状態となるが、第1P型MOSトラン
ジスタ12LはON状態にあり、且つ、第5P型MOS
トランジスタ21がON状態にあるので、当該回路11
の第2出力信号V13自体は”H”レベルの状態のまま
である。逆に、第1差動増幅回路14は動作状態にな
り、伝達信号V1が遅延信号V10よりも低電位である
ので、ソース信号V9の立上がり動作開始後、図3
(e)に示すように、第1出力信号V16は、”L”レ
ベルから”H”レベルへと、その変化を開始する。
【0051】その後、時刻t7において、ソース信号V
9が中間電位Vdd/2に到達する。即ち、第1インバ
ータ回路8Aは、伝達信号V1の立下がり動作開始後、
第1遅延時間dt1だけ経過した時刻t7において、中
間電位にあるソース信号V9を出力する。このソース信
号V9を受けて、時刻t7以降のある時刻において、第
2インバータ回路8Bがその動作を開始し、遅延信号V
10が、”H”レベルから”L”レベルへ向けて立下が
り始める。この時、第1差動増幅回路14の第1出力信
号V16は、電源電位Vddにあるが、レシーバ回路5
の出力信号V6は”L”レベルのままであり、変化しな
い。
【0052】(vii)更に、伝達信号V1のレベルが
下降し続け、時刻t8において、遅延信号V10が中間
電位Vdd/2に達する。即ち、第2インバータ回路8
Bは、伝達信号V1の立下がり開始から、第1遅延時間
dt1と第2遅延時間dt2との和である所定の(遅
延)時間だけ経過した時刻t8において、中間電位にあ
る遅延信号V10を出力する。なお、この時、レシーバ
回路5の出力信号V6は”L”レベルのままであり、同
信号V6のレベルは変化しない。
【0053】また、伝達信号V1が”L”レベルから”
H”レベルへ変化する場合と同様の理由で、遅延信号V
10の立下がり動作が完了する時刻は、伝達信号V1
が”L”レベルに到達するときの時刻t9と同一又はそ
れ以降となるように、遅延時間(dt1+dt2)は設
定されている。
【0054】以上のような構成を備える、本実施の形態
1に係るレシーバ回路5及び当該レシーバ回路5を有す
る半導体回路装置によれば、遅延信号V10は伝達信号
V1よりも所定の時間だけ遅延した状態にあるため、伝
達信号V1のレベルが低電源電位から第1しきい値電圧
Vtnだけ高電位へ変化したときでも、遅延信号V10
のレベルは依然として低電源電位にある。従って、伝達
信号V1及び遅延信号V10をその入力信号とする第1
差動増幅回路14は、伝達信号V1が低電源電位から中
間電位Vdd/2にまで立ち上がる前に、伝達信号V1
が所定の第1しきい値電圧Vtnに到達した時点に応じ
て、”L”レベルへと立下がる第1出力信号V16を出
力することができ、これにより、レシーバ回路5は伝達
信号V1が中間電位Vdd/2に到達するよりも十分に
前に高電源電位Vddの出力信号V6を出力することが
できる。
【0055】また、伝達信号V1のレベルが高電源電位
Vddから第2しきい値電圧Vtpだけ低電位へ変化し
たときでも、遅延信号V10のレベルは依然として高電
源電位にある。従って、伝達信号V1及び遅延信号V1
0をその入力信号とする第2差動増幅回路11は、伝達
信号V1が高電源電位Vddから中間電位Vdd/2に
まで立ち下がる前に、伝達信号V1が高電源電位Vdd
から所定の第2しきい値電圧Vtpだけ小さな電位に到
達した時点に応じて、”H”レベルへと立ち上がる第2
出力信号V13を出力することができ、これに応じて、
レシーバ回路5は、伝達信号V1が中間電位Vdd/2
にまで到達するよりも十分に前の時点で、低電源電位の
出力信号V6を出力することができる。
【0056】このように、伝達信号V1の立上がりに対
しては、第1差動増幅回路14で以て出力信号V6の立
上がりを高速で実現し、他方、伝達信号V1の立下がり
に対しては、第2差動増幅回路11で以て出力信号V6
の立下がりを高速で実現している。従って、様々な用途
に、本半導体回路装置を適用することができるという汎
用性を備えた半導体回路装置を実現できるという効果が
ある。
【0057】更に、伝達信号V1又は遅延信号V10に
第1又は第2しきい値電圧Vtn,Vtnよりも小さい
ノイズが発生しても、第1及び第2差動増幅回路14,
11は誤動作しないという効果をも有する。従って、本
実施の形態1に係るレシーバ回路5は、従来の半導体回
路装置と比較して、上述のようにより一層の高速動作を
可能としつつ、耐ノイズ特性の良好な半導体回路装置を
実現することができる。
【0058】加えて、本実施の形態1に係るレシーバ回
路5及び当該回路5を備える半導体回路装置では、第
1,第2差動増幅回路14,11自身が伝達信号V1の
立上がり及び立下がり変化に高速に追従可能な出力信号
を出力するので、半導体回路装置の高速化を実現するた
めに、駆動回路3の駆動能力を従来の駆動回路と比較し
て大きくするという必要性が全くなくなり、従来通りの
駆動回路をそのまま用いることができる。更に、駆動回
路3の駆動能力を従来のそれよりも小さくすることも可
能となる。この点で、本実施の形態1に係るレシーバ回
路5を備える半導体回路装置は、従来の半導体回路装置
と比較して、低消費電力化を可能とする半導体回路装置
を実現することができる。
【0059】加えて、上述のように、伝達信号V1及び
遅延信号V10が共に定常状態にある時には、第1及び
第2差動増幅回路14,11にはDC電流が流れないた
め、かかる観点からも、従来の半導体回路装置よりも一
層の低消費電力化を達成することが可能な半導体回路装
置を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】(1)請求項1に係る発明によれば、第
2信号は第1信号よりも所定の時間だけ遅延した状態に
あるため、第1信号のレベルが低電源電位から第1しき
い値電圧だけ高電位へ変化したときでも、第2信号のレ
ベルは依然として低電源電位にある。従って、上記第1
及び第2信号をその入力信号とする差動増幅回路は、第
1信号が低電源電位から中間電位にまで立ち上がる前
に、第1信号が所定の第1しきい値電圧に到達した時点
に応じて、高電源電位の出力信号を出力することができ
る。これにより、本発明では、従来の半導体回路装置よ
りも、より高速に低電源電位から高電源電位へと変化す
る出力信号を生成することがきるという効果が得られ
る。更に、第1又は第2信号に第1しきい値電圧よりも
小さいノイズが発生しても、上記差動増幅回路は誤動作
しないという効果をも有する。従って、本発明により、
従来の半導体回路装置と比較して、より一層の高速動作
を可能としつつ、耐ノイズ特性の良好な半導体回路装置
を得ることができる。
【0061】加えて、本発明では、差動増幅回路自身が
伝達信号の立上がり変化に高速に追従可能な出力信号を
出力するため、半導体回路装置の高速化を実現するため
に、駆動回路の駆動能力を従来の駆動回路と比較して大
きくするという必要性が全くなくなり、従来通りの駆動
回路をそのまま用いることができる。いわんや、駆動回
路の駆動能力を従来のそれよりも小さくすることも可能
となる。この点で、本発明によれば、従来の半導体回路
装置と比較して、低消費電力化を可能とする半導体回路
装置を得ることができる。
【0062】(2)請求項2に係る発明によれば、請求
項1に係る発明における差動増幅回路は、上記(1)と
同様の理由により、第1信号が高電源電位から低電源電
位へ向けて立ち下がる際に、第1信号が中間電位にまで
下降する前に、差動増幅回路は、第1信号が高電源電位
から所定の第2しきい値電圧だけ小さな電位に到達した
時点に応じて、直ちに出力信号を高電源電位から低電源
電位へと変化させることができる。従って、伝達信号の
立下がりに関しても、伝達信号が中間電位に達する前に
伝達信号のレベル変化に速く応答して、従来技術よりも
より速く出力信号を立ち下げることができる。そして、
この場合にも、伝達信号を生成する駆動回路側では、そ
の駆動能力をより大きく修正する必要性は全くないの
で、この点で、本発明は更に低消費電力化を推進するこ
とを可能とする。
【0063】(3)請求項3に係る発明によれば、第2
信号のレベル変化が第1信号のレベル変化の完了と同時
又はそれ以降に完了するので、第1信号のレベルはその
立上がり時には、常に第2信号のレベルよりも高く、逆
に、立下がり時には第1信号レベルは第2信号のレベル
よりも常に低い。このため、本発明では、第1信号のレ
ベル変化の途中で、当該差動増幅回路の出力信号が反転
しないという利点がある。従って、本発明により、上記
(1)〜(2)の効果を確実に発揮させることができる
という効果が得られる。
【0064】(4)請求項4に係る発明によれば、第1
及び第2信号が共に定常状態にある時には差動増幅回路
にはDC電流が流れないため、差動増幅回路の内部にお
いても低消費電力化を達成することが可能な半導体回路
装置を得ることができるという効果がある。
【0065】(5)請求項5に係る発明によれば、上記
(1)〜(4)と同様の効果を得ることができる。特
に、本発明では、第1信号の立上がりに対しては第1差
動増幅回路で以て出力信号の立上がりを高速で実現し、
他方、第1信号の立下がりに対しては第2差動増幅回路
で以て出力信号の立下がりを高速で実現しているので、
様々な用途に、本半導体回路装置を適用することができ
るという汎用性を備えた半導体回路装置を実現できると
いう効果がある。
【0066】(6)請求項6に係る発明によれば、遅延
回路は複数のインバータ回路の直列回路として構成され
るため、第1及び第2遅延時間の設定を容易に調整でき
るという効果を得ることができる。従って、各種の半導
体回路装置に対しても、柔軟な設計を可能とする効果を
有する。
【0067】(7)請求項7に係る発明によれば、上記
(1)〜(2)と同様の効果を得ることができる。
【0068】(8)請求項8及び9に係る発明によれ
ば、上記(1)〜(5)と同様の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体回路装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る、半導体回路装
置の構成を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る、半導体回路装
置の動作波形図である。
【図4】 従来の半導体回路装置の構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】 1 伝達信号線(第1信号線)、3 駆動回路、5 レ
シーバ回路、6 出力信号線、7 遅延回路、8A 第
1インバータ回路、8B 第2インバータ回路、9 第
1遅延信号線、10 第2遅延信号線(第2信号線)、
11 第2カレントミラー型差動増幅回路、14 第1
カレントミラー型差動増幅回路、17OR−NAND複
合ゲート回路、20 差動増幅回路、V1 伝達信号
(第1信号)、V6 出力信号、V9 ソース信号、V
10 第2遅延信号(第2信号)、Vtn 第1しきい
値電圧、Vtp 第2しきい値電圧、Vdd 高電源電
位、dt1 第1遅延時間、dt2 第2遅延時間。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1信号を生成する駆動回路と、 前記第1信号を伝達する第1信号線と、 前記第1信号線に接続され、前記第1信号を所定の時間
    だけ遅延させて、第2信号として出力する遅延回路と、 前記第2信号を伝達する第2信号線と、 前記第1及び第2信号線をその入力信号線とする差動増
    幅回路とを備え、 前記所定の時間は、前記第1信号が低電源電位から所定
    の第1しきい値電圧だけ高電位に変化するまでに要する
    時間よりも長く、 前記第1しきい値電圧は、前記低電源電位と高電源電位
    との中間電位よりも小さく、 前記第1及び第2信号が共に前記低電源電位のときに
    は、前記差動増幅回路は前記低電源電位の出力信号を出
    力し、 前記第1信号が前記低電源電位から前記所定の第1しき
    い値電圧だけ前記高電位に到達するときに応じて、前記
    差動増幅回路は前記出力信号のレベルを前記低電源電位
    から前記高電源電位へと変更し、 前記第1及び第2信号が共に前記高電源電位にあるとき
    には、前記差動増幅回路は前記高電源電位の前記出力信
    号を出力し続けることを特徴とする、半導体回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体回路装置であっ
    て、 前記所定の時間は、前記第1信号が前記高電源電位より
    所定の第2しきい値電圧だけ変化するのに要する時間よ
    りも長く、 前記第2しきい値電圧は、前記中間電位よりも小さく、 前記第1信号が前記高電源電位より前記所定の第2しき
    い値電圧だけ下降したときに応じて、前記差動増幅回路
    は前記出力信号のレベルを前記高電源電位から前記低電
    源電位へと変更することを特徴とする、半導体回路装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の半導体回路
    装置であって、 前記第2信号のレベル変化は前記第1信号のレベル変化
    の完了と同時又はそれよりも以降に完了することを特徴
    とする、半導体回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体
    回路装置であって、 前記第1及び第2信号が共に前記高電源電位、又は前記
    低電源電位にあるときには、前記差動増幅回路にはDC
    電流が流れないことを特徴とする、半導体回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体回路装置であっ
    て、 前記遅延回路は、 前記第1信号を第1遅延時間だけ遅延する第1遅延回路
    と、 前記第1遅延回路が出力する第1遅延信号を、更に第2
    遅延時間だけ遅延して第2遅延信号として出力する第2
    遅延回路とを備え、 前記所定の時間とは、前記第1遅延時間と前記第2遅延
    時間との和より成り、 前記差動増幅回路は、 前記第1信号と前記第2遅延信号とをその入力とし、前
    記低電源電位を有する低電位電源に接続された低電位側
    端子と、前記第1遅延信号を入力する高電位側端子とを
    有する第1カレントミラー型差動増幅回路と、 前記第1信号と前記第2遅延信号とをその入力とし、前
    記高電源電位を有する高電位電源に接続された高電位側
    端子と、前記第1遅延信号を入力する低電位側端子とを
    有する第2カレントミラー型差動増幅回路とを備え、 前記差動増幅回路は、前記第1カレントミラー型差動増
    幅回路の出力信号のレベル変化に応じて前記低電源電位
    から前記高電源電位へと立ち上がる前記出力信号を出力
    し、 前記差動増幅回路は、前記第2カレントミラー型差動増
    幅回路の出力信号のレベル変化に応じて前記高電源電位
    から前記低電源電位へと立ち下がる前記出力信号を出力
    することを特徴とする、半導体回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体回路装置であっ
    て、 前記遅延回路は、複数のインバータ回路の直列回路とし
    て構成されることを特徴とする、半導体回路装置。
  7. 【請求項7】 配線によって伝達される伝達信号と、前
    記伝達信号の遅延信号とを、その入力信号とする差動増
    幅回路を備えることを特徴とする、レシーバ回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のレシーバ回路であって、 前記遅延信号は、 前記伝達信号に対して第1遅延時間だけ遅延した第1遅
    延信号と、 前記伝達信号に対して前記第1遅延時間よりも大きな第
    2遅延時間だけ遅延した第2遅延信号とを備え、 前記差動増幅回路は、 前記伝達信号と前記第2遅延信号とをその入力とし、低
    電位電源に接続された低電位側端子と、前記第1遅延信
    号を入力する高電位側端子とを有する第1カレントミラ
    ー型差動増幅回路と、 前記伝達信号と前記第2遅延信号とをその入力とし、高
    電位電源に接続された高電位側端子と、前記第1遅延信
    号を入力する低電位側端子とを有する第2カレントミラ
    ー型差動増幅回路とを備え、 前記差動増幅回路は、前記第1カレントミラー型差動増
    幅回路の出力信号のレベル変化に応じて前記低電源電位
    から前記高電源電位へと立ち上がる前記出力信号を出力
    し、 前記差動増幅回路は、前記第2カレントミラー型差動増
    幅回路の出力信号のレベル変化に応じて前記高電源電位
    から前記低電源電位へと立ち下がる前記出力信号を出力
    することを特徴とする、レシーバ回路。
  9. 【請求項9】 第1信号を遅延させた第2信号を生成す
    る遅延回路と、 前記第1信号と前記第2信号とをその入力信号とする差
    動増幅回路とを備え、 前記第1及び第2信号が共に低電源電位のときには、前
    記差動増幅回路は前記低電源電位の出力信号を出力し、 前記第1及び第2信号が共に高電源電位のときには、前
    記差動増幅回路は前記高電源電位の出力信号を出力し、 前記第1信号が前記第2信号よりも高電位のときには、
    前記差動増幅回路は前記高電源電位の出力信号を出力
    し、 前記第1信号が前記第2信号よりも低電位のときには、
    前記差動増幅回路は前記低電源電位の出力信号を出力す
    ることを特徴とする、レシーバ回路。
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