JPH1121624A - 溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼およびその製造方法 - Google Patents
溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼およびその製造方法Info
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- JPH1121624A JPH1121624A JP12643198A JP12643198A JPH1121624A JP H1121624 A JPH1121624 A JP H1121624A JP 12643198 A JP12643198 A JP 12643198A JP 12643198 A JP12643198 A JP 12643198A JP H1121624 A JPH1121624 A JP H1121624A
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Abstract
ーステナイト系耐熱鋼を提供する。 【解決手段】 合金元素として、質量%で、C:0.0
5%未満、Si:5%以下、Mn:2%未満、P:0.
03%以下、S:0.005%以下、Cr:15〜20
%、Ni:6〜15%、W:1.5〜10%、Nb:
0.2%〜0.5%、V:0.05〜1.5%、N:
0.15%超〜0.4%を含有し、残部Feおよび不可
避的不純物よりなるビレットを、1220℃以上130
0℃以下に加熱した後、熱間押出で延伸加工し、550
℃まで平均0.9℃/秒以上の冷却速度で冷却してオー
ステナイト単相組織とし、1175℃以上でかつ熱間押
出前の加熱温度以下で固溶化熱処理を施し、固溶化熱処
理後の鋼中Nb固溶量を質量%で0.2%以上とするこ
とを特徴とする溶接性に優れたオーステナイト系耐熱鋼
の製造方法。
Description
強度を有すると共に、優れた溶接性および良好な耐粒界
腐食特性を兼ね備えて、使用環境が過酷化しつつあるボ
イラ用鋼材に適用して優れた性能を発揮するオーステナ
イト系耐熱鋼、およびその製造方法に係わるものであ
る。
向上、近年の炭酸ガス排出抑制の点から、蒸気条件を高
温高圧化した超々臨界圧ボイラが計画されている。従来
のオーステナイト系耐熱鋼、例えばSUS347Hはク
リープ破断強度が不足し、このような過酷な環境下で使
用できないことから、高クリープ強度の材料として、
「鉄と鋼」第70年 S1409頁、あるいは「火力原
子力発電」第38巻 第75頁に示されているように、
Nb,Ti等の炭窒化物による析出強化、Moによる固
溶強化などを利用したオーステナイト系耐熱鋼管が開発
されている。しかし、これらの耐熱鋼は多量の合金元素
を含むために、従来のオーステナイト系耐熱鋼で溶接が
比較的困難とされるSUS310Sに比べても、溶接が
必ずしも容易とはいえず、溶接作業性の改善が課題とな
っていた。
12号にて、溶接性改善のためにC量を低減させた成分
系で、W,Nb,V,Nを同時にある特定の成分範囲に
限定して添加させることにより、C量低減による高温強
度の低下を補った、溶接性に優れ高温強度が高い耐熱鋼
を発明し提示している。
412号に提示されている耐熱鋼は従来のオーステナイ
ト系ステンレス鋼の製造方法に従って製造すれば高い高
温強度が得られるものであるが、ボイラ用鋼管として用
いられるオーステナイト系耐熱鋼には溶接性、高温強度
以外に、管内面の耐水蒸気酸化性が求められる。耐水蒸
気酸化性は金属組織を微細化させることにより向上する
ことは周知の事実である。しかし、高温強度を高くする
ためにはできるだけ高温で固溶化熱処理を施すことが望
ましく、そのために結晶粒が粗大化し耐水蒸気酸化性の
低下を招く。本発明者らは、その後の種々の検討によ
り、鋼の組成および製造方法に従来にない新たな手法を
取り入れることにより、耐水蒸気酸化性を低下させるこ
となく、この鋼の高温強度をさらに向上させることがで
きる画期的な製造方法を見いだした。
し、耐水蒸気酸化性を低下させることなく、溶接性が良
好で、優れた高温強度を有するオーステナイト系耐熱
鋼、およびその製造方法を提供することを目的とする。
善のためにC量を低減させた成分系で、C量低減による
高温強度の低下を他の元素の添加で補うべく、種々の検
討を行った結果、W,Nb,V,Nを同時にある特定の
成分範囲に限定して添加することにより、その相乗効果
で、低Cの成分系においても高い高温強度を維持できる
ことを見いだした。さらに、この成分系において、製造
時の加熱・冷却条件を限定することにより、耐水蒸気酸
化性を低下させることなく、より高い高温強度を示す耐
熱鋼が製造できることを見いだした。
であり、その要旨とするところは、以下の特徴を有する
溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼の製造方
法である。すなわち、 (1) 合金元素として、質量%で、 C :0.05%未満、 Si:5%以下、 Mn:2%未満、 P :0.03%以下、 S :0.005%以下、 Cr:15〜20%、 Ni:6〜15%、 W :1.5〜10%、 Nb:0.2%〜0.5%、V :0.05〜1.5%、 N :0.15%超〜0.4% を含有し、残部Feおよび不可避的不純物よりなるビレ
ットを、1220℃以上1300℃以下に加熱した後、
熱間押出で延伸加工し、550℃まで平均0.9℃/秒
以上の冷却速度で冷却してオーステナイト単相組織と
し、1175℃以上でかつ熱間押出前の加熱温度以下で
固溶化熱処理を施し、固溶化熱処理後の鋼中Nb固溶量
を質量%で0.2%以上とすることを特徴とする溶接性
に優れたオーステナイト系耐熱鋼の製造方法。
220℃以上1300℃以下に加熱した後、熱間押出で
延伸加工し、550℃まで平均0.9℃/秒以上の冷却
速度で冷却してオーステナイト単相組織とし、冷間引き
抜きによりさらに延伸加工し、1175℃以上でかつ熱
間押出前の加熱温度以下で固溶化熱処理を施し、固溶化
熱処理後の鋼中Nb固溶量が質量%で0.2%以上とす
ることを特徴とする溶接性に優れたオーステナイト系耐
熱鋼の製造方法。
て、冷間引き抜きにより延伸加工した後、さらに熱間押
出前の加熱温度とほぼ同じ温度で軟化焼鈍し、550℃
まで平均0.9℃/秒以上の冷却速度で冷却して、再び
冷間引き抜きによりさらに延伸加工する工程を1回以上
繰り返すことを特徴とする前記(2)記載の溶接性に優
れたオーステナイト系耐熱鋼の製造方法。
にMoを質量%で2.0%以下を含有し、かつMo+W
≦10%を満足することを特徴とする前記(1)、
(2)又は(3)記載の溶接性に優れた高強度オーステ
ナイト系耐熱鋼の製造方法。
(C+N−0.1)−1.8Vを満足することを特徴と
する前記(1)、(2)、(3)又は(4)記載の溶接
性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼の製造方法。
にBを質量%で0.005%以下を含有することを特徴
とする前記(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)
記載の溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼の
製造方法。
を、熱間押出加工、あるいはさらに冷間引き抜き加工を
し、固溶化熱処理を施して製造される耐熱鋼であって、
固溶化熱処理後の鋼組織がオーステナイト単相であり、
かつ、鋼中のNb固溶量が0.2質量%以上であること
を特徴とする溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐
熱鋼。
量%で2.0%以下を含有し、かつMo+W≦10%を
満足する鋼であることを特徴とする前記(7)記載の溶
接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼。
にNb<8(C+N−0.1)−1.8Vの関係を満足
することを特徴とする前記(7)又は(8)記載の溶接
性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼。
量%で0.005%以下を含有する鋼であることを特徴
とする前記(7)、(8)又は(9)記載の溶接性に優
れた高強度オーステナイト系耐熱鋼。
成分範囲の限定理由について説明する。 C:溶接時の高温割れや延性低下を防止するためにはC
量をできるかぎり下げる必要があるが、良好な溶接性を
確保するために、C量の上限値は次のような実験に基づ
いて設定した。図1に、C以外の主要な合金元素が本発
明の範囲内にある鋼(Cr:18%,Ni:13%,
W:4%)においてC量を変化させたもの(図中、◆
印)と、比較のためのSUS310STB(図中、□
印)についての溶接性を評価するバリストレイン(Vares
traint) 試験の結果を示す。図1により、C添加量を
0.05%未満に下げることで、SUS310TBより
良好な溶接性が得られることがわかった。よって、良好
な溶接性を確保するためのC量の上限値を0.05%未
満とした。
りではなく、耐酸化性や耐高温腐食特性をも向上させる
元素であるが、Si量が多過ぎるとクリープ破断強度、
靱性や溶接性を低下させる。従って、上限を5%とし
た。
間加工性を向上させる元素である。しかし、Mn量が多
過ぎると耐酸化性の劣化を招くので、2%未満の添加量
とした。
し、長時間破断強度を向上させる効果がある。しかし添
加量が多いと溶接性を著しく劣化させるのに加えて、熱
間加工性も損なうので上限を0.03%とした。
させ、またクリープ中粒界脆化を促進させるので上限を
0.005%とした。
耐高温腐食特性の向上に不可欠の元素である。従来のオ
ーステナイト系ステンレス鋼と同等以上の特性を確保す
るために、Cr量の下限を15%とした。しかし、Cr
量の増加はオーステナイトの安定性を確保するのに必要
なNi量を増大させ、経済性の面で不利となることか
ら、上限を20%とした。
め、σ相の生成を抑制するために必須な元素である。本
発明鋼における、Crをはじめとするフェライト生成元
素の含有量に対してオーステナイトの安定化を図るため
には、Ni量を6%以上とする必要がある。一方、Ni
量が増大すると経済性の面で不利となることから、上限
を15%とした。
Laves相析出などにより高温強度を高める元素で、その
効果は図2に示すように(Mo+W)%でほぼ整理でき
る。図2より、MoとWの合計量が1.5%以上の添加
で、クリープ破断強度が大幅に向上するが、10%を超
えて添加してもさらなる向上は見られないことがわか
る。
2.0%の場合には、C,Nbの添加量に応じてクリー
プ破断強度は大きく変化するが、C,Nbがそれぞれ
0.025%および0.25%以上添加されていればW
またはW+Moと、C+Nbとの複合効果で高いクリー
プ破断強度が得られる。しかしながら、W量またはWと
Moの合計量が1.5%未満では複合効果は消失するた
め好ましくない。
ると Laves相などの金属間化合物の粗大化を生じ、クリ
ープ破断延性を低下させるという問題も生ずる。さら
に、図3に示すように、Moを単独で添加すると、Mo
量が増加するにつれて耐高温腐食特性が劣化するが、一
方、Wは単独の添加においても耐高温腐食特性が劣化し
ない上に、Moと複合添加すると、Mo単独添加鋼に比
べ耐高温腐食特性が向上することが実験により明らかと
なった。従って、Wは必須成分であり、その範囲を1.
5%以上、10%以下とした。Moについては、2%を
超えて添加するとWを複合添加した場合でも耐高温腐食
特性を特に低下させることから、2.0%以下を必要に
応じて添加する。
時間クリープ破断強度を著しく向上させる。しかしなが
ら、図4に示すように、Nb量が0.2%未満では前記
効果が得られないので、Nb量の下限を0.2%とし
た。一方、前記効果は、固溶化熱処理温度で固溶し得る
Nb量が多いほど顕著である。すなわち、図8から明ら
かのように、固溶Nbが0.2%以上になると長時間ク
リープ破断強度の著しい向上が見られる。しかし、固溶
限を超えて添加すると、未固溶の炭・窒化物が残存しク
リープ破断強度を低下させる。従って、Nb量の上限を
0.5%とした。さらに望ましくは、Nb添加量の上限
は質量%でNb<8(C+N−0.1)−1.8Vを満
足するように規制すればよい。これは600℃〜700
℃の使用温度で1万時間以上経過しても、Nの固溶量を
質量%で0.1%以上を確保し、長時間側での高温強度
の低下防止するために規定する式であり、長時間側での
主な炭化物、窒化物がNbC、VC、NbN、VNであ
るとして、Nbとの原子量の比と、Nb、V以外の炭窒
化物(M23C6等)を考慮に入れた補正を加えて係数
を定めたものである。図9に示すようにNb添加量がこ
の式の値を超えると、長時間側で窒化物の析出が十分に
進んだ後の鋼中N固溶量が0.1%以下に減少するため
に、Nの固溶強化による効果が低減し、急激な強度低下
を生じて、10万時間の推定クリープ破断強度が低下す
る。
リープ破断強度を向上させる。しかしながら、図5に示
すように、V量が0.05%未満ではその効果が得られ
ず、また、1.5%を超えると添加による強度向上代は
小さくなるのでないので、Vの添加量は0.05%〜
1.5%とした。
強化してクリープ破断延性を高め、その効果により同時
にクリープ破断強度も向上させる。しかしながら、0.
005%を超えて添加すると溶接性を著しく低下させる
ので、クリープ破断延性を向上させる目的でBを添加す
る場合、その上限を0.005%とした。
ってクリ−プ破断強度を著しく向上させる元素である。
Nが0.15%以下では溶接性向上のために低C量とし
たための強度低下分を補償できず、また0.4%を超え
て添加しても長時間のクリ−プ破断強度の増加は少な
く、さらに靱性を低下させる。従って、N量の範囲を
0.15%超、0.4%以下とした。
の製造方法について説明する。本発明では、まず、通常
のステンレス鋼の溶製−鋳造プロセスにより上記化学成
分の合金ビレットを製造する。このビレットを鍛造ある
いは鋳造ままで熱間押出押出素材に供する。
レットを1220℃以上1300℃以下に加熱するので
あるが、ビレット加熱温度をこのように限定した理由を
以下に説明する。Nb含有合金は微細なNb炭窒化物の
ピン止め効果により母材の結晶粒を微細化させることが
できる。この効果を有効に利用するためには、熱間押出
温度をできる限り高くして、Nbを十分に固溶させると
共に、熱間押出後の冷却速度をできるだけ早くすること
により、熱間押出後の母材へのNb固溶量を大きくし、
また析出するNb炭窒化物はできるだけ微細なものとす
ることが必要である。こうすることにより、冷間引き抜
きを行った後の固溶化熱処理を熱間押出前の加熱温度以
下とすれば、鋼中の微細析出物が再固溶することなく、
再結晶粒の粗大化が防げると共に、微細析出物による析
出強化により高温強度は向上する。
は最低でも1175℃、望ましくは1200℃以上は必
要であるが、図7に示すように固溶化熱処理温度を12
00℃にした場合に、熱間押出前の加熱温度と結晶粒度
との関係を見ると、加熱温度1220℃以上であれば最
低限耐水蒸気酸化性を確保できる粒度番号5番以上が確
保できる。熱間押出前の加熱温度が1300℃以上にな
ると、熱間押出時の加工発熱も加わることにより、溶融
脆化により熱間加工性が著しく低下するために、上限は
1300℃とした。
上述のようにできるだけ早い温度で冷却するのである
が、Nb炭窒化物の析出がほぼ停止する550℃まで、
0.9℃/秒以上の冷却速度で冷却すれば、高温強度に
寄与しない粗大なNb炭窒化物の析出を抑制することが
できる。
するために、凝固ままの金属組織に若干のフェライト相
が含有するような成分系を選定することができるが、本
発明では、上記条件による熱間押出工程を経た後の金属
組織は、オーステナイト単相組織となるように限定す
る。その理由は熱間押出工程後の金属組織にフェライト
相が存在すると、それが最終製品まで残存するため、高
温での使用中に短期間でσ相が析出し、大幅にクリープ
破断強度が低下するためである。従って、請求項で限定
した化学成分範囲内で熱間押出工程後にフェライト相を
含有しない成分系を適宜選定する必要がある。
あるが、通常はその前に1回以上の冷間引き抜きを施す
ことが多い。2回以上冷間引き抜きを施す場合には、そ
の間に軟化焼鈍工程が加わるが、その場合、軟化焼鈍温
度を熱間押出前加熱温度とほぼ同一とし、冷却速度を5
50℃まで平均して0.9℃/秒以上とすることによ
り、熱間押出直後のNb固溶量、Nb炭窒化物のサイズ
を維持させることができる。固溶化熱処理温度は前述の
ように最低1175℃以上、望ましくは1200℃以上
は必要であり、かつ、熱間押出前の加熱温度以下で行う
必要がある。
り、機械的特性を向上する。図8に示すように、固溶化
熱処理後の鋼中Nb固溶量が、質量%で0.2%未満の
場合にクリープ強度は著しく低下するため、本発明では
固溶化熱処理後の鋼中Nb固溶量を質量%で0.2%以
上と限定した。従って、固溶化熱処理後の冷却はNbが
0.2%以上鋼中に固溶するような冷却速度を適宜選定
して実施しなければならない。
熱間鍛造、その他の熱間加工方法による製造においても
同様に実施できる。冷間引き抜きに換えて、他の冷間加
工法を採用しても良いことは言うまでもない。
する。表1に示す6種類の化学成分の供試鋼に対して、
熱間押出前の加熱温度、熱間押出後の冷却速度、固溶化
熱処理温度を変化させて外径50mm、内径34mmの鋼管
を製造し、クリープ破断試験および結晶粒度測定を行っ
た。クリープ破断強度については、データを Larson-Mi
ller法で整理し、650℃×10万時間破断強度を推定
した。結果を表2に示す。記号イ〜ヘは本発明の化学成
分のビレットであり、記号トはNb添加量が8(C+N
−0.1)−1.8Vを超えたビレットである。
により製造した例であり、記号N〜Uは従末法あるいは
本発明方法と条件が異なる方法により製造した比較例で
ある。本発明方法により製造した場合、従来方法で製造
した場合あるいは本発明方法と条件が異なる方法で製造
した場合と比較して650℃×10万時間のクリープ破
断強度が130MPa と非常に優れ、また結晶粒度も5番
以上の細粒となるため耐水蒸気酸化性の低下が少ない。
それに対して、比較例N〜Rはビレット加熱温度が低
く、熱押後の冷却速度も遅いため、Nb炭窒化物が粗大
化してしまい、クリープ破断強度が低下し、また、再結
晶粒が粗大化したため耐水蒸気酸化性が低下した。比較
例Sは本発明方法に従って製造しようとしたにもかかわ
らず、固溶化熱処理の失敗により鋼中Nb固溶量が本発
明の範囲以下となってしまい、クリープ破断強度が低下
した例である。比較例Tは、1回目の冷間引抜ののちの
軟化焼鈍温度がビレット加熱温度より低過ぎて、高温熱
間押出の効果が失われてクリープ破断強度が低下した例
である。比較例UはNb添加量が8(C+N−0.1)
−1.8Vを超えて添加されたため、750℃×1万時
間におけるNの固溶量が0.05%に低下したことによ
り650℃×10万時間の推定クリープ破断強度が低下
した例である。
酸化性を保持しつつ、従来よりも高温強度に優れたオー
ステナイト系耐熱鋼を安価に提供することが可能とな
り、産業の発展に寄与するところ極めて大なるものがあ
る。
た鋼とSUS310STBのバリストレイン試験の結果
を示すグラフである。
示すグラフである。
すグラフである。
グラフである。
ラフである。
ラフてある。
間押出前の加熱温度と固溶化熱処理後の結晶粒度との関
係を示すグラフである。
の影響を示すグラフである。
を示すグラフである。
グラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 合金元素として、質量%で、 C :0.05%未満、 Si:5%以下、 Mn:2%未満、 P :0.03%以下、 S :0.005%以下、 Cr:15〜20%、 Ni:6〜15%、 W :1.5〜10%、 Nb:0.2%〜0.5%、 V :0.05〜1.5%、 N :0.15%超〜0.4%を含有し、残部Feおよ
び不可避的不純物よりなるビレットを、1220℃以上
1300℃以下に加熱した後、熱間押出で延伸加工し、
550℃まで平均0.9℃/秒以上の冷却速度で冷却し
てオーステナイト単相組織とし、1175℃以上でかつ
熱間押出前の加熱温度以下で固溶化熱処理を施し、固溶
化熱処理後の鋼中Nb固溶量を質量%で0.2%以上と
することを特徴とする溶接性に優れたオーステナイト系
耐熱鋼の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のビレットを、1220℃
以上1300℃以下に加熱した後、熱間押出で延伸加工
し、550℃まで平均0.9℃/秒以上の冷却速度で冷
却してオーステナイト単相組織とし、冷間引き抜きによ
りさらに延伸加工し、1175℃以上でかつ熱間押出前
の加熱温度以下で固溶化熱処理を施し、固溶化熱処理後
の鋼中Nb固溶量が質量%で0.2%以上とすることを
特徴とする溶接性に優れたオーステナイト系耐熱鋼の製
造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の製造方法において、冷間
引き抜きにより延伸加工した後、さらに熱間押出前の加
熱温度とほぼ同じ温度で軟化焼鈍し、550℃まで平均
0.9℃/秒以上の冷却速度で冷却して、再び冷間引き
抜きによりさらに延伸加工する工程を1回以上繰り返す
ことを特徴とする請求項2記載の溶接性に優れたオース
テナイト系耐熱鋼の製造方法。 - 【請求項4】 ビレットが、合金元素としてさらにMo
を質量%で2.0%以下を含有し、かつMo+W≦10
%を満足することを特徴とする請求項1、2又は3記載
の溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼の製造
方法。 - 【請求項5】 ビレットの合金元素が、Nb<8(C+
N−0.1)−1.8Vを満足することを特徴とする請
求項1、2、3又は4記載の溶接性に優れた高強度オー
ステナイト系耐熱鋼の製造方法。 - 【請求項6】 ビレットが、合金元素としてさらにBを
質量%で0.005%以下を含有することを特徴とする
請求項1、2、3、4又は5記載の溶接性に優れた高強
度オーステナイト系耐熱鋼の製造方法。 - 【請求項7】 合金元素として、質量%で、 C :0.05%未満、 Si:5%以下、 Mn:2%未満、 P :0.03%以下、 S :0.005%以下、 Cr:15〜20%、 Ni:6〜15%、 W :1.5〜10%、 Nb:0.2%〜0.5%、 V :0.05〜1.5%、 N :0.15%超〜0.4%を含有し、残部Feおよ
び不可避的不純物よりなる鋼を、熱間押出加工、あるい
はさらに冷間引き抜き加工をし、固溶化熱処理を施して
製造される耐熱鋼であって、固溶化熱処理後の鋼組織が
オーステナイト単相であり、かつ、鋼中のNb固溶量が
0.2質量%以上であることを特徴とする溶接性に優れ
た高強度オーステナイト系耐熱鋼。 - 【請求項8】 合金元素として、さらにMoを質量%で
2.0%以下を含有し、かつMo+W≦10%を満足す
る鋼であることを特徴とする請求項7記載の溶接性に優
れた高強度オーステナイト系耐熱鋼。 - 【請求項9】 鋼に含有される合金元素が、さらにNb
<8(C+N−0.1)−1.8Vの関係を満足するこ
とを特徴とする請求項7又は8記載の溶接性に優れた高
強度オーステナイト系耐熱鋼。 - 【請求項10】 合金元素として、さらにBを質量%で
0.005%以下を含有する鋼であることを特徴とする
請求項7、8又は9記載の溶接性に優れた高強度オース
テナイト系耐熱鋼。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP12643198A JP3848463B2 (ja) | 1997-05-08 | 1998-05-08 | 溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼およびその製造方法 |
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| JP9-118525 | 1997-05-08 | ||
| JP12643198A JP3848463B2 (ja) | 1997-05-08 | 1998-05-08 | 溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼およびその製造方法 |
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| JPH1121624A true JPH1121624A (ja) | 1999-01-26 |
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|---|---|---|---|
| JP12643198A Expired - Lifetime JP3848463B2 (ja) | 1997-05-08 | 1998-05-08 | 溶接性に優れた高強度オーステナイト系耐熱鋼およびその製造方法 |
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