JPH11216358A - 炭化水素吸着剤及び排ガス浄化触媒 - Google Patents
炭化水素吸着剤及び排ガス浄化触媒Info
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- JPH11216358A JPH11216358A JP10154337A JP15433798A JPH11216358A JP H11216358 A JPH11216358 A JP H11216358A JP 10154337 A JP10154337 A JP 10154337A JP 15433798 A JP15433798 A JP 15433798A JP H11216358 A JPH11216358 A JP H11216358A
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Abstract
吸着剤、及び、高温に晒された後でも窒素酸化物を効率
的に除去する排ガス浄化触媒を提供する。 【解決手段】X線粉末回折の格子面間隔d=1.15±
0.03nmと0.397±0.01nmのX線回折強
度の和が触媒学会参照触媒JRC−Z−HM−20
(3)のd=0.346±0.01nmの回折強度に対
して90%以上であるか焼されたβ型ゼオライトを炭化
水素吸着剤とする。またこのような炭化水素吸着剤と、
活性金属を多孔性担体に含有させた窒素酸化物除去触媒
から排ガス浄化触媒を構成する。
Description
関するものである。また本発明は自動車等の内燃機関か
ら排出される排気ガス中の窒素酸化物を除去するための
触媒及び排ガスの浄化方法に関するものである。
化水素を含有する排ガスの浄化において、三元触媒を排
ガスと接触させる方法が実用化されている。しかしなが
ら、エンジン始動時などの排ガス温度が低い場合、炭化
水素は触媒浄化されずにそのまま排出されてしまう。
化に対し、特開平2−135126号公報では炭化水素
を吸着浄化することを目的として、Y型ゼオライト及び
モルデナイト構造のゼオライトをコートしたモノリス担
体の一部に1種以上の金属を担持した炭化水素の吸着剤
を用いた排ガス浄化装置が提案されている。この他にも
ゼオライトを構成成分とした炭化水素の吸着剤が数多く
提案されている。
SiO2/Al2O3モル比が40以上のゼオライト、特
開平7−213910号公報ではSiO2/Al2O3モ
ル比が50〜2000であるモルデナイト、β型ゼオラ
イト、ZSM−5及びSiO2/Al2O3モル比が50
〜300であるUYSからなる群から選ばれた少なくと
も一種のゼオライト、特開平8−10566号公報で
は、SiO2/Al2O3モル比が40以上であるZSM
−5、USY、β型ゼオライトのいずれかのゼオライ
ト、特開平8−224449号公報では300より大き
いシリカ対アルミナの重量比のゼオライトであり、好ま
しいゼオライトとしてZSM−5、ゼオライトY、ゼオ
ライト11,β型ゼオライト又はシリカライトが提案さ
れている。
合ゲルにβ型ゼオライトの種結晶を添加した上で、28
〜55℃/hr程度の緩やかな昇温速度で昇温すること
を特徴として合成されたβ型ゼオライト、特開平9−3
8485号公報では残留アルミニウム率が20%未満と
なるように脱アルミニウム処理されると共に、比表面積
が500m2/g以上に維持されるように脱アルミニウ
ム度を設定したβ型ゼオライトが炭化水素の吸着剤の構
成成分として提案されている。
去方法は、いずれも排ガス中に含まれる炭化水素をエン
ジン始動時の低温域で吸着剤に一旦吸着せしめておき、
かつ排ガス浄化触媒が作動する温度まで吸着保持し、そ
れ以上の温度域で吸着剤から脱離した炭化水素を排ガス
浄化触媒で触媒浄化するものである。
気ガスの中で人体に対して有害である窒素酸化物、一酸
化炭素及び炭化水素はPt,Pd,Rhを担体上に担持
させた三元触媒により除去されている。近年では、資源
問題、地球温暖化の環境問題がクローズアップされてい
る中で、二酸化炭素の排出量低減のため、希薄燃焼方式
あるいは直噴燃焼方式のガソリンエンジンやディーゼル
エンジンの普及が図られている。これらのエンジン排ガ
スは過剰の酸素を含んでいるために、従来の三元触媒に
よる窒素酸化物の除去が困難である。
化物を除去する方法として、アンモニアを還元剤とした
V2O5/TiO2上での選択還元法、アルカリ溶液への
吸収法が知られている。しかし、アンモニアは法令で指
定される毒物であり、危険性も高く、移動体である自動
車への適用は困難である。一方、吸収法ではアルカリ溶
液の補充、処理等の操作性の点で、一般的な自動車等の
移動体への適用は困難である。
対して、Pt,Pd,Rh,Ir,Ruから選択される
1種以上の金属でイオン交換されたゼオライトから成る
排ガス浄化触媒(特開平1−135541号公報)をは
じめ、多くの排ガス浄化触媒が提案されている。特開平
1−135541号公報で提案されている触媒は、排ガ
ス中に含まれている炭化水素、水素などの還元性ガスを
利用して、窒素酸化物を還元除去するものである。
化水素の排出抑制を目的に、低温時に排ガス中の炭化水
素を吸着剤に吸着させておき、排ガス温度が上昇する際
に吸着剤から脱離する炭化水素を利用して、更に窒素酸
化物の除去性能を向上させることが提案されている。炭
化水素の吸着剤と窒素酸化物除去触媒を組み合わせた排
ガス浄化触媒において、これまでに以下の触媒が提案さ
れている。
媒に関して冷間状態でかつ空燃比がリッチの状態で炭化
水素を選択的にゼオライトに吸着し、排ガス温度の上昇
によりゼオライトから脱離した炭化水素及び排ガス中の
窒素酸化物、一酸化炭素、炭化水素を浄化する触媒とし
て、担体上にゼオライトを主成分とする第一触媒層とそ
の上に酸化還元能を備えた貴金属触媒を主成分とする第
二触媒層から成ることを特徴とする排ガス浄化触媒、特
開平5−293380号公報では多孔体から成る担体に
少なくともPtを含む触媒成分を担持させた触媒と、固
体酸性及び分子篩性を有するアルミノシリケートを主体
とし、アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選択され
た少なくとも1種以上の金属を担持してなる炭化水素吸
着剤から構成されることを特徴とする排ガス浄化触媒が
提案されている。
結晶質の金属含有シリケートに触媒金属を担持させてな
り排気ガス中のNOxをHCの存在下で浄化するNOx
触媒に、排気ガス中のHCを吸着し一定温度以上になる
と該吸着したHCを脱離するHC吸着剤が混入されてい
る排ガス浄化触媒、特開平8−164338号公報では
担体上に無機結晶性モレキュラーシーブよりなる炭化水
素吸着剤が担持され、その炭化水素吸着剤粒子の表面に
Pdを触媒金属とする第一触媒層を形成し、更に第一触
媒層の上に希土類酸化物を主成分とする希土類酸化物層
を形成し、希土類酸化物層の上にPt、Rhのうち少な
くとも一方を触媒とする第二触媒層を形成していること
を特徴とする排ガス浄化触媒が提案されている。また特
開平9−872号公報での内燃機関の排気管内に電子供
与性及び/又は二酸化窒素の吸収及び放出作用を有する
物質と貴金属とを含む低温着火性触媒組成物と炭化水素
吸着能を有する吸着剤が配置されて成る排ガス浄化シス
テムも提案されている。
出による環境汚染の問題が大きくクローズアップされて
おり、炭化水素の除去技術の向上が望まれている。
素の吸着特性は、炭化水素の種類及びゼオライトのマト
リックス特性に大きく影響される。炭化数の少ない炭化
水素の吸着特性については、その分子径が小さいため、
ゼオライト細孔内への拡散、移動が起こりやすく、吸着
も容易である。しかし炭化水素の移動の容易性のため、
脱離も容易となり、結果として三元触媒に代表される炭
化水素の浄化触媒が作動する温度より低温で炭化水素が
脱離し、浄化が不十分となる。一方、炭素数が大きい炭
化水素の吸着特性については、ゼオライトの細孔径より
分子径が大きい炭化水素では、細孔内への拡散、移動が
容易でないため、ゼオライト細孔内が吸着点として十分
に機能しない。よって炭化水素の吸着量が減少し、炭化
水素が十分に浄化されずにそのまま排出される。
レン、プロピレンなどの低級炭化水素あるいはトルエン
などの芳香族化合物及びガソリンエンジンから排出され
る炭化水素に対する吸着特性に関して検討されている
が、炭素数が7以上の炭化水素、特に軽油の構成成分で
もある直鎖状のパラフィン及び多環芳香族化合物などの
炭化水素に関する吸着特性の詳細は明確でない。
は、炭化水素吸着剤と組み合わせることで、吸着炭化水
素による窒素酸化物の除去活性の向上が認められるが、
その効果は十分なものではなく、更なる性能向上が求め
られる。
0℃以上にも達するため、炭化水素吸着剤及び排ガス浄
化触媒が高温に晒された後でも、吸着性能及び浄化活性
が低下しない、即ち耐熱性の高い吸着剤及び浄化触媒で
ある必要がある。
問題点を解決するためになされたものであり、炭化水素
の吸着能が高く、十分な耐熱性を有する吸着剤、及びそ
の吸着剤を用いてガス中に含有される炭化水素を吸着除
去する方法を提供することにある。また本発明の吸着剤
と窒素酸化物除去触媒とを用いた排ガス浄化触媒及び排
ガス浄化方法を提供することにある。
課題に対して鋭意検討した結果、結晶性の高いβ型ゼオ
ライトから成る炭化水素の吸着剤が高い耐熱性を有し、
そのような吸着剤と、窒素酸化物の除去性能及び耐久性
に優れる触媒とを組み合わせた排ガス浄化触媒が、高い
窒素酸化物の除去活性を有し、更には高温に晒された後
の活性低下が小さく、耐久性に優れていることを見出し
本発明を完成するに至った。
d=1.15±0.03nmと0.397±0.01n
mのX線回折強度の和が触媒学会参照触媒JRC−Z−
HM−20(3)のd=0.346±0.01nmの回
折強度に対して90%以上であるか焼されたβ型ゼオラ
イトから構成されることを特徴とする、炭化水素吸着剤
である。また本発明は、このような炭化水素吸着剤を気
相と接触させることを特徴とする、気相中の炭化水素の
吸着除去方法である。また本発明は、このような炭化水
素吸着剤と、活性金属を多孔性担体に含有させた窒素酸
化物除去触媒から構成されることを特徴とする排ガス浄
化触媒である。更に本発明は、このような排ガス浄化触
媒を排ガスに接触させることを特徴とする排ガス浄化方
法である。以下、本発明を詳細に説明する。
トからなることが必須である。β型ゼオライトとは、x
Mn/2O・Al2O3・ySiO2・zH2O(但し、nは
陽イオンMの原子価、xは0〜2.5の範囲の数、yは
1以上の数、zは0以上の数)の組成を有する。その構
造に関してはZEOLITES,12(5)58−59
(1992)及び特開平5−201722号公報に記載
されており、12員環細孔を有し、表1に示すX線回折
で得られる結晶構造を有するゼオライトとして、公知で
ある。
は、ゼオライトの合成時に含有させた有機化合物を除去
するためにか焼した後の状態で、X線粉末回折の格子面
間隔d=1.15±0.03nmと0.397±0.0
1nmの回折強度の和が触媒学会参照触媒JRC−Z−
HM−20(3)のd=0.346±0.01nmの回
折強度に対して90%以上である結晶性を有しているこ
とが必須である。ゼオライトの結晶性については、通
常、X線回折により評価することができる。一般にX線
回折による結晶性は、検出される回折ピークのピーク強
度(高さ)及びピーク面積で評価することができる。ゼ
オライトの結晶性が高い場合はゼオライトに帰属される
回折ピークの検出強度が大きくなり、アモルファス成分
等の不純物が共存するような結晶性が低い場合には、回
折ピークが小さくなる。即ち、本発明に係るβ型ゼオラ
イトは、アモルファス成分などの不純物をほとんど含ま
ず、その結晶性が高いことから吸着容量が増加すると共
に耐熱性も向上する。
比は、特に限定されないが、炭化水素の吸着特性及び耐
熱性を高めるためには10〜1000が好ましく、更に
好ましくは20〜500である。
の結晶粒径は特に限定されるものではないが、耐熱性を
高めるためには、平均粒径が3〜10μmであり、1μ
m以上の粒子が80%以上である粒径分布を有している
ことが好ましい。ゼオライトの粒径については、電子線
顕微鏡やコールターカウンター等の分析機器で測定する
ことができ、所定範囲の粒径の占有割合で表されるガウ
ス型の粒径分布及びその粒径分布から算出される平均粒
径として評価することができる。
る。本発明に係るβ型ゼオライトは前述の様な結晶性を
有していれば良く、製造方法は特に限定されない。例え
ば、特開平5−201722号公報で記載されているよ
うなテンプレート剤として、テトラエチルアンモニウム
等を用いた水性反応スラリーを原料に、加熱して結晶化
する水熱合成法で製造することができる。更には特開平
9−175818号公報に記載されているように、50
℃以上の温度で乾燥した粉末状原料組成物を液相の水と
直接接触させることなく、80〜200℃で自生する水
蒸気と接触させて製造されることに特徴づけられる方法
を採用すると、結晶性のより高いβ型ゼオライトが得ら
れ、より好ましい。
型ゼオライトの製造において、原料組成はアルミナ源、
シリカ源、アルカリ源及びテトラエチルアンモニウムイ
オンからなる。アルミナ源として硫酸アルミニウム、ア
ルミン酸ナトリウム、水酸化アルミニウム、アルミノシ
リケートゲル等を、またシリカ源としてコロイダルシリ
カ、無定型シリカ、珪酸ナトリウム、アルミノシリケー
トゲル等を用いることができ、他の成分と十分均一に混
合できる形態のものが望ましい。
ルミン酸ナトリウム及び珪酸ナトリウム中のアルカリ成
分、又はアルミノシリケートゲル中のアルカリ成分等が
好適に用いられる。また、水酸化カリウム、アルミン酸
カリウム等を用いても良い。テトラエチルアンモニウム
イオンについては、通常テトラエチルアンモニウムヒド
ロキシドが用いられる。
し、均一なスラリーとする。ここで使用する水の量は特
に限定されない。次にこの均一スラリーを50℃以上の
温度で乾燥し、粉末状原料組成物を得る。乾燥温度につ
いて、その上限は特に限定されないが、水分が沸騰しな
い温度範囲が好ましく、その温度での平衡水分量になる
まで均一に乾燥する。乾燥温度が50℃未満では粉末状
原料組成物の水分量が高くなり、結晶性が低下する恐れ
がある。また、均一スラリーを乾燥する方法は特に限定
されないが、原料混合物の水性スラリーを撹拌下で乾燥
することが好ましい。
化物のモル比で表して SiO2/Al2O3=10〜1000 M2O/SiO2=0〜0.4 TEA2O/SiO2=0.1〜1.0 である(ここでMはアルカリ金属、TEAはテトラエチ
ルアンモニウムを表す)。更に好ましくは SiO2/Al2O3=20〜600 M2O/SiO2=0〜0.1 TEA2O/SiO2=0.15〜0.25 である。
液相の水と直接接触させることなく、但し所定の温度で
自生する水蒸気と接触させて結晶化させる。
好ましい。80℃未満では結晶化速度が非常に遅く、長
時間の結晶化時間を要するため、経済性に欠ける。ま
た、200℃より高い温度ではテトラエチルアンモニウ
ムイオンの分解が激しくなり、結晶性の高いβ型ゼオラ
イトが得られない恐れがある。
そのか焼品が用いられる。合成されたゼオライトのか焼
は、合成時にゼオライト中に含有されたテトラエチルア
ンモニウムイオンを除去するために行うものであり、テ
トラエチルアンモニウムイオンが十分に除去される条件
で処理できる。一般に550〜1000℃の温度、0.
5〜10時間の焼成時間で処理することができ、また焼
成雰囲気も空気、窒素、酸化性ガスを含んだ空気又は窒
素のいずれであっても良い。β型ゼオライト中のNa等
のイオンをアンモニウム塩あるいは鉱酸等で処理し、H
型あるいはNH4型として用いることもできる。
遷移金属を含有させてもよく、それにより炭化水素の吸
着性能をより発揮させることができる。遷移金属を含有
させる場合、遷移金属に特に制限はなく、例えば周期律
表のIIIa,IVa,Va,VIa,VIIa,VI
II,Ib,IIb族の元素があげられ、これら遷移金
属の少なくとも一種以上が含有されていればよい。遷移
金属として好ましくはCu及び/又はAgがよい。遷移
金属を含有させる方法としては、特に限定されず、公知
の方法を適宜採用することができる。例えばイオン交換
法、含浸担持法、蒸発乾固法、浸漬法、固相交換法など
を採用することができる。遷移金属の含有に用いる塩と
しては、特に限定されるものではなく、硝酸塩、硫酸
塩、酢酸塩、シュウ酸塩あるいはアンミン錯塩などの塩
でよい。2種類以上の遷移金属を含有させる場合、遷移
金属を順次含有させてもよく、同時に含有させてもよ
い。
遷移金属の含有量は、炭化水素の吸着性能を十分に発揮
させるためには、遷移金属及びβ型ゼオライトの合計量
に対して0.1〜20重量%の範囲であることが好まし
い。さらに好ましくは0.2〜10重量%である。
着剤を製造することができる。
粘土鉱物等のバインダーと混合し成形して使用すること
もできる。成形する際に用いられる粘土鉱物としては、
カオリン、アタパルガイト、モンモリロナイト、ベント
ナイト、アロフェン、セピオライト等の粘土鉱物であ
る。また、コージェライト製あるいは金属製のハニカム
状基材に本発明の炭化水素吸着剤をウォッシュコートし
て使用することもできる。
により、気相中の炭化水素の吸着除去を行うことができ
る。この気相には特に限定はなく、例えば大気、排気ガ
スなど炭化水素を含んでいる気相に対して適用できる。
また炭化水素以外に、一酸化炭素、二酸化炭素、水素、
酸素、窒素、窒素酸化物、硫黄酸化物、水が含まれてい
る場合にも有効である。
チレン、プロピレン、ブテン、1−ヘキサデセンなどの
不飽和炭化水素(オレフィン)やメタン、エタン、プロ
パン、n−デカン、n−ヘキサデカンなどの飽和炭化水
素(パラフィン)及びベンゼン、トルエン、ナフタレ
ン、アントラセンなどの芳香族炭化水素、2−メチルプ
ロパン、イソプロピルベンゼンなどの分枝状炭化水素な
どがあげられ、また上記炭化水素の誘導体であるケト
ン、アルデヒドなどの含酸素有機化合物、アミンなどの
含窒素有機化合物も吸着される。すなわち、本発明の吸
着剤が対象としている気相は、これらの炭化水素を少な
くとも一種以上含んだ物である。吸着される炭化水素と
しては、好ましくは炭素数7以上の直鎖状のパラフィ
ン、炭素数7以上の直鎖状オレフィン及び/又は多環芳
香族化合物であり、更に好ましくは炭素数10から18
の直鎖状パラフィン、又は炭素数10から18の直鎖状
オレフィンである。
いが、メタン換算で0.001〜5vol%が好まし
く、より好ましくは0.005〜3vol%である。炭
化水素以外の各成分の濃度についても特に限定されない
が、例えばCO=0〜1vol%、CO2=0〜10v
ol%、O2=0〜20vol%、窒素酸化物=0〜1
vol%、硫黄酸化物=0〜0.05vol%、H2O
=0〜15vol%が好ましい。
度は特に限定されないが、空間速度:100〜5000
00hr-1、温度:−30〜250℃であることが好ま
しい。
水素の吸着剤成分と窒素酸化物の除去触媒成分から構成
される。
化物の除去触媒について説明する。本発明に係る窒素酸
化物除去触媒は、窒素酸化物の除去活性を有し、活性金
属を多孔性担体に含有させた触媒であり、更に酸素過剰
の排ガスに対しても活性を示すものが好ましい。活性金
属として、Pt,Pd,Ir,Rhの貴金属から選ばれ
る1種類以上を多孔性担体に含有させ、かつその貴金属
の平均粒径が10nm以上である触媒が好ましい。貴金
属の平均粒径が10nm以上であれば、排ガス中の炭化
水素及び吸着剤より供給される炭化水素を有効に利用す
ることができ、窒素酸化物の除去活性が向上する。この
理由については明確でないが、窒素酸化物の還元除去反
応と炭化水素の完全燃焼反応が適当にバランスされてい
ること、特殊な活性サイトが形成されること等により、
炭化水素による窒素酸化物の還元除去活性が高くなると
思われる。また、貴金属粒子が10nm以上であると貴
金属粒子が安定化され熱安定性も向上することが推察さ
れる。貴金属は、活性、熱安定性の点からPtが好適に
用いられる。
ミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア等の酸化物やシリ
カアルミナ、シリカジルコニア、シリカチタニア等の複
合酸化物及びゼオライトを使用することができる。その
中でも活性、耐久性の点でアルミナ、ゼオライトが好適
に用いられる。
限定されず、含浸担持法、蒸発乾固法、物理混合法、イ
オン交換法等の公知の方法を採用することができる。活
性金属の含有の際に用いられる化合物も特に制限はな
く、硝酸塩、硫酸塩、塩化物やアンミン錯塩等を用いる
ことができる。多孔性担体に含有される活性金属の量は
特に限定されないが、十分な脱硝活性を得るためには、
多孔性担体に対して0.5重量%以上であることが好ま
しい。また、添加量に見合う効果が得られる範囲であれ
ば製造コストの点から、貴金属は多孔性担体に対して1
0重量%以下であることが好ましい。
金属を安定化するために、熱処理することが好ましい。
活性金属を10nm以上で安定化させるためには400
〜900℃の温度で処理することが好ましい。熱処理す
る際の雰囲気は特に限定されず、空気、窒素、水素又は
水素を含むガス等で処理することができる。
物の除去触媒を製造することができる。
素吸着剤と窒素酸化物の除去触媒は、シリカ、アルミナ
及び粘土鉱物等のバインダーと混合し成形して使用する
こともできる。成形する際に用いられる粘土鉱物として
は、カオリン、アタパルガイト、モンモリロナイト、ベ
ントナイト、アロフェン、セピオライト等の粘土鉱物で
ある。また、コージェライト製あるいは金属製のハニカ
ム状基材に本発明の炭化水素吸着剤と窒素酸化物除去触
媒をウォッシュコートして使用することもできる。
に限定されないが、β型ゼオライトに炭化水素が吸着さ
れ、次に吸着剤から脱離する炭化水素を脱硝反応に有効
に利用するためには、β型ゼオライトから脱離する炭化
水素が効率よく窒素酸化物の除去触媒に供給され、更に
炭化水素の脱離温度と窒素酸化物の除去触媒の作動温度
が一致することが好ましい。このような状態を得るため
には、β型ゼオライトからの炭化水素の脱離温度に合わ
せて窒素酸化物除去触媒を選択することも可能である
が、随時適当な配置を用いることによりその効果を得る
ことが可能である。例えば成形体やハニカム状基材にウ
ォッシュコートして本触媒を使用する際に、排ガスの上
流側にβ型ゼオライトを配置し、その下流側に窒素酸化
物除去触媒を配置する方法、β型ゼオライト層と窒素酸
化物除去触媒層を積層して用いる方法、又はβ型ゼオラ
イトと窒素酸化物除去触媒を粉末や成形した状態で混合
して用いる方法などが挙げられる。
化物除去触媒を複合化し、本発明の排ガス浄化触媒を製
造することができる。
ガス浄化触媒と該排ガスを接触させることにより行うこ
とができ、特に酸素過剰の排ガスに対しても有効であ
る。該排ガスは窒素酸化物及び炭化水素が含まれてい
る。酸素過剰の排ガスとは、排ガス中に含まれる一酸化
炭素、水素、炭化水素を完全に酸化するのに必要な酸素
量よりも過剰な酸素が含まれている排ガスを指し、この
ような排ガスとしては、例えばディーゼルエンジン等の
内燃機関から排出される排ガス、特に空燃比が大きい状
態で燃焼された排ガスが具体的に例示される。更に、上
記排ガスに炭化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水素、
窒素、硫黄酸化物、水が含まれていても良い。
水素の種類は特に限定されず、パラフィン、オレフィ
ン、芳香族化合物及びそれらの混合物が例示できる。具
体的には、パラフィン、オレフィンとしては炭素数で1
0〜20の炭素数の炭化水素が使用でき、芳香族として
はベンゼン、ナフタレン及びそれらの誘導体が使用でき
る。また、上記オレフィン、パラフィン、芳香族化合物
から選ばれる2種類以上の炭化水素を混合して使用する
こともできるし、軽油、灯油、ガソリン等も使用でき
る。排ガス中の各成分の濃度は特に限定されないが、通
常、窒素酸化物が50〜2000ppm、炭化水素が1
0〜10000ppmC(炭素基準)、酸素が0.1〜
20%が好ましい。また、窒素酸化物の除去活性を更に
高めるためには、上記の適当な炭化水素を排ガス中に添
加しても良い。
に限定されないが、好ましくは空間速度(体積基準):
500〜500000hr-1、温度:100〜800℃
更に好ましくは空間速度:2000〜300000hr
-1、温度100〜600℃である。
明する。しかし、本発明はこれらの実施例に何ら限定さ
れるものではない。
イト(商品名:HSZ−930NHA)を空気流通下、
600℃で2時間焼成して、β型ゼオライトに含有する
テトラエチルアンモニウムイオンを除去した。その後、
焼成したβ型ゼオライト:20gをNH4Cl:5.6
gを純水180gに溶解した塩化アンモニウム水溶液中
に添加し、60℃で20時間のイオン交換操作を行っ
た。このイオン交換操作を2回繰り返した後、固液分離
し、Clイオンが検出できなくなるまで純水で洗浄し、
110℃で20時間乾燥して、炭化水素吸着剤1を得
た。炭化水素吸着剤1の化学組成をICP発光分析によ
り分析したところ、無水の酸化物ベースで 0.01Na2O・Al2O3・26.1SiO2 の組成を有していた。
末回折(CuKα)で評価したところ、炭化水素吸着剤
1のd=1.15及び0.396の回折強度の和は、触
媒学会参照触媒JRC−Z−HM−20(3)のd=
0.346の回折強度に対して、95%であった。
1):10gにテトラアンミンジクロロ白金:0.31
gを含浸担持した後、110℃、20時間乾燥させた。
その後、空気流通下で800℃、1時間焼成して窒素酸
化物除去触媒1を得た。化学組成分析から窒素酸化物除
去触媒1のPt含有量は1.7重量%であった。この窒
素酸化物除去触媒1をX線粉末回折(CuKα)で評価
したところ、Scherrerの式より算出したPt粒
子の平均粒径は18nmであった。
触媒1:3gを乳鉢で混合し、プレス成形した後、粉砕
して12〜20メッシュに整粒し、排ガス浄化触媒1を
得た。
イト(商品名:HSZ−690HOA)10gをテトラ
アンミンジクロロ白金:0.29gを含む100mL水
溶液中に添加した後、アンモニア水によりpH=7に調
整し、30℃で2時間撹拌した後、濾過、洗浄を行い、
更に110℃で20時間乾燥させた。その後、空気流通
下、500℃で1時間焼成して窒素酸化物除去触媒2を
得た。化学組成分析から窒素酸化物除去触媒2のPt含
有量は1.7重量%であった。この窒素酸化物除去触媒
2をX線粉末回折(CuKα)で評価したところ、Sc
herrerの式より算出したPt粒子の平均粒径は1
9nmであった。
gと窒素酸化物除去触媒2:3gを乳鉢で混合し、プレ
ス成形した後、粉砕して12〜20メッシュに整粒し、
排ガス浄化触媒2を得た。
4モルの水酸化ナトリウム水溶液0.9mLと13.6
gのテトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(濃
度20%)を撹拌しながら加えた。その後、この混合ス
ラリーに、10mLの水に0.34gの硫酸アルミニウ
ムを溶解した水溶液を添加した。この水性原料混合物を
1時間攪拌した後、80℃の温度に保ちながら、水分が
平衡量になるまで撹拌、乾燥して原料組成物を得た。こ
の原料組成物の化学組成は無水換算で 1.80Na2O・Al2O3・50.1SiO2・9.3
TEA2O であった。
成物を得た。得られた粉末状組成物を液相の水と接触し
ないように密閉容器内の支持板上に置き、容器の底部に
水を入れ、180℃で120時間加熱した。生成物を純
水で洗浄した後に、80℃で乾燥した。生成物をCuK
αを線元に用いたX線回折で調べたところ、β型ゼオラ
イトであることを確認した。
0℃で2時間焼成することにより、テトラエチルアンモ
ニウムヒドロキシドを除去した。その後、β型ゼオライ
ト:20gをNH4Cl:5.6gを純水180gに溶
解した塩化アンモニウム水溶液中に添加し、60℃で2
0時間のイオン交換操作を行った。このイオン交換操作
を2回繰り返した後、固液分離し、Clイオンが検出で
きなくなるまで純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥
して、炭化水素吸着剤2を得た。炭化水素吸着剤2の化
学組成をICP発光分析により分析したところ、無水換
算で 0.01Na2O・Al2O3・51.1SiO2 の組成を有していた。
末回折(CuKα)で評価したところ、d=1.15及
び0.394の回折強度の和は、触媒学会参照触媒JR
C−Z−HM−20(3)のd=0.346の回折強度
に対して、124%であった。
触媒1:3gを乳鉢で混合し、プレス成形した後、粉砕
して12〜20メッシュに整粒し、排ガス浄化触媒3を
得た。
触媒1の各々をプレス成形した後、粉砕して12〜20
メッシュに整粒し、それらの1ccを用いて、炭化水素
吸着剤1が反応ガス入口側、窒素酸化物除去触媒1が反
応ガス出口側になるように常圧固定床流通式反応管に配
置し、排ガス浄化触媒4とした。
が26の東ソー製モルデナイト(商品名:HSZ−66
0HOA)を用いたこと以外は、実施例2と同様な操作
を行って、比較触媒1を得た。
が29の東ソー製Y型ゼオライト(商品名:HSZ−3
70HOA)を用いたこと以外は、実施例2と同様な操
作を行って、比較触媒2を得た。
が2100の東ソー製ZSM−5(商品名:HSZ−8
90HOA)を用いたこと以外は、実施例2と同様な操
作を行って、比較触媒3を得た。
て、 3.09Na2O・Al2O3・31SiO2・1.71T
EA2O・465H2O の組成の水性原料組成物を調製した。
1Lのオートクレーブに入れ、水性原料の1重量%のβ
型ゼオライトを種晶として添加した後に、撹拌しながら
150℃で72時間の水熱合成行った。生成物を純水で
洗浄し、乾燥した後、CuKαを線元に用いたX線粉末
回折で調べたところ、β型ゼオライトであることを確認
した。
様な空気流通下での焼成、塩化アンモニウム水溶液中で
のイオン交換を行い、純水洗浄、乾燥し、比較吸着剤1
を得た。比較吸着剤1の化学組成をICP発光分析によ
り分析したところ、無水換算の酸化物ベースで 0.01Na2O・Al2O3・21.4SiO2 の組成を有していた。また、比較吸着剤1の結晶性をX
線粉末回折(CuKα)で評価したところ、比較吸着剤
1のd=1.15及び0.397の回折強度の和は、触
媒学会参照触媒JRC−Z−HM−20(3)のd=
0.346の回折強度に対して、87%であった。
1を用いたこと以外は実施例2と同様にして、比較触媒
4を得た。
した後、粉砕して12〜20メッシュに整粒し、比較触
媒5とした。
イト(商品名:HSZ−930NHA)を実施例1と同
様な焼成、塩化アンモニウム水溶液中でのイオン交換を
行って、アンモニウム交換β型ゼオライトを得た。その
アンモニウム交換β型ゼオライト:10gをテトラアン
ミンジクロロ白金:0.29gを含む100mL水溶液
中に添加した後、アンモニア水によりpH=7に調整
し、30℃で2時間撹拌した後、濾過、洗浄を行い、更
に110℃で20時間乾燥させた。その後、空気流通
下、500℃で1時間焼成してPt含有β型ゼオライト
を得た。化学組成分析からPt含有量は1.7重量%で
あった。また、Pt含有β型ゼオライトをX線粉末回折
(CuKα)で評価したところ、Scherrerの式
より算出したPt粒子の平均粒径は9nmであった。
した後、粉砕して12〜20メッシュに整粒し、比較触
媒6とした。
比較触媒1〜6の各触媒2ccを常圧固定床流通式反応
管に充填し、評価を行った。ディーゼルエンジンの排ガ
スを模擬した表2の組成のガスを4L/minで流通さ
せ、550℃で30分間前処理した。その後、100℃
に降温し1時間保持した後、500℃まで10℃/mi
nで昇温しながら脱硝活性を測定した。この時の各温度
でのNOx除去率を表3に示した。NOx除去率は次式
で表される。
x]out)/[NOx]in}×100 XNOx :NOx除去率 [NOx]in :入口ガスのNOx濃度 [NOx]out:出口ガスのNOx濃度
び比較触媒1〜6について耐久試験を行った。耐久処理
は、各触媒2ccを常圧固定床流通式反応管に充填し、
600℃で50時間、SO2=25ppm,H2O=10
vol%を含む空気を200mL/minで流通させて
処理した。耐久処理を施した各触媒は<触媒活性試験>
と同様な条件でNOx除去率を測定した。この時の各温
度でのNOx除去率を表4に示した。
の排ガス浄化触媒は窒素酸化物の除去活性が高く、更に
触媒が高温に晒された後でも窒素酸化物の除去活性が高
い。即ち本発明の触媒を用いることにより、排ガスから
効率よく窒素酸化物を除去することができる。
し、続いて80℃で撹拌、乾燥、粉砕して、 5.00Na2O・Al2O3・100SiO2・18.5
TEA2O の組成の粉末状原料組成物を得た。
72時間加熱した。生成物を純水で洗浄、乾燥した後、
CuKαを用いたX線回折で調べたところ、β型ゼオラ
イトであることを確認した。
と同様な空気流通下での焼成、塩化アンモニウム水溶液
中でのイオン交換を行い、純水洗浄、乾燥し、炭化水素
吸着剤3を得た。炭化水素吸着剤3の化学組成をICP
発光分析により分析したところ、無水換算で 0.01Na2O・Al2O3・84.2SiO2 の組成を有していた。
uKα)で評価したところ、炭化水素吸着剤3のd=
1.14及び0.393の回折強度の和は、触媒学会参
照触媒JRC−Z−HM−20(3)のd=0.346
の回折強度に対して99%であった。
し、続いて80℃で撹拌、乾燥、粉砕して、 12.9Na2O・Al2O3・400SiO2・75.8
TEA2O の組成の粉末状原料組成物を得た。
72時間加熱した。生成物を純水で洗浄、乾燥した後、
CuKαを用いたX線回折で調べたところ、β型ゼオラ
イトであることを確認した。
と同様な空気流通下での焼成、塩化アンモニウム水溶液
中でのイオン交換を行い、純水洗浄、乾燥し、炭化水素
吸着剤4を得た。炭化水素吸着剤4の化学組成をICP
発光分析により分析したところ、無水換算で 0.01Na2O・Al2O3・204SiO2 の組成を有していた。
uKα)で評価したところ、炭化水素吸着剤4のd=
1.14及び0.395の回折強度の和は、触媒学会参
照触媒JRC−Z−HM−20(3)のd=0.346
の回折強度に対して92%であった。
20gを純水100gに溶解した酢酸銅水溶液に添加
し、30℃で20時間のイオン交換操作を行った。その
後固液分離し、純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥
して、炭化水素吸着剤5を得た。炭化水素吸着剤5の化
学組成をICP発光分析により分析したところ、無水換
算で 0.48Cu・Al2O3・26SiO2 の組成を有しており、Cuの含有量は1.8重量%であ
った。炭化水素吸着剤5の結晶性をX線回折(CuK
α)で評価したところ、炭化水素吸着剤5のd=1.1
5及び0.396の回折強度の和は、触媒学会参照触媒
JRC−Z−HM−20(3)のd=0.346の回折
強度に対して、95%であった。
イオン交換操作を行って、Cuを含有させ、炭化水素吸
着剤6を得た。炭化水素吸着剤6の化学組成をICP発
光分析により分析したところ、無水換算で 0.95Cu・Al2O3・51.1SiO2 の組成を有しており、Cuの含有量は1.9重量%であ
った。炭化水素吸着剤6の結晶性をX線回折(CuK
α)で評価したところ、炭化水素吸着剤6のd=1.1
5及び0.394の回折強度の和は、触媒学会参照触媒
JRC−Z−HM−20(3)のd=0.346の回折
強度に対して、120%であった。
0gを100gの純水に溶解した酢酸銅水溶液中に添加
し、直ちに所定量の7%−アンモニウム水溶液を加えて
pHを10.5に調整したこと以外は、実施例7と同様
の操作を行って、炭化水素吸着剤7を得た。炭化水素吸
着剤7の化学組成をICP発光分析により分析したとこ
ろ、無水換算で 2.05Cu・Al2O3・26SiO2 の組成を有しており、Cuの含有量は7.2重量%であ
った。炭化水素吸着剤7の結晶性をX線回折(CuK
α)で評価したところ、炭化水素吸着剤7のd=1.1
5及び0.396の回折強度の和は、触媒学会参照触媒
JRC−Z−HM−20(3)のd=0.346の回折
強度に対して、94%であった。
00gの純水に溶解した硝酸銀水溶液中に添加したこと
以外は、実施例7と同様の操作を行って、炭化水素吸着
剤8を得た。炭化水素吸着剤8の化学組成をICP発光
分析により分析したところ、無水換算で 0.34Ag・Al2O3・26SiO2 の組成を有しており、Agの含有量は2.2重量%であ
った。炭化水素吸着剤8の結晶性をX線回折(CuK
α)で評価したところ、炭化水素吸着剤8のd=1.1
5及び0.396の回折強度の和は、触媒学会参照触媒
JRC−Z−HM−20(3)のd=0.346の回折
強度に対して、93%であった。
00gの純水に溶解した硝酸銀水溶液中に添加したこと
以外は、実施例7と同様の操作を行って、炭化水素吸着
剤9を得た。炭化水素吸着剤9の化学組成をICP発光
分析により分析したところ、無水換算で 1.48Ag・Al2O3・26SiO2 の組成を有しており、Agの含有量は8.4重量%であ
った。炭化水素吸着剤9の結晶性をX線回折(CuK
α)で評価したところ、炭化水素吸着剤9のd=1.1
5及び0.396の回折強度の和は、触媒学会参照触媒
JRC−Z−HM−20(3)のd=0.346の回折
強度に対して、91%であった。
酸銀:0.84gを100gの純水に溶解した酢酸銅と
硝酸銀の混合水溶液中に添加したこと以外は、実施例7
と同様の操作を行って、炭化水素吸着剤10を得た。炭
化水素吸着剤10の化学組成をICP発光分析により分
析したところ、無水換算で 0.35Cu・0.31Ag・Al2O3・26SiO2 の組成を有しており、Cu及びAgの含有量はそれぞれ
1.3及び1.9重量%であった。炭化水素吸着剤10
の結晶性をX線回折(CuKα)で評価したところ、炭
化水素吸着剤10のd=1.15及び0.396の回折
強度の和は、触媒学会参照触媒JRC−Z−HM−20
(3)のd=0.346の回折強度に対して、92%で
あった。
ナイト構造のゼオライト(商品名:HSZ−690HO
A)40gを、NH4Cl:8.4gを純水400gに
溶解した塩化アンモニウム水溶液中に添加し、60℃で
20時間のイオン交換操作を行った。このイオン交換操
作を2回繰り返した後、固液分離し、Clイオンが検出
できなくなるまで純水で洗浄し、110℃で20時間乾
燥して、比較吸着剤2を得た。
オライト(商品名:HSZ−390HOA)40gを、
NH4Cl:8.4gを純水400gに溶解した塩化ア
ンモニウム水溶液中に添加し、60℃で20時間のイオ
ン交換操作を行った。このイオン交換操作を2回繰り返
した後、固液分離し、Clイオンが検出できなくなるま
で純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥して、比較吸
着剤3を得た。
gの純水に溶解した酢酸銅水溶液中に添加したしたこと
以外は、実施例7と同様の操作を行って、比較吸着剤4
を得た。比較吸着剤4の化学組成をICP発光分析によ
り分析したところ、無水換算で 0.37Cu・Al2O3・21.4SiO2 の組成を有しており、Cuの含有量は1.7重量%であ
った。比較吸着剤4の結晶性をX線回折(CuKα)で
評価したところ、比較吸着剤4のd=1.15及び0.
397の回折強度の和は、触媒学会参照触媒JRC−Z
−HM−20(3)のd=0.346の回折強度に対し
て85%であった。
gの純水に溶解した硝酸銀水溶液中に添加したしたこと
以外は、実施例7と同様の操作を行って、比較吸着剤5
を得た。比較吸着剤5の化学組成をICP発光分析によ
り分析したところ、無水換算で 0.3Ag・Al2O3・21.4SiO2 の組成を有しており、Agの含有量は2.3重量%であ
った。比較吸着剤5の結晶性をX線回折(CuKα)で
評価したところ、比較吸着剤5のd=1.15及び0.
396の回折強度の和は、触媒学会参照触媒JRC−Z
−HM−20(3)のd=0.346の回折強度に対し
て80%であった。
5型ゼオライト(商品名:HSZ−840NHA)40
gを、NH4Cl:8.4gを純水400gに溶解した
塩化アンモニウム水溶液中に添加し、60℃で20時間
のイオン交換操作を行った。このイオン交換操作を2回
繰り返した後、固液分離し、Clイオンが検出できなく
なるまで純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥した。
これを10g用いたこと以外は、実施例7と同様の操作
を行って、Cuを含有させた比較吸着剤6を得た。比較
吸着剤6の化学組成をICP発光分析により分析したと
ころ、無水換算で 0.45Cu・Al2O3・24SiO2 の組成を有しており、Cuの含有量は1.8重量%であ
った。
イト構造のゼオライト(商品名:HSZ−660HO
A)40gを、NH4Cl:8.4gを純水400gに
溶解した塩化アンモニウム水溶液中に添加し、60℃で
20時間のイオン交換操作を行った。このイオン交換操
作を2回繰り返した後、固液分離し、Clイオンが検出
できなくなるまで純水で洗浄し、110℃で20時間乾
燥した。これを10g用いたこと以外は、実施例7と同
様の操作を行って、Cuを含有させた比較吸着剤7を得
た。比較吸着剤7の化学組成をICP発光分析により分
析したところ、無水換算で 0.40Cu・Al2O3・26SiO2 の組成を有しており、Cuの含有量は1.5重量%であ
った。
を純水50gに溶解した酢酸銅水溶液に添加し、減圧条
件下で含浸担持操作を行った。その後110℃で20時
間乾燥して、比較吸着剤8を得た。比較吸着剤8の化学
組成をICP発光分析により分析したところ、無水換算
で 9.8Cu・Al2O3・640SiO2 の組成を有しており、Cuの含有量は1.8重量%であ
った。
剤1〜10及び比較吸着剤1〜8を加圧成型し、12〜
20メッシュに整粒した。整粒した吸着剤1cc(約
0.5g)を石英ガラス製の常圧固定床流通式反応管に
充填し、炭化水素の吸着実験に供した。前処理として、
空気を2L/min流通させながら、20℃/minの
昇温速度で500℃まで加熱し、500℃で1時間保持
した。100℃まで冷却し、N2ガスで完全に置換した
後に、表5の組成のモデル排ガスを100℃でガス流速
2L/minで吸着剤に吸着飽和に達するまで接触させ
た。この時の空間速度(体積基準)は120000hr
-1であった。モデル排ガス中の炭化水素の吸着剤への吸
着が飽和に達したのを確認し、再度N2ガスを吸着剤に
流通し、気相に残存する炭化水素を完全に除去した。続
いて、N2ガスを2L/minで流通させながら、吸着
剤を10℃/minで昇温し、吸着剤から脱離する炭化
水素を水素炎イオン検出器(FID)を備えた炭化水素
計により、連続的に定量分析し、炭化水素の吸着特性を
評価した。表6に炭化水素の吸着量及び脱離ピーク温度
を示す。
10及び比較吸着剤1〜8を各々加圧成型後、粉砕して
12〜20メッシュに整粒した。整粒した各吸着剤3c
cを石英ガラス製の常圧固定床流通反応管に充填し、耐
久試験に供した。耐久試験は、AirガスにH2Oを体
積換算で10vol%となるように含有させた混合ガス
を流速300cc/minで吸着剤に流通しながら、6
00℃で50時間処理する条件で行った。
素の吸着除去試験>と同様な前処理、評価条件で炭化水
素の吸着特性を評価した。耐久試験後の炭化水素の吸着
特性を表7に示す。
炭化水素吸着剤はこれまでに提案されている吸着剤に比
して、炭化水素の吸着量が多い。また、本発明の吸着剤
は、炭化水素が脱離する温度が高く、炭化水素の吸着保
持力が強い。すなわち、三元触媒などに代表される排ガ
ス浄化触媒などが作動する温度域まで炭化水素を吸着せ
しめることができるため、効率的な排ガス浄化が可能と
なる。さらに本発明の吸着剤は、高温にさらされた後で
も炭化水素の吸着性能の変化が小さく、従来の吸着剤に
比べて耐久性が向上している。すなわち、炭化水素を効
率的に除去できる。
出される炭化水素を効率的に吸着除去でき、かつ吸着剤
が高温にさらされた後でも炭化水素の吸着除去性能が高
い。また本発明の排ガス浄化触媒は、窒素酸化物除去活
性が高く、触媒が高温にさらされた後でも窒素酸化物の
除去活性が高い。
Claims (10)
- 【請求項1】X線粉末回折の格子面間隔d=1.15±
0.03nmと0.397±0.01nmのX線回折強
度の和が触媒学会参照触媒JRC−Z−HM−20
(3)のd=0.346±0.01nmの回折強度に対
して90%以上であるか焼されたβ型ゼオライトから構
成されることを特徴とする、炭化水素吸着剤。 - 【請求項2】化学組成が酸化物のモル比で表して SiO2/Al2O3=10〜1000 M2O/SiO2=0〜0.4 TEA2O/SiO2=0.1〜1.0 (ここでMはアルカリ金属、TEAはテトラエチルアン
モニウムを表す)であり、かつ50℃以上の温度で乾燥
させた粉末状原料組成物を、液相の水と接触させること
なく、但し80から200℃で自生する水蒸気と接触さ
せて製造されるβ型ゼオライトであることを特徴とす
る、請求項1に記載の炭化水素吸着剤。 - 【請求項3】吸着除去される炭化水素が、炭素数7以上
の直鎖状パラフィン、炭素数7以上の直鎖状オレフィ
ン、及び/又は多環芳香族化合物であることを特徴とす
る、請求項1又は2に記載の炭化水素吸着剤。 - 【請求項4】吸着除去される炭化水素が、炭素数10か
ら18の直鎖状パラフィン、又は炭素数10から18の
直鎖状オレフィンであることを特徴とする、請求項1〜
3いずれかに記載の炭化水素吸着剤。 - 【請求項5】β型ゼオライトに遷移金属を含有させたも
のであることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に
記載の炭化水素吸着剤。 - 【請求項6】遷移金属がCu及びAgから選ばれた1種
以上であることを特徴とする請求項5に記載の炭化水素
吸着剤。 - 【請求項7】請求項1〜6いずれかに記載の炭化水素吸
着剤を気相と接触させることを特徴とする、気相中の炭
化水素の吸着除去方法。 - 【請求項8】請求項1〜6いずれかに記載の炭化水素吸
着剤と、活性金属を多孔性担体に含有させた窒素酸化物
除去触媒から構成されることを特徴とする排ガス浄化触
媒。 - 【請求項9】窒素酸化物除去触媒が、Pt,Pd,I
r,Rhの貴金属から選ばれる1種類以上の活性金属を
多孔性担体に含有させたものであり、かつその貴金属の
平均粒子径が10nm以上であることを特徴とする請求
項8に記載の排ガス浄化触媒。 - 【請求項10】請求項8又は9に記載の排ガス浄化触媒
を排ガスに接触させることを特徴とする排ガス浄化方
法。
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