JPH11216359A - エチレンの吸着剤、吸着除去方法及び排ガス浄化法 - Google Patents

エチレンの吸着剤、吸着除去方法及び排ガス浄化法

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JPH11216359A
JPH11216359A JP15433898A JP15433898A JPH11216359A JP H11216359 A JPH11216359 A JP H11216359A JP 15433898 A JP15433898 A JP 15433898A JP 15433898 A JP15433898 A JP 15433898A JP H11216359 A JPH11216359 A JP H11216359A
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ethylene
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エチレンの吸着能が高く、かつ排ガスの浄化に
用いた場合でも、排ガス浄化触媒が作動する温度まで炭
化水素を吸着保持する吸着性能を有し、かつその吸着性
能において充分な耐熱性を有するエチレン吸着剤、及び
本発明のエチレン吸着剤と窒素酸化物除去触媒とを用い
た排ガス浄化法を提供する。 【解決手段】Agが含有されたSiO2/Al23モル
比が15以上のフェリエライト型構造を有するゼオライ
トから構成されたエチレン吸着剤を用いて、ガス中のエ
チレンを吸着除去する。また、この吸着剤と窒素酸化物
除去触媒からなる排ガス浄化触媒を排ガスに接触させ
て、排ガスを浄化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス中、例えば大気ま
たは内燃機関より排出される排ガス中に含まれる炭化水
素を浄化する吸着剤、炭化水素の吸着除去方法、及び排
ガス浄化方法に関するものであり、例えば自動車等の内
燃機関から排出される排ガス中の炭化水素、特にエチレ
ンの浄化及び農作物等から発生する成熟・老化ホルモン
であるエチレンの吸着除去等に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関から排出される炭化
水素を含有する排ガスの浄化において、三元触媒を用い
て、排ガスと接触させる方法が実用化されている。上記
三元触媒の排ガス浄化能は300℃以上で発現すること
が知られている。このためエンジン始動時の排ガス温度
が低い場合、排ガス中の炭化水素濃度が高いことに加え
て、三元触媒が作動する温度に達していないため、炭化
水素は浄化されずにそのまま排出される。
【0003】低温時の排ガスからの炭化水素の浄化に対
し、特開平2−135126号公報では炭化水素を吸着
浄化することを目的として、Y型ゼオライト及びモルデ
ナイトのゼオライトをコ−トしたモノリス担体の一部に
1種以上の金属を担持した炭化水素の吸着剤を用いた排
ガス浄化装置が提案されている。この他にもゼオライト
を構成成分とした炭化水素の吸着剤が数多く提案されて
いる。例えば、特開平6−126165号公報ではAg
を担持した分子篩、特開平6−312132号公報では
Ag及びAgとCo,Ni,Cr,Fe,Mn,Ag,
Au,Pt,Pd,Ru,Rh,Vからなる群から選ば
れた少なくとも1種以上の金属を含有したゼオライト、
特開平8−99033号公報ではAgと周期律表の第I
IIB族の金属でイオン交換されたゼオライト、特開平
6−210165号公報ではPdとゼオライトから構成
される吸着剤、特開平6−210163号公報ではCu
及びCuとCo,Ni,Cr,Fe,Mn,Ag,A
u,Pt,Pd,Ru,Rh,Vからなる群から選ばれ
た少なくとも1種以上の金属を含有したゼオライト、特
開平6−170234号公報ではCuとPdの少なくと
も1種以上の金属でイオン交換したZSM−5ゼオライ
ト、特開平5−31359号公報ではSiO2/Al2
3モル比が40以上のゼオライトが提案されている。
【0004】また低温時の排ガスから吸着剤により炭化
水素を吸着し、排ガス温度の上昇する際に吸着剤から脱
離する炭化水素を利用して窒素酸化物の除去性能を向上
させることができることも公知である。炭化水素吸着剤
と窒素酸化物除去触媒を組み合わせた排ガス浄化触媒と
して、以下の触媒がこれまでに提案されている。
【0005】特開平2−56247号公報では、冷間状
態でかつ空燃比がリッチの状態で炭化水素を選択的にゼ
オライトに吸着させ、排ガス温度の上昇によりゼオライ
トから脱離した炭化水素及び排ガス中の窒素酸化物、一
酸化炭素、炭化水素を浄化する触媒として、担体上にゼ
オライトを主成分とする第一触媒層と、その上に酸化還
元能を備えた貴金属触媒を主成分とする第二触媒層とを
形成させたことを特徴とする排ガス浄化触媒、特開平5
−293380号公報では、多孔体からなる担体に、少
なくともPtを含む触媒成分を担持させた触媒と、固体
酸性及び分子篩性を有するアルミノシリケートを主体と
し、アルカリ金属及びアルカリ土類金属から選択された
少なくとも一種以上の金属を担持してなる炭化水素吸着
剤から構成されることを特徴とする排ガス浄化触媒が提
案されている。
【0006】また特開平8−24655号公報では、結
晶質の金属含有シリケートに触媒金属を担持させてなる
排ガス中の窒素酸化物を炭化水素の存在下で浄化するN
Ox触媒に、排ガス中の炭化水素を吸着し、一定温度以
上で吸着した炭化水素を脱離する炭化水素吸着剤とを混
合、またはNOx触媒層と炭化水素吸着剤層を積層させ
ることを特徴とする排ガス浄化触媒、特開平8−164
338号公報では、担体上に無機結晶性モレキュラーシ
ーブよりなる炭化水素吸着剤が担持され、その炭化水素
吸着剤粒子の表面にPdを触媒金属とする第一触媒層を
形成し、さらに第一触媒層の上に希土類酸化物を主成分
とする希土類酸化物層を形成し、希土類酸化物層の上に
Pt及びRhのうち少なくとも一方を触媒とする第二触
媒層を形成していることを特徴とする排ガス浄化触媒が
提案されている。
【0007】また特開平9−872号公報での内燃機関
の排気管内に電子供与性及び/又は二酸化窒素の吸収及
び放出作用を有する物質と貴金属とを含む低温着火性触
媒組成物と炭化水素吸着能を有する吸着剤が配置されて
なる排ガス浄化システムも提案されている。
【0008】これらの吸着剤を用いた炭化水素の吸着除
去方法及び排ガス浄化方法は、いずれもが排ガス中に含
まれる炭化水素をエンジン始動時の低温域で吸着剤に一
旦吸着せしめておき、且つ排ガス浄化触媒が作動する温
度まで吸着保持し、それ以上の温度域で吸着剤から脱離
した炭化水素を排ガス浄化触媒で浄化しようとするもの
である。即ち、吸着剤による炭化水素の吸着除去は、低
温時の炭化水素の選択的吸着と吸着保持力を兼ね備え
て、有効に機能する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、炭化水素の排出
による環境汚染の問題が注目され、炭化水素の除去技術
の向上が望まれている。例えば自動車等の内燃機関から
排出される排ガスには、数多くの種類の炭化水素が混在
するため、炭化水素の種類に応じた吸着剤が必要である
が、上記の従来技術においては、低級炭化水素特にエチ
レンの吸着特性に関する検討が不十分であり、従来技術
に開示されている吸着剤ではエチレン吸着特性が十分で
なかった。
【0010】一般に、ゼオライトを吸着剤に用いた場合
の炭化水素の吸着特性は、炭化水素の種類及びゼオライ
トの細孔構造に大きく影響される。炭素数の少ない炭化
水素の吸着特性については、その分子径が小さいため、
ゼオライト細孔内への拡散、移動が起こり易く、吸着も
容易である。しかし、炭化水素の移動の容易性のため、
脱離も容易となり、排ガス浄化を目的とした場合は、結
果として三元触媒に代表される炭化水素の浄化触媒が作
動する温度より低温で炭化水素が脱離し、浄化が不十分
となる。また酸素過剰の排ガス浄化において、吸着した
炭化水素の利用率が低くなる。一方、炭素数が大きい炭
化水素の吸着特性については、ゼオライトの細孔径より
分子径が大きい炭化水素では、細孔内への拡散、移動が
できないため、吸着量が減少する。よって炭化水素の吸
着量が減少し、炭化水素が充分に浄化されずにそのまま
排出される。
【0011】また、内燃機関の排ガスの温度が高くは6
00℃以上にも達するため、吸着剤が高温の排ガスに晒
された後でも、炭化水素の吸着性能が低下しない、即ち
耐熱性の高い吸着剤である必要がある。さらに炭化水素
吸着剤と窒素酸化物除去触媒とを組み合わせた排ガス浄
化システムは、吸着炭化水素の脱離温度と窒素酸化物除
去触媒の作動温度とがマッチングして、有効に機能させ
る必要がある。
【0012】本発明の目的は、エチレンの吸着能が高
く、かつ排ガスの浄化に用いた場合でも、排ガス浄化触
媒が作動する温度まで炭化水素を吸着保持する吸着性能
を有し、かつその吸着性能において充分な耐熱性を有す
る吸着剤、及びその吸着剤を用いてガス中に含有される
炭化水素を吸着除去する方法、また本発明の吸着剤と窒
素酸化物除去触媒とを用いた排ガス浄化法を提供すると
ころにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの状
況に鑑み、低級炭化水素特にエチレンの吸着特性を鋭意
検討した結果、これまでに開示された炭化水素の吸着剤
に比べて、SiO2/Al23モル比が15以上のフェ
リエライト型構造を有するゼオライトから構成される吸
着剤はエチレンの吸着量が特異的に多く、かつ吸着した
炭化水素の保持力が強く、更には高温に晒された後でも
吸着特性の低下がない、即ち耐熱性に優れていることを
見い出し本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち本発明は、Agが含有されたSi
2/Al23モル比が15以上のフェリエライト型構
造を有するゼオライトから構成されることを特徴とする
エチレン吸着剤である。また本発明は、そのような吸着
剤をガスに接触させることを特徴とする、ガス中のエチ
レン吸着除去方法である。更に本発明は、そのような吸
着剤及び窒素酸化物除去触媒からなる排ガス浄化触媒を
排ガスに接触さることを特徴とする、排ガス浄化法であ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の吸着剤は、フェリエライト型構造
を有するゼオライト(以下フェリエライト)で構成され
ることが必須である。本発明に係るフェリエライトと
は、 xMn/2O・Al23・ySiO2・zH20 (但し、nは陽イオンMの原子価、xは0〜2.5の範
囲の数、yは15以上の数、zは0以上の数である)の
組成を有し、天然品及び合成品として得られる。その構
造に関しては、例えばCOLLECTION OF S
IMULATED XRD POWDER PATTE
RNS FOR ZEOLITES,M.M.J.Tr
eacy,J.B.Higgins and R.vo
n Ballmoos,ZEOLITES,vol.1
6,p.456−459(1996)に記載されてお
り、表1の様なX線回折パタ−ンを有する構造として定
義されている。
【0016】
【表1】
【0017】本発明の吸着剤を構成するフェリエライト
のSiO2/Al23モル比は、15以上である。Si
2/Al23モル比が15未満ではゼオライト自身の
耐熱性が低くなり、吸着剤が高温に晒される場合には、
吸着特性が低下する。フェリエライトのSiO2/Al2
3モル比は、より好ましくは21〜1000であり、
更に好ましくは40〜200である。
【0018】フェリエライトの製造方法については特に
限定はないが、例えば特開昭59−73423号公報及
び特開昭60−141617号公報等で開示されている
有機硬化剤を使用しない方法で調製することができる。
これらの製造方法は、シリカ源、アルミナ源をアルカリ
溶液中に分散させ、水熱合成により得る手法である。更
に、ピリジン、N−メチルピリジンヒドロキシド、ピペ
リジン、アルキル置換ピペリジン、ブタンジアミン等の
有機硬化剤を合成原料中に存在せしめて製造することも
できる。有機硬化剤の添加量は、有機硬化剤/SiO2
モル比で0.01〜10であり、好ましくは0.05〜
5である。より耐熱性、耐久性の高い炭化水素吸着剤と
するには、特開平8−188414号公報に記載されて
いるピリジンとフッ素化合物を用いた方法で製造するこ
とがより好ましい。
【0019】フェリエライトを製造する際のフッ素化合
物としては、フッ化水素、フッ化ナトリウム、ケイフッ
化ナトリウム、クリオライト等の可溶性フッ素化合物を
用いることができる。その添加量はフッ素化合物/Si
2モル比で0.01〜10であり、好ましくは0.0
5〜5が良い。ピリジンの添加量はピリジン/SiO2
モル比で0.0〜10であり、好ましくは0.1〜5が
良い。
【0020】また、シリカ源としては、ケイ酸ナトリウ
ム、無定型シリカ、シリカゾル、シリカゲル、カオリナ
イト、珪藻土等を、アルミナ源としてはアルミン酸ナト
リウム、水酸化アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸
アルミニウム、硫酸アルミニウム等を用いることができ
る。特公昭63−46007号公報に開示されている珪
酸アルカリ水溶液と含アルミニウム水溶液とを同時に且
つ連続的に反応させることによって得られる粒状無定型
アルミノ珪酸塩均一相化合物も、シリカ源、アルミナ源
の好適な材料として使用することができる。
【0021】反応系にピリジン及びフッ素化合物を添加
してフェリエライトを製造する場合、フェリエライト中
にフッ素及び/またはフッ素化合物が残存する場合があ
る。フッ素及び/またはフッ素化合物は残存していても
よいが、耐熱性、耐久性を更に高めるためにはフッ素及
び/またはフッ素化合物を除去することが好ましい。フ
ッ素及び/又はフッ素化合物の除去方法としては、例え
ば80℃の大量の熱水で濾過洗浄する方法、希薄な塩酸
または塩化アルミニウム水溶液等を用いて洗浄する方法
等が挙げられる。
【0022】フェリエライトは、合成品あるいはそのか
焼品等が用いられるが、フェリエライト中のNa等のイ
オンをアンモニウム塩あるいは鉱酸等で処理し、H型あ
るいはアンモニウム型として用いることもできる。か焼
は300〜1200℃で行うことができる。
【0023】本発明のエチレン吸着剤は、上記のフェリ
エライトにAgが含有されている。Agの含有量は、エ
チレンの吸着性能を十分に発揮させるためには、フェリ
エライト及び活性金属成分の合計量に対して0.1〜2
0重量%の範囲であることが好ましい。より好ましくは
0.2〜10重量%であり、更に好ましくは0.2〜7
重量%である。
【0024】Agを含有させる方法としては、特に限定
されず、公知の方法を適宜採用することができる。例え
ば、イオン交換法、含浸担持法、蒸発乾固法、浸漬法、
固相交換法等を採用することができる。Agの含有に用
いる塩としては、特に限定されるものではなく、硝酸
塩、硫酸塩、酢酸塩、蓚酸塩あるいはアンミン錯塩等の
塩で良い。
【0025】本発明のエチレン吸着剤は、更にPdが含
有されていても良い。Pdの含有量は、特に限定されな
いが、フェリエライト及び活性金属成分の合計量に対し
て0.01〜10重量%の範囲であることが好ましい。
より好ましくは0.05〜5重量%であり、更に好まし
くは0.1〜3重量%である。Pdを含有させる方法と
しては特に限定はなく、上述のAgと同様の方法、同様
の塩を用いることができる。またAgとPdはどちらを
先にフェリエライトに含有させてもよく、また同時に含
有させてもよい。
【0026】本発明の吸着剤は、Ag,Pdだけでな
く、他の遷移金属をフェリエライトに含有させてもよ
い。遷移金属としては特に限定はなく、周期表のIII
A,IVA,VA,VIA,VIIA,VIII,I
B,IIB族の元素があげられ、これらも上述のAgと
同様の方法、同様の塩を用いて含有させることができ
る。
【0027】以上のようにして、本発明のエチレン吸着
剤を調製することができる。
【0028】本発明の吸着剤は、シリカ、アルミナ及び
粘土鉱物等のバインダ−と混合し成形して使用すること
もできる。粘土鉱物としては、カオリン、アタパルガイ
ト、モンモリロナイト、ベントナイト、アロフェン、セ
ピオライト等を挙げることができる。また、コ−ジェラ
イト製あるいは金属製のハニカム状基材に本発明の吸着
材をウォッシュコ−トして使用することもできる。
【0029】本発明の吸着剤にエチレンを含むガスを接
触させることで、エチレンの吸着除去を行うことが出来
る。このガスには特に制限はなく、具体的には大気、排
気ガス、農作物の保管室内ガスなどエチレンを含んでい
るガスが例示される。またエチレン以外に、一酸化炭
素、二酸化炭素、水素、酸素、窒素、窒素酸化物、硫黄
酸化物、水、エチレン以外の炭化水素が含まれている場
合にも有効である。
【0030】ガス中のエチレンの濃度は特に限定されな
いが、メタン換算で0.001〜5vol%が好まし
く、より好ましくは0.005〜3vol%である。エ
チレン以外の各成分の濃度についても特に限定されず、
例えばCO=0〜1vol%、CO2=0〜10vol
%、O2=0〜20vol%、窒素酸化物=0〜1vo
l%、硫黄酸化物=0〜0.05vol%、H2O=0
〜15vol%でよい。
【0031】エチレンを吸着除去する際の空間速度、温
度は特に限定されないが、空間速度:100〜5000
00hr-1、温度:−30〜250℃であることが好ま
しい。
【0032】本発明において、Agを含有したSiO2
/Al23モル比が15以上のフェリエライトが高いエ
チレン吸着特性を示す理由は不明であるが、フェリエラ
イトの細孔構造に起因すると考えられる。フェリエライ
トの細孔は長径5.5オングストロ−ム(A)短径4.
3Aの酸素10員環細孔と長径4.8A短径3.4Aの
酸素8員環細孔が2次元的に連結した構造である。一
方、ZSM−5、ゼオライトβ等の細孔のサイズは、フ
ェリエライトより大きいことが知られている。エチレン
の有効分子径は3.9Aであり、フェリエライト細孔内
への拡散は可能である。更にエチレンの分子径とフェリ
エライト細孔の大きさが近似しており、吸着したエチレ
ンとフェリエライトの相互作用が強くなる。即ち、吸着
したエチレンの脱離が容易でなくなり、保持力が大きく
なると考えられる。
【0033】また、SiO2/Al23モル比が15以
上のフェリエライトを使用することにより、エチレンの
吸着点と考えられるAgの熱安定性が向上し、耐熱性が
高いエチレン吸着剤が得られると考えられる。
【0034】以上のような本発明のエチレン吸着剤と窒
素酸化物除去触媒とからなる排ガス浄化触媒を排ガスに
接触させることにより、排ガスの浄化を行うことができ
る。
【0035】本発明では、低温で吸着剤に吸着したエチ
レンなどの炭化水素を利用して、排ガスからの窒素酸化
物の除去率を高めることができる。そのため、本発明に
係る窒素酸化物除去触媒は、窒素酸化物と炭化水素を含
むガスから窒素酸化物を除去でき、かつ上記吸着剤に吸
着した炭化水素が脱離する温度域で作動するものが好ま
しい。本発明に係る吸着剤は、吸着炭化水素の脱離が2
00℃より開始し、その脱離量が300℃付近で最大と
なる脱離挙動を示すため、窒素酸化物除去触媒は、20
0℃以上の温度でその作用を示す触媒であることが好ま
しい。また、窒素酸化物除去作用において、吸着された
炭化水素がより有効に利用されるために、その炭化水素
の脱離挙動からみて200〜350℃の範囲で窒素酸化
物除去活性を示す触媒であることが望ましい。
【0036】本発明に係る窒素酸化物除去触媒の構成成
分及び組成は、特に限定されないが、酸素過剰の排ガス
に対しても活性を示すものが好ましい。例えば排ガスか
ら窒素酸化物を触媒除去でき得る触媒として、従来提案
されているような結晶性アルミノシリケート及び耐熱性
無機多孔質担体などの担体成分に遷移金属などを活性金
属として含有させた脱硝触媒を用いることができる。
【0037】結晶性アルミノシリケートには、ZSM−
5、ZSM−11、モルデナイト、フェリエライト、Y
型ゼオライト、ゼオライトβ構造のゼオライトなどを使
用することができ、耐熱性無機多孔質担体にはアルミ
ナ、シリカ、チタニア、ジルコニアなどの酸化物及びシ
リカ−アルミナ、シリカ−チタニア、シリカ−ジルコニ
アなどの複合酸化物を使用することができる。
【0038】触媒担体に含有させる活性金属について
も、金属の種類、含有量などが特に限定されるものでは
ない。好ましい金属の種類は、Pt,Pd,Ir,Rh
であり、更に好ましくは、Ptである。上記金属を含有
させる方法としては、特に限定されず、公知の方法を適
宜採用することができる。例えば、イオン交換法、含浸
担持法、蒸発乾固法、浸漬法、固相交換法、物理混合法
などを採用することができる。金属を含有させる際に用
いる金属塩としては、特に限定されるものではなく、硝
酸塩、硫酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩又はアンミン錯塩な
どの塩でよい。
【0039】上記方法により調製した窒素酸化物除去触
媒に含まれる金属の含有量は、触媒活性を高めるには、
活性金属及び担体成分の合計量に対して0.1〜10重
量%の範囲内であることが好ましい。より好ましくは
0.2〜10重量%であり、更に好ましくは0.2〜5
重量%である。
【0040】以上のようにして本発明の窒素酸化物除去
触媒を調製することができる。
【0041】本発明に係るエチレン吸着剤及び窒素酸化
物除去触媒は、シリカ、アルミナ及び粘土鉱物などのバ
インダーと混合し成形して排ガスに接触させることもで
きる。粘土鉱物としては、カオリン、アタパルガイト、
モンモリロナイト、ベントナイト、アロフェン、セピオ
ライトなどをあげることができる。またコージェライト
製または金属製のハニカム状基材に本発明の吸着剤及び
窒素酸化物除去触媒をウォッシュコートして使用するこ
ともできる。
【0042】また上記吸着剤及び窒素酸化物除去触媒
は、あらかじめ水素、窒素及びヘリウムなどの還元雰囲
気や空気などの酸化雰囲気で熱処理して、排ガスに接触
させてもよい。
【0043】本発明の排気ガス浄化触媒は、上記のよう
なエチレン吸着剤と窒素酸化物除去触媒とからなるもの
である。両者は、それぞれの成分を均一に物理混合して
用いてもよく、またそれぞれの成分が分離した形態で用
いてもよい。すなわち、本発明に係る排ガス浄化触媒
は、吸着剤に吸着した炭化水素、特にエチレンが脱離す
る際に窒素酸化物除去触媒と接すること以外は、その組
み合わせの状態に何等制限を受けない。例えば、粉末形
状で排ガス浄化触媒を使用する場合、あらかじめエチレ
ン吸着剤と窒素酸化物除去触媒を均一に物理混合した後
に任意の形状に成形して用いてもよく、または各々を任
意の形状に成形した後、混合もしくはそれぞれを分離し
て配置させてもよい。またハニカム基材にウォッシュコ
ートして用いる場合には、エチレン吸着剤と窒素酸化物
除去触媒成分を混合し、均一にスラリー化した後にウォ
ッシュコートする方法、もしくは各々の成分を別々にス
ラリー化してウォッシュコートで積層させる方法で複合
化してもよく、または各々の成分をウォッシュコートし
て得られたハニカム形状のものを適当に組み合わせて配
置させてもよい。
【0044】本発明の排ガス浄化触媒に排ガスを接触さ
せることにより、排ガス中の窒素酸化物を除去すること
ができる。該排ガスは窒素酸化物及びエチレンなどの炭
化水素を含むものである。また本発明の排気ガス浄化触
媒は、酸素過剰の排気ガスに対してもその浄化作用を有
するものが好ましい。酸素過剰の排ガスとは、排ガス中
に含まれる炭化水素、水素及び一酸化炭素を完全に酸化
するのに必要な酸素量より過剰な酸素が含まれている排
ガスをさし、このような排ガスとしては、例えばディー
ゼルエンジンなどの内燃機関から排出される排ガス、特
に空燃比が大きい状態で燃焼された排ガスなどが具体的
に例示される。
【0045】したがって本発明で処理される排ガスに含
まれる炭化水素の種類は特に限定されないが、エチレン
が含まれいる場合は窒素酸化物の除去率が大きく向上す
るため好ましく、その他にパラフィン、オレフィン、芳
香族化合物及びそれらの混合物が含まれていてもよい。
具体的には、パラフィン及びオレフィンとして炭素数が
1〜20の炭化水素を例示することができ、芳香族化合
物としてベンゼン、ナフタレン、アントラセン及びこれ
らの誘導体を例示することができる。また、軽油、灯
油、ガソリンなどを例示することもできる。
【0046】また本発明で処理される排ガス中に一酸化
炭素、二酸化炭素、水素、窒素、硫黄酸化物、水が含ま
れている場合にも有効である。
【0047】排ガス中の各成分ガスの濃度は特に限定さ
れないが、通常、窒素酸化物が50〜2000ppm、
炭化水素がメタン換算で0.001〜5vol%、酸素
が0.1〜20%が好ましい。上記成分ガス以外の各成
分の濃度についても特に限定されず、一酸化炭素が0〜
1vol%、二酸化炭素が0〜10vol%、硫黄酸化
物が0〜0.05vol%、水が0〜15vol%が好
ましい。また排ガス中の炭化水素の濃度が低い場合に
は、上記の適当な炭化水素を排ガス中に添加しても良
い。
【0048】処理される排ガスの空間速度及び温度は特
に限定されないが、空間速度(体積基準)が100〜5
00000hr-1、温度が−30〜900℃であること
が好ましい。更に好ましくは空間速度が2000〜20
0000hr-1、温度が−30〜850℃である。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるも
のではない。
【0050】<実施例1>吸着剤1の調製 SiO2/Al23モル比が17の東ソ−製フェリエラ
イト(商品名:HSZ−720KOA)40gを、NH
4Cl:18.0gを純水400gに溶解した塩化アン
モニウム水溶液中に添加し、60で20時間のイオン交
換操作を行った。このイオン交換操作を2回繰り返した
後、固液分離し、Clイオンが検出できなくなるまで純
水で洗浄し、110℃で20時間乾燥して、アンモニウ
ム型フェリエライト(NH4−FER−1)を得た。
【0051】NH4−FER−1:20g(無水換算)
を、硝酸銀:0.62gを純水100gに溶解させた硝
酸銀水溶液中に添加し、60℃減圧条件下で蒸発乾固
し、Ag担持を行った。その後、110℃で20時間乾
燥して、吸着剤1を得た。吸着剤1のAg担持量をIC
P発光分析により分析したところ、2重量%であった。
【0052】<実施例2>吸着剤2の調製 用いた硝酸銀が1.55gであること以外は、実施例1
と同様の条件でAg担持を行って、吸着剤2を調製し
た。吸着剤2のAg担持量をICP発光分析により分析
したところ、5重量%であった。
【0053】<実施例3>吸着剤3の調製 フェリエライトとして、水熱合成法により合成したSi
2/Al23モル比が21のフェリエライトを用いた
こと以外は、実施例1と同様にして吸着剤3を得た。吸
着剤3のAg担持量をICP発光分析により分析したと
ころ、2重量%であった。
【0054】<実施例4>吸着剤4の調製 塩化アルミニウム・6水和物(AlCl3・6H2O:9
8.0重量%)8.2gと塩化アルミニウムから生成す
るHClを中和するだけの水酸化ナトリウム(NaO
H:99重量%)6.5gとフッ素源としてフッ化ナト
リウム(NaF:99重量%)40.3gとピリジン
(C55N)95.6mlを、純水628mlに溶解
し、均一な溶液とした。
【0055】この均一溶液にホワイトカ−ボン(日本シ
リカ工業製、商品名:ニップシ−ルVN−3、Si
2:88重量%)81.1gを加えて、次のモル組成
比の原料混合物スラリ−を調製した。
【0056】SiO2/Al23=57 F/SiO2=0.8 C55N/SiO2=1 H2O/SiO2=30 この混合物を容積1Lのオ−トクレ−ブに入れ、回転速
度50rpmで攪拌しながら180℃で72時間の水熱
合成を行った。結晶化後のゼオライトスラリ−のpHは
10.7であった。冷却後、固形分を分離し、十分水洗
した後、110℃で一晩乾燥した。
【0057】フッ素及び/またはフッ素化合物を除去す
るために、得られた生成物を80℃の純水で十分に洗浄
した。蛍光X線分析の結果、洗浄後のゼオライト中のフ
ッ素及び/またはフッ素化合物は検出限界(0.1%)
以下であった。また洗浄後の生成物の組成をICP発光
分析により分析したところ、無水換算で 0.96Na2O・Al23・74SiO2 であった。
【0058】洗浄後の生成物の結晶構造をXRD分析に
より分析したところ、表1に示したものと同等のX線回
折図が得られ、フェリエライトであることを確認した。
【0059】この得られたフェリエライト型ゼオライト
を、空気流通下で600℃で4時間焼成することにより
ピリジンを除去した。その後、フェリエライト:40g
をNH4Cl:3.36gを純水400gに溶解した塩
化アンモニウム水溶液中に添加し、60℃で20時間の
イオン交換操作を行った。このイオン交換操作を2回繰
り返した後、固液分離し、Clイオンが検出できなくな
るまで純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥して、ア
ンモニウム型フェリエライト(NH4−FER−2)を
得た。
【0060】NH4−FER−2:20g(無水換算)
を、硝酸銀:0.62gを純水100gに溶解させた硝
酸銀水溶液中に添加し、60℃減圧条件下で蒸発乾固
し、Ag担持を行った。その後、110℃で20時間乾
燥して、吸着剤4を得た。吸着剤4のAg担持量をIC
P発光分析により分析したところ、2重量%であった。
【0061】<実施例5>吸着剤5の調製 フェリエライト合成の原料混合スラリーの組成比を SiO2/Al23=35 F/SiO2=0.8 C55N/SiO2=1 H2O/SiO2=30 にしたこと以外は、実施例4と同様にして、フェリエラ
イトの合成を行った。実施例4と同様な水洗、乾燥、フ
ッ素及びフッ素化合物の除去操作を行った後の生成物の
組成は無水換算で 1.02Na2O・Al23・48SiO2 であった。
【0062】洗浄後の生成物の結晶構造をXRD分析に
より分析したところ、表1に示したものと同等のX線回
折図が得られ、フェリエライトであることを確認した。
【0063】この得られたフェリエライト型ゼオライト
を、空気流通下で600℃で4時間焼成することにより
ピリジンを除去した。その後、フェリエライト:40g
をNH4Cl:3.36gを純水400gに溶解した塩
化アンモニウム水溶液中に添加し、60℃で20時間の
イオン交換操作を行った。このイオン交換操作を2回繰
り返した後、固液分離し、Clイオンが検出できなくな
るまで純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥して、ア
ンモニウム型フェリエライト(NH4−FER−3)を
得た。
【0064】NH4−FER−3:20g(無水換算)
を、硝酸銀:0.62gを純水100gに溶解させた硝
酸銀水溶液中に添加し、60℃減圧条件下で蒸発乾固
し、Ag担持を行った。その後、110℃で20時間乾
燥して、吸着剤5を得た。吸着剤5のAg担持量をIC
P発光分析により分析したところ、2重量%であった。
【0065】<実施例6>吸着剤6の調製 フェリエライト合成の原料混合物スラリ−の組成比を SiO2/Al23=80 F/SiO2=0.8 C55N/SiO2=1.5 H2O/SiO2=30 にしたこと以外は、実施例4と同様にして、フェリエラ
イトの合成を行った。実施例4と同様な水洗、乾燥、フ
ッ素及びフッ素化合物の除去操作を行った後の生成物の
組成は無水換算で 1.09Na2O・Al23・86SiO2 であった。
【0066】洗浄後の生成物の結晶構造をXRD分析に
より分析したところ、表1に示したものと同等のX線回
折図が得られ、フェリエライトであることを確認した。
【0067】この得られたフェリエライト型ゼオライト
を、空気流通下で600℃で4時間焼成することにより
ピリジンを除去した。その後、フェリエライト:40g
をNH4Cl:3.36gを純水400gに溶解した塩
化アンモニウム水溶液中に添加し、60℃で20時間の
イオン交換操作を行った。このイオン交換操作を2回繰
り返した後、固液分離し、Clイオンが検出できなくな
るまで純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥して、ア
ンモニウム型フェリエライト(NH4−FER−4)を
得た。
【0068】NH4−FER−4:20g(無水換算)
を、硝酸銀:0.62gを純水100gに溶解させた硝
酸銀水溶液中に添加し、60℃減圧条件下で蒸発乾固
し、Ag担持を行った。その後、110℃で20時間乾
燥して、吸着剤6を得た。吸着剤6のAg担持量をIC
P発光分析により分析したところ、2重量%であった。
【0069】<実施例7>吸着剤7の調製 フェリエライト合成の原料混合物スラリ−の組成比を SiO2/Al23=100 F/SiO2=0.8 C55N/SiO2=1.5 H2O/SiO2=30 にしたこと以外は、実施例4と同様にして、フェリエラ
イトの合成を行った。実施例4と同様な水洗、乾燥、フ
ッ素及びフッ素化合物の除去操作を行った後の生成物の
組成は無水換算で 1.09Na2O・Al23・113SiO2 であった。
【0070】洗浄後の生成物の結晶構造をXRD分析に
より分析したところ、表1に示したものと同等のX線回
折図が得られ、フェリエライトであることを確認した。
【0071】この得られたフェリエライト型ゼオライト
を、空気流通下で600℃で4時間焼成することにより
ピリジンを除去した。その後、フェリエライト:40g
をNH4Cl:3.36gを純水400gに溶解した塩
化アンモニウム水溶液中に添加し、60℃で20時間の
イオン交換操作を行った。このイオン交換操作を2回繰
り返した後、固液分離し、Clイオンが検出できなくな
るまで純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥して、ア
ンモニウム型フェリエライト(NH4−FER−5)を
得た。
【0072】NH4−FER−5:20g(無水換算)
を、硝酸銀:0.62gを純水100gに溶解させた硝
酸銀水溶液中に添加し、60℃減圧条件下で蒸発乾固
し、Ag担持を行った。その後、110℃で20時間乾
燥して、吸着剤7を得た。吸着剤7のAg担持量をIC
P発光分析により分析したところ、2重量%であった。
【0073】<実施例8>実施例1で得られたNH4
FER−1:10g(無水換算)を、硝酸銀:0.31
gを純水100gに溶解させた硝酸銀水溶液中に添加
し、60℃減圧条件下で蒸発乾固し、Ag担持を行っ
た。そのAg担持フェリエライトを酢酸パラジウム:
0.08gをアセトン50gに溶解させたパラジウム水
溶液に添加し、70℃で蒸発乾固し、Pd担持を行っ
た。その後、110℃で20時間乾燥して、吸着剤7を
得た。吸着剤7のAg及びPd担持量をICP発光分析
により分析したところ、Agが2重量%、Pdが0.4
重量%であった。
【0074】<実施例9>実施例4で得られたNH4
FER−2を用いたこと以外は実施例8と同様にして、
吸着剤9を得た。吸着剤9のAg及びPd担持量をIC
P発光分析により分析したところ、Agが2重量%、P
dが0.4重量%であった。
【0075】<比較例1>比較吸着剤1の調製 フェリエライトとして、水熱合成法により合成したSi
2/Al23モル比が13のフェリエライトを用いた
こと以外は、実施例1と同様にして、比較吸着剤1を得
た。比較吸着剤1のAg担持量をICP発光分析により
分析したところ、2重量%であった。
【0076】<比較例2>比較吸着剤2の調製 SiO2/Al23モル比が24の東ソ−製のZSM−
5構造のゼオライト(商品名:HSZ−820NAA)
40gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較
吸着剤2を得た。比較吸着剤1のAg担持量をICP発
光分析により分析したところ、2重量%であった。
【0077】<比較例3>比較吸着剤3の調製 SiO2/Al23モル比が72の東ソ−製のZSM−
5構造のゼオライト(商品名:HSZ−860HOA)
を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較吸着剤
3を得た。比較吸着剤3のAg担持量をICP発光分析
により分析したところ、2重量%であった。
【0078】<比較例4>比較吸着剤4の調製 SiO2/Al23モル比が2100の東ソ−製のZS
M−5構造のゼオライト(商品名:HSZ−890HO
A)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較吸
着剤4を得た。比較吸着剤4のAg担持量をICP発光
分析により分析したところ、2重量%であった。
【0079】<比較例5>比較吸着剤5の調製 SiO2/Al23モル比が26の東ソ−製のモルデナ
イト構造のゼオライト(商品名:HSZ−660HO
A)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較吸
着剤5を得た。比較吸着剤5のAg担持量をICP発光
分析により分析したところ、2重量%であった。
【0080】<比較例6>比較吸着剤6の調製 SiO2/Al23モル比が224の東ソ−製のモルデ
ナイト構造のゼオライト(商品名:HSZ−690HO
A)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較吸
着剤6を得た。比較吸着剤6のAg担持量をICP発光
分析により分析したところ、2重量%であった。
【0081】<比較例7>比較吸着剤7の調製 SiO2/Al23モル比が6の東ソ−製のL型構造の
ゼオライト(商品名:HSZ−500KOA)を用いた
こと以外は実施例1と同様にして、比較吸着剤7を得
た。比較吸着剤7のAg担持量をICP発光分析により
分析したところ、2重量%であった。
【0082】<比較例8>比較吸着剤8の調製 SiO2/Al23モル比が29の東ソ−製のY型ゼオ
ライト(商品名:HSZ−500KOA)を用いたこと
以外は実施例1と同様にして、比較吸着剤8を得た。比
較吸着剤8のAg担持量をICP発光分析により分析し
たところ、2重量%であった。
【0083】<比較例9>比較吸着剤9の調製 SiO2/Al23モル比が27の東ソ−製のベータ型
ゼオライト(商品名:HSZ−930NHA)を用いた
こと以外は実施例1と同様にして、比較吸着剤9を得
た。比較吸着剤9のAg担持量をICP発光分析により
分析したところ、2重量%であった。
【0084】<比較例10>比較吸着剤10の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1をそのまま比較
吸着剤10とした。
【0085】<比較例11>比較吸着剤11の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、硝酸銅3水和物:1.52gを純水100g
に溶解させた硝酸銅水溶液中に添加し、60℃減圧条件
下で蒸発乾固し、Cu担持を行った。その後、110℃
で20時間乾燥して、比較吸着剤11を得た。比較吸着
剤11のCu担持量をICP発光分析により分析したと
ころ、2重量%であった。
【0086】<比較例12>比較吸着剤12の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、硝酸鉄9水和物:2.9gを純水100gに
溶解させた硝酸鉄水溶液中に添加し、60℃減圧条件下
で蒸発乾固し、Fe担持を行った。その後、110℃で
20時間乾燥して、比較吸着剤12を得た。比較吸着剤
12のFe担持量をICP発光分析により分析したとこ
ろ、2重量%であった。
【0087】<比較例13>比較吸着剤13の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、硝酸バリウム:0.76gを純水100gに
溶解させた硝酸バリウム水溶液中に添加し、60℃減圧
条件下で蒸発乾固し、Ba担持を行った。その後、11
0℃で20時間乾燥して、比較吸着剤13を得た。比較
吸着剤13のBa担持量をICP発光分析により分析し
たところ、2重量%であった。
【0088】<比較例14>比較吸着剤14の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、硝酸亜鉛:1.82gを純水100gに溶解
させた硝酸亜鉛水溶液中に添加し、60℃減圧条件下で
蒸発乾固し、Zn担持を行った。その後、110℃で2
0時間乾燥して、比較吸着剤14を得た。比較吸着剤1
4のZn担持量をICP発光分析により分析したとこ
ろ、2重量%であった。
【0089】<比較例15>比較吸着剤15の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、硝酸マグネシウム:4.22gを純水100
gに溶解させた硝酸マグネシウム水溶液中に添加し、6
0℃減圧条件下で蒸発乾固し、Mg担持を行った。その
後、110℃で20時間乾燥して、比較吸着剤15を得
た。比較吸着剤15のMg担持量をICP発光分析によ
り分析したところ、2重量%であった。
【0090】<比較例16>比較吸着剤16の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、パラタングステン酸アンモニウム:0.57
gを純水100gに溶解させたタングステン水溶液中に
添加し、60℃減圧条件下で蒸発乾固し、W担持を行っ
た。その後、110℃で20時間乾燥して、比較吸着剤
16を得た。比較吸着剤16のW担持量をICP発光分
析により分析したところ、2重量%であった。
【0091】<比較例17>比較吸着剤17の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、モリブデン酸アンモニウム:5.15gを純
水100gに溶解させたモリブデン水溶液中に添加し、
60℃減圧条件下で蒸発乾固し、Mo担持を行った。そ
の後、110℃で20時間乾燥して、比較吸着剤17を
得た。比較吸着剤17のMo担持量をICP発光分析に
より分析したところ、2重量%であった。
【0092】<比較例18>比較吸着剤18の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、0.4gのIrを含有するヘキサアンミンイ
リジウム水溶液中に添加し、60℃減圧条件下で蒸発乾
固し、Ir担持を行った。その後、110℃で20時間
乾燥して、比較吸着剤18を得た。比較吸着剤18のI
r担持量をICP発光分析により分析したところ、2重
量%であった。
【0093】<比較例19>比較吸着剤19の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、硝酸ランタン水和物:1.25gを純水10
0gに溶解させた硝酸ランタン水溶液中に添加し、60
℃減圧条件下で蒸発乾固し、La担持を行った。その
後、110℃で20時間乾燥して、比較吸着剤19を得
た。比較吸着剤19のLa担持量をICP発光分析によ
り分析したところ、2重量%であった。
【0094】<比較例20>比較吸着剤20の調製 実施例1で得られたNH4−FER−1:20g(無水
換算)を、硝酸ニッケル6水和物:1.98gを純水1
00gに溶解させた硝酸ニッケル水溶液中に添加し、6
0℃減圧条件下で蒸発乾固し、Ni担持を行った。その
後、110℃で20時間乾燥して、比較吸着剤20を得
た。比較吸着剤20のNi担持量をICP発光分析によ
り分析したところ、2重量%であった。
【0095】<エチレンの吸着除去試験> 吸着剤1〜9及び比較吸着剤1〜10について、各々
0.1gを石英ガラス製の常圧固定床流通式反応管に充
填し、エチレンの吸着実験に供した。前処理として、空
気を50cc/min流通させながら、20℃/min
の昇温速度で500℃まで加熱し、500℃で1時間保
持した。室温まで冷却し、Heガスで完全に置換した後
に、表2の組成のモデル排ガスを室温下、ガス流速10
0cc/minで吸着剤に1時間接触させた。このとき
の空間速度(体積基準)は30000hr-1であった。
モデル排ガス中のエチレンの吸着剤への吸着が飽和に達
したのを確認し、再度Heガスを吸着剤に導入し、気相
に残存するエチレンを完全に除去した。続いて、Heガ
スを50cc/minで流通させながら、吸着剤を10
℃/minで昇温しながら、吸着剤から脱離する炭化水
素を水素炎イオン化検出器(FID)を備えたガスクロ
マトグラフにより、連続的に定量分析し、エチレンの吸
着特性を評価した。表3にエチレンの吸着量及び脱離ピ
−ク温度の吸着特性を示す。
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】<吸着剤の耐久試験>吸着剤1〜9、比較
吸着剤1〜20を各々加圧成形後、粉砕して12〜20
メッシュに整粒した。整粒した各吸着剤3ccを石英ガ
ラス製の常圧固定床流通反応管に充填し、耐久試験に供
した。耐久試験は、AirガスにH2Oを体積換算で1
0vol%となるように含有させた混合ガスを流速30
0cc/minで吸着剤に流通しながら、850℃で5
時間処理した。これら耐久処理を施した吸着剤を<炭化
水素の吸着除去試験>と同様な前処理、評価条件で炭化
水素の吸着特性を評価した。耐久試験後の炭化水素の吸
着特性をそれぞれ表4に示す。
【0099】
【表4】
【0100】表3および表4からも分かるように、本発
明の吸着剤はエチレンの吸着量が大きく、これまでに提
案されている吸着剤に比して、吸着特性が優れている。
また、本発明の吸着剤は耐久処理による吸着量の低下が
みられず、吸着剤が高温に晒された後でもエチレンの吸
着除去性能が維持される。
【0101】<実施例10>排ガス浄化触媒1の調製 SiO2/Al23モル比が224の東ソ−製のモルデ
ナイト(商品名:HSZ−690HOA)40gを、P
t(NH34Cl2・H2O:1.23gを純水400g
に溶解したテトラアンミンジクロロ白金水溶液中に添加
し、ただちに適当量の5%−アンモニウム水を滴下し、
スラリーpHを7に調整した。そのスラリーを撹拌しな
がら、30℃2時間のイオン交換操作を行った。イオン
交換後、固液分離し、Clイオンが検出できなくなるま
で純水で洗浄し、110℃で20時間乾燥した。その後
500℃で1時間空気中で乾燥し、窒素酸化物除去触媒
1を得た。窒素酸化物除去触媒1をICP発光分析によ
り分析したところ、Ptの担持量は1.7重量%であっ
た。
【0102】吸着剤1を500℃1時間空気中で焼成し
たもの:5gと窒素酸化物除去触媒1:5gを乳鉢にて
十分物理混合し、400kg/cm2の圧力で加圧成形
した。加圧成形体を粉砕し、12〜20メッシュに整粒
し、排ガス浄化触媒1を得た。
【0103】<実施例11>排ガス浄化触媒2の調製 吸着剤4を500℃1時間空気中で焼成したもの:10
gと窒素酸化物除去触媒1:10gを乳鉢にて十分物理
混合し、400kg/cm2の圧力で加圧成形した。加
圧成形体を粉砕し、12〜20メッシュに整粒し、排ガ
ス浄化触媒2を得た。
【0104】<実施例12>排ガス浄化触媒3の調製 吸着剤4を500℃1時間空気中で焼成したものと窒素
酸化物除去触媒1を各々400kg/cm2の圧力で加
圧成形した。それぞれの加圧成形体を粉砕し、12〜2
0メッシュに整粒した後に、各整粒品2gを混合し、排
ガス浄化触媒3を得た。
【0105】<実施例13>排ガス浄化触媒4の調製 実施例12と同様にして整粒した吸着剤4の整粒品:1
ccと窒素酸化物除去触媒1の整粒品:1ccを用い
て、活性試験のモデルガス上流に吸着剤4、その下流に
窒素酸化物除去触媒1となるように配置し、排ガス浄化
触媒4として活性試験に供した。
【0106】<実施例14>排ガス浄化触媒5の調製 触媒化成製γ−アルミナ(商品名:ACP−1)40g
を、Pt(NH34Cl2・H2O:1.23gを純水4
00gに溶解したテトラアンミンジクロロ白金水溶液中
に添加し、ロータリーエバポレーターを用いて60℃減
圧下で水分を除去し、100℃で20時間乾燥した。そ
の後、500℃で1時間空気中で焼成し、窒素酸化物除
去触媒2を得た。窒素酸化物除去触媒2をICP発光分
析により分析したところ、Ptの担持量は1.7重量%
であった。
【0107】吸着剤1を500℃1時間空気中で焼成し
たもの:10gと窒素酸化物除去触媒2:10gを乳鉢
にて十分物理混合し、400kg/cm2の圧力で加圧
成形した。加圧成形体を粉砕し、12〜20メッシュに
整粒し、排ガス浄化触媒5を得た。
【0108】<実施例15>排ガス浄化触媒6の調製 吸着剤4を500℃1時間空気中で焼成したもの:5g
と窒素酸化物除去触媒2:5gを乳鉢にて十分物理混合
し、400kg/cm2の圧力で加圧成形した。加圧成
形体を粉砕し、12〜20メッシュに整粒し、排ガス浄
化触媒6を得た。 <比較例21>比較触媒1の調製窒
素酸化物除去触媒1のみを400kg/cm2の圧力で
加圧成形した。加圧成形体を粉砕し、12〜20メッシ
ュに整粒し、比較触媒1として活性試験に供した。
【0109】<比較例22>比較触媒2の調製 窒素酸化物除去触媒2のみを400kg/cm2の圧力
で加圧成形した。加圧成形体を粉砕し、12〜20メッ
シュに整粒し、比較触媒2として活性試験に供した。
【0110】<比較例23>比較触媒3の調製 吸着剤1を500℃1時間空気中で焼成したもののみを
400kg/cm2の圧力で加圧成形した。加圧成形体
を粉砕し、12〜20メッシュに整粒し、比較触媒3と
して活性試験に供した。
【0111】<比較例24>比較触媒4の調製 吸着剤4を500℃1時間空気中で焼成したもののみを
400kg/cm2の圧力で加圧成形した。加圧成形体
を粉砕し、12〜20メッシュに整粒し、比較触媒4と
して活性試験に供した。
【0112】<比較例25>比較触媒5の調製 SiO2/Al23モル比が24の東ソ−製のZSM−
5構造のゼオライト(商品名:HSZ−820NAA)
40gを用いたこと以外は実施例1と同様にしてアンモ
ニウム型ZSM−5を得た。これを500℃1時間空気
中で焼成したもの:5gと窒素酸化物除去触媒1:5g
を乳鉢にて十分均一に物理混合し、400kg/cm2
の圧力で加圧成形した。加圧成形体を粉砕し、12〜2
0メッシュに整粒し、比較触媒5として活性試験に供し
た。
【0113】<比較例26>比較触媒6の調製 SiO2/Al23モル比が224の東ソ−製のモルデ
ナイト(商品名:HSZ−690HOA)40gを用い
たこと以外は実施例1と同様にしてアンモニウム型モル
デナイトを得た。これを500℃1時間空気中で焼成し
たもの:5gと窒素酸化物除去触媒1:5gを乳鉢にて
十分均一に物理混合し、400kg/cm2の圧力で加
圧成形した。加圧成形体を粉砕し、12〜20メッシュ
に整粒し、比較触媒6として活性試験に供した。
【0114】<触媒活性試験>排ガス浄化触媒1〜6及
び比較触媒1〜6の各触媒2ccを常圧固定床流通式反
応管に充填し、触媒活性を評価した。反応前処理として
表5に示したモデル排ガスを流速4000cc/min
で流通させながら、550℃まで昇温し、30分保持
し、モデルガス流通下で100℃まで降温し、100℃
で1時間保持した。後、表5のモデルガス流通下で触媒
温度を10℃/minの昇温速度で一定昇温しながら、
触媒出口のガスを連続分析して、NOxの除去活性を調
べた。この時の空間速度(体積基準)は、120,00
0hr-1であった。なおNOxの除去率は次式で表さ
れ、表6に各触媒のNOx除去活性を示した。
【0115】NOx除去率={([NOx]in−[NO
x]out)/[NOx]in}×100 [NOx]in:入口ガスのNOx濃度 [NOx]out:出口ガスのNOx濃度
【0116】
【表5】
【0117】
【表6】
【0118】<触媒耐久試験>排ガス浄化触媒1〜6、
比較触媒1〜6の各触媒2ccを石英ガラス製の常圧固
定床流通反応管に充填し、耐久試験に供した。耐久試験
は、AirガスにHOとSOを体積換算でそれぞれ
10vol%、25ppmとなるように含有させた混合
ガスを流速200cc/minで各触媒に流通させなが
ら、600℃で50時間処理して行った。
【0119】耐久処理を施した各触媒を<触媒活性試験
>と同様な前処理、評価条件でNOx除去活性を調べ
た。耐久試験後のNOx除去活性を表7に示す。
【0120】
【表7】
【0121】本発明に係るエチレン吸着剤は、炭化水
素、特にエチレンの吸着量が大きく、吸着特性が優れて
おり、更には本発明に係る吸着剤は、耐久処理よる吸着
量の低下がみられず、吸着剤が高温にさらされた後でも
エチレンの吸着除去性能が維持される。しかし表6,7
より、吸着剤だけでは窒素酸化物及び炭化水素を含む酸
素過剰の排ガスから窒素酸化物を除去する活性が低く、
その触媒性能は低い。一方、従来提案されている窒素酸
化物除去触媒は酸素過剰の排ガスより窒素酸化物の除去
活性を示すが、窒素酸化物の除去性能は十分に満足され
るものではない。
【0122】これらに対し本発明の排ガス浄化触媒で
は、比較触媒に比して窒素酸化物及びエチレンなどの炭
化水素を含む酸素過剰の排ガスからの窒素酸化物の除去
活性が向上する。本発明のエチレン吸着剤または窒素酸
化物除去触媒だけを用いた場合よりも、それらを組み合
わせた本発明の排ガス浄化触媒のほうが窒素酸化物の除
去率が高いことを考慮すると、本発明の排ガス浄化触媒
では低温域でエチレン吸着剤に吸着したエチレンなどの
炭化水素が窒素酸化物の除去反応に関与していると考え
られ、また窒素酸化物の除去反応において、吸着された
炭化水素が従来提案されている複合触媒に比してより有
効に利用されていると考えられる。また、本発明に係る
エチレン吸着剤は、高温にさらされた後でもエチレンな
どの炭化水素の吸着能の低下が認められず、そのため耐
久処理後でもエチレンなどの炭化水素吸着能と窒素酸化
物除去触媒との複合効果が維持される。
【0123】
【発明の効果】本発明のエチレン吸着剤は、気相中のエ
チレンを効率よく吸着除去でき、かつ吸着剤が高温に晒
された後でも炭化水素の吸着性能は低下しない。更に本
発明の吸着剤はエチレンを吸着保持する性能が高い。従
って、本発明の吸着剤をエチレンを含む気相に接触させ
ることでエチレンを効率よく除去できる。この性質を利
用して、本発明の吸着剤により自動車などのエンジン始
動時に排出されるエチレンを効率よく吸着除去し、排ガ
ス浄化触媒が作動する温度まで吸着保持することができ
る。
【0124】また、本発明の吸着剤は農作物から発生す
るエチレンの吸着除去等にも適用できる。
【0125】本発明の排ガス浄化触媒を使用することに
より、エンジン始動時などの低温において排出される炭
化水素を効率よく吸着除去できる。更に窒素酸化物除去
触媒成分が触媒作動する温度域においては、従来の触媒
性能そのものが発現するだけでなく、吸着剤に吸着した
エチレンなどの炭化水素を高効率で利用することができ
るため、窒素酸化物の除去率が大きく向上する。また本
発明の排ガス浄化触媒は高温にさらされた後でも窒素酸
化物の除去性能が低下しない。すなわち本発明の排ガス
浄化触媒を窒素酸化物及びエチレンなどの炭化水素を含
む排ガスに接触させることで窒素酸化物を効率よく除去
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C01B 39/44 B01D 53/34 120D // A23B 7/152 53/36 104A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Agが含有されたSiO2/Al23モル
    比が15以上のフェリエライト型構造を有するゼオライ
    トから構成されることを特徴とするエチレン吸着剤。
  2. 【請求項2】ピリジンとフッ素化合物を反応系に添加し
    て合成されたフェリエライト型構造のゼオライトを用い
    ることを特徴とする、請求項1に記載のエチレン吸着
    剤。
  3. 【請求項3】Agの含有量が、フェリエライト型構造を
    有するゼオライト及び活性金属成分の合計量に対して
    0.1〜20重量%であることを特徴とする、請求項1
    または2に記載のエチレン吸着剤。
  4. 【請求項4】フェリエライト型構造を有するゼオライト
    に、更にPdが含有されたことを特徴とする、請求項1
    〜3いずれかに記載のエチレン吸着剤。
  5. 【請求項5】請求項1から4いずれかに記載の吸着剤を
    ガスに接触させることを特徴とする、ガス中のエチレン
    吸着除去方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜4いずれかに記載の吸着剤及び
    窒素酸化物除去触媒からなる排ガス浄化触媒を、排ガス
    に接触させることを特徴とする、排ガス浄化法。
  7. 【請求項7】窒素酸化物除去触媒が、Pt,Pd,I
    r,Rhから選ばれる一種以上の金属を含むことを特徴
    とする、請求項6に記載の排ガス浄化法。
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