JPH11216478A - 水の凝集処理方法および無機凝集剤 - Google Patents
水の凝集処理方法および無機凝集剤Info
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- JPH11216478A JPH11216478A JP1719598A JP1719598A JPH11216478A JP H11216478 A JPH11216478 A JP H11216478A JP 1719598 A JP1719598 A JP 1719598A JP 1719598 A JP1719598 A JP 1719598A JP H11216478 A JPH11216478 A JP H11216478A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、良好な凝集が得られ、シリカの注
入量が少なくてすみ、汚泥生成量が少なく、凝集剤の製
造時間が少ない、上水の凝集処理に適したシリカと鉄を
併用する凝集処理方法およびシリカ含有鉄系凝集剤を提
供する。 【解決手段】 重合シリカを第2鉄無機凝集剤ととも
に、珪素/鉄のモル比が0.5〜2の条件になるように
原水に添加して凝集処理することを特徴とする水の凝集
処理方法。また、重合シリカと第2鉄無機凝集剤とを含
有し、水溶液中の珪酸濃度が5%未満であり、珪素/鉄
のモル比が0.5〜2であるシリカ含有第2鉄系無機凝
集剤水溶液。
入量が少なくてすみ、汚泥生成量が少なく、凝集剤の製
造時間が少ない、上水の凝集処理に適したシリカと鉄を
併用する凝集処理方法およびシリカ含有鉄系凝集剤を提
供する。 【解決手段】 重合シリカを第2鉄無機凝集剤ととも
に、珪素/鉄のモル比が0.5〜2の条件になるように
原水に添加して凝集処理することを特徴とする水の凝集
処理方法。また、重合シリカと第2鉄無機凝集剤とを含
有し、水溶液中の珪酸濃度が5%未満であり、珪素/鉄
のモル比が0.5〜2であるシリカ含有第2鉄系無機凝
集剤水溶液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種用排水の凝集
処理方法および各種用排水の凝集処理に使用する凝集剤
に関し、特に上水処理に好適な新規な水の凝集処理方法
および無機凝集剤に関するものである。
処理方法および各種用排水の凝集処理に使用する凝集剤
に関し、特に上水処理に好適な新規な水の凝集処理方法
および無機凝集剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種用排水の懸濁質、溶存有機
物、リン酸イオンを除去するために広く水の凝集処理が
行われている。これらの水の凝集処理に於いては、凝集
剤として、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、
硫酸第二鉄、ポリ硫酸第二鉄、塩化第二鉄などのアルミ
ニウム系もしくは鉄系の無機金属塩凝集剤が利用され
る。上水処理では従来鉄系凝集剤の使用は行われておら
ず、アルミニウム系凝集剤だけが使用されている。これ
らの無機凝集剤は、単独使用では十分大きなブロックが
形成されないため、凝集沈殿工程、砂ろ過工程の固液分
離速度が小さいという欠点がある。また凝集分離工程か
ら排出される汚泥の沈降濃縮脱水性が悪いという欠点も
あった。このため従来より、排水処理分野では各種高分
子凝集剤がフロック形成を促進するために多用されてい
るが、上水処理には有機高分子凝集剤の安全性に心配が
あるため我が国では使用が認可されていない。
物、リン酸イオンを除去するために広く水の凝集処理が
行われている。これらの水の凝集処理に於いては、凝集
剤として、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、
硫酸第二鉄、ポリ硫酸第二鉄、塩化第二鉄などのアルミ
ニウム系もしくは鉄系の無機金属塩凝集剤が利用され
る。上水処理では従来鉄系凝集剤の使用は行われておら
ず、アルミニウム系凝集剤だけが使用されている。これ
らの無機凝集剤は、単独使用では十分大きなブロックが
形成されないため、凝集沈殿工程、砂ろ過工程の固液分
離速度が小さいという欠点がある。また凝集分離工程か
ら排出される汚泥の沈降濃縮脱水性が悪いという欠点も
あった。このため従来より、排水処理分野では各種高分
子凝集剤がフロック形成を促進するために多用されてい
るが、上水処理には有機高分子凝集剤の安全性に心配が
あるため我が国では使用が認可されていない。
【0003】また、上水処理の原水の富栄養化が進みミ
クロキスチスなどの藻類が多量に含まれる原水の場合、
PAC又は硫酸バンドでは極めて沈降性の悪いフロック
しか形成されず、フロックが浮上してしまうこともあ
り、藻類の効果的除去ができなくなるという問題点もあ
った。さらに、上水処理分野では上水処理水すなわち飲
料水中に残留するアルミニウムがアルツハイマ症の原因
になる疑いが出てきており、アルミニウム残留量が少な
い非アルミニウム系上水用凝集剤および凝集処理方法が
望まれている。上水処理分野では安全性の高い凝集助剤
として、昭和30年代に米国のBaylis氏が見出し
た活性シリカの使用が検討されたが、活性シリカ製造時
のゲル化トラブルが頻発し、安定して活性シリカを製造
することが非常に難しいため我が国では実用化されなか
った。
クロキスチスなどの藻類が多量に含まれる原水の場合、
PAC又は硫酸バンドでは極めて沈降性の悪いフロック
しか形成されず、フロックが浮上してしまうこともあ
り、藻類の効果的除去ができなくなるという問題点もあ
った。さらに、上水処理分野では上水処理水すなわち飲
料水中に残留するアルミニウムがアルツハイマ症の原因
になる疑いが出てきており、アルミニウム残留量が少な
い非アルミニウム系上水用凝集剤および凝集処理方法が
望まれている。上水処理分野では安全性の高い凝集助剤
として、昭和30年代に米国のBaylis氏が見出し
た活性シリカの使用が検討されたが、活性シリカ製造時
のゲル化トラブルが頻発し、安定して活性シリカを製造
することが非常に難しいため我が国では実用化されなか
った。
【0004】また、Baylis法によって製造される
活性シリカは、さほど凝集フロック形成効果が高くない
というマイナス面もあった。尚、Baylis法は「水
ガラスを水で希釈して珪酸濃度1.5%の水溶液とし、
これに硫酸を加えてpH8.5に調整し、室温において
2時間撹拌し珪酸モノマーを重合させ重合珪酸すなわち
活性シリカを得る」という方法である。しかし最近、活
性シリカを再評価しようとする動きが出ており、例えば
特公平4−75796号「水処理方法および水処理用凝
集剤」には、「珪酸モノマーの極限粘度の約2倍以上の
極限粘度を有する重合珪酸と、水中で水酸化物を形成し
うる金属の可溶性塩を、該金属に対する珪素のモル比が
2以上となる比率で処理対象水中に注入攪拌する」とい
う重合珪酸を利用する凝集処理方法が開示されている。
この発明の骨子の一つは、珪素/金属元素のモル比が2
以上になるように注入することにある。
活性シリカは、さほど凝集フロック形成効果が高くない
というマイナス面もあった。尚、Baylis法は「水
ガラスを水で希釈して珪酸濃度1.5%の水溶液とし、
これに硫酸を加えてpH8.5に調整し、室温において
2時間撹拌し珪酸モノマーを重合させ重合珪酸すなわち
活性シリカを得る」という方法である。しかし最近、活
性シリカを再評価しようとする動きが出ており、例えば
特公平4−75796号「水処理方法および水処理用凝
集剤」には、「珪酸モノマーの極限粘度の約2倍以上の
極限粘度を有する重合珪酸と、水中で水酸化物を形成し
うる金属の可溶性塩を、該金属に対する珪素のモル比が
2以上となる比率で処理対象水中に注入攪拌する」とい
う重合珪酸を利用する凝集処理方法が開示されている。
この発明の骨子の一つは、珪素/金属元素のモル比が2
以上になるように注入することにある。
【0005】しかし、本発明者がこの技術を詳細に検討
したところ、以下に示す各種の問題点が認められた。 珪素/金属元素のモル比が2以上に設定しても良好な
凝集が起きず、むしろ凝集が悪化することがある。 珪素/金属イオンのモル比が2以上と大きいため、必
然的にシリカの注入率がかなり多量になり薬注コストが
高くなる。 シリカ注入率が多いので、析出したシリカに起因した
汚泥生成量が増加する。 重合シリカ凝集剤の製造に2時間以上と長時間が必要
である。 極限粘度の測定には熟練者でも1時間以上かかるの
で、極限粘度を測定しながら重合時間を制御するという
方法は、工業規模の製造には実際上適用できない。 Si/Feモル比が2以上なので凝集剤水溶液保存中
にシリカのゲル化が起き易く凝集剤の保存性が悪い(シ
リカのゲル化はシリカ濃度が高いほど起きやすい)。
したところ、以下に示す各種の問題点が認められた。 珪素/金属元素のモル比が2以上に設定しても良好な
凝集が起きず、むしろ凝集が悪化することがある。 珪素/金属イオンのモル比が2以上と大きいため、必
然的にシリカの注入率がかなり多量になり薬注コストが
高くなる。 シリカ注入率が多いので、析出したシリカに起因した
汚泥生成量が増加する。 重合シリカ凝集剤の製造に2時間以上と長時間が必要
である。 極限粘度の測定には熟練者でも1時間以上かかるの
で、極限粘度を測定しながら重合時間を制御するという
方法は、工業規模の製造には実際上適用できない。 Si/Feモル比が2以上なので凝集剤水溶液保存中
にシリカのゲル化が起き易く凝集剤の保存性が悪い(シ
リカのゲル化はシリカ濃度が高いほど起きやすい)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
欠点を解決したシリカと鉄を併用する凝集処理方法およ
びシリカ含有鉄系凝集剤を提供しようとするものであ
り、特に上水の凝集処理に適した凝集剤と凝集処理方法
を提供しようとするものである。
欠点を解決したシリカと鉄を併用する凝集処理方法およ
びシリカ含有鉄系凝集剤を提供しようとするものであ
り、特に上水の凝集処理に適した凝集剤と凝集処理方法
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、処理対象原
水を凝集処理する場合、従来知られていなかったSi/
Feモル比の条件で重合シリカと第2鉄イオンを原水に
添加すると極めて効果的な凝集処理が行えることを見出
し、それに基づいて本発明を完成させた。すなわち、本
発明は、下記の手段により前記の課題を解決した。 (1)重合シリカを第2鉄無機凝集剤とともに、珪素/
鉄のモル比が0.5〜2の条件になるように原水に添加
して凝集処理することを特徴とする水の凝集処理方法。 (2)重合シリカと第2鉄無機凝集剤とを含有し、水溶
液中の珪酸濃度が5%未満であり、珪素/鉄のモル比が
0.5〜2であるシリカ含有第2鉄系無機凝集剤水溶
液。
水を凝集処理する場合、従来知られていなかったSi/
Feモル比の条件で重合シリカと第2鉄イオンを原水に
添加すると極めて効果的な凝集処理が行えることを見出
し、それに基づいて本発明を完成させた。すなわち、本
発明は、下記の手段により前記の課題を解決した。 (1)重合シリカを第2鉄無機凝集剤とともに、珪素/
鉄のモル比が0.5〜2の条件になるように原水に添加
して凝集処理することを特徴とする水の凝集処理方法。 (2)重合シリカと第2鉄無機凝集剤とを含有し、水溶
液中の珪酸濃度が5%未満であり、珪素/鉄のモル比が
0.5〜2であるシリカ含有第2鉄系無機凝集剤水溶
液。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の無機凝集剤水溶液の製造
を図面を用いて具体的に説明する。その製造工程例を図
1にまとめて示した。図1において、シリカ濃度約30
%の水ガラス原液に水を添加し、珪酸濃度5〜11%に
希釈した珪酸ソーダ水溶液1に硫酸又は塩酸のような酸
2を添加して撹拌槽3で撹拌し、所定のpH範囲(3〜
4.5)の酸性珪酸水溶液4を作る。この後、酸性珪酸
水溶液4の粘度を連続的又は経時的に測定し、回転粘度
が10mPa・s以上に上昇した時点で、所定量の塩化
第2鉄、硫酸第2鉄、ポリ硫酸第2鉄のいずれかの鉄系
凝集剤を固体又は水溶液の状態で添加し、その添加にお
いて珪素/鉄のモル比が0.5〜2になるようにする
と、本発明の凝集剤が製造できる。なお、前記の回転粘
度の上昇は、撹拌槽3内の珪酸濃度およびpHが高いほ
ど短時間で重合が進み粘度が上昇する。
を図面を用いて具体的に説明する。その製造工程例を図
1にまとめて示した。図1において、シリカ濃度約30
%の水ガラス原液に水を添加し、珪酸濃度5〜11%に
希釈した珪酸ソーダ水溶液1に硫酸又は塩酸のような酸
2を添加して撹拌槽3で撹拌し、所定のpH範囲(3〜
4.5)の酸性珪酸水溶液4を作る。この後、酸性珪酸
水溶液4の粘度を連続的又は経時的に測定し、回転粘度
が10mPa・s以上に上昇した時点で、所定量の塩化
第2鉄、硫酸第2鉄、ポリ硫酸第2鉄のいずれかの鉄系
凝集剤を固体又は水溶液の状態で添加し、その添加にお
いて珪素/鉄のモル比が0.5〜2になるようにする
と、本発明の凝集剤が製造できる。なお、前記の回転粘
度の上昇は、撹拌槽3内の珪酸濃度およびpHが高いほ
ど短時間で重合が進み粘度が上昇する。
【0009】以下、上記でいう「回転粘度」は、リオン
株式会社製品:ビスコテスタVT−03型回転粘度計で
測定した水温20〜25℃における粘度と定義する。本
回転粘度計は、筒型ローターを試料液に入れて一定速度
で回転させ、ローターに生じた粘性抵抗を測定するもの
である。測定時間は3分程度と極めて短時間に行える簡
便な粘度測定法である。
株式会社製品:ビスコテスタVT−03型回転粘度計で
測定した水温20〜25℃における粘度と定義する。本
回転粘度計は、筒型ローターを試料液に入れて一定速度
で回転させ、ローターに生じた粘性抵抗を測定するもの
である。測定時間は3分程度と極めて短時間に行える簡
便な粘度測定法である。
【0010】重合シリカの原料としては水ガラス溶液が
好ましい。珪酸ソーダと混合する酸は、硫酸、塩酸が好
ましい。硝酸は添加する原水に富栄養化原因物質である
硝酸性窒素を原水に添加してしまうため、あまり好まし
くない。本発明において攪拌槽3の珪酸濃度が6%未満
の場合は、水ガラス水溶液に酸を添加しても問題無い
が、珪酸濃度が6%以上の場合は、pH1以下の強酸性
水に対し珪酸ソーダを添加することが重要である。珪酸
濃度6%以上の珪酸ソーダ水溶液に酸を添加すると珪酸
がアルカリ性領域を通過するので珪酸のゲル化トラブル
を引き起こしやすい。またpHが1以上の酸性水に珪酸
ソーダを添加すると、添加後のpHが高くなりゲル化ト
ラブルを引き起こす危険が大きい。
好ましい。珪酸ソーダと混合する酸は、硫酸、塩酸が好
ましい。硝酸は添加する原水に富栄養化原因物質である
硝酸性窒素を原水に添加してしまうため、あまり好まし
くない。本発明において攪拌槽3の珪酸濃度が6%未満
の場合は、水ガラス水溶液に酸を添加しても問題無い
が、珪酸濃度が6%以上の場合は、pH1以下の強酸性
水に対し珪酸ソーダを添加することが重要である。珪酸
濃度6%以上の珪酸ソーダ水溶液に酸を添加すると珪酸
がアルカリ性領域を通過するので珪酸のゲル化トラブル
を引き起こしやすい。またpHが1以上の酸性水に珪酸
ソーダを添加すると、添加後のpHが高くなりゲル化ト
ラブルを引き起こす危険が大きい。
【0011】また、塩化第2鉄などの第2鉄塩と重合シ
リカを混合した時点でのシリカ濃度の設定は極めて重要
であり、珪酸濃度を2〜5%に設定すること、および珪
素/鉄のモル比が0.5〜2を満足するようにすること
が重要である。前記の場合にシリカ濃度が2%未満では
重合シリカの製造に長時間が必要てあり、またシリカ濃
度が5%以上ではゲル化しやすく保存性が悪い。また第
2鉄塩添加後の液のpHを1〜1.5、最も好ましくは
pH1〜1.2に設定することが、凝集剤のゲル化時間
を長くし、保存性を高めるためで重要である。
リカを混合した時点でのシリカ濃度の設定は極めて重要
であり、珪酸濃度を2〜5%に設定すること、および珪
素/鉄のモル比が0.5〜2を満足するようにすること
が重要である。前記の場合にシリカ濃度が2%未満では
重合シリカの製造に長時間が必要てあり、またシリカ濃
度が5%以上ではゲル化しやすく保存性が悪い。また第
2鉄塩添加後の液のpHを1〜1.5、最も好ましくは
pH1〜1.2に設定することが、凝集剤のゲル化時間
を長くし、保存性を高めるためで重要である。
【0012】このように条件設定することによって凝集
能力が高く、長期保存性に優れたシリカ・鉄複合凝集剤
が製造され、凝集処理を行う対象の原水に本凝集剤を注
入すると、凝集撹拌槽で速やかに非常に大きなフロック
が形成され、沈殿槽などで高速度で固液分離することが
できる。本発明の水の凝集処理方法では、重合シリカと
鉄系凝集剤を混合したシリカ鉄複合凝集剤を原水に添加
する代わりに、重合シリカと鉄系凝集剤を別々に、Si
/Feモル比が0.5〜2になる条件で原水に注入する
ことによっても行うことができる。
能力が高く、長期保存性に優れたシリカ・鉄複合凝集剤
が製造され、凝集処理を行う対象の原水に本凝集剤を注
入すると、凝集撹拌槽で速やかに非常に大きなフロック
が形成され、沈殿槽などで高速度で固液分離することが
できる。本発明の水の凝集処理方法では、重合シリカと
鉄系凝集剤を混合したシリカ鉄複合凝集剤を原水に添加
する代わりに、重合シリカと鉄系凝集剤を別々に、Si
/Feモル比が0.5〜2になる条件で原水に注入する
ことによっても行うことができる。
【0013】以上の方法によって次の重要効果が得られ
る。 活性シリカ製造中に珪酸のゲル化トラブルが発生しな
い。 珪酸の重合時間がゼロ〜1時間で良く、短時間で重合
シリカ・鉄複合凝集剤を製造できる。 製造した凝集剤の凝集効果が大きく、かつゲル化する
ことなく長期保存ができる。 シリカの注入率が従来よりも少なくできるので、汚泥
発生量が少ない。薬注コストも安価である。
る。 活性シリカ製造中に珪酸のゲル化トラブルが発生しな
い。 珪酸の重合時間がゼロ〜1時間で良く、短時間で重合
シリカ・鉄複合凝集剤を製造できる。 製造した凝集剤の凝集効果が大きく、かつゲル化する
ことなく長期保存ができる。 シリカの注入率が従来よりも少なくできるので、汚泥
発生量が少ない。薬注コストも安価である。
【0014】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
る。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
【0015】実施例1 塩化第2鉄と重合シリカを併用する場合のシリカの所要
重合度を調べた。すなわち珪酸水溶液の重合時間を変化
させ、回転粘度と凝集効果の関係を調べたところ、回転
粘度が数mPa・sではほとんど凝集フロック形成促進
効果がなく、10mPa・s以上になると非常に優れた
凝集フロック形成効果を示すことを見出した。また回転
粘度が300mPa・sを超えるとゲル化直前状態にな
るゲル化危険領域であることが見出された。図2に各種
珪酸濃度におけるpH4一定条件での重合時間と珪酸水
溶液の粘度の関係を測定した結果を示す。グラフの縦軸
の粘度はリオン社のビスコテスター回転粘度計による回
転粘度を示す。
重合度を調べた。すなわち珪酸水溶液の重合時間を変化
させ、回転粘度と凝集効果の関係を調べたところ、回転
粘度が数mPa・sではほとんど凝集フロック形成促進
効果がなく、10mPa・s以上になると非常に優れた
凝集フロック形成効果を示すことを見出した。また回転
粘度が300mPa・sを超えるとゲル化直前状態にな
るゲル化危険領域であることが見出された。図2に各種
珪酸濃度におけるpH4一定条件での重合時間と珪酸水
溶液の粘度の関係を測定した結果を示す。グラフの縦軸
の粘度はリオン社のビスコテスター回転粘度計による回
転粘度を示す。
【0016】図2から珪酸水溶液の珪酸濃度が5%未満
では回転粘度が10mPa・s以上に達する時間が2時
間以上と長く、珪酸を重合させる重合槽が不可欠である
のに対し、珪酸濃度が6%以上では数分間〜1時間で回
転粘度が10mPa・sに達するので、強酸性水に水ガ
ラスを混合し0〜1時間撹拌するだけで効果的な凝集フ
ロック形成効果を発揮する重合シリカが製造されること
が判明した。また珪酸濃度が11%を超えると強酸性水
と水ガラスを混合した時点でほぼ瞬間的にゲル化が起き
るため、この条件は採用できないことが判った。
では回転粘度が10mPa・s以上に達する時間が2時
間以上と長く、珪酸を重合させる重合槽が不可欠である
のに対し、珪酸濃度が6%以上では数分間〜1時間で回
転粘度が10mPa・sに達するので、強酸性水に水ガ
ラスを混合し0〜1時間撹拌するだけで効果的な凝集フ
ロック形成効果を発揮する重合シリカが製造されること
が判明した。また珪酸濃度が11%を超えると強酸性水
と水ガラスを混合した時点でほぼ瞬間的にゲル化が起き
るため、この条件は採用できないことが判った。
【0017】実施例2 珪酸水溶液の珪酸濃度が10%一定で、pHを2〜5に
変えたときの重合時間と回転粘度が10mPa・sに達
する時間の関係を第1表に示す。pH4〜4.5の条件
では2分以下で十分であり、強酸性水と水ガラスを本発
明条件で1〜2分間混合するだけで凝集効果の高い活性
シリカが製造できる。pH2では228分と長時間であ
り、大容量の重合槽が必要になるので合理的でなく、p
Hが5では鉱酸と水ガラスを混合直後にゲル化が起きる
ので適用できない。従って好適pHは3〜4.5である
ことが認められた。
変えたときの重合時間と回転粘度が10mPa・sに達
する時間の関係を第1表に示す。pH4〜4.5の条件
では2分以下で十分であり、強酸性水と水ガラスを本発
明条件で1〜2分間混合するだけで凝集効果の高い活性
シリカが製造できる。pH2では228分と長時間であ
り、大容量の重合槽が必要になるので合理的でなく、p
Hが5では鉱酸と水ガラスを混合直後にゲル化が起きる
ので適用できない。従って好適pHは3〜4.5である
ことが認められた。
【0018】
【表1】
【0019】実施例3 水道水985ccに濃硫酸を15cc添加しpH0.3
の強酸性水を作った。次にこれに3号水ガラスを水で約
3倍に希釈し、珪酸濃度10%に調整した液を1kg加
え混合した。この液のpHは1.6であった。次に40
%苛性ソーダ水溶液を加え、珪酸濃度5%、pH3.8
に調整し撹拌した。この液の回転粘度が温度25℃にお
いて12mPa・sになった時点でpHを1に下げ重合
を停止させ凝集効果のの高い重合シリカ液を得た。
の強酸性水を作った。次にこれに3号水ガラスを水で約
3倍に希釈し、珪酸濃度10%に調整した液を1kg加
え混合した。この液のpHは1.6であった。次に40
%苛性ソーダ水溶液を加え、珪酸濃度5%、pH3.8
に調整し撹拌した。この液の回転粘度が温度25℃にお
いて12mPa・sになった時点でpHを1に下げ重合
を停止させ凝集効果のの高い重合シリカ液を得た。
【0020】実施例4 シリカ・鉄複合凝集剤の製造例 水道水985ccに濃硫酸を15cc添加しpH0.3
の強酸性水を作った。次に3号水ガラスを水で約3倍に
希釈し、珪酸濃度10%に調整した液を1kg加え混合
した。この液のpHは1.6であった。次に40%苛性
ソーダ水溶液を加え、珪酸濃度5%、pH3.8に調整
し撹拌した。この液の回転粘度が温度25℃において1
2mPa・sになった時点で20%塩化第2鉄水溶液を
添加して混合しSi/Feモル比0.5〜2のシリカ鉄
複合凝集剤の製造した。
の強酸性水を作った。次に3号水ガラスを水で約3倍に
希釈し、珪酸濃度10%に調整した液を1kg加え混合
した。この液のpHは1.6であった。次に40%苛性
ソーダ水溶液を加え、珪酸濃度5%、pH3.8に調整
し撹拌した。この液の回転粘度が温度25℃において1
2mPa・sになった時点で20%塩化第2鉄水溶液を
添加して混合しSi/Feモル比0.5〜2のシリカ鉄
複合凝集剤の製造した。
【0021】実施例5 凝集処理試験 実施例3において製造した重合シリカ(SiO2 濃度5
%、pH1、回転粘度12mPa・s)の凝集効果を調
べるため凝集試験をジャーテストによって行った。ジャ
ーテストは150rpm2分、30rpm5分で行い撹
拌停止後5分後の上澄水濁度を測定した。処理対象原水
は水道水にカオリン粘土を添加し濁度100度、Mアル
カリ度55mg/リットル、pH7.3に調整したもの
を用いた。無機凝集剤には塩化第2鉄を用い、塩化第2
鉄として30mg/リットル注入した。この結果を第2
表に示した。
%、pH1、回転粘度12mPa・s)の凝集効果を調
べるため凝集試験をジャーテストによって行った。ジャ
ーテストは150rpm2分、30rpm5分で行い撹
拌停止後5分後の上澄水濁度を測定した。処理対象原水
は水道水にカオリン粘土を添加し濁度100度、Mアル
カリ度55mg/リットル、pH7.3に調整したもの
を用いた。無機凝集剤には塩化第2鉄を用い、塩化第2
鉄として30mg/リットル注入した。この結果を第2
表に示した。
【0022】
【表2】
【0023】活性シリカ注入率は珪酸としての注入率で
ある。またフロック大きさ等級は次の基準で表したもの
である。特A:ペレット形成、A:5mm以上、B:2
〜3mm、C:1〜2mm、D:1mm未満。第2表か
ら明らかなように、Si/Feモル比が0.5〜2.7
の条件で極めて沈降性の大きいペレット状フロックが形
成され、これ以上のモル比では逆にフロック形成効果が
悪化することが認められる。従来は重合シリカ注入率は
多くなるほど良好なフロックが形成されると考えられて
おり、適正範囲が存在することは知られていなかった。
Si/Feのモル比が大きくなるほど析出シリカに起因
して汚泥生成量が増加すること、凝集剤水溶液の保存性
が悪化するので、汚泥生成量を少なくし、ペレットが形
成され、かつ保存性が良好な3条件を考慮すると適正S
i/Feモル比は0.5〜2であるといえる。
ある。またフロック大きさ等級は次の基準で表したもの
である。特A:ペレット形成、A:5mm以上、B:2
〜3mm、C:1〜2mm、D:1mm未満。第2表か
ら明らかなように、Si/Feモル比が0.5〜2.7
の条件で極めて沈降性の大きいペレット状フロックが形
成され、これ以上のモル比では逆にフロック形成効果が
悪化することが認められる。従来は重合シリカ注入率は
多くなるほど良好なフロックが形成されると考えられて
おり、適正範囲が存在することは知られていなかった。
Si/Feのモル比が大きくなるほど析出シリカに起因
して汚泥生成量が増加すること、凝集剤水溶液の保存性
が悪化するので、汚泥生成量を少なくし、ペレットが形
成され、かつ保存性が良好な3条件を考慮すると適正S
i/Feモル比は0.5〜2であるといえる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
が得られる。 凝集効果が大きい重合シリカを数分程度という極めて
短時間で連続的に製造でき、重合シリカ製造中の珪酸の
ゲル化トラブルを確実に防げる。 確実に沈降性が極めて良好なフロックが形成されるS
i/Feモル比を見出したので、凝集分離工程を大幅に
合理化できる。 Si/Feモル比が従来よりも小さいので、シリカに
起因する薬注コスト、汚泥発生量を低減でき、凝集剤の
保存性が良い。 上水処理においてアルミニウム系凝集剤を使用する必
要がなくなり、飲料水中の残留アルミニウム量を低減で
きる。
が得られる。 凝集効果が大きい重合シリカを数分程度という極めて
短時間で連続的に製造でき、重合シリカ製造中の珪酸の
ゲル化トラブルを確実に防げる。 確実に沈降性が極めて良好なフロックが形成されるS
i/Feモル比を見出したので、凝集分離工程を大幅に
合理化できる。 Si/Feモル比が従来よりも小さいので、シリカに
起因する薬注コスト、汚泥発生量を低減でき、凝集剤の
保存性が良い。 上水処理においてアルミニウム系凝集剤を使用する必
要がなくなり、飲料水中の残留アルミニウム量を低減で
きる。
【図1】本発明の無機凝集剤の製造工程の1例の概要図
を示す。
を示す。
【図2】各種珪酸濃度におけるpH4一定の条件での珪
酸の重合時間と珪酸水溶液の粘度との関係を測定したグ
ラフを示す。
酸の重合時間と珪酸水溶液の粘度との関係を測定したグ
ラフを示す。
1 珪酸ソーダ水溶液 2 酸 3 攪拌槽 4 酸性珪酸水溶液 5 pH計 6 回転粘度測定計器 7 第二鉄塩 8 シリカ鉄複合凝集剤
Claims (2)
- 【請求項1】 重合シリカを第2鉄無機凝集剤ととも
に、珪素/鉄のモル比が0.5〜2の条件になるように
原水に添加して凝集処理することを特徴とする水の凝集
処理方法。 - 【請求項2】 重合シリカと第2鉄無機凝集剤とを含有
し、水溶液中の珪酸濃度が5%未満であり、珪素/鉄の
モル比が0.5〜2であるシリカ含有第2鉄系無機凝集
剤水溶液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1719598A JPH11216478A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 水の凝集処理方法および無機凝集剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1719598A JPH11216478A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 水の凝集処理方法および無機凝集剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11216478A true JPH11216478A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11937163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1719598A Pending JPH11216478A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 水の凝集処理方法および無機凝集剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11216478A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005013799A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Ishigaki Co Ltd | 懸濁物質の凝集処理方法 |
| KR100612815B1 (ko) | 2003-11-06 | 2006-08-21 | 산요덴키가부시키가이샤 | 응집제 및 그 제조 장치 및 제조 방법과, 유체의 응집처리 장치 및 방법 |
| JP2008012417A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Suido Kiko Kaisha Ltd | 水処理用凝集剤 |
| US7468137B2 (en) | 2005-06-17 | 2008-12-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Wastewater treatment process |
| JP2011121788A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Sanko Kk | フルボ酸鉄含有組成物とその製造方法、肥料及び磯焼け防止剤 |
| CN104445554A (zh) * | 2014-11-28 | 2015-03-25 | 江西省水利科学研究院 | 一种用于去除蓝藻的改性红壤及制备方法 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP1719598A patent/JPH11216478A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005013799A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Ishigaki Co Ltd | 懸濁物質の凝集処理方法 |
| KR100612815B1 (ko) | 2003-11-06 | 2006-08-21 | 산요덴키가부시키가이샤 | 응집제 및 그 제조 장치 및 제조 방법과, 유체의 응집처리 장치 및 방법 |
| US7468137B2 (en) | 2005-06-17 | 2008-12-23 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Wastewater treatment process |
| JP2008012417A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Suido Kiko Kaisha Ltd | 水処理用凝集剤 |
| JP2011121788A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Sanko Kk | フルボ酸鉄含有組成物とその製造方法、肥料及び磯焼け防止剤 |
| CN104445554A (zh) * | 2014-11-28 | 2015-03-25 | 江西省水利科学研究院 | 一种用于去除蓝藻的改性红壤及制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051101 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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