JPH11216760A - ポリテトラフルオロエチレンシートおよびその製造方法 - Google Patents
ポリテトラフルオロエチレンシートおよびその製造方法Info
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- JPH11216760A JPH11216760A JP10020983A JP2098398A JPH11216760A JP H11216760 A JPH11216760 A JP H11216760A JP 10020983 A JP10020983 A JP 10020983A JP 2098398 A JP2098398 A JP 2098398A JP H11216760 A JPH11216760 A JP H11216760A
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- Japan
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- orifice
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- ptfe
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリテトラフルオロエチレンシートを押し出
し成形する工程を改良することにより、シート面内にお
ける局所的な強度特性の不均一を低減した同シートおよ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリテトラフルオロエチレンおよび潤滑
剤を含むペーストを第1のオリフィス4を通過させてオ
リフィス通過方向に延伸し、経路5内に設けた突起7に
よる絞りによりペーストの局所的な流動の相違を抑制し
ながら、このペーストを第2のオリフィス6に供給し、
さらに第2のオリフィス6によりシート状に延伸して未
焼結ポリテトラフルオロエチレンシートを得る。
し成形する工程を改良することにより、シート面内にお
ける局所的な強度特性の不均一を低減した同シートおよ
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリテトラフルオロエチレンおよび潤滑
剤を含むペーストを第1のオリフィス4を通過させてオ
リフィス通過方向に延伸し、経路5内に設けた突起7に
よる絞りによりペーストの局所的な流動の相違を抑制し
ながら、このペーストを第2のオリフィス6に供給し、
さらに第2のオリフィス6によりシート状に延伸して未
焼結ポリテトラフルオロエチレンシートを得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリテトラフルオロ
エチレン(以下、「PTFE」という。)シートおよび
その製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、多
孔質膜、シールテープ等として有用なPTFEシートお
よびその製造方法に関するものである。
エチレン(以下、「PTFE」という。)シートおよび
その製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、多
孔質膜、シールテープ等として有用なPTFEシートお
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PTFEシートは、多孔質膜、シールテ
ープ、粘着テープの基材等として幅広く利用されてい
る。このような各用途において、PTFEシートには強
度的に異方性が少ないことが望まれている。特公昭42
−14178号公報には、異方性を低減したPTFEシ
ートを製造する方法が開示されている。この方法は、P
TFEファインパウダーと潤滑剤とを混合した予備成形
体を、まず第1のオリフィスを通過させて棒状に延伸
し、次に第2のオリフィスを通過させてリボン状(シー
ト状)に延伸するものである。予備成形体は、まず、第
1のオリフィスにより縦方向に延伸されて棒状体とされ
る。この延伸により、PTFEファインパウダーには縦
方向にせん断応力が作用して、棒状体中には、その長軸
に沿って小繊維が配向する。引き続いてこの棒状体は、
第2のオリフィスにより横方向に延伸されてシート状と
される。この延伸により、上記小繊維と直交する方向に
配向した小繊維が生じ、結果として、二軸方向に小繊維
が配向したPTFEシートが製造されることとなる。小
繊維の配向が適切に調整すれば、PTFEシートの強度
の異方性を実質的に解消することが可能となる。
ープ、粘着テープの基材等として幅広く利用されてい
る。このような各用途において、PTFEシートには強
度的に異方性が少ないことが望まれている。特公昭42
−14178号公報には、異方性を低減したPTFEシ
ートを製造する方法が開示されている。この方法は、P
TFEファインパウダーと潤滑剤とを混合した予備成形
体を、まず第1のオリフィスを通過させて棒状に延伸
し、次に第2のオリフィスを通過させてリボン状(シー
ト状)に延伸するものである。予備成形体は、まず、第
1のオリフィスにより縦方向に延伸されて棒状体とされ
る。この延伸により、PTFEファインパウダーには縦
方向にせん断応力が作用して、棒状体中には、その長軸
に沿って小繊維が配向する。引き続いてこの棒状体は、
第2のオリフィスにより横方向に延伸されてシート状と
される。この延伸により、上記小繊維と直交する方向に
配向した小繊維が生じ、結果として、二軸方向に小繊維
が配向したPTFEシートが製造されることとなる。小
繊維の配向が適切に調整すれば、PTFEシートの強度
の異方性を実質的に解消することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特公昭42−1417
8号公報に記載された製造方法によれば、確かに、小繊
維が二軸方向に配向し、シート面内のある1点に関して
は、強度の異方性が低減され、シート伸び率の異方性も
低減された未焼結PTFEシートを得ることができる。
しかし、上記方法により成形されたPTFEシートは、
実際には、シート幅方向(押し出し方向と直交する方
向)の両端部がワカメ状の外観を呈し、幅方向中央部と
同両端部とでは強度や伸び特性も顕著に相違するという
問題があった。このような未焼結PTFEシートにおけ
る局所的な特性の不均一は、未焼結PTFEシートを利
用した上記諸製品における強度の不均一や同シートの製
造歩留まりの低下を招来する結果となっていた。
8号公報に記載された製造方法によれば、確かに、小繊
維が二軸方向に配向し、シート面内のある1点に関して
は、強度の異方性が低減され、シート伸び率の異方性も
低減された未焼結PTFEシートを得ることができる。
しかし、上記方法により成形されたPTFEシートは、
実際には、シート幅方向(押し出し方向と直交する方
向)の両端部がワカメ状の外観を呈し、幅方向中央部と
同両端部とでは強度や伸び特性も顕著に相違するという
問題があった。このような未焼結PTFEシートにおけ
る局所的な特性の不均一は、未焼結PTFEシートを利
用した上記諸製品における強度の不均一や同シートの製
造歩留まりの低下を招来する結果となっていた。
【0004】本発明は、上記従来の問題を解決すべく、
PTFEシートを押し出し成形する工程を改良すること
により、シート面内における局所的な強度特性の不均一
を低減したPTFEシートおよびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
PTFEシートを押し出し成形する工程を改良すること
により、シート面内における局所的な強度特性の不均一
を低減したPTFEシートおよびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明者が鋭意検討したところ、上記のような方法
により製造したPTFEシートのシート幅方向における
外観や強度特性の不均一性は、第1のオリフィスと第2
オリフィスとの間における、PTFEフャインパウダー
と潤滑剤とを含むペーストの流動が、シート幅方向中央
部に対応する部分と同両端部に対応する部分とにおいて
相違することに起因することが見出された。
く、本発明者が鋭意検討したところ、上記のような方法
により製造したPTFEシートのシート幅方向における
外観や強度特性の不均一性は、第1のオリフィスと第2
オリフィスとの間における、PTFEフャインパウダー
と潤滑剤とを含むペーストの流動が、シート幅方向中央
部に対応する部分と同両端部に対応する部分とにおいて
相違することに起因することが見出された。
【0006】このようなペースト流動のシート幅方向に
おける相違を低減するべく、本発明のPTFEシートの
製造方法は、PTFEおよび潤滑剤を含む予備成形体を
第1のオリフィスを通過させることにより、前記予備成
形体をこの成形体が前記第1のオリフィスを通過する方
向に延伸する第1の延伸工程と、延伸された前記予備成
形体を第2のオリフィスを通過させることにより、前記
予備成形体を前記方向と垂直の方向に延伸してシート状
とする第2の延伸工程とを含むPTFEシートの製造方
法であって、前記第1の延伸工程と前記第2の延伸工程
との間において、前記予備成形体を、中央部よりも端部
が狭小であって前記第1のオリフィスを通過した前記成
形体の断面形状を変形しうる断面を備えた経路を通過さ
せる工程をさらに含むことを特徴とする。
おける相違を低減するべく、本発明のPTFEシートの
製造方法は、PTFEおよび潤滑剤を含む予備成形体を
第1のオリフィスを通過させることにより、前記予備成
形体をこの成形体が前記第1のオリフィスを通過する方
向に延伸する第1の延伸工程と、延伸された前記予備成
形体を第2のオリフィスを通過させることにより、前記
予備成形体を前記方向と垂直の方向に延伸してシート状
とする第2の延伸工程とを含むPTFEシートの製造方
法であって、前記第1の延伸工程と前記第2の延伸工程
との間において、前記予備成形体を、中央部よりも端部
が狭小であって前記第1のオリフィスを通過した前記成
形体の断面形状を変形しうる断面を備えた経路を通過さ
せる工程をさらに含むことを特徴とする。
【0007】本発明の製造方法によれば、前記断面を備
えた経路を通過させることにより、経路端部におけるペ
ーストの縦方向への流動を制限することができるため、
シート幅方向中央部に対応する部分と同両端部に対応す
る部分とにおけるペーストの縦方向への流動の差異を緩
和することができる。このように、シート幅方向におけ
るペースト流動の相違を抑制することにより、外観や強
度特性が従来よりも均一化されたPTFEシートを製造
することができる。
えた経路を通過させることにより、経路端部におけるペ
ーストの縦方向への流動を制限することができるため、
シート幅方向中央部に対応する部分と同両端部に対応す
る部分とにおけるペーストの縦方向への流動の差異を緩
和することができる。このように、シート幅方向におけ
るペースト流動の相違を抑制することにより、外観や強
度特性が従来よりも均一化されたPTFEシートを製造
することができる。
【0008】また、本発明のPTFEシートは、押し出
し成形により製造されるPTFEシートであって、前記
押し出し成形により得られた未焼結の状態において、測
定点によるシート強度の変動率が10%以下、好ましく
は5%以下であることを特徴とする。
し成形により製造されるPTFEシートであって、前記
押し出し成形により得られた未焼結の状態において、測
定点によるシート強度の変動率が10%以下、好ましく
は5%以下であることを特徴とする。
【0009】このPTFEシートは、押し出し成形され
たそのままの状態において、力学的特性の局所的なバラ
ツキが少ないものである。従って、例えばさらに圧延ま
たは延伸することにより、従来よりも特性が均一化した
シールテープ等として用いることができる。さらに、必
要に応じて焼結し、上記各用途に供することも可能であ
る。このように、本発明によれば、強度特性の局所的な
バラツキの少ないPTFEシート応用諸製品を提供する
ことができる。換言すれば、本発明により、上記製品の
製造歩留まりを向上させることが可能となる。
たそのままの状態において、力学的特性の局所的なバラ
ツキが少ないものである。従って、例えばさらに圧延ま
たは延伸することにより、従来よりも特性が均一化した
シールテープ等として用いることができる。さらに、必
要に応じて焼結し、上記各用途に供することも可能であ
る。このように、本発明によれば、強度特性の局所的な
バラツキの少ないPTFEシート応用諸製品を提供する
ことができる。換言すれば、本発明により、上記製品の
製造歩留まりを向上させることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。本発明の製造方法は、例えば
図1から図5に示したダイス1を用いて実施することが
できる。
を参照しながら説明する。本発明の製造方法は、例えば
図1から図5に示したダイス1を用いて実施することが
できる。
【0011】ダイス1の断面図である図1に示すよう
に、ダイス1は、基本的に、円筒状の圧縮室3とこの圧
縮室3内を上下に摺動可能とされたラム2とを有する圧
縮部、および圧縮部から下方に続くオリフィス部から構
成されている。また、オリフィス部には、第1のオリフ
ィス4と第2のオリフィス6とが連続して配置されてい
る。図1におけるI−I断面である図3、および同じく
図1におけるIII−III断面である図5に示したように、
第1のオリフィス4は矩形の断面形状を有し、第2のオ
リフィス6はスリット状の断面形状を有している。
に、ダイス1は、基本的に、円筒状の圧縮室3とこの圧
縮室3内を上下に摺動可能とされたラム2とを有する圧
縮部、および圧縮部から下方に続くオリフィス部から構
成されている。また、オリフィス部には、第1のオリフ
ィス4と第2のオリフィス6とが連続して配置されてい
る。図1におけるI−I断面である図3、および同じく
図1におけるIII−III断面である図5に示したように、
第1のオリフィス4は矩形の断面形状を有し、第2のオ
リフィス6はスリット状の断面形状を有している。
【0012】第1のオリフィス4を通過することによ
り、圧縮室3から供給されるPTFEファインパウダー
と潤滑剤とを含むペーストからなる予備成形体は、押し
出し方向(図1上下方向)に延伸され、棒状体となる。
この棒状体の内部には、第1のオリフィスを通過する際
に予備成形体に作用するせん断応力により、棒状体長手
方向に小繊維が形成される。なお、第1のオリフィス4
の断面形状は、押し出し方向に小繊維を配向させること
ができるものであればよく、図3に示した形状に限られ
るものではない。
り、圧縮室3から供給されるPTFEファインパウダー
と潤滑剤とを含むペーストからなる予備成形体は、押し
出し方向(図1上下方向)に延伸され、棒状体となる。
この棒状体の内部には、第1のオリフィスを通過する際
に予備成形体に作用するせん断応力により、棒状体長手
方向に小繊維が形成される。なお、第1のオリフィス4
の断面形状は、押し出し方向に小繊維を配向させること
ができるものであればよく、図3に示した形状に限られ
るものではない。
【0013】第1のオリフィス4を通過した棒状のペー
ストは、第2のオリフィス6へと連なる経路5へと供給
される。図1および図2(図1断面と直交する方向から
のダイス断面図)を参照すると明らかなように、両オリ
フィス4、6の間の経路5は、基本的には両オリフィス
4、6の断面形状を直線で結んで構成されている。しか
し、この経路5には、図2に示すように、途中、突起部
分7が形成されており、この突起部分7によって経路5
は部分的に狭小化されている。この狭小化された絞り部
分は、図1のII−II断面図である図4に示すように、成
形されるシート幅方向中央部に対応する部分の幅が広
く、同両端部に対応する部分の幅が狭い断面形状を有し
ている。従って、この絞り部分を通過するPTFEファ
インパウダーと潤滑剤とを含むペーストの流動は、経路
断面両端部において制限を受け、両端部における速度
が、突起部分7がない場合よりも相対的に遅くなる。こ
のように、突起部分7は、中央部において相対的に遅く
端部において相対的に速くなる傾向を有するペースト流
動の局所的な相違を緩和し、ペーストの流動を全体とし
て均一化するように作用する。
ストは、第2のオリフィス6へと連なる経路5へと供給
される。図1および図2(図1断面と直交する方向から
のダイス断面図)を参照すると明らかなように、両オリ
フィス4、6の間の経路5は、基本的には両オリフィス
4、6の断面形状を直線で結んで構成されている。しか
し、この経路5には、図2に示すように、途中、突起部
分7が形成されており、この突起部分7によって経路5
は部分的に狭小化されている。この狭小化された絞り部
分は、図1のII−II断面図である図4に示すように、成
形されるシート幅方向中央部に対応する部分の幅が広
く、同両端部に対応する部分の幅が狭い断面形状を有し
ている。従って、この絞り部分を通過するPTFEファ
インパウダーと潤滑剤とを含むペーストの流動は、経路
断面両端部において制限を受け、両端部における速度
が、突起部分7がない場合よりも相対的に遅くなる。こ
のように、突起部分7は、中央部において相対的に遅く
端部において相対的に速くなる傾向を有するペースト流
動の局所的な相違を緩和し、ペーストの流動を全体とし
て均一化するように作用する。
【0014】図4に示すように、突起部分7が形成され
ている絞り部分の横断面は、中央部から端部へと徐々に
狭小とされていることが好ましい。このように幅が漸減
する断面形状は、例えば菱形等であってもよいが、中央
部から端部に近づくにつれて幅狭となる程度が小さくな
るような曲線により構成されていることが好ましく、例
えば図4に示したように概略サインカーブを描く曲線に
より構成されていることが好ましい。
ている絞り部分の横断面は、中央部から端部へと徐々に
狭小とされていることが好ましい。このように幅が漸減
する断面形状は、例えば菱形等であってもよいが、中央
部から端部に近づくにつれて幅狭となる程度が小さくな
るような曲線により構成されていることが好ましく、例
えば図4に示したように概略サインカーブを描く曲線に
より構成されていることが好ましい。
【0015】また、突起部分7が形成されている経路5
の縦断面は、直線により構成されていてもよいが、図2
に示したように曲線により構成されていることが好まし
く、例えば図2に示したように概略二次曲線を描く曲線
により絞り部分が構成されていることが好ましい。
の縦断面は、直線により構成されていてもよいが、図2
に示したように曲線により構成されていることが好まし
く、例えば図2に示したように概略二次曲線を描く曲線
により絞り部分が構成されていることが好ましい。
【0016】このように流動速度の局所的な調整を受け
たペーストは、第2のオリフィス6に供給され、このオ
リフィス6を通過して、未焼結状態のPTFEシートと
される。このPTFEシートは、通常、押し出し方向が
シート長手方向となる連続シートとして成形される。こ
の未焼結PTFEシートは、両オリフィス4,6間にお
けるペーストの流動調整の結果、シート幅方向における
外観および強度特性の均一性が従来よりも改善されたも
のとなっている。また、シート長手方向における特性の
均一性は、原料調整、押し出し条件の均一化、安定化に
より、確保することができる。
たペーストは、第2のオリフィス6に供給され、このオ
リフィス6を通過して、未焼結状態のPTFEシートと
される。このPTFEシートは、通常、押し出し方向が
シート長手方向となる連続シートとして成形される。こ
の未焼結PTFEシートは、両オリフィス4,6間にお
けるペーストの流動調整の結果、シート幅方向における
外観および強度特性の均一性が従来よりも改善されたも
のとなっている。また、シート長手方向における特性の
均一性は、原料調整、押し出し条件の均一化、安定化に
より、確保することができる。
【0017】以上に説明したようなダイスを用いたPT
FEシートの成形方法には、従来用いられてきた原料が
特に制限されることなく用いられる。例えば、PTFE
ファインパウダーは、粒径0.1〜0.5μm程度のも
のを用いることが好ましい。潤滑剤は、PTFEの小繊
維化を調整するために用いられてきた各種の有機溶剤、
例えば、流動パラフィン、石油系溶剤、炭化水素油、芳
香族炭化水素類、アルコール類、ケトン類、シリコーン
オイル、フルオロカーボンオイル、これらの混合物等を
用いることができる。潤滑剤は、PTFE100重量部
に対して5〜50重量部、特に20〜30重量部の範囲
が好ましい。また、原料には、必要に応じて、カーボン
ブラック、グラファイト、シリカ粉、アスベスト粉、ガ
ラス粉、ガラス繊維、ケイ酸塩類、炭酸塩類、金属粉、
金属酸化物粉、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム、プ
ラスチックやゴムの粉末または溶液等の充填剤を混入さ
せてもよい。各原料の混合物は予め圧縮され、用いるダ
イスに挿入加入となるように成形される。
FEシートの成形方法には、従来用いられてきた原料が
特に制限されることなく用いられる。例えば、PTFE
ファインパウダーは、粒径0.1〜0.5μm程度のも
のを用いることが好ましい。潤滑剤は、PTFEの小繊
維化を調整するために用いられてきた各種の有機溶剤、
例えば、流動パラフィン、石油系溶剤、炭化水素油、芳
香族炭化水素類、アルコール類、ケトン類、シリコーン
オイル、フルオロカーボンオイル、これらの混合物等を
用いることができる。潤滑剤は、PTFE100重量部
に対して5〜50重量部、特に20〜30重量部の範囲
が好ましい。また、原料には、必要に応じて、カーボン
ブラック、グラファイト、シリカ粉、アスベスト粉、ガ
ラス粉、ガラス繊維、ケイ酸塩類、炭酸塩類、金属粉、
金属酸化物粉、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム、プ
ラスチックやゴムの粉末または溶液等の充填剤を混入さ
せてもよい。各原料の混合物は予め圧縮され、用いるダ
イスに挿入加入となるように成形される。
【0018】また、上記方法には、従来型のダイスによ
る押し出し成形法における操作条件を適用することがで
きる。例えば、第1のオリフィスによる予備成形体の縦
方向延伸が第2のオリフィスによる横方向延伸よりも約
10〜70%大きいことが小繊維の配向を考慮すると好
ましい。
る押し出し成形法における操作条件を適用することがで
きる。例えば、第1のオリフィスによる予備成形体の縦
方向延伸が第2のオリフィスによる横方向延伸よりも約
10〜70%大きいことが小繊維の配向を考慮すると好
ましい。
【0019】以上に説明した方法により得られた未焼結
PTFEシートには、従来の未焼結PTFEシートと同
様、必要に応じて、潤滑剤の除去、焼結、延伸による多
孔質化等が適宜選択的に施される。例えば焼結は、35
0〜500℃で加熱(加熱時間は数分以内)することに
より行うことが好ましい。このような処理の後にも、未
焼結PTFEシートの上記改善された諸特性により、P
TFEシートの強度特性はより均一化されたものとな
る。
PTFEシートには、従来の未焼結PTFEシートと同
様、必要に応じて、潤滑剤の除去、焼結、延伸による多
孔質化等が適宜選択的に施される。例えば焼結は、35
0〜500℃で加熱(加熱時間は数分以内)することに
より行うことが好ましい。このような処理の後にも、未
焼結PTFEシートの上記改善された諸特性により、P
TFEシートの強度特性はより均一化されたものとな
る。
【0020】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例)PTFEファインパウダー(旭ICI製CD
−123)100重量部に対して潤滑剤として流動パラ
フィン25重量部を混合し、この混合物を円柱状に予備
成形した。この予備成形体を、図1〜図5に示したもの
と同様のダイスを用いて押し出し成形し、未焼結PTF
Eシートを得た。得られたPTFEシートの外観は、全
体にわたって平滑であった。また、シートの幅方向(押
し出し方向と直角方向)を6等分して5つの測定点を互
いに等間隔となるように定め、これらの測定点(一方か
ら順に点A〜点Eとする。)において引張強度および破
断伸びを測定したところ、表1および表2に示す結果が
得られた。なお、両特性は、各点において、MD方向
(押し出し方向;シート長手方向)とTD方向(押し出
し方向と直交する方向;シート幅方向)とについて測定
した。
に説明する。 (実施例)PTFEファインパウダー(旭ICI製CD
−123)100重量部に対して潤滑剤として流動パラ
フィン25重量部を混合し、この混合物を円柱状に予備
成形した。この予備成形体を、図1〜図5に示したもの
と同様のダイスを用いて押し出し成形し、未焼結PTF
Eシートを得た。得られたPTFEシートの外観は、全
体にわたって平滑であった。また、シートの幅方向(押
し出し方向と直角方向)を6等分して5つの測定点を互
いに等間隔となるように定め、これらの測定点(一方か
ら順に点A〜点Eとする。)において引張強度および破
断伸びを測定したところ、表1および表2に示す結果が
得られた。なお、両特性は、各点において、MD方向
(押し出し方向;シート長手方向)とTD方向(押し出
し方向と直交する方向;シート幅方向)とについて測定
した。
【0021】(比較例)図2における突起部分7がな
く、図2と同じ方向から見ると図6に示すような断面を
有する従来型のダイス11を用いた他は、上記実施例と
同様にして未焼結PTFEシートを作製し、上記実施例
と同様に特性を評価した。結果を表1および表2に併せ
て示す。このPTFEシートは、シート幅方向両端部が
波打ってワカメ状となっており、平坦性を欠くものであ
った。
く、図2と同じ方向から見ると図6に示すような断面を
有する従来型のダイス11を用いた他は、上記実施例と
同様にして未焼結PTFEシートを作製し、上記実施例
と同様に特性を評価した。結果を表1および表2に併せ
て示す。このPTFEシートは、シート幅方向両端部が
波打ってワカメ状となっており、平坦性を欠くものであ
った。
【0022】表1に示したように、本発明による未焼結
PTFEシートのシート幅方向における引っ張り強度の
変動率(変動係数)は、MD方向、TD方向ともに5%
以下となった。また、表2に示したように、同シートの
シート幅方向における破断伸びの変動率は、MD方向、
TD方向ともに5%以下となった。このような低い変動
率は、従来の製造方法では実現できないものである。な
お、上記実施例により得た未焼結PTFEシートのシー
ト長手方向についても複数の点を選択し、同様の特性評
価を実施したが、シート幅方向と同様、変動率は低いも
のであり、このシートにおけるシート面内測定点による
強度の変動率が5%以下であることが確認された。
PTFEシートのシート幅方向における引っ張り強度の
変動率(変動係数)は、MD方向、TD方向ともに5%
以下となった。また、表2に示したように、同シートの
シート幅方向における破断伸びの変動率は、MD方向、
TD方向ともに5%以下となった。このような低い変動
率は、従来の製造方法では実現できないものである。な
お、上記実施例により得た未焼結PTFEシートのシー
ト長手方向についても複数の点を選択し、同様の特性評
価を実施したが、シート幅方向と同様、変動率は低いも
のであり、このシートにおけるシート面内測定点による
強度の変動率が5%以下であることが確認された。
【0023】 (表1) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 引張強さ(kg/cm2) 点A 点B 点C 点D 点E 平均値 標準偏差 変動率(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 MD方向 26 25 27 25 25 25.6 0.89 3.5 TD方向 28 27 27 28 26 27.2 0.84 3.1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例 MD方向 26 23 19 22 25 23.0 2.74 11.9 TD方向 23 25 28 26 23 25.0 2.12 8.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0024】 (表2) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 破断伸び(%) 点A 点B 点C 点D 点E 平均値 標準偏差 変動率(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 MD方向 400 410 380 400 400 398 10.9 2.7 TD方向 380 390 380 360 390 380 12.2 3.2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例 MD方向 400 450 550 480 400 456 62.6 13.7 TD方向 460 400 350 390 450 410 45.3 11.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、PTFEおよび潤滑剤を含む予備成形体を第1の
オリフィスを通過させることにより、前記予備成形体を
この成形体が前記第1のオリフィスを通過する方向に延
伸する第1の延伸工程と、延伸された前記予備成形体を
第2のオリフィスを通過させることにより、前記予備成
形体を前記方向と直交する方向に延伸してシート状とす
る第2の延伸工程とを含むPTFEシートの製造方法で
あって、前記第1の延伸工程と前記第2の延伸工程との
間において、前記予備成形体を、中央部よりも端部が狭
小であって前記第1のオリフィスを通過した前記成形体
の断面形状を変形しうる断面を備えた経路を通過させる
工程をさらに含むことを特徴とする製造方法とすること
により、シート幅方向に対応する方向におけるオリフィ
ス内のペースト流動の相違を抑制することができること
となり、外観や強度特性が従来よりも均一化されたPT
FEシートを製造することができる。
れば、PTFEおよび潤滑剤を含む予備成形体を第1の
オリフィスを通過させることにより、前記予備成形体を
この成形体が前記第1のオリフィスを通過する方向に延
伸する第1の延伸工程と、延伸された前記予備成形体を
第2のオリフィスを通過させることにより、前記予備成
形体を前記方向と直交する方向に延伸してシート状とす
る第2の延伸工程とを含むPTFEシートの製造方法で
あって、前記第1の延伸工程と前記第2の延伸工程との
間において、前記予備成形体を、中央部よりも端部が狭
小であって前記第1のオリフィスを通過した前記成形体
の断面形状を変形しうる断面を備えた経路を通過させる
工程をさらに含むことを特徴とする製造方法とすること
により、シート幅方向に対応する方向におけるオリフィ
ス内のペースト流動の相違を抑制することができること
となり、外観や強度特性が従来よりも均一化されたPT
FEシートを製造することができる。
【0026】また本発明によれば、押し出し成形により
製造されるPTFEシートであって、前記押し出し成形
により得られた未焼結の状態において、測定点によるシ
ート強度の変動率が10%以下となる程度にまで、強度
特性が均一化されたPTFEシートが提供される。従っ
て、本発明によれば、従来よりも強度が均一化した、シ
ールテープのような種々のPTFEシート応用製品を提
供することが可能となる。
製造されるPTFEシートであって、前記押し出し成形
により得られた未焼結の状態において、測定点によるシ
ート強度の変動率が10%以下となる程度にまで、強度
特性が均一化されたPTFEシートが提供される。従っ
て、本発明によれば、従来よりも強度が均一化した、シ
ールテープのような種々のPTFEシート応用製品を提
供することが可能となる。
【図1】 本発明の製造方法に用いうるダイスの断面図
である。
である。
【図2】 図1に示したダイスの別方向からの断面図で
ある。
ある。
【図3】 図1のI−I断面図である。
【図4】 図1のII−II断面図である。
【図5】 図1のIII−III断面図である。
【図6】 従来の製造方法に用いられてきたダイスの図
2と同じ方向からの断面図である。
2と同じ方向からの断面図である。
1、11 ダイス 2、12 ラム 3、13 圧縮室 4、14 第1のオリフィス 5 経路 6、16 第2のオリフィス 7 突起部分
Claims (3)
- 【請求項1】 押し出し成形により製造されるポリテト
ラフルオロエチレンシートであって、 前記押し出し成形により得られた未焼結の状態におい
て、測定点によるシート強度の変動率が10%以下であ
ることを特徴とするポリテトラフルオロエチレンシー
ト。 - 【請求項2】 前記変動率が5%以下である請求項1に
記載のポリテトラフルオロエチレンシート。 - 【請求項3】 ポリテトラフルオロエチレンおよび潤滑
剤を含む予備成形体を第1のオリフィスを通過させるこ
とにより、前記予備成形体をこの成形体が前記第1のオ
リフィスを通過する方向に延伸する第1の延伸工程と、 延伸された前記予備成形体を第2のオリフィスを通過さ
せることにより、前記予備成形体を前記方向と直交する
方向に延伸してシート状とする第2の延伸工程とを含む
ポリテトラフルオロエチレンシートの製造方法であっ
て、 前記第1の延伸工程と前記第2の延伸工程との間におい
て、前記予備成形体を、中央部よりも端部が狭小であっ
て前記第1のオリフィスを通過した前記成形体の断面形
状を変形しうる断面を備えた経路を通過させる工程をさ
らに含むことを特徴とするポリテトラフルオロエチレン
シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10020983A JPH11216760A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | ポリテトラフルオロエチレンシートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10020983A JPH11216760A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | ポリテトラフルオロエチレンシートおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11216760A true JPH11216760A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12042399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10020983A Pending JPH11216760A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | ポリテトラフルオロエチレンシートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11216760A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002370279A (ja) * | 2001-06-19 | 2002-12-24 | Nitto Denko Corp | ポリテトラフルオロエチレンシートおよびその製造方法 |
| JP2006305762A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Nitto Denko Corp | 充填剤含有ポリテトラフルオロエチレンシートの製造方法および押出成形用ダイ |
| JP2008137308A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Toyota Motor Corp | 樹脂成形用金型、樹脂成形装置、及び樹脂フィルムの製造方法 |
| WO2012124500A1 (ja) * | 2011-03-16 | 2012-09-20 | 富士フイルム株式会社 | 結晶性ポリマー微孔性膜及びその製造方法、並びに濾過用フィルタ |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP10020983A patent/JPH11216760A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002370279A (ja) * | 2001-06-19 | 2002-12-24 | Nitto Denko Corp | ポリテトラフルオロエチレンシートおよびその製造方法 |
| JP2006305762A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-11-09 | Nitto Denko Corp | 充填剤含有ポリテトラフルオロエチレンシートの製造方法および押出成形用ダイ |
| JP2008137308A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Toyota Motor Corp | 樹脂成形用金型、樹脂成形装置、及び樹脂フィルムの製造方法 |
| WO2012124500A1 (ja) * | 2011-03-16 | 2012-09-20 | 富士フイルム株式会社 | 結晶性ポリマー微孔性膜及びその製造方法、並びに濾過用フィルタ |
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