JPH1121691A - 金電解用アノードおよびそれを用いた金電解方法 - Google Patents

金電解用アノードおよびそれを用いた金電解方法

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JPH1121691A
JPH1121691A JP18920897A JP18920897A JPH1121691A JP H1121691 A JPH1121691 A JP H1121691A JP 18920897 A JP18920897 A JP 18920897A JP 18920897 A JP18920897 A JP 18920897A JP H1121691 A JPH1121691 A JP H1121691A
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JP
Japan
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anode
gold
electrolyte
current density
weight
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Pending
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JP18920897A
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English (en)
Inventor
Tsugio Kimura
次男 木村
Shigeru Sasaki
茂 佐々木
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Nikko Kinzoku KK
Original Assignee
Nikko Kinzoku KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アノードからの金粉の発生を抑制し、アノー
ド原板に対する金粉の割合(粗金率)を低減する。 【解決手段】 4〜6重量%のAgを含有し、残部がA
uおよび不可避不純物からなる金電解用アノードであ
る。これにより、通常の場合に生じている下記式以外
に下記の反応が起こり、金粉となるAu+の量が減少
する。 Au++2Ag+→Au3++2Ag Ag++Cl-→AgCl↓

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金を電解精錬する
際に用いる金電解用アノードに係り、特に、電解時の金
粉の発生を抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金の精錬では、銀電解の際に生
じるスライムを鋳造した板をアノード、純金の薄板をカ
ソードとして塩化金溶液に浸漬し、アノードおよびカソ
ード間に電流を通して金をカソードに電着させる。この
場合のアノードおよび電解液中での反応は下記式により
現される。そして、下記式中のAu3+は、カソードから
電子を受け取って還元され、Auの状態でカソードに電
着する。
【数1】Au−e→Au+−2e→Au3+
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記式の中
間の項のAu+の一部は、下記式で現される還元反応に
より金粉となって電解槽に沈殿する。
【数2】
【0004】この沈殿した金粉は、最終的には回収され
てアノードに再度鋳造されるが、そのための製造費用が
余計にかかることは勿論のこと、沈殿した金粉は仕掛品
とななるため、そのための金利負担もかなりの金額とな
る。したがって、本発明は、アノードからの金粉の発生
を抑制し、アノード原板に対する金粉の割合(以下、粗
金率という)を低減することができる金電解用アノード
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】粗金率を低減するために
は、アノードからの3Au+の発生を抑制して上記数2
の反応が進まないようにする必要がある。本発明者の研
究によれば、図1に示すように、アノードの電流密度を
上げることによって、粗金率が低減されることが明らか
にされている。その理論的根拠は定かではないが、アノ
ードの電流密度を上げると陽極電位が高くなり、以下の
3つの反応のうちの反応が起こり易くなるためと推察
される。
【数3】Au−e→Au+ Au+−2e→Au3+ 3Au+→2Au+Au3+
【0006】また、本発明者の研究により、図1に示す
ように、電解液の温度を低くすることによっても上記
の反応が起こり易くなり、3Au+の発生が抑制される
ことも明らかにされている。さらに、本発明者は、電解
液の塩酸濃度を低くすると効果的であるとの知見を得る
とともに、アノードおよびカソード間に通す直流電流と
交流電流との比を最適化することも検討した。しかしな
がら、上記したいずれの方法も、製造効率および製造コ
スト等を勘案して最適値とされている現状の製造条件に
かなりの変更を加えるものであるため、安易に採用する
ことはできない。
【0007】そこで、本発明者は、カソードの電流密度
はそのままにして、アノードの電流密度を高くする試み
を行ったが、本試みによっても大幅な改善は認められな
かった。しかしながら、一連の試みの際に、アノード中
の銀の含有量が多い場合に、Au(金粉)の発生が抑制
されている傾向があることを見出した。そして、各種の
実験を行ったところ、銀の添加量がアノードの重量に対
して4%以上の場合に、粗金率が大幅に低減されること
を見いだした。
【0008】本発明者は、銀の添加により粗金率が減少
する理由について詳細に検討した結果、アノードからの
Agの溶出量が4重量%を超えると、通常の場合に生じ
ている下記式の反応以外に、下記の反応が起こり、
金粉となるAu+の量が減少するとの推論に達した。た
だし、これはあくまでも推定であり、かかる作用の有無
により本発明が限定されないことは言うまでもない。
【数4】Au++2Ag+→Au3++2Ag Ag++Cl-→AgCl↓
【0009】よって、本発明は上記知見に基づいてなさ
れたもので、本発明の金電解用アノードは、4〜6重量
%のAgを含有し、残部がAuおよび不可避不純物から
なることを特徴としている。
【0010】ここで、Agの含有量を6重量%以下とし
たのは、6重量%を上回るとアノードの表面にAgCl
の皮膜が形成され、アノードが不導体化して歩留まりが
悪化するからである。もちろん、不導体化したアノード
は、沈殿した金粉とともに再度鋳造されてアノードとし
て使用されるが(以下、この工程を鋳返しと言う)、鋳
返し量が多ければそれだけ製造コストが増加することは
言うまでもない。また、Agの含有量が6重量%を上回
ると、要求されている純度(4N)が得られないばかり
でなく、沈殿するAgClの量が多くなるために、鋳返
しのための処理が煩雑になるという不都合もある。よっ
て、Agの含有量は4〜6重量%とした。以下、本発明
のより好適な実施の形態について説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のアノードを用いて金の電
解精錬を行う方法について説明する。電解槽は耐熱塩化
ビニル製のものを用い、その中に電解液として塩化金を
満たす。この電解液の中に、ホルダーに懸架されたアノ
ードと純金製の薄板からなるカソードとを浸漬する。な
お、アノードとカソードはそれらの厚さ方向に交互に並
べ、カソードの枚数を1枚多くしてアノードがカソード
で挟まれるようにする。
【0012】電解液の温度は、前述のように低い方が望
ましい。電解液の温度が70℃以下であれば粗金率を確
実に低減することができ、50℃以下であればさらに好
適である。また、粗金率をより確実に低減するために、
アノードの電流密度は、200〜400A/m2である
ことが望ましく、220〜350A/m2であればさら
に好適である。また、以下に説明する実施例によって明
らかとなるが、Agの含有量が5〜6重量%であると、
粗金率を極めて低くすることができる。
【0013】
【実施例】次に、具体的な実施例に基づいて本発明の金
電解用アノードについてより詳細に説明する。電解液の
HCl濃度を70g/lとし、アノードの電流密度を2
45A/m2とした。このとき、アノードおよびカソー
ド間の電圧は0.6Vであった。そして、アノードのA
uの含有量を3重量%、4重量%、5重量%と段階的に
変えて金の電解精錬を行った場合の粗金率と鋳返し率を
表1に示した。
【0014】表1から明らかなように、Agの含有量が
3重量%のアノード#1では、粗金率が1割近くであっ
た。これに対して、Agの含有量が4重量%であるアノ
ード#2〜#7では、粗金率は平均で7.48%であ
り、充分に許容できる値であった。また、Agの含有量
が5重量%であるアノード#8〜#11では、粗金率の
平均が2.96%であり、極めて良好な結果を示した。
また、このアノード#8〜#11では、生成する金粉の
量が少ないことから、鋳返し率も低い値となっている。
さらに、このアノード#8〜#11で得られたインゴッ
トのAg含有量を調べたところ、1〜2ppmであり、
Agの含有量が4重量%未満であった従来のアノードを
使用した場合と同じレベルであった。
【0015】
【表1】
【0016】以上の実施例から明らかなように、Agの
含有量が4重量%以上である本発明のアノードにおいて
は、粗金率が大幅に低減されており、本発明の数値限定
の信憑性を確認するものとなった。また、Agの含有量
が5重量%以上であると、極めて良好な結果が得られる
ことも確認された。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
4〜6重量%のAgを含有し、残部がAuおよび不可避
不純物から構成されているアノードを使用することによ
り、粗金率を低減することができ、鋳返し率を低減して
製造コストおよび仕掛品によるコストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電解液の温度および電流密度とAu3+の生成
量との関係を示す線図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4〜6重量%のAgを含有し、残部がA
    uおよび不可避不純物からなることを特徴とする金電解
    用アノード。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアノードを用い、か
    つ、電解液の温度を30〜70℃にすることを特徴とす
    る金電解方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のアノードを用い、か
    つ、電流密度を200〜400A/m2にすることを特
    徴とする金電解方法。
JP18920897A 1997-06-30 1997-06-30 金電解用アノードおよびそれを用いた金電解方法 Pending JPH1121691A (ja)

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JPH1121691A true JPH1121691A (ja) 1999-01-26

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106498441A (zh) * 2016-11-01 2017-03-15 浙江省遂昌金矿有限公司 合质金直接生产高纯金的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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