JPH1121724A - 改質された複合繊維 - Google Patents

改質された複合繊維

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JPH1121724A
JPH1121724A JP17561397A JP17561397A JPH1121724A JP H1121724 A JPH1121724 A JP H1121724A JP 17561397 A JP17561397 A JP 17561397A JP 17561397 A JP17561397 A JP 17561397A JP H1121724 A JPH1121724 A JP H1121724A
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fiber
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protein
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Kazuhiko Tanaka
和彦 田中
Seiji Hirakawa
清司 平川
Shoichi Sueyoshi
正一 末吉
Masao Kawamoto
正夫 河本
Yoshinuki Maeda
佳貫 前田
Seiko Hattori
斉子 服部
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘って吸放湿特性や風合を維持するこ
とができる布帛となる複合繊維を提供する。 【解決手段】 ケイ素、ジルコニウムおよびアルミニウ
ムから選択された少なくとも一種の金属酸化物により表
面がコ−ティングされた蛋白質系天然微粒子を含有して
なる、融点または軟化点が170℃以上のポリマ−
(A)、および融点または軟化点が190℃以上のポリ
マ−(B)からなり、ポリマ−(A)が繊維断面周長の
60%以上を占有していることを特徴とする複合繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸放湿特性、風合等
の改良された布帛とすることができる複合繊維に関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日、工業的に使用されているポリエス
テルは高度な結晶性、高融点を有し、強度、耐薬品性、
耐熱性、耐候性等に優れた性質を有しているため、繊維
として広く利用されているが、多様化された用途に応じ
るために種々の機能を付与したポリエステル繊維の要求
が高まっている。
【0003】とくに吸放湿特性に優れた繊維に対する要
求は高く、この要求に対応するために布帛の表面に吸放
湿性に優れた微細孔を有するフィルムを貼り付ける方
法、布帛の表面に蛋白質を含有する樹脂をコ−ティング
する方法(特開平4−11012号公報)、ポリエステ
ル繊維表面に蛋白質溶液を付与して延伸を行う方法(特
開平6−17322号公報)等が提案されている。しか
しながら、フィルムの貼付方法では該フィルムの表面に
0.5〜5μm程度の微細孔を無数均一に形成させるこ
とは困難であり、またコ−ティングの方法では高い透湿
防水性は得られるものの、頻繁な洗濯、摩擦等によって
コ−ティング被膜が脱落したり、繊維化−コ−ティング
化といった工程が多くなり必然的にコストが高くなる問
題があった。
【0004】一方で、繊維中に蛋白質系天然微粒子をブ
レンドする方法も提案されているが、蛋白質系天然微粒
子は耐熱性がないので、ポリエステル等の融点または軟
化点の高いポリマ−中にブレンドすることは不可能であ
った。かかるブレンド技術は融点が180℃未満のポリ
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系ポリマ
−、湿式紡糸法で繊維化するポリビニルアルコ−ル系ポ
リマ−、アクリル系ポリマ−にのみ用いられているのが
実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決し、ポリエステル等の高融点ポリマ−中に蛋白
質系天然微粒子をブレンドすることが可能で、しかも製
織編すれば透湿防水性や風合等が大きく改良され、かつ
ポリマ−中に蛋白質系天然微粒子がブレンドされている
ために繊維から蛋白質が脱落することがなく、長期に亘
って吸放湿特性や風合を維持することができる布帛とな
る複合繊維を提供する技術である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の問題
を解決するために鋭意研究の結果、耐熱性の向上した蛋
白質系天然微粒子を含有し、かつ融点が高いポリマ−が
繊維断面周長の60%以上を占有する複合繊維が優れた
吸放湿特性を保持し、従来のポリエステルにない暖かみ
のある風合を長期に亘って維持できる布帛となり得るこ
とを見出だし、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、ケイ素、ジルコニウ
ムおよびアルミニウムから選択された少なくとも一種の
金属および/またはその化合物により表面がコ−ティン
グされた蛋白質系天然微粒子を含有してなる融点または
軟化点が170℃以上のポリマ−(A)、および融点ま
たは軟化点が190℃以上のポリマ−(B)からなり、
ポリマ−(A)が繊維断面周長の60%以上を占有する
ことを特徴とする複合繊維である。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明について詳細に説明す
る。本発明で用いられる蛋白質系天然微粒子とは、アル
ブミン、グロブリン、ヘモグロビン、カゼイン、コラ−
ゲン、エラスチン、ケラチン、フィブロイン等の天然蛋
白質を含有する少なくとも1種の天然物を化学的処理お
よび/または物理的処理により粉砕したものである。中
でもポリマ−中での分散性、耐熱性、微粉砕の容易性等
の点でコ−ラ−ゲンを使用することが好ましい。かかる
蛋白質系天然微粒子は、融点または軟化点が170℃以
上のポリマ−に含有されるために、耐熱性を具備してい
ることが必要である。蛋白質系天然微粒子のみでは上記
の融点が高いポリマ−中にブレンド、すなわち溶融混合
させるには耐熱性が乏しく、ブレンドポリマ−の着色、
高温域での一部分解による臭いの発生等が生じ、ポリマ
−中に均一分散させることはできなかった。そこで、本
発明者等は検討した結果、該蛋白質系天然微粒子の表面
にケイ素、ジルコニウム、アルミニウムから選択された
少なくとも1種の金属酸化物をコ−ティングすることに
より、該蛋白質系天然微粒子の耐熱性が大きく向上する
ことを見出した。
【0009】蛋白質系天然微粒子表面に前記金属および
/またはその酸化物をコ−ティングする方法は公知の方
法を採用するすることができる。たとえば、まず蛋白質
系天然微粒子を水性スラリ−とする。この時のスラリ−
濃度は蛋白質系天然微粒子の種類やコ−ティング処理の
条件によって一様でないが、300g/リットル濃度以
下、とくに150g/リットル濃度以下であることが好
ましい。また蛋白質系天然微粒子はできるだけ一次粒子
の状態に近ずけることが好ましいことからホモナイザ−
等の強力な機械的剪断力で粒子を分散させる方法、コロ
イド等で分散させる方法、超音波により分散させる方法
等の物理的分散法、あるいは適当な分散剤を添加して化
学的に分散させる方法などにより蛋白質系天然微粒子の
スラリ−を調整しておくことが好ましい。かかるスラリ
−は水性スラリ−にして、pH7〜8のコロイド状の微
細なシリカゾルをスラリ−中に生成させて沈着させる方
法、あるいはpH5〜7のジルコニウム塩およびアルミ
ニウム塩の混合液をスラリ−中に生成させ沈着させる方
法等、適宜採用することができる。微粒子の粒径は乾
燥、粉砕条件により所望のものを得ることができる。
【0010】該天白質系天然微粒子の粒径は、好ましく
は目的とする複合繊維の繊維径の1/10以下である。
また該蛋白質系天然微粒子の平均粒径の2倍以上の微粒
子を予め除去したものを使用することがポリマ−(A)
中への均一分散性の点で好ましい。該蛋白質系天然微粒
子のポリマ−(A)中への含有量は複合繊維の製糸性を
損なわない範囲内で添加することができる。得られる複
合繊維を使用してなる吸放湿特性、風合を良好なものと
し、一方繊維物性の低下を抑制する観点から、ポリマ−
(A)に対して1重量%以上、15重量%以下であるこ
とが、さらには3重量%以上、13重量%以下であるこ
とが好ましい。また繊維全体に対して1重量%以上、1
0重量%以下であることが好ましい。
【0011】本発明において、上述の蛋白質系天然微粒
子を含有するポリマ−(A)としては融点が170℃以
上のポリマ−であればとくにその種類に制限はなく、具
体的にはポリエステル、ポリアミド等を挙げることがで
きる。ポリエステルとしては、たとえばテレフタル酸、
イソフタル酸、ナフタリン2,6ジカルボン酸、フタル
酸、α,β−(4−カルボキシフェノキシ)エタン、
4,4’−ジカルボキシジフェニル、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;アジピン
酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸またはこれらの
エステル類とエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−
ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル、シクロヘキサン−1,4
−ジメタノ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリテトラ
メチレングリコ−ル等のジオ−ル化合物とから重縮合さ
れる繊維形成性のポリエステルを挙げることができる。
ただ該ポリエステルの融点または軟化点があまり高すぎ
ると、上述の耐熱性が向上した蛋白質系天然微粒子が分
解する場合もあるので、該ポリエステルの融点または軟
化点は240℃以下であることが好ましい。かかる点を
考慮すると、第3成分で変性された変性ポリエチレンテ
レフタレ−ト、変性ポリブチレンテレフタレ−トが好ま
しい。また曵糸性を考慮すると結晶性のポリエステルで
あることが好ましい。
【0012】ポリアミドとしてはナイロン6,ナイロン
66、ナイロン12等の脂肪族ポリアミド;芳香族ジア
ミンと脂肪族ジカルボン酸または脂肪族ジアミンと芳香
族ジカルボン酸より形成される半芳香族ポリアミドなど
を挙げることができる。かかるポリアミドもポリエステ
ルと同様にその融点または軟化点は240℃以下である
ことが好ましい。また曵糸性を考慮すると結晶性のポリ
アミドであることが好ましい。これらのポリマ−(A)
中には他に蛍光増白剤、紫外線吸収剤、安定剤等の添加
剤が含有されていてもよい。
【0013】次に本発明の複合繊維の他方成分であるポ
リマ−(B)について説明する。ポリマ−(B)は融点
または軟化点が190℃以上のポリマ−であればとくに
その種類は制限されることはなく、ポリマ−(A)の種
類により適宜決定することができる。複合紡糸性、蛋白
質系天然微粒子の耐熱性を考慮すると、ポリマ−(B)
の融点または軟化点は240℃以下であることが好まし
く、ポリマ−(A)の融点または軟化点との差が0〜3
0℃であることが好ましい。ポリマ−(A)とポリマ−
(B)の融点または軟化点が同じである場合も本発明に
は含まれる。
【0014】かかるポリマ−(B)としても、上述のポ
リエステル、ポリアミドを挙げることができ、曵糸性を
考慮すると結晶性のポリエステル、ポリアミドであるこ
とが好ましい。本発明においては、複合繊維を構成する
2種類のポリマ−の融点または軟化点が本発明の条件を
満足していることが重要である。したがって、ポリマ−
(A)とポリマ−(B)とが同じ種類であっても異なっ
た種類であってもよく、2種類のポリマ−の接合部の剥
離等を考慮すると相溶性のポリマ−の組み合わせが好ま
しい。しかしながら、繊維断面周長の100%をポリマ
−(A)が占有する場合、すなわちポリマ−(A)が鞘
部を形成する芯鞘型断面構造の場合には、前記の剥離の
問題は生じないため、異なった種類のポリマ−の組み合
わせでもよい。
【0015】本発明の複合繊維は蛋白質系天然微粒子を
含有するポリマ−(A)が繊維断面周長の60%以上を
占有していることが必要である。該ポリマ−(A)の繊
維断面周長の60%未満しか占有していない場合には本
発明の効果を奏することができない。本発明においては
高融点のポリマ−により形成された繊維表面に蛋白質系
天然微粒子が存在することに意味があり、本発明の蛋白
質系天然微粒子は紡糸・延伸工程においても脱落・分解
することなく繊維表面に所望の量存在させることができ
る。そのために長期に亘る透湿防水性、良好な風合を維
持することができるのである。
【0016】本発明の複合繊維において、蛋白質系天然
微粒子を含有するポリマ−(A)は繊維全体の20重量
%以上、80重量%以下、とくに30重量%以上、70
重量%以下であることが好ましい。該ポリマ−(A)が
繊維全体の20重量%未満の場合には、蛋白質系天然微
粒子を使用する意味、すなわち吸放湿特性、良好な風合
の改良効果は奏されず、一方、該ポリマ−(A)が繊維
全体の80重量%を越えると、透湿防水性、風合の改良
効果は奏されるものの、ポリマ−(A)が十分な繊維形
成性を有していても複合した糸条の紡糸性および延伸
性、さらには繊維物性が低下して実用性が失われてしま
うことになる。
【0017】また本発明の複合繊維の複合形態は上述の
ように、ポリマ−(A)が繊維断面周長の60%以上を
占有している形態であれば、とくに制限されるものでは
なく、具体的には、ポリマ−(A)を鞘部、ポリマ−
(B)を芯部にした芯鞘構造型、ポリマ−(A)中に
ポリマ−(B)が複数の島状態で存在する海島構造型、
中心からポリマ−(A)−ポリマ−(B)−ポリマ−
(A)とする三層構造型、ポリマ−(A)中にポリマ
−(B)がその一部を表面に露出して壺状乃至円形状を
なして存在する構造型、ポリマ−(A)がポリマ−
(B)によっていくつかのブロックに分割された構造
型、ポリマ−(A)とポリマ−(B)との多層積層構
造型などの複合形態を挙げることができる。ポリマ−
(A)およびポリマ−(B)が非相溶性のポリマ−の組
み合わせで、上述のの複合形態をなしている複合
繊維の場合、化学的または物理的な手段によってポリマ
−(A)からなる繊維およびポリマ−(B)からなる繊
維に分割フィブリル化させることもできる。
【0018】また、本発明の複合繊維の断面形状は丸断
面形状に制限されるものではなく、三〜八角等の多角
形、三〜八葉等の多葉形等の異形断面形状であってもよ
い。また中実繊維であっても中空繊維であってもよい。
【0019】本発明の複合繊維は主として衣料用途に使
用され、インナ−、シャツ、ブラウス、スポ−ツウエ
ア、タイツ、ストッキング、パジャマ等に好適である。
【0020】該複合繊維を得る方法はそれ自体公知の複
合紡糸方法により製造することができる。具体的な繊維
化手段としては2500m/分以下の速度で通常の紡糸
を行い、その後延伸熱処理を行う方法で製造してもよい
し、1500〜5000m/分の速度で紡糸し、延伸・
仮撚加工を続いて行う方法でもよいし、5000m/分
以上の高速で紡糸し、用途によっては延伸工程を省略す
る方法等、いずれでもよく任意の方法が採用される。
【0021】本発明における「繊維」とは、フィラメン
ト、ステ−プルあるいはこれらの糸条の撚糸、加工糸、
紡績糸を総称するものである。また「繊維製品」とは本
発明の繊維を含む織編物、不織布等を総称するものであ
る。
【0022】本発明の繊維はポリマ−(A)が繊維表面
の大部分を占有していることから、ポリマ−(A)を染
色することにより、衣料用途が幅広く展開できる。たと
えば、ポリマ−(A)としてポリエステルを使用した場
合、分散染料またはカチオン染料で染色が可能であり、
ポリアミドを使用した場合は酸性染料または含金属染料
で染色が可能である。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。なお、実施例中の各物性値は以下の方法により測定
算出された値である。 (1)ポリマ−の融点または軟化点(℃) 融点は、示差走査型熱量計(DSC)[メトラ−社、T
C−2000型]を用い、昇温速度10℃/分にて測定
し、吸熱ピ−クの発現温度を融点とした。軟化点は、J
IS K 7206−1982に準拠して測定した。
【0024】(2)蛋白質系天然微粒子の粒径(μm) 繊維を切断し、切断断面を顕微鏡観察して各々の天白質
系天然微粒子の粒径を測定した。20個の断面を測定
し、その平均値で示した。 (3)吸放湿特性 まず、試料を真空乾燥機で60℃6時間絶乾後、22
℃、65%RHに維持された調湿デシケ−タ中に1週間
放置する。ついで、25℃、40%RHの環境下で12
時間調湿した試料を、25℃、90%RHの環境で吸湿
させた時の吸湿率aを測定し、後再び25℃、40%R
Hの環境下で放湿させた時の水分率bを測定し、その差
△V(a−b)を算出した。 (4)洗濯試験 水20リットルに中性洗剤40gを入れた電気洗濯機に
サンプル100gを入れ、洗濯時間5分、脱水時間1
分、濯ぎ8分、脱水時間2分の条件で丸洗いした後、自
然乾燥した。洗濯、乾燥を30回繰り返して行った後、
前記の方法にしたがって吸放湿特性を評価した。
【0025】実施例1 ケイ化ジルコニウムが5重量%コ−ティングされたコ−
ラ−ゲン(平均粒子径3μm)を5重量%含有するイソ
フタル酸15モル%変性ポリブチレンテレフタレ−ト
[極限粘度=0.83:フェノ−ル/テトラクロロエタ
ン等重量混合溶液を使用して30℃で測定、融点=19
2℃]と、イソフタル酸10モル%変性ポリブチレンテ
レフタレ−ト(極限粘度=0.88、融点=203℃)
とを別々の押出機にて溶融し、複合紡糸装置を用いて、
前者が鞘部を、後者が芯部を形成するように芯鞘型構造
の繊維を230℃で8孔のノズル孔より紡出し、250
0m/分の速度で巻き取った。なお芯/鞘複合比は1/
1(重量比)であった。ついでこの紡糸原糸を通常の延
伸機でロ−ラプレ−ト温度、60℃、ホットプレ−ト温
度130℃、倍率2.0倍で延伸を施し、75デニ−ル
/8フィラメントの延伸糸を得た。得られた延伸糸を用
いてメリヤス編の筒編地を作製し、筒編地の各評価を行
った。結果を表1に示す。吸放湿特性に優れ、該特性は
繰り返し洗濯にも低下することはなかった。
【0026】実施例2 実施例1において、コラ−ゲンの含有量を10重量%に
した以外は同様にして紡糸・延伸を施し75デニ−ル/
8フィラメントの延伸糸を得た。得られた延伸糸を用い
てメリヤス編の筒編地を作製し、筒編地の各評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0027】実施例3 実施例1において、コラ−ゲンを含有するポリマ−とし
てイソフタル酸10モル%変性ポリブチレンテレフタレ
−トを使用し、他方のポリマ−としてナイロン6[宇部
興産社製、1011BK、融点225℃]を使用した以
外は同様にして紡糸・延伸を行い、60デニ−ル/8フ
ィラメントの延伸糸を得た。ただ、紡糸は温度245℃
で行った。得られた延伸糸を用いてメリヤス編の筒編地
を作製し、筒編地の各評価を行った。結果を表1に示
す。
【0028】実施例4 実施例1において、コラ−ゲンを含有するポリマ−とし
てナイロン12[宇部興産社製、融点176℃]を使用
した以外は同様にして紡糸・延伸を行い、75デニ−ル
/8フィラメントの延伸糸を得た。紡糸温度、ホットロ
−ラ温度、ホットプレ−ト温度は同じ条件で行った。得
られた延伸糸を用いてメリヤス編の筒編地を作製し、筒
編地の各評価を行った。結果を表1に示す。
【0029】実施例5 実施例4において、複合断面形状を縦割分割断面(11
層積層)にした以外は同様にして紡糸・延伸を行い、1
20デニ−ル/24フィラメントの延伸糸を得た。得ら
れた延伸糸に仮撚加工を施して11本の極細繊維に分割
し、ついで、メリヤス編の筒編地を作成し、すを用いて
メリヤス編の筒編地を作製した。該筒編地の評価結果を
表1に示す。分割することにより吸放湿特性が大きく向
上した。
【0030】実施例6 実施例2において、コラ−ゲン含有ポリマ−を海成分、
他のポリマ−を島成分にした以外は同様にして紡糸・延
伸を施し、100デニ−ル/16フィラメントの延伸糸
を得た。得られた延伸糸を用いてメリヤス編の筒編地を
作製し各評価を行った。結果を表1に示す。
【0031】比較例1 実施例1において、コラ−ゲンを使用しなかった以外は
同様にして紡糸・延伸を行い、75デニ−ル/8フィラ
メントの延伸糸を得た。得られた延伸糸を用いてメリヤ
ス編の筒編地を作製し各評価を行った。結果を表1に示
す。吸放湿特性が低く、着用できるものではなかった。
【0032】比較例2 実施例1においてコラ−ゲン含有ポリマ−を芯部、他方
のポリマ−を鞘部に使用した、所謂逆芯鞘複合形態の繊
維を紡糸・延伸し、75デニ−ル/8フィラメントの延
伸糸を得た。この延伸糸を用いてメリヤス編の筒編地を
作製し着用したところ、コラ−ゲンを含んだ繊維にも拘
らず、冷たい風合で着用性は不可であった。
【0033】比較例3 コラ−ゲンを5重量%含有したイソフタル酸6モル%変
性ポリエチレンテレフタレ−ト[極限粘度=0.65、
融点=245℃]を270℃で紡糸し、ホットロ−ラ温
度75℃、ホットプレ−ト温度130℃、延伸倍率2.
80倍で延伸を施し延伸糸を製造した。得られた延伸糸
を用いてメリヤス編の筒編地を作製したが、着色がひど
く、染色が無理な状態であり、衣料用には不向きであっ
た。
【0034】比較例4 実施例1において、コラ−ゲンを含有するポリマ−とし
てナイロン6を使用し、他方のポリマ−としてポリエチ
レンテレフタレ−ト[極限粘度=0.65、融点=25
8℃]を使用し、紡糸温度282℃で紡糸を試みたが、
コラ−ゲンの分解が激しく、また異臭も激しく繊維化が
不良であった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明は蛋白質系天然微粒子が含有され
た複合繊維であって、該微粒子を高温溶融紡糸を行うポ
リエステル、ナイロン等のポリマ−に含有させることが
できるので、衣料用途の拡大が見込まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河本 正夫 愛媛県西西条市朔日市892番地 株式会社 クラレ内 (72)発明者 前田 佳貫 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 服部 斉子 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケイ素、ジルコニウムおよびアルミニウム
    から選択された少なくとも一種の金属および/またはそ
    の化合物により表面がコ−ティングされた蛋白質系天然
    微粒子を含有してなる融点または軟化点が170℃以上
    のポリマ−(A)、および融点または軟化点が190℃
    以上のポリマ−(B)からなり、ポリマ−(A)が繊維
    断面周長の60%以上を占有していることを特徴とする
    複合繊維。
  2. 【請求項2】25℃、90%RHの環境下で30分間放
    置後の吸湿率aが0.7%以上、かつ25℃、40%R
    Hの環境下で30分間放置後の吸湿率bが下記式を満足
    することを特徴とする請求項1記載の複合繊維。 a−b≧0.3
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の複合繊維か
    らなる繊維製品。
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