JPH11217419A - 印刷インキ用合成樹脂、及び印刷インキ - Google Patents

印刷インキ用合成樹脂、及び印刷インキ

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JPH11217419A
JPH11217419A JP2079698A JP2079698A JPH11217419A JP H11217419 A JPH11217419 A JP H11217419A JP 2079698 A JP2079698 A JP 2079698A JP 2079698 A JP2079698 A JP 2079698A JP H11217419 A JPH11217419 A JP H11217419A
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Hirotsugu Takanashi
廣継 高梨
Hiroyuki Kawamura
博之 川村
Tomoo Satake
知夫 佐竹
Yoichi Abe
庸一 阿部
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】版の摩耗性、印刷物の隠蔽性、及び付着性が良
い印刷インキ用合成樹脂を提供する。 【解決手段】一般式(1)で表され、フィルムにした場
合、100%応力が1〜20kgf/cm2、伸びが2
00〜2,000%である数平均分子量が20,000〜
100,000の溶剤可溶性ポリウレタン・ポリウレア
からなる印刷インキ用合成樹脂及び印刷インキに関す
る。 Bー「X−(A−X)m−Y]n−X−(A−X)m−B (1) [式中、Bは下記一般式 【化1】 (式中、pは1〜6の整数を示す。)で表される、一級
水酸基と二級水酸基の二つの水酸基を持つモノアミンか
らなる重合停止剤部分、Xは脂肪族ジイソシアネ−ト及
び/又は脂環族ジイソシアネ−ト部分、Aは数平均分子
量が500〜5,000のポリエステルポリオ−ル部
分、Yは脂肪族ジアミン及び/又は脂環族ジアミン部
分、mは1から10、nは3〜35の整数を示す]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷インキ用合成
樹脂、とりわけ、グラビア印刷インキのバインダ−とし
て有用な合成樹脂、及び該合成樹脂を必須の構成成分と
して含有する印刷インキに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷物の性能の高度化と印刷の高
速化が目ざましく、それに伴って、かかる紙、及びプラ
スチック用の印刷インキに対する要求性能も、一層高度
なものになってきている。このような状況下で、常に問
題になるのが、高速印刷時の版の摩耗性と、印刷物の隠
ぺい性、及び付着性などの性能バランスである。例え
ば、印刷物の隠ぺい性を向上させる目的で顔料濃度を高
くすると、版の摩耗性と付着性等が低下するのが一般的
である。
【0003】従来、プラスチックフィルム等の非吸収性
基材に限定し、付着性の優れた印刷インキ用バインダ−
が提案されている(特開昭61ー66769号公報、特
開昭56ー166222号公報)。また特開昭57ー4
4707号公報には顔料を微細に且つ安定に分散した顔
料着色ポリウレタン樹脂溶液が提案されている。しかし
ながら、これらの従来の印刷インキ用バインダ−、また
は顔料着色ポリウレタン樹脂溶液は、版の摩耗性と、印
刷物の隠ぺい性、付着性などの性能をバランス良く満足
するものではない。
【0004】そこで、最近の印刷物の性能の高度化、及
び印刷の高速化ニ−ズを満足するようなバランスのとれ
た印刷インキ用バインダーの開発が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸収性の
紙、非吸収性のプラスチックなど、印刷基材を選ばず、
しかも版の摩耗性、印刷物の隠ぺい性、及び付着性に極
めて優れた印刷インキ用合成樹脂、とりわけ、グラビア
印刷インキのバインダ−として有用な合成樹脂、及び該
合成樹脂を必須の構成成分として含有する印刷インキを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討を重ねた結果、一級水酸基と二級水酸
基の二つの水酸基を持つ特定のモノアミンを重合停止剤
として用い、特定の樹脂構造、分子量、伸び、及び応力
を持ったポリウレタン・ポリウレアを印刷インキ用バイ
ンダーとして使用することにより、上記課題が解決でき
ることを見いだし、本発明を完成させるに到った。
【0007】即ち、[I]本発明は一般式(1)で表さ
れ、フィルムにした場合、100%応力が1〜20kg
f/cm2、伸びが200%から2,000%である数平
均分子量が20,000〜100,000の溶剤可溶性ポ
リウレタンポリウレアからなることを特徴とする印刷イ
ンキ用合成樹脂を提供する。
【0008】 Bー「X−(A−X)m−Y]n−X−(A−X)m−B (1) [式中、Bは下記一般式
【0009】
【化2】
【0010】(式中、pは1〜6の整数を示す。)で表
される、一級水酸基と二級水酸基の二つの水酸基を持つ
モノアミンからなる重合停止剤部分、Xは脂肪族ジイソ
シアネ−ト、又は脂肪族ジイソシアネート部分及び脂環
族ジイソシアネ−ト部分、Aは数平均分子量が500〜
5,000のポリエステルポリオ−ル部分、Yは脂肪族
ジアミン、又は脂肪族ジアミン及び脂環族ジアミン部
分、mは1から10の整数、nは3〜35の整数を示
す] また[II]本発明は、上記[I]に記載の印刷インキ用
合成樹脂と顔料を含んでなる吸収性基材用印刷インキを
提供し、さらに[III]本発明は、上記[I]に記載の
印刷インキ用合成樹脂と顔料を含んでなる非吸収性基材
用印刷インキを提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をより詳細に説明
する。本発明の印刷インキ用合成樹脂は下記の一般式
(1)で表される。
【0012】 Bー「X−(A−X)m−Y]n−X−(A−X)m−B (1) 「式中、Bは一般式
【0013】
【化3】
【0014】で表され、一級水酸基と二級水酸基の二つ
の水酸基を持つモノアミンを表す。このモノアミンはウ
レタン反応の停止剤として使用される。またpは1〜6
の整数を表す。pが7以上のモノアミンを使用すると顔
料分散性が劣り、好ましくない。この部分の重合停止剤
部分の具体例としては、例えば1ーアミノプロパンジオ
−ル残基、1ーアミノブタンジオ−ル残基、1ーアミノ
ペンタンジオ−ル残基等が挙げられる。
【0015】Xは脂肪族ジイソシアネ−ト及び/又は脂
環族ジイソシアネ−ト部分であり、脂肪族ジイソシアネ
ート単独、脂環族ジイソシアネート単独、又は両者を併
用するものであるが、耐熱性の点から、基材が紙である
場合には脂環族ジイソシアネ−ト又は両者併用が好まし
い。
【0016】脂環族ジイソシアネ−トとしては、例えば
イソホロンジイソシアネ−ト、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネ−ト、メチルシクロヘキサンジイソシアネ
−ト、イソプロピリデンビスー4ーシクロヘキシルジイ
ソシアネ−ト、1,4ーシクロヘキサンジイソシアネ−
ト等が挙げられる。また脂肪族ジイソシアネ−トとして
は、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、リジンジイソシ
アネ−トメチルエステル、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネ−ト等が挙げられる。
【0017】Aはポリエステルポリオ−ル部分でジカル
ボン酸とジオ−ルの縮合反応により形成される。ここで
使用されるジカルボン酸としては、例えばアジピン酸、
こはく酸、グルタル酸、(無水)マレイン酸もしくはア
マル酸の如き脂肪族系ジカルボン酸、あるいは(無水)
フタル酸、イソフタル酸もしくはテレフタル酸の如き芳
香族系カルボン酸が挙げられる。またジオ−ルとして
は、例えばエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−
ル、1,2ーブチレングリコ−ル、1,3ブチレングリ
コ−ル、1,4ブタンジオ−ル、2,3ーブチレングリ
コ−ル、イソブチレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ
−ル、2−メチルー2ープロピルー1,3ープロパンジ
オ−ル、1,5ーペンタンジオ−ル、1,6ーヘキサン
ジオ−ル、2ーメチル−2,4ーペンタンジオ−ル、3
−メチル−1,5ペンタンジオ−ル、2,2,4−トリ
メチル−1,3ーペンタンジオ−ル、2ーエチル−1,
3ーヘキサンジオ−ル、2,5ーメチル−2,5ーヘキ
サンジオ−ル、1,4シクロヘキサンジメタノ−ル、
1,4ーブチンジオ−ル、1,4ブテンジオ−ル、2,
5−ジメチルー3ーヘキシン−2,5ージオ−ル等が挙
げられる。
【0018】ポリエステルポリオ−ルの数平均分子量
は、特に制限されないが、500〜5,000が好まし
い。数平均分子量が500以下では高速印刷時の版の摩
耗性に問題があり好ましくない。一方、数平均分子量が
5,000以上では付着性に問題があり好ましくない。
【0019】Yは脂肪族ジアミン及び/又は脂環族ジア
ミン部分であり、脂肪族ジアミン単独、脂環族ジアミン
単独、又は両者を併用するものであるが、耐熱性の点か
ら脂肪族ジアミン又は両者の併用が好ましい。
【0020】脂肪族ジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、1,2ープロピレンジアミン、1,3−プロピレン
ジアミン1,4ブタンジアミンもしくは、ヘキサメチレ
ンジアミン等が挙げられる。また、脂環式ジアミンとし
ては、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタンジ
アミン、メチルシクロヘキサンジアミン、イソプロピリ
デンビスー4ーシクロヘキシルジアミン、1,4−シク
ロヘキサンジアミン等が挙げられる。
【0021】また、必要に応じて、ジ-nブチルアミン
(以下DNBAと略す)、ジイソブチルアミン、2ーエ
チルヘキシルアミン等のモノアミンを併用することがで
きる。
【0022】mは、ポリエステルポリオールとジイソシ
アネートとの反応で形成されたウレタン結合を含む繰り
返し単位の数であり、その繰り返し数は1から10であ
り、このうち反応速度の点で1から5が好ましい。n
は、ウレタンプレポリマーをジアミンで鎖伸長した部分
の繰り返し単位の数であり、の繰り返し数は3〜35で
ある。
【0023】本発明のポリウレタンポリウレアは、数平
均分子量20,000〜100,000である。このうち
50,000〜80,000が好ましい。本発明でいう数
平均分子量とは、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフ
(GPC)により測定された値で示される分子量をい
い、その数値はポリスチレン換算値である。本発明の合
成樹脂の数平均分子量が20,000未満では付着性が
劣り、また100,000を越えると、顔料分散性に劣
り、版の摩耗性と印刷物の濃度が低下するので好ましく
ない。
【0024】本発明のポリウレタンポリウレアの粘度
は、特に制限されるものではないが、その取り扱い上、
2,000cps以下が好ましい。この樹脂の粘度は回
転粘度計(B型粘度計)で測定することができる。
【0025】また本発明のポリウレタンポリウレアは、
溶剤に可溶性であることが必要である。この場合の溶剤
としては、従来公知の溶剤を用いることができるが、例
えばトルエン、もしくはキシレンの如き芳香族炭化水素
系溶剤、酢酸エメル、酢酸−n−プロピル、酢酸−n−
ブチルもしくは酢酸イソブチルの如き、エステル系溶
剤、アセトンメチルエメルケトン、メチルイソブチルケ
トンもしくはシクロヘキサノンの如きケトン系溶剤、メ
タノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ルもしくはn−
ブタノ−ルなどのアルコ−ル系溶剤等が挙げられる。こ
れらは単独でも2種以上を併用してもよい。
【0026】さらに本発明のポリウレタンポリウレア
は、フィルムにした場合、100%応力が1〜20kg
f/cm2、伸びが200〜2,000%である。この場
合の100%応力とは、得られたポリウレタンポリウレ
アをフィルムにし、テンシロンにより測定される、10
0%伸張時の応力をいう。
【0027】本発明のポリウレタンポリウレアの100
%応力は1〜20kgf/cm2、好ましくは、3〜1
0である。100%応力が1kgf/cm2未満では付
着性が劣り、20kgf/cm2を越えると、得られた
合成樹脂の分子量が大き過ぎるか、樹脂構造上、顔料分
散に不適当であり、その結果、版の摩耗性が劣り好まし
くない。
【0028】本発明でいうフィルムの伸びは、得られた
合成樹脂をフィルムにし、テンシロンにより測定され
る、フィルムの破断時の伸びをいう。本発明のポリウレ
タンポリウレアのフィルムの破断時の伸びは、200〜
2,000%であり、好ましくは400から1000%
である。
【0029】破断時の伸びが200%未満では、付着
性、特に紙への付着性が劣り、2000%を越えると、
得られた合成樹脂の分子量が大きく、インキ中の顔料濃
度が低くなり、隠ぺい性が劣るか、または分子量が小さ
い場合には、フィルム強度が低く過ぎて好ましくない。
【0030】次に本発明の印刷インキ用合成樹脂の製造
方法について説明する。ジイソシアネ−ト、ポリエステ
ルポリオ−ル、ジアミン、及び分子中に一級水酸基と二
級水酸基の二つの水酸基を持つ特定のモノアミンを用い
て、ポリウレタン・ウレアを合成するには、以下の三つ
の方法がある。
【0031】すなわち1)ジイソシアネ−トとポリエス
テルポリオ−ルとのモル比を1.5〜2.2の割合で、
常法により反応せしめて高分子量ジイソシアネ−ト、つ
まり、ウレタンプレポリマ−となし、続いて、これにジ
アミン、及び上記の特定のモノアミンを反応せしめる。 2)ジアミン、及び特定のモノアミンに、予め反応せし
めたウレタンプレポリマ−を反応せしめる。 3)ジイソシアネ−ト、ポリエステルポリオ−ル、ジア
ミン、及び特定のモノアミンとを同時に反応せしめる。
これらの方法のうち、1)または)2の方法が最も安全
であり、かつ、安定的に反応を行うことができるので好
ましい。
【0032】特定のモノアミンの量としては、樹脂固形
分の0.1〜5%、好ましくは0.5〜3%である。
0.1%未満、または5%を越えるとインキの性能バラ
ンスに効果がなく、好ましくない。
【0033】その際に用いられる溶剤としては、通常こ
の種のポリウレタン・ポリウレアの溶剤として用いられ
ているものであれば、いずれのものも使用しうる。特に
代表的なものとしては、トルエン、もしくはキシレンの
如き芳香族炭化水素系溶剤、酢酸エメル、酢酸−n−プ
ロピル、酢酸−n−ブチルもしくは酢酸イソブチルの如
き、エステル系溶剤、アセトンメチルエメルケトン、メ
チルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノンの如き
ケトン系溶剤、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ
−ルもしくはn−ブタノ−ルなどのアルコ−ル系溶剤等
が挙げられる。これらは単独でも2種以上を併用しても
よい。
【0034】本発明の印刷インキは、上記で得られたポ
リウレタンポリウレアからなる印刷インキ用合成樹脂を
バインダーし、その他着色剤、充填剤、添加剤、溶剤等
を混合することに得ることができる。
【0035】その配合割合は、重量部で、本発明の印刷
インキ用合成樹脂(固形分)が5〜30部、着色剤が2
0〜55部、充填剤が0〜20部、添加剤が0〜10、
溶剤が15〜75部のものであるが、このうち、印刷イ
ンキ用合成樹脂(固形)が5〜20部、着色剤が20〜
50部、充填剤が5〜15部、添加剤が0〜3、溶剤が
12〜70部の配合組成のものが好ましい。また、本発
明の印刷インキ用合成樹脂の20〜70%をニトロセル
ロ−スで置き換えることができる。
【0036】着色剤としては、無機又は有機系顔料、染
料などの通常のインキにおいて使用される公知慣用のも
のが用いられるが、耐水性などの点から顔料を使用する
ことが好ましい。
【0037】有機顔料の具体例としては、例えばカーミ
ン6B、レーキレッドC、パーマネントレッド2B、ジ
スアゾイエロー、ピラゾロンオレンジ、カーミンFB、
クロモフタルイエロー、クロモフタルレッド、フタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン、ジオキサジン
バイオレット、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンレ
ッド、インダンスロンブルー、ピリミジンイエロー、チ
オインジゴボルドー、チオインジゴマゼンタ、ペリレン
レッド、ペリノンオレンジ、イソインドリノンイエロ
ー、アニリンブラック、ジケトピロロピロ−ルレッド、
昼光蛍光顔料等が挙げられる。
【0038】また無機顔料の具体例としては、例えばカ
ーボンブラック、アルミニウム粉、ブロンズ粉、クロム
バーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、カドミウム
レッド、群青、紺青、ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒、酸
化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。
【0039】また染料の具体例としては、タートラジン
レーキ、ローダン6Gレーキ、ビクトリアピュアブルー
レーキ、アルカリブルーGトーナー、ブリリアントグリ
ーンレーキ等が挙げられ、この他、コールタールも用い
ることができる。
【0040】また充填剤は、通常のインキにおいて使用
されるものを、単独又は2種以上を混合して用いる。具
体例としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の
炭酸塩、沈降性硫酸バリウム等の硫酸塩、シリカ、タル
ク等の珪酸塩が挙げられる。
【0041】また、添加剤としては、ワックス、顔料分
散剤、消泡剤、その他公知のものが使用できる。また溶
剤は、上記の有機溶剤を使用することができる。
【0042】基材としては、紙等の吸収性基材、ポリエ
チレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等のプラスチックなどの非吸収性基材が挙げられ
る。
【0043】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例により、
一層具体的に説明する。以下において、「部」とあるの
は特に断りのない限り、すべて「重量部」を意味するも
のとする。
【0044】(実施例1)攪拌機、温度計、ジムロ−ト
型還流冷却管、及び窒素ガス導入管を備えた、2Lの四
ツ口フラスコに3ーメチルー1,5ーペンタンジオ−ル
とアジピン酸とから得られた、酸価が0.3で分子量が
2,000なるポリエステルポリオ−ルの300部と3
ーメチルー1,5ーペンタンジオ−ルの4部を仕込ん
で、窒素ガスを流し、攪拌しながら80℃に昇温した。
【0045】続いて、イソホロンジイソシアネ−トの8
3部を加え、NCO%が4.0に達する迄、80℃で反
応した。続いてトルエンの490部、メチルエチルケト
ン(以下MEKと略す)の245部を加え、40℃迄温
度を下げた。更にイソプロピルアルコ−ル(以下IPA
と略す)の245部、イソホロンジアミンの23部と1
−アミノプロパンジオ−ルの10部を加え、40℃で3
時間反応した。
【0046】得られた合成樹脂の外観は透明であり、ま
たこの合成樹脂の諸特性値は、次の通りであった。 粘度(25℃、B型粘度計による測定粘度、以下同
様):400mPa・s 数平均分子量(GPC、ポリスチレン換算;以下同
様):61,000 不揮発分:30%
【0047】得られた合成樹脂の末端構造は、図1の13
CNMRスペクトルより次の通りであった。
【0048】
【化4】
【0049】図1において、上記構造中、一級水酸基の
2−と、二級水酸基の−H−の特徴的なケミカ
ルシフトである63.4ppm付近と71.8ppm付
近にピークが明らかに認められた。
【0050】また、159.5ppm付近と160.5
ppm付近に尿素結合の
【0051】
【化5】
【0052】に基づくピ−クが確認された。
【0053】また得られた合成樹脂をフィルムにし、2
3℃、60%RHの環境下、エ−・アンド・デイ社製テ
ンシロンを用い、50mm/分の引っ張り速度でその1
00%応力と破断時の伸びを測定したところ、100%
応力は8kgf/cm2、伸びは700%であった。
【0054】(実施例2)攪拌機、温度計、ジムロ−ト
型還流冷却管、及び窒素ガス導入管を備えた、2Lの四
ツ口フラスコに1ー4ーブタンジオ−ルとアジピン酸と
から得られた、酸価が0.3で分子量が1,000なる
ポリエステルポリオ−ルの300部を仕込んで、窒素ガ
スを流し、攪拌しながら80℃に昇温した。
【0055】続いて、イソホロンジイソシアネ−ト63
部と、ヘキサメチレンジイソシアネ−トの51部を加
え、NCO%が5.9に達する迄、80℃で反応した。
続いてトルエンの538部、MEKの269部を加え、
40℃迄温度を下げた。更にIPAの269部、イソホ
ロンジアミンの37部と1−アミノプロパンジオ−ルの
11部を加え、40℃で3時間反応した。
【0056】得られた合成樹脂の外観は透明であり、ま
たこの合成樹脂の諸特性値は、次の通りであった。 粘度(25℃、B型粘度計による測定粘度、以下同
様):400mPa・s 数平均分子量(GPC、ポリスチレン換算;以下同
様):58,000 不揮発分:30%
【0057】またこの合成樹脂をフィルムにした時の1
00%応力は8.5kgf/cm2、伸びは650%で
あった。
【0058】(実施例3)攪拌機、温度計、ジムロ−ト
型還流冷却管、及び窒素ガス導入管を備えた、2Lの四
ツ口フラスコにネオペンチルグリコ−ルとイソフタル酸
とから得られた、酸価が0.3で分子量が1,000な
るポリエステルポリオ−ルの300部を仕込んで、窒素
ガスを流し、攪拌しながら100℃に昇温した。
【0059】続いて、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト
の98部を加え、NCO%が6.2に達する迄、100
℃で反応した。続いてトルエンの518部、MEKの2
59部を加え、40℃迄温度を下げた。更にIPAの2
59部、イソホロンジアミンの27部、ヘキサメチレン
ジアミンの7部と1−アミノプロパンジオ−ルの12部
を加え、40℃で3時間反応した。
【0060】得られた合成樹脂の外観は透明であり、ま
たこの合成樹脂の諸特性値は、次の通りであった。 粘度(25℃、B型粘度計による測定粘度、以下同
様):550mPa・s 数平均分子量(GPC、ポリスチレン換算;以下同
様):51,000 不揮発分:30%
【0061】またこの合成樹脂をフィルムにした時の1
00%応力は9.5kgf/cm2、伸びは500%で
あった。
【0062】(比較例1)攪拌機、温度計、ジムロ−ト
型還流冷却管、及び窒素ガス導入管を備えた、2Lの四
ツ口フラスコに3ーメチルー1,5ーペンタンジオ−ル
とアジピン酸とから得られた、分子量が2,000なる
ポリエステルポリオ−ルの300部と3ーメチルー1,
5ーペンタンジオ−ルの4部を仕込んで、窒素ガスを流
し、攪拌しながら80℃に昇温した。
【0063】続いて、イソホロンジイソシアネ−トの8
3部を加え、NCO%が4.0に達する迄、80℃で反
応した。続いてトルエンの495部、MEKの248部
を加え、40℃迄温度を下げた。更にIPAの248
部、イソホロンジアミンの23部とDNBAの14部を
加え、40℃で3時間反応した。
【0064】得られた合成樹脂の外観は透明であり、ま
たこの合成樹脂の諸特性値は、次の通りであった。 粘度(25℃、B型粘度計による測定粘度、以下同
様):350mPa・s 数平均分子量(GPC、ポリスチレン換算;以下同
様):63,000 不揮発分:30%
【0065】またこの合成樹脂をフィルムにした時の1
00%応力は8kgf/cm2、伸びは700%であっ
た。
【0066】(比較例2)攪拌機、温度計、ジムロ−ト
型還流冷却管、及び窒素ガス導入管を備えた、2Lの四
ツ口フラスコに1ー4ーブタンジオ−ルとアジピン酸と
から得られた、分子量が1,000なるポリエステルポ
リオ−ルの300部を仕込んで、窒素ガスを流し、攪拌
しながら80℃に昇温した。
【0067】続いて、イソホロンジイソシアネ−トの1
30部を加え、NCO%が5.7に達する迄、80℃で
反応した。続いてトルエンの563部、MEKの282
部を加え、40℃迄温度を下げた。更にIPAの282
部、イソホロンジアミンの37部とDNBAの16部を
加え、40℃で3時間反応した。
【0068】得られた合成樹脂の外観は透明であり、ま
たこの合成樹脂の諸特性値は、次の通りであった。 粘度(25℃、B型粘度計による測定粘度、以下同
様):400mPa・s 数平均分子量(GPC、ポリスチレン換算;以下同
様):59,000 不揮発分:30%
【0069】またこの合成樹脂をフィルムにした時の1
00%応力は16kgf/cm2、伸びは300%であ
った。
【0070】(比較例3)攪拌機、温度計、ジムロ−ト
型還流冷却管、及び窒素ガス導入管を備えた、2Lの四
ツ口フラスコにネオペンチルグリコ−ルとイソフタル酸
とから得られた、酸価が0.3で分子量が1,000な
るポリエステルポリオ−ルの300部を仕込んで、窒素
ガスを流し、攪拌しながら100℃に昇温した。
【0071】続いて、イソホロンジイソシアネ−トの1
30部を加え、NCO%が5.7に達する迄、100℃
で反応した。続いてトルエンの565部、MEKの28
3部を加え、40℃迄温度を下げた。更にIPAの28
3部、イソホロンジアミンの37部とNDBAの17部
を加え、40℃で3時間反応した。
【0072】得られた合成樹脂の外観は透明であり、ま
たこの合成樹脂の諸特性値は、次の通りであった。 粘度(25℃、B型粘度計による測定粘度、以下同
様):500mPa・s 数平均分子量(GPC、ポリスチレン換算;以下同
様):52,000 不揮発分:30%
【0073】またこの合成樹脂をフィルムにした時の1
00%応力は30kgf/cm2、伸びは130%であ
った。
【0074】(実施例4〜6)(比較例4〜6) 次に実施例1〜3と比較例1〜3で得られた合成樹脂2
5部に、チタンホワイト50部、トルエン10部、ME
K10部、IPA5部の混合物を顔料分散機(ペイント
シェ−カ−)で1時間分散した。
【0075】続いて、粘度計(ザ−ンカップNo,3)
で粘度を18秒に、トルエンを用いて調整し、紙で代表
される吸収性基材用白インキ組成物を得た。
【0076】(吸収性基材用白インキ組成物の応用評価
例)上記で得られたインキ組成物を株式会社東谷鉄工所
製のベビ−印刷機を用い、印刷紙と隠ぺい率試験紙に印
刷し、80℃で10秒乾燥の後、付着性と印刷物の隠ぺ
い性を比較測定した。
【0077】印刷物の隠ぺい性は、東京電色(株)製の
光電色彩計を用い、付着性はセロテ−プ(登録商標)の
剥離で測定した。また、版の摩耗性は、ERA社製アブ
レイジョンテスタ−を用い、1時間摩耗後の版の摩耗量
を比較測定した。
【0078】評価結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】(実施例7)(比較例7) 実施例2と比較例2で得られた合成樹脂35部、チタン
ホワイト35部、トルエン15部、MEK10部、IP
A5部を顔料分散機(ペイントシェ−カ−)で1時間分
散した。
【0081】続いて、粘度計(ザ−ンカップNo,3)
で粘度を18秒に、トルエン/MEK./IPA=2/
1/1(重量比)の混合溶剤を用いて調整し、非吸収性
基材用の白インキ組成物を得た。 (非吸収性基材用白インキ組成物の応用評価例)上記の
インキ組成物は、株式会社東谷鉄工所製のベビ−印刷機
を用い、隠ぺい率試験紙とPPフィルムに印刷し、80
℃で15秒乾燥の後、印刷物の隠ぺい性と付着性を比較
測定した。
【0082】印刷物の隠ぺい性は、東京電色(株)製の
光電色彩計を用い、付着性はセロテ−プ(登録商標)の
剥離で測定した。また、版の摩耗性は、ERA社製アブ
レイジョンテスタ−を用い、1時間摩耗後の版の摩耗量
を比較測定した。
【0083】評価結果を表2に示す。
【0084】
【表2】
【0085】
【発明の効果】本発明は、吸収性の紙、非吸収性のプラ
スチックなど、印刷基材を選ばず、しかも版の摩耗性な
どの印刷適性、印刷物の隠ぺい性、及び付着性などの性
能バランスに優れた印刷インキ用合成樹脂、及びこの合
成樹脂を必須の成分とする印刷インキを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた合成樹脂の13CNMRスペ
クトル図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) Bー「X−(A−X)m−Y]n−X−(A−X)m−B (1) [式中、Bは下記一般式 【化1】 (式中、pは1〜6の整数を示す。)で表される、一級
    水酸基と二級水酸基の二つの水酸基を持つモノアミンか
    らなる重合停止剤部分、Xは脂肪族ジイソシアネ−ト及
    び/又は脂環族ジイソシアネ−ト部分、Aは数平均分子
    量が500〜5,000のポリエステルポリオ−ル部
    分、Yは脂肪族ジアミン及び/又は脂環族ジアミン部
    分、mは1から10の整数、nは3〜35の整数を示
    す]で表され、フィルムにした場合、100%応力が1
    〜20kgf/cm2、伸びが200〜2,000%であ
    る数平均分子量が20,000〜100,000の溶剤可
    溶性ポリウレタン・ポリウレアからなることを特徴とす
    る印刷インキ用合成樹脂。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の印刷インキ用合成樹脂と
    顔料を含んでなる吸収性基材用印刷インキ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の印刷インキ用合成樹脂と
    顔料を含んでなる非吸収性基材用印刷インキ。
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