JPH11217424A - 耐久性板状部材 - Google Patents

耐久性板状部材

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JPH11217424A
JPH11217424A JP10035509A JP3550998A JPH11217424A JP H11217424 A JPH11217424 A JP H11217424A JP 10035509 A JP10035509 A JP 10035509A JP 3550998 A JP3550998 A JP 3550998A JP H11217424 A JPH11217424 A JP H11217424A
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JP
Japan
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alicyclic structure
durable
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formula
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Pending
Application number
JP10035509A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Otoi
健治 乙井
Kazuyuki Kobuchi
和之 小渕
Teruhiko Suzuki
輝彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/530,116 priority patent/US6511756B1/en
Priority to EP98950346A priority patent/EP1026189B1/en
Priority to PCT/JP1998/004788 priority patent/WO1999020676A1/ja
Priority to DE1998620894 priority patent/DE69820894T2/de
Publication of JPH11217424A publication Critical patent/JPH11217424A/ja
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  • Finishing Walls (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】機械的強度、伸び、耐薬品性、耐候性および光
透過性のいずれの特性にも優れる耐衝撃性板状部材を提
供すること。 【解決手段】シクロアルカンやシクロアルケンなどの脂
環式構造を有する繰り返し単位を特定量含有する環状オ
レフィン系熱可塑性樹脂を用いることにより、機械的強
度、伸び、耐薬品性、耐候性および光透過性のいずれの
特性にも優れる耐衝撃性板状部材を得ることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械的強度、伸
び、耐薬品性、耐候性及び光透過性に優れた耐久性板状
部材に関し、さらに詳しくは、透明性に優れた屋外使用
に適した耐久性板状部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーポート、エクステリア、自動
販売機の窓、看板などの屋外使用の透明板材としては、
ポリメチルメタクリレートから成るアクリル板やポリカ
ーボネート板などの板材が多用されてきている。しかし
ながら、アクリル板は、光透過性、耐候性には優れる
が、機械的強度、伸び、耐薬品性に劣る欠点があり、ま
た、ポリカーボネート板は、機械的強度や伸びに優れる
が、耐薬品性、耐候性及び光透過性に劣る欠点がある。
このように、従来の透明性板材は、機械的強度、伸び、
耐薬品性、耐候性及び光透過性の特性がバランスされた
ものがないという問題点があった。
【0003】以上のような従来の透明樹脂の問題を補
い、機械的強度、伸び、耐薬品性、耐候性及び光透過性
の特性において、高度にバランスされた材料として、熱
可塑性ノルボルネン系樹脂などの環状オレフィン系樹脂
が知られており、特開平8−41178号公報、特開平
6−136057号公報などには熱可塑性ノルボルネン
系樹脂を500μmに押出成形したシートやプレス、射
出成形した平板などが開示される。しかし、上記これら
のシート、平板は特定の光学材料等に使用するためのも
のであり、特に屋外などにおいて耐久性板状部材として
使用した場合に有効であることは見出されてはおらず、
また板の強度も十分満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機械
的強度、伸び、耐薬品性、耐候性および光透過性のいず
れの特性にも優れる耐久性板状部材を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、シク
ロアルカンやシクロアルケンなどの脂環式構造を有する
繰り返し単位(A)を特定量含有する環状オレフィン系
熱可塑性樹脂(I)を用いることにより、機械的強度、
伸び、耐薬品性、耐候性および光透過性のいずれの特性
にも優れる耐久性板状部材が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。かくして本発明によれば、
(1)脂環式構造を有する繰り返し単位(A)を30重
量%以上含有する環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)
からなる耐久性板状部材が提供される。本発明によれ
ば、(2)板の厚さが0.5〜500mmである(1)
記載の耐久性板状部材が提供される。本発明によれば、
(3)板の幅40mm、長さ100mmの短冊状の試験
片の片持ちばりの自由端に5gの集中荷重がかかってい
るときの最大たわみが80mm以下である(1)または
(2)記載の耐久性板状部材が提供される。本発明によ
れば、(4)脂環式構造を有する繰り返し単位(A)中
の30重量%以上が、ノルボルナン構造を有さないもの
(A−i)である(1)ないし(3)のいずれかに記載
の耐久性板状部材が提供される。本発明によれば、
(5)環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)中の分子量
が1000以下の成分の割合が、20重量%以下である
(1)ないし(4)のいずれかに記載の耐久性板状部材
が提供される。本発明によれば、(6)透明板材である
(1)ないし(5)のいずれかに記載の耐久性板状部材
が提供される。本発明によれば、(7)屋外使用用であ
る(1)ないし(6)のいずれかに記載の耐久性板状部
材が提供される。本発明によれば、(8)(1)ないし
(7)のいずれかに記載の耐久性板状部材をTダイを用
いて溶融押出し法にて成形する方法が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I) 本発明に使用される環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)は、脂環式構造を有する繰り返し単位(A)を含
有することを特徴とする。繰り返し単位(A)中の脂環
式構造は、主鎖及び/または側鎖のいずれでもよいが、
特に高い機械的強度や光透過性が要求される場合には、
主鎖に有するものが好ましい。脂環式構造としては、飽
和、不飽和のいずれでもよく、高い機械的強度や耐候性
が要求される場合には、飽和の脂環式構造が好ましい。
具体的には、シクロアルカン、シクロアルケン構造が挙
げられ、好ましくはシクロアルカン構造である。また、
脂環式構造を構成する炭素原子の数は、使用目的に応じ
て適宜選択すればよいが、通常4〜30個、好ましくは
5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であると
きに、特に機械的強度や伸びの特性が高度にバランスさ
れ好適である。これらの脂環式構造を有する繰り返し単
位(A)は、それぞれ単独で、あるいは2種以上が組み
合わさってもよい。環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)中の脂環式構造を有する繰り返し単位(A)の含
有割合は、30重量%以上、50重量%以上、より好ま
しくは70重量%以上である。環状オレフィン系熱可塑
性樹脂(I)中の脂環式構造を有する繰り返し単位
(A)の含有割合が過度に少ないと、機械的強度、伸び
および光透過性に劣り好ましくない。
【0007】本発明においては、これらの脂環式構造を
有する繰り返し単位(A)の中でも、ノルボルナン構造
を有さない繰り返し単位(A−i)が、機械的強度や耐
候性に特に優れ、好適である。ノルボルナン構造を有さ
ない繰り返し単位(A−i)としては、格別な限定はな
いが、例えば、式(1)
【0008】
【化1】
【0009】[R1〜R20は、それぞれ独立に、水素原
子、炭化水素基、水酸基、エステル基、アルコキシ基、
シアノ基、イミド基、シリル基、または官能基(水酸
基、エステル基、アルコキシ基、シアノ基、イミド基、
シリル基)で置換された炭化水素基を表す。ただし、R
8とR10、またはR9とR11とが一緒になって不飽和結合
を形成してもよく、また、R8とR9、またはR10とR11
とで、アルキリデン基を形成していてもよい。aは0ま
たは1、 bは0または1、cは0、1または2であ
る。‥‥‥は炭素―炭素の単結合または二重結合を表
す。]で表される。式(1)中のR1〜R20は、それぞ
れ独立に、水素原子、炭化水素基、水酸基、エステル
基、アルコキシ基、シアノ基、イミド基、シリル基、ま
たは官能基(水酸基、エステル基、アルコキシ基、シア
ノ基、イミド基、シリル基)で置換された炭化水素基で
あり、好ましくは、水素原子、または炭化水素基であ
り、より好ましくは水素原子である。 炭化水素基の炭
素原子数としては、通常1〜20、好ましくは1〜1
0、より好ましくは1〜6の範囲である。炭化水素基の
具体例としては、アルキル基やアルケニル基などが挙げ
られ、好ましくはアルキル基であり、その中でも炭素原
子数1〜6のアルキル基が特に好ましい。官能基が置換
した炭化水素基としては、例えば、炭素原子数1〜2
0、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6のエス
テル基含有アルキル基などを挙げることができる。 ま
た、式(1)中のR8とR10、またはR9とR11とが一緒
になって不飽和結合を形成してもよく、また、R8
9、またはR10とR11とで、アルキリデン基を形成し
ていてもよい。アルキリデン基の炭素数としては、通常
1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6
の範囲である。式(1)中のaは、0または1であり、
好ましくは0である。式(1)中のbは0または1であ
り、好ましくは1である。式(1)中のcは、0、1ま
たは2であり、好ましくは0である。式(1)中の‥‥
は、炭素―炭素の単結合または二重結合を表すが、通
常、単結合の割合が、95%以上、好ましくは98%以
上、より好ましくは99%以上の場合に、特に耐候性に
優れ、好適である 上記式(1)で表されるノルボルナン構造を有さない繰
り返し単位の中でも、好ましくは式(2)、より好まし
くは式(3)で表される。
【0010】
【化2】
【0011】式(2)中のR21〜R34の例示及び好まし
い範囲は、式(1)中のR1のものと同様である。ま
た、式(2)中のR8とR27、またはR9とR28とが一緒
になって不飽和結合を形成してもよく、また、R8とR
26、またはR27とR28とで、アルキリデン基を形成して
いてもよい。アルキリデン基の炭素数としては、通常1
〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜6の
範囲である。式(2)中のdは、0または1であり、好
ましくは0である。式(2)中の‥‥‥は、炭素―炭素
の単結合または二重結合を表すが、通常、単結合の割合
が、95%以上、好ましくは98%以上、より好ましく
は99%以上の場合に、特に耐候性に優れ、好適であ
る。
【0012】
【化3】
【0013】式(3)中の‥‥‥は、炭素―炭素の単結
合または二重結合を表すが、通常、単結合の割合が、9
5%以上、好ましくは98%以上、より好ましくは99
%以上の場合に、特に耐候性に優れ、好適である。これ
らのノルボルナン構造を有さない繰り返し単位(A−
i)は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。脂環式構造を有する繰り返し単位
(A)中のこれらのノルボルナン構造を有さない繰り返
し単位(A−i)の割合は、通常30〜100重量%、
好ましくは50〜100重量%、より好ましくは70〜
100重量%の範囲である時に、機械的強度、耐薬品性
および耐候性が高度にバランスされ、好適である。脂環
式構造を有する繰り返し単位(A)中のノルボルナン構
造を有さない繰り返し単位(A−i)以外の繰り返し単
位、すなわちノルボルナン構造を有する繰り返し単位
(A−ii)は、格別な制限はないが、例えば、式
(4)
【0014】
【化4】
【0015】で表される。式(4)中のR35〜R48の例
示及び好ましい範囲は、式(1)中のR1のものと同様
である。式(4)中のeは、1〜3の整数であり、好ま
しくは1である。式(4)中の‥‥‥は、炭素―炭素の
単結合または二重結合を表すが、通常、単結合の割合
が、95%以上、好ましくは98%以上、より好ましく
は99%以上の場合に、特に耐候性に優れ、好適であ
る。式(4)で表されるノルボルナン構造を有する繰り
返し単位(A−ii)中でも、好ましくは式(5)、よ
り好ましくは式(6)で表される。
【0016】
【化5】
【0017】式(5)中のR49〜R62の例示及び好まし
い範囲は、式(1)中のR1のものと同様である。式
(5)中の‥‥‥は、炭素―炭素の単結合または二重結
合を表すが、通常、単結合の割合が、95%以上、好ま
しくは98%以上、より好ましくは99%以上の場合
に、特に耐候性に優れ、好適である。
【0018】
【化6】
【0019】式(6)中のR63〜R66の例示及び好まし
い範囲は、式(1)中のR1のものと同様である。式
(6)中の‥‥‥は、炭素―炭素の単結合または二重結
合を表すが、通常、単結合の割合が、95%以上、好ま
しくは98%以上、より好ましくは99%以上の場合
に、特に耐候性に優れ、好適である。
【0020】これらのノルボルナン構造を有する繰り返
し単位(A−ii)は、それぞれ単独で、あるいは2種
以上を組み合わせられる。ノルボルナン構造を有する繰
り返し単位(A−ii)の含有量は、格別な限定はない
が、通常ノルボルナン構造を有さない繰り返し単位(A
−i)の残部、すなわち全脂環式構造を有する繰り返し
単位(A)中の70重量%以下、好ましくは50重量%
以下、より好ましくは30重量%以下である。
【0021】本発明に使用される環状オレフィン系熱可
塑性樹脂(I)中の上記脂環式構造を有する繰り返し単
位(A)以外の残部の繰り返し単位(B)としては、格
別な限定はないが、通常鎖状の繰り返し単位が挙げられ
る。鎖状の繰り返し単位としては、例えば、式(7)で
表されるものが用いられる。
【0022】
【化7】
【0023】式(7)中のR67〜R70は、式(1)中の
1と同様であり、好ましくは水素原子である。
【0024】本発明に使用される環状オレフィン系熱可
塑性樹脂(I)の分子量は、使用目的に応じて適宜選択
されるが、シクロヘキサン(またはシクロヘキサンに溶
解しない場合はトルエン)を溶剤としたゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)で測定されるポリ
イソプレン換算の重量平均分子量で、通常5,000〜
500,000、好ましくは7,000〜300,00
0、より好ましくは10,000〜100,000の範
囲であるときに、フィルムの機械的強度、伸びおよび耐
薬品性などの特性が高度にバランスされ、好適である。
本発明に使用される環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)中の上記GPCで測定される分子量が1000以
下の成分の割合は、格別限定されるものではないが、通
常20重量%以下、好ましくは10重量%以下、より好
ましくは5重量%以下であるときに、機械的強度や耐薬
品性が特に高められ好適である。
【0025】(製法)本発明に使用される上記環状オレ
フィン系熱可塑性樹脂(I)の製造方法は、定法に従っ
て行うことができ、例えば、脂環式構造のオレフィン系
モノマーをメタセシス触媒系存在下に重合し、必要に応
じて水素添加反応を行うことができる。脂環式のオレフ
ィン系モノマー(a)としては、ノルボルナン構造を有
さない繰り返し単位となるものが好ましく、例えば、式
(8)、好ましくは式(9)、より好ましくは式(1
0)で表されるオレフィン系モノマー(a−i)が用い
られる。これらのオレフィン系モノマー(a−i)がメ
タセシス重合でノルボルナン構造を有さない繰り返し単
位(前記A−i)となることは、例えば特許第2534
086号公報および特公平7−121981号公報など
で公知である。
【0026】
【化8】
【0027】[式中、R1〜R20、a、b及びcは、式
(1)における記号と同じである。]
【0028】
【化9】
【0029】[式中、R21〜R34、及びdは、式(2)
における記号と同じである。]
【0030】
【化10】
【0031】これらの式(8)、式(9)または式(1
0)で表されるオレフィン系モノマー(a−i)は、そ
れぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。脂環式構造を有する環状オレフィン系モ
ノマー(a)中のこれらの式(8)、式(9)または式
(10)で表されるオレフィン系モノマー(a−i)の
割合は、通常30〜100重量%、好ましくは50〜1
00重量%、より好ましくは70〜100重量%の範囲
である。脂環式のオレフィン系モノマー(a)中の式
(8)、式(9)または式(10)で表されるオレフィ
ン系モノマー(a−i)以外の残部は、通常式(1
1)、好ましくは式(12)、より好ましくは式(1
3)で表されるものが用いられる。
【0032】
【化11】
【0033】[式中、R35〜R48、及びeは、式(4)
における記号と同じである。]
【0034】
【化12】
【0035】[式中、R49〜R62は、式(5)における
記号と同じである。]
【0036】
【化13】
【0037】[式中、R63〜R66は、式(6)における
記号と同じである。] これらの脂環式構造を有する環状オレフィン系モノマー
(a)は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いることができる。全マノマー中の脂環式構造
を有する環状オレフィン系モノマー(a)の割合は、通
常30〜100重量%、好ましくは50〜100重量
%、より好ましくは70〜100重量%の範囲である。
脂環式構造を有する環状オレフィン系モノマー(a)
以外の残部のモノマー(b)としては、通常鎖状モノマ
ーが用いられる。鎖状モノマーとしては、例えば、式
(14)で表される。
【0038】
【化14】
【0039】[式中、R67〜R70は、式(7)における
記号と同じである。]
【0040】メタセシス触媒としては、例えば、タング
ステン(W)やモリブデン(Mo)等の属金属の化合物
や、チタン(Ti)等の属金属の化合物を用いることが
でき、好ましくはタングステン(W)化合物やモリブデ
ン(Mo)化合物であり、より好ましくは、タングステ
ン(W)化合物である。タングステン(W)化合物の具
体例としては、WBr2、WBr3、WBr6、WCl2
WCl4、WCl5、WCl6、WF2、WF4、WF6、W
2、WI4、WI6、WOBr4、WOCl4、WOF4
WO2、H2WO4、NaWO4、K2WO4、(NH42
4、CaWO4、CuWO4、MgWO4、(CO)5
C(OCH3)(CH3)、(CO5)WC(OC25
(CH3)、(CO5)WC(OC25)(C45)等が
挙げられるが、これらの中でもWBr2、WBr3、WB
6、WCl2、WCl4、WCl5、WCl6、WF2、W
4、WF6、WI2、WI4、WI6、WOBr4、WOC
4、WOF4等が好ましく、 WBr2、WBr3、WB
6、WCl2、WCl4、WCl5、WCl6、WF2、W
4、WF6、WI2、WI4、WI6がより好ましい。こ
れらのメタセシス触媒は、それぞれ単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて用いることができる。メタセシス
触媒の使用量は通常、全単量体100重量部当たり、
0.1〜1.5重量部、好ましくは0.1〜1.0重量
部、さらに好ましくは0.1〜0.5重量部である。
【0041】また、メタセシス重合を行う際は、上記メ
タセシス触媒とともに、助触媒を用いることが一般的で
ある。助触媒としては、例えば、有機アルミニウム化合
物や有機スズ化合物などが挙げられ、好ましくは有機ア
ルミニウム化合物である。有機アルミニウム化合物とし
ては、具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチ
ルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリブチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどのト
リアルキルアルミニウムや、ジエチルアルミニウムクロ
ライド、エチルアルミニウムジクロライドなどのアルキ
ルハライドアルミニウムなどが挙げられるが、好ましく
はトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムクロライドである。これらの
助触媒は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いることが出来る。助触媒の使用量は、メタセ
シス触媒1mol当たり、通常0.01〜30mol、
好ましくは0.1〜20mol、さらに好ましくは1〜
10molである時に、ゲルの発生が少なく、かつ、重
合活性が高く高分子量体が得られやすくなり、好まし
い。上記メタセシス触媒と助触媒の組み合わせでは、特
に、タングステン(W)系化合物と有機アルミニウム化
合物の組み合わせが好ましい。しかしながら、本発明に
おける好適な、ノルボルナン構造を有さないくり返し単
位(a−i)を有し、高分子量で(重合平均分子量が
5,000〜500,000、好ましくは7,000〜
3000,000、より好ましくは10,000〜10
0,000)、かつ、低分子量成分が少ない(分子量が
1000以下の成分の割合が20重量%以下、好ましく
は10重量%以下、より好ましくは5重量%以下)少な
い環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)を製造する場合
には、タングステン(W)系化合物と有機アルミニウム
化合物の他に、調整剤を用いるのが好ましい。調整剤と
しては、アルコール、アミン等の活性水素含有の極性化
合物;エーテル、エステル、ケトン、ニトリル等の活性
水素を含有しない極性化合物;から選ばれる少なくとも
1種の極性化合物を用いることができる。上記活性水素
含有の極性化合物は、ゲル化を防ぎ、高分子量の重合体
を得るのに有効であり、なかでもアルコールが好まし
い。また上記活性水素を含有しない極性化合物は、重合
体中の低分子量成分の生成を抑制するのに有効であり、
中でもエーテル、エステル、ケトンが好ましく、特にケ
トンがより好ましい。アルコールとしては、例えば、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、ペ
ンタノール、イソペンタノール、ヘキサノール、シクロ
ヘキサノールなどの飽和アルコールや、フェノール、ベ
ンジルアルコールなどの不飽和アルコールなどが挙げら
れるが、好ましくはプロパノール、イソプロパノール、
ブタノール、イソブタノールである。エーテルとして
は、例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジ
ブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル
やトリエチレングリコールジブチルエーテルなどが挙げ
られ、これらの中でもジイソプロピルエーテル、ジエチ
ルエーテルが好ましい。エステルとしては、例えば、ぎ
酸メチル、ぎ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸イソプロピル、安息香酸メチル、安息香
酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸プロピル、安息
香酸イソプロピルなどが挙げられ、これらの中でも酢酸
メチルや酢酸エチルが好ましい。ケトンとしては、例え
ば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、
メチルフェニルケトン、ジフェニルケトンなどのが挙げ
られ、これらの中でもアセトンやメチルエチルケトンが
好ましい。ニトリルとしては、例えば、アセトニトリ
ル、ベンゾニトリル、t−ブチロニトリルなどが挙げら
れ、これらの中でもベンゾニトリルやt−ブチロニトリ
ルが好ましい。これらの調整剤は、それぞれ単独で、あ
るいは2種以上を組み合わせて用いることが出来る。特
に、本発明においては、活性水素含有の極性化合物と活
性水素を有さない極性化合物を組み合わせるのが好まし
く、特にアルコールとケトン、アルコールとニトリル、
アルコールとエーテルおよびアルコールとエステルの組
み合わせが好ましい。調整剤の使用量はメタセシス触媒
1mol当たり、通常、0.01〜20mol、好まし
くは0.1〜10mol、さらに好ましくは1〜5mo
lの範囲である。
【0042】重合反応は、通常、溶剤存在下で行う。溶
剤としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素;n−ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ンなどの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキ
サン、シクロオクタンなどの脂肪族脂環炭化水素;など
が挙げられ、好ましくは、トルエン、シクロヘキサン、
シクロオクタンなどであり、さらに好ましくはトルエ
ン、シクロヘキサンである。これらの溶剤は、それぞれ
単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることが
でき、その使用量は、単量体100重量部当たり、通常
10〜1000重量部、好ましくは50〜700重量
部、より好ましくは100〜500重量部の範囲であ
る。重合条件は、重合温度が、通常−10℃〜200
℃、好ましくは0℃〜100℃、より好ましくは10℃
〜80℃の範囲であり、重合時間が、通常30分〜10
時間、好ましくは1時間〜7時間、より好ましくは2時
間〜5時間の範囲である。重合温度が高すぎると分子量
1000以下の成分が増え、低すぎると反応速度が遅す
ぎて反応率が上がらない。
【0043】重合反応終了後に、水素化触媒を添加し
て、引き続き水素化反応を行うことができる。水素化触
媒としては、オレフィン化合物の水素化に際して一般に
使用されるものであれば格別な制限はなく、通常不均一
系触媒や均一系触媒が用いられる。不均一系触媒として
は、例えば、ニッケル、パラジウム、白金、またはこれ
らの金属をカーボン、シリカ、ケイソウ土、アルミナ、
酸化チタン等の担体に担持させた固体触媒:ニッケル/
シリカ、ニッケル/ケイソウ土、ニッケル/アルミナ、
パラジウム/カーボン、パラジウム/シリカ、パラジウ
ム/ケイソウ土、パラジウム/アルミナなどのが挙げら
れる。均一系触媒としては、例えば、遷移金属化合物と
アルキルアルミ金属化合物またはアルキルリチウムの組
み合わせからなる触媒、例えば、酢酸コバルト/トリエ
チルアルミニウム、酢酸コバルト/トリイソブチルアル
ミニウム、酢酸ニッケル/トリエチルアルミニウム、酢
酸ニッケル/トリイソブチルアルミニウム、ニッケルア
セチルアセトナート/トリエチルアルミニウム、ニッケ
ルアセチルアセトナート/トリイソブチルアルミニウイ
ム、チタノセンクロリド/n−ブチルリチウム、ジルコ
ノセンクロリド/n−ブチルリチウムなどの組み合わせ
からなる触媒が挙げられる。これらの水素化触媒は、そ
れぞれ単独0〜250℃、好ましくは20〜200℃で
行われる。で、または2種以上組み合わせて用いること
ができる。水素化触媒の使用量は、重合体100重量部
当たり、通常0.01〜100重量部、好ましくは0.
1〜50重量部、より好ましくは1〜30重量部の範囲
である。水素化反応は、通常1〜150kg/cm2
水素圧下、0〜250℃の温度範囲、1時間〜20時間
の反応時間で行われる。本発明に使用される環状オレフ
ィン系熱可塑性樹脂(I)は、上記水素化反応後に、ろ
過して水素化触媒を除去し、続いて凝固乾燥して得るこ
とができる。水素化触媒として均一系触媒を用いた場合
は、水素化反応後に、アルコールや水を添加して触媒を
失活させ、溶剤に不溶化させた後にろ過、凝固、乾燥す
ることにより得ることができる。
【0044】その他の樹脂成分 本発明に使用される環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)は、所望に応じてその他のポリマーを配合するこ
とができる。その他のポリマーとしては、例えば、ゴム
質重合体やその他の熱可塑性樹脂を挙げることができ
る。 ゴム質重合体としては、例えば、天然ゴム、ポリ
ブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、アクリロニトリ
ル・ブタジエン共重合体ゴムなどのジエン系ゴム;スチ
レン・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・イソプレン
共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン・イソプレン三元
共重合体ゴム;ジエン系ゴムの水素添加物;エチレン・
プロピレン共重合体などのエチレン・α−オレフィン共
重合体、プロピレン・その他のα−オレフィンの共重合
体などの飽和ポリオレフィンゴム;エチレン・プロピレ
ン・ジエン共重合体、α−オレフィン・ジエン共重合
体、イソブチレン・イソプレン共重合体、イソブチレン
・ジエン共重合体などのα−オレフィン・ジエン系重合
体ゴム; ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリエーテ
ル系ゴム、アクリルゴム、プロピレンオキサイドゴム、
エチレンアクリルゴムなどの特殊ゴム; スチレン・ブ
タジエン・スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン・
イソプレン・スチレンブロック共重合体ゴムなどの熱可
塑性エラストマー;水素添加熱可塑性エラストマー;
ウレタン系熱可塑性エラストマー;ポリアミド系熱可塑
性エラストマー;1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エ
ラストマー; が挙げられる。
【0045】その他の熱可塑性樹脂としては、例えば、
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、シンジオタクチックポリプロピレン、ポリブテン、
ポリペンテンなどのポリオレフィン;ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル;ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド;
エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリスチレン、シンジオタクチック
ポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニ
レンエーテル、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボ
ネートなどが挙げられる。
【0046】これらのその他のポリマーは、それぞれ単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。その他のポリマーの配合量は、環状オレフィン系
熱可塑性樹脂(I)100重量部に対して、通常100
重量部以下、好ましくは70重量部以下、より好ましく
は50重量部以下、最も好ましくは30重量部以下であ
る。
【0047】配合剤 本発明に使用される環状オレフィン系熱可塑性樹脂
(I)は、必要に応じて、配合剤を添加することができ
る。配合剤としては、樹脂工業で一般的に用いられるも
のであれば格別な限定はないが、例えば、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、滑剤、防曇剤、防霧剤、可塑剤、顔料、
近赤外吸収剤、帯電防止剤などを挙げることができる。
【0048】酸化防止剤としては、例えば、フェノール
系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤
などが挙げられ、これらの中でも、フェノール系酸化防
止剤が好ましく、アルキル置換フェノール系酸化防止剤
が特に好ましい。フェノール系酸化防止剤としては、従
来公知のものが使用でき、例えば、2−t−ブチル−6
−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベン
ジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2、4−ジ
−t−アミル−6−(1−(3、5−ジ−t−アミル−
2−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレー
トなどの特開昭63−179953号公報や特開平1−
168643号公報に記載されるアクリレーと系化合
物;2、6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
2、6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、オク
タデシル−3−(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、2、2‘−メチレン−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4、
4’−ブチリデン−ビス(6−t−ブチル−m−クレゾ
ール)、4、4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、ビス(3−シクロヘキシル−2−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)メタン、3、9−ビス
(2−(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1、1−ジメ
チルエチル)−2、4、8、10−テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカン、1、1、3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタ
ン、1、3、5−トリメチル−2、4、6−トリス
(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、テトラキス(メチレン−3−(3‘、5’−
ジ−t−ブチル−4‘−ヒドロキシフェニルプロピオネ
ート)メタン[すなわち、ペンタエリスリメチル−テト
ラキス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオネート)]、トリエチレングリコー
ル ビス(3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオネート)、トコフェノール
などのアルキル置換フェノール系化合物;6−(4−ヒ
ドロキシ−3、5−ジ−t−ブチルアニリノ)−2、4
−ビスオクチルチオ−1、3、5−トリアジン、6−
(4−ヒドロキシ−3、5−ジメチルアニリノ)−2、
4−ビスオクチルチオ−1、3、5−トリアジン、6−
(4−ヒドロキシ−3−メチル−5−t−ブチルアニリ
ノ)−2、4−ビスオクチルチオ−1、3、5−トリア
ジン、2−オクチルチオ−4、6−ビス−(3、5−ジ
−t−ブチル−4−オキシアニリノ)−1、3、5−ト
リアジンなどのトリアジン基含有フェノール系化合物;
などが挙げられる。リン系酸化防止剤としては、一般の
樹脂工業で通常使用される物であれば格別な限定はな
く、例えば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイ
ソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファ
イト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス
(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2、4−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(2−
t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、トリ
ス(シクロヘキシルフェニル)ホスファイト、2、2−
メチレンビス(4、6−ジ−t−ブチルフェニル)オク
チルホスファイト、9、10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、1
0−(3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−9、10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスフ
ァフェナントレン−10−オキサイド、10−デシロキ
シ−9、10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファ
フェナントレンなどのモノホスファイト系化合物;4、
4‘−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェニル−ジ−トリデシルホスファイト)、4、4’イ
ソプロピリデン−ビス(フェニル−ジ−アルキル(C1
2〜C15)ホスファイト)、4、4’イソプロピリデ
ン−ビス(ジフェニルモノアルキル(C12〜C15)
ホスファイト)、1、1、3−トリス(2−メチル−4
−ジ−トリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン、テトラキス(2、4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−4、4‘−ビフェニレンジホスファイト、サイ
クリックネオペンタンテトライルビス(インデシルホス
ファイト)、サイクリックネオペンタンテトライルビス
(ノニルフェニルホスファイト)、サイクリックネオペ
ンタンテトライルビス(2、4−ジ−t−ブチルフェニ
ルホスファイト)、サイクリックネオペンタンテトライ
ルビス(2、4−ジメチルフェニルホスファイト)、サ
イクリックネオペンタンテトライルビス(2、6−ジ−
t−ブチルフェニルホスファイト)などのジホスファイ
ト系化合物などが挙げられる。これらの中でも、モノホ
スファイト系化合物が好ましく、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2、4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイトなどが特に好ましい。イオウ系酸化防止剤と
しては、例えば、ジラウリル3、3−チオジプロピオネ
ート、ジミリスチル3、3‘−チオジプロピピオネー
ト、ジステアリル 3、3−チオジプロピオネート、ラ
ウリルステアリル3、3−チオジプロピオネート、ペン
タエリスリトール−テトラキス−(β−ラウリル−チオ
−プロピオネート、3、9−ビス(2−ドデシルチオエ
チル)−2、4、8、10−テトラオキサスピロ
[5、5] ウンデカンなどが挙げられる。紫外線吸収
剤としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル ベンゾエート、ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2−n−ブチルマロネート、4−(3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ)−1−(2−(3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル
オキシ)エチル)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジンなどのヒンダードアミン系紫外線吸収剤;2−
(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)2H−ベンゾ
トリアゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾト
リアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒド
ロキシフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾ
ール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシ
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−クロロ−
2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−
t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤;4−t−ブチルフェニル−2−ヒドロキシベンゾエ
ート、フェニル−2−ヒドロキシベンゾエート、2,4
−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル
−6−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミジルメ
チル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オ
クチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−4−オクチルフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾールなどのベゾエート系紫外線吸収剤;
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸3水和物、2
−ヒドロキシ−4−オクチロキシベンゾフェノン、4−
ドデカロキシ−2−ホドロキシベンゾフェノン、4−ベ
ンジルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,
2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤;エチル
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2’
−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルア
クリレートなどのアクリレート系紫外線吸収剤;[2,
2’−チオビス(4−t−オクチルフェノレート)]−
2−エチルヘキシルアミンニッケルなどのニッケル錯体
系紫外線吸収剤などが挙げられる。
【0049】滑剤としては、例えば無機微粒子を用いる
ことができる。ここで、無機微粒子とは、周期表の1
族、2族、4族、6族、7族、8〜10族、11族、1
2族、13族、14族元素の酸化物、水酸化物、硫化
物、窒素化物、、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、燐酸塩、亜
燐酸塩、有機カルボン酸塩、珪酸塩、チタン酸塩、硼酸
塩及びそれらの含水化合物、それらを中心とする複合化
合物、天然鉱物粒子を示す。具体的には、硼砂(硼酸ナ
トリウム含水塩)などの1族元素化合物;炭酸マグネシ
ウム、燐酸マグネシウム、酸化マグネシウム(マグネシ
ウア)、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、フッ化
マグネシウム、チタン酸マグネシウム、珪酸マグネシウ
ム、珪酸マグネシウム含水塩(タルク)、炭酸カルシ
ム、燐酸カルシウム、亜燐酸カルシウム、硫酸カルシム
(石膏)、酢酸カルシウム、テレフタル酸カルシウム、
水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、フッ化カルシウ
ム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チ
タン酸バリウム、チタン酸亜鉛、チタン酸ランタン、チ
タン酸ビスマス、チタン酸鉛、炭酸バリウム、燐酸バリ
ウム、硫酸バリウム、亜燐酸バリウムなどの2族元素化
合物;二酸化チタン(チタニア)、一酸化チタン、窒化
チタン、二酸化ジルコニウム(ジルコニア)、一酸化ジ
ルコニウムなどの4族元素化合物;二酸化モリブデン、
三酸化モリブデン、硫化モリブデンなどの6族元素化合
物;塩化マンガン、酢酸マンガンなどの7族元素化合
物、塩化コバルト、酢酸コバルトなどの8〜10族元素
化合物;ヨウ化第一銅などの11族元素化合物;酸化亜
鉛、酢酸亜鉛などの12族元素化合物、酸化アルミニウ
ム(アルミナ)、水酸化アルミニウム、フッ化アルミニ
ウム、アルミノシリケート(珪酸アルミナ、カオリン、
カオリナイト)などの13族元素化合物、酸化珪素(シ
リカ、シリカゲル)、石墨、カーボン、グラファイト、
ガラスなどの14族元素化合物、カーナル石、カイナイ
ト、雲母(マイカ、キンウンモ)、バイロース鉱などの
天然鉱物の粒子が挙げられる。ここで用いる無機微粒子
の平均粒径は、特に制限はないが、好ましくは0.01
〜3μmの範囲である。
【0050】防曇剤としては、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、あるいはこれら
にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレ
ンオキサイド等のアルキレンオキサイドが付加された化
合物など、一般に塩化ビニル系樹脂フィルムに使用され
るものが使用できる。具体的には、ソルビタンパルミテ
ート、ソルビタンステアレート、ソルビタンベヘネー
ト、ソルビタンステアレート・エチレンオキサイド2モ
ル付加物、ソルビタンステアレート・プロピレンオキサ
イド3モル付加物、ソルビトールステアレート、ソルビ
トールステアレート・エチレンオキサイド3モル付加
物、ジグリセリンパルミテート、ジグリセリンステアレ
ート、グリセリンパルミテート・エチレンオキサイド2
モル付加物、ソルビタンステアレートアジペート・エチ
レンオキサイド3モル付加物、ソルビトールステアレー
トアジペート・エチレンオキサイド2モル付加物、ジグ
リセリンパルミテートセバケート・プロピレンオキサイ
ド3モル付加物、ソルビトールパルミテートアジペート
・エチレンオキサイド3モル付加物等が挙げられる。防
霧剤としては、一般に農業用塩化ビニル樹脂に使用され
る含フッ素化合物を用いることができる。具体的には、
特開平5−163406、特開5−331339に記載
の含フッ素アルキレンオキシド化合物や、特開平6−1
162に記載のコロイド状疎水性シリカ等が挙げられ
る。
【0051】可塑剤としては、例えば、トリクレジルフ
ォスフェート、 トリキシリルフォスフェート、トリフ
ェニルフォスフェート、トリエチルフェニルフォスフェ
ート、ジフェニルクレジルフォスフェート、モノフェニ
ルジクレジルフォスフェート、ジクレジルモノキシレニ
ルフォスフェート、アリールアルキルフォスフェート、
ジフェニルモノキシレニルフォスフェート、モノフェニ
ルジキシレニルフォスフェート、トリブチルフォスフェ
ート、トリエチルフォスフェート、トリクロルエチルフ
ォスフェート、トリオクチルフォスフェート、トリス
(イソプロピルフェニル)フォスフェート等のリン酸ト
リエステル系可塑剤;フタル酸ジメチル、フタル酸ジエ
チル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル
酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシル、
フタル酸ブチルベンジル等のフタル酸エステル系可塑
剤;オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エス
テルなどの脂肪酸一塩基酸エステル系可塑剤;アジピン
酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−脂肪酸二塩基酸エステ
ル系可塑剤;二価アルコールエステル系可塑剤;オキシ
酸エステル系可塑剤;が使用できるが、これらの中でも
リン酸トリエステル系可塑剤が好ましく、トリクレジル
フォスフェート、トリキシリルフォスフェートが特に好
ましい。顔料としては、例えば、ピグメントレッド38
等のジアリリド系顔料;ピグメントレッド48:2、ピ
グメントレッド53、ピグメントレッド57:1等のア
ゾレーキ系顔料;ピグメントレッド144、ピグメント
レッド166、ピグメントレッド220、ピグメントレ
ッド221、ピグメントレッド248等の縮合アゾ系顔
料;ピグメントレッド171、ピグメントレッド17
5、ピグメントレッド176、ピグメントレッド18
5、ピグメントレッド208等のペンズイミダゾロン系
顔料;ピグメントレッド122等のキナクリドン系顔
料;ピグメントレッド149、ピグメントレッド17
8、ピグメントレッド179等のペリレン系顔料;ピグ
メントレッド177等のアントラキノン系顔料が挙げら
れる。近赤外線吸収剤は、例えば、シアニン系近赤外線
吸収剤;ピリリウム系赤外線吸収剤;スクワリリウム系
近赤外線吸収剤;クロコニウム系赤外線吸収剤;アズレ
ニウム系近赤外線吸収剤;フタロシアニン系近赤外線吸
収剤; ジチオール金属錯体系近赤外線吸収剤;ナフト
キノン系近赤外線吸収剤;アントラキノン系近赤外線吸
収剤;インドフェノール系近赤外線吸収剤;アジ系近赤
外線吸収剤;等が挙げられる。また、市販品の近赤外線
吸収剤SIR−103,SIR−114,SIR−12
8,SIR−130,SIR−132,SIR−15
2,SIR−159,SIR−162(以上、三井東圧
染料製)、Kayasorb IR−750,Kaya
sorb IRG−002,Kayasorb IRG
−003,IR−820B,Kayasorb IRG
−022,KayasorbIRG−023,Kaya
sorb CY−2,Kayasorb CY−4,K
ayasorb CY−9(以上、日本火薬製)等を挙
げることできる。帯電防止剤としては、例えば、アルキ
ルスルホン酸ナトリウム塩、アルキルスルホン酸ホスホ
ニウム塩などのアルキルスルホン酸塩;ステアリン酸の
グリセリンエステル等を挙げることができる。これらの
配合剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いる事ができる。その他の配合剤の使用量は、
本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択される。
【0052】耐久性板状部材 本発明における耐久性板状部材とは、脂環式構造を有す
る繰り返し単位(A)を30重量%以上含有する環状オ
レフィン系熱可塑性樹脂(I)からなり、該環状オレフ
ィン系熱可塑性樹脂を、必要に応じてその他のポリマー
や配合剤を添加して成形することによって得られる透明
な耐久性板状部材のことであり、耐久性とは、例えば乗
物、人間などの目的物を外部環境から保護するために十
分な耐衝撃性または耐候性等を有することをいう。また
本発明の耐久性板状部材は目的物と外部環境との間の空
間に仕切りを形成し得る程度の大きさを有する。外部環
境としては、例えば(1)ゴミや埃、塵、その他の外部
衝撃、(2)太陽光線(紫外線)、雨、雪などの外部環
境、(3)酸、アルカリ、その他の薬品などが挙げられ
る。
【0053】本発明の耐久性板状部材による保護の方法
としては、屋根や塀の如くに、目的物から特定距離の位
置に該耐久性板状部材を設置して雨、風、光線のような
一定方法からの外的要因から目的物を保護する方法、目
的物を完全に覆って外的要因から保護する方法などが挙
げられ、目的物を完全に覆う場合には該耐久性板状部材
のみで全て覆う場合、窓のように一部を該耐久性板状部
材によって覆う場合が挙げられる。
【0054】本発明における耐久性板状部材のサイズと
しては、50mm角以上のものが成形できるが、より大
型の板として、具体的には100mm角以上の板が成形
可能であるが、板のサイズが好ましくは300mm角以
上、特に好ましくは500mm角以上であるときに上記
保護機能がより十分に発揮されて好適である。耐久性板
状部材の厚みは、使用目的に応じて適宜選択されるが、
上記保護機能を有する為には通常、0.5〜500m
m、好ましくは1.0〜300mm、さらに好ましくは
3.0〜100mmの範囲であるときに、機械的強度、
伸び、耐候性、光透過性に優れ、好ましい。耐久性板状
部材の面の形状は、四角形、円形いずれでもよいが、四
角形状の場合には板の最も短い辺(X)を厚み方向とし
た場合に、第2番目に短い辺(Y)との比率(Y/X)
が、2.0以上、好ましくは3.0以上、最も好ましく
は5.0以上であるときに機械的強度、伸び、耐候性、
光透過性に優れ、好ましい。
【0055】本発明における耐久性板状部材は、幅40
mm、長さ100mmの短冊状の試験片の片持ちばりの
自由端に5gの集中荷重がかかってきるときの最大たわ
みは、使用目的が応じて適宜選択されるが、通常80m
m以下、好ましくは40mm以下、より好ましくは20
mm以下、最も好ましくは5mm以下であるときに、機
械強度、耐候性に特に優れ好適である。
【0056】本発明における耐久性板状部材の全光線透
過率は、使用目的に応じて適宜選択されるが、通常10
%以上、好ましくは30%以上、より好ましくは50%
以上であるときに屋外使用に適しており好適である。
【0057】耐久性板状部材の成形方法としては、常法
に従って行うことができ、通常、溶融成形法で行うこと
ができる。 溶融成形法で耐久性板状部材を作成する場
合は、Tダイを用いた方法やインフレーション法などの
溶融押出法、カレンダー法、熱プレス法、射出成形法な
どがある。中でも、厚さムラが小さくできるTダイを用
いた溶融押出法が好ましい。溶融成形法の条件は、成形
方法に応じて適宜選択されるが、例えば、Tダイを用い
る溶融成形法では、樹脂温度が、ガラス転移温度以上分
解温度以下の範囲で適宜選択されるが、通常100〜4
00℃、好ましくは150〜350℃、より好ましくは
200〜300℃の範囲であり、引き取りロールの温度
が通常0〜200℃、好ましくは30〜180℃、より
好ましくは50〜150℃の範囲である。本発明の耐久
性板状部材は、機械的強度、伸び、耐薬品性、耐候性及
び光透過性が高度にバランスされているので、保護又は
防護機能を持った板材、屋外使用用の大型の透明板材な
どとして有用である。具体的には、目的物から一定距離
に屋根や仕切りを設置して保護又は防護する用途とし
て、例えばカーポート、ガレージなどの自動車(乗物)
置場用屋根; 住宅用エクステリア、グレージング(サ
ンルーム、バルコニー、テラスなど)などの窓、仕切
り; 目的物を完全に覆って保護する用途として、例え
ば自動販売機の窓; ショーケース、ショールームなど
のウインドウ; サンルーフ、リフト用フード、ゴンド
ラ用窓、ロープウェイ窓などの乗物用窓などの如くに特
に機械的強度や伸びなどの耐衝撃性が要求され、必要に
応じて耐候性を要求される用途に有用である。上記用途
に使用する際の本発明の耐久性板状部材のサイズとして
は、例えばカーポートやウィンドウ、グレージングなど
に使用する場合には、300mm角以上、好ましくは5
00mm角以上であるときに、本発明の耐久性板状部材
の有する機能がより有効に発揮されて好適である。ま
た、例えば住宅用エクステリアなどに使用する場合には
50〜100mm角程度の板材を複数組合わせて使用す
ることも可能である。さらに本発明の耐久性板状部材は
屋外使用用途に適する用途として、看板、掲示板、高速
道路用標識などの如くに特に耐候性、耐薬品性が要求さ
れる用途に有用である。
【0058】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明する。なお、部及び%は、特に断わり
のない限り重量基準である。測定法は、以下の方法に従
った。 (1)重量平均分子量 シクロヘキサンを溶剤とするゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)によりポリイソプレン換算の
重量平均分子量を算出した。 (2)低分子量成分 シクロヘキサンを溶剤とするゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)によりポリイソプレン換算の
分子量が1,000以下の割合を算出した。 (3)水素添加率 水素添加率は、1H−NMRにより測定した。 (4)ガラス転移温度 ガラス転移温度は、DSC法により測定した。 (5)機械的強度 作製した板に3/4インチ半径のミサイル型の重り(5
0g)を1mの高さより自然落下させて、割れや亀裂を
観察し、割れや亀裂の無いものが、10枚中0枚のもの
を◎(非常に良好)、10枚中1枚以上3枚以下のもの
を○(良好)、10枚中4枚以上6枚以下のものを△
(やや不良)、10枚中7枚以上のものを×(不良)し
た。 (6)引張り伸び JIS7127に従って測定し、以下の基準で評価し
た。 ◎:10%以上 ○:5%以上10%未満 △:1%以上5%未満 ×:1%未満 (7)光透過性 吸光高度計で全光線透過率を測定し、以下の基準で評価
した。 ◎:全光線透過率が90%以上である。 ○:全光線透過率が80%以上、90%未満である。 △:全光線透過率が50%以上、80%未満である。 ×:全光線透過率が50%未満である。 (8)耐候性 板の耐候性試験は、以下の方法で評価した。 (A)JIS5400に準じて、サンシャインウェザロ
メータ−を用い、ブラックパネル温度35℃、雨有り
(18分/120分)条件下で試験片を、光源の周囲に
1分間に1回転させながら、カーボンアークに所定時間
曝した。耐候性は試験後の板の、全光線透過率の減少率
にて評価した。判定は以下の基準に従って行った。 ◎:全光線透過率の減少率が0.1%未満である。 ○:全光線透過率の減少率が0.1%〜10%である。 △:全光線透過率の減少率が10%〜30%である。 ×:全光線透過率の減少率が30%以上である。 (B)屋外暴露10ヶ月および20ヶ月後のフィルムの
表面状態を目視にて観察した。 ◎:濁りや黄色みがなく、透明である。 ○:濁りはなく黄色みはあるが、透明である。 △:濁りがあり黄色みもあるが、うっすら透けている。 ×:濁り、黄色みがあり、不透明である。 (9)耐薬品性 試験片にサラダ油を湿らせた布を当てて、60分間保持
した後に発生するソルベントクラックを目視で観察し、
耐薬品性を試験した。目視による白い傷、変色が無いも
のを良好とした。 (10)最大たわみ 幅40mm、長さ100mmの短冊状の試験片を作製
し、片持ちばりの自由端に5gの集中荷重をかけたとき
の鉛直方向の最大たわみ量(mm)を測定した。
【0059】[参考例1]窒素で置換した1リットルの
フラスコにジシクロペンタジエンとメチルテトラシクロ
ドデセンの85:15の混合モノマー 5重量部とシク
ロヘキサン 120重量部を加え、重合触媒としてトリ
−i−ブチルアルミニウム[iBu3Al] 0.57
mmol当量、反応調製剤としてイソブチルアルコール
0.57mol当量とアセトン 0.189mmol
当量、分子量調整剤として1−ヘキセン 3.79mm
ol当量を添加した。ここに、六塩化タングステン
0.076mmol当量を添加し、60℃で5分間攪拌
した。次いで、反応系を60℃に保持しながら、ジシク
ロペンタジエンとメチルテトラシクロドデセンの85:
15の混合モノマー 45重量部と、六塩化タングステ
ン 0.114mmol当量とシクロヘキサンとの混合
溶液をそれぞれ系内に連続的に滴下した。滴下終了後、
さらに30分間攪拌して開環重合を終了させた。このよ
うにして得られた開環重合体の重量平均分子量(Mw)
は、26,300であった。この反応溶液のガスクロマ
トグラフィーの分析により、未反応モノマーのピークが
検出されないことから、反応率は、100%であること
を確認した。
【0060】この重合反応液を1リットルのオートクレ
ーブに移し、シクロヘキサン160重量部を加えた。こ
れに水素添加触媒として、ケイソウ土担持ニッケル触媒
)を2.5重量部と、活性アルミナ(表面積320c
2/重量部、細孔容量0.8cm3/重量部、平均粒径
15μm、水澤化学製、ネオビードD粉末)を2.5重
量部加え、反応器内を水素置換した後、約10kg/c
2で昇圧し、攪拌しながら160℃に昇温した。温度
が安定したところで水素圧力を40kg/cm2に保持
し、反応過程で消費される水素を補充しながら8時間反
応させた。水添反応終了後、水素添加触媒及び活性アル
ミナをろ別した後、水素添加反応液を3リットルのイソ
プロピルアルコール中に注いで析出させ、ろ別して回収
した。回収した樹脂を100℃、1Torr以下で48
時間乾燥させた。このようにして得られた重合体を重合
体(A)とする。重合体(A)の重量平均分子量(M
w)は52,600、分子量が1000以下の成分の割
合は、0.5重量%であった。また、重合体(A)の水
添率は、99.9%であり、ガラス転移温度は、103
℃であった。脂環構造を有する繰り返し単位は100重
量%であり、脂環構造を有しかつノルボルナン構造を有
さない繰り返し単位は85重量%であった。
【0061】[参考例2]モノマーをジシクロペンタジ
エンとメチルテトラシクロドデセンの50:50の混合
モノマーに変えた以外は、参考例1に同様に合成した。
こうして得られた重合体を重合体(B)とする。重合体
(B)の量平均分子量(Mw)は53,000、重量平
均分子量が1000以下の成分の割合は、0.4重量%
であった。また、重合体(B)の水添率は、99.9%
であり、ガラス転移温度は、118℃であった。脂環構
造を有する繰り返し単位は100重量%であり、脂環構
造を有しかつノルボルナン構造を有さない繰り返し単位
は50重量%であった。
【0062】[参考例3]モノマーをジシクロペンタジ
エンとメチルテトラシクロドデセンの30:70の混合
モノマーに変えた以外は、参考例1に同様に合成した。
こうして得られた重合体を重合体(C)とする。重合体
(C)の量平均分子量(Mw)は53,500、分子量
が1000以下の成分の割合は、0.5重量%であっ
た。また、重合体(C)の水添率は、99.9%であ
り、ガラス転移温度は、127℃であった。脂環構造を
有する繰り返し単位は100重量%であり、脂環構造を
有しかつノルボルナン構造を有さない繰り返し単位は3
0重量%であった。
【0063】[実施例1〜4]参考例1〜3で得た重合
体(A)〜(C)、並びに重合体(D)(APL−65
09T;三井化学社製;脂環式構造を有する繰り返し単
位30重量%、その他の繰り返し単位はエチレン)を用
い、樹脂成分100重量部に対して、酸化防止剤として
フェノール系老化防止剤ペンタエリスリチル−テトラキ
ス(3−(3,5−ジ−ターシャリーブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート)を0.1重量部と、
耐光安定剤としてCyasorb UV−3346(シ
プロ化成株式会社製)を0.3重量部と、紫外線吸収剤
としてSEESORB 709(シプロ化成株式会社
製)を0.2重量部を添加し、Tダイを備えた押し出し
機により、押出温度260℃で押出しポリシングロール
を通過させて、厚さ10mm、幅1000mmの樹脂板
(A)〜(D)を作製した。作製した板(A)〜(D)
の耐候性、耐薬品性、機械的強度、伸び及び光透過性を
測定し、表1に示した。尚、板(A)〜(D)の最大た
わみは、全て1mm以下であった。
【0064】[参考例4]モノマーをジシクロペンタジ
エンに変えた以外は、参考例1に同様にして得られた重
合体を重合体(E)とする。重合体(E)の重量平均分
子量(Mw)は52,000、分子量が1000以下の
成分の割合は、2.5重量%であった。重合体(E)の
水添率は、99.9%であり、ガラス転移温度は、97
℃であった。脂環構造を有する繰り返し単位は100重
量%であり、脂環構造を有しかつノルボルナン構造を有
さない繰り返し単位も100重量%であった。
【0065】[参考例5]反応調整剤のアセトンを用い
ない以外は、参考例4と同様に合成した。こうして得ら
れた重合体を重合体(F)とする。重合体(F)の重量
平均分子量(Mw)は53,500、分子量が1000
以下の成分の割合は、5.0重量%であった。重合体
(F)の水添率は、99.9%であり、ガラス転移温度
は、97℃であった。脂環構造を有する繰り返し単位は
100重量%であり、脂環構造を有しかつノルボルナン
構造を有さない繰り返し単位も100重量%であった。
【0066】[参考例6]反応調整剤のアセトンを用い
ないことと、反応温度を70℃にしたこと以外は、参考
例4と同様に合成した。こうして得られた重合体を重合
体(G)とする。重合体(G)の重量平均分子量(M
w)は55,300、分子量1000以下の成分は、1
0.0重量%であった。水添率は、99.9%であり、
ガラス転移温度は、97℃であった。脂環構造を有する
繰り返し単位は100重量%であり、脂環構造を有しか
つノルボルナン構造を有さない繰り返し単位も100重
量%であった。
【0067】[実施例5〜7]参考例4〜6で得た重合
体(E)〜(G)を用い、樹脂成分100重量部に対し
て、酸化防止剤としてフェノール系老化防止剤ペンタエ
リスリチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−ターシャ
リーブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト)を0.1重量部と、耐光安定剤としてCyasor
b UV−3346(シプロ化成株式会社製)を0.3
重量部と、紫外線吸収剤としてSEESORB 709
(シプロ化成株式会社製)を0.2重量部を添加し、T
ダイを備えた押し出し機により、押出温度260℃で押
出しポリシングロールを通過させて、厚さ10mm、幅
1000mmの樹脂板(E)〜(G)を作製した。作製
した板(E)〜(G)の耐候性、耐薬品性、機械的強
度、伸び及び光透過性を測定し、表2に示した。尚、板
(E)〜(G)の最大たわみは、全て1mm以下であっ
た。
【0068】
【表1】
【0069】表1から本発明の環状オレフィン系熱可塑
性樹脂より得た板は、全ての試験において良好な結果を
示していることがわかる。また、全環状オレフィン系熱
可塑性樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位の重量
%の多いもの(実施例1〜3;100重量%)は、脂環
式構造を有する繰り返し単位の少ないもの(実施例4;
30重量%)に比べて、耐候性、耐薬品性、耐薬品性お
よび光透過性等のすべての結果において優れることがわ
かる。さらに、100重量%脂環式構造の全環状オレフ
ィン系熱可塑性樹脂からなる板(実施例1〜3)の中で
比べるとノルボルナン構造を有さない繰り返し単位の多
いもの(実施例1>2>3)が特に優れることがわか
る。
【0070】
【表2】
【0071】環状オレフィン系熱可塑性樹脂中の全ての
繰り返し単位が脂環式構造を有し、かつ、該繰り返し単
位の全てがノルボルナン構造を有さないものであるもの
は、全ての試験において良好な結果を示した。中でも、
環状オレフィン系熱可塑性樹脂中の重量平均分子量が、
1000以下の成分の割合が少ないものが、耐薬品性、
耐薬品性、機械的強度および伸びが高度にバランスさ
れ、特に良好であった。また、以上表1及び表2より、
耐候性(A)、耐候性(B)に優れる板状部材は、看
板、表示板等の屋外使用用途として、機械的強度、伸び
に優れる板状部材は、カーポート、ウィンドウ、グレー
ジングなどの用途として有効である。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、機械的強度、伸び、耐
薬品性、耐候性及び光透過性に優れた耐久性板状部材が
提供される。さらに本発明によれば、透明性に優れ屋外
使用に適した耐久性板状部材が提供される。本発明の耐
久性板状部材は上記特性に優れるために、カーポート、
住宅エクステリアなどの板材として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂環式構造を有する繰り返し単位(A)
    を30重量%以上含有する環状オレフィン系熱可塑性樹
    脂(I)からなる耐久性板状部材。
  2. 【請求項2】 板の厚さが0.5〜500mmである請
    求項1記載の耐久性板状部材。
  3. 【請求項3】 板の幅40mm、長さ100mmの短冊
    状の試験片の片持ちばりの自由端に5gの集中荷重がか
    かっているときの最大たわみが80mm以下である請求
    項1または2記載の耐久性板状部材。
  4. 【請求項4】 脂環式構造を有する繰り返し単位(A)
    中の30重量%以上が、ノルボルナン構造を有さないも
    の(A−i)である請求項1ないし3のいずれかに記載
    の耐久性板状部材。
  5. 【請求項5】 環状オレフィン系熱可塑性樹脂(I)中
    の分子量が1000以下の成分の割合が、20重量%以
    下である請求項1ないし4のいずれかに記載の耐久性板
    状部材。
  6. 【請求項6】 透明板材である請求項1ないし5のいず
    れかに記載の耐久性板状部材。
  7. 【請求項7】 屋外使用用である請求項1ないし6のい
    ずれかに記載の耐久性板状部材。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の耐
    久性板状部材をTダイを用いて溶融押出し法にて成形す
    る方法。
JP10035509A 1997-10-23 1998-02-02 耐久性板状部材 Pending JPH11217424A (ja)

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JP10035509A JPH11217424A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 耐久性板状部材
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EP98950346A EP1026189B1 (en) 1997-10-23 1998-10-22 Thermoplastic dicyclopentadiene-base open-ring polymers, hydrogenated derivatives thereof, and processes for the preparation of both
PCT/JP1998/004788 WO1999020676A1 (fr) 1997-10-23 1998-10-22 Polymeres a cycles ouverts et a base dicyclopentadiene thermoplastique, derives hydrogenes de ceux-ci et procedes de preparation correspondants
DE1998620894 DE69820894T2 (de) 1997-10-23 1998-10-22 Thermoplastisches Ringöffnungspolymer auf der Basis von Dicyclopentadien, hydrierte Derivate davon und Verfahren zur Herstellung von beiden

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010254980A (ja) * 2009-03-31 2010-11-11 Jsr Corp 環状オレフィン系開環重合体の製造方法

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