JPH11217606A - 高炉の操業方法 - Google Patents
高炉の操業方法Info
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- JPH11217606A JPH11217606A JP3231398A JP3231398A JPH11217606A JP H11217606 A JPH11217606 A JP H11217606A JP 3231398 A JP3231398 A JP 3231398A JP 3231398 A JP3231398 A JP 3231398A JP H11217606 A JPH11217606 A JP H11217606A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Zn等の揮発性元素が炉壁に付着して、装入
物の荷下がりに悪影響を及ぼしていた。 【目的】 装入物の荷下がりに悪影響を及ぼすことな
く、高濃度の揮発性元素を含有するダスト類を揮発処理
する。 【解決手段】 炉頂から鉄鉱石2およびコークス3を装
入するとともに、羽口5から熱風等を吹き込んで製銑を
行う高炉の操業方法であって、高炉1の半径方向におけ
る炉中心部に高濃度の揮発性元素を含有するダスト類を
限定装入する。
物の荷下がりに悪影響を及ぼしていた。 【目的】 装入物の荷下がりに悪影響を及ぼすことな
く、高濃度の揮発性元素を含有するダスト類を揮発処理
する。 【解決手段】 炉頂から鉄鉱石2およびコークス3を装
入するとともに、羽口5から熱風等を吹き込んで製銑を
行う高炉の操業方法であって、高炉1の半径方向におけ
る炉中心部に高濃度の揮発性元素を含有するダスト類を
限定装入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉頂から鉄鉱石お
よびコークスを装入するとともに、羽口から熱風等を吹
き込んで製銑を行う高炉操業方法に係り、特に高濃度の
揮発性元素を含有するダストを原料として炉内に混入し
て揮発処理する高炉の操業方法に関する。
よびコークスを装入するとともに、羽口から熱風等を吹
き込んで製銑を行う高炉操業方法に係り、特に高濃度の
揮発性元素を含有するダストを原料として炉内に混入し
て揮発処理する高炉の操業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】未還元鉱石から銑鉄を製造する方法とし
ては、これまでに種々開発されてきたが、今日でも高炉
法がその主流となっている。この高炉法では、炉頂から
装入された原料は降下していく間に、下から上に向かっ
て流れる高温ガスによって十分に予熱されるとともに、
酸化鉄は一酸化炭素(CO)により、60%以上の比率
で間接還元される。高炉法では、このような間接還元率
を確保するために、羽口前にレースウェイ空間を設け、
ここで、ηCO(=CO2 /(CO+CO2 ))=0の還
元ガスを製造するようにしている。また、上記の高温ガ
スとなる燃焼ガスの温度を高めるために、送風温度は1
000℃以上としている。
ては、これまでに種々開発されてきたが、今日でも高炉
法がその主流となっている。この高炉法では、炉頂から
装入された原料は降下していく間に、下から上に向かっ
て流れる高温ガスによって十分に予熱されるとともに、
酸化鉄は一酸化炭素(CO)により、60%以上の比率
で間接還元される。高炉法では、このような間接還元率
を確保するために、羽口前にレースウェイ空間を設け、
ここで、ηCO(=CO2 /(CO+CO2 ))=0の還
元ガスを製造するようにしている。また、上記の高温ガ
スとなる燃焼ガスの温度を高めるために、送風温度は1
000℃以上としている。
【0003】このような高炉における操業状況の変動要
因として、高炉内での循環成分(アルカリ,亜鉛等)の
挙動があり、従来より循環成分の挙動に関する研究が数
多くなされている。亜鉛に関しては、炉壁部に付着物を
生成して装入物の安定降下を阻害することが判ってお
り、高炉内への亜鉛装入量は0.15kg/tを上限と
して管理されているのが現状である。
因として、高炉内での循環成分(アルカリ,亜鉛等)の
挙動があり、従来より循環成分の挙動に関する研究が数
多くなされている。亜鉛に関しては、炉壁部に付着物を
生成して装入物の安定降下を阻害することが判ってお
り、高炉内への亜鉛装入量は0.15kg/tを上限と
して管理されているのが現状である。
【0004】製鉄所内で発生するダスト類のうち、特に
亜鉛関係のダストスラッジについては、所内利用や外販
を行っても全量を処理するこはできず、所内に埋立て処
分されている。一方、例えば高炉二次灰等は亜鉛を除く
と、鉄分,Cを含有するため、資源として利用すること
が可能である。
亜鉛関係のダストスラッジについては、所内利用や外販
を行っても全量を処理するこはできず、所内に埋立て処
分されている。一方、例えば高炉二次灰等は亜鉛を除く
と、鉄分,Cを含有するため、資源として利用すること
が可能である。
【0005】特に、近年多用されている自動車用防錆鋼
板は亜鉛めっきを施したものであり、外鋼板をプレス加
工する過程で発生するプレス屑あるいは排車から回収さ
れる鋼屑は亜鉛を随伴している。これらプレス屑、鋼屑
等をスクラップとして使用すると、回収される製鋼ダス
ト中に亜鉛(Zn)が介在することになる。亜鉛含有製
鋼ダストは、従来、亜鉛含有量が少ない場合は焼結鉱原
料として使用されていたが、亜鉛含有量の増加に伴って
高炉の壁面部に付着物を生成するなどの悪影響が無視で
きなくなり、製銑工程では使用困難になっていた。
板は亜鉛めっきを施したものであり、外鋼板をプレス加
工する過程で発生するプレス屑あるいは排車から回収さ
れる鋼屑は亜鉛を随伴している。これらプレス屑、鋼屑
等をスクラップとして使用すると、回収される製鋼ダス
ト中に亜鉛(Zn)が介在することになる。亜鉛含有製
鋼ダストは、従来、亜鉛含有量が少ない場合は焼結鉱原
料として使用されていたが、亜鉛含有量の増加に伴って
高炉の壁面部に付着物を生成するなどの悪影響が無視で
きなくなり、製銑工程では使用困難になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の高炉の操業方法において、例えば高亜鉛濃度のダスト
塊成鉱のように高濃度の揮発性元素を含有するダスト類
を高炉内に原料として混入すると、炉内でZnが酸素と
反応してZnOとなり、炉壁部の煉瓦等に付着して装入
物の荷下がりに悪影響を及ぼすという問題があった。し
たがって、高亜鉛濃度のダスト塊成鉱の装入量を0.1
5kg/tを上限として管理する必要があり、高濃度の
揮発性元素を含有するダスト類の処理方法の開発が望ま
れている。
の高炉の操業方法において、例えば高亜鉛濃度のダスト
塊成鉱のように高濃度の揮発性元素を含有するダスト類
を高炉内に原料として混入すると、炉内でZnが酸素と
反応してZnOとなり、炉壁部の煉瓦等に付着して装入
物の荷下がりに悪影響を及ぼすという問題があった。し
たがって、高亜鉛濃度のダスト塊成鉱の装入量を0.1
5kg/tを上限として管理する必要があり、高濃度の
揮発性元素を含有するダスト類の処理方法の開発が望ま
れている。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、高濃度の揮発
性元素を含有するダスト類を揮発処理して炉壁部への付
着物の生成を防止し、ダスト中の鉄分を資源として利用
するとともに、揮発成分の濃縮回収を行うことができる
高炉の操業方法を提供することを目的とする。
性元素を含有するダスト類を揮発処理して炉壁部への付
着物の生成を防止し、ダスト中の鉄分を資源として利用
するとともに、揮発成分の濃縮回収を行うことができる
高炉の操業方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明に係る高炉の操業方法は、炉頂から鉄鉱石および
コークスを装入するとともに、羽口から熱風等を吹き込
んで製銑を行う高炉の操業方法において、高炉の半径方
向における炉中心部に高濃度の揮発性元素を含有するダ
スト類を限定装入するようにしたものである。
本発明に係る高炉の操業方法は、炉頂から鉄鉱石および
コークスを装入するとともに、羽口から熱風等を吹き込
んで製銑を行う高炉の操業方法において、高炉の半径方
向における炉中心部に高濃度の揮発性元素を含有するダ
スト類を限定装入するようにしたものである。
【0009】また、前記高濃度の揮発性元素を含有する
ダスト類の装入量は、原料の全装入量に対して20%を
上限とする。さらに、前記高濃度の揮発性元素を含有す
るダスト類は、塊成化処理して炉内に装入され、塊成化
された高濃度の揮発性元素を含有するダスト類の粒度
は、10〜20mmの範囲であることが好ましい。そし
て、前記高濃度の揮発性元素を含有するダスト類とし
て、高亜鉛濃度のダスト塊成鉱を採用する。
ダスト類の装入量は、原料の全装入量に対して20%を
上限とする。さらに、前記高濃度の揮発性元素を含有す
るダスト類は、塊成化処理して炉内に装入され、塊成化
された高濃度の揮発性元素を含有するダスト類の粒度
は、10〜20mmの範囲であることが好ましい。そし
て、前記高濃度の揮発性元素を含有するダスト類とし
て、高亜鉛濃度のダスト塊成鉱を採用する。
【0010】本発明は、例えば高亜鉛濃度のダスト塊成
鉱のように、高濃度の揮発性元素を含有するダスト類を
高炉で揮発処理するプロセスを開発したものである。す
なわち、高炉の半径方向における炉中心部のみに高濃度
の揮発性元素を含有するダスト類を限定装入することに
より、例えばZn,Sn等のような揮発性元素が炉壁方
向に飛散することなく、炉中心部を蒸発して炉頂から排
出される。したがって、揮発性元素の炉壁煉瓦等への付
着が防止され、装入物の荷下がりに悪影響を及ぼすこと
はない。
鉱のように、高濃度の揮発性元素を含有するダスト類を
高炉で揮発処理するプロセスを開発したものである。す
なわち、高炉の半径方向における炉中心部のみに高濃度
の揮発性元素を含有するダスト類を限定装入することに
より、例えばZn,Sn等のような揮発性元素が炉壁方
向に飛散することなく、炉中心部を蒸発して炉頂から排
出される。したがって、揮発性元素の炉壁煉瓦等への付
着が防止され、装入物の荷下がりに悪影響を及ぼすこと
はない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づき詳細に説明する。まず、本発明の操業
方法に用いる高炉について説明する。図1は、高炉内の
状況を示す概略図である。図示するように、高炉1は上
部へ向けて順次縮径された有底筒体状を呈しており、そ
の炉頂からは鉄鉱石2および固体燃料3が装入され、側
壁下部に設けられた羽口4からは熱風とともに酸素や微
粉炭が吹き込まれて製銑を行っている。 炉内下部に位
置する炉芯5は固体燃料3が詰まった層であり、溶銑6
およびスラグ7から浮力を受けて浮力と荷重の大小によ
って下面は溶銑中に浮遊または炉底に沈下している。な
お、高炉1の上部には、その半径方向における炉周辺部
と炉中心部とに装入物を選択装入しうる不図示の炉頂装
入装置が設けられている。また、高炉1の上部には、炉
上部から排出されるガスを導入するための不図示のダク
トが接続されており、このダクトには揮発成分回収装置
が介設されている。
添付図面に基づき詳細に説明する。まず、本発明の操業
方法に用いる高炉について説明する。図1は、高炉内の
状況を示す概略図である。図示するように、高炉1は上
部へ向けて順次縮径された有底筒体状を呈しており、そ
の炉頂からは鉄鉱石2および固体燃料3が装入され、側
壁下部に設けられた羽口4からは熱風とともに酸素や微
粉炭が吹き込まれて製銑を行っている。 炉内下部に位
置する炉芯5は固体燃料3が詰まった層であり、溶銑6
およびスラグ7から浮力を受けて浮力と荷重の大小によ
って下面は溶銑中に浮遊または炉底に沈下している。な
お、高炉1の上部には、その半径方向における炉周辺部
と炉中心部とに装入物を選択装入しうる不図示の炉頂装
入装置が設けられている。また、高炉1の上部には、炉
上部から排出されるガスを導入するための不図示のダク
トが接続されており、このダクトには揮発成分回収装置
が介設されている。
【0012】このような高炉1を使用して、本実施形態
の高炉の操業方法は以下のように実施される。すなわ
ち、本実施形態の高炉の操業方法は、炉上部から炉頂装
入装置を使用して鉄鉱石2および固体燃料3を装入する
が、この装入作業において、図2に示すように、高炉1
の半径方向における炉中心部に、高濃度の揮発性元素を
含有するダスト類を限定装入する。鉄鉱石2としては、
例えば赤鉄鉱,磁鉄鉱,焼結鉱等の未還元鉱石が採用さ
れ、固体燃料3としては、40〜50mm程度の粒径の
コークスが採用される。
の高炉の操業方法は以下のように実施される。すなわ
ち、本実施形態の高炉の操業方法は、炉上部から炉頂装
入装置を使用して鉄鉱石2および固体燃料3を装入する
が、この装入作業において、図2に示すように、高炉1
の半径方向における炉中心部に、高濃度の揮発性元素を
含有するダスト類を限定装入する。鉄鉱石2としては、
例えば赤鉄鉱,磁鉄鉱,焼結鉱等の未還元鉱石が採用さ
れ、固体燃料3としては、40〜50mm程度の粒径の
コークスが採用される。
【0013】高濃度の揮発性元素を含有するダスト類と
しては、例えば亜鉛粉ダスト,亜鉛屑,スズ粉ダスト,
スズ屑,製鋼ダスト,高炉2次灰等が挙げられる。高濃
度の揮発性元素を含有するダスト類は、高炉1の炉中心
部における通気性を良好に維持するため、非焼結ペレッ
ト化や含C塊成化等により、10〜20mm程度に塊成
化を施して装入することが好ましく、本実施形態では高
亜鉛濃度のダスト塊成鉱を採用する。塊成化した高濃度
の揮発性元素を含有するダスト類の粒径を10〜20m
mの範囲で設定したのは、10mm未満であると炉中心
部の通気性が阻害されるおそれがあり、20mmを超え
ると充填率が低下して処理量が減少するからである。例
えば、非焼結ペレットの製造工程は、亜鉛屑等をロッド
ミルやボールミル等で粉砕する粉砕工程と、粉砕した原
料をペレタイザーに装入して生ペレットを製造する造粒
工程とからなっている。
しては、例えば亜鉛粉ダスト,亜鉛屑,スズ粉ダスト,
スズ屑,製鋼ダスト,高炉2次灰等が挙げられる。高濃
度の揮発性元素を含有するダスト類は、高炉1の炉中心
部における通気性を良好に維持するため、非焼結ペレッ
ト化や含C塊成化等により、10〜20mm程度に塊成
化を施して装入することが好ましく、本実施形態では高
亜鉛濃度のダスト塊成鉱を採用する。塊成化した高濃度
の揮発性元素を含有するダスト類の粒径を10〜20m
mの範囲で設定したのは、10mm未満であると炉中心
部の通気性が阻害されるおそれがあり、20mmを超え
ると充填率が低下して処理量が減少するからである。例
えば、非焼結ペレットの製造工程は、亜鉛屑等をロッド
ミルやボールミル等で粉砕する粉砕工程と、粉砕した原
料をペレタイザーに装入して生ペレットを製造する造粒
工程とからなっている。
【0014】また、高濃度の揮発性元素を含有するダス
ト類の装入量は、例えば原料装入量を1tとした場合約
50〜100kg/t程度であり、原料の全装入量に対
して20%を上限として装入する。高濃度の揮発性元素
を含有するダスト類の装入量を20%を上限としたの
は、亜鉛含有ダスト塊成鉱の装入部位を高炉の中心部位
に限定する必要があり、平均O/Cで装入される理想の
装入条件において無次元半径で0.3以内に装入するた
めの条件である。無次元半径0.3を超えて高濃度亜鉛
ダスト塊成鉱を装入すると、炉壁部に亜鉛付着物が生成
し始める傾向にあり、装入物の安定降下を阻害する可能
性がある。
ト類の装入量は、例えば原料装入量を1tとした場合約
50〜100kg/t程度であり、原料の全装入量に対
して20%を上限として装入する。高濃度の揮発性元素
を含有するダスト類の装入量を20%を上限としたの
は、亜鉛含有ダスト塊成鉱の装入部位を高炉の中心部位
に限定する必要があり、平均O/Cで装入される理想の
装入条件において無次元半径で0.3以内に装入するた
めの条件である。無次元半径0.3を超えて高濃度亜鉛
ダスト塊成鉱を装入すると、炉壁部に亜鉛付着物が生成
し始める傾向にあり、装入物の安定降下を阻害する可能
性がある。
【0015】本実施形態における炉中心部とは、炉内の
比較的低熱流比部位を意味しており、高炉1の半径方向
における無次元半径0.3以内の範囲をいう。
比較的低熱流比部位を意味しており、高炉1の半径方向
における無次元半径0.3以内の範囲をいう。
【0016】高炉にはベル式装入装置が設置されている
ベル式高炉と、ベル式装入装置が設置されていないベル
レス高炉とがあるため、中心限定装入モードや中心限定
装入装置を設置する必要性の有無を検討する。具体的に
は、ベルレス式高炉の場合、中心限定装入は可能であ
り、問題ないが、ベル式高炉の場合、中心限定装入モー
ドで装入した条件でも中心部位に装入できるが、操業に
よっては中間部にも高Zn濃度ダスト塊成鉱が装入され
るケースもあり、長期間の連続装入を前提とした場合に
は、中心限定装入装置が必要な場合がある。
ベル式高炉と、ベル式装入装置が設置されていないベル
レス高炉とがあるため、中心限定装入モードや中心限定
装入装置を設置する必要性の有無を検討する。具体的に
は、ベルレス式高炉の場合、中心限定装入は可能であ
り、問題ないが、ベル式高炉の場合、中心限定装入モー
ドで装入した条件でも中心部位に装入できるが、操業に
よっては中間部にも高Zn濃度ダスト塊成鉱が装入され
るケースもあり、長期間の連続装入を前提とした場合に
は、中心限定装入装置が必要な場合がある。
【0017】また、1/3モデル実験により炉内ガス流
の解析を行ったところ、以下のような結果が得られた。
すなわち、高炉半径方向で無次元半径0.3以内の領域
に関しては、ガス流は中心流化しており、炉内に装入さ
れた亜鉛は炉壁部位に拡散することなく炉頂に排出され
ることを示唆する。
の解析を行ったところ、以下のような結果が得られた。
すなわち、高炉半径方向で無次元半径0.3以内の領域
に関しては、ガス流は中心流化しており、炉内に装入さ
れた亜鉛は炉壁部位に拡散することなく炉頂に排出され
ることを示唆する。
【0018】例えば、高炉内に亜鉛(Zn)を装入する
と、図3のような挙動を示すと考えられる。すなわち、
炉内に装入されたZnは、COガスによって酸化され
る。一方、速度論的に酸化されずに残ったZnは、10
00℃近傍(シャフト下部)で揮発する。ZnがCOガ
スによって酸化されるとZnOとなり、ZnOは110
0℃近傍の還元雰囲気においてZnガスとなり、その上
昇過程で酸化されてZnOの微粉として炉外に排出され
るか、もしくは装入物に付着して濃縮循環するか、また
は炉壁部に付着する。一方、酸化されずに残ったZn
は、加熱されZn蒸気として炉外に排出される。したが
って、高炉1の半径方向の炉中心部のみにZnを装入す
れば、ZnOが炉壁方向に飛散することなく、炉中心部
をZnOまたはZnが蒸発上昇して炉頂から排出される
ことになる。これにより、ZnOの炉壁煉瓦等への付着
が防止され、装入物の荷下がりに悪影響を及ぼすのを回
避することができる。
と、図3のような挙動を示すと考えられる。すなわち、
炉内に装入されたZnは、COガスによって酸化され
る。一方、速度論的に酸化されずに残ったZnは、10
00℃近傍(シャフト下部)で揮発する。ZnがCOガ
スによって酸化されるとZnOとなり、ZnOは110
0℃近傍の還元雰囲気においてZnガスとなり、その上
昇過程で酸化されてZnOの微粉として炉外に排出され
るか、もしくは装入物に付着して濃縮循環するか、また
は炉壁部に付着する。一方、酸化されずに残ったZn
は、加熱されZn蒸気として炉外に排出される。したが
って、高炉1の半径方向の炉中心部のみにZnを装入す
れば、ZnOが炉壁方向に飛散することなく、炉中心部
をZnOまたはZnが蒸発上昇して炉頂から排出される
ことになる。これにより、ZnOの炉壁煉瓦等への付着
が防止され、装入物の荷下がりに悪影響を及ぼすのを回
避することができる。
【0019】よって、高亜鉛濃度のダスト塊成鉱を高炉
1の半径方向における炉中心部へ装入した場合、炉壁部
への付着物の生成を防止することができるだけでなく、
ダスト塊成鉱中の鉄分を資源として有効利用することが
できるとともに、揮発成分であるZnを積極的に濃縮回
収することができるものである。なお、炉頂から排出さ
れるZnOおよびZn蒸気は、高炉1の上部に設けたダ
クトを通過し、このダクトに介設された揮発成分回収装
置によって濃縮回収される。揮発成分回収装置として
は、例えば電気集塵器等を採用することができる。この
ように揮発成分である亜鉛等の濃縮回収を達成すること
ができれば、例えば亜鉛製品としての利用価値が生ずる
ことになる。また、亜鉛等の揮発性元素は揮発成分回収
装置により積極的に回収され、空気中に飛散することが
ないので、公害対策にも優れ、又、所内における埋立て
費用をも解消することができるものである。
1の半径方向における炉中心部へ装入した場合、炉壁部
への付着物の生成を防止することができるだけでなく、
ダスト塊成鉱中の鉄分を資源として有効利用することが
できるとともに、揮発成分であるZnを積極的に濃縮回
収することができるものである。なお、炉頂から排出さ
れるZnOおよびZn蒸気は、高炉1の上部に設けたダ
クトを通過し、このダクトに介設された揮発成分回収装
置によって濃縮回収される。揮発成分回収装置として
は、例えば電気集塵器等を採用することができる。この
ように揮発成分である亜鉛等の濃縮回収を達成すること
ができれば、例えば亜鉛製品としての利用価値が生ずる
ことになる。また、亜鉛等の揮発性元素は揮発成分回収
装置により積極的に回収され、空気中に飛散することが
ないので、公害対策にも優れ、又、所内における埋立て
費用をも解消することができるものである。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明の特徴を具体的に
説明する。対象高炉は内容積4000m3 級の大型高炉
であり、焼結鉱を主体とし、粒度が10〜25mmの通
常冶金用小塊コークスを混合した鉄鉱石と通常冶金用コ
ークスを炉頂より交互に装入し、高炉羽口から微粉炭を
熱風と共に吹込み、出銑量9000t/日で操業してい
る。表1に検討状況の詳細を示す。
説明する。対象高炉は内容積4000m3 級の大型高炉
であり、焼結鉱を主体とし、粒度が10〜25mmの通
常冶金用小塊コークスを混合した鉄鉱石と通常冶金用コ
ークスを炉頂より交互に装入し、高炉羽口から微粉炭を
熱風と共に吹込み、出銑量9000t/日で操業してい
る。表1に検討状況の詳細を示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1は高濃度の揮発性元素を含有する
ダスト塊成鉱(Zn濃度2wt%)を、原料の全装入量
に対し20%装入した例で、装入位置は炉内無次元半径
<0.3の範囲内となるように、装入物分布制御した。
比較例1は実施例1の操業において、装入位置を炉内無
次元半径>0.3の部位にまで拡張した例、比較例2は
実施例1において装入量を25%に増量した例である。
実施例1は長期的に安定した操業が継続されているが、
比較例1、2はZnOの炉壁付着が原因と思われる原燃
料の荷下がり不順が、ダスト塊成鉱を装入し初めてか
ら、数日後に生じ始め、高炉操業が悪化傾向となった。
実施例2は、高Zn濃度ダスト塊成鉱(Zn濃度4wt
%)を、原料の全装入量に対し5%装入した例で、装入
位置は炉内無次元半径<0.3の範囲内となるように、
装入物分布制御した。比較例3は実施例2の操業におい
て、装入位置を炉内無次元半径>0.3の部位にまで拡
張した例である。実施例2は長期的に安定した操業が継
続されているが、比較例3はZnOの炉壁付着が原因と
思われる原燃料の荷下がり不順が生じ始め、長期安定操
業に支障となる傾向が認められた。本発明による高炉操
業法は、高揮発分を含有するダストの高炉使用法を提案
したもので、ダスト中の鉄分を資源として利用できるこ
とが明らかになった。また、炉頂発生ダスト中にはZn
が濃縮されており、Znの資源化も可能と推察される。
ダスト塊成鉱(Zn濃度2wt%)を、原料の全装入量
に対し20%装入した例で、装入位置は炉内無次元半径
<0.3の範囲内となるように、装入物分布制御した。
比較例1は実施例1の操業において、装入位置を炉内無
次元半径>0.3の部位にまで拡張した例、比較例2は
実施例1において装入量を25%に増量した例である。
実施例1は長期的に安定した操業が継続されているが、
比較例1、2はZnOの炉壁付着が原因と思われる原燃
料の荷下がり不順が、ダスト塊成鉱を装入し初めてか
ら、数日後に生じ始め、高炉操業が悪化傾向となった。
実施例2は、高Zn濃度ダスト塊成鉱(Zn濃度4wt
%)を、原料の全装入量に対し5%装入した例で、装入
位置は炉内無次元半径<0.3の範囲内となるように、
装入物分布制御した。比較例3は実施例2の操業におい
て、装入位置を炉内無次元半径>0.3の部位にまで拡
張した例である。実施例2は長期的に安定した操業が継
続されているが、比較例3はZnOの炉壁付着が原因と
思われる原燃料の荷下がり不順が生じ始め、長期安定操
業に支障となる傾向が認められた。本発明による高炉操
業法は、高揮発分を含有するダストの高炉使用法を提案
したもので、ダスト中の鉄分を資源として利用できるこ
とが明らかになった。また、炉頂発生ダスト中にはZn
が濃縮されており、Znの資源化も可能と推察される。
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る高炉の
操業方法によれば、高炉の半径方向における炉中心部に
高濃度の揮発性元素を含有するダスト類を限定装入する
ようにしたので、高濃度の揮発性元素を含有するダスト
類を揮発処理して炉壁部への付着物の生成を防止し、ダ
スト中の鉄分を資源として利用するとともに、揮発成分
の濃縮回収を行うことができるという優れた効果を発揮
する。
操業方法によれば、高炉の半径方向における炉中心部に
高濃度の揮発性元素を含有するダスト類を限定装入する
ようにしたので、高濃度の揮発性元素を含有するダスト
類を揮発処理して炉壁部への付着物の生成を防止し、ダ
スト中の鉄分を資源として利用するとともに、揮発成分
の濃縮回収を行うことができるという優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高炉の操業方法の一実施形態に使
用する高炉を示す概略図である。
用する高炉を示す概略図である。
【図2】本実施形態の高炉の操業方法における原料およ
び固体燃料の装入状況を示す概略図である。
び固体燃料の装入状況を示す概略図である。
【図3】高炉内にZnを装入した場合の挙動を説明する
概略図である。
概略図である。
1 高炉 2 鉄鉱石 3 固体燃料(コークス) 4 羽口 5 炉芯 6 溶銑
Claims (5)
- 【請求項1】炉頂から鉄鉱石およびコークスを装入する
とともに、羽口から熱風等を吹き込んで製銑を行う高炉
の操業方法において、 高炉の半径方向における炉中心部に高濃度の揮発性元素
を含有するダスト類を限定装入するようにしたことを特
徴とする高炉の操業方法。 - 【請求項2】前記高濃度の揮発性元素を含有するダスト
類の装入量は、原料の全装入量に対して20%を上限と
することを特徴とする請求項1に記載の高炉の操業方
法。 - 【請求項3】前記高濃度の揮発性元素を含有するダスト
類は、塊成化処理して炉内に装入されることを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の高炉の操業方法。 - 【請求項4】前記塊成化された高濃度の揮発性元素を含
有するダスト類の粒度は、10〜20mmの範囲である
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに
記載の高炉の操業方法。 - 【請求項5】前記高濃度の揮発性元素を含有するダスト
類として、高亜鉛濃度のダスト塊成鉱を採用することを
特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
高炉の操業方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3231398A JPH11217606A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 高炉の操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3231398A JPH11217606A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 高炉の操業方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217606A true JPH11217606A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12355460
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3231398A Withdrawn JPH11217606A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 高炉の操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217606A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008078933A1 (en) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Posco | Metohd and apparatus for treating return ores using plasma |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP3231398A patent/JPH11217606A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008078933A1 (en) * | 2006-12-22 | 2008-07-03 | Posco | Metohd and apparatus for treating return ores using plasma |
| US8287802B2 (en) | 2006-12-22 | 2012-10-16 | Posco | Method and apparatus for treating return ores using plasma |
| US8598486B2 (en) | 2006-12-22 | 2013-12-03 | Posco | Method for treating return ores using plasma |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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