JPH11217613A - 固定式炉体における炉内残溶湯の排出方法 - Google Patents
固定式炉体における炉内残溶湯の排出方法Info
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- JPH11217613A JPH11217613A JP1650798A JP1650798A JPH11217613A JP H11217613 A JPH11217613 A JP H11217613A JP 1650798 A JP1650798 A JP 1650798A JP 1650798 A JP1650798 A JP 1650798A JP H11217613 A JPH11217613 A JP H11217613A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Manufacture Of Iron (AREA)
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 所定量の鉄浴を残留させ、且つ、炉底から攪
拌用ガスを吹き込んだ操業を行う固定式炉体において、
炉内の残溶湯を安価に且つ容易に排出する。 【解決手段】 炉側壁に出湯口5を具備して炉内に所定
量の鉄浴6を残留させ、且つ、炉底に設けた底吹きノズ
ル8から攪拌用ガスを鉄浴に吹き込んだ操業を行う固定
式炉体1における炉内残溶湯の排出方法であって、底吹
きノズルの少なくとも1つから、攪拌用ガスに切り替え
て酸素含有ガスを吹き込み、底吹きノズル周囲の耐火物
10を溶融して穴径を拡大し、拡大した穴から炉内の残
溶湯6、7を排出する。その際に、底吹きノズルの残存
長さを検出する検出センサー15を設け、酸素含有ガス
の吹き込み時期を決めることで、一層耐火物コストが低
減する。
拌用ガスを吹き込んだ操業を行う固定式炉体において、
炉内の残溶湯を安価に且つ容易に排出する。 【解決手段】 炉側壁に出湯口5を具備して炉内に所定
量の鉄浴6を残留させ、且つ、炉底に設けた底吹きノズ
ル8から攪拌用ガスを鉄浴に吹き込んだ操業を行う固定
式炉体1における炉内残溶湯の排出方法であって、底吹
きノズルの少なくとも1つから、攪拌用ガスに切り替え
て酸素含有ガスを吹き込み、底吹きノズル周囲の耐火物
10を溶融して穴径を拡大し、拡大した穴から炉内の残
溶湯6、7を排出する。その際に、底吹きノズルの残存
長さを検出する検出センサー15を設け、酸素含有ガス
の吹き込み時期を決めることで、一層耐火物コストが低
減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉内に所定量の鉄
浴を残留させ、且つ、炉底から攪拌用ガスを鉄浴に吹き
込んだ操業を行う固定式炉体において、炉内の残溶湯を
安価で且つ容易に排出する方法に関するものである。
浴を残留させ、且つ、炉底から攪拌用ガスを鉄浴に吹き
込んだ操業を行う固定式炉体において、炉内の残溶湯を
安価で且つ容易に排出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄浴を有する鉄鉱石の溶融還元方法は、
石炭やコークス等炭材の酸素による燃焼熱にて、鉄浴上
に装入した鉄鉱石と生石灰等フラックスとを溶融し、こ
の溶融した鉄鉱石を炭材により還元して生成する溶銑及
び溶融スラグを連続的又は間歇的に炉外に排出する方法
である。この方法では、炉内の反応を促進させるために
炉底から攪拌用ガスを吹き込み、又、鉄浴を常に炉内に
確保する必要があり、排出の際も所定量の鉄浴を炉内に
残留させている。そのため、一般に炉側壁に出湯口を設
け、出湯口より下方に所定量の溶銑を残留させて操業を
行っている。
石炭やコークス等炭材の酸素による燃焼熱にて、鉄浴上
に装入した鉄鉱石と生石灰等フラックスとを溶融し、こ
の溶融した鉄鉱石を炭材により還元して生成する溶銑及
び溶融スラグを連続的又は間歇的に炉外に排出する方法
である。この方法では、炉内の反応を促進させるために
炉底から攪拌用ガスを吹き込み、又、鉄浴を常に炉内に
確保する必要があり、排出の際も所定量の鉄浴を炉内に
残留させている。そのため、一般に炉側壁に出湯口を設
け、出湯口より下方に所定量の溶銑を残留させて操業を
行っている。
【0003】溶融還元炉としては、製鋼用転炉のように
回転可能な傾動式炉体と、高炉のような固定式炉体とが
用いられており、ワーク煉瓦が損耗して炉寿命が尽きた
場合、傾動式炉体であれば炉体を傾動して、炉内に残留
する溶銑及び溶融スラグからなる残溶湯を炉口又は側壁
の出湯口から排出可能であるが、固定式炉体では高炉と
同様に放冷して残溶湯を凝固させた後、破砕・切断して
炉外に排出しなければならない。そのため、長い放冷期
間を必要とし、炉修が延長して稼働率が低減し、又、排
出作業のための設備、要員により、製造コスト上昇の原
因となっていた。
回転可能な傾動式炉体と、高炉のような固定式炉体とが
用いられており、ワーク煉瓦が損耗して炉寿命が尽きた
場合、傾動式炉体であれば炉体を傾動して、炉内に残留
する溶銑及び溶融スラグからなる残溶湯を炉口又は側壁
の出湯口から排出可能であるが、固定式炉体では高炉と
同様に放冷して残溶湯を凝固させた後、破砕・切断して
炉外に排出しなければならない。そのため、長い放冷期
間を必要とし、炉修が延長して稼働率が低減し、又、排
出作業のための設備、要員により、製造コスト上昇の原
因となっていた。
【0004】この問題を解決する手段として、例えば特
開平2−66110号公報(以下、「先行技術1」と記
す)、及び、特開平3−253508号公報(以下、
「先行技術2」と記す)に開示された炉底の出湯口から
残溶湯を排出する方法がある。
開平2−66110号公報(以下、「先行技術1」と記
す)、及び、特開平3−253508号公報(以下、
「先行技術2」と記す)に開示された炉底の出湯口から
残溶湯を排出する方法がある。
【0005】先行技術1には、開閉ゲートにて開閉する
出湯口を炉底に設け、炉内を上下する上吹き酸素ランス
を介して出湯口内に詰め砂を供給して出湯口の開閉を行
う出湯口閉塞装置が開示されており、又、先行技術2に
は、炉底に設けた出湯口の出口にスライディングノズル
を設けると共に、この出湯口に連結して内部に出湯用流
路を設けた煉瓦体を炉内に立設し、出湯口入口を炉床の
上方に位置させて所定量の溶銑を炉内に残留させること
が可能な出湯口構造が開示されている。
出湯口を炉底に設け、炉内を上下する上吹き酸素ランス
を介して出湯口内に詰め砂を供給して出湯口の開閉を行
う出湯口閉塞装置が開示されており、又、先行技術2に
は、炉底に設けた出湯口の出口にスライディングノズル
を設けると共に、この出湯口に連結して内部に出湯用流
路を設けた煉瓦体を炉内に立設し、出湯口入口を炉床の
上方に位置させて所定量の溶銑を炉内に残留させること
が可能な出湯口構造が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1では、炉底
から出湯できるので、炉寿命となった際には炉内の残溶
湯を出湯口から排出することができるが、通常の出湯時
に炉内に所定量の鉄浴を残留させて出湯口を閉塞するこ
とは、極めて困難である。何故なら、炉内に残留する鉄
浴の重力以上の力で出湯口を塞ぐ必要があるからであ
る。又、出湯口内への詰め砂の供給ができないという問
題もある。
から出湯できるので、炉寿命となった際には炉内の残溶
湯を出湯口から排出することができるが、通常の出湯時
に炉内に所定量の鉄浴を残留させて出湯口を閉塞するこ
とは、極めて困難である。何故なら、炉内に残留する鉄
浴の重力以上の力で出湯口を塞ぐ必要があるからであ
る。又、出湯口内への詰め砂の供給ができないという問
題もある。
【0007】先行技術2では、出湯口内への詰め砂の供
給は可能であるが、炉内に立設する煉瓦体を設けている
ため、所定量の鉄浴が必ず残留する。又、立設する煉瓦
体を壊せば、残溶湯の排出が可能となるが、この場合に
は立設する煉瓦体を容易に壊すことのできる材質及び構
造とする必要があり、逆に、煉瓦体の損耗により通常操
業中の所定量の鉄浴確保が達成されない虞が高い。
給は可能であるが、炉内に立設する煉瓦体を設けている
ため、所定量の鉄浴が必ず残留する。又、立設する煉瓦
体を壊せば、残溶湯の排出が可能となるが、この場合に
は立設する煉瓦体を容易に壊すことのできる材質及び構
造とする必要があり、逆に、煉瓦体の損耗により通常操
業中の所定量の鉄浴確保が達成されない虞が高い。
【0008】このように、固定式炉体の炉底に出湯口を
設けても、通常操業中には所定量の鉄浴を安定して残留
させ、又、炉寿命時には残溶湯を容易に排出させるとい
う2つの機能を持たせることは、極めて困難である。
設けても、通常操業中には所定量の鉄浴を安定して残留
させ、又、炉寿命時には残溶湯を容易に排出させるとい
う2つの機能を持たせることは、極めて困難である。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、所定量の鉄浴を残留させ、且
つ、炉底から炉内に攪拌用ガスを吹き込んだ操業を行う
固定式炉体において、炉寿命となった際に、炉内の残溶
湯を安価に且つ容易に排出することができる方法を提供
することである。
その目的とするところは、所定量の鉄浴を残留させ、且
つ、炉底から炉内に攪拌用ガスを吹き込んだ操業を行う
固定式炉体において、炉寿命となった際に、炉内の残溶
湯を安価に且つ容易に排出することができる方法を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明による固定式
炉体における炉内残溶湯の排出方法は、炉側壁に出湯口
を具備して炉内に所定量の鉄浴を残留させ、且つ、炉底
に設けた少なくとも1つ以上の底吹きノズルから攪拌用
ガスを鉄浴に吹き込んだ操業を行う固定式炉体における
炉内残溶湯の排出方法であって、底吹きノズルの少なく
とも1つから、攪拌用ガスを酸素含有ガスに切り替えて
吹き込み、底吹きノズル周囲の耐火物を溶融して穴径を
拡大し、拡大した穴から炉内の残溶湯を排出することを
特徴とするものである。
炉体における炉内残溶湯の排出方法は、炉側壁に出湯口
を具備して炉内に所定量の鉄浴を残留させ、且つ、炉底
に設けた少なくとも1つ以上の底吹きノズルから攪拌用
ガスを鉄浴に吹き込んだ操業を行う固定式炉体における
炉内残溶湯の排出方法であって、底吹きノズルの少なく
とも1つから、攪拌用ガスを酸素含有ガスに切り替えて
吹き込み、底吹きノズル周囲の耐火物を溶融して穴径を
拡大し、拡大した穴から炉内の残溶湯を排出することを
特徴とするものである。
【0011】第2の発明による固定式炉体における炉内
残溶湯の排出方法は、第1の発明において、底吹きノズ
ルの残存長さを検出する検出センサーを設け、この検出
センサーが検出する底吹きノズルの残存長さが基準長さ
になった時点で、底吹きノズルから吹き込むガスを、攪
拌用ガスから酸素含有ガスへと切り替えることを特徴と
するものである。
残溶湯の排出方法は、第1の発明において、底吹きノズ
ルの残存長さを検出する検出センサーを設け、この検出
センサーが検出する底吹きノズルの残存長さが基準長さ
になった時点で、底吹きノズルから吹き込むガスを、攪
拌用ガスから酸素含有ガスへと切り替えることを特徴と
するものである。
【0012】本発明では、鉄浴を残留させた操業を行う
炉体として、固定式炉体を用いる。固定式炉体を用いる
ことで、転炉のような傾動式炉体に比べて設備費を低く
抑えることができ、製造コストの固定費軽減に寄与す
る。又、固定式炉体を用いることで、スラグと接する炉
壁位置に、耐火物に代わり金属製の水冷パネルを設ける
ことができ、炉体耐火物コストの低減に寄与する。
炉体として、固定式炉体を用いる。固定式炉体を用いる
ことで、転炉のような傾動式炉体に比べて設備費を低く
抑えることができ、製造コストの固定費軽減に寄与す
る。又、固定式炉体を用いることで、スラグと接する炉
壁位置に、耐火物に代わり金属製の水冷パネルを設ける
ことができ、炉体耐火物コストの低減に寄与する。
【0013】そして、この固定式炉体の側壁に出湯口を
設け、出湯口より連続的又は間歇的に炉内で生成する銑
鉄や溶融スラグを排出することで、出湯口より下方に所
定量の鉄浴を常に確保することができる。又、炉底に設
けた底吹きノズルから攪拌用ガスを吹き込み、鉄浴を攪
拌することで、炉内の反応、例えば還元反応等を促進さ
せることができる。
設け、出湯口より連続的又は間歇的に炉内で生成する銑
鉄や溶融スラグを排出することで、出湯口より下方に所
定量の鉄浴を常に確保することができる。又、炉底に設
けた底吹きノズルから攪拌用ガスを吹き込み、鉄浴を攪
拌することで、炉内の反応、例えば還元反応等を促進さ
せることができる。
【0014】この固定式炉体に内張りした煉瓦の損耗又
は底吹きノズルの損耗等により炉寿命となった際は、少
なくとも1つの底吹きノズルの吹き込みガスを、攪拌用
ガスから酸素含有ガスに切り替え、酸素含有ガスを炉内
に吹き込む。すると、酸素含有ガス中の酸素と鉄浴とが
反応してFeOを生成すると共に発熱する。この発熱と
FeOとにより、底吹きノズル及び底吹きノズル周囲の
耐火物が溶融して、底吹きノズルを設置していた位置を
中心軸として、拡大された穴が炉内側から炉外側に向か
って形成される。やがて、拡大された穴は炉底を貫通
し、炉内の残溶湯が拡大された穴を通って炉外に排出さ
れる
は底吹きノズルの損耗等により炉寿命となった際は、少
なくとも1つの底吹きノズルの吹き込みガスを、攪拌用
ガスから酸素含有ガスに切り替え、酸素含有ガスを炉内
に吹き込む。すると、酸素含有ガス中の酸素と鉄浴とが
反応してFeOを生成すると共に発熱する。この発熱と
FeOとにより、底吹きノズル及び底吹きノズル周囲の
耐火物が溶融して、底吹きノズルを設置していた位置を
中心軸として、拡大された穴が炉内側から炉外側に向か
って形成される。やがて、拡大された穴は炉底を貫通
し、炉内の残溶湯が拡大された穴を通って炉外に排出さ
れる
【0015】又、操業中に検出センサーにより底吹きノ
ズルの残存長さを検出していれば、底吹きノズルの残存
長さが寿命から決まる基準長さとなった時期に残溶湯の
排出が可能になり、炉体耐火物を極限にまで使用するこ
とができ、炉体耐火物のコストが一層低減する。
ズルの残存長さを検出していれば、底吹きノズルの残存
長さが寿命から決まる基準長さとなった時期に残溶湯の
排出が可能になり、炉体耐火物を極限にまで使用するこ
とができ、炉体耐火物のコストが一層低減する。
【0016】尚、本発明における鉄浴とは、溶銑、溶
鋼、及び溶融鉄合金の溶湯であり、又、攪拌用ガスと
は、窒素やAr等の不活性ガスや、この固定式炉体から
発生する排ガスであり、更に、酸素含有ガスとは、空
気、酸素、及び空気と酸素との混合ガスである。
鋼、及び溶融鉄合金の溶湯であり、又、攪拌用ガスと
は、窒素やAr等の不活性ガスや、この固定式炉体から
発生する排ガスであり、更に、酸素含有ガスとは、空
気、酸素、及び空気と酸素との混合ガスである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態の1例を示す鉄鉱石の溶融
還元用固定式炉体の側断面の概略図、図2は、図1の底
吹きノズル部の拡大図である。
図1は、本発明の実施の形態の1例を示す鉄鉱石の溶融
還元用固定式炉体の側断面の概略図、図2は、図1の底
吹きノズル部の拡大図である。
【0018】これらの図において、外郭を炉体鉄皮2と
し、この炉体鉄皮2内の下部に内側からワーク煉瓦3及
び永久煉瓦4の順に、2層の煉瓦積み構造とされた溶融
還元炉1が、支持台22にて基礎23に固定されてい
る。この2層の煉瓦積み構造の部位で、溶銑6及び溶融
スラグ7を保持する。
し、この炉体鉄皮2内の下部に内側からワーク煉瓦3及
び永久煉瓦4の順に、2層の煉瓦積み構造とされた溶融
還元炉1が、支持台22にて基礎23に固定されてい
る。この2層の煉瓦積み構造の部位で、溶銑6及び溶融
スラグ7を保持する。
【0019】溶融還元炉1の側壁となる炉体鉄皮2の上
部には、集塵機(図示せず)や予備還元炉(図示せず)
と連結するダクト20と、炉内に原料を供給するための
原料投入口21とが設けられている。又、天蓋の炉体鉄
皮2を貫通して上吹きランス18が上下移動可能に設け
られており、炉内に酸素を吹き込むことができる。
部には、集塵機(図示せず)や予備還元炉(図示せず)
と連結するダクト20と、炉内に原料を供給するための
原料投入口21とが設けられている。又、天蓋の炉体鉄
皮2を貫通して上吹きランス18が上下移動可能に設け
られており、炉内に酸素を吹き込むことができる。
【0020】溶融還元炉1の炉底には、窒素やAr等の
不活性ガス又は溶融還元炉1の排ガスを攪拌用ガスとし
て溶銑6中に吹き込む複数個の底吹きノズル8、8a、
8bが設けられている。底吹きノズル8の設置数は、溶
融還元炉1の内容積にもよるが、1基の溶融還元炉1で
6〜20個程度とする。底吹きノズル8、8a、8b
は、内径が10〜30mmφのステンレス鋼管製とし、
その周囲をスリーブ煉瓦10が囲い、ステンレス鋼管製
の底吹きノズル8、8a、8bの溶銑6による溶損を防
止している。
不活性ガス又は溶融還元炉1の排ガスを攪拌用ガスとし
て溶銑6中に吹き込む複数個の底吹きノズル8、8a、
8bが設けられている。底吹きノズル8の設置数は、溶
融還元炉1の内容積にもよるが、1基の溶融還元炉1で
6〜20個程度とする。底吹きノズル8、8a、8b
は、内径が10〜30mmφのステンレス鋼管製とし、
その周囲をスリーブ煉瓦10が囲い、ステンレス鋼管製
の底吹きノズル8、8a、8bの溶銑6による溶損を防
止している。
【0021】底吹きノズル8、8a、8bの炉底への取
り付け方法は、例えば、底吹きノズル8、8a、8b及
びスリーブ煉瓦10を押え金物11と一体的に構築し、
そして、炉外からワーク煉瓦3内に嵌合して押え金物1
1を溶接又はボルト等にて炉体鉄皮2に取り付けること
でできる。そして、底吹きノズル8、8a、8bはガス
供給管12と連結され、攪拌用ガスが吹き込まれる。
尚、本実施の形態では、攪拌用ガスとして窒素を用いた
例を示している。
り付け方法は、例えば、底吹きノズル8、8a、8b及
びスリーブ煉瓦10を押え金物11と一体的に構築し、
そして、炉外からワーク煉瓦3内に嵌合して押え金物1
1を溶接又はボルト等にて炉体鉄皮2に取り付けること
でできる。そして、底吹きノズル8、8a、8bはガス
供給管12と連結され、攪拌用ガスが吹き込まれる。
尚、本実施の形態では、攪拌用ガスとして窒素を用いた
例を示している。
【0022】本実施の形態では、炉底中心に設けた底吹
きノズル8に連結するガス供給管12を、攪拌用ガス供
給管12aと、酸素含有ガス供給管12bとに分離し、
攪拌用ガス供給管12aに設けたバルブ13、及び酸素
含有ガス供給管12bに設けたバルブ14にて、底吹き
ノズル8から吹き込むガスを、攪拌用ガスと酸素含有ガ
スとに切り替えることができる構造としている。
きノズル8に連結するガス供給管12を、攪拌用ガス供
給管12aと、酸素含有ガス供給管12bとに分離し、
攪拌用ガス供給管12aに設けたバルブ13、及び酸素
含有ガス供給管12bに設けたバルブ14にて、底吹き
ノズル8から吹き込むガスを、攪拌用ガスと酸素含有ガ
スとに切り替えることができる構造としている。
【0023】又、この底吹きノズル8内には、ステンレ
ス鋼管製の内管9が設置され、この内管9の先端は炉内
面にまで至り、そして、内管9内には光ファイバー17
がモルタル(図示せず)と共に嵌入されている。光ファ
イバー17の炉外側の先端は、検出装置16に接続され
ており、こうして、検出装置16と光ファイバー17と
で、底吹きノズル8の残存長さを検出する検出センサー
15を構成している。この検出センサー15による底吹
きノズル8の残存長さは以下のようにして測定する。
尚、検出装置16は、光パルスの発振及び受信と、信号
処理演算機能とを備えた装置である。
ス鋼管製の内管9が設置され、この内管9の先端は炉内
面にまで至り、そして、内管9内には光ファイバー17
がモルタル(図示せず)と共に嵌入されている。光ファ
イバー17の炉外側の先端は、検出装置16に接続され
ており、こうして、検出装置16と光ファイバー17と
で、底吹きノズル8の残存長さを検出する検出センサー
15を構成している。この検出センサー15による底吹
きノズル8の残存長さは以下のようにして測定する。
尚、検出装置16は、光パルスの発振及び受信と、信号
処理演算機能とを備えた装置である。
【0024】検出装置16から発信された光パルスは、
光ファイバー17を通り、そして、光ファイバーの炉内
側先端で反射して検出装置16に戻る。検出装置16
は、光パルスの発信から受信までの時間を測定し、この
時間から光ファイバー17の炉内側先端までの距離を算
出する。底吹きノズル8の損耗に従って光ファイバー1
7も損耗するので、光ファイバー17の先端までの距離
と底吹きノズル8の炉内側先端までの距離とが一致し、
こうして底吹きノズル8の残存長さが測定される。
光ファイバー17を通り、そして、光ファイバーの炉内
側先端で反射して検出装置16に戻る。検出装置16
は、光パルスの発信から受信までの時間を測定し、この
時間から光ファイバー17の炉内側先端までの距離を算
出する。底吹きノズル8の損耗に従って光ファイバー1
7も損耗するので、光ファイバー17の先端までの距離
と底吹きノズル8の炉内側先端までの距離とが一致し、
こうして底吹きノズル8の残存長さが測定される。
【0025】炉側壁の2層の煉瓦積み構造の位置には、
マッド剤24で充填された出湯口5が設けられ、又、溶
融還元炉1の側壁の煉瓦積み構造の上方には、銅及び銅
合金等からなる金属製水冷パネル19が、炉体鉄皮2の
内周に取り付けられている。金属製水冷パネル19は、
溶融スラグ7に対する耐用性が耐火物よりも高く、耐火
物の代替として用いられている。
マッド剤24で充填された出湯口5が設けられ、又、溶
融還元炉1の側壁の煉瓦積み構造の上方には、銅及び銅
合金等からなる金属製水冷パネル19が、炉体鉄皮2の
内周に取り付けられている。金属製水冷パネル19は、
溶融スラグ7に対する耐用性が耐火物よりも高く、耐火
物の代替として用いられている。
【0026】この構成の溶融還元炉1に、鉄鉱石、石
炭、生石灰、及び軽焼ドロマイトを原料投入口21から
供給し、そして、上吹きランス18から酸素を吹き込
み、底吹きノズル8、8a、8bから窒素を吹き込んで
鉄鉱石を溶融還元し、溶銑6を製造する。溶銑6が、所
定量確保され、且つ金属製水冷パネル19位置に達する
以前に、出湯口5を開口して溶銑6及び溶融スラグ7を
溶銑保持容器(図示せず)に排出する。排出後、再び出
湯口5にマッド剤24を充填して排出を停止し、操業を
継続する。
炭、生石灰、及び軽焼ドロマイトを原料投入口21から
供給し、そして、上吹きランス18から酸素を吹き込
み、底吹きノズル8、8a、8bから窒素を吹き込んで
鉄鉱石を溶融還元し、溶銑6を製造する。溶銑6が、所
定量確保され、且つ金属製水冷パネル19位置に達する
以前に、出湯口5を開口して溶銑6及び溶融スラグ7を
溶銑保持容器(図示せず)に排出する。排出後、再び出
湯口5にマッド剤24を充填して排出を停止し、操業を
継続する。
【0027】操業中、検出センサー15による底吹きノ
ズル8の残存長さが基準長さになった場合、又は、目視
観察又は熱電対等によるワーク煉瓦3の残存厚みが基準
の厚みになった場合、底吹きノズル8から吹き込むガス
を酸素含有ガスに切り替える。その際、他の底吹きノズ
ル8a、8bからの攪拌用ガスの吹き込みは必要がな
く、停止しても良い。酸素含有ガスは、空気、酸素及び
空気と酸素との混合ガスの中から適宜選択する。
ズル8の残存長さが基準長さになった場合、又は、目視
観察又は熱電対等によるワーク煉瓦3の残存厚みが基準
の厚みになった場合、底吹きノズル8から吹き込むガス
を酸素含有ガスに切り替える。その際、他の底吹きノズ
ル8a、8bからの攪拌用ガスの吹き込みは必要がな
く、停止しても良い。酸素含有ガスは、空気、酸素及び
空気と酸素との混合ガスの中から適宜選択する。
【0028】尚、ワーク煉瓦3の残存厚みの基準は、4
0〜80mm程度とし、又、底吹きノズル8の残存長さ
の基準は、ワーク煉瓦3に嵌合する部分の長さが40〜
80mmとなる残存長さとする。但し、ワーク煉瓦3及
び底吹きノズル8の損耗速度は、炉の使用目的により異
なるので、残存長さ及び残存厚みの基準値も上記に限る
ものではなく、その炉の使用目的に沿った最適な値を決
めれば良い。
0〜80mm程度とし、又、底吹きノズル8の残存長さ
の基準は、ワーク煉瓦3に嵌合する部分の長さが40〜
80mmとなる残存長さとする。但し、ワーク煉瓦3及
び底吹きノズル8の損耗速度は、炉の使用目的により異
なるので、残存長さ及び残存厚みの基準値も上記に限る
ものではなく、その炉の使用目的に沿った最適な値を決
めれば良い。
【0029】底吹きノズル8から酸素含有ガスを吹き込
むと、溶銑6が酸化して発熱すると共にFeOが生成す
る。この発熱により、最初にステンレス鋼管製の底吹き
ノズル8が溶融し、次いで、底吹きノズル8周囲のスリ
ーブ煉瓦10が前記のFeOと酸化熱とにより溶融し、
底吹きノズル8の先端に拡大した凹部が形成される。続
けて酸素含有ガスを吹き込むことで、凹部は炉内側から
炉体鉄皮2側に漸次進行し、スリーブ煉瓦10内に炉内
側から炉体鉄皮2側に至る拡大した穴が形成される。図
2では、この拡大した穴をスリーブ煉瓦10中に破線
で、又、拡大した穴の内径をDで示す。そして拡大した
穴が押え金物11の位置に到達すると押え金物11は溶
融し、炉内の溶銑6及び溶融スラグ7が予め炉底に配置
した溶銑保持容器(図示せず)内に落下・流出して排出
される。尚、光ファイバー17及びガス供給管12の一
部は同時に溶損する。
むと、溶銑6が酸化して発熱すると共にFeOが生成す
る。この発熱により、最初にステンレス鋼管製の底吹き
ノズル8が溶融し、次いで、底吹きノズル8周囲のスリ
ーブ煉瓦10が前記のFeOと酸化熱とにより溶融し、
底吹きノズル8の先端に拡大した凹部が形成される。続
けて酸素含有ガスを吹き込むことで、凹部は炉内側から
炉体鉄皮2側に漸次進行し、スリーブ煉瓦10内に炉内
側から炉体鉄皮2側に至る拡大した穴が形成される。図
2では、この拡大した穴をスリーブ煉瓦10中に破線
で、又、拡大した穴の内径をDで示す。そして拡大した
穴が押え金物11の位置に到達すると押え金物11は溶
融し、炉内の溶銑6及び溶融スラグ7が予め炉底に配置
した溶銑保持容器(図示せず)内に落下・流出して排出
される。尚、光ファイバー17及びガス供給管12の一
部は同時に溶損する。
【0030】内径が10〜30mmφの底吹きノズル8
から吹き込む酸素含有ガスは、100〜1000Nm3
/Hrとすることが好ましい。100Nm3/Hr未満
では、溶融速度が遅くて排出までに時間がかかり過ぎ、
又、1000Nm3/Hrを越えると吹き込みガスによ
る冷却効果が生じてスリーブ煉瓦10の溶融が遅くな
り、同様に、排出までに時間がかかり過ぎるためであ
る。
から吹き込む酸素含有ガスは、100〜1000Nm3
/Hrとすることが好ましい。100Nm3/Hr未満
では、溶融速度が遅くて排出までに時間がかかり過ぎ、
又、1000Nm3/Hrを越えると吹き込みガスによ
る冷却効果が生じてスリーブ煉瓦10の溶融が遅くな
り、同様に、排出までに時間がかかり過ぎるためであ
る。
【0031】これらの条件では、拡大した穴の内径Dは
100〜200mmφになり、炉内に残る溶銑6は迅速
に、例えば500トン程度であれば数分間で排出され
る。又、拡大した穴の内径Dが100〜200mmφで
あるので、通常の底吹きノズル8の交換作業と同様の作
業で容易に復旧が可能である。尚、通常の底吹きノズル
8の交換作業とは、押え金物11を炉体鉄皮2と切り離
し、底吹きノズル8をスリーブ煉瓦10と共に抜き出
し、新たにスリーブ煉瓦10及び押え金物11と一体的
構築した底吹きノズル8をワーク煉瓦3に嵌合して交換
する作業である。従って、穴の内径Dは200mmφ以
上とする必要はなく、例えば400mmφまで拡大する
と復旧作業に時間がかかり過ぎて好ましくない。
100〜200mmφになり、炉内に残る溶銑6は迅速
に、例えば500トン程度であれば数分間で排出され
る。又、拡大した穴の内径Dが100〜200mmφで
あるので、通常の底吹きノズル8の交換作業と同様の作
業で容易に復旧が可能である。尚、通常の底吹きノズル
8の交換作業とは、押え金物11を炉体鉄皮2と切り離
し、底吹きノズル8をスリーブ煉瓦10と共に抜き出
し、新たにスリーブ煉瓦10及び押え金物11と一体的
構築した底吹きノズル8をワーク煉瓦3に嵌合して交換
する作業である。従って、穴の内径Dは200mmφ以
上とする必要はなく、例えば400mmφまで拡大する
と復旧作業に時間がかかり過ぎて好ましくない。
【0032】このように、底吹きノズル8を利用して炉
内の溶銑6及び溶融スラグ7を排出することで、特別の
装置を用いることなく、安価に且つ確実に残溶湯を排出
することができる。
内の溶銑6及び溶融スラグ7を排出することで、特別の
装置を用いることなく、安価に且つ確実に残溶湯を排出
することができる。
【0033】尚、上記説明は固定式炉体として鉄鉱石の
溶融還元炉1について説明したが、固定式炉体は溶融還
元炉1に限るものではなく、酸素を吹き込み鉄スクラッ
プを連続的に溶解する鉄のスクラップ溶解炉や、酸素を
吹き込み、Ni鉱石やCr鉱石をコークスで還元して溶
融状態のFe−Ni合金及びFe−Cr合金を製造する
製錬炉にも同様に適用することができる。又、酸素含有
ガスを吹き込む底吹きノズルの数やその位置は上記に限
るものではなく、複数個の底吹きノズルから酸素含有ガ
スを吹き込んでも良い。検出センサー15も上記に限る
ものではなく、スリーブ煉瓦10内に光ファイバー17
を埋め込む構造としても良く、光ファーバー17に代え
て同軸ケーブルないしは絶縁された2本の電気的導通性
を有する線を用いて、電磁気パルスを流して測定する方
法でも良い。更に、底吹きノズル8をステンレス鋼管製
の代わりに耐火物製としても、本発明の適用に何ら支障
とならない。
溶融還元炉1について説明したが、固定式炉体は溶融還
元炉1に限るものではなく、酸素を吹き込み鉄スクラッ
プを連続的に溶解する鉄のスクラップ溶解炉や、酸素を
吹き込み、Ni鉱石やCr鉱石をコークスで還元して溶
融状態のFe−Ni合金及びFe−Cr合金を製造する
製錬炉にも同様に適用することができる。又、酸素含有
ガスを吹き込む底吹きノズルの数やその位置は上記に限
るものではなく、複数個の底吹きノズルから酸素含有ガ
スを吹き込んでも良い。検出センサー15も上記に限る
ものではなく、スリーブ煉瓦10内に光ファイバー17
を埋め込む構造としても良く、光ファーバー17に代え
て同軸ケーブルないしは絶縁された2本の電気的導通性
を有する線を用いて、電磁気パルスを流して測定する方
法でも良い。更に、底吹きノズル8をステンレス鋼管製
の代わりに耐火物製としても、本発明の適用に何ら支障
とならない。
【0034】
【実施例】図1に示す溶融還元炉1における実施例を以
下に説明する。直径が10mの炉体鉄皮の内面に、Mg
O−黒鉛質煉瓦のワーク煉瓦を900mmの厚みに、そ
の外側に150mm厚みのMgO質煉瓦を永久煉瓦とし
て設置した。底吹きノズルは、外径が29mmφ、内径
が25mmφのステンレス鋼管製である。直径0.2m
mφの光ファイバーを、外径17mmφ、内径12mm
φのステンレス鋼管製の内管にモルタルと共に嵌入させ
た。底吹きノズルの総数は10本であり、そのうち酸素
含有ガスを吹き込む底吹きノズルは炉中心の1本であ
る。
下に説明する。直径が10mの炉体鉄皮の内面に、Mg
O−黒鉛質煉瓦のワーク煉瓦を900mmの厚みに、そ
の外側に150mm厚みのMgO質煉瓦を永久煉瓦とし
て設置した。底吹きノズルは、外径が29mmφ、内径
が25mmφのステンレス鋼管製である。直径0.2m
mφの光ファイバーを、外径17mmφ、内径12mm
φのステンレス鋼管製の内管にモルタルと共に嵌入させ
た。底吹きノズルの総数は10本であり、そのうち酸素
含有ガスを吹き込む底吹きノズルは炉中心の1本であ
る。
【0035】そして、底吹きノズルからの窒素供給量の
総量を8000〜12000Nm3/Hr、上吹きラン
スからの酸素供給量を75000Nm3/Hr、鉄鉱石
供給量を190ton/Hr、石炭供給量を100to
n/Hr、生石灰供給量を4ton/Hr、軽焼ドロマ
イトの供給量を4ton/Hrとして鉄鉱石の溶融還元
を行った。その結果、溶銑は125ton/Hrで製造
され、2時間毎に出湯口から生成した溶銑及び溶融スラ
グを溶銑保持容器内に排出しつつ、操業を継続した。
総量を8000〜12000Nm3/Hr、上吹きラン
スからの酸素供給量を75000Nm3/Hr、鉄鉱石
供給量を190ton/Hr、石炭供給量を100to
n/Hr、生石灰供給量を4ton/Hr、軽焼ドロマ
イトの供給量を4ton/Hrとして鉄鉱石の溶融還元
を行った。その結果、溶銑は125ton/Hrで製造
され、2時間毎に出湯口から生成した溶銑及び溶融スラ
グを溶銑保持容器内に排出しつつ、操業を継続した。
【0036】操業開始から75日後に、底吹きノズルの
ワーク煉瓦に嵌合する長さが、検出センサーによる検出
値で50mmとなったため操業を停止し、底吹きノズル
から酸素を300Nm3/Hrで吹き込んだ。酸素吹き
込み後、33分経過時に溶銑の排出が開始し、極めて均
一なストレート流で排出した。溶銑は約3分間で全量排
出して、溶銑保持容器内に溶銑520トンを排出した。
溶銑の排出後、溶融スラグの排出が開始したが、溶融ス
ラグの排出と共に出湯速度が低下し、最終的には拡大し
た穴がスラグと損耗した煉瓦破片とで詰まり、排出が停
止した。
ワーク煉瓦に嵌合する長さが、検出センサーによる検出
値で50mmとなったため操業を停止し、底吹きノズル
から酸素を300Nm3/Hrで吹き込んだ。酸素吹き
込み後、33分経過時に溶銑の排出が開始し、極めて均
一なストレート流で排出した。溶銑は約3分間で全量排
出して、溶銑保持容器内に溶銑520トンを排出した。
溶銑の排出後、溶融スラグの排出が開始したが、溶融ス
ラグの排出と共に出湯速度が低下し、最終的には拡大し
た穴がスラグと損耗した煉瓦破片とで詰まり、排出が停
止した。
【0037】図3は、ワーク煉瓦と永久煉瓦との境付近
のスリーブ煉瓦外周部に埋め込んだ熱電対による底吹き
ノズル温度の測定値、検出センサーによる底吹きノズル
長さの減少量、及び吹き込み酸素の背圧を、酸素吹き込
み開始から時系列的に測定した結果を示す図である。図
3に示すように、底吹きノズルの温度は400〜600
℃であり、温度的には全く問題の無い値であった。背圧
は吹き込み時間と共に徐々に低下し、出湯時には4kg
/cm2まで低下した。酸素吹き込み開始時、底吹きノ
ズルの炉内側先端から押え金物までの距離は約100c
mであったが、検出センサーによる底吹きノズル長さの
減少量も約100cmとなり、検出センサーが精度良く
測定していることが確認できた。
のスリーブ煉瓦外周部に埋め込んだ熱電対による底吹き
ノズル温度の測定値、検出センサーによる底吹きノズル
長さの減少量、及び吹き込み酸素の背圧を、酸素吹き込
み開始から時系列的に測定した結果を示す図である。図
3に示すように、底吹きノズルの温度は400〜600
℃であり、温度的には全く問題の無い値であった。背圧
は吹き込み時間と共に徐々に低下し、出湯時には4kg
/cm2まで低下した。酸素吹き込み開始時、底吹きノ
ズルの炉内側先端から押え金物までの距離は約100c
mであったが、検出センサーによる底吹きノズル長さの
減少量も約100cmとなり、検出センサーが精度良く
測定していることが確認できた。
【0038】炉内の冷却後、炉の内外及び排出用に拡大
した穴を観察した結果、炉内には炭材を主とする残留物
が3〜4トン残るのみで、排出状況は極めて良好であっ
た。又、排出穴は直径が100〜150mmφにまで拡
大していたが、スリーブ煉瓦内に治まっていた。そし
て、炉底周辺設備の損傷は全くないことを確認した。
した穴を観察した結果、炉内には炭材を主とする残留物
が3〜4トン残るのみで、排出状況は極めて良好であっ
た。又、排出穴は直径が100〜150mmφにまで拡
大していたが、スリーブ煉瓦内に治まっていた。そし
て、炉底周辺設備の損傷は全くないことを確認した。
【0039】
【発明の効果】本発明では、固定式炉体において、攪拌
用ガスを吹き込む底吹きノズルから酸素含有ガスを吹き
込み、底吹きノズルの設置された穴を拡大して残溶湯を
排出するので、安価に且つ確実に残溶湯を排出すること
ができ、その結果、炉体稼働率を大幅に向上し、且つ炉
内残留物の排出作業に要する費用を大幅に低減すること
ができ、工業的効果は格別である。
用ガスを吹き込む底吹きノズルから酸素含有ガスを吹き
込み、底吹きノズルの設置された穴を拡大して残溶湯を
排出するので、安価に且つ確実に残溶湯を排出すること
ができ、その結果、炉体稼働率を大幅に向上し、且つ炉
内残留物の排出作業に要する費用を大幅に低減すること
ができ、工業的効果は格別である。
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す固定式炉体の
側断面概略図である。
側断面概略図である。
【図2】図1の底吹きノズル部の拡大図である。
【図3】実施例における底吹きノズル温度、底吹きノズ
ル長さの減少量、及び吹き込み酸素の背圧の測定値を時
系列的に示す図である。
ル長さの減少量、及び吹き込み酸素の背圧の測定値を時
系列的に示す図である。
1 溶融還元炉 2 炉体鉄皮 3 ワーク煉瓦 4 永久煉瓦 5 出湯口 6 溶銑 7 溶融スラグ 8 底吹きノズル 9 内管 10 スリーブ煉瓦 11 押え金物 12 ガス供給管 15 検出センサー 16 検出装置 17 光ファイバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 輝俊 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 関口 毅 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 渡部 雅之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 炉側壁に出湯口を具備して炉内に所定量
の鉄浴を残留させ、且つ、炉底に設けた少なくとも1つ
以上の底吹きノズルから攪拌用ガスを鉄浴に吹き込んだ
操業を行う固定式炉体における炉内残溶湯の排出方法で
あって、前記底吹きノズルの少なくとも1つから、攪拌
用ガスを酸素含有ガスに切り替えて吹き込み、底吹きノ
ズル周囲の耐火物を溶融して穴径を拡大し、拡大した穴
から炉内の残溶湯を排出することを特徴とする固定式炉
体における炉内残溶湯の排出方法。 - 【請求項2】 前記底吹きノズルの残存長さを検出する
検出センサーを設け、この検出センサーが検出する底吹
きノズルの残存長さが基準長さになった時点で、底吹き
ノズルから吹き込むガスを、攪拌用ガスから酸素含有ガ
スへと切り替えることを特徴とする請求項1に記載の固
定式炉体における炉内残溶湯の排出方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1650798A JPH11217613A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 固定式炉体における炉内残溶湯の排出方法 |
| CN98810337A CN1276862A (zh) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | 冶金炉的构造及该冶金炉的操作方法 |
| KR1020007003164A KR100339261B1 (ko) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | 야금로의 구조 및 그 야금로의 하부조 교환방법, 그 야금로의 조업방법 및 그 야금로에 사용되는 플랜지의 시일장치 |
| AU94629/98A AU751764B2 (en) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | Structure of metallurgical furnace and operating method using the same metallurgical furnace |
| PCT/JP1998/004703 WO1999020966A1 (en) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | Structure of metallurgical furnace and operating method using the same metallurgical furnace |
| CA002307090A CA2307090C (en) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | Structure of metallurgical furnace and operating method using the same metallurgical furnace |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1650798A JPH11217613A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 固定式炉体における炉内残溶湯の排出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217613A true JPH11217613A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11918197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1650798A Pending JPH11217613A (ja) | 1997-10-20 | 1998-01-29 | 固定式炉体における炉内残溶湯の排出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217613A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101258767B1 (ko) * | 2010-11-18 | 2013-04-29 | 주식회사 포스코 | 전기로 내화물 마모 감지장치 |
| KR101276453B1 (ko) * | 2010-12-30 | 2013-06-19 | 주식회사 포스코아이씨티 | 전기로 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP1650798A patent/JPH11217613A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101258767B1 (ko) * | 2010-11-18 | 2013-04-29 | 주식회사 포스코 | 전기로 내화물 마모 감지장치 |
| KR101276453B1 (ko) * | 2010-12-30 | 2013-06-19 | 주식회사 포스코아이씨티 | 전기로 |
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