JPH11217826A - 現場打ちコンクリート杭先端予載荷装置、及び現場打ちコンクリート杭の施工方法 - Google Patents
現場打ちコンクリート杭先端予載荷装置、及び現場打ちコンクリート杭の施工方法Info
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- JPH11217826A JPH11217826A JP3376598A JP3376598A JPH11217826A JP H11217826 A JPH11217826 A JP H11217826A JP 3376598 A JP3376598 A JP 3376598A JP 3376598 A JP3376598 A JP 3376598A JP H11217826 A JPH11217826 A JP H11217826A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 打設コンクリートの回り込みが防止でき、杭
先端地盤に予荷重を有効に付与して杭の沈下を確実に抑
制し得る装置や工法を提供する。 【解決手段】 杭孔10内に収容される複数のソケット
部材1と、ソケット部材1の各々の内部に配置され注入
材の注入により杭底方向に変形しソケット部材1の下端
から突出可能な複数の袋体3を備えて予載荷部を構成
し、杭孔10の削孔後にソケット部材1を杭孔底部のス
ライム部13に食い込ませて予載荷部を杭孔底部に設置
した後にコンクリート16を打設し、硬化後に袋体3に
注入材を注入して杭底方向に突出変形させ杭底地盤に予
荷重を載荷する。
先端地盤に予荷重を有効に付与して杭の沈下を確実に抑
制し得る装置や工法を提供する。 【解決手段】 杭孔10内に収容される複数のソケット
部材1と、ソケット部材1の各々の内部に配置され注入
材の注入により杭底方向に変形しソケット部材1の下端
から突出可能な複数の袋体3を備えて予載荷部を構成
し、杭孔10の削孔後にソケット部材1を杭孔底部のス
ライム部13に食い込ませて予載荷部を杭孔底部に設置
した後にコンクリート16を打設し、硬化後に袋体3に
注入材を注入して杭底方向に突出変形させ杭底地盤に予
荷重を載荷する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現場打ちコンクリ
ート杭の先端部に予荷重を与えて現場打ちコンクリート
杭の沈下を抑制する現場打ちコンクリート杭先端予載荷
装置と、この装置を用いた現場打ちコンクリート杭の施
工方法に関するものである。
ート杭の先端部に予荷重を与えて現場打ちコンクリート
杭の沈下を抑制する現場打ちコンクリート杭先端予載荷
装置と、この装置を用いた現場打ちコンクリート杭の施
工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現場打ちコンクリート杭は、地盤中に地
表から杭孔を削孔し、杭孔内に鉄筋等の補強部材を配設
した後にコンクリートを打設して地中にコンクリート構
造の杭を形成するものである。このため、工場で製作さ
れた杭を地中に打ち込む打込み杭に比べ、杭の径や長さ
を大きくすることができ、大きな支持力を必要とする基
礎の場合等に有利であった。
表から杭孔を削孔し、杭孔内に鉄筋等の補強部材を配設
した後にコンクリートを打設して地中にコンクリート構
造の杭を形成するものである。このため、工場で製作さ
れた杭を地中に打ち込む打込み杭に比べ、杭の径や長さ
を大きくすることができ、大きな支持力を必要とする基
礎の場合等に有利であった。
【0003】しかし、現場打ちコンクリート杭は、下記
の理由により、コンクリートを打設して杭を形成した後
に杭上方から荷重をかけると沈下を生じる。
の理由により、コンクリートを打設して杭を形成した後
に杭上方から荷重をかけると沈下を生じる。
【0004】 地中の地盤は上方に積層された土等の
荷重により圧密されているが、杭孔を削孔すると杭先端
部の地盤の応力が開放されるため緩みが生じる。
荷重により圧密されているが、杭孔を削孔すると杭先端
部の地盤の応力が開放されるため緩みが生じる。
【0005】 地下水が帯水した砂礫層を貫通して杭
孔の削孔を行った場合に、地下水の噴出(ボイリング)
が生じ、砂礫粒子が流出した部分が不均一に緩む。
孔の削孔を行った場合に、地下水の噴出(ボイリング)
が生じ、砂礫粒子が流出した部分が不均一に緩む。
【0006】 杭孔の削孔は孔壁の崩落を防止するた
めにベントナイト等の粒子を混合させた水を杭孔内に満
たしながら行うが、杭の先端となる杭孔の底部には地盤
が削孔された微細な土粒子が沈澱した柔らかい不均質な
部分(スライム部)が形成される。
めにベントナイト等の粒子を混合させた水を杭孔内に満
たしながら行うが、杭の先端となる杭孔の底部には地盤
が削孔された微細な土粒子が沈澱した柔らかい不均質な
部分(スライム部)が形成される。
【0007】 杭孔が削孔される地盤自体が場所によ
って不均質であり、地盤強度にはバラツキがある。
って不均質であり、地盤強度にはバラツキがある。
【0008】杭が沈下すると、杭上部に設けられる構造
物に過大な力が作用するなど悪影響を及ぼすため、従来
は、設計上、現場打ちコンクリート杭の先端支持力を打
込み杭の先端支持力よりも小さく評価していた。
物に過大な力が作用するなど悪影響を及ぼすため、従来
は、設計上、現場打ちコンクリート杭の先端支持力を打
込み杭の先端支持力よりも小さく評価していた。
【0009】また、現場打ちコンクリート杭の沈下を抑
制する施工方法も提案されていた。例えば、コンクリー
ト製のリング状の部材を杭先端部にセットし、施工機械
の自重等を反力として油圧ジャッキ等によりリング部材
を押し込み、杭先端地盤に荷重を作用させることにより
地盤の支持力を改善し杭の沈下を抑制する工法(以下、
「リング部材押込工法」という。)が知られている。ま
た、他の工法として、杭先端部に袋体を配置した状態で
上方にコンクリートを打設し、コンクリート硬化後に袋
体内に注入材を注入させて袋体を杭先端から下方に向け
て膨張させることにより杭先端地盤に予荷重(プレロー
ド)を与え、杭先端地盤をあらかじめ圧縮させて以後の
杭の沈下を抑制する工法(以下、「袋体膨張工法」とい
う。)が知られている。
制する施工方法も提案されていた。例えば、コンクリー
ト製のリング状の部材を杭先端部にセットし、施工機械
の自重等を反力として油圧ジャッキ等によりリング部材
を押し込み、杭先端地盤に荷重を作用させることにより
地盤の支持力を改善し杭の沈下を抑制する工法(以下、
「リング部材押込工法」という。)が知られている。ま
た、他の工法として、杭先端部に袋体を配置した状態で
上方にコンクリートを打設し、コンクリート硬化後に袋
体内に注入材を注入させて袋体を杭先端から下方に向け
て膨張させることにより杭先端地盤に予荷重(プレロー
ド)を与え、杭先端地盤をあらかじめ圧縮させて以後の
杭の沈下を抑制する工法(以下、「袋体膨張工法」とい
う。)が知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した現場
打ちコンクリート杭の沈下抑制方法では、リング部材押
込工法は、非常に高価であり建設費が増大するという問
題があり、杭を多数施工する場合には採用は困難であっ
た。
打ちコンクリート杭の沈下抑制方法では、リング部材押
込工法は、非常に高価であり建設費が増大するという問
題があり、杭を多数施工する場合には採用は困難であっ
た。
【0011】また、袋体膨張工法は、簡易な工法であ
り、費用はさほど増大しない。しかし、以下のような問
題があった。
り、費用はさほど増大しない。しかし、以下のような問
題があった。
【0012】(a)袋体は膨張を可能とするため柔軟な
材料により形成されている。したがって、杭コンクリー
ト打設時に、打設された流動状態のコンクリートが袋体
の外周から袋体の下部に回り込むことが想定される。こ
の場合には、袋体の下部にも硬化したコンクリートの部
分ができる。このため、袋体内に注入材を注入しても、
硬化したコンクリートにより袋体が下方に膨張すること
が阻まれ、杭先端地盤に予荷重を与えることができな
い、という問題があった。
材料により形成されている。したがって、杭コンクリー
ト打設時に、打設された流動状態のコンクリートが袋体
の外周から袋体の下部に回り込むことが想定される。こ
の場合には、袋体の下部にも硬化したコンクリートの部
分ができる。このため、袋体内に注入材を注入しても、
硬化したコンクリートにより袋体が下方に膨張すること
が阻まれ、杭先端地盤に予荷重を与えることができな
い、という問題があった。
【0013】(b)1個の袋体で付与可能な予荷重には
限度がある。この点を解決するためには、複数の袋体を
用いて個々の袋体を独立に膨張させ、杭先端地盤に付与
する予荷重を増大させる方法が考えられる。しかし、袋
体は柔軟な材料により形成されているため、複数の袋体
を配置し、そのうちの1つの袋体に注入を行った場合、
注入された袋体の膨張は周囲の袋体の変形により吸収さ
れてしまい、下方の杭先端地盤へ向けての膨張が行われ
ない、という問題があった。
限度がある。この点を解決するためには、複数の袋体を
用いて個々の袋体を独立に膨張させ、杭先端地盤に付与
する予荷重を増大させる方法が考えられる。しかし、袋
体は柔軟な材料により形成されているため、複数の袋体
を配置し、そのうちの1つの袋体に注入を行った場合、
注入された袋体の膨張は周囲の袋体の変形により吸収さ
れてしまい、下方の杭先端地盤へ向けての膨張が行われ
ない、という問題があった。
【0014】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、打
設コンクリートの回り込みが防止でき、杭先端地盤に予
荷重を有効に付与して杭の沈下を確実に抑制し得る装置
や工法を提供することにある。
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、打
設コンクリートの回り込みが防止でき、杭先端地盤に予
荷重を有効に付与して杭の沈下を確実に抑制し得る装置
や工法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係る現場打ちコンクリート杭先端予載荷
装置は、現場打ちコンクリート杭のための杭孔内に収容
される複数のソケット部材と、前記ソケット部材の各々
の内部に配置されるとともに注入材の注入により前記杭
孔の底部に向かう杭底方向に変形し前記ソケット部材の
下端から突出可能に構成された複数の突出変形手段と、
前記突出変形手段に前記注入材を注入する注入手段を備
えることを特徴とする。
ため、本発明に係る現場打ちコンクリート杭先端予載荷
装置は、現場打ちコンクリート杭のための杭孔内に収容
される複数のソケット部材と、前記ソケット部材の各々
の内部に配置されるとともに注入材の注入により前記杭
孔の底部に向かう杭底方向に変形し前記ソケット部材の
下端から突出可能に構成された複数の突出変形手段と、
前記突出変形手段に前記注入材を注入する注入手段を備
えることを特徴とする。
【0016】上記の現場打ちコンクリート杭先端予載荷
装置において、好ましくは、前記突出変形手段は、柔軟
性と耐圧性を有する材料からなる袋体であり、前記注入
材が前記袋体の内部に注入された場合に前記袋体が膨張
することにより、前記ソケット部材に反力をとるととも
に前記突出変形を行う。
装置において、好ましくは、前記突出変形手段は、柔軟
性と耐圧性を有する材料からなる袋体であり、前記注入
材が前記袋体の内部に注入された場合に前記袋体が膨張
することにより、前記ソケット部材に反力をとるととも
に前記突出変形を行う。
【0017】また、上記の現場打ちコンクリート杭先端
予載荷装置において、好ましくは、前記ソケット部材
は、前記袋体の上部及び側部を被覆可能な形状に形成さ
れ、前記ソケット部材の前記杭底方向の長さは、前記杭
孔の底部に集積するスライム部の厚さよりも大きな値に
設定される。
予載荷装置において、好ましくは、前記ソケット部材
は、前記袋体の上部及び側部を被覆可能な形状に形成さ
れ、前記ソケット部材の前記杭底方向の長さは、前記杭
孔の底部に集積するスライム部の厚さよりも大きな値に
設定される。
【0018】また、上記の現場打ちコンクリート杭先端
予載荷装置において、好ましくは、前記注入時に前記突
出変形手段の内部の空気を排出する排気手段を備える。
予載荷装置において、好ましくは、前記注入時に前記突
出変形手段の内部の空気を排出する排気手段を備える。
【0019】また、本発明に係る現場打ちコンクリート
杭の施工方法は、現場打ちコンクリート杭のための杭孔
を削孔する削孔工程と、次いで、前記杭孔よりも小径な
複数のソケット部材と、前記ソケット部材の各々の内部
に配置されるとともに注入材の注入により前記杭孔の底
部に向かう杭底方向に変形し前記ソケット部材の下端か
ら突出可能に構成された複数の突出変形手段を備える予
載荷部を前記杭孔内に降ろし、前記ソケット部材を前記
杭孔の底部、又は前記杭孔の底部のスライム部に食い込
ませるとともに、前記突出変形手段が前記杭孔の底部の
杭底地盤に対向するように設置する予載荷部設置工程
と、次いで、前記杭孔内に補強部材を配設した後に現場
打ちコンクリートを打設し硬化させるコンクリート打設
工程と、次いで、前記注入手段により前記突出変形手段
に前記注入材を注入して前記突出変形手段を前記杭底地
盤に向かって突出変形させ前記杭底地盤に予荷重を載荷
する予載荷工程を有することを特徴とする。
杭の施工方法は、現場打ちコンクリート杭のための杭孔
を削孔する削孔工程と、次いで、前記杭孔よりも小径な
複数のソケット部材と、前記ソケット部材の各々の内部
に配置されるとともに注入材の注入により前記杭孔の底
部に向かう杭底方向に変形し前記ソケット部材の下端か
ら突出可能に構成された複数の突出変形手段を備える予
載荷部を前記杭孔内に降ろし、前記ソケット部材を前記
杭孔の底部、又は前記杭孔の底部のスライム部に食い込
ませるとともに、前記突出変形手段が前記杭孔の底部の
杭底地盤に対向するように設置する予載荷部設置工程
と、次いで、前記杭孔内に補強部材を配設した後に現場
打ちコンクリートを打設し硬化させるコンクリート打設
工程と、次いで、前記注入手段により前記突出変形手段
に前記注入材を注入して前記突出変形手段を前記杭底地
盤に向かって突出変形させ前記杭底地盤に予荷重を載荷
する予載荷工程を有することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現場打ちコン
クリート杭先端予載荷装置の実施形態について、図面を
参照しながら説明する。
クリート杭先端予載荷装置の実施形態について、図面を
参照しながら説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態である現場打
ちコンクリート杭先端予載荷装置の構成を示す図であ
り、図1(A)は側断面図を、図1(B)は図1(A)
における下面図を、それぞれ示している。
ちコンクリート杭先端予載荷装置の構成を示す図であ
り、図1(A)は側断面図を、図1(B)は図1(A)
における下面図を、それぞれ示している。
【0022】図1に示すように、この現場打ちコンクリ
ート杭先端予載荷装置100は、4個のソケット部材1
と、4個の袋体3と、注入装置4と、注入管5と、排気
装置6と、排気管7を備えて構成されている。
ート杭先端予載荷装置100は、4個のソケット部材1
と、4個の袋体3と、注入装置4と、注入管5と、排気
装置6と、排気管7を備えて構成されている。
【0023】各ソケット部材1は、鋼,コンクリート,
合成樹脂等の、予荷重を負担可能な耐力を有する材料か
らなり、内部に円すい状の空間(以下、「袋体収容室」
という。)を有する中空の円すい状に形成されている。
ソケット部材1の底部の円の直径は、用いられる現場打
ちコンクリート杭の杭孔の直径よりも小さく、用いられ
る現場打ちコンクリート杭の杭孔にソケット部材1が4
個収容可能な値に設定されている。上記のような構成に
より、各ソケット部材1は、後述する袋体3の上部及び
側部を被覆可能な形状となっている。
合成樹脂等の、予荷重を負担可能な耐力を有する材料か
らなり、内部に円すい状の空間(以下、「袋体収容室」
という。)を有する中空の円すい状に形成されている。
ソケット部材1の底部の円の直径は、用いられる現場打
ちコンクリート杭の杭孔の直径よりも小さく、用いられ
る現場打ちコンクリート杭の杭孔にソケット部材1が4
個収容可能な値に設定されている。上記のような構成に
より、各ソケット部材1は、後述する袋体3の上部及び
側部を被覆可能な形状となっている。
【0024】また、ソケット部材1の上端部(円すいの
頂点に相当する部分)には、注入管挿通孔1aが貫通し
ている。また、ソケット部材1の側面(円すいの側面に
相当する部分)には、排気管挿通孔1bが貫通してい
る。
頂点に相当する部分)には、注入管挿通孔1aが貫通し
ている。また、ソケット部材1の側面(円すいの側面に
相当する部分)には、排気管挿通孔1bが貫通してい
る。
【0025】袋体3は、柔軟性と耐圧性(圧力により引
張力が作用しても破れにくい性質)を有しシート状に形
成された素材からなる中空の袋であり、各ソケット部材
1の袋体収容室ごとに1個配置されている。各袋体3に
は、注入管5と接続するための孔である注入挿入部3a
と、排気管6と接続するための孔である排気挿入部3b
が設けられている。袋体3を構成する素材としては、合
成樹脂材料からなるシート状部材,ゴム系材料(合成ゴ
ムやエラストマー系材料等を含む)からなるシート状部
材,合成繊維等からなる布状部材等が挙げられる。特
に、袋体に高い耐圧性が要求される場合には、アラミド
繊維等からなる布状部材を使用するとよい。
張力が作用しても破れにくい性質)を有しシート状に形
成された素材からなる中空の袋であり、各ソケット部材
1の袋体収容室ごとに1個配置されている。各袋体3に
は、注入管5と接続するための孔である注入挿入部3a
と、排気管6と接続するための孔である排気挿入部3b
が設けられている。袋体3を構成する素材としては、合
成樹脂材料からなるシート状部材,ゴム系材料(合成ゴ
ムやエラストマー系材料等を含む)からなるシート状部
材,合成繊維等からなる布状部材等が挙げられる。特
に、袋体に高い耐圧性が要求される場合には、アラミド
繊維等からなる布状部材を使用するとよい。
【0026】注入装置4は、ポンプ(図示せず)等を有
し、流動状の注入材に圧力を付与して押出し、注入管5
を介して袋体3内に注入する装置である。注入材として
は、流動状で注入された後に硬化する材料であり、無収
縮モルタルや樹脂系注入材等が使用される。また、注入
管5は、可撓性を有する材料により形成されたパイプで
あり、袋体3ごとに設けられ、その一端が注入装置4の
ポンプ(図示せず)の出口に取り付けられ、他端は、注
入管挿通孔1aから袋体収容室内に挿通され、袋体3の
注入管挿入部3aから袋体3内部に挿入されている。注
入管挿入部3aにおいては、注入材が袋体3の外部に漏
れることを防止するためにシール部材等が取り付けられ
る。
し、流動状の注入材に圧力を付与して押出し、注入管5
を介して袋体3内に注入する装置である。注入材として
は、流動状で注入された後に硬化する材料であり、無収
縮モルタルや樹脂系注入材等が使用される。また、注入
管5は、可撓性を有する材料により形成されたパイプで
あり、袋体3ごとに設けられ、その一端が注入装置4の
ポンプ(図示せず)の出口に取り付けられ、他端は、注
入管挿通孔1aから袋体収容室内に挿通され、袋体3の
注入管挿入部3aから袋体3内部に挿入されている。注
入管挿入部3aにおいては、注入材が袋体3の外部に漏
れることを防止するためにシール部材等が取り付けられ
る。
【0027】排気装置6は、排気ポンプや真空ポンプ等
(図示せず)を有し、排気管7を介して袋体3内の空気
を外部に排出する装置である。また、排気管7は、可撓
性を有する材料により形成されたパイプであり、袋体3
ごとに設けられ、その一端が排気装置6のポンプ(図示
せず)の出口に取り付けられ、他端は、排気管挿通孔1
bから袋体収容室内に挿通され、袋体3の排気管挿入部
3bから袋体3内部に挿入されている。排気管挿入部3
bにおいては、空気の出入を防止するためにシール部材
等が取り付けられる。
(図示せず)を有し、排気管7を介して袋体3内の空気
を外部に排出する装置である。また、排気管7は、可撓
性を有する材料により形成されたパイプであり、袋体3
ごとに設けられ、その一端が排気装置6のポンプ(図示
せず)の出口に取り付けられ、他端は、排気管挿通孔1
bから袋体収容室内に挿通され、袋体3の排気管挿入部
3bから袋体3内部に挿入されている。排気管挿入部3
bにおいては、空気の出入を防止するためにシール部材
等が取り付けられる。
【0028】次に、上記した現場打ちコンクリート杭先
端予載荷装置100の作用について、図2〜6を参照し
つつ説明を行う。
端予載荷装置100の作用について、図2〜6を参照し
つつ説明を行う。
【0029】まず、現場打ちコンクリート杭を形成する
ための杭孔10を削孔する。杭孔10は、図2に示すよ
うに、円柱状の孔であり、円筒内壁状の杭孔側壁11
と、すり鉢状の杭孔底部12を有している。杭孔10の
削孔は、杭孔側壁11の崩落を防止するため、ベントナ
イト等の粒子を混合させた水を杭孔10内に満たしなが
ら行う。また、杭孔10の底部12付近には地盤が削孔
された微細な土粒子が沈澱した柔らかい不均質な部分
(以下、「スライム部」という。)13が形成される。
この工程は、削孔工程に相当している。
ための杭孔10を削孔する。杭孔10は、図2に示すよ
うに、円柱状の孔であり、円筒内壁状の杭孔側壁11
と、すり鉢状の杭孔底部12を有している。杭孔10の
削孔は、杭孔側壁11の崩落を防止するため、ベントナ
イト等の粒子を混合させた水を杭孔10内に満たしなが
ら行う。また、杭孔10の底部12付近には地盤が削孔
された微細な土粒子が沈澱した柔らかい不均質な部分
(以下、「スライム部」という。)13が形成される。
この工程は、削孔工程に相当している。
【0030】次に、図2に示すように、現場打ちコンク
リート杭先端予載荷装置100のうち、ソケット部材1
の袋体収容室内に袋体3を配置し袋体3に注入管5と排
気管7を取り付けた部分(以下、「予載荷部」とい
う。)を、杭孔10内にワイヤー等(図示せず)により
吊り降ろす。最後に予載荷部を落下させるなどして、ソ
ケット部材1をスライム部13に食い込ませ、袋体3が
杭孔底部12の杭底地盤に対向するように設置させる。
上記のように、ソケット部材1はスライム部13に食い
込ませるため、ソケット部材1の杭底方向(図の上下方
向)の長さ(円すいの高さ)は、スライム部13の厚さ
よりも大きな値に設定されている。また、この場合に
は、袋体3に対しては注入も排気もされず、袋体3は袋
体収容室内に縮んだ状態で収納されている。この工程
は、予載荷部設置工程に相当している。
リート杭先端予載荷装置100のうち、ソケット部材1
の袋体収容室内に袋体3を配置し袋体3に注入管5と排
気管7を取り付けた部分(以下、「予載荷部」とい
う。)を、杭孔10内にワイヤー等(図示せず)により
吊り降ろす。最後に予載荷部を落下させるなどして、ソ
ケット部材1をスライム部13に食い込ませ、袋体3が
杭孔底部12の杭底地盤に対向するように設置させる。
上記のように、ソケット部材1はスライム部13に食い
込ませるため、ソケット部材1の杭底方向(図の上下方
向)の長さ(円すいの高さ)は、スライム部13の厚さ
よりも大きな値に設定されている。また、この場合に
は、袋体3に対しては注入も排気もされず、袋体3は袋
体収容室内に縮んだ状態で収納されている。この工程
は、予載荷部設置工程に相当している。
【0031】なお、図2の右上部に示すように、注入装
置4は、杭孔10の外部の地表等に配置され、注入管5
の一端に接続している。また、排気装置6は、杭孔10
の外部の地表等に配置され、排気管7の一端に接続して
いる。図2の左上部及び図3〜6においては、注入管5
の端部の注入装置4と、排気管7の端部の排気装置6の
図示は省略されている。
置4は、杭孔10の外部の地表等に配置され、注入管5
の一端に接続している。また、排気装置6は、杭孔10
の外部の地表等に配置され、排気管7の一端に接続して
いる。図2の左上部及び図3〜6においては、注入管5
の端部の注入装置4と、排気管7の端部の排気装置6の
図示は省略されている。
【0032】次に、長手方向に配置される主鉄筋14
と、環状に配置されるフープ鉄筋15により、円筒カゴ
状の補強部材を杭孔10の外部の地表等で組み立て、こ
の補強部材を杭孔10内に建て込む(図3参照)。
と、環状に配置されるフープ鉄筋15により、円筒カゴ
状の補強部材を杭孔10の外部の地表等で組み立て、こ
の補強部材を杭孔10内に建て込む(図3参照)。
【0033】次に、図4に示すように、円筒カゴ状の補
強部材が建て込まれた杭孔10内に、流動状のコンクリ
ート16が打設され、硬化により現場打ちコンクリート
杭が形成される。図3に示す工程と図4に示す工程は、
コンクリート打設工程に相当している。
強部材が建て込まれた杭孔10内に、流動状のコンクリ
ート16が打設され、硬化により現場打ちコンクリート
杭が形成される。図3に示す工程と図4に示す工程は、
コンクリート打設工程に相当している。
【0034】次に、コンクリート16が硬化して所定の
強度を発現したことを確認した後、注入装置4から注入
管5を介して袋体3内に注入材を注入する。注入材の注
入により、袋体3は膨張する。袋体3は、当初、袋体収
容室内で縮んだ状態となっているが、注入材の注入によ
りソケット部材1の袋体収容室内で充満するように膨張
する(図5参照)。
強度を発現したことを確認した後、注入装置4から注入
管5を介して袋体3内に注入材を注入する。注入材の注
入により、袋体3は膨張する。袋体3は、当初、袋体収
容室内で縮んだ状態となっているが、注入材の注入によ
りソケット部材1の袋体収容室内で充満するように膨張
する(図5参照)。
【0035】この状態から袋体3がさらに膨張すると、
図5の下部に示すように、袋体3は、ソケット部材1の
下端から、壁等で拘束されていない唯一の方向である下
方へ向けて突出変形を行う。この際、突出変形の反力
は、ソケット部材1の袋体収容室の内面(円すい状の曲
面の内面)によって支持される。また、これにより、袋
体3に接するスライム部13は周辺に押しのけられる。
図5の下部に示すように、袋体3は、ソケット部材1の
下端から、壁等で拘束されていない唯一の方向である下
方へ向けて突出変形を行う。この際、突出変形の反力
は、ソケット部材1の袋体収容室の内面(円すい状の曲
面の内面)によって支持される。また、これにより、袋
体3に接するスライム部13は周辺に押しのけられる。
【0036】なお、注入開始前は、袋体3の内部には空
気が入っている。この空気を除去し、袋体3の内部をす
べて注入材で充填させるため、上記の注入作業時には、
同時に、排気装置6から排気管7を介して袋体3内の空
気を外部に排出する。
気が入っている。この空気を除去し、袋体3の内部をす
べて注入材で充填させるため、上記の注入作業時には、
同時に、排気装置6から排気管7を介して袋体3内の空
気を外部に排出する。
【0037】上記した袋体3への注入材の注入作業を、
4個の袋体3のすべてについて行う。このようにする
と、袋体3に接するスライム部13は、周辺に押しのけ
られるだけでなく、袋体3の下面から押圧力を受ける。
これにより、杭孔底部12の杭底地盤には、予荷重(プ
レロード)が載荷されることになり、図6に示すよう
に、杭底地盤が圧縮される。その後、この状態を維持し
つつ時間の経過により袋体3内の注入材が硬化する。注
入材の硬化後、杭の上部に構造物を建設し、上部構造物
からの荷重を杭に作用させても、杭底地盤は予荷重によ
りあらかじめ圧縮されているため、杭の沈下が抑制され
る。
4個の袋体3のすべてについて行う。このようにする
と、袋体3に接するスライム部13は、周辺に押しのけ
られるだけでなく、袋体3の下面から押圧力を受ける。
これにより、杭孔底部12の杭底地盤には、予荷重(プ
レロード)が載荷されることになり、図6に示すよう
に、杭底地盤が圧縮される。その後、この状態を維持し
つつ時間の経過により袋体3内の注入材が硬化する。注
入材の硬化後、杭の上部に構造物を建設し、上部構造物
からの荷重を杭に作用させても、杭底地盤は予荷重によ
りあらかじめ圧縮されているため、杭の沈下が抑制され
る。
【0038】また、上記実施形態の現場打ちコンクリー
ト杭先端予載荷装置100では、ソケット部材1が杭孔
10の底部のスライム部13に食い込むように予載荷部
が設置されるため、杭コンクリート16の打設時に、打
設された流動状態のコンクリート16が袋体3の下部に
回り込むことがなく、硬化したコンクリートにより杭先
端部の地盤に予荷重を与えることが阻まれる、という問
題は発生せず、袋体3の膨張力をそのまま杭底地盤への
予荷重の載荷に当てることができる。
ト杭先端予載荷装置100では、ソケット部材1が杭孔
10の底部のスライム部13に食い込むように予載荷部
が設置されるため、杭コンクリート16の打設時に、打
設された流動状態のコンクリート16が袋体3の下部に
回り込むことがなく、硬化したコンクリートにより杭先
端部の地盤に予荷重を与えることが阻まれる、という問
題は発生せず、袋体3の膨張力をそのまま杭底地盤への
予荷重の載荷に当てることができる。
【0039】また、上記実施形態の現場打ちコンクリー
ト杭先端予載荷装置100では、各袋体3は、所定強度
を有する各ソケット部材1の内部の袋体収容室に収容さ
れるため、ある袋体3の膨張が周囲の他の袋体3の変形
によって吸収されることがない。また、各袋体3の膨張
による反力は、各袋体収容室の内面がそれぞれ受けるた
め、複数の袋体3を配置し、個々の袋体3を独立に膨張
させることにより、杭底地盤に付与する予荷重を袋体3
の個数に比例させて増大させることができる。
ト杭先端予載荷装置100では、各袋体3は、所定強度
を有する各ソケット部材1の内部の袋体収容室に収容さ
れるため、ある袋体3の膨張が周囲の他の袋体3の変形
によって吸収されることがない。また、各袋体3の膨張
による反力は、各袋体収容室の内面がそれぞれ受けるた
め、複数の袋体3を配置し、個々の袋体3を独立に膨張
させることにより、杭底地盤に付与する予荷重を袋体3
の個数に比例させて増大させることができる。
【0040】上記した図5に示す工程と図6に示す工程
は、予載荷工程に相当している。
は、予載荷工程に相当している。
【0041】上記の実施形態において、袋体3が突出変
形可能な下向きの方向は杭底方向に相当している。ま
た、袋体3は、突出変形手段に相当している。また、注
入装置4と注入管5は、注入手段を構成している。ま
た、排気装置6と排気管7は、排気手段を構成してい
る。
形可能な下向きの方向は杭底方向に相当している。ま
た、袋体3は、突出変形手段に相当している。また、注
入装置4と注入管5は、注入手段を構成している。ま
た、排気装置6と排気管7は、排気手段を構成してい
る。
【0042】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0043】例えば、上記実施形態においては、ソケッ
ト部材1が中空円すい状で、その個数が4個の場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれには限定されず、他
の構成であってもよい。例えば、ソケット部材の平面投
影形状を、杭孔の内部空間の平面投影形状をn分割
(n:2以上の整数)した形状としてもよい。分割は等
分割でなくてもよい。また、ソケット部材の形状は、中
空円すい形状以外に、中空円筒形状、中空角柱形状、中
空の半球形状等であってもよい。また、ソケット部材の
断面形状は、円形以外に、楕円形、長方形、正方形、三
角形、六角形等であってもよい。
ト部材1が中空円すい状で、その個数が4個の場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれには限定されず、他
の構成であってもよい。例えば、ソケット部材の平面投
影形状を、杭孔の内部空間の平面投影形状をn分割
(n:2以上の整数)した形状としてもよい。分割は等
分割でなくてもよい。また、ソケット部材の形状は、中
空円すい形状以外に、中空円筒形状、中空角柱形状、中
空の半球形状等であってもよい。また、ソケット部材の
断面形状は、円形以外に、楕円形、長方形、正方形、三
角形、六角形等であってもよい。
【0044】また、上記実施形態においては、突出変形
手段として、袋体3を例に挙げて説明したが、本発明は
これには限定されず、他の構成の突出変形手段、例え
ば、注入材を収容可能な中空空間を有するとともに底部
が開放された注入材収容部材と、注入材収容部材の底部
のやや上方の内側に張られた膜状部材とからなり、注入
材収容部材内に注入材が注入されることにより膜状部材
が注入材収容部材の下端から杭底方向に突出変形する機
構であってもよい。
手段として、袋体3を例に挙げて説明したが、本発明は
これには限定されず、他の構成の突出変形手段、例え
ば、注入材を収容可能な中空空間を有するとともに底部
が開放された注入材収容部材と、注入材収容部材の底部
のやや上方の内側に張られた膜状部材とからなり、注入
材収容部材内に注入材が注入されることにより膜状部材
が注入材収容部材の下端から杭底方向に突出変形する機
構であってもよい。
【0045】また、予載荷部を杭孔底部へ吊り降ろす際
に、杭孔内に充満している削孔用の水により受ける抵抗
を減らすための構造、例えば、ソケット部材1の中央部
を開口したパイプ状にし、開口部に開閉可能な扉を設
け、この扉を杭孔外部の地表からワイヤー、電動モータ
ー、電磁石等により遠隔操作で開閉可能なように構成し
ておいてもよい。この場合、袋体は、パイプ状開口に嵌
合するドーナツ状の袋に形成する。このような構成によ
り、予載荷部を杭孔底部へ吊り降ろす際には開口の扉を
開放し、杭孔内に充満している削孔用の水により予載荷
部が受ける抵抗を減らして吊り降ろしやすくし、予載荷
部が杭孔底部に着底した場合には、開口の扉を閉じ、杭
コンクリートが内筒の下部へ回り込むことを防止するこ
とができる。
に、杭孔内に充満している削孔用の水により受ける抵抗
を減らすための構造、例えば、ソケット部材1の中央部
を開口したパイプ状にし、開口部に開閉可能な扉を設
け、この扉を杭孔外部の地表からワイヤー、電動モータ
ー、電磁石等により遠隔操作で開閉可能なように構成し
ておいてもよい。この場合、袋体は、パイプ状開口に嵌
合するドーナツ状の袋に形成する。このような構成によ
り、予載荷部を杭孔底部へ吊り降ろす際には開口の扉を
開放し、杭孔内に充満している削孔用の水により予載荷
部が受ける抵抗を減らして吊り降ろしやすくし、予載荷
部が杭孔底部に着底した場合には、開口の扉を閉じ、杭
コンクリートが内筒の下部へ回り込むことを防止するこ
とができる。
【0046】また、注入装置4、注入管5のいずれかの
箇所に逆流防止弁を設けてもよい。このように構成すれ
ば、杭底地盤に予荷重を載荷する場合に注入材にかかる
圧力を逆流防止弁の閉鎖により負担することができ、注
入材の逆流を防止することができる。
箇所に逆流防止弁を設けてもよい。このように構成すれ
ば、杭底地盤に予荷重を載荷する場合に注入材にかかる
圧力を逆流防止弁の閉鎖により負担することができ、注
入材の逆流を防止することができる。
【0047】また、上記実施形態における排気装置6と
排気管7のかわりに、排気管のみを設け、排気管の一端
を杭孔の外部に配置し、排気管の他端を袋体の内部に挿
入するように構成してもよい。このように構成すれば、
袋体内へ注入材を注入した場合、注入材によって袋体内
の空気が押され、排気管を通って自然排気により外部に
排気される。このように構成した場合には、排気管のみ
が排気手段に相当する。
排気管7のかわりに、排気管のみを設け、排気管の一端
を杭孔の外部に配置し、排気管の他端を袋体の内部に挿
入するように構成してもよい。このように構成すれば、
袋体内へ注入材を注入した場合、注入材によって袋体内
の空気が押され、排気管を通って自然排気により外部に
排気される。このように構成した場合には、排気管のみ
が排気手段に相当する。
【0048】また、上記実施形態では、杭孔10の削孔
工程において、杭孔側壁の崩落防止の手段としてベント
ナイト泥水を用いる例について説明したが、本発明はこ
れには限定されず、他の方法による削孔工程、例えば、
杭孔側壁の崩落防止の手段としてケーシングチューブを
用いる削孔工程、杭孔側壁の崩落防止の手段として静水
圧を利用する削孔工程等であってもよい。また、削孔方
法によっては、杭孔の底部にスライム部が形成されない
場合があり、この場合には、予載荷部を杭孔底部に直接
食い込ませることになる。また、削孔方法によっては、
杭孔の底部の地盤が上記実施形態のようなすり鉢状に形
成されず、平面状に形成されてもよい。
工程において、杭孔側壁の崩落防止の手段としてベント
ナイト泥水を用いる例について説明したが、本発明はこ
れには限定されず、他の方法による削孔工程、例えば、
杭孔側壁の崩落防止の手段としてケーシングチューブを
用いる削孔工程、杭孔側壁の崩落防止の手段として静水
圧を利用する削孔工程等であってもよい。また、削孔方
法によっては、杭孔の底部にスライム部が形成されない
場合があり、この場合には、予載荷部を杭孔底部に直接
食い込ませることになる。また、削孔方法によっては、
杭孔の底部の地盤が上記実施形態のようなすり鉢状に形
成されず、平面状に形成されてもよい。
【0049】また、上記実施形態の予載荷工程において
は、注入材の注入により突出変形手段を杭底方向へ突出
変形させて杭底地盤を圧縮する作業を、杭の上部構造物
の建設以前にすべて実施し終了する例について説明した
が、本発明はこれには限定されず、他の方法により予載
荷工程を実施してもよい。例えば、杭の上部構造物の建
設以前には、杭底地盤の圧縮量が全体の圧縮量の一部と
なるように突出変形手段の突出変形を行い、杭の上部構
造物の建設中、あるいは杭の上部構造物の完成後に、さ
らに突出変形手段の突出変形を行って杭底地盤の残りの
部分の圧縮を実施するようにしてもよい。あるいは、杭
の上部構造物の建設以前には突出変形手段の突出変形を
行わず、杭の上部構造物の建設中、あるいは杭の上部構
造物の完成後に、突出変形手段の突出変形を行って杭底
地盤の圧縮を実施するようにしてもよい。
は、注入材の注入により突出変形手段を杭底方向へ突出
変形させて杭底地盤を圧縮する作業を、杭の上部構造物
の建設以前にすべて実施し終了する例について説明した
が、本発明はこれには限定されず、他の方法により予載
荷工程を実施してもよい。例えば、杭の上部構造物の建
設以前には、杭底地盤の圧縮量が全体の圧縮量の一部と
なるように突出変形手段の突出変形を行い、杭の上部構
造物の建設中、あるいは杭の上部構造物の完成後に、さ
らに突出変形手段の突出変形を行って杭底地盤の残りの
部分の圧縮を実施するようにしてもよい。あるいは、杭
の上部構造物の建設以前には突出変形手段の突出変形を
行わず、杭の上部構造物の建設中、あるいは杭の上部構
造物の完成後に、突出変形手段の突出変形を行って杭底
地盤の圧縮を実施するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
杭孔内に収容される複数のソケット部材と、ソケット部
材の各々の内部に配置され注入材の注入により杭底方向
に変形しソケット部材の下端から突出可能な複数の突出
変形手段を備えて予載荷部を構成し、杭孔削孔後にソケ
ット部材を杭孔底部のスライム部に食い込ませて予載荷
部を杭孔底部に設置した後にコンクリートを打設し、硬
化後に突出変形手段に注入材を注入して杭底方向に突出
変形させ杭底地盤に予荷重を載荷するようにしたので、
打設コンクリートの回り込みが防止でき、杭先端地盤に
予荷重を有効に載荷して杭の沈下を確実に抑制すること
ができる。
杭孔内に収容される複数のソケット部材と、ソケット部
材の各々の内部に配置され注入材の注入により杭底方向
に変形しソケット部材の下端から突出可能な複数の突出
変形手段を備えて予載荷部を構成し、杭孔削孔後にソケ
ット部材を杭孔底部のスライム部に食い込ませて予載荷
部を杭孔底部に設置した後にコンクリートを打設し、硬
化後に突出変形手段に注入材を注入して杭底方向に突出
変形させ杭底地盤に予荷重を載荷するようにしたので、
打設コンクリートの回り込みが防止でき、杭先端地盤に
予荷重を有効に載荷して杭の沈下を確実に抑制すること
ができる。
【図1】本発明の一実施形態である現場打ちコンクリー
ト杭先端予載荷装置の構成を示す図であり、図1(A)
は側断面図を、図1(B)は図1(A)における下面図
を、それぞれ示している。
ト杭先端予載荷装置の構成を示す図であり、図1(A)
は側断面図を、図1(B)は図1(A)における下面図
を、それぞれ示している。
【図2】本発明の一実施形態である現場打ちコンクリー
ト杭の施工方法の手順のうち、第1工程の状況を示す概
念図である。
ト杭の施工方法の手順のうち、第1工程の状況を示す概
念図である。
【図3】本発明の一実施形態である現場打ちコンクリー
ト杭の施工方法の手順のうち、第2工程の状況を示す概
念図である。
ト杭の施工方法の手順のうち、第2工程の状況を示す概
念図である。
【図4】本発明の一実施形態である現場打ちコンクリー
ト杭の施工方法の手順のうち、第3工程の状況を示す概
念図である。
ト杭の施工方法の手順のうち、第3工程の状況を示す概
念図である。
【図5】本発明の一実施形態である現場打ちコンクリー
ト杭の施工方法の手順のうち、第4工程の状況を示す概
念図である。
ト杭の施工方法の手順のうち、第4工程の状況を示す概
念図である。
【図6】本発明の一実施形態である現場打ちコンクリー
ト杭の施工方法の手順のうち、第5工程の状況を示す概
念図である。
ト杭の施工方法の手順のうち、第5工程の状況を示す概
念図である。
1 ソケット部材 1a 注入管挿通孔 1b 排気管挿通孔 3 袋体 3a 注入管挿入部 3b 排気管挿入部 4 注入装置 5 注入管 6 排気装置 7 排気管 10 杭孔 11 杭孔側壁 12 杭孔底部 13 スライム部 14 主鉄筋 15 フープ鉄筋 16 コンクリート 100 コンクリート杭先端予載荷装置
Claims (5)
- 【請求項1】 現場打ちコンクリート杭のための杭孔内
に収容される複数のソケット部材と、 前記ソケット部材の各々の内部に配置されるとともに注
入材の注入により前記杭孔の底部に向かう杭底方向に変
形し前記ソケット部材の下端から突出可能に構成された
複数の突出変形手段と、 前記突出変形手段に前記注入材を注入する注入手段を備
えることを特徴とする現場打ちコンクリート杭先端予載
荷装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の現場打ちコンクリート杭
先端予載荷装置において、 前記突出変形手段は、柔軟性と耐圧性を有する材料から
なる袋体であり、前記注入材が前記袋体の内部に注入さ
れた場合に前記袋体が膨張することにより、前記ソケッ
ト部材に反力をとるとともに前記突出変形を行うことを
特徴とする現場打ちコンクリート杭先端予載荷装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の現場打ちコンクリート杭
先端予載荷装置において、 前記ソケット部材は、前記袋体の上部及び側部を被覆可
能な形状に形成され、 前記ソケット部材の前記杭底方向の長さは、前記杭孔の
底部に集積するスライム部の厚さよりも大きな値に設定
されることを特徴とする現場打ちコンクリート杭先端予
載荷装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の現場打ちコンクリート杭
先端予載荷装置において、 前記注入時に前記突出変形手段の内部の空気を排出する
排気手段を備えることを特徴とする現場打ちコンクリー
ト杭先端予載荷装置。 - 【請求項5】 現場打ちコンクリート杭のための杭孔を
削孔する削孔工程と、 次いで、前記杭孔よりも小径な複数のソケット部材と、
前記ソケット部材の各々の内部に配置されるとともに注
入材の注入により前記杭孔の底部に向かう杭底方向に変
形し前記ソケット部材の下端から突出可能に構成された
複数の突出変形手段を備える予載荷部を前記杭孔内に降
ろし、前記ソケット部材を前記杭孔の底部、又は前記杭
孔の底部のスライム部に食い込ませるとともに、前記突
出変形手段が前記杭孔の底部の杭底地盤に対向するよう
に設置する予載荷部設置工程と、 次いで、前記杭孔内に補強部材を配設した後に現場打ち
コンクリートを打設し硬化させるコンクリート打設工程
と、 次いで、前記注入手段により前記突出変形手段に前記注
入材を注入して前記突出変形手段を前記杭底地盤に向か
って突出変形させ前記杭底地盤に予荷重を載荷する予載
荷工程を有することを特徴とする現場打ちコンクリート
杭の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3376598A JPH11217826A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 現場打ちコンクリート杭先端予載荷装置、及び現場打ちコンクリート杭の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3376598A JPH11217826A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 現場打ちコンクリート杭先端予載荷装置、及び現場打ちコンクリート杭の施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217826A true JPH11217826A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12395545
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3376598A Pending JPH11217826A (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 現場打ちコンクリート杭先端予載荷装置、及び現場打ちコンクリート杭の施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217826A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009053797A3 (en) * | 2007-10-24 | 2009-10-15 | Skarboevig Nils Mittet | Mine support grout bags and grout packs |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP3376598A patent/JPH11217826A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009053797A3 (en) * | 2007-10-24 | 2009-10-15 | Skarboevig Nils Mittet | Mine support grout bags and grout packs |
| US8414226B2 (en) | 2007-10-24 | 2013-04-09 | Nils Mittet Skarbövig | Mine support grout bags and grout packs |
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