JPH11218542A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

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JPH11218542A
JPH11218542A JP2301598A JP2301598A JPH11218542A JP H11218542 A JPH11218542 A JP H11218542A JP 2301598 A JP2301598 A JP 2301598A JP 2301598 A JP2301598 A JP 2301598A JP H11218542 A JPH11218542 A JP H11218542A
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wheel
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内輪6と外輪4とが相対変位する事に伴って
ラジアル転がり軸受3の負荷荷重が変動した場合にも、
各種機械装置の運転を安定して行なえる様にする。 【解決手段】 内輪6と共に回転するエンコーダ20の
円周方向の一部に、合成樹脂33に包埋支持した複数個
のセンサの検出部を、軸方向に亙り対向させる。内輪6
と外輪4とが相対変位した場合に、上記各センサがこれ
ら内輪6と外輪4との相対変位量を検出する。この相対
変位量に基づいてラジアル転がり軸受3の負荷荷重を計
算すると共に、この負荷荷重に基づいて回転軸1を含ん
で構成する各種機械装置の運転状態を適切に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットは、例えば工作機械の主軸を
ハウジングに支持する等、一般産業機械を構成する回転
部分を固定部分に対して回転自在に支持すると共に、こ
の回転部分の中心軸の変位を検出する為に利用する。或
は、トラック等の自動車の車輪を懸架装置に対し回転自
在に支持するのに利用して、この車輪の回転速度を検出
すると共に、荷台の荷重等を検出する為にも利用でき
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、工作機械の主軸は、この工作機
械を構成するハウジングの内側に、玉軸受やころ軸受等
の転がり軸受により、回転自在に支持している。又、被
加工物の加工を適切に行なうべく、上記主軸の回転速度
を検出する為に、上述の様な転がり軸受に、上記主軸の
回転速度を検出する為の回転速度検出装置を組み込む事
も、従来から行なわれている。この様な回転速度検出装
置は、上記転がり軸受を構成する回転輪に支持したエン
コーダと、同じくこの転がり軸受を構成する固定輪、或
は上記ハウジング等の固定部分に支持され、上記エンコ
ーダの一部に対向させたセンサとから成る。上記主軸の
回転速度は、この主軸の回転に伴って回転する上記回転
輪に支持したエンコーダの回転速度を、上記センサによ
り検出する事で測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から知られている
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、主軸或は車
輪等の回転部分の回転速度を検出しても、この回転部分
に加わるラジアル荷重を検出する事までも意図してはい
なかった。一方、工作機械の主軸には、加工時にラジア
ル荷重(更にはスラスト荷重)が加わる。この様なラジ
アル荷重或はスラスト荷重が過大になると、所望の加工
を精度良く行なう事ができない。従って、上記主軸に加
わる荷重或はこの荷重に基づく変位を検出する事は重要
であるが、従来はこの荷重或は変位の検出を、回転速度
検出装置とは別個に設けた、ロードセル等の荷重セン
サ、或は変位センサにより行っていた。この為、この荷
重センサ或は変位センサの設置スペースを別途設ける必
要があり、工作機械の小型化・低廉化の妨げとなる。こ
の為、回転速度検出装置により、上記主軸の回転速度だ
けでなく、この主軸に加わる荷重或は変位の検出を行な
える構造の実現が望まれる。
【0004】又、トラック等の自動車の積載量、搭乗人
員が過剰な場合にはこの自動車の走行安定性や制動能力
が損なわれて危険である。この為、車両総重量が許容値
を越えているか否かを知る事は重要であるが、従来は、
自動車自体にこの様な車両総重量を知る為の機構を組み
込んではいなかった。これに対して、近年に於けるアン
チロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコ
ントロールシステム(TCS)の普及により、車輪を支
持する為の転がり軸受ユニットに、この車輪の回転速度
を検出する為の回転速度検出装置を組み込む事が一般的
に行われている。車輪を支持する為の転がり軸受ユニッ
トには、上記車両総重量に見合うラジアル荷重が加わ
る。そこで、この転がり軸受ユニットに、車輪の回転速
度の他、このラジアル荷重を検出する機能を付加すれ
ば、上述の様な危険防止を図る装置の実現に寄与できる
ものと考えられる。本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットは、上述の様な事情に鑑みて発明したもの
である。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、従来から知られている回転速
度検出装置付転がり軸受ユニットと同様に、静止側周面
に静止側軌道を有し、使用時にも回転しない静止輪と、
上記静止側周面と対向する回転側周面に回転側軌道を有
し、使用時に回転する回転輪と、上記静止側軌道と上記
回転側軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動
体と、円周方向に亙る特性を交互に且つ等間隔に変化さ
せた円環状の被検出部を有し、上記回転輪の一部にこの
回転輪と同心に固定されたエンコーダと、検出部を有
し、この検出部を上記エンコーダの被検出部の一部に対
向させた状態で回転しない部分に支持され、上記被検出
部の特性の変化に対応して出力信号を変化させるセンサ
とを備える。
【0006】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットに於いては、上記センサは、上記検出部と
上記被検出部との距離に対応して上記出力信号の大きさ
を変化させるもので、複数個設けられている。そして、
これら各センサの検出部を上記静止輪の中心軸をその中
心とする円周上にそれぞれ円周方向に亙り互いに間隔あ
けて配置すると共に、これら各検出部をそれぞれ上記被
検出部の一部に対向させる事により、上記各センサの出
力信号に基づいて、上記静止輪と上記回転輪との相対回
転速度並びにこれら静止輪と回転輪との相対変位を検出
自在としている。
【0007】
【作用】上述の様に構成する本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットにより、工作機械の主軸や自動車
の車輪等の回転部分を、工作機械のハウジングや自動車
の懸架装置等の固定部分に対して回転自在に支持すると
共に、この回転部分の回転速度を検出する際の作用は、
従来から一般に知られている回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合と同様である。
【0008】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合、回転しない部分に支持固定した複
数個のセンサが、上記回転部分の回転速度の他、静止輪
と回転輪との相対変位(変位方向及び変位量)も検出す
る。この様な相対変位と、転がり軸受の剛性と、転がり
軸受ユニットに加わる負荷(ラジアル荷重及びスラスト
荷重)との間には一定の関係がある。又、転がり軸受の
剛性は、周知の様に、計算式により求める事ができる。
従って、本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニッ
トにより、上記相対変位を求めれば、上記回転部分に加
わる負荷を求める事ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。主軸或は車軸等の回転軸1は、
固定されて回転しないハウジング2の内側に、ラジアル
転がり軸受3により、このハウジング2に対する回転自
在に支持している。即ち、上記ラジアル転がり軸受3を
構成する、静止輪である外輪4は、上記ハウジング2の
内周面に内嵌固定しており、静止側周面である内周面
に、静止側軌道である外輪軌道5を有する。又、回転輪
である内輪6は、上記回転軸1の中間部に外嵌固定して
おり、回転側周面である外周面に、回転側軌道である内
輪軌道7を有する。そして、この内輪軌道7と上記外輪
軌道5との間に複数個の転動体8、8を転動自在に設け
る事により、上記回転軸1を上記ハウジング2の内側に
回転自在に支持している。
【0010】尚、上記内輪6は、上記回転軸1の中間部
外周面に形成した段部9と、同じくこの回転軸1の中間
部で上記内輪6に関して上記段部9と反対側部分に外嵌
した固定リング10との間で挟持する事により、軸方向
(図1〜2の左右方向)に亙る位置決めを図っている。
又、図示の例では、上記外輪4は、上記ハウジング2に
圧入により内嵌固定しているが、上記外輪4の外周面に
フランジを形成すると共に、このフランジと上記ハウジ
ング2の一部とをボルト等により結合する事で、上記外
輪4を上記ハウジング2に支持固定する構造も採用でき
る。又、図示の例では、上記各転動体8、8として玉を
使用しているが、ラジアル方向に亙る大きな荷重を支承
する転がり軸受の場合には、各転動体としてころを使用
する場合もある。更には、ラジアル、スラスト両方向に
亙る大きな荷重を支承する転がり軸受の場合には、各転
動体として円すいころを使用する場合もある。
【0011】又、上記各転動体8、8を設置する部分で
ある、外輪4の内周面と内輪6の外周面との間に存在す
る空間11の軸方向(図1〜2の左右方向)両端開口部
には、それぞれ組み合わせシールリング12、12を設
けて、上記空間11内に塵芥等の異物が進入するのを防
止すると共に、この空間11内に封入したグリース等の
潤滑剤がこの空間11外に漏洩するのを防止している。
上記各組み合わせシールリング12、12を構成する、
外径側と内径側との1対のシールリングは、それぞれ第
一、第二の芯金13、14とシールリップ15a、15
bとから成る。このうちの第一の芯金13は、鋼板等の
金属板を曲げ形成する事により、断面L字形で全体を円
環状に形成したもので、固定円筒部16と内向きフラン
ジ状の固定円輪部18とを有し、このうちの固定円筒部
16を上記外輪4の端部に内嵌固定している。又、上記
第二の芯金14は、やはり鋼板等の金属板を曲げ形成す
る事により、断面L字形で全体を円環状に形成したもの
で、回転円筒部17と外向きフランジ状の回転円輪部1
9とを有し、このうちの回転円筒部17を上記内輪6の
端部に外嵌固定している。又、上記各シールリップ15
a、15bは、ゴムその他のエラストマー等の弾性材に
より、全体を円環状に形成している。この様な各シール
リップ15a、15bは、それぞれの基部を上記固定円
輪部18及び上記回転円輪部19に添着固定すると共
に、それぞれの先端縁を上記第二の芯金14の表面及び
上記第一の芯金13の表面に、全周に亙り摺接させてい
る。
【0012】又、上記1対の組み合わせシールリング1
2、12のうち、上記空間11の一端側(図1〜2の右
端側)の組み合わせシールリング12の内径側シールリ
ングを構成する第二の芯金14の外側面(前記空間11
と反対側側面で、図1〜2の右側面)には、エンコーダ
20を支持固定している。このエンコーダ20は、鋼板
等の磁性金属板により、全体を円輪状に形成している。
そして、直径方向中間部に複数の透孔21、21を、円
周方向に亙り等間隔に形成する事により、被検出部であ
るこのエンコーダ20の直径方向中間部の磁気特性を、
円周方向に亙り交互に且つ等間隔に変化させている。
尚、この様にエンコーダ20の磁気特性を変化させるべ
く、このエンコーダ20には、上記透孔21に代えて直
径方向の一端側に開口する切り欠きを形成する場合もあ
る。この様なエンコーダ20は、上記第二の芯金14を
構成する回転円輪部19の外側面(図1〜2の右側面)
に、接着、スポット溶接等により添着固定している。
【0013】又、上記外輪4の一端部(図1〜2の右端
部)外周面には、この外周面の他の部分よりも直径方向
内方に凹入する段部22を設けている。そして、この段
部22に、後述するセンサ26、26を支持する為の支
持環23を外嵌固定し、この支持環23を上記エンコー
ダ20に対向させている。この支持環23は、鋼板等の
金属板を曲げ形成する事により、断面L字形で全体を円
環状に形成したもので、円筒部24と内向きフランジ状
の円輪部25とを有する。そして、このうちの円筒部2
4の先端部を上記段部22に外嵌する事により、上記支
持環23を上記外輪4の一端部に支持固定している。
尚、上記円輪部25の内径は、上記回転軸1の一部で、
この円輪部25の内周縁が対向する部分の外径よりも少
しだけ大きく形成している。従って、上記支持環23を
上記段部22に外嵌固定した状態で、上記円輪部25の
内周縁と上記回転軸1の外周面との間には、ラビリンス
シールとして機能する、微小隙間が形成される。即ち、
上記支持環23は、次述するセンサ26、26を保持す
る機能の他、ダストカバーとしての機能を持ち、これら
各センサ26、26部分への塵芥等の異物の進入を防止
する。
【0014】上記支持環23には、4個のセンサ26、
26(図1〜2には図示省略、図3〜4参照。)を支持
している。これら各センサ26、26は、合成樹脂33
中に包埋した状態で上記支持環23を構成する円筒部2
4の内径側に、円周方向に亙り等間隔に保持固定してい
る。即ち、上記各センサ26、26は、上記支持環23
の中心軸(上記外輪4の中心軸)をその中心とする円周
上に、円周方向に亙る位相をそれぞれ90度ずつずらせ
て配置している。そして、この状態で上記各センサ2
6、26の検出部を、被検出部である上記エンコーダ2
0の外側面(図1〜2の右側面)の直径方向中間部に、
軸方向(図1〜2の左右方向)に亙る微小隙間(例えば
0.5〜1mm以下)を介して対向させている。尚、上記
各センサ26、26の検出部と上記エンコーダ20の被
検出部の一部との軸方向に亙る間隔は、上記回転軸1に
負荷が加わっていない状態で互いに等しくなる様に、上
記各センサ26、26の設置位置を規制している。
【0015】尚、上記各センサ26、26としては、永
久磁石とホールIC或は磁気抵抗素子等の検出素子とに
より構成するアクティブセンサ、或は、図3(A)
(B)に示す様に、永久磁石34と磁性材製のステータ
35とこのステータ35に巻回するコイル36とにより
構成するパッシブセンサを選択使用できる。但し、1個
の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットに組み込む複
数のセンサは、それぞれ同構造のものを使用して、同じ
変位に対して同じ出力変化を得られる様にする。尚、上
記各センサ26、26として上記パッシブセンサを使用
する場合には、図3(B)に示す様な、外輪4の軸方向
にステータ35を配置する構造ではなく、同図(A)に
示す様に、ステータ35を外輪4の円周方向に配置する
ものが好ましい。この理由は、上記外輪4の軸方向に亙
る各センサ26、26の寸法を小さくし、これら各セン
サ26、26を支持する支持環23の軸方向(図1〜2
の左右方向)の突出量を小さく抑える為である。従っ
て、設置空間に余裕があれば、図3(B)の構造でも差
支えない。尚、上記支持環23の外側面(図1〜2の右
側面)からは、上記各センサ26、26の信号を取り出
す為のハーネス27を導出している。
【0016】上述の様に構成する本発明の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットの作用は、次の通りである。
先ず、回転軸1の回転速度を検出する場合の作用に就い
て説明する。上記回転軸1の回転に伴って内輪6に支持
したエンコーダ20が回転すると、上記各センサ26、
26の検出部の近傍を、上記エンコーダ20に設けた透
孔21、21と、これら各透孔21、21同士の間部分
に存在する各柱部とが交互に通過する。この結果、上記
各センサ26、26の出力(電圧値、或は抵抗値)が変
化する。この出力が変化する周波数は、上記回転軸1の
回転速度に比例する。従って、上記各センサ26、26
のうち少なくとも1個のセンサ26の出力を上記回転軸
1を有する工作機械或は自動車に設けた制御器に送れ
ば、この回転軸1の回転速度を算出できる。尚、上記セ
ンサ26、26を複数個設けている事を除き、上述の様
に回転軸1の回転速度を検出する際の作用は、従来から
知られている回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの
場合と同様である。
【0017】次に、本発明の特徴である作用、即ち、ラ
ジアル転がり軸受3を構成する内輪6の中心軸と外輪4
の中心軸とが相対変位した場合に、この相対変位を検出
する際の作用に就いて、図4を参照しつつ説明する。
尚、本発明の特徴である、この作用は、上記内輪6の中
心軸と外輪4の中心軸との相対変位に伴う変位量を、上
記各センサ26、26を配置する円周の中心軸と、上記
エンコーダ20の中心軸との相対変位量として検出する
ものである。上記図4中、二点鎖線aは、上記回転軸1
に負荷が加わっていない中立状態(相対変位以前)に於
けるエンコーダ20の状態を、実線bは、上記回転軸1
に負荷が加わって相対変位した後のエンコーダ20の状
態を、一点鎖線cは、上記各センサ26、26の検出部
の配置面を、一点鎖線dは、上記各センサ26、26を
配置した円周の中心軸を、それぞれ示している。
【0018】例えば、上記回転軸1に加わるラジアル荷
重に基づいて、上記内輪6の中心軸と外輪4の中心軸
(図1〜2参照)とが相対変位する事に伴い、上記エン
コーダ20が二点鎖線aで示す状態から、実線bで示す
状態に変位したとする。そして、この時の上記エンコー
ダ2の軸方向(図4の左右方向)に亙る変位量をδa
直径方向(図4の上下方向)に亙る変位量をδr 、上記
中心軸(一点鎖線)dに直交する仮想平面に対する傾斜
角度をθとする。この場合、内輪6の中心軸と外輪4の
中心軸との相対変位前と相対変位後とに於ける、上記各
センサ26、26の検出部S1 〜S4 と、上記エンコー
ダ20の被検出部との軸方向に亙る距離の変化量δS1
δS4は、幾何学的関係により下記の(1) 〜(4) 式で表さ
れる。 δS1={(r・cosφ−δr )・tanθ}−δa −−−(1) δS2=[{r・cos(φ+90°)−δr }・tanθ]−δa −−−(2) δS3=[{r・cos(φ+180°)−δr }・tanθ]−δa −−−(3) δS4=[{r・cos(φ+240°)−δr }・tanθ]−δa −−−(4) 尚、上記(1) 〜(4) 式中、rは、上記各センサ26、2
6の検出部S1 〜S4を配置する円周の半径を、φは、
上記二点鎖線a及び実線bを含む面と上記中心軸d及び
上記各センサ26、26のうち1番目のセンサ26の検
出部S1 を含む面との間の角度を、それぞれ示してい
る。
【0019】一方、上記(1) 〜(4) 式の左辺の値、即
ち、相対変位前と相対変位後とに於ける、上記各検出部
1 〜S4 と上記エンコーダ20の被検出部との軸方向
に亙る距離の変化量δS1〜δS4は、上記各センサ26、
26により検出自在である。即ち、前述の様にエンコー
ダ20が回転した場合に、このエンコーダ20の回転に
伴って変化する上記各センサ26、26の出力信号の振
幅(信号の大きさ)は、上記各検出部S1 〜S4 と上記
被検出部との軸方向に亙る距離(パッシブ型センサの場
合は、距離及びエンコーダ20の回転速度)により定ま
る。従って、上記各センサ26、26の出力信号の振幅
(更にはエンコーダ20の回転速度)の関係から、上記
各検出部S1 〜S4 と上記エンコーダ20の被検出部と
の軸方向に亙る距離が求まる。そこで、前記制御器に相
対変位前の出力信号の振幅(更に必要とすれば回転速
度)の関係を初期値として記録しておけば、この相対変
位の前後に於ける出力信号の振幅の関係の差から、上記
各変化量δS1〜δS4を検出できる。
【0020】従って、上述の様に検出した各変化量δS1
〜δS4を上述の(1) 〜(4) 式の左辺に代入し、これら
(1) 〜(4) 式を連立方程式として上記制御器に解かせれ
ば、上記各センサ26、26を配置する円周の中心軸と
上記エンコーダ20の中心軸との相対変位量を決定する
4つの値δr 、δa 、θ、φが求まる。ところで、上記
各センサ26、26を配置する円周の中心軸と上記エン
コーダ20の中心軸とは、それぞれ前記外輪4の中心軸
と前記内輪6の中心軸とに一致する。従って、上記4つ
の値δr 、δa 、θ、φは、上記内輪6と上記外輪4と
の中心軸同士の相対変位量を決定する値となる。
【0021】上述の様に内輪6の中心軸と外輪4の中心
軸との相対変位量が求まったならば、続いて、上記制御
器に、この相対変位量に基づいて前記ラジアル転がり軸
受3の負荷荷重を計算させる。そして、この負荷荷重に
基づいて、前記回転軸1を有する工作機械や自動車の制
御を行う。例えば、この回転軸1が工作機械の主軸であ
り、この主軸の回転速度を一定に保つ必要がある場合に
は、上記回転軸1を回転駆動する電動モータへの通電量
を調節して、この回転軸1に加わる負荷の変動に拘ら
ず、この回転軸の回転速度を一定に保つ。又、上記回転
軸1が自動車の車軸であった場合、上記負荷が過大であ
ると判定された場合には、運転席の警告灯を点灯させる
等の処置を講ずる。尚、上記ラジアル転がり軸受3の負
荷荷重は、上記相対変位量とこのラジアル転がり軸受3
の剛性とに基づいて、上記制御器に計算させる。
【0022】尚、本例の場合、4つのセンサ26、26
は、支持環23の中心軸(上記外輪4の中心軸)をその
中心軸とする円周上に、必ずしも等間隔に配置する必要
はない。又、工作機械等の運転時に、外輪4の中心軸に
対して内輪6の中心軸が傾斜する方向(回転軸1に加わ
る荷重の方向)が予め分かっている場合、即ち、前記相
対変位量を決定する4つの値δr 、δa 、θ、φのうち
の角度φが予め分かっている場合には、センサ26、2
6は全部で3個設ければ足りる。但し、この場合には、
一番目のセンサ26の検出部S1 を、φ=0の位置に配
置する。又、本発明を構成するセンサ26、26は、前
述の様にパッシブセンサでも良いが、エンコーダ20の
回転速度により出力信号の振幅が変化しないアクティブ
センサを使用する方が、センサ26、26の小型化を図
れるだけでなく、信号の処理が容易な為、有利である。
【0023】次に、図5〜6は、本発明の実施の形態の
第2例を示している。本例の場合、組み合わせシールリ
ング12aを構成する内径側シールリングの第二の芯金
14aに、第一のエンコーダ28と第二のエンコーダ2
9との2つのエンコーダを支持固定している。即ち、上
記第二の芯金14aは、鋼板等の金属板を曲げ形成する
事により、断面クランク形で全体を円環状に形成したも
ので、大径円筒部30と、小径円筒部31と、これら両
円筒部30、31の端縁同士を連結する円輪部32とを
有する。そして、このうちの小径円筒部31を内輪6の
一端部(図5の右端部)に、上記大径円筒部30をこの
内輪6の一端面(図5の右端面)から突出させる状態で
外嵌固定している。
【0024】又、上記第一のエンコーダ28は、ゴム中
にフェライトの粉末を混入したゴム磁石等の永久磁石に
より全体を円輪状に形成したもので、軸方向(図5の左
右方向)に亙って着磁している。着磁方向は、円周方向
に亙り交互に、且つ等間隔で変化させている。従って、
第一の被検出部である上記第一のエンコーダ28の片側
面(図5の右側面)には、S極とN極とが交互に、且つ
等間隔で配置されている。又、上記第二のエンコーダ2
9は、やはりゴム中にフェライトの粉末を混入したゴム
磁石等の永久磁石により全体を円筒状に形成したもの
で、直径方向に亙って着磁している。着磁方向は、円周
方向に亙り交互に、且つ等間隔で変化させている。従っ
て、第二の被検出部である上記第二のエンコーダ29の
内周面には、S極とN極とが交互に、且つ等間隔で配置
されている。そして、上記第一のエンコーダ28は上記
第二の芯金14aを構成する円輪部32の片面(図5の
右面)に、上記第二のエンコーダ29は同じく上記大径
円筒部30の内周面に、それぞれ焼き付け、接着、自身
の磁気吸着力等により添着固定している。
【0025】一方、複数個のセンサ26、26a(図5
には省略、図6参照。)を包埋支持する為の合成樹脂3
3aの一部は、上記大径円筒部30の内径側に進入させ
ており、上記各センサ26、26aは、この様に大径円
筒部30の内径側に進入させた合成樹脂33aの一部に
包埋支持している。又、本例の場合、上記センサ26、
26aを合計6個設けており、それぞれこれら各センサ
26、26aを支持する支持環23の中心軸(外輪4の
中心軸)をその中心軸とする円周上に、等間隔に配置し
ている。即ち、上記各センサ26、26aは、円周方向
に亙る位相をそれぞれ60度ずつずらせて配置してい
る。又、この状態で、上記6個のセンサ26、26aの
うちの3個のセンサ26、26は、これら各センサ2
6、26の検出部SA1〜SA3を、上記第一のエンコーダ
28の片側面(図5の右側面)の円周方向の一部と、軸
方向(図5の左右方向)に亙り微小隙間を介して対向さ
せている。又、上記6個のセンサ26、26aのうちの
残り3個のセンサ26a、26aは、これら各センサ2
6a、26aの各検出部SR1〜SR3を、上記第二のエン
コーダ29の内周面の円周方向の一部と、直径方向に亙
り微小隙間を介して対向させている。尚、上記第一のエ
ンコーダ28に対向させる各センサ26、26と上記第
二のエンコーダ29に対向させる各センサ26a、26
aとは、これら各センサ26、26aを配置する円周方
向に亙り交互に配置している。
【0026】上述の様に構成する本例の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットの場合には、内輪6の中心軸と
外輪4の中心軸との相対変位量を検出を、上述した第1
例の場合に比べて、より正確に行なえる。この理由及び
本例の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにより上
記相対変位量を検出する際の作用に就いて、図6を参照
しつつ説明する。尚、工作機械等の運転時に於ける通常
の荷重条件では、回転軸1に負荷されるラジアル荷重と
モーメント荷重との円周方向に関する位相は、互いに一
致する。この為、前述した第1例では、エンコーダ20
の直径方向の変位量δr と傾斜角度θを含む面との中心
軸dを中心とする円周方向に亙る位相は、互いに一致す
るとして、相対変位量の検出を行なう様にしている。と
ころが、上記工作機械等の運転時に特殊な荷重条件が与
えられた場合、或は自動車の急旋回時等には、上記回転
軸1に負荷されるラジアル荷重とモーメント荷重との円
周方向に亙る位相が一致しない場合が生じる。そこで、
本例の場合には、上記直径方向の変位量δr の位相と傾
斜角度θを含む面の位相とを別個に検出自在としてい
る。
【0027】例えば、上記内輪6の中心軸と外輪4の中
心軸とが相対変位する事に伴い、上記第一、第二の両エ
ンコーダ28、29が、図6の二点鎖線aで示す状態か
ら、実線bで示す状態に変位したとする。そして、この
時の上記第一、第二の両エンコーダ28、29の軸方向
(図5〜6の左右方向)に亙る変位量をδa 、直径方向
(図3の上下方向)に亙る変位量をδr 、中心軸(一点
鎖線)dに直交する仮想平面に対する傾斜角度をθとす
る。尚、上述した様に、上記直径方向に亙る変位量δr
の方向と傾斜角度θを含む面との円周方向に亙る位相
は、一致するとは限らない(但し、図示の例では、便宜
上一致させている。)。この場合、内輪6の中心軸と外
輪4の中心軸との相対変位前と相対変位後とに於ける、
上記各センサ26、26の検出部SA1〜SA3と、上記第
一のエンコーダ28の第一の被検出部との軸方向に亙る
距離の変化量δSA1 〜δSA3 は、幾何学的関係により下
記の(5) 〜(7) 式で表される。 δSA1 ={(r・cosφ−δr )・tanθ}−δa −−−(5) δSA2 =[{r・cos(φ+120°)−δr }・tanθ]−δa −−−(6) δSA3 =[{r・cos(φ+240°)−δr }・tanθ]−δa −−−(7)
【0028】尚、上記(5) 〜(7) 式中、rは、上記各セ
ンサ26、26の検出部SA1〜SA3及び後述する各セン
サ26a、26aの検出部SR1〜SR3を配置する円周の
半径を、φは、上記傾斜角度θを含む面と、前記中心軸
d及び上記各センサ26、26のうち1番目のセンサ2
6の検出部SA1を含む面との間の角度を、それぞれ示し
ている。又、上記(5) 〜(7) 式中、それぞれが微小量で
あるδr と tanθとを掛け合わせた値、即ち、δr ・tan
θは高次の微小量となる為、無視する事ができる。従っ
て、上記(5) 〜(7) 式は、下記の(8) 〜(10)式の様に書
き換える事ができる。 δSA1 ≒(r・cosφ・tanθ)−δa −−− (8) δSA2 ≒{r・cos(φ+120°)・tanθ}−δa −−− (9) δSA3 ≒{r・cos(φ+240°)・tanθ}−δa −−−(10)
【0029】又、前記各センサ26a、26aの検出部
R1〜SR3と、上記第二のエンコーダ29の被検出部と
の直径方向に亙る距離の変化量δSR1 〜δSR3 は、幾何
学的関係により下記の(11)〜(13)式で表される。 δSR1 =δr ・cosα −−−(11) δSR2 =δr ・cos(α+120°) −−−(12) δSR3 =δr ・cos(α+240°) −−−(13) 尚、上記(11)〜(13)式中、αは、上記直径方向の変位量
δr の上記中心軸dを中心とする円周方向に亙る方向
と、上記中心軸d及び上記各センサ26a、26aのう
ち1番目のセンサ26aの検出部SR1を含む面との間の
角度を示している。
【0030】上記(8) 〜(10)式並びに(11)〜(13)式の左
辺の値、即ち、相対変位前と相対変位後とに於ける、上
記各検出部SA1〜SA3と上記第一のエンコーダ28の被
検出部との軸方向に亙る距離の変化量δSA1 〜δSA3
並びに上記各検出部SR1〜SR3と上記第二のエンコーダ
29の被検出部との直径方向に亙る距離の変化量δSR1
〜δSR3 は、前述した第1例の場合と同様に、上記各セ
ンサ26、26aにより検出自在である。そこで、本例
の場合も、上記(8) 〜(10)式並びに(11)〜(13)式を連立
方程式として制御器に解かせる事により、上記各センサ
26、26を配置する円周の中心軸と上記第一、第二の
両エンコーダ28、29の中心軸との相対変位量、即
ち、上記内輪6と上記外輪4との中心軸同士の相対変位
量を決定する5つの値δr 、δa 、θ、φ、αを検出で
きる。尚、δr とαとの各値を上記(11)〜(13)式から成
る連立方程式から求める場合には、1つだけ式が余分と
なる。即ち、本例の場合、上記第二のエンコーダ29に
対向させるセンサ26a、26aは、2個設ければ足り
る。但し、上記δr とαとの各値の検出精度を高める為
には、図示の例の様に、上記各センサ26a、26aは
3個設ける事が好ましい。その他の構成及び作用は上述
した第1例の場合と同様である。
【0031】尚、本発明の回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットを、上述した1〜2例の場合とは逆に、内輪
が静止輪で外輪が回転輪である転がり軸受にも適用でき
る事は言う迄もない。この場合には、上述した1〜2例
に於いて、直径方向に亙る内外を逆に構成する。
【0032】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用する為、ラ
ジアル転がり軸受を構成する内輪と外輪との中心軸同士
が相対変位した場合に、このラジアル転がり軸受に加わ
る負荷を算出して、このラジアル転がり軸受を組み込ん
だ各種機械装置を適正に運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】パッシブ型センサの構造の2例を示す略斜視
図。
【図4】相対変位の前後に於ける、各センサとエンコー
ダとの位置関係を示す模式図。
【図5】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図6】同じく、図4と同様の図。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ハウジング 3 ラジアル転がり軸受 4 外輪 5 外輪軌道 6 内輪 7 内輪軌道 8 転動体 9 段部 10 固定リング 11 空間 12、12a 組み合わせシールリング 13 第一の芯金 14、14a 第二の芯金 15、15a シールリップ 16 固定円筒部 17 回転円筒部 18 固定円輪部 19 回転円輪部 20 エンコーダ 21 透孔 22 段部 23 支持環 24 円筒部 25 円輪部 26、26a センサ 27 ハーネス 28 第一のエンコーダ 29 第二のエンコーダ 30 大径円筒部 31 小径円筒部 32 円輪部 33、33a 合成樹脂 34 永久磁石 35 ステータ 36 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01D 5/245 G01D 5/245 X

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止側周面に静止側軌道を有し、使用時
    にも回転しない静止輪と、上記静止側周面と対向する回
    転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転輪
    と、上記静止側軌道と上記回転側軌道との間に転動自在
    に設けられた複数個の転動体と、円周方向に亙る特性を
    交互に且つ等間隔に変化させた円環状の被検出部を有
    し、上記回転輪の一部にこの回転輪と同心に固定された
    エンコーダと、検出部を有し、この検出部を上記エンコ
    ーダの被検出部の一部に対向させた状態で回転しない部
    分に支持され、上記被検出部の特性の変化に対応して出
    力信号を変化させるセンサとを備えた回転速度検出装置
    付転がり軸受ユニットに於いて、上記センサは、上記検
    出部と上記被検出部との距離に対応して上記出力信号の
    大きさを変化させるもので、複数個設けられており、こ
    れら各センサの検出部を上記静止輪の中心軸をその中心
    とする円周上にそれぞれ円周方向に亙り互いに間隔あけ
    て配置すると共に、これら各検出部をそれぞれ上記被検
    出部の一部に対向させる事により、上記各センサの出力
    信号に基づいて、上記静止輪と上記回転輪との相対回転
    速度並びにこれら静止輪の中心軸と回転輪の中心軸との
    相対変位を検出自在としている事を特徴とする、回転速
    度検出装置付転がり軸受ユニット。
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