JPH11219966A - はんだバンプの製造方法 - Google Patents

はんだバンプの製造方法

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JPH11219966A
JPH11219966A JP10019527A JP1952798A JPH11219966A JP H11219966 A JPH11219966 A JP H11219966A JP 10019527 A JP10019527 A JP 10019527A JP 1952798 A JP1952798 A JP 1952798A JP H11219966 A JPH11219966 A JP H11219966A
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JP
Japan
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film
plasma processing
wafer
blm
plasma
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JP10019527A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Yanagida
敏治 柳田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10WGENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
    • H10W72/00Interconnections or connectors in packages
    • H10W72/01Manufacture or treatment
    • H10W72/012Manufacture or treatment of bump connectors, dummy bumps or thermal bumps

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、バリアメタル膜を介して電極パッ
ドに接続するはんだボールバンプを形成する際に、再現
性の良い安定したバリアメタル成膜前プラズマ処理を実
現して、製造歩留りの向上を達成することができるはん
だバンプの製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 Al系電極パッド32を臨む開口部40
を有するフォトレジスト膜38が半導体基板30上に形
成されている製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理
の直前に、半導体基板上に熱酸化膜を形成したダミーウ
ェーハをプラズマ処理する。この処理により、スパッタ
除去されたシリコン酸化膜がプラズマ処理室内壁に付着
して絶縁性を向上させるため、BLM成膜前プラズマ処
理が安定したプラズマ放電下において行なわれ、開口部
40におけるフォトレジスト膜38端部の形状が所望の
オーバーハング状に再現性良く安定して変形加工され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はんだバンプの製
造方法に係り、特に、はんだボールと電極パッドとの間
に介在させるバリアメタル膜をリフトオフ法を用いて形
成する際のバリアメタル成膜前プラズマ処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化をより一層進展させる
ためには、部品実装密度を如何に向上させるかが重要な
ポイントとなる。半導体IC(集積回路)に関しても、
従来のパッケージ実装の代替として、ベアチップを直接
プリント配線基板に実装する高密度実装技術が、例えば
フリップチップ実装をその代表例として、盛んに研究・
開発されている。
【0003】このフリップチップ実装法には、Au
(金)スタッドバンプ法やはんだボールバンプ法等のい
くつかの方法があるが、いずれの場合においても、半導
体ICのAl(アルミニウム)系電極パッドとバンプと
の間に、両者の密着性向上や相互拡散防止等を目的とす
るバリアメタル膜が使用されている。特に、はんだボー
ルバンプ法の場合には、このバリアメタル膜がバンプの
仕上がり形状を左右するため、通常、BLM(Ball Lim
itting Metal)膜と呼ばれている。そして、はんだバン
プに使用するBLM膜の構造としては、Cr(クロム)
膜/Cu(銅)膜/Au膜の3層構造が最も一般的であ
る。この3層構造のうち、下層のCr膜は、Al電極パ
ッドとの良好な密着性を確保するための密着層として、
中間のCu膜は、はんだバンプからのはんだの拡散を防
止するためのバリア層として、そして上層のAu膜は、
Cu膜の酸化を防止するための酸化を防止膜として、各
々主に作用する。
【0004】以下、このようなBLM膜を使用した従来
のはんだバンプの製造方法を、図10〜図14を用いて
説明する。先ず、半導体基板80表面に形成した例えば
フリップチップIC(図示せず)の接合部に、例えばA
l又はAl−Cu合金等からなるAl系電極パッド82
を形成する。続いて、例えばポリイミド膜やシリコン窒
化膜等からなるパッシベーション膜(表面保護膜)84
を基体全面に被覆した後、このパッシベーション膜84
に開口した接続孔を介してAl系電極パッド82に接続
するBLM膜86を形成する(図10参照)。
【0005】次いで、基体全面に十分に厚いフォトレジ
スト膜88を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を用
いて、このフォトレジスト膜88をパターニングする。
こうして、BLM膜86及びその周囲のパッシベーショ
ン膜84を露出させる大きさの径をもつ開口部90を形
成する(図11参照)。
【0006】次いで、例えば蒸着技術を用いて、基体全
面にPb(鉛)及びSn(スズ)からなるはんだ蒸着膜
92を成膜する。このとき、このはんだ蒸着膜92は、
開口部90におけるフォトレジスト膜88端部の大きな
段差により、開口部90内のBLM膜86及びその周囲
のパッシベーション膜84上のはんだ蒸着膜92とフォ
トレジスト膜88上のはんだ蒸着膜92とに分断される
(図12参照)。
【0007】次いで、リフトオフ技術を用いて、ウェー
ハをレジスト剥離液に浸した状態で加熱揺動処理を行な
って、フォトレジスト膜88と共にそのフォトレジスト
膜88上のはんだ蒸着膜92を除去する。こうして、B
LM膜86及びその周囲のパッシベーション膜84を被
覆するはんだ蒸着膜92のみを残存させる(図13参
照)。
【0008】次いで、ウェットバック法を用いて、はん
だ蒸着膜92にフラックス塗布を行なった後、加熱処理
によりはんだ蒸着膜92を溶融して、BLM膜86に接
続するはんだボールバンプ94を最終的に形成する。こ
のようにして、半導体基板80表面に形成したフリップ
チップICの接合部のAl系電極パッド82上にBLM
膜86を介してはんだボールバンプ94が形成されてい
る半導体装置を作製する(図14参照)。
【0009】次に、上記図10に示されるように、半導
体基板80表面に形成したフリップチップICの接合部
のAl系電極パッド82に接続しているBLM膜86が
形成されるまでのプロセスフローの詳細を、図15〜図
19を用いて説明する。先ず、半導体基板80表面に形
成したフリップチップIC(図示せず)の接合部に、例
えばスパッタ技術及びエッチング技術等を用いて、Al
系電極パッド82を形成する。続いて、パッシベーショ
ン膜84を基体全面に被覆した後、フォトリソグラフィ
技術を用いて、Al系電極パッド82上に所定の寸法の
接続孔96を開口する(図15参照)。
【0010】次いで、基体全面にフォトレジスト膜98
を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、この
フォトレジスト膜98をパターニングする。こうして、
Al系電極パッド82及びその周囲のパッシベーション
膜84上に、接続孔96よりも大きな径の開口部100
を形成する(図16参照)。
【0011】次いで、この状態のウェーハをスパッタ装
置にセットし、RF(高周波)プラズマによるBLM成
膜前プラズマ処理を行なう。なお、このBLM成膜前プ
ラズマ処理は、逆スパッタ処理と通称される。こうし
て、開口部100におけるフォトレジスト膜98端部の
形状をオーバーハング状に変形する(図17参照)。
【0012】次いで、BLM成膜前プラズマ処理に使用
したスパッタ装置を引き続き使用して、例えばスパッタ
法により、基体全面にCr膜、Cu膜、Au膜等を連続
して成膜する。こうして、Cr膜、Cu膜、Au膜等が
順に積層された金属多層膜からなるBLM膜86を形成
する。このとき、開口部100におけるフォトレジスト
膜98端部はBLM成膜前プラズマ処理によってオーバ
ーハング状になっていることから、そのオーバーハング
状のフォトレジスト膜98側壁面にはBLM膜が成膜さ
れない。このために、基体全面に形成したBLM膜86
は、開口部100内のAl系電極パッド82及びその周
囲のパッシベーション膜84上のBLM膜86とフォト
レジスト膜98上のBLM膜86とに分断される(図1
8参照)。
【0013】次いで、リフトオフ技術を用いて、このウ
ェーハをレジスト剥離液に浸した状態で加熱揺動処理を
行ない、フォトレジスト膜98と共にそのフォトレジス
ト膜98上のBLM膜86を除去する一方、Al系電極
パッド82及びその周囲のパッシベーション膜84上の
BLM膜86のみを残存させる。このようにして、上記
図10に示されるように、半導体基板80表面に形成し
たフリップチップICの接合部のAl系電極パッド82
に接続しているBLM膜86を形成する(図19参
照)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
15〜図19に示されるように、リフトオフ技術を用い
てAl系電極パッド82に接続するBLM膜86を形成
する際に、逆スパッタと通称されるBLM成膜前プラズ
マ処理により、開口部100におけるフォトレジスト膜
98端部の形状をオーバーハング状に変形する加工を必
要とする現行のはんだバンプの製造方法においては、フ
ォトレジスト膜98が形成されている製品ウェーハの処
理数を重ねるにつれて、BLM成膜前プラズマ処理を行
なうスパッタ装置のプラズマ処理室内部にフォトレジス
ト膜98からスパッタ除去されたレジスト分解物からな
る有機物が徐々に蓄積されていき、プラズマが形成され
るプラズマ処理室内の状態が処理毎に微妙に変化するよ
うになる。
【0015】即ち、フォトレジスト膜98から分解され
た有機物は完全な絶縁体ではなく、ある程度の導通性を
もっているため、BLM成膜前プラズマ処理を行なう毎
に導通性の有機物が蓄積されていくことにより、プラズ
マ処理室内のインピーダンスが変化して、プラズマの放
電状態が大きく影響を受けてしまうことになる。
【0016】また、この有機物の蓄積がある程度まで進
行すると、スパッタ装置のもつオートチューニング機能
のカバーできる範囲を超えてしまい、マッチングがとれ
なくなる。このため、BLM成膜前プラズマ処理のため
のプラズマ放電自体をスムーズに立ち上げれなくなった
り、維持できなくなったりする事態に至る。
【0017】また、プラズマ放電自体を立ち上げること
ができた場合であっても、その放電状態が不安定となる
ために、BLM成膜前プラズマ処理によるフォトレジス
ト膜98端部の加工形状にバラツキが生じるという悪影
響が出るようになる。更に、リフトオフ技術を用いて、
フォトレジスト膜98と共にそのフォトレジスト膜98
上のBLM膜86を除去して、Al系電極パッド82に
接続するBLM膜86のみを残存させる際にも、例えば
図20に示されるように、BLM破片86a及びこれに
覆われたレジスト破片98a等からなるリフトオフ残渣
102がパッシベーション膜84上に残存する場合が生
じる。
【0018】そして、このようなBLM成膜前プラズマ
処理によるフォトレジスト膜98端部の加工形状のバラ
ツキやリフトオフ法によるAl系電極パッド82に接続
するBLM膜86の形成の際の残渣不良が、Al系電極
パッド82上にBLM膜86を介してはんだボールバン
プ94を形成する量産プロセスの再現性を劣化させ、製
品デバイスの製造歩留りを下げる要因となるという問題
を生じていた。
【0019】しかも、こうした問題は、例えば高周波誘
導磁場により生じる誘導電界によって高密度プラズマを
発生させるICP(Inductively Coupled Plasma)高密
度プラズマ装置や、μ(マイクロ)波と磁場によって高
密度プラズマを発生させる有磁場μ波プラズマ装置等の
ように、プラズマ処理室が絶縁材によって構成される最
近の高密度プラズマ装置を用いる場合に特に顕在化して
きている。
【0020】更に、前述したような、BLM成膜前プラ
ズマ処理の繰り返しに伴うプラズマ処理室内の状態の経
時変化によるプラズマの不安定性とは別に、従来のスパ
ッタ装置においては、製品ウェーハを保持固定するクラ
ンプが原因となって次のような問題を生じていた。
【0021】即ち、上記図17に示される工程におい
て、半導体基板80上にAl系電極パッド82を臨む開
口部100を有するフォトレジスト膜98が形成されて
いるウェーハをスパッタ装置のプラズマ処理室内にセッ
トしてRFプラズマによるBLM成膜前プラズマ処理を
行なう際、図21に示されるように、通常、ウェーハス
テージ110上に搭載したウェーハ112をメカニカル
に保持固定する手段として複数個のクランプ114を用
いている。このため、図中のA部に示されるように、複
数個のクランプ114によって保持されている何点かの
箇所及びその近傍のウェーハ112周辺部において、例
えばプラズマ処理室内に発生させたRFプラズマ116
からのAr+ (アルゴンイオン)の照射を妨げるクラン
プ114の影が生じたり、イオンシースに局所的な乱れ
が生じたりする現象が起こる。
【0022】また、複数個のクランプ114と接してい
るウェーハ112周辺部における温度変動により、ウェ
ーハの温度分布にバラツキが生じる現象も起こる。即
ち、ヒータ加熱されているウェーハステージ110によ
ってウェーハ112の温度も上昇するが、クランプ11
4からは熱が逃げていくため、このクランプ114によ
って保持固定されているウェーハ112周辺部において
は局所的に温度が低下してしまう。こうしてウェーハ面
内の温度分布のバラツキが生じる。そしてまた、連続し
てウェーハ処理を行っている場合は、クランプ114自
身もプラズマからの輻射熱やイオンアタック、ウェーハ
112からの伝熱等によって加熱されているため、その
蓄熱作用によりウェーハ112との相対的な温度差も小
さく、従ってウェーハ面内の温度分布のバラツキも比較
的小さいが、ウェーハ処理の間隔が開いてプラズマ処理
装置の待機時間が長くなると、クランプ114が冷却す
るため、ウェーハの温度分布はウェーハ面内においても
ウェーハ処理間においてもバラツキが生じる。
【0023】そして、このような複数個のクランプ11
4によって保持固定されているウェーハ112周辺部に
おけるイオンシースの局所的な乱れや温度分布のバラツ
キなどに起因して、BLM成膜前プラズマ処理によるフ
ォトレジスト膜98の熱変質が不十分になり、フォトレ
ジスト膜98端部のオーバーハング状の加工形状を安定
して得ることが困難になることから、Al系電極パッド
82上にBLM膜86を介してはんだボールバンプ94
を形成する量産プロセスの製造歩留りを下げる要因とな
るという問題を生じていた。
【0024】従って、リフトオフ技術を用いてAl系電
極パッド82に接続するBLM膜86を形成し、このB
LM膜86を介してAl系電極パッド82に接続するは
んだボールバンプ94を形成するバンプ量産ラインにお
いて、デバイス製造歩留りの向上を図るためには、開口
部100におけるフォトレジスト膜98端部の形状をオ
ーバーハング状に変形加工する際のBLM成膜前プラズ
マ処理を再現性良く安定なプロセスとすることが切望さ
れている。
【0025】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、バリアメタル膜を介して電極パッドに
接続するはんだボールバンプを形成する際に、再現性の
良い安定したバリアメタル成膜前プラズマ処理を実現し
て、製造歩留りの向上を達成することができるはんだバ
ンプの製造方法を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に述べ
る本発明に係るはんだバンプの製造方法により達成され
る。即ち、請求項1に係るはんだバンプの製造方法は、
はんだボールと電極パッドとの間に介在させるバリアメ
タル膜をリフトオフ法を用いて形成するはんだバンプの
製造方法であって、所定のレジストパターンが形成され
たウェーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を行なう
前に、このバリアメタル成膜前プラズマ処理を行なう処
理室内において、予め無機絶縁膜が表面に形成されたダ
ミーウェーハを用いて、プラズマ処理を行なうことを特
徴とする。
【0027】このように請求項1に係るはんだバンプの
製造方法においては、レジストパターンが形成された製
品ウェーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を行なう
量産ラインにおいて、それまでのバリアメタル成膜前プ
ラズマ処理の繰り返しにより処理室内部にレジスト膜か
らスパッタ除去された有機物が蓄積され、処理室内のイ
ンピーダンス等の状態が経時変化してプラズマが不安定
になっている場合であっても、例えば製品ロット毎とい
ったある一定の間隔をおいて、例えばシリコン酸化膜等
の無機絶縁膜が表面に形成されたダミーウェーハを用い
てプラズマ処理(以下、この処理を適宜「ダミープラズ
マ処理」という)を行なうことにより、ダミーウェーハ
の無機絶縁膜からスパッタ除去されたシリコン酸化膜等
の絶縁物が処理室内壁に付着して絶縁性が向上する。こ
のため、処理室内のインピーダンスマッチングが容易に
とれるようになり、その後の製品ウェーハのバリアメタ
ル成膜前プラズマ処理を終始安定したプラズマ放電下に
おいて行なうことが可能となる。その結果、バリアメタ
ル膜を介して電極パッドに接続するはんだボールバンプ
を形成するバンプ量産ラインにおいて、製品ウェーハの
バリアメタル成膜前プラズマ処理を連続して行なう場合
であっても、製品ウェーハの量産処理の合間に適当にダ
ミープラズマ処理を挟むことにより、従来よりもプロセ
スが非常に安定化して、高い良品歩留りが実現される。
【0028】また、請求項2に係るはんだバンプの製造
方法は、はんだボールと電極パッドとの間に介在させる
バリアメタル膜をリフトオフ法を用いて形成するはんだ
バンプの製造方法であって、所定のレジストパターンが
形成されたウェーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理
を行なう前に、このバリアメタル成膜前プラズマ処理を
行なう処理室内において、O2 (酸素)を含有する雰囲
気中におけるプラズマ処理を行なうことを特徴とする。
【0029】このように請求項2に係るはんだバンプの
製造方法においては、レジストパターンが形成された製
品ウェーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を行なう
量産ラインにおいて、それまでのバリアメタル成膜前プ
ラズマ処理の繰り返しにより処理室内部にレジスト膜か
らスパッタ除去された有機物の堆積が過剰に進行してし
まい、たとえ上記請求項1に係る無機絶縁膜が形成され
たダミーウェーハを用いるプラズマ処理を行なったにも
拘らず、処理室内のインピーダンス等の状態が徐々に経
時変化してプラズマが不安定になっている場合であって
も、例えば製品10ロット毎といった上記請求項1の場
合より長い間隔をおいて、O2 を含有する雰囲気中にお
けるプラズマ処理を行なうことにより、処理室内部に蓄
積された有機物が燃焼して、例えば C+2O* (酸素ラジカル)→CO2 、CO(気体) といった有機物の燃焼反応が起き、こうした酸素プラズ
マクリーニング処理によって処理室内に蓄積していた有
機物が効果的に除去される。このため、処理室内のイン
ピーダンスマッチングが容易にとれるようになり、その
後の製品ウェーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を
終始安定したプラズマ放電下において行なうことが可能
となる。その結果、バリアメタル膜を介して電極パッド
に接続するはんだボールバンプを形成するバンプ量産ラ
インにおいて、製品ウェーハのバリアメタル成膜前プラ
ズマ処理を連続して行なう場合であっても、製品ウェー
ハの量産処理の合間に適当に酸素プラズマクリーニング
処理を挟むことにより、従来よりもプロセスが非常に安
定化して、高い良品歩留りが実現される。
【0030】また、請求項3に係るはんだバンプの製造
方法は、上記請求項1又は2に係るはんだバンプの製造
方法において、バリアメタル成膜前プラズマ処理を行な
う処理室に、この処理室の内壁表面の絶縁抵抗を検知す
るモニター装置が設置されている構成とすることによ
り、必要に応じて処理室の内壁表面の絶縁抵抗を検知し
て、処理室内壁の絶縁性の劣化状態を適確に把握するこ
とが可能になる。このため、上記請求項1に係るダミー
プラズマ処理や上記請求項2に係る酸素プラズマクリー
ニング処理を行なう時期が適切に決定される。その結
果、製品ウェーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を
連続して行なう際のプロセス安定化に必要なダミープラ
ズマ処理や酸素プラズマクリーニング処理が最適な時期
に効率良く運用される。
【0031】また、請求項4に係るはんだバンプの製造
方法は、上記請求項1〜3のいずれかに係るはんだバン
プの製造方法において、処理室内のウェーハステージ上
にウェーハを保持固定するための静電吸着電極が設置さ
れている構成とすることにより、製品ウェーハのバリア
メタル成膜前プラズマ処理を行なう際にクランプを用い
てウェーハを固定する必要がなくなるため、クランプに
起因するウェーハ周辺部におけるイオンシースの局所的
な乱れやウェーハ面内及びウェーハ処理間におけるウェ
ーハ温度分布のバラツキの発生が防止される。その結
果、バリアメタル膜を介して電極パッドに接続するはん
だボールバンプを形成するバンプ量産ラインにおいて、
イオンシースがウェーハ全面に渡って均一に形成される
と共に、ウェーハの温度分布がウェーハ面内においても
ウェーハ処理間においても均一に制御されるため、バリ
アメタル成膜前プラズマ処理によるレジスト膜端部の加
工形状がウェーハ全面に渡って良好かつ安定なものとな
り、高い良品歩留りが実現される。
【0032】また、請求項5に係るはんだバンプの製造
方法は、上記請求項1〜4のいずれかに係るはんだバン
プの製造方法において、バリアメタル成膜前プラズマ処
理を行なう際のウェーハ表面の最高到達温度が100℃
〜150℃である構成とすることにより、レジスト膜端
部の加工に必要な熱エネルギーが供給されると共に、レ
ジスト膜の耐熱温度を越える程の高温になることが防止
される。その結果、バリアメタル膜を介して電極パッド
に接続するはんだボールバンプを形成するバンプ量産ラ
インにおいて、ウェーハの温度が適切に制御され、レジ
スト膜端部の加工に必要十分な熱エネルギーが過不足な
く供給されるため、バリアメタル成膜前プラズマ処理に
よるレジスト膜端部の加工形状がウェーハ全面に渡って
良好かつ安定なものとなり、高い良品歩留りが実現され
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好適な実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)本発明の第1の実施形態は、BLM
膜を介して電極パッドに接続するはんだボールバンプを
形成するバンプ量産ラインにおいて、トライオード(Tr
iode)型のRFプラズマ処理装置を用いてBLM成膜前
プラズマ処理を行なう際に、例えば1ロット25枚の製
品ウェーハを1ロット処理する毎に、同一のトライオー
ド型RFプラズマ処理装置を用いて、半導体基板上に熱
酸化膜を形成したダミーウェーハのプラズマ処理を行な
うものである。
【0034】図1は本実施形態に係るはんだバンプの製
造方法においてBLM膜の形成及びBLM成膜前プラズ
マ処理に使用するトライオード型RFプラズマ処理装置
を示す概略断面図、図2〜図7はそれぞれ本実施形態に
係るはんだバンプの製造方法を説明するための工程断面
図である。
【0035】最初に、本実施形態に係るはんだバンプの
製造方法においてBLM膜の形成及びBLM成膜前プラ
ズマ処理に使用するトライオード型RFプラズマ処理装
置について、図1を用いて説明する。図1に示されるよ
うに、このトライオード型RFプラズマ処理装置おいて
は、そのプラズマ処理室10内に、陽極板12と陰極板
兼用のウェーハステージ14とが上下に相対して設置さ
れており、これら相対する陽極板12と陰極板兼用のウ
ェーハステージ14との中間に、格子電極16が設置さ
れている。
【0036】そして、この陽極板12は、結合コンデン
サ18を介してプラズマ生成電源20に接続され、この
プラズマ生成電源20の他端は接地されている。また、
陰極板兼用のウェーハステージ14は、結合コンデンサ
22を介して基板バイアス電源24に接続され、この基
板バイアス電源24の他端は接地されている。また、格
子電極16は、接地されている。こうして、陰極板兼用
のウェーハステージ14上に被処理ウェーハ26を搭載
すると共に、陽極板12と格子電極16とに挟まれた空
間にプラズマ28を発生するようになっている。
【0037】なお、図示はしないが、陰極板兼用のウェ
ーハステージ14上に搭載された被処理ウェーハ26
は、クランプによってメカニカルに保持固定されるよう
になっている。また、陰極板兼用のウェーハステージ1
4には、搭載した被処理ウェーハ26を加熱するための
ヒータが内蔵されている。
【0038】次に、本実施形態に係るはんだバンプの製
造方法を、図2〜図6を用いて説明する。先ず、従来の
工程と同様に、半導体基板30表面に形成した例えばフ
リップチップIC(図示せず)の接合部に、例えばスパ
ッタ技術及びエッチング技術等を用いて、Al又はAl
−Cu合金等からなるAl系電極パッド32を形成す
る。続いて、例えばポリイミド膜やシリコン窒化膜等か
らなるパッシベーション膜34を基体全面に被覆した
後、フォトリソグラフィ技術を用いて、Al系電極パッ
ド32上に所定の寸法の接続孔36を開口する(図2参
照)。
【0039】次いで、基体全面にフォトレジスト膜38
を塗布した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、この
フォトレジスト膜38をパターニングする。こうして、
Al系電極パッド32及びその周囲のパッシベーション
膜34上に、接続孔36よりも大きい開口部40を形成
する(図3参照)。
【0040】また、この図3に示される製品ウェーハと
は別に、図示はしないが、半導体基板上に約1μmの厚
さの熱酸化膜を形成したウェーハをダミーウェーハとし
て例えば5枚準備する。そして、例えば1ロット25枚
の製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理を行なった
後、次のロットの製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ
処理を行なう直前に、この5枚のダミーウェーハについ
てプラズマ処理、即ちダミープラズマ処理を行なう。具
体的には、半導体基板上に熱酸化膜を形成したダミーウ
ェーハを、上記図1に示すトライオード型RFプラズマ
処理装置のプラズマ処理室10内のウェーハステージ1
4上に搭載して、下記の製品ウェーハのBLM成膜前プ
ラズマ処理の条件と同一条件によるプラズマ処理を行な
う。 雰囲気ガスArの流量:25sccm プラズマ処理室内の圧力:0.7Pa ウェーハステージ温度:90℃ プラズマソース電力:700W(2MHz) 基板バイアス電圧:350V(13.56MHz) 処理時間:3分 このダミープラズマ処理を5枚のダミーウェーハについ
て順次繰り返す。
【0041】次いで、こうしたダミープラズマ処理を行
なった直後に、上記図3に示される製品ウェーハのBL
M成膜前プラズマ処理を行なう。即ち、Al系電極パッ
ド32を臨む開口部40を有しているフォトレジスト膜
38が形成されている製品ウェーハを、上記図1に示す
トライオード型RFプラズマ処理装置のプラズマ処理室
10内の陰極板兼用のウェーハステージ14上に被処理
ウェーハ26として搭載し、クランプ(図示せず)によ
って保持固定した後、上記の条件によるBLM成膜前プ
ラズマ処理を行なう。なお、このとき、陰極板兼用のウ
ェーハステージ14に内蔵されているヒータによって、
製品ウェーハ表面の最高到達温度は概ね120℃になる
ように制御する。そして、このBLM成膜前プラズマ処
理により、半導体基板30上のフォトレジスト膜38表
面層はプラズマ28からイオンシースを介してほぼ垂直
なAr+イオン照射を受け、その開口部40におけるフ
ォトレジスト膜38端部が加工されて、その形状がオー
バーハング状に変形される(図4参照)。
【0042】次いで、BLM成膜前プラズマ処理を行な
った製品ウェーハを、上記図1に示すトライオード型R
Fプラズマ処理装置のプラズマ処理室10からゲートバ
ルブを介して高真空下で連結された成膜室に搬送した
後、例えばスパッタ法により、基体全面に厚さ0.1μ
mのCr膜、厚さ1.0μmのCu膜、厚さ0.1μm
のAu膜を連続して成膜する。こうして、Cr膜/Cu
膜/Au膜が順に積層された金属多層膜からなるBLM
膜42を形成する。このとき、開口部40におけるフォ
トレジスト膜38端部はBLM成膜前プラズマ処理によ
ってオーバーハング状になっていることから、そのオー
バーハング状のフォトレジスト膜38側壁面にはBLM
膜が成膜されない。このため、基体全面に形成したBL
M膜42は、開口部40内のAl系電極パッド32及び
その周囲のパッシベーション膜34上のBLM膜42と
フォトレジスト膜38上のBLM膜42とに分断された
状態となる(図5参照)。
【0043】次いで、リフトオフ技術を用いて、(CH
3 2 SO(Dimethyl sulfoxide)とCH3 NC4 6
O(N-methyl-2-pyrrolidone)とから構成されるレジス
ト剥離液に製品ウェーハを浸して、加熱揺動処理を行な
う。こうして、フォトレジスト膜38と共にそのフォト
レジスト膜38上のBLM膜42を除去する一方、パッ
シベーション膜34に開口した接続孔36を介してAl
系電極パッド32に接続するBLM膜42のみを残存さ
せる(図6参照)。
【0044】次いで、上記図10〜図14に示される従
来の工程と同様にして、Al系電極パッド32に接続す
るBLM膜42上にはんだボールバンプ44を形成す
る。即ち、基体全面に十分な厚さのフォトレジスト膜を
塗布した後、フォトリソグラフィ技術を用いてこのフォ
トレジスト膜をパターニングし、BLM膜42及びその
周囲のパッシベーション膜34を露出させる開口部を形
成する。
【0045】続いて、蒸着技術を用いて、Pb:Sn=
97:3の比率のPb及びSnからなる高融点はんだ蒸
着膜を基体全面に成膜する。このとき、この高融点はん
だ蒸着膜は、開口部におけるフォトレジスト膜端部の大
きな段差により、開口部内のBLM膜42及びその周囲
のパッシベーション膜34上の高融点はんだ蒸着膜とフ
ォトレジスト膜上の高融点はんだ蒸着膜とに分断され
る。
【0046】続いて、リフトオフ技術を用いて、半導体
基板30をレジスト剥離液に浸して加熱揺動処理を行な
い、フォトレジスト膜と共にそのフォトレジスト膜上の
高融点はんだ蒸着膜を除去すると共に、BLM膜42及
びその周囲のパッシベーション膜34上の高融点はんだ
蒸着膜のみを残存させる。
【0047】続いて、ウェットバック法を用いて、高融
点はんだ蒸着膜にフラックス塗布を行なった後、加熱処
理により高融点はんだ蒸着膜を溶融して、BLM膜42
に接続するはんだボールバンプ44を最終的に形成す
る。こうして、半導体基板30表面に形成したフリップ
チップICの接合部のAl系電極パッド32上にBLM
膜42を介してはんだボールバンプ44が形成されてい
る半導体装置を作製する(図7参照)。
【0048】次に、このようにして作製した半導体装置
を、従来の製造方法によって作製した半導体装置と比較
したところ、次のような結果となった。即ち、BLM成
膜前プラズマ処理を行なうトライオード型RFプラズマ
処理装置のプラズマ処理室10において、半導体基板上
に熱酸化膜を形成したダミーウェーハのプラズマ処理を
行なった直後にBLM成膜前プラズマ処理を行なって作
製した半導体装置を、従来のようにダミーウェーハのプ
ラズマ処理を行なわないまま数ロットの製品ウェーハの
BLM成膜前プラズマ処理を連続して行なって作製した
半導体装置と比較すると、上記図4に示される工程にお
いて、リフトオフ法によりAl系電極パッド32に接続
するBLM膜42を形成する際に発生する残渣不良が大
幅に低減した。そして、その結果、デバイス製造歩留り
が大幅に向上した。
【0049】以上のように本実施形態によれば、例えば
1ロット25枚の製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ
処理を連続して行なった後、次のロットの製品ウェーハ
のBLM成膜前プラズマ処理を開始する直前に、このB
LM成膜前プラズマ処理を行なうトライオード型RFプ
ラズマ処理装置のプラズマ処理室10において、半導体
基板上に熱酸化膜を形成したダミーウェーハのプラズマ
処理を行なうことにより、それまでに繰り返された製品
ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理によってフォトレ
ジスト膜38からスパッタ除去された有機物が蓄積され
てプラズマ処理室10内のインピーダンス等の状態が変
化していても、ダミーウェーハからスパッタ除去された
シリコン酸化膜がプラズマ処理室10内壁に付着して絶
縁性を向上させるため、プラズマ処理室10内のインピ
ーダンスマッチングが容易にとれるようになり、その直
後の製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理を終始安
定したプラズマ放電下において行なうことが可能とな
る。
【0050】従って、BLM膜42を介してAl系電極
パッド32に接続するはんだボールバンプ44を形成す
るバンプ量産ラインにおいて、製品ウェーハのBLM成
膜前プラズマ処理を繰り返し行なう場合であっても、こ
の安定したプラズマ放電下におけるBLM成膜前プラズ
マ処理により、開口部40におけるフォトレジスト膜3
8端部の形状が所望のオーバーハング状に再現性良く安
定して変形加工され、常に最適のプロセスコンディショ
ンにおいてリフトオフ法によるAl系電極パッド32に
接続するBLM膜42が形成されるため、このリフトオ
フ工程において従来発生していた残渣不良を大幅に低減
させて、高い良品歩留りを実現することができる。
【0051】また、製品ウェーハのBLM成膜前プラズ
マ処理を行なう際に、陰極板兼用のウェーハステージ1
4に内蔵されているヒータによって製品ウェーハ表面の
最高到達温度が概ね120℃になるように制御している
ことにより、フォトレジスト膜38端部の加工に必要十
分な熱エネルギーが過不足なく供給されるため、その加
工形状をウェーハ全面に渡って良好かつ安定なものとす
ることが可能になる。従って、このことによっても、良
好なプロセスコンディションにおいてリフトオフ法によ
るAl系電極パッド32に接続するBLM膜42が形成
されるため、このリフトオフ工程において従来発生して
いた残渣不良を更に大幅に低減させて、高い良品歩留り
を実現することができる。
【0052】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態は、BLM膜を介して電極パッドに接続するはんだボ
ールバンプを形成するバンプ量産ラインにおいて、IC
P高密度プラズマ処理装置を用いてBLM成膜前プラズ
マ処理を行なう際に、例えば1ロット25枚の製品ウェ
ーハを1ロット処理する毎に、同一のICP高密度プラ
ズマ処理装置を用いて、半導体基板上に熱酸化膜を形成
したダミーウェーハのプラズマ処理を行なうものであ
る。
【0053】図8は本実施形態に係るはんだバンプの製
造方法においてBLM膜の形成及びBLM成膜前プラズ
マ処理に使用するICP高密度プラズマ処理装置を示す
概略断面図であり、図9は図8のICP高密度プラズマ
処理装置のウェーハステージに内蔵された静電吸着電極
を示す拡大断面図である。
【0054】なお、本実施形態に係るはんだバンプの製
造方法を説明するための工程断面図は上記第1の実施形
態における図2〜図7と同様であるため、その図示を省
略することとし、半導体装置の各構成要素を示す符号は
そのまま使用する。
【0055】最初に、BLM膜の形成及びBLM成膜前
プラズマ処理に使用するICP高密度プラズマ処理装置
について、図8及び図9を用いて説明する。図8に示さ
れるように、このICP高密度プラズマ処理装置おいて
は、接地されたプラズマ処理室50の周囲に誘導結合コ
イル52が巻き付けられている。そして、この誘導結合
コイル52はIPC電源54に接続されている。また、
プラズマ処理室50の底面部には、上下に移動可能なウ
ェーハステージ56が設置されている。そして、このウ
ェーハステージ56は、結合コンデンサ58を介して基
板バイアス電源60に接続されている。こうして、ウェ
ーハステージ56上に被処理ウェーハ62を搭載すると
共に、この被処理ウェーハ62上方のプラズマ処理室5
0内の空間に高密度プラズマ64を発生するようになっ
ている。
【0056】また、図9に示されるように、ウェーハス
テージ56には静電吸着電極66が内蔵され、この静電
吸着電極66は直流電源68によって所定の電圧が印加
されるようになっている。また、ウェーハステージ56
内部には、冷媒が流れる通路70が設けられている。更
に、ウェーハステージ56中央部には開孔部72が設け
られ、この開孔部72を通ってArガスがウェーハステ
ージ56上に吹き出し、このウェーハステージ56と被
処理ウェーハ62との間を流れるようになっている。な
お、図示はしないが、ウェーハステージ56には、搭載
した被処理ウェーハ56を加熱するためのヒータも内蔵
されている。こうして、上記第1の実施形態の場合のよ
うにクランプを用いる代わりに、ウェーハステージ56
に内蔵されている静電吸着電極66により、ウェーハス
テージ56上に搭載した被処理ウェーハ62を保持固定
するようになっている。
【0057】次に、本実施形態に係るはんだバンプの製
造方法を説明する。先ず、上記第1の実施形態の図2に
示されるように、半導体基板30表面に形成した例えば
フリップチップIC(図示せず)の接合部に、Al系電
極パッド32を形成する。続いて、パッシベーション膜
34を基体全面に被覆した後、Al系電極パッド32上
に所定の寸法の接続孔36を開口する。
【0058】次いで、上記第1の実施形態の図3に示さ
れるように、基体全面にフォトレジスト膜38を塗布し
た後、このフォトレジスト膜38をパターニングして、
Al系電極パッド32及びその周囲のパッシベーション
膜34上に、接続孔36よりも大きい開口部40を形成
する。
【0059】また、このような製品ウェーハとは別に、
半導体基板上に約1μmの厚さの熱酸化膜を形成したウ
ェーハをダミーウェーハとして例えば5枚準備する。そ
して、例えば1ロット25枚の製品ウェーハのBLM成
膜前プラズマ処理を行なった後、次のロットの製品ウェ
ーハのBLM成膜前プラズマ処理を行なう直前に、この
5枚のダミーウェーハについてダミープラズマ処理を行
なう。具体的には、半導体基板上に熱酸化膜を形成した
ダミーウェーハを、上記図8及び図9に示すICP高密
度プラズマ処理装置のプラズマ処理室50内のウェーハ
ステージ56上に搭載して、下記の製品ウェーハのBL
M成膜前プラズマ処理の条件と同一条件によるプラズマ
処理を行なう。 雰囲気ガスArの流量:30sccm ウェーハステージ温度:90℃ ICP電源パワー:1000W(450kHz) 基板バイアス電圧:100V(13.56MHz) 処理時間:60秒 このダミープラズマ処理を5枚のダミーウェーハについ
て順次繰り返す。
【0060】次いで、こうしたダミーウェーハのプラズ
マ処理を行なった直後に、次のロットの製品ウェーハの
BLM成膜前プラズマ処理を行なう。即ち、Al系電極
パッド32を臨む開口部40をパターニングしたフォト
レジスト膜38が形成されている製品ウェーハを、上記
図8及び図9に示すICP高密度プラズマ処理装置のプ
ラズマ処理室50内のウェーハステージ56上に搭載
し、このウェーハステージ56に内蔵されている静電吸
着電極66によって保持固定した後、上記の条件による
BLM成膜前プラズマ処理を行なう。
【0061】なお、このとき、ウェーハステージ56に
内蔵されているヒータにより製品ウェーハ表面の最高到
達温度は概ね120℃になるように制御する。 そし
て、上記第1の実施形態の図4に示されるように、この
BLM成膜前プラズマ処理により、半導体基板30上の
フォトレジスト膜38表面層は高密度プラズマ64から
イオンシースを介してほぼ垂直なAr+ イオン照射を受
け、その開口部40におけるフォトレジスト膜38端部
が加工されて、その形状がオーバーハング状に変形され
る。
【0062】次いで、上記第1の実施形態の図5に示さ
れるように、BLM成膜前プラズマ処理を行なった製品
ウェーハを、図8に示すICP高密度プラズマ処理装置
のプラズマ処理室50からゲートバルブを介して高真空
下で連結された成膜室に搬送した後、Cr膜/Cu膜/
Au膜が順に0.1μm/1.0μm/0.1μmの厚
さに積層された金属多層膜からなるBLM膜42を形成
する。このとき、開口部40におけるフォトレジスト膜
38端部はBLM成膜前プラズマ処理によってオーバー
ハング状になっていることから、そのオーバーハング状
のフォトレジスト膜38側壁面にはBLM膜が成膜され
ないため、基体全面に形成したBLM膜42は、開口部
40内のAl系電極パッド32上のBLM膜42とフォ
トレジスト膜38上のBLM膜42とに分断された状態
となる。
【0063】次いで、上記第1の実施形態の図6に示さ
れるように、リフトオフ技術を用いて、レジスト剥離液
に製品ウェーハを浸して加熱揺動処理を行ない、フォト
レジスト膜38と共にそのフォトレジスト膜38上のB
LM膜42を除去する一方、パッシベーション膜34に
開口した接続孔42を介してAl系電極パッド32に接
続するBLM膜42のみを残存させる。
【0064】次いで、上記第1の実施形態の図7に示さ
れるように、リフトオフ技術と高融点はんだの蒸着技術
を用いて、BLM膜42を被覆する高融点はんだ蒸着膜
を形成し、続いて、ウェットバック法を用いて、この高
融点はんだ蒸着膜にフラックス塗布を行なった後、加熱
処理により高融点はんだ蒸着膜を溶融して、BLM膜4
2に接続するはんだボールバンプ44を最終的に形成す
る。こうして、半導体基板30表面に形成したフリップ
チップICの接合部のAl系電極パッド32上にBLM
膜42を介してはんだボールバンプ44が形成されてい
る半導体装置を作製する。
【0065】次に、このようにして作製した半導体装置
を、従来の製造方法によって作製した半導体装置と比較
したところ、次のような結果となった。即ち、BLM成
膜前プラズマ処理を行なうICP高密度プラズマ処理装
置のプラズマ処理室50において、半導体基板上に熱酸
化膜を形成したダミーウェーハのプラズマ処理を行なっ
た直後にBLM成膜前プラズマ処理を行なって作製した
半導体装置を、従来のようにダミーウェーハのプラズマ
処理を行なわないまま数ロットの製品ウェーハのBLM
成膜前プラズマ処理を連続して行なって作製した半導体
装置と比較すると、リフトオフ法によりAl系電極パッ
ド32に接続するBLM膜42を形成する際に発生する
残渣不良が大幅に低減した。
【0066】また、BLM成膜前プラズマ処理を行なう
際に、製品ウェーハを1ロット処理する際の各ウェーハ
処理間におけるウェーハ温度を測定したところ、各ウェ
ーハ処理間におけるウェーハ温度のばらつきが上記第1
の実施形態のように静電吸着電極が内蔵されていない場
合よりも低減していることが確認された。そして、BL
M成膜前プラズマ処理後の残渣不良も上記第1の実施形
態の場合よりも更に低減した。その結果、デバイス製造
歩留りが従来よりも大幅に向上したのみならず、上記第
1の実施形態の場合よりも向上した。
【0067】以上のように本実施形態によれば、例えば
1ロット25枚の製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ
処理を連続して行なった後、次のロットの製品ウェーハ
のBLM成膜前プラズマ処理を開始する直前に、このB
LM成膜前プラズマ処理を行なうICP高密度プラズマ
処理装置のプラズマ処理室50において、半導体基板上
に熱酸化膜を形成したダミーウェーハのプラズマ処理を
行なうことにより、それまでに繰り返された製品ウェー
ハのBLM成膜前プラズマ処理によってフォトレジスト
膜38からスパッタ除去された有機物が蓄積されてプラ
ズマ処理室50内のインピーダンス等の状態が変化して
いても、ダミーウェーハからスパッタ除去されたシリコ
ン酸化膜がプラズマ処理室50内壁に付着して絶縁性を
向上させるため、プラズマ処理室50内のインピーダン
スマッチングが容易にとれるようになり、その直後の製
品ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理を終始安定した
プラズマ放電下において行なうことが可能となる。
【0068】従って、BLM膜42を介してAl系電極
パッド32に接続するはんだボールバンプ44を形成す
るバンプ量産ラインにおいて、製品ウェーハのBLM成
膜前プラズマ処理を繰り返し行なう場合であっても、上
記第1の実施形態の場合と同様の効果を奏し、Al系電
極パッド32に接続するBLM膜42を形成するリフト
オフ工程において従来発生していた残渣不良を大幅に低
減させて、高い良品歩留りを実現することができる。
【0069】また、本実施形態によれば、プラズマ処理
室50内のウェーハステージ56上に搭載した製品ウェ
ーハを保持固定させる手段としてウェーハステージ56
に内蔵された静電吸着電極66を用いていることによ
り、イオンシースを製品ウェーハ全面に渡って均一に形
成することが可能になると共に、製品ウェーハの温度分
布がウェーハ面内においてもウェーハ処理間においても
均一に制御することが可能になる。このため、より低圧
力雰囲気下でのプラズマ処理が可能となる高密度なプラ
ズマ発生源を用いていること相まって、高密度プラズマ
64中に多量に生成したイオン種Ar+ が散乱なくイオ
ンシースを介して垂直に製品ウェーハに入射するように
なり、このBLM成膜前プラズマ処理におけるAr+
オン照射によるフォトレジスト膜38端部の加工を製品
ウェーハ全面において均一に高速で効率良く実現するこ
とができる。
【0070】従って、このことによっても、最適のプロ
セスコンディションにおいてリフトオフ法によるAl系
電極パッド32に接続するBLM膜42が形成されるた
め、このリフトオフ工程において従来発生していた残渣
不良を大幅に低減させるばかりでなく、プラズマ処理室
10内のウェーハステージ14上に搭載した製品ウェー
ハを保持固定させる手段としてクランプを用いる上記第
1の実施形態の場合よりも更に低減させ、上記第1の実
施形態の場合以上の高い良品歩留りを実現することがで
きる。
【0071】また、製品ウェーハのBLM成膜前プラズ
マ処理を行なう際に、ウェーハステージ56に内蔵され
ているヒータによって製品ウェーハ表面の最高到達温度
が概ね120℃になるように制御していることにより、
フォトレジスト膜38端部の加工に必要十分な熱エネル
ギーが過不足なく供給されるため、静電吸着電極66を
用いてウェーハステージ56上に製品ウェーハを保持固
定させていること相まって、フォトレジスト膜38端部
の加工形状をウェーハ全面に渡って良好かつ安定なもの
とすることが可能になる。従って、このことによって
も、Al系電極パッド32に接続するBLM膜42の形
成を形成するリフトオフ工程において発生する残渣不良
を大幅に低減させて高い良品歩留りを実現することに寄
与することができる。
【0072】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態は、BLM膜を介して電極パッドに接続するはんだボ
ールバンプを形成するバンプ量産ラインにおいて、IC
P高密度プラズマ処理装置を用いてBLM成膜前プラズ
マ処理を行なう際に、上記第2の実施形態に従って、例
えば1ロット25枚の製品ウェーハを1ロット処理する
毎に同一のICP高密度プラズマ処理装置においてにダ
ミープラズマ処理を挟むことを繰り返した後、ICP高
密度プラズマ処理装置のプラズマ処理室の内壁表面の絶
縁抵抗を検知するモニター装置によって適当な時期を見
計らって、プラズマ処理室内の酸素プラズマクリーニン
グ処理を行なうものである。
【0073】なお、本実施形態に係るはんだバンプの製
造方法においてBLM膜の形成及びBLM成膜前プラズ
マ処理に使用するICP高密度プラズマ処理装置及びこ
のICP高密度プラズマ処理装置のウェーハステージに
内蔵された静電吸着電極を示す断面図は、上記第2の実
施形態の図8及び図9と同様であり、本実施形態に係る
はんだバンプの製造方法を説明するための工程断面図は
上記第1の実施形態の図2〜図7と同様であるため、そ
の図示を省略することとし、各構成要素を示す符号はそ
のまま使用する。
【0074】最初に、BLM膜の形成及びBLM成膜前
プラズマ処理に使用するICP高密度プラズマ処理装置
について説明する。本実施形態に係るICP高密度プラ
ズマ処理装置は、上記第2の実施形態の図8及び図9に
示されるものと同様の構成である。但し、図示はしない
が、このICP高密度プラズマ処理装置のプラズマ処理
室50の内壁に、その内壁表面の電気抵抗の経時変化を
検知するプローブを備えたモニター装置が設置されてい
る点に特徴がある。
【0075】次に、本実施形態に係るはんだバンプの製
造方法を説明する。先ず、上記第1の実施形態の図2に
示されるように、半導体基板30表面に形成した例えば
フリップチップIC(図示せず)の接合部に、Al系電
極パッド32を形成する。続いて、パッシベーション膜
34を基体全面に被覆した後、Al系電極パッド32上
に所定の寸法の接続孔36を開口する。
【0076】次いで、上記第1の実施形態の図3に示さ
れるように、基体全面にフォトレジスト膜38を塗布し
た後、このフォトレジスト膜38をパターニングして、
Al系電極パッド32及びその周囲のパッシベーション
膜34上に、接続孔36よりも大きい開口部40を形成
する。
【0077】また、このような製品ウェーハとは別に、
半導体基板上に約1μmの厚さの熱酸化膜を形成したウ
ェーハをダミーウェーハとして例えば5枚準備する。そ
して、例えば1ロット25枚の製品ウェーハのBLM成
膜前プラズマ処理を行なった後、次のロットの製品ウェ
ーハのBLM成膜前プラズマ処理を行なう直前に、この
5枚のダミーウェーハについてダミープラズマ処理を行
なう。即ち、半導体基板上に熱酸化膜を形成したダミー
ウェーハを、上記第2の実施形態の図8及び図9に示す
ICP高密度プラズマ処理装置のプラズマ処理室50内
のウェーハステージ56上に搭載して、前述したような
製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理と同一条件に
よるプラズマ処理を行なう。そして、このダミープラズ
マ処理を5枚のダミーウェーハについて順次繰り返す。
【0078】次いで、こうしたダミープラズマ処理を行
なった直後に、次のロットの製品ウェーハのBLM成膜
前プラズマ処理を行なう。即ち、Al系電極パッド32
を臨む開口部40をパターニングしたフォトレジスト膜
38が半導体基板30上に形成されている製品ウェーハ
をICP高密度プラズマ処理装置のプラズマ処理室50
内のウェーハステージ56上に搭載し、このウェーハス
テージ56に内蔵されている静電吸着電極66によって
保持固定した後、BLM成膜前プラズマ処理を行なう。
【0079】このようにして、1ロットの製品ウェーハ
のBLM成膜前プラズマ処理を行なう毎に、同一のIC
P高密度プラズマ処理装置のプラズマ処理室50におい
て半導体基板上に熱酸化膜を形成したダミーウェーハの
プラズマ処理を行ない、これを例えば数10ロットにつ
いて繰り返す。
【0080】その間、常時、又は定期的に、又は必要に
応じて適時、プラズマ処理室50の内壁に設置されてい
るモニター装置のプローブによってプラズマ処理室50
内壁表面の電気抵抗の経時変化を検知して、プラズマ処
理室50内壁表面の絶縁性の劣化状態を適確に把握す
る。そして、製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理
の繰り返しにより、プラズマ処理室50内壁表面の絶縁
性が劣化した時期を見計らって、下記の条件により、酸
素プラズマを用いたドライクリーニング処理を行なう。 O2 の流量:100sccm プラズマ処理室内の圧力:0.3Pa ウェーハステージ温度:90℃ ICP電源パワー:1000W(450kHz) 基板バイアス電圧:0V(13.56MHz) 処理時間:180秒
【0081】次いで、この酸素プラズマを用いたドライ
クリーニング処理を行なった後に、次のロットの製品ウ
ェーハのBLM成膜前プラズマ処理を行なう。即ち、A
l系電極パッド32を臨む開口部40をパターニングし
たフォトレジスト膜38が形成されている製品ウェーハ
をICP高密度プラズマ処理装置のプラズマ処理室50
内のウェーハステージ56上に搭載し、このウェーハス
テージ56に内蔵されている静電吸着電極66によって
保持固定した後、BLM成膜前プラズマ処理を行なう。
【0082】そして、上記第1の実施形態の図4に示さ
れるように、このBLM成膜前プラズマ処理により、半
導体基板30上のフォトレジスト膜38表面層はICP
高密度プラズマ64からイオンシースを介してほぼ垂直
なAr+ イオン照射を受け、その開口部40におけるフ
ォトレジスト膜38端部が加工されて、その形状がオー
バーハング状に変形される。
【0083】次いで、上記第1の実施形態の図5に示さ
れるように、BLM成膜前プラズマ処理を行なった製品
ウェーハを、図8に示すICP高密度プラズマ処理装置
のプラズマ処理室50からゲートバルブを介して高真空
下で連結された成膜室に搬送した後、Cr膜/Cu膜/
Au膜が順に0.1μm/1.0μm/0.1μmの厚
さに積層された金属多層膜からなるBLM膜42を、開
口部40内のAl系電極パッド32上のBLM膜42と
フォトレジスト膜38上のBLM膜42とに分断して形
成する。
【0084】次いで、上記第1の実施形態の図6に示さ
れるように、リフトオフ技術を用いて、レジスト剥離液
に製品ウェーハを浸して加熱揺動処理を行ない、フォト
レジスト膜38と共にそのフォトレジスト膜38上のB
LM膜42を除去する一方、パッシベーション膜34に
開口した接続孔42を介してAl系電極パッド32に接
続するBLM膜42のみを残存させる。
【0085】次いで、上記第1の実施形態の図7に示さ
れるように、リフトオフ技術と高融点はんだの蒸着技術
を用いて、BLM膜42を被覆する高融点はんだ蒸着膜
を形成し、続いて、ウェットバック法を用いて、この高
融点はんだ蒸着膜にフラックス塗布を行なった後、加熱
処理により高融点はんだ蒸着膜を溶融して、BLM膜4
2に接続するはんだボールバンプ44を最終的に形成す
る。こうして、半導体基板30表面に形成したフリップ
チップICの接合部のAl系電極パッド32上にBLM
膜42を介してはんだボールバンプ44が形成されてい
る半導体装置を作製する。
【0086】次に、このようにして作製した半導体装置
を、従来の製造方法によって作製した半導体装置と比較
したところ、次のような結果となった。即ち、BLM成
膜前プラズマ処理を行なうICP高密度プラズマ処理装
置のプラズマ処理室50において、酸素プラズマを用い
たドライクリーニング処理を行なった直後にBLM成膜
前プラズマ処理を行なって作製した半導体装置を、従来
のようにダミーウェーハのプラズマ処理を行なわないま
ま数ロットの製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理
を連続して行なって作製した半導体装置と比較すると、
リフトオフ法によりAl系電極パッド32に接続するB
LM膜42を形成する際に発生する残渣不良が大幅に低
減した。そして、その結果、デバイス製造歩留りが従来
よりも大幅に向上した。また、酸素プラズマを用いたド
ライクリーニング処理を行なう前の直近におけるダミー
プラズマ処理を行なった直後にBLM成膜前プラズマ処
理を行なって作製した半導体装置と比較しても、残渣不
良が更に低減した。そして、その結果、デバイス製造歩
留りも向上した。
【0087】以上のように本実施形態によれば、例えば
1ロット25枚の製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ
処理を行なう毎にダミープラズマ処理を行なっていて
も、それを10ロット以上の製品ウェーハについて繰り
返した場合にはプラズマ処理室50内壁表面の絶縁性が
次第に劣化していくが、このプラズマ処理室50内壁表
面の絶縁性の劣化状態をモニター装置のプローブによっ
て適確に把握し、適当な時期を見計らって酸素プラズマ
を用いたドライクリーニング処理を行なうことにより、
プラズマ処理室50内壁に蓄積された有機物が燃焼され
て効果的に除去されてプラズマ処理室50内壁表面の絶
縁性が再び回復するため、プラズマ処理室50内のイン
ピーダンスマッチングが容易にとれるようになるため、
その直後の製品ウェーハのBLM成膜前プラズマ処理を
終始安定したプラズマ放電下において行なうことが可能
となる。
【0088】従って、BLM膜42を介してAl系電極
パッド32に接続するはんだボールバンプ44を形成す
るバンプ量産ラインにおいて、上記第2の実施形態に係
るダミープラズマ処理を合間に挟みつつ製品ウェーハの
BLM成膜前プラズマ処理を長期に繰り返し行なう場合
であっても、Al系電極パッド32に接続するBLM膜
42を形成するリフトオフ工程における残渣不良を大幅
に低減させて、高い良品歩留りを実現することができ
る。
【0089】なお、上記第1〜第3の実施形態に基づい
て本発明を説明したが、本発明はこれら第1〜第3の実
施形態に何ら限定されるものではなく、半導体装置の構
造、BLM成膜前プラズマ処理を行なうプロセス装置、
BLM成膜前プラズマ処理を含むプロセス条件等は本発
明の主旨を逸脱しない範囲で適宜選択可能であることは
言うまでもない。例えば、上記第1〜第3の実施形態に
おいては、BLM成膜前プラズマ処理装置としてトライ
オード型RFプラズマ処理装置及びICP高密度プラズ
マ処理装置を用いた場合のプロセス例を示しているが、
トライオード型RFプラズマ処理装置の代わりに例えば
オーソドックスな平行平板型RFプラズマ処理装置を用
いてもよいし、ICP高密度プラズマ処理装置の代わり
に例えばECR(ElectronCyclotron Resonance)を利
用する有磁場μ波プラズマ装置であるECR高密度プラ
ズマ装置や、へリコン波(Helicon )と電子の相互作用
によって高密度プラズマを発生させるへリコン波高密度
プラズマ処理装置を用いても、本発明を適用することも
可能である。
【0090】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
るはんだバンプの製造方法によれば、次のような効果を
奏することができる。即ち、請求項1に係るはんだバン
プの製造方法によれば、レジストパターンが形成された
製品ウェーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を行な
う量産ラインにおいて、無機絶縁膜が表面に形成された
ダミーウェーハのプラズマ処理を一定の間隔をおいて行
なうことにより、それまでのバリアメタル成膜前プラズ
マ処理による有機物が蓄積されている処理室内壁にダミ
ーウェーハの無機絶縁膜からスパッタ除去されたシリコ
ン酸化膜等の絶縁物が付着して絶縁性を向上させるた
め、処理室内のインピーダンスマッチングが容易にとれ
るようになり、その後の製品ウェーハのバリアメタル成
膜前プラズマ処理を安定したプラズマ放電下において行
なうことが可能となる。従って、製品ウェーハのバリア
メタル成膜前プラズマ処理を繰り返し行なう場合であっ
ても、従来よりもプロセスを非常に安定化させ、残渣不
良を大きく低減させた再現性の高いウェーハ処理を実現
して、高い良品歩留りを達成することができる。
【0091】また、請求項2に係るはんだバンプの製造
方法によれば、レジストパターンが形成された製品ウェ
ーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を行なう量産ラ
インにおいて、O2 を含有する雰囲気中におけるプラズ
マ処理を上記請求項1の場合より長い間隔をおいて行な
うことにより、それまでのバリアメタル成膜前プラズマ
処理によって処理室内部に蓄積された有機物を燃焼させ
て効果的に除去するため、処理室内のインピーダンスマ
ッチングが容易にとれるようになり、その後の製品ウェ
ーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を終始安定した
プラズマ放電下において行なうことが可能となる。従っ
て、製品ウェーハのバリアメタル成膜前プラズマ処理を
繰り返し行なう場合であっても、従来よりもプロセスを
非常に安定化させ、残渣不良を大きく低減させた再現性
の高いウェーハ処理を実現して、高い良品歩留りを達成
することができる。
【0092】また、請求項3に係るはんだバンプの製造
方法によれば、上記請求項1又は2に係るはんだバンプ
の製造方法において、バリアメタル成膜前プラズマ処理
を行なう処理室の内壁表面の絶縁抵抗を検知するモニタ
ー装置が設置されていることにより、必要に応じて処理
室の内壁表面の絶縁抵抗を検知して、処理室内壁の絶縁
性の劣化状態を適確に把握することが可能になるため、
上記請求項1に係るダミープラズマ処理や上記請求項2
に係る酸素プラズマクリーニング処理を行う時期を適切
に決定して、最適な時期に効率良く運用することができ
る。
【0093】また、請求項4に係るはんだバンプの製造
方法によれば、上記請求項1〜3のいずれかに係るはん
だバンプの製造方法において、処理室内のウェーハステ
ージ上にウェーハを保持固定するための静電吸着電極が
設置されていることにより、製品ウェーハのバリアメタ
ル成膜前プラズマ処理を行なう際にクランプを用いてウ
ェーハを固定する必要がなくなるため、クランプに起因
するウェーハ周辺部におけるイオンシースの局所的な乱
れやウェーハ面内及びウェーハ処理間におけるウェーハ
温度分布のバラツキの発生を防止することが可能にな
る。従って、イオンシースをウェーハ全面に渡って均一
に形成し、ウェーハの温度分布をウェーハ面内において
もウェーハ処理間においても均一に制御することが可能
になるため、バリアメタル成膜前プラズマ処理によるレ
ジスト膜端部の加工形状をウェーハ全面に渡って良好か
つ安定なものにして、高い良品歩留りを達成することが
できる。
【0094】また、請求項5に係るはんだバンプの製造
方法によれば、上記請求項1〜4のいずれかに係るはん
だバンプの製造方法において、バリアメタル成膜前プラ
ズマ処理を行なう際のウェーハ表面の最高到達温度が1
00℃〜150℃であることにより、レジスト膜端部の
加工に必要な熱エネルギーを供給すると共に、レジスト
膜の耐熱温度を越える程の高温になることを防止するこ
とが可能になる。従って、ウェーハの温度を適切に制御
し、レジスト膜端部の加工に必要十分な熱エネルギーを
過不足なく供給することが可能になるため、バリアメタ
ル成膜前プラズマ処理によるレジスト膜端部の加工形状
をウェーハ全面に渡って良好かつ安定なものにして、高
い良品歩留りを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るはんだバンプの
製造方法においてBLM膜の形成及びBLM成膜前プラ
ズマ処理に使用するトライオード型RFプラズマ処理装
置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るはんだバンプの
製造方法を説明するための工程断面図(その1)であっ
て、半導体基板上のパッシベーション膜にAl系電極パ
ッドを臨む接続孔が開口された状態を示すものである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るはんだバンプの
製造方法を説明するための工程断面図(その2)であっ
て、パッシベーション膜上のフォトレジスト膜にAl系
電極パッドを臨む接続孔よりも大きな径の開口部が形成
された状態を示すものである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るはんだバンプの
製造方法を説明するための工程断面図(その3)であっ
て、半導体基板上に熱酸化膜を形成したダミーウェーハ
のプラズマ処理を行なった直後のBLM成膜前プラズマ
処理により、開口部におけるフォトレジスト膜端部がオ
ーバーハング状に加工変形された状態を示すものであ
る。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るはんだバンプの
製造方法を説明するための工程断面図(その4)であっ
て、開口部内のAl系電極パッド及びその周辺のパッシ
ベーション膜上とフォトレジスト膜上とに分断されてB
LM膜が形成された状態を示すものである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るはんだバンプの
製造方法を説明するための工程断面図(その5)であっ
て、リフトオフ技術により、パッシベーション膜に開口
した接続孔を介してAl系電極パッドに接続するBLM
膜が形成された状態を示すものである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るはんだバンプの
製造方法を説明するための工程断面図(その6)であっ
て、リフトオフ技術及びウェットバック法を用いた高融
点はんだ蒸着膜の加熱溶融により、Al系電極パッド上
にBLM膜を介してはんだボールバンプが形成された状
態を示すものである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るはんだバンプの
製造方法においてBLM膜の形成及びBLM成膜前プラ
ズマ処理に使用するICPをプラズマ発生源にもつ高密
度プラズマ処理装置を示す概略断面図である。
【図9】図8の高密度プラズマ処理装置のウェーハステ
ージに内蔵された静電吸着電極を示す拡大断面図であ
る。
【図10】従来のはんだバンプの製造方法を説明するた
めの工程断面図であって、半導体基板上のパッシベーシ
ョン膜に開口した接続孔を介してAl系電極パッドに接
続するBLM膜が形成された状態を示すものである。
【図11】従来のはんだバンプの製造方法を説明するた
めの工程断面図であって、十分に厚いフォトレジスト膜
にAl系電極パッド及びその周囲のパッシベーション膜
を露出させる開口部が形成された状態を示すものであ
る。
【図12】従来のはんだバンプの製造方法を説明するた
めの工程断面図であって、開口部内のBLM膜及びその
周囲のパッシベーション膜上とフォトレジスト膜上とに
分断されてはんだ蒸着膜が形成された状態を示すもので
ある。
【図13】従来のはんだバンプの製造方法を説明するた
めの工程断面図であって、リフトオフ技術により、BL
M膜を含めて開口部内の底面を被覆するはんだ蒸着膜が
形成された状態を示すものである。
【図14】従来のはんだバンプの製造方法を説明するた
めの工程断面図であって、ウェットバック法を用いたは
んだ蒸着膜の加熱溶融により、Al系電極パッド上にB
LM膜を介してはんだボールバンプが形成された状態を
示すものである。
【図15】従来のはんだバンプの製造方法におけるBL
M膜を形成するプロセスフローを説明するための工程断
面図であって、半導体基板上のパッシベーション膜にA
l系電極パッドを臨む接続孔が開口された状態を示すも
のである。
【図16】従来のはんだバンプの製造方法におけるBL
M膜を形成するプロセスフローを説明するための工程断
面図であって、パッシベーション膜上のフォトレジスト
膜にAl系電極パッドを臨む接続孔よりも大きな径の開
口部が形成された状態を示すものである。
【図17】従来のはんだバンプの製造方法におけるBL
M膜を形成するプロセスフローを説明するための工程断
面図であって、BLM成膜前プラズマ処理により、開口
部におけるフォトレジスト膜端部がオーバーハング状に
加工変形された状態を示すものである。
【図18】従来のはんだバンプの製造方法におけるBL
M膜を形成するプロセスフローを説明するための工程断
面図であって、開口部内のAl系電極パッド及びその周
辺のパッシベーション膜上とフォトレジスト膜上とに分
断されてBLM膜が形成された状態を示すものである。
【図19】従来のはんだバンプの製造方法におけるBL
M膜を形成するプロセスフローを説明するための工程断
面図であって、リフトオフ技術により、パッシベーショ
ン膜に開口した接続孔を介してAl系電極パッドに接続
するBLM膜が形成された状態を示すものである。
【図20】従来のはんだバンプの製造方法におけるBL
M膜を形成する際に、パッシベーション膜上にBLM破
片及びこれに覆われたレジスト破片等からなるリフトオ
フ残渣が生じる様子を示す断面図である。
【図21】従来のスパッタ装置のプラズマ処理室内にお
いて、クランプを用いてウェーハステージ上に搭載した
ウェーハをメカニカルに保持固定してBLM成膜前プラ
ズマ処理を行なっている様子を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10…プラズマ処理室、12…陽極板、14…陰極板兼
用のウェーハステージ、16…格子電極、18…結合コ
ンデンサ、20…プラズマ生成電源、22…結合コンデ
ンサ、24…基板バイアス電源、26…被処理ウェー
ハ、28…プラズマ、30…半導体基板、32…Al系
電極パッド、34…パッシベーション膜、36…接続
孔、38…フォトレジスト膜、40…開口部、42…B
LM膜、44…はんだボールバンプ、50…プラズマ処
理室、52…誘導結合コイル、54…IPC電源、56
…ウェーハステージ、58…結合コンデンサ、60…基
板バイアス電源、62…被処理ウェーハ、64…高密度
プラズマ、66…静電吸着電極、68…直流電源、70
…冷媒が流れる通路、72…開孔部、80…半導体基
板、82…Al系電極パッド、84…パッシベーション
膜、86…BLM膜、86a…BLM破片、88…フォ
トレジスト膜、90…開口部、92…はんだ蒸着膜、9
4…はんだボールバンプ、96…接続孔、98…フォト
レジスト膜、98a…レジスト破片、100…開口部、
102…リフトオフ残渣、110…ウェーハステージ、
112…ウェーハ、114…クランプ、116…RFプ
ラズマ、118…ヒータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだボールと電極パッドとの間に介在
    させるバリアメタル膜をリフトオフ法を用いて形成する
    はんだバンプの製造方法であって、 所定のレジストパターンが形成されたウェーハのバリア
    メタル成膜前プラズマ処理を行なう前に、前記バリアメ
    タル成膜前プラズマ処理を行なう処理室内において、予
    め無機絶縁膜が表面に形成されたダミーウェーハを用い
    て、プラズマ処理を行なうことを特徴とするはんだバン
    プの製造方法。
  2. 【請求項2】 はんだボールと電極パッドとの間に介在
    させるバリアメタル膜をリフトオフ法を用いて形成する
    はんだバンプの製造方法であって、 所定のレジストパターンが形成されたウェーハのバリア
    メタル成膜前プラズマ処理を行なう前に、前記バリアメ
    タル成膜前プラズマ処理を行なう処理室内において、酸
    素を含有する雰囲気中におけるプラズマ処理を行なうこ
    とを特徴とするはんだバンプの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のはんだバンプの
    製造方法において、 前記処理室に、前記処理室の内壁表面の絶縁抵抗を検知
    するモニター装置が設置されていることを特徴とするは
    んだバンプの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のはんだバンプの
    製造方法において、 前記処理室内のウェーハステージ上に前記ウェーハを保
    持固定するための静電吸着電極が設置されていることを
    特徴とするはんだバンプの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のはんだバンプの
    製造方法において、 前記バリアメタル成膜前プラズマ処理を行なう際の前記
    ウェーハ表面の最高到達温度が、100℃乃至150℃
    であることを特徴とするはんだバンプの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1294635C (zh) * 2000-05-01 2007-01-10 精工爱普生株式会社 凸起的形成方法、半导体器件的制造方法
KR100699892B1 (ko) 2006-01-20 2007-03-28 삼성전자주식회사 솔더접합신뢰도 개선을 위한 락킹 구조를 갖는 반도체 소자및 인쇄회로기판

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