JPH1122005A - 木造軸組の仕口形成方法、およびそれに使用する木造軸組用仕口金具 - Google Patents
木造軸組の仕口形成方法、およびそれに使用する木造軸組用仕口金具Info
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- JPH1122005A JPH1122005A JP17345797A JP17345797A JPH1122005A JP H1122005 A JPH1122005 A JP H1122005A JP 17345797 A JP17345797 A JP 17345797A JP 17345797 A JP17345797 A JP 17345797A JP H1122005 A JPH1122005 A JP H1122005A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 建て方段階に横架材を柱材に仮組立てが可能
で、強力な接合構造を実現する新規な構造の木造軸組構
造仕口金具、およびそれを使用した木造軸組の仕口形成
方法を提供する。 【解決手段】 切欠き受け孔13に対応させて穿設した
横架材ボルト挿通孔に貫通状とした吊り用刺通し金具4
を仮支持させ、その間に、同ボルト挿通孔群14,1
4,……の中に設けた楔孔を含むボルト挿通孔14の楔
孔に向け、当該ボルト挿通孔14に対応する横架材ボル
ト挿通孔14に位置合せピンを打ち込み、その過程で、
残りのボルト挿通孔14,14,……、15,15,…
…に、それらに対応させて予め穿設した横架材挿通孔5
4,54,……、および/または55,55,……を合
致させると共に、吊り用刺通し金具4の切欠き受け孔に
よる仮支持状態を解放するようにした、木造軸組の仕口
形成方法である。
で、強力な接合構造を実現する新規な構造の木造軸組構
造仕口金具、およびそれを使用した木造軸組の仕口形成
方法を提供する。 【解決手段】 切欠き受け孔13に対応させて穿設した
横架材ボルト挿通孔に貫通状とした吊り用刺通し金具4
を仮支持させ、その間に、同ボルト挿通孔群14,1
4,……の中に設けた楔孔を含むボルト挿通孔14の楔
孔に向け、当該ボルト挿通孔14に対応する横架材ボル
ト挿通孔14に位置合せピンを打ち込み、その過程で、
残りのボルト挿通孔14,14,……、15,15,…
…に、それらに対応させて予め穿設した横架材挿通孔5
4,54,……、および/または55,55,……を合
致させると共に、吊り用刺通し金具4の切欠き受け孔に
よる仮支持状態を解放するようにした、木造軸組の仕口
形成方法である。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、木造住宅等の木造軸組構造
における梁や桁等の横架材と柱材とを接合する方法、お
よびそれに使用する建築金具に関し、建て方段階に横架
材を柱材に仮組立てが可能になると共に、最終的な接合
段階では両者が極めて強力な接合構造を実現し得るよう
にした新規な構成からなる木造軸組の仕口形成方法と、
それに使用する木造軸組構造用仕口金具とを提供しよう
とするものである。
における梁や桁等の横架材と柱材とを接合する方法、お
よびそれに使用する建築金具に関し、建て方段階に横架
材を柱材に仮組立てが可能になると共に、最終的な接合
段階では両者が極めて強力な接合構造を実現し得るよう
にした新規な構成からなる木造軸組の仕口形成方法と、
それに使用する木造軸組構造用仕口金具とを提供しよう
とするものである。
【0002】
【従来の技術】我が国の木造住宅業界は、在来からの軸
組構造を基本とする和風建築様式に拘って現場建築施工
を主体とする建築業者、あるいは大壁構造を基本とする
洋風建築様式を取り入れ、工場生産体制を追及するプレ
ファブ建築業者の如何を問わず、住宅の高品質化、低価
格化、工期の短期化等総合的な見地から、長年に渡って
品質の向上を目指し続けてきており、しかも、同業他社
との差別化を図る必要性も加わって、その開発、研究競
争は激化の一途を辿り、その結果、最近の木造住宅にお
いては、その品質をかなり高い水準にまで引き揚げるこ
とに成功してきている。
組構造を基本とする和風建築様式に拘って現場建築施工
を主体とする建築業者、あるいは大壁構造を基本とする
洋風建築様式を取り入れ、工場生産体制を追及するプレ
ファブ建築業者の如何を問わず、住宅の高品質化、低価
格化、工期の短期化等総合的な見地から、長年に渡って
品質の向上を目指し続けてきており、しかも、同業他社
との差別化を図る必要性も加わって、その開発、研究競
争は激化の一途を辿り、その結果、最近の木造住宅にお
いては、その品質をかなり高い水準にまで引き揚げるこ
とに成功してきている。
【0003】しかし、木造住宅業界全体を更に分析して
みると、その品質管理の高さやデザイン力、工期等の有
利さからか、プレファブ建築工法による木造住宅の伸び
が目覚ましく、したがって、現場施工を主体として伝統
的な軸組工法による木造住宅を供給し続ける建築業者に
とっては一般的に極めて厳しい状況となってしまってい
るが、しかし、我が国の伝統の根強さから、特に郡部に
おいては、引き続き外観の美しい天然木を使用した伝統
的な軸組工法による木造住宅の人気もそれなりに持続し
ていて、在来からの地方の建築業者は、それらの傾向に
辛うじて支えられつつ、進展を続けるプレファブ建築業
者への対抗意識を駆り立てている。
みると、その品質管理の高さやデザイン力、工期等の有
利さからか、プレファブ建築工法による木造住宅の伸び
が目覚ましく、したがって、現場施工を主体として伝統
的な軸組工法による木造住宅を供給し続ける建築業者に
とっては一般的に極めて厳しい状況となってしまってい
るが、しかし、我が国の伝統の根強さから、特に郡部に
おいては、引き続き外観の美しい天然木を使用した伝統
的な軸組工法による木造住宅の人気もそれなりに持続し
ていて、在来からの地方の建築業者は、それらの傾向に
辛うじて支えられつつ、進展を続けるプレファブ建築業
者への対抗意識を駆り立てている。
【0004】こうした在来からの建築業者には、左官や
大工等といった特殊技能に関わる職人不足という極めて
深刻な内部事情もあって、かなり早い時期から、木造軸
組構造の骨格をなす部材、即ち土台や梁、桁、火打ち等
といった横架材や、柱、束等は、仕口、接ぎ手部分を含
む殆ど全ての加工箇所を作業場内の工作機械によって切
込み加工し、可能な限り建築部材を工場生産化して建築
現場における繁雑な手作業を極力省略してしまうような
努力が続けられており、その結果、従来からの現場加工
を中心にしてきたものに比較し、部材の加工寸法精度は
かえって著しく向上してきていて、品質管理面でプレフ
ァブ建築工法によるものに決して引けを取らない程に向
上してきている。
大工等といった特殊技能に関わる職人不足という極めて
深刻な内部事情もあって、かなり早い時期から、木造軸
組構造の骨格をなす部材、即ち土台や梁、桁、火打ち等
といった横架材や、柱、束等は、仕口、接ぎ手部分を含
む殆ど全ての加工箇所を作業場内の工作機械によって切
込み加工し、可能な限り建築部材を工場生産化して建築
現場における繁雑な手作業を極力省略してしまうような
努力が続けられており、その結果、従来からの現場加工
を中心にしてきたものに比較し、部材の加工寸法精度は
かえって著しく向上してきていて、品質管理面でプレフ
ァブ建築工法によるものに決して引けを取らない程に向
上してきている。
【0005】このような努力にも拘らず、伝統的な軸組
工法による建築では、予め乾燥処理や防腐や防虫等の薬
剤処理がなされていても、天然木を主要な軸組部材に使
用している宿命として、木材品質のばらつきや歪みの発
生を止めることは極めて難しく、折角作業場において高
精度に加工してきた軸組部材も、建て方段階では加工部
分に寸法変化を生じさてしまうことも多く、そのため、
部材同士による仕口構造や接ぎ手構造を強度の点で設計
どおりのものに作り上げることが困難になるという現実
的な課題を抱え続けたままとなっており、しかも、省力
化のために実施しようとしている工作機械による切り出
し加工自体も、伝統的な技術を引き継ぐ職人の数が減る
一方であって、複雑な仕口や接ぎ手が解らず、折角の機
械加工さえも生かせなくなりつつあるという厄介な問題
もあって、これまでの木造軸組工法を実施、継続してい
くための背景基盤が、今後益々揺らいでいくのではない
かと危惧されている。
工法による建築では、予め乾燥処理や防腐や防虫等の薬
剤処理がなされていても、天然木を主要な軸組部材に使
用している宿命として、木材品質のばらつきや歪みの発
生を止めることは極めて難しく、折角作業場において高
精度に加工してきた軸組部材も、建て方段階では加工部
分に寸法変化を生じさてしまうことも多く、そのため、
部材同士による仕口構造や接ぎ手構造を強度の点で設計
どおりのものに作り上げることが困難になるという現実
的な課題を抱え続けたままとなっており、しかも、省力
化のために実施しようとしている工作機械による切り出
し加工自体も、伝統的な技術を引き継ぐ職人の数が減る
一方であって、複雑な仕口や接ぎ手が解らず、折角の機
械加工さえも生かせなくなりつつあるという厄介な問題
もあって、これまでの木造軸組工法を実施、継続してい
くための背景基盤が、今後益々揺らいでいくのではない
かと危惧されている。
【0006】そのため、例えば仕口構造の場合であれ
ば、接合すべき縦、横の部材の中の一方に、特殊な構造
に成形した接合金具を取り付け、他方には接合金具に接
続する最低限の加工(例えば直線的な溝加工や孔開け加
工等)を施したものとするだけで、それらの構造を精密
且つ安定したものに実現できるようにした、言わば鉄骨
構造並の仕口構造や接ぎ手構造となる軸組構造のための
様々な接合金具やそれを使った仕口あるいは接ぎ手構造
等が、これまでにも多数開発、提供されてきている。
ば、接合すべき縦、横の部材の中の一方に、特殊な構造
に成形した接合金具を取り付け、他方には接合金具に接
続する最低限の加工(例えば直線的な溝加工や孔開け加
工等)を施したものとするだけで、それらの構造を精密
且つ安定したものに実現できるようにした、言わば鉄骨
構造並の仕口構造や接ぎ手構造となる軸組構造のための
様々な接合金具やそれを使った仕口あるいは接ぎ手構造
等が、これまでにも多数開発、提供されてきている。
【0007】そうした事例の代表的なものの一つとし
て、実公平1−22003号公報に開示された考案で
は、柱と、この柱頭辺りに水平に突き合わせ、接合しな
ければならない一対の横架材との仕口構造として、新た
な仕口金具による仕口構造が提案されている。これら水
平に突き合わされる2本の横架材の互いの端部と、この
突き合わせ端部直下に位置する柱材部分との夫々には、
互いに連続し、上方に1本の細溝状に開口する嵌合溝が
形成され、これらの嵌合溝の夫々に対して水平なボルト
を合計3本貫通させ、該嵌合溝に1枚の仕口金具を上方
から打ち込むことにより、全ての水平なボルトが1つの
仕口金具に嵌合されるように構成されるようにしたもの
であり、該仕口金具の各ボルトが嵌合される部分には、
先端(下端)側に向かうに従って拡開する傾斜部分が予
め形成されていて、柱と横架材との間に多少の隙間があ
ったとしても、仕口金具を打ち込む過程で、ボルトが強
制的に誘導され、接合状態にある部材同士が引き寄せら
れて、最終的に設計どおりの正確な位置関係に落ち着く
ようにしている。
て、実公平1−22003号公報に開示された考案で
は、柱と、この柱頭辺りに水平に突き合わせ、接合しな
ければならない一対の横架材との仕口構造として、新た
な仕口金具による仕口構造が提案されている。これら水
平に突き合わされる2本の横架材の互いの端部と、この
突き合わせ端部直下に位置する柱材部分との夫々には、
互いに連続し、上方に1本の細溝状に開口する嵌合溝が
形成され、これらの嵌合溝の夫々に対して水平なボルト
を合計3本貫通させ、該嵌合溝に1枚の仕口金具を上方
から打ち込むことにより、全ての水平なボルトが1つの
仕口金具に嵌合されるように構成されるようにしたもの
であり、該仕口金具の各ボルトが嵌合される部分には、
先端(下端)側に向かうに従って拡開する傾斜部分が予
め形成されていて、柱と横架材との間に多少の隙間があ
ったとしても、仕口金具を打ち込む過程で、ボルトが強
制的に誘導され、接合状態にある部材同士が引き寄せら
れて、最終的に設計どおりの正確な位置関係に落ち着く
ようにしている。
【0008】しかしながら、上述の仕口金具を使用した
仕口構造は、仕口金具を打ち込む前の建て方段階におい
て、接合すべき部材同士は全く無関係な状態に独立、分
離したままであり、建て方に際しては、不安定な構造で
立設状となっている柱材の仕口金具取り付け位置辺りに
作業者が止まり、クレーン等で吊り上げた横架材の接合
すべき端部を引き寄せ、作業者の力とクレーン操作との
連携作業によって横架材端部を柱材に接合させ、ボルト
孔がずれてしまわない中に素早くボルト挿通作業を実
施、完了してしまわなければならなず、その間の両者の
関係は極めて不安定な状態のままで、最終的に仕口構造
が所定の如くに実現されるとしても、安全性や作業効率
等の作業性の面においては未だ課題を残していて、実用
価値の劣るものでしかなかった。
仕口構造は、仕口金具を打ち込む前の建て方段階におい
て、接合すべき部材同士は全く無関係な状態に独立、分
離したままであり、建て方に際しては、不安定な構造で
立設状となっている柱材の仕口金具取り付け位置辺りに
作業者が止まり、クレーン等で吊り上げた横架材の接合
すべき端部を引き寄せ、作業者の力とクレーン操作との
連携作業によって横架材端部を柱材に接合させ、ボルト
孔がずれてしまわない中に素早くボルト挿通作業を実
施、完了してしまわなければならなず、その間の両者の
関係は極めて不安定な状態のままで、最終的に仕口構造
が所定の如くに実現されるとしても、安全性や作業効率
等の作業性の面においては未だ課題を残していて、実用
価値の劣るものでしかなかった。
【0009】本願発明者は、上記のような実態に鑑み、
建て方段階で作業者の力に頼ることもなく、しかも早期
の中にクレーン等による吊り下げ作業を解除でき、且つ
最終的に部材同士が仕口箇所で互いに引き寄せられて緊
結されるようにした仕口形成方法と、それに使用する建
築金具の必要性に着目し、逸早く開発、研究に着手し、
長期に渡る試行錯誤と幾多の試作実験とを繰り返してき
た結果、今回、遂に新規な構成からなる木造軸組の仕口
形成方法と、それに使用する木造軸組構造用仕口金具と
を完成、実用化することに成功したものである。以下で
は、図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例と共
に、この発明の構成を詳述することとする。
建て方段階で作業者の力に頼ることもなく、しかも早期
の中にクレーン等による吊り下げ作業を解除でき、且つ
最終的に部材同士が仕口箇所で互いに引き寄せられて緊
結されるようにした仕口形成方法と、それに使用する建
築金具の必要性に着目し、逸早く開発、研究に着手し、
長期に渡る試行錯誤と幾多の試作実験とを繰り返してき
た結果、今回、遂に新規な構成からなる木造軸組の仕口
形成方法と、それに使用する木造軸組構造用仕口金具と
を完成、実用化することに成功したものである。以下で
は、図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例と共
に、この発明の構成を詳述することとする。
【0010】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される木
造軸組の仕口形成方法は、基本的に、次のような構成か
ら成り立っている。即ち、金具本体ウエブ部を柱材側面
所定位置に接続、固定した割込み金具の、金具本体フラ
ンジ部に穿設した2列以上のボルト挿通孔群の中の、何
れかのボルト挿通孔群に属し、フランジ部の上端に形成
してなる切欠き受け孔に、該切欠き受け孔に対応させて
予め穿設してある横架材ボルト挿通孔に貫通状とした吊
り用刺通し金具を載置状として横架材を仮支持させ、そ
の間に、何れかのボルト挿通孔群の中に設けた楔孔を含
むボルト挿通孔の楔孔に向け、当該ボルト挿通孔に対応
させて予め穿設した横架材ボルト挿通孔に位置合せピン
を打ち込み、その過程で、残りのフランジ部ボルト挿通
孔に、それらに対応させて予め穿設した横架材ボルト挿
通孔を合致させ、定着ボルトおよび/または位置合せピ
ンを打ち込むと共に、吊り用刺通し金具の切欠き受け孔
による仮支持状態を解放して仕口を形成するようにした
木造軸組の仕口形成方法である。
らも明確に理解されるように、この発明に包含される木
造軸組の仕口形成方法は、基本的に、次のような構成か
ら成り立っている。即ち、金具本体ウエブ部を柱材側面
所定位置に接続、固定した割込み金具の、金具本体フラ
ンジ部に穿設した2列以上のボルト挿通孔群の中の、何
れかのボルト挿通孔群に属し、フランジ部の上端に形成
してなる切欠き受け孔に、該切欠き受け孔に対応させて
予め穿設してある横架材ボルト挿通孔に貫通状とした吊
り用刺通し金具を載置状として横架材を仮支持させ、そ
の間に、何れかのボルト挿通孔群の中に設けた楔孔を含
むボルト挿通孔の楔孔に向け、当該ボルト挿通孔に対応
させて予め穿設した横架材ボルト挿通孔に位置合せピン
を打ち込み、その過程で、残りのフランジ部ボルト挿通
孔に、それらに対応させて予め穿設した横架材ボルト挿
通孔を合致させ、定着ボルトおよび/または位置合せピ
ンを打ち込むと共に、吊り用刺通し金具の切欠き受け孔
による仮支持状態を解放して仕口を形成するようにした
木造軸組の仕口形成方法である。
【0011】具体的には、金具本体ウエブ部のボルト挿
通孔と、その位置に合わせて穿設した柱材のボルト挿通
孔とを貫通状にした固定ボルト・ナットにより、割込み
金具を柱材側面所定位置に接続、固定する一方、接続す
べき横架材には、その木口から金具本体フランジ部の位
置と突出幅とに合わせて予め接続縦溝を形成すると共
に、同フランジ部ボルト挿通孔位置に合わせて予め横架
材ボルト挿通孔を形成しておき、それら横架材ボルト挿
通孔の中、金具本体フランジ部ボルト挿通孔群の中の切
欠き受け孔に対応する横架材ボルト挿通孔に吊り用刺通
し金具を貫通させ、横架材両側面から突出した吊り用刺
通し金具両端を使って横架材を前記割込み金具よりも上
に吊り上げた後、横架材木口に形成した接続縦溝を、割
込み金具の金具本体フランジ部に嵌合したまま、吊り用
刺通し金具が金具本体フランジ部の切欠き受け孔に載置
状となるまで下降して仮保持状とすることにより、柱材
側面所定位置に固定、突出状とした割込み金具の金具本
体フランジ部ボルト挿通孔の夫々に対し、該横架材の対
応する各ボルト挿通孔全てを略合致状とした上、金具本
体フランジ部ボルト挿通孔群の中の楔孔に対応する横架
材ボルト挿通孔に位置合せピンを貫通状に打ち込み、横
架材ボルト挿通孔全てを割込み金具の金具本体フランジ
部ボルト挿通孔に正しく合致させ、吊り用刺通し金具を
抜き取ってしまうと共に、位置合せピンの打ち込まれて
いないその他のボルト挿通孔には、緊締ボルト・ナット
および/または位置合せピンを貫通、固定して仕口を形
成するようにした構成を要旨とする木造軸組構造の仕口
形成方法である。
通孔と、その位置に合わせて穿設した柱材のボルト挿通
孔とを貫通状にした固定ボルト・ナットにより、割込み
金具を柱材側面所定位置に接続、固定する一方、接続す
べき横架材には、その木口から金具本体フランジ部の位
置と突出幅とに合わせて予め接続縦溝を形成すると共
に、同フランジ部ボルト挿通孔位置に合わせて予め横架
材ボルト挿通孔を形成しておき、それら横架材ボルト挿
通孔の中、金具本体フランジ部ボルト挿通孔群の中の切
欠き受け孔に対応する横架材ボルト挿通孔に吊り用刺通
し金具を貫通させ、横架材両側面から突出した吊り用刺
通し金具両端を使って横架材を前記割込み金具よりも上
に吊り上げた後、横架材木口に形成した接続縦溝を、割
込み金具の金具本体フランジ部に嵌合したまま、吊り用
刺通し金具が金具本体フランジ部の切欠き受け孔に載置
状となるまで下降して仮保持状とすることにより、柱材
側面所定位置に固定、突出状とした割込み金具の金具本
体フランジ部ボルト挿通孔の夫々に対し、該横架材の対
応する各ボルト挿通孔全てを略合致状とした上、金具本
体フランジ部ボルト挿通孔群の中の楔孔に対応する横架
材ボルト挿通孔に位置合せピンを貫通状に打ち込み、横
架材ボルト挿通孔全てを割込み金具の金具本体フランジ
部ボルト挿通孔に正しく合致させ、吊り用刺通し金具を
抜き取ってしまうと共に、位置合せピンの打ち込まれて
いないその他のボルト挿通孔には、緊締ボルト・ナット
および/または位置合せピンを貫通、固定して仕口を形
成するようにした構成を要旨とする木造軸組構造の仕口
形成方法である。
【0012】
【関連する発明1】上記したこの発明の仕口形成方法に
は、次のとおりの構成から木造軸組構造用仕口金具を使
用することによって実現される。その構成の要旨は、ウ
エブ部に1枚または複数枚のフランジ部が一体成形され
て平面視略「T」字状、「L」字状、横転「コ」字状ま
たは「E」字状としてなる金具本体のフランジ部(複数
枚のときは全てのフランジ部共通)に、上下方向に所定
間隔を置いた複数個のボルト挿通孔を少なくとも2列配
置に穿設し、しかも、その中の何れか1列のボルト挿通
孔群には、ウエブ部から離れる方向に窄む楔孔、および
上部を開放した切欠き受け孔を含むボルト挿通孔が形成
され、更に同ウエブ部にも上下方向に所定間隔を置いた
ボルト挿通孔を形成してなる割込み金具と、先端側に先
細部を備え、前記割込み金具の楔孔を含むボルト挿通孔
に挿入、使用される位置合せピンと、接続すべき横架材
木口近傍に横断状に挿通されたまま、前記割込み金具の
切欠き受け孔に嵌合、仮支持状にされる吊り用刺通し金
具との組み合わせからなる木造軸組構造用仕口金具であ
る。
は、次のとおりの構成から木造軸組構造用仕口金具を使
用することによって実現される。その構成の要旨は、ウ
エブ部に1枚または複数枚のフランジ部が一体成形され
て平面視略「T」字状、「L」字状、横転「コ」字状ま
たは「E」字状としてなる金具本体のフランジ部(複数
枚のときは全てのフランジ部共通)に、上下方向に所定
間隔を置いた複数個のボルト挿通孔を少なくとも2列配
置に穿設し、しかも、その中の何れか1列のボルト挿通
孔群には、ウエブ部から離れる方向に窄む楔孔、および
上部を開放した切欠き受け孔を含むボルト挿通孔が形成
され、更に同ウエブ部にも上下方向に所定間隔を置いた
ボルト挿通孔を形成してなる割込み金具と、先端側に先
細部を備え、前記割込み金具の楔孔を含むボルト挿通孔
に挿入、使用される位置合せピンと、接続すべき横架材
木口近傍に横断状に挿通されたまま、前記割込み金具の
切欠き受け孔に嵌合、仮支持状にされる吊り用刺通し金
具との組み合わせからなる木造軸組構造用仕口金具であ
る。
【0013】この発明の木造軸組の仕口形成方法を詳細
に説明する前に、先ず、それに使用する木造軸組構造用
仕口金具の構成について触れると、該仕口金具となる割
込み金具、および位置合せピン、吊り用刺通し金具は、
基本的に鋼材によって成形加工されるが、鋼材に相当す
る機械的強度や耐熱性等所要の性状を有していれば、工
業用プラスチックス等をはじめとするの他の素材からな
るものとすることも可能である。
に説明する前に、先ず、それに使用する木造軸組構造用
仕口金具の構成について触れると、該仕口金具となる割
込み金具、および位置合せピン、吊り用刺通し金具は、
基本的に鋼材によって成形加工されるが、鋼材に相当す
る機械的強度や耐熱性等所要の性状を有していれば、工
業用プラスチックス等をはじめとするの他の素材からな
るものとすることも可能である。
【0014】割込み金具は、この仕口金具の中心を成す
部材であって、仕口構造形成箇所の柱材側面に接続、固
定されて横架材接続方向に突出状とされた上、横架材木
口側に形成した接続縦溝に挿入状とされ、該割込み金具
および横架材を共に横断状に緊結ボルト・ナットを挿通
して割込み金具と横架材とを一体化することにより、最
終的に柱材所定側面位置に横架材を突き付け、接続した
構造を実現する(従前からの一般的な仕口構造では、柱
側の顎掛けほぞ穴に横架材木口のほぞを差し込み、同木
口の一部を顎掛け支持するようにした構造に代替する)
機能を果たすものである。
部材であって、仕口構造形成箇所の柱材側面に接続、固
定されて横架材接続方向に突出状とされた上、横架材木
口側に形成した接続縦溝に挿入状とされ、該割込み金具
および横架材を共に横断状に緊結ボルト・ナットを挿通
して割込み金具と横架材とを一体化することにより、最
終的に柱材所定側面位置に横架材を突き付け、接続した
構造を実現する(従前からの一般的な仕口構造では、柱
側の顎掛けほぞ穴に横架材木口のほぞを差し込み、同木
口の一部を顎掛け支持するようにした構造に代替する)
機能を果たすものである。
【0015】したがって、この割込み金具は、その金具
本体の柱材側面所定箇所に当接されるウエブ部と、該ウ
エブ部に対し、横架材接続方向に突設状に一体化される
フランジ部とから構成されていて、ウエブ部は、柱材
(通常、断面105〜120mm角)に接続される横架材
木口形状に略相当するか、やや小さめの形状(即ち、略
105〜120mm×横架材背寸法)のものであって、2
〜4箇所程度のボルト挿通孔が縦方向所定間隔置きに穿
設されていて、それに合わせて穿設した柱材のボルト挿
通孔に合致させ、両者を横断、貫通状とした固定ボルト
・ナットで柱材側面所定箇所に接続、一体化されること
になる。
本体の柱材側面所定箇所に当接されるウエブ部と、該ウ
エブ部に対し、横架材接続方向に突設状に一体化される
フランジ部とから構成されていて、ウエブ部は、柱材
(通常、断面105〜120mm角)に接続される横架材
木口形状に略相当するか、やや小さめの形状(即ち、略
105〜120mm×横架材背寸法)のものであって、2
〜4箇所程度のボルト挿通孔が縦方向所定間隔置きに穿
設されていて、それに合わせて穿設した柱材のボルト挿
通孔に合致させ、両者を横断、貫通状とした固定ボルト
・ナットで柱材側面所定箇所に接続、一体化されること
になる。
【0016】これに対し、金具本体フランジ部は、上記
フランジ部から、接続すべき横架材方向へ屈曲成形また
は熔着、一体化されて突出状とされ、ウエブ部と相俟っ
て平面視で略「T」字状、「L」字状、横転「コ」字状
または「E」字状を構成するものであり、その突出幅寸
法は、横架材ボルト緊結に必要とされる木材繊維方向剪
断耐力との兼ね合いで設定され、通常、その設定された
幅内に、少なくともウエブ部から離れる方向に所定間隔
を隔てて2列のボルト挿通孔群が形成されることとな
り、その2列の中の何れか1列、望ましくは先端側の1
列のボルト挿通孔群には、ウエブ部から離れる方向に窄
む、略横倒し水滴状輪郭の楔孔が最低1個と、上端を開
放し、緊結ボルト断面よりも大きい横幅寸法に形成して
なる切欠き受け孔(したがって、その列のボルト挿通孔
群の中の最上位のボルト挿通孔が変形、加工されること
となって、厳密な意味での孔とはならない)とが含まれ
ていなければならない。
フランジ部から、接続すべき横架材方向へ屈曲成形また
は熔着、一体化されて突出状とされ、ウエブ部と相俟っ
て平面視で略「T」字状、「L」字状、横転「コ」字状
または「E」字状を構成するものであり、その突出幅寸
法は、横架材ボルト緊結に必要とされる木材繊維方向剪
断耐力との兼ね合いで設定され、通常、その設定された
幅内に、少なくともウエブ部から離れる方向に所定間隔
を隔てて2列のボルト挿通孔群が形成されることとな
り、その2列の中の何れか1列、望ましくは先端側の1
列のボルト挿通孔群には、ウエブ部から離れる方向に窄
む、略横倒し水滴状輪郭の楔孔が最低1個と、上端を開
放し、緊結ボルト断面よりも大きい横幅寸法に形成して
なる切欠き受け孔(したがって、その列のボルト挿通孔
群の中の最上位のボルト挿通孔が変形、加工されること
となって、厳密な意味での孔とはならない)とが含まれ
ていなければならない。
【0017】なお、これら楔孔と切欠き受け孔とを含む
列のボルト挿通孔群は、切欠き受け孔を除く全てのボル
ト挿通孔を楔孔とすることもでき、その場合、望ましく
は、窄み形状となる方向の長さだけが少しずつ違ったも
のに形成され、ウエブ部側の略真円状の孔の位置は、実
際に緊結ボルトを挿通させる位置に揃えられて形成され
るべきであるが、その外、必要に応じ、楔孔の長さが複
数組に分て形成されたものや、全て同一の長さに形成し
たものとすることも可能である。
列のボルト挿通孔群は、切欠き受け孔を除く全てのボル
ト挿通孔を楔孔とすることもでき、その場合、望ましく
は、窄み形状となる方向の長さだけが少しずつ違ったも
のに形成され、ウエブ部側の略真円状の孔の位置は、実
際に緊結ボルトを挿通させる位置に揃えられて形成され
るべきであるが、その外、必要に応じ、楔孔の長さが複
数組に分て形成されたものや、全て同一の長さに形成し
たものとすることも可能である。
【0018】また、切欠き受け孔は、それに対応させて
形成した横架材のボルト挿通孔に貫通させた吊り用刺通
し金具を載置することによって横架材を仮保持した上、
上記楔孔に位置合せピンが打ち込まれて強制的に横架材
を柱材側に引き寄せていき、最終的に所定の位置まで水
平移動が成し得るような形状と幅寸法とに形成されてい
なければならず、また、水平移動に都合が良いよう、例
えば切欠き受け孔の底部で、吊り用刺通し金具を載置状
とする部分を柱材側に向けて下側にやや傾斜されたもの
としてもよく、更に、その横幅を、上記した複数の楔孔
の最長寸法と同一かそれよりやや大きめの幅で、しかも
その楔孔の真上に形成されるようにすれば、横架材を仮
保持した段階で、横架材所定位置に穿設したボルト挿通
孔であって、先の楔孔に対応するボルト挿通孔を、必ず
その楔孔に望む状態に仮保持されるようにすることが可
能となって好都合のものとなる。
形成した横架材のボルト挿通孔に貫通させた吊り用刺通
し金具を載置することによって横架材を仮保持した上、
上記楔孔に位置合せピンが打ち込まれて強制的に横架材
を柱材側に引き寄せていき、最終的に所定の位置まで水
平移動が成し得るような形状と幅寸法とに形成されてい
なければならず、また、水平移動に都合が良いよう、例
えば切欠き受け孔の底部で、吊り用刺通し金具を載置状
とする部分を柱材側に向けて下側にやや傾斜されたもの
としてもよく、更に、その横幅を、上記した複数の楔孔
の最長寸法と同一かそれよりやや大きめの幅で、しかも
その楔孔の真上に形成されるようにすれば、横架材を仮
保持した段階で、横架材所定位置に穿設したボルト挿通
孔であって、先の楔孔に対応するボルト挿通孔を、必ず
その楔孔に望む状態に仮保持されるようにすることが可
能となって好都合のものとなる。
【0019】位置合せピンは、少なくとも先端に先細部
を備え、緊結ボルトと略同径で横架材断面形の横幅に略
匹敵する長さ(更に正確には、横架材の一側面から、少
なくとも後述する同接続縦溝の全てを貫通状とし、先細
部が最奥の接続縦溝を越えてしまうことができる長さ)
のものに形成され、必要があれば先細部形成側と反対
側、即ち頭部が、ボルトや釘の頭部と同じように周辺に
張り出して、楔孔への打ち込みに都合の良い形状のもの
としたり、あるいは、一旦楔孔に打ち込んだ後、引き抜
いて緊結ボルトに置き換えることなく、他の緊結ボルト
の一部となってそのまま挿通状とされてしまうものとす
る場合には、抜け止め用の凹凸その他の摩擦部を外周面
適所に形成したものとすることもできる。
を備え、緊結ボルトと略同径で横架材断面形の横幅に略
匹敵する長さ(更に正確には、横架材の一側面から、少
なくとも後述する同接続縦溝の全てを貫通状とし、先細
部が最奥の接続縦溝を越えてしまうことができる長さ)
のものに形成され、必要があれば先細部形成側と反対
側、即ち頭部が、ボルトや釘の頭部と同じように周辺に
張り出して、楔孔への打ち込みに都合の良い形状のもの
としたり、あるいは、一旦楔孔に打ち込んだ後、引き抜
いて緊結ボルトに置き換えることなく、他の緊結ボルト
の一部となってそのまま挿通状とされてしまうものとす
る場合には、抜け止め用の凹凸その他の摩擦部を外周面
適所に形成したものとすることもできる。
【0020】吊り用刺通し金具は、上記した割込み金具
金具本体のフランジ部切欠き受け孔に対応させて穿設し
てある横架材のボルト挿通孔に横断状に貫通され、該横
架材両側面からその端部を突出状とするだけの長さと、
突出した各端部を支持部として吊り上げたときに、横架
材重量によって変形したり、当該ボルト挿通孔に食い込
んでしまうことのない強度および形状とを兼ね備えたも
のに形成されていなければならず、後述の実施例のよう
な両端に通孔付き吊上げ腕部が組み合わされるようにし
たものに限定される訳ではなく、吊り上げ操作に都合の
良いようなリング部やフック部が形成されたものから、
場合によっては両端とも直状のままで、所定範囲にネジ
切りがしてある両口ボルトを採用し、適宜ナットを螺合
して使用したり、あるいはそのままネジ切り部にワイヤ
ーを掛けて使用するようにしたものでも採用可能であ
る。
金具本体のフランジ部切欠き受け孔に対応させて穿設し
てある横架材のボルト挿通孔に横断状に貫通され、該横
架材両側面からその端部を突出状とするだけの長さと、
突出した各端部を支持部として吊り上げたときに、横架
材重量によって変形したり、当該ボルト挿通孔に食い込
んでしまうことのない強度および形状とを兼ね備えたも
のに形成されていなければならず、後述の実施例のよう
な両端に通孔付き吊上げ腕部が組み合わされるようにし
たものに限定される訳ではなく、吊り上げ操作に都合の
良いようなリング部やフック部が形成されたものから、
場合によっては両端とも直状のままで、所定範囲にネジ
切りがしてある両口ボルトを採用し、適宜ナットを螺合
して使用したり、あるいはそのままネジ切り部にワイヤ
ーを掛けて使用するようにしたものでも採用可能であ
る。
【0021】以上のような仕口金具によって接続される
軸組構造の柱材および横架材は、在来軸組工法等に用い
られている天然木材および/または集成材によって形成
され、柱材の側面所定位置、即ち仕口形成位置には、上
記した仕口金具金具本体ウエブ部のボルト挿通孔に対応
させた位置に柱材ボルト挿通孔が予め形成される一方、
梁や桁等の横架材の木口には、仕口金具金具本体フラン
ジ部に合わせ、それらを完全に差し込み可能とする接続
縦溝が予め切り込み、形成されると共に、これら接続縦
溝に完全に差し込んだ状態(最終的に仕口が形成された
状態)における金具本体フランジ部の全てのボルト挿通
孔(したがって、切欠き受け孔や楔孔の真円相当部分も
含む)に対応させた位置に、横断状に横架材ボルト挿通
孔が予め形成されたものとし、夫々現場に搬入されるよ
うにする。
軸組構造の柱材および横架材は、在来軸組工法等に用い
られている天然木材および/または集成材によって形成
され、柱材の側面所定位置、即ち仕口形成位置には、上
記した仕口金具金具本体ウエブ部のボルト挿通孔に対応
させた位置に柱材ボルト挿通孔が予め形成される一方、
梁や桁等の横架材の木口には、仕口金具金具本体フラン
ジ部に合わせ、それらを完全に差し込み可能とする接続
縦溝が予め切り込み、形成されると共に、これら接続縦
溝に完全に差し込んだ状態(最終的に仕口が形成された
状態)における金具本体フランジ部の全てのボルト挿通
孔(したがって、切欠き受け孔や楔孔の真円相当部分も
含む)に対応させた位置に、横断状に横架材ボルト挿通
孔が予め形成されたものとし、夫々現場に搬入されるよ
うにする。
【0022】以上のような構成を基本とする仕口金具を
使用し、以下のようにして木造軸組の仕口を形成するこ
とになる。即ち、金具本体ウエブ部のボルト挿通孔と、
その位置に合わせて穿設した柱材のボルト挿通孔とを貫
通状にした固定ボルトにナットを組み合わせることによ
り、割込み金具を柱材側面所定位置に接続、固定してし
まう。一方、接続すべき横架材には、その木口から金具
本体フランジ部の位置と突出幅とに合わせて予め接続縦
溝を形成すると共に、同フランジ部ボルト挿通孔位置に
合わせて予め横架材ボルト挿通孔を形成しておき、それ
ら横架材ボルト挿通孔の中、金具本体フランジ部ボルト
挿通孔群の中の切欠き受け孔に対応する横架材ボルト挿
通孔に吊り用刺通し金具を貫通させ、横架材両側面から
突出した吊り用刺通し金具両端を使って横架材を前記割
込み金具よりも上に吊り上げた後、横架材木口に形成し
た接続縦溝を、割込み金具の金具本体フランジ部に嵌合
して吊り用刺通し金具が金具本体フランジ部の切欠き受
け孔に載置状となるまで下降することにより、横架材を
割込み金具に仮保持させてしまう。
使用し、以下のようにして木造軸組の仕口を形成するこ
とになる。即ち、金具本体ウエブ部のボルト挿通孔と、
その位置に合わせて穿設した柱材のボルト挿通孔とを貫
通状にした固定ボルトにナットを組み合わせることによ
り、割込み金具を柱材側面所定位置に接続、固定してし
まう。一方、接続すべき横架材には、その木口から金具
本体フランジ部の位置と突出幅とに合わせて予め接続縦
溝を形成すると共に、同フランジ部ボルト挿通孔位置に
合わせて予め横架材ボルト挿通孔を形成しておき、それ
ら横架材ボルト挿通孔の中、金具本体フランジ部ボルト
挿通孔群の中の切欠き受け孔に対応する横架材ボルト挿
通孔に吊り用刺通し金具を貫通させ、横架材両側面から
突出した吊り用刺通し金具両端を使って横架材を前記割
込み金具よりも上に吊り上げた後、横架材木口に形成し
た接続縦溝を、割込み金具の金具本体フランジ部に嵌合
して吊り用刺通し金具が金具本体フランジ部の切欠き受
け孔に載置状となるまで下降することにより、横架材を
割込み金具に仮保持させてしまう。
【0023】こうして仮保持することにより、柱材側面
所定位置に固定、突出状とした割込み金具の金具本体フ
ランジ部ボルト挿通孔の夫々に対し、該横架材の対応す
る各ボルト挿通孔全てを略合致状とした上、金具本体フ
ランジ部ボルト挿通孔群の中の楔孔(複数個の楔孔の設
けられたものでは、それらの中の最適な楔孔)に対応す
る横架材ボルト挿通孔に位置合せピンを貫通させ、横架
材ボルト挿通孔全てを割込み金具の金具本体フランジ部
ボルト挿通孔に正しく合致させると共に、吊り用刺通し
金具を抜き取ってしまってから、位置合せピンの挿通さ
れていないその他のボルト挿通孔に緊結ボルト・ナット
または位置合せピンを貫通、固定するようにしてなる、
前記この発明の仕口金具を使用した木造軸組構造の仕口
形成方法である。
所定位置に固定、突出状とした割込み金具の金具本体フ
ランジ部ボルト挿通孔の夫々に対し、該横架材の対応す
る各ボルト挿通孔全てを略合致状とした上、金具本体フ
ランジ部ボルト挿通孔群の中の楔孔(複数個の楔孔の設
けられたものでは、それらの中の最適な楔孔)に対応す
る横架材ボルト挿通孔に位置合せピンを貫通させ、横架
材ボルト挿通孔全てを割込み金具の金具本体フランジ部
ボルト挿通孔に正しく合致させると共に、吊り用刺通し
金具を抜き取ってしまってから、位置合せピンの挿通さ
れていないその他のボルト挿通孔に緊結ボルト・ナット
または位置合せピンを貫通、固定するようにしてなる、
前記この発明の仕口金具を使用した木造軸組構造の仕口
形成方法である。
【0024】割込み金具やボルト・ナット、吊り用刺通
し金具は、前記したこの発明の構造の仕口金具として既
成部品化されており、その仕口金具の中、特に割込み金
具の構造に合わせ、柱材と横架材とには、予め工場加工
によって夫々のボルト挿通孔が穿設されると共に、横架
材には、更に接続縦溝も切り込み加工されたものとして
現場搬入され、設計図に従った土台上の所定位置にそれ
ら柱材を立設、仮固定した状態以降、上記したこの発明
の仕口形成方法手順に従った木造軸組構造の仕口を形成
するものである。但し、柱材所定箇所への割込み金具の
固定は、ボルト挿通孔形成以降であれば、工場加工段階
であっても、あるいは現場搬入後の適宜段階であっても
差し支えはない。
し金具は、前記したこの発明の構造の仕口金具として既
成部品化されており、その仕口金具の中、特に割込み金
具の構造に合わせ、柱材と横架材とには、予め工場加工
によって夫々のボルト挿通孔が穿設されると共に、横架
材には、更に接続縦溝も切り込み加工されたものとして
現場搬入され、設計図に従った土台上の所定位置にそれ
ら柱材を立設、仮固定した状態以降、上記したこの発明
の仕口形成方法手順に従った木造軸組構造の仕口を形成
するものである。但し、柱材所定箇所への割込み金具の
固定は、ボルト挿通孔形成以降であれば、工場加工段階
であっても、あるいは現場搬入後の適宜段階であっても
差し支えはない。
【0025】また、割込み金具として、金具本体フラン
ジ部に複数個の楔孔が設けられてなるものが採用されて
いる場合には、前記したこの発明の基本的な構成からな
る木造軸組構造の仕口形成方法は、接続すべき横架材を
吊り上げ、吊り用刺通し金具を金具本体フランジ部の切
欠き受け孔に載置状として仮保持してから、複数個の楔
孔の中、対応する横架材ボルト挿通孔に対して最も重な
り具合が大きい楔孔に対応する横架材ボルト挿通孔に位
置合せピンを先ず貫通させ、横架材を柱材方向に強制的
に引き付け、続いて重なり具合が大きくなった楔孔に対
応する横架材ボルト挿通孔に、別の位置合せピンを貫通
させて横架材を更に柱材方向に強制的に引き付け、以
降、割込み金具の金具本体フランジ部ボルト挿通孔の夫
々に対し、該横架材の対応する各ボルト挿通孔全てが正
しく合致するまで、順次残りの楔孔に対応する横架材ボ
ルト挿通孔に位置合せピンを貫通させる過程を繰り返す
と共に、吊り用刺通し金具を抜き取ってしまってから、
位置合せピンの挿通されなかったその他のボルト挿通孔
に緊結ボルト・ナットまたは位置合せピンを貫通、固定
するようにした仕口形成方法となるようにする。
ジ部に複数個の楔孔が設けられてなるものが採用されて
いる場合には、前記したこの発明の基本的な構成からな
る木造軸組構造の仕口形成方法は、接続すべき横架材を
吊り上げ、吊り用刺通し金具を金具本体フランジ部の切
欠き受け孔に載置状として仮保持してから、複数個の楔
孔の中、対応する横架材ボルト挿通孔に対して最も重な
り具合が大きい楔孔に対応する横架材ボルト挿通孔に位
置合せピンを先ず貫通させ、横架材を柱材方向に強制的
に引き付け、続いて重なり具合が大きくなった楔孔に対
応する横架材ボルト挿通孔に、別の位置合せピンを貫通
させて横架材を更に柱材方向に強制的に引き付け、以
降、割込み金具の金具本体フランジ部ボルト挿通孔の夫
々に対し、該横架材の対応する各ボルト挿通孔全てが正
しく合致するまで、順次残りの楔孔に対応する横架材ボ
ルト挿通孔に位置合せピンを貫通させる過程を繰り返す
と共に、吊り用刺通し金具を抜き取ってしまってから、
位置合せピンの挿通されなかったその他のボルト挿通孔
に緊結ボルト・ナットまたは位置合せピンを貫通、固定
するようにした仕口形成方法となるようにする。
【0026】なお、これら位置合せピンが、一本あるい
は順次複数本打ち込まれていくことにより、金具本体フ
ランジ部の切欠き受け孔に載置状となって横架材を仮保
持していた吊り用刺通し金具は、金具本体フランジ部の
切欠き受け孔から自然に少しだけ上方に浮き上がるよ
う、予め横架材に穿設する金具本体フランジ部の切欠き
受け孔に対応するボルト挿通孔と、その直下に穿設する
位置合せピン打ち込み用の横架材ボルト挿通孔との上下
間隔が、金具本体フランジ部の切欠き受け孔の欠き底部
と、その直下の位置合せピン挿通用の金具本体フランジ
部のボルト挿通孔下周縁との上下間隔よりも少しだけ大
きめに形成されたものとし、位置合せピン打ち込み後の
適当な段階に、この吊り用刺通し金具を横架材から手指
で簡単に抜き取れるようにする。以下、図面に示す実施
例について詳述することにより、この発明に包含される
木造軸組構造用仕口金具、およびそれを使用した仕口形
成方法が、より具体的且つ明確に把握できるようにする
こととする。
は順次複数本打ち込まれていくことにより、金具本体フ
ランジ部の切欠き受け孔に載置状となって横架材を仮保
持していた吊り用刺通し金具は、金具本体フランジ部の
切欠き受け孔から自然に少しだけ上方に浮き上がるよ
う、予め横架材に穿設する金具本体フランジ部の切欠き
受け孔に対応するボルト挿通孔と、その直下に穿設する
位置合せピン打ち込み用の横架材ボルト挿通孔との上下
間隔が、金具本体フランジ部の切欠き受け孔の欠き底部
と、その直下の位置合せピン挿通用の金具本体フランジ
部のボルト挿通孔下周縁との上下間隔よりも少しだけ大
きめに形成されたものとし、位置合せピン打ち込み後の
適当な段階に、この吊り用刺通し金具を横架材から手指
で簡単に抜き取れるようにする。以下、図面に示す実施
例について詳述することにより、この発明に包含される
木造軸組構造用仕口金具、およびそれを使用した仕口形
成方法が、より具体的且つ明確に把握できるようにする
こととする。
【0027】
【実施例1】先ず、図1の横架材の吊り用刺通し金具を
示す分解斜視図、図2の横架材を柱材の仕口金具に仮組
立する状態を示す斜視図、図3の柱材に接続された割り
込み金具の斜視図、図4の横架材に位置合わせピンを打
ち込む状態を示す斜視図、図5の位置合わせピンの打ち
込みに伴い、柱材側に引き寄せられる横架材を示す正面
図、図6の位置合わせピンを分解して示す平面図に示さ
れる事例は、この発明を最も端的に示すものの事例であ
る。
示す分解斜視図、図2の横架材を柱材の仕口金具に仮組
立する状態を示す斜視図、図3の柱材に接続された割り
込み金具の斜視図、図4の横架材に位置合わせピンを打
ち込む状態を示す斜視図、図5の位置合わせピンの打ち
込みに伴い、柱材側に引き寄せられる横架材を示す正面
図、図6の位置合わせピンを分解して示す平面図に示さ
れる事例は、この発明を最も端的に示すものの事例であ
る。
【0028】割込み金具1は、図3に示されるように平
面視略転倒「コ」字状(即ち、ウエブ部11に左右2枚
のフランジ部12,12が組み合わされた構造)に屈曲
形成した加工部品であり、プレスまたは押出し成型等に
より、幅が柱寸法(通常105〜120mm)の略1/4
程度で高さ寸法を略接続すべき横架材5の背寸法とした
ウエブ部11の左右に、互いに同一方向へ直角に屈曲し
たフランジ部12,12が一体に形成されてなり、ウエ
ブ部11には、柱材6に連結するための4個のウエブ部
ボルト挿通孔16,16,……が縦1列に穿設されてい
る。なお、これらウエブ部ボルト挿通孔16,16,…
は、夫々下部側を固定ボルト2の頭部21を挿入可能と
する大きさの誘導孔部16aに形成され、上部側を、誘
導孔部16aに連続する定着孔16b(固定ボルト2断
面よりやや大きい径)に形成されている。
面視略転倒「コ」字状(即ち、ウエブ部11に左右2枚
のフランジ部12,12が組み合わされた構造)に屈曲
形成した加工部品であり、プレスまたは押出し成型等に
より、幅が柱寸法(通常105〜120mm)の略1/4
程度で高さ寸法を略接続すべき横架材5の背寸法とした
ウエブ部11の左右に、互いに同一方向へ直角に屈曲し
たフランジ部12,12が一体に形成されてなり、ウエ
ブ部11には、柱材6に連結するための4個のウエブ部
ボルト挿通孔16,16,……が縦1列に穿設されてい
る。なお、これらウエブ部ボルト挿通孔16,16,…
は、夫々下部側を固定ボルト2の頭部21を挿入可能と
する大きさの誘導孔部16aに形成され、上部側を、誘
導孔部16aに連続する定着孔16b(固定ボルト2断
面よりやや大きい径)に形成されている。
【0029】一方、横架材5を接続すべき柱材6所定位
置側面には、予め、上記した割込み金具1のウエブ部ボ
ルト挿通孔16,16,……であって、夫々の定着孔部
16b,16b,……が納まるべき位置に、柱材6を横
断、貫通状に4個の柱材ボルト挿通孔61,61……が
穿設されていることから、4本の固定ボルト2,2,…
…を挿通し、一方の柱材側面から突出した各固定ボルト
2,2,……先端に、夫々図示しないナットを螺合し、
完全に締め付けない状態にて、該ウエブ部ボルト挿通1
6,16……の誘導孔部16a,16a,……に、各固
定ボルト2,2,……ボルト頭部21,21,……を挿
入してから、仕口金具1を下方にずらすことにより、ウ
エブ部ボルト挿通孔16,16,……の定着孔部16
b,16b,……を固定ボルト2,2,……に完全に嵌
め、その後、固定ボルト2,2,……、ナットを締め付
けて柱材6の両側面所定位置に仕口金具1,1を強固に
接続、固定してしまう。
置側面には、予め、上記した割込み金具1のウエブ部ボ
ルト挿通孔16,16,……であって、夫々の定着孔部
16b,16b,……が納まるべき位置に、柱材6を横
断、貫通状に4個の柱材ボルト挿通孔61,61……が
穿設されていることから、4本の固定ボルト2,2,…
…を挿通し、一方の柱材側面から突出した各固定ボルト
2,2,……先端に、夫々図示しないナットを螺合し、
完全に締め付けない状態にて、該ウエブ部ボルト挿通1
6,16……の誘導孔部16a,16a,……に、各固
定ボルト2,2,……ボルト頭部21,21,……を挿
入してから、仕口金具1を下方にずらすことにより、ウ
エブ部ボルト挿通孔16,16,……の定着孔部16
b,16b,……を固定ボルト2,2,……に完全に嵌
め、その後、固定ボルト2,2,……、ナットを締め付
けて柱材6の両側面所定位置に仕口金具1,1を強固に
接続、固定してしまう。
【0030】こうして柱材6の両側面所定位置からは、
夫々割込み金具仕口金具1,1の各一対のフランジ部1
2,12、および12,12が柱材接続方向に突出状と
なるが、それら各一対のフランジ部12,12、および
12,12には、予めウエブ部11から所定間隔を置い
て、少なくとも2列配置のボルト挿通孔14,14,…
…、および15,15,……が穿設、配置されていて、
その中の1列のボルト挿通孔14,14,……は、最上
位のものを除いたものの中の少なくとも1個(実施例は
全て)が、ウエブ部11から離れる方向に窄んだ楔形状
をなす楔孔14a,14a,……(但し、それらの横幅
寸法は変えられている)を連続させたものに形成され、
最上位のものは、前記楔孔14a,14a,……を含む
ボルト挿通孔14,14,……の中の最も横幅の大きい
ものに略相当する横幅寸法で、上方が切り掛かれた切欠
き受け孔14bに形成されている。
夫々割込み金具仕口金具1,1の各一対のフランジ部1
2,12、および12,12が柱材接続方向に突出状と
なるが、それら各一対のフランジ部12,12、および
12,12には、予めウエブ部11から所定間隔を置い
て、少なくとも2列配置のボルト挿通孔14,14,…
…、および15,15,……が穿設、配置されていて、
その中の1列のボルト挿通孔14,14,……は、最上
位のものを除いたものの中の少なくとも1個(実施例は
全て)が、ウエブ部11から離れる方向に窄んだ楔形状
をなす楔孔14a,14a,……(但し、それらの横幅
寸法は変えられている)を連続させたものに形成され、
最上位のものは、前記楔孔14a,14a,……を含む
ボルト挿通孔14,14,……の中の最も横幅の大きい
ものに略相当する横幅寸法で、上方が切り掛かれた切欠
き受け孔14bに形成されている。
【0031】なお、この実施例においては、楔孔14
a,14a,……の中、中央の楔孔14aは、その横幅
が他の2つの楔孔14a,14aのそれよりも長く設定
され、その下の楔孔14aはその次に長く、切欠き受け
孔14bの直下のものを最も横幅が小さくなるよう設定
されている。したがって、切欠き受け孔14bの凹欠形
状底部の長さは、中央に位置する楔孔14aを含むボル
ト挿通孔14の横幅寸法に略合致するものとして形成さ
れている。この楔孔14a,14a,……を含むボルト
挿通孔14,14,……列群から所定間隔ウエブ部11
側に偏った位置のボルト挿通孔15,15,……は、夫
々締付けボルト7を挿通可能とする略真円形のものに形
成され、上下方向に所定間隔を置いて縦1列のボルト挿
通孔群をなさしめている。
a,14a,……の中、中央の楔孔14aは、その横幅
が他の2つの楔孔14a,14aのそれよりも長く設定
され、その下の楔孔14aはその次に長く、切欠き受け
孔14bの直下のものを最も横幅が小さくなるよう設定
されている。したがって、切欠き受け孔14bの凹欠形
状底部の長さは、中央に位置する楔孔14aを含むボル
ト挿通孔14の横幅寸法に略合致するものとして形成さ
れている。この楔孔14a,14a,……を含むボルト
挿通孔14,14,……列群から所定間隔ウエブ部11
側に偏った位置のボルト挿通孔15,15,……は、夫
々締付けボルト7を挿通可能とする略真円形のものに形
成され、上下方向に所定間隔を置いて縦1列のボルト挿
通孔群をなさしめている。
【0032】吊り用刺通し金具4は、横架材2をクレー
ンにより吊り上げるために都合が良いように通孔付き吊
上げ腕部41,42を有し、それらの中の一方の通孔4
1aの付いた吊上げ通孔付き腕部41で、横架材5に対
峙する側面下部から水平であって、先端部をネジ部43
a加工した差渡しボルト43が一体的に突設されると共
に、他方の通孔42a付き吊上げ腕部42で、先の腕部
41の差渡しボルト43突設箇所に対応する下部には、
差渡しボルト43を挿通可能とする嵌め孔42bが形成
され、通孔付き吊上げ腕部42を、横架材ボルト挿通孔
の中の、上記割込み金具1フランジ部12,12の切欠
き受け孔14b,14bに対応させて穿設した横架材ボ
ルト挿通孔53に貫通状に挿通し、横架材5から突出し
た差渡しボルト43のネジ部43aから、他方の腕部4
2の嵌め孔42bを挿通して組み合わせた後、差渡しボ
ルト43のネジ部43aに止めナット44を螺合させ、
横架材5の両側面をこれら通孔付き吊上げ腕部41,4
2で挾着状となるようにしている。左右の通孔付き吊上
げ腕部41,42の夫々の上部の通孔41a,42aに
は、クレーンに吊り下げられたワイヤロープまたはシャ
ックル等が連結されることとなる。
ンにより吊り上げるために都合が良いように通孔付き吊
上げ腕部41,42を有し、それらの中の一方の通孔4
1aの付いた吊上げ通孔付き腕部41で、横架材5に対
峙する側面下部から水平であって、先端部をネジ部43
a加工した差渡しボルト43が一体的に突設されると共
に、他方の通孔42a付き吊上げ腕部42で、先の腕部
41の差渡しボルト43突設箇所に対応する下部には、
差渡しボルト43を挿通可能とする嵌め孔42bが形成
され、通孔付き吊上げ腕部42を、横架材ボルト挿通孔
の中の、上記割込み金具1フランジ部12,12の切欠
き受け孔14b,14bに対応させて穿設した横架材ボ
ルト挿通孔53に貫通状に挿通し、横架材5から突出し
た差渡しボルト43のネジ部43aから、他方の腕部4
2の嵌め孔42bを挿通して組み合わせた後、差渡しボ
ルト43のネジ部43aに止めナット44を螺合させ、
横架材5の両側面をこれら通孔付き吊上げ腕部41,4
2で挾着状となるようにしている。左右の通孔付き吊上
げ腕部41,42の夫々の上部の通孔41a,42aに
は、クレーンに吊り下げられたワイヤロープまたはシャ
ックル等が連結されることとなる。
【0033】一方、この割込み金具1に連結される横架
材5は、柱材6に突き当てられる木口51から、先の割
込み金具1のフランジ部12,12を受け入れるための
接続縦溝52,52が、予め工場において切り込まれて
おり、これら接続縦溝52,52は、その木口51側お
よび上下両面側に連続的に開口されていて、上記した吊
り用刺通し金具4を使って吊り上げた横架材5を割込み
金具1の上方から下降させていき、その接続縦溝52,
52の下面側から割込み金具1のフランジ部12,12
を受け入れ可能にしてある。
材5は、柱材6に突き当てられる木口51から、先の割
込み金具1のフランジ部12,12を受け入れるための
接続縦溝52,52が、予め工場において切り込まれて
おり、これら接続縦溝52,52は、その木口51側お
よび上下両面側に連続的に開口されていて、上記した吊
り用刺通し金具4を使って吊り上げた横架材5を割込み
金具1の上方から下降させていき、その接続縦溝52,
52の下面側から割込み金具1のフランジ部12,12
を受け入れ可能にしてある。
【0034】更に、この横架材5には、上記のとおりの
接続縦溝52,52が形成されていて、これら接続縦溝
52,52に割込み金具1のフランジ部12,12を完
全に嵌め込み状とし、設計どおりの関係に接続された仕
口構造を完成したときに、当該フランジ部12,12の
ボルト挿通孔14,14,……、および15,15,…
…に対応することとなる横架材5所定位置に、横断状に
貫通する54,54……、55,55,……が、前記同
様、工場加工段階に正確に穿設され、位置合せピン3ま
たは緊締ボルト7を貫通状に挿通可能とされている。
接続縦溝52,52が形成されていて、これら接続縦溝
52,52に割込み金具1のフランジ部12,12を完
全に嵌め込み状とし、設計どおりの関係に接続された仕
口構造を完成したときに、当該フランジ部12,12の
ボルト挿通孔14,14,……、および15,15,…
…に対応することとなる横架材5所定位置に、横断状に
貫通する54,54……、55,55,……が、前記同
様、工場加工段階に正確に穿設され、位置合せピン3ま
たは緊締ボルト7を貫通状に挿通可能とされている。
【0035】但し、横架材ボルト挿通孔54,54……
列の最上位となる横架材ボルト挿通孔53だけは、位置
合せピン3または緊締ボルト7を挿通するのではなく、
吊り用刺通し金具4の差渡しボルト43を挿通するため
のものであり、その下の横架材ボルト挿通孔54からの
高さ間隔が、割込み金具1のフランジ部ボルト挿通孔1
4,14,……列の切欠き受け孔14bと,その直下で
楔孔14aを有するフランジ部ボルト挿通孔14との間
隔よりも僅かに大きく形成されていて、横架材ボルト挿
通孔54,54……の中の最上位(但し、ボルト挿通孔
53を含む横架材ボルト挿通孔54,54……列として
見た場合は上から2番目)の横架材ボルト挿通孔54と
それが対応するフランジ部ボルト挿通孔14とに貫通状
に位置合わせピン3を挿通すると、横架材ボルト挿通孔
53に挿通した吊り用刺通し金具4の差渡しボルト43
が、フランジ部ボルト挿通孔14,14,……列最上位
の切欠き受け孔14bから僅かに上方に浮き、吊り用刺
通し金具4を横架材ボルト挿通孔53から取り去ること
ができるようにしてある。
列の最上位となる横架材ボルト挿通孔53だけは、位置
合せピン3または緊締ボルト7を挿通するのではなく、
吊り用刺通し金具4の差渡しボルト43を挿通するため
のものであり、その下の横架材ボルト挿通孔54からの
高さ間隔が、割込み金具1のフランジ部ボルト挿通孔1
4,14,……列の切欠き受け孔14bと,その直下で
楔孔14aを有するフランジ部ボルト挿通孔14との間
隔よりも僅かに大きく形成されていて、横架材ボルト挿
通孔54,54……の中の最上位(但し、ボルト挿通孔
53を含む横架材ボルト挿通孔54,54……列として
見た場合は上から2番目)の横架材ボルト挿通孔54と
それが対応するフランジ部ボルト挿通孔14とに貫通状
に位置合わせピン3を挿通すると、横架材ボルト挿通孔
53に挿通した吊り用刺通し金具4の差渡しボルト43
が、フランジ部ボルト挿通孔14,14,……列最上位
の切欠き受け孔14bから僅かに上方に浮き、吊り用刺
通し金具4を横架材ボルト挿通孔53から取り去ること
ができるようにしてある。
【0036】上記横架材ボルト挿通孔54と、それが対
応するフランジ部ボルト挿通孔14とに挿通される位置
合わせピン3は、横架材5の幅寸法と略同一の長さに形
成されていて、横架材5の略全幅に渡って貫通されるよ
うにしてあり、その先端部31は、先細部31に形成さ
れていて楔孔14aに差し込み易くなるようにしてあ
り、また、頭部33は、鍔状に迫り出し形成され、打ち
込み作業をし易くすると共に、打ち込み過ぎて先端先細
り部分が反対側に突出してしまわないようにしてある。
なお、中途部周壁部分にはローレット加工等が施され、
周壁面全体に鉤爪状の噛合凹凸32が形成され、一旦打
ち込まれてしまうと、ボルト締めのようにナットを螺合
させなくても簡単に抜け出してしまわない構造としてあ
る。
応するフランジ部ボルト挿通孔14とに挿通される位置
合わせピン3は、横架材5の幅寸法と略同一の長さに形
成されていて、横架材5の略全幅に渡って貫通されるよ
うにしてあり、その先端部31は、先細部31に形成さ
れていて楔孔14aに差し込み易くなるようにしてあ
り、また、頭部33は、鍔状に迫り出し形成され、打ち
込み作業をし易くすると共に、打ち込み過ぎて先端先細
り部分が反対側に突出してしまわないようにしてある。
なお、中途部周壁部分にはローレット加工等が施され、
周壁面全体に鉤爪状の噛合凹凸32が形成され、一旦打
ち込まれてしまうと、ボルト締めのようにナットを螺合
させなくても簡単に抜け出してしまわない構造としてあ
る。
【0037】次に、以上のとおりの構成からなる木造軸
組構造用仕口金具を使用し、この発明が包含する木造軸
組構造の仕口を形成には、先ず、横架材5を接合すべき
柱材6の所定位置に、図3に示す如く4本の固定ボルト
2,2,…によって割込み金具1,1を取着し、これら
割込み金具1,1を、柱材6の仕口形成箇所において、
夫々横架材5接続方向に突出状に固定してしまう。この
割込み金具1,1を柱材6に固定する工程は、柱材6が
現場で土台または梁、桁上に立設、仮固定状とした段階
に限られる訳ではなく、予め工場において固定してから
現場搬入されたり、あるいは、現場まで別々に搬入し、
土台または梁、桁上に立設する前の段階の柱材3を、地
上に寝かせたままで、その仕口形成箇所に割込み金具
1,1を固定ボルト2,2,…によって取着してしま
い、それから建て方に移るようにしてもよい。
組構造用仕口金具を使用し、この発明が包含する木造軸
組構造の仕口を形成には、先ず、横架材5を接合すべき
柱材6の所定位置に、図3に示す如く4本の固定ボルト
2,2,…によって割込み金具1,1を取着し、これら
割込み金具1,1を、柱材6の仕口形成箇所において、
夫々横架材5接続方向に突出状に固定してしまう。この
割込み金具1,1を柱材6に固定する工程は、柱材6が
現場で土台または梁、桁上に立設、仮固定状とした段階
に限られる訳ではなく、予め工場において固定してから
現場搬入されたり、あるいは、現場まで別々に搬入し、
土台または梁、桁上に立設する前の段階の柱材3を、地
上に寝かせたままで、その仕口形成箇所に割込み金具
1,1を固定ボルト2,2,…によって取着してしま
い、それから建て方に移るようにしてもよい。
【0038】次に、図1に示されるように、横架材5の
ボルト挿通孔53に対して吊り用刺通し金具4の差渡し
ボルト43を挿通し、その先端ネジ部43a側を横架材
5の他側面から突出状とした上、その突出状となった差
渡しボルト43に他方の通孔付き吊上げ腕部42の嵌め
孔42bを挿通し、止めナット44を螺合させることに
より、横架材5に吊り用刺通し金具4をセットし、吊り
用刺通し金具4の通孔付き両吊上げ腕部42,42の各
通孔42a,42aを使って、図示しないクレーンで吊
り上げ、図2に示されるように、横架材5を略水平な状
態で、しかも柱材6に固定されている割込み金具1,1
よりも上位としてから、横架材5の接続縦溝52,52
を割込み金具1,1の各フランジ部12,12に一致さ
せ、次第に下降していき、差渡しボルト43を、各割込
み金具1の各フランジ部12,12上端の切欠き受孔1
4b,14b上に載置状とすることにより、横架材5を
割込み金具1,1で仮支持状とし、その荷重をクレーン
等吊上げ機械側から柱材6側へ移動させてしまい、これ
以降は、クレーン等吊上げ作業機の使用は勿論のこと、
作業者の手による支えも必要としない。
ボルト挿通孔53に対して吊り用刺通し金具4の差渡し
ボルト43を挿通し、その先端ネジ部43a側を横架材
5の他側面から突出状とした上、その突出状となった差
渡しボルト43に他方の通孔付き吊上げ腕部42の嵌め
孔42bを挿通し、止めナット44を螺合させることに
より、横架材5に吊り用刺通し金具4をセットし、吊り
用刺通し金具4の通孔付き両吊上げ腕部42,42の各
通孔42a,42aを使って、図示しないクレーンで吊
り上げ、図2に示されるように、横架材5を略水平な状
態で、しかも柱材6に固定されている割込み金具1,1
よりも上位としてから、横架材5の接続縦溝52,52
を割込み金具1,1の各フランジ部12,12に一致さ
せ、次第に下降していき、差渡しボルト43を、各割込
み金具1の各フランジ部12,12上端の切欠き受孔1
4b,14b上に載置状とすることにより、横架材5を
割込み金具1,1で仮支持状とし、その荷重をクレーン
等吊上げ機械側から柱材6側へ移動させてしまい、これ
以降は、クレーン等吊上げ作業機の使用は勿論のこと、
作業者の手による支えも必要としない。
【0039】こうして、横架材5,5を割込み金具1,
1で仮支持状としておいて、図4に示すように、横架材
5の中段のボルト挿通孔54および割込み金具1の中段
の(最も横幅を長くした)楔孔14aを含むボルト挿通
孔14に、位置合わせピン3の先細部31から打ち込
む。但し、横架材ボルト挿通孔54,54,……に掛か
るフランジ部ボルト挿通孔14,14,……の楔孔14
a,14a,……の関係が、この中段の楔孔14aだけ
ではなく、次に長いその下の楔孔14aも、その半分以
上が横架材ボルト挿通孔54に掛かっていれば、この中
段の下の楔孔14aから位置合わせピン3の打ち込み作
業を実施するようにしてもよく、したがって、更に短い
楔孔14aもそのような状態(横架材5の割込み金具
1,1への仮支持状態が、より柱材6側へ寄せられてな
されている状態)になっていれば、それよりも長い楔孔
14aを飛ばし、短い楔孔14aへ位置合わせピン3を
打ち込むようにすればよい。
1で仮支持状としておいて、図4に示すように、横架材
5の中段のボルト挿通孔54および割込み金具1の中段
の(最も横幅を長くした)楔孔14aを含むボルト挿通
孔14に、位置合わせピン3の先細部31から打ち込
む。但し、横架材ボルト挿通孔54,54,……に掛か
るフランジ部ボルト挿通孔14,14,……の楔孔14
a,14a,……の関係が、この中段の楔孔14aだけ
ではなく、次に長いその下の楔孔14aも、その半分以
上が横架材ボルト挿通孔54に掛かっていれば、この中
段の下の楔孔14aから位置合わせピン3の打ち込み作
業を実施するようにしてもよく、したがって、更に短い
楔孔14aもそのような状態(横架材5の割込み金具
1,1への仮支持状態が、より柱材6側へ寄せられてな
されている状態)になっていれば、それよりも長い楔孔
14aを飛ばし、短い楔孔14aへ位置合わせピン3を
打ち込むようにすればよい。
【0040】実施例では、横架材5は、図5中に二点鎖
線で示されるような配置具合となっており、位置合わせ
ピン3の先細部31が、横架材5の中段のボルト挿通孔
54から割込み金具1の中段のボルト挿通孔14の楔孔
14aに打ち込まれ、次第に太い部分が押し込まれてい
き、最終的に位置合わせピン3そのものの太さが押し込
まれる段階には、フランジ部ボルト挿通孔14に納まる
ことから、その間、位置合わせピン3は、楔孔14aに
よっての強制誘導された分だけ水平(図では右側へ)移
動させられることになり、この位置合わせピン3の水平
移動は、取りも直さず、それをボルト挿通孔54に挿通
させている横架材5、5自体を、その木口方向に移動さ
せ、横架材5木口が柱材6の側面仕口形成箇所に密着状
に引き寄せられ、設計どおりの位置関係に接続されるよ
うにすることである。
線で示されるような配置具合となっており、位置合わせ
ピン3の先細部31が、横架材5の中段のボルト挿通孔
54から割込み金具1の中段のボルト挿通孔14の楔孔
14aに打ち込まれ、次第に太い部分が押し込まれてい
き、最終的に位置合わせピン3そのものの太さが押し込
まれる段階には、フランジ部ボルト挿通孔14に納まる
ことから、その間、位置合わせピン3は、楔孔14aに
よっての強制誘導された分だけ水平(図では右側へ)移
動させられることになり、この位置合わせピン3の水平
移動は、取りも直さず、それをボルト挿通孔54に挿通
させている横架材5、5自体を、その木口方向に移動さ
せ、横架材5木口が柱材6の側面仕口形成箇所に密着状
に引き寄せられ、設計どおりの位置関係に接続されるよ
うにすることである。
【0041】位置合わせピン3,3,…を打ち込んでい
った結果、横架材5が正しい位置に調整されると、予
め、吊り用刺通し金具4の差渡しボルト41aが切欠き
受孔13,13から僅かに浮き上り、切欠き受孔13,
13との関係が解放されるようにしてあることから、作
業者が手作業によって吊り用刺通し金具4の止めナット
44を螺解して取り外し、差渡しボルト43を通孔53
から抜き取ってしまい、他の箇所の横架材5の同様の吊
り上げ、仮支持作業に回すことができるようになる。
った結果、横架材5が正しい位置に調整されると、予
め、吊り用刺通し金具4の差渡しボルト41aが切欠き
受孔13,13から僅かに浮き上り、切欠き受孔13,
13との関係が解放されるようにしてあることから、作
業者が手作業によって吊り用刺通し金具4の止めナット
44を螺解して取り外し、差渡しボルト43を通孔53
から抜き取ってしまい、他の箇所の横架材5の同様の吊
り上げ、仮支持作業に回すことができるようになる。
【0042】こうして、順次、位置合わせピン3が打ち
込まれていき、完全に横架材5を柱材6側に引き寄せ終
えてしまうと、横架材ボルト挿通孔53,53,……全
てが割込み金具1のフランジ部ボルト挿通孔14,1
4,……に完全に合致した状態となることから、それら
横架材ボルト挿通孔53,53,……およびフランジ部
ボルト挿通孔14,14,……の合致するもの同士を貫
通状として、緊締ボルト7,7,……を差し込み、反対
側に突出した緊締ボルトにナットを螺合してしまえば、
この発明の仕口構造が完成することになる。なお、前記
のとおり、位置合わせピン3の打ち込みが、長さの短い
方の楔孔14aから始め、長い方の楔孔14aで、位置
合わせピン3の打ち込みがなされていない横架材ボルト
挿通孔54があるときには、そのボルト挿通孔54に
も、緊締ボルト7または位置合わせピン3を挿通してお
く必要がある。図中、56は、固定ボルト2,2,……
の頭部21,21,……との干渉を避けるため、横架材
5の端面2aに形成した逃げ溝を示している。
込まれていき、完全に横架材5を柱材6側に引き寄せ終
えてしまうと、横架材ボルト挿通孔53,53,……全
てが割込み金具1のフランジ部ボルト挿通孔14,1
4,……に完全に合致した状態となることから、それら
横架材ボルト挿通孔53,53,……およびフランジ部
ボルト挿通孔14,14,……の合致するもの同士を貫
通状として、緊締ボルト7,7,……を差し込み、反対
側に突出した緊締ボルトにナットを螺合してしまえば、
この発明の仕口構造が完成することになる。なお、前記
のとおり、位置合わせピン3の打ち込みが、長さの短い
方の楔孔14aから始め、長い方の楔孔14aで、位置
合わせピン3の打ち込みがなされていない横架材ボルト
挿通孔54があるときには、そのボルト挿通孔54に
も、緊締ボルト7または位置合わせピン3を挿通してお
く必要がある。図中、56は、固定ボルト2,2,……
の頭部21,21,……との干渉を避けるため、横架材
5の端面2aに形成した逃げ溝を示している。
【0043】
【作用効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の木
造軸組の仕口形成方法、およびそれに使用する木造軸組
構造用仕口金具によれば、柱材所定箇所に固定した割込
み金具の切欠き受け孔に、横架材の吊り上げ作業にも兼
用する吊り用刺通し金具の差渡しボルトを載置状にして
しまいさえすれば、横架材は割込み金具を介して柱材に
仮支持され、水平な状態に納められてしまい、従前まで
の仕口金具のように、最終的に定着ボルトによって横架
材が柱材に接続された状態を実現し終えてしまわない限
り、クレーン等の吊上げ機械器具から横架材を解放でき
ず、その箇所の仕口を完成してしまうまで吊し続ける
か、不安定な足場上で数人の作業者が手で支えていなけ
ればならないという不都合を完全に解消することがで
き、しかも、その後、横架材を柱材に対して正確な位置
関係で接続されるようにする作業も、単に位置合わせピ
ンの打ち込みで、誰でも簡単に実施できるようにするも
のとなることから、木造軸組構造の仕口を正確且つ迅速
に形成する上で大いに役立つと共に、何よりも作業者の
安全性の確保をし易くするという秀れた特徴を有してい
て、施工管理に大いに役立つものになる。
造軸組の仕口形成方法、およびそれに使用する木造軸組
構造用仕口金具によれば、柱材所定箇所に固定した割込
み金具の切欠き受け孔に、横架材の吊り上げ作業にも兼
用する吊り用刺通し金具の差渡しボルトを載置状にして
しまいさえすれば、横架材は割込み金具を介して柱材に
仮支持され、水平な状態に納められてしまい、従前まで
の仕口金具のように、最終的に定着ボルトによって横架
材が柱材に接続された状態を実現し終えてしまわない限
り、クレーン等の吊上げ機械器具から横架材を解放でき
ず、その箇所の仕口を完成してしまうまで吊し続ける
か、不安定な足場上で数人の作業者が手で支えていなけ
ればならないという不都合を完全に解消することがで
き、しかも、その後、横架材を柱材に対して正確な位置
関係で接続されるようにする作業も、単に位置合わせピ
ンの打ち込みで、誰でも簡単に実施できるようにするも
のとなることから、木造軸組構造の仕口を正確且つ迅速
に形成する上で大いに役立つと共に、何よりも作業者の
安全性の確保をし易くするという秀れた特徴を有してい
て、施工管理に大いに役立つものになる。
【0044】また、この発明の木造軸組の仕口形成方法
によれば、柱材および横架材の切り込み加工工程が極め
て簡素化され、従前までのような大工職人のような熟練
技能者でなくとも十分に対応できることから、最近の技
能労働者不足に対応できる木造軸組工法の確立にその威
力を発揮することができる上、金具としても簡潔な構造
のものであって、製造も用意で比較的安価に提供するこ
とを可能にすることから、伝統ある木造軸組構造による
建築物が、ツーバイフォー工法等近年流行し始めたプレ
ファブ建築にそれ程引けを取らない価格帯と工期とによ
って実現できるようになり、需要者の期待に応え、我が
国伝統の木造軸組構造による建築物の復興、普及に大い
に威力を発揮することができるものとなる。
によれば、柱材および横架材の切り込み加工工程が極め
て簡素化され、従前までのような大工職人のような熟練
技能者でなくとも十分に対応できることから、最近の技
能労働者不足に対応できる木造軸組工法の確立にその威
力を発揮することができる上、金具としても簡潔な構造
のものであって、製造も用意で比較的安価に提供するこ
とを可能にすることから、伝統ある木造軸組構造による
建築物が、ツーバイフォー工法等近年流行し始めたプレ
ファブ建築にそれ程引けを取らない価格帯と工期とによ
って実現できるようになり、需要者の期待に応え、我が
国伝統の木造軸組構造による建築物の復興、普及に大い
に威力を発揮することができるものとなる。
【0045】特に、実施例1として示すこの発明の木造
軸組構造用仕口金具を使った仕口形成方法は、複数の長
さに設定された楔孔14a,14a,……を備えたフラ
ンジ部ボルト挿通孔14,14,……を備えていて、順
に位置合わせピン3を打ち込むことによって、仮支持段
階に横架材5のズレが多少大きくても、当該横架材5を
確実に柱材6側面の仕口形成箇所に引き寄せ、設計どお
りの正確で十分耐力のある仕口を確実に実現可能にする
と共に、吊り用刺通し金具には、通孔付き吊上げ腕部4
3,43を有していて、クレーン等の吊上げ機での横架
材5の吊り上げを、手際良く、安定した状態で実施する
ことを可能にするという秀れた特徴をも発揮することが
できるものとなり、より一層上記した効果を助長するも
のとなる。
軸組構造用仕口金具を使った仕口形成方法は、複数の長
さに設定された楔孔14a,14a,……を備えたフラ
ンジ部ボルト挿通孔14,14,……を備えていて、順
に位置合わせピン3を打ち込むことによって、仮支持段
階に横架材5のズレが多少大きくても、当該横架材5を
確実に柱材6側面の仕口形成箇所に引き寄せ、設計どお
りの正確で十分耐力のある仕口を確実に実現可能にする
と共に、吊り用刺通し金具には、通孔付き吊上げ腕部4
3,43を有していて、クレーン等の吊上げ機での横架
材5の吊り上げを、手際良く、安定した状態で実施する
ことを可能にするという秀れた特徴をも発揮することが
できるものとなり、より一層上記した効果を助長するも
のとなる。
【0046】叙上の如く、この発明の木造軸組構造用仕
口金具、およびそれを使用した木造軸組の仕口形成方法
は、これまでにない新規な構成によって、確実に所期の
目的を達成可能とするものであり、しかも、その仕口金
具は、製造も容易であって安価に提供することを可能に
しており、更にそれを使用して大幅に軸組構造の施工を
簡素化できることから、我が国の伝統的な木造軸組工法
による木造住宅の高品質化、低価格化、工期の短期化等
の点で、十分にプレファブ建築工法によるものとの対向
が可能となり、プレファブ建築に飽き足らない需要者か
らの引き合いを喚起し、様相を変えつつある町並みを、
再び我が国伝統の町並みに復帰させる役目を担い得ると
共に、在来工法に深く拘る建築業者の保護、育成に大い
に役立つことにも繋がって、多くの人々から高い評価が
なされるものになると予想される。
口金具、およびそれを使用した木造軸組の仕口形成方法
は、これまでにない新規な構成によって、確実に所期の
目的を達成可能とするものであり、しかも、その仕口金
具は、製造も容易であって安価に提供することを可能に
しており、更にそれを使用して大幅に軸組構造の施工を
簡素化できることから、我が国の伝統的な木造軸組工法
による木造住宅の高品質化、低価格化、工期の短期化等
の点で、十分にプレファブ建築工法によるものとの対向
が可能となり、プレファブ建築に飽き足らない需要者か
らの引き合いを喚起し、様相を変えつつある町並みを、
再び我が国伝統の町並みに復帰させる役目を担い得ると
共に、在来工法に深く拘る建築業者の保護、育成に大い
に役立つことにも繋がって、多くの人々から高い評価が
なされるものになると予想される。
図面は、この発明の木造軸組用仕口金具、およびそれを
使用した木造軸組の仕口形成方法の技術的思想を具体的
に説明するための代表的な実施例を示すものである。
使用した木造軸組の仕口形成方法の技術的思想を具体的
に説明するための代表的な実施例を示すものである。
【図1】横架材の吊り用刺通し金具を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図2】横架材を柱材の仕口金具に仮組立する状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】柱材に取着された仕口金具の斜視図である。
【図4】横架材に位置合わせピンを打ち込む状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】位置合わせピンが打ち込まれる横架材を示す正
面図である。
面図である。
【図6】位置合わせピンを分解して示す平面図である。
1 仕口金具 11 同 ウエブ部 12 同 フランジ部 13 同 切欠き受け孔 14 同 フランジ部ボルト挿通孔 14a 同 楔孔 15 同 真円形のフランジ部ボルト挿通孔 16 同 ウエブ部ボルト挿通孔 16a 同 誘導孔部 16b 同 定着孔部 2 固定ボルト 21 同 頭部 22 同 ナット 3 位置合わせピン 31 同 先細部 32 同 噛合凹凸部 33 同 頭部 4 吊用刺通し金具 41 同 通孔付き吊上げ腕部 41a 同 通 孔 42 同 他方の通孔付き吊上げ腕部 42a 同 通孔 42b 同 嵌め孔 43 同 差渡しボルト部 43a 同 差渡しボルトネジ部 5 横 架 材 51 同 木口 52 同 接続縦溝 53 同 差渡しボルト挿通孔 54 同 横架材ボルト挿通孔 55 同 横架材ボルト挿通孔 56 同 逃げ溝 6 柱 材 61 同 ボルト挿通孔
Claims (5)
- 【請求項1】 金具本体ウエブ部を柱材側面所定位置に
接続、固定した割込み金具の、金具本体フランジ部に穿
設した2列以上のボルト挿通孔群の中の、何れかのボル
ト挿通孔群に属し、フランジ部の上端に形成してなる切
欠き受け孔に、該切欠き受け孔に対応させて予め穿設し
てある横架材ボルト挿通孔に貫通状とした吊り用刺通し
金具を載置状として横架材を仮支持させ、その間に、何
れかのボルト挿通孔群の中に設けた楔孔を含むボルト挿
通孔の楔孔に向け、当該ボルト挿通孔に対応させて予め
穿設した横架材ボルト挿通孔に位置合せピンを打ち込
み、その過程で、残りのフランジ部ボルト挿通孔に、そ
れらに対応させて予め穿設した横架材ボルト挿通孔を合
致させ、定着ボルトおよび/または位置合せピンを打ち
込むと共に、吊り用刺通し金具の切欠き受け孔による仮
支持状態を解放して仕口を形成するようにしたことを特
徴とする木造軸組の仕口形成方法。 - 【請求項2】 金具本体ウエブ部のボルト挿通孔と、そ
の位置に合わせて穿設した柱材のボルト挿通孔とを貫通
状にした固定ボルト・ナットにより、割込み金具を柱材
側面所定位置に接続、固定する一方、接続すべき横架材
には、その木口から金具本体フランジ部の位置と突出幅
とに合わせて予め接続縦溝を形成すると共に、同フラン
ジ部ボルト挿通孔位置に合わせて予め横架材ボルト挿通
孔を形成しておき、それら横架材ボルト挿通孔の中、金
具本体フランジ部ボルト挿通孔群の中の切欠き受け孔に
対応する横架材ボルト挿通孔に吊り用刺通し金具を貫通
させ、横架材両側面から突出した吊り用刺通し金具両端
を使って横架材を前記割込み金具よりも上に吊り上げた
後、横架材木口に形成した接続縦溝を、割込み金具の金
具本体フランジ部に嵌合したまま、吊り用刺通し金具が
金具本体フランジ部の切欠き受け孔に載置状となるまで
下降して仮保持状とすることにより、柱材側面所定位置
に固定、突出状とした割込み金具の金具本体フランジ部
ボルト挿通孔の夫々に対し、該横架材の対応する各ボル
ト挿通孔全てを略合致状とした上、金具本体フランジ部
ボルト挿通孔群の中の楔孔に対応する横架材ボルト挿通
孔に位置合せピンを貫通状に打ち込み、横架材ボルト挿
通孔全てを割込み金具の金具本体フランジ部ボルト挿通
孔に正しく合致させ、吊り用刺通し金具を抜き取ってし
まうと共に、位置合せピンの打ち込まれていないその他
のボルト挿通孔には、緊締ボルト・ナットおよび/また
は位置合せピンを貫通、固定して仕口を形成するように
したことを特徴とする木造軸組構造の仕口形成方法。 - 【請求項3】 割込み金具の金具本体フランジ部に複数
個の楔孔を含むボルト挿通孔が設けられており、接続す
べき横架材を吊り上げて吊り用刺通し金具を金具本体フ
ランジ部の切欠き受け孔に載置状として仮保持すること
により、柱材側面所定位置に固定、突出状とした割込み
金具の金具本体フランジ部ボルト挿通孔の夫々に対し、
該横架材の対応する各ボルト挿通孔全てを略合致状とし
た上、複数個の楔孔を含むボルト挿通孔の中、対応する
横架材ボルト挿通孔に対して最も重なり具合が大きい楔
孔に対応する横架材ボルト挿通孔に位置合せピンを貫通
状に打ち込むことにより、横架材を柱材方向に強制的に
引き付け、続いて重なり具合が最も大きくなった楔孔に
対応する横架材ボルト挿通孔に別の位置合せピンを貫通
させて横架材を更に柱材方向に強制的に引き付け、以
降、割込み金具の金具本体フランジ部ボルト挿通孔の夫
々に対し、該横架材の対応する各ボルト挿通孔全てを正
しく合致させ、吊り用刺通し金具を抜き取ってしまうと
共に、位置合せピンの打ち込まれていないその他のボル
ト挿通孔に緊締ボルト・ナットおよび/または位置合せ
ピンを貫通、固定して仕口を形成するようにした、請求
項1または2記載の木造軸組構造の仕口形成方法。 - 【請求項4】 ウエブ部に1枚または複数枚のフランジ
部が一体成形されて平面視略「T」字状、「L」字状、
横転「コ」字状または「E」字状としてなる金具本体の
フランジ部(複数枚のときは全てのフランジ部共通)
に、上下方向に所定間隔を置いた複数個のボルト挿通孔
を少なくとも2列配置に穿設し、しかも、その中の何れ
か1列のボルト挿通孔群には、ウエブ部から離れる方向
に窄む楔孔、および上部を開放した切欠き受け孔を含む
ボルト挿通孔が形成され、更に同ウエブ部にも上下方向
に所定間隔を置いたボルト挿通孔を形成してなる割込み
金具と、先端側に先細部を備え、前記割込み金具の楔孔
を含むボルト挿通孔に挿入、使用される位置合せピン
と、接続すべき横架材木口近傍に横断状に挿通されたま
ま、前記割込み金具の切欠き受け孔に嵌合、仮支持状に
される吊り用刺通し金具との組み合わせからなる、請求
項1〜3何れか記載の木造軸組構造の仕口形成方法に使
用する木造軸組構造用仕口金具。 - 【請求項5】 ウエブ部に1枚または複数枚のフランジ
部が一体成形されて平面視略「T」字状、「L」字状、
横転「コ」字状または「E」字状としてなる金具本体の
フランジ部(複数枚のときは全てのフランジ部共通)
に、ウエブ部側から所定間隔を置いた少なくとも2列配
置であって、各列共に上下方向に所定間隔を置いた複数
個のボルト挿通孔を穿設し、しかも、その中の何れか1
列のボルト挿通孔群には、ウエブ部から離れる方向に窄
む楔孔、および上部を開放した切欠き受け孔を含むボル
ト挿通孔が形成され、更に同ウエブ部にも上下方向に所
定間隔を置いたボルト挿通孔を形成してなる割込み金具
と、先端側に先細部を備え、前記割込み金具の楔孔を含
むボルト挿通孔に挿入、使用される位置合せピンと、接
続すべき横架材端部近傍に横断状に挿通されたまま、前
記割込み金具の切欠き受け孔に嵌合、仮支持される吊り
用刺通し金具との組み合わせからなる、請求項1〜3何
れか記載の木造軸組構造の仕口形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17345797A JPH1122005A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 木造軸組の仕口形成方法、およびそれに使用する木造軸組用仕口金具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17345797A JPH1122005A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 木造軸組の仕口形成方法、およびそれに使用する木造軸組用仕口金具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1122005A true JPH1122005A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=15960839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17345797A Pending JPH1122005A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 木造軸組の仕口形成方法、およびそれに使用する木造軸組用仕口金具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1122005A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017155545A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 戸田建設株式会社 | 木造柱の吊り治具 |
| CN115404988A (zh) * | 2022-08-30 | 2022-11-29 | 武汉理工大学 | 一种胶合木梁柱弧形端头连接节点结构及其设计方法 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17345797A patent/JPH1122005A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017155545A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 戸田建設株式会社 | 木造柱の吊り治具 |
| CN115404988A (zh) * | 2022-08-30 | 2022-11-29 | 武汉理工大学 | 一种胶合木梁柱弧形端头连接节点结构及其设计方法 |
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