JPH11220105A - 強誘電体メモリ装置およびその製造方法 - Google Patents

強誘電体メモリ装置およびその製造方法

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JPH11220105A
JPH11220105A JP10020769A JP2076998A JPH11220105A JP H11220105 A JPH11220105 A JP H11220105A JP 10020769 A JP10020769 A JP 10020769A JP 2076998 A JP2076998 A JP 2076998A JP H11220105 A JPH11220105 A JP H11220105A
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layer
ferroelectric
electrode layer
lower electrode
memory device
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JP10020769A
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Kinya Ashikaga
欣哉 足利
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5657Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using ferroelectric storage elements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル面積を増加させることなく、1つのセル
当たりの情報量を3値以上にすることを可能にする。 【解決手段】 強誘電体メモリ装置は、シリコン基板1
0の上に酸化シリコン層12、ポリシリコン層14、酸
化イリジウム層16、SrBi2 Ta29 (以下、S
BTと略称する。)層18および酸化イリジウム層20
を順次に積層したゲート22を具えている。シリコン基
板上にゲート領域としてそれぞれa領域およびb領域が
画成されている。これら各ゲート領域におけるポリシリ
コン層の厚さをそれぞれ違えた段構造にすることによ
り、SBT層の厚さをゲート領域ごとに違えてある。ま
た、SBT層はその上面が平坦となるように、例えばス
ピン塗布法により成膜される。従って、SBT層の厚さ
は、a領域とb領域とでそれぞれ異なったものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多重ヒステリシ
ス特性を利用して、1つのメモリセルに3値以上の電圧
情報を記憶することが可能な強誘電体メモリ装置、およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体メモリ装置では、強誘電体の自
発分極を利用して情報を記憶する。強誘電体に電圧を印
加して分極の向きを一方向にそろえた後、印加電圧を0
にしても分極が残留するので、記憶した情報が保持され
る。従って、強誘電体メモリ装置は不揮発性メモリとし
て利用される。現在開発または提案されている強誘電体
メモリは2つのタイプに大別される。第1のタイプは、
1つまたは2つのトランジスタと1つまたは2つの強誘
電体キャパシタとにより1つのメモリセルを構成するも
のである(FeRAMと呼ぶ。)。第2のタイプは、通
常のトランジスタのゲートに強誘電体層を積層した構造
のトランジスタによりメモリセルを構成するものである
(FTRAMと呼ぶ。)。
【0003】第1のタイプは、構造的にも動作原理的に
もいわゆるダイナミックランダムアクセスメモリ(DR
AM)のセル構造に類似している。また、強誘電体キャ
パシタの部分を形成するプロセスは、従来の半導体プロ
セスからある程度切り分けられることから、従来の半導
体生産プロセスに馴染み易く、すでに実用化の段階にあ
る。但し、このタイプのメモリは不揮発性ではあっても
データの読み出し時に一旦分極を反転させるため、読み
出し動作後は再書き込みを行う必要がある(このような
読み出し動作は「破壊読み出し」と呼ばれる。)。
【0004】これに対して、第2のタイプは、いわゆる
フラッシュメモリと呼ばれる不揮発性メモリに似た構造
をしており、基本的に第1のタイプとは異なる。すなわ
ち、このタイプでは読み出し時に分極を反転させて情報
を消去する必要がない(このような読み出し動作は「非
破壊読み出し」と呼ばれる。)。FTRAMのメモリセ
ルの基本構造は、金属/強誘電体/半導体(Metal/Ferr
oelectrics/Semiconductor:MFS)の積層構造の電界
効果トランジスタであるが、通常半導体の直上に強誘電
体膜を形成することが困難であるため、金属/強誘電体
/金属/絶縁体/半導体(Metal/Ferroelectrics/Metal
/Insulator/Semiconductor:MFMIS)構造のゲート
にするのが最適である。具体的にSi系の場合、中央の
フローティングゲート部は上から強誘電体/下部電極/
ポリシリコンの積層構造にすることがデバイス特性を安
定化させるために必須である。この構造は、原理的には
1トランジスタでメモリセルを構成することが可能であ
るから、DRAMタイプのものに比べてセル面積を縮小
することが可能である。従って、集積化に有利である。
【0005】従来、メモリデバイスの処理情報量はメモ
リセルの微細化による集積化によって発展してきたが、
微細加工の限界などから今後の集積度の向上は極めて困
難になりつつある。その解決策として、1つのメモリセ
ルに多値の情報を記憶させることにより情報量を向上さ
せようとする試みがなされており、DRAMおよびフラ
ッシュメモリの分野ではすでに試作段階にある。強誘電
体メモリの分野においても、例えば文献1「国際公開W
O95/26570」や文献2「特開平7−1438
0」に開示されているような多値化可能なメモリ構造の
提案がすでになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献1および文献2に開示のメモリ構造にはいくつかの問
題がある。
【0007】先ず、文献2に開示の構造では、セル面積
が従来のメモリセルよりも確実に大きくなるので、多値
化するメリットが小さい。また、文献1の図6に示され
る構成で2種類以上の強誘電体を同じ基板上に成膜する
には工程数が増加し、現実的な構造を実現するには問題
がある。従って、文献1の図5に示される構成が最も簡
便であり、実現性の高いものである。しかしながら、文
献1には、集積化および高密度化に有利な1トランジス
タ型のMFMIS強誘電体トランジスタメモリへの適用
が示されていない。また、セル面積を増加させることな
く多値化させる具体的な構造および製造方法についても
言及されていない。
【0008】従って、セル面積を増加させることなく、
1つのセル当たりの情報量を3値以上にすることを可能
にするMFMIS型の強誘電体メモリ装置の出現が望ま
れていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の強誘
電体メモリ装置によれば、基板の上に絶縁体層、下部電
極層、強誘電体層および上部電極層を順次に積層したゲ
ートを具える強誘電体メモリ装置において、基板上に複
数のゲート領域が画成されており、これら各ゲート領域
における下部電極層の厚さをそれぞれ違えた段構造にす
ることにより、強誘電体層の厚さをゲート領域ごとに違
えてあることを特徴とする。
【0010】このように、下部電極層の上面側を段構造
としてあり、その下部電極層の上に強誘電体層が成膜さ
れる。強誘電体層はその上面が平坦となるように成膜さ
れるので、強誘電体層の膜厚は下部電極層の段構造が反
映した形でゲート領域ごとに違うものとなる。従って、
容量の異なる複数個の強誘電体キャパシタが互いに並列
に結合した回路構成の素子が得られる。この素子は合成
ヒステリシス特性を示し、(段差の数+1)すなわちゲ
ート領域の数に相当する分極安定点を有する。従って、
情報量を多値化することが可能な強誘電体メモリ装置が
得られる。しかも、この構成によれば、セル面積を増加
させることがない。
【0011】また、この発明の強誘電体メモリ装置の製
造方法によれば、基板の上に絶縁体層、第1下部電極
層、第2下部電極層、強誘電体層および上部電極層を順
次に積層したゲートを具える強誘電体メモリ装置を作成
するに当たり、基板の上に絶縁体層および導電体層を順
次に形成する工程と、基板上に複数のゲート領域を画成
し、互いに隣接するゲート領域間の境界位置における導
電体層の部分に段構造を形成することにより、各ゲート
領域における導電体層の厚さをそれぞれ違えた第1下部
電極層を形成する工程と、第1下部電極層の上に第2下
部電極層を形成する工程と、第2下部電極層の上に強誘
電体層を成膜する工程と、強誘電体層の上に上部電極層
を形成する工程と、第1下部電極層、第2下部電極層、
強誘電体層および上部電極層のパターニングを行って前
記ゲートを形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0012】このように製造を行うことで、容量の異な
る複数個の強誘電体キャパシタが互いに並列に結合した
回路構成の強誘電体メモリ装置が形成できる。
【0013】この発明の強誘電体メモリ装置の製造方法
において、好ましくは、強誘電体層の成膜をスピン塗布
法により行うと良い。
【0014】このように、スピン塗布法により第2下部
電極層の上に強誘電体層を成膜するので、強誘電体層の
上面を平坦に形成できる。
【0015】また、この発明の強誘電体メモリ装置の製
造方法において、好ましくは、第2下部電極層の膜厚を
tmとし、第1下部電極層に形成した段構造の段差を△
tpとし、強誘電体層と第1下部電極層とのエッチング
レート比をAとするとき、パターニングの工程は、下式
(1)の関係に従い、段構造の位置における第2下部電
極層部分が露出するまでエッチングを行う第1エッチン
グ工程を含むと良い。
【0016】 △tp>tm>△tp×(1−A) ・・・(1) また、この発明の強誘電体メモリ装置の製造方法におい
て、好ましくは、第1エッチング工程で行うエッチング
は強誘電体層と第2下部電極層とのエッチングレート比
が1となるエッチング条件で行い、続けて第2下部電極
層と第1下部電極層とのエッチングレート比Bが下式
(2)で与えられる第2のエッチングを行うと良い。
【0017】 B=A×tm/(tm−(1−A)×△tp) ・・・(2) このようにパターニングを行うので、第2下部電極層、
強誘電体層および上部電極層のゲートとなる部分以外の
不要な部分を除去できて、アクティブ領域の平坦化が図
れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明が理解
できる程度に構成、大きさおよび配置関係が概略的に示
してあるに過ぎない。また、以下に記載する数値や材料
等の条件は単なる一例に過ぎない。従って、この発明
は、この実施の形態に何ら限定されることがない。
【0019】先ず、図1を参照して、実施の形態の強誘
電体メモリ装置の構成につき説明する。図1(A)およ
び(B)は、それぞれ強誘電体メモリ装置の構成を示す
断面図および平面図である。図1(A)には、図1
(B)のI−I線における切り口の断面が示されてい
る。
【0020】この実施の形態の強誘電体メモリ装置は、
シリコン(Si)基板10の上に絶縁体層、下部電極
層、強誘電体層および上部電極層を順次に積層したゲー
ト22を具えている。図1に示すように、ゲート22
は、絶縁体層としての酸化シリコン(SiO2 )層12
と、下部電極層としてのポリシリコン層14および酸化
イリジウム(IrO2 )層16と、強誘電体層としての
SrBi2 Ta29 (以下、SBTと略称する。)層
18と、上部電極層としての酸化イリジウム(IrO
2 )層20とをこの順序で積層したものである。ゲート
22は、メモリセルのアクティブ領域(図1のc領域)
上の部分がストライプ形状となっており、アクティブ領
域外では電極取り出し部分が得られるように幅広の形状
となっており、全体としてTの字の平面形状を呈してい
る。
【0021】また、シリコン基板10上には、ゲート領
域としてそれぞれa領域およびb領域が画成されてい
る。そして、これら各ゲート領域における下部電極層
(ポリシリコン層14)の厚さをそれぞれ違えた段構造
にすることにより、SBT層18の厚さをゲート領域ご
とに違えてある。つまり、ポリシリコン層14の厚さを
a領域とb領域とで違えてある。また、SBT層18は
その上面が平坦となるように、スピン塗布法により成膜
される。従って、SBT層18の厚さは、a領域とb領
域とでそれぞれ異なったものとなる。尚、ゲート領域外
のアクティブ領域上では、酸化シリコン層12の平坦な
表面が露出するようにパターニングが施してある。
【0022】このように構成してあるので、容量の異な
る2個の強誘電体キャパシタ(それぞれ図1のa領域お
よびb領域の部分)が互いに並列に結合した回路構成の
素子が得られる。この素子は合成ヒステリシス特性を示
し、(段差の数+1)すなわち2つ(ゲート領域の数に
相当する)の分極安定点を有する。従って、情報量を多
値化することが可能な強誘電体メモリ装置が得られる。
しかも、この構成によれば、セル面積を増加させること
がない。
【0023】次に、実施の形態の強誘電体メモリ装置の
製造工程につき、図2〜図7を参照して説明する。図
2、図3および図4は製造工程の説明に供する断面図で
あり、各図には図1のI−I線位置の切り口が示されて
いる。図5は製造工程の説明に供する平面図である。図
6は強誘電体層の成膜フローを示すフローチャートであ
る。図7はパターニング工程を示す断面図であり、図1
のJ−J線位置の切り口が示されている。以下、各工程
につき順次に説明する。
【0024】先ず、通常のLOCOS工程を行って、シ
リコン基板10にアクティブ領域を画成する。そして、
アクティブ領域上にゲート絶縁膜としての酸化シリコン
層12を形成する(図2(A))。また、この酸化シリ
コン層12の上に導電体層すなわちP(リン)をドープ
したポリシリコン層24を形成する(図2(A))。こ
のポリシリコン層24は、CVD法により約450nm
堆積させて形成する。
【0025】次に、シリコン基板10上にa領域および
b領域をそれぞれゲート領域として画成する(図2
(B))。そして、b領域を含むポリシリコン層24の
上にフォトレジスト25を形成する(図2(B)および
図5(A))。このため、ネガ型のフォトレジストをポ
リシリコン層24上に塗布して、フォトリソグラフィを
行い所望のパタンのフォトレジスト25を得ている。
【0026】次に、フォトレジスト25をマスクにし
て、ポリシリコン層24のエッチングを行う。このエッ
チング工程では、例えばCl2 ガスを用いて、フォトレ
ジスト25の下側を除いたポリシリコン層24の部分を
その表面から250nmの厚さ分だけ除去する。エッチ
ング終了後にフォトレジスト25を除去する。この結
果、a領域およびb領域間の境界位置における部分に段
構造を有したポリシリコン層14aが得られる(図2
(C))。すなわち、各ゲート領域(a領域およびb領
域)における膜厚が異なるポリシリコン層14aが得ら
れる。
【0027】次に、ポリシリコン層14aの上に酸化イ
リジウム層16aを形成する(図3(A))。酸化イリ
ジウム層16aは、反応性スパッタにより200nm形
成する。この下部電極材料は酸化イリジウム(IrO
2 )に限ることなく、他の導電体材料例えばIr、R
u、RuO2 などを用いてもよい。また、下部電極とな
るポリシリコン層14aおよび酸化イリジウム層16a
の間にTiNなどのバリア層を挿入した構造にすると好
ましい。
【0028】次に、酸化イリジウム層16aの上に強誘
電体層としてのSBT層18aを形成する(図3
(B))。強誘電体材料はSBTに限らなくてよいが、
成膜はゾルゲル溶液を用いたスピン塗布法により行う必
要がある。このSBT層18aの成膜工程につき、図6
のフローチャートを参照して説明する。
【0029】先ず、金属アルコキシドを適当な溶媒に溶
かして溶液を調整する(図6のS1)。次に、調整した
溶液を基板上にスピン塗布し(図6のS2)、約150
℃の温度で1時間の熱処理を施して溶媒を乾燥させる
(図6のS3)。さらに、約650℃の温度で1時間の
仮焼成を行う(図6のS4)。これらスピン塗布工程
(図6のS2)、乾燥工程(図6のS3)および仮焼成
工程(図6のS4)は10回繰り返して行い、所望の膜
厚に形成する。その後、800℃の温度で1時間の本焼
成を行って(図6のS5)、SBT層18aを得る。こ
のように、強誘電体層の成膜はスピン塗布法により行う
ので、下地の段構造によらずに完全に平滑化された強誘
電体層が得られる。従って、a領域およびb領域におい
てそれぞれ膜厚が異なるSBT層18aが得られる。
【0030】次に、SBT層18aの上に酸化イリジウ
ム層20aを形成する(図3(C))。この上部電極層
としての酸化イリジウム層20aは、下部電極層として
の酸化イリジウム層16aと同様の条件で200nmの
厚さに形成する。
【0031】次に、積層したポリシリコン層14a、酸
化イリジウム層16a、SBT層18aおよび酸化イリ
ジウム層20aのパターニングを行ってゲート22を形
成する。このため、CVD法により1μmの厚さの酸化
膜(SiO2 膜)26を形成し(図4(A))、さらに
その上にフォトレジストを堆積する。そして、フォトリ
ソグラフィ工程を経てフォトレジストに所定のパタンを
転写して、Tの字形状のパタンのフォトレジスト28を
形成する(図4(A))。続いて、このフォトレジスト
28をマスクにして、例えばCl2 およびArの混合ガ
スを用いた反応性エッチングを行って酸化膜26を加工
し、酸化膜パタン26aを形成する(図4(B))。そ
の後、フォトレジスト28を除去する。図5(B)に示
すように、残存した酸化膜パタン26aはフォトレジス
ト28のパタンと同じTの字形状となる。
【0032】次に、酸化膜パタン26aをマスクにし
て、酸化イリジウム層20a、SBT層18a、酸化イ
リジウム層16aおよびポリシリコン層14aをこの順
序にエッチングしてゆく。先ず、酸化イリジウム層20
aのエッチングは適当な条件で行えばよい。次に、SB
T層18a、酸化イリジウム層16aおよびポリシリコ
ン層14aのエッチング工程については、図7を参照し
て説明する。
【0033】このエッチング工程は、SBTと酸化イリ
ジウムとのエッチングレート比が1となる条件下で行
う。図7(A)に示すように、ポリシリコン層14aの
段構造の位置における酸化イリジウム層16aの部分が
露出するまで第1のエッチングを行う。このエッチング
によりSBT層18aがパターニングされてSBT層1
8bが得られ、酸化イリジウム層16aがパターニング
されて酸化イリジウム層16bが得られる。この条件で
は、SBTとポリシリコンとのエッチングレート比は一
般に1より小さい。つまり、SBTの方がポリシリコン
に比べてエッチングレートが小さい。そのエッチングレ
ート比の値をAとすると、第1のエッチング終了時に
は、ポリシリコン層14aに形成される段構造の段差は
△tp−(△tp−tm)/Aとなる。そして、この値
が正のときのみ次に行う第2のエッチングによりポリシ
リコン層14aの平坦化が可能となる。従って、第1の
エッチングは下式(1)を満足するように行えばよい。
【0034】 △tp>tm>△tp×(1−A) ・・・(1) 但し、上式(1)において、酸化イリジウム層16aの
膜厚をtmとし、ポリシリコン層14aに形成した段構
造の段差を△tpとし、SBT層18aとポリシリコン
層14aとのエッチングレート比をAとする。この実施
の形態では、Aが0.25程度の値である。また、上述
したように、tm=200nm、△tp=250nmで
ある。
【0035】次に、上述の条件でさらにエッチングを続
けると、図7(B)に示すように、ゲート領域外のSB
T層18bの部分が除去されてSBT層18が得られ、
酸化イリジウム層16bがパターニングされて酸化イリ
ジウム層16cが得られる。また、ポリシリコン層14
aもパターニングされてポリシリコン層14bが得られ
る。ポリシリコン層14bの表面は酸化イリジウム層1
6cの表面に比べて低く形成される。
【0036】次に、第2のエッチングを行うことによ
り、酸化イリジウム層16cとポリシリコン層14bと
をパターニングして平坦化を図る。第1のエッチングの
ときと同様に、SBT層18と酸化イリジウム層16c
とのエッチングレート比が1となる条件でこの第2のエ
ッチングを行う。酸化イリジウム層16cとポリシリコ
ン層14bとを同時間でエッチングするので、これら酸
化イリジウム層16cとポリシリコン層14bとのエッ
チングレート比Bが下式(2)を満たすようにエッチン
グ条件を設定しなければならない。すなわち、ポリシリ
コン層14bに形成された段構造の段差が△tp−(△
tp−tm)/Aであるから、 B=A×tm/(tm−(1−A)×△tp) ・・・(2) と設定する。この実施の形態ではB=4としている。そ
して、図7(C)に示すように、ポリシリコン層14b
の表面が平坦となるまでエッチングを行う。このエッチ
ングにより、ゲート領域外の酸化イリジウム層16c部
分を除去して酸化イリジウム層16を得て、また、ゲー
ト領域外における表面が平坦なポリシリコン層14cを
得る。
【0037】以上説明したエッチング工程を行った結
果、ゲート22の構造が形成されると共に(図4
(C))、下地部分の段構造が解消される(図7
(C))。最後に、ゲート領域外のポリシリコン層14
c部分を適当なエッチングにより除去してポリシリコン
層14を形成し、所定のゲート構造にする(図1)。さ
らに、通常のサイドウオール形成工程、ソースおよびド
レインへのイオン注入工程、コンタクト形成工程および
メタライゼーション工程を経て、MFMIS型トランジ
スタのメモリセルが形成される。
【0038】次に、形成したメモリセルの強誘電体層部
分のヒステリシス特性を図8に示す。図8は、強誘電体
層(SBT層)のヒステリシス特性を示すグラフであ
る。横軸に電圧をV単位で取り、縦軸に分極をμC/c
2 単位で取って示す。図8の曲線aで示すように、こ
のメモリセルの強誘電体層はいわゆる合成ヒステリシス
特性を示す。
【0039】また、図9は、ゲートに印加する電圧の波
形を示すグラフである。各図の横軸に時間を取り、縦軸
に印加電圧VG をV単位で取って示す。ゲートに対して
図9(A)に示す5V程度の書き込みパルスを印加する
と、図8に示す破線bで示す曲線に沿って分極状態が変
化し、図8に示すPr1の点で分極状態が安定する。ま
た、図9(B)に示す10V程度のパルスを印加する
と、図8に示すPr2の点で安定する。また、図9
(C)に示す−10V程度の消去パルスを印加すると、
図8に示すPr0の点で安定する。
【0040】図10は、強誘電体トランジスタのId−
G 特性を示すグラフである。図中、横軸に印加電圧V
G をV単位で取り、縦軸にドレイン電流IdをA単位で
取って示す。図中の曲線a、b、cはそれぞれ安定点P
r1、Pr2、Pr0の状態のId−VG 特性を示して
いる。図10に示すように、それぞれの分極状態に応じ
てId−VG 特性が変化しており、VG =0Vでは安定
点Pr1、Pr2、Pr0の状態の順にドレイン電流I
dの大きさ(それぞれId1、Id2、Id0とす
る。)が小さくなる。従って、読み出し信号のセンスア
ンプのしきい値X1およびX2を、Id1およびId2
間とId2およびId0間とにそれぞれ設定することに
より、ドレイン電流Id1、Id2、Id0をそれぞれ
情報「2」、「1」、「0」として取り出すことができ
る。
【0041】尚、この実施の形態で説明したセル構造に
形成された段差は、MOSFETのゲート長手方向に形
成されているため、セルの微細化の支障になることはま
ったくない。
【0042】
【発明の効果】この発明の強誘電体メモリ装置によれ
ば、基板上に複数のゲート領域が画成されており、これ
ら各ゲート領域における下部電極層の厚さをそれぞれ違
えた段構造にすることにより、強誘電体層の厚さをゲー
ト領域ごとに違えてある。このように、下部電極層の上
面側を段構造としてあり、その下部電極層の上に強誘電
体層が成膜される。強誘電体層はその上面が平坦となる
ように成膜されるので、強誘電体層の膜厚は下部電極層
の段構造が反映した形でゲート領域ごとに違うものとな
る。従って、容量の異なる複数個の強誘電体キャパシタ
が互いに並列に結合した回路構成の素子が得られる。こ
の素子は合成ヒステリシス特性を示し、(段差の数+
1)すなわちゲート領域の数に相当する分極安定点を有
する。従って、情報量を多値化することが可能な強誘電
体メモリ装置が得られる。しかも、この構成によれば、
セル面積を増加させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】強誘電体メモリ装置の構成を示す図である。
【図2】製造工程を示す図である。
【図3】図2に続く製造工程を示す図である。
【図4】図3に続く製造工程を示す図である。
【図5】製造工程の説明に供する図である。
【図6】強誘電体層の成膜フローを示す図である。
【図7】パターニング工程を示す図である。
【図8】強誘電体層のヒステリシス特性を示す図であ
る。
【図9】印加電圧の波形を示す図である。
【図10】強誘電体トランジスタのId−VG 特性を示
す図である。
【符号の説明】
10:シリコン基板 12:酸化シリコン層 14:ポリシリコン層 16:酸化イリジウム層 18:SBT層 20:酸化イリジウム層 22:ゲート 24:ポリシリコン層 25:フォトレジスト 14a:ポリシリコン層 16a:酸化イリジウム層 18a:SBT層 20a:酸化イリジウム層 26:酸化膜 26a:酸化膜パタン 28:フォトレジスト 14b,14c:ポリシリコン層 16b,16c:酸化イリジウム層 18b:SBT層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に絶縁体層、下部電極層、強誘
    電体層および上部電極層を順次に積層したゲートを具え
    る強誘電体メモリ装置において、 前記基板上に複数のゲート領域が画成されており、これ
    ら各ゲート領域における前記下部電極層の厚さをそれぞ
    れ違えた段構造にすることにより、前記強誘電体層の厚
    さを前記ゲート領域ごとに違えてあることを特徴とする
    強誘電体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 基板の上に絶縁体層、第1下部電極層、
    第2下部電極層、強誘電体層および上部電極層を順次に
    積層したゲートを具える強誘電体メモリ装置を作成する
    に当たり、 前記基板の上に前記絶縁体層および導電体層を順次に形
    成する工程と、 前記基板上に複数のゲート領域を画成し、互いに隣接す
    る前記ゲート領域間の境界位置における前記導電体層の
    部分に段構造を形成することにより、前記各ゲート領域
    における前記導電体層の厚さをそれぞれ違えた第1下部
    電極層を形成する工程と、 前記第1下部電極層の上に第2下部電極層を形成する工
    程と、 前記第2下部電極層の上に前記強誘電体層を成膜する工
    程と、 前記強誘電体層の上に前記上部電極層を形成する工程
    と、 前記第1下部電極層、第2下部電極層、強誘電体層およ
    び上部電極層のパターニングを行って前記ゲートを形成
    する工程とを含むことを特徴とする強誘電体メモリ装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の強誘電体メモリ装置の
    製造方法において、 前記強誘電体層の成膜をスピン塗布法により行うことを
    特徴とする強誘電体メモリ装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の強誘電体メモリ装置の
    製造方法において、 前記第2下部電極層の膜厚をtmとし、前記第1下部電
    極層に形成した段構造の段差を△tpとし、前記強誘電
    体層と前記第1下部電極層とのエッチングレート比をA
    とするとき、 前記パターニングの工程は、下式(1)の関係に従い、
    前記段構造の位置における前記第2下部電極層部分が露
    出するまでエッチングを行う第1エッチング工程を含む
    ことを特徴とする強誘電体メモリ装置の製造方法。 △tp>tm>△tp×(1−A) ・・・(1)
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の強誘電体メモリ装置の
    製造方法において、前記第1エッチング工程で行うエッ
    チングは前記強誘電体層と前記第2下部電極層とのエッ
    チングレート比が1となるエッチング条件で行い、続け
    て前記第2下部電極層と前記第1下部電極層とのエッチ
    ングレート比Bが下式(2)で与えられる第2のエッチ
    ングを行うことを特徴とする強誘電体メモリ装置の製造
    方法。 B=A×tm/(tm−(1−A)×△tp) ・・・(2)
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