JPH11220119A - オーミック電極およびその製造方法 - Google Patents

オーミック電極およびその製造方法

Info

Publication number
JPH11220119A
JPH11220119A JP10018843A JP1884398A JPH11220119A JP H11220119 A JPH11220119 A JP H11220119A JP 10018843 A JP10018843 A JP 10018843A JP 1884398 A JP1884398 A JP 1884398A JP H11220119 A JPH11220119 A JP H11220119A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ohmic electrode
metal
electrode
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10018843A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamaguchi
章 山口
Masanori Murakami
正紀 村上
Hirokuni Asamizu
啓州 浅水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP10018843A priority Critical patent/JPH11220119A/ja
Priority to CA002260574A priority patent/CA2260574A1/en
Publication of JPH11220119A publication Critical patent/JPH11220119A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 n型半導体電極形成と同時に400℃以下の
低温加熱によって薄い反応層の形成が可能で、良好なオ
ーミック特性のp型InP系化合物半導体の金属電極構
造を提供することである。 【解決手段】 p型InP系化合物半導体結晶基材上に
積層された多層構造からなり、同基材側から順に遷移金
属からなる第一層、Znからなる第二層、遷移金属から
なる第三層を含む複数の金属層で構成され、金属層堆積
後の成膜がn型半導体電極形成と同時に400℃以下の
低温加熱によって行うことが可能なオーミック電極とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、InP系化合物半
導体装置において、特にp型のInP系化合物半導体を
基材とする同装置に好適なオーミック電極ならびに同電
極を用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来p型のInP系化合物半導体を基材
とする半導体装置、例えばフォトダイオードやレーザー
ダイオード、発光ダイオードに用いられるオーミック電
極には、通常Au−Zn系の金属からなるものが用いら
れてきた。このAu−Zn系の金属からなる積層型電極
においてAuを用いるのは、Auが同金属膜堆積後の4
00〜450℃の温度範囲での加熱(熱処理)によって、
InP系化合物半導体基材と反応し、同基材表面に存在
する自然酸化膜を透過して同基材中へ拡散し、これによ
って基材と金属膜との間の電気的な接触を得るためであ
る。このように基材と金属膜との間で電気的な接触を得
るためには、金属膜を構成する金属に基材と高温で反応
し熱拡散するものを選ぶ必要がある。またこの電極にお
いてZnを用いるのは、Znがこの基材に対してp型不
純物として作用からである。すなわち同金属は成膜後の
加熱によって基材中に拡散して、基材表面に高濃度のp
型ドープ層を形成し、その結果金属膜堆積後に基材との
界面に生じるショットキー障壁を通してのホールのトン
ネリングが可能となり、良いオーミック特性が得られる
からである。この場合Auのみでは、上記のように電気
的な接触は得られるが、基材表面のp型キャリヤー濃度
が低い(通常は1018cm 3程度の濃度)ために、金属膜
と基材双方の接触界面でのオーミックな電気接触比抵抗
(以下本発明では、この電気接触比抵抗を単に接触比抵
抗と称す)特性が得られず、p型不純物であるZnを基
材表面に拡散させ、基材表面のキャリヤー濃度を高める
必要がある。
【0003】住友電気、第141号、100〜104頁
(1992年9月刊)には、不純物無添加のInP系化合
物半導体結晶を基材に用い、Au/Zn/Au系金属電極
を設けたp型InP系化合物半導体が紹介されている。
同文献には、第一層のAu、第二層のZnの膜厚をそれ
ぞれ50nm、30nmとし、第三層のAuの膜厚を2
0〜500nmの間で変化させ、接触比抵抗の第三層膜
厚依存性が議論されている。それによると第三層の膜厚
が100nm以上になって始めて、基材との間に良好な
電気的接触が得られるとともに、第二層のZnが基材表
面内に高いキャリヤー濃度層を形成するため、接触比抵
抗が10 5Ωcm2台の良好なオーミック電極となると
の記載がある。また同誌の100頁右欄の記載によれ
ば、この第三層の上に第四層として膜厚100nmのT
i膜を、さらに第五層として膜厚250〜350nmの
Au膜を堆積し、窒素雰囲気中435℃の温度で加熱し
て同堆積膜を合金化することにより、接触比抵抗が最小
となることも紹介されている。しかしながら、第三層の
堆積膜の厚みが100nm以上では良好な接触比抵抗値
のものが得られるが、その一方で基材の表面部分の合金
化層(以下反応層と言う)の厚みが不均一になり、所々同
層が基材内に0.5μm程度ピラミッド状に深く食い込
んだ突起部分が発生するようになる。図1はこの状態の
断面を模式的に示したものである。この突起部分は成長
すると、半導体装置の動作層に達し同装置を故障させる
ことになる。このようにAu/Zn系電極では、反応層
を厚くすることによって、接触比抵抗の小さい良好なオ
ーミック電極が得られる反面、以上のような問題を抱え
ている。
【0004】この問題を解消し、反応層の厚みを比較的
小さくするために種々の対策が考えられてきた。例えば
J.Electron.Mater.第20巻の237
頁(1991年)の記載によれば、D.G.Ivey等
は、同系金属層でPd層を追加積層することによって、
浅い反応層でも良好な接触比抵抗のものを得ている。彼
等はp型InP系化合物半導体の基材上にAu/Pd/Z
n/Pd系金属電極を設け、420〜425℃の温度範
囲での加熱によって、7×10 5Ωcm2の良好な接触
比抵抗のものを得ている。また例えばAppl.Phy
s.Lett.第66巻の3310頁(1995年刊)の
記載によれば、L.C.Wang等は、Ge/Pd/Zn
/Pd系の金属層を形成し、420℃の温度で加熱する
ことによって、10 5Ωcm2台の接触比抵抗値のもの
を得ている。またAppl.Phys.Lett.第7
0巻の99頁(1997年刊)によれば、Moon−Ho
Park等は、Pd/Sb/Zn/Pd系金属電極を設
け、500℃で加熱して、厚みが10〜15nmと薄く
接触比抵抗の低いものを得ている。
【0005】これらのオーミック電極は、基材表面から
の深さが0.1μm以下と薄い反応層ではあるが、いず
れも400℃を越える高い温度での加熱(熱処理)が必要
である。同一半導体ウェファー内でp型電極とn型電極
とを同時に配設する場合が多いが、このn型のInP系
化合物半導体用のオーミック電極として広く用いられて
いるAu/Ge/Ni系金属膜形成時の加熱に好適な温度
は、350〜400℃である。したがって、このような
場合にはp型電極の加熱温度に合わせ、400℃を越え
る高い温度で加熱せざるを得ない。ところがこのような
高い温度で加熱すると、n型電極側では基材との反応が
進み過ぎるため、基材への金属層成分の反応拡散が進み
過ぎて、同成分がウェファー内に深く浸透しウェファー
本来の実用特性が低下するという問題がある。またオー
ミック電極では、外部との接続部分でのシート抵抗を抑
え接続ワイヤーのボンデング性を改善するために、第
三層の上にさらにAu層を設ける。しかしながら、成膜
時の加熱温度が400℃を越えると同最上層からのAu
の拡散が異常に進み、半導体ウェファーの特性劣化を招
くことがある。そこで例えば特開平3−16176号公
報によれば、10 5Ωcm2台の低接触比抵抗で厚みが
50〜500nmのAu/Zn/Au系の電極上に、Ti
またはCrからなる厚み50〜500nmのストッパー
層を設け、その上に厚いAuの最上層を配置することに
よって、Auの異常拡散によるウェファーの劣化を抑え
ようとする試みがなされている。しかしながらこの電極
も430〜450℃の高温での加熱が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって以上述べた
従来の技術では、n型半導体電極形成と同時に400℃
以下の低温加熱によって薄い反応層を形成し、良好なオ
ーミック特性を得ることはできなかった。本発明の課題
は、この問題を解消するとともに、10 5Ωcm2台の
低接触抵抗が得られ、かつ反応層が0.1μm以下のp
型InP系化合物半導体の金属電極構造を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の提供するオーミ
ック電極は、p型InP系化合物半導体結晶基材(以下
これを単に基材とも言う)上に積層された多層構造から
なるものであって、同基材側から順に遷移金属からなる
第一層、Znからなる第二層、遷移金属からなる第三層
を含む複数の金属層からなるオーミック電極である。好
ましくはこれらの各層の膜厚が、第一層、第二層、第三
層の順にそれぞれ2〜10nm、5〜20nm、10〜
200nmのものである。
【0008】さらに本発明の提供するオーミック電極
は、上記の構成を基本にして、第三層の上にさらに高融
点金属からなる第四層、Auからなる第五層を順次配置
するものである。この場合好ましくは、第四層、第五層
の膜厚が、それぞれ20〜200nm、100〜500
nmであるものである。
【0009】また本発明のオーミック電極は、以上の構
造を有するとともに対象基材である化合物半導体結晶
が、InPまたはGaxIn1-xAsy1-y(ただしx、
yは1以下の正の数または0であり、yはy=1−2.
1xを満たす数である)のいずれかからなるものであ
る。また第一層および第三層が、Pd、Co、Pt、R
h、Ni、Irのいずれかの金属で構成されるものであ
る。
【0010】本発明のオーミック電極の製造方法は、基
材側から順に遷移金属からなる第一層、Znからなる第
二層、遷移金属からなる第三層を含む複数の金属層を堆
積する工程と、その後350〜400℃の範囲内の温度
で熱処理を行う工程とを含む製造方法である。さらに本
発明のオーミック電極の製造方法は、上記の複数の金属
層を堆積する工程において、第三層の上にさらに高融点
金属からなる第四層、Auからなる第五層を順次堆積す
るステップをも含む製造方法である。以下本発明のオー
ミック電極について詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の提供するオーミック電極
は、p型InP系化合物半導体結晶を対象基材とし、そ
の上に積層された金属多層構造からなるものである。対
象とする基材には、InPかまたはこれと他のIII−
V族半導体との混晶組成物からなるp型半導体結晶のい
ずれかがある。後者はその範囲内であれば如何なるもの
でも良いが、これらの中でも特にGaAsとの混晶であ
る化学式GaxIn1-xAsy1-y(ただしx、yは1以
下の正の数または0であり、yはy=1−2.1xを満
たす数である)で表される組成のものを基材として通常
用いる。
【0012】この基材上に付与される金属多層構造物
は、基材側から順に遷移金属からなる第一層、Znから
なる第二層、遷移金属からなる第三層を含む複数の金属
層からなるものである。第一層に配した遷移金属は、前
述のAuに比べ基材表面の自然酸化膜を通して基材とよ
り低温で反応し、均一厚みかつ均質な反応層を形成する
ことができるものである。この第一層の膜厚は、好まし
くは2〜10nmである。2nm未満では、均一な膜状
とならず島状となり、基材の表面を完全に覆うような膜
になり難い。一方ZnはInP基材表面には直接付着し
難くいため、ドーピングされる量が少なくなる恐れがあ
る。このため本発明の目的とする十分なオーミック電極
特性の発現が難しくなる恐れがある。また10nmを越
えると、第二層のZnが基材中に拡散し難くなる傾向が
ある。この第一層には、特にPd、Co、Pt、Rh、
Ni、Irのいずれかの金属を好適に用いることができ
る。
【0013】またこの第一層の上に付与される第二層
は、Znで構成する。Znは基材中に拡散し、基材表面
に高濃度のp型キャリヤーをドーピングさせ、低い接触
比抵抗値のオーミック電極化を促進する。この第二層の
膜厚は、好ましくは5〜20nmである。5nm未満で
は、本発明の目的とする十分なオーミック電極特性の発
現が難しくなる傾向があり、また20nmを越えると、
余剰のZnがPとの反応によってZn−P系化合物が生
成し易くなり、半導体の特性を低下させる恐れがある。
【0014】第二層の上に付与される第三層は、遷移金
属で構成する。具体的には例えばPd、Co、Pt、R
h、Ni、Irのような金属である。同層には第二層の
Znとの関係で、基材表面と反応するとともに、第二層
のZnの拡散を制御する働きがある。この層の膜厚は、
好ましくは10〜200nmである。10nm未満で
は、下層のZnからなる層が、熱処理雰囲気によって酸
化し易くなり、その結果基材中への同成分の拡散を阻害
する傾向がある。すなわちZn層の雰囲気からの保護機
能が低下する恐れがある。また200nmを越えると、
Znの基材方向とは逆の電極表面方向への拡散が生じ易
くなる。
【0015】本発明のオーミック電極によれば、以上の
第一ないし第三の金属層が順次積層されることによっ
て、また特に好ましくはさらに各層の膜厚が上述の範囲
内に制御されることによって、以上述べた各層のそれぞ
れの機能が相乗されて、n型金属電極付与と同時に40
0℃以下の熱処理で付与可能になるとともに、10 5Ω
cm2台の接触比抵抗を有し、かつ反応層が0.1μm以
下の従来にない実用性に優れたp型InP系化合物半導
体の金属電極の提供が可能となる。
【0016】さらに本発明の提供するオーミック電極
は、上記第一ないし第三の層からなる基本構成におい
て、第三層の上にさらに高融点金属からなる第四層、A
uからなる第五層を順次配置するものも含まれる。第四
層を形成する高融点金属には、Nb、W、Mo、Ta、
Ti、Pt等が挙げられる。この場合第四層の高融点金
属層は、その上に付与される最上層のAuと上記第三層
の遷移金属層との接触を回避させ、熱処理時の双方の相
互拡散を防止する働きをする。この層の好ましい厚み
は、20〜200nmである。20nm未満では、第五
層のAuと第三層の遷移金属との間の相互拡散を抑え難
くなる。200nmを越えると、電極全体の厚みが大き
くなるので、微細加工に多用されるリフトオフ法でのパ
ターン抜けが悪くなるとともに、蒸着の効率が低下する
傾向がある。最上層のAu層は、電極のシート抵抗を低
減させる機能を果たすとともに、ワイヤーボンデング
性を向上させる働きがあり、その働きを十分発揮させる
ためには、その膜厚を10〜500nmの範囲で制御す
るのが望ましい。
【0017】本発明のオーミック電極によれば、第一な
いし第三の電極上にさらに上述の第四、第五の金属層が
順次追加積層されることによって、また特に好ましくは
さらに追加各層の膜厚が上述の範囲内に制御されること
によって、以上述べた各層のそれぞれの機能が相乗され
てn型金属電極付与と同時に400℃以下の熱処理での
p型金属電極の付与が可能になるとともに、10 4Ωc
2未満の接触比抵抗を有し、かつ反応層が0.1μm以
下であり、なおかつ低いシート抵抗でワイヤーボンデ
ングに優れた従来にない優れたp型InP系化合物半導
体の金属電極の提供が可能となる。
【0018】次に本発明のオーミック電極の製造方法に
ついて詳述する。本発明のオーミック電極の製造にあた
って、まず対象基材としてp型InP系化合物半導体結
晶を用意する。p型InP系化合物半導体基材は前述の
通りである。まず第一に基材側から順に遷移金属からな
る第一層、Znからなる第二層、遷移金属からなる第三
層を含む複数の金属層を堆積する。堆積は個々の膜厚制
御の観点から第一層から順に一層ずつ行うが、既存の薄
膜形成法であればどの方法であってもよい。例えば真空
蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテング法の
様な方法が適用できるが、通常は一層ずつ真空蒸着で行
うのが望ましい。なおこの場合の金属層のソースとなる
原料は、抵抗加熱式にて蒸着する場合には、金属線や金
属粒子が、電子ビーム蒸着法にて蒸着する場合には、粒
子、ロッド、インゴット等の金属塊を用いる。いずれも
純度は3N以上が望ましい。
【0019】その後350〜400℃の範囲内の温度で
熱処理を行う。その場合の雰囲気は金属堆積層および基
材の酸化を防止するため、非酸化性ガス雰囲気かまたは
それらのガスを含む減圧雰囲気とする。雰囲気ガスに
は、例えばアルゴン、窒素、ヘリウム等の不活性ガス、
水素等の還元性ガスを通常用いる。雰囲気ガスの圧力は
10 2Torrないし大気圧の範囲が望ましい。10 2
Torr未満では、容器の気密が十分でないと、外部か
らの酸素の混入の影響が現れる恐れがあり、大気圧を越
えると、容器の耐圧を上げる必要性が出てくるため、製
造コストが嵩む可能性がある。なおいずれの場合も雰囲
気調製にあたっては、金属堆積層および基材の酸化を防
止するため、一旦10 3Torr程度までの真空状態と
し、その後所定の雰囲気ガスを所定の圧力で投入する方
法とするのが望ましい。なお上記温度範囲に保持する
(熱処理)時間は通常30秒〜10分程度であればよい。
【0020】
【実施例】(実施例1) 図2ないし図4により本発明
の一実施例を説明する。図2は本発明実施例のオーミッ
ク電極断面の基本構造を模式的に示す図である。同図で
1はp型InP系化合部物半導体結晶からなる基材であ
り、2は同基材上に付与された遷移金属からなる第一層
21、その上に付与されたZnからなる第二層22、さ
らにその上に付与された遷移金属からなる第三層23で
構成される本発明のオーミック電極である。
【0021】まず試料1として、以上の基本構造からな
り、第一層がPd、第二層がZn、第三層がPdからな
る電極を作製した。基材として長さ、幅、厚みがそれぞ
れ9mm、18mm、0.4mmのInP化合部物半導
体結晶と、電極各層のソースとして純度99.95%の
Pdと純度99.999%のZnとを準備した。基材を
真空蒸着装置内に配置した後、まずPdソースにより第
一層を3nmの厚みに成膜し、以下順次Znソースによ
り第二層を10nmの厚みに、Pdソースにより第三層
を30nmの厚みに、それぞれ堆積させた。次いでこの
金属層が積層された基材を、水素ガスを5%含む窒素雰
囲気で、その全圧が1気圧となるようにガス圧力を調製
し、340℃、350℃、375℃、400℃、420
℃の各温度で2分間熱処理した。図3は得られた電極の
接触比抵抗と熱処理温度との関係を示したものである。
なお各データに付記された数値は、接触比抵抗の値であ
る。375℃の熱処理で7×10 5Ωcm2の接触比抵
抗値が得られた。なお接触比抵抗は伝送線路モデル法
(Transmission Line Model)に
よって確認した。図4は試料1のオーミック電極の拡大
断面を、模式的に示したものである。同図で2はオーミ
ック電極、3は反応層である。反応層は、厚みが不均一
で0.5μm以上の突起状部分のある図1のものとは異
なり、その厚みが0.1μm以下であり、かつその厚み
が均一であることが分かる。
【0022】なお同じ基材を用い、上記p型の堆積層を
付与するとともに、基材の別の部分にn型のAuGeN
i系の堆積層を付与し、上記と同一雰囲気下375℃で
同時熱処理をしたところ、n型側の反応層についても上
記p型の場合と同程度の均一な厚みで、接触比抵抗が1
5Ωcm2台の正常なものが得られた。また基材をI
nPに代えてInPとGaAsとの混晶組成物であるG
0.15In0.85As0.330.67(x=0.15、y=0.
33)を用いた以外は試料番号1と同一の金属層堆積・
熱処理条件でオーミック電極を作製したところ、試料番
号1と同程度の各評価結果が得られた。
【0023】次に上記と同様の基材上に、上記と同じ金
属からなる第一層・第二層・第三層ソースを用い、実施
例1と同様の手順で、それぞれの層を堆積した。その後
金属膜が堆積された基材を実施例1と同様の雰囲気条件
下、375℃で2分間の熱処理を行い、表1に記載の膜
厚で成膜した。その結果得られた各試料の接触比抵抗値
と反応層の状況を上記試料1も含め表1に示す。なお試
料番号15、16、17、18のものは、それぞれ第一
層・第三層の金属をRh、Ni、Ir、Auに置き換え
たもの(膜厚は上記Pdの試料と同じ)である。この結果
より、第一層・第二層・第三層の厚みが、それぞれ2〜
10nm、5〜20nm、10〜200nmの範囲内に
制御することによって、10 5Ωcm2台の低い接触比
抵抗値で、反応層の厚みが0.1μm以下と薄く、各層
の厚みを同範囲内に制御しないものに比べ、より均一な
厚みの反応層を有する優れたオーミック電極の得られる
ことが分かる。
【0024】
【表1】
【0025】(実施例2) 実施例1と同様の手順で試
料番号1、12、17と同じ金属種・膜厚の第一層・第
二層・第三層の金属膜を堆積し、さらに表2に記載の各
種金属種・厚みの第四層・第五層の金属膜を堆積し、そ
の後これら基材を実施例1と同様の雰囲気条件下、37
5℃で1時間の熱処理を行った。なお表2の下層基材番
号欄の数値は、第一層・第二層・第三層の金属膜が同じ
上記実施例1の対応試料番号である。その結果得られた
各電極試料の接触比抵抗値と反応層の状況を確認したと
ころ、試料番号19ないし33の本発明の各試料とも対
応する下層基材試料と同程度であった。さらにワイヤー
のボンデング性については、線径20μmのAuワイ
ヤーを熱圧着して最上層のAu層外表面に取り付け、基
材側を固定し同ワイヤーを電極最表面に垂直な方向に引
っ張る方法で確認した。その結果、各試料ともいずれも
実用レベルの2gを越える引張荷重に耐え得るものであ
ることが確認された。特に第四層・第五層の厚みが、そ
れぞれ20〜200nm、100〜500nmの範囲内
に制御することによって、シート抵抗値が小さく、特に
ワイヤーボンデング性にも優れたオーミック電極の得
られることが分かる。なお表中ワイヤーボンデイング性
欄の○印は4gを越える荷重で、□印は3gを越え4g
未満の荷重で、△は2g以上3g未満の荷重でワイヤー
が剥離したものである。
【0026】なお表2の試料番号26と同じ第一層ない
し第三層を堆積した基材を用い、基材の別の部分にn型
のAu/Ge/Ni系の堆積層を付与し、さらにその上に
第四層としてNb、第五層としてAuを試料番号26と
同一膜厚で堆積後、上記と同一雰囲気下375℃で同時
熱処理をしたところ、n型側の反応層は上記p型の場合
と同程度の厚みで、接触比抵抗が試料26と同程度の品
質のp型電極が得られるとともに、n型側の反応層は上
記p型と同程度の厚みで、接触比抵抗が10 5Ωcm2
台の正常なものが得られた。また基材をInPに代えて
InPとGaAsとの混晶組成物であるGa0.15In
0.85As0.330.67(x=0.15、y=0.33)を用い
た以外は試料番号26と同一の金属層堆積・熱処理条件
で、オーミック電極を作製したところ、同試料番号のも
のとほぼ同程度の各評価結果が得られた。
【0027】
【表2】
【0028】(実施例3) 実施例2で作製した試料番
号26のオーミック電極を用い、図5に示す受光素子
(InGaAs/InPフォトダイオード)を作製した。
図5において、1はInP基材、2は上記本発明のp型
オーミック電極、4はパッシベーション膜、5はInP
窓層、6はp型半導体領域、7はInGaAs受光層、
8はInPバッファー層、9は基材上にAu/Ge/Ni
系金属膜を成膜したn型オーミック電極である。同図に
記載のように、この素子はn型InP半導体基材1上
に、n型InPからなるバッファー層8、n型InGa
Asからなる受光層7、n型InPからなる窓層5を積
層して形成されている。この層内の所定の領域にZnの
拡散によりp型半導体領域6が形成されている。またこ
のp型半導体領域6の上には本発明のp型オーミック電
極2が一対形成されており、半導体基材1の裏面にはn
型のオーミック電極9が形成されている。p型オーミッ
ク電極2の内側には反射防止膜10が、同外側にはパッ
シベーション膜4が形成されている。p型オーミック電
極2は、上記の本発明の試料番号26の電極が装着され
ている。
【0029】このダイオードを200℃の温度下、−1
5Vバイアスの高温連続通電試験を行った結果、200
0時間後の素子の劣化は生じず、AuZn系オーミック
電極を上回る高い実用信頼性の電極であることが分かっ
た。
【0030】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のp型オ
ーミック電極は、InP系化合物半導体基材上に400
℃以下の熱処理温度でn型オーミック電極と同時に付与
することができる。またその接触比抵抗は、10 5Ωc
2台と小さく、かつ反応層の厚みが0.1μm以下と均
一で薄いため、従来のp型オーミック電極に比べ格段に
高い実用信頼性のInP系化合物半導体の金属電極を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のp型オーミック電極の断面を模式的に示
す図である。
【図2】本発明のp型オーミック電極の基本構成を模式
的に示す図である。
【図3】本発明の試料1のオーミック電極の形成熱処理
温度と接触比抵抗との関係を示す図である。
【図4】本発明の試料1のオーミック電極の断面を模式
的に示す図である。
【図5】本発明のp型オーミック電極を用いた受光素子
を示す図である。
【符号の説明】
1、InP系化合物半導体基材 2、p型オーミック電極 3、反応層 4、パッシベーション膜 5、InP窓層 6、p型半導体領域 7、InGaAs受光層 8、InPバッファー層 9、n型オーミック電極 10、反射防止膜 21、p型オーミック電極の第一層 22、p型オーミック電極の第二層 23、p型オーミック電極の第三層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p型InP系化合物半導体結晶上に積層
    されたオーミック電極であって、該基材側から順に遷移
    金属からなる第一層、Znからなる第二層、遷移金属か
    らなる第三層を含む複数の金属層からなることを特徴と
    するオーミック電極。
  2. 【請求項2】 前記第一層、第二層、第三層の膜厚が、
    それぞれ2〜10nm、5〜20nm、10〜200n
    mであることを特徴とする請求項1に記載のオーミック
    電極。
  3. 【請求項3】 前記第三層の上に、さらに高融点金属か
    らなる第四層、Auからなる第五層が配置されたことを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のオーミ
    ック電極。
  4. 【請求項4】 前記第四層、第五層の膜厚が、それぞれ
    20〜200nm、100〜500nmであることを特
    徴とする請求項3に記載のオーミック電極。
  5. 【請求項5】 前記化合物半導体結晶が、InPまたは
    GaxIn1-xAsy1-y(ただしx、yは1以下の正の
    数または0であり、yはy=1−2.1xを満たす数)の
    いずれかからなることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載のオーミック電極。
  6. 【請求項6】 前記第一層および第三層が、Pd、C
    o、Pt、Rh、Ni、Irのいずれかの金属で構成さ
    れることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載のオーミック電極。
  7. 【請求項7】 p型InP系化合物半導体結晶上に積層
    されたオーミック電極の製造方法であって、該結晶側か
    ら順に遷移金属からなる第一層、Znからなる第二層、
    遷移金属からなる第三層を含む複数の金属層を堆積する
    工程と、その後350〜400℃の範囲内の温度で熱処
    理を行う工程とを含むことを特徴とするオーミック電極
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の金属層を堆積する工程は、第
    三層の上にさらに高融点金属からなる第四層、Auから
    なる第五層を堆積することを特徴とする請求項7に記載
    のオーミック電極の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6に記載のオーミック電
    極を用いた半導体装置。
JP10018843A 1998-01-30 1998-01-30 オーミック電極およびその製造方法 Pending JPH11220119A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10018843A JPH11220119A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 オーミック電極およびその製造方法
CA002260574A CA2260574A1 (en) 1998-01-30 1999-01-29 Ohmic contact and process for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10018843A JPH11220119A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 オーミック電極およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11220119A true JPH11220119A (ja) 1999-08-10

Family

ID=11982851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10018843A Pending JPH11220119A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 オーミック電極およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH11220119A (ja)
CA (1) CA2260574A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6365969B1 (en) 1999-03-25 2002-04-02 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Ohmic electrode, method of manufacturing the same and semiconductor device
JP2023008413A (ja) * 2021-07-06 2023-01-19 ウシオ電機株式会社 赤外led素子

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN119230393A (zh) * 2024-11-29 2024-12-31 中国科学院半导体研究所 一种P型InP欧姆接触电极的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6365969B1 (en) 1999-03-25 2002-04-02 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Ohmic electrode, method of manufacturing the same and semiconductor device
JP2023008413A (ja) * 2021-07-06 2023-01-19 ウシオ電機株式会社 赤外led素子

Also Published As

Publication number Publication date
CA2260574A1 (en) 1999-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6268618B1 (en) Electrode for light-emitting semiconductor devices and method of producing the electrode
CN100446284C (zh) 氮化镓系ⅲ-ⅴ族化合物半导体器件的制造方法
US6291840B1 (en) GaN related compound semiconductor light-emitting device
KR100634503B1 (ko) 질화물계 발광소자 및 그 제조방법
JPH0832115A (ja) 電極構造およびその製造方法
JP2001015811A (ja) 透光性電極用膜及びiii族窒化物系化合物半導体素子
JPS5932055B2 (ja) 接点を有する半導体装置の製造方法
JPS60196937A (ja) 半導体素子およびその製造法
JP3812366B2 (ja) Iii族窒化物系化合物半導体素子の製造方法
JP3654037B2 (ja) オーミック電極とその製造方法、および半導体装置
US20040232429A1 (en) Electrode for light-emitting semiconductor devices and method of producing the electrode
JPH11220119A (ja) オーミック電極およびその製造方法
EP0697738B1 (en) Semiconductor diamond device having improved metal-diamond contact
JP3047960B2 (ja) n型窒化物半導体の電極
JP3579294B2 (ja) 電極の製造方法
JP3620129B2 (ja) オーミック電極の形成方法
JP3309745B2 (ja) GaN系化合物半導体発光素子及びその製造方法
JP3519950B2 (ja) 電極構造
JP4283502B2 (ja) 3−5族化合物半導体の電極、その製造方法及びそれを用いた半導体発光素子
JPH06326051A (ja) オーミック電極及びその形成方法
JP3823826B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JPH06204513A (ja) 太陽電池用オーミック電極の形成方法
JP3175311B2 (ja) 半導体デバイスのオーミック電極とその形成方法
JPH029119A (ja) オーミック電極の形成方法
JP2006032863A (ja) n型窒化物半導体層用の電極、その製造方法およびそれを有する発光素子