JPH11220391A - 周波数シンセサイザ - Google Patents
周波数シンセサイザInfo
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- JPH11220391A JPH11220391A JP10035460A JP3546098A JPH11220391A JP H11220391 A JPH11220391 A JP H11220391A JP 10035460 A JP10035460 A JP 10035460A JP 3546098 A JP3546098 A JP 3546098A JP H11220391 A JPH11220391 A JP H11220391A
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- signal
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- oscillation
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 出力周波数の広帯域化、低雑音化、回路構成
の簡素化、小型化かつ低コスト化を期す周波数シンセサ
イザを提供することを目的とする。 【解決手段】 第1周波数データ24で切替スイッチ2
2の切替制御を行って周波数設定電圧23を選定して広
帯域VCO21に制御電圧として印加し、広帯域VCO
21から発生する第1発振周波数をミキサ26に出力す
る。ミキサ26はVCO31から出力される第2周波数
信号との差周波数信号を出力端子35に出力し、かつP
LLIC28において第2周波数データ32で差周波数
信号を分周し、基準発振器29の基準信号と位相検出器
で位相差を検出し、誤差信号をループアンプ33で増幅
してVCO31に印加かして、VCO31の発振周波数
を制御して、前記差周波数信号が第2周波数データの設
定周波数と一致させる。
の簡素化、小型化かつ低コスト化を期す周波数シンセサ
イザを提供することを目的とする。 【解決手段】 第1周波数データ24で切替スイッチ2
2の切替制御を行って周波数設定電圧23を選定して広
帯域VCO21に制御電圧として印加し、広帯域VCO
21から発生する第1発振周波数をミキサ26に出力す
る。ミキサ26はVCO31から出力される第2周波数
信号との差周波数信号を出力端子35に出力し、かつP
LLIC28において第2周波数データ32で差周波数
信号を分周し、基準発振器29の基準信号と位相検出器
で位相差を検出し、誤差信号をループアンプ33で増幅
してVCO31に印加かして、VCO31の発振周波数
を制御して、前記差周波数信号が第2周波数データの設
定周波数と一致させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種送受信機の
局部発振源などに好適な周波数シンセサイザに関し、特
に、出力周波数の広帯域化を図るとともに、プリスケー
ラの削除を可能にして位相雑音の発生の抑制、回路構成
の簡略化を図るようにした周波数シンセサイザに関す
る。
局部発振源などに好適な周波数シンセサイザに関し、特
に、出力周波数の広帯域化を図るとともに、プリスケー
ラの削除を可能にして位相雑音の発生の抑制、回路構成
の簡略化を図るようにした周波数シンセサイザに関す
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波周波数帯の各種送受信機の局
部周波数源などに適用される周波数シンセサイザが種々
提案されている。たとえば、特開昭59−22927号
公報には、第2の周波数シンセサイザ部の出力周波数が
第1の周波数シンセサイザ部の出力周波数より高くし、
第1と第2の周波数シンセサイザ部の出力周波数差が常
に一定となるように第2の周波数シンセサイザ部を動作
させ、第3の周波数シンセサイザ部の出力周波数が第2
の周波数シンセサイザ部の出力周波数より高くするとと
もに、第2の周波数シンセサイザ部の出力周波数のN倍
の高調波との差が常に一定となるように動作するように
したマイクロ波帯周波数シンセサイザが開示されてい
る。
部周波数源などに適用される周波数シンセサイザが種々
提案されている。たとえば、特開昭59−22927号
公報には、第2の周波数シンセサイザ部の出力周波数が
第1の周波数シンセサイザ部の出力周波数より高くし、
第1と第2の周波数シンセサイザ部の出力周波数差が常
に一定となるように第2の周波数シンセサイザ部を動作
させ、第3の周波数シンセサイザ部の出力周波数が第2
の周波数シンセサイザ部の出力周波数より高くするとと
もに、第2の周波数シンセサイザ部の出力周波数のN倍
の高調波との差が常に一定となるように動作するように
したマイクロ波帯周波数シンセサイザが開示されてい
る。
【0003】また、特開昭63−10241号公報に
は、第1の位相同期ループの出力を基準とする第2の位
相同期ループの電圧制御発振器の出力と第1の位相同期
ループの電圧制御水晶発振器の出力との周波数を下げて
第2の位相同期ループの位相比較を行って位相同期を安
定化する。第2の位相同期ループの周波数変換後の出力
を固定分周した出力を基準とする第3の位相同期ループ
の電圧制御発振器の出力と第1の位相同期ループの電圧
制御発振器の出力との周波数を下げて第3の位相同期ル
ープの位相比較を行って、位相同期を安定化する。
は、第1の位相同期ループの出力を基準とする第2の位
相同期ループの電圧制御発振器の出力と第1の位相同期
ループの電圧制御水晶発振器の出力との周波数を下げて
第2の位相同期ループの位相比較を行って位相同期を安
定化する。第2の位相同期ループの周波数変換後の出力
を固定分周した出力を基準とする第3の位相同期ループ
の電圧制御発振器の出力と第1の位相同期ループの電圧
制御発振器の出力との周波数を下げて第3の位相同期ル
ープの位相比較を行って、位相同期を安定化する。
【0004】第1の位相同期ループの出力を基準とする
第4の位相同期ループの電圧制御発振器の出力と第1の
位相同期ループの水晶発振器の出力の周波数を下げて第
4の位相同期ループ位相比較を行って位相同期を安定化
する。第1の位相同期ループの出力を基準とする第5の
位相同期ループの電圧制御発振器の出力と第1の位相同
期ループの電圧制御水晶発振器の出力の周波数を下げて
第5の位相同期ループの位相比較を行って位相同期を安
定化する。第3の位相同期ループの信号と第4の位相同
期ループの信号とにより周波数変換を行った第1出力信
号と、第5の位相同期ループの信号を周波数変換した第
2出力信号よりマイクロ波を得ることが開示されてい
る。
第4の位相同期ループの電圧制御発振器の出力と第1の
位相同期ループの水晶発振器の出力の周波数を下げて第
4の位相同期ループ位相比較を行って位相同期を安定化
する。第1の位相同期ループの出力を基準とする第5の
位相同期ループの電圧制御発振器の出力と第1の位相同
期ループの電圧制御水晶発振器の出力の周波数を下げて
第5の位相同期ループの位相比較を行って位相同期を安
定化する。第3の位相同期ループの信号と第4の位相同
期ループの信号とにより周波数変換を行った第1出力信
号と、第5の位相同期ループの信号を周波数変換した第
2出力信号よりマイクロ波を得ることが開示されてい
る。
【0005】特開平04−315317号公報には、入
力を1サンプル遅延させたディジタル出力と外部から与
えられる数値との2進加算を基準位相発生部で行って、
基準位相発生部の出力を前記の入力とするとともに、電
圧制御発振器の分周出力とディジタル出力との位相を比
較して、その比較結果により位相同期部で電圧制御発振
器を制御し、この電圧制御発振器の出力の分周を2進分
周により行い、位相比較を2進加算により行う周波数シ
ンセサイザが開示されている。
力を1サンプル遅延させたディジタル出力と外部から与
えられる数値との2進加算を基準位相発生部で行って、
基準位相発生部の出力を前記の入力とするとともに、電
圧制御発振器の分周出力とディジタル出力との位相を比
較して、その比較結果により位相同期部で電圧制御発振
器を制御し、この電圧制御発振器の出力の分周を2進分
周により行い、位相比較を2進加算により行う周波数シ
ンセサイザが開示されている。
【0006】一方、図4は出力周波数の広帯域化に配慮
した従来の別の例を示す周波数シンセサイザの構成を示
すブロック図である。この図4に示す周波数シンセサイ
ザは、帯域がオクターブ(2倍)以上になると、電圧制
御発振器(以下、VCOという)の設計が困難になるの
を回避するために提案されたものであり、広帯域シンセ
サイザAと、位相同期発振器Bと出力回路部Cとから構
成されている。広帯域シンセサイザAと位相同期発振器
Bはともに、位相同期ループ回路を構成するPLLIC
1,PLLIC2を主体にして構成されており、広帯域
シンセサイザAと位相同期発振器Bの各PLLIC1,
PLLIC2内の位相比較器にそれぞれ共通の基準発振
器3の出力信号が入力されるようにしている。
した従来の別の例を示す周波数シンセサイザの構成を示
すブロック図である。この図4に示す周波数シンセサイ
ザは、帯域がオクターブ(2倍)以上になると、電圧制
御発振器(以下、VCOという)の設計が困難になるの
を回避するために提案されたものであり、広帯域シンセ
サイザAと、位相同期発振器Bと出力回路部Cとから構
成されている。広帯域シンセサイザAと位相同期発振器
Bはともに、位相同期ループ回路を構成するPLLIC
1,PLLIC2を主体にして構成されており、広帯域
シンセサイザAと位相同期発振器Bの各PLLIC1,
PLLIC2内の位相比較器にそれぞれ共通の基準発振
器3の出力信号が入力されるようにしている。
【0007】また、広帯域シンセサイザAにおいて、広
帯域VCO7の出力周波数は周波数が高いために、プリ
スケーラ8に入力されて、そこで第1周波数データ4の
周波数に対応する周波数にまで所定の分周比で分周され
てPLLIC1内の位相比較器に入力される。第1周波
数データ4は、広帯域VCO7の周波数帯域に対応して
複数の周波数からなり、PLLIC1内において、前記
広帯域VCO7の発振周波数を設定するための周波数設
定電圧の切替を制御するための周波数データである。こ
の第1周波数データ4の周波数はプリスケーラ8の出力
周波数により、さらに分周される。
帯域VCO7の出力周波数は周波数が高いために、プリ
スケーラ8に入力されて、そこで第1周波数データ4の
周波数に対応する周波数にまで所定の分周比で分周され
てPLLIC1内の位相比較器に入力される。第1周波
数データ4は、広帯域VCO7の周波数帯域に対応して
複数の周波数からなり、PLLIC1内において、前記
広帯域VCO7の発振周波数を設定するための周波数設
定電圧の切替を制御するための周波数データである。こ
の第1周波数データ4の周波数はプリスケーラ8の出力
周波数により、さらに分周される。
【0008】このように、プリスケーラ8の出力周波数
で分周された第1周波数データ4の位相と基準発振器3
の出力周波数との位相がPLLIC1内の位相比較器で
比較される。位相比較器で比較された両者の位相差に応
じた電圧が発生し、PLLIC1内の図示しないローパ
スフィルタ(以下、LPFという)に入力される。LP
Fは位相比較器から出力される電圧に含まれる高周波成
分や雑音を除去してループアンプ6で増幅した後に広帯
域VCO7に制御電圧として出力する。このLPFの出
力電圧により、広帯域VCO7の発振周波数が制御され
る。広帯域VCO7の出力周波数はミキサ9に送出され
る。
で分周された第1周波数データ4の位相と基準発振器3
の出力周波数との位相がPLLIC1内の位相比較器で
比較される。位相比較器で比較された両者の位相差に応
じた電圧が発生し、PLLIC1内の図示しないローパ
スフィルタ(以下、LPFという)に入力される。LP
Fは位相比較器から出力される電圧に含まれる高周波成
分や雑音を除去してループアンプ6で増幅した後に広帯
域VCO7に制御電圧として出力する。このLPFの出
力電圧により、広帯域VCO7の発振周波数が制御され
る。広帯域VCO7の出力周波数はミキサ9に送出され
る。
【0009】次に、位相同期発振器Bについて説明す
る。位相同期発振器Bも広帯域シンセサイザAと同様に
構成されており、VCO10の出力周波数をプリスケー
ラ11に送出して、PLLIC2に入力される第2周波
数データ5の周波数に対応する周波数にまで所定の分周
比で分周されてPLLIC2内に位相比較器(図示せ
ず)に入力される。また、第2周波数データ5はVCO
10の出力周波数に対応した複数の周波数からなり、P
LLIC2内において,VCO10の発振周波数を設定
するための周波数設定電圧に切替制御を行うための周波
数データである。第2周波数データ5はプリスケーラ1
1の出力周波数によって、さらに分周される。
る。位相同期発振器Bも広帯域シンセサイザAと同様に
構成されており、VCO10の出力周波数をプリスケー
ラ11に送出して、PLLIC2に入力される第2周波
数データ5の周波数に対応する周波数にまで所定の分周
比で分周されてPLLIC2内に位相比較器(図示せ
ず)に入力される。また、第2周波数データ5はVCO
10の出力周波数に対応した複数の周波数からなり、P
LLIC2内において,VCO10の発振周波数を設定
するための周波数設定電圧に切替制御を行うための周波
数データである。第2周波数データ5はプリスケーラ1
1の出力周波数によって、さらに分周される。
【0010】プリスケータ11の出力周波数で分周され
た第2周波数データ5の位相と基準発振器3の出力周波
数との位相がPLLIC2内の位相比較器で比較され
る。位相比較器で比較された第2周波数データ5の位相
と基準発振器3の出力周波数との位相差に応じた電圧が
発生し、この電圧はPLLIC2内のLPFに入力され
る。LPFにおいて位相比較器の出力電圧に含まれてい
る高周波成分や、雑音を除去してループアンプ12に出
力され、このループアンプ12で増幅された後VCO1
0に制御電圧として印加する。
た第2周波数データ5の位相と基準発振器3の出力周波
数との位相がPLLIC2内の位相比較器で比較され
る。位相比較器で比較された第2周波数データ5の位相
と基準発振器3の出力周波数との位相差に応じた電圧が
発生し、この電圧はPLLIC2内のLPFに入力され
る。LPFにおいて位相比較器の出力電圧に含まれてい
る高周波成分や、雑音を除去してループアンプ12に出
力され、このループアンプ12で増幅された後VCO1
0に制御電圧として印加する。
【0011】このLPFの出力電圧により、VCO10
の発振周波数が制御される。VCO10の出力周波数は
ミキサ9に送出される。ミキサ9において、このVCO
10の出力周波数と、前記広帯域VCO7の出力周波数
とが混合されてその両者の差周波数が取り出される。こ
のミキサ9と、LPF13と、アンプ14と、出力端子
15とにより出力回路部Cを構成しており、ミキサ9か
ら出力された差周波数はLPF13に入力され、そこ
で、その差周波数成分を抽出して、アンプ14で増幅し
て出力端子15から出力周波数を取り出す。
の発振周波数が制御される。VCO10の出力周波数は
ミキサ9に送出される。ミキサ9において、このVCO
10の出力周波数と、前記広帯域VCO7の出力周波数
とが混合されてその両者の差周波数が取り出される。こ
のミキサ9と、LPF13と、アンプ14と、出力端子
15とにより出力回路部Cを構成しており、ミキサ9か
ら出力された差周波数はLPF13に入力され、そこ
で、その差周波数成分を抽出して、アンプ14で増幅し
て出力端子15から出力周波数を取り出す。
【0012】このような従来の周波数シンセサイザで
は、出力周波数をGHz程度とすれば、広帯域シンセサ
イザAと位相同期発振器Bの出力周波数の差周波数をミ
キサ9で取り出すようにしているから、広帯域シンセサ
イザAと位相同期発振器Bの出力周波数は、その数倍必
要であり、数GHzとなる。広帯域シンセサイザAと位
相同期発振器Bは、それぞれPLLIC1,PLLIC
2を用いて位相同期ループ回路を構成しているが、PL
LIC1,PLLIC2はその動作周波数が低いために
(現状では、最大2GHz程度)、数GHzのVCO1
0の出力周波数をPLLIC2が動作する周波数までプ
リスケーラ11を用いて分周する必要がある。
は、出力周波数をGHz程度とすれば、広帯域シンセサ
イザAと位相同期発振器Bの出力周波数の差周波数をミ
キサ9で取り出すようにしているから、広帯域シンセサ
イザAと位相同期発振器Bの出力周波数は、その数倍必
要であり、数GHzとなる。広帯域シンセサイザAと位
相同期発振器Bは、それぞれPLLIC1,PLLIC
2を用いて位相同期ループ回路を構成しているが、PL
LIC1,PLLIC2はその動作周波数が低いために
(現状では、最大2GHz程度)、数GHzのVCO1
0の出力周波数をPLLIC2が動作する周波数までプ
リスケーラ11を用いて分周する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の周波数シンセサ
イザは以上のように構成されているので、シンセサイザ
として変調感度の高い広帯域VCO7の出力周波数に位
相同期発振器Bにより位相同期をかけるため、ループア
ンプ6,12のノイズ電圧による位相雑音劣化が無視で
きなくなる。また、広帯域VOC7,VCO10の出力
信号の周波数が高いために、それぞれプリスケーラ8,
11で分周する必要があり、このプリスケーラ8,11
による分周位相雑音劣化しやすくなる。さらに、位相同
期回路、つまり、広帯域シンセサイザA,位相同期発振
器Bによる雑音の発生源としては、ループアンプ6,1
2の他に、PLLIC1,PLLIC2内の位相比較器
の位相雑音も無視できない。
イザは以上のように構成されているので、シンセサイザ
として変調感度の高い広帯域VCO7の出力周波数に位
相同期発振器Bにより位相同期をかけるため、ループア
ンプ6,12のノイズ電圧による位相雑音劣化が無視で
きなくなる。また、広帯域VOC7,VCO10の出力
信号の周波数が高いために、それぞれプリスケーラ8,
11で分周する必要があり、このプリスケーラ8,11
による分周位相雑音劣化しやすくなる。さらに、位相同
期回路、つまり、広帯域シンセサイザA,位相同期発振
器Bによる雑音の発生源としては、ループアンプ6,1
2の他に、PLLIC1,PLLIC2内の位相比較器
の位相雑音も無視できない。
【0014】この位相雑音は広帯域VCO7,VCO1
0のそれぞれの出力信号をPLLIC1,PLLIC2
内の位相比較器の比較周波数まで分周した後の比較動作
で発生する雑音であるため、広帯域VCO7,VCO1
0の出力信号に現れる位相比較器の位相雑音成分は、分
周器の分周倍逓倍されることになる。したがって、上述
のように、プリスケーラ11が存在する分、その分周分
だけ、位相雑音が多くなる。上記の位相雑音の劣化に加
えて、回路規模が大きくなることも無視できない。すな
わち、広帯域シンセサイザAと位相同期発振器Bの2台
が必要になる。このため、必然的に回路規模が大きくな
り、部品点数が多いことからコスト削減の阻害化と信頼
性の低下の要因となっている。
0のそれぞれの出力信号をPLLIC1,PLLIC2
内の位相比較器の比較周波数まで分周した後の比較動作
で発生する雑音であるため、広帯域VCO7,VCO1
0の出力信号に現れる位相比較器の位相雑音成分は、分
周器の分周倍逓倍されることになる。したがって、上述
のように、プリスケーラ11が存在する分、その分周分
だけ、位相雑音が多くなる。上記の位相雑音の劣化に加
えて、回路規模が大きくなることも無視できない。すな
わち、広帯域シンセサイザAと位相同期発振器Bの2台
が必要になる。このため、必然的に回路規模が大きくな
り、部品点数が多いことからコスト削減の阻害化と信頼
性の低下の要因となっている。
【0015】この発明は、上記従来の課題を解決するた
めになされたもので、出力周波数の広帯域化と低雑音
化、回路構成の簡略に伴う小型化、低コスト化と信頼性
の向上を可能とする周波数シンセサイザを提供すること
を目的とする。
めになされたもので、出力周波数の広帯域化と低雑音
化、回路構成の簡略に伴う小型化、低コスト化と信頼性
の向上を可能とする周波数シンセサイザを提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の周波数シンセサイザは、第1周波数デー
タにより複数の周波数設定電圧から選定された所定周波
数設定電圧に基づいて広帯域電圧制御発振器の第1発振
周波数を設定して出力する広帯域発振回路部と、前記広
帯域発振回路部から出力される前記第1発振周波数と電
圧制御発振器から出力される第2発振周波数との差周波
数信号を取り出して出力する出力回路部と、前記差周波
数信号を第2周波数データで分周した信号と基準信号と
の誤差信号に応じて前記電圧制御発振器を制御する位相
同期ループを構成するPLLICを有する位相同期回路
部とを備えることを特徴とする。
に、この発明の周波数シンセサイザは、第1周波数デー
タにより複数の周波数設定電圧から選定された所定周波
数設定電圧に基づいて広帯域電圧制御発振器の第1発振
周波数を設定して出力する広帯域発振回路部と、前記広
帯域発振回路部から出力される前記第1発振周波数と電
圧制御発振器から出力される第2発振周波数との差周波
数信号を取り出して出力する出力回路部と、前記差周波
数信号を第2周波数データで分周した信号と基準信号と
の誤差信号に応じて前記電圧制御発振器を制御する位相
同期ループを構成するPLLICを有する位相同期回路
部とを備えることを特徴とする。
【0017】この発明の周波数シンセサイザによれば、
広帯域発振回路により第1周波数データで複数の周波数
設定電圧から所定周波数設定電圧に基づいて広帯域電圧
制御発振器から第1発振周波数を出力する。この第1発
振周波数と出力回路部の電圧制御発振器から出力される
第2発振周波数との差周波数信号を出力回路部から出力
する。この差周波数信号を第2周波数データで分周した
信号と基準信号との位相差を検出して誤差信号を位相同
期回路部のPLLICの位相同期ループで取り出し、こ
の誤差信号により電圧制御発振器を制御することによ
り、出力回路部から出力される差周波数を第2周波数デ
ータの設定周波数に一致させる。
広帯域発振回路により第1周波数データで複数の周波数
設定電圧から所定周波数設定電圧に基づいて広帯域電圧
制御発振器から第1発振周波数を出力する。この第1発
振周波数と出力回路部の電圧制御発振器から出力される
第2発振周波数との差周波数信号を出力回路部から出力
する。この差周波数信号を第2周波数データで分周した
信号と基準信号との位相差を検出して誤差信号を位相同
期回路部のPLLICの位相同期ループで取り出し、こ
の誤差信号により電圧制御発振器を制御することによ
り、出力回路部から出力される差周波数を第2周波数デ
ータの設定周波数に一致させる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明による周波数シン
セサイザの実施の形態について図面に基づき説明する。
図1はこの発明の第1実施の形態の構成を示すブロック
図である。この図1において、広帯域発振回路部Aは、
広帯域VCO21を主体に構成されており、広帯域VC
O21に切替スイッチ22が接続されている。切替スイ
ッチ22に周波数設定電圧23が印加されている。この
周波数設定電圧23は広帯域VCO21の発振周波数を
N(正の整数)種類に設定するための周波数設定電圧で
あり、図1では説明を簡略にするために、設定電圧V1
〜V10が図示されている。
セサイザの実施の形態について図面に基づき説明する。
図1はこの発明の第1実施の形態の構成を示すブロック
図である。この図1において、広帯域発振回路部Aは、
広帯域VCO21を主体に構成されており、広帯域VC
O21に切替スイッチ22が接続されている。切替スイ
ッチ22に周波数設定電圧23が印加されている。この
周波数設定電圧23は広帯域VCO21の発振周波数を
N(正の整数)種類に設定するための周波数設定電圧で
あり、図1では説明を簡略にするために、設定電圧V1
〜V10が図示されている。
【0019】周波数設定電圧23の各設定電圧V1〜V
10の切替選択を行うために、第1周波数データ24が
切替スイッチ22に印加されるようになっている。この
第1周波数データ24で選択された設定電圧V1〜V1
0のうちのいずれかを選択した設定電圧に応じて広帯域
VCO21から第1発振周波数が出力回路部25のミキ
サ26に送出するようになっている。
10の切替選択を行うために、第1周波数データ24が
切替スイッチ22に印加されるようになっている。この
第1周波数データ24で選択された設定電圧V1〜V1
0のうちのいずれかを選択した設定電圧に応じて広帯域
VCO21から第1発振周波数が出力回路部25のミキ
サ26に送出するようになっている。
【0020】また、位相同期回路部27においては、位
相同期ループを構成するPLLIC28内の位相比較器
に基準発振器29の基準信号が入力されるようになって
いるとともに、後述する出力回路部25のLPF30か
ら出力される広帯域VCO21の出力周波数とVCO3
1の出力周波数との差周波数信号を第2周波数データ3
2で分周された周波数信号の位相と較してその差信号に
応じた電圧がループアンプ33に出力されるようになっ
ている。ループアンプ33は、この位相比較器から出力
さ差信号に応じた電圧を増幅してVCO31に出力する
ようになっている。このループアンプ33の出力電圧を
制御電圧として、基準信号と分周された差周波数信号と
の位相差がなくなるように、VCO31の発振周波数が
制御されるようになっている。このようにして、位相同
期回路部27は、PLLIC28,基準発振器29、V
CO31、第2周波数データ32、ループアンプ33と
により構成されている。
相同期ループを構成するPLLIC28内の位相比較器
に基準発振器29の基準信号が入力されるようになって
いるとともに、後述する出力回路部25のLPF30か
ら出力される広帯域VCO21の出力周波数とVCO3
1の出力周波数との差周波数信号を第2周波数データ3
2で分周された周波数信号の位相と較してその差信号に
応じた電圧がループアンプ33に出力されるようになっ
ている。ループアンプ33は、この位相比較器から出力
さ差信号に応じた電圧を増幅してVCO31に出力する
ようになっている。このループアンプ33の出力電圧を
制御電圧として、基準信号と分周された差周波数信号と
の位相差がなくなるように、VCO31の発振周波数が
制御されるようになっている。このようにして、位相同
期回路部27は、PLLIC28,基準発振器29、V
CO31、第2周波数データ32、ループアンプ33と
により構成されている。
【0021】次に、出力回路部25の構成について説明
する。この出力回路部25は前記ミキサ26、LPF3
0、アンプ34、出力端子35とにより構成されてい
る。すなわち、ミキサ26から出力される差周波数信号
はLPF30でその差周波数信号成分のみが抽出され
て、前記PLLIC28の位相比較器とアンプ34に送
出するようになっている。このアンプ34はLPF30
の出力信号を増幅して、出力端子35に周波数シンセサ
イザの出力信号として、取り出すようになっている。
する。この出力回路部25は前記ミキサ26、LPF3
0、アンプ34、出力端子35とにより構成されてい
る。すなわち、ミキサ26から出力される差周波数信号
はLPF30でその差周波数信号成分のみが抽出され
て、前記PLLIC28の位相比較器とアンプ34に送
出するようになっている。このアンプ34はLPF30
の出力信号を増幅して、出力端子35に周波数シンセサ
イザの出力信号として、取り出すようになっている。
【0022】次に、以上のように構成されたこの第1実
施の形態の動作について説明する。まず、広帯域発振回
路部20において、第1周波数データ24により切替ス
イッチ22を切り替えて、周波数設定電圧23の設定電
圧V1〜V10のうち、所定の設定電圧を選択する。こ
の選択された設定電圧は広帯域VCO21の制御電圧と
なり、この制御電圧により広帯域VCO21の発振周波
数が制御され、その第1発振周波数としての発振出力信
号を出力回路部25のミキサ26に送出する。ミキサ2
6には、VCO31の出力周波数信号も入力され、ミキ
サ26は広帯域VCO21の発振出力信号とVCO31
の第2発振周波数としての発振出力信号との差周波数信
号を出力する。
施の形態の動作について説明する。まず、広帯域発振回
路部20において、第1周波数データ24により切替ス
イッチ22を切り替えて、周波数設定電圧23の設定電
圧V1〜V10のうち、所定の設定電圧を選択する。こ
の選択された設定電圧は広帯域VCO21の制御電圧と
なり、この制御電圧により広帯域VCO21の発振周波
数が制御され、その第1発振周波数としての発振出力信
号を出力回路部25のミキサ26に送出する。ミキサ2
6には、VCO31の出力周波数信号も入力され、ミキ
サ26は広帯域VCO21の発振出力信号とVCO31
の第2発振周波数としての発振出力信号との差周波数信
号を出力する。
【0023】この差周波数信号はLPF30に送出さ
れ、差周波数信号の周波数成分のみを抽出して、アンプ
34と位相同期回路部27のPLLIC28に送出され
る。PLLIC28には、第2周波数データ32が入力
されおり、この第2周波数データ32により、LPF3
0から出力される差周波数信号が広帯域VCO21の発
振周波数に対応するように分周してPLLIC28内の
図示省略した位相比較器に加える。この位相比較器に
は、基準発振器29の基準信号も入力されており、した
がって、位相比較器は基準発振器29の基準信号と第2
周波数データ32で分周されたLPF30から出力され
る差周波数信号の分周信号との位相差を検出して、その
位相差に応じた電圧をループアンプ33に出力する。
れ、差周波数信号の周波数成分のみを抽出して、アンプ
34と位相同期回路部27のPLLIC28に送出され
る。PLLIC28には、第2周波数データ32が入力
されおり、この第2周波数データ32により、LPF3
0から出力される差周波数信号が広帯域VCO21の発
振周波数に対応するように分周してPLLIC28内の
図示省略した位相比較器に加える。この位相比較器に
は、基準発振器29の基準信号も入力されており、した
がって、位相比較器は基準発振器29の基準信号と第2
周波数データ32で分周されたLPF30から出力され
る差周波数信号の分周信号との位相差を検出して、その
位相差に応じた電圧をループアンプ33に出力する。
【0024】ループアンプ33はこの位相差に応じた電
圧を増幅してVCO31の制御電圧として、VCO31
に出力する。VCO31は、この制御電圧に基づき発振
して、基準発振器29の基準信号の位相とLPF30か
ら出力される差周波数信号の分周された信号との位相が
なくなるように発振動作する。したがって、差周波数信
号が第2周波数データ32の設定周波数と一致するよう
になる。このように、VCO31の安定した発振信号と
広帯域VCO21の発振信号との差周波数信号は、上述
のようにLPF30に入力され、この差周波数信号成分
のみを抽出し、雑音その他の不要成分を除去してアンプ
34に送出し、アンプ34で増幅された後、出力端子3
5から周波数シンセサイザの出力信号として取り出され
る。周波数設定電圧23の設定電圧V1〜V10のうち
のいずれの設定電圧を選択した場合でも、前記と同じ動
作で出力端子35から周波数シンセサイザの出力信号が
取り出される。
圧を増幅してVCO31の制御電圧として、VCO31
に出力する。VCO31は、この制御電圧に基づき発振
して、基準発振器29の基準信号の位相とLPF30か
ら出力される差周波数信号の分周された信号との位相が
なくなるように発振動作する。したがって、差周波数信
号が第2周波数データ32の設定周波数と一致するよう
になる。このように、VCO31の安定した発振信号と
広帯域VCO21の発振信号との差周波数信号は、上述
のようにLPF30に入力され、この差周波数信号成分
のみを抽出し、雑音その他の不要成分を除去してアンプ
34に送出し、アンプ34で増幅された後、出力端子3
5から周波数シンセサイザの出力信号として取り出され
る。周波数設定電圧23の設定電圧V1〜V10のうち
のいずれの設定電圧を選択した場合でも、前記と同じ動
作で出力端子35から周波数シンセサイザの出力信号が
取り出される。
【0025】次に、この第1実施の形態による特徴のう
ちの出力周波数広帯域化と、位相雑音の低雑音化につい
て説明する。出力端子35から出力される周波数シンセ
サイザの出力周波数をfout、広帯域VCO21の出力
周波数をf1,VCO31の出力周波数をf2とする
と、出力周波数をfoutは、次の[数1]のようにな
る。
ちの出力周波数広帯域化と、位相雑音の低雑音化につい
て説明する。出力端子35から出力される周波数シンセ
サイザの出力周波数をfout、広帯域VCO21の出力
周波数をf1,VCO31の出力周波数をf2とする
と、出力周波数をfoutは、次の[数1]のようにな
る。
【0026】
【数1】
【0027】この[数1]において、出力周波数f1,
出力周波数f2はそれぞれ次のように制御される。第1
周波数データ24によって、切替スイッチ22が切り替
えられて、周波数設定電圧23の設定電圧V1〜V10
のうちの一つが選択されることにより、広帯域VCO2
1の出力周波数f1が制御される。また、PLLIC2
8によって出力周波数foutはPLLIC28の内部で
第2周波数データ32により分周され、その分周された
出力周波数と基準発振器29の基準信号との位相が位相
検出器で位相差、すなわち、誤差信号が検出され、この
誤差信号がループアンプ33で増幅された後にVCO3
1の発振数周波数が制御される。つまり、前記出力周波
数foutは、PLLIC28の分周制御する第2周波数
データ32の設定数周波数に一致するように位相同期ル
ープで制御する。
出力周波数f2はそれぞれ次のように制御される。第1
周波数データ24によって、切替スイッチ22が切り替
えられて、周波数設定電圧23の設定電圧V1〜V10
のうちの一つが選択されることにより、広帯域VCO2
1の出力周波数f1が制御される。また、PLLIC2
8によって出力周波数foutはPLLIC28の内部で
第2周波数データ32により分周され、その分周された
出力周波数と基準発振器29の基準信号との位相が位相
検出器で位相差、すなわち、誤差信号が検出され、この
誤差信号がループアンプ33で増幅された後にVCO3
1の発振数周波数が制御される。つまり、前記出力周波
数foutは、PLLIC28の分周制御する第2周波数
データ32の設定数周波数に一致するように位相同期ル
ープで制御する。
【0028】ここで、出力端子35から出力される出力
周波数広帯域化について述べると、広帯域VCO21の
帯域幅をΔf1,発振周波数の下限をf1min、VCO
31の周波数の帯域幅をΔf2,発振周波数の上限をf
1maxとすると、出力端子35から出力される出力周波
数foutの下限周波数fout-minは、次の[数2]のよう
になる。
周波数広帯域化について述べると、広帯域VCO21の
帯域幅をΔf1,発振周波数の下限をf1min、VCO
31の周波数の帯域幅をΔf2,発振周波数の上限をf
1maxとすると、出力端子35から出力される出力周波
数foutの下限周波数fout-minは、次の[数2]のよう
になる。
【0029】
【数2】
【0030】同様に、出力周波数foutの上限周波数fo
ut-maxは、次の[数3]のようになる。
ut-maxは、次の[数3]のようになる。
【0031】
【数3】
【0032】したがって、出力周波数foutの上限周波
数fout-maxと下限周波数fout-minの比をとると、次の
[数4]のようになる。
数fout-maxと下限周波数fout-minの比をとると、次の
[数4]のようになる。
【0033】
【数4】
【0034】広帯域VCO21の同様の比率は、次の
[数5]のようになる。
[数5]のようになる。
【0035】
【数5】
【0036】この[数5]に示す比率は、通常では、オ
クターブ、すなわち、2倍程度が限界である。しかし、
この第1実施の形態では、上記[数2]より、出力周波
数foutは出力周波数f1と出力周波数f2との差周波
数であるから、数分の1に設定できるため、帯域の比率
は数倍となり、広帯域周波数シンセサイザ実現できる。
クターブ、すなわち、2倍程度が限界である。しかし、
この第1実施の形態では、上記[数2]より、出力周波
数foutは出力周波数f1と出力周波数f2との差周波
数であるから、数分の1に設定できるため、帯域の比率
は数倍となり、広帯域周波数シンセサイザ実現できる。
【0037】次に、この第1実施の形態の特徴である位
相雑音の低雑音化について述べる。周波数帯域の広い周
波数シンセサイザで特に重要視される特性の一つに位相
雑音特性がある。しかし、広帯域化のため変調度の高い
VCO31を使用する周波数シンセサイザでは、位相雑
音が劣化し易くなる。すなわち、VCO31の変調感度
が高いため、次に述べるように、ループアンプ33のノ
イズ電圧による位相雑音劣化が無視できなくなる。
相雑音の低雑音化について述べる。周波数帯域の広い周
波数シンセサイザで特に重要視される特性の一つに位相
雑音特性がある。しかし、広帯域化のため変調度の高い
VCO31を使用する周波数シンセサイザでは、位相雑
音が劣化し易くなる。すなわち、VCO31の変調感度
が高いため、次に述べるように、ループアンプ33のノ
イズ電圧による位相雑音劣化が無視できなくなる。
【0038】位相同期回路部27のループアンプ33で
発生するノイズ電圧は、VCO31にそのまま加わるた
めに、VCO31の出力信号を変調して位相雑音特性を
劣化させる。たとえば、入力換算10nVrms/Hz
1/2程度の演算増幅器をゲイン数倍でループアンプ33
として使用すると、このループアンプ33の出力では、
ノイズ電圧enが数10nVrms/Hz1/2となる。
また、変調感度Kvが100MHz/V程度のVCO3
3を使用すると、位相雑音C/Nは、このノイズ電圧に
より、次の[数6]が得られ、[数6]から[数7]が
得られ、この[数6]、[数7]で示すように、90d
Bc/Hz@100KHz弱と劣化してしまう。
発生するノイズ電圧は、VCO31にそのまま加わるた
めに、VCO31の出力信号を変調して位相雑音特性を
劣化させる。たとえば、入力換算10nVrms/Hz
1/2程度の演算増幅器をゲイン数倍でループアンプ33
として使用すると、このループアンプ33の出力では、
ノイズ電圧enが数10nVrms/Hz1/2となる。
また、変調感度Kvが100MHz/V程度のVCO3
3を使用すると、位相雑音C/Nは、このノイズ電圧に
より、次の[数6]が得られ、[数6]から[数7]が
得られ、この[数6]、[数7]で示すように、90d
Bc/Hz@100KHz弱と劣化してしまう。
【0039】
【数6】
【0040】
【数7】
【0041】ただし、en=50nVrms/Hz1/2、
fm=100KHzである。しかし、この発明の周波数
シンセサイザでは、広帯域VCO21側には、位相同期
回路部を用いないので、低雑音の基準電源29で制御で
きるため、位相同期回路部27のループアンプ33で発
生するノイズ電圧の問題はない。
fm=100KHzである。しかし、この発明の周波数
シンセサイザでは、広帯域VCO21側には、位相同期
回路部を用いないので、低雑音の基準電源29で制御で
きるため、位相同期回路部27のループアンプ33で発
生するノイズ電圧の問題はない。
【0042】また、VCO31の必要な周波数帯は、広
帯域VCO21の周波数設定間隔となるので、この第1
実施の形態であれば、広帯域VCO21の1/10とな
る。したがって、VCO31側の位相同期回路部27の
ループアンプ33による位相雑音の劣化は、VCO29
の変調感度が1/10で済むために、10倍=20dB
もの位相雑音が改善される。
帯域VCO21の周波数設定間隔となるので、この第1
実施の形態であれば、広帯域VCO21の1/10とな
る。したがって、VCO31側の位相同期回路部27の
ループアンプ33による位相雑音の劣化は、VCO29
の変調感度が1/10で済むために、10倍=20dB
もの位相雑音が改善される。
【0043】さらに、広帯域VCO21とVCO31と
の出力信号の差周波数をミキサ26で取り出した後の信
号を用いて位相同期回路部27を構成しているために、
PLLIC28への入力周波数が低くなり、従来必要で
あったプリスケーラを省略することができる。したがっ
て、プリスケーラの省略により、次のように、低位相雑
音化が図られる。すなわち、位相同期回路部27の雑音
の発生源として、ループアンプ33の他にPLLIC2
8内の位相比較器の位相雑音がある。
の出力信号の差周波数をミキサ26で取り出した後の信
号を用いて位相同期回路部27を構成しているために、
PLLIC28への入力周波数が低くなり、従来必要で
あったプリスケーラを省略することができる。したがっ
て、プリスケーラの省略により、次のように、低位相雑
音化が図られる。すなわち、位相同期回路部27の雑音
の発生源として、ループアンプ33の他にPLLIC2
8内の位相比較器の位相雑音がある。
【0044】PLLIC28内の位相比較器の比較周波
数まで、VCO31の出力信号を分周した後、位相比較
器の比較作用で発生する雑音のために、VCO31の出
力端に現れる位相比較器の位相雑音成分C/Noutは、
位相比較器の位相雑音をC/Npdとし、プリスケーラ
分周数をNp、PLLIC28内部での分周数をNとす
ると、次の[数8]のように、プリスケーラの分周分だ
け逓倍されることになる。
数まで、VCO31の出力信号を分周した後、位相比較
器の比較作用で発生する雑音のために、VCO31の出
力端に現れる位相比較器の位相雑音成分C/Noutは、
位相比較器の位相雑音をC/Npdとし、プリスケーラ
分周数をNp、PLLIC28内部での分周数をNとす
ると、次の[数8]のように、プリスケーラの分周分だ
け逓倍されることになる。
【0045】
【数8】
【0046】この[数8]の逆数をとり、dB表示をす
ると、次の[数9]に示すようになる。
ると、次の[数9]に示すようになる。
【0047】
【数9】
【0048】したがって、この発明のように、プリスケ
ーラを省略できれば、前記[数9]における−20Lo
g(Np)の項がなくなり、その分の位相雑音が改善で
きる。このように、第1実施の形態では、広帯域VCO
21と、VCO31との2個の発振器を用いているが、
位相同期回路部が一つで済み、したがって回路の規模が
小さくなり、部品点数が削減でき、コストダウンが可能
となる。このように、回路構成の簡略化に伴い、動作が
安定し、信頼性が高まることになる。
ーラを省略できれば、前記[数9]における−20Lo
g(Np)の項がなくなり、その分の位相雑音が改善で
きる。このように、第1実施の形態では、広帯域VCO
21と、VCO31との2個の発振器を用いているが、
位相同期回路部が一つで済み、したがって回路の規模が
小さくなり、部品点数が削減でき、コストダウンが可能
となる。このように、回路構成の簡略化に伴い、動作が
安定し、信頼性が高まることになる。
【0049】次に、この発明の第2実施の形態について
説明する。図2はこの第2実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。この第1実施の形態では、広帯域VCO
21の周波数制御は切替スイッチ22の切替えによって
行っていたのに対して、この第2実施の形態では、D/
A(ディジタル/アナログ)コンバータ36を使用し第
1周波数データ24をD/A変換して、D/A変換され
たアナログ電圧を広帯域VCO21の発振用の制御電圧
として、この広帯域VCO21に印加するようにしてい
る。その他の構成は図1に示す第1実施の形態と同じで
あり、図2において、図1と同一部分には、同一符号を
付して重複説明を避ける。
説明する。図2はこの第2実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。この第1実施の形態では、広帯域VCO
21の周波数制御は切替スイッチ22の切替えによって
行っていたのに対して、この第2実施の形態では、D/
A(ディジタル/アナログ)コンバータ36を使用し第
1周波数データ24をD/A変換して、D/A変換され
たアナログ電圧を広帯域VCO21の発振用の制御電圧
として、この広帯域VCO21に印加するようにしてい
る。その他の構成は図1に示す第1実施の形態と同じで
あり、図2において、図1と同一部分には、同一符号を
付して重複説明を避ける。
【0050】このように、第2実施の形態ではD/Aコ
ンバータ36を使用し、このD/Aコンバータ36の入
力側に第1周波数データ24を入力し、この第1周波数
データ24をこのD/Aコンバータ36で所定数のアナ
ログ信号に変換し、このアナログ信号の電圧により、広
帯域VCO21の発振周波数を制御するようにしてい
る。このD/Aコンバータ36を用いることにより、広
帯域VCO21の発振周波数の設定間隔をより小さくす
ることができ、したがって、VCO31の周波数範囲を
狭くすることができる。これにより、変調度を小さくす
ることができる分、さらに位相雑音の改善が図られると
ともに、基準の電圧源となる図1における周波数設定電
圧23が不要となり、その分回路構成が簡略化され、そ
れに伴い、小型化かつコストダウンが可能となる。
ンバータ36を使用し、このD/Aコンバータ36の入
力側に第1周波数データ24を入力し、この第1周波数
データ24をこのD/Aコンバータ36で所定数のアナ
ログ信号に変換し、このアナログ信号の電圧により、広
帯域VCO21の発振周波数を制御するようにしてい
る。このD/Aコンバータ36を用いることにより、広
帯域VCO21の発振周波数の設定間隔をより小さくす
ることができ、したがって、VCO31の周波数範囲を
狭くすることができる。これにより、変調度を小さくす
ることができる分、さらに位相雑音の改善が図られると
ともに、基準の電圧源となる図1における周波数設定電
圧23が不要となり、その分回路構成が簡略化され、そ
れに伴い、小型化かつコストダウンが可能となる。
【0051】次に、この発明の第3実施の形態について
説明する。図3はこの第3実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。この図3に示す第3実施の形態では、図
2の第2実施の形態に新たにD/Aコンバータ36のD
/A変換制御を行うためのROM37が付加されてい
る。このROM37にあらかじめD/Aコンバータ36
をD/A変換するための制御データが書き込まれてお
り、第1周波数データ24がROM37に入力されるご
とにROM37に書き込まれた制御データが読み出され
てD/Aコンバータ36に出力される。
説明する。図3はこの第3実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。この図3に示す第3実施の形態では、図
2の第2実施の形態に新たにD/Aコンバータ36のD
/A変換制御を行うためのROM37が付加されてい
る。このROM37にあらかじめD/Aコンバータ36
をD/A変換するための制御データが書き込まれてお
り、第1周波数データ24がROM37に入力されるご
とにROM37に書き込まれた制御データが読み出され
てD/Aコンバータ36に出力される。
【0052】この制御データがD/Aコンバータ36に
入力されることにより、D/Aコンバータ36に設定さ
れている広帯域VCO21のアナログの制御電圧が出力
されて、この広帯域VCO21に印加される。これによ
り、広帯域VCO21がこの制御電圧に基づいて発振
し、以下前記第1、第2実施の形態と同様の動作を行
う。このように、ROM37を用いることにより、D/
Aコンバータ36の制御ビット数を削減することがで
き、したがって、広帯域VCO21の発振周波数の制御
が容易になる。
入力されることにより、D/Aコンバータ36に設定さ
れている広帯域VCO21のアナログの制御電圧が出力
されて、この広帯域VCO21に印加される。これによ
り、広帯域VCO21がこの制御電圧に基づいて発振
し、以下前記第1、第2実施の形態と同様の動作を行
う。このように、ROM37を用いることにより、D/
Aコンバータ36の制御ビット数を削減することがで
き、したがって、広帯域VCO21の発振周波数の制御
が容易になる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、広帯
域発振回路部において第1周波数データにより設定され
た制御電圧が選定されて広帯域VCOの発振周波数を制
御して出力する第1発振周波数と位相同期回路部のVC
Oの第2発振周波数との差周波数信号を出力回路部から
取り出すとともに、位相同期回路部において差周波数信
号を第2周波数データで分周した信号と基準信号との位
相差に応じてVCOの第2発振周波数を制御するように
構成したので、従来のようにプリスケーラが不要とな
り、出力周波数の広帯域化と位相雑音の低減化が可能と
なるとともに、回路構成の簡略化が可能となり、それに
伴い、小型化と低コスト化および信頼性の向上が可能と
なる。
域発振回路部において第1周波数データにより設定され
た制御電圧が選定されて広帯域VCOの発振周波数を制
御して出力する第1発振周波数と位相同期回路部のVC
Oの第2発振周波数との差周波数信号を出力回路部から
取り出すとともに、位相同期回路部において差周波数信
号を第2周波数データで分周した信号と基準信号との位
相差に応じてVCOの第2発振周波数を制御するように
構成したので、従来のようにプリスケーラが不要とな
り、出力周波数の広帯域化と位相雑音の低減化が可能と
なるとともに、回路構成の簡略化が可能となり、それに
伴い、小型化と低コスト化および信頼性の向上が可能と
なる。
【図1】この発明による周波数シンセサイザの第1実施
の形態の構成を示すブロック図である。
の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による周波数シンセサイザの第2実施
の形態の構成を示すブロック図である。
の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明による周波数シンセサイザの第3実施
の形態の構成を示すブロック図である。
の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の周波数シンセサイザの構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
20……広帯域発振回路部、21……広帯域VCO、2
2……切替スイッチ、23……周波数設定電圧、24…
…第1周波数データ、25……出力回路部、26……ミ
キサ、27……位相同期回路部、28……PLLIC、
29……基準発振器、30……LPF、31……VC
O、32……第2周波数データ、33……ループアン
プ、34……アンプ35……出力端子、36……D/A
コンバータ、37……ROM。
2……切替スイッチ、23……周波数設定電圧、24…
…第1周波数データ、25……出力回路部、26……ミ
キサ、27……位相同期回路部、28……PLLIC、
29……基準発振器、30……LPF、31……VC
O、32……第2周波数データ、33……ループアン
プ、34……アンプ35……出力端子、36……D/A
コンバータ、37……ROM。
Claims (7)
- 【請求項1】 第1周波数データにより複数の周波数設
定電圧から選定された所定周波数設定電圧に基づいて広
帯域電圧制御発振器の第1発振周波数を設定して出力す
る広帯域発振回路部と、 前記広帯域発振回路部から出力される前記第1発振周波
数と電圧制御発振器から出力される第2発振周波数との
差周波数信号を取り出して出力する出力回路部と、 前記差周波数信号を第2周波数データで分周した信号と
基準信号との誤差信号に応じて前記電圧制御発振器を制
御する位相同期ループを構成するPLLICを有する位
相同期回路部と、 を備えることを特徴とする周波数シンセサイザ。 - 【請求項2】 前記出力回路部は、前記広帯域電圧制御
発振器から出力される前記第1発振周波数と前記電圧制
御発振器から出力される前記第2発振周波数とを入力し
てその差周波数信号を出力するミキサと、前記ミキサか
ら出力される前記差周波数信号のみを抽出するローパス
フィルタと、前記ローパスフィルタの出力信号を増幅し
て周波数シンセサイザ信号を出力するアンプとを備える
ことを特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。 - 【請求項3】 前記位相同期回路部は、前記差周波数信
号を前記第2周波数データにより分周した信号と基準発
振器から出力される基準信号との位相差を検出してその
誤差信号を出力する位相検出器を有するとともに、前記
周波数シンセサイザ信号の周波数が前記第2の周波数デ
ータの設定周波数に一致するように制御する位相同期ル
ープを構成するPLLICと、前記PLLICから出力
される前記信号を増幅して前記電圧制御発振器発振周波
数の制御電圧を出力するループアンプとを備えることを
特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。 - 【請求項4】 前記ループアンプは、演算増幅器である
ことを特徴とする請求項3記載の周波数シンセサイザ。 - 【請求項5】 前記広帯域発振回路部は、前記広帯域電
圧制御発振器の複数の発振周波数を設定する周波数設定
電圧を前記第1周波数データにより切り替えて選定する
切替スイッチを含むことを特徴とする請求項1記載の周
波数シンセサイザ。 - 【請求項6】 前記広帯域発振回路部は、前記広帯域電
圧制御発振器の複数の発振周波数を発生させるために前
記第1周波数データをアナログ信号に変換して前記広帯
域電圧制御発振器の発振周波数の制御電圧として印加す
るディジタル/アナログコンバータを含むことを特徴と
する請求項1記載の周波数シンセサイザ。 - 【請求項7】 前記広帯域発振回路部は、あらかじめ記
憶されている前記広帯域電圧制御発振器の複数の発振周
波数を発生させるための制御データが前記第1周波数デ
ータにより読み出されるROMと、前記ROMから読み
出された前記制御データをアナログ信号に変換して前記
広帯域電圧制御発振器の発振周波数の制御電圧として印
加するディジタル/アナログコンバータとを含むことを
特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10035460A JPH11220391A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 周波数シンセサイザ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10035460A JPH11220391A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 周波数シンセサイザ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11220391A true JPH11220391A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12442407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10035460A Pending JPH11220391A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 周波数シンセサイザ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11220391A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040001056A (ko) * | 2002-06-26 | 2004-01-07 | 엘지전자 주식회사 | 주파수 발생 장치 |
| CN100384095C (zh) * | 2005-04-18 | 2008-04-23 | 威盛电子股份有限公司 | 频率校正的方法及装置 |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP10035460A patent/JPH11220391A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040001056A (ko) * | 2002-06-26 | 2004-01-07 | 엘지전자 주식회사 | 주파수 발생 장치 |
| CN100384095C (zh) * | 2005-04-18 | 2008-04-23 | 威盛电子股份有限公司 | 频率校正的方法及装置 |
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