JPH11220571A - イメージセンサチップおよびこれを備えた画像読み取り装置 - Google Patents

イメージセンサチップおよびこれを備えた画像読み取り装置

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JPH11220571A
JPH11220571A JP10019046A JP1904698A JPH11220571A JP H11220571 A JPH11220571 A JP H11220571A JP 10019046 A JP10019046 A JP 10019046A JP 1904698 A JP1904698 A JP 1904698A JP H11220571 A JPH11220571 A JP H11220571A
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sensor chip
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Abstract

(57)【要約】 【課題】要求読み取り幅が種々に変更される場合であっ
ても、画像信号の補正処理に不都合を生じさせるような
ことなく、イメージセンサチップの余裕しろを適度な寸
法にできるようにして、イメージセンサチップを無駄に
数多く用いたり、あるいは原稿の側部の画像が安易に読
み取り困難になってしまうといった事態を生じさせない
ようにする。 【解決手段】複数の受光素子によって構成された複数の
読み取り画素が一定ピッチで列状に並べて設けられてい
るイメージセンサチップであって、このイメージセンサ
チップ1個当たりの読み取り画素数Nが、N=n・kの
式で求められる。ただし、nは、上記複数の受光素子の
それぞれから出力される複数の画像信号を複数ずつ纏め
てブロック単位で補正するときに1ブロックとされる受
光素子数である。kは、0<(n・k−D)<nの条件
を満たす最小の整数であり、D=γ・pである。γは、
所定の単位長さ当たりの読み取り画素数としての解像度
である。pは、上記単位長さを基準とする種々の要求読
み取り幅に対する増分である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、画像の読み取りに用いられる
イメージセンサチップ、およびそれを備えた画像読み取
り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、密着型イメージセンサな
どの画像読み取り装置は、イメージセンサチップを実装
した基板を用いて構成されているのが一般的である。こ
のイメージセンサチップは、細長矩形状のチップ状に形
成されているととともに、その表層部分には複数の受光
素子を一体的に造り込んでおり、これら複数の受光素子
のそれぞれによって複数の読み取り画素が構成されてい
る。これら複数の読み取り画素は、イメージセンサチッ
プの長手方向に沿って一定ピッチで列状に並べられてい
る。このようなイメージセンサチップは、たとえば数m
m〜十数mm程度の全長寸法に形成されているのが通例
である。このため、イメージセンサチップを基板に実装
して画像読み取り装置に組み込む場合には、その画像読
み取り装置の最大読み取り幅(たとえば20数mm〜2
00数十mmの幅)に対応できるように、上記基板上に
おいて複数のイメージセンサチップを列状に並べること
となる。
【0003】また、上記のように複数のイメージセンサ
チップを実装した基板を画像読み取り装置に組み込んで
使用する場合には、各イメージセンサチップの製造上の
バラツキや、集光レンズとの位置関係のバラツキなどに
原因し、たとえば各受光素子が同一光量の光を受光した
場合であっても、各受光素子から出力される画像信号の
出力レベルが均一ではなく、それらの出力レベルにバラ
ツキを生じる場合がある。このため、複数のイメージセ
ンサチップを用いて画像の読み取り処理を行う場合に
は、複数の受光素子のそれぞれから出力される画像信号
の出力レベルが不均衡とならないように、その画像信号
の補正処理を行っている。ただし、この補正処理を複数
の受光素子から出力される全ての信号について個々に行
ったのでは、その処理がかなり煩雑となり、効率が悪
い。そこで、上記画像信号の補正処理を簡単に行う手段
としては、たとえば8個の受光素子を1ブロックとした
上で、その1ブロックのうちの1つの受光素子から出力
される信号に基づいて、その1ブロックとされた8個の
受光素子から出力される信号を一纏めにして補正する手
段がある。
【0004】一方、従来では、1個のイメージセンサチ
ップに複数の受光素子を造り込む場合、その受光素子の
数、すなわち読み取り画素の数は、伝統的に、32個、
64個、128個とされるなど、16の整数倍の数とさ
れていた。このような読み取り画素数にすれば、複数の
受光素子から出力される画像信号の補正処理を行う場合
に、1個のイメージセンサチップに造り込まれている複
数の受光素子をちょうど8個ずつの複数のブロックに区
分することができ、都合が良い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のイメージセンサチップでは、使用に際して次のよう
な不具合を生じていた。
【0006】すなわち、画像読み取り装置にイメージセ
ンサチップを組み込んで使用する場合には、次の2つの
条件を満たすことが求められる。第1には、イメージセ
ンサチップの画像読み取り幅(イメージセンサチップの
略全長幅)が、実際の原稿幅よりも大きいことが条件と
される。実際の原稿幅よりも画像読み取り幅が小さけれ
ば、原稿側部の画像を適切に読み取ることが不可能とな
るからである。第2には、イメージセンサチップの画像
読み取り幅が、実際の原稿幅よりも適度に大きいことが
条件とされる。画像読み取り幅を実際の原稿幅と比べて
余りにも大きくしたのでは、イメージセンサチップに無
駄が生じる反面、画像読み取り幅を実際の原稿幅と比べ
て余りにも小さくしたのでは、原稿のセッティング位置
などに僅かなくるいを生じただけで原稿側部の画像を読
み取ることができなくなってしまうからである。
【0007】ところが、従来では、上記第1の条件につ
いては、イメージセンサチップを適当数並べることによ
って満たすことはできるものの、上記第2の条件を適切
に満たすことはできなかった。具体的には、たとえば解
像度が11.8ドット/mmの128個の受光素子を有
するチップ長が約10.84mmのイメージセンサチッ
プを用いて、所望の要求読み取り幅に対処するには、次
の表1のような仕様となる。
【0008】
【表1】
【0009】また、同様に、解像度が8ドット/mmの
64個の受光素子を有するチップ長8mmのイメージセ
ンサチップを用いて、所望の要求読み取り幅に対処する
には、次の表2のような仕様となる。
【0010】
【表2】
【0011】これらの表1、表2から理解されるよう
に、従来では、その要求読み取り幅Sを満たすようにイ
メージセンサチップを所定数だけ並べて用いる場合、そ
の所定数のイメージセンサチップの全長寸法Laとその
要求読み取り幅Sとの差であるイメージセンサチップの
余裕しろLbは、要求読み取り幅Sが大きくなるに連れ
て徐々に小さくなっていた。また、余裕しろLbの割合
R(R=Lb/S)の値も徐々に小さくなっていた。
【0012】一方、画像読み取り装置を実際に製作する
上で、上記第2の条件を満たすための具体的な条件とし
ては、次のようなことが要請される。すなわち、要求読
み取り幅Sが小さい場合にはその要求読み取り幅Sに対
するイメージセンサチップの余裕しろLbを小さくする
ことが要請される一方、要求読み取り幅Sが大きい場合
には上記余裕しろLbを大きくすることが要請される。
要求読み取り幅Sが小さく、狭い幅領域の画像を精密に
読み取る場合には、原稿とイメージセンサチップとが主
走査方向にさほど大きく位置ずれしないようにできるた
め、上記余裕しろLbを不必要に大きくする必要はな
く、余裕しろLbを大きくしたのでは、却って、イメー
ジセンサチップの無駄が多くなり、製造コストが高価と
なるからである。また、要求読み取り幅Sを大きくして
紙幅の大きな原稿の画像を読み取る場合には、原稿とイ
メージセンサチップとが主走査方向に比較的大きな寸法
で位置ずれする虞れが大きく、上記余裕しろLbが小さ
い場合にはたとえば原稿の副走査方向の紙送りが僅かに
位置ずれするだけでその原稿側部の画像を適切に読み取
ることが不可能になってしまい、これを防止する必要が
あるからである。
【0013】これに対し、上記表1や表面2の説明から
理解されるように、従来のイメージセンサチップを用い
た場合には、上述の要請とは全く逆となっており、要求
読み取り幅Sに対するイメージセンサチップの余裕しろ
Lbを適切な値に設定することが難しくなっている。し
たがって、従来では、原稿に多少の位置ずれが生じた場
合であってもその原稿画像の読み取りを適切に行わせる
には、結局は、数多くのイメージセンサチップを用いる
必要が生じて、その部品コストが高価となるばかりか、
イメージセンサチップの全長寸法が長くなることに伴っ
て画像読み取り装置全体の大型化や製造コストの上昇を
招くといった不具合を生じていた。また、これとは反対
に、イメージセンサチップを必要最小個数に節約した場
合には、その余裕しろが小さ過ぎるために、原稿に僅か
な位置ずれを生じただけでもその原稿画像を適切に読み
取ることが困難となってしまうといった不具合が生じて
いた。
【0014】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、要求読み取り幅が種々に変更さ
れる場合であっても、画像信号の補正処理に不都合を生
じさせるようなことなく、イメージセンサチップの余裕
しろを適度な寸法にできるようにして、イメージセンサ
チップを無駄に数多く用いたり、あるいは原稿の側部の
画像が安易に読み取り困難になってしまうといった事態
を生じさせないようにすることをその課題としている。
【0015】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0016】本願発明の第1の側面によれば、イメージ
センサチップが提供される。このイメージセンサチップ
は、複数の受光素子によって構成された複数の読み取り
画素が一定ピッチで列状に並べて設けられているイメー
ジセンサチップであって、このイメージセンサチップ1
個当たりの読み取り画素数Nが、N=n・kの式で求め
られることに特徴づけられる。ただし、nは、上記複数
の受光素子のそれぞれから出力される複数の画像信号を
複数ずつ纏めてブロック単位で補正するときに1ブロッ
クとされる受光素子数である。kは、0<(n・k−
D)<nの条件を満たす最小の整数であり、D=γ・p
である。γは、所定の単位長さ当たりの読み取り画素数
としての解像度である。pは、上記単位長さを基準とす
る種々の要求読み取り幅に対する増分である。換言すれ
ば、上記pは上記単位長さを基準とする要求読み取り幅
最小ピッチであり、たとえば本願発明によって提供され
るイメージセンサチップを用いて200mm幅、300
mm幅、および400mm幅のそれぞれの要求読み取り
幅に対処可能とする場合には上記pは100mmであ
り、またたとえば100mm幅、150mm幅、および
200mm幅のそれぞれの要求読み取り幅に対処可能と
する場合には上記pは50mmである。ただし、そのp
の長さは解像度の単位との整合性を図るべくその解像度
の単位に用いられる所定の単位長さを基準とする長さに
換算された数値である。
【0017】本願発明の第1の側面によって提供される
イメージセンサチップは、たとえば上記nの数値が8で
あるとともに、解像度が11.8ドット/mmであっ
て、上記読み取り画素数Nが152とされている構成と
することができる。また、これとは異なり、たとえば上
記nの数値が8であるとともに、解像度が8ドット/m
mであって、上記読み取り画素数Nが104とされてい
る構成とすることもできる。むろん、これらとは異なる
仕様とすることができる。
【0018】本願発明においては、次のような効果が得
られる。
【0019】第1に、本願発明では、読み取り画素数N
が、N=n・kの式で求められ、この読み取り画素数N
の数値は、複数の受光素子のそれぞれから出力される画
像信号を複数ずつ纏めてブロック単位で補正するときに
1ブロックとされる受光素子数nの整数倍である。した
がって、本願発明に係るイメージセンサチップでは、こ
のイメージセンサチップを複数個並べて使用する場合で
あっても、それら複数のイメージセンサチップの受光素
子から出力される画像信号をブロック単位毎に纏めて補
正するときには、1個のイメージセンサチップの複数の
受光素子をちょうど複数のブロックに分けることがで
き、そのブロック分けに際して半端を生じないようにす
ることができる。受光素子から出力される画像信号の補
正を行う場合において、たとえば2個のイメージセンサ
チップからそれぞれ別々に出力される複数の画像信号を
1纏めにして補正したのでは、それら2個のイメージセ
ンサチップの製造上のバラツキや、集光レンズとの位置
関係の相違などに原因して、その補正処理を適切に行え
ない場合があるため、画像信号の補正はできる限り同一
のイメージセンサチップごとに行うことが要請される。
これに対し、本願発明は、そのような要請に的確に応え
得るものであり、受光素子から出力される画像信号の補
正を、2つの異なるイメージセンサチップに跨がって行
わないようにし、読み取り画像の再現性や画質を高める
ことができる。
【0020】第2に、本願発明では、N=n・kの式の
うち、kは0<(n・k−D)<nの条件を満たす最小
の整数であるが、この条件式のDの値は、単位長さ当た
りの読み取り画素数としての解像度γと種々の要求読み
取り幅に対する増分pとの積であって、種々の要求読み
取り幅に対する増分pの読み取りに必要な画素数である
ために、n・kの値、すなわち1個のイメージセンサチ
ップの読み取り画素数Nは、常に、種々の要求読み取り
幅に対する増分pに必要な読み取り画素数を所定数だけ
上回るnの倍数であって、かつその条件を満たす最小の
画素数となる。したがって、実際の要求読み取り幅が種
々の要求読み取り幅に対する増分の整数倍である限り
は、その要求読み取り幅に対処しようとしてイメージセ
ンサチップを所望の必要最低個数だけ一列に並べた場合
に、その要求読み取り幅に対するイメージセンサチップ
の余裕しろの割合を、常に一定とすることが可能とな
る。すなわち、本願発明に係るイメージセンサチップを
用いた場合には、要求読み取り幅が要求読み取り幅に対
する増分の整数倍である限りにおいて、その要求読み取
り幅が小さい場合にはイメージセンサチップの余裕しろ
を小さな寸法にでき、またその要求読み取り幅が大きい
場合にはイメージセンサチップの余裕しろを大きな寸法
にできる。したがって、本願発明では、従来のものとは
異なり、要求読み取り幅に対処すべくイメージセンサチ
ップを複数個並べて用いる場合に、そのイメージセンサ
チップの個数や長さに多くの無駄が生じないようにで
き、その部品コストを最小コストに抑制することができ
る。また、これに伴って画像読み取り装置の他の部分が
不当に大型化することも回避でき、画像読み取り装置全
体の製造コストの低減化も図れる。さらに、本願発明で
は、要求読み取り幅に対するイメージセンサチップの余
裕しろは、要求読み取り幅の大小には関係なく適度な割
合に設定することができるために、原稿が主走査方向に
多少位置ずれすることは許容され、原稿の位置ずれに起
因してその原稿の側部の画像が読み取り困難になるとい
った不具合も解消することができる。さらに、原稿の位
置決め機構や原稿送り機構などをさほど精密に製作する
必要もなくなり、この面からも装置の製造コストを一層
低減化することができる。
【0021】本願発明の第2の側面によれば、画像読み
取り装置が提供される。この画像読み取り装置は、複数
の受光素子によって構成された複数の読み取り画素が一
定ピッチで列状に並べられた複数のイメージセンサチッ
プと、これら複数のイメージセンサチップを列状に並べ
て搭載した基板と、原稿画像の読み取りライン領域に光
を照射するための光源と、この光源から発せられて上記
原稿の表面から反射してきた光を上記複数の受光素子の
読み取り画素表面に集束させるための集光レンズと、を
備えた画像読み取り装置であって、上記各イメージセン
サチップとして、本願発明の第1の側面によって提供さ
れるイメージセンサチップが用いられていることに特徴
づけられる。
【0022】本願発明の第2の側面によって提供される
画像読み取り装置では、本願発明の第1の側面によって
得られのと同様な効果が期待できる。
【0023】本願発明の特徴および利点は、次の発明の
実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0025】図1は、本願発明が適用されたイメージセ
ンサチップの一例を示す平面図である。図2は、図1に
示すイメージセンサチップの概略の回路構成の一例を示
す回路ブロック図である。
【0026】図1に示すイメージセンサチップAは、全
体の平面視形状が一定方向に細長な矩形状に形成された
半導体素子であり、シリコンなどの半導体のチップ状基
板1上に、後述する個数の受光素子2やこの受光素子2
を動作させるための回路を一体的に造り込んだものであ
る。各受光素子2は、光電変換機能を発揮するフォトト
ランジスタによって構成されたものであり、たとえば平
面視矩形状の受光面20を有している。この受光面20
は、読み取り画素に相当し、チップ状基板1の長手方向
に沿って一定ピッチLで1列に複数並んでいる。このイ
メージセンサチップAの表面は、絶縁性の保護膜によっ
て覆われているが、この保護膜には、上記各受光面20
と略同一サイズで同配列の複数の開口窓が設けられてお
り、これらの開口窓を通過した光が上記各受光面20に
よって受光されるようになっている。また、このイメー
ジセンサチップAの表面には、このイメージセンサチッ
プAに造り込まれた回路を外部と電気接続するための複
数のパッド部3も設けられている。
【0027】図2において、上記イメージセンサチップ
Aの概略の回路構成を説明する。このイメージセンサチ
ップAは、N個(このN個については後述する)の受光
素子2を構成するフォトトランジスタTr、これらのフ
ォトトランジスタTrのエミッタ側に接続されたFE
T、FETから流れる電流を増幅するための増幅器O
P、Nビットのシフトレジスタ19、パッドVDD、パ
ッドGND、パッドAO、パッドSI、パッドCLK、
およびパッドSOを具備している。これらのパッドは、
上記複数のパッド部3に振り分けられて設けられてお
り、上記パッドVDDには、たとえば5Vの電源電圧が
供給される。パッドGNDは、グランドラインに接続さ
れている。パッドCLKには、たとえば8MHzなどの
クロック信号が入力される。パッドSIには、シリアル
信号が入力される。パッドAOからはフォトトランジス
タTrの受光量に対応するアナログの画像信号がシリア
ルに出力される。パッドSOからは、シリアルアウト信
号が出力される。
【0028】上記回路構成では、まずパッドSIにシリ
アルイン信号が入力されると、シフトレジスタ19は、
N個のFETを順次オンにしていく。すると、N個のフ
ォトトランジスタTrに蓄えられていた電荷は一定の順
序で順次放電されてゆき、増幅器OPによって増幅され
てからパッドAOにシリアル出力されることとなる。上
記シフトレジスタ19の動作によってN個目の最終のフ
ォトトランジスタTrから画像信号が出力されると、パ
ッドSOにはシリアルアウト信号が出力されることとな
る。上記イメージセンサチップAは、そのような一連の
動作を繰り返して実行可能に構成されている。
【0029】次に、上記イメージセンサチップAの読み
取り画素数Nについて説明する。
【0030】まず、読み取り画素数Nは、N=n・kの
式で求められる。nは、上記複数の受光素子2のそれぞ
れから出力される複数の画像信号を複数ずつ纏めてブロ
ック単位で補正するときに1ブロックとされる受光素子
数である。このnの値は、従来技術の場合と同様に、た
とえば“8”とされる。すなわち、N個の受光素子2の
それぞれから出力される画像信号のレベル補正を行う場
合に、8つの画像信号のうちから1つの画像信号をサン
プリングし、そのサンプリングした画像信号の出力に基
づいてそれら8つの画像信号のレベルを1纏めにして補
正すれば、全体の補正処理の手間が簡略される。また、
8つの画像信号のうち1つの画像信号をサンプリングす
れば、その補正精度を充分に高めることができる。
【0031】次いで、kは、0<(n・k−D)<nの
条件を満たす最小の整数であり、D=γ・pである。γ
は、上記イメージセンサチップAの解像度、すなわち所
定の単位長さ当たりの読み取り画素数である。上記複数
の受光面20のピッチLがたとえば約0.085mmで
ある場合には、その解像度γは、11.8ドット/mm
である。この解像度γをインチ表示すると、300dp
i(dpiは、dot /inchの略)である。また、pは、
種々の要求読み取り幅に対する増分であり、このイメー
ジセンサチップAを用いて種々の要求読み取り幅に対応
させてゆく場合にその要求読み取り幅の最小ピッチとな
る寸法(要求読み取り幅最小ピッチ)である。この要求
読み取り幅に対する増分pは、顧客の要望あるいは画像
読み取り装置の製造メーカが製造する画像読み取り装置
の種類などに応じて決定され、たとえば12.7mm
(1/2inch)とされる。
【0032】上記条件下において、解像度γと要求読み
取り幅に対する増分pをinch単位で統一し、これらの数
値をD=γ・pの式に代入すると、D=300×(1/
2)=150となる。このDの値は、要求読み取り幅に
対する増分pに必要な読み取り画素数である。また、0
<(n・k−D)<nの条件を満たす最小の整数として
のkの値は、n=8、およびD=150であるから、k
=19である。したがって、このkの値を、上式N=n
・kに代入すると、N=152となる。すなわち、上記
イメージセンサチップAは、152個の受光素子2を造
り込んでおり、その読み取り画素数Nは152とされて
いる。また、その結果、上記イメージセンサチップAの
全長寸法は、約12.874mmとなる。
【0033】次いで、上記イメージセンサチップAを実
際に使用する場合の使用法ならびに作用について説明す
る。
【0034】まず、上記イメージセンサチップAは、た
とえば図3に示すように、所望数だけ準備し、回路基板
4の表面に列状に並べて実装して使用する。上記回路基
板4の表面には、複数のイメージセンサチップAのパッ
ド部3との電気接続を行うための配線パターン(図示
略)が形成されており、複数のイメージセンサチップA
のパッド部3は、それら複数のイメージセンサチップA
が互いに電気的に直列に接続されるように上記回路基板
4の配線パターンに金線などのワイヤを介して導通接続
される(図示略)。その一方、上記回路基板4に実装さ
れるイメージセンサチップAの個数や、回路基板4のサ
イズなどは、組み込み対象となる画像読み取り装置の仕
様条件に応じて任意に選択される。具体的には、表3の
ような仕様となる。
【0035】
【表3】
【0036】この表3から明らかなように、要求読み取
り幅Sがたとえば25.4mm(1inch)の場合には、
上記イメージセンサチップAは2個用いればよく、この
場合には2個のイメージセンサチップAの全長Laは約
25.75mmとなり、要求読み取り幅Sに対するイメ
ージセンサチップ全長Laの余裕しろLbは約0.35
mmであり、またその余裕しろの割合Rは、約1.37
%である。これに対し、要求読み取り幅Sが50.8m
m、76.2mmと25.4mm(1inch)ずつ大きく
なると、要求読み取り幅Sに対するイメージセンサチッ
プAの余裕しろLbの値は徐々に大きくなり、その余裕
しろの割合Rは、やはり要求読み取り幅Sが25.4m
mの場合と同様に、約1.37%のままである。さら
に、要求読み取り幅Sが、たとえば215.9mmとさ
れ、要求読み取り幅Sを12.7mm(1/2inch)の
間隔で変更する場合にも、やはりその余裕しろの割合
は、約1.37%である。
【0037】このように、上記イメージセンサチップA
では、結局、このイメージセンサチップAを複数個用い
て所望の要求読み取り幅Sを満足するように用いる場合
に、その要求読み取り幅Sが要求読み取り幅最小ピッチ
pの整数倍である限りは、その要求読み取り幅Sがいず
れの寸法であっても、その余裕しろの割合Rを常に同一
にすることができる。そして、要求読み取り幅Sが小さ
い場合には、その余裕しろLbの値を小さくすることが
できる一方、要求読み取り幅Sが大きい場合には、その
余裕しろLbの値を大きくすることができる。したがっ
て、イメージセンサチップAの使用個数は、要求読み取
り幅Sを超えるのに必要な最小個数にすれば足りる。ま
た、このような条件下において、要求読み取り幅Sが小
さい場合にはイメージセンサチップAの読み取り領域に
大きな無駄を生じさせず、また要求読み取り幅Sが大き
い場合には原稿がある程度位置ずれしても、その原稿画
像の全体を適切に読み取ることが可能となる。
【0038】また、上記イメージセンサチップAを、上
述した条件とは異なり、たとえばその解像度γが、8ド
ット/mm、すなわち203dpiとした場合におい
て、nおよびpの値が上述の場合と同様に、n=8、p
=12.7mm(1/2inch)である場合には、D=1
01.5、k=13となり、このイメージセンサチップ
Aの読み取り画素数Nは、N=8×13=104とな
る。この場合、そのチップ長は、13mmである。この
イメージセンサチップを用いて、種々の要求読み取り幅
に対応する場合には、表4のような仕様となる。
【0039】
【表4】
【0040】この表4から理解されるように、この場合
であっても、要求読み取り幅Sが1/2inchの整数倍で
ある限りは、そのイメージセンサチップの余裕しろLb
の割合Rをいずれの場合も約2.36%に一定化するこ
とができ、要求読み取り幅Sが小さい場合にはその余裕
しろLbを小さく、また要求読み取り幅Sが大きくなる
にしたがってその余裕しろLbを徐々に大きくしてゆく
ことができる。
【0041】図4は、上記イメージセンサチップAを用
いて構成された画像読み取り装置の一例を示す概略断面
図である。
【0042】同図に示す画像読み取り装置Bは、密着型
イメージセンサとして構成されたものであり、その基本
的な構成は、従来既知の密着型イメージセンサと同様で
ある。すなわち、この画像読み取り装置Bは、ケース5
0の上面に透明な原稿載置板51が装着されており、こ
の原稿載置板51の表面の所定のライン状領域が画像読
み取り領域52とされている。この画像読み取り領域5
2と対向する位置には、原稿59を副走査方向に移送す
るためのプラテンローラ6が設けられる。上記ケース5
0内には、上記画像読み取り領域52に対して光を照射
するためのLED光源などの光源53が設けられている
とともに、上記画像読み取り領域52の直下には、集光
レンズ54が設けられている。この集光レンズ54とし
ては、たとえば原稿画像を正立等倍に結像させる複数の
セルフックレンズを一連に繋げたセルフックレンズアレ
イが用いられる。上記複数のイメージセンサチップAを
実装した回路基板4は、上記ケース50の底部に組み付
けられ、それら複数のイメージセンサチップAは上記集
光レンズ54の直下に配置されている。
【0043】上記画像読み取り装置Bでは、光源53か
ら発せられた光が画像読み取り領域52に到達し、原稿
59の表面に照射されると、その反射光は集光レンズ5
4によって複数のイメージセンサチップAの各受光面2
0上に集束される。すると、上記複数のイメージセンサ
チップAからは、各受光面20の受光量に対応した出力
レベルの画像信号がシリアルで出力されることとなる。
【0044】上記画像読み取り装置Bを構成する場合、
既述したとおり、イメージセンサチップAを無駄に多く
使用することを回避できるために、このイメージセンサ
チップAを搭載する回路基板4が不必要に大型化するこ
とも回避でき、さらにはこれに伴って集光レンズ54、
ケース50、原稿載置板51などの各部が不当に大型化
することも適切に回避できることとなる。したがって、
上記イメージセンサチップAを用いれば、画像読み取り
装置Bの小型化、ならに製造コストの低減化を図る上で
も好ましいものとなる。
【0045】また、上記複数のイメージセンサチップA
から出力された画像信号は、複数の受光素子2ごとの製
造上のばらつきや集光レンズ54との組み合わせのばら
つきなどを無くすために、8つの画像信号ごとに1纏め
にしてその出力レベルの補正処理がなされる。その一
方、上記各イメージセンサチップAの読み取り画素数
N、たとえば152や104は、8の倍数である。した
がって、上記補正処理は、複数のイメージセンサチップ
Aごとに適切に行うことができる。より具体的には、読
み取り画素数Nが152の場合には、1個のイメージセ
ンサチップAから出力される画像信号を19のブロック
にちょうど分けることができ、2個のイメージセンサチ
ップA,Aに跨がったかたちで補正処理を行う必要がな
くなり、その補正処理も適切に行えることとなる。
【0046】なお、上述の実施形態では、イメージセン
サチップの解像度γが11.8ドット/mmと8ドット
/mmとの場合を具体例として説明したが、むろん本願
発明はこれに限定されない。本願発明では、それら以外
の種々の解像度のイメージセンサチップとしても構成す
ることができ、その具体的な値は問わない。
【0047】また、上述の実施形態では、解像度γや要
求読み取り幅に対する増分pについては、25.4mm
(1inch)を単位長さにしてインチベースで所定の数式
の計算を行っているが、やはり本願発明はこれに限定さ
れない。本願発明では、それとは異なる長さを単位長さ
としてもよい。たとえば読み取り幅が50mm間隔で要
求されるような場合には、この50mmの長さを解像度
γや要求読み取り幅に対する増分pの単位長さとしても
かまわず、この場合の解像度γの数値としては50mm
当たりの読み取り画素数を用い、また要求読み取り幅に
対する増分pの長さとしては、50mmを単位長さとす
る寸法に換算した数値を用いればよい。さらに、本願発
明では、nやpの具体的な数値も、上述の実施形態の値
に限定されるものではなく、これらの数値は種々に選択
できる。なお、従来では、イメージセンサチップ1個当
たりの読み取り画素数は16の整数倍とされていたた
め、読み取り画素数が16の整数倍の場合は本願発明の
技術的範囲に属しないこととなる。したがって、本願発
明でいう読み取り画素数Nは、16の倍数を除く。
【0048】その他、本願発明に係るイメージセンサチ
ップや画像読み取り装置の各部の具体的な構成は、種々
に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用されたイメージセンサチップの
一例を示す平面図である。
【図2】図1に示すイメージセンサチップの概略の回路
構成の一例を示す回路ブロック図である。
【図3】図1に示すイメージセンサチップを回路基板に
搭載した状態を示す概略平面図である。
【図4】図1に示すイメージセンサチップを用いて構成
された画像読み取り装置の一例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
2 受光素子 20 受光面 52 画像読み取り領域 53 光源 54 集光レンズ 59 原稿 A イメージセンサチップ B 画像読み取り装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の受光素子によって構成された複数
    の読み取り画素が一定ピッチで列状に並べて設けられて
    いるイメージセンサチップであって、 このイメージセンサチップ1個当たりの読み取り画素数
    Nが、次式で求められることを特徴とする、イメージセ
    ンサチップ。 N=n・k ただし、 nは、上記複数の受光素子のそれぞれから出力される複
    数の画像信号を複数ずつ纏めてブロック単位で補正する
    ときに1ブロックとされる受光素子数である。kは、0
    <(n・k−D)<nの条件を満たす最小の整数であ
    り、D=γ・pである。γは、所定の単位長さ当たりの
    読み取り画素数としての解像度である。pは、上記単位
    長さを基準とする種々の要求読み取り幅に対する増分で
    ある。
  2. 【請求項2】 上記nの数値が8であるとともに、解像
    度が11.8ドット/mmであって、上記読み取り画素
    数Nが152とされている、請求項1に記載のイメージ
    センサチップ。
  3. 【請求項3】 上記nの数値が8であるとともに、解像
    度が8ドット/mmであって、上記読み取り画素数Nが
    104とされている、請求項1に記載のイメージセンサ
    チップ。
  4. 【請求項4】 複数の受光素子によって構成された複数
    の読み取り画素が一定ピッチで列状に並べられた複数の
    イメージセンサチップと、これら複数のイメージセンサ
    チップを列状に並べて搭載した基板と、原稿画像の読み
    取りライン領域に光を照射するための光源と、この光源
    から発せられて上記原稿の表面から反射してきた光を上
    記複数の受光素子の読み取り画素表面に集束させるため
    の集光レンズと、を備えた画像読み取り装置であって、 上記各イメージセンサチップとして、請求項1に記載の
    イメージセンサチップが用いられていることを特徴とす
    る、画像読み取り装置。
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