JPH11220631A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11220631A
JPH11220631A JP10022190A JP2219098A JPH11220631A JP H11220631 A JPH11220631 A JP H11220631A JP 10022190 A JP10022190 A JP 10022190A JP 2219098 A JP2219098 A JP 2219098A JP H11220631 A JPH11220631 A JP H11220631A
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Masaru Okutsu
優 奥津
Atsushi Kitagawara
淳志 北川原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力装置の種類や機差、経時的な変動な
どによって発生する領域分離結果の変動を検知し、ま
た、このような変動を修正する機能を有する画像処理装
置および画像処理方法を提供する。 【解決手段】 画像入力部1から例えば評価チャートな
どの画像を入力し、色変換部2で色変換後、文字写真分
離部3において各画素ごとに黒文字領域、色文字領域、
写真領域のいずれであるかを判定し、領域信号が出力さ
れる。一方、評価基準信号生成部4において、色変換後
の画像の明度L* から評価基準信号が生成される。分離
状態検出部5は、文字写真分離部3から出力された領域
信号と、評価基準信号生成部4から出力された評価基準
信号をもとに、文字写真分離部3による各領域への分離
状態を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された画像を
少なくとも文字領域と写真領域に分離して処理可能な画
像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真や文字など、種々の要素が混在した
画像に対して、例えば出力装置に出力したり、あるいは
画像データとして外部へ出力する際には、種々の画像処
理を施している。このような場合、それぞれの領域の特
性に応じた処理を行なう必要がある。例えば出力処理の
場合には、写真の領域では階調性が重視され、また文字
の領域では識別性が重視される。そのため、それぞれ重
視される観点に応じた画像処理を施して出力することが
望まれる。例えばカラープリンタやカラー複写機などの
出力装置では、3色のカラーとともに黒を用いて出力画
像を形成するため、文字領域であっても色文字領域か黒
文字領域かでそれぞれ異なる処理が行なわれている。さ
らに、外部へ画像データを出力する際に例えば符号化処
理を行なう場合にも、文字領域については高圧縮率の符
号化方式を適用できるし、他の画像処理においても各領
域ごとの処理を必要とする場合は多い。このような領域
ごとの処理を行なうためには、それぞれの領域を正確に
認識し、分離する必要がある。そのため、従来より領域
を認識し、分離する処理については種々の提案がなされ
ている。
【0003】図10は、従来の画像領域判定装置の一例
を示すブロック図である。図中、41は構造抽出部、4
2は色判定部、43は論理演算部である。図10に示し
た画像領域判定装置には、画像がL* * * 信号とし
て入力される。構造抽出部41は、明度信号(L* )に
基づいてそのコントラスト情報、エッジ情報、網パター
ンとのマッチング情報などによって、文字構造と写真構
造を分離する。色判定部42は、明度信号(L* )およ
び色信号(a* ,b* )に基づいて、入力された画像の
各画素が色画素であるか、黒または白画素であるかを判
定する。論理演算部43は、構造抽出部41の出力信号
と色判定部42の出力信号とを論理演算し、黒文字、色
文字、および写真のいずれであるかを判定し、領域信号
を生成して出力する。
【0004】図11ないし図13は、従来の色判定によ
る領域判定の問題点の説明図である。上述のように、写
真、色文字、黒文字の領域を判定する際には、入力され
た画像の各画素において、少なくとも色画素かあるいは
白黒画素かの判定を行なう。しかし、このような各画素
ごとの色判定だけでは良好に色文字の領域と黒文字の領
域を分離することはできない場合がある。特に、スキャ
ナやカメラなどの画像入力装置を用いて取得された画像
では、画像入力装置の劣化によるMTFの劣化や、装置
自体の振動、各色の取得時のタイミング誤差等により、
入力された画像信号は必ずしも元の画像の色を反映しな
い場合がある。
【0005】図11ではもとの画像が黒文字の場合を示
している。図11(A)に示すような黒文字を、画像入
力装置を用いて読み取ると、黒の領域の始終点付近では
すべての色信号が一様に小さくならずにばらつくことが
ある。図11(D)では縦軸に彩度をとっており、彩度
が所定の閾値以下の場合を黒または白、閾値以上の場合
に色と判定している。色信号のばらつきによって図11
(D)に示すように黒の領域の始終点付近で彩度が上昇
すると、その部分が色領域と誤判定されることになる。
図11(B)では、色領域であると誤判定された部分を
クロスハッチングで示している。このような色領域の判
定結果をそのまま適用すると、もともとは全体が黒文字
であったのに、図11(C)に示すように黒文字領域と
色文字領域が混在した判定結果が出力されてしまうこと
になる。このような判定結果が出力されると、ある場合
には黒文字と判定された領域と色文字と判定された領域
の境界が不必要に強調されて目立ってしまったり、ある
いは部分的に異なる処理が適用されて文字としての画質
が低下するといった問題が発生する。
【0006】色文字の場合にも同様の問題が発生する。
図12ではもとの画像が低彩度の色文字の場合を示して
いる。図示の都合上、図12では色を施す代わりに右下
がりのハッチングを施して示している。例えばブルーや
ダークグリーンなどの低彩度文字では、色領域の始終点
付近で色信号のばらつきなどによって彩度が得られない
場合が発生する。例えば図12(D)に示すように始終
点付近で彩度が上がらないと、その部分は黒領域である
と判定されてしまう。その結果、図12(A)に示すよ
うな低彩度文字の領域判定結果は、図12(B)に黒く
示すように一部が黒領域と判定されてしまう。なお、図
12(B)においてクロスハッチングを施した部分は色
領域と判定された部分である。このような色領域の判定
結果をそのまま適用すると、色文字の中に黒い斑点が存
在した画像となり、さらに後段の処理によってはその境
界が強調されてしまい、文字画像の画質は低下する。
【0007】図13では、もとの画像が例えばこげ茶や
ダークブルーなどの極低彩度の色文字の場合を示してい
る。図示の都合上、図13では色を施す代わりに右上が
りのハッチングを施して示している。極低彩度の文字で
は、図12に示したような低彩度の色の文字の場合と同
様に端部で誤判定が発生するほか、全体的に画像信号が
閾値付近でふらつき、各所で黒文字であるとの誤判定が
なされる可能性がある。そのため、図13(B)に示す
ように、色領域と判定されたクロスハッチングで示す領
域内に、黒く塗りつぶして示した黒領域が混在し、その
結果、図13(C)に示すように色文字内に黒の部分が
まだらに存在する文字となってしまい、色文字の画質は
極端に低下してしまうという問題がある。
【0008】上述のように、画像入力装置の劣化による
MTFの劣化や、装置自体の振動、各色の取得時のタイ
ミング誤差等により、図11ないし図13に示したよう
に領域分離結果がばらついてしまうという問題があっ
た。また、このようなバラツキは、画像入力装置の機差
バラツキや、スキャナやデジタルカメラといった画像入
力装置の種類の相違などによっても発生しており、各装
置によらず一定の領域分離結果を維持することができな
いという問題もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、画像入力装置の種類や機
差、経時的な変動などによって発生する領域分離結果の
変動を検知し、また、このような変動を修正する機能を
有する画像処理装置および画像処理方法を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された画
像を少なくとも黒文字領域、色文字領域、写真領域に分
離した領域信号と、例えば予め設定されたり入力された
画像から生成された評価基準信号とから、これらの領域
への分離状態を検出する分離状態検出手段を有してい
る。この分離状態検出手段で検出された分離状態を得る
ことによって、上述のように黒文字が色文字と判定され
たり、色文字が黒文字と判定されている領域の有無や割
合などを知ることができ、領域分離結果の変動を検知す
ることが可能となる。
【0011】このようにして得られた分離状態の検出結
果をもとに、例えば各領域に分離する文字写真分離手段
を制御することによって、画像入力装置の種類や機差、
経時的な変動などが発生しても、常に一定の領域分離結
果を得ることができるようになる。あるいは、得られた
分離状態の検出結果をもとに画像処理手段を制御し、分
離状態に応じた処理を行なうように構成することもでき
る。また、特定の画像入力手段が用いられる構成では、
分離状態の検出結果から画像入力手段の不良を判定する
こともできる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像処理装置の
第1の実施の形態を示すブロック構成図である。図中、
1は画像入力部、2は色変換部、3は文字写真分離部、
4は評価基準信号生成部、5は分離状態検出部である。
画像入力部1は、スキャナやカメラなどの画像入力装置
などで構成され、画像を入力する。あるいは、ネットワ
ークなどの通信路に接続され、またパーソナルコンピュ
ータやワークステーションなどと直結され、これらの通
信路を介して送られてくる画像を入力する。
【0013】色変換部2は、画像入力部1で入力された
画像の色空間を、内部の処理で用いる色空間に変換す
る。ここでは一例として画像入力部1で入力される画像
の色空間をRGB色空間、内部の処理で用いる色空間を
* * * 色空間とし、RGB色空間からL* *
* 色空間への色変換を行なう。なお、入力される画像の
色空間が内部の処理で用いる色空間と同じ場合には、こ
の色変換部2を設けないで構成することも可能である。
【0014】文字写真分離部3は、入力された画像を少
なくとも黒文字領域、色文字領域、写真領域に分離し、
その分離結果を領域信号として出力する。この文字写真
分離部3の構成は、例えば上述の図10に示した構成と
することができる。
【0015】評価基準信号生成部4は、入力された画像
の明度を示すL* 信号をもとに、黒文字部か否かを判定
し、判定結果を評価基準信号として出力する。図2は、
本発明の画像処理装置の第1の実施の形態における評価
基準信号生成部の一例を示すブロック構成図である。図
中、11はヒストグラム解析部、12は二値化部であ
る。ヒストグラム解析部11は、入力された画像のL*
信号の値ごとに画素数を計数してヒストグラムを作成す
る。そして、作成されたヒストグラムをもとにモード法
による解析を行ない、文字部分と背景とを分離する閾値
を決定する。二値化部12は、ヒストグラム解析部11
から出力される閾値を用いて入力された画像のL* 信号
を二値化する。二値化した結果に基づいて、文字部分が
1、背景部が0となる評価基準信号を出力する。なお、
図2に示した評価基準信号生成部の構成は一例であっ
て、他の種々の方法によって評価基準信号を生成しても
よい。
【0016】分離状態検出部5は、文字写真分離部3か
ら出力される領域信号と評価基準信号生成部4から出力
される評価基準信号をもとに、文字写真分離部3による
各領域への分離状態を検出する。図3は、本発明の画像
処理装置の第1の実施の形態において分離状態検出部で
検出する分離状態の一例の説明図である。この例では、
分離状態検出部5は図3(A)に示すように、文字写真
分離部3から出力される領域信号の各値(黒文字、色文
字、写真)と、評価基準信号生成部4から出力される評
価基準信号の各値(文字、背景)の各組み合わせごとに
画素数をカウントする。そして、各カウント数をもとに
例えば図3(B)に示すような種々の値を計算する。
【0017】黒文字のみの画像が入力された場合を考え
る。まず、評価基準信号生成部4で文字として評価さ
れ、また文字写真分離部3で黒文字領域に分離された画
素は、正確に分離されていることを示す。この画素数を
c1とし、評価基準信号生成部4で文字として評価され
た総画素数mのうちの画素数c1の割合を黒文字認識率
Pとする。評価基準信号生成部4で文字として評価され
たが、文字写真分離部3で色文字領域に分離された画素
は、入力された画像が黒文字であったことを考えると、
上述の図11で説明したように黒文字の一部が色づいて
しまった画素と考えられる。この画素数をc2とし、評
価基準信号生成部4で文字として評価された総画素数m
のうちの画素数c2の割合を文字内部色づき率とする。
評価基準信号生成部4で文字として評価されたが、文字
写真分離部3で写真領域に分離された画素は、分離結果
が誤っていることが考えられる。この画素数をc3と
し、評価基準信号生成部4で文字として評価された総画
素数mのうちの画素数c3の割合を文字認識不能率とす
る。
【0018】一方、評価基準信号生成部4で背景として
評価されたが、文字写真分離部3で黒文字領域に分離さ
れた画素は、文字以外の部分で黒文字として誤って分離
された可能性がある。この画素数をc4とし、評価基準
信号生成部4で背景として評価された総画素数hのうち
の画素数c4の割合を文字外部黒率とする。同様に、評
価基準信号生成部4で背景として評価されたが、文字写
真分離部3で色文字領域に分離された画素は、文字以外
の部分で色文字として誤って分離された可能性がある。
この画素数をc5とし、評価基準信号生成部4で背景と
して評価された総画素数hのうちの画素数c5の割合を
文字外部色率とする。評価基準信号生成部4で背景とし
て評価されたが、文字写真分離部3でも写真領域に分離
された画素は、良好に文字部と分離された領域である。
この画素数をc6とし、評価基準信号生成部4で背景と
して評価された総画素数hのうちの画素数c6の割合を
背景分離率とする。
【0019】このほか、文字認識SN比、文字認識SN
比(補正)を求める。黒文字のみの画像が入力された場
合、黒文字部の各画素yi において黒文字として認識さ
れた場合を1、認識されなかった場合を0として、黒文
字として認識された割合をp、黒文字部の総画素数をn
とすれば、 p=(y1 +y2 +y3 +・・・+yn )/n …(1) である。全変動は、yi が0と1なので ST =y1 2+y2 2+・・・+yn 2=np …(2) である。信号の効果は、(1)式の変動を求めればよ
い。(1)式は線形式なので自由度1の変動となる。 SP =p2 /(係数の二乗和) =p2 /{(1/n)2 +(1/n)2 +・・・+(1/n)2 } ={(y1 +y2 +・・・+yn 2 /n2 }/{(1/n)2 ・n} =(y1 +y2 +・・・+yn 2 /n =n・p2 …(3) 誤差変動は Se =ST −SP =np−np2 =np(1−p) …(4) で求められる。0,1データのS/N比は、信号の変動
と誤差変動の比で表わされ、デシベルで表現すると次の
ようになる。 η=10log(SP /Se ) =10log{np2 /np(1−p)} =10log{p/(1−p)} =−10log{(1/p)−1}(db) …(5) ここで、割合pは、上述の黒文字認識率Pである。
【0020】また、背景部分においても黒文字として認
識される場合があり、この場合もノイズとなる。背景部
分が黒文字として認識される割合を上述のように背景分
離率Qとして求めているので、黒文字認識率Pとの積を
割合pとして文字認識S/N比を補正した値を求めるこ
ともできる。
【0021】分離状態検出部5で検出する分離状態に関
する項目は、上述の図3に示した項目に限らず、そのい
くつかのみ、あるいは他の項目とすることができ、領域
分離状態を知るための1ないし複数の項目を任意に設定
すればよい。
【0022】次に、本発明の画像処理装置の第1の実施
の形態における動作の一例について、具体例を用いなが
ら説明する。図4は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態における動作の一例を示すフローチャート、図
5は、評価チャートを読み取った場合の各部における画
像およびデータの具体例の説明図である。ここでは、図
5(A)に示すような黒文字のみからなる評価チャート
を読み取らせて、文字写真分離部3における領域分離状
態を調べる。さらにこの例では、分離状態検出部5で得
られた文字写真分離部3の分離状態をもとに、文字写真
分離部3の領域分離を制御する例を示している。
【0023】S21において、図5(A)に示すような
評価チャートを画像入力部1で入力する。入力された評
価チャートの画像は、色変換部2において色空間の変換
処理が施される。ここでは画像入力部1の色空間である
RGB色空間から、内部処理で用いるL* * * 色空
間へと変換される。色空間が変換された評価チャートの
画像は文字写真分離部3に入力され、黒文字領域、色文
字領域、写真領域に分離され、領域信号が出力される。
ここでは図5(B)に示すような領域信号が出力された
ものとする。図5(B)において、袋文字で示した文字
については全部あるいは一部が色文字領域として判定さ
れていることを示している。図5(B)に示すように、
この例では黒文字の一部が色文字領域として判定されて
しまっている。
【0024】一方、色空間が変換された評価チャートの
画像の明度信号L* は、評価基準信号生成部4にも入力
され、図2に示すような構成によって閾値処理がなさ
れ、評価基準信号が出力される。図5(A)に示すよう
な黒文字の評価チャートでは、良好に黒部分と白部分が
分離され、図5(C)に示すような評価基準信号が得ら
れる。
【0025】S22において分離状態検出部5は、文字
写真分離部3から出力された図5(B)に示すような領
域信号と、評価基準信号生成部4から出力された図5
(C)に示すような評価基準信号をもとに、図3(A)
に示すような各信号の組み合わせごとに画素数をカウン
トし、カウント結果をもとに例えば図3(B)に示した
ような各種の評価項目について値を計算する。
【0026】ここでは計算された文字認識不能率と文字
認識S/N比を用いて文字写真分離部3による領域分離
結果が許容範囲内か否かを判定する。もちろん、他の評
価値によって、あるいは他の評価値を含めて、判定を行
なってもよい。S23において、文字認識不能率と不良
基準値を比較する。文字認識不能率が不良基準値を超え
ている場合にはエラーとし、画像入力部1や文字写真分
離部3等が故障しているものと判定する。この場合には
文字写真分離部3の制御は行なわない。
【0027】文字認識不能率が不良基準値以内であった
場合には、S24においてさらに文字認識S/N比が目
標値を達成しているか否かを判定する。目標値を達成し
ていれば、文字写真分離部3による領域判定結果は許容
範囲内であるものとし、文字写真分離部3の判定基準の
変更は行なわない。
【0028】もし文字認識S/N比が目標値に達してい
なければ、文字写真分離部3は許容範囲を超えた誤判定
を行なっているものとして、文字写真分離部3の制御を
行なう。図6は、文字写真分離部3における黒文字領域
と色文字領域の判定処理の一例の説明図である。黒文字
領域と色文字領域の判定方法としては種々の方法がある
が、ここではa* 、b* についてそれぞれ閾値を設け、
|a* |、|b* |が閾値以下の場合に黒であると判定
する。これによって黒文字の一部が多少色づいても黒文
字領域と判定することができる。しかし、あまり閾値を
大きくしすぎると暗い色の色文字部分も黒文字領域とし
て判定されることになるので好ましいことではない。そ
こで、通常は実験や出力画像などから適当と考えられる
値を閾値として設定している。図6においてはハッチン
グを施した矩形領域が黒文字領域と判定する部分であ
り、その周縁の実線が設定されている閾値である。文字
認識S/N比が目標値に達していない場合、この閾値を
制御することができる。すなわち、文字認識S/N比が
目標値に達していなということは、黒文字領域が他の領
域として誤判定されていることを示すので、色文字領域
として誤判定されている領域を黒文字領域として判定す
るように、例えば図6において破線で示すように閾値を
変更し、黒文字領域として判定する色領域を増やせばよ
い。またここでは行なっていないが、色文字領域が黒文
字化する場合には、黒文字領域として判定される領域が
小さくなるように閾値を変更すればよい。
【0029】S24で文字認識S/N比が目標値に達し
ていないと判定された場合、S25において、図6で説
明したような黒文字と色文字の判定を行なう際に用いる
閾値を変更し、S26でその閾値を文字写真分離部3に
セットする。そしてS21へ戻り、再度評価チャートを
読み取って判定を行なう。このような処理を、文字写真
分離部3の領域分離結果の評価値が許容範囲内となるま
で繰り返せばよい。
【0030】このようにして、文字写真分離部3におけ
る各領域への分離状態を検出することができるととも
に、画像入力部1や文字写真分離部3の不良を検出する
ことができる。さらには、検出した分離状態に基づいて
文字写真分離部3における分離処理を制御することがで
きる。これによって、画像入力装置の種類や機差、経時
的な変動などが発生しても、常に一定の領域分離結果を
得ることができる。
【0031】図7は、本発明の画像処理装置の第2の実
施の形態を示すブロック構成図である。図中、図1と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。6はフ
ィルタ部である。図7に示した構成では、色変換部2の
後段にフィルタ部6を設け、入力された画像に対してフ
ィルタ処理を施す場合の構成例を示している。上述の第
1の実施の形態でも述べたようにして文字写真分離部3
における分離状態を検出ことによって、画像入力装置の
種類や機差、経時的な変動などや、入力された画像の相
違等が検出できる。上述の図4に示した第1の実施の形
態における動作例では、このような変動を、文字写真分
離部3を制御することによって補正した。しかし、この
ような変動を補正する方法としては、他の種々の画像処
理手段における処理内容を制御することによっても行な
うことができる。この第2の実施の形態では画像処理手
段の一つとしてフィルタ部6を有しており、このフィル
タ部6を分離状態検出部5で検出した文字写真分離部3
における各領域の分離状態をもとに制御し、上述のよう
な変動等を補正するように構成した例を示している。
【0032】図8は、本発明の画像処理装置の第2の実
施の形態における動作の一例を示すフローチャートであ
る。上述の図4に示した例と同様に、S31において例
えば図5(A)に示すような評価チャートを画像入力部
1で入力し、色変換部2において色空間の変換処理を施
す。そして文字写真分離部3において各画素ごとに黒文
字領域、色文字領域、写真領域のいずれであるかを判定
し、領域信号が出力される。一方、評価基準信号生成部
4において、色空間が変換された評価チャートの画像の
明度信号L* から評価基準信号が出力される。
【0033】S32において分離状態検出部5は、文字
写真分離部3から出力された領域信号と、評価基準信号
生成部4から出力された評価基準信号をもとに、図3
(A)に示すような各信号の組み合わせごとに画素数を
カウントし、カウント結果をもとに例えば図3(B)に
示したような各種の評価項目について値を計算する。そ
してS33において文字認識不能率と不良基準値を比較
し、文字認識不能率が不良基準値を超えている場合には
エラーとし、画像入力部1や文字写真分離部3等が故障
しているものと判定する。
【0034】文字認識不能率が不良基準値以内であった
場合には、S34においてさらに文字認識S/N比が目
標値を達成しているか否かを判定する。目標値を達成し
ていれば、文字写真分離部3による領域判定結果は許容
範囲内であるものとし、フィルタ部6におけるフィルタ
処理は変更しない。
【0035】文字認識S/N比が目標値を達成していな
い場合には、フィルタ部6でフィルタ処理を行なう際に
用いるフィルタ係数を変更する。ここでは図7に示した
ようにフィルタ部6に補正フィルタ係数が複数用意され
ている。S35において現在セットされているフィルタ
係数と異なるフィルタ係数を選択し、S36においてそ
の選択したフィルタ係数をセットする。例えば各補正フ
ィルタ係数に番号を付しておき、順次選択してゆくこと
ができる。
【0036】補正フィルタ係数をセットした後、S31
へ戻ってその補正フィルタ係数によって文字認識S/N
比が目標値を達成したか否かを改めて判定する。このよ
うな処理を繰り返すことによって、文字認識S/N比が
目標値を達成する補正フィルタ係数がフィルタ部6にセ
ットされることになる。
【0037】このようにして、分離状態検出部5で得ら
れた分離状態の検出結果をもとに、フィルタ部6などの
画像処理手段を制御し、分離状態に応じた処理を行なう
ように構成することもできる。なお、ここでは画像処理
手段としてフィルタ部6を制御する例を示したが、本発
明はこれに限らず、種々の画像処理手段に対して制御を
行なうことが可能である。
【0038】図9は、本発明の画像処理装置の第3の実
施の形態を示すブロック構成図である。図中、図1、図
7と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
7はプリンタ側色補正部、8はプリンタ側フィルタ部、
9はプリンタ部である。この第3の実施の形態では、画
像入力部1としてスキャナを用いることによって複写機
を構成することができる。また、画像入力部1にネット
ワークなどの通信路やパーソナルコンピュータなどの機
器を専用の通信路を介して接続することによって、プリ
ンタとして構成することができる。
【0039】プリンタ側色補正部7は、プリンタ部9特
有の色表現性能、例えば発色性や表現可能な色空間など
に応じて色補正を行なうとともに、プリンタ部9が扱う
色材の色空間、例えばY(イエロー)M(マゼンタ)C
(シアン)K(ブラック)信号に変換する。プリンタ側
フィルタ部8は、プリンタ部9の出力特性に適した画像
となるように例えばスクリーン処理やフィルタ処理等を
行なう。プリンタ部9は、画像を被記録媒体に記録し、
出力する。
【0040】この例においては、画像入力部1で入力さ
れ、色変換部2で色変換がなされた画像は、文字写真分
離部3で領域判定に利用された後、プリンタ側色補正部
7に供給される。プリンタ側色補正部7では、L* *
* 信号をYMCK信号に変換する処理を行なうが、そ
の際に文字写真分離部3から与えられる領域信号に基づ
いて処理を切り替える。例えば黒文字領域についてはY
MCを用いずにKを用いて記録するように色変換を行な
うことができる。また色文字領域については、色文字の
再現に良好な下地除去量を設定して処理し、階調補正な
どを行なう。さらに、写真領域についても例えば色再現
性や粒状性を重視し、最適な下地除去および再現処理を
行なうことができる。
【0041】プリンタ側フィルタ部8でも同様に、文字
写真分離部3から与えられる領域信号に基づいて処理を
行なうことができる。例えば黒文字領域や色文字領域で
は、文字が強調されるように文字用の強調処理、階調補
正などを行なうことができる。また、領域信号に従って
スクリーン再現を切り替え、各領域において適切なスク
リーン処理を行なうことができる。さらに、このプリン
タ側フィルタ部8においても、フィルタ部6と同様に分
離状態検出部5で検出した文字写真分離部3における領
域分離状態に従ってフィルタ係数の選択などの制御を行
なうことが可能である。
【0042】プリンタ部9は、プリンタ側色補正部7、
プリンタ側フィルタ部8などで処理された画像を被記録
媒体に記録するとともに、分離状態検出部5における領
域分離状態の検出結果、例えば図3(B)に示すような
各種の値を被記録媒体に記録し、ユーザや作業者、保守
員などに提示することができる。
【0043】このようにして文字写真分離部3における
各領域への分離状態を検出することができ、検出結果を
プリントアウトすることができるとともに、検出した分
離状態に基づいて文字写真分離部3や、フィルタ部6、
プリンタ側フィルタ部8等の画像処理手段を制御するこ
とができる。これによって、画像入力装置1の種類や機
差、経時的な変動などが発生しても、このような変動を
文字写真分離部3や、フィルタ部6、プリンタ側フィル
タ部8で補正し、常に一定の領域分離結果を得ることが
できる。なお、この例においても、領域分離状態に基づ
く制御対象はフィルタ部6、プリンタ側フィルタ部8に
限られるものではなく、種々の画像処理手段に対して制
御を行なうことが可能である。
【0044】上述の各実施の形態においては、分離状態
検出部5で得られた分離状態の検出結果をもとに、文字
写真分離部3や、フィルタ部6、プリンタ側フィルタ部
8を制御したが、単に例えば図3(B)に示したような
識別結果データを出力するだけでもよい。例えば上述の
第3の実施の形態では、識別結果データがプリンタ部9
から出力されるのみであってもよい。出力された識別結
果データに基づいてオペレータが文字写真分離部3の閾
値やフィルタ部6のフィルタ係数などを設定すればよ
い。また、このような文字写真分離部3やフィルタ部
6、プリンタ側フィルタ部8の制御あるいは設定は、ユ
ーザによる利用時に行なうほか、出荷時あるいはメンテ
ナンス時にプリセットあるいは修正する構成でもよい。
【0045】さらに、原稿画像が入力されるたびに自動
的に各部を制御して適応化してもよい。特にネットワー
クなどの通信路を介して画像が送られてくる場合や、複
数の入力装置を有する構成では、各画像や入力装置に適
応した文字写真分離処理や画像処理が行なわれることが
望ましく、入力された画像から評価基準信号を生成して
領域分離結果を評価することによって、各画像に適応し
た各部の処理が可能となる。
【0046】また、各実施の形態における構成では、評
価基準信号生成部4において入力された画像から評価基
準信号を生成しているが、例えば評価チャートが予め決
まっているような場合には、評価基準信号生成部4は予
め設定されている評価基準信号を出力するように構成し
てもよい。
【0047】なお、上述の各実施の形態における構成で
は、内部処理に用いる色空間をL** * 色空間とし
た例を示しているが、これに限られるものではなく、L
* * H゜、L* * * 、YCrCb、RGB、CM
YKなど、他の表色系を用いてももちろんよい。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、文字写真分離手段における領域分離処理の分
離状態を検出することができ、領域分離結果の変動を検
知することが可能となる。これによって、画像入力装置
の種類や機差、経時的な変動などの発生を検知すること
ができ、これらの検知結果に基づいて、常に一定の領域
分離結果を得るように各部を調整することができる。さ
らには、画像入力装置などの不良を検出することもでき
る。
【0049】また、領域分離状態の検出結果をもとに文
字写真分離手段を始め、各画像処理手段を適切に制御す
ることができ、画像入力装置の種類や機差、経時的な変
動などによらず、安定した文字写真画像の再現品質を維
持することが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態を
示すブロック構成図である。
【図2】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おける評価基準信号生成部の一例を示すブロック構成図
である。
【図3】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おいて分離状態検出部で検出する分離状態の一例の説明
図である。
【図4】 本発明の画像処理装置の第1の実施の形態に
おける動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】 評価チャートを読み取った場合の各部におけ
る画像およびデータの具体例の説明図である。
【図6】 文字写真分離部3における黒文字領域と色文
字領域の判定処理の一例の説明図である。
【図7】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態を
示すブロック構成図である。
【図8】 本発明の画像処理装置の第2の実施の形態に
おける動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の画像処理装置の第3の実施の形態を
示すブロック構成図である。
【図10】 従来の画像領域判定装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図11】 従来の黒文字における色判定による領域判
定の問題点の説明図である。
【図12】 従来の低彩度文字における色判定による領
域判定の問題点の説明図である。
【図13】 従来の極低彩度文字における色判定による
領域判定の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1…画像入力部、2…色変換部、3…文字写真分離部、
4…評価基準信号生成部、5…分離状態検出部で、6…
フィルタ部、7…プリンタ側色補正部、8…プリンタ側
フィルタ部、9…プリンタ部、11…ヒストグラム解析
部、12…二値化部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像を少なくとも黒文字領
    域、色文字領域および写真領域に分離した領域信号を生
    成する文字写真分離手段と、該文字写真分離手段で生成
    された前記領域信号と評価基準信号とから前記文字写真
    分離手段における分離状態を検出する分離状態検出手段
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記入力された画像から前記評価基準信
    号を生成する評価基準信号生成手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記分離状態検出手段は、検出した前記
    分離状態をもとに、前記文字写真分離手段における領域
    の分離を制御することを特徴とする請求項1または2に
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像を入力する画像入力手段を有し、前
    記分離状態検出手段は、検出した前記分離状態をもとに
    前記画像入力手段の不良を判定することを特徴とする請
    求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 入力された画像に対して処理を施す画像
    処理手段を有し、前記分離状態検出手段は、検出した前
    記分離状態をもとに前記画像処理手段を制御して前記分
    離状態に応じた処理を行なわせることを特徴とする請求
    項1または2に記載の画像処理装置。
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