JPH11221432A - 石灰石系脱硫剤およびその製造方法 - Google Patents

石灰石系脱硫剤およびその製造方法

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JPH11221432A
JPH11221432A JP10023267A JP2326798A JPH11221432A JP H11221432 A JPH11221432 A JP H11221432A JP 10023267 A JP10023267 A JP 10023267A JP 2326798 A JP2326798 A JP 2326798A JP H11221432 A JPH11221432 A JP H11221432A
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limestone
range
average particle
pore volume
desulfurization
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JP10023267A
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English (en)
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Tatsuhiko Watanabe
立彦 渡辺
Katsuyuki Tanabe
克幸 田辺
Orihei Takahagi
織平 高萩
Hiroshi Tanaka
宏史 田中
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Nittetsu Mining Co Ltd
Original Assignee
Nittetsu Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱硫性能に優れた脱硫剤を、ある一定の範囲
にある化学的・物理的性質を付与した材料として提供す
ること、また該脱硫剤を、天然の多孔質石灰石を粉砕・
分級する、あるいは良質の石灰石粉と少量のセメントと
水により造粒・硬化させるという実用可能な低コストで
製造する。 【解決手段】 天然に賦存している特定の物理的・化学
的特徴を有する多孔質石灰石を、物理的に破砕し分級す
る、あるいは平均粒径が50重量%通過径で1.0〜5
00μmの範囲にある石灰石粉85〜96重量%にセメ
ント15〜4重量%を混合した粉体に水を添加して造粒
・硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】石炭は全世界のエネルギー供
給の約3割を占める重要なエネルギー資源で、石油に比
較して埋蔵量が豊富であり価格が安定していることによ
り、その需要は電力用を中心に大きな伸びが見込まれて
いる。我が国においても石炭は一次エネルギー供給の1
8%を占め、エネルギー資源として欠くことができな
い。しかしながら、石炭は単位カロリー当たりのC
O2、SOx、NOxの排出量が石油の1.5倍と多く、
環境への負荷が大きいという欠点がある。またハンドリ
ングの問題や燃焼後に残る石炭灰の処理の必要もあり、
解決すべき課題も多い。
【0002】本発明は、これらの課題のうち石炭を燃焼
させた際に発生するSOxを捕捉する脱硫剤に関し、さ
らに詳しくは、要求される粒径範囲にあり、CaO品位
が高く、一定範囲の強度と細孔容積を有する脱硫剤、お
よび天然の多孔質石灰石を破砕・分級して粒径制御を施
し製造される脱硫剤の製造方法、さらには石灰石粉を主
原料としセメントを添加した混合粉体を造粒・硬化させ
ることにより上記脱硫剤を製造する方法に関するもので
ある。
【0003】
【従来の技術】電力用および一般産業用ボイラーには大
きく分けて微粉炭焚きボイラーと流動層ボイラーの2種
類がある。前者は微粉炭を空気と共にバーナから炉内に
吹き込んで空中で浮遊燃焼させる方式で、電力事業用を
はじめ広く実用に供されている。この方式の特徴は、炉
内温度が1,400〜1,500℃と非常に高いためにボ
イラー効率が良く、超臨界圧の蒸気がとれるので大容量
発電が可能となることにある。しかしその一方で、(i)
高温燃焼のためNOXの発生量が多い、(ii)炭種に制限
があり低品位炭は使えない、(iii)後置脱硫装置のため
の広大な用地と大量の水が必要になるという不利な点が
ある。これに対し後者の流動層ボイラーには、常圧型、
加圧型、バブリング型、循環型等多種のタイプがある
が、例えば常圧バブリング型は、ボイラー下部より粗粒
炭、粒状石灰石、空気を吹き込み、流動状態で石炭を燃
焼させる方式になっており、近年実用化に至っている。
これらの流動層型ボイラーの特徴は、ボイラー効率こそ
従来の微粉炭ボイラーに較べやや劣るものの、炉内脱硫
を行うため設置面積が少なくてすみ、NOXの抑制や炭
種の拡大等のメリットを有する。特に加圧型はボイラー
の小型化が図れ、経済性にも優れるという特徴があるた
め、今後のボイラーの主流になると期待されている。
【0004】これらのボイラー燃焼時には石炭からイオ
ウ分がSOXとして排出される。その処理方法の代表的
なものである湿式石灰石石膏法は、排ガス中のSOXを
吸収塔内で数10μm以下の石灰石微粉を含む吸収液ス
ラリーと気液接触させて石膏として取り出す方法であ
り、従来の微粉炭ボイラーの排ガス処理に一般的に使用
されている。一方、流動層ボイラーでは石炭と石灰石破
砕品を混合して燃焼させ炉内脱硫を行うため、このよう
な脱硫設備は必要としない。しかしその反面、破砕・粉
砕した100μm〜数mmの石灰石を使用するために、
単位重量当たりのSOXとの接触面積が小さく、湿式石
灰石石膏法では100%近くが脱硫反応に消費されるの
に対し、流動層ボイラーでは石灰石の全成分中20%程
度と反応効率が低いという致命的欠点を有している。
【0005】このように工業用燃焼炉から排出されるS
OXの除去剤として、石灰石は優れた脱硫性能と経済性
から古くから大量に使用されている。そのため石灰石あ
るいは石灰石に関連した脱硫剤については種々のものが
検討されている。例えば、特開昭58−166931号
公報ではポルトランドセメントクリンカを水中に浸潰さ
せて酸性物質除去機能を向上させる方法、特公平2−4
9775号公報ではセメントと石灰石及び/又はドロマ
イト粉との混合物からなる硬化体を破砕、又は該混合物
を水で造粒して硬化体としたものを排ガスと接触させて
除去する方法、特開昭58−166933号公報では石
灰質原料と珪酸質原料および粘土質原料の混合粉末の焼
成物、特開昭59−69145号公報では25重量%以
上70重量%未満のセメントと炭酸カルシウム粉末を水
と混練後に成形・養生・破砕する方法、特公平6−22
671号公報では流動層燃焼炉集塵装置捕集灰に石灰石
及び/又はドロマイト粉末を混合し水を添加して造粒す
る方法、特開昭63−200836号公報では石灰石及
び/又はドロマイト粉末あるいはさらに流動層燃焼炉集
塵装置捕集灰を混合し水ガラス水溶液で造粒する方法、
特開平6−86329号公報ではマグネシウム珪酸塩を
使用する方法、特開平6−50505号公報では生石灰
または仮焼ドロマイトと汚泥ケーキから製造する方法、
特開平9−201513号公報では貝殻等の炭酸カルシ
ウム系材料にアルカリ金属化合物を添加した脱硫剤、等
が開示されている。
【0006】これら上記の方法は、セメント、珪酸質や
粘土質原料、燃焼炉捕集灰等の新規利用において有効で
あり、脱硫性能の向上が認められるものもあるが、製造
プロセスが複雑であったり、セメントを多量に使用す
る、あるいは水ガラス等の化学品を添加するため経済性
に劣るなど問題が多く、脱硫剤としてこれまでのところ
実用に至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑
み、本発明者らは流動層ボイラー用脱硫剤として、国内
外に豊富に賦存する各種の石灰石資源を最大限に活用す
ることにより、脱硫性能と経済性において優れた実用可
能なものを開発すべく、脱硫機構の解明について鋭意研
究を重ね、CaO品位が高く、細孔容積の大きい石灰石
(炭酸カルシウム)が有効であることに辿りついた。す
なわち、CaO品位が高く、細孔容積の大きい石灰石系
脱硫剤により、さらに一定の粒径範囲にあり、適度な圧
潰強度のある該脱硫剤により、また天然の多孔質石灰石
に対して物理的破砕と分級を行い粒径制御を施すことに
より、あるいは特定の粒径範囲にある石灰石粉を、セメ
ントをバインダーとして造粒・硬化させて石灰系脱硫剤
を得るという単純なプロセスにより本発明に到達した。
すなわち本発明の課題は、脱硫性能に優れた流動層ボイ
ラー用脱硫剤を、ある一定の範囲にある物理的・化学的
性質を付与した材料として提供すること、また該脱硫剤
を天然に賦存している多孔質石灰石を物理的に破砕し分
級する、あるいは良質の石灰石粉と少量のセメントと水
により造粒・硬化させるという実用可能な低コストで製
造することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題は、
CaO品位が40〜56重量%の範囲にあり、細孔容積
が20〜300mm3/gの範囲にあることを特徴とす
る石灰石系脱硫剤により、さらには平均粒径が50重量
%通過径で100μm〜5mmの範囲にあり、圧潰強度
が2〜15kgの範囲にある該脱硫剤により、また天然
の多孔質石灰石を破砕し分級して粒径制御を施す、ある
いは平均粒径が50重量%通過径で1.0〜500μm
の範囲にある石灰石粉85〜96重量%にセメント15
〜4重量%を混合した粉体に水を添加して造粒・硬化さ
せることを特徴とする脱硫剤の製造方法により解決でき
た。
【0009】ここでいう石灰石系脱硫剤たる造粒物の平
均粒径とは乾式ふるいによる50重量%通過径で、原料
の石灰石粉の平均粒径とはレーザー回折・散乱法である
マイクロトラック粒度分析計(Leeds+Northrup 社製 H
RA9320-X100)により測定した50重量%通過径をい
う。CaO品位は110℃乾燥後の試料について測定し
た値である。圧潰強度とは平均的な粒径である2.0〜
2.8mmの径の造粒物の相対する2方向から応力を加
えた際の破壊に至る直前の最大値をいう。また細孔容積
とは水銀圧入法(FISONS Instruments社製 Pasca
l 140-440)による測定で、細孔径が0.001〜10
μmの範囲の容積の合計値をいう。
【0010】本発明において、天然の多孔質石灰石と
は、例えば珊瑚や有孔虫などの炭酸カルシウムからなる
化石片が固結してできた石灰石で、6500万年前より
新しい新生代以降に形成されたものに限られ、沖縄やイ
ンドネシアなどの温暖な地域から熱帯地域に多く見られ
る。物理的破砕には、ジョークラッシャー、インパクト
クラッシャー、ハンマーミル、ロールクラッシャーなど
が適当であるが特に制限はない。分級は、振動ふるい、
確率ふるい等のふるい分けが効率が良くコストの点で有
利である。
【0011】石灰石粉とは天然の良質な石灰石をローラ
ーミル、ボールミル等により物理的な手法で粉砕したも
のであるが、一般に軽質タンカルと呼ばれる化学的な反
応による合成品を使用することもでき、また工業的に副
産物として回収される炭酸カルシウムも使用できる。物
理的に粉砕した石灰石粉においては、平均粒径が1〜5
00μm、好ましくは10〜300μmのものが良い。
平均粒径が1μmを下回るものは粉砕コストが大きくか
かり実用的でない。一方、500μmを越えるものは造
粒が困難になり、また脱硫効率も低下し好ましくない。
セメントはその種類においては特に限定されず、普通ポ
ルトランドセメントで所望の物性を達成できるが、コロ
イドセメントや早強セメントを使用すると圧潰強度の早
期発現や強度向上に効果が見られる。また使用量は15
〜4重量%が望ましい。4重量%より少ないと強度が十
分得られず、輸送時や使用時に微粉が大量に発生し、ハ
ンドリング時の粉塵の発生、ボイラー内での粉化等、数
々の問題を引き起こす。他方、15重量%を越えると、
コストの増大により実用に適さなくなるばかりでなく脱
硫量も低下する。
【0012】本発明に使用する造粒機としては、ドラム
あるいはパン型の転動造粒機、撹拌型造粒機、押し出し
造粒機、ブリケッティングマシン等、特に制限はない。
造粒にあたっては石灰石粉とセメントを所定の比率で混
合し、その後徐々に水を添加する。全体が均一になった
後、各々の機種に従った手順で造粒を行う。
【0013】造粒物の平均粒径は100μm〜5mmの
範囲が好ましく、より好ましくは200μm〜3mmで
ある。循環型流動層ボイラーでは1mm以下の比較的粒
径のの小さいものが使用される。一方、平均粒径の大き
いものは主としてバブリング型の流動層ボイラーに使用
される。平均粒径が100μmより小さいと微粉が増加
し、これらは集塵量を増加させフィルターへの負荷が高
まると共にタービンへの影響も懸念される。また石炭と
同様の流動挙動をとる必要があり、平均粒径が5mmを
越えるような大きさになると流動状態のバランスが崩れ
脱硫効率の低下をまねくばかりでなく装置のトラブルの
原因となる。
【0014】CaO品位は40重量%以上が好ましく、
より好ましくは50重量%以上である。40重量%より
低いと脱硫効率が低下するため脱硫剤を追加使用しなけ
ればならず、灰の量が増加し好ましくない。一方、石灰
石の主成分は炭酸カルシウムであり、そのCaO品位の
理論値は56.08%である。天然の石灰石はこの他に
多少のMgOやSiO2等を含有しているため、56%
を越えることはない。圧潰強度においては2〜15kg
が好ましく、より好ましくは4kg以上である。2kg
に満たないと輸送時の微粉の発生、さらにはボイラーで
の使用時の粉化が著しくやはりフィルターやタービンに
悪影響を及ぼす。15kgを越える強度は、天然の石灰
石では難しく、造粒により付与することは技術的に困難
があると考えられ、これまでのところ製造できていな
い。細孔容積においては現行品の石灰石破砕品は3.7
mm3/gであり、このような値では高い脱硫効率は期
待できない。天然の多孔質石灰石の細孔容積は20〜6
0mm3/g、石灰石粉の造粒品の細孔容積は80mm3
/g以上あり、単位粒子重量当たりの表面積が大きくな
るため所望する効果が得られる。しかしながらこれまで
のところ、300mm3/gを越える細孔容積を有する
造粒物はできていない。
【0015】本発明の脱硫剤は、天然に賦存している特
定の物理的・化学的特徴を有する多孔質石灰石に対し
て、物理的な破砕と分級を施すという簡単な工程で製造
できる。また造粒品においては原料に石灰石粉を使用し
ているため細孔容積が大きく、またバインダーとしては
セメントしか使用しておらず、その使用量も15%以下
であるためコストの点でも有利でCaO品位を下げるこ
ともない。その結果、現在使用されている石灰石破砕品
に比較しはるかに高い脱硫率を達成することができるば
かりでなく、原料コストが安く製造工程が単純であり経
済性においても優れる点で、実用性が極めて高いという
特徴を有している。
【0016】
【実施例】本発明の実施例および比較例をあげて、さら
に具体的に説明する。なお、各種の測定は、圧潰強度を
除いて乾式ふるいにより100mesh〜3mmの粒度のも
のを取り出し測定試料とした。
【0017】圧潰強度の測定 100mesh〜3mmの試料から粒子径が2.0〜2.8
mmの粒を25個選び出し、上下方向より力を加え破壊
するまでの最大値を測定し、その平均値を試料の圧潰強
度とした。但し、造粒品においては造粒後7日を経過し
たものを測定試料とした。
【0018】SO2ガスの吸着試験方法 試料5gを900℃に維持した環状炉に装填し、SO2
ガス(濃度1000ppmの空気との混合ガス)を2リ
ットル/分で30分間流し反応させ、吸着したSの量を
JIS M8217(鉄鉱石中のイオウの定量方法)に
従い分析した。
【0019】実施例1 インドネシア産多孔質石灰石(40〜70mm)10k
gをジョークラッシャーで−7mmに破砕後、さらにロ
ールクラッシャーで−3mmに粉砕した。この粉砕物か
ら円形振動ふるいにて所望の粒度のものを取り出した。
粒状品のCaO品位は55.8%、圧潰強度は5.3k
g、細孔容積は31mm3/gであった。
【0020】実施例2 バッチ式ドラム型転動造粒機(容量130リットル)に
平均粒径25μmの石灰石粉18kgと普通ポルトラン
ドセメント2kgを投入し、3000rpmでドラムを
回転しながら水3.5kgを徐々に添加した。7分後に
造粒物を取り出した。造粒物のCaO品位は54.1
%、圧潰強度は2.9kg、細孔容積は280mm3/
gであった。
【0021】実施例3 バッチ式ドラム型転動造粒機(容量130リットル)に
平均粒径25μmの石灰石粉36kgと普通ポルトラン
ドセメント4kgを投入し、3000rpmでドラムを
回転しながら水6.0kgを徐々に添加した。9分後に
造粒物を取り出した。造粒物のCaO品位は54.5
%、圧潰強度は2.2kg、細孔容積は263mm3/
gであった。
【0022】実施例4 バッチ式ドラム型転動造粒機(容量130リットル)に
平均粒径450μmの石灰石粉30kgと早強セメント
2.4kgを投入し、3000rpmでドラムを回転し
ながら水3.12kgを徐々に添加した。8分後に造粒
物を取り出した。造粒物のCaO品位は53.1%、圧
潰強度は6.3kg、細孔容積は251mm3/gであ
った。
【0023】実施例5 バッチ式ドラム型転動造粒機(容量130リットル)に
平均粒径450μmの石灰石粉45kgと早強セメント
2kgを投入し、3000rpmでドラムを回転しなが
ら水5.1kgを徐々に添加した。5分後に造粒物を取
り出した。造粒物のCaO品位は54.8%、圧潰強度
は5.0kg、細孔容積は225mm3/gであった。
【0024】実施例6 バッチ式撹拌型造粒機(容量50リットル)に平均粒径
25μmの石灰石粉15.8kgと普通ポルトランドセ
メント2.2kgを投入し、1400rpmで撹拌しな
がら水2.52kgを徐々に添加した。その後、回転数
を1200rpmから300rpmまで下げながら23
分後に造粒を完了した。得られた造粒物のCaO品位は
53.9%、圧潰強度は6.7kg、細孔容積は148
mm3/gであった。
【0025】実施例7 バッチ式撹拌型造粒機(容量50リットル)に平均粒径
450μmの石灰石粉15.8kgと早強セメント2.
2kgを投入し、1400rpmで撹拌しながら水2.
52kgを徐々に添加した。その後、回転数を1200
rpmから300rpmまで下げながら23分後に造粒
を完了した。得られた造粒物のCaO品位は54.0
%、圧潰強度は13.9kg、細孔容積は104mm3
/gであった。
【0026】実施例8 バッチ式撹拌型造粒機(容量200リットル)に平均粒
径25μmの石灰石粉88kgと普通ポルトランドセメ
ント12kgを投入し、1400rpmで撹拌しながら
水13.2kgを徐々に添加した。その後、回転数を3
00rpmまで下げ16分後に造粒を完了した。得られ
た造粒物のCaO品位は54.4%、圧潰強度は6.5
kg、細孔容積は189mm3/gであった。
【0027】実施例9 平均粒径25μmの石灰石粉17.6kgと普通ポルト
ランドセメント2.4kg、水1.6kgをあらかじめ
混合し、ブリケッティングマシンにて長径2cmのアー
モンド型に成形した。この成形物をピンミルにて破砕し
造粒物を得た。造粒物のCaO品位は54.8%、圧潰
強度は6.4kg、細孔容積は125mm3/gであっ
た。
【0028】実施例10 平均粒径450μmの石灰石粉48kg、早強セメント
2.0kg、水2.0kgをあらかじめ混合し、ブリケ
ッティングマシンの平型ロールにて成形した。この成形
物をピンミルにて破砕し造粒物を得た。造粒物のCaO
品位は54.5%、圧潰強度は2.2kg、細孔容積は
122mm3/gであった。
【0029】比較例1 高知県鳥形山産石灰石(40〜20mm)10kgをジ
ョークラッシャーで−7mmに破砕後、さらにロールク
ラッシャーで−3mmに粉砕した。この粉砕物から円形
振動ふるいにて所望の粒度のものを取り出した。粒状品
のCaO品位は55.4%、圧潰強度は11.0kg、
細孔容積は3.7mm3/gであった。
【0030】比較例2 バッチ式ドラム型転動造粒機(容量130リットル)に
平均粒径25μmの石灰石粉39kgと早強セメント1
kgを投入し、3000rpmでドラムを回転しながら
水5.8kgを徐々に添加した。8分後に造粒物を取り
出した。造粒物のCaO品位は55.2%、圧潰強度は
1.6kg、細孔容積は278mm3/gであった。
【0031】比較例3 バッチ式ドラム型転動造粒機(容量130リットル)に
平均粒径450μmの石灰石粉39kgと早強セメント
1kgを投入し、3000rpmでドラムを回転しなが
ら水5.4kgを添加した。8分後に造粒物を取り出し
た。造粒物のCaO品位は55.2%、圧潰強度は1.
2kg、細孔容積は252mm3/gであった。
【0032】比較例4 バッチ式ドラム型転動造粒機(容量130リットル)に
平均粒径670μmの石灰石粉36kgと普通ポルトラ
ンドセメント4kgを投入し、3000rpmでドラム
を回転しながら水5.55kgを徐々に添加した。12
分後に造粒物を取り出した。造粒物のCaO品位は5
4.2%、圧潰強度は5.6kg、細孔容積は169m
m3/gであった。
【0033】比較例5 バッチ式撹拌型造粒機(容量50リットル)に平均粒径
450μmの石灰石粉17.5kgと早強セメント0.
5kgを投入し、1400rpmで撹拌しながら水2.
46kgを徐々に添加した。その後、回転数を1200
rpmから300rpmまで下げながら25分後に造粒
を完了した。得られた造粒物のCaO品位は54.9
%、圧潰強度は1.7kg、細孔容積は104mm3/
gであった。
【0034】比較例6 バッチ式撹拌型造粒機(容量50リットル)に平均粒径
670μmの石灰石粉15.8kgと早強セメント2.
2kgを投入し、1400rpmで撹拌しながら水2.
5kgを徐々に添加した。その後、回転数を1200r
pmから300rpmまで下げながら22分後に造粒を
完了した。得られた造粒物のCaO品位は54.3%、
圧潰強度は13.2kg、細孔容積は142mm3/g
であった。
【0035】比較例7 平均粒径25μmの石灰石粉19.8kgと普通ポルト
ランドセメント0.2kg、水1.5kgをあらかじめ
混合し、ブリケッティングマシンにて長径2cmのアー
モンド型に形成した。この成形物をピンミルにて破砕し
造粒物を得た。造粒物のCaO品位は55.3%、圧潰
強度は0.8%、細孔容積は96mm3/gであった。
【0036】比較例8 バッチ式ドラム型転動造粒機に平均粒径450μmの低
品位石灰石粉30kgと早強セメント2.4kgを投入
し、3000rpmでドラムを回転しながら水3.12
kgを徐々に添加した。9分後造粒物を取り出した。造
粒物のCaO品位は35.2%、圧潰強度は5.1k
g、細孔容積は167mm3/gであった。
【0037】比較例9 平均粒径25μmの低品位石灰石粉17.6kgと普通
ポルトランドセメント2.4kg、水1.6kgをあら
かじめ混合し、ブリケッティングマシンにて長径2cm
のアーモンド型に成形した。この成形物をピンミルにて
破砕し造粒物を得た。造粒物のCaO品位は30.8
%、圧潰強度は6.1kg、細孔容積は124mm3/
gであった。
【0038】参考例 実施例および比較例の試料についてSO2ガスの吸着試
験を実施した。Sの吸着量は表1の通りである。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明の脱硫剤は、現在使用されている
石灰石破砕品に比較してはるかに高い脱硫率を達成で
き、さらには原料が安価で製造工程が単純であり経済性
においても優れる点で、実用性が極めて高いという特徴
を有しており、産業上はもちろん地球環境保護において
もその意義は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 宏史 東京都西多摩郡日の出町平井字欠下2番1 号 日鉄鉱業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CaO品位が40〜56重量%の範囲に
    あり、細孔容積が20〜300mm3/gの範囲にある
    ことを特徴とする石灰石系脱硫剤。
  2. 【請求項2】 平均粒径が50重量%通過径で100μ
    m〜5mmの範囲にあり、圧潰強度が2〜15kgの範
    囲にあることを特徴とする請求項1に記載の石灰石系脱
    硫剤。
  3. 【請求項3】 天然の多孔質石灰石を物理的粉砕と分級
    により粒径制御を施すことを特徴とする請求項2に記載
    の石灰石系脱硫剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 平均粒径が50重量%通過径で1.0〜
    500μmの範囲にある石灰石粉85〜96重量%にセ
    メント15〜4重量%を混合した粉体に水を添加して造
    粒・硬化させることを特徴とする請求項2に記載の石灰
    石系脱硫剤の製造方法。
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