JPH11222427A - リドカインまたはその塩の水溶液の安定化方法およびリドカインまたはその塩の水溶液 - Google Patents

リドカインまたはその塩の水溶液の安定化方法およびリドカインまたはその塩の水溶液

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JPH11222427A
JPH11222427A JP10022352A JP2235298A JPH11222427A JP H11222427 A JPH11222427 A JP H11222427A JP 10022352 A JP10022352 A JP 10022352A JP 2235298 A JP2235298 A JP 2235298A JP H11222427 A JPH11222427 A JP H11222427A
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salt
lidocaine
aqueous solution
solution
salicylic acid
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JP10022352A
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English (en)
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Masataka Akiyoshi
正孝 穐吉
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BITAKAIN SEIYAKU KK
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BITAKAIN SEIYAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 リドカインまたはその塩を0.1〜2.
5%の濃度で含有する水溶液にサリチル酸またはその塩
を添加することを特徴とするpH7.0〜7.7におけ
るリドカインまたはその塩の水溶液の安定化方法、およ
びリドカインまたはその塩を0.1〜2.5%の濃度で
含有しさらにサリチル酸またはその塩を含有する、pH
7.0〜7.7である安定性に優れたリドカインまたは
その塩の水溶液。 【効果】 本発明の安定化方法により、pH7.0〜
7.7においてリドカインまたはその塩の水溶液を安定
化し、水溶液の態様で、結晶が析出することなく長期間
保存することが可能となる。サリチル酸またはその塩を
含有する本発明のリドカインまたはその塩の水溶液は、
pHが7.0〜7.7であるため生体に注入する際の注
入時疼痛を軽減することができ、さらに水溶液の態様で
安定に長期間保存することが可能なので用時溶解等の操
作を経ることなく、簡便に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リドカインまたは
その塩の水溶液の安定化方法および安定性に優れたリド
カインまたはその塩の水溶液に関する。より詳細には、
リドカインまたはその塩を0.1〜2.5%の濃度で含
有する水溶液にサリチル酸またはその塩を添加すること
を特徴とするpH7.0〜7.7におけるリドカインま
たはその塩の水溶液の安定化方法、およびリドカインま
たはその塩を0.1〜2.5%の濃度で含有し、さらに
サリチル酸またはその塩を含有する、pH7.0〜7.
7である安定性に優れたリドカインまたはその塩の水溶
液に関する。
【0002】
【従来の技術】リドカインは安全性が高い局所麻酔薬と
して臨床において広く使用されている。しかしリドカイ
ンまたはその塩の水溶液は酸性側では安定であるが、ア
ルカリ性では不安定でリドカインが結晶の形で析出する
ため、水溶液の状態で長期間保存することは困難であ
る。このため、通常、リドカインまたはその塩の水溶液
はpH7.0以下、主としてpH5〜6.8程度に調製
されている。しかし、酸性に調製された局所麻酔薬溶液
を生体に注入すると、注入部位において注入時疼痛を引
き起こす。そこで、生体のpHに近い中性〜弱アルカリ
性に調製されたリドカインまたはその塩の水溶液を使用
することが好ましいが、前述したようにアルカリ性では
リドカインまたはその塩の水溶液は不安定であり結晶が
析出してしまうため、特にpH7.0以上のアルカリ性
に調製されたリドカインまたはその塩の水溶液を長期間
保存することは極めて困難である。このため、生体に近
いpHを有するリドカインまたはその塩の水溶液を安定
化し、水溶液の態様で、結晶が析出することなく安定に
長期間保存する方法の開発が待ち望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、生体に近い弱アルカリ性のpHを有するリドカイン
またはその塩の水溶液の安定化方法を提供することであ
る。また、本発明の他の課題は、生体に近い弱アルカリ
性のpHを有し、安定性に優れたリドカインまたはその
塩の水溶液を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】本発明者は、上記課題を解決すべく研究を
重ねた結果、リドカインまたはその塩の水溶液にサリチ
ル酸またはその塩を添加すると、pH7.0〜7.7に
おいても当該水溶液は優れた安定性を有し、水溶液の態
様で、結晶が析出することなく長期間保存することが可
能となることを見出した。
【0006】本発明は、かかる新知見に基づいて完成さ
れたものであり、下記の特徴を有する。 (1)リドカインまたはその塩を0.1〜2.5%の濃
度で含有する水溶液にサリチル酸またはその塩を添加す
ることを特徴とする、pH7.0〜7.7におけるリド
カインまたはその塩の水溶液の安定化方法。 (2)0.1〜10.0%の濃度でサリチル酸またはそ
の塩を添加することを特徴とする、上記(1)に記載の
リドカインまたはその塩の水溶液の安定化方法。 (3)リドカインまたはその塩を0.1〜2.5%の濃
度で含有し、さらにサリチル酸またはその塩を含有す
る、pH7.0〜7.7である安定性に優れたリドカイ
ンまたはその塩の水溶液。 (4)0.1〜10.0%の濃度でサリチル酸またはそ
の塩を含有する上記(3)に記載のリドカインまたはそ
の塩の水溶液。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるリドカ
インの塩としては、塩酸塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げら
れるが、好ましくは塩酸塩等が用いられる。
【0008】本発明において用いられるサリチル酸の塩
としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる
が、好ましくはナトリウム塩等が用いられる。
【0009】本発明の安定化方法は、リドカインまたは
その塩を0.1〜2.5%の濃度で含有するpH7.0
〜7.7、好ましくはpH7.1〜7.4の水溶液に、
サリチル酸またはその塩を添加することによって行われ
る。サリチル酸またはその塩の添加濃度は、通常0.1
〜10.0%、好ましくは0.2〜5.0%である。サ
リチル酸またはその塩を添加することによって上記のリ
ドカインまたはその塩の水溶液は安定化され、水溶液の
態様のままで長期間保存してもリドカインまたはその塩
の結晶が析出することなく優れた安定性が持続する。
【0010】本発明のリドカインまたはその塩の水溶液
の溶媒としては、精製水、注射用蒸留水等が挙げられ
る。
【0011】リドカインまたはその塩を0.1〜2.5
%の濃度で含有し、さらにサリチル酸またはその塩を含
有する本発明のリドカインまたはその塩の水溶液は、p
H7.0〜7.7、好ましくはpH7.1〜7.4であ
るため、従来の局所麻酔剤を注入する際にみられる注入
時疼痛を軽減することができる。また当該水溶液は、水
溶液の態様で長期間保存してもリドカインまたはその塩
の結晶が析出することはなく、安定性に優れている。こ
のため当該水溶液は、局所麻酔剤として使用する場合
に、用時溶解するなどの煩雑な操作を経ることなく、保
存されている水溶液の態様のままで簡便に使用すること
ができる。
【0012】本発明のリドカインまたはその塩の水溶液
を局所麻酔剤として用いる場合、通常製剤上許容される
添加剤、例えば担体、安定化剤(クレアチニン等)、溶
解補助剤(グリセリン、グルコース等)、懸濁剤(CM
C等)、緩衝化剤(クエン酸、炭酸水素ナトリウム
等)、乳化剤(脂肪酸モノグリセライド、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
等)、防腐剤(パラオキシ安息香酸メチルまたはプロピ
ル等)、酸化防止剤(BHA、BHT等)等を配合して
もよい。諸成分を配合した後、その混合物を公知の方法
を用いて、溶液状、懸濁液状あるいは乳濁状の注射剤、
液剤、スプレー、ゼリー等の投与に適した剤型に製剤化
することができる。
【0013】本発明のリドカインまたはその塩の水溶液
の投与量、使用濃度は患者の年齢、症状、投与部位等に
よって異なるが、例えば成人患者に対して浸潤麻酔に使
用する場合の使用濃度は、リドカインまたはその塩とし
て0.2〜3.0%、好ましくは0.5〜2.0%であ
る。また、脊髄麻酔に使用する場合の投与量は、成人1
回当たり、リドカインまたはその塩として15〜200
mg、好ましくは25〜100mg、使用濃度は、リド
カインまたはその塩として0.5〜3.0%、好ましく
は1.0〜2.5%である。
【0014】以下、実施例および試験例を挙げて本発明
をより詳細に説明するが、これらは単なる例示であっ
て、これらにより本発明の範囲が限定されるわけではな
い。
【0015】
【実施例】 実施例1 注射剤(1000ml中) リドカイン 8.66g サリチル酸ナトリウム 10.0g 1N−塩酸 40ml 1N−水酸化ナトリウム水溶液 適量 10%−食塩水 適量 注射用蒸留水 適量 1000ml リドカインを1N−塩酸で溶解し、サリチル酸ナトリウ
ムを加えたのち、1N−水酸化ナトリウム水溶液にてp
Hを7.4に調整し、10%−食塩水を用いて等張化す
る。
【0016】 実施例2 液剤(500ml中) リドカイン 8.66g サリチル酸ナトリウム 17.5g 1N−塩酸 40ml 1N−水酸化ナトリウム水溶液 適量 注射用蒸留水 適量 500ml リドカインを1N−塩酸で溶解し、サリチル酸ナトリウ
ムを加えたのち、1N−水酸化ナトリウム水溶液にてp
Hを7.4に調整する。
【0017】試験例1 0.5%塩酸リドカイン水溶液(pH7.6)、1%塩
酸リドカイン水溶液(pH7.5)、2%塩酸リドカイ
ン水溶液(pH7.4)にそれぞれサリチル酸ナトリウ
ムを各種濃度で添加し、調製直後と30日後または60
日後の溶液の状態を観察して結晶の析出の有無を調べる
ことにより、溶液の安定性を検討した。その結果を表1
〜表3に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】pH7.6の0.5%塩酸リドカイン単独
溶液(サリチル酸ナトリウム無添加)、およびpH7.
5の1%塩酸リドカイン単独溶液(サリチル酸ナトリウ
ム無添加)では、調製直後は結晶析出がなくとも、時間
経過とともに結晶が析出し、pH7.4の2%塩酸リド
カイン単独溶液(サリチル酸ナトリウム無添加)では調
製直後から結晶が析出しており、いずれも水溶液の状態
で長期間安定に保存できないことがわかる。これに対
し、塩酸リドカイン水溶液にサリチル酸ナトリウムを添
加した場合は、pH7.0以上のアルカリ性でも結晶が
析出することなく安定となり、しかもその安定性が長期
間持続することが示された。このことから、生体のpH
に近い弱アルカリ性のリドカインまたはその塩の水溶液
は、サリチル酸またはその塩を添加することにより安定
化され、水溶液の態様で、結晶が析出することなく長期
間保存可能となることが判明した。
【0022】
【発明の効果】リドカインまたはその塩を0.1〜2.
5%の濃度で含有する水溶液にサリチル酸またはその塩
を添加することにより、当該水溶液をpH7.0〜7.
7において安定化し、水溶液の態様で、結晶が析出する
ことなく安定に長期間保存することが可能となる。リド
カインまたはその塩を0.1〜2.5%の濃度で含有
し、さらにサリチル酸またはその塩を含有する本発明の
リドカインまたはその塩の水溶液は、pHが7.0〜
7.7であるため、生体に注入する際の注入時疼痛を軽
減することができる。さらに当該水溶液は、水溶液の態
様で長期間保存してもリドカインまたはその塩の結晶が
析出することはなく安定性に優れている。このため当該
水溶液は、局所麻酔剤として用いる際に、用時溶解等の
煩雑な操作を経ることなく、保存されている水溶液の態
様のままで簡便に使用することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リドカインまたはその塩を0.1〜2.
    5%の濃度で含有する水溶液にサリチル酸またはその塩
    を添加することを特徴とする、pH7.0〜7.7にお
    けるリドカインまたはその塩の水溶液の安定化方法。
  2. 【請求項2】 0.1〜10.0%の濃度でサリチル酸
    またはその塩を添加することを特徴とする、請求項1記
    載のリドカインまたはその塩の水溶液の安定化方法。
  3. 【請求項3】 リドカインまたはその塩を0.1〜2.
    5%の濃度で含有し、さらにサリチル酸またはその塩を
    含有する、pH7.0〜7.7である安定性に優れたリ
    ドカインまたはその塩の水溶液。
  4. 【請求項4】 0.1〜10.0%の濃度でサリチル酸
    またはその塩を含有する請求項3記載のリドカインまた
    はその塩の水溶液。
JP10022352A 1998-02-03 1998-02-03 リドカインまたはその塩の水溶液の安定化方法およびリドカインまたはその塩の水溶液 Pending JPH11222427A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003518074A (ja) * 1999-12-22 2003-06-03 グラクソ グループ リミテッド 医薬製剤の調製方法
JP2005041832A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Medorekkusu:Kk 局所麻酔薬物含有含嗽剤
JP2006328059A (ja) * 2005-04-28 2006-12-07 Taisho Pharmaceut Co Ltd エアゾール剤組成物

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JP2005041832A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Medorekkusu:Kk 局所麻酔薬物含有含嗽剤
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