JPH11222437A - カキ由来粉末を含むniddm治療用の医薬組成物および健康食品 - Google Patents

カキ由来粉末を含むniddm治療用の医薬組成物および健康食品

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JPH11222437A
JPH11222437A JP10023110A JP2311098A JPH11222437A JP H11222437 A JPH11222437 A JP H11222437A JP 10023110 A JP10023110 A JP 10023110A JP 2311098 A JP2311098 A JP 2311098A JP H11222437 A JPH11222437 A JP H11222437A
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JP
Japan
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oyster
pharmaceutical composition
powder
group
niddm
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JP10023110A
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Katsuhiko Kondo
勝彦 近藤
Yoshio Shimizu
良雄 清水
Satoshi Matsumoto
松本  聡
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Tokiwa Pharmaceutical Co Ltd
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Tokiwa Yakuhin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日常の食事を取りながらも簡単に摂取でき、
かつ副作用の面からも安全なNIDDM治療用の医薬組
成物ないしは同様の効果を有する健康食品の提供。 【解決手段】 真ガキを酵素分解して得た粉末を有効成
分として含有するインスリン非依存型糖尿病治療用の医
薬組成物および健康食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日常の食事を取り
ながら毎日簡単に摂取できる、真ガキ(Japaneseoyster
/Crassostrea gigas)由来の粉末を含む、インスリン
非依存型糖尿病(insulin non-independent diabetes
mellitus:以下、NIDDMという)治療用の医薬組
成物および健康食品に関する。
【0002】
【従来の技術】1994年に厚生省で行われた「糖尿病
調査研究事業」の調査によると、我国における糖尿病患
者は600万人にのぼり、治療を受けていなくても糖尿
病と疑われる「境界型」の人や潜在的糖尿病などの予備軍
を含めると、1000万人〜1200万人に達するとい
われている。特に、NIDDMは、糖尿病の90%以上
を占める。一般に高血糖状態は中年以降で発見され、高
血糖状態が何年も続く場合が多く、一般に食事、運動療
法が治療の基礎となる。従って、日常の食事を取りなが
らも摂取できるNIDDMの治療薬が望まれる。
【0003】また、我国では糖尿病治療中のものの4割
強が経口血糖降下薬の投与を受けている。しかしなが
ら、これらの経口血糖降下薬(特にスルホニル尿素剤<
SU剤>、ピグアナイド剤、スルホンアミド剤)等は、
造血器障害、肝機能障害、胃腸障害などの副作用が多
く、医師の指示なしでは服用が難しいのが現状である。
従って、長期的な服用を考慮した場合、副作用の面から
も安全で安価なNIDDMの治療薬が待望される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、日常
の食事を取りながらも簡単に摂取でき、かつ副作用の面
からも安全なNIDDM治療用の医薬組成物ないしは同
様の効果を有する健康食品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】カキは昔から民間療法と
して肝臓病に効く食品と伝えられてきた。亜鉛、タウリ
ン、グルタミン酸、グリコーゲンなどの体内に必要な天
然の微量栄養素が豊富に含まれている。特に、カキはア
ルコール性肝障害への効能、脱毛への効能などが報告さ
れているが、糖尿病特にNIDDMへの効能を立証した
報告はない。
【0006】一方、糖尿病は、血液中のブドウ糖の量を
調整するインスリン(膵臓から分泌され、血糖値を下げ
る効果のあるホルモン)を作る働きが悪くなる病気であ
る。本発明者らは、普通悪くなったインスリンの働き
や、形成等に働きかける栄養素(生理活性物質)の補給さ
えあれば糖尿病の改善につながると考えた。
【0007】そこで、亜鉛の1日当たりの所要量(成人
男子15mg)を考慮した結果、食品中に最も亜鉛の含有
量が多いカキである真ガキに注目して研究を進めた結
果、NIDDMに対する効果を確認することができ、本
発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、真ガキを酵素分解し
て得た粉末を有効成分として含有するインスリン非依存
型糖尿病治療用の医薬組成物を提供するものである。
【0009】また、本発明は、真ガキを酵素分解して得
た粉末を含有してなる健康食品を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の医薬組成物および
健康食品を説明する。
【0011】本発明の医薬組成物および健康食品は、真
ガキから得られる粉末を有効成分として含有する。かか
る粉末は、真ガキを酵素分解して得られる。
【0012】真ガキを酵素分解するに際しては、例え
ば、アスペルギルス・ニゲール(Aspergillus niger)由
来、アスペルギルス・オリザエ(Aspergillus oryzae)
由来、Aspergillis sp由来, Bacillus sp由来、または
リゾプス・ニベウス(Rhizopus niveus)由来の酸性プロ
テアーゼ、バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)
由来、Bacillus sp由来、アスペルギルス・オリザエ(A
spergillus oryzae)由来、アスペルギルス・メレウス(A
spergillus melleus)由来、パインアプル・カネリー(Pi
neapple cannery)由来、またはカリカ・パパイア(Caric
a papaya)由来の中性プロテアーゼ、バチルス・スブチ
リス(Bacillus subtilis)由来、またはBacillus sp由来
のアルカリ性プロテアーゼ等の酵素を単独でまたは組み
合わせて用い、水中にて、通常、40〜80℃で5〜1
0時間処理する。処理は、例えば、酵素反応缶中で行
う。かかる処理によって酵素分解物や水溶性成分が水中
に溶解する。次いで、例えば、真空回転濾過装置などで
濾過し、高速遠心分離して水溶性エキスが得られ、さら
にフィルタープレスおよび真空濃縮装置を使用すること
によって濃縮して濃縮エキスが得られ、これを凍結乾燥
法や噴霧乾燥法によって乾燥して粉末(カキエキスパウ
ダー)を得る。
【0013】このようにして得られるカキエキスパウダ
ーは、総アミノ酸や遊離アミノ酸、例えば、タウリン、
プロリンを多く含有する。
【0014】かかる粉末は顆粒化または錠剤化して、顆
粒分包品または錠剤分包品とすることができる。顆粒化
または錠剤化に際しては、例えば、乳糖、デキストリ
ン、デンプン、セルロース等の賦形剤を使用することが
できる。別法として、適当な瓶(ガラス、缶、防湿ファ
イバー紙類)に充填することもできる。
【0015】本発明の医薬組成物は、1日当たり0.6
〜4.0g、好ましくは1.2〜2.4mgの用量にて
投与される。
【0016】なお、本発明の医薬組成物は、天然の従来
食品として使用されてきたカキから得られる粉末である
ので、無毒である。
【0017】また、本発明の健康食品は、前記したごと
くに得られる粉末と前記したごとき賦形剤とで補助食品
形態(細粒化分包、固型丸粒、三角粒など)の形態、あ
るいは水溶液中に再溶解しドリンク中に配合した形態と
することができる。
【0018】
【実施例】以下に、調製例および実施例を挙げて本発明
をさらに詳しく説明する。 調製例1 広島産の養殖真ガキ2,000kgを、Bacillus sp由
来 およびAspergillusoryzae由来の中性プロテアーゼ群
とBacillus sp由来および Aspergillus sp由来の酸性
プロテアーゼ群との混合物を用い、酵素反応缶中、水中
にて、60℃で7.5時間処理した。次いで、真空回転
濾過装置で濾過し、6000rpmにて1時間高速遠心
分離して水溶性エキスを得た。さらにフィルタープレス
および真空濃縮装置によって濃縮して濃縮エキスを得
た。これを凍結乾燥して粉末(カキエキスパウダー)1
20kgを得た。得られたカキエキスパウダーを分析し
た結果、遊離アミノ酸、タウリン、プロリンを多く含有
することが判明した。
【0019】実施例1 賦形剤結晶セルロースを用い、調製例1と同様の手法で
得られたカキエキスパウダーを常法に従って錠剤化して
本発明の医薬組成物を得た。
【0020】実施例2 賦形剤デキストリンを用い、調製例1で得られたカキエ
キスパウダーを常法に従って錠剤化して錠剤形態の本発
明の医薬組成物を得た。
【0021】実施例3 調製例1と同様の手法で得られたカキエキスパウダーを
ガラス製瓶に充填して本発明の医薬組成物を得た。
【0022】実施例4 調製例1と同様の手法で得られたカキエキスパウダーを
水溶液で再溶解後、50−100ml瓶に充填した後に
ドリンクとして本発明の健康食品を得た。
【0023】試験例 本試験例では、調製例1で得られた真ガキ粉末(oyster
extract:以下、OEと略す)を試験に用いた。本試験
の目的は、糖尿病患者の大多数を占めるNIDDMモデ
ルの一つとして、新生児期ラットにストレプトゾトシン
(Streptozotocin:以下、STZという)を投与して作
製するneonatally STZ diabetic rat(n−STZラッ
ト)によって、OEの効果を検討した。なお、このラッ
トの病態は膵臓中のβ細胞からのインスリン分泌不全で
あり、また肥満を呈しないことから遺伝性NIDDMモ
デルのGKラットと共に日本人のNIDDMに類似した
モデル動物であると考えられ、NIDDMの病態上の重
要な知見の一つである膵β細胞からのブドウ糖刺激に対
する選択的なインスリン分泌不全の存在が認められる。
かかるNIDDMモデルラットに対しての糖代謝改善効
果は次の通りである。なお、実験データ(表6〜10)
はスチューデントのt−検定により統計処理した。
【0024】1.実験方法 1) 糖尿病(NIDDM)ラットの作製と飼育法 Wistar系雌および雄ラットを購入し、雌および雄ラット
を同居(2:1)させ妊娠させた。出生後2日目の雄新生
仔にクエン酸緩衝液に溶解させたSTZ 80mg/10
ml/kgBWを皮下注射し、対照には同じく出生後2日目
の雄新生仔にクエン酸緩衝液のみを注射した。注射後4
週間母乳栄養で飼育した。4週間で離乳させた後、実験
食を摂取させるまで固型飼料(CE−2)を与えた。12
週齢になった時点で糖尿病ラットは、実験食としてのA
IN−76飼料を基本ベースにカゼイン投与群(D群:6
匹)、OE 7.5%投与群(D0群:6匹)、OE 15
%投与群(D00群:6匹)に分け(表1)、同様に正常ラ
ットもカゼイン投与群(C群:5匹)の合計群に分け(表
4)、実験を開始した。86日間の実験期間中は、室温
22±2℃、12時間の明暗サイクルの動物室で飼育
し、餌と飲料水は自由に摂取させた。
【0025】2) 実験飼料の調製 用いたタンパク資源は、カゼインでカキパウダー投与群
の方に与える飼料中のタンパク質の量を調整するため、
カキパウダー中に含まれるタンパク質分を計算してその
分カゼイン量を減らした(表2および3参照)。表1にA
IN−76飼料の組成、表2に試験検体成分、表3に飼料
添加量を示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】3) 糖負荷試験 糖負荷試験は、実験食投与開始後60日目、80日目の
2回測定した。ショ糖、1g/2ml/kgBW経口投与
し、投与後30、60、120、180分に尾静脈より
採血し、小型血糖測定器グルテスト(酵素電極法京都第
一化学)にて測定を行った。
【0030】4) 尿糖排泄量の測定 実験食投与開始後29、65、71日目にラットをラッ
ト代謝ケージに入れ、尿糖排泄量を測定した。尿中グル
コースは、市販(和光純薬工業(株))のグルコースCテス
トワコー(ムタローゼ・GOT)にて測定を行った。
【0031】5) 飼料群・動物数 表4に、飼料群および動物数を示す。
【0032】
【表4】
【0033】2.試験結果 試験結果を表5〜10および図1〜5に示す。 1) 体重
【表5】
【0034】2) 尿中グルコース
【表6】
【0035】3) 糖負荷試験(ショ糖負荷量1g/kg)
【表7】
【0036】
【表8】
【0037】
【表9】
【0038】
【表10】
【0039】表5を参照し、4種類の飼料の摂取より試
験最終日までの体重増加量は、全群共に順調な増加を示
した。一方、STZを投与し糖尿病を発症している3群
(D,D0,D00群)では、対照群(C群)に比べて低値を
示した。しかしながら、OEを7.5%、15%添加し
たD0群、D00群は、9日目以降より糖尿病群(D群)
よりも体重増加が顕著であった。
【0040】表6および図1を参照し、4種類の飼料摂
取より29、65、71日目に24時間中に排出された
尿糖を測定した。その結果、糖尿病に発症した群(D、
D0、D00群)は、顕著な増加を示した。特に糖尿病
群(D群)は最も高い尿糖排出を、全期間を通し認めた。
一方、OE添加群(D0、D00群)は、OEの添加量の
増加に伴い尿糖排出量が減少した。
【0041】表7および8ならびに図2および3を参照
し、試験開始より60日目、80日目に臨床試験で頻繁
に使用されている糖負荷試験を実施した。今回糖負荷試
験では、ショ糖を体重1kg当たり1gにて経口より投与
し、尾静脈採血にて血糖値を測定した。その結果、糖尿
病(D群)においては、負荷後30〜60分目に200mg
/dl以上の急激な上昇を示すが、OE添加群(D0,D0
0群)は負荷後、全採血時間において抑制する傾向を認
めた。
【0042】表9および10ならびに図4および5を参
照し、ショ糖の負荷した際を0mg/dlとして考えた場合
の血糖値の増減量を示した表・図である。特に糖尿病群
(D群)は負荷後30〜60分目において、100mg/dl
以上の増加を示し、120分以降〜180分目において
も高い傾向が継続した。しかし、OE添加群(D0、D
00群)は、顕著な抑制傾向を示し、対照群(C群)の正
常値に近い値であった。その効果はOEを2倍量添加し
た群(D0015%添加群)の方が、より顕著に抑制し
た。
【0043】以上の結果は、カキ中に含まれている微量
栄養素等によるものであると考えられる。
【0044】
【発明の効果】本発明により、インスリン非依存型糖尿
病の治療に効果的で、日常の食事を取りながらも簡単に
摂取でき、かつ副作用の面からも安全な薬組成物および
健康食品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 尿中グルコース試験結果を模式的に示す斜視
図である。
【図2】 糖負荷試験で60日における血糖値を示すグ
ラフである。
【図3】 糖負荷試験で80日における血糖値を示すグ
ラフである。
【図4】 糖負荷試験で60日における血糖値増減を示
すグラフである。
【図5】 糖負荷試験で80日における血糖値増減を示
すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真ガキを酵素分解して得た粉末を有効成
    分として含有するインスリン非依存型糖尿病治療用の医
    薬組成物。
  2. 【請求項2】 真ガキを酵素分解して得た粉末を含有し
    てなる健康食品。
JP10023110A 1998-02-04 1998-02-04 カキ由来粉末を含むniddm治療用の医薬組成物および健康食品 Pending JPH11222437A (ja)

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