JPH11222530A - フッ素樹脂被覆金属線の製造方法 - Google Patents
フッ素樹脂被覆金属線の製造方法Info
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- JPH11222530A JPH11222530A JP2557198A JP2557198A JPH11222530A JP H11222530 A JPH11222530 A JP H11222530A JP 2557198 A JP2557198 A JP 2557198A JP 2557198 A JP2557198 A JP 2557198A JP H11222530 A JPH11222530 A JP H11222530A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フッ素樹脂被覆を効率よく確実に且つ均一に大
気圧プラブマ処理して、接着性にすぐれたフッ素樹脂被
覆を有する金属線の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明による接着性にすぐれたフッ素樹
脂被覆金属線の製造方法は、管状誘電体1の外表面に第
1の電極2aを螺旋状に巻き付けて敷設し、この管状誘
電体の内部に大気圧の不活性ガスを導入すると共に、雰
囲気の酸素濃度を500ppm以下とし、上記管状誘電
体の内部にフッ素樹脂被覆金属線3を導き、このフッ素
樹脂被覆金属線における心線4を第2の電極2bとし、
大気圧下でグロー放電プラブマを発生させて、上記フッ
素樹脂被覆金属線の外表面をプラブマ処理して、その接
着性を高めることを特徴とする。
気圧プラブマ処理して、接着性にすぐれたフッ素樹脂被
覆を有する金属線の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明による接着性にすぐれたフッ素樹
脂被覆金属線の製造方法は、管状誘電体1の外表面に第
1の電極2aを螺旋状に巻き付けて敷設し、この管状誘
電体の内部に大気圧の不活性ガスを導入すると共に、雰
囲気の酸素濃度を500ppm以下とし、上記管状誘電
体の内部にフッ素樹脂被覆金属線3を導き、このフッ素
樹脂被覆金属線における心線4を第2の電極2bとし、
大気圧下でグロー放電プラブマを発生させて、上記フッ
素樹脂被覆金属線の外表面をプラブマ処理して、その接
着性を高めることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着性にすぐれた
フッ素樹脂被覆を有する金属線の製造方法に関する。
フッ素樹脂被覆を有する金属線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素樹脂は、そのすぐれた耐熱性、耐
薬品性、電気絶縁性等から種々の分野において用いられ
ており、フッ素樹脂を被覆した金属線(以下、金属棒を
含めることとする。)も、被覆フッ素樹脂のそのような
特性から種々の分野において用いられている。しかし、
他方において、フッ素樹脂は、非接着性であるので、上
記フッ素樹脂被覆金属線の外表面に他の材料を積層する
場合には、通常、外表面のフッ素樹脂層は、予め、表面
処理がなされている。このような表面処理には種々の方
法が知られているが、いずれも問題がある。
薬品性、電気絶縁性等から種々の分野において用いられ
ており、フッ素樹脂を被覆した金属線(以下、金属棒を
含めることとする。)も、被覆フッ素樹脂のそのような
特性から種々の分野において用いられている。しかし、
他方において、フッ素樹脂は、非接着性であるので、上
記フッ素樹脂被覆金属線の外表面に他の材料を積層する
場合には、通常、外表面のフッ素樹脂層は、予め、表面
処理がなされている。このような表面処理には種々の方
法が知られているが、いずれも問題がある。
【0003】例えば、特開平5−106053号公報に
は、管状体の内部に低圧グロープラズマを発生させて、
管状体の内面を処理する方法が記載されており、同様
に、特開平5−202481号公報には、管状体の内部
に大気圧下でグロープラズマを発生させて、管状体の内
面を処理する方法が記載されているが、いずれも、管状
体の外表面を処理することはできない。
は、管状体の内部に低圧グロープラズマを発生させて、
管状体の内面を処理する方法が記載されており、同様
に、特開平5−202481号公報には、管状体の内部
に大気圧下でグロープラズマを発生させて、管状体の内
面を処理する方法が記載されているが、いずれも、管状
体の外表面を処理することはできない。
【0004】そこで、特開平6−226810号公報に
は、フッ素樹脂管状体の外表面を大気圧下でプラズマ処
理して、その接着性を高める方法が記載されているが、
この方法においては、プラズマ処理装置における電極が
板状であるとみられ、従って、電極と管状体との間の距
離が一定でなく、管状体の外表面を均一に処理すること
が困難である。
は、フッ素樹脂管状体の外表面を大気圧下でプラズマ処
理して、その接着性を高める方法が記載されているが、
この方法においては、プラズマ処理装置における電極が
板状であるとみられ、従って、電極と管状体との間の距
離が一定でなく、管状体の外表面を均一に処理すること
が困難である。
【0005】特に、従来、フッ素樹脂を被覆した金属線
について、その外表面のフッ素樹脂層を効率よく確実に
且つ均一にプラブマ処理して、その接着性を高めたフッ
素樹脂被覆を有する金属線の製造方法は知られていな
い。
について、その外表面のフッ素樹脂層を効率よく確実に
且つ均一にプラブマ処理して、その接着性を高めたフッ
素樹脂被覆を有する金属線の製造方法は知られていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたものであって、特に、フッ素樹脂被
覆金属線の外表面のフッ素樹脂層を効率よく確実に且つ
均一に大気圧プラズマ処理して、接着性にすぐれたフッ
素樹脂被覆を有する金属線の製造方法を提供することを
目的とする。
情に鑑みてなされたものであって、特に、フッ素樹脂被
覆金属線の外表面のフッ素樹脂層を効率よく確実に且つ
均一に大気圧プラズマ処理して、接着性にすぐれたフッ
素樹脂被覆を有する金属線の製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による接着性にす
ぐれたフッ素樹脂被覆金属線の製造方法は、管状誘電体
の外表面に第1の電極を螺旋状に巻き付けて敷設し、こ
の管状誘電体の内部に大気圧の不活性ガスを導入すると
共に、雰囲気の酸素濃度を500ppm以下とし、上記
管状誘電体の内部にフッ素樹脂被覆金属線を導き、この
フッ素樹脂被覆金属線における心線を第2の電極とし、
大気圧下でグロー放電プラブマを発生させて、上記フッ
素樹脂被覆金属線の外表面をプラブマ処理して、その接
着性を高めることを特徴とする。
ぐれたフッ素樹脂被覆金属線の製造方法は、管状誘電体
の外表面に第1の電極を螺旋状に巻き付けて敷設し、こ
の管状誘電体の内部に大気圧の不活性ガスを導入すると
共に、雰囲気の酸素濃度を500ppm以下とし、上記
管状誘電体の内部にフッ素樹脂被覆金属線を導き、この
フッ素樹脂被覆金属線における心線を第2の電極とし、
大気圧下でグロー放電プラブマを発生させて、上記フッ
素樹脂被覆金属線の外表面をプラブマ処理して、その接
着性を高めることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による方法において、上記
管状誘電体としては、例えば、プラスチックやガラス等
からなる管体が用いられ、図1に示すように、このよう
な管状誘電体1の外表面に第1の電極2aが螺旋状に巻
き付けて敷設される。この第1の電極としては、銅、ア
ルミニウム、ステンレス鋼等からなる箔又金属線が用い
られる。第2の電極2bは、後述するように、このよう
な管状誘電体の内部で大気圧プラブマ処理されるフッ素
樹脂被覆金属線3の心線4自体である。
管状誘電体としては、例えば、プラスチックやガラス等
からなる管体が用いられ、図1に示すように、このよう
な管状誘電体1の外表面に第1の電極2aが螺旋状に巻
き付けて敷設される。この第1の電極としては、銅、ア
ルミニウム、ステンレス鋼等からなる箔又金属線が用い
られる。第2の電極2bは、後述するように、このよう
な管状誘電体の内部で大気圧プラブマ処理されるフッ素
樹脂被覆金属線3の心線4自体である。
【0009】上記第1及び第2の電極のうち、一方の電
極は高圧電極であり、他方の電極はアース電極である。
いずれが高圧電極であっても、いずれがアース電極であ
ってもよい。上記高圧電極は、通常、商用周波数である
50Hzから10kHzの範囲の交流電源5に接続され
る。
極は高圧電極であり、他方の電極はアース電極である。
いずれが高圧電極であっても、いずれがアース電極であ
ってもよい。上記高圧電極は、通常、商用周波数である
50Hzから10kHzの範囲の交流電源5に接続され
る。
【0010】電源の周波数が50Hzを下回るときは、
放電を維持することが困難であり、10kHzを越える
ときは、発熱が著しくなると共に、局部放電へ移行しや
すくなり、放電にむらが生じて、目的とする被覆フッ素
樹脂層の均一な処理が困難となる。他方、高周波電圧
は、1kVから15kVの範囲が好ましい。高周波電圧
が1kVよりも低いときは、プラブマ放電が得られず、
他方、15kVよりも高いときは、アーク放電に移行し
やすく、放電の制御ができない。
放電を維持することが困難であり、10kHzを越える
ときは、発熱が著しくなると共に、局部放電へ移行しや
すくなり、放電にむらが生じて、目的とする被覆フッ素
樹脂層の均一な処理が困難となる。他方、高周波電圧
は、1kVから15kVの範囲が好ましい。高周波電圧
が1kVよりも低いときは、プラブマ放電が得られず、
他方、15kVよりも高いときは、アーク放電に移行し
やすく、放電の制御ができない。
【0011】本発明においては、上記第1の電極2aの
ピッチpは、特に、限定されるものではないが、図2に
示すように、フッ素樹脂被覆金属線3が管状誘電体1内
を走行する間に被覆フッ素樹脂層6に微弱放電部7が形
成され、この微弱放電部以外の放電部8によって表面の
活性度の向上とクリーニング効果を得、微弱放電部にお
いて化学反応を高める効果を得るために、通常、5〜2
0mmの範囲が好ましい。
ピッチpは、特に、限定されるものではないが、図2に
示すように、フッ素樹脂被覆金属線3が管状誘電体1内
を走行する間に被覆フッ素樹脂層6に微弱放電部7が形
成され、この微弱放電部以外の放電部8によって表面の
活性度の向上とクリーニング効果を得、微弱放電部にお
いて化学反応を高める効果を得るために、通常、5〜2
0mmの範囲が好ましい。
【0012】また、本発明において、電極間距離L、即
ち、管状誘電体1の外表面上の第1の電極2aとフッ素
樹脂被覆金属線3の心線4からなる第2の電極2bとの
間の距離は、フッ素樹脂被覆へのプラブマ処理の強さを
考慮して、通常、1〜10mm程度の範囲である。従っ
て、本発明によれば、フッ素樹脂被覆金属線における心
線の径に応じて、管状誘電体の管径を適当に選択するこ
とによって、第1の電極とフッ素樹脂被覆金属線の心線
との間の放電によって、金属線の被覆フッ素樹脂層を効
率よく大気圧プラブマ処理することができる。
ち、管状誘電体1の外表面上の第1の電極2aとフッ素
樹脂被覆金属線3の心線4からなる第2の電極2bとの
間の距離は、フッ素樹脂被覆へのプラブマ処理の強さを
考慮して、通常、1〜10mm程度の範囲である。従っ
て、本発明によれば、フッ素樹脂被覆金属線における心
線の径に応じて、管状誘電体の管径を適当に選択するこ
とによって、第1の電極とフッ素樹脂被覆金属線の心線
との間の放電によって、金属線の被覆フッ素樹脂層を効
率よく大気圧プラブマ処理することができる。
【0013】本発明による方法においては、管状誘電体
の内部は、大気圧の不活性ガス雰囲気におかれ、酸素濃
度を500ppm以下、好ましくは、300ppm以
下、特に好ましくは、100ppm以下として、大気圧
プラブマを発生させて、金属線を被覆するフッ素樹脂層
をプラブマ処理して、その接着性を高める。酸素濃度が
500ppmよりも大きいときは、プラブマ処理を行な
っても、被覆フッ素樹脂に接着性を与えることができな
い。
の内部は、大気圧の不活性ガス雰囲気におかれ、酸素濃
度を500ppm以下、好ましくは、300ppm以
下、特に好ましくは、100ppm以下として、大気圧
プラブマを発生させて、金属線を被覆するフッ素樹脂層
をプラブマ処理して、その接着性を高める。酸素濃度が
500ppmよりも大きいときは、プラブマ処理を行な
っても、被覆フッ素樹脂に接着性を与えることができな
い。
【0014】本発明においては、上記不活性ガスとして
は、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン等のガスが
用いられるが、処理効果や経済性を考慮すれば、窒素ガ
スが最も有利である。また、上記不活性ガスには炭化水
素ガス、アルコールガス、重合性単量体ガスを加えても
よい。炭化水素ガスとしては、例えば、トルエンを挙げ
ることができ、また、アルコールガスとしては、例え
ば、メタノールガスを挙げることができるが、しかし、
これらに限定されるものではない。このように、不活性
ガスには炭化水素ガスやアルコールガスを加えると、フ
ッ素樹脂管状体又は棒状体の処理表面のフッ素成分が減
少し、炭化水素やアルコールに由来する有機基が増える
結果、表面の接着性が一層高められる。
は、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン等のガスが
用いられるが、処理効果や経済性を考慮すれば、窒素ガ
スが最も有利である。また、上記不活性ガスには炭化水
素ガス、アルコールガス、重合性単量体ガスを加えても
よい。炭化水素ガスとしては、例えば、トルエンを挙げ
ることができ、また、アルコールガスとしては、例え
ば、メタノールガスを挙げることができるが、しかし、
これらに限定されるものではない。このように、不活性
ガスには炭化水素ガスやアルコールガスを加えると、フ
ッ素樹脂管状体又は棒状体の処理表面のフッ素成分が減
少し、炭化水素やアルコールに由来する有機基が増える
結果、表面の接着性が一層高められる。
【0015】本発明によれば、金属体の被覆フッ素樹脂
は、特に、限定されるものではないが、具体例として
は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(E
TFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体
(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、
ポリフッ化ビニル(PVF)、テトラフルオロエチレン
−フッ化ビニリデン共重合体等を挙げることができる。
通常、押出被覆することができる溶融フッ素樹脂が好ま
しい。
は、特に、限定されるものではないが、具体例として
は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(E
TFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体
(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、
ポリフッ化ビニル(PVF)、テトラフルオロエチレン
−フッ化ビニリデン共重合体等を挙げることができる。
通常、押出被覆することができる溶融フッ素樹脂が好ま
しい。
【0016】本発明によれば、フッ素樹脂被覆金属線を
バッチ式にて処理することができるのみならず、管状誘
電体内を走行させることによって、連続的に処理するこ
ともできる。
バッチ式にて処理することができるのみならず、管状誘
電体内を走行させることによって、連続的に処理するこ
ともできる。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0018】長さ300mm、外径20mm、肉厚1m
mのガラス管の管軸方向の中央部の外表面に、幅5m
m、厚さ0.05mm、長さ400mmのアルミニウム箔
をピッチ7mmで螺旋状に巻き付けて、高圧電極とし
た。別に、外径10mmの銅線に15mm幅のPFAテ
ープを1〜2mmラップするように螺旋状に巻き付け
て、PFA被覆銅線とし、この銅線に接続した導線を接
地し、かくして、PFA被覆銅線の心線をアース電極と
した。
mのガラス管の管軸方向の中央部の外表面に、幅5m
m、厚さ0.05mm、長さ400mmのアルミニウム箔
をピッチ7mmで螺旋状に巻き付けて、高圧電極とし
た。別に、外径10mmの銅線に15mm幅のPFAテ
ープを1〜2mmラップするように螺旋状に巻き付け
て、PFA被覆銅線とし、この銅線に接続した導線を接
地し、かくして、PFA被覆銅線の心線をアース電極と
した。
【0019】上記ガラス管の一端に設けた窒素ガス導入
口から窒素ガスを1L/分の割合でガラス管内に導入し
たところ、10分後のガラス管内の酸素濃度は50pp
mとなった。
口から窒素ガスを1L/分の割合でガラス管内に導入し
たところ、10分後のガラス管内の酸素濃度は50pp
mとなった。
【0020】そこで、上記PFA被覆銅線をガラス管内
を1m/分の速度で走行させつつ、上記高圧電極に周波
数5kHz、電圧6kVの高周波交流電源を印加して、
上記PFA被覆銅線の外表面、即ち、PFA樹脂層を大
気圧プラズマ処理した。このようにして処理したPFA
被覆銅線から、これに巻き付けたPFAテープを巻き戻
して、テープ状試料を得、その処理面の接着力を測定し
た。
を1m/分の速度で走行させつつ、上記高圧電極に周波
数5kHz、電圧6kVの高周波交流電源を印加して、
上記PFA被覆銅線の外表面、即ち、PFA樹脂層を大
気圧プラズマ処理した。このようにして処理したPFA
被覆銅線から、これに巻き付けたPFAテープを巻き戻
して、テープ状試料を得、その処理面の接着力を測定し
た。
【0021】即ち、ステンレス鋼板の表面にエポキシ樹
脂接着剤(コニシ株式会社製ボンドEセット)を塗布
し、これに上記テープ状試料の処理面を貼り合わせ、8
0℃で2時間、加熱硬化させた。接着剤がはみ出ている
テープ状試料の両側1mmを除去し、試料幅8mmにて
万能引張試験機で180°ピール剥離力(引張速度20
0mm/分)を測定した。結果を表1に示す。
脂接着剤(コニシ株式会社製ボンドEセット)を塗布
し、これに上記テープ状試料の処理面を貼り合わせ、8
0℃で2時間、加熱硬化させた。接着剤がはみ出ている
テープ状試料の両側1mmを除去し、試料幅8mmにて
万能引張試験機で180°ピール剥離力(引張速度20
0mm/分)を測定した。結果を表1に示す。
【0022】実施例2 実施例1において、窒素ガスと共に、炭化水素ガスとし
てトルエンガスを0.5L/分の割合で加えた以外は、実
施例1と同様にして、銅線を被覆するPFA樹脂層を大
気圧プラズマ処理した。このようにして得たフッ素樹脂
テープについて、その処理面の接着力を実施例1と同様
にして測定した。結果を表1に示す。
てトルエンガスを0.5L/分の割合で加えた以外は、実
施例1と同様にして、銅線を被覆するPFA樹脂層を大
気圧プラズマ処理した。このようにして得たフッ素樹脂
テープについて、その処理面の接着力を実施例1と同様
にして測定した。結果を表1に示す。
【0023】実施例3 銅線にPTFEテープを巻き付けた以外は、実施例1と
同様にして、このPTFE樹脂層を大気圧プラズマ処理
した。このようにして得たフッ素樹脂テープについて、
その処理面の接着力を実施例1と同様にして測定した。
結果を表1に示す。
同様にして、このPTFE樹脂層を大気圧プラズマ処理
した。このようにして得たフッ素樹脂テープについて、
その処理面の接着力を実施例1と同様にして測定した。
結果を表1に示す。
【0024】実施例4 銅棒にFEPテープを巻き付けた以外は、実施例1と同
様にして、このFEP樹脂層を大気圧プラズマ処理し
た。このようにして得たフッ素樹脂テープについて、そ
の処理面の接着力を実施例1と同様にして測定した。結
果を表1に示す。
様にして、このFEP樹脂層を大気圧プラズマ処理し
た。このようにして得たフッ素樹脂テープについて、そ
の処理面の接着力を実施例1と同様にして測定した。結
果を表1に示す。
【0025】比較例1〜3 ガラス管内に不活性ガスに代えて空気を導入し、銅線に
PFA又はPTFE又はFEPテープを巻き付けた以外
は、実施例1と同様にして、それぞれのフッ素樹脂層を
大気圧プラズマ処理した。このようにして得たそれぞれ
のフッ素樹脂テープについて、その処理面の接着力を実
施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
PFA又はPTFE又はFEPテープを巻き付けた以外
は、実施例1と同様にして、それぞれのフッ素樹脂層を
大気圧プラズマ処理した。このようにして得たそれぞれ
のフッ素樹脂テープについて、その処理面の接着力を実
施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例4 外径1.4mmの銅線の外表面に肉厚0.4mmのPFAを
被覆した銅線を実施例2と同様にして、大気圧プラズマ
処理した。このように処理したフッ素樹脂被覆銅線を2
0cm長さに切り揃えて、10本を結束して、これにコ
イルワニスを含浸させた。これを冷熱衝撃試験に供した
が、フッ素樹脂被覆銅線には変化が認められなかった。
被覆した銅線を実施例2と同様にして、大気圧プラズマ
処理した。このように処理したフッ素樹脂被覆銅線を2
0cm長さに切り揃えて、10本を結束して、これにコ
イルワニスを含浸させた。これを冷熱衝撃試験に供した
が、フッ素樹脂被覆銅線には変化が認められなかった。
【0028】比較例4 実施例4において、大気圧プラブマ処理雰囲気を空気と
した以外は、同様にして、PFAを被覆した銅線をプラ
ブマ処理した。このように処理した被覆銅線を20cm
長さに切り揃えて、10本を結束して、これにコイルワ
ニスを含浸させた。これを冷熱衝撃試験に供したとこ
ろ、フッ素樹脂被覆銅線からのワニスの剥離が生じるの
が認められた。
した以外は、同様にして、PFAを被覆した銅線をプラ
ブマ処理した。このように処理した被覆銅線を20cm
長さに切り揃えて、10本を結束して、これにコイルワ
ニスを含浸させた。これを冷熱衝撃試験に供したとこ
ろ、フッ素樹脂被覆銅線からのワニスの剥離が生じるの
が認められた。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法は、管状誘
電体の外表面に第1の電極を螺旋状に巻き付けて敷設
し、この管状誘電体の内部に大気圧の不活性ガスを導入
すると共に、雰囲気の酸素濃度を500ppm以下と
し、上記管状誘電体の内部にフッ素樹脂被覆金属線を導
き、このフッ素樹脂被覆金属線における心線を第2の電
極とし、大気圧下でグロー放電プラブマを発生させて、
上記フッ素樹脂被覆金属線の外表面をプラブマ処理し、
その接着性を高めて、接着性にすぐれたフッ素樹脂被覆
を有する金属線を得るものである。
電体の外表面に第1の電極を螺旋状に巻き付けて敷設
し、この管状誘電体の内部に大気圧の不活性ガスを導入
すると共に、雰囲気の酸素濃度を500ppm以下と
し、上記管状誘電体の内部にフッ素樹脂被覆金属線を導
き、このフッ素樹脂被覆金属線における心線を第2の電
極とし、大気圧下でグロー放電プラブマを発生させて、
上記フッ素樹脂被覆金属線の外表面をプラブマ処理し、
その接着性を高めて、接着性にすぐれたフッ素樹脂被覆
を有する金属線を得るものである。
【0030】従って、本発明の方法によれば、金属線の
フッ素樹脂被覆を効率よく確実に且つ均一に接着性を高
めて、接着性にすぐれたフッ素樹脂被覆金属線を得るこ
とができる。更に、本発明によれば、管状誘電体を用い
るので、大気圧下においても、放電はコロナ放電のよう
な火花を伴わず、グロー状であるので、フッ素樹脂被覆
を効率よく処理することができ、生産性高く、接着性に
すぐれたフッ素樹脂被覆金属線を得ることができる。
フッ素樹脂被覆を効率よく確実に且つ均一に接着性を高
めて、接着性にすぐれたフッ素樹脂被覆金属線を得るこ
とができる。更に、本発明によれば、管状誘電体を用い
るので、大気圧下においても、放電はコロナ放電のよう
な火花を伴わず、グロー状であるので、フッ素樹脂被覆
を効率よく処理することができ、生産性高く、接着性に
すぐれたフッ素樹脂被覆金属線を得ることができる。
【図1】は、本発明の製造方法を示す一部切欠き要部斜
視図である。
視図である。
【図2】は、本発明の製造方法において、フッ素樹脂被
覆金属線のプラブマ処理を示す模式図である。
覆金属線のプラブマ処理を示す模式図である。
1…管状誘電体、2a…第1の電極、2b…第2の電
極、3…フッ素樹脂被覆金属線、4…フッ素樹脂被覆金
属線の心線、5…電源、6…フッ素樹脂被覆金属線の被
覆フッ素樹脂層。
極、3…フッ素樹脂被覆金属線、4…フッ素樹脂被覆金
属線の心線、5…電源、6…フッ素樹脂被覆金属線の被
覆フッ素樹脂層。
Claims (3)
- 【請求項1】管状誘電体の外表面に第1の電極を螺旋状
に巻き付けて敷設し、この管状誘電体の内部に大気圧の
不活性ガスを導入すると共に、雰囲気の酸素濃度を50
0ppm以下とし、上記管状誘電体の内部にフッ素樹脂
被覆金属線を導き、このフッ素樹脂被覆金属線における
心線を第2の電極とし、大気圧下でグロー放電プラブマ
を発生させて、上記フッ素樹脂被覆金属線の外表面をプ
ラブマ処理することを特徴とする接着性にすぐれたフッ
素樹脂被覆金属線の製造方法。 - 【請求項2】フッ素樹脂がポリテトラフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体又はテトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体である請求項1に記載
の方法。 - 【請求項3】不活性ガスが窒素ガスである請求項1に記
載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2557198A JPH11222530A (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | フッ素樹脂被覆金属線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2557198A JPH11222530A (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | フッ素樹脂被覆金属線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11222530A true JPH11222530A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12169626
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2557198A Pending JPH11222530A (ja) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | フッ素樹脂被覆金属線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11222530A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1099532A3 (en) * | 1999-10-28 | 2001-11-21 | Bridgestone Corporation | Method for the surface treatment of a fluorine resin, Method for making a laminate, and a laminate |
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| US7387081B2 (en) | 2003-01-23 | 2008-06-17 | 3M Innovative Properties Company | Plasma reactor including helical electrodes |
| JP2022033143A (ja) * | 2017-05-31 | 2022-02-28 | 大日本印刷株式会社 | 医薬品用複合ゴム成型体の製造方法 |
| DE102021118156A1 (de) | 2021-07-14 | 2023-01-19 | Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg | Verfahren zur Oberflächenbehandlung eines Drahtes, eine supraleitende Vorrichtung, eine elektrische Maschine, ein Luftfahrzeug und eine Oberflächenbehandlungsvorrichtung |
-
1998
- 1998-02-06 JP JP2557198A patent/JPH11222530A/ja active Pending
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