JPH11222721A - ポリエステル異型断面マルチフィラメントおよびその製造法ならびに編織物 - Google Patents

ポリエステル異型断面マルチフィラメントおよびその製造法ならびに編織物

Info

Publication number
JPH11222721A
JPH11222721A JP10027407A JP2740798A JPH11222721A JP H11222721 A JPH11222721 A JP H11222721A JP 10027407 A JP10027407 A JP 10027407A JP 2740798 A JP2740798 A JP 2740798A JP H11222721 A JPH11222721 A JP H11222721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
multifilament
polyester
cross
single yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10027407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3869107B2 (ja
Inventor
Tadashi Koyanagi
小柳  正
Tatsuya Ogawa
達也 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP02740798A priority Critical patent/JP3869107B2/ja
Publication of JPH11222721A publication Critical patent/JPH11222721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3869107B2 publication Critical patent/JP3869107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】布帛としたときの吸水速乾性および/または耐
水性に優れるとともに、ソフトな風合いも同時に満足さ
せ、かつ染めの均一性をも得ることができるポリエステ
ル異型断面マルチフィラメント、その製造法および編織
物を提供する。 【解決手段】(1) 90モル%以上がエチレンテレフタレー
トの繰り返し単位を有し、断面形状がW字状の単糸から
なるポリエステルマルチフィラメントであって、該単糸
の扁平度が2〜4で、かつ単糸繊度が0.5 〜1.5 デニー
ルであるポリエステル異型断面マルチフィラメント。
(2) 断面形状がW字状の複数の単糸を形成する異型断面
ノズルを用い、固有粘度0.6 〜1.00ηのポリエステルを
溶融紡糸してポリエステルマルチフィラメントを製造す
るに際し、紡糸ドラフト500 〜2000の範囲で紡糸すると
ともに、前記ノズル直下10〜40mmの位置の糸条を層流の
冷却風で冷却する前記記載のポリエステル異型断面マル
チフィラメントの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル異型断
面マルチフィラメントおよびその製造法に関し、さらに
詳しくは布帛としたときに吸水速乾性および/または耐
水性に優れるとともにソフトな風合いをも同時に満足す
る、スポーツ衣料等に好適な布帛ポリエステル異型断面
マルチフィラメントおよびその製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりスポーツ衣料の高度化が進み、
サッカーシャツ、ランニングシャツ、ゴルフシャツ等に
は着用時に汗をかいても快適な状態を維持できる吸水速
乾性の機能を有する布帛が使用され、またスキーウエア
等には防風性や水を透さない耐水性などの機能を有する
布帛が使用されている。しかし、近年はこれらの機能だ
けでなく、同時にソフトな風合いを併せ持つアウター衣
料が要求されている。吸水速乾性布帛としては、例え
ば、特公昭62−45340号公報、特許第26671
52号公報で提案されているように、凹状断面を有する
単糸を用いたポリエステルマルチフィラメントが使用さ
れ、またW型断面形状の単糸を用いたポリエステルマル
チフィラメントの使用も提案されている(特開昭62−
6983号、特開昭63−219628号、特開昭62
−6933号、特開昭62−21837号、特開昭62
−276060号公報など)。
【0003】その代表例として、特開昭62−6983
号公報には偏平度が1.5〜3である波形扁平断面繊維
からなるマルチフィラメントの使用が提案され、これに
より、各繊維間に毛細管が有効に形成されるために吸水
特性や導水特性に優れた布帛が得られることが記載され
ている。またその実施例には吸水性布帛を製造するため
に表面親水化されたW断面繊維(単糸繊度3.1デニー
ル)を用いたポリエステルマルチフィラメントの使用例
が示されている。しかし、単糸断面をW型とすることに
より吸水速乾性は得られるが、その単糸繊度が大きいた
め、優れた耐水性を得ることができず、またソフトな風
合いの布帛を得ることができない。
【0004】また防風性や耐水性を向上させる布帛とし
て、特開平9−170175号公報には、単糸繊度0.
5デニール以下の丸断面の極細マルチフィラメントを用
いた織物が提案されている。しかし、このような極細マ
ルチフイラメントを用いた布帛では耐水性は向上する
が、吸水速乾性を付与することができず、また得られる
布帛がソフトというよりは腰のないくたくたな風合いを
有するものとなる。
【0005】さらに特開昭62ー238842号公報に
は、2.08デニールのW型断面フィラメントと0.2
8デニールの極細フイラメントを混繊したマルチフィラ
メントを用いた撥水性布帛が提案がされている。しか
し、単糸繊度の小さいフィラメントの使用により耐水性
は改良されるが、単糸繊度の大きいW型断面フィラメン
トを使用しているためソフトな風合いを有する布帛は得
られない。従って、布帛にしたときの吸水速乾性および
/または耐水性とソフトな風合いを同時に満足させるこ
とができるポリエステルマルチフィラメントはまだ得ら
れていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決し、布帛としたときの吸水速乾性およ
び/または耐水性に優れるとともに、ソフトな風合いも
同時に満足させ、かつ染めの均一性をも得ることができ
るポリエステル異型断面マルチフィラメントおよびその
製造法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、特定の扁平度を有するW字
状断面形状と特定の繊度を有する単糸からなるポリエス
テルマルチフィラメントを用いて製織すると、織物組織
の経糸を構成する各単糸が一定方向に規則的に重なりあ
った状態になり、このような状態の布帛は優れた吸水速
乾性および/または耐水性と同時にソフトな風合いをも
兼ね備えることを見出し、本発明に到達したものであ
る。すなわち、本願で特許請求される発明は以下の通り
である。
【0008】(1)90モル%以上がエチレンテレフタ
レートの繰り返し単位を有し、断面形状がW字状の単糸
からなるポリエステルマルチフィラメントであって、該
単糸の扁平度が2〜4で、かつ単糸繊度が0.5〜1.
5デニールであることを特徴とするポリエステル異型断
面マルチフィラメント。 (2)前記単糸断面のW字状の各凹部の開口角度が10
0〜150度であることを特徴とする(1)のポリエス
テル異型断面マルチフィラメント。 (3)マルチフィラメントを構成する単糸繊度の変動値
が3%以下であることを特徴とする(1)または(2)
のポリエステル異型断面マルチフィラメント。 (4)断面形状がW字状の複数の単糸を形成する異型断
面ノズルを用い、固有粘度0.6〜1.0ηのポリエス
テルを溶融紡糸してポリエステルマルチフィラメントを
製造するに際し、紡糸ドラフト500〜2000の範囲
で紡糸するとともに、前記ノズル直下10〜40mmの位
置の糸条を層流の冷却風で冷却することを特徴とする請
求項1ないし3のいずれかに記載のポリエステル異型断
面マルチフィラメントの製造法。 (5)(1)ないし(3)のいずれかに記載のポリエス
テル異型断面マルチフィラメントを全部または一部に用
いた編織物。
【0009】
【作用】本発明において、特定のW字状断面の扁平度お
よび単糸繊度を有する単糸で構成されたマルチフィラメ
ントを用いて製織すると、織物組織中の特に経糸を構成
する単糸のほとんどが互いのW字状断面の凹凸部がうま
く重なりあって充填され、あたかも「レンガ積み形態」
となって織成される。このような単糸による「レンガ積
み形態」が形成される理由は明らかではないが、おそら
く製織中の経糸張力と織機のおさの上下運動力がマルチ
フィラメント中の単糸の再配列に寄与しているためと推
察される。
【0010】図1には、本発明におけるポリエステル異
型断面マルチフィラメントを用いて製織したときの単糸
の一配列例を模式的に示した。図において、マルチフィ
ラメント1の各単糸2は、相互にW型断面により形成さ
れる凹凸部が重なり合って充填された「レンガ積み形
態」を形成する。このような構造が形成されることによ
り、吸水速乾性および/または高い耐水性と同時にソフ
トな風合いを発現するものと推察される。具体的には、
布帛に折り曲げる等の力をかけると布帛を構成する単糸
が同じ方向に動き易くなりソフト感が得られるものと考
えられる。また製織した後の「レンガ積み形態」は、そ
の後の精練や染色仕上げ加工工程を経てもその形態が崩
れることはなく、最終製品まで保持される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のマルチフィラメントに用
いられるポリエステルは、90モル%以上がエチレンテ
レフタレートの繰り返し単位を有することが必要であ
り、本発明においては特にポリエチレンテレフタレート
が好ましい。本発明に用いられる単糸は、その断面形状
がW字状を有し、扁平度が2〜4、好ましくは2〜3の
範囲にあることが必要である。本発明において、扁平度
とは、単糸のW字状断面を外接する長方形を描き、この
長方形の長辺Lを短辺Hで割った値をいう。
【0012】W字状断面単糸の扁平度が2未満では、製
織した後の布帛において、マルチフィラメントを構成す
る各単糸が規則的に重なり合う上記した「レンガ積み形
態」とならず、従来の丸型断面単糸を用いた布帛と同程
度の吸水速乾性や風合いしか得ることができない。また
扁平度が4を超えると製糸の段階で紡糸の安定性が不良
となる。また本発明に用いられるマルチフィラメントの
単糸繊度は、0.5〜1.5デニール、好ましくは0.
7〜1.2デニールである。単糸繊度が0.5デニール
未満では「レンガ積み形態」が形成されず、上記W型断
面による効果が得られず、また紡糸時の糸切れが頻発
し、安定した製造が困難となる。また単糸繊度が1.5
デニールを超えると耐水性が不足し、かつソフトな風合
いが得られない。
【0013】本発明においては、単糸のW字状断面の開
口角度は、上記「レンガ積み形態」を容易に形成させ、
ソフトな風合いを得る点から、100〜150度である
ことが好ましく、より好ましくは110〜140度であ
る。開口角度は、W字状断面単糸の下部凹部の開口角
度、すなわち、下部凹部の両端より引出し線をひいたと
きの角度を表す。これは断面形状の鋭利さを意味し、角
度が小さい程断面が鋭利であり、角度が大きい程扁平と
なる。また本発明においては、マルチフィラメントを構
成するW字状断面単糸の繊度の変動値(U%)は、上記
と同様の理由から、3%以下が好ましく、より好ましく
は2.5%以下である。また繊維変動値が大きくなると
布帛にした際の染め斑が発生し易く、フィラメントの糸
切れが生じやすくなる。
【0014】本発明のポリエステル異型断面マルチフィ
ラメントは、公知の溶融紡糸装置を用いて製造すること
ができるが、W字状断面形状で単糸繊度の細いフィラメ
ントの紡糸安定性を確保し、またはこのようなフィラメ
ントの繊度変動率3%以下という条件を確保する点か
ら、重合度の高いポリエステルを使用し、また紡口直下
を急冷する方法または紡糸ドラフトを大きくする方法な
どを採用することが好ましい。ポリエステルとしては、
固有粘度[η]0.6〜1.0のポリマーを用いるのが
好ましい。また、冷却方法では、断面の形状をよりシャ
ープにするため紡口直下10〜40mmの位置を層流の
冷却風で円周または片側から糸条に当てて冷却するのが
好ましい。紡糸ドラフト、すなわち引き取り速度と紡糸
孔のポリマー吐出線速度の比は、約500〜2000
と、通常の溶融紡糸で採用される紡糸ドラフトの5〜1
0倍程度に大きくして紡糸することが好ましい。
【0015】本発明においては、上記急冷法と高ドラフ
ト法を組み合わせるのがより好ましい。この理由は、衣
料用に用いられる公知の丸断面や三角断面フィラメント
の場合の繊度変動値U%は通常1.5%以下と小さい値
を示すのが普通であるが、W字状断面のフィラメントの
繊度変動率を3%以下にすることは一般に難しく、加え
て単糸繊度1.5デニール以下のフィラメントでは繊度
変動値が5%以上となり易いためである。具体的には、
ポリエステルの固有粘度[η]を0.65とし、紡口直
下20mmの位置を層流の冷却風で0.5m/秒の速度
で糸条を急冷し、引き取り速度2000m/分で、紡糸
ドラフトを約700として紡糸する方法が一例として挙
げられる。
【0016】冷却されたマルチフィラメントは、一旦未
延伸糸として巻き取った後、通常の延伸を行っても良
く、また一旦巻き取ることなく連続して延伸を行う、す
なわちスピンドロー法を採用しても良い。紡糸した未延
伸糸は、一旦巻き取ることなく連続して約1.5〜2.
5倍の延伸を行って本発明のマルチフィラメントとされ
る。本発明のポリエステル異型断面マルチフィラメント
は、発明の目的を損なわない範囲で仮撚加工やタスラン
加工を施して使用してもよい。また織編物に使用する際
は無撚のままでもよく、また本発明の目的を損なわない
ない範囲で撚りを加えてもよい。撚りを加える際には約
300T/m以下とするのが好ましい。また他のマルチ
フィラメントと混繊して用いてもよい。
【0017】本発明のポリエステル異型断面マルチフィ
ラメントは、高密度織物とした場合に優れた効果が得ら
れる。この場合は、織物のカバーファクターCFを20
00〜3000とすることが好ましい。ここで織物のカ
バーファクターCFとは、織物において経糸または緯糸
に直交する方向の幅2.54cm当たりにその経糸また
は緯糸が並ぶ本数をそれぞれの糸密度とするとき、CF
=(経糸密度×√経糸総デニール)+(緯糸密度×√緯
糸総デニール)の式で与えられる値をいう。本発明のマ
ルチフィラメントは織物の経糸のみに使用しても効果が
得られるが、経糸緯糸両方に用いれば一層優れた効果が
得られる。また布帛の組織は特に限定されないが、タフ
タ,サテン,カルゼなで比較的高密度の組織が好まし
い。
【0018】本発明のポリエステル異型断面マルチフィ
ラメントを用いた布帛には、必要に応じて親水加工を施
すことも可能である。親水加工は、一般に市販されてい
る親水処理剤を用いることができる。例えば、ポリエチ
レングリコール系の親水加工剤を用い5〜10%水溶液
で布帛を処理することが好ましい。また、必要によって
は雨などの外側からの水をはじく目的で、布帛の表面に
撥水加工を施しても良い。撥水剤としては、一般に市販
されている撥水処理剤を用いることができる。具体的に
は、フッ素樹脂系,メラミン樹脂系,その他の撥水処理
剤などが利用できる。好ましい撥水剤としては旭硝子社
製 フッ素系撥水剤アサヒガードAGー710などが挙
げられ、これらは5〜10%水溶液として布帛を処理す
るのが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
得られた織物の評価は以下の方法で行った。 (1) 吸水性 JISーL1096 「バイレック法」により測定し
た。この測定で得られる吸水高さが70mmを超えるこ
とが好ましい。80mm以上であれば、優れた吸水性を
示すといえる。 (2) 耐水性 JISーL1092 「耐水度試験方法(静水圧法)」
により測定した。この測定で得られる耐水圧が1000
mmを超えることが好ましい。1100mm以上であれ
ば、優れた耐水圧を示すといえる。
【0020】(3) ソフト性(B値) 標準状態(温度±2℃、相対湿度65%±2%)の試験
室中で布帛の風合い評価に関する力学特性試験法(KE
S法)に基づく、曲げ特性B値をソフト性を示す値とし
た。試験機は、純曲げ試験機(KESーFB2 カトーテ
ック)を用いた。B値は単位長さ当たりの曲げ弾性(g
・cm/cm)を経方向と緯方向の平均値で示した。こ
の値が0.05(g・cm/cm)以下であることが好
ましい。0.04(g・cm/cm)以下であれば、優
れたソフト性を示すといえる。 (4) 総合評価 ベテランの加工技術者3名で、布帛の風合いと染めの均
一性の評価を行った。最もソフト性と染めの均一性に優
れているものを◎、優れているものを○、やや劣るもの
を△、劣るものを×とした。
【0021】実施例1〜5および比較例1〜3 酸化チタンを0.5重量%含む固有粘度[η]0.65
(オルソクロロフェノール中、1重量%で測定)のポリ
エチレンテレフタレートを、W型または丸型の断面形状
に穿孔された紡糸孔を表1に示すフィラメント数の孔数
を有するそれぞれの紡口より、紡糸温度300℃で押し
出した。紡口面下方20mmの位置から温度20℃、湿
度65%の冷却風を0.5mm/秒の速さで水平方向よ
り吹き出し、冷却を行った。油剤を付与した後、紡糸速
度2000m/分で引き取り未延伸とした。この未延伸
糸を、一旦巻き取ることなく引き続き1.8倍〜2.1
倍に延伸し、表1に示すような総デニールとフィラメン
ト数を有するそれぞれのマルチフィラメントを得た。
【0022】得られたフィラメントの単糸繊度は、JI
S L 1013法にて測定した。また扁平度および開
口角度は、フィラメントをパラフィンで包埋し、ミクロ
トームでフィラメントの断面切片を切り出し、当該切片
を光学顕微鏡にて倍率200倍で観察し、フィラメント
断面写真を撮影し、3倍に引き延ばして測定した。扁平
度については、前述のとおりフィラメントのW字状断面
を外接する長方形を描き、この長方形の長辺Lを短辺H
で割った値とし、また開口角度については、前述のとお
り、W字状断面の下部凹部の両端から引出し線を出し、
その角度を分度器で測定し、それぞれ5点について測定
した平均値で示した。
【0023】得られたそれぞれのマルチフィラメント
を、経糸のみ250回/mの甘撚りをかけ、経緯100
%の平織物とした。カバーファクターはいずれも250
0とした。得られた織物の性能評価結果を表1に示した
が、表1から本発明のW字状断面マルチフィラメントを
用いた織物が、優れた吸水速乾性とソフトな風合い、ま
たは優れた耐水性とソフトな風合いを有することがわか
った。なお、表1中の吸水高さの測定では、各織物に吸
水速乾性を付与するための親水加工剤処理(ポリエチレ
ングリコール系の親水加工剤として日花化学製ナイスポ
ールPRー86の2%水溶液で処理)を行った。また耐
水圧の測定では、各織物に耐水性を付与するための撥水
剤処理(撥水剤としてアサヒガードAGー710の6%
溶液で処理)を行った。これらの処理は130℃染色を
施した織物を加工剤溶液中に浸し、マングルでしぼるこ
とにより加工剤を付与し、その後、乾燥機中で110℃
×2分、さらには175℃×1分の熱処理を行った。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明のポリエステル異型断面マルチフ
ィラメントは、特定のW字状断面で細デニールのフィラ
メントで構成されているため、これを用いた編織物は、
吸水速乾性および/または耐水性に優れかつソフトな風
合いを同時に満足することができる。また単糸繊度の変
動率を3%以下とすることにより染の均一性を得ること
ができる。さらに本発明の製造法によれば、上記ポリエ
ステル異型断面マルチフィラメントを効率よく製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチフィラメントを用いて製織した
ときの各単糸配列の一模試図である。
【符号の説明】
1…マルチフィラメント(レンガ積み構造)、2…単
糸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 90モル%以上がエチレンテレフタレー
    トの繰り返し単位を有し、断面形状がW字状の単糸から
    なるポリエステルマルチフィラメントであって、該単糸
    の扁平度が2〜4で、かつ単糸繊度が0.5〜1.5デ
    ニールであることを特徴とするポリエステル異型断面マ
    ルチフィラメント。
  2. 【請求項2】 前記単糸断面のW字状の各凹部の開口角
    度が100〜150度であることを特徴とする請求項1
    記載のポリエステル異型断面マルチフィラメント。
  3. 【請求項3】 マルチフィラメントを構成する単糸繊度
    の変動値が3%以下であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のポリエステル異型断面マルチフィラメン
    ト。
  4. 【請求項4】 断面形状がW字状の複数の単糸を形成す
    る異型断面ノズルを用い、固有粘度0.6〜1.0ηの
    ポリエステルを溶融紡糸してポリエステルマルチフィラ
    メントを製造するに際し、紡糸ドラフト500〜200
    0の範囲で紡糸するとともに、前記ノズル直下10〜4
    0mmの位置の糸条を層流の冷却風で冷却することを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載のポリエステ
    ル異型断面マルチフィラメントの製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のポ
    リエステル異型断面マルチフィラメントを全部または一
    部に用いた編織物。
JP02740798A 1998-02-09 1998-02-09 吸水速乾性織物 Expired - Fee Related JP3869107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02740798A JP3869107B2 (ja) 1998-02-09 1998-02-09 吸水速乾性織物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02740798A JP3869107B2 (ja) 1998-02-09 1998-02-09 吸水速乾性織物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11222721A true JPH11222721A (ja) 1999-08-17
JP3869107B2 JP3869107B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=12220238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02740798A Expired - Fee Related JP3869107B2 (ja) 1998-02-09 1998-02-09 吸水速乾性織物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3869107B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100412177B1 (ko) * 2001-10-19 2003-12-24 주식회사 효성 폴리에스터 극세섬유의 제조방법
WO2004009889A1 (ja) * 2002-07-24 2004-01-29 Teijin Fibers Limited 扁平マルチフィラメント糸条織物
WO2004009895A1 (ja) 2002-07-22 2004-01-29 Teijin Fibers Limited 扇平マルチフィラメント糸条編物
KR100526051B1 (ko) * 2001-07-27 2005-11-08 주식회사 효성 난연성이 뛰어난 폴리에스터 극세섬유의 제조방법
KR100659567B1 (ko) * 2005-06-21 2006-12-19 도레이새한 주식회사 폴리에스터 섬유 및 이를 이용한 직, 편물
JP2010520384A (ja) * 2007-03-05 2010-06-10 コーロン インダストリーズ,インコーポレイテッド ポリエステル原糸及びこれを含む織物
JP2011074539A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Toray Ind Inc 異形断面ポリアミドマルチフィラメント
JP2012211405A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Unitika Trading Co Ltd 涼感性編地
JP2015190073A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 ユニチカトレーディング株式会社 編地、繊維製品、及び編地の製造方法
CN112210839A (zh) * 2019-07-10 2021-01-12 现代自动车株式会社 纤维、包括该纤维的吸声材料以及车辆
JP2023084346A (ja) * 2021-12-07 2023-06-19 トヨタ紡織株式会社 ファブリック材

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100526051B1 (ko) * 2001-07-27 2005-11-08 주식회사 효성 난연성이 뛰어난 폴리에스터 극세섬유의 제조방법
KR100412177B1 (ko) * 2001-10-19 2003-12-24 주식회사 효성 폴리에스터 극세섬유의 제조방법
WO2004009895A1 (ja) 2002-07-22 2004-01-29 Teijin Fibers Limited 扇平マルチフィラメント糸条編物
US6886369B2 (en) 2002-07-22 2005-05-03 Teijin Fibers Limited Flat multifilament yarn knitted fabric
WO2004009889A1 (ja) * 2002-07-24 2004-01-29 Teijin Fibers Limited 扁平マルチフィラメント糸条織物
KR100659567B1 (ko) * 2005-06-21 2006-12-19 도레이새한 주식회사 폴리에스터 섬유 및 이를 이용한 직, 편물
JP2010520384A (ja) * 2007-03-05 2010-06-10 コーロン インダストリーズ,インコーポレイテッド ポリエステル原糸及びこれを含む織物
JP2011074539A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Toray Ind Inc 異形断面ポリアミドマルチフィラメント
JP2012211405A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Unitika Trading Co Ltd 涼感性編地
JP2015190073A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 ユニチカトレーディング株式会社 編地、繊維製品、及び編地の製造方法
CN112210839A (zh) * 2019-07-10 2021-01-12 现代自动车株式会社 纤维、包括该纤维的吸声材料以及车辆
US11649565B2 (en) 2019-07-10 2023-05-16 Hyundai Motor Company Fiber for sound-absorbing material for vehicles and sound-absorbing material for vehicles including the same
CN112210839B (zh) * 2019-07-10 2023-06-27 现代自动车株式会社 纤维、包括该纤维的吸声材料以及车辆
JP2023084346A (ja) * 2021-12-07 2023-06-19 トヨタ紡織株式会社 ファブリック材

Also Published As

Publication number Publication date
JP3869107B2 (ja) 2007-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4563487B2 (ja) 織物
JP4571541B2 (ja) 透湿防水性ポリエステル織物の製造方法
JP6946819B2 (ja) 芯鞘複合繊維
JP7415455B2 (ja) 芯鞘複合繊維
JP7235050B2 (ja) 撥水性織編物、その製造方法および衣料
JPH11222721A (ja) ポリエステル異型断面マルチフィラメントおよびその製造法ならびに編織物
JP3119066B2 (ja) 混繊複合糸およびその製造方法ならびに編織物
JP2006045731A (ja) ソフトな風合いと耐摩耗性を有する深色性立毛布帛および繊維製品
JP4155853B2 (ja) 織編物
WO2004057074A1 (ja) ポリエステル仮撚加工糸及びその製造方法
JPH0240773B2 (ja) Isendokonsenshi
JP2000282323A (ja) 高吸水・速乾性ポリエステルx型断面繊維
JP3874529B2 (ja) 前配向ポリエステル繊維及びそれからの加工糸
JP2002201541A (ja) 捲縮ポリエステルマルチフィラメント
JP4145205B2 (ja) 特殊複合仮撚加工糸およびその製造方法
JP3752445B2 (ja) ポリエステルマルチ繊維
JP4119065B2 (ja) ポリエステルマルチフィラメント
JP7669697B2 (ja) 織物
JP2001248034A (ja) 混繊糸からなる織編物およびその製造方法
JPH11286848A (ja) ポリエステル高密度織物
JP2002220731A (ja) 経糸用ポリエステルマルチフィラメント
JP4228504B2 (ja) 混繊糸からなる織編物
JP4395948B2 (ja) 低収縮ポリエステル糸およびそれからなるポリエステル混繊糸
JP3515508B2 (ja) ポリエステル撚糸を含む濃淡織編物
JP2006249585A (ja) 複合加工糸及びその織編物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050208

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131020

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees