JPH11222909A - プレキャストボックスカルバートの流体キャスターによる施工法 - Google Patents

プレキャストボックスカルバートの流体キャスターによる施工法

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JPH11222909A
JPH11222909A JP4101898A JP4101898A JPH11222909A JP H11222909 A JPH11222909 A JP H11222909A JP 4101898 A JP4101898 A JP 4101898A JP 4101898 A JP4101898 A JP 4101898A JP H11222909 A JPH11222909 A JP H11222909A
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box culvert
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precast
caster
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正博 田中
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Toshihide Nemoto
俊秀 根本
Koichi Iida
耕一 飯田
Motoya Sugiyama
基也 杉山
Jiro Kondo
二郎 近藤
Yosuke Shikata
洋介 志方
Rikuhachirou Bandai
陸八郎 万代
Chiyuki Kawamura
千之 河村
Kenichi Uchida
健一 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、重量の大きなプレキ
ャストボックスカルバートの敷設位置までの移動におい
て、直線部、曲線部、屈曲部のいずれにおいても移動さ
せることが可能で、据え付け位置で確実に接合・連結施
工が可能なプレキャストボックスカルバートの流体キャ
スターによる施工法を提供する。 【解決手段】 プレキャストボックスカルバート4の
流体キャスター30による施工法において、プレキャス
トボックスカルバート4の敷設位置まで円滑面とされた
軌道面を形成する工程と、軌道面の上でプレキャストボ
ックスカルバート4の下面に流体キャスター30を配設
する工程と、この流体キャスター30によりプレキャス
トボックスカルバート4を軌道面上で移動させる工程
と、を含む構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共同溝や下水道工
事等に使用するプレキャストボックスカルバートを敷設
位置まで搬送し、かつ定位置に据え付けるプレキャスト
ボックスカルバートの流体キャスターによる施工法に係
り、特にプレキャストボックスカルバートの揚重機等に
よる施工が困難な場合における施工に好適に利用できる
プレキャストボックスカルバートの流体キャスターによ
る施工法に関する。なお本明細書においてプレキャスト
ボックスカルバートとは、その外形形状に拘わらず所定
長さの中空枠体(枠体内でさらに複数に分割されたもの
を含む)を指すものとする。
【0002】
【従来の技術】従来、プレキャストボックスカルバート
は下水道、共同溝、地下道などの暗渠を形成するために
複数のものを縦列して敷設している。このようなプレキ
ャストボックスカルバートの敷設及び据え付け作業で
は、様々な搬送手段が採用されているが、現場の工事条
件によりクレーン等の大型機械が使用できない場合は、
剛球(例えばパチンコ玉等)を用いたコロを利用して1
個ずつ敷設場所へ据え付けすることにより行なつてい
る。
【0003】しかし、狭い坑内での作業であることと、
人力を必要とするために、搬送から敷設位置への据え付
けにはかなりの労力を強いられ、作業性の面で難点があ
る。
【0004】また、据え付け位置への敷設の場合、コロ
を利用するものでは、搬送方向への自由度は比較的大き
く支障をきたすことはないが、横方向へのシフトを行う
にはバール等を用いて移動させる作業を必要とするの
で、上記と同様に労力を要するとともに正確な位置決め
も不可能であるという問題がある。
【0005】そこで、従来からプレキャストボックスカ
ルバートの縦引き施工法としては、様々な技術が提案さ
れているが、例えばBCCS工法(特公平2―3509
5号公報、実公平1―11825号公報参照)と称され
るプレキャストボックスカルバート台車敷設工法が知ら
れている。
【0006】上記BCCS工法と称される技術では、プ
レキャストボックスカルバートを自走式の台車によって
敷設位置まで移動運搬し、上下方向の調整を油圧ジャッ
キのストロークで、横方向の調整をスライド機構で行
い、プレキャストボックスカルバートを据え付ける工法
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記BCCS工法は、
自走式の台車を用いるために、直線区間や、曲線区間に
関しては、プレキャストボックスカルバートを移動させ
て施工することは可能であるが、施工行程において、曲
線ではなく屈曲した部分を通過(運搬)して施工するこ
とは、非常に困難であり、台車を用いる技術では事実上
施工ができないものである。
【0008】また、従来の技術ではプレキャストボック
スカルバートを一つ一つ移動して、既に施工済みのプレ
キャストボックスカルバートと連結作業を行う必要があ
り、プレキャストボックスカルバートの数だけ、移動作
業及び連結作業を必要としていた。つまり従来工法にお
いては、プレキャストボックスカルバートを複数本、一
度に縦引き移動することも困難であった。
【0009】本発明の目的は、重量の大きなプレキャス
トボックスカルバートの敷設位置までの移動において、
直線部、曲線部、屈曲部のいずれにおいても移動させる
ことが可能で、据え付け位置で確実に接合・連結施工が
可能なプレキャストボックスカルバートの流体キャスタ
ーによる施工法を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、プレキャストボック
スカルバートを1本から複数本一度に移動することを可
能にして、プレキャストボックスカルバートの施工効率
を向上させたプレキャストボックスカルバートの流体キ
ャスターによる施工法を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、複数のプレキ
ャストボックスカルバートをブロック化することによ
り、ブロックごとに施工箇所で次々連結させて、作業性
の向上を図ることのできるプレキャストボックスカルバ
ートの流体キャスターによる施工法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1に
係る発明によれば、プレキャストボックスカルバートの
流体キャスターによる施工法において、プレキャストボ
ックスカルバートの敷設位置まで円滑面とされた軌道面
を形成する工程と、前記軌道面の上でプレキャストボッ
クスカルバートの下面に流体キャスターを配設する工程
と、該流体キャスターによりプレキャストボックスカル
バートを軌道面上で移動させる工程と、を含む構成とす
ることにより、解決される。
【0013】また請求項2に係る発明によれば、プレキ
ャストボックスカルバートの流体キャスターによる施工
法において、プレキャストボックスカルバートを坑内に
建込みする工程と、プレキャストボックスカルバートの
敷設位置まで円滑面とされた軌道面を形成する工程と、
前記軌道面の上で前記プレキャストボックスカルバート
の下面に流体キャスターを配設する工程と、該流体キャ
スターによりプレキャストボックスカルバートを軌道面
上で移動させる工程と、移動してきたプレキャストボッ
クスカルバートと既に施工済のプレキャストボックスカ
ルバートとを完全に連結する連結工程と、流体キャスタ
ーを除去して、プレキャストボックスカルバートと配置
面との間に充填材を用いて充填する工程と、を含む構成
にすることにより解決される。
【0014】このように、請求項1及び2の発明によれ
ば、流体キャスターを用いることにより、僅かな力によ
りプレキャストボックスカルバートの移動が可能である
だけでなく、移動途中に直線部、曲線部、屈曲部、角折
れ部等が存在していても、据え付けることが可能とな
る。
【0015】さらに請求項3に係る発明によれば、プレ
キャストボックスカルバートの流体キャスターによる施
工法において、プレキャストボックスカルバートを坑内
に建込みする工程と、建込みされた複数のプレキャスト
ボックスカルバートを連結手段によりブロック化する工
程と、プレキャストボックスカルバートの敷設位置まで
円滑面とされた軌道面を形成する工程と、前記軌道面の
上で前記ブロック化したプレキャストボックスカルバー
トの下面に流体キャスターを配設する工程と、該流体キ
ャスターによりブロック化したプレキャストボックスカ
ルバートを軌道面上で移動させる工程と、移動してきた
ブロック化したプレキャストボックスカルバートと既に
施工済のプレキャストボックスカルバートとを接合手段
により接合する工程と、該接合後に施工済みプレキャス
トボックスカルバートと連結する連結工程と、流体キャ
スターを除去して、プレキャストボックスカルバートと
配置面との間に充填材を用いて充填する工程と、を含む
構成にすることにより解決される。
【0016】請求項2または3の発明によれば、坑内へ
の建込み箇所での作業と、移動作業、接合・連結作業を
並行して行うことが可能となり、作業効率を著しく向上
させることが可能となる。
【0017】また請求項3の発明によれば、複数のプレ
キャストボックスカルバートをブロック化して、一度に
作業を行うことが可能となり、施工効率を飛躍的に向上
させることが可能となる。
【0018】上記請求項3における、ブロック化する位
置には、地面側に回転体を複数配設し、該回転体の外側
上方位置には案内ローラを配設し、坑内に建込みされた
プレキャストボックスカルバートを複数の回転体で支持
すると共に、該回転体と地面との間隙に流体キャスター
を配設する構成にすると好適である。このように構成す
ると、複数のプレキャストボックスカルバートのブロッ
ク化が容易となり、作業効率が向上する。
【0019】さらに流体キャスターにはガイドローラが
設けられ、該ガイドローラは基礎(地面)側に案内され
て、プレキャストボックスカルバートの横振れを防止す
るように構成すると好適である。
【0020】このように、流体キャスターと基礎側との
間で、走行案内が可能となり、またガイドローラを設け
ることによりプレキャストボックスカルバートの横振れ
を防止し、スムーズに角折れ部を通過することが可能と
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。なお、以下に説明する部材、配置等
は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範
囲内で種々改変することができることは言うまでもない
ことである。
【0022】図1乃至図15は本発明の実施例を示すも
のであり、図1は施工法のフローチャート、図2は施工
法の概念図、図3は建込み後のプレキャストボックスカ
ルバートを回転体で支えた状態で流体キャスターを挿入
した状態の部分説明図、図4は図3の後で、流体キャス
ターを稼働させた直後の状態を示す部分説明図、図5は
流体キャスターを稼働させてプレキャストボックスカル
バートを浮上させた状態を示す部分説明図、図6は回転
体及びガイドの配置状態を示す部分説明図、図7はプレ
キャストボックスカルバートの据え付け状態を示す説明
図、図8は複数のプレキャストボックスカルバートをブ
ロック化した状態を示す説明図、図9は流体キャスター
と軌道面とプレキャストボックスカルバートの他の構成
を示す説明図、図10はさらに他の流体キャスターと軌
道面とプレキャストボックスカルバートの構成を示す説
明図、図11は流体キャスターにガイドローラを設けた
状態を示す部分説明図、図12は流体キャスターにより
プレキャストボックスカルバートを移動するときの角折
部における移動の一例を示す説明図、図13乃至図15
は流体キャスターの一実施例を示すもので、図13は流
体キャスターの一部切欠した説明図、図14は動作説明
図、図15は制御系の概略構成図、図16乃至図19は
それぞれ連結(接続)工程の説明図、図20は接続装置
の一部切り欠き側面図、図21は弾性体として弾性充填
物を用いた他の実施例を示す雌型接続体と雄型接続体を
テーパー嵌合した一部切り欠き側面図、図22は係合爪
位置の断面図、図23は角柱形係合爪の説明図で、
(A)は側面図で、(B)は平面図、図24は据付け工
の他の実施例を示すものである。
【0023】請求項1に係る発明によれば、プレキャス
トボックスカルバート4の流体キャスター30による施
工法において、プレキャストボックスカルバート4の敷
設位置まで円滑面(スキッド面)とされた軌道面10を
形成する工程と、軌道面10の上でプレキャストボック
スカルバート4の下面に流体キャスター30を配設する
工程と、流体キャスター30によりプレキャストボック
スカルバート4を軌道面10上で移動させる工程と、を
含む構成としている。
【0024】本例の流体キャスター30としては、エア
キャスターを用いているが、流体キャスター30として
はウオーターキャスターを用いてもよい。そして流体キ
ャスター30により、坑内11でプレキャストボックス
カルバート4を移動するが、このときに、流体キャスタ
ー30の移動範囲にスキッド面としての軌道面10を形
成する。本例では軌道面10として、基礎コンクリート
1上に薄いトタン板2を敷設している。なお薄トタン板
2の接合部は、流体キャスター30の通過持に、不利な
摩擦抵抗を発生させないように粘着テープ等(図示せ
ず)により養生をする。
【0025】次に、軌道面10上で、プレキャストボッ
クスカルバート4の下面四隅に流体キャスター30を挿
入して配置する。また本例では流体キャスター30の配
置において、流体キャスター30によるプレキャストボ
ックスカルバート4の上昇嵩を稼ぐため、流体キャスタ
ー30の上面に複数のコンクリートパネル3を配置して
いる。
【0026】本例の流体キャスター30は、図13乃至
図15で示すように、キャリッジ31と、ドーナツ状の
中空バッグ32と、制御バルブ部33と、流体貯まり部
34と、配管ホース35と、ポンプ37と、制御装置と
を備えている。
【0027】本例のキャリッジ31は、次述するバッグ
32を保持するものであり、本例では1つのキャリッジ
31に4つのバッグ32を配設した例を示すものであ
る。本例のバッグ32は、中央下部が円盤状に突出した
突出円盤部41を備えた支持プレート板42に取り付け
られており、支持プレート板42の突出円盤部41はバ
ッグ32の中央空間部に位置して取り付けられている。
【0028】支持プレート板42は、図13で示すよう
にハニカム状に形成されると共に、一方向には流体取入
口44が形成され、この流体取入口44は支持プレート
42の下部に形成された流体流出口45へ連結されてい
る。また流体取入口44は後述する配管ホース35と連
結される。そしてバッグ32の一部には流体取入口46
が形成されており、このバッグ32の流体取入口46と
前記支持プレート42の流体流出口45が近接対向して
配置されている。
【0029】本例の制御バルブ部33は、次述する流体
貯まり部から供給された流体の供給量等を制御するもの
であり、図15で示すように流体の流入側に配置された
一次圧力計51と、流量コントロール弁(例えば電磁弁
等)52を介して制御バルブ53と、この制御バルブ5
3の排出側に二次圧力計54が配置され、さらにバッグ
32から流体が排出する側には流出流量調整用の制御バ
ルブが形成されている。そして制御バルブ部33は、各
バッグ32にかかる圧力偏向等を後述する制御装置で比
較演算して、各バッグ32への流体の流入量,流出流量
について、調整を行いバランス良く移動制御を行うもの
である。
【0030】本例の流体貯まり部34は、ポンプ37か
ら配管ホースによって供給された流体を一度収容し、流
体を均一な圧力として各バッグ32側へ供給するもので
あり、各バック32へ流体を供給する配管ホース35と
接続されている。
【0031】本例の配管ホース35はポンプ37から供
給された流体を制御バルブ38を介して上記流体貯まり
部34に導入し、更にこの流体貯まり部34から各バッ
グ32へ制御バルブ部33を介して流体を供給するもの
である。なお本例では流体として空気を用いており、ポ
ンプ37の空気吸入口には集塵装置等を介して大気へ解
放して構成する。
【0032】本例の制御装置(図示せず)は、各バッグ
32の圧力,バランスを検知し、流体である空気を流体
キャスター30へ、制御バルブ部33を調整して供給制
御している。
【0033】上記流体キャスター30の作動原理につい
て説明すると、荷重が支持プレート板42上にある場合
には、バッグ32の中央位置に配置された支持プレート
板42の突出円盤部41で荷重を支える。流体キャスタ
ー30上の荷重を移動させるときには、流体キャスター
30に送り込まれた流体は、ドーナツ状バッグ32の内
部を満たし、平らにつぶれていたドーナツ状バッグ32
は、膨らんで丸くなる。
【0034】ドーナツ状バッグ32が丸く膨れると、流
体は隙間も満たし、ドーナツ状バッグ32の下面とスキ
ッド面との間を抜けて外部に逃げる。このとき出来る、
薄い流体の膜が流体キャスター30とスキッド面との摩
擦力を著しく小さなものとする。このように常に、わず
かの流体の流動によって、流体の膜が形成され、これに
よって流体キャスター上の荷重をわずかな力で移動する
ことが可能となる。
【0035】そして、上記流体キャスター30によりプ
レキャストボックスカルバート4を浮上させて、軌道面
10上で移動させる。浮上したプレキャストボックスカ
ルバート4と基礎コンクリート1の接触面は、キャスタ
ー30より排出される空気により摩擦係数が著しく低減
される。摩擦係数は概ねμ=0.003程度となる。
【0036】キャスター30の空気圧が所定値に達し、
プレキャストボックスカルバート4が浮上しているのを
確認後、不図示のドライビングユニット等によりプレキ
ャストボックスカルバート4の縦引き移動を開始する。
【0037】本例のドライビングユニットはプレキャス
トボックスカルバート4移動方向の後方に取け付るよう
にしている。そして、坑内11の所定位置にプレキャス
トボックスカルバート4を移動し、据え付ける。
【0038】なお既に据え付けられたプレキャストボッ
クスカルバート4が存在する場合には、この既設のプレ
キャストボックスカルバート4に連結(接続)する。連
結(接続)は後述する実施例の連結や据付け工等の公知
の手段によって行う。
【0039】また請求項2に係る発明によれば、プレキ
ャストボックスカルバート4の流体キャスター30によ
る施工法において、プレキャストボックスカルバート4
を坑内11に建込みする工程と、軌道面10を形成する
工程と、プレキャストボックスカルバート4の下面に流
体キャスター30を配設する工程と、プレキャストボッ
クスカルバート4を軌道面10上で移動させる工程と、
据付け工程と、流体キャスター30を除去して、プレキ
ャストボックスカルバート4と据え付け面との間に充填
材23を用いて充填する工程と、を含む構成である。
【0040】つまり、本例のプレキャストボックスカル
バート4を坑内11に建込みする工程は、図2で示すよ
うに、図示しないクレーン等により抗に形成された搬入
口12からプレキャストボックスカルバート4を坑内1
1へ入れて行う。図2の例では複数(本例では4つ)の
プレキャストボックスカルバート4をブロック化した例
を示しているが、プレキャストボックスカルバート4は
ブロック化しなくてもよい。
【0041】なお、プレキャストボックスカルバート4
をブロック化するために、後述するように、プレキャス
トボックスカルバート4の四隅に貫通孔21を形成し、
複数のプレキャストボックスカルバート4と各々の貫通
孔21に連結棒22を挿通させ、前後のプレキャストボ
ックスカルバート4の両端位置でナットによって固定し
て仮組みをする。このときブロック化は仮組みではなく
本締結をすることも可能である。また連結については、
上記連結棒22としているが、これに限らず、PCワイ
ヤー、PC鋼材、鋼材等各種のものを用いることが可能
であり、両端部の固定は、それぞれに対応したものを用
いて固定することが可能である。
【0042】また本例のプレキャストボックスカルバー
ト4の敷設位置まで円滑面(スキッド面)とされた軌道
面10を形成する工程は、基礎コンクリート1上に前記
実施例のように薄トタン板2を敷設してもよく、あるい
はコンクリート面が十分に円滑になるようなフィルム等
を敷設するように構成することもできる。フィルムは、
金属、樹脂等各種のものを用いることが可能である。樹
脂製のフィルムを用いる場合には土壌菌等により分解さ
れるような材質のものを用いると、環境に好適である。
本例の基礎コンクリート1は、図3乃至図5で示すよう
に、中央が凸部1aとなって形成されている。従って、
この凸部1aを流体キャスター30の案内として、プレ
キャストボックスカルバート4を移動することが可能と
なる。
【0043】本例の軌道面10の上で前記プレキャスト
ボックスカルバート4の下面に流体キャスター30を配
設する工程は、建込みをしたときに、基礎コンクリート
1の凸部1a上にプレキャストボックスカルバート4を
配置して、凸部1aの両側の位置で形成される基礎コン
クリート1とプレキャストボックスカルバート4との間
に流体キャスター30を挿入する。
【0044】また、図1は、発明に係る一実施例を示す
流体キャスター30としてエアキャスターを用いたプレ
キャストボックスカルバート4の流体キャスター30に
よる施工法のフローチャートである。本例の施工法は、
坑内11にプレキャストボックスカルバート4を建込み
する工程(建込み工)と、建込みされた複数のプレキャ
ストボックスカルバート4を連結手段によりブロック化
する工程(連結工)と、軌道面10を形成する工程と、
流体キャスター30を配設する工程と、プレキャストボ
ックスカルバート4を軌道面10上で移動させる工程
(移動工)と、施工済のプレキャストボックスカルバー
ト4とを接合手段(または連結手段)により接合する工
程(または据付け工)と、流体キャスター30を除去し
て、プレキャストボックスカルバート4と配置面との間
に充填材23を用いて充填する工程(充填工)と、を主
要構成工程とする。このフローチャートにおいて、プレ
キャストボックスカルバート4をブロック化しない場合
には、上記連結工は省略することが可能である。
【0045】本例では、請求項3の要素とするプレキャ
ストボックスカルバート4を複数ブロック化した例を説
明する。まず、建込みされた複数のプレキャストボック
スカルバート4を連結手段によりブロック化する工程に
ついて説明する。
【0046】本例ではプレキャストボックスカルバート
4をブロック化する位置に、仮組台5を形成している。
仮組台5は複数の回転体6と、案内ローラ7とを備えて
いる。つまり基礎コンクリート1(地面)側の両端側に
回転体6としてのローラを複数配設している。このロー
ラ(回転体6)は図6で示すように、軸支部6aと軸6
bをボルト6cによって固着し、ローラ自体6dが回転
自在になるように配置される。
【0047】また、この回転体6の外側上方位置には、
案内ローラ7の支持部7aを立設し、この支持部7aの
上端に案内ローラ自体7bを回転可能に配設する。案内
ローラ自体7bは支持部7aより回転体側へ飛び出て配
設される。
【0048】そして、プレキャストボックスカルバート
4をブロック化するときに、まず坑内11に建込みされ
た一つ目のプレキャストボックスカルバート4をローラ
(回転体6)で支持し、ブロック化する数に合わせて、
複数のプレキャストボックスカルバート4の幅の距離だ
け移動させる。次に二つ目のプレキャストボックスカル
バート4を建込みし、順次ブロック化する数に合わせて
ローラ(回転体6)上を移動させる。このときプレキャ
ストボックスカルバート4が横振れ等しないように、案
内ローラ7によって案内する。
【0049】次に、複数のプレキャストボックスカルバ
ート4を当接させて、仮組台5の位置で3〜4本程度の
両端にねじ切りがされているPC鋼棒16によって、プ
レキャストボックスカルバート4を接合させてブロック
化を行う。本例のようなブロック化では、プレキャスト
ボックスカルバート4の四隅に貫通孔21が形成されて
おり、この貫通孔21にPC鋼棒16を挿通し、前後の
プレキャストボックスカルバート4から突起したPC鋼
棒16のねじ部分にナットを螺合させてブロック化す
る。
【0050】なお本例では、プレキャストボックスカル
バートの四隅に貫通孔21を形成し、この貫通孔21に
PC鋼棒16を挿通し、前後のプレキャストボックスカ
ルバート4から突起したPC鋼棒16のねじ部分にナッ
トを螺合させてブロック化する例を示したが、PC鋼棒
16とナットを用いた技術に限ることなく、前述したよ
うに、PCワイヤー、PC鋼材、鋼材等を用いて、複数
のプレキャストボックスカルバートをブロック化するこ
とができるのは勿論である。
【0051】このように構成すると、複数のプレキャス
トボックスカルバート4を坑内11で一体として取り扱
い、所定の据え付け位置まで移動させることができる。
【0052】上記のように複数のプレキャストボックス
カルバート4をブロック化した後で、ローラ(回転体
6)と基礎コンクリート1(地面)との間隙に、前述し
たように、流体キャスター30を配置する。
【0053】本例の流体キャスター30によりプレキャ
ストボックスカルバート4を軌道面10上で移動させる
工程は、図8で示すように複数(本例では4つ)のプレ
キャストボックスカルバート4を連結したまま、流体キ
ャスター30でプレキャストボックスカルバート4を浮
上させて移動させる。なお、プレキャストボックスカル
バート4の移動方向制御の為に、必要に応じてガイドロ
ーラー、ウインチ等を補助的に使用する。
【0054】本例の据付け工は、移動してきたプレキャ
ストボックスカルバート4と既に施工済のプレキャスト
ボックスカルバート4とを完全に連結(接続)すること
によって行なう。
【0055】つまり、プレキャストボックスカルバート
4を目的位置まで移動完了後、流体キャスター30を作
動させながら、移動してきたブロック化された複数のプ
レキャストボックスカルバート4と、施工済のプレキャ
ストボックスカルバート4とをレバーブロック等を用い
て接合する。接合完了後、ブロック化したPC鋼棒16
を撤去し、施工済ブロックと本緊張により完全に連結
(接続)する。
【0056】これをより具体的に説明すると、連結(接
続)は、上記のようにして接合後に、ブロック化したナ
ットとPC鋼棒16を取り外し、ブロック化したプレキ
ャストボックスカルバート4と、据え付け位置に既に敷
設されたプレキャストボックスカルバート4と連結す
る。
【0057】このとき所定の据え付け位置で、流体キャ
スター30に流体供給を止めて、位置決めし、ボルトナ
ット等により連結する。このとき連結面に充填材23等
を充填してプレキャストボックスカルバート4間の連結
を確実に行う。
【0058】また、既設のプレキャストボックスカルバ
ートと移動してきたプレキャストボックスカルバート4
との連結は、上記説明例のほかに、プレキャストボック
スカルバートを継ぎ手で行う技術(図16)、連結用の
金具とボルトナットの螺合で行う技術(図17)、PC
鋼材の緊締により行う技術(図18)、ワンタッチ・ジ
ョイントによる接続で行う技術(図19及び図20)等
がある。
【0059】例えば、プレキャストボックスカルバート
の連結を継ぎ手で行う技術(図16)は、最も簡略化し
た技術であり、プレキャストボックスカルバート4の端
面に設けられた受け挿し口の接合によって連結するもの
である。つまり一方のプレキャストボックスカルバート
4(本例では右側)の端面に挿し口25aを形成し、他
方のプレキャストボックスカルバート(本例では左側)
4の端面内側に上記挿し口25aに挿入される庇状の突
起25bを形成して、受け挿し口で接合する技術であ
る。この連結技術では、地盤が安定しており地下水位が
低く且つ漏水の心配もない場合、あるいはボックスの内
空断面が狭く緊張作業が困難な場合等に利用すると好適
である。
【0060】また、連結用の金具とボルトナットの螺合
で行う技術(図17)は、プレキャストボックスカルバ
ート4の端面に鋼フランジ状の金具26を埋め込み形成
し、接合するプレキャストボックスカルバートの金具2
6同士を突き合わせてボルト27aを挿通させて、ナッ
ト27bにより連結するものである。プレキャストボッ
クスカルバート端面が斜になっている場合、あるいは上
記図17の技術による連結より確実な連結を行いたい場
合に好適である。
【0061】さらにPC鋼材の緊締により行う技術(図
18)は、最も一般的かつ確実な技術であり、PC鋼材
をプレキャストボックスカルバート端面の貫通孔21よ
り挿入して、PC鋼材の緊締により連結するものであ
る。つまり、既設のプレキャストボックスカルバートの
間にPC鋼材を挿入して緊締により連結する。この技術
では作業工程が増えるが、地盤変動や漏水対策としてよ
く用いられる。
【0062】さらに図19及び図20で示すような、特
開平9−132935号公報や特開平9−132936
号公報で知られている接続装置(いわゆるワンタッチ・
ジョイント)による接続で行う技術がある。これは、ワ
ンタッチ・ジョイントをプレキャストボックスカルバー
ト端面に埋め込んでおき、雌雄嵌合により連結する技術
である。
【0063】上記ワンタッチ・ジョイントによる接続で
行う技術を説明すると、雌型接続体65と雄型接続体7
2及び補強兼連結軸78の全体構成でプレキャストボッ
クスカルバートの接続装置を構成している。これを詳細
に説明すると、符号61は筒状雌型本体であり、前側部
に接続用内テーパー部62を形成しており、この筒状雌
型本体61の後部に連結用ネジ孔63を設けている。ま
た、上記接続用内テーパー部62の口縁部62aに断面
凹段形状となる内鍔状爪受段溝64を配設して、雌型接
続体65としている。
【0064】雄型接続体72は、筒状雄型本体66の前
側部に前記内テーパー部62にテーパー嵌合するテーパ
ー軸部67を形成し、さらに筒状雄型本体66の後部に
連結用ネジ孔68を設け、テーパー軸部67の周囲に穿
った1個以上(図示にあって3個)の爪孔69に、本体
内部66aに装着した弾性体70に下端を支持される1
個以上(図示にあって3個)の円柱形の係合爪71を突
設して形成されている。
【0065】本例の弾性体70としては、本体内部(筒
内)66aの前端に止めビス73によって係止する止め
リング74に、基端を固定した板バネ75から構成され
ており、板バネ75の先端に穿った案内長孔76に係合
爪71の下端を偏平連結部71aに差し込みワリピン7
7で係止する構成としている。なお符号78はプレキャ
ストボックスカルバートの長手方向の所定位置(例え
ば、四方箇所)に埋設貫通する製品長さをもつボルト軸
型の補強兼連結軸である。この補強兼連結軸78の両端
に前記雌型接続体65の連結用ネジ孔63と雄型接続体
72の連結用ネジ孔68が螺合するネジ部79,79が
設けられている。符号22はワリピン17と板バネ15
間に介在するパッキンで、セメントペーストの流入を防
ぐものである。
【0066】上記接続装置のプレキャストボックスカル
バート4への組み込みとしては、プレキャストボックス
カルバート4を製造する際のコンクリート打設時に、予
め組んだ一定の配筋(図示せず)の他に所定位置(例え
ば、図7に示すようなプレキャストボックスカルバート
4では、四方隅部の4箇所)に、両端に雌型接続体65
と雄型接続体72を取付けた補強兼連結軸78を組み込
み埋設する。この後、所定のセメント養生期間を経て型
枠(図示せず)を外せば接続装置付きプレキャストボッ
クスカルバート4が仕上がる。他方の雄型接続体72
は、プレキャストボックスカルバート4の成形時に一体
とするか、又は成形後に補強兼連結軸78のネジ部79
に螺合する着脱使用とする。
【0067】この接続作業に雄型接続体12を接続する
着脱使用では、常時はプレキャストボックスカルバート
4の端面に雄型接続体72のテーパー軸部77が突出状
態とならず、格納,搬送等の取扱いに便利となる。この
予め外した雄型接続体72は接続作業時に所定位置の補
強兼連結軸78に取付けて使用する。
【0068】例えば方形筐体のプレキャストボックスカ
ルバート4を順次接続しトンネル路を構築する場合、隣
接のプレキャストボックスカルバート4の両端面にそれ
ぞれ雌型接続体65と雄型接続体72を対向するよう設
置する。この状態で、雄型接続体72のテーパー軸部6
7を突出した一方のプレキャストボックスカルバート4
を他のプレキャストボックスカルバート4の端面側に移
動すれば、テーパー軸部67が対向する雌型接続体65
の接続用内テーパー部62に挿入され、このテーパー軸
部67の外周の3箇所に横突出した係合爪71が、先ず
接続用内テーパー部62の口縁部62aに接衝するが、
この係合爪71は前縁上隅に進入衝撃緩和と下降動(没
入)を容易とする案内傾斜面71bを切り欠いているた
め、該案内傾斜面71bに掛かる衝撃が下方への押圧力
に変換され、係合爪71は本体内部66aの板バネ75
の弾発に抗して内部66a側へ口縁部62aを通過する
まで一旦没入する。
【0069】この後、係合爪71が口縁部62aを経て
内テーパー部62の端となる内鍔状爪受段溝64に達す
ると、該係合爪71は板バネ75の弾発を受け元の突出
位置に戻り内鍔状爪受段溝64の溝面64aに係止する
と共に、テーパー軸部67は接続用内テーパー部62に
対しテーパー嵌合され、対向したプレキャストボックス
カルバート同士が接続される。
【0070】そして、プレキャストボックスカルバート
4の一端面に次段のプレキャストボックスカルバート4
の他端面を突き合わせれば、雌型接続体65と雄型接続
体72が自動的に接続される。上記のワンタッチ・ジョ
イントによる締結技術は、PC鋼材による緊張作業やボ
ルトナットの螺合作業を省略化し、かつ連結をより確実
に行いたい場合に好適である。
【0071】また、図21乃至図23は雄型接続体側の
係合爪を支持する弾性体を、ゴム又は常温硬化のウレタ
ンタール系軟質充填材となる弾性充填物を用いた接続装
置の他の実施例を示すものであり、図21は弾性体とし
て弾性充填物を用いた他の実施例を示す雌型接続体と雄
型接続体をテーパー嵌合した一部切り欠き側面図、図2
2は係合爪位置の断面図、図23は角柱形係合爪の説明
図で、(A)は側面図で、(B)は平面図である。
【0072】そして、この実施例では雄型接続体72の
係合爪71の形状を角柱形とした例を示すものである。
即ち、接続用内テーパー部62を形成した筒状雌型本体
61の後部に連結用ネジ孔63を穿ち、内テーパー部6
2の口縁部62aに内鍔状受段溝64を設けて雌型接続
体65を構成している。筒状雄型本体66ではテーパー
軸部67に穿つ爪孔を角形爪孔69′とし、この爪孔6
9′に角柱形係合爪71′を嵌合し、角柱形係合爪7
1′の下端を、雄型本体66の本体内部66aに充填す
る弾性体70となるゴム,ウレタンタール系軟質充填材
の弾性充填物83に埋め込み支持し、且つ角柱形係合爪
71′の末端にワリピン77を直交し係止とする。この
図示の角柱形係合爪71′は、テーパー軸部67の周囲
三方に配置した構成としている。
【0073】ここで、対向するプレキャストボックスカ
ルバート4,4の接続作業も基本的には前記実施例と同
じであり、一方のプレキャストボックスカルバート4の
端面に他のプレキャストボックスカルバート4の端面を
対向させ、この片側の雌型接続体65の内テーパー部6
2に他の片側の雄型接続体72のテーパー軸部67を挿
入し、このテーパー軸部67の周囲三方に突設する角柱
状係合爪71′が内鍔状受段溝64に突入し爪係止とな
って接続される。
【0074】このとき、角柱状係合爪71′は、支持部
材が弾性充填物83から構成されているため、この弾性
充填物83が少し潰れ状態となって角柱状係合爪71′
を爪孔69′内へ少し没入させ、角柱状係合爪71′が
内テーパー部62の口縁部62aを経て内鍔状受段溝6
4に達したら弾性充填物83の弾発で突出状態に戻り所
謂爪係止となる。また、この爪係止は内鍔状受段溝64
に対した角柱状係合爪71′が面接触となって臨むた
め、前記実施例の丸軸状係合爪71の点接触より大なる
係止を得ることができる。なお、角柱状係合爪71′を
配設するタイプは、雄型本体66に対する角形爪孔6
9′の穿設加工がしやすい樹脂製に適し、このとき雌型
本体61も樹脂製とする。
【0075】本例の充填工程は、流体キャスター30を
除去して、プレキャストボックスカルバート4と敷設面
との間に充填材23を用いて充填するものである。すな
わち、本例では流体キャスター30を配設や案内のため
に、基礎コンクリート1を凸面1aとして構成している
ので、図7で示すように、凸面1a上に、プレキャスト
ボックスカルバート4が据え付けられたときには、凸面
1aの両側には空間が生じるので、この部分に端部より
充填材23を充填することによって、プレキャストボッ
クスカルバート4を安定的に据え付けるものである。な
お充填材23としてはモルタル材、その他公知のものを
使用することが可能である。
【0076】充填材を充填する充填工においては、上記
のように両側端部から充填する以外に、図7、後述する
図9や図10で示すように、プレキャストボックスカル
バート4の底面側に貫通孔4aを所定個所に設けてお
き、この貫通孔4aから充填材を充填することができ
る。なお、図7及び図10の場合には、プレキャストボ
ックスカルバート4の両側下端部と、敷設面との間に、
枠4bによる枠付けを行なうようにして、充填材が所定
に充填されるように構成する。
【0077】図9及び図10は、縦引き移動施工に関し
て、必要に応じて基礎コンクリート1及びプレキャスト
ボックスカルバート4の本体を、変更した例を示すもの
である。例えば図9で示す例は、基礎コンクリート1を
凹形基礎とした例であり、図10で示す例は、基礎コン
クリート1は平面のままとして、下面が凸形をしたプレ
キャストボックスカルバート4を利用した例を示したも
のである。このように、基礎コンクリート1とプレキャ
ストボックスカルバート4との間で、流体キャスター3
0を配置可能とし、これにより基礎コンクリート1上を
浮上させて移動できるように構成する。
【0078】建込場所には専用の仮組台が設けられてい
るので、プレキャストボックスカルバート4の縦引き移
動中においても、次のプレキャストボックスカルバート
4を建込み、ブロック化する作業が可能であり、さら
に、上記据え付け位置における連結作業も可能であり、
作業効率が向上する。
【0079】図11は流体キャスター30にガイドロー
ラ17を設けた状態を示す部分説明図である。この例で
は、基礎コンクリート1上にガイドを形成し、このガイ
ドと、流体キャスター30に設けられたガイドローラ1
7によって、流体キャスター30の移動案内を行うよう
に、形成した例を示すものである。なお本例ではボルト
ナット18a,18b、案内プレート18cによってガ
イド18を構成している。案内プレート18cの高さ調
整は、案内プレート18cを支持するナット18b,1
8bの位置により調整することができる。またガイドロ
ーラ17は、流体キャスター30の側面に形成された二
股の支持部17aと、この二股の支持部17aに回転軸
17bを設け、この回転軸17bにローラ17cを回動
自在に配設したものである。
【0080】図12は流体キャスター30によりプレキ
ャストボックスカルバートを移動するときの角折部にお
ける移動の一例を示す説明図である。この例では、流体
キャスター30と基礎側との間で走行案内するもので、
本例では角折した部分において、図12(A)で示すよ
うな、折れ側の部分にテーパ上の凸状の突起案内19を
形成することにより、流体キャスター30に角折れ部が
あっても、施工することができる。
【0081】すなわち、プレキャストボックスカルバー
ト4の軌道面10のほぼ中央位置には、凸部1aが進行
方向に向かって形成されているが、角折れ部では、角折
れ部の手前の所定距離の位置からは、凸部1aを形成し
ないようにしている。そして、角折れ部から所定距離の
部分から再び凸部19aを形成する。このとき凸部19
aは、角折れする方向側の手前側面を幅方向が狭いテー
パとして形成する。また流体キャスター30には、図1
1で示すようなガイドローラ17を設けておく。なお図
示の例では基礎コンクリート1のほぼ中央に案内突起を
形成しているが、中央である必要はない。
【0082】このように構成すると、図12の(B)で
示すように、直進してきたブロック化されたプレキャス
トボックスカルバート4の右側前方は、抗の側壁に衝突
する手前で、左側の流体キャスター30のガイドローラ
が凸状の突起案内に接触して、流体キャスター30の方
向を変える。次に図12(C)のように、ブロック化さ
れたプレキャストボックスカルバート4の右側後方が抗
の側壁に衝突する前に、右側の流体キャスター30のガ
イドローラが凸状の案内突起19aに接触して、流体キ
ャスター30の方向を変える。
【0083】流体キャスター30は、わずかな力により
移動方向を変更するため、この左右の流体キャスター3
0が、案内突起に接触するたびに方向を変更するが、こ
の流体キャスター30の間での移動となり、ガイドロー
ラ17によりプレキャストボックスカルバート4の横振
れを防止し、図12(F)で示すように、スムーズに角
折れ部を通過することが可能となる。
【0084】上記実施例では、流体キャスター側にガイ
ドローラーを配設した例を示しているが、基礎側である
案内突起側にガイドローラを設けて、移動方向の案内を
するように構成することができるのはもちろんである。
また上記実施例では、基礎コンクリート1側に案内突起
を用いているが、例えば図9で示すような例では、基礎
コンクリート1を凹形基礎とすれば、この凹形の両端内
側で流体キャスター30を案内することができるので、
特別に案内突起を形成する必要がない。このときガイド
としては前記したように流体キャスター30側にガイド
ローラを形成したり、基礎側にガイドローラを形成する
こともできる。
【0085】図24は据付け工の他の実施例を示すもの
である。また本例のプレキャストボックスカルバート4
は中間を仕切って、仕切の両側に2つの空間を形成した
例を示すものである。すなわち、本例では、図24で示
すように、基礎コンクリート1を凹形に形成し、据え付
け位置に予めグラウトホース9を埋設しておき、このグ
ラウトホース9の一端を坑内11のプレキャストボック
スカルバート4の側部位置に解放し、他端を基礎コンク
リート1の凹内に解放するように構成しておく。そして
前記各実施例のいずれかの手段により、プレキャストボ
ックスカルバート4を据え付け位置に移動する。
【0086】そして所定の工程を経て、所定位置にプレ
キャストボックスカルバート4を配置する。そして充填
工程を行う。この充填工程は、前記実施例と同様に、流
体キャスター30を除去して、プレキャストボックスカ
ルバート4と敷設面との間に充填材23を用いて充填す
るものである。このとき本例では、グラウトホース9の
坑内11側から充填材を充填さるように構成している。
充填材としてはエアーモルタルを利用することが可能で
ある。
【0087】本例のように構成することにより、プレキ
ャストボックスカルバート4側に貫通孔等の加工をしな
くても、基礎コンクリート1の中央側に凹部が形成され
たものにも、充填材を充填することが可能となり、前記
各実施例との組み合わせ等により施工法の選択の自由度
を拡大することが可能となる。
【0088】本発明の実施態様は、請求項1乃至4いず
れか記載のプレキャストボックスカルバートの流体キャ
スターによる施工法は、基礎側にガイドローラが設けら
れ、流体キャスターに基礎側のガイドローラに案内され
て、プレキャストボックスカルバートの横振れを防止す
るように構成することが可能である。
【0089】本発明の実施態様は、請求項1乃至5いず
れか記載のプレキャストプレキャストボックスカルバー
トの流体キャスターによる施工法は、据え付け位置に予
めパイプ体を埋設しておき、据え付けられたプレキャス
トボックスカルバートと敷設面との間に、パイプ体から
充填材を充填する構成とすることも含ませることが可能
である。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プレキャストボックスカルバートを移動するときに、直
線部、曲線部、屈曲部のいずれでも、据え付け位置まで
移動させて施工することが可能となる。
【0091】また、移動時においては、プレキャストボ
ックスカルバートを1本から複数本をブロック化して一
度に移動することが可能である。そして移動中において
も、プレキャストボックスカルバート建込部において
は、複数本をブロック化することができる為、時間的な
施工ロスが低減され、施工効率を大幅に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る施工法のフローチャー
トである。
【図2】本発明の一実施例に係る施工法の概念図であ
る。
【図3】建込み後のプレキャストボックスカルバートを
回転体で支えた状態で流体キャスターを挿入した状態の
部分説明図である。
【図4】図3の後で、流体キャスターを稼働させた直後
の状態を示す部分説明図である。
【図5】流体キャスターを稼働させてプレキャストボッ
クスカルバートを浮上させた状態を示す部分説明図であ
る。
【図6】回転体及びガイドの配置状態を示す部分説明図
である。
【図7】プレキャストボックスカルバートの据え付け状
態を示す説明図である。
【図8】複数のプレキャストボックスカルバートをブロ
ック化した状態を示す説明図である。
【図9】流体キャスターと軌道面とプレキャストボック
スカルバートの他の構成を示す説明図である。
【図10】さらに他の流体キャスターと軌道面とプレキ
ャストボックスカルバートの構成を示す説明図である。
【図11】流体キャスターにガイドローラを設けた状態
を示す部分説明図である。
【図12】流体キャスターによりプレキャストボックス
カルバートを移動するときの角折部における移動の一例
を示す説明図である。
【図13】流体キャスターの一部切欠した説明図であ
る。
【図14】流体キャスターの動作説明図である。
【図15】流体キャスターの制御系の概略構成図であ
る。
【図16】連結(接続)工程の説明図である。
【図17】別の連結(接続)工程の説明図である。
【図18】さらに別の連結(接続)工程の説明図であ
る。
【図19】さらにまた別の連結(接続)工程の説明図で
ある。
【図20】接続装置の一部切り欠き側面図である。
【図21】弾性体として弾性充填物を用いた他の実施例
を示す雌型接続体と雄型接続体をテーパー嵌合した一部
切り欠き側面図である。
【図22】係合爪位置の断面図である。
【図23】角柱形係合爪の説明図で、(A)は側面図
で、(B)は平面図である。
【図24】据付け工の他の実施例を示すものである。
【符号の説明】
1 基礎コンクリート 1a 凸部 2 トタン板 3 コンクリートパネル 4 プレキャストボックスカルバート 4a 貫通孔 4b 枠 5 仮組台 6 回転体 6a 軸支部 6b 軸 6c ボルト 6d ローラ自体 7 案内ローラ 7a 支持部 7b ローラ自体 9 パイプ体(グラウトホース) 10 軌道面 11 坑内 16 PC鋼棒 17 ガイドローラ 17a 支持部 17b 回転軸 17c ローラ 18 ガイド 18a,18b ボルトナット 18c 案内プレート 19a 案内突起 21 貫通孔 22 連結棒 23 充填材 30 流体キャスター 31 キャリッジ 32 ドーナツ状の中空バッグ 33 制御バルブ部 34 流体貯まり部 35 配管ホース 37 ポンプ 41 突出円盤部 42 支持プレート板 44 流体取入口 45 流体流出口 46 流体取入口 51 一次圧力計と、 52 流量コントロール弁(例えば電磁弁等) 53 制御バルブ 54 二次圧力計 61 雌型本体 62 接続用内テーパ部 63 アンカー用ネジ孔 64 内鍔状爪受段部 65 雌型接続体 66 雄型本体 67 テーパー軸部 68 アンカー用ネジ部 69 爪孔 70 弾性体 71 係合爪 72 雄型接続体 74 止めリング 75 板バネ 78 アンカー部材 83 弾性充填物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正博 神奈川県平塚市見附町11番3号 (72)発明者 長尾 宗一 千葉県船橋市本中山6−14−1−107 (72)発明者 根本 俊秀 東京都新宿区歌舞伎町2丁目2番15号 住 建コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 飯田 耕一 東京都新宿区歌舞伎町2丁目2番15号 住 建コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 杉山 基也 東京都新宿区歌舞伎町2丁目2番15号 住 建コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 近藤 二郎 東京都新宿区歌舞伎町2丁目2番15号 住 建コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 志方 洋介 東京都港区赤坂四丁目9番9号 日本国土 開発株式会社内 (72)発明者 万代 陸八郎 東京都港区赤坂四丁目9番9号 日本国土 開発株式会社内 (72)発明者 河村 千之 東京都港区赤坂四丁目9番9号 日本国土 開発株式会社内 (72)発明者 内田 健一 東京都港区赤坂四丁目9番9号 日本国土 開発株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャストボックスカルバートの敷設
    位置まで円滑面とされた軌道面を形成する工程と、前記
    軌道面の上でプレキャストボックスカルバートの下面に
    流体キャスターを配設する工程と、該流体キャスターに
    よりプレキャストボックスカルバートを軌道面上で移動
    させる工程と、を含むことを特徴とするプレキャストボ
    ックスカルバートの流体キャスターによる施工法。
  2. 【請求項2】 プレキャストボックスカルバートを坑内
    に建込みする工程と、プレキャストボックスカルバート
    の敷設位置まで円滑面とされた軌道面を形成する工程
    と、前記軌道面の上で前記プレキャストボックスカルバ
    ートの下面に流体キャスターを配設する工程と、該流体
    キャスターによりプレキャストボックスカルバートを軌
    道面上で移動させる工程と、移動してきたプレキャスト
    ボックスカルバートと既に施工済のプレキャストボック
    スカルバートとを完全に連結する連結工程と、流体キャ
    スターを除去して、プレキャストボックスカルバートと
    配置面との間に充填材を用いて充填する工程と、を含む
    ことを特徴とするプレキャストボックスカルバートの流
    体キャスターによる施工法。
  3. 【請求項3】 プレキャストボックスカルバートを坑内
    に建込みする工程と、建込みされた複数のプレキャスト
    ボックスカルバートを連結手段によりブロック化する工
    程と、プレキャストボックスカルバートの敷設位置まで
    円滑面とされた軌道面を形成する工程と、前記軌道面の
    上で前記ブロック化したプレキャストボックスカルバー
    トの下面に流体キャスターを配設する工程と、該流体キ
    ャスターによりブロック化したプレキャストボックスカ
    ルバートを軌道面上で移動させる工程と、移動してきた
    ブロック化したプレキャストボックスカルバートと既に
    施工済のプレキャストボックスカルバートとを接合手段
    により接合する工程と、該接合後に施工済みプレキャス
    トボックスカルバートと連結する連結工程と、流体キャ
    スターを除去して、プレキャストボックスカルバートと
    基礎部分との間に充填材を用いて充填する工程と、を含
    むことを特徴とするプレキャストボックスカルバートの
    流体キャスターによる施工法。
  4. 【請求項4】 前記ブロック化する位置には、基礎側に
    回転体を複数配設し、該回転体の外側上方位置には案内
    ローラを配設し、坑内に建込みされたプレキャストボッ
    クスカルバートを複数の回転体で支持すると共に、該回
    転体と基礎面との間隙に流体キャスターを配設してなる
    ことを特徴とする請求項2または3記載のプレキャスト
    ボックスカルバートの流体キャスターによる施工法。
  5. 【請求項5】 前記流体キャスターにはガイドローラが
    設けられ、該ガイドローラは基礎側に案内されて、プレ
    キャストボックスカルバートの横振れを防止するように
    構成したことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載
    のプレキャストボックスカルバートの流体キャスターに
    よる施工法。
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