JPH11223419A - 空冷吸収器及びこれを用いた空冷吸収式冷凍装置 - Google Patents

空冷吸収器及びこれを用いた空冷吸収式冷凍装置

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JPH11223419A
JPH11223419A JP2794298A JP2794298A JPH11223419A JP H11223419 A JPH11223419 A JP H11223419A JP 2794298 A JP2794298 A JP 2794298A JP 2794298 A JP2794298 A JP 2794298A JP H11223419 A JPH11223419 A JP H11223419A
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JP
Japan
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air
cooled
heat transfer
peripheral surface
transfer tube
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JP2794298A
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English (en)
Inventor
Yuji Watabe
裕司 渡部
Kazuo Yonemoto
和生 米本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28BSTEAM OR VAPOUR CONDENSERS
    • F28B1/00Condensers in which the steam or vapour is separate from the cooling medium by walls, e.g. surface condenser
    • F28B1/06Condensers in which the steam or vapour is separate from the cooling medium by walls, e.g. surface condenser using air or other gas as the cooling medium

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収能力を維持しつつ伝熱管の傾斜配置を可
能とした空冷吸収器、及び該空冷吸収器を備えた空冷吸
収式冷凍装置を提供する。 【解決手段】 フィン4,4,・・を設けた伝熱管3を
斜め配置するとともに、該伝熱管3の内周面3dに、該
内周面3d側に導入される吸収溶液を該内周面3dの傾
斜方向下側に位置する下側内周面3d1側から傾斜方向
上側に位置する上側内周面3d2側へ誘導する液誘導手
段10を設ける。かかる構成とすることで、伝熱管3内
に導入される吸収溶液は、該液誘導手段10によって下
側内周面3d1側から順次上側内周面3d2側へ誘導さ
れ、該内周面3dの全周へ可及的に拡散される。この結
果、伝熱管3が傾斜配置されているにも拘わらず、吸収
溶液は伝熱管3の内周面3dの略全周を伝って流下し、
該伝熱管3内における吸収溶液の冷却面積が拡大される
と同時に、その表面積も拡大され、これらの相乗効果と
して、高い吸収能力が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空冷吸収器及び
これを用いた空冷吸収式冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空冷吸収式冷凍装置に用いられる
空冷吸収器は、例えば特開平1−181045号公報に
開示される如く、直管でなる伝熱管の外周面にフィンを
備えて構成され、且つこの伝熱管を鉛直方向に向けた直
立配置とし、この直立配置された伝熱管内にその上端側
から吸収溶液を導入し、該伝熱管の内周面を伝って流下
する吸収溶液に冷媒蒸気を吸収させるように構成されて
いる。
【0003】ところで、近年、空冷吸収式冷凍装置のコ
ンパクト化の要請が強く、これを受けて、該空冷吸収式
冷凍装置の構成部材である空冷吸収器においてもそのコ
ンパクト化が要請されている。そして、かかる空冷吸収
器のコンパクト化を図る一つの手段として、従来の如く
上記伝熱管を直立配置とするのに代えて、図6に示すよ
うに、該伝熱管を斜め配置することが試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、直立配置す
ることを前提としていた従来構造の空冷吸収器における
伝熱管を、図6に示すように、そのままこれを傾斜させ
て配置すると次のような問題が生じることになる。
【0005】即ち、従来の伝熱管は、上述のように、こ
れを直立配置することを前提としていたため、その内周
面を平滑面とするのが通例であった。このため、図6に
示すように、その内周面30dを平滑面とした従来構造
の伝熱管30を、そのまま傾斜させて配置し、且つその
内部にその上端部30a側から吸収溶液Lを導入する
と、導入された吸収溶液Lは重力の影響を受けて、図示
するように、傾斜方向下側に位置する下側内周面30d
1側に偏って流れ、傾斜方向上側に位置する上側内周面
30d2側にはほとんど流れないことになる。このた
め、伝熱管30内における吸収溶液Lの空冷面積の減少
と冷媒蒸気との接触面積の減少とによって、該吸収溶液
Lへの冷媒蒸気の吸収作用が大きく損なわれ、結果的
に、空冷吸収器29の吸収能力が低下し、伝熱管30の
傾斜配置による空冷吸収器29の形態のコンパクト化が
無意味となるものである。
【0006】尚、図6において符号31は、伝熱管30
の外周面30cに設けたフィンである。
【0007】そこで本願発明は、吸収能力を維持しつつ
伝熱管の傾斜配置を可能とした空冷吸収器、及び該空冷
吸収器を備えた空冷吸収式冷凍装置を提供せんとしてな
されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明では、外周面3cに空冷
用のフィン4,4,・・を設けた伝熱管3を備え、該伝
熱管3の内周面3dに沿って流下する吸収溶液に冷媒蒸
気を吸収させるようにした空冷吸収器において、上記伝
熱管3をその軸心を鉛直線に対して所定の傾斜角をもた
せた状態で斜め配置するとともに、該伝熱管3の内周面
3dに、該内周面3d側に導入される上記吸収溶液を該
内周面3dの傾斜方向下側に位置する下側内周面3d1
側から傾斜方向上側に位置する上側内周面3d2側へ誘
導する液誘導手段10を設けたことを特徴としている。
【0010】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる空冷吸収器において、上記液誘導手段10を、上
記伝熱管3の上記下側内周面3d1側から上側内周面3
2に向けて下降傾斜して周回する複数本の環状溝1
1,11,・・で構成したことを特徴としている。
【0011】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる空冷吸収器において、上記液誘導手段10を、上
記伝熱管3の上記下側内周面3d1側から上側内周面3
2に向けて下降傾斜して周回する複数本の環状溝1
1,11,・・と、該各環状溝11,11,・・相互間
を上下方向に連続させる複数本の縦溝12,12,・・
とで構成したことを特徴としている。
【0012】本願の第4の発明では、上記第1の発明に
かかる空冷吸収器において、上記液誘導手段10を、上
記伝熱管3の上端部3a側から下端部3b側に向けて旋
回下降する複数本の螺旋溝13,13,・・・で構成し
たことを特徴としている。
【0013】本願の第5の発明では、上記第1、第2、
第3又は第4の発明にかかる空冷吸収器において、上記
伝熱管3を電縫管で構成したことを特徴としている。
【0014】本願の第6の発明にかかる空冷吸収式冷凍
装置では、上記第1、第2、第3、第4及び第5の発明
にかかる空冷吸収器を備えて構成されていることを特徴
としている。
【0015】本願の第7の発明では、上記第6の発明に
かかる空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷吸収器2
を冬季に空冷蒸発器として利用してヒートポンプ運転を
行うことを特徴としている。
【0016】本願の第8の発明では、上記第6又は第7
の発明にかかる空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷
吸収器2を複数基備え、且つこれら各空冷吸収器2,
2,・・を、隣接する一対の空冷吸収器2,2によって
略V状形態をもつ空冷吸収器ユニット1A〜1Fを構成
する如く順次配置したことを特徴としている。
【0017】本願の第9の発明では、上記第8の発明に
かかる空冷吸収式冷凍装置において、上記各空冷吸収器
ユニット1A〜1Fのそれぞれに単一のファン7を備
え、該各空冷吸収器ユニット1A〜1Fを構成する一対
の空冷吸収器2,2が上記ファン7を共用し得る構成と
したことを特徴としている。
【0018】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0019】本願の第1の発明にかかる空冷吸収器
は、外周面3cに空冷用のフィン4,4,・・を設けた
伝熱管3を備え、該伝熱管3の内周面3dに沿って流下
する吸収溶液に冷媒蒸気を吸収させるようにした空冷吸
収器において、上記伝熱管3をその軸心を鉛直線に対し
て所定の傾斜角をもたせた状態で斜め配置するととも
に、該伝熱管3の内周面3dに、該内周面3d側に導入
される上記吸収溶液を該内周面3dの傾斜方向下側に位
置する下側内周面3d1側から傾斜方向上側に位置する
上側内周面3d2側へ誘導する液誘導手段10を設けて
いる。
【0020】従って、傾斜配置された上記空冷吸収器2
の上記伝熱管3内にその上端部3a側から吸収溶液が導
入される場合、この導入される吸収溶液は、重力の影響
を受けて、該伝熱管3の内周面3dのうち、傾斜方向下
側に位置する下側内周面3d1側に偏って流れようとす
るが、該内周面3dには上記液誘導手段10が設けられ
ているので、該下側内周面3d1側に偏って流れようと
する吸収溶液は、該液誘導手段10によって上記下側内
周面3d1側から順次上記上側内周面3d2側へ誘導さ
れ、該内周面3dの全周へ可及的に拡散されることにな
る。このため、上記伝熱管3が傾斜配置されているにも
拘わらず、上記吸収溶液は上記伝熱管3の内周面3dの
略全周を伝って流下することとなり、その結果、該伝熱
管3内における吸収溶液の冷却面積(即ち、伝熱管3の
内周面3dとの接触面積)が拡大されると同時に、その
表面積(即ち、冷媒蒸気との接触面積)も拡大され、こ
れらの相乗効果として、高い吸収能力が確保されるもの
である。そして、このように上記伝熱管3を傾斜配置し
たにも拘わらず空冷吸収器2の吸収能力を高く維持する
ことができることで、該伝熱管3を傾斜配置することに
よる利点、即ち、空冷吸収器2の形態のコンパクト化、
を最大限活用することができるものである。
【0021】この場合、例えば本願の第2の発明にかか
る空冷吸収器のように、上記液誘導手段10を、上記伝
熱管3の上記下側内周面3d1側から上側内周面3d2
向けて下降傾斜して周回する複数本の環状溝11,1
1,・・で構成すると、比較的加工の容易な環状溝1
1,11,・・を設けるという簡単な構成によって、上
記伝熱管3を傾斜配置したことに起因する吸収溶液の偏
流を可及的に防止することができ、空冷吸収器2のコン
パクト化と高吸収能力化に加えて、コストの低廉化が図
れることになる。
【0022】また、本願の第3の発明にかかる空冷吸収
器のように、上記液誘導手段10を、上記伝熱管3の上
記下側内周面3d1側から上側内周面3d2に向けて下降
傾斜して周回する複数本の環状溝11,11,・・と、
該各環状溝11,11,・・相互間を上下方向に連続さ
せる複数本の縦溝12,12,・・とで構成すると、該
各縦溝12,12,・・による吸収溶液の下方への誘導
作用により、例えば上記環状溝11,11,・・のみで
上記液誘導手段10を構成する場合よりも、上記吸収溶
液の伝熱管内周面3dの全周への拡散作用がさらに高め
られ、より一層の高吸収能力化が可能となるものであ
る。
【0023】さらに、本願の第4の発明にかかる空冷吸
収器のように、上記液誘導手段10を、上記伝熱管3の
上端部3a側から下端部3b側に向けて旋回下降する複
数本の螺旋溝13,13,・・・で構成した場合には、
該螺旋溝13,13,・・・に誘導される吸収溶液が旋
回流となって流下することから、該吸収溶液の伝熱管内
周面3dの全周への拡散作用がさらに高められ、より一
層の高吸収能力化が可能となるものである。
【0024】本願の第5の発明にかかる空冷吸収器に
よれば、上記伝熱管3を電縫管で構成するようにしてい
るので、電縫溶接加工前の略平板状素材の表面に液誘導
手段10を構成する適宜の溝加工を行い、しかる後、こ
れを丸めて電縫溶接加工を施して伝熱管3とすること
で、該伝熱管3の内周面3dに上記液誘導手段10を容
易に形成することができ、例えば引抜管の内周面に事後
的に溝加工を施して上記液誘導手段10を形成する場合
に比して、その製造が容易且つ簡単であり、それだけ伝
熱管3の製造コストの低減、延いては空冷吸収器2の製
造コストの低減が図れることになる。
【0025】本願の第6の発明にかかる空冷吸収式冷
凍装置によれば、上記第1、第2、第3、第4及び第5
の発明にかかる空冷吸収器2を備えて構成されているの
で、該空冷吸収器2が、その伝熱管3を傾斜配置してそ
の形態のコンパクト化を図っているとともに、該伝熱管
3の内周面3dに上記液誘導手段10を設けることで吸
収能力の向上を図っていることから、冷凍能力の向上と
形態のコンパクト化との両立を可能とした空冷吸収式冷
凍装置を提供することができるものである。
【0026】本願の第7の発明にかかる空冷吸収式冷
凍装置によれば、上記空冷吸収器2を冬季に空冷蒸発器
として利用してヒートポンプ運転を行うようにしている
ので、冬季には上記空冷吸収器2を構成する上記伝熱管
3の外周面3cに設けられた上記フィン4,4,・・に
は、蒸発熱によって着霜を生じる恐れがあり、従って、
除霜運転によりこの着霜を融解させてこれを排水する必
要がある。この場合、上記伝熱管3が傾斜配置されてい
ることで、該伝熱管3の外周面3cに設けられた上記フ
ィン4,4,・・もその平面方向を水平面に対して傾斜
させた状態で配置されることになる。この結果、該各フ
ィン4,4,・・の表面に付着した融解水は、重力作用
によって該各フィン4,4,・・の表面から容易に流下
排水され、着水による蒸発能力の低下、あるいは残留着
水の凍結及び成長による冷却性の低下が可及的に防止さ
れ、それだけ上記空冷吸収器2が空冷蒸発器として高い
蒸発能力をもつことになる。
【0027】本願の第8の発明にかかる空冷吸収式冷
凍装置によれば、上記空冷吸収器2を複数基備え、且つ
これら各空冷吸収器2,2,・・を、隣接する一対の空
冷吸収器2,2によって略V状形態をもつ空冷吸収器ユ
ニット1A〜1Fを構成する如く順次配置するようにし
ているので、大きな吸収能力の確保を、よりコンパクト
な形態で実現でき、冷凍能力と形態のコンパクト化との
両立を可能とした空冷吸収式冷凍装置を提供することが
できるものである。
【0028】本願の第9の発明にかかる空冷吸収式冷
凍装置によれば、上記各空冷吸収器ユニット1A〜1F
のそれぞれに単一のファン7を備え、該各空冷吸収器ユ
ニット1A〜1Fを構成する一対の空冷吸収器2,2が
上記ファン7を共用するようにしているので、例えば各
空冷吸収器2,2,・・のそれぞれに専用のファン7を
備える構成とする場合に比してファン7の設置個数が少
なくなり、その結果、部品点数の減少による低コスト
化、あるいは構造の簡略化による形態のコンパクト化が
容易に図れるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる空冷吸収
器及びこれを用いた空冷吸収式冷凍装置を好適な実施形
態に基づいて具体的に説明する。
【0030】図1及び図2には、空冷吸収式冷凍装置に
おける空冷吸収器部分を示しており、同各図において符
号1A〜1Fは空冷吸収器ユニットである。
【0031】上記空冷吸収器ユニット1A〜1Fは、そ
の一つの空冷吸収器ユニット1Aを例にとってその構造
を説明すると次の通りである。
【0032】上記空冷吸収器ユニット1Aは、図1及び
図2に示すように、同一構造をもつ一対の空冷吸収器
2,2で構成されている。この空冷吸収器2は、直管状
の伝熱管3と、該伝熱管3の外周面3c上にその軸方向
に所定間隔で取り付けられた複数枚の板状のフィン4,
4,・・とで構成されている。そして、この一対の空冷
吸収器2,2は、これら両者で略V字状の形態を呈する
如く相互に逆方向に所定角度づつ傾斜させて配置され、
且つ該各空冷吸収器2,2の上端部にはそれぞれ上部ヘ
ッダー5,5が接続される一方、該各空冷吸収器2,2
の下端部は共通の下部ヘッダー6にそれぞれ接続されて
いる。また、この一対の空冷吸収器2,2の上方位置に
は、該各空冷吸収器2,2に共用される単一のファン7
が設けられている。この一対の空冷吸収器2,2と上記
ファン7とで空冷吸収器ユニット1Aが構成される。
【0033】この空冷吸収器ユニット1Aにおいては、
上記ファン7が運転されると、その吸込作用により冷却
風が、上記一対の空冷吸収器2,2の下面側から上面側
に向けて流通され、この冷却風によって上記一対の空冷
吸収器2,2が冷却作用を受ける。
【0034】一方、上記各空冷吸収器2,2の各伝熱管
3,3には、再生器(図示省略)から供給される吸収溶
液(濃溶液)が上記上部ヘッダー5,5を介してその上
端部3a側から導入されるとともに、空冷蒸発器(図示
省略)からは冷媒蒸気が導入され、該各伝熱管3,3内
を流下する上記吸収溶液に上記冷媒蒸気が順次吸収さ
れ、該冷媒蒸気を吸収した吸収溶液(希溶液)は上記下
部ヘッダー6を介して再生器へ還流される。そして、こ
の吸収溶液への冷媒蒸気の吸収に伴って発生する吸収熱
は、上記冷却風によって放熱される。
【0035】上記空冷吸収器ユニット1Aの如く構成さ
れた複数の空冷吸収器ユニット1A〜1Fを順次横方向
に併置することで、所要の吸収能力をもった空冷吸収式
冷凍装置が構成されるものである。
【0036】ところで、このように上記伝熱管3を傾斜
させた状態で設置される空冷吸収器2においては、該伝
熱管3内に吸収溶液が導入され且つこれが上記伝熱管3
内をその上端部3a側から下端部3b側へ流下する間に
該吸収溶液に冷媒蒸気が吸収されるとき、該伝熱管3が
その内周面3dを平滑面とした従来構造を備えている場
合には、該伝熱管3の傾斜配置に伴う重力の影響を受け
て上記吸収溶液が該伝熱管3の内周面3d内を偏って流
れ、上記吸収溶液への冷媒蒸気の吸収能力、及びこの吸
収作用を促進させるための吸収溶液に対する上記冷却風
の冷却能力が共に低下し、延いては上記空冷吸収式冷凍
装置の冷凍能力の低下を招来し、結果的に上記空冷吸収
器2を傾斜配置することによる装置のコンパクト化とい
う利点が無意味となることは既述の通りである。
【0037】そこで、この空冷吸収式冷凍装置において
は、上記空冷吸収器2の伝熱管3の構造に工夫を凝らす
ことで、該伝熱管3を傾斜配置することによる装置のコ
ンパクト化を、上記空冷吸収器2における吸収能力を損
ねることなく達成し得るようにしている。以下、この空
冷吸収器2における上記伝熱管3の構造をいくつかの好
適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0038】第1の実施形態 第1の実施形態は、図3に示すように、上記伝熱管3の
内周面3dに、該伝熱管3の軸方向に所定間隔で複数の
環状溝11,11,・・を形成し、該各環状溝11,1
1,・・で液誘導手段10を構成したものである。この
場合、この各環状溝11,11,・・は、上記伝熱管3
を傾斜配置した状態において、傾斜方向下側に位置する
下側内周面3d1から傾斜方向上側に位置する上側内周
面3d2に向けて、水平線Sに対して所定の傾斜角αを
もって下降傾斜するように、その形成方向が設定されて
いる。
【0039】尚、この伝熱管3は、電縫管で構成され、
電縫溶接加工前の平板状形態をもつ素材の表面に、例え
ばローレット加工等によって上記環状溝11の原型とな
る曲線溝を形成し、しかる後、該素材を管状にフォーミ
ングしながら端縁同士を抵抗溶接により接合することで
得られる。従って、電縫溶接加工の完了時点(即ち、電
縫管の成形完了時点)において、その内周面3dに上記
環状溝11,11,・・が既に形成されていることにな
る。このように、伝熱管3を電縫管で構成することで、
例えば該伝熱管3を引抜管で構成し、その内周面に事後
的に溝加工を施して上記環状溝11,11,・・を形成
する場合に比して、その製造が容易且つ簡単であり、そ
れだけ上記伝熱管3の製造コストの低減、延いては上記
空冷吸収器2の製造コストの低減が図れることになる。
【0040】このように、その内周面3dに環状溝1
1,11,・・を形成した上記伝熱管3を備えた空冷吸
収器2においては、図3に矢印Lで示すように、傾斜配
置された上記伝熱管3内にその上端部3a側から吸収溶
液Lが導入されると、この吸収溶液Lは、重力の影響を
受けて、該伝熱管3の内周面3dのうち、傾斜方向下側
に位置する下側内周面3d1側に偏って流れようとする
のが自然である。しかし、この実施形態のものにおいて
は、上記内周面3dに上記環状溝11,11,・・が設
けられているので、該下側内周面3d1側に偏って流れ
ようとする吸収溶液Lは、同図に矢印流線で示すよう
に、該環状溝11,11,・・によって上記下側内周面
3d1側から順次上記上側内周面3d2側へ誘導され、該
内周面3dの全周の広い範囲に可及的に拡散されること
になる。
【0041】このため、上記伝熱管3が傾斜配置されて
いるにも拘わらず、上記吸収溶液Lは、上記伝熱管3の
内周面3dの略全周を伝って且つこれを濡らせながら流
下することになる。かかる吸収溶液Lの上記伝熱管3の
内周面3dの全周への拡散の結果、該伝熱管3内におけ
る吸収溶液Lの冷却面積(即ち、伝熱管3の内周面3d
との接触面積)が拡大されると同時に、その表面積(即
ち、冷媒蒸気との接触面積)も拡大され、これらの相乗
効果として、上記吸収溶液Lへの冷媒蒸気の吸収作用が
促進され、より高い吸収能力が確保されるものである。
【0042】また、このように上記伝熱管3を傾斜配置
したにも拘わらず上記空冷吸収器2の吸収能力を高く維
持することができることから、該伝熱管3を傾斜配置す
ることによる利点、即ち、該空冷吸収器2の形態のコン
パクト化という利点を最大限発揮させることができるも
のである。
【0043】第2の実施形態 第2の実施形態は、図4に示すように、上記伝熱管3の
内周面3dに、上記第1の実施形態のものと同様の構造
をもつ複数の環状溝11,11,・・を該伝熱管3の軸
方向に所定間隔で形成するとともに、該各各環状溝1
1,11,・・相互間に上下方向に延びる多数の縦溝1
2,12,・・を形成し、該各縦溝12,12,・・に
よって上記各環状溝11,11,・・を上下方向に順次
接続させたものであり、この環状溝11,11,・・と
縦溝12,12,・・とで液誘導手段10を構成してい
る。
【0044】尚、この場合、上記各環状溝11,11,
・・は、上記伝熱管3を傾斜配置した状態において、傾
斜方向下側に位置する下側内周面3d1から傾斜方向上
側に位置する上側内周面3d2に向けて、水平線Sに対
して所定の傾斜角αをもって下降傾斜するように、その
形成方向が設定されている。また、この伝熱管3は、上
記第1の実施形態と同様に、電縫管で構成されている。
【0045】このように、上記伝熱管3の内周面3d
に、環状溝11,11,・・と縦溝12,12,・・と
を形成することで、同図に矢印流線で示すように、該各
環状溝11,11,・・に誘導されて上記下側内周面3
1側から上側内周面3d2側に拡散される吸収溶液L
が、さらに上記各縦溝12,12,・・に誘導されて上
段側の環状溝11から下段側の環状溝11へ順次流下す
ることから、上記吸収溶液の伝熱管内周面3dの全周へ
の拡散作用が、例えば上記第1の実施形態のように上記
環状溝11,11,・・のみを設けた場合よりもさらに
高められ、より一層の高吸収能力化が可能となるもので
ある。
【0046】尚、上記以外の作用効果は、上記第1の実
施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態にお
ける該当説明を援用することとし、ここでの説明は省略
する 。 第3の実施形態 第3の実施形態は、図5に示すように、上記伝熱管3の
内周面3dに、該伝熱管3の上端部3aから下端部3b
に向けて旋回下降する複数本の螺旋溝13,13,・・
・を、該伝熱管3の軸方向に所定間隔で順次形成してこ
れを液誘導手段10としたものである。
【0047】尚、上記各螺旋溝13,13,・・・は、
上記伝熱管3を傾斜配置した状態において、傾斜方向下
側に位置する下側内周面3d1から傾斜方向上側に位置
する上側内周面3d2に向けて、水平線Sに対して所定
の傾斜角αをもって下降傾斜するように、その形成方向
が設定されている。また、この伝熱管3は、上記第1及
び第2の実施形態と同様に、電縫管で構成されている。
【0048】このように、その内周面3dに上記螺旋溝
13,13,・・・を形成した上記伝熱管3を備えた空
冷吸収器2においては、図5に矢印Lで示すように、傾
斜配置された上記伝熱管3内にその上端部3a側から吸
収溶液Lが導入されると、この吸収溶液Lは、重力の影
響を受けて、該伝熱管3の内周面3dのうち、傾斜方向
下側に位置する下側内周面3d1側に偏って流れようと
するのが自然である。しかし、この実施形態のものにお
いては、上記内周面3dに上記螺旋溝13,13,・・
・が設けられているので、該下側内周面3d1側に偏っ
て流れようとする吸収溶液Lは、同図に矢印流線で示す
ように、該各螺旋溝13,13,・・・に誘導されて、
上記下側内周面3d1と上側内周面3d2の間において旋
回しながら次第に流下し、該内周面3dの全周の広い範
囲に可及的に拡散されることになる。この結果、上記伝
熱管3が傾斜配置されているにも拘わらず、上記吸収溶
液Lの上記伝熱管内周面3dの全周への拡散により、該
伝熱管3内における吸収溶液Lの冷却面積(即ち、伝熱
管3の内周面3dとの接触面積)が拡大されると同時
に、その表面積(即ち、冷媒蒸気との接触面積)も拡大
され、これらの相乗効果として、上記吸収溶液Lへの冷
媒蒸気の吸収作用が促進され、より高い吸収能力が確保
されるものである。
【0049】ところで、上記各実施形態の如く構成され
た伝熱管3を備えた空冷吸収器2を、上述の如く2基を
一組として一つの空冷吸収器ユニットを構成するととも
に、この空冷吸収器ユニットを複数基併置することで、
図1及び図2に示すような所要の吸収能力をもつ空冷吸
収式冷凍装置を構成することで、該空冷吸収式冷凍装置
そのものとして次のような特有の利点が得られる。
【0050】即ち、上記各空冷吸収器ユニット1A〜1
Fを構成する上記空冷吸収器2が、その伝熱管3を傾斜
配置してその形態のコンパクト化を可能としているとと
もに、該伝熱管3の内周面3dに上記環状溝11,1
1,・・、縦溝12,12,・・あるいは螺旋溝13,
13,・・・により構成される上記液誘導手段10を設
けることで吸収能力の向上を図っていることから、かか
る空冷吸収器2を用いて構成された空冷吸収式冷凍装置
においては、冷凍能力の向上と形態のコンパクト化との
両立が可能となるなるものである。
【0051】また、上記空冷吸収式冷凍装置をヒートポ
ンプ運転を行う空気調和装置として利用し、且つ上記空
冷吸収器2を冬季に空冷蒸発器として利用するものにあ
っては、良好な暖房性能を得ることが可能となる。即
ち、冬季には上記空冷吸収器2を構成する上記伝熱管3
の外周面3cに設けられた上記フィン4,4,・・に
は、蒸発熱によって着霜を生じる恐れがあり、従って、
除霜運転によりこの着霜を融解させてこれを排水する必
要がある。この場合、上記伝熱管3が傾斜配置されてい
ることで、該伝熱管3の外周面3cに設けられた上記フ
ィン4,4,・・もその平面方向を水平面に対して傾斜
させた状態で配置されることになる。この結果、該各フ
ィン4,4,・・の表面に付着した融解水は、重力作用
によって該各フィン4,4,・・の表面から容易に流下
排水され、着水による蒸発能力の低下、あるいは残留着
水の凍結及び成長による冷却性の低下が可及的に防止さ
れ、それだけ上記空冷吸収器2が空冷蒸発器として高い
蒸発能力をもつことになり、延いては良好な暖房性能が
確保されるものである。
【0052】また、複数の空冷吸収器2,2,・・を一
対づつ組み合わせて略V字状形態をもつ一つの空冷吸収
器ユニットを構成するとともに、この空冷吸収器ユニッ
トを適数個併置して所要吸収能力を確保するようにして
いるので、大きな吸収能力の確保を、よりコンパクト化
な形態で実現でき、冷凍能力と形態のコンパクト化との
両立を可能とした空冷吸収式冷凍装置を提供することが
できることになる。
【0053】さらに、上記各空冷吸収器ユニット1A〜
1Fのそれぞれに単一のファン7を備え、該各空冷吸収
器ユニット1A〜1Fを構成する一対の空冷吸収器2,
2が上記ファン7を共用するようにしているので、例え
ば各空冷吸収器2,2,・・のそれぞれに専用のファン
7を備える構成とする場合に比してファン7の設置個数
が少なくなり、その結果、部品点数の減少による低コス
ト化、あるいは構造の簡略化による形態のコンパクト化
が容易に図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる空冷吸収式冷凍装置の空冷吸
収器部分を示す平面図である。
【図2】図1のII−II要部拡大断面図である。
【図3】本願発明の第1の実施形態にかかる空冷吸収器
の要部断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態にかかる空冷吸収器
の要部断面図である。
【図5】本願発明の第3の実施形態にかかる空冷吸収器
の要部断面図である。
【図6】従来の空冷吸収器の要部断面図である。
【符号の説明】
1A〜1Fは空冷吸収器ユニット、2は空冷吸収器、3
は伝熱管、4はフィン、5は上部ヘッダー、6は下部ヘ
ッダー、7はファン、10は液誘導手段、11は環状
溝、12は縦溝、13は螺旋溝、Lは吸収溶液、Sは水
平線である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面(3c)に空冷用のフィン
    (4),(4),・・を設けた伝熱管(3)を備え、該
    伝熱管(3)の内周面(3d)に沿って流下する吸収溶
    液に冷媒蒸気を吸収させるようにした空冷吸収器であっ
    て、 上記伝熱管(3)がその軸心を鉛直線に対して所定の傾
    斜角をもたせた状態で斜め配置されるとともに、該伝熱
    管(3)の内周面(3d)には、該内周面(3d)側に
    導入される上記吸収溶液を該内周面(3d)の傾斜方向
    下側に位置する下側内周面(3d1)側から傾斜方向上
    側に位置する上側内周面(3d2)側へ誘導する液誘導
    手段(10)が設けられていることを特徴とする空冷吸
    収器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記液誘導手段(10)が、上記伝熱管(3)の上記下
    側内周面(3d1)側から上側内周面(3d2)に向けて
    下降傾斜して周回する複数本の環状溝(11),(1
    1),・・であることを特徴とする空冷吸収器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記液誘導手段(10)が、上記伝熱管(3)の上記下
    側内周面(3d1)側から上側内周面(3d2)に向けて
    下降傾斜して周回する複数本の環状溝(11),(1
    1),・・と、該各環状溝(11),(11),・・相
    互間を上下方向に連続させる複数本の縦溝(12),
    (12),・・とで構成されていることを特徴とする空
    冷吸収器。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記液誘導手段(10)が、上記伝熱管(3)の上端部
    (3a)側から下端部(3b)側に向けて旋回下降する
    複数本の螺旋溝(13),(13),・・・で構成され
    ていることを特徴とする空冷吸収器。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、 上記伝熱管(3)が電縫管で構成されていることを特徴
    とする空冷吸収器。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5に記載の空
    冷吸収器(2)を備えて構成されていることを特徴とす
    る空冷吸収式冷凍装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記空冷吸収器(2)を冬季に空冷蒸発器として利用し
    てヒートポンプ運転を行うことを特徴とする空冷吸収式
    冷凍装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、 上記空冷吸収器(2)が複数基備えられ、且つこれら各
    空冷吸収器(2),(2),・・が、隣接する一対の空
    冷吸収器(2),(2)によって略V状形態をもつ空冷
    吸収器ユニット(1A)〜(1F)を構成する如く順次
    配置されていることを特徴とする空冷吸収式冷凍装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記各空冷吸収器ユニット(1A)〜(1F)のそれぞ
    れに単一のファン(7)が備えられ、該各空冷吸収器ユ
    ニット(1A)〜(1F)を構成する一対の空冷吸収器
    (2),(2)が上記ファン(7)を共用し得る構成と
    されていることを特徴とする空冷吸収式冷凍装置。
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