JPH11223980A - 導電性ローラーの製造方法 - Google Patents

導電性ローラーの製造方法

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JPH11223980A
JPH11223980A JP2744998A JP2744998A JPH11223980A JP H11223980 A JPH11223980 A JP H11223980A JP 2744998 A JP2744998 A JP 2744998A JP 2744998 A JP2744998 A JP 2744998A JP H11223980 A JPH11223980 A JP H11223980A
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JP
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conductive
cylindrical mold
roller
mold
conductive roller
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JP2744998A
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Inventor
Hiroshi Mayuzumi
博志 黛
Nobutoshi Hayashi
信俊 林
Atsushi Murata
淳 村田
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型剤による接着不良がなく、脱型時おける
破損がなく、内外層の肉厚が一定で、基層とチューブ内
面間でエアー溜りがなく、基層とチューブ内面間の接着
強度が均一な導電性ゴムローラーの製造方法の提供。 【解決手段】 円筒金型、該円筒金型内に挿入される芯
金、該芯金と円筒金型とを同軸上に固定する上部金型お
よび下部金型、および該下部金型に設けられ芯金と円筒
金型との間に2個以上の活性水素を含有するエーテル系
ポリオールと2個以上のイソシアネート基を含有する化
合物と発泡剤とを含む混合物である液状ゴムを注入する
注入口を具備し、前記円筒金型内に挿入した液状ゴムを
発泡・膨張させる導電性ローラーの製造方法において、
該円筒金型内壁にウレタン樹脂と硬化剤を含有する導電
性チューブを添装することを特徴とする導電性ローラー
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真装置におけ
る帯電ローラー、転写ローラー、現像ローラー等に使用
される導電性ローラーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、図3に示す画像形成装置を例に
して説明する。本例の画像形成装置は転写式の電子写真
装置である。1は、像担持体としての回転ドラム型の電
子写真感光体であり、矢示の時計方向に所定の周速度
(プロセススピード)をもって回転駆動される。2は、
帯電部材としての帯電ローラーであり、所定の押圧力を
もって感光体の面に圧接させてあり、本例装置の場合は
感光体の回転に従動して回転する。この帯電ローラー2
に対して、不図示の帯電バイアス印加回路によって所定
の帯電バイアスが印加されて、回転感光体の周面が所定
の極性・電位に一次帯電処理される。
【0003】その回転感光体の一次帯電処理面に対して
不図示の露光装置により目的の画像情報が露光L(スリ
ット露光・走査露光等)されて回転感光体の面に目的の
画像情報に対応した静電潜像が形成される。その形成静
電潜像が本例装置の場合は、非磁性一成分現像方式の現
像装置3によりトナー画像として現像される。4は、現
像ローラー、5はこの現像ローラーに対するトナー塗布
ローラーである。現像ローラー4には不図示の現像バイ
アス印加回路によって所定の現像バイアスが印加され
る。
【0004】一方、給紙カセット6から給紙ローラー7
により記録材としての転写材Pが1枚宛繰り出されて搬
送ローラー8・レジストローラー9を経て、感光体とこ
れに所定の押圧力をもって圧接させた転写ローラー10
との圧接ニップ部である転写部Nに所定のタイミングで
給送され、該転写部Nが挟持搬送される。転写ローラー
10には不図示の転写バイアス印加回路によって所定の
転写バイアスが所定のタイミングで印加される。そして
転写部Nを挟持搬送される転写材Pの表面側に回転感光
体の表面に形成担持されているトナー画像が順次に静電
力と押圧力にて転写されていく。
【0005】トナー画像の転写を受けた転写材Pは感光
体の面から分離されて搬送装置15で定着装置16へ導
入されてトナー画像の定着処理を受け、排紙ローラー1
7により画像形成物(コピー、プリント)として排紙ト
レイ18に排出される。また転写材Pに対するトナー画
像転写後の感光体の面はクリーニング装置11のクリー
ニングローラー12により残留トナーの除去を受け、ま
た除電ランプ13により除電露光14を受けて物理的・
電気的に清掃されて繰り返して作像に供される。
【0006】上記例のような電子写真装置において、帯
電部材2や転写部材10としては、特開平3-7966
号公報、米国特許第5,034,777号明細書等にみら
れるように、体積抵抗値が105〜1015Ωcmの範
囲内にある半導電性領域の材料が用いられている。現像
装置3においても、非磁性一成分現像方式では現像ロー
ラー4やトナー塗布ローラー5には上述の帯電部材2や
転写部材10と同様に半導電性領域の材料が用いられて
いる。上記した以外にも、現在の電子写真装置において
は、感光体の転写残りトナーの除電や、転写材Pの除電
等を目的とした部材に半導電性領域の材料が用いられて
きている。
【0007】上記のように、電子写真装置に用いられる
帯電ローラー、転写ローラー、現像ローラー等の導電性
ローラーは感光ドラムと接触して使用されているため、
ローラーとの被接触体表面とのニップ巾を適正にするた
めに適度な弾性を保持させる必要がある。このためにゴ
ムや樹脂等の弾性体中に、オイルや可塑剤等の軟化剤が
添加されるが、これらの軟化剤は一般に移行性があるこ
とにより感光体を汚染する場合があるため、必要に応じ
て上層に塗膜を施す必要がある。
【0008】従来技術として電子写真装置内で用いられ
る導電性ローラーの製造方法としては、固形ゴム、発泡
剤、加硫剤等の混合物を混練りして、クロスヘッドを装
着した押し出し機によりチューブ状に押し出し、加硫・
発泡させ、得られた発泡チューブ内に芯金を挿入したの
ち、表面を研磨機により研磨し所望の形状に成形して基
層とし、さらに導電性の表層材を塗布して、導電性ロー
ラーを得ている。
【0009】しかしながら、上記研磨工程を含む方法に
より得られる導電性ローラー表面は発泡体を研磨するこ
とによりポーラスな表面を持つため、基層上に表層を塗
布しても最終的に表面の凹凸が残る。導電性ローラーの
表面が粗いと、感光体との当接に際に感光ドラム上にト
ナー残滓や異物が付着するようになり、トナー残滓や異
物は導電性ローラーと感光ドラムとの間に侵入して局部
的にその接触を妨げるという問題がある。
【0010】さらに、例えば導電性ローラーを帯電ロー
ラーとして使用した場合、帯電ローラーの表面が粗い
と、帯電ローラーに直流電圧と交流電圧の重畳電圧を印
加した場合、帯電ローラーと感光ドラムとの間に振動電
界が形成されることによる尖端放電が多量に起こること
により感光ドラム表面が削れる等、画像不良や装置寿命
低下の原因となる場合がある。また、帯電ローラー表面
が粗いと、像担持体との摩擦力が低下するため、クリー
ニングブレードを擦り抜けたトナーが帯電ローラーによ
り像担持体表面に押し付けられ付着するという、トナー
融着と呼ばれる現象が発生し易くなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】導電性ローラーの表面
が粗いことに起因する問題の発生を防ぐために、従来技
術として、固形ゴム、発泡剤、加硫剤等の混合物を混練
りし、クロスヘッドを装着した押し出し機により、得ら
れたゴムを芯金を中心に円筒形に押出し、さらに円筒金
型内部に固定、加熱し、成形体を作成し導電性ローラー
の基層とする。その後、ディッピング、ロールコータ
ー、刷毛塗り、スプレー等により表層を塗工する方法や
チューブを被覆する方法等により表層を形成させ、導電
性ローラーを得る方法や、芯金を円心に保持した円筒金
型に液状ゴムを注型し、成形の後脱型を行いこれを基層
とし、その後、ディッピング、ロールコーター、刷毛塗
り、スプレー等により表層を塗工する方法やチューブを
被覆する方法等により表層を形成させ、導電性ローラー
を得る方法が提案されている。
【0012】しかしながら上記のような型内発泡による
方法では、基層材料として成形後の粘着性が高い材料を
使う場合には、脱型を行うために成形型内面にシリコー
ンオイルやタルク等の離型剤を事前に付着させておかな
ければならず、その結果、離型剤が基層表面に付着する
ため、表層を形成する塗工工程やチューブの被覆工程に
おいて、基層・表層間の接着強度のバラ付きや部分的な
剥離現象の原因となっていた。さらには、接着不良を改
善するためにUV等の表面改質工程が必要になる等の問
題点がある。
【0013】本発明は上記に鑑みなされたものであっ
て、スポンジゴムからなる基層と表層チューブとからな
る多層のゴムローラーの製造方法において、離型剤によ
る接着不良がなく、脱型時おける破損がなく、内外層の
肉厚が一定で、基層とチューブ内面間でエアー溜りがな
く、基層とチューブ内面間の接着強度が均一な導電性ゴ
ムローラーの製造方法の提供をその目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題・目的は、以
下に示す本発明によって解決・達成される。すなわち本
発明は、円筒金型、該円筒金型内に挿入される芯金、該
芯金と円筒金型とを同軸上に固定する上部金型および下
部金型、および該下部金型に設けられ芯金と円筒金型と
の間に2個以上の活性水素を含有するエーテル系ポリオ
ールと2個以上のイソシアネート基を含有する化合物と
発泡剤とを含む混合物である液状ゴムを注入する注入口
を具備し、前記円筒金型内に挿入した液状ゴムを発泡・
膨張させる導電性ローラーの製造方法において、該円筒
金型内壁にウレタン樹脂と硬化剤を含有する導電性チュ
ーブを添装することを特徴とする導電性ローラーの製造
方法を開示するものである。
【0015】そして、本発明の製造方法は、前記導電性
チューブが固体潤滑剤を含有することを特徴とし、ま
た、前記導電性チューブが、シリコーン変性もしくはフ
ッ素変性したセグメントを有する成分を含有してなるこ
とを特徴とし、さらに、前記ウレタン樹脂が、シリコー
ン変性もしくはフッ素変性されてなることを特徴とする
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を具体的
に説明する。上記目的を達成するため、本発明の第一の
手段は、円筒金型と、円筒金型内面に添装されるウレタ
ン樹脂と硬化剤を含有する導電性チューブと、円筒金型
内に挿入される芯金と、該芯金と円筒金型とを同軸上に
固定する上部金型および下部金型と、下部金型に設けら
れ芯金と円筒金型の間に、2個以上の活性水素を含有す
るエーテル系ポリオールと2個以上のイソシアネート基
を含有する化合物と発泡剤とを含む混合物である液状ゴ
ムを注入する注入口とを有し、円筒金型内に挿入した液
状ゴムが発泡・膨張する工程とを含む導電性ローラーの
製造方法である。
【0017】本発明の第二の手段は、前記導電性チュー
ブ、がウレタン樹脂と硬化剤と固形潤滑材を含有するこ
とを特徴としている。本発明の第三の手段は、前記導電
性チューブが、ウレタン樹脂、硬化剤、シリコーン変性
もしくはフッ素変性したセグメントを持つ成分を含有す
ることを特徴としている。本発明の第四の手段は、前記
導電性チューブが硬化剤とウシリコーン変性もしくはフ
ッ素変性されたウレタン樹脂を含有していることを特徴
としている。
【0018】本発明第一の手段の導電性ローラーの製造
方法によれば、導電性弾性体の原料として液状ゴムを使
用することにより、偏心がなく肉厚が均一となり、液状
ゴムが少なくとも2個以上の活性水素を含有するエーテ
ル系ポリオールと2個以上のイソシアネート基を含有す
る化合物とを含む混合物からなることにより、加水分解
に対する安定性の高い導電性ローラーを提供することが
できる。
【0019】また、導電材を液状ゴムに混合すると、液
状ゴムの抵抗値が減少するが、導電材の分散不良によっ
てもたらされる抵抗ムラ、硬度ムラといった物性のムラ
をもたらす場合があったり、導電材の添加により液状ゴ
ムの粘度が増加するといった液状ゴムを使用する本来の
利点を損なう場合があり、少なくとも2個以上の活性水
素を含有するエーテル系ポリオールと2個以上のイソシ
アネート基と発泡剤を含有する化合物とを含む混合物か
らなる液状ゴムを発泡・膨張させて得られる導電性ロー
ラーは、導電材の添加なしでも適度な導電性を示し且つ
低硬度な導電性が得られるので物性の安定した導電性ロ
ーラーを提供することができる。
【0020】さらには必要に応じてカーボンブラック、
グラファイト等の炭素微粒子、酸化亜鉛、酸化スズ等の
金属酸化物、等々の導電粉、ポリアニリン、ポリピロー
ル等の導電性重合体、四級アンモニウム塩、過塩素酸塩
等のイオン導電性化合物を添加することにより、導電性
を上げることができ、さらに型内壁に導電性チューブが
添装されてなることにより、離型剤の付着による表層材
との接着不良の発生を抑えることができる。さらに導電
性チューブがウレタン樹脂と硬化剤を含有することによ
り、高い膜強度がもたらされる。
【0021】本発明第二の手段の製造方法によれば、導
電性チューブがウレタン樹脂と硬化剤と固形潤滑材を含
有することにより、接着不良の発生を抑えることができ
るほか、膜強度のアップが図られ、粘着性が低下するた
めに脱型工程が容易になる。また、本発明第三の手段の
製造方法によれば、導電性チューブが、ウレタン樹脂
と、硬化剤と、シリコーン変性もしくはフッ素変性した
セグメントとを含有することにより、接着不良の発生を
抑えることができるほか、導電性チューブの表面エネル
ギーが低下するために脱型工程が容易になり、脱型時の
破損を抑えることができる。
【0022】さらに、本発明第四の手段の製造方法によ
れば、導電性チューブが硬化剤とシリコーン変性もしく
はフッ素変成したウレタン樹脂を含有することにより、
接着不良の発生を抑えることができるほか、脱型工程が
容易になる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらによってなんら限定されるも
のではない。
【0024】[実施例1]以下、本発明を図に沿って説
明する。図1は、本発明による導電性ローラーの製造方
法を電子写真装置の帯電ローラーに適用した1実施例を
示すが、本発明による製造方法は、転写ローラーあるい
は現像ローラーの製造方法に適用してもよい。
【0025】図2において、本装置は、芯金部材の外周
面に所定の間隔、例えば約10mm離間し芯金部材20
を包囲する円筒金型23と、芯金部材20を円筒金型2
3と同心に固定する蓋体24,25が装着されている。
蓋体25は、外部に連通するエア抜き用の開口路26を
有する。また蓋体24には外部に連通する樹脂注入口2
7が設けられている。蓋体24、25は不図示の固定金
型により円筒金型23に固定されている。円筒金型の内
壁には導電性チューブが添装されている。
【0026】樹脂注入口27より注型された弾性樹脂材
料は、注入口、蓋体を通過しチューブ内面と芯金部材2
0で形成される円筒孔28に到達する。円筒孔28に到
達した弾性樹脂材料は、孔内において、発泡剤および架
橋剤の反応により発泡・硬化反応を行い、さらに弾性樹
脂材料とチューブ材料との間で接着が行われる。
【0027】次いで、以上のごとく本実施例装置を用い
た弾性ローラーの成形の要領を説明する。まず、チュー
ブ材料として、末端に水酸基を含有する変性ポリウレタ
ン樹脂の100重量部、硬化剤としてMDIをプレポリ
マー化した変性イソシアネート:20重量部、導電材と
してカーボンブラックの10重量部を配合して押出し成
形を行い、外形10mm、肉厚250μmの導電性チュ
ープを得た。ウレタン樹脂としては、末端に水酸基を含
有する必要はなく、カルボキシル基、アミノ基等、併用
する硬化剤により各種のウレタン樹脂を使用することが
できる。硬化剤としては、MDIの他にNDI、HDI
等のイソシアネート、または各種イソシアネートのプレ
ポリマー、ないしはメラミン樹脂、アミド樹脂等、併用
するウレタン樹脂を硬化させるものであれば、いずれで
もよい。
【0028】次に、予め接着剤が塗布された芯金部材2
0の端部を蓋体25に装着し、不図示の固定金型により
円筒金型23を蓋体25に固定する。導電性チューブを
円筒金型23の内壁に添装する。ここで、芯金部剤20
の端部は蓋体24に装着し、不図示の固定金型により円
筒金型23を蓋体24に固定してもよい。また導電性チ
ューブは、円筒金型23に蓋体24あるいは蓋体25を
不図示の固定金型により固定させる前に円筒金型23の
内壁に添装されてもよい。蓋体24を芯金部材20と円
筒金型23に装着し、不図示の固定金型により固定す
る。導電性チューブの両端面はそれぞれの蓋体端部に密
着し、蓋体端部と円筒金型内面とにおいて、固定されて
いる。かくして、円筒孔28は密閉空間となる。
【0029】2個以上の活性水素を含有するポリオール
としてエステル系ポリオールの100重量部と、導電材
料としてカーボンブラックの10重量部を予め混合して
粘度50000センチポイズの混合液とし、次いで2個
以上のイソシアネート基を有する化合物としてイソシア
ヌレート変性TDIの40部、触媒としてトリエチルア
ミンの0.5部、および発泡剤として水の2部、をスタ
ティックミキサーにより混合した。混合した液状ゴムを
蓋体24に設けられた樹脂注入口27より蓋体を経て密
閉空間28へ注入する。
【0030】金型をオーブンに入れて発泡・膨張させる
とともに、チューブ内面と接着させた。本実施例では、
100℃で30分加熱した。導電性チュープの架橋反応
を行なうのは、チューブ単体として成形した後でも、ま
た液状ゴムを注型した型内においてでも、あるいは液状
ゴム硬化後であってもよい。本実施例では、液状ゴムを
注型した型内において硬化反応を行った。
【0031】蓋体24,25を円筒金型23より取り外
す。最後に円筒金型23より軸方向にローラーを抜き出
して、図1に示すような導電性ローラー1を得る。導電
性ローラー1の表面粗さRZは0.8μm、抵抗値は4.
1×106Ωであった。また、導電性ローラーを成形型
から脱型するのに必要な力は、15Kgであった。表層
・基層間の部分的接着剥離、表層および基層の破損状況
を目視により観察し、その結果剥離および破損は見られ
なかった。
【0032】導電性ローラー1の抵抗値としては、ロー
ラーを円柱状の金属ドラムに当接させ、回転させた状態
で、導電性基体と金属ドラム間に直流100Vの電圧を
印加し、金属ドラムと直列に接続した抵抗体にかかる電
圧を測定することにより求めた。導電性ローラーを成形
型から抜き出すときに必要な力は、芯金部材20の片端
部を金属棒で押出すときにかかる力を上皿秤で測定し
た。
【0033】上記により作成した導電性ローラー1を図
4に示す接触帯電装置41に帯電ローラーとして装着
し、1枚目のハーフトーン画像により抵抗ムラを評価し
た。表1より、導電性ローラー1は異常画像の発生がな
く、良好な画像の得られることがわかる。
【0034】接触帯電装置41は、帯電ローラー2と電
源33から構成され、芯金部材20と感光ドラム基体3
8の間に500μAの電流が流れるように制御した。ま
たドラム状電子写真感光体である感光ドラム1は、R方
向に回転可能な感光ドラム基体38に、OPC(有機光
導電体)、アモルファスシリコン、セレン、酸化亜鉛等
の感光体を覆接した構造のいずれでもよく、本実施例で
はOPCの感光体を覆接した感光ドラムを使用した。そ
の形状はドラム状に限らず、ベルト状もしくは、シート
状であってもよい。帯電ローラー1は感光体39に当接
し、また電源33を介して感光体39と接続された電気
回路が構成されている。また、−670Vの直流電圧に
交流電圧は500Hzの交流電圧を変化させながら重畳
したものを印加し、OPC感光体ドラムの周速度を50
mm/secとした。
【0035】[実施例2]ポリウレタン樹脂の100重
量部に固形潤滑剤として湿式シリカの25重量部を事前
に混合させた以外は、実施例1と同様に行い、導電性ロ
ーラー2を得た。固形潤滑材としては、シリコーン系低
摩擦剤、フッ素系低摩擦剤、二硫化モリブデン、黒鉛、
フッ化黒鉛、窒化ホウ素、二硫化タングステン、タルク
等の無機物質等公知の固形潤滑剤であれば限定されな
い。得られた導電性ローラーの評価結果を表1にまとめ
て示す。
【0036】[実施例3]ポリウレタン樹脂の100重
量部にアルコール変性シリコーンオイルの15重量部を
事前に混合させた以外は、実施例1と同様に行い、導電
性ローラー3を得た。シリコーンを含有するセグメント
としては、アルコール変性シリコーンオイルに限定され
ず、最終的に硬化剤と反応してブリード等の問題を生じ
ない形態であればよく問題はない。得られた導電性ロー
ラーの評価結果は、表1にまとめて示す。
【0037】[実施例4]末端に水酸基を持たせたポリ
ウレタン樹脂100重量部に側鎖にアルコール性水酸基
を含有したエチレン系フッ素樹脂10重量部を事前に混
合させた以外は、実施例1と同様に行い、導電性ローラ
ー4を得た。フッ素基を含有するセグメントとしては、
アルコール性水酸基を含有したエチレン系フッ素樹脂に
限定されず、最終的に硬化剤と反応してブリード等の問
題を生じない形態であれば問題はない。得られた導電性
ローラーの評価結果は、表1にまとめて示す。
【0038】[実施例5]末端に水酸基をもつポリウレ
タン樹脂としてシリコーン成分30%を含有するシリコ
ーン変性ウレタン樹脂使用した以外は、実施例1と同様
に行い、導電性ローラー5を得た。得られた導電性ロー
ラーの評価結果は、表1にまとめて示す。
【0039】[実施例6]末端に水酸基を持たせたポリ
ウレタン樹脂としてフッ素成分を15%含有するフッ素
変性ウレタン樹脂を使用した以外は、実施例1と同様に
行い、導電性ローラー6を得た。得られた導電性ローラ
ーの評価結果は、表1にまとめて示す。
【0040】[比較例1]予め接着剤が塗布された芯金
部材20の端部を蓋体25に装着し、不図示の固定金型
により円筒金型23を蓋体25に固定する。ここで、芯
金部剤20の端部は蓋体24に装着し、不図示の固定金
型により円筒金型23を蓋体24に固定してもよい。円
筒金型23の内壁には導電性チューブを添装せずに、離
型剤としてシリコーンオイルを塗布する。蓋体24を芯
金部材20と円筒金型23に装着し、不図示の固定金型
により固定する。かくして、円筒孔28は密閉空間とな
る。
【0041】2個以上の活性水素を含有するポリオール
としてエステル系ポリオールの100重量部と、導電材
料としてカーボンブラックの10重量部を予め混合して
粘度50000センチポイズの混合液とし、次いで2個
以上のイソシアネート基を有する化合物としてイソシア
ヌレート変性TDIの40部、触媒としてトリエチルア
ミンの0.5部、および発泡剤として水の2部、をスタ
テイックミキサーにより混合した。混合した液状ゴムを
蓋体24に設けられた樹脂注入口27より蓋体を経て密
閉空間28へ注入する。
【0042】金型をオーブンに入れて発泡・膨張させ
る。本比較例では、90℃で30分加熱した。ゴム硬化
後、蓋体24,25を円筒金型23より取り外す。最後
に円筒金型23より軸方向にローラーを抜き出して、弾
性ローラーを得る。弾性ローラー表面にUVを3分間照
射して表面処理を行った後、エステル系の接着剤をディ
ッピングにより塗工後、表層材をディッピングにより膜
厚250μmに塗工し、100℃で30分乾燥し、導電
ローラー7を得た。
【0043】使用した表層材は、水溶性のウレタン塗料
に酸化亜鉛を20重量部、メラミン樹脂を5重量部添加
し、混合したものを使用した。得られた導電性ローラー
は、接着剥離が発生しており、抜き出し力以外は、電気
抵抗値等の表1に掲げる物性は測定できなかった。
【0044】
【表1】 以上より、実施例1〜6においては、接着不良や破損が
起らず表面の平滑な導電性ローラーを作成することがで
きた。また夫々の導電性ローラーは画像評価においても
良好な結果を得た。さらに、実施例2〜6においては、
実施例1に比較して、脱型時に必要な抜き出し力が低下
しており、作業性等が改善されていることがわかる。
【0045】
【発明の効果】本発明により、表面が平滑で、偏心がな
く、外径精度が整っており、空孔の整った導電性ローラ
ーを成形することができる。さらに、導電性弾性体と導
電性チューブとの接着強度が均一で、ローラー全体にわ
たり物性が一様で、長期にわたりトナー付着や紙粉の付
着がない優れた導電性ローラーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性ローラーの製造方法による電子
写真装置の帯電ローラーを示す模式断面図。
【図2】本発明の導電性ローラーの製造に適用される装
置の一例を示す模式断面図。
【図3】画像形成装置の一例を示す概略図。
【図4】本発明の実施例1および2に適用される接触帯
電装置の部分概要を示す模式断面図。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラー 20 芯金部材 21,36 導電性弾性体(層) 22,37 導電性チューブ 23 円筒金型 24,25 蓋体 26 開口路 27 樹脂注入口 28 円筒孔 33 電源 38 感光ドラム基体 39 感光体 40 ニップ部 41 接触帯電装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒金型、該円筒金型内に挿入される芯
    金、該芯金と円筒金型とを同軸上に固定する上部金型お
    よび下部金型、および該下部金型に設けられ芯金と円筒
    金型との間に2個以上の活性水素を含有するエーテル系
    ポリオールと2個以上のイソシアネート基を含有する化
    合物と発泡剤とを含む混合物である液状ゴムを注入する
    注入口を具備し、前記円筒金型内に挿入した液状ゴムを
    発泡・膨張させる導電性ローラーの製造方法において、
    該円筒金型内壁にウレタン樹脂と硬化剤を含有する導電
    性チューブを添装することを特徴とする導電性ローラー
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記導電性チューブが、固体潤滑剤を含
    有することを特徴とする、請求項1記載の導電性ローラ
    ーの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記導電性チューブが、シリコーン変性
    もしくはフッ素変性したセグメントを有する成分を含有
    してなることを特徴とする、請求項1記載の導電性ロー
    ラーの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ウレタン樹脂が、シリコーン変性も
    しくはフッ素変性されてなることを特徴とする、請求項
    1記載の導電性ローラーの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062047A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Inoac Corp 発泡弾性体ローラの製造方法及び発泡弾性体ローラの成形金型
JP2009186846A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Keng-Hsien Lin ローラーおよびその製造方法

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