JPH1122573A - カットバルブ - Google Patents

カットバルブ

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JPH1122573A
JPH1122573A JP18718497A JP18718497A JPH1122573A JP H1122573 A JPH1122573 A JP H1122573A JP 18718497 A JP18718497 A JP 18718497A JP 18718497 A JP18718497 A JP 18718497A JP H1122573 A JPH1122573 A JP H1122573A
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Nobuhiro Hirata
信弘 平田
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの弁口をフロートのシール部で完
全に閉塞した状態にあっても、燃料タンク内の蒸発燃料
を逃がすことのできるカットバルブの提供。 【解決手段】 燃料タンク1内に固定されるハウジング
11と、該ハウジング内に上下動可能に支承されるフロ
ート12を備え、ハウジングは、蒸発燃料の導出通路3
側と連通する弁口17を有し、フロートは、上部にハウ
ジングの弁口を開閉するシール部26を有するカットバ
ルブにおいて、フロートのシール部に上記導出通路と連
通する貫通孔27を開設すると共に、フロート上部に当
該貫通孔に至る蒸発燃料のリリース通路36を画成する
ことにより、例え、ハウジングの弁口がフロートのシー
ル部で完全に閉塞されたとしても、燃料タンク内の蒸発
燃料をリリース通路から貫通孔を経て蒸発燃料の導出通
路側へ逃がすことが可能となるので、液体燃料の吹き返
しをより効果的に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の燃料タン
ク内に設置されるカットバルブの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種カットバルブとして、例え
ば、特開平7−257204号公報に示すものが存す
る。該従来のカットバルブは、具体的には図示しない
が、燃料タンク内の上方に固定されるハウジングと、該
ハウジング内に付勢ばね圧を介在させて上下動可能に支
承されるフロートを備え、ハウジングは、上部に蒸発燃
料の導出通路側と連通するテーパー状の弁口を形成する
と共に、側部に蒸発燃料や液体燃料の通過を許容する複
数の通孔を開設し、フロートは、上部に上記テーパー状
弁口を開閉する円錐状のシール部を設ける構成となって
いる。
【0003】依って、斯る従来のカットバルブが設置さ
れた燃料タンクの下で、フィラーチューブから給油ガン
を用いて給油を行なうと、その初期では、燃料タンク内
の燃料液面が未だ所定のレベルまで達していないので、
フロートは、例え、付勢ばね圧で付勢されていても、浮
き上がらずに、ハウジングのテーパー状弁口を大きく開
放して、燃料タンク内で発生する蒸発燃料をその導出通
路側へ逃がすことが可能となる。
【0004】そして、燃料液面が所定のレベルに達する
と、今度は、フロートが液体燃料からの浮力と付勢ばね
圧で浮き上がり、自身の円錐状シール部で、テーパー状
弁口の開口面積を徐々に減少させながら、ハウジングの
テーパー状弁口を完全に閉塞して、満タンとなった液体
燃料が蒸発燃料の導出通路内に流れ込むことを阻止する
ので、これにより、給油ガンがフィラーチューブ内で満
タン状態を検知して、給油を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来のカッ
トバルブにあっては、ハウジングのテーパー状弁口とフ
ロートの円錐状シール部を利用して、弁口をその開口面
積を徐々に減少させながら閉塞して、液体燃料のフィラ
ーチューブからの吹き返しを防止すると雖も、最終的に
は、テーパー状弁口が円錐状シール部で完全に閉塞され
ることとなるので、斯る完全閉塞状態の下では、それ自
体では、燃料タンク内の蒸発燃料を逃がすことができな
い。この為、その後に、例えば、追加給油を行なったよ
うな場合には、燃料タンク内の圧力で、液体燃料の吹き
返しが生じる恐れを有しているので、当該恐れを解消す
るためには、カットバルブとは別に、蒸発燃料のリリー
ス手段の設置が余儀なくされる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来カッ
トバルブの課題を有効に解決するために開発されたもの
で、請求項1記載の発明は、燃料タンク内に固定される
ハウジングと、該ハウジング内に上下動可能に支承され
るフロートを備え、ハウジングは、蒸発燃料の導出通路
側と連通する弁口を有し、フロートは、上部にハウジン
グの弁口を開閉するシール部を有するカットバルブにお
いて、フロートのシール部に上記導出通路と連通する貫
通孔を開設すると共に、フロート上部に当該貫通孔に至
る蒸発燃料のリリース通路を画成する構成を採用した。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、フロートのシール部を薄肉形状となして、該薄肉
シール部の裏面側に蒸発燃料のリリース通路を画成し、
当該リリース通路内に上記薄肉シール部方向に一定の間
隔をおいて突出する突起を設ける構成を採用した。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1乃至請求
項2を前提として、リリース通路の入口側に防御壁を設
ける構成を採用した。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3を前提として、リリース通路の入口側は、フロート
の上方から下方に向かって蒸発燃料を流入させる構成を
採用した。
【0010】請求項5記載の発明は、燃料タンク内に固
定されるハウジングと、該ハウジング内に上下動可能に
支承されるフロートを備え、ハウジングは、蒸発燃料の
導出通路側と連通する弁口を有し、フロートは、上部に
ハウジングの弁口を開閉するシール部を有するカットバ
ルブにおいて、フロートは、上部にハウジングの弁口を
開閉するシール部を有する外側体と、該外側体に嵌合さ
れる内側体とから成り、外側体のシール部の中央に上記
導出通路と連通する貫通孔を開設すると共に、外側体の
上部周縁に蒸発燃料の導入口を開設して、当該外側体の
上部内面と内側体の上部外面間に、上記導入口から貫通
孔に続く蒸発燃料のリリース通路を画成する構成を採用
した。
【0011】依って、請求項1の発明によれば、例え、
ハウジングの弁口がフロートのシール部で完全に閉塞さ
れたとしても、燃料タンク内の蒸発燃料をリリース通路
から貫通孔を経て蒸発燃料の導出通路側へ逃がすことが
可能となるので、従来のものと比較すると、液体燃料の
吹き返しをより効果的に防止できる。
【0012】請求項2の発明によれば、シール部が薄肉
形状となっているので、シール部の高い面精度が得られ
ると共に、例え、薄肉シール部が変形しようとしても、
突起の存在で、薄肉シール部の大きな変形を阻止できる
ので、蒸発燃料のリリース通路が遮断される恐れがな
い。請求項3の発明によれば、防御壁の存在によって、
リリース通路内に液体燃料が流れ込みにくい。請求項4
の発明によれば、蒸発燃料の流入方向を利用して、フロ
ートが蒸発燃料によって浮き上がることを抑制できるの
で、フロートは燃料液面によってのみ作動することが保
障できる。
【0013】請求項5の発明によれば、請求項1と同様
に、例え、ハウジングの弁口がフロートを構成する外側
体のシール部で完全に閉塞されたとしても、燃料タンク
内の蒸発燃料を導入口からリリース通路内に導き入れ
て、当該リリース通路から貫通孔を経て蒸発燃料の導出
通路側へ逃がすことが可能となるので、やはり、燃料の
吹き返しをより効果的に防止できることとなるが、これ
に加えて、フロートを外側体と内側体の2部品で構成し
た関係で、フロートに対する蒸発燃料のリリース通路の
画成や外側体のシール部を薄肉形状となすことが頗る容
易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るカ
ットバルブVは、図1に示す如く、燃料タンク1への給
油時の燃料液面レベルを検知して、液体燃料が蒸発燃料
の導出通路側に流れ込むことを阻止すると同時に、液体
燃料のフィラーチューブ2からの吹き返しを防止するた
めに、燃料タンク1内において、フィラーチューブ2に
接続された導出通路たるベントチューブ3の下端部側に
設置されるベントカットバルブとして開発されたもので
ある。
【0015】構造的には、図2に示す如く、燃料タンク
1内の上方に後述するブラケットを介して固定されるハ
ウジング11と、該ハウジング11内にコイルスプリン
グ13を介在して上下動可能に支承されるフロート12
と、ハウジング11の上・下キャップ14・15と、ゴ
ムシール16とを備えるもので、ハウジング11とフロ
ート12と上・下キャップ14・15とは、合成樹脂の
成形品である。
【0016】そして、ハウジング11は、図3にも示す
如く、円筒状を呈し、上部開口内側に上記ベントチュー
ブ3の下端部と連通する弁口17を形成して、当該弁口
17の上位に上記ゴムシール16を装着する環状溝18
を形成すると共に、その対応する側壁外面に上キャップ
14を取り付ける複数の係止爪19を設ける一方、当該
各係止爪19の下位側壁外面に対向する2対の肩片20
・21を一体に突設して、一方の対向する肩片20と他
方の対向する肩片21の高さを上記ブラケットの板厚に
応じてずらして、高位にある一方の対向する肩片20の
下面に係止凹部22を設ける構成となっている。
【0017】これに加えて、上部寄りの対向する側壁に
蒸発燃料の流入を許容する多数の流入孔23を開設する
と共に、下部の側壁外面に下キャップ15を取り付ける
複数の係止爪24を設け、且つ、側壁内面の軸方向にフ
ロート12の上下動を案内する複数のガイドリブ25を
一定の間隔をおいて並設する構成となっている。
【0018】フロート12は、円筒状の外側体12Aと
円柱状の内側体12Bとから成り、前者の外側体12A
は、図4にも示す如く、その上部側に上記ハウジング1
1の弁口17を開閉する半球形状を呈する薄肉シール部
26を形成して、当該薄肉シール部26の中心に上記ベ
ントチューブ3と連通する貫通孔27を開設すると共
に、該薄肉シール部26の周縁に多数の導入口28を開
設し、且つ、外側体12Aの上端縁に該各導入口28か
ら一段高くなった環状の防御壁29を一体に立設し、下
部側に複数の係止窓30を形成する構成となっている。
【0019】又、後者の内側体12Bは、図5にも示す
如く、その上部側に上記薄肉シール部26と一回り小さ
な相似形を呈する隆起部31を形成して、その頂部に薄
肉シール部26方向に一定の間隔をおいて突出する2個
の突起32を設ける一方、対向する外面に燃料流下用凹
溝33を形成すると共に、下部外面に上記外側体12A
の係止窓30に係止する複数の係止爪34を設け、且
つ、下面から中間に至る範囲にコイルスプリング13の
上端部を保持する保持溝35を凹設する構成となってい
る。
【0020】従って、この円柱状の内側体12Bを円筒
状の外側体12Aの内部に嵌合すると、図6に示す如
く、内側体12Bの係止爪34が外側体12Aの係止窓
30に係止して、内側体12Bと外側体12Aとが一体
化することとなるが、斯る両者12A・12Bの一体化
状態にあっては、外側体12Aの薄肉シール部26を含
む上部内面と内側体12Bの隆起部31を含む上部外面
の間に、上記各導入口28を入口とし貫通孔27を出口
とする蒸発燃料のリリース通路36が連続して自動的に
画成されることとなる。
【0021】尚、ハウジング11の上部に取り付けられ
る上キャップ14は、そのフランジ壁に上記係止爪19
を係止する複数の係止窓37を形成して、内側にベント
チューブ3の下端部を挿通する挿通孔38を開設し、ハ
ウジング11の下部に取り付けられる下キャップ15
は、そのフランジ壁に上記係止爪24と係止する複数の
係止窓39を形成して、中央部にコイルスプリング13
の下端部を保持するボス部40を突設すると共に、該ボ
ス部40の周囲に液体燃料の通過を許容する複数の通孔
41を開設する構成となっている。又、ゴムシール16
は、ベントチューブ3とのシール性を確保するためにハ
ウジング11の環状溝18内に上キャップ14を介して
装着されるもので、内側にはベントチューブ3の下端部
を緊密に挿通する挿通孔42が開設されている。
【0022】依って、本実施の形態に係るカットバルブ
Vにあっては、ハウジング11の環状溝18内にゴムシ
ール16を装着しながら、係止窓37と係止爪19の係
止状態を得て、ハウジング11の上部に上キャップ14
を取り付け、一体化されたフロート12をハウジング1
1内に収めて、該フロート12の内側体12Bに凹設さ
れている保持溝35と下キャップ15のボス部40間に
コイルスプリング13を介在させながら、係止窓39と
係止爪24の係止状態を得て、ハウジング11の下部に
下キャップ15を取り付ければ、これにより、全体が容
易に組み付けられる。
【0023】又、当該カットバルブVを燃料タンク1に
固定するブラケット50は、図7に示す如く、燃料タン
ク1側に固着できる形態をもって金属板材により成形さ
れて、その中心部にハウジング11の上部を差し込む差
込孔51を設けると共に、該差込孔51の対向する孔縁
に上記一方の対向する肩片20を差し込む一対のスリッ
ト52を設けて、当該各スリット52の近傍にストッパ
ー片53とロック片54を夫々立ち上げ形成する構成と
なっている。
【0024】この為、高位にある一方の対向する肩片2
0をスリット52内に臨ましめながら、ハウジング11
の上部を差込孔51内に差し込んで、所定方向に回転す
ると、ストッパー片53の規制作用で、一方の対向する
肩片20の下面に設けられている係止凹部22にロック
片54が弾性的に係止すると同時に、下位にある他方の
対向する肩片21と共働して差込孔51の孔縁を上下方
向から挾持するので、これにより、ハウジング11がブ
ラケット50を介して燃料タンク1側に固定される。
【0025】依って、本実施の形態のカットバルブVを
設置した燃料タンク1の下でも、給油時に、フィラーチ
ューブ2から給油ガン(図示せず)を介して給油を行な
うと、その初期では、図8に示す如く、燃料タンク1内
の燃料液面Lが未だ所定のレベルまで達していないの
で、フロート12は、例え、コイルスプリング13のば
ね圧で付勢されていても、浮き上がらずに、ハウジング
11の弁口17を開放して、燃料タンク1内で発生した
多量の蒸発燃料をハウジング11の多数の流入孔23か
ら弁口17を経てベントチューブ3側に逃がすことが可
能となる。
【0026】尚、この場合において、下キャップ15の
通孔41からも蒸発燃料がハウジング11内に入り込ん
で、フロート12を浮き上がらせようとしても、蒸発燃
料の主流は、ハウジング11の側壁に開設されている流
入孔23からフロート12を構成する外側体12Aの半
球形状を呈する薄肉シール部26に衝突しながら弁口1
7へと流動することとなるので、この蒸発燃料の流れ
で、フロート12の浮き上がりが抑えられる。又、仮
に、蒸発燃料の一部がリリース通路36を経て逃がされ
たとしても、当該蒸発燃料はその導入口28から一旦下
方に向かって、リリース通路36内に導き入れられるこ
ととなるので、これによっても、フロート12の浮き上
がりが抑えられる。この結果、フロート12は、燃料液
面Lのみで作動することが保障できる。
【0027】そして、燃料液面Lが所定のレベルに達す
ると、今度は、図9に示す如く、フロート12は液体燃
料からの浮力と付勢ばね圧で浮き上がって、ハウジング
11の弁口17をその外側体12Aの薄肉シール部26
で完全に閉塞して、満タンとなった液体燃料がベントチ
ューブ3内に流れ込むのを阻止するので、これにより、
後は、給油ガンがフィラーチューブ2内で満タン状態を
検知して、給油を終了する。
【0028】しかし、本実施の形態にあっては、ハウジ
ング11の弁口17をフロート12の外側体12Aの薄
肉シール部26で完全に閉塞した状態にあっても、図示
する如く、依然として、外側体12Aと内側体12B間
に画成されるリリース通路36は開放されているので、
燃料タンク1内の蒸発燃料を、少量ではあるが、当該リ
リース通路36を介してベントチューブ3からフィラー
チューブ2側に継続して逃がすことが可能となる。従っ
て、例え、追加給油を行なったとしても、液体燃料のフ
ィラーチューブ2からの吹き返しをより効果的に防止で
きる訳である。
【0029】又、ハウジング11の弁口17を閉塞する
フロート12を構成する外側体12Aのシール部26に
対しては、薄肉形状を積極的に付与している関係で、弁
口17との高い面精度が得られるので、シール性が大い
に向上すると共に、例え、寸法上のバラツキが生じた場
合でも、自身の撓みで当該バラツキを吸収して、弁口1
7を完全に閉塞することが保障できる。しかし、当該薄
肉シール部26は、内側体12Bに設けられた突起32
により、その大きな変形が阻止されることとなるので、
薄肉シール部26の変形で、リリース通路36が誤って
遮断される心配は決してない。
【0030】更に、燃料タンク1内の液体燃料がハウジ
ング11の流入孔23からフロート12側に侵入したと
しても、外側体12Aの導入口28はその上部側におい
て一段高い防御壁29により防御されているので、液体
燃料が導入口28からリリース通路36内に入り込む恐
れも少ないし、仮に、液体燃料が侵入したとしても、当
該液体燃料は内側体12Bの凹溝33を伝って、下キャ
ップ15の通孔41から燃料タンク1の下方に落下する
こととなる。
【0031】尚、上記した実施の形態にあっては、フィ
ラーチューブ2に接続されたベントチューブ3の下端部
に設置されるベントカットバルブを対象としたものであ
るが、本発明は、これに限定されるものではなく、従来
のカットバルブのように、キャニスター側に接続される
エバポチューブの下端部に設置される液面検知機能を有
するエバポカットバルブとしても使用できることは言う
までもない。
【0032】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、例え、ハウジングの弁口が
フロートのシール部で完全に閉塞されたとしても、燃料
タンク内の蒸発燃料をリリース通路から貫通孔を経て蒸
発燃料の導出通路側へ逃がすことが可能となるので、従
来のものと比較すると、燃料の吹き返しをより効果的に
防止できる。
【0033】請求項2の下では、シール部が薄肉形状と
なっているので、シール部の高い面精度が得られると共
に、例え、薄肉シール部が変形しようとしても、突起の
存在で、薄肉シール部の大きな変形を阻止できるので、
蒸発燃料のリリース通路が遮断される恐れがない。請求
項3の下では、防御壁の存在によって、リリース通路内
に液体燃料が流れ込みにくい。請求項4の下では、蒸発
燃料の流入方向を利用して、フロートが蒸発燃料によっ
て浮き上がることを抑制できるので、フロートは燃料液
面によってのみ作動することが保障できる。
【0034】請求項5の下では、請求項1と同様に、例
え、ハウジングの弁口がフロートを構成する外側体のシ
ール部で完全に閉塞されたとしても、燃料タンク内の蒸
発燃料を導入口からリリース通路内に導き入れて、当該
リリース通路から貫通孔を経て蒸発燃料の導出通路側へ
逃がすことが可能となるので、やはり、燃料の吹き返し
をより効果的に防止できることとなるが、これに加え
て、フロートを外側体と内側体の2部品で構成した関係
で、フロートに対する蒸発燃料のリリース通路の画成や
外側体のシール部を薄肉形状となすことが頗る容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカットバルブの使用
例を説明する概略図である。
【図2】同カットバルブを示す分解斜視図である。
【図3】(A)はハウジングを示す平面図、(B)は図
3AのA−A線断面図、(C)は図3AのB−B線断面
図である。
【図4】(A)はフロートの外側体を示す平面図、
(B)は図4AのC−C線断面図である。
【図5】(A)はフロートの内側体を示す平面図、
(B)は図5AのD−D線断面図である。
【図6】フロートの外側体と内側体とを一体化した状態
を示す断面図である。
【図7】ブラケットを示す斜視図である。
【図8】給油時の初期の状態を説明する要部断面図であ
る。
【図9】ハウジングの弁口がフロートのシール部で完全
に閉塞された状態を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
V カットバルブ 1 燃料タンク 2 フィラーチューブ 3 ベントチューブ(導出通路) 11 ハウジング 12 フロート 12A 外側体 12B 内側体 13 コイルスプリング 14 上キャップ 15 下キャップ 16 ゴムシール 17 弁口 20 高位の肩片 21 下位の肩片 23 流入孔 26 薄肉シール部 27 貫通孔 28 導入口 29 防御壁 31 隆起部 32 突起 36 リリース通路 50 ブラケット 51 差込孔 52 スリット L 燃料液面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内に固定されるハウジング
    と、該ハウジング内に上下動可能に支承されるフロート
    を備え、ハウジングは、蒸発燃料の導出通路側と連通す
    る弁口を有し、フロートは、上部にハウジングの弁口を
    開閉するシール部を有するカットバルブにおいて、フロ
    ートのシール部に上記導出通路と連通する貫通孔を開設
    すると共に、フロート上部に当該貫通孔に至る蒸発燃料
    のリリース通路を画成したことを特徴とするカットバル
    ブ。
  2. 【請求項2】 フロートのシール部を薄肉形状となし
    て、該薄肉シール部の裏面側に蒸発燃料のリリース通路
    を画成し、当該リリース通路内に上記薄肉シール部方向
    に一定の間隔をおいて突出する突起を設けたことを特徴
    とする請求項1記載のカットバルブ。
  3. 【請求項3】 リリース通路の入口側に防御壁を設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記
    載のカットバルブ。
  4. 【請求項4】 リリース通路の入口側は、フロートの上
    方から下方に向かって蒸発燃料を流入させることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカット
    バルブ。
  5. 【請求項5】 燃料タンク内に固定されるハウジング
    と、該ハウジング内に上下動可能に支承されるフロート
    を備え、ハウジングは、蒸発燃料の導出通路側と連通す
    る弁口を有し、フロートは、上部にハウジングの弁口を
    開閉するシール部を有するカットバルブにおいて、フロ
    ートは、上部にハウジングの弁口を開閉するシール部を
    有する外側体と、該外側体に嵌合される内側体とから成
    り、外側体のシール部の中央に上記導出通路と連通する
    貫通孔を開設すると共に、外側体の上部周縁に蒸発燃料
    の導入口を開設して、当該外側体の上部内面と内側体の
    上部外面間に、上記導入口から貫通孔に続く蒸発燃料の
    リリース通路を画成したことを特徴とするカットバル
    ブ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446793B1 (ko) * 2002-02-19 2004-09-07 주식회사 위닉스 온수 역류방지장치
JP2006131012A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Nifco Inc 燃料タンク用バルブ
JP2012148748A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Mitsubishi Motors Corp 車両搭載タンク

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