JPH11225781A - 淋菌の核酸の増幅および検出による淋菌の検出 - Google Patents

淋菌の核酸の増幅および検出による淋菌の検出

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JPH11225781A
JPH11225781A JP10309591A JP30959198A JPH11225781A JP H11225781 A JPH11225781 A JP H11225781A JP 10309591 A JP10309591 A JP 10309591A JP 30959198 A JP30959198 A JP 30959198A JP H11225781 A JPH11225781 A JP H11225781A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 患者の淋菌保菌に関し、Neisseria gonorrho
eaの存在を検出する方法の提供。 【解決手段】 本方法はNeisseria gonorrhoeaゲノムの
一部を増幅し、増幅された核酸の存在を検出することに
基づく。プライマーと検出用配列の様々なセットを開示
する。汚染性微生物の存在下であってもヒトDNAの存
在下であっても、開示されたプライマーおよび検出用配
列を鎖置換増幅アッセイ、熱鎖置換増幅アッセイおよび
均一蛍光リアルタイム熱鎖置換増幅アッセイで使用し
て、Neisseria gonorrhoeaの存在を特異的に検出するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者に淋菌(ネイ
セリア・ゴノルホア;Neisseria gonorrhoea)が存在す
るか否かを決定する方法に関する。本方法は、好ましく
は鎖置換増幅(Strand Displacement Amplification;S
DA)、好熱性鎖置換増幅(thermophilic Strand Displ
acement Amplification;tSDA)または蛍光リアルタ
イムtSDA(fluorescent real time tSDA)の技術
を使用して、淋菌のDNAを特異的に増幅するために核
酸プライマーを使用することを含む。
【0002】
【従来の技術】Neisseria gonorrhoeaは、性行為感染症
淋病の原因因子である。淋病は、抗生物質治療にも拘わ
らず、ヒトについて報告されている最も流行している性
行為感染症の1つである。この微生物の診断および検出
は、今でも臨床スワブを一晩培養した後の化学的および
/または顕微鏡的同定に依存している。N. gonorrhoea
は、他の近縁関係にあるNeisseria属の種と極めて高度
の相同性を共有する。N.gonorrhoeaに特異的なプライマ
ーをデザインしようとするとき、難しい問題がある。本
発明は、好熱性鎖置換増幅(tSDA)に使用されるN.
gonorrhoeaに特異的なプライマーの開発について記載
する。
【0003】Doneganらは、N. gonorrhoeaのゲノムDN
A由来のM13ライブラリーの「サンドイッチハイブリ
ッド形成」スクリーニングによって、数種のN. gonorrh
oeaに特異的なDNAフラグメントを同定した(Donegan
et al., Mol. Cell. Prob.3:13-26 (1989);米国特許第
4,755,458号)。米国特許第5,108,89
5号には、このフラグメントの1つがさらにマッピング
され、特徴付されている。
【0004】サザンハイブリダイゼーションやドットブ
ロットなどのオリゴヌクレオチドプローブに基づくアッ
セイは、迅速な結果を(すなわち、1日以内)、細菌感
染の診断に反映することができる。通常、核酸の増幅に
基づくアッセイはさらに敏感であり、さらに迅速に、多
くの場合1時間以内に、結果を提供することが可能であ
る。N. gonorrhoea感染を診断する場合、このような方
法は、この種に特異的なオリゴヌクレオチドプローブま
たはプライマーの開発を必要とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、Neisseria go
norrhoeaの種特異的な検出および同定のための増幅プラ
イマーおよびアッセイプローブとして有用なオリゴヌク
レオチドを提供する。種特異性は、本発明のプライマー
が、他種の近縁関係にある微生物の標的配列をほとんど
または全く検出可能に増幅せずに、Neisseria gonorrho
eaの核酸の標的配列を増幅することを意味する。本発明
のプライマーは、Neisseria gonorrhoeaの標的配列を独
自に増幅するが、他の細菌の標的配列を増幅せず、その
ため、Neisseria gonorrhoeaを敏感に検出および同定す
ることができる。tSDAに合うようにプライマーを最
適化すると、短い反応時間で増幅効率を高めることがで
きる。
【0006】本発明のオリゴヌクレオチドは、培養後、
培養された生物の同一性を確認する手段として使用する
ことが可能である。あるいは、このオリゴヌクレオチド
は、既知の増幅方法を使用してNeisseria gonorrhoeaの
核酸を検出および同定するための培養前に、または培養
の代わりに使用することが可能である。いずれの場合に
も、本発明のオリゴヌクレオチドおよびアッセイ方法は
Neisseria gonorrhoeaと他種の微生物とを識別する手段
を提供し、開業医は、慣例上頼みにしている時間のかか
る表現型手法および生化学的手法を実施しなくても、こ
の微生物を迅速に同定することができる。感染に関与す
る特異的な病因がこのように迅速に同定できれば、適切
な治療法の決定に使用することができる情報を短時間の
うちに得ることができる。
【0007】本願明細書では、以下の用語を次のように
定義する。増幅プライマーは、標的配列にハイブリッド
形成後、プライマーの伸長によって標的配列を増幅する
ためのプライマーである。一般に、増幅プライマーは長
さ約10〜75ヌクレオチドであり、好ましくは長さ約
15〜50ヌクレオチドである。SDA用の増幅プライ
マーの全長は、一般に約25〜50ヌクレオチドであ
る。SDA増幅プライマー(標的結合配列)の3(末端
は、標的配列の5(末端でハイブリッド形成する。標的
結合配列は長さ約10〜25ヌクレオチドであり、増幅
プライマーにハイブリッド形成について特異性を与え
る。SDA増幅プライマーは、制限エンドヌクレアーゼ
の認識部位5(から標的結合配列までをさらに含む。
【0008】G. Walkerらが記載している通り(PNAS 8
9: 392-396 (1992)および、Nucl. Acids Res.20: 1691
-1696 (1992))、認識部位が半修飾されているとき、認
識部位はDNA二重らせんの鎖1本をニックする制限エ
ンドヌクレアーゼとして用いられる。SDA中に増幅プ
ライマーの残りがニックされて置換されるとき、5(か
ら制限エンドヌクレアーゼ認識部位までのヌクレオチド
(「尾部」)は、ポリメラーゼリプライミング部位の役
割をする。尾部ヌクレオチドのリプライミング機能によ
ってSDA反応が維持され、1つの標的分子から多重ア
ンプリコンを合成することが可能になる。尾部は一般に
長さ約10〜25ヌクレオチドである。標的結合配列
は、その標的特異性を決定するプライマーの一部である
ため、標的の末端に専用の配列を必要としない増幅方法
の場合、一般に増幅プライマーは本質的に標的結合配列
のみで構成される。ニック可能な制限エンドヌクレアー
ゼ認識部位およびSDAの尾部以外の標的に追加され
た、専用の配列(たとえば、3SR、NASBAまたは
転写ベースの増殖用のRNAポリメラーゼプロモータ
ー)を必要とする増幅方法では、ルーチンのオリゴヌク
レオチド調製方法を使用して、プライマーのハイブリッ
ド形成特異性を変えずに、必要とする専用の配列を標的
結合配列に連結させることが可能である。
【0009】バンパープライマーまたは外部プライマー
は、等温増幅反応でプライマー伸長生成物を置換するた
めに使用される。このバンパープライマーは、バンパー
プライマーの伸長が下流の増殖プライマーとその伸長生
成物を置換するという具合に、増幅プライマーの上流の
標的配列にアニーリングする。
【0010】標的または標的配列は、増幅すべき核酸配
列を指す。これは、増幅すべき最初の核酸配列、増幅す
べき最初の核酸配列の第2鎖および増幅反応によって産
生された最初の配列のコピーのいずれかの鎖を含む。こ
れらのコピーは、増幅プライマーがハイブリッド形成す
る対象である配列のコピーを含むという理由で、増幅可
能な標的の役割をする。
【0011】増幅反応中に生じた標的配列のコピーは、
増幅生成物、アンプリマー、またはアンプリコンと呼ば
れる。伸長生成物という用語は、プライマーのハイブリ
ッド形成および標的配列を鋳型として使用するポリメラ
ーゼによるプライマーの伸長によって生じる標的配列の
コピーを指す。
【0012】種特異性という用語は、同じ属の他種また
は異なる属の種では実質的に検出、増幅またはオリゴヌ
クレオチドハイブリッド形成しないが、ある生物種また
は一群の関連種ついては検出、増幅またはオリゴヌクレ
オチドハイブリッド形成することを指す。アッセイプロ
ーブという用語は、核酸の検出または同定を容易にする
ために使用されるオリゴヌクレオチドを指す。たとえ
ば、本発明では、アッセイプローブはN. gonorrhoea核
酸の検出および同定に使用される。以下に記載の検出プ
ローブ、検出用プライマー、捕捉プライマーおよびシグ
ナルプライマーは、アッセイプローブの例である。添付
の図面と一緒に読むと、以下の詳細な説明から本発明の
様々な目的、長所および斬新な特徴が容易に理解できる
であろう。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、核酸増幅反応でNeisse
ria gonorrhoeaについて特異性を示すオリゴヌクレオチ
ド、増幅プライマーおよびアッセイプローブを提供す
る。本発明のオリゴヌクレオチドを使用してNeisseria
gonorrhoeaの核酸を検出および同定する方法も提供す
る。好ましい方法はtSDAおよび均一リアルタイム蛍
光tSDA反応でオリゴヌクレオチドを使用することで
ある。以上の方法は米国特許第5,547,861号、
米国特許第5,648,211号、1997年5月30
日に提出された米国特許出願第08/865,675
号、および1997年5月13日に提出された米国特許
出願番号第08/855,085号により教示されてお
り、引用することによりこの開示内容は本明細書の一部
をなすものとする。
【0014】本発明は、Neisseria gonorrhoeaゲノムD
NAを特異的に増幅して検出する3種のtSDAシステ
ム(GCIR5、GCIRSLおよびGC02)を提供
する。各システムについて数種プライマーの組み合わせ
をデザインし、統計学的にデザインされた実験で試験し
た。各システムについて最良のプライマーの組み合わせ
で、特異性、感度および交差反応性の実験を行った。
【0015】N. gonorrhoeaゲノムDNAの800塩基
対領域を対象に配列分析を実施した。プライマーGC 1.
3、5'-CTGATATCTGCATGGAGGCAA-3'(配列番号1)およびGC
2.3、5'-GATCGTAATCTCCGCCTTTCTT-3'(配列番号2) を
使用して、800bp領域を作成し、IR.R.2、5'-CCGCAGC
ATACGCGCAAATCAA-3'(配列番号3)およびIRLI、5'- GGTA
TGGTTTCAAGACGCTTCA-3'(配列番号4)を使用して、その
内部の200bp領域を作成した。しかし、このフラグメ
ント内に、Neisseria種との交差反応性領域が幾つか同
定された。この情報に基づいて、3種のtSDAシステ
ムをデザインした。
【0016】Neisseria gonorrhoea核酸の800bpフラ
グメントに基づいて、プライマーをデザインした。最適
条件に合うように、プライマーの組み合わせをスクリー
ニングした。様々な検出用プローブのtSDA反応およ
び蛍光リアルタイムtSDA反応における特異性および
感度を試験した。
【0017】核酸はハイブリッド形成に完全な相補性を
必要としないため、本願明細書に開示されているプロー
ブ配列およびプライマー配列は、Neisseria gonorrhoea
に特異的なプローブおよびプライマーとしての有用性を
喪失せずに、ある程度修飾できることが理解されるであ
ろう。当該技術において周知の通り、ハイブリッド形成
条件(すなわち、ハイブリッド形成温度または緩衝液の
塩含有量)を調節してストリンジェンシーを増大または
低減することにより、相補的核酸配列および部分的相補
的核酸配列のハイブリッド形成を達成することが可能で
ある。開示された配列のこのような些細な修飾およびNe
isseria gonorrhoeaについての特異性を維持するために
必要なハイブリッド形成条件の調節は、ルーチンの実験
のみを必要とし、且つ当該技術上通常の熟練の範囲内で
ある。
【0018】本発明のプライマーを使用して製作した増
幅生成物は、独特のサイズによってたとえば、臭化エチ
ジウムで染色したポリアクリルアミドゲルまたはアガロ
ースゲル上で、検出することが可能である。あるいは、
検出可能な標識で標識したオリゴヌクレオチドであるア
ッセイプローブを使用して、増幅されたN. gonorrhoea
標的配列を検出することが可能である。1つの実施態様
では、少なくとも1つのアッセイプローブを、ハイブリ
ッド形成(検出用プローブ)、Walker et al.,Nucl. Ac
ids Res.,前出に記載のハイブリッド形成および伸長
(検出用プライマー)、または欧州特許第0 678 582号
に記載のハイブリッド形成、伸長および二本鎖型への変
換(シグナルプライマー)によって増幅された標的配列
の検出に使用することが可能である。好ましくは、アッ
セイプローブは、増幅プライマーの間にある標的の配列
にハイブリッド形成するように選択される、すなわち、
アッセイプローブは内部アッセイプローブでなければな
らない。あるいは、増幅プライマーまたはその標的結合
配列を、アッセイプローブとして使用することが可能で
ある。
【0019】アッセイプローブの検出可能な標識は、標
的核酸が存在する指標として、直接または間接に検出す
ることができる部分である。標識の直接検出の場合、ア
ッセイプローブを放射性同位元素で標識してオートラジ
オグラフィーで検出するか、または蛍光部分で標識して
当該技術上周知の蛍光で検出することが可能である。あ
るいは、アッセイプローブを検出可能にするために別の
試薬を必要とする標識で標識することによって、アッセ
イプローブを間接的に検出することが可能である。間接
的に検出可能な標識としては、たとえば、化学発光剤、
目に見える反応生成物を生じる酵素および標識された特
異的結合パートナー(たとえば、抗体または抗原/ハプ
テン)に結合することによって検出することが可能なリ
ガンド(たとえば、ハプテン、抗体または抗原)などが
ある。リガンドは、検出を容易にするために、リガンド
−標識オリゴヌクレオチドを固相に固定するのにも有用
である(捕捉プローブ)。特に有用な標識としては、ビ
オチン(標識されたアビジンまたはストレプトアビジン
に結合することによって検出できる)および西洋ワサビ
ペルオキシダーゼやアルカリホスファターゼなどの酵素
(酵素基質を加えて有色反応生成物を生ずることによっ
て検出できる)などがある。オリゴヌクレオチドに、こ
のような標識を加えたりこのような標識を含める方法は
当該技術上周知であり、これらの方法のいずれも本発明
について使用するのに適している。
【0020】使用することが可能な特異的検出方法の例
としては、米国特許第5,470,723号に記載され
ているビオチン化された捕捉プローブおよび酵素複合検
出用プローブを使用して増幅生成物を検出する化学発光
法がある。上記2つのアッセイプローブを、標的配列の
アッセイ領域の異なる部位(2つの増幅プライマーの結
合部位の間)にハイブリッド形成した後、捕捉プローブ
を使用して、この複合体をストレプトアビジンでコート
した微量滴定プレート上に捕捉し、化学発光シグナルを
発生させて照度計で読む。増幅生成物を検出する別の代
わりとして、欧州特許第0 678 582号に記載のシグナル
プライマーがSDA反応に含まれていてもよい。この実
施態様では、標識された二次増幅生成物が、標的の増幅
に依存的な様式でSDA中に作られ、これを、関連標識
を使用して標的増幅の目安として検出することができ
る。
【0021】商業的に便利なため、N. gonorrhoea核酸
の特異的検出および同定のための増幅プライマーをキッ
トの形で提供することが可能である。一般に、このよう
なキットは、本発明による増幅プライマーを少なくとも
1対含む。N. gonorrhoeaに特異的な増幅プライマーと
共に、核酸増幅反応を実施するための試薬たとえば、緩
衝液、別のプライマー、ヌクレオチド三リン酸、酵素な
ども含んでもよい。キットの成分は、普通の容器内に一
緒に包装されており、場合に応じて、本発明の方法の個
々の実施態様を実施するための説明書が入っている。他
の任意の成分、たとえば、アッセイプローブとして使用
するのに適した標識で標識されたオリゴヌクレオチド、
および/または標識を検出するための試薬または方法
も、キットに含めることができる。
【0022】検出用プローブと関連した増幅プライマー
の標的結合配列は、ハイブリッド形成の種特異性をオリ
ゴヌクレオチドに与えることができ、したがって増幅に
基づくアッセイに種特異性を与えることができる。選択
された増幅反応の実施に必要であれば、オリゴヌクレオ
チドの種特異性を変えずに、他の配列を、本願明細書に
開示されている標的結合配列に任意に加えることが可能
である。例として、本発明のN. gonorrhoeaに特異的な
増幅プライマーは、SDA反応中にニックされる制限エ
ンドヌクレアーゼBsoB1の認識部位を含んでもよい。欧
州特許第0 648 315号に記載の認識部位を含むがこれに
限定されない、他のニック可能な制限エンドヌクレアー
ゼ認識部位をBsoB1認識部位の代わりに用いてもよいこ
とが当業者には明白であろう。好ましくは、認識部位
は、好熱性SDA(tSDA)の条件下で増幅反応を実
施することができるように好熱性制限エンドヌクレアー
ゼとして用いられる。同様に、増幅プライマーの尾部配
列(5(から制限エンドヌクレアーゼ認識部位まで)は
一般に重要ではないが、SDAに使用される制限部位お
よび自身の標的結合配列または他のプライマーのいずれ
かにハイブリッド形成する配列は避けなければならな
い。したがって、本発明によるSDA用の増幅プライマ
ーは、3(標的結合配列、ニック可能な制限エンドヌク
レアーゼ認識部位5(から標的結合配列まで、および長
さ約10〜25ヌクレオチドの尾部配列から制限エンド
ヌクレアーゼ認識部位までで構成される。ニック可能な
制限エンドヌクレアーゼ認識部位およびテイル配列は、
SDA反応に必要な配列である。他の増幅反応の場合、
本発明による増幅プライマーは、開示されている標的結
合配列のみで構成されてもよく(たとえば、PCRの場
合)、または標的結合配列と選択された増幅反応に必要
な別の配列(たとえば、上述のSDAに必要な配列また
は3SR用RNAポリメラーゼにより認識されるプロモ
ーター)とで構成されてもよい。
【0023】SDAでは、バンパープライマーは下流の
種特異的増殖プライマーと置換する作用をするため、バ
ンパープライマーは種特異性に不可欠ではない。バンパ
ープライマーが伸長されるとき、ハンパープライマーが
増幅プライマーとその伸長生成物を置換えるために、バ
ンパープライマーが増幅プライマーから上流の標的にハ
イブリッド形成できることのみが必要である。したがっ
て、バンパープライマーの個々の配列は、一般に重要で
はなく、バンパープライマーが伸長するとすぐに、増幅
プライマー伸長生成物を置換できるほど、増幅プライマ
ーの結合部位に十分に近い任意の上流標的配列から誘導
することが可能である。バンパープライマーが相変わら
ず特定の標的配列にハイブリッド形成できる限り、バン
パープライマー配列における標的と時にミスマッチがあ
ったとしても、または非標的配列との若干の交差ハイブ
リッドを形成しても、一般に、それらのことが増幅効率
に負の影響を及ぼすことはない。しかし、本願明細書に
記載のバンパープライマーはN. gonorrhoeaに特異的で
あり、したがって要望があれば、増幅プライマーの標的
結合配列としても使用することができる。
【0024】本発明のプライマーを使用する増幅反応
は、Walkerら(前出)による教示通り、チミンを含んで
もよく、あるいは、たとえば欧州特許第0 624 643号に
教示されている通りに、TTPの代わりに2(-デオキシ
ウリジン5(-三リン酸を全体的にまたは部分的に反応に
用いて、次の増幅反応の交差汚染を減少させることが可
能である。dU(ウリジン)は増幅生成物中に組込まれ
るため、ウラシルDNAグルコシラーゼ(UDG)処理
によって切り取ることができる。これらの非塩基性部位
は、次の増幅反応で増幅生成物を非増幅可能にさせる。
次の増幅を実施する前に、ウラシルグリコシラーゼイン
ヒビター(Ugi)によってUDGを失活させ、新たに形
成された増幅生成物におけるdUの切除を防止すること
ができる。
【0025】プライマー、バンパーおよび検出用配列の
異なる組み合わせを使用して、tSDAを実施するため
の他のシステムを開発した。しかし、他のシステムは、
特性が十分にないこと、最適条件の範囲が狭いこと、安
定でないことなど様々な理由で好ましくなかった。N. g
onorrhoea核酸配列の均一な核酸増幅およびリアルタイ
ム検出を実施するのに有用であったシステムを、下記の
プライマーおよび検出用配列から開発した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】蛍光リアルタイムtSDA技術を使用し
て、Neisseria gonorrhoeaの分析を実施した。GCIR
5およびGCIRSL用にデザインしたプライマー、バ
ンパーおよび検出用配列を、それぞれ図1および図2に
示す。DNA配列の上または下の四角で、増幅プライマ
ーおよび蛍光検出用配列のアニーリング領域を示す。最
適感度を得るために、蛍光GCIR5およびGCIRS
LのtSDAの条件を継続的に修飾した。下記は、GC
IR5用のこのような1組の最適条件およびGCIRS
L用のこのような1組の最適条件である。
【0030】GCIR5 7%グリセロール 8%DMSO 45mMリン酸カリウム (0.1mM)dATP、(0.1mM)dGTP、(0.25mM)dUTP、(0.7mM)α
−チオdCTP 5mM酢酸マグネシウム 100μg/mlBSA 1.82%トレハロース 360μM DTT 2400ngヒトDNA 320単位BsoBI制限エンドヌクレアーゼ 20単位Bstポリメラーゼ 1単位ウラシル−N−グリコシラーゼ 5単位ウラシル−N−グリコシラーゼインヒビター 200nM検出用配列(FD10)(配列番号15) 500nM増幅プライマー(GCIR-AL5.3(配列番号7)お
よびGCIR-AR5.1(配列番号8)) 50nMバンパー(GCIR-BL5.1(配列番号11)およびGC
IR-BR5.1(配列番号12))
【0031】反応体積100μl 除染を45℃で20分間実施した 増幅を52℃で60分間実施した
【0032】GCIRSL 7%グリセロール 5%DMSO 25mMリン酸カリウム (0.2mM)dATP、(0.2mM)dGTP、(0.5mM)dUTP、(1.4mM)α−
チオdCTP 6mM酢酸マグネシウム 100μg/mlBSA 1.82%トレハロース 360μM DTT 2000ngヒトDNA 1単位ウラシル−N−グリコシラーゼ 5単位ウラシル−N−グリコシラーゼインヒビター 480単位BsoBI 30単位Bst 200nM検出用配列(GCIRSL.FD1(配列番号
31)) 500nM増幅プライマー(GCIRSL-APL1(配列番号2
2)およびGCIRSL.APR1(配列番号24)) 50nMバンパー(GCIRSL.BL(配列番号27)およびGCI
RSL.BR(配列番号28))
【0033】反応体積100ul 除染を45℃で20分間実施した 増幅を52℃で60分間実施した
【0034】例に詳細に説明する通り、検出用配列GCIR
5-FD10(配列番号15)およびGCIRSL-FD1(配列番号3
1)と、標的DNA源としてのプラスミドGC10とを
使用して、蛍光リアルタイムtSDAにおけるGCIR
5およびGCIRSLの感度を評価した。プラスミドG
C10は、pUC18に挿入されたNeisseria gonorrhoeaゲ
ノムの800塩基対領域を含む。GC10プラスミドの
250コピー、50コピー、25コピーおよび12コピ
ーの滴定を使用して、蛍光tSDAを実施した。FD1
0を用いたGCIR5は、下は25コピーのGC10プ
ラスミドまで検出することができた。リアルタイムtS
DAにおけるGCIRSLの感度は、250コピーのG
C10プラスミドであると決定された。陽性であるとい
う反応の判定は、試料反応のRFU値とネガティブコン
トロール(標的DNAを全く加えない)のRFU値を比
較することによって決定した。GC10との反応によっ
て、ネガティブコントロールの平均RFU値の2〜3倍
より大きいRFU値が生じれば、その時は陽性であると
考えた。
【0035】GCIR5の他の検出用配列は、別の実験
で試験されていた。FD1(配列番号21)、FD2
(配列番号20)、FD3(配列番号17)、FD6
(配列番号19)、FD8(配列番号16)、FD11
(配列番号18)。FD8、FD3およびFD1は、2
50コピーのレベルでGC10プラスミドを検出するこ
とができたが、FD11,FD6およびFD2などの他
のものは、この同一標的濃度で、RFU値が低かった。
このことから、最高の感度を得るためには、複数の検出
用配列/長さを試験することが重要なことがわかり、結
果として、GCIR5-FD10(配列番号15)をリアルタイム
蛍光tSDAで使用する一次検出用として選択した。
【0036】様々なNeisseria gonorrhoea菌株、他のNe
isseria種、および無関係の細菌およびウイルスを試験
することによって、GCIR5およびGCIRSLの特
異性および交差反応性を決定した。Neisseria gonorrho
eakin12菌株を1×104ゲノムで試験した。全ての交
差反応体DNAを約1〜107ゲノムコピーに希釈し
た。Neisseria gonorrhoea12菌株を1×104ゲノム
で試験した。全ての交差反応物DNAを約1×107ゲ
ノムコピーに希釈した。複数の実験による特異性および
交差反応性を表9にまとめる。
【0037】鎖置換増幅(SDA)は、プライマーの伸
長、半修飾制限エンドヌクレアーゼ認識/開裂部位のニ
ッキング、1本鎖伸長生成物の置換、プライマーの伸長
生成物(または最初の標的配列)へのアニーリング、お
よび次のプライマーの伸長が反応混合物中で同時に起こ
る等温核酸増幅法である。これは、反応の温度循環特性
の結果として、反応の諸段階が不連続な相またはサイク
ルで起こるポリメラーゼ連鎖反応とは違う。SDAは、
1)制限エンドヌクレアーゼが、ヘミチオリン酸型の二
本鎖認識/開裂部位の未修飾鎖をニックできること、
2)あるポリメラーゼが、ニックで複製を開始し、下流
の非鋳型鎖を置換できることに基づいている。プライマ
ーアニーリング用の二本鎖標的配列を変性させるため、
高温(約95℃)で初回インキュベーション後、その後
の重合および新たに合成された鎖の置換は一定の温度で
行われる。標的配列の各新しいコピーの生産は、5つの
段階で構成される。1)増幅プライマーを、最初の標的
配列または予め重合させて置換した一本鎖伸長生成物に
結合させること、2)α−チオデオキシヌクレオシド三
リン酸(α−チオdNTP)を組み込む5(−3(エキソ
ヌクレアーゼ欠損ポリメラーゼによるプライマーの伸
長、3)半修飾二本鎖制限部位のニッキング、4)ニッ
ク部位からの制限酵素の分離、および5)5(−3(エキ
ソヌクレアーゼ欠損ポリメラーゼによる、ニックの3
(末端からの伸長と、下流の新たに合成された鎖の置
換。ニックからの伸長によって別のニック可能な制限部
位が発生するため、ニッキング、重合および置換は一定
の温度で同時に且つ連続的に起こる。一対の増幅プライ
マーを使用し、その各々が二本鎖標的配列の2本の鎖の
うちの1本にハイブリッド形成するとき、増幅は指数関
数的である。これは、センス鎖およびアンチセンス鎖
が、次の回の増幅で反対側のプライマーの鋳型の役割を
果たすためである。増幅プライマーを1個使用すると
き、鎖1本のみがプライマー伸長の鋳型の役割をするた
め、増幅は直線的である。α−チオdNTPが組み込ま
れるとき、二本鎖認識/開裂部位をニックする制限エン
ドヌクレアーゼの例は、HincII、HindII、AvaI、NciIお
よびFnu4HIである。以上の制限エンドヌクレアーゼ全て
と、必要なニッキング活性を示す他の制限エンドヌクレ
アーゼは、従来のSDAで使用するのに適している。し
かし、これらは比較的に熱に不安定であり、約40℃を
超えると活性を失う傾向がある。
【0038】標的配列を切断しないエンドヌクレアーゼ
で制限することによって、より大きい核酸を分割するこ
とによって、SDAによる増幅の標的を調製することが
可能である。しかし、Walkerら(Nuc. Acids Res. (199
2)前出)および米国特許第5,270,184号(引用
することにより本明細書の一部をなすものとする)に記
載の通りに、SDA反応におけるニッキング用に選択さ
れた制限エンドヌクレアーゼ認識/開裂部位を有する標
的核酸を調製することが一般に好ましい。簡単に説明す
ると、標的配列が二本鎖の場合、4種のプライマーが標
的配列にハイブリッド形成する。そのプライマーのうち
2種(S1およびS2)はSDA増幅プライマーであり、
2種(B1およびB2)は外部プライマーまたはバンパー
プライマーである。S1とS2は、標的配列に隣接する二
本鎖核酸の反対の鎖に結合する。B1とB2は、それぞれ
S1およびS2の標的配列5((すなわち、上流)に結合
する。3種のデオキシヌクレオシド三リン酸および少な
くとも1種の修飾されたデオキシヌクレオシド三リン酸
(たとえば、2(−デオキシアデノシン5(−O−(1−チ
オ三リン酸)、「dATPαS」)が存在する条件下
で、エキソヌクレアーゼ欠損ポリメラーゼを使用して4
種のプライマー全てを同時に伸長させる。置換された、
増幅プライマーの一本鎖伸長生成物は、反対の増幅プラ
イマーおよびバンパープライマーを結合する標的の役割
をする(たとえば、S1の伸長生成物はS2およびB2を
結合する)。次の伸長および置換のサイクルで、各末端
に半修飾制限エンドヌクレアーゼ認識/開裂部位を有す
る2つの二本鎖核酸フラグメントが生じる。これらは、
SDAによる増幅に適した基質である。SDAの場合と
同様、標的生成反応の個々の段階は同時に且つ連続的に
起こり、SDAでの制限酵素によるニッキングに必要な
末端に認識/開裂部位を有する標的配列が生じる。SD
A反応の成分の全てが既に標的生成反応に存在するた
め、自動的且つ連続的に発生した標的配列はSDAサイ
クルに入って増幅される。
【0039】1つのSDA反応が別の増幅生成物によっ
て交差汚染されるのを防止するために、増幅反応を阻害
せずに、dTTPの代わりにdUTPをSDA増幅DN
Aに組み込むことが可能である。ウラシルDNAグリコ
シラーゼ(UDG)で処理することによって、ウラシル
修飾核酸を特異的に認識させ失活させることが可能であ
る。したがって、先行反応でSDA増幅DNAにdUT
Pが組み込まれる場合、二本鎖標的を増幅する前に、後
続のあらゆるSDA反応をUDGで処理し、以前の増幅
反応由来のdU含有DNAを増幅不可能にさせることが
できる。その後の反応で増幅すべき標的DNAはdUを
含まず、UDG処理による影響を受けない。次に、標的
を増幅する前にUgiで処理することにより、UDGを阻
害することが可能である。あるいは、UDGを熱失活させ
てもよい。好熱性SDAでは、より高い反応温度そのも
の(≧50℃)を使用してUDG失活と標的の増幅を同
時に行うことができる。
【0040】SDAには、5(−3(エキソヌクレアーゼ
活性がなく、二本鎖核酸の一本鎖ニックで重合を開始
し、ニックの下流で鎖を置換すると同時に、非ニック鎖
を鋳型として使用して新しい相補鎖を生成するポリメラ
ーゼが必要である。非結合3(−OHにヌクレオチドを
加えることによって、このポリメラーゼを伸長させなけ
ればならい。SDA反応を最適化させるためには、ポリ
メラーゼが極めて前進的であり、増幅することが可能な
標的配列の長さを最大にすることが望ましい。極めて前
進的なポリメラーゼは、伸長生成物の分離および合成停
止前に、かなりの長さの新しい鎖を重合することができ
る。置換活性は、コピーのさらなる合成に標的を利用で
きるようにし、指数関数的な増幅反応で第二の増幅プラ
イマーをハイブリッド形成することが可能な対象である
一本鎖伸長生成物を生成するため、増幅反応に置換活性
は不可欠である。反応を永続させ、次回の標的増幅を開
始させるのはニッキングであるため、ニッキング活性も
非常に重要である。
【0041】好熱性SDAは、望ましい熱安定なポリメ
ラーゼおよび熱安定な制限エンドヌクレアーゼを置き換
えて、Walkerら(PNASおよびNuc. Acids Res. (1992)前
出)に記載の従来のSDAと本質的に同様に実施され
る。もちろん、置換された酵素に適したより高い温度に
反応温度を調節し、HincII制限エンドヌクレアーゼ認識
/開裂部位を、選択された熱安定なエンドヌクレアーゼ
の適当な制限エンドヌクレアーゼ認識/開裂部位と置換
する。また、Walkerらとは違って、酵素が変性温度で十
分に安定であれば、初回変性ステップの前に、臨床医は
反応混合物に酵素を含めることが可能である。好熱性S
DAで使用するのに好ましい制限エンドヌクレアーゼは
BsrI、BstNI、BsmAIおよびBsoB1(New England BioLab
s)、およびBstOI(Promega)である。好ましい好熱性ポ
リメラーゼはBca (Panvera)およびBst(New England Bi
oLabs)である。
【0042】均一リアルタイム蛍光tSDAはtSDA
の改良型である。この方法は検出用オリゴヌクレオチド
を使用して、蛍光消光を標的依存性様式で減少させる。
検出用オリゴヌクレオチドは、標的の非存在下で蛍光消
光が起こるように結合されたドナー/アクセプター色素
対を含む。標的の存在下で検出用オリゴヌクレオチドの
分子内塩基対二次構造が開いて線状化する(linearize)
と、色素間の距離が増大し、蛍光消光が減少する。一般
に、塩基対二次構造の展開は、二次構造が少なくとも部
分的に崩壊されるような、二次構造の配列と相補鎖との
間の分子内塩基対形成を含む。塩基対二次構造は、十分
な長さの相補鎖の存在下で完全に線状化すると考えられ
る。好ましい実施態様で、制限エンドヌクレアーゼ認識
部位(Restriction endonuclease recognition site;R
ERS)は2つの色素の間に存在し、二次構造と相補鎖
との間の分子内塩基対はRERSも二本鎖にして、制限
エンドヌクレアーゼで開裂可能にする。制限エンドヌク
レアーゼによる開裂またはニッキングは、ドナー色素と
アクセプター色素を別個の核酸フラグメント上に分け、
さらに消光を減少させる一因となる。いずれの実施態様
でも、関連する蛍光パラメータの変化(たとえば、ドナ
ー蛍光強度の増加、アクセプター蛍光強度の低減または
展開前後の蛍光の比率)を標的配列の存在の指標として
モニタリングする。一般にドナー蛍光強度の変化はアク
セプター蛍光強度の変化よりも大きいため、ドナー蛍光
強度の変化をモニタリングすることが好ましい。蛍光寿
命の変化など、他の蛍光パラメータをモニタリングして
もよい。
【0043】均一リアルタイム蛍光tSDA用の検出用
オリゴヌクレオチドは、標的配列(標的結合配列)にハ
イブリッド形成する一本鎖5(セクションまたは3(セク
ションを含むオリゴヌクレオチドであり、標的結合配列
に隣接する分子内塩基対二次構造である。本発明のオリ
ゴヌクレオチドは、二次構造が分子内塩基対形成すると
き蛍光が消え、二次構造が開いて線状化すると蛍光消光
が減少するという具合に、検出用オリゴヌクレオチドに
結合したドナー/アクセプター色素対をさらに含む。オ
リゴヌクレオチドの開裂は、DNA二重らせんの両鎖の
ホスホジエステル結合の破壊または一本鎖DNAのホス
ホジエステル結合の破壊を指す。これは、DNA二重ら
せんの鎖2本のうちの1本のみのホスホジエステル結合
の破壊を指すニッキングとは違う。
【0044】均一リアルタイム蛍光tSDA用の発明の
検出用オリゴヌクレオチドは、プライマー伸長またはハ
イブリッド形成のために選択された反応条件で分子内塩
基対二次構造を形成する配列を含む。この二次構造は、
標的結合配列の少なくとも一部が一本鎖3(テイルまた
は5(テイルを形成するように、検出オリゴヌクレオチ
ドの標的結合配列に隣接して位置する。本願明細書で使
用されるとき、用語「標的結合配列に隣接した」は標的
結合配列の全部または一部が、標的へのハイブリッド形
成に利用できる5(尾部または3(尾部中に一本鎖のまま
残されることを意味する。すなわち、二次構造は標的結
合配列全体を含まない。標的結合配列の一部が二次構造
の分子内塩基対形成に含まれてもよく、二次構造の分子
内塩基対形成に含まれる第1の配列の全部または一部を
含んでもよいが、その相補的配列内に伸長しないことが
好ましい。たとえば、二次構造がステム・ループ構造
(たとえば、「ヘアピン」)であり、検出用オリゴヌク
レオチドの標的結合配列が一本鎖3(尾部として存在す
る場合、標的結合配列もステムの第1アームの全部また
は一部、および場合に応じて、ループの全部または一部
に伸長してもよい。しかし、標的結合配列は、ステム分
子内塩基対形成に関与する配列の第2アーム内に伸長し
ないことが好ましい。すなわち、標的にハイブリッド形
成することができる二次構造の分子内塩基対形成に関与
する両配列を具有しないことが望ましい。検出用オリゴ
ヌクレオチド二次構造の分子内塩基対部分が不適当な組
み合わせの場合、標的の存在下で蛍光の変化の大きさが
低減するが、アッセイの感度が問題でなければ、容認で
きる。一本鎖尾部の標的結合配列の不適当な組み合わせ
も容認できるが、同様にアッセイの感度および/または
特異性が低減する可能性がある。しかし、二次構造と標
的結合配列の両者における完全な塩基対形成が反応を犠
牲にしないことが本発明の特徴である。ハイブリッド形
成に関与する配列が完全に適合すると、反応速度論に負
の影響を及ぼすことなく、分析の特異性が向上する。
【0045】本発明の検出用オリゴヌクレオチドシグナ
ルプライマーを増幅反応に加えると、増幅プライマーの
ハイブリッド形成および伸長によって二本鎖型に変換さ
れる。ポリメラーゼによる鎖置換も二次構造を開いたり
線状化したりし、相補鎖の合成によってこれを二本鎖型
に変換する。RERSは、存在すれば、二本鎖で且つ制
限エンドヌクレアーゼで開裂可能またはニック可能にな
る。ポリメラーゼの鎖置換活性によって二次構造が展開
されたり線状化されたりすると、ドナー色素とアクセプ
ター色素との間の距離が増大し、その結果ドナー蛍光の
消光が低減する。関連した、ドナー色素またはアクセプ
ター色素のいずれかの蛍光の変化を、標的配列の増幅の
指標としてモニタリングしたり検出したりすることが可
能である。一般に、RERSが開裂またはニックする
と、二本鎖二次増幅生成物の別々のフラグメントが2個
生じ、各々に2種の色素のうちの1種が結合しているた
め、蛍光の変化の大きさがさらに増大する。このフラグ
メントは反応溶液中で自由に拡散でき、ドナー/アクセ
プター対の色素間の距離がさらに増大する。ドナー蛍光
強度の増大またはアクセプター蛍光強度の低減は、標的
増幅が起こっているまたは起こった指標として、検出お
よび/またはモニタリングすることができるが、ドナー
/アクセプター色素対の近接によって影響を受ける他の
蛍光パラメータもモニタリングすることが可能である。
ドナーまたはアクセプターの蛍光強度の変化も、ドナー
および/またはアクセプター蛍光強度の比率の変化とし
て検出することが可能である。たとえば、a)二次構造
を線状化または展開した後のドナー発蛍光団蛍光と、線
状化または展開する前の検出用オリゴヌクレオチドにお
けるドナー発蛍光団蛍光との比率の増加、またはb)線
状化(linearization)または展開した後のアクセプター
色素蛍光と、線状化または展開する前の検出用オリゴヌ
クレオチドにおけるアクセプター色素蛍光との比率の低
減として、蛍光強度の変化を検出することが可能であ
る。
【0046】SDAのほかにも、本発明の検出用オリゴ
ヌクレオチドは、他のプライマー伸長増幅方法(たとえ
ば、PCR、3SR、TMAまたはNASBA)におけ
るシグナルプライマー用に改変することが可能である。
たとえば、PCR増幅プライマーおよび5(→3(エキソ
ヌクレアーゼ活性のない鎖置換DNAポリメラーゼ(た
とえば、PrimegaのSequencing Grade TaqまたはNew Eng
land BioLabsのexo-Ventまたはexo-Deep VentをPCR
で使用することによって、この方法をPCR用に改変す
ることが可能である。検出用オリゴヌクレオチドシグナ
ルプライマーは、PCR増幅プライマーから下流の標的
にハイブリッド形成し、置換されて、本質的にSDAに
関する記載と同様に二本鎖になる。一般に、RERSの
開裂よりむしろニッキングを誘導すると考えられる修飾
されたデオキシヌクレオシド三リン酸が全く存在しない
ため、PCRでは、場合に応じて検出用オリゴヌクレオ
チド用RERSを選択することが可能である。温度周期
はPCRによる増幅の特徴であるため、制限エンドヌク
レアーゼは、最終周期のプライマーアニーリングおよび
増幅のエンドポイント検出のための伸長の後に低温で加
えることが好ましい。しかし、PCR反応の高温相を通
して活性のままである好熱性制限エンドヌクレアーゼ
は、増幅中ずっと存在することができ、即時アッセイを
実施することが可能である。SDAシステムの場合と同
様、二次構造の線状化および色素対の分離によって蛍光
消光が低減し、強度などの蛍光パラメータの変化は標的
増幅の指標の役割をする。
【0047】検出用オリゴヌクレオチドの展開または線
状化に起因する蛍光の変化は、選択された反応のエンド
ポイントで検出することが可能である。しかし、線状化
された二次構造はハイブリッド形成およびプライマー伸
長と同時に生じるため、反応が起こるにつれて、すなわ
ち「リアルタイム」に、蛍光の変化もモニタリングする
ことが可能である。この均一リアルタイムアッセイフォ
ーマットを使用して、存在する標的の初期量に関する半
定量的または定量的情報を提供することができる。たと
えば、(標的増幅の一部として、または非増幅検出方法
で)展開反応中または直線反応中に蛍光強度が変化する
速度は、初期標的レベルの指標である。結果として、存
在する標的配列の初期コピーが多いほど、ドナー蛍光は
選択された閾値に速やかに(すなわち、短時間で確実
に)達する。同様に、アクセプター蛍光の減少は短時間
で確実に達し、選択された最小値に達するのに要する時
間として検出される。さらに、反応経過中の蛍光パラメ
ータの変化の速度は、初期標的含有量が少ない試料より
も初期標的含有量が多い試料で迅速である(すなわち、
上昇勾配の蛍光曲線)。当該技術上周知の通り、これら
の測定または他の測定を、標的が存在する指標として、
あるいは標的増幅の指標として行うことができる。一般
に、標的の初期量は、実験結果と既知量の標的の結果と
を比較することによって決定される。
【0048】本発明の方法による選択された標的配列の
存在のアッセイは、溶液または固相で実施することがで
きる。検出用オリゴヌクレオチドがプライマーの役割を
するリアルタイムまたはエンドポイント均一アッセイは
一般に溶液で行われる。本発明の検出用オリゴヌクレオ
チドを使用するハイブリッド形成アッセイは溶液でも実
施することが可能である(たとえば、均一リアルタイム
アッセイとして)が、標的のリアルタイム検出またはエ
ンドポイント検出のための固相アッセイに特に適してい
る。固相アッセイでは、当該技術上周知の方法を使用し
た内部標識または末端標識によって検出用オリゴヌクレ
オチドを固相(たとえば、ビーズ、膜または反応容器)
に固定することが可能である。たとえば、ビオチン標識
検出用オリゴヌクレオチドをアビジン修飾固相に固定す
ることが可能であり、この場合、適切なハイブリッド形
成条件で標的に曝露したとき蛍光を変化させる。この様
式で標識を捕捉すると、試料から標的を分離することが
容易になり、シグナルの検出またはアッセイの他の局面
を妨害する可能性がある試料注の物質を除去することが
できる。
【0049】以下の実施例は本願明細書に記載の本発明
の詳細な実施例を示す。当業者には明白であろうが、様
々な変化および修正が可能であり、様々な変化および修
正は記載されている本発明の範囲内であると考えられ
る。
【0050】
【実施例】例1tSDAプライマーセットのデザイン tSDAプライマーセットのデザインに関して、同定さ
れた800bpのN. gonorrhoea配列を試験した。GC伸
長またはAT伸長、および/またはプライマー間の強力
な相互作用を引起こす小さい反復が存在するため、ゲノ
ムのある領域を避けた。ΔG値が高いプライマー/プラ
イマー相互作用のため、潜在的に問題がある可能性のあ
るtSDAセットを、ソフトウエアプログラムOligoTM
(National Biosciences, Inc., Plymouth, Minnesot
a)を使用して選別除去した。様々なプライマーセット
を領域内にデザインした。数セットは直ちに退けられ、
幾つかは本格的な相互作用が欠如していた。試験した全
セットの中から、さらなる研究用に1つ−GCIR5を
選択した。左増幅プライマーと右増幅プライマーの両者
の3種の変異体を含むGCIR5を設計した(図1)。
これによって、様々な組み合わせのプライマーを試験す
ることが可能になり、その各々は異なるTmを有してい
た。GCIR5システムを包含する全てのプライマーお
よびその位置を図1の線図に示す。
【0051】例2GCIR5tSDA反応条件のデザイン 異なる濃度の補助溶剤の存在下および異なる温度で、6
種のGCIR5プライマーの組み合わせを試験するため
に、統計学的にデザインされた実験を実施した。この実
験を使用して、広い条件スペクトル全域にわたって、ど
のプライマー対が最も優れた増幅惹起能力を有するかを
決定した。次の変数を試験した:リン酸カリウム(25
mMおよび35mM)、DMSO(3%および8%)、グリ
セロール(3.5%および7%)、ヒトDNA(650n
gおよび1050ng)、増幅温度(52℃および54
℃)。結果から、次のtSDA条件で最大の増幅が得ら
れることがわかる。
【0052】
【表4】
【0053】試験した増幅プライマー全部が有効であっ
たため、GCIR−AL5.1(配列番号5)など、他
のプライマーも有効であると考えられる。さらに、DI
Lの代わりにGCIR−D2L(配列番号14)を32P
検出用プローブとして使用することが可能である。GC
IR−AL5.3とGCIR−AR5.1の組み合わせ
が最適プライマーセットであった。試験したプライマー
セットは全て1×106ゲノムでN. gonorrhoea BDMS 29
00を増幅することができたが、ある条件下では、他より
有効なものも数セットあった。これらのプライマーセッ
トを用いて、戦略的デザインに基づいてさらに実験した
結果、DMSOおよびグリセロールの濃度をDMSO
5.5%、グリセロール5.2%に変えることにより、
上記反応条件が最適化された。他の全ての補助溶剤濃度
および酵素濃度は上記の通りであった。
【0054】例3GCIR5tSDA感度のアッセイ 例2に記載の最適tSDA条件を使用して、検出実験の
限界を設定した。1×106ゲノム/反応から下は1ゲ
ノム/反応まで、N. gonorrhoea菌株BDM2900の滴定を実
施した。滴定パネルを試験した。650ng/反応および
1250ng/反応のヒトDNAの存在下、GCIR5t
SDAシステムを用いて滴定パネルを試験した。1×1
06、1×105および1×104ゲノム/反応の試料を
1検体試験し、1×103ゲノム/反応を二重に試験
し、100、10および1ゲノムを三重に試験した。陰
性コントロールも実験に含めた。1つの試料における増
幅の欠如がシステムの感度を示すと考えないことを確実
にするために、コピー数が少ないN. gonorrhoeaゲノム
を複数の反応で試験する方法を実施した。感度実験の結
果は、GCIR5は下は10ゲノム/反応を3回中3回
検出でき、1ゲノム/反応を3回中1回検出できたとい
うことであった。
【0055】例4N. gonorrhoea tSDA特異性および交差反応性のアッ
セイ GCIR5tSDAシステムの特異性および交差反応性
を試験するために、実験を計画した。例2に記載の最適
プライマーセットをこの実験で使用した。Neisseria go
norrhoea数菌株を1×106ゲノム/反応で試験した。
GCIR5は、表2に記載の被験種をことごとく増幅す
ることができた。このtSDAシステムの特異性は申し
分なかった。次に、他のNeisseria種または非Neisseria
細菌と交差反応性があるかどうかを決定した。これを実
施するために、全ての非交差反応物細菌を1×107ゲ
ノム/反応のレベルで試験した。増幅生成物が検出され
た反応は皆無であった(表6〜7)。
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】例5蛍光リアルタイムtSDAにおけるGCIR5プライマー 蛍光リアルタイムtSDAを使用して、Neisseria gono
rrhoeaのアッセイを実施した。このためにデザインした
プライマー、バンパーおよび検出用配列を図1に示す。
検出用FD1(配列番号21)を用いたGCIR5の感
度および交差反応性を分析した(表8)。pUC18に
挿入されたNeisseria gonorrhoeaゲノムの800塩基対
領域を含むプラスミド(GC10)を標的として使用し
た。1000〜25コピーのプラスミドを用いて試験を
実施した。tSDAの条件は次の通りであった。
【0060】5.2%グリセロール 5.5%DMSO 35mMリン酸カリウム 2000ngヒトDNA 320単位BsoB1 20単位Bst 200nM検出用配列(FD1) 500nM増幅プライマー(AL5.3(配列番号7)およびA
R5.1(配列番号8)) 50nMバンパー(BL5.1(配列番号11)およびBR5.1
(配列番号12)) 除染を45℃で20分間実施した 増幅を52℃で60分間実施した
【0061】PerSeptive Biosystem CytoFluor Series
400 Multiwellプレート読取り装置(「PerSeptive Inst
rument」)を使用した。100μLの反応をLab Systems
Microtiter Stripに移した。GC10の場合、FD1
を用いたGCIR5の感度は、クローン化Neisseria go
norrhoeaDNA50コピーの範囲内である。表4に、GC
IR5-FD1を用いて試験した交差反応物を全て記載する。
これらの各反応物は、5×107ゲノムで試験した(表
8)。あるN. meningitidis菌株およびN. lactamica菌
株は、時間が経過すると蛍光を生じた。以上の結果か
ら、交差反応性に関連する問題が明らかになり、このた
め、GCIR5−FD1の組み合わせが、蛍光リアルタ
イムtSDAを使用する有用なアッセイシステムの候補
になる公算は低い
【0062】
【表8】
【0063】例6検出用FD8およびFD10を用いたGCIR5の蛍光
リアルタイムtSDAアッセイにおける感度 検出用プローブFD8(配列番号16)およびFD10(配
列番号15)を使用して、蛍光リアルタイムtSDAに
おけるGCIR5の感度を評価した。上記2種のプロー
ブを図1に示す。プラスミドGC10を標的として使用
した。tSDA反応の条件は次の通りであった。
【0064】5.2%グリセロール 5.5%DMSO 35mMリン酸カリウム 2000ngヒトDNA 320単位BsoB1 20単位Bst 200nM検出用FD8またはFD10 500nM増幅プライマーAL5.3(配列番号7)およびAR
5.1(配列番号8) 50nMバンパーBL5.1(配列番号11)およびBR5.1(配
列番号12) 除染は45℃で20分間であった 増幅は52℃で60分間であった
【0065】PerSeptive Instrumentを上記アッセイに
使用した。Lab Systems MicrotiterPlate StripをPerSe
ptive Instrumentと一緒に使用した。反応の体積は10
0μLであった。GCIR5−FD8の組み合わせもG
CIR5−FD10の組み合わせも下は12コピーのG
C10プラスミドを検出することができた。このデータ
を表9に示す。上記バックグラウンドの2〜3倍のRF
U値を陽性と考えた。
【0066】
【表9】
【0067】例7リアルタイム蛍光tSDAにおける検出用FD3、FD8また
はFD10を用いたGCIRの交差反応性の分析 検出用FD3(配列番号17)、FD8(配列番号1
6)またはFD10(配列番号15)のいずれか1つと
組合せたGCIR5の交差反応性をリアルタイム蛍光t
SDAで分析した。上記3種のプローブを図1に示す。
例5で、FD1(配列番号21)と組合せたGCIR5
は特定のN. meningitidis菌株およびLactamica菌株と交
差反応性を示さなかった。標的プラスミドGC10を使
用してtSDAを実施した。250コピーの陽性コント
ロールを、全ての蛍光検出用について試験した。陰性コ
ントロールも試験した。Neisseria meningitidis ATCC
13090、Neisseria lactamica ATCC 23971、23972および
49142は全て1×107ゲノムコピーで試験した。試験し
たtSDA条件は次の通りであった。
【0068】5.2%グリセロール 5.5%DMSO 35mMリン酸カリウム 2500ngヒトDNA 320単位BsoB1 20単位Bst 167nM検出用配列(FD3、FD8またはFD10の
いずれか) 500nM増幅プライマー(AL5.3(配列番号7)およびA
R5.1(配列番号8)) 50nMバンパー(BL5.1(配列番号11)およびBR5.1
(配列番号12)) 除染は45℃で20分間であった 増幅は52℃で60分間であった
【0069】PerSeptive Instrumentを上記アッセイに
使用した。100μLの反応をLab Systems Microtiter
Stripに移した。FD3、FD8またはFD10を使用
するアッセイの中で、試験した菌株と有意な交差反応性
を示すものは皆無であった。上記検出用配列は全て、2
50コピーのGC10で陽性の結果を示した。反対に、
検出用FD11(配列番号18)およびFD6(配列番
号19)では、使用したプライマーとバンパーを組合せ
た場合、有用な結果を与えないことを示す結果が得られ
た。FD11は若干の交差反応性を示したが、FD6は
コントロール標的を用いても、陽性の結果を示すことが
できなかった。以上の結果を表6に示す。FD3検出用
プローブアッセイを二重に実施した。
【0070】
【表10】
【0071】例8リアルタイム蛍光tSDAアッセイにおけるFD8また
はFD10を用いたGCIR5の感度 リアルタイム蛍光tSDAアッセイにおけるGCIR5
−FD8(配列番号16)およびGCIR5−FD10
(配列番号15)システムの感度を分析するために、2
50〜6.25コピーのGC10プラスミドの滴定を実
施した。感度を確実にするために、各滴定濃度を三重に
試験した。使用したtSDA条件は例7と同じであっ
た。PerSeptive Instrumentを上記アッセイに使用し
た。100μLの反応をLab Systems Microtiter Strip
に移した。結果を表11に示す。FD8およびFD10
を用いたGCIR5の感度は、クローン化Neisseria go
norrhoeaDNAが12〜25コピーの範囲内であった。
250コピーのGC10のRFU値は全て、陰性コント
ロールでみられるバックグラウンド値より十分に高かっ
た。若干の試料で反応は陽性と思われたが、他はバック
グラウンドレベルの蛍光のままであった。
【0072】
【表11】
【0073】例9GCIRSLtSDA用のプライマーのスクリーニング 例2〜5は、GCIR5を用いて実施する実験向けであ
ったが、この例ならびに次の例(6〜8)は、GCIR
SLを使用して得られる結果に向けたものである。異な
るプライマーの組み合わせ全部(図2)から、GCIR
SLに最も適したプライマー対を評価するために統計学
的にデザインした実験を実施した。このデザインは、リ
ン酸カリウム(25mMおよび35mM)、hDNA(50
0ngおよび1200ng)、温度(52℃および54
℃)、グリセロール(3%および7%)およびDMSO
(3%および7%)について各々2種のレベルを試験し
た。プライマーの組み合わせは全て、反応当たり106
ゲノムのNeisseria gonorrhoea菌株BDMS 2900を増幅し
た。広範囲の条件にわたって最高の増幅を示したプライ
マーの組み合わせは、GCIRSL.APL1(配列番
号22)/GCIRSLAPR3(配列番号26)であ
った。感度実験、特異性実験および交差反応性実験で最
大の増幅を示した条件を選択し、これを以下に示す。
【0074】GCIRSLのtSDA反応条件(50u
L) 25mMリン酸カリウムpH7.6 7%グリセロール 3%DMSO 6mM酢酸マグネシウム 500nghDNA 100μg/mL アセチル化BSA 360μM DTT 0.5mMdUTP 0.2mMdATP 0.2mMdGTP 0.2mMα−チオ−dCTP 0.5μM tSDAプライマー 0.05μM tSDAバンパー BsoB1160単位 Bstポリメラーゼ9単位 ウラシル−N−グリコシラーゼ1単位 ウラシル−N−グリコシラーゼインヒビター5単位 1.82%トレハロース 45℃で30分間除染 54℃で60分間増幅
【0075】例10GCIRSLtSDA感度のアッセイ tSDAで増幅し検出することが可能な最小数のゲノム
を決定するために、N.gonorrhoea菌株BDMS 2990に対し
てゲノム滴定を実施した。Neisseria gonorrhoeaDNA
を単離し、10ng/μLヒト胎盤DNAで希釈した。1
05、104、103、102、10、1および0ゲノム/
反応を使用して、tSDA反応を実施した。GCIRS
Lの検出限界は10ゲノム/反応であった。
【0076】例11GCIRSLtSDAの特異性のアッセイ Neisseria gonorrhoea12菌株を106ゲノム/反応で
使用して、GCIRSLシステムの特異性を試験した。
Neisseria gonorrhoea12菌株全てが検出された。結果
を上記の表5に記載する。
【0077】例12GCIRSLtSDA交差反応性のアッセイ 43のNeisseria種および非Neisseria種の交差反応性実
験を107ゲノム/反応で実施した。試験した43の交
差反応体のいずれでも、交差反応性は全くみられなかっ
た。結果を上記の表6〜7にまとめる。
【0078】例13蛍光リアルタイムtSDAにおけるGCIRSLプライ
マー 蛍光リアルタイムtSDAを使用して、Neisseria gono
rrhoeaを分析した。このためにデザインしたプライマ
ー、バンパーおよび検出用配列を図2に示す。検出用F
D1(配列番号31)を用いたGCIRSLの感度を分
析した。GC10を標的として使用し、500〜250
コピーのプラスミドを試験した。tSDAの条件は次の
通りであった。
【0079】35mMリン酸カリウムpH7.6 7%グリセロール 7%DMSO 6mM MgAc 1450ngλDNA 100μg/ml アセチル化BSA 360mMDTT 0.5mMdUTP、0.2mMdATP、0.2mMdGT
Pおよび1.4mMα−チオ−dCTP 0.5μMおよび0.05μMのtSDAプライマー(A
PL1(配列番号22)およびAPR3(配列番号2
6)およびバンパー(BL(配列番号27)およびBR
(配列番号28)) 100nM検出用配列(FD1) BsoB1 480単位 Bst 30単位 除染を45℃で20分間実施した。 増幅を52℃で60分間実施した。
【0080】「PerSeptive Instrument」を使用した。
体積100μLの反応をLab SystemsMicrotiter Stripに
移した。結果を表8に示す。FD1を用いたGCIRS
Lの感度は、クローン化Neisseria gonorrhoeaプラスミ
ドGC10100コピーの範囲内であった。
【0081】
【表12】
【0082】例14GC02のtSDAプライマー評価 GCIR5セットおよびGCIRSLセットのプライマ
ーのほかに、三番目のプライマーセットも試験した。2
種の左端プライマーと2種の右端プライマーとの可能な
プライマーの組み合わせを全て試験するために、戦略的
にデザインした実験を実施した。次の変数も使用した。
リン酸カリウム(25mMおよび35mM)、グリセロール
(3.1%および8%)、DMSO(3%および8%)
および温度(52℃および54℃)。全てのプライマー
セットが106ゲノムのGC35201を増幅した。更
なる実験ののために選択された最も強健なプライマーの
組み合わせは、O2AL42.1(配列番号33)およ
びO2AR42.1(配列番号35)であった。最も高
感度の検出用プローブはO2DL42.1(配列番号3
8)であり、これをさらなる実験に使用した。感度、特
異性および交差反応性を試験するために選択した条件を
以下に列挙する。
【0083】tSDA反応混合物 35mMリン酸カリウムpH7.6 8%グリセロール 3%DMSO 6mM酢酸マグネシウム 650ngヒト胎盤DNA 1.4mMα−チオ−dCTP 0.5mMdUTP 0.2mMdATP 0.2mMdGTP Bst ポリメラーゼ9単位 BsoB1制限酵素16単位 ウラシル−N−グリコシラーゼ1単位 ウラシル−N−グリコシラーゼインヒビター2単位 0.5μM tSDAプライマー 0.5μM tSDAバンパー02BL42.1(配列番
号36)および02BR42.1(配列番号37) 1.82%トレハロース 0.36mMジチオトレイトール 100μg/ml アセチル化ウシ血清アルブミン 0.015%消泡剤 除染は45℃で30分間であった 増幅は52℃で60分間であった
【0084】例15GC02tSDA感度の分析 GC02tSDAシステムで増幅され、検出されるGC
菌株BDMS2900の最小ゲノムコピー数を決定する
ために、ゲノム滴定を実施した。GCゲノムDNAを単
離し、ヒト胎盤DNAで希釈した。tSDA反応を実施
した。104、103、102、10、1および0ゲノム
コピー/反応を使用して、tSDA反応を実施した。G
C02システムで、100ゲノムコピーの感度が得られ
た。
【0085】例16GC02tSDA特異性の分析 Neisseria gonorrhoea11菌株を106ゲノム/反応で
使用して、GC02システムの特異性を試験した。上記
の表5に示す通り、11菌株全てが検出された。
【0086】例17GC02tSDA交差反応性の分析 44の関連細菌菌株を107ゲノム/反応で使用して、
GC02システムの特異性を試験した。上記の表6〜7
に示す通り、交差反応物種は全く検出されなかった。
【0087】本発明をかなり具体的に説明してきたが、
本発明の範囲から逸脱することなく、当業者に明白な修
正を行うことが可能である。本発明の様々な特徴を特許
請求の範囲に記載する。
【0088】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Becton Dickinson and Company <120> Detection of Neisseria Gonorrhoeae by Amplification and Detection of Its Nucleic Acid <130> P98786 <140> JP 1998-309591 <141> 1998-10-30 <150> US 08/963946 <151> 1997-11-04 <160> 39 <210> 1 <211> 21 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> CTGATATCTG CATGGAGGCA A 21 <210> 2 <211> 22 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> GATCGTAATC TCCGCCTTTC TT 22 <210> 3 <211> 22 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> CCGCAGCATA CGCGCAAATC AA 22 <210> 4 <211> 22 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> GGTATGGTTT CAAGACGCTT CA 22 <210> 5 <211> 41 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> CGATTCCGCT CCAGACTTCT CGGGGAACAG CTTGAAGTTT T 41 <210> 6 <211> 40 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> CGATTCCGCT CCAGACTTCT CGGGGAACAG CTTGAAGTTT 40 <210> 7 <211> 40 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> CGATTCCGCT CCAGACTTCT CGGGAACAGC TTGAAGTTTT 40 <210> 8 <211> 39 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGTCCTTG CAGTTAGGC 39 <210> 9 <211> 38 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGCCTTGC AGTTAGGC 38 <210> 10 <211> 38 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGTCCTTG CAGTTAGG 38 <210> 11 <211> 15 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> bumper <400> CGCAAATCAT CAAAG 15 <210> 12 <211> 15 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> bumper <400> TCAAGACGCT TCACG 15 <210> 13 <211> 17 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> AAAGGAGAAG ATAAAAG 17 <210> 14 <211> 14 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> AGCAGACGGA GAAG 14 <210> 15 <211> 41 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TAGCACCCGA GTGCTTTCTC CGTCTGCTCT TTTATCTTCT C 41 <210> 16 <211> 39 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TAGCACCCGA GTGCTTTCTC CGTCTGCTCT TTTATCTTC 39 <210> 17 <211> 30 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TAGCACCCGA GTGCTTTCTC CGTCTGCTCT 30 <210> 18 <211> 38 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TAGCACCCGA GTGCTTAAAG GAGAAGATAA AAGAGCAG 38 <210> 19 <211> 35 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TAGACCCGAG TGCTTAAAGG AGAAGATAAA AGAGC 35 <210> 20 <211> 33 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TAGCACCCGA GTGCTTAAAG GAGAAGATAA AAG 33 <210> 21 <211> 45 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TAGCACCCGA GTGCTTAAAG GAGAAGATAA AAGAGCAGAC GGAGA 45 <210> 22 <211> 38 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> CGATTCCGCT CCAGACTTCT CGGGGAGAAG CCTAACTG 38 <210> 23 <211> 39 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> CGATTCCGCT CCAGACTTCT CGGGAGAAGC CTAACTGCA 39 <210> 24 <211> 39 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGCTGCCT ATTGCCGGT 39 <210> 25 <211> 39 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGTGCCTA TTGCCGGTA 39 <210> 26 <211> 38 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> amplification primer <400> ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGTGCCTA TTGCCGGT 38 <210> 27 <211> 15 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> bumper <400> GAGAAGATAA AAGAG 15 <210> 28 <211> 14 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> bumper <400> ACAATACGGC TGCG 14 <210> 29 <211> 15 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> CAAGGAAGGC GTGAA 15 <210> 30 <211> 15 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> GCGTCTTGAA ACCAT 15 <210> 31 <211> 42 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TAGCACCCGA GTGCTGGAAG GCGTGAAGCG TCTTGAAACC AT 42 <210> 32 <211> 39 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> CGATTCCGCT CCAGACTTCT CGGGAGGCTG GAAGAAAAG 39 <210> 33 <211> 38 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> CGATTCCGCT CCAGACTTCT CGGGGGCTGG AAGAAAAG 38 <210> 34 <211> 40 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGCGAGTT TACGCATCAA 40 <210> 35 <211> 39 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> primer <400> ACCGCATCGA ATGCATGTCT CGGGGAGTTT ACGCATCAA 3 9 <210> 36 <211> 14 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> bumper <400> TTTCCCCGAC TTCA 14 <210> 37 <211> 15 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> bumper <400> GTGATACGCA ATAAC 15 <210> 38 <211> 16 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> AAGAAGCCTA AAAAAG 16 <210> 39 <211> 14 <212> DNA <213> Artifical Sequence <220> <223> detector <400> TCATCATCGC AGCA 14
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、103塩基対領域全域の、システムG
CIR5プライマー、バンパーおよび検出用配列の相対
的な位置を示す図である。
【図2】図2は、100塩基対領域全域の、システムG
CIRSLプライマー、バンパーおよび検出用配列の相
対的な位置を示す図である。
【図3】図3は、98塩基対領域全域のGC02プライ
マー、バンパーおよび検出用配列の相対的な位置を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:36) (C12Q 1/68 C12R 1:36) (71)出願人 595117091 1 BECTON DRIVE, FRA NKLIN LAKES, NEW JE RSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 ジェイムズ・エム・ハリス アメリカ合衆国メリーランド州21044,コ ロンビア,ミルバンク・ロウ 10942 (72)発明者 カレン・ディリー・ヤンソン アメリカ合衆国メリーランド州21286,タ ウソン,エイグバース・ロード 422

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GCIR−AL5.1(配列番号5)、
    GCIR−AL5.2(配列番号6)およびGCIR−
    AL5.3(配列番号7)から成る群から選択される核
    酸。
  2. 【請求項2】 GCIR−AR5.1(配列番号8)、
    GCIR−AR5.2(配列番号9)およびGCIR−
    AR5.3(配列番号10)から成る群から選択される
    核酸。
  3. 【請求項3】 GCIR−BL5.1(配列番号11)
    およびGCIR−BR5.1(配列番号12)から成る
    群から選択される核酸。
  4. 【請求項4】 GCIR−D1L(配列番号13)、配
    列番号13に相補的な核酸、GCIR−D2L(配列番
    号14)および配列番号14に相補的な核酸から成る群
    から選択される核酸。
  5. 【請求項5】 GCIR5−FD3(配列番号17)、
    配列番号17に相補的な核酸、GCIR5−FD8(配
    列番号16)、配列番号16に相補的な核酸、GCIR
    5−FD10(配列番号15)、配列番号15に相補的
    な核酸、GCIR5−FD11(配列番号18)、配列
    番号18に相補的な核酸、GCIR5−FD6(配列番
    号19)、配列番号19に相補的な核酸、GCIR5−
    FD2(配列番号20)、配列番号20に相補的な核
    酸、GCIR5−FD1(配列番号21)および配列番
    号21に相補的な核酸から成る群から選択される核酸。
  6. 【請求項6】 GCIRSL.APL1(配列番号2
    2)およびGCIRSL.APL2(配列番号23)か
    ら成る群から選択される核酸。
  7. 【請求項7】 GCIRSL−APR1(配列番号2
    4)、GCIRSL−APR2(配列番号25)および
    GCIRSL−APR3(配列番号26)から成る群か
    ら選択される核酸。
  8. 【請求項8】 GCIRSL−BL(配列番号27)お
    よびGCIRSL−BR(配列番号28)から成る群か
    ら選択される核酸。
  9. 【請求項9】 GCIRSL−DL1(配列番号2
    9)、配列番号29に相補的な核酸、GCIRSL−D
    L2(配列番号30)および配列番号30に相補的な核
    酸から成る群から選択される核酸。
  10. 【請求項10】 GCIRSL.FD1(配列番号3
    1)および配列番号31に相補的な核酸から成る群から
    選択される核酸。
  11. 【請求項11】 O2AL44.1(配列番号32)お
    よびO2AL42.1(配列番号33)から成る群から
    選択される核酸。
  12. 【請求項12】 O2AR46.1(配列番号34)お
    よびO2AR42.1(配列番号35)から成る群から
    選択される核酸。
  13. 【請求項13】 O2BL42.1(配列番号36)お
    よびO2BR42.1(配列番号37)から成る群から
    選択される核酸。
  14. 【請求項14】 O2DL42.1(配列番号38)、
    配列番号38に相補的な核酸、O2DR42.1(配列
    番号39)および配列番号39に相補的な核酸から成る
    群から選択される核酸。
  15. 【請求項15】 GC1.3(配列番号1)、GC2.
    3(配列番号2)、IR.R2(配列番号3)およびI
    RL1(配列番号4)から成る群から選択される核酸。
  16. 【請求項16】 a)GCIR−AL5.1(配列番号
    5)、GCIR−AL5.2(配列番号6)およびGC
    IR−AL5.3(配列番号7)から成る群から選択さ
    れる1種以上のプライマーと、 b)GCIR−AR5.1(配列番号8)、GCIR−
    AR5.2(配列番号9)およびGCIR−AR5.3
    (配列番号10)から成る群から選択される1種以上の
    プライマーと、 c)バンパーであるGCIR−BL5.1(配列番号1
    1)およびGCIR−BR5.1(配列番号12)と、 d)GCIR−D1L(配列番号13)、配列番号13
    に相補的な核酸、GCIR−D2L(配列番号14)、
    配列番号14に相補的な核酸、GCIR5−FD3(配
    列番号17)、配列番号17に相補的な核酸、GCIR
    5−FD8(配列番号16)、配列番号16に相補的な
    核酸、GCIR5−FD10(配列番号15)、配列番
    号15に相補的な核酸、GCIR5−FD11(配列番
    号18)、配列番号18に相補的な核酸、GCIR5−
    FD6(配列番号19)、配列番号19に相補的な核
    酸、GCIR5−FD2(配列番号20)、配列番号2
    0に相補的な核酸、GCIR5−FD1(配列番号2
    1)および配列番号21に相補的な核酸から成る群から
    選択される1種以上の検出用配列とを含んでなるキッ
    ト。
  17. 【請求項17】 a)GCIRSL−APL1(配列番
    号22)およびGCIRSL−APL2(配列番号2
    3)から成る群から選択される1種以上のプライマー
    と、 b)GCIRSL−APR1(配列番号24)、GCI
    RSL−APR2(配列番号25)およびGCIRSL
    −APR3(配列番号26)から成る群から選択される
    1種以上のプライマーと、 c)バンパーであるGCIRSL−BL(配列番号2
    7)およびGCIRSL−BR(配列番号28)と、 d)GCIRSL−DL1(配列番号29)、配列番号
    29に相補的な核酸、GCIRSL−DL2(配列番号
    30)、配列番号30に相補的な核酸、GCIRSL.
    FD1(配列番号31)および配列番号31に相補的な
    核酸から成る群から選択される1種以上の検出用配列と
    を含んでなるキット。
  18. 【請求項18】 a)O2AL44.1(配列番号3
    2)およびO2AL42.1(配列番号33)から成る
    群から選択される1種以上のプライマーと、 b)O2AR46.1(配列番号34)およびO2AR
    42.1(配列番号35)から成る群から選択される1
    種以上のプライマーと、 c)バンパーであるO2BL42.1(配列番号36)
    およびO2BR42.1(配列番号37)と、 d)O2DL42.1(配列番号38)、配列番号38
    に相補的な核酸、O2DR42.1(配列番号39)お
    よび配列番号39に相補的な核酸から成る群から選択さ
    れる1種以上の検出用配列とを含んでなるキット。
  19. 【請求項19】 a)プライマーであるGCIR−AL
    5.3(配列番号7)およびGCIR−AL5.1(配
    列番号8)と、 b)バンパーであるGCIR−BL5.1(配列番号1
    1)およびGCIR−BR5.1(配列番号12)と、 c)GCIR5−FD10(配列番号15)および配列
    番号15に相補的な核酸から成る群から選択される1種
    以上の検出用配列とを含むキット。
  20. 【請求項20】 試料中の淋菌(ネイセリア・ゴノルホ
    ア;Neisseria gonorrhoea)の有無を検出する方法であ
    って、 a)GCIR−AL5.1(配列番号5)、GCIR−
    AL5.2(配列番号6)およびGCIR−AL5.3
    (配列番号7)から成る群から選択される第1のプライ
    マーと、GCIR−AR5.1(配列番号8)、GCI
    R−AR5.2(配列番号9)およびGCIR−AR
    5.3(配列番号10)から成る群から選択される第2
    のプライマーとからなる一対の核酸プライマーを核酸増
    幅反応で使用して前記試料を処理するステップと、 b)増幅生成物の検出が淋菌の存在を示すあらゆる増幅
    核酸生成物を検出するステップとを含む方法。
  21. 【請求項21】 前記SDA反応がGCIR−BL5.
    1(配列番号11)およびGCIR−BR5.1(配列
    番号12)をバンパーとして使用する請求項20に記載
    の方法。
  22. 【請求項22】 前記増幅核酸生成物の検出が、GCI
    R−D1L(配列番号13)、配列番号13に相補的な
    核酸、GCIR−D2L(配列番号14)、配列番号1
    4に相補的な核酸、GCIR5−FD3(配列番号1
    7)、配列番号17に相補的な核酸、GCIR5−FD
    8(配列番号16)、配列番号16に相補的な核酸、G
    CIR5−FD10(配列番号15)、配列番号15に
    相補的な核酸、GCIR5−FD11(配列番号1
    8)、配列番号18に相補的な核酸、GCIR5−FD
    6(配列番号19)、配列番号19に相補的な核酸、G
    CIR5−FD2(配列番号20)、配列番号20に相
    補的な核酸、GCIR5−FD1(配列番号21)およ
    び配列番号21に相補的な核酸から成る群から選択され
    る検出用配列と、前記増幅核酸生成物とのハイブリッド
    形成によって実行されることを特徴とする請求項20に
    記載の方法。
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